>>133のつづき
91 防衛庁・特殊車両課室
檄を飛ばす陣川の傍に、伊吹がいる。
伊吹「陣川さん、茜ちゃんのことは……」
陣川「茜のことならいい、南原副司令ら、追跡班がシートピアの工作員を発見する筈
だ。俺は司令官だ、職務に専念する!」
陣川、毅然としている。
が、その拳が震えているのをふと見て、伊吹が顔を曇らせる。
伊吹のM「仕事優先とはいえ、やはり茜ちゃんの事が気になるのか……。司令官の立
場と父親の立場……、辛かろうに……」
陣川、はっとして伊吹を見る。
陣川「お前こそいいのか、豹牙君のことは?」
伊吹「ああ、あいつは怪我はしているが、暫く安静にしていればすぐに退院できるそ
うだ」
92 病院
怪我を治療した豹牙がベッドで昏睡している。
(つづく)