>>90のつづき
40 同・中庭
樹が立ち並び、花壇が広がっている。
そこを七美、豹牙、茜が並び歩いてくる。
茜「どうしてあなたが、ジェットジャガーの事を知ってるのよ!?」
七美「読んだの、30年前の新聞記事」
豹牙「ああ、あの、メガロ事件のこと?」
茜「確かに、あの時だけはジェットジャガーの事は、日本全土にセンセーショナルに
伝えられたわよ。……だけどね、」
41 伊吹ロボット研究所・研究室(回想)
テロップ『25年前』
台にJジャガーが横たえられている。
伊吹吾郎がメンテナンスしている。
茜のN「あの後、ジャガーは意志を持つことも、巨大化することもなく……、研究材料として密かに生きてきたわ。そして世間は……、次第に彼を忘れて行った」
42 同・中庭(回想)
テロップ『12年前』
庭で、幼児期の豹牙と茜が、Jジャガーと共に遊んでいる。
豹牙のN「でも、ただの研究材料じゃなかった。俺と茜の小さい頃は、良き遊び仲間だった」
43 同(回想)
テロップ『5年前』
小学生の豹牙と茜が、Jジャガーとサッカーをしている。
茜、ボールをキック!
Jジャガー、キーパーとしてパンチング!
ペンダントで操作していた豹牙、ガッツポーズ!
豹牙のN「たとえ意思がなくても、良き仲間と、俺たちは思ってた」
(つづく)