>>129のつづき
82 道路(早朝)
空飛ぶJジャガーの下で、豹牙と茜のバイクが疾駆する。
茜「で、どうやって水瀬さんにジェットジャガーを会わせるの?」
豹牙「とり合えず、校門前にでも張り込んどくか」
と、キャンピングカーがやってきて、バイクを遮る様に止まる。
バイクも止まる。
豹牙「(メットを脱いで)おい、あぶねぇじゃねぇか!」
と、キャンピングカーの助手席から、七美が降りてくる。
はっと顔をほころばせる豹牙と茜。
豹牙「七美ちゃんかぁ、丁度良かった、ジャガーを連れてきたんだ!」
七美、ふと空を見上げる。
Jジャガーが旋回している。
豹牙「(ペンダントに)ジャガー、降りろ!」
Jジャガー、ゆっくりと七美の眼前に降り立つ。
七美「……」
豹牙、満面の笑顔。
豹牙「さぁ、約束は守ったよ」
七美、顔を曇らせる。
豹牙、首を傾げる。
豹牙「……?」
茜も、七美の異変に気付いている。
茜「水瀬……さん?」
七美「ごめん……なさい」
七美、さっと懐からガス弾を取り出す。
(つづく)