特撮厨を考察するスレ(旧特オタはクズpart5)

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82関沢新二 ◆pP9DsAPYiY
>>81のつづき

30 同・リビングルーム
  陣川と伊吹がコーヒーを飲んでいる。
  伊吹「早いもんで、Jジャガーが完成して30年目ですよね」
  陣川「ああ、あん時は先輩も健在で、電子工学はますます発展すると思ってたんだけ
  どなぁ」
  伊吹、朝方整理していたアルバムを見直している。
  伊吹「あの後、俺と兄貴はジェットジャガーの良心回路と巨大化の原理を探るため、
  研究に没頭していったんだよな」
  陣川「そして俺はレーサーを廃業して、自衛隊の特殊車両の操縦士に……」
  伊吹「でも陣川さんが出世してくれたお陰で、ジャガーの研究費用がだいぶ助かりま
  したよ」
  Jジャガーが二人の前に立っている。
  伊吹「あの良心回路は、シートピア人が自国で開発して仕掛けていった物って判った時は、驚きでしたよ」
  陣川「操作装置のあるここを奪回されても、Jジャガーに自我を持たせて地上を攻撃
  するよう仕向けさせようとしたんだろうが……、その前に人類防衛の感情を持ってく
  れて助かったよ」
  伊吹がジェットジャガーの研究レポートを広げている。
  伊吹「そして、これまたシートピア人がコーティングしていった増幅物質……、良心
  回路と連動して、巨大化する形状記憶合金と判った時も、衝撃的でしたよ」
  陣川「沖縄のメカゴジラ、そして天城山のメカゴジラUとチタノザウルスの時には、
  あいにくオーバーホールが重なってジャガーの出番はなかったんだよな」
  陣川が、メカゴジラやチタノザウルスの記録写真を眺めている。
  伊吹「いや、ジャガーを戦いに巻き込む機会がなかったのは、却って良いことですよ」
  陣川「そうだな、平和に越したことはない……」

(つづく)