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>>165のつづき)
157 電子工学学園・中庭
すぐ傍にメガロがおり、砲撃の土柱が次々と立っている。
4WD車が乗り込んできて、止まる。
助手席からペンダントを持った七美が降りる。
工作員Aも降りる。
工作員A「ここは危険です! なのに何故ここに……?」
七美「放っておけないの」
七美、一目散に走る。
その眼前に、木が折れて、地面に落ちた巣がある。
雛が2〜3匹鳴いている。
七美、雛達を、全て両手で掴む。
七美「(ポツリと)良かった……」
と、その眼前に影が。
声「やはり来たか」
七美、ハッと見上げる。
バイクに跨った豹牙いる。
豹牙「絶対ここに来ると思ってたよ」
七美の手の中で、雛達が鳴いている。
豹牙「あの時助けた雛を、ほったらかしにするわけがねぇ……、そう信じてたんだ!」
七美、後ずさる。
豹牙、手を伸ばす。
豹牙「さぁ、返してくれ」
(つづく)