「ハロー、GUYS 深宇宙研究所。
日本から国際電話? つないでください。
もしもし。失礼ですがどちら様で……
……塚本? 桜ヶ岡中学の、塚本君か?
ああ、本当に久しぶりだ……君があの学校で先生になってたなんてね……
招待状ありがとう。せっかく呼んでもらったのに、仕事がどうしても抜けられなくて、
すまなかった……
新聞、見たよ。
本当に、君の言うとおりだったのか。先生、来てくれたんだね。
この先、矢的先生に会う機会がもしあるとしたら、きっと僕だろうと思ってたんだが、
当てが外れたよ。
先生は、元気だった? みんなは? そうか、よかった。
うん、まだまだわからないことが多すぎて、これからどうなるかは僕にもよくわからない。
はっきり言えるのは、これからまだまだ大変なことが続くだろうということだけだ。
君は、君の生徒たちを守れ。僕もここで、僕にしかできないことをする。
お互い『一所懸命』、先生に胸を張れる仕事をしようじゃないか。
電話ありがとう。学校の建物が残ってるうちには間に合いそうにないけど、
帰ったら、同窓会のときの話を聞かせてよ。じゃ、また」
「……オオシマ所長。総議長がお越しいただきたいとのことです」
「わかりました。すぐ行きますと伝えてください」