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>>183のつづき)
180 電子工学学園・中庭(夕方)
豹牙と茜が、水色の光が溢れている所の瓦礫をどかしていく。
南原がJジャガーの方を見ている。
南原「Jジャガーが、メガロを倒したみたいだわ」
豹牙と茜、黙々と作業を続ける。
と、声が。
声「おーい!」
三人、振り向く。
ノートパソコンを持った伊吹が走ってくる。
豹牙「六郎おじさん」
伊吹「大丈夫か、豹牙」
豹牙「ああ、俺は大丈夫だけど、七美が……」
と、その瞬間、瓦礫が一斉に崩れだす。
四人、後ずさり、正面を見る。
砂埃の向こうで、水色の光に包まれた七美が立っている。
豹牙「七美!」
体は、無傷だ。
手には鳴き続ける雛達がいる。
(つづく)