1 :
名無しより愛をこめて:
落ちたので立てる
2 :
名無しより愛をこめて:2006/12/24(日) 17:34:29 ID:Wv6Og4YyO
ルール
下ネタ・ウホッコピペ・とポルノは厳禁。
あとは各自の良識に任せる。
原則オリジナル。
但し、各エピで不満があるなら、自分ならこう書く、主張もいいだろう。
上げサゲはこだわらない。落とさないのが大事。
雑談・感想も可。
3 :
名無しより愛をこめて:2006/12/24(日) 17:51:23 ID:CMbgwcwW0
GUYSスペーシーに新兵器を運ぶシャトルを狙う小型・多数の宇宙人。
GUYSジャパンとメビウスは発射基地の制空権を守りぬくことができる
のか!
テッペイ「メビウス、エンゲージ!」
タイトルは「ソラのカケラ」で。
ボガールの話は6話分くらいで終わらせて欲しかった。
5 :
名無しより愛をこめて:2006/12/24(日) 18:16:16 ID:Wv6Og4YyO
>>3どんな宇宙人が出てくるのか、興味あるので、よろしければ、続きお願いします。
>>4こういう感想も、いいですね。出来たらこう変えたい所があれば、書いてみてください。
それとも但短くしてほしいだけなら余計な発言で申し訳ありません。
それと誰かお願いしますが、前スレで落ちてしまった、「贖罪の向こう側」をこちらにコピペしていただけませんか?
持っている方がいれば、お願いします。
スペル星人とジャミラが出てくるエピソードです。
過去に拘るようでは、いいもの書けませんが、自分の原点ですし、評判も良かったので、思い入れありますからお願いします。m(__)m
6 :
名無しより愛をこめて:2006/12/24(日) 19:18:21 ID:Wv6Og4YyO
本当にメビウスの妹が出てくる「ミライの妹」
人間体は、志田未来ちゃんで。
7 :
名無しより愛をこめて:2006/12/24(日) 19:25:19 ID:Wv6Og4YyO
次元の穴は塞がれても、直接、超獣を送り込むヤプール。
スノーギラン、ギーゴン、サウンドギラーが東京で暴れ回る!。
ミライが変身しようとするその時!
ウルトラマンメビウスの妹メロディ登場!
8 :
連カキコと脱線失礼:2006/12/24(日) 19:41:44 ID:Wv6Og4YyO
人間体の名前は「マイ」
続編はタイトル
「ウルトラマイメロディ」怪獣は、
第一話タイショー
第二話カネゴン
第三話サイモン星人の子供ヤプール変身と本物登場。
9 :
名無しより愛をこめて:2006/12/24(日) 20:20:31 ID:Wv6Og4YyO
去年は、大晦日で放送が、あったのに、今年ないのは淋しい。
誰か大晦日と正月に放送を想定したエピソードキボンヌ。
ちなみに正月放送参考。
ウルトラQ1話「ゴメスが来た!」ゴメス・リトラ登場。
ウルトラマン「怪彗星ツイフォン」レッドキング・ドラゴ・ギガス登場。
正月ぽい怪獣・超獣。
シシゴラン。モチロン。タイラント。エンマーゴ。ゴースドン。ジヒビキラン。
10 :
名無しより愛をこめて:2006/12/24(日) 20:48:28 ID:Wv6Og4YyO
マイメロディはアニメネタしゃないから。
みたことないし。ゴロ合わせです。
11 :
名無しより愛をこめて:2006/12/24(日) 21:29:24 ID:un2XHn2W0
>>5 空戦宇宙人ファルクラム星人とか。
戦闘機のような外見をしているが推進力・飛行原理は不明で、マニューバ
モードでもなければまともに戦えない超機動が可能な、主に集団で行動する
高度な知性を有する宇宙人。ちなみに思考はノリのいい軍人的。
数機〜数十機で合体して巨大化可能。
なんていうのはどうか。宇宙人名は「バルキリー星人」にしようかとも
思ったけど、「バルキー星人」と被るのでこちらに。
>>9 コダイゴンジアザー。あんなにめでたい怪獣はいない。
12 :
名無しより愛をこめて:2006/12/24(日) 21:30:08 ID:hARew0Vy0
暴君怪獣タイラント登場
お正月。
X'masパーティーが出来なかった代わりにGUYSでは餅つき大会が行われていた。
リュウ「よっしゃあ〜、気合い入れてつくぜ〜!」
マリナ「張り切るのはいいけど、手洗ってよね熱血バカ」
ジョージ「日本で正月を過ごすのは久しぶりだな。美味いんたぜ、アミーゴ」
ミライ「僕にも手伝わせてください、これとこれをおもちに混ぜるんですね!」
コノミ「あぁっミライくん、お醤油もきな粉も食べる時に選ぶからいいの!」
テッペイ「こんな美味しそうなおもちがあると、モチロンでも来そうですね」
(モニター)ミサキ「突然タイラントが現れました!至急出撃して下さい」
サコミズ「タイラントは手強い敵だ、充分注意するように!GUYS SALLY GO!」
全員「G・I・G!」
(フェニックス内部)
ミライ「被害が出ないうちに行きます!援護をお願いします。メビウ〜ス!」
だが、タイラントの猛攻に大苦戦するメビウス。
リュウ「確か前はミライの師匠のタロウが倒したんだろ、弱点はなんだ!?」
テッペイ「ドキュメントZATによると、冥王星から地球に来るまでウルトラ兄弟
と戦っていたためにタロウが倒せた可能性が示唆されています。タイラントは
兄弟に倒された怪獣の怨念の塊です。物理的な攻撃より精神的な攻撃が有効で、
兄弟の戦いの執念がタイラントの銛に宿り怨念に打ち勝ったのかも知れません」
マリナ「つまり、タイラントが苦手意識を持っている相手の力があれば!?」
コノミ「腹部はベムスターですが、精神エネルギーは吸収できないようです」
ジョージ「そこに過去に戦った者の記憶をブチ込めば・・・でもどうやって!」
その時、空から眩しい光が現れた!
リュウ「いきなり出てきて踊りやがった!なんだ、タイラントの仲間か!?」
テッペイ「データにはありません、白い体に金と緑と赤の模様や褌という外見、
手持ちの武器を携えた特徴からジャシュラインの仲間の恐れもあります!」
白い巨人はタイラントに一撃を加えてメビウスを助け、三ツ又の短剣を託した。
テッペイ「!?もしもあの巨人がタイラントと戦ったことがあれば、その武器に
勝利の記憶が残されているかも知れません!」
(挿入歌、開始)
宇宙の王子
平和の戦士
愛の勲章 胸に飾って
凶悪怪獣やっつける
ぼくら ぼくら
ぼくらのウルトラマン
メビウス、三ツ又の短剣を光の槍に変え、タイラントの腹部めがけ投げつける!
逆転大勝利!
勝利の舞を披露する巨人。
メビウス「あなたのおかげで勝てました!でも、あなたは一体誰なんですか」
巨人は言葉は通じないようだ。ただメビウスを抱擁し肩を叩いて勝利を讃ると、
体で卍を描き空へと飛びたって行った。
リュウ「そうか、あの白い巨人はミライも知らない相手だったのか・・・」
ミライ「はい、でも一つだけハッキリと分かっていることがあります」
一同「えっ?」
ミライ「彼もまた平和を守り、人間を愛する、僕達の仲間だということです!」
「空からの贈り物再び」 スカイドン、ササヒラー登場
空から怪獣が降ってきた
ドキュメントによると怪獣スカイドンである事が判明
様々な作戦を展開し、宇宙へ送り返そうとするも全て失敗
疲れはて、意気消沈しているGUYSの前にササヒラーが姿を現し
「スカイドンの腹の中には爆弾が入っている。あと1時間で爆発し
半径数キロは壊滅、地球も壊滅的なダメージを受けるのだ」と言い残し姿を消す
地球への攻撃と、それに罪もない怪獣を使うササヒラーに憤慨するGUYS
地球とスカイドンを救うため、最後の作戦が始まった・・・
スプーンネタも絡めてほしいけど、形状的に難しいか
>>11ネーミングがセンスいいですね。
金属生命体なんでしょうか?
確かに恵比寿様ですから。本編に出すなら、
本物のグロテス星人が送り込む。
マケット化してファイルされていたのが、CPウイルスで暴走、巨大化。
なんかが考えられます。
>>13ー15
リクエストに答えてもらってありがとうございます。凄い助っ人ですね、チ●イ■ーとの件は別にしても、いいものはいいです。
大人の事情でオクライリさせず、楽しめる時がきてほしいですね。
>>16 メビウスはミクロ化して、爆弾を外し、宇宙に運びだした。途中妨害しようとしたササヒラーに爆弾を投げ付け大爆発!
おとなしくなったスカイドンは、ウルトラの母が宇宙に連れていった。
一見落着して食堂。
カレーを食べるミライと、リュウ。
不意に手を上げ、スプーンを高く掲げる。
ミライ「どうしたんですか?リュウさん?」
リュウ「あぁ!?こうしたら俺も変身出来ないかなと思ってな」
リュウ「すまないミライ、今回もお前に助けられちまって」と頭を下げる。
ミライ「僕はリュウさんと仲間がいるから戦えるんです、顔を上げてください」と、リュウを気遣う。
うーんスプーンネタうまくいかなかったスマソ
age
鋼鉄超人スチール星人登場
クリスマスだというのに、ヒトミは一人ぼっち。両親は去年の同じ日に事故で
帰らぬ人となっていた。ヒトミがおねだりしたプレゼントの、大きなパンダの
ヌイグルミを残して・・・そして事故は自分のせいだと思い込み苦しむヒトミ。
ある日ヒトミは人間に化けたスチール星人に出会う。パンダを見るとトラウマで
発作が起きるヒトミを見かねて、スチール星人は町中のパンダグッズを盗んだ。
GUYSには過去の例からスチール星人の仕業の可能性があるとして調査指令があり
ミライは謎の中年男性と連れ添うヒトミと出会う。
ヒトミは、明るさを取り戻しつつあった。だがそれは、パンダが無くなって困る
他の家の両親や泣く子供たちを見て喜ぶという歪んだ楽しみによるものだった。
ミライはスチール星人が化けた男を見抜き、テレパシーで話しかける。
『何が目的だ!?エース兄さんが戦った君の同種族は、子供の夢を奪い無気力に
してからの侵略を企んだと聞いている。それにその子をどうするつもりだ!?』
『私は侵略などは考えていない。だが狙った獲物は必ず奪うのが私の主義だ!
それを邪魔するならば、宇宙警備隊員である君ともいつでも戦う覚悟はあるぞ』
メビウスとスチール星人の戦いが始まった!スチール星人を応援するヒトミ。
しかし戦士として成長著しいメビウスには、スチール星人は太刀打ちできない。
このままでは、自分のために盗みを働いたスチール星人がメビウスに・・・
ヒトミ「メビウスやめて!スチールのオジサンは本当はいい人よ!オジサン、私
強くなるから!パンダを見たらパパとママの笑顔を想い出すから!もう泣いたり
しないから!だからお願い、返してあげて!みんなのパンダを返して!」
メビウスはスチール星人を許す替わりに、ある条件を出した。
スチール星人が化けたサンタクロースとヒトミは、そりに乗り空へ飛びたった。
袋を開けると、パンダはあるべき所へ舞い降りていった。みんな幸せそうだ。
ヒトミ「オジサン私ちっとも淋しくないのよ。幸せは比べるものじゃないもん。
こうして誰かの幸せを祈ることでも、私幸せになれることに気付いたんだから」
スチール「ああ、その優しい心こそ、パパとママへの最高のプレゼントだね」
23 :
補足:2006/12/25(月) 02:45:58 ID:qzc5QHuyO
「悲しみの盗人」は登場宇宙人と導入プロットは他の方のものが本スレにあり、
タイトルと台詞を書いた所、気に入って頂けたようでしたのでリライトしました。
24 :
名無しより愛をこめて:2006/12/25(月) 23:31:15 ID:zDYGmUPvO
>>20-
>>23 女の子と星人の関わり方が、ピープロみたいでいいですね。良かったです。
「闇とヒカリ」前編 ペガッサ星人、ウルトラマンヒカリ登場
ある夜、GUYSスペーシーよりGUYSジャパン本部に緊急連絡が入る
「謎の巨大宇宙船が地球へ接近中。こちらからの呼びかけには一切応じません」
緊張が走るGUYSメンバー達
その頃、1人夜間パトロールに出ていたミライは奇妙な男と遭遇する
男「ミライ君。いや、ウルトラマンメビウス。君に頼みごとがあるんだ」
彼は自分がペガッサ星人だと話し、本来の姿をミライに見せる。そして
男「僕はUG、ウルトラ警備隊がこの地球を護っていた時この星にやってきた
僕の第二の故郷、宇宙船ペガッサシティと仲間を救うためにね
だが、その願いは叶えられなかった。地球人達によってペガッサシティも
仲間達も宇宙の塵にかえられてしまったのだ
僕は怒りにまかせ君の兄弟、ウルトラセブンに戦いを挑もうとした
しかし、そんな事をして何になる?闘いの最中僕は急に虚しくなった・・・
それからはずっと闇の中で息を潜ませ生きてきた。ただひとつ残された通信機で
いるはずもない仲間に救助信号を発信し続けながらね・・・
ところがどうだろう!他銀河に逃れた宇宙船が僕の救助信号をキャッチして、今、地球へ向かって来てくれているんだ
僕は仲間たちの元へ帰りたい。でも、長い間地球で生活していたため、力が失われてしまっているんだ
そこで君に頼みたい、僕を宇宙船まで送ってほしいんだ」
ミライは少し考えペガッサ星人に質問する
ミライ「今でも地球を、地球人を憎んでいるのですか?」
ペガッサ星人「・・・憎しみがないと言えばウソになる。しかし、僕を送り届けてくれれば
これまでの事は水に流し、地球に危害を加えることなく仲間達と立ち去ることを約束する」
考えた末、ミライはペガッサ星人の頼み事を引き受けることにする
ミライとミライの影に潜んだペガッサ星人が基地に帰還すると地球に接近しつつある
巨大宇宙船の対応について会議が行われていた
静観、直ちに迎撃等意見が分かれる中、ミライがガンウィンガーで偵察に出る事を提案
了承され、ミライ+ペガッサ星人は巨大宇宙船に向かう
宇宙船近くに到着するミライ
と、その時、宇宙船からガンウィンガーに光が照射される
攻撃か?と警戒するミライ。しかし、頭の中にペガッサ星人の声が響く
ペガッサ星人「これは僕を招き入れるための誘導光線です。あなたに危害は与えません
ありがとう。これでようやく仲間達の元へ帰ることができる。本当にありがとう」
ミライは宇宙船に軽く手を振って地球へ帰還する
基地に帰還し、事の顛末を皆に話すミライ
皆様々な表情をするが一応の理解をしてくれる
GUYSスペーシーより再び緊急連絡が入る
ペガッサの巨大宇宙船が進路を変えずに地球に向かってくるのだ
さらに地球へ向かってミサイル攻撃を始めたという
緊急配備を敷き、迎撃するも数発打ち漏らし地球へ着弾する
すると、そのミサイルから黒い煙のような物が噴出し、空を黒く覆ってしまう
さらにその後も攻撃が続き、その黒い煙により、ついに地球は昼でも深夜のように暗くなってしまった
そして、暗闇に包まれた町に巨大なペガッサ星人が姿を現す
巨大ペガッサ「私は第二ペガッサシティ市長。・・・君達のように個々に名前がないので好きなように呼んでくれ
第一ペガッサシティとそこに住まう全ての住民は君達地球人に殲滅された。その復讐を我々は行う
まずは我々の作り出した人工の闇『ダークフォッグ』で君達から太陽を奪う
この永遠の闇の中、大いなる絶望と後悔に身を打ちふるわせるがよい、地球人ども!」
ミライは基地から飛び出し、メビウスに変身
巨大ペガッサと対峙する
しかし、ダークフォッグの影響で満足に力が出せず、巨大ペガッサに追い詰められる
その頃、M78星雲「光の国」
ウルトラタワーの前にウルトラマンヒカリが現れる
かつて、闇に包まれた地球を救った「奇跡の鐘」を手に入れるために・・・
前編終
セリフが多く長くなってしまいスマン
あと、前編と書いてるけど、後編考えてなかったりするW
28 :
名無しより愛をこめて:2006/12/29(金) 13:01:05 ID:YtlsSnxx0
「囚われの父」
地底怪獣グドン
変身怪人ゼットン星人
宇宙恐竜ゼットン
ウルトラの父登場
冒頭、グドンと戦うメビウス。そしてそれを見つめる円盤。
そして死闘の末、メビウスはグドンを破り帰って行く。
そしてその夜、ミライの夢に奇妙な男が現れた。
「あなたは?」ミライはその男に問いかける。
「俺はゼットン星人。ウルトラ戦士のルーキーであるお前に挑戦しようと地球に来た。」
「何だと!?」
「だが、嫌なら断ってもいいぞ。その代わりにこの男を殺すがな!!」
するとゼットン星人の後ろに磔にされているウルトラの父がいた。
「どうだ?驚いたか大隊長である者があっさりと俺に捕まってしまっている事を」
「これはお前が!?」
「いや、違う。私は頭脳は明晰だが力は衰えている。そしてその力を補ってくれるのが・・・」
ミライの目の前にあの宇宙恐竜ゼットンが現れた。
「ゼットン!?」
ミライは一度、戦っていた。それはバーチャルの世界であったがその強さは圧倒的だった。
29 :
名無しより愛をこめて:2006/12/30(土) 11:45:23 ID:4fQr9pW9O
続きは?
合体怪獣プラズマ・マイナズマ
擬態宇宙人フェイック星人 登場
ある日、謎の怪電波の調査に出動したミライはプラズマとマイナズマに遭遇し、
変身するが苦戦。そこへウルトラ族に似た巨人が現れ、プラズマ・マイナズマは
一時退散していった。変身をといたミライは、謎の男(演・温水洋一)と出会う。
男は怪電波をプラズマとマイナズマによるものと見抜いており、メビウスが戦う
のを見たいという子供達を連れて来ていた。彼は自分をメビウスの弟だという。
ミライは彼が他星に侵略され、宇宙警備隊が守ったフェイック星人だと見抜いた。
メビウスを助けたのも彼の変身体だった。プラズマ・マイナズマは突然の援軍に
怯んで退散したが、もし長い戦闘になればフェイック星人の体はもたないだろう。
子供達は彼がメビウスの弟ということを信じきり、すっかり慕っているようだ。
フェイック星人はテレパシーで話かけて来た。
『メビウス兄さん、子供達には弟だなんて嘘を言ってすみません。それでも僕は
自分の星を救ってくれたウルトラマンが、忘れられないんです。僕もあんな風に
なりたくて・・・だから今度は地球のためにメビウス兄さんと一緒に戦います!』
ミライ『助けてもらったことはありがとうございます。貴方の勇気は尊敬します。
ですけど次はもう危険です。地球の平和は僕達GUYSに任せておいてください』
子供達「おじさん、またあの怪獣達が出たら今度こそメビウスとやっつけてね!」
GUYS基地内。
ドキュメントUGMによると、プラズマ・マイナズマは複数の怪電波で出現場所を
混乱させる性質がある。ミライに見破られた上に、別のウルトラ戦士らしき姿も
目にしたため裏をかかれたと思い退却したようが、次は真っ向勝負で来るだろう。
ミライ「その時は合体攻撃を仕掛けてくるに違いありません。26年前80兄さんと
ユリアン姉さんは、同じく合体攻撃で対抗して勝つことができましたが・・・
フェイック星人の力を借りる訳にはいきません。他に新しい戦い方が必要です」
また、二大怪獣は電磁波を利用して光線の威力を軽減させていることも分かった。
GUYSは過去に二体の怪獣を倒したウルトラマン達の技を、分析することにした。
プラズマ・マイナズマが現れた!現場には子供達と共にフェイック星人がいた。
フェイック『助太刀します!』
ミライ『危険です!子供達を連れて離れてください、メビウ〜ス!』
メビウス、やはり二大怪獣の猛攻に翻弄される。
子供達「おじさん、変身してメビウスを助けてよ!僕達ここで応援してるから!」
葛藤するフェイック星人。大ピンチのメビウス、自分が力になれるのだろうか、
だが何もせずにはいられない、子供達を守りたい、ウルトラマンになりたい!
フェイック星人が出した答は・・・
「みんな聞いてくれ。僕は本当はメビウスの弟なんかじゃないんだ、ごめん!
カッコだけ変えられても、弱っちくて、メビウスの足手まといになってしまう
フェイック星人なんだ!メビウス兄さん!子供達を安全な場所へ避難させます!」
バーニングブレイブ!そこへプラズマ・マイナズマの合体攻撃!
リュウ「狙い通り、奴らの真上の防御は薄いぜミライ!」
ジャンプ、回転、レオがギラス兄弟を破った、きりもみキックだ!そこへ更に、
ジョージ「ブリンガーファン、ドライブシュート!」
メビウスの回転数を風圧で上げたトルネードきりもみキックが二大怪獣にヒット!
マリナ「まだ合体が外れただけ!ミライ君、ダメージがある内にとどめを!」
電磁波でバリアを張ろうとしたプラズマを持ち上げ、メビウスはジャンプした。
ジャックがナックル星人を倒したウルトラ投げが炸裂!続いてマイナズマには、
ブラックキングを倒したスライスハンドをお見舞いだ!メビウス、完全勝利!
「やった〜!メビウスありがとう!」大喜びの、フェイック星人と子供達。
子供達「おじさん、メビウス勝ったね!」
フェイック「ああ、おじさんなんかどんなに憧れたって届かないヒーローだよ」
ミライ「それは違います。今メビウスが言っていました。子供達の前で正直に
なれた貴方の勇気を受け取ったからこそ、危険な技を仕掛けることができたと」
フェイック「でも私は成りきりたいばっかりに、子供達に嘘をつきました・・・」
子供達「僕達、おじさんがメビウスの弟だからって一緒にいたんじゃないよ」
「ウルトラマンが好きだって、他の星の人でも同じ気持ちがあるんだもんね」
フェイック「みんな・・・」
ミライ心の声「僕達は怪獣を倒しただけです。今日は、あなたこそがヒーローです」
36 :
名無しより愛をこめて:2006/12/31(日) 08:02:44 ID:+9gs9EtbO
いい話しなのであげます。
幻惑宇宙人ジャーク星人 登場
元いじめられっ子の中学生ガイは、GUYSライセンス取得に向け、体を鍛えている。
自分はいじめられなくなったものの、他の生徒への被害はエスカレートしている。
だが、自分には関係ないことだ。GUYSの試験は難しい。助けている暇などない。
ある中学校からの宇宙人反応を検知したミライは調査に向かい、ガイに出会った。
ガイは憧れのGUYS隊員に会い、高揚しながら想いを伝える。ミライからの激励に
笑顔を見せるが、何か最近変わったことはないかとの問いかけには言葉を濁す。
ジャーク星人の声『ふふふ・・・来たなメビウス。お前の読み通り、私はここに
潜んでいる。だが、私は既に多数の生徒と同調し、カモフラージュされている。
突き止めるのは困難だな。じっくりと私は仕事をさせてもらうこととしよう』
ミライ(テレパシー)『そんなことさせない!必ず正体を突き止めてやるぞ!』
ジャーク星人の気配は数分で転移し、ウルトラ族の感知能力でも操作は難航した。
ジャーク『私は地球でならば精神体となった時、約3分間人間の体に取り付く
ことができる。ちょっとしたウルトラマンだろう。私が同調するのは、己のため
なら他人がどうなってもいいという心だ。幸いここはその「足場」が豊富でね。
飛び移った先でマイナスエネルギーを共に育てては、私は力を蓄える寸法さ』
ミライ『そして乗り移られた人間は自らのマイナスエネルギーが増大し・・・』
ジャーク『良くお勉強してるじゃないかルーキー。追い掛けっこを続けようか』
ガイは体育館裏である生徒が、多数から暴力を振るわれている現場に遭遇した。
生徒A「なんだよ。あ、お前、確かGUYSライセンスを取ろうとしてるっていう」
生徒B「なら今見てることは忘れた方がいいぜ。それとも正義の味方ぶるかい」
生徒C「暴力事件を起こしたとなりゃ、試験には相当響くと思うけどな。ハハハ」
その時、生徒の一人からジャーク星人の精神体が抜きでて、ガイに乗り移った!
ジャーク『たまには変わったマイナスエネルギーも味わわせてもらおうかな。
GUYSに入るなんて立派だ。そんな君が経歴を傷付ける必要はない。さぁ行こう』
ガイは謎の声に苦しみ、自問する『そうだ、僕はGUYSに入るんだから・・・』
『いいぞ、その通りだ。他人がどうなろうと関係ない。だから立ち去るんだ!』
ガイ「だから、黙って見過ごす訳には行かないんだー!」ジャーク『なんだと!』
ガイは暴力を振るう生徒達に立ち向かった!
(挿入歌「ウルトラの奇跡」2番)
生きる世界に理想を持ち続けられるように
邪悪に決して負けはしない
どんなときでも弱き者をいたわれるように
与えるやさしさ見せてくれる
ジャーク『何故だ!く、苦しい、プラスエネルギーが逆流して・・・ウガーッ!』
ジャーク星人は耐えきれずに即時にガイの体から逃げ出し、ミライに見つかった。
ガイの戦いは続く。無関心を装う自らには勝った。次は人を助けるための戦いだ。
広い宇宙にたった一つの
君の輝きを探し出せ今 WOW
ミライ「メビウ〜ス!!」
メビウスは空中を逃げるジャーク星人をライトニングカウンターで追撃した。
ウルトラマン ウルトラマン
地球の幸せ願い続ける
ウルトラマン ウルトラマン
戦う奇跡のヒーロー
ジャーク星人は脆かった。それは、人の弱さに漬け込む者の正体なのだろうか。
数日後、パトロール中のミライは、ランニングをしていたガイと再会した。
ガイ「ミライさん、俺、がんばって絶対にGUYSライセンス取得してみせるよ!」
ミライ「もう仮取得したようなもんだね。悪い宇宙人をやっつけたんだもの」
ガイはキョトンとするばかりだが、ミライの笑顔を見て、また力強く走り出した。
42 :
名無しより愛をこめて:2007/01/01(月) 06:45:33 ID:O67o17kcO
>>37-
>>41 復活怪獣出さなくても、面白い話が書けるのは、さすがです。
あけましておめでとうごさいます。
43 :
名無しより愛をこめて:2007/01/01(月) 08:31:37 ID:O67o17kcO
>>30-
>>35 感想書くのが遅れてスマソ。
演技の上手い役者さんを絡めた展開が生きてます。
>>42 >>43 その他の皆さんもコメントありがとうございます。
他の方のも読みたいので、保守がてら書いていきたいと思います。
45 :
マグマ星人と双子怪獣:2007/01/03(水) 08:56:38 ID:sZHiJz29O
脚本依頼されたら?
隊員にミニスカ履かせる。隊員役は手嶋ゆか、佐藤江梨子、芳賀優里亜。そして脚を折られたり、噛まれたり、など脚に打撃を受ける設定を多用してやる
46 :
名無しより愛をこめて:2007/01/03(水) 09:12:53 ID:k/XTsM5VO
>>45 美人ぞろいでいいですね。よろしければ執筆お願いします。
マグマ星人と双子怪獣が等身大で人間を襲い始める。佐藤、芳賀、手嶋3隊員は応戦したものの、佐藤はブラックギラスに右脚をねじり折られてしまう。芳賀はレッドギラスに左脚をガブリと噛まれ、手嶋はマグマ星人のサーベルで両脚を刺されてしまう
48 :
謎のマンション:2007/01/03(水) 12:59:49 ID:k/XTsM5VO
>>47 僕も書いてみました。
補佐官、ガイズのメンバーに三人の女性隊員を紹介。トリヤマ「彼女達がバルキリーエンジェルズだ、他支部で多大な戦果を挙げ、非常に優…」
エリコ、話を無視して、
「貴方達が総監に贔屓されてメテオール使いたい放題で、市民に迷惑掛けているのは承知ですよね」
リュウ「なんだとこの野郎!喧嘩売ってんのか!あぁん!」他の隊員慌ててリュウを体をはって止める。
サコミズ「私達は、最善の判断で事態に対応していますが」とコーヒーを勧める。
エリコ、遮り、無視して、「それにしては無駄が多いですね、周辺被害が拡大していますが・?」
49 :
謎のマンション2:2007/01/03(水) 13:18:45 ID:k/XTsM5VO
コノミ「それは、破壊力のある怪獣が時空派で召喚されていきなり市街地に出現するからです」
ミサキ女史が入ってきて、「エリア88で行方不明事件が多発して調査した警察から私たちに出動要請が出されました」
エリコ「丁度いいわ、私たちが引き受けましょう」
ユリア「私たちの鮮やかな作戦行動でお勉強したら」ユカ「お前たちには負けない、メテオールに頼る」
三人部屋を出る。
リュウ「ったく何なんだ!あいつら俺たちに喧嘩売りやがった!」
ミサキ「ニューヨークのゴキネズラ3代目、カンボジアのゴモラザウルス、モンゴルのモウコガボラ…世界で出現した怪獣を数十匹退治しています」
50 :
謎のマンション3:2007/01/03(水) 13:36:44 ID:k/XTsM5VO
三人エリア88のマンションに装甲車ハマーで到着。
エリコ、マンションオーナーに挨拶。
オーナー「あのう、マンションにはなるべく、被害…」
エリコ「解っていますわ、傷一つつけませんから」
ユカ「だ〜い丈夫よ、私たちニューヨークで戦って被害は、出現時怪獣が壊した、ビルだけだもの」
ユリア「生物の心臓部を的確に狙い攻撃しますので」エリコ「さぁ、おしゃべりはその位で、行くわよ」
マンションに入る。
中は全面緑で蔦が太いのから細いのまで絡まりあう、異様な光景。
まるでアマゾンのジャングル。
エリコ「どう?コアは発見できたの?」
ユリア「おかしいなぁ、反応がないわね」
ユリアの足に忍び寄る触手。
51 :
謎のマンション4:2007/01/03(水) 13:58:59 ID:k/XTsM5VO
ユリアの足に触手が巻き付く!踵から、くるぶし、太股に這いずるように、駆け上がり、一気に締めあげる!
ユリア「きゃあぁ!!」
エリコ「ユリア!!」
銃をホルダーから抜き、
触手の根元に銃弾をぶちこむが、触手が巧みにかわす!
ユリア「イヤ!イヤ!誰か取って!イヤアァア!!」絶叫して泣き喚くユリア。ユカ、大型ナイフを触手に突き刺す!
触手がちぎれる。
その場にへたり込むユリア。
ユカ「大丈夫?」
ユリア「足が・痛くて」
エリコ「折れてるわ、戻るしかないかなぁ」
ユリア「イヤ!今更もどれないわ!」「私にかまわず先にいって!」
エリコ「ユリア…」
不意に下面から振動が伝わる!
52 :
名無しより愛をこめて:2007/01/04(木) 18:54:22 ID:1qH12dETO
続きが見たいのですが・・・
53 :
謎のマンション再開:2007/01/06(土) 05:19:04 ID:RmVFzr7gO
エリコ「地震?違う!」
下部が離れて空間になり、巨大な穴が出来て、三人が飲み込まれ、落ちていく!三人「キャアァ!!」
三人にそれぞれ、全身に触手が巻き付き、中釣りの状態になる。
太股に巻き付いた触手が、ギリギリ締めあげる。
エリコ「みんな…大丈夫…あぁ…何これ…」苦しむ。ユリア「絶望的…助かる確率は…ゼロ…」
ユカ「イヤだ!あっギャッ!」伸びてきた触手が太股の巻き付いていないところに噛み付き、血がにじむ。「諸君、気分はどうかな、無断で入って、罰をうけねばならぬのだよ」
空中から声が響き、三人の目前に巨大な目玉が見える!
54 :
謎のマンション6:2007/01/06(土) 05:40:25 ID:RmVFzr7gO
エリコ「今すく私たちを解放しな…あっやめてー!」両足が左右にひっぱられる股裂きに近い状態に!
声「立場をわかっとらんのか?お前達の命は私次第だ」「この光景はガイズジャパン本部でもみられる」
ユカ「畜生!やるんなら、私からやれ!」「ギャア!」触手の歯が食い込む!
声「君たちは人質だ、すぐには殺さん、じわじわ痛めつけてやる」
ユリア「最…低…」
エリコ「そんなんじゃモテないわね…誰…あなた」
声「地球を狙うのは、何も宇宙人連合や、ヤプールだけではない、私は母星を地球にぶつけて最終決戦を挑んだインベーダーの生き残りだ」
55 :
謎のマンション7:2007/01/06(土) 06:03:10 ID:RmVFzr7gO
ガイズのモニターで三人が拘束された状態が映り、緊張する一同!
リュウ「あいつら…人質にされやがった!」
インベーダー「ガイズの諸君、いまから三時間以内に私に無条件降伏せよ、拒否なら君たちの仲間は処分する」マンションが揺れ、崩れていき、中から怪獣出現!
オーナー「わ・私のマンションが…」腰抜かして座り込む。
コノミ「該当な…あっSGMファイルから宇宙植物ビッグアイです!」
トリヤマ「三人は…関係ないというか…我々とは…」
ジョージ「何くだらないこといってんだアミーゴ!」
エリコ「そうよ!攻撃しなさい!私たち覚悟はできてるわ!」他の二人頷く。
「あきらめちゃいけません!」
56 :
謎のマンション8:2007/01/06(土) 06:18:18 ID:RmVFzr7gO
三人の前にメビウスが!
手刀で触手を切り裂く!
解放した三人のうち、ユリアを背中におぶさり、二人を抱えて体内を飛び出す!エリコ「いつから…私たちに?」
メビウス「ミクロ化して、同行していました、すいません、事態を把握するため、すぐに助けられなくて」エリコ「エスコートしてくれたわけね、」
離れた安全な場所に三人をおろして、巨大化!
インベーダー「おのれ〜」
怪獣ダークロンに変身!
ダストパンの件といい、ミラーマンとM78ウルトラはやはり繋がっていたのか!
は!それじゃジャンボーグAも!?
58 :
名無しより愛をこめて:2007/01/08(月) 05:54:27 ID:Qbk7tzSqO
59 :
名無しより愛をこめて:2007/01/09(火) 19:53:57 ID:oDD0P3eNO
ジャンボーグとミラーマンの世界は繋がってるでOKでしょ?
ヒーロー側の世界じゃなくて地球側というか防衛チームだけど。
思念獣イド登場
フェニックスネスト内部
リュウ「UFOが墜落ぅ?」
ミサキ「はい、ガイズスペーシーからの停船要請を無視して人工飛行体が地球に接近してきたため、
止む無くシルバーシャークGがこれを迎撃し、○×市郊外に…」
マリナ「墜落したってわけね。」
テッペイ「ちょ・・ちょっと、もし好戦的な宇宙人がその船に乗っていて暴れだしでもしたら、
大変な事になっちゃうじゃないですか。」
サコミズ「テッペイの言うとおりだ、リュウ、早速調査に向かってくれるか?」
リュウ「おっしゃぁ、腕がなるぜ!」
ミライ「僕も行きます!」
サコミズ「うん、それじゃリュウとミライに…」
テッペイ「待ってください。リュウさん、宇宙人と喧嘩しに行く訳じゃないんですよ。
未だ相手が地球にやって来た理由も分からないのに…」
リュウ「ガイズスペーシーだって攻撃しているだろうが!」
テッペイ「そりゃそうですけど…でも、それがもし誤った判断だったとしたら
ガイズスペーシーの停船要請を無視した事にも何か理由があるかもしれないじゃないですか。」
サコミズ「テッペイの意見にも一理ある、よしっ、それじゃぁテッペイも二人と一緒に調査に向かってくれ。
出来るだけ、宇宙人との交戦は避けるように、いいね。」
一同「G・I・G!!」
墜落現場
数人の警察官が、野次馬を宇宙船に近づけないように警戒している。
警官「ガイズジャパンの方々ですね、ご苦労様です。」
テッペイ「何か異常とかそういうことは?」
警官「いえ、特に無いですね。強いて挙げるとすれば、我々が到着する前に小学生が一人、
宇宙船の周りをうろついていたぐらいで、まぁ、すぐに非難させましたけど。」
テッペイ「そうですか。」
テッペイが警官と話している間、リュウとミライは宇宙船の中を窺っていた、
宇宙船の中には宇宙人の死体が幾つか転がっている。
リュウ「皆、死んじまっているみたいだな…ミライ、お前、この面知ってるか?」
ミライ「クレル星人」
リュウ「クレル・・星人?」
ミライ「はい、嘗ては非常に高度な文明を築いていたのですが、
ある事件がきっかけで母星が滅びてしまい、今ではごくごく少数が銀河を放浪している宇宙人です。」
リュウ「ふ〜ん、でも、何だってそんな宇宙人が地球に…また、例の謎の時空波ってやつが・・・」
ミライ「いえ、高度な科学技術を持つクレル星人にかぎって時空波の干渉を受るはずはありません。
理由は別にあります、彼等の遺体をよく見てください。」
リュウ「ん?」
ミライ「発疹のようなものが出来ているでしょう、これはクレル星人にとっては致命的な病に侵されていた証拠です。」
テッペイ「み…未知の病原体!」
突然現れたテッペイに驚くリュウ
リュウ「うわっ、い…いきなり出てくるなよテッペイ、びっくりしたじゃねぇか!」
テッペイ「そんなこと言っている場合じゃありませんよ、
す…すぐにこの一帯を封鎖して宇宙人の遺体を隔離しないと大変な事に!」
ミライ「テッペイさん、大丈夫です。この病を引き起こす細菌はクレル星人にとっては、脅威となり得ますが、
地球ではごくありふれた細菌で、地球の殆どの生物はこの細菌に対抗する抗体を持っています。
おそらくクレル星人たちは、その抗体を地球の生物から得る為に地球にやって来たのでしょう。
船員が死んでしまっているのも、墜落の際のショックというよりは、この病が原因なのかもしれません。」
リュウ「成る程な、それでやっこさんたち、一刻も早く抗体を手に入れるために、
ガイズスペーシーの停船要請を無視したって訳か。
しかし、かわいそうなやつ等だよな、こいつ等も。俺達で墓でも作ってやるか?」
テッペイ「そういう訳にはいきませんよ、すぐにガイズの処理班を呼んで、
地域住民が安心できるように現場を元通りにして貰わないと。」
リュウ「分かった分かった。しかし、相変わらず頭の堅い奴だよな、お前は。」
テッペイ「リュウさんが非常識すぎるんです。」
リュウ「んだとこらぁっ!」
ミライ「ふ…二人とも止めてください、一般市民の前で見苦しいですよ。」
リュウ「うっ…クソっ、テッペイ、てめぇ、後でおぼえてろよ。」
テッペイ「それはこっちの台詞です。」
前編ここまで、後編はまたそのうち
63 :
名無しより愛をこめて:2007/01/11(木) 16:14:40 ID:c/5COWGT0
子供たちが一人の子供をいじめる
「や〜いディノゾール、ディノゾールー」
「テレビで見たぞ〜、ガイズがディノゾールを殺すのを、ディノゾールは殺していいんだ!」
「そうだ!死んじまえ!」
そんな最終回
64 :
名無しより愛をこめて:2007/01/13(土) 11:12:20 ID:SkMLkpri0
面白い!!
どれも面白いし、隊員の個性とか怪獣の特色のとらえ方、アイディアとか、本当に素晴らしい。
このまま2ちゃんの終焉とともになくなってしまうのが惜しいスレッドだ。
最後なんで、オレも書いてみた。
凄いのをたくさん書いてる、ここのみんなに見て欲しい。
ここに書けばいいんだけど、オレのパソコンからだと2ちゃんへの書き込みができないことが少なからずあるので、HPにUPした。おゆるしを。
http://serimoe.web.fc2.com/orebankaijyuutukai001.htm よろしければ見てね〜。
みなさん、お元気で。
もしかしてあんた、去年、昆虫板で英雄として褒め称えられていた人?
文章力とかはwだが話の内容は滅茶苦茶よかったと思うね。
特に警官は盲点だった。
66 :
名無しより愛をこめて:2007/01/14(日) 01:55:58 ID:2teRyab60
65さん、ありがとう。
最近はたまに特撮板に見に来るだけで、ほとんど来ていませんでした。
2ちゃんがなくなったら、みんなどこへ行くのかな・・・。
このスレッド、なくすのは惜しいような。
見てみたいような話がたくさん・・・。
誰かが、オリジナルシナリオのHP作ったらいいんじゃないかと思うんだけど。
勿体無いから。
ジャミラの話とか、過去ログとかあればさらに最高かも。
67 :
名無しより愛をこめて:2007/01/14(日) 11:27:47 ID:cwZWg/JlO
>>64 わざわざ訪問ありがとうごさいます。
前スレでジャミラとスペル星人とズール星人が出てくる『贖罪の向こう側』を執筆しました。
スレが落ちてしまい、悲しみのなか、もう一度立ててみました。
誰か保存してこちらに再録して欲しいです。
ほかにも良作がたくさんありました。
もう一度よみたいなぁ。
68 :
名無しより愛をこめて:2007/01/14(日) 13:41:59 ID:7I1AiV5O0
吸血超人デルド登場
ここ数日、女性が次々と変死体で発見されるという事件が起こっていた。
どの女性も血という血を全て抜き取られ干からびた状態であった。
早速、GUYSは過去に起こった宇宙人や怪獣の吸血行為を一から洗いなおしていた。
クラッキング宇宙人データ マケットメフィラス星人 登場
サトシ青年が引きこもりになって何年が経つだろう。小学校時代の同級生だった
テッペイは有望な医大生として以前から近所の評判となっていたが、GUYSでの
彼の活躍は更に賞賛を呼び、サトシのコンプレックスを間接的に増大させた。
クラスでも目立たなかった自分のことなど、テッペイはもう忘れているだろう。
いつものようにパソコンをいじっていると、サトシを呼び掛ける声が聞こえた。
謎の声「私と取引をしよう。サトシくん」画面にはメフィラス星人が現れた!
サトシ「うわぁっ、う、宇宙人!?ガ、GUYSに電話、電話しないと、た、助け」
メフィラス「私は君に危害は加えない。ただ、力を貸し合わないかと思ってね」
メフィラス「君がさっき助けを求たGUYS。本当は憎くて仕方がないんじゃないか」
サトシ「そ、そんなことは・・・」
メフィラス「自分に正直になりたまえ。君が匿名で掲示板で何を書いていたか。
私は全て知っている。だがそれは悪いことではない。君には君の世界があるのだ」
サトシ「そ、それより力を貸すって一体・・・?」
メフィラス「簡単に言うと我々はGUYSを憎む同士、利害が一致するということで
君にして欲しいことがある。それは、ヒビノ・ミライがウルトラマンメビウスで
あるという事実を、君の手で世界に広めて欲しいのだよ」
サトシ「GUYSの!?クゼの同僚がメビウス!?それは擬態してるとか・・・」
メフィラス「そういうことだ。そしてそれを知ったのはGUYS以外では君だけだ!
・・・その顔は、GUYSが混乱する間に、私が地球を侵略すると思っているね。
違う。私は純粋にGUYSと、彼等に力を貸すメビウスが憎い。私は実体のない、
意思を持つデータでしかないのだ。何故ならマケット怪獣の研究過程で生まれ、
GUYSに処分されたのが私だからだ!私は完全に消去される前にコンピュータに
潜り込み、全ての会話を記録した。そして静かに復讐の時を待っていたのだ!」
71 :
「光の国へ」:2007/01/15(月) 20:50:00 ID:SIFP31qSO
エンペラー星人の圧倒的な力の前に追い詰められたメビウス。
メビウス「僕は…負けない。…何度だって…立ち上ってみせる!」
ウルトラ兄弟が駆け付けるも大量の怪獣軍団に押されていき…
それを援護するも傷つき倒れてしまうガイズの隊員たち。
そして思い詰めた表情でそれを見るサコミズ。
リュウ「隊長…!!どうすりゃいいんだ!ウルトラマンはみんな戦ってるのに俺達は何もできねぇのかよ!」
サコミズ「諦めるな!光は待つものじゃない…自分達の手で、掴むものだ」
リュウ、マリナ、テッペイ、コノミの目の前でサコミズは青い石を取り出し光に包まれ…
それを悲しげな目で見つめるミサキ。
サコミズ「君達で作るんだ、光輝く未来を。」
今にもメビウスにとどめの一撃が突き刺さる寸前。
青き光がメビウスを救う。
それは、最強のウルトラマン。
ゾフィ―の姿だった。
72 :
「光の国へ」:2007/01/15(月) 20:58:16 ID:SIFP31qSO
それを呆然とした表情で見つめるリュウ達。
リュウ「隊長が…ウルトラマン。」
コノミ「あれは…」
テッペイ「レジストコ―ド…ゾフィ―。宇宙警備隊長ゾフィ―だ!!」
ジョ―ジ「ウルトラマンゾフィ―?」
マリナ「隊長…が?」
驚く5人の前に現れるミサキ。
ミサキ「ついにこの時が来ましたか…今まで隠していてすみません。でも…」
73 :
「光の国へ」:2007/01/15(月) 21:14:51 ID:SIFP31qSO
傷つき倒れたメビウスに力を与えるゾフィ―。
メビウス「あなたは…ゾフィ―隊長。」
ゾフィ―(声:田中秀幸)「メビウス、君は一人ではない。共に戦い、信じ合える仲間がいる」
メビウス「仲間…」
ゾフィ−の声が代わっていく…その声はメビウスには覚えがあった。
ゾフィ−(声:田中実)「メビウス…いやミライ。共に戦おう、この星の未来の為に!!」
全てを理解したようにゾフィ−の言葉に頷くメビウス。
しかし、二人がかりでもエンペラー星人の力の前には…倒れそうになる戦士達。
だが、そこへ降り注ぐ光線。
リュウ「隊長…ミライイッ!!ゾフィだかなんだか知らねぇけどな!!
俺達は仲間だろうが!!」
マリナ「だから、戦うわ!最後まで!!」
ジョ―ジ「ウルトラマンだろうがなんだろうが、隊長は隊長だ!そうだろ、アミーゴ!」
コノミ「隊長もミライ君も…誰も死なせたりなんかしない!」
テッペイ「隊長…あなたの言葉に助けられたんだ。今度は僕が助ける番だ!!」
74 :
「光の国へ」:2007/01/15(月) 21:32:36 ID:SIFP31qSO
全ウルトラマンの同時光線がエンペラー星人に向け放たれさらにメビウスとゾフィ−がメビュ−ムシュ−トとM87光線を放つ!
閃光がエンペラーを包み…
―夕日が戦士達を照らしている、隊員達の元へ帰ってくるサコミズとミライ―
リュウ「信じてたぜ、ミライ。隊長。」
サコミズ「あぁ…君達のお陰だ。ありがとう。」
何か思い立ったサコミズの顔にコノミが聞く。
コノミ「どうしたんですか、隊長。」
サコミズは微笑み、頷いた。
サコミズ「もう、私がいなくても大丈夫だね。」
75 :
「光の国へ」:2007/01/15(月) 21:36:50 ID:SIFP31qSO
それぞれのガイズクル―に言葉を向けるサコミズ。
サコミズ「テッペイ。君はいい医者になれる。
痛みを知っている人は、痛みを癒せる。
コノミ。君は優しいね。
その優しさが人を救うんだ、だからなくさないでくれ…いつまでも。
マリナ。君は強い。
でも、たまには泣いたっていいんだ。弱さを知るから、強くなれる。
ジョ―ジ。今の君なら、過去を変えれる。いい目になった…
リュウ。今の君にならガイズを託せそうだ。
地球の未来は、君達が守らなければならない。
人間の手で…ね。
ミライ、さぁ帰ろう。
光の国、へ」
光に包まれサコミズはゾフィに変わり茜色の空を見る。
ゾフィ―「よくわかったよ。兄弟がこの星を愛した理由が。
私にもわかった。
愛すべき仲間が、教えてくれた。
そう、君達が。」
二つの光は空を抜け、消えていった。
メビウス「僕は忘れません…この星での出会いを」
ゾフィ―「いい顔になったな…メビウス。
これで君も、ウルトラの兄弟だ」
メビウス「はい…兄さん。」
メフィラスは話を続けた。
メビウスの正体という情報は、生体波動の同じ地球人の意思が介在しなければ
脳内の電気信号が反応しにくいため、メフィラスの力で公表しても効果が薄い。
そこでサトシのプログラミングの腕を買い、彼の意思で世界へ発信させる作戦だ。
メフィラス「君を侮蔑してきた社会に、君の力で騒動を起こそうじゃないか。
そうだ、GUYSでいい気になっているクゼ・テッペイも懲らしめてやろう」
メフィラスはモニターに、ミサキに肩に手を置かれたり、コノミに頭を撫でられ
慰められているテッペイのビジョンを、扇動するかのように映した。
GUYS基地。
テッペイがコンピュータの異変に気付いた時、モニターに黒い影が映しだされた!
テッペイ「あれはメフィラス星人!」
メフィラス「GUYSの諸君、名乗りは必要ないな。私は君達に造られ棄てられた。
私はその復讐のために強力な味方を得た。紹介しよう、フジタ・サトシ君だ」
サトシ「はじめましてGUYSの皆さん、そして・・・ウルトラマンメビウス!」
テッペイはすぐに彼を思い出し驚愕した。サトシはミライの方を向いて続けた。
「僕は、アンタがメビウスだって知ってる。それを僕の手で世界に広めるんだ。
人間と同じ目線のフリをして身を潜め、本当は地球人を見下していることも!
いや、それどころか人間を研究し、恩を売りながら油断させて侵略するつもりか」
マリナ「どうやらメフィラスに吹き込まれたみたい。もう隠せないってわけね」
ジョージ「それより、ミライは俺達のアミーゴだ、いいかげんなことを言うな!」
コノミ「ジョージさん、でもミライ君のことを広められたら混乱が起きます!」
リュウ「どっちにしても、嘘付きもおしゃべりも許せねぇ!お前ら卑怯だぞ!」
メフィラス「ヒキョウもラッキョウもあるか!」
テッペイ「紳士的な初代ではなく、二代目のデータを使った僕のミスです・・・」
ミサキ「馬鹿なマネはやめて下さい。貴方だってメビウスに守られているのよ」
サトシ「う、うるさい!クゼ、僕のことなんか忘れているだろう。だが、いい。
世界が僕の力で踊りだすのを、指を加えてそこで見ているがいいさ!」
ミライは密かに廊下に出て、ゼットン戦の時のようにコンピュータ内に入るべく
変身しようとしたが、メフィラスが基地施設を操り、ミライを閉じ込めた。
メフィラス「まだゲームのルールを説明していなかったな。今の君はここでも
我々にカメラで監視されている。変身すれば、まだ話に聞いただけで半信半疑な
サトシ君の脳波を刺激し、自動的にあらゆるネットワークに君の情報が流れる。
だが私を倒さなければ、私は間も無く進化し、サトシ君と一体化できるだろう」
サトシ「そ、そんな話は聞いていないぞ!」
メフィラス「ふふふ、心配するな。彼は君をほっておけずに変身する。その時は、
ヒビノ・ミライが地球にいられなくなる時だ!自らの偽善に抹殺される時だ!」
サトシはもちろん自分が助かりたいとは思った。だがそれ以上に、こんな自分を
助けるため、例え正体が晒されようとも戦おうとするミライを助けたいと思った。
だが変身した瞬間、自分を通してミライの存在は社会的に追い詰められる・・・
あんな立派な人間が、殻に閉じ籠り借り物の万能感に浸る自分なんかのために!
サトシは変わりたかった。今、その決意を胸に、希望をミライに託して叫んだ。
「お願いだ、戦ってくれ!メビウース!!」
それは、ミライの変身と重なった。メビウスは、ライトニングカウンターゼロの
進化型・アンリミテッドバーニングナックルでメフィラスの腹に風穴を開けた。
モニターで見た勝利に沸くGUYSメンバー。だが、これでミライの正体が・・・
ジョージ「マスコミが群がる前にミライを匿え!」
コノミ「メビウスを好きな子供達が変身をせがみに来ちゃいます!」
マリナ「オバチャン達にも変なモテかたして大変なことになるわよ!」
リュウ「どっかの国が軍事利用のために能力を解析しようと付け回すぞ!」
サコミズ「いや、その心配はなさそうだ」
サトシは思い詰めるあまり、固く目を閉じてミライの変身を見ていなかった。
それは偶然だ。だが、それよりも、彼の意志が昨日までの自分に勝ったのだ。
テッペイ「ミライ君、ありがとう、僕の友達を救ってくれて!」
サトシ「友達・・・」
ミライ「誰だって、変われるんです。近い将来、僕が他の星の人間であっても、
普通に受け入れてくれるように、きっと地球の人達も変わって行くでしょう」
サトシ「あなたの正体は、今は誰にも言いません。でもいつか言える時が来る。
その未来のために、まずは僕から変わっていきます。クゼ、俺、負けないからな」
テッペイ「ああ、僕もだよ!今日の借りは、いつか返させてもらうから!」
モニター越しの二人を囲むように、仲間達の微笑みの輪が繋がっていた。
81 :
「茜雲の空」:2007/01/17(水) 04:29:58 ID:MWEOdMdgO
・ウルトラマンキング
・ウルトラマンヒカリ
・火の鳥
登場
出演
謎の老人:おひょいさん
老人「いつ見てもいいね、この茜雲は」
空を見て笑う老人。
彼が見る世界とは…
82 :
茜雲の空:2007/01/17(水) 15:46:48 ID:MWEOdMdgO
「何を泣いてるんだい?」
道端で泣いている少年に微笑む老紳士。
かつて幼かった頃のミサキと一人の老紳士の不思議な物語。
「君が泣いているとこちらまで悲しくなってしまうよ。
ほら、涙をおふきなさい。
君には、笑顔が似合っている」
ミサキは悲しくて泣いていた。
友達と、ささいな事で喧嘩をしてしまったから。
ミサキ「でも、私」
老紳士は空を見上げ言う。
茜色の夕焼け。
「傷つくことを恐れてはいけないよ。
この夕焼けだってただ、綺麗なわけじゃない。
真っ赤に燃えるこの夕焼けには、憎しみや悲しみが篭ってるんだ。
ほら…」
ミサキが見上げた先には夕焼けに重なるように一匹の鳥が飛んでいるように見えた。
それはまるで不死鳥のような。
「君は、きっといい仲間に出会える。
私にはわかる、ね…ミサキさん」
ミサキ「どうして…私の名前を?」
ミサキが顔を上げたそこにはもう誰もいなかった
83 :
茜雲の空:2007/01/17(水) 16:00:48 ID:MWEOdMdgO
―現在―
ミライ「そんな事があったんですか…」
ミライと屋上で過去の思い出を話すミサキ。
ミサキは珍しく休暇を取りある場所へいくという。
ミサキ「久しぶりに会うの。懐かしいあの人に」
―宇宙空間―
向かい合うウルトラマンキングとヒカリ。
ヒカリ「キング…その少女は今?」
キングは頷くと地球を見た。
キング「戦っている、地球の為に。」
―夕焼けの空 あの時と同じ場所―
ミサキ「また会えましたね」
老紳士「やっぱり」
微笑む老紳士と、それに不思議がるミサキ。
ミサキ「なにが、ですか?」
老紳士「いい笑顔だ。約束を忘れないでくれたんだね」
ミサキは笑った。あの時の涙を塗り替えるように。
二人は夕焼けの土手を歩いていく。
ミサキ「サコミズ隊長や総監も貴方にあいたがってますよ」
老紳士「いやいや…私は隠居の身でね…」
終わり
いいなぁ!
三分くらいでもいいから、DVDの映像特典に作ってくれないかな。
ウルトラマンマックス
ハイパーバルタン星人
登場
・フェニックスネスト
古びた拙い絵を見ているジョ―ジ。
それを見たミライ。
ミライ「その絵…ウルトラマンですか?」
恥ずかしそうにそれを隠すジョ―ジの顔。
-OP
リュウ「なんだよ、おまえもウルトラマンに憧れてた時代があったんだな!意外だぜ…まったく」
マリナ「でも、前に言ってたわよね。確か”流石は俺が憧れたウルトラマンだ”とか…」
顔を見合わせて笑う二人に顔をしかめてふて腐れるジョ―ジ。
その絵を見たテッペイ。
テッペイ「このウルトラマン…過去に現れたものじゃ…ないですよね?」
ジョ―ジ「俺の…ウルトラマンさ。俺が小さい頃に憧れてた”ウルトラマンだよ」
珍しく黄昏れいるジョ―ジ。
幼い頃から、その常人離れしたその力と性格が災いして彼には誰も仲間と呼べるものがいなかった。
そんな時、彼を勇気づけていたのがこの絵…だった。
ミライ「名前、なんていうんですか?」
ジョ―ジ「名前なんて、忘れちまったよ…もう」
その時、ガイズスペーシ−から連絡が入り…
テッペイ「…そんな、宇宙空間で次元の歪みが!ウルトラゾ−ンです!!」
テッペイ「ウルトラゾ−ンには……誰が?」
サコミズがジョ―ジとミライの肩を叩き微笑む。
サコミズ「チ−ム、三人でいくぞ」
リュウマリナ「私たちはぁ…?」
トリピ「フェニックスネストの掃除ぃ−−−!!」
リュウ「なんだよ…チェッ」
−宇宙空間
サコミズ「ウルトラゾ−ンには気をつけるんだ、ジョ―ジ。自分の力を…ぬっ!!!」
・基地
テッペイ「ウルトラゾ−ンより違う?…なんなんだあの空間は!!」
空間から覗き混んでいるのはバルタン星人だった。
サコミズ「相手の罠か…離脱してたて…!!」
まばゆい光が三機を包み不思議な世界へと…
ミライ「隊長、ジョ―ジさん!!どこに…あ、ジョ―ジさん!!」
ジョ―ジ「ちっ、あれでやられちまう程ヤワじゃねぇ。
そういや…隊長は?」
ミライ「とにかく、隊長を探しだしましょう!」
その瞬間、空間が黒く鈍り薄ら笑うかの如くバルタン星人が現れた。
バルタン「無駄だ。君達では私には勝てない…人間二人ではなぁ!!」
ミライはメビウスブレスを掲げ立ち上がる。
ミライ「この世界のウルトラマンは…僕だ!!!
メビ――――――ウス!!」
まばゆい光と共に現れるメビウス。
バルタン星人「なにぃ…こちらの世界にもウルトラマンがいたのか。まぁいい…いたとしても滅ぼすだフォフォ…」
組み付こうとするメビウス。しかし得意の分身でかわすバルタン。
逆に反撃を喰らい窮地に陥るメビウス!
バルタン星人「…フォフォフォ…メビウス。たいしたことないな!!…?フォッ!!!キサマァ!」
バルタンの顔に直撃した閃光!
ジョ−ジの放った一撃が分身から本体を射抜く!
ジョ−ジ「残念だったな…こっちの世界にはガイズがいるんだよ!!
今だウルトラマン!!決めろ!!」
ジョ−ジの言葉に頷き、必殺の光線がバルタンに…しかし?
ジョ−ジ「光線を…反射しやがった!?」
バルタン星人のボデイが光線を跳ね返しメビウスに直撃する。
倒れ、カラータイマ−は赤に変わり…窮地のメビウス!!
しかし、その時!!
二筋のレイザ−がバルタン星人を貫く!
サコミズ「ミライ、ジョ−ジ!!大丈夫か!?
…メビウス、それはスペルゲン反射だ。
光線技は効かない。」
ガンブ−スターで現れたサコミズ。バルタン星人を翻弄しながらメビウスを援護する。
ジョ−ジ「隊長!!…でもどうすればいいんだ。
必殺技が効かないなんて…こんな時に」
ジョ−ジはあの絵を懐から取り出す。
その絵は、ウルトラマン。苦しい時、悲しい時。
ずっと心の中にいた俺のウルトラマン。
ジョ−ジ「ウルトラマン…。いや…やっぱ頼まねぇ!!
もう昔みたいにウルトラマンに頼るおれじゃない!
俺は…」
絵を投げ捨てバルタン星人へ立ち向かっていくジョ−ジ。
しかし連射する光弾も虚しくバルタンに吹き飛ばされ…
ジョ−ジ「ちくしょ…へっ。まだまだか…俺も。
でもなぁ…負けられねぇんだよ!!俺は…俺達は!!」
ジョ−ジの叫びに呼応するようにあの絵から光が溢れそれがバルタン星人にぶつかる!
ジョ−ジ「あれは…ウルトラマン!!」
光の中から現れたのは新たな巨人。
ジョ−ジがかつて描いた戦士だった。
♪ ウルトラマンマックス ♪
サコミズ「あれは…!?」
メビウスに駆け寄り、手を差し出す戦士。
その手を掴み頷き立ち上がるメビウス。
二人の巨人がバルタン星人に立ち向かう!!
バルタン星人「まさかこんな場所まで追ってくるとはな…ウルトラマンマックス!!」
サコミズ「二人同時攻撃だ…強力な二つの技を合わせれば反射を破壊する事が出来る!!
援護するぞ…ジョ−ジ!メテオ−ル解禁!使用時間は一分!」
サコミズの言葉に頷く、マックスとメビウス。
ジョ−ジもメテオ−ルを解禁、メテオ−ルショットでバルタンの動きを封じる!
ジョ−ジ「今だ…今度こそ決めろ!!ウルトラマン!!」
マックスのマクシウムカノン、メビウスのメビュ−ムシュ−トがバルタンの反射板を打ち破り破壊する!!
バルタン星人「…フォ…フォ…!!」
爆発して消え去るバルタン。
しばし見つめ合い、互いに握手するメビウス、マックス。
ジョ−ジ「やったぜ!ウルトラマン…マックスか。」
ジョ−ジと見つめ合うマックス。
しかし、ジョ−ジの顔は浮かない。
やがてマックスは光となって再び何処へ去っていった…
−数日後
屋上で空を眺めながら話しているミライとジョ−ジ。
ジョ−ジ「なってねぇな。頼らないんて言って結局、助けられちまった…」
ジョ−ジの手にある絵を見て頭を振るミライ。
ミライ「それは違います。彼は言ってました…君の諦めない強い心が僕を呼んだんだって。
ジョ−ジさんが諦めなかったからウルトラマンマックスは現れたんだと思います。」
サコミズ「彼はおそらく、外宇宙のウルトラマンだろう。僕たちの住む世界以外にもウルトラマンはいたということだね…」
二人にコ−ヒ−カップを渡し微笑むサコミズ。
リュウ「なに三人で話してんだよ?抜け駆けはよくないぜ!」
マリナ「そうよ、この前の宇宙での話まだ聞いてないんだけど!」
テッペイやコノミも駆け寄る。
しかしミライとジョ−ジは笑い合う。
ミライ「内緒です、ね。ジョ−ジさん」
ジョ−ジは微笑み、絵を空に向け投げる。
ジョ−ジ「あぁ、内緒だ。僕の…いや俺のウルトラマン。
アディオス。」
終わり
93 :
名無しより愛をこめて:2007/01/19(金) 18:55:50 ID:IISbK+pzO
凄い話がたくさんあるね。
94 :
名無しより愛をこめて:2007/01/21(日) 02:46:05 ID:/TAxgc3M0
まじでいいよ!!
感動的だ・・・・。
映像化してほしい。
95 :
名無しより愛をこめて:2007/01/21(日) 07:34:25 ID:fbiLlljy0
大海老怪獣ギャンザ
宇宙棒使いシルバ登場
それは一人の歪んだ欲望を持つ男から始まった・・・。
その男の名は海老原銀二。頭脳明晰、スポーツ万能、若くして社会的地位も会得した。
まさに神に・・・いや、悪魔に愛された男と言えるだろう・・・。彼の裏の素顔を見れば。
仕事から帰宅した海老原は、鏡に映った自分を見て喋りだした。
「今日も君の力を見させて貰うよ。僕は今、とてつもなく精神が不安定なんだからね♪」
海老原の姿が人間でない姿へと変わって行った。
「やっぱり素晴らしいよ。この肉体は・・・。さてと、今日はどれだけの愚民をいたぶろうか。」
異形の姿になった海老原のその変態的な趣味。それは夜な夜な繰り広げる連続通り魔。
一見、ただの悪質的な通り魔。住民たちはそれが宇宙人だという事はまだ誰もしらない。
96 :
名無しより愛をこめて:2007/01/21(日) 08:04:56 ID:fbiLlljy0
今日も満足気味に通り魔殺人を繰り広げた海老原。
「快感だなぁ・・・何で人間の命ってこんなにもろい物なのだろうね?不思議だなぁ・・・」
海老原はその死体を見つめながら微笑んでいた。
そして数日後。この地区で最近、行われた。連続通り魔殺人の被害者の葬儀が行われていた。
そこにはGUYS隊員であるリュウの姿があった。
「まさかお前が死んじまうとはな・・・」
被害者はリュウの高校時代の同級生。名はタイガ・シンジ。
リュウとは対照的な男で常に冷静沈着だがGUYSという恵まれた地位では無く子会社の平社員であった。
「まさか・・・あの子がこんなに早く逝ってしまうとはねぇ・・・。」
「お婆さん・・・。」
「息子夫婦にも死なれ孫にも死なれ・・・。私が早くに死んでいればあの子達が逝ってしまうの見なくてすんだのにのぉ・・・」
たった1人で孫を育ててきたシンジの祖母。リュウ自身も学生時代色々と世話になった。
そんなリュウの心は怒りの炎に熱く燃えていた。
97 :
名無しより愛をこめて:2007/01/23(火) 06:24:44 ID:EdubODquO
続きプリーズ
98 :
名無しより愛をこめて:2007/01/24(水) 19:17:39 ID:P5YoJ2g8O
誰か続き書いて
99 :
名無しより愛をこめて:2007/01/24(水) 21:23:11 ID:sK4hiBi10
その日の夜からリュウは殺人現場である場所の周囲を見回っていた。
昼はGUYSの一員として働き夜はまさに刑事の如く犯人探しに没頭していた。
そんなリュウはGUYSの仕事にもいつものような熱血漢でやっていたがどこか空周りである。
事情を知っていたサコミズ隊長はミライにリュウの事を頼むのであった。
表向きはリュウと共に犯人探しの手伝いであったが裏では一連の手口は宇宙人の仕業と思った隊長がミライを派遣してのであった。
そしてミライも加わったその夜、猟奇的殺人犯・海老原銀二はついに動き出す。
狙いは自分の存在を嗅ぎまわる二匹の野良犬を殺すため。
100 :
名無しより愛をこめて:2007/01/24(水) 21:37:06 ID:sK4hiBi10
「やれやれ・・・僕の存在を嗅ぎまわるなんて厄介な連中だね♪」
海老原は愉快な声で鏡に語りかけていた。
「心配するな・・・。奴らはただの人間。我々に勝てるはずが無い。」
鏡から声が聞こえる。
「さてと・・・。そろそろ行くかな!」
海老原は再び姿を変え始めた。
「リュウさん。」
「何だよ!」
「亡くなったタイガさんとはお付き合いが長いのですか?」
「あぁ・・・。ガキの頃からな。喧嘩もやったしつるんで馬鹿もやったし。」
リュウの目つきはどこか寂しそうであった。それはどこかリュウらしくない目つきであった。
するとどこからとも無く一本の槍が飛んできた。
「リュウさん!危ない!!」
ミライが飛びつきリュウを庇う。
「外れちゃったね。でも次は殺すよ♪」
ミライ達の目の前に現れた海老原。
「お前は何者だ!」
「僕は海老原銀二だよ。そしてこの体が僕の相棒の・・・」
「宇宙一の棒使い・・・シルバ。」
「お前が俺のダチを・・・いや!罪の無い一般の人までも!」
リュウの拳は怒りで震えていた。
「そうだよ♪悪い?」
「お前は俺が・・・いやGUYSとして俺らがお前を倒す!行くぞ!ミライ!!」
「はい!メビウーーース」
実写版で戦ってるジョーニアスがあったよな。
俺だったらアレを上手く組み込むね。
職人さんたちの話を読んでいると、如何にプロの脚本家
が凄いってわかりますね
当たり前だ、ここの素人の方が面白い状況になっちゃたら、
プロは首吊らねばならん。
予告
ミライ「なんか、あなたと話していたら・・・誰かにそっくりなような」
紳士「・・・私もかつて、君と同じように悩み苦しんで戦ったことがあった。」
―苦戦する タロウ そこへ現れ叫ぶ紳士―
ミライ「もう1度戦ってください!!ウルトラマンとして!!」
―タロウを見上げ、バッチを手に取る紳士―
ミライ「次回、タロウが戦う!!」
―神戸港―
夕暮れの神戸を見つめる1人の紳士。歳は、50代だろうか。
精悍な顔つきが、その男の生きてきた人生を語っているかのように見える。
男は、かつての5人の兄弟を思い出しながら空を見上げた。
「俺は、あの時。ウルトラマンであることを捨てた・・・それでよかったんだろうか。」
―OP クレジット 「タロウが戦う!!」―
105 :
名無しより愛をこめて:2007/01/26(金) 16:50:42 ID:VL82eFjU0
続き
「貴様は、ウルトラマンメビウスだったのか・・・。」
シルバの声で語りかける。
「大丈夫だよ。ウルトラマンってみんな地球上では3分間だけでしょ?だったら僕らが負けるわけがないよ。」
「確かに俺たちの力なら奴をねじ伏せる事は簡単だ。だが万が一の事がある。」
「ここは、あえて人間の方を狙うでしょ♪シルバの心はお見通しだよ。」
すると不意に海老原は得意の棒術でリュウに襲いかかる。
だがリュウは怯むことなく海老原に立ち向かう。
そんなリュウを必死でサポートするメビウス。
人気の無い町内で繰り広げられる死闘。
「シルバ・・・。どうにもあいつが邪魔だよぉ・・・」
「ちっ!邪魔しやがって!!」
自分に歯向かおうとする人間がどうにも許せないシルバと自分より位の低い者を見ると殺したくなる海老原。
「かくなる上は、巨大化して踏み殺してやる!!」
「巨大化ぁ??楽しそうだなぁ♪熟睡中の愚民共を潰しちゃえ♪」
愉快な声を荒げて笑う海老原。
「メビウス。俺は貴様同様に巨大化ができる。」
「何!?」
「それもただの巨大化ではない・・・。この姿よりもより強力な力!今こそ開放してやる!!」
雄たけびを上げながら海老原の体から銀色の閃光が走り街には巨大な怪獣が現れた。
そしてメビウスも巨大化する。
「行くぞ!お前が奪った全ての命を弔うためにお前だけは絶対に倒す!」
「来い・・・。」
106 :
名無しより愛をこめて:2007/01/26(金) 17:17:21 ID:VL82eFjU0
怒りのメビウス。
大海老怪獣ギャンザとなったシルバ。
そして海老原は・・・。
「ちぇっ!つまんないの。僕はここで1人でお留守番か・・・。」
一人取り残された海老原はギャンザとメビウスの死闘を傍観していた。
「1人じゃねぇ!俺もここにいるぜ!」
海老原の後ろにはリュウが立っていた
「そういえば君もいたんだよね。熱血君♪」
「今のてめえに逃げ場はねぇ!大人しく自首するか!俺の気が済むまで殴られて自首するか!どちらかを選べ。」
海老原はそれでも笑っていた。
「ふふふ・・・あと1つ選択肢があるんだよ。聞きたい?聞かせてあげようか?それはねぇ・・・僕に殺される事さ!」
海老原はナイフをポケットから出しリュウに襲いかかった。
「往生際の悪い奴だぜ!」
リュウの拳が海老原にストレートで当たった。
今にも泣きそうな表情でリュウを見る海老原。
「来いよ!お前は俺に二つ目の選択肢を選ばせたんだよ。言っとくが手加減はしねぇ。」
107 :
名無しより愛をこめて:2007/01/26(金) 17:24:37 ID:VL82eFjU0
そしてメビウスとギャンザ。
「あの馬鹿が!!」
ギャンザのハサミがメビウスの胴体を捕らえる。
「うぉーーーっっ!!!真っ二つに引き裂かれろ!!!」
「ぐぁっ・・・ぐぅ・・・」
鈍い音とともにメビウスの背骨がきしむ。
「今日が貴様の命日だ!メビウス!!」
だがメビウスは力を振り絞りギャンザのハサミをへし折った。
「ぐぉーーーっ!!」
「お前は今、自分自身の最高の武器ではハサミを失った。」
「だから・・・どうした!」
「お前の負けだ!!そして今まで殺してきた人の分まで償え!!!」
メビウスは怒りのメビュームシュートを放った。
「う・・・うぉーーーーー!!!」
ギャンザは雄たけびとともに消滅した。
そして海老原も全ての地位を剥奪され刑務所に送られる。
全てが終わり平和になった・・・。
だが遺族の心の傷を永遠に消える事は無い・・・。
例えどんなに前向きに生きようとしても加害者に対する恨みは心のどこかに残るであろう。
いつまでも・・・いつまでも・・・。
宇宙大怪獣アストロモンス登場
ある日のGUYS基地。最近は事件も起きず、隊員たちもつかの間の平和を楽しんでいた。
ミライ「あれ?テッペイさんは?」
マリナ「隊長と一緒に出かけたけど?なんか、ミサキさんのお供だって」
一方、山道を走るGUYS公用車。車内に乗っているのはサコミズ、ミサキ代行、そして
テッペイの三人だ。
テッペイ「あの、ミサキさんの仕事に何故僕が・・・・・・」
ミサキ「(微笑む)今日は、テッペイさんに協力をしてもらおうと思いまして」
テッペイ「協力?」
ミサキ「ええ」
サコミズ「テッペイもGUYSが外部の有能な科学者をスカウトしているのは知ってるだろ?」
テッペイ「は、はい」
ミサキは、テッペイに医学雑誌を手渡した。表紙には『現代医学の奇蹟!Tエキスについて』と書かれている。
テッペイ「Tエキス?(読み始める)特殊回復剤Tエキスは、サクマ植物学研究所のキダ研究員が・・・・キダ?」
サコミズ「確か、テッペイの中学時代の同級生じゃなかったかい?」
テッペイ「ああー・・・・」
何故自分が呼ばれたのか納得したテッペイ。道が開け、彼らの目の前にサクマ植物学研究所が見えてきた。
サクマ「キダはすぐに来ますよ。Tエキスの第三段階実験がさっき終りましたから」
テッペイ「あの、雑誌にはTエキスは四肢の麻痺や、先天的な障害を改善治癒すると書いてありましたけれど」
サクマ「ええ、人間の潜在的な回復能力を刺激し、増幅させる作用があると我々は考えています」
ミサキ「もし実用化されれば、素晴らしい事です」
サクマ「ええ。我々もそうなる事を願ってますよ」
テッペイ達がサクマ所長と話をしていると、ドアが開き背の高い少し陰気な青年が入ってきた。
テッペイ「キダ、久しぶりだな!」
キダ「・・・・ああ、クゼ君か」
旧友との再会に喜んだテッペイだが、相手の無反応に少し戸惑った。キダはテッペイから
目を逸らし、ミサキとサコミズに目を向ける。二人が会釈しても、会釈を返さなかった。
キダ「ああ、なるほど。中学時代の友人に説得させようってことですか。アホらしい」
サクマ「キダ!失礼な事を言うんじゃない!」
キダ「すいませんが、何度きても同じ事ですよ。Tエキスは僕のものだ。GUYSにタダで渡せるか」
ミサキ「キダさん、先日もお話したとおり、GUYSはTエキスの独占など考えていません。地球の平和のために、お願いします」
キダ「悪いけど、地球の平和なんてものに興味は無くてね」
テッペイ「何を言ってるんだ?!」
キダ「横取りは出来ませんよ。Tエキスの全ては僕の頭に入ってる。頭を開いて取り出しますか?ハハハ・・・・」
そう言うと、キダは出て行ってしまった。サクマ所長がミサキ代行に謝る。テッペイは
キダを追い、廊下へ飛び出した。
足早に廊下を行くキダ。テッペイは何とか追いついた。
テッペイ「キダ、待てよ!」
キダ「なんだよ。話は終っただろ」
テッペイ「いいや、終ってない!どうしたんだよ、キダ!お前昔はそんなじゃなかっただろ!」
キダ「昔は昔さ。君だって変わったよ。怪獣が大好きだった君が、怪獣の命を奪う組織の一員なんだからな」
テッペイはその言葉にショックを受けたがすぐに口を開いた。
テッペイ「あんな言い方は無いじゃないか。ミサキさんも、隊長も本当に地球の平和を思っているんだ」
キダは口を閉じると、近くのベンチに腰かけた。テッペイもそれに習い腰かける。
キダ「なあ、クゼ君。僕は学校では落ちこぼれだった」
〜中学時代の回想〜
話が盛り上がっている生徒達から離れ、関に座ったまま植物の学術誌を読んでいるキダ。
キダ「暗くて、人と話も満足に出来ない。話をしてくれたのは君ぐらいだ」
〜回想終わり〜
テッペイ「そう自分を卑下するなよ」
キダ「でもな、でも、Tエキスは僕の全てを変えてくれるんだ。何もかも良い方に!金も、地位も、何もかも他人の上をいけるんだ!」
テッペイは何もいえなかった。キダは搾り出すような擦れ声で呟いた。
キダ「GUYSに渡したら、GUYS開発のTエキスになってしまう。それじゃ嫌だ。嫌なんだよ」
テッペイ「キダ・・・・・」
サコミズ「ところでサクマさん、Tエキスの素は何ですか?」
サクマ「さあ・・・・・何かの花だったといっていました」
ミサキ「花?」
サクマ「ええ。キダの話じゃあ、極度の刺激を与えたら極めて危険な状態になる花らしいです」
サコミズ「どこで咲いていた花なんですか?」
サクマ「サハラ砂漠でキダの開発した二週間で育つ稲の実験をしていたときに、球根を拾ったらしいですよ」
サコミズ「砂漠・・・・・」
テッペイ「キダ、Tエキスの原材料って何なんだ?」
キダ「・・・・・・見たいかい?」
テッペイ「えっ?あ、ああ。ぜひ見たいよ」
キダ「じゃあ、来てくれ」
キダに案内されたのは、厳重に封鎖されている研究室だった。パスワードを打ち込みながら
キダは話し続ける。
キダ「すぐにこの花が何か分かったよ。二週間で育つ稲よりずっとすばらしいものだともね」
ドアがゆっくりと開き始めた。
キダ「二週間で育つ稲?そんな物を作って、誰が僕の事を認めてくれる?誰も認めないさ」
ドアが開かれ、中を見たテッペイは凍りついた。
「ギエエエエエ!」
そこにいたのは、電流の流れる折に閉じ込められた、小柄ながらも紛れも無い怪獣。
宇宙大怪獣アストロモンスだった。
テッペイ「キダ、まさかTエキスは・・・・・・」
キダ「チグリスフラワーエキスだよ。凄いだろう?怪獣の生命力を、人間が手に入れることができるんだ」
テッペイはトライガーショットをアストロモンスに向けた。だが、キダが邪魔になって撃てない。
テッペイ「どくんだ。キダ」
キダはテッペイの言葉を聞いていない。ポケットから小型銃を取り出した。
キダ「完全に成長する前に、何とか成長抑制剤を打ち込んで止められた。こいつのお陰でTエキスは出来たんだ」
テッペイ「キダ!!」
キダ「クゼ君、君だから見せたんだ。君は金持ちで、頭が良くて、皆に好かれる。だから・・・・」
アストロモンスは鞭を振り、咆哮をあげた。テッペイを呼ぶサコミズの声が聞こえてくる。
キダ「だからずっとお前が憎かった!見下されている気分だったんだ!!」
言うなりキダは銃をアストロモンスに向かって発砲した。プシュッという音と共にダートが
アストロモンスの首に突き刺さり、青い液体が怪獣の体内へ入っていく。
キダ「こいつは俺の全てなんだ!奪われるくらいなら、こっちから破壊してやる!!」
アストロモンスの鞭が、キダの首に絡みついた。キダが悲鳴を上げる。
同時に檻の電流がスパークを起こし、爆発する。吹き飛ばされたテッペイは気絶した。
轟音を立てて崩れ始める研究所。テッペイが意識を取り戻すと、サコミズによって運ばれていた。
テッペイ「隊長、キダは!?」
サコミズは答えない。ミサキも目を伏せた。地響きと共に怪獣の咆哮が轟く。
テッペイ「そんな・・・・・・・」
サクマ「早く、こっちです!建物が崩れます!」
建物から脱出したテッペイ達の目の前で、宇宙大怪獣アストロモンスはその姿を再び地球の人々の前に現した。
咆哮を上げ、研究所の残骸を踏み潰し、なぎ払っていく。
サクマ「ああ、私の研究所が・・・・・なんなんだ、あいつは!」
テッペイ「レジストコード・・・・・・・宇宙大怪獣アストロモンス」
サコミズ「テッペイ、大丈夫か?」
テッペイ「キダが、Tエキスの材料にしていたチグリスフラワーが変異した怪獣です」
ミサキ「Tエキスの材料に・・・・?」
アストロモンスは研究所を完膚なきまで破壊しつくすと、サコミズたちを睨みつけ、咆哮をあげた。
近づこうとしたアストロモンスの背中に、ガンウインガーの攻撃が命中する。
リュウ「隊長!無事でしたか!」
サコミズ「ああ、テッペイが負傷している。救援を頼む」
ミライ「リュウさん、僕が奴をひきつけます!その間に隊長たちを救出してください」
リュウ「分かった。ミライ、気をつけろよ!」
ミライ「はい!・・・・・・メビウス!」
突然現れたメビウスに驚く間も無く、アストロモンスは頭部へのキックを受け転倒した。
鞭を振り回し、腹部の花から溶解液を噴出してメビウスに迫るアストロモンス。その間に
リュウ達がサコミズ達の下にたどり着いた。
リュウ「隊長!ミサキさん!テッペイ!」
ジョージ「さあ、早く避難を!テッペイ、つかまれ」
テッペイ「待ってください、ジョージさん」
そう言うと、テッペイは傷ついた身体でトライガーショットをアストロモンスへと向けた。
ジョージ「テッペイ、無茶はよせ!」
テッペイ「あいつは・・・・・あの怪獣は、僕が倒すんです・・・・・倒さなきゃいけない!」
ジョージ「テッペイ・・・・?」
ジョージはサコミズを見た。テッペイも同じように。サコミズは頷いた。
アストロモンスはメビウスに腕を押さえつけられ、鎌を振り下ろせず咆哮を上げている。
テッペイのトライガーショットが火を吹き、バスターブレッドがアストロモンスの花へ
吸い込まれる。
ズン、と篭った音と共に花が火花を吹いた。咆哮を上げるアストロモンス。
メビウスは飛びのくと、メビュームシュートを放った。命中。
アストロモンスは花から火花を噴出しながらゆっくり倒れると動かなくなった。メビウスはアストロモンス
の死体を抱えると、飛び立った。怪獣がやって来た故郷、宇宙へ運ぶために。
キダ『だからずっとお前が憎かった!見下されている気分だったんだ!!』
テッペイ「キダ・・・・・・どうしてだよ・・・・」
崩れ落ちた研究所を前に立ち尽くすテッペイ。夕陽が、静かに山の向こうへと消えて行った。
ジラースとかレオゴンのマッドサイエンティストものが好きなので、これは良い。
人生に花を開かせる、散る、という暗喩も巧い。
あと、怪獣使いの遺言は遺産を越えたね。
116 :
名無しより愛をこめて:2007/01/28(日) 17:48:30 ID:4q2LYi7s0
大百足怪獣シャンバ
宇宙ハンター・レッダ
大鰐怪獣バイン登場
ある日の夜、マリナは夢を見ていた。
それは自分がレーサーであった頃の夢。
風を切り裂き、突き抜け、駆け巡る・・・。
そんなGUYSに入る前の自分を延々と見ている夢。
そんな自分自身に声援を送る一人の青年。
青年はマリナに向かって大きな声で叫んでいる。
「俺はいつか、マリナさんを超えて見せます!!!」
マリナはその青年を知っていた。
弟の同級生でありレーシングチームの後輩であった赤羽仙太郎という元気な青年である。
つ、続きを・・・
他の皆さんも途中までのやつ完成させて欲しい。
118 :
名無しより愛をこめて:2007/01/31(水) 23:17:24 ID:f9r3yrFg0
うん、続き読みたいですね。
ちょっと先に否定的なレスがついていましたが、十分に面白い、見てみたい話がたくさんあると思いますよ。
プロの脚本家(特にメビウス関係)はたしかに素晴らしい。
でも、職人さんたちの作った話も素晴らしい。
両方とも、ウルトラマンに対する、深い愛があるから。
119 :
我々のために:2007/02/02(金) 10:59:00 ID:IjuYO0WZ0
宇宙蝦人間ビラ星人
河童怪獣キングカッパー
誘拐怪人ケムール人
登場
・どこかの道
真夜中、ジョギングしているおっさん。
その真横を、猛スピードで男が抜き去っていく。
なんと男はマル。飛び切りの笑顔。
・ガイズ基地
談笑しているガイズクルーと、マル。
コノミ「へえ、マルさん、陸上の選手だったんですか」
マル「ええ。高校の時、短距離でいいところまでいったんですよ」
・回想、高校のグランド
走るマル。爽やかな汗。
木陰で見とれる女生徒たち。誇らしげな監督。レモンのはちみつ漬け。
120 :
我々のために・2:2007/02/02(金) 10:59:57 ID:IjuYO0WZ0
・ガイズ基地
あのころを思い返すマル・・・。
ジョージ「でも、言っちゃ悪いが、とても陸上やってた体とは思えないぜ?」
マリナ「ちょっと!」
マル「いえいいんです、自覚してますから。
もうガイズで働いて10年経ちます、デスクワークばっかりで、体を一つも動かしてませんし、
ジムに行く時間もないし・・・」
肩を落として退室するマル。
あちゃあ、という顔のガイズ面々。
・夜、道
ジョギングするマル。
横を、黒い不気味な影が猛スピードで抜き去ってゆく。
負けじと競るマル。
しばらく走った後、急に男が振り返る。ケムール人だった。
ケムール「(息切れ)あんた、速ぇよ!」
OP
どうにもこうにも台詞がアニメ臭い。中にはマトモなのも
あるがね。
特撮やアニメばかりみていないで過去の映画や本、お芝居をみなさい
ってジェームス三木あたりから怒られそうな作品ばかりだなw
122 :
@:2007/02/05(月) 22:27:38 ID:VWEAX6Ox0
『ウルトラマンゼフィア』
メビウスとウルトラ兄弟、そしてGUYSの命を懸けた戦いの末、ヤプールの
野望は打ち砕かれ、第2次怪獣頻出期は終わりを告げた。
戦いから既に7年の時が過ぎ、地球は未だ平和の中にあった。
『ミツルギ・ジン』20歳。
GUYS入隊歴2年、もとは考古学の学者志望だったが、その「素行の悪さ」
から大学を中退(?)、実家の神社(千年以上の歴史を持つ)を継ぐべき真人間に
更生させるため、祖父によってGUYSに強制入隊させられる。
『ミツルギ・リュウケン』
ジンの祖父。千年以上も続く「龍恵神社」の神主。龍恵神社は科特隊時代から
「怪獣供養」に携わってきた為、各時代の防衛隊にも「コネ」を持っていた。
ジンをGUYSに強制入隊させたのも、リュウケンの持つコネの賜物。
富士の樹海の地下に存在する巨大な洞窟地帯。
ジンはいつもパトロールと称し、この場所を訪れていた。
考古学好きのジンが発見したこの巨大な洞窟地帯の中には、ジンを夢中にさせる
研究材料が眠っている。
123 :
A:2007/02/05(月) 22:30:38 ID:VWEAX6Ox0
7年前を最後に、地球に来訪したウルトラマンと呼ばれる光の巨人たち。
その形状に酷似した巨大な石造が、発見しただけでも数十体に及んでいる。
永い年月をそこで過ごしていたのだろう・・・完全体と呼べるものはまだ
1体しか発見出来ていないが・・・
通信が入る。
「ジン!いつまで油売ってんのよ!隊長カンカンなんだからッ!
どうせまたあの洞窟でしょ!こっちもフライト記録誤魔化すの大変なんだからねッ!」
『ヒメノコウジ・アヤ』20歳
現GUYSジャパン・オペレーター。ジンの恋人。
7年前のディノゾール来襲時に父・母・弟の家族全員を失っている。
「うるせーな!今から帰るよッ!今日は九州辺りまで飛んでたことにでも
しといてくれ!じゃーな!」
「・・・・何が九州だこのバカッ!!今、どこ飛び回ってやがる!とっとと
帰って来いッ!始末書と便所掃除だッ!分かってんだろーな!ジンッ!!」
『キリヤマ・ゴウ』38歳
現GUYSジャパン隊長。愛すべき「カミナリオヤジ」。
GUYSアンタクティカ所属時代、ウインガー一機でペギラ(別固体)を
撃退した程の凄腕のパイロットでもある。
「・・・・(ヤベーな・・・)・・・GIGッス・・・」
124 :
B:2007/02/05(月) 22:36:27 ID:VWEAX6Ox0
暗い洞窟を出ると・・・外も暗かった。
「何だよ、もうこんな時間だったのかよ。そりゃバレるよな・・・」
操縦桿を握り、機体を上昇させる。
夜の樹海はまるで漆黒の闇のようだ・・・
満点の星空、流れ星が走った。
「おッ!流れ星!どーか始末書だけで済ませてくれッ!済ませてくれッ!
済ませ・・・何ッ?!」
レーダーが流れ星を熱源感知した。
光体は一瞬の速度でジンの機体をかすめ、樹海へと落下していった。
「・・・何だったんだ今のは・・・空からじゃヤベーな・・・降りてみっか・・・」
125 :
C:2007/02/05(月) 22:53:01 ID:VWEAX6Ox0
地上から光体の落下地点へ接近する。
「確かこの辺だったよな・・・何もねーな?」
次の瞬間、ジンは気配に気づいた!
「動くんじゃねーッ!」
銃を抜き、振り返ると、その気配は光の粒子となって四散した。
しかし、まだ何者かの気配を感じる。
漆黒の闇の中から声が聞こえる・・・声?、違う、ジンの精神に
語りかけてくる波動のような・・・
「地球の戦士よ、武器を下ろして下さい。私は敵ではありません。」
前地球人ノンマルト
合体怨念超獣ノンマルトス登場
第2次怪獣頻出期より数十年後の未来…。
火星の廃棄コロニーに降り立つ一隻の旧式宇宙船。
その船の名はバッカス3世、宇宙外人部隊スペースコマンドの誇る最強のオンボロ宇宙船だ。
リュウ「降りるんですか?また…。」
ジョウ「ああ、毎年この日はここに立ち寄るのが俺の日課だ…。」
ケン「キャプテン、一体このボロコロニーに何が有るんだ?」
すると、キャプテン・ジョウがケンに話す。
ジョウ「ケンには話してなかったな…。かつて、地球には怪獣頻出期って時代があって、
怪獣や未確認生命体やら侵略異星人の襲来が頻繁に起きた時代があったんだ…。」
ヒメ「その時、私たちを助けてくれたのが『ウルトラマン』って呼んでいる巨人だった…。」
ジョウ「丁度、俺達スペースコマンドが出来上がったのもその時だった…。そして、最初
の仕事が今の場所を占拠したテロリスト集団の掃討だった…。」
コン8『その時の相手は、人類以前の地球人…。』
ダン「ノンマルト?!」
ビリ「まさか…、キャプテンはノンマルトの掃討が初仕事…。」
絶句するバッカス3世クルー。
ジョウ「余り思い出したくはないが、今から皆も…。そしてケンにも話す…。それは、世間に
流布されているノンマルト神話を覆す事件だったからな…。」
そしてキャプテン・ジョウは一同に話し始める。
数十年前の、ノンマルトの悲劇の「悲劇」を…。
以前のスレで触りだけカキコしましたが、本格的に書いてみたいと思います…。
127 :
D:2007/02/05(月) 23:27:55 ID:VWEAX6Ox0
殺気のない優しい波動にジンは無意識に銃を下ろした。
「誰だ?」
四散した光の粒子が集合し、等身大の人の姿に変わっていく・・・
「・・・ウルトラマン・・・」
「私の星の住人たちはこの地球ではそう呼ばれていると聞く・・・」
『恒点観測員560号』
ウルトラの星の住人。太陽系専属の恒点観測員。
地球への来訪の理由は・・・
ジンの脳裏に一瞬の内に怪獣頻出期の苦い記憶が蘇る。
「地球に来た理由は何だ?またこの星がヤバいことになったとでも言いてーのか?」
「違う・・・私が地球へやって来た理由は太陽系の惑星の観測の為だ。かつて地球を
訪れた光の星の住人は君と同じ戦士だったが、私は観測員だ。警備隊員ではない・・・
戦士ではない・・・」
「観測だと?何を探ろーってんだ?」
「地球・・・美しい星だ・・・メビウス教官の話と同じだ・・・」
128 :
E:2007/02/06(火) 00:14:59 ID:GqTF3YG80
「・・・メビウス・・・地球に最後に来たウルトラマンのことか?」
「メビウスは私に話してくれた・・・この星の美しい思い出を・・・
彼は言った・・・本当の地球の美しさは平和の中にあるはずだと・・・
私は彼の言葉の真意を知りたくて地球へやって来た・・・」
メビウスは帰還後、その功績を称えられ、タロウの後を継ぎ、警備隊の
教官となっていた。
560号は警備隊隊員ではなかったが、そんなメビウスに憧れていた。
メビウスは地球に興味を持つ560号に地球での思い出を語った・・・
かつて自分が兄弟たちから語り継がれて来たように・・・
「次に光の国の住人が地球を訪れる時は地球が平和であるように・・・」
だから戦士ではなく「星々の観測員」に語り継いだメビウスの優しい願いだった。
129 :
F:2007/02/06(火) 00:18:56 ID:GqTF3YG80
「地球の戦士よ、私はしばらくこの星を見て回りたいと思っている。
人間たちにはそのことを知られたくない。このことは君の胸の中に
しまっておいてくれないだろうか・・・?」
「観光かよ・・・いいぜ!好きなだけ見てけばいいさ!憧れの青い星をよ!」
「戦士よ、君の名は・・・?」
「俺はジン、ミツルギ・ジンだ!ガイドはしてやれねーけど、宜しくな!」
「私は560号・・・」
「560?・・・それって名前か・・・?」
「そう呼ばれている・・・」
「560ねェ・・・(笑)やっぱココじゃそりゃダメだわ、5、6、0・・・
ゴロー・・・ゴローってのどーだ?!ウルトラマンゴロー!タロウってのも
いたことだしよ!まぁ、アーカイブにあった猿のバケモンとカブっちまうけどよ(笑)」
「ウルトラマンゴロー・・・光栄だ。」
130 :
名無しより愛をこめて:2007/02/06(火) 17:42:52 ID:c5td1ImK0
古代怪獣ツインテール
宇宙蝦人間ビラ星人登場
一人の男が高層マンションを見ながら嘆いていた。
その男は一見、普通の平凡などこにでもいるような老人であった。
ただ一つ気がかりなのは老人が持っている物であった。
それは物と言うべきなのかは分からない・・・。
その老人が持っている物とは小型の怪獣であった。
そう、それはかつて新マンやメビウスと戦った事のある怪獣・ツインテールである。
131 :
G:2007/02/06(火) 20:53:25 ID:CGxQlMdG0
「もぉ〜、遅いッスよ、アニキ・・・また交代の時間延びちゃったじゃナイッスか・・・
アニキ先月も、ブツクサブツクサ・・・」
『ヒガ・タイゾウ』19歳
GUYS入隊一年のルーキー。上下関係に敏感な体育会系青年。
一つ上のジンを兄のように慕っている。どうしたら「女にもてるか?」が日々の研究課題。
『タイゾォ〜・・・言っても虚しいだけだぞ〜。ジンは1時間前のことも覚えてるか
どうか怪しいんだからよ。で?ジン、何かあったのか?」
『サクライ・シュウヤ』20歳
ジンの同期でチーム内では副隊長的な立場にいるクールガイ。
IQが高く、全てのアーカイブドキュメントを記憶している。戦闘指揮・作戦立案は主に彼の担当。
ジン「いや、別に。ちょっと怪しい流れ星があってよ、そいつ追ってたら日が暮れちまってよ。」
キリヤマ「で?その星追って遥々九州までドライブですか・・・?いいねェ〜・・・って、
ブっ飛ばされてーか!?ジンッ!!!!」
ジン「いやッ、その、あの、星がッスね、ヤベエんスよマジで、こうヒュ〜って
感じで、マジで★ф$?@☆!・・・」
ゴンッ!!!
(いつもの隊長のゲンコツが振ってきた。)
キリヤマ「今ので便所掃除は勘弁しといてやる。朝までに始末書だけは書いとけよ!
後、報告事項があればそれも書いとけ。僕はバカです、ゴメンナサイでもいいぞ!」
アヤ「・・・バカ・・・」
チームはいつもこんな感じだ。
ジン「(ウルトラマンに会いました・・・って・・・言えねーよなァ・・・)」
133 :
I:2007/02/06(火) 21:24:35 ID:CGxQlMdG0
その後もジンとゴローは度々コンタクトを取り合い、次第に種族を超えた
「友情」が芽生えていった。
互いに語り合う故郷の星のこと、自分のこと、夢・・・
だが、2人が最も熱くなったのは石像の調査だ。
ゴローが現れたことで、調査もどんどん先に進んでいった。
ゴロー「結論から言えば、この石像は我々の祖先の古代種であることに間違いない。
この星には過去に幾つもの文明が栄え、衰退していった形跡が見られる。」
ジン「だな。で、コイツらは肉体を置いてM78星雲に帰っていった・・・って事だな。」
ゴロー「だが、この石柱が分からない。『ゼフィア神』・・・」
彼らを祀るように建てられた石柱に刻まれた古代文字。
ゴローは古代の人類の言語まで全て熟知している。
ジン「スゲーなオマエ・・・このミミズみてーな字が読めんのか?」
134 :
J:2007/02/06(火) 21:42:36 ID:CGxQlMdG0
ゴロー「『リュウ』・・・?ジン、リュウとは何だ?」
ジン「リュウ?・・・栄えるって意味かな?、いや違うな。その一文字だったら
『龍』じゃねーか。空想上の怪物だ。アーカイブの中にもそれに酷似した生物が
いたからそう呼ばれたのもいたが・・・実体があるのかどうだか・・・」
ゴロー「残りは劣化が酷くで解読出来ない。『ゼフィア神』『リュウ』それだけだ。
それよりジン、気になることが一つあるんだが・・・」
ジン「何だよ?名前のことか?(笑)」
ゴロー「違う。この星の軌道上にある彗星について調べて欲しいんだ。私は地球へ来る際、
火星の軌道上から地球の軌道上へ移動していく彗星を見つけた。何ら害はない彗星だ。
昨日まで見えていたんだが、今朝から見えなくなった。」
ジン「消滅しちまったんじゃねーのか?」
ゴロー「いや、消滅する要素が私の計算上見つからない。見えなくなったんだ。」
135 :
K:2007/02/06(火) 22:23:40 ID:CGxQlMdG0
ジン「アヤ、俺だ。ちょっと地球と火星の軌道上とその間にある彗星の位置を
調べてくれよ。」
アヤ「彗星?洞窟の次は彗星?ハァ〜・・・ちょっと待ってて。・・・・・・・・・・
彗星なんて今のところ一つも無いみたいよ。」
ジン「だってよ。害は無いんだろ?その彗星。仮にどッかの円盤だとしたら火星のレーダーに
引っかかってるハズだぜ。姿を消しても実体はあるんだからな。」
ゴロー「そうか・・・」
だが、その瞬間、ゴローの疑問は現実のものとなった。
キリヤマ「ジン!緊急事態だ!すぐ戻って来い!!レジストコードのどの個体に
該当するかまだ分からなんがバルタン星人だ!富士の樹海付近に4体来やがったぞ!!」
ジン「樹海って!ちょっと!隊長!オレ今樹海ッスよ!!」
キリヤマ「樹海ってオマエ、そんなトコで何やってんだ!!!いいか!シュウヤとタイゾウ
が今そっちへ向かってる!到着まで待機だ!勝手なマネするんじゃねーぞ!!」
ジン「GIG!」
136 :
L:2007/02/06(火) 22:45:46 ID:CGxQlMdG0
ジン「ヤベーな、クソッタレが!」
ゴロー「彗星にカムフラージュして地球に接近し、間近で姿を消して一気に
突破して来たんだ!姿を消しても地球上のレーダーには探知されていたハズだが!」
ジン「来ちまったもんはしょーがねえ!やるしかねーよ!俺らはそのために
いるんだからな!」
ゴロー「待てジン!敵の目的が何なのか分からずに動くのは危険だ!」
ジン「危険?あぁ、危険だよ。オレはそれを承知でやってんだぜ!だから
GUYSと呼ばれてんだよ!オマエはここにいろ!お客さんに何かあったら
GUYSの名が廃るからよ!」
137 :
名無しより愛をこめて:2007/02/10(土) 13:54:46 ID:TGe5dalp0
続き
老人はツインテールに話しかける
「あと少し・・・あと少しだぞ・・・」
老人はそのマンションの中に入って行き
しばらくしたら出てきた。何かをやり遂げたような顔であった。
「これで完成だ!我々の復讐は今から始まる。なぁ・・・同胞達よ」
老人は微笑みながら去って行った。
それから数時間後の事・・・フェニックスネストにて
皆が普段のように団らんしていた矢先の事であった。
モニターに先ほどの老人が出てきたのであった。
皆が一斉に振り向き、老人は淡々と語り始めた
老人「始めまして、GUYSの諸君。私の名はビラ星人。」
リュウ「ビラ星人だとぉ!?」
>>121 参考までに、どれがアニメ風でどれがまともか教えてください。
ジェームス三木って言ったら、ある小説で中学生の妹に聴かせて貰ったテープに
主人公が励まされるシーンがあるのだが、その歌が何故かメタルダーの挿入歌。
権利都合で?ジェームスの手掛けた歌なんだが、主人公に詞を大絶賛させてるw
139 :
名無しより愛をこめて:2007/02/11(日) 01:29:30 ID:/9XQr3CA0
>>138 そうだな。
素直に受け止めて、反省材料にするので、教えていただきたい。
どれのなにがダメで、どれのなにがいいのか、具体的に指摘してくれると参考になる。
ジェームス三木はたしかに凄い。
大河ドラマひとつとっても、他の脚本家が手がけたものより明らかに面白い。
他の脚本家も一流の人なのに。
「仮面夫婦」とか読むと、その私生活には「う〜ん・・・・」と思う部分もあるが。
GUYS基地周辺。廃墟と化した街。星人・怪獣軍団とウルトラ戦士の戦いは続く。
リュウ「総監、大丈夫ですか!」
総監「うう・・・君達が助けてくれたのか」
爆炎うずまく中、タイラントが基地に迫る!
総監「私はウルトラマンに頼る自分の弱さを恐れた。だが再び一体化した今、
人々の幸せを守るため心から願う。ウルトラマンの力が欲しい、と・・・」
腕のバッヂが輝き、驚くリュウ達に微笑みかけると、総監はそれをかざした。
「タローーーウ!!」
サブタイトル
「奇跡(ウルトラ)の星」
一進一退の総力戦は、基地を中心に少しずつその輪が狭められて行った。
マン対メフィラス、セブン対キングジョー、ジャック対ブラックキング、
エース対ヒッポリト、タロウ対タイラント、レオ兄弟対ギラス兄弟、80対ギマイラ、
ヒカリ対改造ボガール、そしてゾフィーはデスレムに加えグローザムを相手に。
グローザム戦でエネルギー切れをおこしたメビウスの姿は、そこにはなかった。
一方、衛星軌道上付近ではGUYSスペーシーと父・母・キング・ユリアンらが、
量産型インペライザーの部品を搭載した円盤群に応戦。敵の狙いは基地の真上。
ファントン、サイコキノ、メイツら平和星団によるバリアも限界に達している。
その時、三つの光が現れた!
ウルトラマンメロス「待たせたな。二人の助っ人を呼ぶのに時間がかかった」
ジョーニアス「父さん達、今エネルギーを分け与えます!」
謎の影「メビウスめ、俺と再び戦うまで、貴様が負けることは許さんぞ!」
見事な刀さばきを見せる剣豪ザムシャー。その瞳に映る地球では・・・
142 :
名無しより愛をこめて:2007/02/11(日) 16:43:29 ID:Oy22tpwO0
続き
ビラ星人「そう、私は見ての通り、ビラ星人。おっと!アマガイ隊員、クゼ隊員。私の事は調べなくてもいいぞ
君らの説明は長そうだからね。さて簡単に話を進めようか、私はウルトラマンメビウスに挑戦をしに来たのだ!」
リュウ「何だとぉ!?」
ビラ星人「そんなに驚く事も無いだろう、私は宇宙人なんだよ!」
ジョージ「敵の罠かもしれないぜアミーゴ!」
コノミ「今、ビラ星人の所在地を逆探知しています。」
ビラ星人「で?挑戦を受けるのかい?ヒビノ・ミライ君?」
しばらくの間、沈黙が流れた。そしてミライは・・・
ミライ「受ける!ビラ星人、君の挑戦、受けてたとう!」
ビラ星人はニヤリと笑った
ビラ星人「よしよし・・・それでこそ戦士だ・・・場所は私の住処。今、彼女が調べてるだろう。
すぐに分かる。それでは皆さん!さようなら。」
そう言うとビラ星人はモニターから消えていった。
戦うタロウを見上げるミサキ。「負けないで総監、いいえ、お父様・・・」
改良されてインターバルが一分になったミクラスとウインダムは、現れては消え
現れては消えを繰り返しながらも、逃げ遅れた人々をマルの指示で救援する。
デスレム、グローザムに挟まれ苦戦するゾフィーを、トリヤマの特令でリュウが
操縦するネストが救援に向かう。「サコミズ隊長を援護する!」「G・I・G!」
だがウルトラマンに一撃を加えたメフィラスが、ネストを重力ビームで捕えた。
ハッとして振り向くゾフィーに、デスレム・グローザムの攻撃が集中する!
巨大円盤から現れるエンペラ星人。「フハハ・・・そろそろ仕上げと行くか」
144 :
名無しより愛をこめて:2007/02/11(日) 16:57:42 ID:Oy22tpwO0
続き
逆探知に成功しビラ星人の住処に向かうミライ。
なるべく目立たないようにバスで行く事にした。
乗っている途中、隣に1人の老人が座りかけてきた。
ビラ星人「やぁ!ミライ君」
ミライ「あなたは・・・ビラ星人!」
ビラ星人「ご名答!おやおや・・・1人で来たのだね、えらいねぇ・・・」
ミライはビラ星人のあとについて行き住処に向かった。
ビラ星人「到着だ。」
そこは普通のアパートだった。
ビラ星人「さぁ・・・入りたまえ。」
ミライ「・・・お邪魔します・・・」
ビラ星人はミライにお茶を出し語り始めた
ビラ星人「まさかちゃんと来るとはねぇ・・・しかも1人で!」
ミライ「僕に挑戦とは!?」
ビラ星人「まぁ・・・あれだよ!私は東京都内の数十箇所のマンションに爆弾をしかけた。」
お茶をすすりながらビラ星人が話し始めた
ミライ「何ぃ!?」
ミライは立ち上がった
ビラ星人「まぁまぁ・・・落ち着きたまえ!仕掛けていた時はウキウキしていた・・・だが・・・」
ミライ「だが・・・だが何だ!君は今、罪の無い人たちを殺そうとしているのだぞ!!!」
ビラ星人「確かにそうだ・・・だがな!人間は今まで何をして来た!環境破壊、殺戮、戦争、詐欺!!そんな事ばかりを私は見てきた。」
温和な口調だったビラ星人が怒鳴りだした
ミライ「確かにそうだ・・・けど!」
ビラ星人「けどいい人間はいる・・・と言いたいのだろう!?確かにいた!いっぱいいた!ウルトラセブンに倒された同胞を失った幼き頃の私は色々な人に助けられて今日まで生きてきた。」
ミライ「じゃぁ・・・なぜ!?」
145 :
名無しより愛をこめて:2007/02/11(日) 17:19:30 ID:Oy22tpwO0
ビラ星人「いい加減・・・いい加減・・・いい加減ウンザリなんだ!!!環境を破壊する人間に無関心な都会人に!!!」
ミライ「・・・・・・」
しばらくの間、長い沈黙が流れた
ビラ星人「熱く・・・熱くなりすぎたな・・・」
ビラ星人はカーテンを開けた
ビラ星人「変身をしたまえ・・・ミライ君・・・そして私を殺せ!」
ミライ「だめだ・・・あなたはそれほど悪い宇宙人では無い様な気がする・・・」
ビラ星人「甘い・・・甘すぎる・・・のぉ・・・ツインテールよ!」
ミライは振り向いたそこには水槽があり中に入っていたのは小型のツインテールであった。
ミライ「この怪獣は・・・」
ビラ星人「そう・・・この子も住処を失い、私が拾い育ててきたのだ。」
ミライ「頼む・・・あなたは悪い宇宙人ではない!それだけは言える・・・爆弾を解除してくれ・・・」
ビラ星人「ウキウキしてた・・・だが・・・の続きの話だが私も内心、後悔していた・・・」
ミライ「後悔?」
ビラ星人「そう・・・後悔だ・・・もしも私が爆破させたら・・・私も悪い人間同様に落ちぶれてしまう・・・」
ミライ「・・・・・」
ビラ星人「そろそろ潮時かもしれない・・・そう思い、私は君に挑戦という形でここに呼び出した。」
ミライ「挑戦という形で?」
ビラ星人「本当の願いは私とツインテールを我が故郷に送ってほしいのだ。この円盤でな。」
ビラ星人は押入れを開けた。そこは何かのコックピットのようだ
ビラ星人「円盤は完成したがエンジンがない・・・そこで何だが、君に円盤ごと運んだほしいのだ!もちろんただとは言わない!爆弾も解除するだから・・・」
ミライは即座に答えた
ミライ「やはりあなたは話せば分かる人だった。分かりました!あなたをまだ見ぬ故郷に送りましょう。
「メビウ〜〜ス!!」
メビウスは1人と1匹を乗せた円盤を手に持ち空高くに飛んだ。
地球で育った宇宙人の地球との別れの瞬間だった。
ビラ星人「さようなら・・・我が故郷よ・・・」
ビラ星人の頬は濡れていた。そしてツインテールの方を見た。
ビラ星人「お前と私はいつまでも一緒だ!第二の故郷でも頑張ろう。」
ツインテールの顔がにこやかになった。
今、1人と1匹の新たな人生の始まりの瞬間であった
終わり
瀕死のミライを、タケナカの遺言通りにGUYS基地地下のシークレットエリアに
連れて来たアヤ。涙を拭いサコミズに託された祖父の形見のカードキーを挿す。
ゆっくりとドアが開くと、そこには暖かな光と共に信じられない光景があった。
「まさか・・・ノアの像!」ノアは、いや像に込められた思念はミライに語る。
「メビウス、君に伝えよう。地球を守らなければならない理由を。数々の侵略を
受けながら、ウルトラ族と共に困難を乗り越えて来た地球人類。それは、微量の
プラズマエネルギーとして宇宙に発信され、エンペラ軍に侵略される星の人々、
そして共に星を守る宇宙警備隊員にまで勇気と力を与えている。遠い星から来た
ウルトラマンと心を交し、何度でも立ち上がる人類の姿は、宇宙の希望なのだ」
ネストを捕えたメフィラスは、手だしが出来ないウルトラマンに語っていた。
「皇帝はウルトラ族の敗北を人類に見せ付け、絶望の刃で君達の絆を断ち切り、
地球を征服することが全宇宙征服への、大きな一歩になると悟った。そして、
宇宙警備隊に邪魔されてきた恨みを持つ、多くの侵略宇宙人が賛同したのだ!」
マン「だから、お前もエンペラ星人の地球征服計画に・・・」
メフィラス「あいつらと一緒にするのは、やめて貰おうか!」
メフィラスの光線がデスレム・グローザムに炸裂した!
デスレム「ウガーッ!き、貴様、皇帝閣下を裏切るつもりか!?」
グローザム「ぐぐ・・・この威力、本当の力を隠していたな!」
メフィラス「ザコ共めが。私はかつて地球人類に挑んだ。だがどんな誘惑にも、
どんな脅迫にも地球を売り渡さない強い意志を知り、ウルトラマンと引き分ける
羽目になった。武力で侵略することは出来るが、それでは私の敗北に等しい。
私はいつか自分のやり方で地球を手に入れたい。その時まで、邪魔はさせん!」
重力ビームに見えたバリアで守っていたネストをゾフィーに託し、メフィラスは
ウルトラマンに頷くと、スペシウム光線との同時攻撃で二大宇宙人を撃破した。
メフィラスは、いつの日か地球を奪いに来ることを告げて去って行った。
エンペラ「グワッハッハ!素直に配下に加わるのは怪しいとは思っていたが、
やはりそういうことか。まぁ、いま駒が多少減ったところで問題はない。見よ!
地球のウルトラ族を釘付けにした間に、円盤軍団が防衛線を突破寸前だ!」
シークレットエリア。ノアのメッセージは続く。
「もう一つエンペラが恐れたことがある。実は今から数年ほどの内に、地球人で
ウルトラ族と同等の能力と姿へ変身できる者が、突然変異で現れる確率が高い」
ミライはアヤに支えられGUYSの仲間を心配しながらも力がみなぎるのを感じた。
「そして地球が征服できなるばかりか、ウルトラマンと人類が対等に手を結び、
やがて宇宙警備隊が強化されるとエンペラは考え、その芽を摘もうというのだ。
・・・宇宙語では今、地球のことをこう呼んでいる。奇跡(ウルトラ)の星、と。
メビウス、これは宇宙の平和のためにも、地球の未来のためにも、勝たなければ
ならない戦いなのだ。私の手から青き地球の光を受け取るがいい、若き勇者よ」
ミライが青い石に手を伸ばすと、光がメビウスブレスの赤いクリスタルボールに
吸い込まれ、青く輝いた。それはウルトラの力が満ちているかのように見えた。
アヤ「少し前の私なら、地球の危機だと分かっていてもミライ君を止めたわ。
でも今は違う。自分でも不思議なくらい、信じきれるの。あなたの優しさが、
私を、そしてみんなを悲しませる訳がない、必ず生きて帰って来てくれるって」
ミライ「アヤさん、ありがとう。兄さん達と、GUYSのみんなと戦って来ます!」
ノア「さぁ、ゆけ!ウルトラマン!」
ミライ「メビウ〜ス!!」
エンペラ星人に立ち塞がるメビウス!
「ミライ!」
歓喜の声を上げるゾフィーとGUYSの仲間達。
エンペラの激しい攻撃が始まった。倒れるメビウス。
ヒカリ「メビウス!」
だがメビウスは負けない。仲間達の友情が心の支えになっているからだ。
メビウスはナイトブレスの力を借りずにブレイブ化した。
エンペラの第二波!片膝を着きつつ、立ち上がるメビウス。
リュウ「俺達も負けてらんねぇぞ!巨大円盤を倒す、だから頑張れミライ!」
バーニングブレイブ!
ネストはフェニックスキャノンを射つが、巨大円盤からのビームと干渉、円盤を倒しつつ自らも大破し、リュウ達はガンフェニックストライカーで脱出した。
メビウスは激しさを増す攻撃にも耐え、今度はよろめくだけであった。
エンペラ「なぜだ!?たかが小僧がなんだというのだ!」
そしてメビウスはさらなる進化を遂げた。
─予告─
エンペラ星人の策略によりウルトラ兄弟は離れ離れに。
そして、メビウスはついに倒れる。だが、助けに来る仲間はもういない。
誰もが絶望感を抱いたその時、暗雲を突き破る1つの火球。
エンペラ星人の使い魔、怪獣タイラントが吹き飛ぶ。そして、そこに現れたのは・・。
そう、もう1つの宇宙からやってきた「限界突破の超戦士」ウルトラマンマックス。
さぁ、来週も見よう!!
エターナルブレイブ。
かつてタロウが「君はもっと強くなれる」と語った伝説の勇姿は、兄弟達にさえ
力を与えたのだろうか。ゾフィー、マン、セブン、ジャック、エース、タロウ、
レオ、アストラ、80、そしてヒカリのカラータイマーが青に戻った!
(挿入歌・HEROES!)
Our heroes! ULTRA hero
伝説の勇者たちよ
いつだって力をあわせ
Our heroes! ULTRA hero
平和をとりもどすまで
なにも恐れず立ち向かっていけ
Our heroes! ULTRA hero
Ready to go!
兄弟達はそれぞれの強敵を撃破した!
そして空に、宇宙空間で円盤群と戦う父からのウルトラサインが届いた。
『ともに戦え!未来のために!!』
兄弟達は、メビウスにエンペラを託し、円盤迎撃に向かった。
エンペラ「皇帝様を恐れ逃げたかウルトラ兄弟!こいつは死ぬことになるぞ!」
メビウスとエンペラ星人は最後の一撃を加えるべく互いに走りだした!
メビウスを追って加速するガンフェニックストライカー。
マリナ「気を付けて、ソニックセンサーにノイズが!」
テッペイ「エンペラ星人の特殊な器官が動いているのかも知れません!」
コノミ「ミライくん、星人が何か大きな攻撃を狙ってます!」
ジョージ「こっちもカウンターを決めればいい、見切ってやるぜ!」
リュウ「うぉおりゃーっ!メテオール解禁!勝つぞ!」
全員「G・I・G!」
エンペラの暗黒破壊光線!
インビンシブルフェニックスの光のエネルギー波が、不死鳥のように放たれた!
同時に放たれたメビウスのアルティメットプラズマスパークが、仲間達の想いと
合わさり、エンペラ星人の暗黒破壊光線に打ち勝った!
エンペラ「グォオオーッ、馬鹿な!お、おのれウルトラマン、地球人め・・・」
リュウ「キャプチャーキューブ・マキシマムパワー!」
青い光の中で、エンペラ星人は大轟音と共に爆散した。
数日後、GUYSは地域復興プロジェクトとして、街の人々と力を合わせていた。
昼休み。メンバーはミライとの想い出話に花を咲かせた。運命の出会い、チーム
結成、激闘の数々。そしてほんの数日前にそこにあった笑顔。力を使い果たした
メビウスはゾフィーに連れられ、意識を取り戻す前に光の国へと緊急帰還した。
何年、何十年後に地球に来られるのかも分からない。リュウはミライと出会った
時に似た青空に叫んでいた。
「ばっかやろー!何も言わずに帰りやがって、せいぜいゆっくり寝てやがれ!」
マリナ「不思議ちゃんて言ってゴメンねー!助けて貰ったこと忘れないよー!」
ジョージ「ウルトラマンになりたかったガキの頃の夢、間違ってなかったぜー!」
テッペイ「生きてて良かったって言える人達を、僕の力で増やして行くよー!」
コノミ「あのコ達が大きくなったら会いに来てね、キエテコシキレキレテー!」
サコミズ「みんな元気で安心したよ。体はもういいのかい」
リュウ「隊長こそ大怪我なのに出歩いたりして!皆の事は俺に任せて下さいよ」
サコミズ「いや、すまん。皆がゾフィーと呼ぶウルトラマン。彼と分離してから
記憶が途切れ途切れなのが悔しくてね。つい手掛りを探してしまうんだ」
リュウ「リハビリを兼ねてたっぷり聞かせてあげますよ。ミライとの、そして
たくさんのウルトラマンと地球人との友情の物語を・・・ってお前ら待てよ!」
リュウが振り向くとメンバーはサコミズをベンチに座らせ、我先に語っていた。
笑い声に包まれた人の輪は、永遠にも勝る時間を過ごしているかのようだ。
リュウが見上げた青空には、ミライの眩しい笑顔が見守っているように映った。
「ミライ、ありがとう」
(完。ではなく、50周年に向けた新しい10年の1年めを盛り上げて行きましょう!)
154 :
名無しより愛をこめて:2007/02/12(月) 00:19:22 ID:3qrIDN/00
奇跡の星、いいですね。
サービス満点の内容で、メロス、ジョーニアス、ザムシャーの登場に目頭が熱くなりました。
メロス(もちろん内山版)の登場なんてあったら、感激で失神しますね。
そして、メフィラスの位置づけも素晴らしい。
本放送でも、ただの四天王として死んで欲しくないです。
このシナリオのように活躍してほしい。
マンとの合体光線なんてもう最高。
キエテコシキレキレテもいいですね。
他のシナリオも映像で見てみたいものばかりですね。
みなさん、ごくろうさまです。
155 :
名無しより愛をこめて:2007/02/12(月) 10:39:46 ID:kqCSyASh0
大百足超獣カイザームカデンダー
異次元超人ヤプール
変身超獣ブロッケン登場
夕暮れ時、ビラ星人の乗る円盤を持ち飛び去るメビウスを見つめる1人の青年
青年「ふふふ・・・お人好しのメビウスよ、復讐は今まさに始まりましたよ。」
青年は丁寧な口調で言っていたが顔は憎悪で歪んでいた。
青年の言った復讐・・・それはウルトラ一族と戦ってきたどんな敵とも違う・・・
まさに悪魔と言う言葉がふさわしい侵略者。
その名はヤプール!!!
ヤプール「さてと・・・まずは奴を倒す事のできる超獣の製作から始めましょうか。」
ヤプールは歩き始めた。超獣製作に取り掛かるため。
ヤプールが訪れたのは八幡ヶ岳、怪獣ムカデンダーが二度出現されている場所であった。
ヤプール「強すぎても駄目、弱すぎても駄目、目立ちすぎても駄目、目立たなすぎても駄目。普通・・・それが一番掴み難いそれが一番扱いにくい」
ヤプールは地に手をつけた
ヤプール「目覚めなさい!百足怪獣ムカデンダー!!!」
156 :
153:2007/02/13(火) 16:38:55 ID:vi1fmsIyO
>>154 ありがとうございます。
反省点や書きそびれもありますが、見たいシーンを詰め込みました。
ネタバレスレは見ていないので、2つだけ知った「こうなるらしい」
要素は入れましたが、その他は妄想です。1つくらい当たれば嬉しいですw
途中までの皆さん、再開してください・・・
158 :
名無しより愛をこめて:2007/02/17(土) 08:52:28 ID:SuWJBx4D0
続き
大地を叩き割りムカデンダーが姿を現した。
ヤプール「よろしい・・・さて!つぎはこのムカデンダーを超獣に変身でもさせましょうか。」
それから数日後
ヤプール「さてと・・・来るべき時はやって来ましたよ!行きなさい!!大百足超獣カイザームカデンダー!!!」
空を叩き割り改造に改造を加えられたムカデンダーがその姿を現した。
ヤプール「メビウス・・・あなたの出現を待ってますよ・・・」
>>126 そして、時は遡って第2次怪獣頻出期の現代…。
その日、フェニックスネストは横断幕やらプラカードを掲げた群衆に取り囲まれていた。
そこには
「ノンマルトに手を出すな!」
「GUYSは解散しろ!」
「憲法9条を宇宙遺産に」
「ノンマルトはウリナラ起源」
等と書かれていて、当然GUYSもそれを見ていた。
トリヤマ「一体この騒ぎはなんだね?!」
テッペイ「あれは所謂『プロ市民』って人達が騒いでいるだけでして…。」
サコミズ「全ては昨日全世界に向けて流された、あの犯行声明か…。」
同時に映し出される、犯行声明ビデオ。
『我々はノンマルト…、真の地球人だ。我々は地球を侵略した人間達に宣言する。
48時間以内に全ての人間が地球から退去しない場合は、この火星コロニーにある
スペシウム鉱石を爆破し、コロニーの人間達を皆殺しにする…!
人間達が地球から退去する技術はGUYSが「メテオール」と言う形で保有している。
GUYSは直ちに我々の要求を受け入れて、人間達の速やかなる地球外退去を遂行
せよ…。繰り返す…。』
ミライ「プロ市民って?」
リュウ「職業市民運動家って奴さ…。何でもかんでも市民代表を名乗って難癖付ける、
イヤな奴らさ…。」
リュウの詞に困惑するミライ。
マル「後は、火星コロニーを管理しているスペースエージェンシーが同判断するか?ですよね…。」
トリヤマ「こっちを見るんじゃない!」
それに割り込むかのようにミサキ総監代行の映像が入る。
ミサキ「たった今、スペースエージェンシーから連絡がありました…。要求には応じられないと…。」
マル「要求に…。」
トリヤマ「応じられない?」
サコミズ「どう言う事です?」
暫くしてミサキが答える。
ミサキ「スペースエージェンシーは警備部門を投入し、ノンマルトを強制排除する…。GUYSにも
協力を要請しています…。」
マリナ「警備部門?」
コノミ「スペースエージェンシーの?」
テッペイ「まさか…、宇宙外人部隊…。」
声が震えるテッペイ。
ミサキ「そうよ。スペースエージェンシーの私設軍隊、スペースコマンド…。」
ミライ「私設、軍隊…?」
ミサキ「ええ、依頼さえ受ければ犯罪スレスレの事も平気で行う狂犬達よ…。」
トリヤマ「そ、そんな事になったらこっちにも責任問題が飛び火するぞ?!」
ミサキ「だから、スペースコマンドが無法行為を行わないかの監視と、ギリギリまでノンマルトを
説得してほしいの…。私たちとしても、ノンマルトとは戦闘は避けたいし…。」
マリナ「旧地球防衛軍時代の汚点になる事は避けたいんでしょ?」
ジョージ「そうなったら話は早いぜ、アミーゴ…。」
リュウ「だな?」
サコミズ「判りました、総監代行…。GUYS sally go!」
全員『G・I・G!』
かくして、MP達に取り押さえられたプロ市民達の怒号の中、フェニックスネストは発進したのであった…。
目標は火星、ノンマルト達の待つコロニーにへと。
その前に、月軌道でスペースコマンドとのランデブーを待たなければならなかったのだ…。
タイトル
非 情 の 掟
出だしの方なんですが、メビウスの時代のスペースコマンドは「傭兵=戦争の犬」ってイメージがありますので
評判は物凄く最悪です…。その雰囲気が感じ取られましたら幸いです。
ここはこうした方が良いと言う意見がありましたらよろしくお願いいたします。
162 :
救済:2007/02/22(木) 02:47:56 ID:yMczmyZ0O
スランプあげ
フェニックスネストは大気圏を離脱後、月軌道上のラグランジュポイントL4に待機していた。
そこに、問題のスペースコマンドの宇宙船がランデブーするのだ。
コノミ「ランデブーポイントに到着しました…。」
テッペイ「一体、どんな連中なんだろうな…。」
恐る恐るテッペイが言う。
ジョージ「金のために戦争やっている連中って話だからな…。」
マリナ「それに、目的のためなら手段をえらばないってミサキさんが言ってたし…。」
リュウ「こないだのヒルカワって奴が、銃持ってドンパチしている物か?」
「ヒルカワ」の名前が出た途端、周囲の空気が凍りつく。
コノミ「待ってください!レーダーに宇宙船の反応…。通信回線を開く事を要請しています!」
サコミズ「スクリーンに映しだしてくれ!同時に回線オープンだ!」
コノミ「G・I・G!」
スクリーンに映し出される一隻の宇宙船。
コブラの頭のような胴体に、翼のように広げた4基のエンジンを持った白銀の宇宙船である。
サコミズ「これは、超光速試験船『アマテラス』!」
リュウ「隊長?知っているんですか?!」
サコミズ「亜光速試験船『イザナミ』を元に、かつてのTACが開発した超光速エンジンの改良型を
搭載した宇宙船だ…。行方が判らなくなっていたと聴いていたが、まさかスペースコマンドが…。」
『俺がGUYS-SPACYの退職金代わりに頂いて行ったのさ…。』
突如、スクリーンに70近い初老のアングロ系アメリカ人の姿が映し出された。
サコミズ「貴方は…、ディルロ隊長?!」
ディルロ『よう!久しぶりだな、サコ…。貴様もいい加減GUYSなんか辞めて、スペースコマンドに
来たらどうだ?!』
テッペイ「た、隊長は…。この人を知っているんですか?」
サコミズ「ああ、彼の名前はジョン・ディルロ…。GUYS-SPACYのトップエースだった男だ…。」
コノミ「出ました!確か4年前に上官と衝突し、上官侮辱罪でGUYS-SPACYを懲戒免職…。」
リュウ「上官ぶん殴って、懲戒免職だって?!」
ジョージ「おまけに、懲戒免職時に試作宇宙船を奪取?!」
コノミのコンソールに映し出されるディルロの記録を見て唖然とするリュウとジョージ。
そこには上官侮辱罪だけではなく、飲酒飛行やら基地内での乱闘騒ぎやら目茶苦茶な
プロフィールが載っていた。
ディルロ『それに、この宇宙船(フネ)に「アマテラス」って言うのは辞めてくれないか?
地球唯一の「エンペラー」のご先祖様に失礼だから、名前は変えさせてもらった…。』
サコミズ「じゃあ、今の船名は…?」
ディルロ『「バッカス3世」…。これが今の、俺のフネの名前さ…。』
サコミズ「お前さんらしいな…。」
苦笑するサコミズ。
ディルロ『そうだ…。お前さんの所からイキのいい奴を約2名、こっちに寄越して貰えないか?』
サコミズ「うちの隊員を…。」
そして、ディルロはフェニックスネストの中を見回すように、バッカス3世に招き入れるGUYSの
お子さま連中を勝手に決めたのであった。
ディルロ『そこの生意気なサルと、その隣の不思議少年…!今すぐこっちに来い!!』
リュウ「サル…?」
ミライ「こっちに、ですか?」
困惑するミライとリュウ。
ディルロ『そうだ、今すぐバッカス3世に来い!』
ミライ「た、隊長…。」
サコミズ「行ってきた方がいいぞ?ミライ…。」
リュウ「行かなきゃ、マズいっすか?」
頷くサコミズ。
ディルロ『決まったようだな…。貴様達、名前は?』
ミライ「僕はヒビノ・ミライです!」
リュウ「俺はアイハラ・リュウだ!」
その姿を見て薄笑いを浮かべるディルロ。
ディルロ『中々元気そうな奴らだな…。ミライ、そしてリュウ!今すぐフェニックスネストから
バッカス3世に出頭して来い!但し、受け答えに「G・I・G」は使うな…。ここからは「ラジャー」
で統一する…。判ったな?!』
ミライ「G…。いえ、ラジャー!」
リュウ「ラジャー…!」
ディルロ『よろしい…。サコ、この2人は俺達と行動を共にさせて貰う…。それと、俺達の行動を
妨害するような事はするなよ?俺達スペースコマンドは、お前さん達GUYSの坊ちゃん穣ちゃん
と違って、例え相手が誰であろうと容赦はしないからな…。』
サコミズ「判っているよ…。」
ディルロ『じゃあ、こいつらが来るのを待ってるぜ…。』
そう言って通信回線を閉じるディルロ。
ミライ「隊長…。」
サコミズ「心配するな…。ディルロ船長は口は悪いが、ああ見えても面倒みの良い男だ…。」
リュウ「しかし…。」
サコミズ「この機会だ、お前達もスペースコマンドの宇宙船を見ておくのも一つの勉強だぞ?
そうしたら今すぐ行って来い!でないと、こっちが連中に攻撃されるからな…。」
ミライ&リュウ『G・I・G!』
166 :
感想:2007/02/24(土) 00:44:48 ID:Pm7DKMov0
非情の掟ってデカレンのスワット編っぽいね。イマイチ。
ウルトラマンゼフィアは台詞回しとかモロアニメ臭いので俺にはダメだった
167 :
名無しより愛をこめて:2007/02/24(土) 23:22:39 ID:9XIlRsw6O
救済あげ
168 :
名無しより愛をこめて:2007/02/25(日) 08:52:13 ID:o3EIAIQi0
続き
ムカデンダーを超獣に変貌させ出現したヤプール。
そのヤプールの挑戦を飲むミライ。
ミライ「メビウーース!!」
ヤプール「来ましたね。ウルトラマンメビウス!」
メビウス「ヤプール!!!」
ヤプールは不適に微笑みメビウスを見た
ヤプール「ふふふ・・・メビウス。あなたはカイザームカデンダーには勝てない。」
メビウス「なぜだ!?」
ヤプール「カイザームカデンダーには超高性能爆弾が内蔵されている。関東一帯を焼け野原にする代物です。」
メビウス「相変わらず恐ろしい作戦を・・・」
ヤプール「それにカイザームカデンダーの攻撃を既に始まっている!後ろを見なさい!!」
メビウスが後ろを振り返る。
そこには全身に棘の生えた赤い巨人が立っていた。
メビウス「こいつは!」
ヤプール「カイザームカデンダーの成長体とでも言いましょうか。私だって鬼ではありません。丹精込めて作った超獣を見す見す殺したくはありません。
だから爆弾はあのカイザームカデンダーの殻、全体にあり、あなたの対戦相手はこちらなのですよ。」
カイザームカデンダーはメビウスに激しい正拳突きをくらわした。
メビウス「うわぁっっ!」
メビウスは勢いよく後ろに飛ばされた。
ヤプール「驚きましたか?このカイザームカデンダーのモデルはベロクロンなのですよ。
ムカデンダーをベースにベロクロンとあの宇宙恐竜ゼットンのデータをインプットさせ生まれたのがこのカイザームカデンダーなのです!」
169 :
便乗の感想:2007/02/25(日) 10:58:55 ID:7guqySkbO
非情の掟はノンマルトネタということで期待してる。
ただ導入部から長すぎる。
本当の脚本風を目指すよりも、掲示板向けに短くアレンジして欲しい。
ゼフィアはなかなか良いんだけど、メビウスじゃないから普通に反則だろ。
ウルトラマンティガ(ダイゴ隊員)が、メビウスと共闘する
エピソードを作ってもらえませんか?本編ではとうとう出ないと思いますので。
出来れば、ティガ49話「ウルトラの星」みたいなノリでお願いします。
>>165 バッカス3世内部にて、ミライとリュウは手荒い歓迎で生傷だらけ。
その手当てに金髪の若い女と、日本人の青年の2人が行っている。
リュウ「いててててて…。」
ミライ「全く、あの人達は何でこんな手荒い事するんですか?グレイスさん…。」
グレイス「うちのキャプテンの癖よ…。世の中は甘くないってクルーに教えるために…。」
ジョウ「それと、キャプテンとボラード副長はGUYSの事をよく思っていませんでしたし。」
ミライ「だからって、こんなの理不尽でしょう?」
ボラード「それが甘いんだよ、ミライ君。全くGUYSは設立当初から何も変わっていない…。」
ミライ「ボラード副長も、GUYSに?」
ボラード「まぁな…。俺もキャプテン同様、GUYS時代は思い出したくないんでね…。」
吐き捨てるように医務室を出るボラード副長。
リュウ「お前、ジョウって言ったよな?何で、スペースコマンドになったんだ?」
ジョウ「宇宙を自由に、飛びたいからかな?その近道がスペースコマンドだっただけで…。」
ミライ「汚い仕事や、危険は考えなかったんですか?」
ジョウ「考えたさ…。誰もやりたくないような危険な仕事…、GUYSすらも躊躇する汚い仕事…。」
ミライ「それしかないって言うんですか?宇宙を飛ぶにはまた別の道だってあったでょうし…!」
ジョウ「お前、全く何も知らないんだな…。GUYSのパーソナルデータ通りだ…。」
リュウ「ミライの個人情報盗み見しやがったのか?!」
ジョウ「基本中の基本ですよ…。」
リュウ「このヤロォォォッ!」
ミライ「止してくださいリュウさん…!それにジョウさんも…!」
たちまちケンカが始まり、必死で止めようとするミライ。それを制するグレイス。
グレイス「止めときなさい、ミライ君…。ここは、好きにさせるのが一番よ…。」
結局、リュウとジョウのケンカはバッカス3世とフェニックスネストが火星に到着するまで
延々と続いたのであった…。
最初の導入部が長すぎたので、バッカス3世での出来事は出来る限り圧縮しました。
新作というかオリジナルなやつより、メビウスの補完的話を
見たいな。オリジナルは何だか読んでて恥ずかしいw
オリジナルでもいいけど、キーになるゲストは一人にして欲しい。
(思い入れのフォーカスがしにくいから)
本編でもビオと園長先生が語り出した時、おいてきぼりにされたよ。
>>171 無事到着したフェニックスネストとバッカス3世、着陸地点はコロニーから数十キロ離れた小さなクレーター。
フェニックスネストからはジョージとマリナがガンスピーダーで、バッカス3世からは大型装甲車が出発。
ミライ「ディルロ船長、宇宙服に『AT-FLASH』って書いてあるのって、小型の爆弾ですか?」
ディルロ「そうさ、無放射能型原子爆弾って所だな…。俺達は『アトフラッシュ』って呼んでいる…。」
リュウ「げ、原爆…?!」
ジョウ「安心してください、リュウさん。原爆って言っても、メテオール技術を利用してますから…。」
ボラード「本来だったらボタンサイズに小型化したかったが、メテオールを使っても今の俺達じゃ手榴弾サイズが関の山さ…。」
ミライ「しかし、何でアトフラッシュやらメテオールキャノン持ってコロニーに行くんです?」
ボラード「サコミズ隊長の説得活動が終わってからでもいいのでは?と言いたいんだろう…?」
ミライ「はい…。」
ディルロ「フェニックスネストとバッカス3世でコロニーをモニターして、ノンマルト以外の生体反応が無いのは知ってるな?」
ミライ「ええ…。」
ディルロ「俺は、例の犯行声明が出された時点で、コロニーの住民は全員殺されたと踏んでいる…。」
ミライ「そ、そんな事って…。」
ディルロ「テロリストって、地球だろうが宇宙だろうが何処も変わらないのさ…。特に、自分たちは完全無欠の100%正義だ!
って喚いている奴らほど、やる事が残酷かつ陰湿になってくる…。」
ディルロ船長の詞に、テッペイが言っていた「プロ市民」と言う単語を思い出すミライ。
ディルロ「さて、お喋りはここまでだ…。連中もそろそろ俺達が来るのをキャッチしているだろう…、ここで降りるぞ!」
ボラード「ラジャー…。ジョウ、ミライ、リュウ!ここからは宇宙服を着用し、コロニーまで歩くぞ!!」
ミライ&リュウ&ジョウ「ラジャー!」
マリナ「ディルロ船長達が降りるみたいよ…。」
ジョージ「俺達のアミーゴを放っとけないからな、スペースコマンドは別として…。」
そう本音をこぼしながら宇宙服のバイザーを下ろすジョージとマリナ、停止する6輪宇宙装甲車とガンスピーダー。
6人は完全武装状態で、監視カメラ網をくぐり抜けながらコロニーに潜入するのであった…。
宇宙服着て下りたのは6人で無く7人でした(スマソ。
アトフラッシュで自爆します…。
GUYSとスペースコマンドの7人は、それぞれ武器を構えながら人気の無いコロニー内部に侵入。
ディルロ「グレイス、コロニーの管理コンピューターをハッキング出来たか?」
グレイス『大丈夫よ、フェニックスネストにも手伝ってもらったから連中に気付かれる心配はないわ…。』
ボラード「内部の様子は?」
グレイス『管制室に、数名のノンマルトを確認…。基地内部の見回りを含めれば全部で10数名って所よ…。』
ミライ「10数名?」
リュウ「声が大きいぞ、ミライ…!」
ジョージ「しかし、これだけ広いコロニー内部に10数名って、少なすぎやしないか?アミーゴ…。」
ミライ「確かにそうですね…。」
ジョウ「GUYSにしては、いい着眼点って所ですね…。」
ジョージ「ジョウとか言ったな、お前…。」
ミライ「ちょっと、ジョージさんまで…。」
マリナ「待って!誰か来るわ…。」
ボラード「何だ?ディスプレイには何も表示されていないぞ…。」
ミライ「いいですから、マリナさんの言う通りにしてください…。ボラード副長…。」
ジョウ「副長、マリナ隊員は特殊な聴覚の持ち主です…。彼女の詞をここは信じて、近場の部屋に隠れましょう…。」
ディルロ「ジョウの言う通りだ…。ここは、GUYSのお嬢ちゃんに従ってみるか…?」
ボラード「判りました…。ここから1ブロック先にコロニー職員の居住区がありますので、その一室に身を潜めましょう…。」
そう言いながら居住区の一室に入る一同。真っ暗な部屋に入ると、直ちに自動ドアを閉めてロックするボラード副長。
ジョウ「明かりがありませんね…。」
ボラード「部屋の電気でも点けてみるか…?」
スイッチを入れるボラード副長。
すると、恐怖に満ちた表情で射殺されたコロニー職員一家の死体がライトアップされる。
マリナ「?!」
ジョージ「何てこった…。」
ミライ「酷い…。酷いですよこんな…。」
リュウ「まさか…、この一家はノンマルトに?」
ディルロ「100%、その『まさか』だ…。死後約1日前後って所だな…。」
冷たい声で言うディルロ船長、GUYSメンバーは嗚咽するだけであった。
177 :
未知なる飛行:2007/03/03(土) 00:07:53 ID:8ProgJfZO
メビウスは、時空派の発生原を、パトロール飛行中、発見した。
それは、エンペラ星人の罠だった!
宇宙忍者バルタン星人Jr
地獄星人ヒッポリト星人
二次元怪獣ガヴァドンC
登場
ある晴れた秋の夜。美しい満月が地上を優しく照らしていた。満天の星空の中、赤く発光する円盤が一瞬にして旅客機に姿を変え、都会の遥かな高々度を移動していく。その怪円盤内部
「ここが、目的地だ。C宇宙線を照射する。」
円盤内の装置を起動させる影。旅客機型円盤の下部から、奇怪音が発生。見えがたい光線が放たれ、地上を満たしていく。
明らかになる円盤内部。
そこにはかつて帰ってきたウルトラマンと一戦を交え、倒されたかに思われていたバルタン星人Jr。更に一度はウルトラ兄弟を全滅に追いこんだ悪魔の種族、ヒッポリト星人の姿が。
「明日の夜明けが、この惑星の最後!人類とウルトラマンの夜更けになるぞ」
口吻をざわめかせて言うヒッポリト星人。
「計画は予定通りだ。まずメビウスを倒す…取って置きの方法でな!」
フォフォフォと笑うバルタン。円盤はやがて姿を消していき、まもなく朝を迎えようとしていた。
GUYS本部では、未だ真夜中というのにミライとジョージが夜間パトロールに立とうとしていた。その時。
「待って下さい…怪電波を受信!これは、一体…」
困惑するコノミに注目する一同。テッペイが呟く。
「まさか…通信開いてください!かつて地球を狙った侵略者の中には、こうしてまず宣戦布告した者達も多い!」
「わかりました!」
間もなく表示された映像に映し出される地獄星人ヒッポリト。テッペイの顔色が変わる。
「…ヒッポリト星人!」
ミライの表情も強ばる。
【ウルトラマンメビウス!人類の寄生虫である貴様に降伏を勧告する!!俺はこれから東京のG地区全般を制圧する。】
ヒッポリトの発言にジョージが激しく困惑する。
「あそこはこの辺りで最大の歓楽街だ!今夜は週末だぞ?そんな時に奴が現れでもしたら…!」
【俺を倒したくば、今すぐ来るんだな!さもなくば…ハァーッハッハッハ!】
通信が途絶える。隊員達が一斉にサコミズを見る。
「わかっている。星人の被害を最小限に抑えるんだ。出撃!」
突如、基地内に警報が鳴り響く。
「基地内部に何者かからの干渉!兵器格納庫の起動を阻止されました!!」
コノミが叫ぶ。
「なんだとぉー!?」
「ヒッポリト星人の仕業に違いないわ!」
出撃しようとしていたリュウ、ミライ、マリナがヘルメットを脱ぐ。
「仕方ない。予備車両で向かうんだ。」
「G.I.G!!」
GUYSの車両に乗り込み目的地へ急ぐジョージ、リュウ、マリナ、ミライ。
一様に表情は堅く、とりわけミライはより深刻な顔をしている。
「あれは!?」
マリナが指す方向に黒煙。ビルの間から姿を現す巨大なヒッポリト星人!夜明けは近いが火災のせいか空は漆黒。
「散開して迎撃しましょう!奴の逃げ場を無くすんです!」
ミライの合図で車を降りる三人。全力で走りヒッポリトの元へ。
「来たかメビウス!」
ミライに気付き、強風を吹き付けるヒッポリト。
あおられて倒れる群衆とミライ。ヒッポリトの手から火炎が迫る!隊員も応戦するが焼け石に水。
「そんな武装では、このヒッポリト星人1の戦士である俺様には勝てん!!」
遂に追い詰められたミライ。まさに火炎が包み込む刹那、まばゆく光る体。
「メビウーーース!!!」
「フフフフ…メビウス!勝負だぁ!!」
踊り来るヒッポリト。応戦するメビウス。互いに拳を打ち合い、メビウスがヒッポリトの口吻を掴むと、頭部を激しく蹴り上げる。
倒れこむヒッポリト。追い打ちをかけようと走り寄るメビウスに、両手から発射するミサイルが直撃!
「あ!メビウスが!」
驚くリュウ。立ち上がったヒッポリトが、膝をついたメビウスを殴打。蹴りの応酬でメビウスを転がす。
「とどめだ!」
口吻から噴出するヒッポリトタール。満身創痍のメビウスは避けることも叶わず、苦しみの声を上げる。
「ハァッハッハッハッ!段々死んでいくのだぁ!」
点滅を始めたカラータイマー。今まさにブロンズ像にさせられる寸前、メビウスが残された力を振り絞って立ち上がり、メビゥームシュートを発射する。
「何っ!!」
光の奔流が星人を包む。
信じられないとでも言うように右手を伸ばし、直後に爆散!!人々の歓声が上がる。ゆっくりと起き上がり、飛び立っていく…。 (続きはまた明日)
182 :
名無しより愛をこめて:2007/03/04(日) 02:39:58 ID:7LgDBcmr0
バルタンJrの逆襲、いいじゃないの!!
非常に期待が持てる展開だ。
話の流れに、メビウスらしさもある。
登場する3大怪獣の選択もいい。
バルタンJrの新マンでのやられ方には、誰もが納得いかないものを感じていただろう。
それに決着を付ける話とは、素晴らしい目の付け所だ。
その上、カヴァドンCときた!わくわく・・・・
やはり、ジャミラは避けて通れないのではないか?
当時、すごい後味悪かったのを覚えている。
メフィラス星人にでもご都合復活させてもらうということで。
折れが脚本家ならアンドロメロスとつなげるね
なんか見えてくるよ・・・・
多くのウルトラファンから感謝される折れ
「絶対不可能と思われた ウルトラシリーズ+アンドロメロス+平成ウルトラ」のクロスオーバー 内容補完
賞賛のまなざしで見送られる折れ・・・・感無量だ
バルタン星人Jrの逆襲、後編は夜中執筆しまーす。
>>183 ジャミラは前スレで名作があったからね。あれ以上の作品を作るのは難しそう。
>>176 ディルロ「何故、ノンマルトがこんな残酷な事をしたのかと言いたいのだろう?ミライ君…。」
頷くミライ。
ディルロ「人間への『恨み』…。自分たちは人間と言う侵略者に追われた悲劇の種族…。
その思いを何千年、何万年と溜め込んでノンマルトは生きていたのさ…。だが、それが却って
ノンマルトを変質させてしまった…。いや、元々ノンマルトはプロ市民どもによって世間に流布されて
いるように『誰にも迷惑をかけなかった平和種族』じゃ無かったのかもしれない…。
気が小さくて臆病で、そして悪い事は何でも人間のせいにしてしまう、どうしようもない奴らだったのが
本当の所だな…。」
『言い訳をするな、侵略者どもの分際で!!』
その時、部屋の中から複数の声が響いた。同時に揺らめくような感じで銃を片手にしたノンマルトが、
出し抜けに3人現れる…。
ボラード「光学迷彩?!」
ジョウ「気配を消してた?!」
ノンマルト「死ね!侵略者ども!!」
ミライ&リュウ『危ない!!』
『メテオール・インストール!』
ノンマルトたちがトリガーを引く前に、咄嗟にトライガーショットでメテオール弾を発射するミライとリュウ。
メテオールキャプチャーにノンマルトが2人閉じ込められると同時に、一同は部屋から脱出する。
ボラード「済まなかったな、ミライ君…。」
ジョウ「リュウさんが撃ってなかったら、全員あの世行きでしたよ…。」
リュウ「フッ、バッカス3世でのケンカの借りを返しただけさ…。」
テッペイ『ミライ君!それにみんなも聴いてください…!』
ミライ「どうしたんです?テッペイさん…。」
テッペイ『あのノンマルトたちをスキャンしたら、大変な事が判ったんです!!』
ディルロ「詳しく説明しろ!」
怒鳴るディルロ船長。すると、テッペイから返事が一呼吸置いて帰って来る。
テッペイ『あのノンマルトたちは、遺伝子操作で改造された形跡が出たんです…!』
マリナ「遺伝子操作?!」
テッペイ『それと、彼らの身体に例の異次元物質が検出されました…!』
リュウ「何だって?!」
ミライ「すると、ノンマルトたちは…。」
ディルロ「最悪の連中と手を組んだ事になるな…。」
そう言いながらディルロ船長たちは、宇宙船が入るだけの大きさの格納庫に逃げ込んだ。
咄嗟に近場のコンテナの影に飛び込む7人…。
ミライ「異次元人、ヤプール…。」
ボラード「すると連中は全員超獣か、それに近い物に改造されているって事か…。」
ディルロ「全てが繋がったな…。ヤプールの奴、俺達のノンマルトに対する罪悪感を利用し、
それで全ての人間を地球から追い出して制圧するってシナリオか…。」
ジョージ「全く、何処まで汚い奴なんだ!ヤプールは!!」
追伸
バルタン星人Jr.の逆襲、こちらも読まさせて頂きました。自分よりも遙かに上手いですm(__)m
>>188 勝負は(?)まだ一回の表だ。
読みやすくすることを意識しながら頑張れ。
余計な描写がくどいが設定は面白い。
190 :
スレ主:2007/03/04(日) 19:29:44 ID:DdN0Al7iO
>>186 そのジャミラを以前書いた者です。
スレが流れて消えた事が、悔やまれて、このスレ立てました。
誰か過去スレから、探してきてほしい心境です。
自分の原点です。
あれを越えるのを自分が書けるか自信ありません。
ほめてくれてありがとうございました。
タイトルは、贖罪の向こう側。
191 :
バルタン星人Jrの逆襲:2007/03/04(日) 20:06:06 ID:X3XZfIywO
円盤内部。配置した投影レンズの真ん中から、ヒッポリト星人が降りて一言。
「やはりルーキーだな。虚像と戦っていた事にも気付かずじまいだ」
頷いて、嗤いながらバルタンが続ける。
「仕様があるまい。改良されたレンズと、虚像に反応して大気を硬質化させる宇宙線なのだ。よし、間もなく逆襲の第2幕だ!これからが面白い……」
GUYS基地。未だ格納庫の電力は回復せず。非常灯の淡い光の中をミライとテッペイが歩いてくる。
「おかしい…」
「テッペイさん?どうしましたか?」
小首をかしげるテッペイ。ちらりとミライを見て。
「ヒッポリト星人があんな戦い方をするかな?」
「え?」
「固体差はあるとは言っても、かつては策略でウルトラ兄弟を倒した星人だ。
でも今回は…何か現れ方も不自然だったような」
同調するようにミライも口を開く。
「確かに強かった…でも、そう言われてみると、何故か東京G地区で戦うように促されていたような」
暫らく間を置いてテッペイが言う。
「気をつけて」
夜明け。地平の遥か彼方から昇り始める太陽。陽光が徐々に東京を包んでいき、やがて昨夜の星人発生現場を優しく照らし始めた。その時!
付近一帯から激しい閃光がほとばしり、次の瞬間、モノクローム色のウルトラマンメビウスが現れた。
「あ、なんだ、まだメビウスがいるぞ」
「え?」
出社中の会社員や瓦礫を片付けていた人々が一斉にメビウスを見上げる。
「…」
突然モノクロームメビウスが動きだし、ビル群を薙ぎ倒しながら暴れ出す。
「うわぁぁぁ!」
悲鳴や絶叫の渦の中、天空から現れる円盤。東京G地区に響き渡る宇宙的不協和音。そして聞こえるバルタン星人Jrの声。
「はっはっはっ!これが俺のガヴァドン作戦だ!」
ガヴァドン。それはかつて、ある少年が土管に書いたらくがきに特殊な宇宙線と太陽光が当たって実体化した怪獣である。
初代ウルトラマンに敗れた父の敵討ちを帰ってきたウルトラマンに阻止されたJrは、この宇宙線に目を付け改良し、ヒッポリト星人の虚像をメビウスと戦わせて、その分析データを実体化させたのである。
※前レスageスマソ
三度GUYS基地。コノミが叫ぶ。
「G地区でまた星人!映像出します!」
ディスプレイに浮かび上がるモノクロームメビウス。「メビウス!ミライ、これは!?」
ミライに詰め寄るリュウ。「僕はここにいます!」
叱咤されミライのジャケットを掴んでいた手を緩めるリュウ。リュウにサコミズが言う
「神戸での事もある。どちらにしても偽物だよ。よーく見なくてもモノクロだしね。とにかく出動だ。」
「G.I.G!」
G地区では、ふらふらとよろめきながら未だ街を破壊しているモノクロームメビウス。その行く先には、逃げ惑う人々がぎゅうぎゅう詰めとなっている地下鉄入り口。
踏み抜かれたら中にいる人々は一溜まりもない。
まさにモノクロームメビウスが迫りくるその時、上空からキックを見舞いながら降り立つウルトラマンメビウス。どぅっと倒れ込むと、よたよたと起き上がり、モノクロームメビウスが構える。
「行けぇガヴァドン!東京の街を蹂躙し、メビウスを血祭りに上げるのだ!」
バルタンの指示を受けて走りだすモノクロームメビウス…ガヴァドンC。しかし、どうにもウルトラマンメビウスにはかなわない様で、何度も投げ飛ばされる。円盤内で業を煮やすヒッポリト。
更に続くメビウス同士の格闘戦。首投げをモノクロームを見舞い、メビゥームシュートの構え。光線がモノクロームに命中し、閃光の中、モノクロームメビウスの姿が巨大なハンペン状の怪獣になる。
唖然とするメビウス。一方ハンペン怪獣は、ただただ愛らしい声をあげる。
頷くメビウス。ハンペンを抱き上げると、空に放り投げた。
申し訳程度に付いていたハンペンの手が翼となり、やがて矢のような速さで宇宙へと飛翔していった。
もう一度頷くと、素早く振り返り、円盤めがけメビゥームスラッシュを放つ。
上昇して避ける円盤から、二つの影が舞い降りる。
地獄星人ヒッポリト星人。宇宙忍者バルタン星人Jr。予想だにもしなかったバルタンの姿に動揺するメビウス。不敵に笑うヒッポリト星人。
ようやく到着したGUYSのジョージ、マリナ、リュウ。そしてテッペイ。
「宇宙忍者バルタン星人Jrだ!生きていたのか!」
「馬鹿!メビウスを援護するわよ!」
マリナに続き、銃を構えて走りだす一同。
続くメビウスと二大星人の睨み合い。バルタン星人Jrが言う。
「ウルトラマンメビウス!余興は楽しんでもらえたかな?ガヴァドンに余計な力を使ってしまったお前では、我々には勝てまい!」
続いてヒッポリトが。
「メビウス!地球を俺様によこせ!!」
メビウス、メビゥームスラッシュを連射するがヒッポリトの体を擦り抜ける。
「死ね!」
バルタンのはさみから放たれる反重力ストーム。
メビウスが瞬く間に地面に倒れこむ。
「ははははは!!どうしたメビウス!」
今度ははさみから赤色破壊光線が撃たれる。ふき飛び仰向けになるメビウス。
二大星人が勝利を確信して笑い声をあげる。
苦戦するメビウス。ヒッポリトに対して攻撃を試みるジョージ。しかし、やはり命中する事はない。
「アミーゴ!どうにもならない!手はないのか?」
暫らく何かを考えていたテッペイ。ふと顔を上げて円盤を指差し叫ぶ。
「過去のアーカイヴでは、ヒッポリト星人は投影レンズで実体を持たずに暴れる事が可能だったと記載されています!本体は円盤内部かもしれません!」
「でも待って…この武装じゃ円盤にはダメージを与えたりできないわ!」
【心配ない】
通信が四人の発言を遮る。声の主はサコミズだ。
【先程格納庫の電力系統は回復した。円盤は任せてくれ。】
彼方より飛来するガンウインガー。接近する機影に気付いたのか、円盤が移動を開始する。そして虚像ヒッポリトが消えていく。
「ヒッポリト星人が消えたぞ!」
興奮するリュウに、テッペイが言う。
「円盤の操作でメビウスどころじゃなくなったんでしょう!」
円盤の光線をかわし、迫るサコミズの操るガンウインガー。地上では未だ続くメビウスの劣勢を、GUYSメンバーが総攻撃で援護!
「ヒッポリト星人め!いずれにせよ虚像に頼らずとも勝てた戦いを…」
ひるむバルタン。分身してメビウスを困惑させようとするが、逆にアタック光線で動きを止められる。
「何ぃ!?」
追従するガンウインガーから逃れようと必死で操作するヒッポリト星人。
「くそ!引き離せん…どんなパイロットがアレに乗ってるんだ…仕方ない!」
円盤を放棄して脱出するヒッポリト星人。巨大化してガンウインガーに対峙した瞬間、円盤が撃破される。のしのしと歩いて、未だ痺れているバルタン星人Jrを押しのけると、メビウスに駆け寄り、既に点滅状態のカラータイマー目がけて拳を振り上げる。
しかし、至近距離で放たれたメビュームスラッシュを受けて仰け反る。そこに追い打ちをかけるように放たれる上空と地上からの両面攻撃!
「今だ!メビウス!」
メビウス、サコミズからの合図に頷くと、ヒッポリト星人に対して放つメビュームシュート!
「ぐわあぁぁぁぁー!」
今度こそ爆散したヒッポリト星人。ようやく体の自由を取り戻したバルタン星人Jr、メビウスに赤色破壊光線を放つが、メビウスディフェンサークルを展開されて全てが消滅。
「馬鹿な…お前は…お前は何故倒れないのだ!」
愕然とするバルタンの頭に響くメビウス…いや、ミライの声。
「どんなに凶悪で手強い侵略者だろうが、僕は負けたりしない!…何度打ちのめされても諦めずに頑張る…!それこそが、ウルトラマンだ!」
メビウスがメビュームシュートを放つ。咄嗟に胸に仕込んだスペルゲン反射鏡を展開させ、更に全身をクリスタル状のバリアで包み込むバルタン星人Jr。
「ぐっ…くそっ!まさか…勝負が…一回の裏で終わるとは!!」
とめどなく流れる光のエネルギーが、遂にバリアを破壊し、反射鏡をも貫いた瞬間、大爆発するバルタン星人Jr!
歓声をあげるジョージ達。勝利したメビウスを見下ろして、サコミズもガンウインガーを着陸させる。
GUYS食堂にて。ミライを囲んで隊員達が談笑。
「しかし、よくやったなアミーゴ。敵がチームで来た時はダメかと思ったぜ」
しみじみと告げるジョージ。ミライが答える。
「でも、やっぱりチームに大切なのは結束力でしたね!星人達にはそれがなかった。皆がいなかったら、僕はきっと負けてたな…」
「そういえば、ミライさん、夜間パトロールは?」
コノミの一言で我に返るミライ。
「やばい!もう行かないと!」
大慌てで走り去るミライを、一同が笑顔で激励する。やがて飛び立つガンウインガー。
満天の星空の中、今夜だけは一際ガヴァドン座が輝いていた…
※バルタン星人Jrの逆襲、おしまいです。稚拙な作品ですが、楽しんで頂けましたでしょうか?
感想を述べてくださったお二方、ありがとうございます。
メビウスの脚本なんか簡単じゃん、昔のウルトラマンのエピソードを少しアレンジしたら出来るんだし。
誰でも書ける。
>>197 バルタンとヒッポリトは「二大メビウスに出ればいいのに宇宙人」だったので
夢がかなったかのようです。ガヴァドンCはBの武装強化型だと思っていたので、
意表をつく面白さでした。逆に、魅力がぶつかるから別の話が良かったかも?
>>199さん。
おっしゃられた通りです。やりすぎました…
>>188 ディルロ「使い古された詞だが、それがヤプールって物さ…。フットボール小僧…。」
マリナ「それじゃあ、今まで私たちが信じていたノンマルトは…?」
ディルロ「此処にはもういない…。目の前にいる連中は、ヤプールと言う悪魔に何もかも売り渡し、根元の芯まで腐った屑野郎どもだ…!」
ジョウ「そうなったら、道は一つですね…。」
ボラード「そうだな…。」
ディルロ「いいか?GUYSのアミーゴたち!戦争ってのはな、相手が銃を向けた時、こちらが先に引き金引かなかったら即ゲームオーバーだ!
生き残りたかったら、躊躇わずに相手より先に銃の引き金を引け!罪悪感を抱きたいのなら、戦いに勝利して生き残ってからにしろ!!
それが、俺達スペースコマンドからアミーゴたちへの忠告だ…!行くぞ!GUYS&スペースコマンド、sally go!!」
そのディルロ船長の詞は、GUYSとスペースコマンドを一つにしたのであった。
『G・I・G!!』
「行くぞ!」
ディルロ船長を先頭に、GUYSとスペースコマンドが武器を構えてダッシュする。
今彼らは、互いの組織の垣根を超えて一つになったのだ…。
ノンマルト「侵略者どもめが!我等の怨念の深さ、奴らに見せてやる!」
リーダー格のノンマルトが吐き捨てるように言うと、格納庫のノンマルトたちが不気味な光を発し始めた。
その光は全てのノンマルトたちを包み込むと、彼らを1体の超獣の姿に変えたのであった。
その姿は、かつてGUYSが戦った昆虫型甲殻怪獣インセクタスに似ていたが、胸の顔がノンマルトのそれになっていた…。
ミライ「超獣?!」
ディルロ「奴らは、あの超獣の分離体って事だったのか…。」
テッペイ『分析結果が出ました!あの超獣は、インセクタスとノンマルトたちを掛け合わせた物です…!』
リュウ「さしずめ奴の名前は、合体怨念超獣ノンマルトスって所か…。」
その超獣…ノンマルトスが頭部と両腕の角を合わせた。角の先からスパークとともに紫色の光球を形成し、彼らに向けて数発発射した!
彼らの足元とコロニーを光球が次々と命中し、コロニー全体が崩壊を始める。
ボラード「奴ら、俺達を道連れに心中するつもりか?!」
ミライ「そんな事はさせません!ディルロ船長、みんなをよろしくお願い致します!!」
ジョージ「頼んだぜ、アミーゴ…!」
声を掛けるジョージ。頷くディルロ船長。
ミライは左腕を構えながらノンマルトスに向かって掛け出していく。左腕にメビウスブレスが出現すると、渾身の力をこめて左拳を上げた!
『メビウゥゥゥス!!』
203 :
名無しより愛をこめて:2007/03/06(火) 07:28:59 ID:NPN89v1DO
保守
>>202 メビウスに変身したミライは、左腕のメビュームブレードでノンマルトスの両腕を叩き切った。
が、切り飛ばされた左右の爪状の腕から2体のノンマルトスが出現し、メビウスを取り囲む。
ディルロ「怪獣ヲタク!何で超獣が分裂増殖したんだ?!」
テッペイ『ちょっと待ってください…。判りました!ノンマルトスは、ノンマルトたちが3人一組の単位で
超獣の姿になっているみたいです!」
ディルロ「コロニー内にノンマルトは何人いたんだ?!」
グレイス『全部で18人です!』
ジョウ「どうします?船長…。」
すると、少し考えてからディルロ船長が一同に言う。
ディルロ「ジョウ、ボラード、リュウ…。お前達の持っているアトフラッシュを全部俺に寄越せ…。破壊力は最大に、
信管はリモコンにセットしろ…。」
ボラード「船長…、まさかスペシウム鉱石をアトフラッシュで…。」
ジョウ「アトフラッシュの最大火力は1発で5キロトン、合計は12個ですから60キロトンじゃ戦術核並ですよ…。」
リュウ「コロニーと超獣だけじゃなく、メビウスもふっ飛んじまう…!」
ディルロ「リュウ!お前達のウルトラマンは、そんなにヤワっちい奴か?仲間を信じられないようじゃ、チーム失格だぞ!」
マリナ「私と、ジョージは?」
ディルロ「君とフットボール小僧は、ボラードを支援してくれ…。フットボール小僧のメテオールショットと、ボラードのメテオール
キャノンを使えば、残り9名の連中を超獣に変身する前に始末できる…。もし撃ち損じたら、君とジョウがこいつを使ってくれ!」
そう言ってマリナとジョウに小型6銃身のメテオールショットを渡す。GUYSから流れた試作品のようだ。
ディルロ「サコ、聞こえるか?!」
サコミズ『ジョン、怒鳴らなくても聞こえている…。』
ディルロ「お前さんは俺がスペシウム鉱石を爆破したと同時に、特大のメテオールキャプチャーでコロニーを包んでくれ!」
サコミズ『G・I・G!』
ディルロ「さぁ、作戦開始だ!」
アトフラッシュをディルロ船長が持っているコンテナに全部詰め終わると、一同は残りのノンマルトたちの超獣化を阻止に出た。
サコミズ&ディルロ『メテオール、解禁!』
『メテオール・インストール!』
それとともに各自のメテオール兵器が使用可能になる。狙いを超獣化していないノンマルトたちに向ける一同。
ボラード「撃て!」
ジョージ「G・I・G!」
ボラード副長の号令と共に、副長の6砲身メテオールキャノンと、ジョージのメテオールショットが火を噴く。光線が湾曲しながら
ノンマルトたちに命中し、撃ち抜かれた者達が大爆発する。
ボラード「クッ、こっちは2人撃ち漏らした…!」
ジョージ「済まないアミーゴ…、こっちは一人撃ち漏らしちまった…!」
そんな彼らを嘲笑うかのように、生き残った3名のノンマルトたちが超獣に変身しようとしていた…。
が、アトフラッシュを抱えたディルロ船長のトライガーショットの光弾が、ノンマルトたちを掠めて一瞬の隙が出来る。
リュウ「ジョウ、マリナ、今だ!」
ジョウ「了解!」
マリナ「任せて!」
一斉に火を噴くジョウとマリナの試作メテオールショット。ヘタな鉄砲なんとやらではないが、生き残ったノンマルトたちが粉々になる。
リュウ「後はメビウス…。いや、ミライ!お前だけが頼りだ!!」
206 :
sage:2007/03/07(水) 22:15:27 ID:kXq5n4H50
207 :
名無しより愛をこめて:2007/03/10(土) 06:56:36 ID:E2+sFIYfO
揚げ柳
208 :
名無しより愛をこめて:2007/03/10(土) 18:43:54 ID:Bx0D3bEp0
「危険の水」
ザラブ星人
バルタン星人
ケムール人
メフィラス星人
ダダ
登場
深夜GUYSの自販機を改造する謎の男女
自販機に謎の液体の入ったプラグを差し込むとそのまま
何処かへ去っていった
次の日 ヒートアイランド現象が東京を襲った
そしてミライは6本缶ジュースを買ってきて皆にあげる
皆は飲むと突然倒れ また起きあがったしかし彼らの性格が違う
だがミライとコノミ サコミズ トリヤマには変化がない
・謎の男女の役はブラックコンドルの若松さんとホワイトスワンの岸田さん
・性格が変わったGUYSメンバーはこれまた凄い
・性格がヤンキー女のマリナ ミサキ凄いです
209 :
名無しより愛をこめて:2007/03/11(日) 08:24:20 ID:ilJsxEeP0
続き
カイザームカデンダーの圧倒的な力で吹き飛ばされるメビウス。
メビウス「強い・・・」
ヤプール「ボヤボヤしている暇はありませんよ!」
カイザームカデンダーはメビウスを無理矢理立たせ再び殴りつけた
ヤプール「ふふふ・・・これほど楽しいショーは見た事ありませんよ。」
メビウス「早く・・・こいつを倒さねば・・・殻が・・・爆発してしまう・・・」
ヤプール「止めを刺してしまいなさい・・・最後です・・・メビウスくん!!!」
カイザームカデンダーはメビウスを持ち上げる
ヤプール「そのまま投げておやりなさい!」
危機一髪のメビウス。だが、その時だった。
リュウ「何、寝ちまってんだよ!!ミライ!」
メビウス「リュウさん・・・」
210 :
名無しより愛をこめて:2007/03/11(日) 08:29:02 ID:ilJsxEeP0
ガンフェニックスストライカーがカイザームカデンダーを攻撃した。
ヤプール「GUYSの・・・まさか、今になって現れるとは。」
メビウスは何とかカイザームカデンダーの攻撃から脱出し
殻の方に走り出した。
メビウスは殻を持ち上げ空高く、飛んでいった。
ヤプール「何をボサボサしているのです!!追いなさい!」
カイザームカデンダーも空、高く舞い上がった。
リュウ「逃がすかよ!!!バリアントスマッシャー!!」
カイザームカデンダーの背後に見事に命中した
一方のメビウスは殻を宇宙で爆破さた。
そしてメビウスはバーニングブレイブとなり戻ってきた
メビウス「いくら強い力を持っていようとも僕とリュウさんの同時攻撃にはかなわない!これが友情の力だ!!」
メビウスはメビュームバーストを放った
挟み撃ちになったカイザームカデンダーは爆死した。
ヤプール「友情だと・・・くだらん!実にくだらん!!」
ヤプールは怒りのあまり変身をした。
変身超獣ブロッケンだ
ブロッケン「近い将来!俺は貴様を殺しに行く!!覚悟していろよ!メビウス!!」
ヤプールは笑いながら姿を消していった。
そして必ず、復讐すると誓って
本放送でのメフィラス、残念だった・・・。
あらためて読み返すと「奇跡の星」いいなあ・・・・。
時々話に出てくる「贖罪の向こう側」は、あらすじだけでももう1回UPしてもらえないかな・・・・。
>>205 一方ミライ=メビウスは
メビウス『何故、こんな事をするんだ?!』
ノンマルトスA『全ては人間達と、メビウス…。貴様の同胞のウルトラマンのせいだ!』
メビウス『セブン兄さんの?』
ノンマルトスB『40年前、君の同胞のウルトラマンが我々のメッセンジャーの言うことを聞いて…。』
ノンマルトスC『人間どもに鉄槌を下していたら、こんな事にはならなかった…。』
メビウス『だからと言って…!』
ノンマルトスA『貴様達ウルトラマンと敵対している種族に我々の窮状を訴えたが、誰も耳を貸さなかった…。』
ノンマルトスB『唯一我々の話を聞いてくれたのが…。』
ノンマルトスC『我々と同じ境遇のヤプールだった…。そして、貴様達ウルトラマンと、人間を超える力をくれた…。』
メビウス『それが、この姿だと言うのですか…。』
ノンマルトス全員『そうだ!この姿は我々の怨念の証!人間に地球を奪われ、成す術もなかった我等の無念の証…!』
ディルロ「それを何万年も溜め込んで、辿り着いたのがこの様か…?!」
その時、アトフラッシュのコンテナを抱えたディルロ船長が歩み寄っていく。
メビウス『ディルロ船長、近寄るのは危険です!』
ディルロ「甘ったれるんじゃねぇ!貴様達、自分の姿を鏡で見たか?いや、今は互いの姿が見えるだろうが…。」
まるでヤクザの如き口調で3体のノンマルトスに怒鳴るディルロ船長。しかし、一向に歩みを止めようとしない。
ディルロ「俺が代わりに言ってやろうか?貴様達ノンマルトは、自分では平和種族だと言っているが、それは一方的な主張だろうが!
本当はウルトラマンかウルトラマン並に強い相手に事大しなけりゃ何もできない腑抜けじゃないのか?!」
ノンマルトスA『貴様、侵略者の分際で!』
ヒステリックになったノンマルトスの1体目が無数の光弾をディルロ船長に向けて放つ。それでも止まらないディルロ船長。
ディルロ「貴様達も俺達人間と全く変わらない…。狡くて、臆病で、凶悪な最低の存在だ…。だが、お前達と俺達の違いが何処にある
か判るか?自分の頭で考え、行動し、尚且つ自らの責任は自らで負う…。そして、過去から学んで自分を変える事が出来る…。
それが出来なくて、何でも俺達のせいにするのが貴様達で、そうしないのが俺達人間だ!」
ノンマルトスB『言うな!』
更にヒステリックになる2体目のノンマルトスが、背中のミサイルを乱射する。が、ディルロ船長を止められない。
ディルロ「最も人間にだって例外はある…。貴様達にそっくりなとある民族がいてな…。そいつらもお前達同様自分たちを『平和の民』
『世界一礼儀正しい民』と自画自賛しているが、そいつらも貴様達同様救いの無い奴らでな…。貴様達はその民族を何万倍も酷くした
最低最悪の『人類』だ!人間を憎む余りヤプールに簡単に魂を売る奴らの、何処が平和主義者だ!!」
ノンマルトスC『○×!”#$%&@¥<>+!』
翻訳不可能な叫び声を上げながら、3体目のノンマルトスが目の部分から大型ミサイルを乱射する。
それを合図に3体のノンマルトスが光弾、ミサイル、目玉ミサイルでディルロ船長を集中爆撃する。着弾地点に巨大なキノコ雲が
上がり、ディルロ船長の姿を覆い隠す…。キノコ雲に紛れてアトフラッシュのコンテナが宙を舞い、スペシウム鉱山に転がり落ちていく。
メビウス『ディルロ船長ぉぉぉぉぉっ!』
それは、メビウスの心の中で何かが砕け散った一瞬でもあった…。そして、向き合うようにノンマルトスたちに睨み返す。
メビウス『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!』
まるで、心の中にあるドス黒いものを吐き出すかのようなメビウスの叫び声だった。
ボラード「黒い…。」
ジョウ「メビウス…?」
リュウ「ミライ、お前…。」
それは、GUYSとスペースコマンドの言語を絶する光景であった。
銀色の巨人であるはずのメビウスが、漆黒の巨人に変わっていたのだ。その瞳は血の色をしており、まるで血に飢えた
肉食怪獣のように意味不明の叫び声を上げながら、3体のノンマルトスに向かって突進して行ったのであった…。
その足元にアトフラッシュのコンテナを見つめる黒いメビウス…。
リュウ「隊長!早くしないと俺達が全員吹っ飛ばされちまう!!」
サコミズ「G・I・G!テッペイ!フェニックスキャノン、発射だ!!」
テッペイ「G・I・G!フェニックスキャノン、発射!!」
すぐさまフェニックスキャノンをコロニーに打ち込むフェニックスネスト。同時にメビウスがメビュームスラッシュをアトフラッシュ
に向けて発射する。
そして、メテオールキャプチャーがコロニーを覆い尽くすと、60キロトン分のアトフラッシュが大爆発を起こし、スペシウム鉱石
が連鎖反応によって次々と火が付き、連鎖大爆発を起こす。その爆発の中に隠れる黒いメビウスと3体のノンマルトス…。
メテオールキャプチャー内部は、正に修羅の如き光景であった…。
メビウスと3体のノンマルトスの戦いは、最早ウルトラマン対超獣の戦いではなかった。血に飢えた黒い怪物どものバトル
ロワイヤルでしかなかった…。ノンマルトスの1体を捕まえて、超獣ドラゴリーが2代目ムルチを3枚下ろしにしたかの如く、
その身体を力任せに引き裂いたのであった…。その姿を見て恐れをなした2体のノンマルトスが合体し、黒いメビウスに
光弾とミサイル、目玉ミサイルを乱射する。次々と命中しているにも拘らず、獣のような叫び声を上げながらメビュームブレード
を振り回すメビウス…。乱れ斬りで切り付け、また切り付け…、その動作を決して止めようとしないメビウス。
カラータイマーは既に急速点滅しており、傷ついてエネルギーが残り少なくなっても、ノンマルトスがもう息絶えているにも
拘らず残虐な戦闘を続けているメビウス…。
メビウス『クックックックックッ…、アァッヒャッヒャッヒャッヒャッ…!』
狂人としか言いようが無い嘲笑を赤い大地に木霊させながら、既にミンチと化したノンマルトスの死体を踏みつけるメビウス。
そして、背筋の凍るような嘲笑が止むと、メビウスは赤い大地に倒れ、煙のように姿を消したのであった…。
リュウ「ミライ!」
マリナ「ミライ君!」
ジョージ「アミーゴ!」
メテオールキャプチャーがタイムリミットの1分を過ぎたのを見てGUYSメンバーが駆け寄って行く。
ジョウ「船長!」
ボラード「何処にいるんです?ディルロ船長!」
一方スペースコマンドは、ディルロ船長の行方を捜していた。3体のノンマルトスの集中爆撃の凄まじさから、生存は絶望と
思われた…。
ディルロ『ここにいるぞジョウ!ボラード!!』
その時、宇宙服の無線にディルロ船長の声が響いた。近くの焼け残った山の麓に、ディルロ船長は半分埋まっていたのであった。
ボラード「船長、無事だったんですね…。」
ディルロ「自分にメテオール弾を撃ってなかったら、今頃あの世行きだったな…。」
苦笑しながらボラードとジョウに引き揚げられるディルロ船長。
ディルロ「あの坊やは?」
ジョウ「GUYSの皆さんが助けたみたいです…。」
リュウとマリナ、ジョージに抱き抱えられているミライの姿。それを見つめるディルロ船長。
ボラード「コロニーはもう、修復不可能でしょうね…。」
ジョウ「スペシウム鉱石は殆ど爆破しちゃいましたし、それに…。」
ディルロ「あの坊やと、黒いメビウスの事か?」
ボラード「ええ…、一体何があったのです?」
暫くして間を置きながら、ディルロ船長は呟いた。
ディルロ「この世の地獄さ…。」
フェニックスネストの病室にて。ミライとディルロ船長は隣同士のベッドでくつろいでいた。
ミライ「僕が、黒いウルトラマンに…。」
ディルロ「お前にそうさせるくらいにノンマルトが堕落していた…。それだけの事だ。」
ミライ「でも…。僕が人間を信じられなくなって、今回みたいに黒いウルトラマンになってしまったら…?」
ディルロ「その時は俺達スペースコマンドが、GUYSのアミーゴたちに代わってお前さんを殺してやるよ…。」
ミライ「痛っ!」
ディルロ船長に肩を叩かれ、痛がるミライ。
ディルロ「なぁ、ミライ…。怪物を倒す者が怪物になってはいけないって事は知っているな?」
ミライ「はい…。」
ディルロ「お前さんが間違ったとしたら、ノンマルトスを倒す時に黒いウルトラマンになってしまった事だけだ…。
お前さんはあの時、ノンマルトス以上の怪物になってしまったんだよ…。ヤプールの奴よりも、更に凶悪な存在
に…。」
無言のミライ。
ディルロ「だが、今回の出来事を教訓にし、二度と黒いウルトラマンに変身はするなよ?他人の善意を裏切り
まくる屑だとしても、お前はウルトラマンとして連中に立ち向かうんだ…。例え、何億回も裏切られようとも…。」
コノミ『フェニックスネスト、バッカス3世…。只今より地球に帰還します…。』
ディルロ「やれやれ…、今度はマスゴミとプロ市民どもが相手か…?」
ミライ「どうするんです?船長は…。」
ディルロ「何もかも話すさ…。GUYSとスペースコマンドのドキュメントアーカイブに永久保存するぞ…!」
ミライ「また、論争になっちゃいますよ?」
ディルロ「構わないさ…。」
2人は笑っていた。心の壁を取り払ったかのように…。
そして舞台は、再び数十年後…。
リュウ「キャプテン…。俺を相棒にしたのは、その時ケンカしたアイハラ・リュウって奴と俺がダブったからか?」
ジョウ「いや、単なる偶然だ…。俺の方がビックリしたぞ…。」
ヒメ「それで、ノンマルトの事は?」
ジョウ「その後、第2次ウルトラ大戦争が地球に勃発して、その時の論争は振り出しに戻っちまったのさ…。」
ケン「でも、地球とウルトラマンは勝ったんだろ?」
ジョウ「そうでなきゃ俺も生きていないし、ケンだって生まれていないぞ?お前さんがヴァルナ生まれだとしても、
親父さんとお袋さんは地球人だからな…。」
苦笑するケン。彼は生物学的には地球人でも、地球外から来た異邦人なのだ…。
ケン「なぁ、キャプテン…。いつか俺達はウルトラの星に行く事は出来るのか?」
ジョウ「今は、光より速く飛ぶ事が出来ても300万光年の彼方へは半世紀以上かかってしまう…。」
ケン「でも、きっとウルトラマンは待っているさ…。俺達人間が、彼らの言うM78星雲を訪れる日を…。」
ジョウ「そうだな…。」
そう言うとキャプテン・ジョウはバッカス3世のスロットルを全開にした。
ジョウ「さぁ、仕事だ!エルヴァ局長の紹介してくれた、ドルズ星人の宇宙拉致シンジケートの壊滅作戦だ!」
未来の世界でも、人間達の戦いは続いていた。
だが、力なき人々に代わって宇宙の凶悪な敵と戦う勇者達は、今日も宇宙を翔るのだ…。
非情の掟・END
まぁ面白いんですが「メビウスの脚本を依頼されたら」スレですので・・・
メビウスは良い子の観る番組なので、厨2病チックなプロ市民とかマスゴミとか
民族問題とか、ましてやヒーローによる残虐描写とかは合わないですね。
ちょっとお聞きしてよいですか?
過去ログが見られなくて分からないのだけど、
もう誰か「俺ならこう書く『怪獣使いの遺産』」はやっちゃった?
>>219様
「非情の掟」の作者です。
確かに、メビウスの話としてはやり過ぎでしたm(__)m
在来のノンマルト感を崩そうとしたら、そっち方面にシフトしてしまいまして(汗
それにクドくなりすぎてしまったのもマイナス点でした…。
自分的には「メビウス」のネタを書くのは難しいです…。
222 :
名無しより愛をこめて:2007/03/13(火) 00:54:38 ID:G7pd/aSu0
224 :
スレ主:2007/03/13(火) 02:38:07 ID:5TTwZWAlO
>>221 僕的には、よかったです。一応TV放送前提、なんですが、スターウルフのコラボとか、ノンマルトなんかに引かれるモノがあります。映画ぽいハードさがイイ
どんどん書いてください。
メイツ・ムルチ話なら前にもなかった?
タロウも出てくるやつ。
ノンマルト編、いいと思いますよ。子供が観ててわからない話だと言われたらそうかも知れませんが、私も小さい頃は「故郷は地球」の内容の重さよりもウルトラマンの戦いに目が向いてましたし。
大人になってまた観た時に違った印象もあったりしてお得じゃないですか?
>>224様
>>226様
有り難うございますm(__)m
今回の話を考えた時は、Q〜メビウス世界でもノンマルトの問題は避けられないと思いましたので、
失敗も覚悟で今回の話を書いた次第です…。
結果的には「ノンマルトの使者」の人間側とノンマルト側の立場がひっくり返った形になりましたが…。
「スターウルフ」のスペースコマンドを出したのも、どうしたら「可哀想なノンマルト」を崩せるか?
と言う所から始まりました。ディルロ船長が超獣ノンマルトスにタメ口叩けたのも、宇宙傭兵と言う
「汚い仕事」の立場なら堂々と本音が言えると言うのもありますし、優しい人間の集まりであるGUYS
に戦いの非情さを実感させる存在として出してみました。それとメビウスで星狼前史やりたかったと言う
邪念もありましたし(笑)
228 :
名無しより愛をこめて:2007/03/15(木) 17:00:47 ID:iV5hJ0N30
「返還の歳月」
クロノームサザンが出現し
マリナ ジョージ リュウ テッペイを子供の状態にしてしまう
そして子供になってしまったGUYSクルーは
ミライとコノミに ミライに理由を話して貰おうとするが
話をする前に ガンウインガーが発進してしまい
現在地 千葉から東京のフェニックスネストまで
何時間も歩いて行かなければならない
「ちくしょー 子供の体だから歩いたらスゲー疲れる」
「ガマンするんだ アミーゴ」
「そうよ ジョージの言う通りよ」
そして千葉から東京に繋がるトンネル付近
しかしでクロノームサザンが再び現れ トンネルを破壊する
絶望してしまうマリナ 何も考えてないジョージ
とにかくフェニックスネストへ帰りたいリュウ もうこんな事やめたいと思っている
テッペイ。「明日からは休み無しだいいな!」「その言葉待ってたぜアミーゴ」
>>211 この3スレ目のスレ主が作者だが、うろおぼえで書いてみる。
・人間に化けたズール星人が紙芝居を園児たちに見せている。
・「むかしむかしウルトラマンは人間を殺しました」
ショッキングな内容に泣く子供。
・ミライ「嘘だ!」ズール「本当だ。いまこそ復讐の時だ!」
・ジャミラとスペル星人が出てきてメビウスが倒す。
(スペル星人は未来の地球人という、作者の追加設定があったと思う)
すまん、こう書くとあっさりしてるが、ジャミラ達もミライも可哀想で
ちょっと泣ける話だった。
次回予告
でっででーでてっててー
「マル!好きだあああああああああ!!」
「ほ、補佐官!?」
『我々はスキャネ星人…』
「ブモモ〜〜〜っ!!!」
「ミクラスっだめええ!」
『君達の心を開放する…』
「デュアッ…♪」
「フェニックスネストに恋しやがった!」
『愛で滅べ、地球人!!』
次回「愛の嵐」
リュウ「なんでウルトラマンはそうまでして地球を守ってくれるんだ?」
ミライ「かつて最初に地球に訪れたウルトラマンはひどいアトピーだったんですよ。
それが地球にしばらく滞在して適度に運動したら、すっかり直ってしま
ったんです。それからこの星は我々にとって大切な保養地なんです。」
『婚約者はウルトラマン』
ミライが婚約者の代役をする話
233 :
名無しより愛をこめて:2007/03/19(月) 15:40:56 ID:9gZnAVhQ0
>231兄さんのことか?
234 :
スレ主:2007/03/19(月) 20:25:27 ID:fjfUDYXsO
プロローグ
米兵と子供が、河原で満天の星を眺めている。
「今度は何処の戦場に行くの?」
「ハハハ…戦争はしない、私はあそこへ行くのさ」
星ぞらを指す。
「そして世界中に訴えるんだ、戦争を止めるようにって、坊主」
「ボクも行く!」
墓の前。
花を手向けて墓標を見つめる、サコミズシンゴ。
飛行機の爆音が響く。
タイトル
『贖罪の向こう側』
保育園。
コノミ
「ごめんね、いつも付き合わせちゃって、ミライ君に会いたいって、みんな」
ミライ
「いいですよ、ボクなら。あれ?何ですか?」
子供たちが集まっている。コノミ「あれ!紙芝居よ!この辺りの保育園で流行ってるんだって」
紙芝居の伯父さん、ミライに気が付く。
「みんなに、取っておきの出し物を見せよう!」
ウルトラマンの絵。
「ウルトラマンは正義の味方、でも昔、人間を殺したことがある!」
「米国宇宙飛行士のジャミラさん、宇宙船の故障で、漂流、しかし仲間は彼を、見捨てた。助けようとも、しなかった」
「しかしジャミラさんは、生きていたんだ。自分の立場を訴えようとしただけなのに、だけど彼は仲間はずれにされてしまった」
「ジャミラさんなんか知るか!今国際平和会議で、
忙しいんだ!おい!科学特捜隊!ジャミラは今や怪物だ!殺してしまえ!」
子供「ひどいや!」
紙芝居屋「そうだねえ!だけど科特隊は、偉い人のいいなり、ジャミラに攻撃!ウルトラマンまで一緒に、ジャミラは死んでしまった!めでたし!めでたし」
子供たちの中には泣きだす子もいる。
女児「グスングスン…うるとらまん、じゃみらさんころしたの?」(泣)
紙芝居屋「そう、なぶり殺し、ジャミラさんを」
ミライ「嘘だ!兄さんが!そんなひどい事するもんか!」
紙芝居屋「ならば!直に確かめて見るんだな!」
ズール星人に変身!
コノミ「みんな!逃げて!」子供達を避難させる!
ミライ、変身しようとするがズール星人が拘束!
ズール星人「まだ話したいことがあるんだ、ウルトラマンメビウス」
街にジャミラ出現!
スペル星人も出現!
ジャミラ口から火炎放射!住宅街が火の海に!
スペル星人、ビルをパンチで崩して倒壊させる!
トリヤマ補佐官
「何をクズクズしとるんだ!出撃したまえ!」
テッペイ
「それが…2体とも、データーが照合出来なくて、対策が建てようがないんですよ、プロテクトが厳重で」ジョージ
「補佐官、敵が把握出来ないのに無策で突っ込めと?」
マリナ
「侵略宇宙人でしょ、新しい奴だからデーターがそもそも存在しない」
サコミズ
「2体とも人間だからね」驚く一同!
ミサキ女史
「口から火炎放射しているのがレジストコードジャミラ、ビルを破壊しているのは、スペル星人です」
サコミズ「ジャミラは、米ソ冷戦宇宙軍拡競争の犠牲者、スペル星人は核兵器を、国際交渉の手段として手放せない人類の末路」
ズール星人「ウルトラマンメビウス、君は勝者、だが、敗者の立場に立ったことはあるのか?」
「勝利者は、敗北した者を踏み付け、叩き潰すが、敗者は呪い、怨念を勝者に、抱き続けるのだよ」
「そして膨れ上がった憎しみの怨念は勝者を押し潰すんだ!その時我らが勝者となる!正に今がその時だ!」
ミライ「ぼ・ボクは誰かを守るために戦ってるんだ!勝利の為だけじゃない!」
ズール星人「そう、君が命がけで守ろうとする人類、自分の立場を守るためなら」「君の純粋な想いも、平気で踏み躙る!お互いの主義主張で殺し合う愚か者共」「こんな人類など見捨てろ、我らに協力するんだ、でないと君が人類に…」
ミライ「断る!!」
ズール星人「ならば死ね!」高圧電撃放射!
ミライ「グワァアアア!!」 絶叫!
リュウ、トライガーショットをズール星人に撃ち込む!
ズール星人倒れる!
リュウ「大丈夫か!コノミから連絡を受けたんだ!」
リュウ、ミライを抱き抱える。
ミライ「すみません、ボクがしっかりしてなくて…」
リュウ「よく頑張ったな」
本部。
サコミズ「総本部は、2体を侵略宇宙人として、迎撃せよとの通達だ」
一同『G・i・G』
重苦しい雰囲気。
ジャミラとスペル星人が、街を憎しみを叩きつけるように破壊している!
悲鳴が!警報が鳴り響く!リュウ、ミライを抱きながら、 グレンの炎に染まる街をみあげて、
「なぁ、あいつら、俺とさ、おんなじなんだってさ、俺があんな姿で、自分でもどうにかなっちまったら、お前が、俺を…」
ミライ「いやです!」
リュウ「お前…」
見つめる二人。
リュウ、ミライを壁にもたれさせ「お前、ここにいろ」
ミライ「リュウさん!」
リュウ「俺は、お前が好きだっていう人間をお前が殺すの、見たくないんだ、お前がこれ以上傷つくのが」
「殺すのをお前にさせたくない」
戦火の街へ駈けていく!
ジャミラが吠える!
街に辿り着いたリュウ。
女の子が人形を抱えて、泣きながら彷徨っているのを見つける。
女子「ママァ!ママァ!」ジャミラが発見した!
リュウ「チキショ!ヤベェ!」猛ダッシュで女子に駆け寄り抱える!確保!
ジャミラの火炎が降り掛かり、爆発!爆発の中、女子を抱えて走るリュウ!
女子「おにいちゃん!」
リュウ「大丈夫!」
目の前に火炎が!
目を開けるリュウ。
巨大な手。
ウルトラマンメビウスが、大事に二人を抱えている。女子「ありがとう!ウルトラマン!」
メビウス「安全な場所に下ろします!リュウさん!」リュウ「…すまねぇ…」
メビウス、二人を下ろしてスペル星人とジャミラと対峙する。
メビウス「君たちとは戦いたくない」
スペル星人、メビウスに、襲い掛かる!
スペル星人、目から光線を放つが、メビウス前転してよけて、メビュームブレイドで真っ二つにする!
爆発!
ジャミラにメビュームシュート光線発射!
光線を跳ね返す!
ジョージ、マリナがガンフェニックスで駆け付ける!
バリアプルパルザー発射!弾き帰して周辺が爆発! ジャミラは傷一つない。
ジョージ「なんとかなんねぇのかよ!」
カラータイマーが赤く点滅するメビウスにジャミラ、猛然とタックル!
もんどり倒れるメビウス!ジャミラ馬乗りになって、マウントポジション優位の体勢で殴りかかる!
リュウ「テッペイ!なんとかなんねえのかよ!」
テッペイ「プロテクトが外れないんですよ!何なんですか!」
サコミズ「水」
マル「隊長、いくら喉が乾いたからって、今は…」
サコミズ「違います」
「想像を超える、過酷な環境で強靱な肉体に細胞が、変質した彼ですが、水のない惑星だったため、水に対しては臆弱で、硫酸以上の猛毒になるんです」
リュウ「ミライ!水だ!ぶっかけろ!」
メビウス、両手を合わせ、水流を放射!
ジャミラ顔に掛かり悲鳴!顔を押さえ無防備に!
すかさずジャミラを払い除ける!
更に水流放射!
ジャミラ膝から崩れる!
のたうち回り悶絶!
溶けていくジャミラ。
立ち尽くすメビウス。
数日後。
墓の前で立つ、サコミズとリュウ。
リュウ「立派な墓ですね」
サコミズ「見かけは、人間でも怪物と変わらない者、俺は君たちをそいつらから、守りたい」
リュウ「また、ミライに頼っちまった、アイツ…」
サコミズ「隊員の罪は隊長である俺が背負う」
コノミとミライは再び保育園へ。運動場の一角を占めた、奇妙なオブジェ。
段ボールを張り合わせた、大きな物体。
正面に回ると、
『じゃみらとすぺるせいじんのおはか』と書かれている。
244 :
贖罪の向こう側ラスト:2007/03/19(月) 23:40:32 ID:fjfUDYXsO
ミライ「これは…」
コノミ「街を破壊したり、暴れたりしたのは、確かに、悪いことだけど」
「死んじゃったのは可哀想だから、みんなでお墓を作ろうって」
園児たちが折り紙で作った花輪を墓にかける。
小さい女児が手を伸ばして懸命に花輪を掛けようとする。
ミライが、女児を優しく抱っこして女児の手の届く位置に合わせ、女児が花輪を掛ける微笑ましい光景。
園長先生が二人を見かけ、歩み寄る。
コノミ「園長先生!ご無沙汰してます!」
ミライ「こんにちは」
園長先生、二人に会釈。
園長「この子たちが、大人になる頃には、戦争も核兵器も無くなるといいですね」 END
245 :
スレ主:2007/03/19(月) 23:49:16 ID:fjfUDYXsO
前書いたのを思い出しながら書いてみたけど、多分前の方か面白いかも…onz
前とは多少変わった部分もあります。
また感想、批判なんでもいいからよろしくお願いします。
あー、思い出した!
最後、園長が唐突にエエトコドリして持ってっちゃうのがいいんだ、また。
結構、前のバージョンは再現できてると思いますよ。
247 :
スレ主:2007/03/20(火) 00:57:06 ID:VIDiwSo5O
>>246 ありがとうございます。
園長先生は、「遺産」の時正直しゃべり過ぎじゃないか?と思ってこんな感じにしたんです。
元もとは、本スレで、ジャミラを出した脚本を自分なら書いてみせると言えば、子供に影響を与える刺激的なモノは、見せないよう、作り手は気を遣っている、君は無神経だと批判されたのが切っ掛けでした。
自分の原点、いかがでしょうか?
あと、3がないのは、ナンバリングミスです!
248 :
名無しより愛をこめて:2007/03/21(水) 08:26:54 ID:6SyZshff0
>>229さん
211ですが、教えてくださってありがとうございます。
感謝です。
>>スレ主さん
名作を再現して下さってありがとうございました。
感動しました。
すばらしい出来ばえだと思います。
ズール星人の役割、スペル星人の設定、見事だと思います。
「核兵器を国際交渉の道具として手放せない人類の末路」という言葉にもぐっときました。
細かいところで、2体の怪獣のデータが厳重なプロテクトで照会できないところや、リュウの行動、園長先生の役割とかもいい感じですね。
再現して読ませて下さって、本当にありがとうございます。
お二人に心から感謝。
>>スレ主様
こんばんは、非情の掟の作者です。
再現版の「贖罪の向こう側」読まさせて頂きました。
自分が書いたものよりも「メビウス」らしくて頭が下がる思いです。
自分の場合は、メビウスたちウルトラマンが地球からいなくなっても宇宙では戦いが続いている、
ウルトラ世界でも実際に、ミステラー星とアテリア星が惑星間戦争の真っ最中でしたし、
本スレのエピローグでもドルズ星人の宇宙拉致シンジケート云々もありますように、
結局は宇宙に「生命」ある限り戦争やテロは続くのでは?って考えがありましたので、
それがウルトラ世界とスターウルフ・ケンの世界をドッキングさせるきっかけでした。
自分自身も原作と円谷版の「スターウルフ」の両方が好きだったのも大きかったですが(笑)
もしまたいいスレが思い浮かびましたら、今度は残虐描写抑えて書こうと思っています。
山間でメビウスが怪獣と戦っている。激しい戦いはメビウスが押され気味だ。
心配そうにモニターを見つめるテッペイ。
「レジストコード・パンドン、ウルトラセブンを苦しめた強敵、慎重に・・・」
コノミ「あっ、後ろから!?」
メビウス「ヘァァッ!?」
パンドンは囮だった!メビウスを捕えた十字架は、パンドンを放出した透明な
箱型の宇宙船が、いつの間にか組み換わったものだった。侵略者の狙いは・・・
謎の声「GUYSの諸君、私はイカルス星人。こいつはゴース星からの借り物でね。
高くついたよ。フフフ・・・」
援護のために降りていた地上から、リュウ達が声の方角を見上げて叫ぶ。
「姿を見せやがれ!一体何が狙いだ!」
ジョージ「今すぐミライを・・・メビウスを離せ!」
マリナ「二人共、相手の出方を見て冷静にミライ君を助ける方法を考えましょ」
イカルスの声「安心したまえ。メビウスになど大した用はない。我々の要求が
受け入れられるならね・・・ウルトラセブンに告ぐ!メビウスを助けたければ、
我々の挑戦を受けろ!あけの明星が輝く頃、現れなければメビウスを処刑する!」
サブタイトル「憎しみの果て」
異次元宇宙人イカルス星人
双頭怪獣パンドン
異次元怪鳥キングガルダー
登場
(数分後、基地内にて)
トリヤマ「い、い、いったい星人はどういうつもりなのかねサコミズ隊長!」
サコミズ「メビウスを捕えた今攻撃して来ないことからも、侵略ではなく復讐が
目的というのは本当である可能性は高いです。それはそれで厄介ですが・・・」
マル「ウルトラセブンに呼び掛けて、戦って貰うしかありませんねぇ・・・」
ミサキ「ただ、パンドンも強化されているでしょうし勝てる保証はありません」
モニターに現れるイカルス。
「勝たなくてもいいさ。セブンへの復讐が終われば、我々はメビウスを解放し、
地球を去る。我々は環境破壊が進んだ地球には興味を無くした。侵略は他の星で
続けるので、君達は安心してウルトラセブンを呼び出してくれたまえ。」
夕刻になり、渓谷に一人の男の影が。
モロボシ・ダン。
ダンは十字架に磔されたメビウスを見つめる。
イカルスの声「ウルトラセブン、到着したか。気配を感じるぞ。だが、ただ戦う
だけでは面白味がない。まずは余興でも楽しんでもらおう」
パンドンが現れた。
すると程なく二体目の怪獣も!鳥型のその怪獣を見たダンの表情が険しくなる。
「キングガルダー。お前の強さを皆さんにお見せしろ。パンドンを倒せ!」
(基地内)
テッペイ「ええっ!?あのデータのない怪獣はパンドンより強いのか!?」
だがキングガルダーと呼ばれた怪獣は闘おうとしない。
イカルス「そうか。ならばこれならどうだ!」
空から銀の鎧が降りてくると、パンドンの頭部と胸部を覆った。
トリヤマ「ま、まるでウルトラセブンみたいな見掛けじゃないか!」
キングガルダーの目にもそう映ったようだ。狂暴化しパンドンに襲いかかる。
イカルス「ははは、侵略の意思はないが、そいつのやんちゃぶりは予測できん」
パンドンを一撃で倒したキングガルダーは、暴れ足りないとでも言うように、
村の方角へ向かいだした!
サコミズ「メテオール、解禁!」
キングガルダーの突進をミクラスの怪力が止める。すると、キングガルダーは
何か混乱するかのように苦しみだし、消失した。イカルスが帰還させたようだ。
イカルス「今のはほんのデモンストレーションだ。明け方までまだ時間がある。
次こそはウルトラセブンにお相手願おう。自分を苦しめたパンドンを一撃で倒す
キングガルダーの強さを見て、逃げ出さなければの話だがね」
夜。
GUYS基地では、独自にイカルスの居場所を探ろうとしたが、イカルスは四次元を
移動することが判る。だが怪獣を操る時は姿は見えずとも三次元の世界には居て
円盤から指示を出しているらしいことも、微量の宇宙人反応から判った。
サコミズ「つまり、怪獣が現れた時こそイカルスを倒すチャンスだ。ミライを
捕えた十字架も、定期的に円盤からエネルギーを補充しているようだ。怪獣は
セブンに任せ、我々はイカルスの円盤発見と撃墜、ミライの救助に集中する!」
「G・I・G!」
トリヤマ「しかし〜、セブンは恐れをなして、出てこないんじゃないのかね?」
サコミズ「先刻は、真の勝負師であるが故に慎重に様子を見たのでしょう。
大丈夫、セブンなら必ず現れ、そして勝つでしょう」
再びキングガルダーが現れた!
(ミスった・・・30何話あたりの想定なのでトリヤマ補佐官の前ではメビウス)
ダン「デュワッ!!」
ダンは意を決して変身した!
テッペイ「ウルトラセブンだぁ!」
キングガルダーとセブンの激闘が始まった!だがやはりセブンが劣勢に立つ。
トリヤマ「何故、一気になんとかラッガーでスパッといかんのかスパッと!」
イカルス「教えてやろう。かつて我々の同胞の罠にかかったウルトラセブンは、
自らの焦りからカプセル怪獣を使い、発現しないまま異次元へと手放した」
トリヤマ「カプセル怪獣?マケット怪獣のことか?」
イカルス「そのカプセル怪獣は、自分を使い捨ての道具のように扱った主を
深く恨み、憎んでいた。それがガルダー!そして我々が強化、訓練した姿こそが
そのキングガルダーだ!今こそ我々と共に復讐を果たす時なのだ!」
ガルダーは憎しみに捕われてしまったのだろうか。
だが、セブンに攻撃を加えながらガルダーは涙を流していた・・・
イカルスは円盤からの指令音波を強めた。
マリナはそれを聞き逃さなかった。「ジョージ、2時方向の65度あたり!」
微かに歪んだ空間を攻撃すると、半壊した円盤が!十字架のエネルギーも切れ、
メビウスは復活した!イカルスも円盤を棄て、姿を表した。
イカルス「やれ、キングガルダー!お前は憎しみの力で最強の怪獣となったのだ!」
メビウス「それは違う!人間でも怪獣でも、誰かを強くするのは愛だけだ!
ガルダーのセブン兄さんを想う気持ちを利用したお前は許さない!」
メビウスは新技ブレイドブーメランでイカルスを倒すが、力つき倒れた。
ガルダーは、また激しく暴れだした。何かのスイッチが入ったかのように・・・
セブンは、贖罪のためにガルダーの痛みを受け止めていたが、救う手だてがない
のなら、せめて自らの手で楽にしてやりたいと思っていた・・・
一方、ガルダーは自らの体の異変に気付いていた。イカルスのプログラム、
それは最後の手段としてセブンと共に自爆することであった。セブンに抱きつく
ガルダー。だがそれは、つかの間の抱擁にも見えた・・・
ガルダーは、最後に自分の意思を取り戻し、空へ飛び立ち爆発した。
ミライ「すみません、セブン兄さん・・・僕が捕えられたばかりに、兄さんに
辛い思いをさせてしまって・・・(涙)」
ダン「いいや、気にすることはない。イカルスの狙いは最初から私だったんだ。
遅かれ早かれ、こうなる運命だった。」
ダンは遠くを見つめた。
ダン「私の罪が消えることはないだろう。だが今は、ガルダーを誉めてやっては
くれないか。戦士としての宿命をまっとうした、私の兄弟を・・・」
夜明け。
自責の念を抱くダンとミライの心の闇にも、ガルダーの憎しみの果てにあった、
愛という光が差していった。
リュウ達「ミライー!大丈夫かー!」「ミライくーん!」
ダン「さぁ、仲間が、兄弟が待っているぞ」
ミライ「はい!」
ミライは走りだしながら、何があっても仲間達をけして見捨てないと誓った。
259 :
名無しより愛をこめて:2007/03/23(金) 21:49:50 ID:F4WEXlET0
「憎しみの果て」
素晴らしいんじゃないでしょうか。
発現しなかったカプセルをテーマにした話、できないかな〜と私も思っていました。
なるほど〜と、納得できる面白い話でした。
ありがとうございます。
グローザムの回と被り過ぎたと反省文を書きに来たところでした・・・
(捕われのメビウス、セブン登場、最後にダンがオイシイとこを持って行く等)
ロボ・哺乳類・恐竜型と被らないように鳥系カプセル怪獣にしてみました。
デザインイメージはカオスリドリアスの着ぐるみ改造です。
261 :
亀でスマソ:2007/03/24(土) 02:18:34 ID:8CnVqjoYO
>>248様
ありがとうございます。
スペル星人は、このまま、埋もれさせたくない思いから、このような位置づけにしました。
前スレで、続編として、
実相時監督追悼作として、執筆していましたが、半ばでスレ自体落ちてしまい、悔しい思いをしました。
今後ともよろしくお願いします。
262 :
亀でスマソ2:2007/03/24(土) 02:27:02 ID:8CnVqjoYO
>>249様
こちらこそm(__)m頭が下がります。
宇宙に生命がある限り、テロや戦争は続く》全く同意です。
残虐描写は、必要なら、控えなくてもいいと思います。
自分が表現したい事、訴えたい事をどんどん書き込んで下さい。
あれこれルールで縛るつもりはありませんから。
自分が信じるものを突き詰めて下さい。
263 :
スレ主:2007/03/24(土) 03:09:03 ID:8CnVqjoYO
プロローグ
1985年。外宇宙探査プロジェクトの為、地球防衛予算枠が大幅に削減される事が、
決定した。
それはUGMの解散決定と直結するものである。
ウルトラマン80が地球を去って数年、出現した怪獣は退治してきたが、環境のさらなる悪化は、怪獣さえも敬遠してしまうのだろうか。
隊員A「これも、かたずけてしわわないとな」
隊員B「その手の好きな奴に売り付けたら(笑)」
隊員A「馬鹿野郎!これは私物じゃないんだ!」
隊員C「カプセル収納、準備完了しました」
女性隊員「待って!お化粧してあげましょ」
隊員B「おー綺麗になった、じゃあ、お別れだな、
エミちゃん」
ピープツン。
静寂。
『絶望!!アンドロイド
の惑星』
現代。
アミューズメントパーク、『ギャラクシーバーチャル ギガパークトピア』
が開幕した。
東京ディズニー、USJ、ピューロランドを遥かに凌ぐ、テーマパークだ。
女性の支配者である、代表の東野ルミエ女史の挨拶。「皆様に、末永く親しんで戴きたいので、従業員一同、おもてなし尽くさせて戴きます」
「普段の生活の疲れやストレスをこの場で解消してくたさい」
「尚、近隣住民の皆様方には、工事等大変ご迷惑をおかけしました、今回、お詫びも兼ねまして、今日明日、無料で解放しますので、楽しんでくださいね」
市民達から、歓声と拍手が鳴り響く。
265 :
絶望!!アンドロイドの 惑星:2007/03/24(土) 03:40:37 ID:8CnVqjoYO
各パビリオン内では、最新のバーチャルテクノロジーを駆使した演目で、観客はその世界に入り、体験できる。
妖精と遊ぶフェアリーランド。 動物と一緒のダーザンワールド。
剣と魔法のスーパークエスト。他、恐竜時代。未来世界等ありとあらゆる仮想空間が楽しむ事が出来る。
近隣住民、招待された著名人、有名人が楽しい二日間を満喫した。
レジャー誌には、三ツ星や赤丸急上昇のベタ誉めが、踊る。
深夜のコンビニ。
爆音を上げて駐車場に停まる改造車。
トランスが鳴り響く。
「兄貴、チョーイケてるショ!」
「アたぼうよ!おめー何かかってこいや!」
車から下りた男。
「なんだおめーら?」
パジャマ姿の住民達が、わらわらと集まってきた。
手には棒や色々なモノを持って。顔は無表情。
駐車場に男二人の悲鳴が、響いた。
近隣住民の中には、当日、行けなかった世帯や人も、いた。
単身赴任先から帰ってきた亭主が、妻や息子の様子が変なのに気付いたが、その次の日には平穏に戻った。
フェニックスネスト。
リュウ
「でーお前ら、休暇申請かよ」
テッペイ「父の知り合いから、チケット回してもらいました。売り切れ状態で中々入手できないんです」
コノミ
「私も保育園のみんなを引率する前に下見したいし…だめですか?」
ジョージ
「この所平和だし、いいだろう?」
マリナ
「緊急出動で休暇がろくにとれてないしね」
サコミズ
「いいじゃないか、緊急時には俺とリュウが待機している。ミライも行ってこいよ」とリュウにコーヒーを差し入れる。
ミライ
「え?ボクよりリュウさんに、行ってもらった方が」
リュウ「俺はギャラなんたらとか訳わかんねぇもんに興味はねぇよ、お前がいきな」とミライの肩を叩く。
トリヤマ
「いやー盛り上がってるねぇ!ところで私の分のチケットは当然…」
テッペイキッパリ「ありません」言い切る。
トリヤマ「ないの」
テッペイ「はい」
東野ルミエの部屋
秘書「…今日の予定は以上です、お昼の市長との会食を兼ねた懇談の後、ご希望の会場視察で」
ルミエ
「ええ、よろしくてよ。
我儘ですみませんが…」
秘書「とんでもごさいません、お気遣いなく…」
ルミエ「会場の中に、改良すべき点、お客様の様子を、ます私が把握しなければ、なりませんからね」
秘書感銘を受け、退出。
ルミエ、全身が映る姿見鏡を見つめる。
黒いシックなドレス姿。
飾ってあるフランス人形。目が光る。
低くくぐもった声が聞こえる。
声
「計画どうり順調に進んでいるな」
ルミエ「はい」
声「今日お前が存在するのは私がお前を拾ったからだ、忘れるなよ」
点滅が消え、元の人形に。ルミエ、人形を見つめて、「ええ…お前も私と同じ、私はお前、あの御方の人形」
ギャラクシーバーチャルギガパークトピア。
コノミ、ミライの手を引っ張る。
「ミライく〜ん!フェアリーランドに行きましょ!」
ミライ「えっ…はい」
コノミ「早く!早く!」
ジョージ、マリナに、
「やれやれ、じゃ、俺たちも行こうか」と声をかけるが、「あっ私もう決めてあるから、じゃあね」
ジョージ「待てよ!男二人のこしてどーすんだ!」
マリナ「アタシはマシンランドに行くの、ついてくる?」走りだす。
ジョージ「なんか、皆子供みたいだな、しゃあない、男二人色気なしだが…」と、テッペイを見るがいない。テッペイ、モンスターランドに走りだしている。
ジョージ「何だよ」
ルミエ視察に通りがかる。ルミエ「どうかしました?」ジョージ「いや、連れに、取り残されちまって…」
ルミエ「まあ、それは大変ね、でもここには千差万別のテーマパークがあります」「貴方が満足出来る場所を一緒に探して差し上げますわ」
フェアリーランド。
沢山の妖精達がお客に、近ずき、戯れる。
コノミに頬摺りする妖精。「きゃ〜くすぐったい〜!気持ちいい〜!可愛い〜」「ミライくんもどう?」
ミライに手のひらにのる妖精を差し出す。
妖精の大きな瞳とミライの目が合う。
《ボクの光の国では、動物も植物も工場で作られる》《初めて地球に来たとき、生命の息吹を感じ、魂が満ち溢れるのが伝わり感動した》《だけど、ここには、伝わらない、まるで光の国に戻ったみたいだ…》
コノミ「ミライくん!ミライくん!」呼び掛けにミライ、はっと我に返る。
コノミ「もう!あんまりかわいいから、見とれちゃったのよね」と妖精を抱えて、頭を撫でる。
コノミ「いい子、いい子、かわいいでしゅね〜」
コノミや他の子供や観客たちには妖精が沢山まとわりついている。
しかしミライの周りには、妖精は、近づこうとはしない。
ルミエ「そう貴方は、ウルトラマンに憧れているのよね」
ジョージ「まいったな…こんな恥ずかしいこと、つい口から、今まで誰にも…」
ルミエ「あら、素敵よ、それにここでは誰もが童心に返るの」
『ヒーローランド』
ルミエ「ついたわ、貴方の相応しいところが」
ジョージ「あの…よければ、お茶でも…どうかと…」
ルミエ「御免なさい、私は視察中なのよ、それに、私よりここに入る方が、有意義な一日が送れますわ」
ルミエ「ごきげんよう」
ジョージ「…まっ…忙しそうだし、さて入るか!」
パビリオンに入るのを見届け、歩きだすルミエ。
ルミエ《そう、貴方には、私なんかより、その場所を選んだほうがいいわ、私は但の人形、人形の話を聞いて一日潰すよりずっといい》
ルミエ、男とぶつかる。
ルミエ「あっ!」
男「すみません!前をみていなくて、僕が…」
ルミエ「いいえ、私も前を見てませんから…」
男の顔を見て驚く!
ルミエ「私、仕事がありますから!すみません!」
走りだすルミエ!
《なんで…!どうして…!あの人が…!》
フェアリーランドを出てきたコノミとミライ。ベンチでソフトクリームを食べている。
コノミ「ミライくん…楽しくなかった…?」
不安そうに顔を覗きこむ、コノミを気遣い、明るく、
ミライ「そんなことありません!楽しいです!」
コノミ「そう!よかった!それじゃあ次はね…」
ミライ、先程、ルミエがぶつかった男が通り、見つける。
ミライ「80兄さん!」
コノミ「何?!知り合いの人?!」
ミライ「そうです!兄さん!こっちです!」
ミライの呼び掛けに気付いた男が振り向き近づく。
ウルトラマン80。
矢的猛である。
ヒーローランド。
手にしたスティックでジョージが変身して、ウルトラマンに!
ジョージ「気持ちいい!こんな感じなのか?ミライ!」マシンランド。
マリナ、物凄いマシンバイクに搭乗して、疾走!
マリナ「嘘!どう考えても、エンジンと排気量から、重量があるはずなのに…まるで感じない!
「一体化してる!ゼロハン…いや、私にエンジンと車輪がついて走ってるみたい…イイ…!」
ミライ
「80兄さん、帰られたのでは、なかったのですか」
矢的猛
「もう一つ、しなければ、ならないことがあってな、それに…」コノミの顔を見て、「ここにいるのは危険だ、早く出るんだ」
コノミ「えっ?どうしてですか?」
ミライ「調査していたんですね」
矢的猛「そうだ、残りの連れは私が助けだす」
ルミエ、パークの支配人室に慌てて駆け込む。
カギをかける。
ソファに置いてある、クマのぬいぐるみ。
目が光る。
声「どうした?」
ルミエ「ウルトラマンです…ここに…」戸惑う。
声「お前が案内したのは、ガイズの隊員だ、連れ立ってここに来ている」
ルミエ「いえ」
「別にもう一人」
声「ほう…まさか、お前が手引きしたのか?」
ルミエ「違います!私…」
声「解っている。面白い人形だよ、お前はな。」
「既に三人は拘束した。お前は見ていればいい」
ルミエ《そう…人形だから…あの御方の所有だから…私がもて遊ばされるのは当然…》
会場の外に出たコノミとミライ。ミライ「ここまで来れば通信できます」メモリーディスプレイでリュウに連絡する。リュウ[どうだ、楽しいか?]
ミライ「それが…ボクとコノミさんだけ出てきました」
リュウ「残りの奴らは…中か?」「非常用緊急回線は?連絡とれないのか?」
ミライ「ダメです、コノミさんだけでも出たほうがいいと…兄さんが…」
リュウ「兄さん…?他のウルトラマンか?」
ミライ「はい。任せてくれと、これから戻ります」
リュウ「解った、俺も行く、気を付けろよ、コノミ、俺が行くまで大丈夫だよな?」コノミ、ポシェットから、トライガーショットを取出し、頷く。
コノミ「ミライくん…ごめんなさい…私…気付かなくて…」涙ぐむ。
ミライ、優しく両肩を掴み、「コノミさんのせいじゃありません、ボク行きますから」「三人とも無事、助けだします!」走りだす!
パーク内の館内放送。
「矢的猛様。お連れ様が、事務室でお待ちしております。大至急こちらにお向かいください」
猛は、支配人室の通路にいた。
部屋を開ける。
ソファに横たわるルミエ。「私に会うには、アポを取らなければ、いけませんのよ、それに放送の指示に、従ってくださらないと」
矢的猛「わざわざ敵の罠に飛び込むマネはしないよ」ルミエ「あら?普通の事務室で従業員の大半は人間よ」猛「偽物が何をいう!」
ルミエ「…そう…私はある意味偽物、でも本物でもあるのよ」立ち上がりドレス姿を見せ付ける。
猛「よくも、ぬけぬけと!何が本物だ!城野エミ隊員は死んだんだ!」
エミ「そう、死んだ私に、似せて作られたUGMのアンドロイドエミ、それが今の私、東野ルミエと名前を変えていた」
愕然とする猛!
空間が転移する。
猛「そんな…」
声「彼女の告白は本当だ」姿が空間から浮かぶ。
「四天王、デスレムだ!この星は皇帝陛下に献上されるべきなのだ!」
デスレム「廃棄された彼女に、戯れで城野エミの心を与えたのだよ、貴様等の守る人類がまるでオモチャを捨てるように、それを私が拾った」
デスレムに寄り添い、体を密着するエミ。
エミ「そう、この御方によって私は心を与えられた」
「でも私はアンドロイド、人形、偽物。人類が存在する限り…なら人類を全て」
「私と同じアンドロイドと入れ替え人類を消去してしまえばいい。」
「そうすれば私は本物の城野エミになれる」
デスレム「わかるかね、矢的猛、いやウルトラマン80、これは彼女の希望であり、意志だ、私は手引きしたまでのこと」
その時、地中からパゴスが出現した。
猛「嘘だ!城野エミ隊員は正義感の強い人なんだ!デスレム!貴様のプログラムだろうが!ふざけるな!」
エミ「猛さん、私は地球を守るUGM隊員だった、でも隊員てある前に一人のオンナなのよ」猛を見つめる。「最初の頃、泥臭い貴方だった、でも一所懸命に何事も取り組む貴方に私は、心が引かれていった」
「貴方が教員を断念するとき、これ以上ない程落ち込んでいたわね」
「UGM隊員との激務、思春期半ばの大事な年ごろの、中学生を導く、両立は確かに無理だったのよ」
「そして、貴方の心の中には京子先生が重要な位置を占めていた」
「教育で導くことも大事だけど、次々出現する凶悪怪獣、それらに脅かされる、はかなくて脆い彼ら彼女等の幼い生命」
猛の脳裏に凶悪怪獣達の姿が思い浮かぶ。
残酷怪獣ガモス
宇宙指名手配ナンバー2
口から吐く溶解泡で人間も溶かす。
東京エリアでは丸ごと壊滅した所もあり、最悪の犠牲者数を記録した。
地底怪獣ゴモラU
強力な腕力に加え、初代にはない、手からロケット弾を発射。
吸血怪獣ギマイラ
知能が高く、人間を支配しようと企んだ。狡猾で、怪獣も操り、自分が勝てる態勢が出来るまで潜んでいる。
エミ「京子さんのことでも考えていたの?」
猛「違う」
エミ「貴方は激化する戦いに生徒や京子先生を巻き込みたくないから、いや彼女達の盾となって守ることを選択した」
エミ「おかげで私は貴方と過ごす時間が増えたのよ」
エミ「貴方、京子先生みたいなロングヘアに、ひかれていたわよね」
「私も伸ばしたかった、でも戦闘で邪魔になるから、断念したわ」
「京子先生が貴方に振り向くことはなかった。私の気持ちを貴方が理解してくれなかったように」
「そして、運命の日、私はウルトラの星の王女を守るため、身代わりとなって死んだのよ。貴方の大切な王女を守るため」
「私を失った仲間達は、UGMの科学力を結集して、私をアンドロイド・エミとして、復活させたわ」
「私は様々な行事やPR活動に引っ張りだされ…やめましょう、この話は。猿回しの猿の気持ちを考えたことがあります?」
捨てられ、廃棄された、私をデスレム様が生命を私に吹き込んでくれた。
デスレム様は私が父の所に行きたいと希望したら承諾してくれた。
父に逢いたい!私の気持ちが先に走り私の身体を置いてけぼりにしたわ。
でも、そこには父も、家も無かったわ。
瓦礫で焼け落ち、立ち入り禁止のラインが何十にも、引かれていたのよ。
無造作に『城野生命科学研究所』の看板が焼けこげ、投げ捨てられていた。
私を失った父は、クローン技術で私を復活させようと出資先を募ったけど、だまされ、財産を失い、酒に溺れ、失火から…家ごと焼死してしまった。
私は私がいなくなった父の顛末を聞いて、現場で泣き付くした。
私の瞳から、私がもう人ではなくなった証のように、黒いオイルが流れていった。
その黒いオイルを涙と呼んでいいのなら、私のドレスを黒く涙が染めていった。
デスレム「身勝手で無秩序な人類より、アンドロイドなら管理は容易だ」
猛「…すり変わった人々やガイズ隊員はどうした!」デスレム「催眠状態て保管してある、いずれ、アンドロイドのエネルギーにするため溶かしてしまうがな」
「3人は人質だ、貴様が抵抗すれば処刑する、貴様を始末した後、宇宙戦士に改造してやる」
デスレム、エミに銃を手渡す。「これは根源存在消滅光線銃だ、ウルトラマンといえどもひとたまりもない」「さあ!撃て!エミ!お前の世界はこ奴らの存在あるかぎり築くことは阻まれ、阻止される!撃て!」
銃声。
倒れる。
デスレムの身体が泡に包まれ溶けていく。
空中から稲妻が飛来し、
エミの身体を貫く!
エミの悲鳴。
倒れたエミを抱きおこす。エミ「フフッ…あの時は、冷たくなってたから、こうされて私、幸せ」
エミ「教えて…私の身体から流れるのは、オイル?真っ赤な血?…」
猛「真っ赤な血だ」
エミ「下手な嘘…でもそんな不器用さが私好きなの…アンドロイドの身体で良かったと思えるの」
「アンドロイドは壊れるまで、永遠の肉体を保てる…普通の人類なら朽ちてしまうけど、ウルトラマンの超生命を待ち続ける事が…」「待っていたの…ずっと…猛さ…ウルトラマ…80………す…き…」
エミの瞳から輝きが消えた。
二度目の旅立ち。
猛、エミを抱え、嗚咽。
震えるからだ。
大事に置き、懐から、変身するブライトスティックを取出し、拳法の構えで両手を出し、叫ぶ!
「エイティ!!」
空にかざし、変身!
デスレムの声が会場に響く!
「裏切り者め!もはや、全て破壊し尽くせ!」
メビウスが助けた、三人が、係員と協力して、客を誘導し避難させる!
パビリオンから次々物体が飛び出す!
合体して、巨大三つ首竜型ロボット怪獣に完成!
デスレム「お前達の始末はこのゼノンバトラスで十分だ!インベライザー五台をスクラップにした強さ、思い知れ!ガハハバハハハ…」
ゼノンバトラスと対峙する80とメビウス。
ゼノンバトラスの三つ首か縦横無尽に動き、口から、それぞれ3色の破壊光線が、発射され、周囲が爆発に包まれる!
80、爆風の中突っ込み、ドロップキック炸裂!
遅ればしとメビウス、はがいじめにして押さえ込む!しかし振りほどき!二人に光線放射!爆発に包まれるウルトラマン二人!
80の頭頂部、赤い部分が、黄金の輝きを放ち、膨大なブーメラン状のエネルギーを振りかざし投げ付ける!必殺技ウルトラブーメランだ!
三つ首を切り落とし、ゼノンバトラスは戦闘不能に。メビウスのバーニングファイヤーと80のパックルビームを受け大爆発!
飛び立つ二人。
数日後。
リュウ「おい、ミライは?」
マリナ「出かけたわよ、なんでも兄さんに逢いにいくって」
ミライ「これは…」
猛「エミの墓だ、俺たちウルトラマンの王女を守るため、身代わりに生命を投げ出した」
ミライ、手を合わせる。
「これが、兄さんの本当の目的なんですね」
猛「そうだ、この生命有る限り、俺は忘れない」
《永遠に好きだ、エミ》
END
スレ主です。
長くなってスマソ
もともと、おにゃのこスレで考えてたネタです。
批判、注文、感想お待ちしてます。
やたら長くて自己陶酔・自己満足の押し付けっぽくて
「人に読んで楽しんで欲しい」という姿勢を感じない。
職人同士が安易に誉めあう雰囲気にも危機感を感じる。
創作なんて(特に二次創作)批判されてなんぼだと思う。
もっとウルトラファンが気軽に楽しめつつ「その手が
あったか!」的にマニアを唸らせる奥深さも欲しい。
289 :
スレ主:2007/03/24(土) 15:09:42 ID:8CnVqjoYO
>>288 ごもっともです。
実際今まで書いた中では、最長になりました。
あっでも職人じゃありませんよ私は、職人様方をめざしておりますです。
できれば、お手本を教えていただきたいのです。
次は書かれてはいかがでしょうか・お待ちしております。
290 :
スレ主:2007/03/24(土) 18:03:33 ID:8CnVqjoYO
嗚呼!ザムシャー!
漢の生きざま!
格好良すぎる!泣けるよ!前スレで中断して落ちてしまったザムシャーのSS書くよ!
291 :
名無しより愛をこめて:2007/03/25(日) 01:03:25 ID:n7/D8XiY0
>>288
>職人同士が安易に誉めあう雰囲気にも危機感を感じる。
たしかに、自分も書いていると、他人の書いたものを批判するのは気が引ける。
それゆえに、288さんのように歯に衣着せずに批評してくれる人は貴重だな。
一番キツいのは批判もなく、完全スルーされるときだしね。
悪意ある貶めでなければ、批判によって、なにがいけなかったのかを教えてもらえるのはありがたい。
ただ、ほめてばかりもいけないとは思うが、良いところは良いと評価することも大事だと思う。
「アンドロイドの惑星」は、アンドロイド・エミのその後に着目した点、エミの最期の場面、デスレムを登場させた点がよかった。
「80」の設定を生かした、細かな伏線も生きている。
>エミ「教えて…私の身体から流れるのは、オイル?真っ赤な血?…」
猛「真っ赤な血だ」
エミ「下手な嘘…でもそんな不器用さが私好きなの…アンドロイドの身体で良かったと思えるの」
「アンドロイドは壊れるまで、永遠の肉体を保てる…普通の人類なら朽ちてしまうけど、ウルトラマンの超生命を待ち続ける事が…」「待っていたの…ずっと…猛さ…ウルトラマ…80………す…き…」
この部分が泣ける。
デスレムは本放送での活躍が「四天王」と言うほどではなかった。(まあ、グローザムもメフィラスもだが。笑)
本放送でもこの位悪辣に活躍して欲しかったので、これは嬉しい。
逆に、「インペライザー5台をスクラップ」みたいな、強さのインフレーションを感じさせる表現には抵抗を感じた。
題名ももうひとひねり欲しかったような気が。
私個人は面白く読めました。
ザムシャー話、楽しみにしています。
下校中の仲良し小学生たち。
生徒A「ヒロ、DVDありがとな。やっぱりスゲー面白いよ」
生徒B「あ、スターファイター!?初代でしょ、次、おれ貸して!」
生徒C「ヒロのじいちゃんが東城隊員の役だったって聞いた時びっくりしたな」
生徒A「なぁ、サインてどうしても貰えないの?」
ヒロ「うん・・・おじいちゃん、もう俳優はとっくに辞めたからって、誰にも
サインはしないんだよ。DVDは売ってる会社が贈ってくれたけど、しまっとけ
って言って自分は絶対見ないし。スターファイターって言われるの、嫌みたい」
生徒B「なんでぇ?カッコイイじゃん」
生徒C「いろいろあるんだよ。大人って、、、」
生徒一同「フクザツ〜」
サブタイトル「正義のヒーロー」
電波怪獣ビーコン
収集宇宙人ギャラクエ星人
登場
フェニックスネスト。
ミライ「スターファイター、ですか?」
トリヤマ「君はスターファイターも知らないのか!?それでも日本人かね!」
マリナ「ま、ま、まぁ、ほらアレですよ、ミライ君は海外生活が長かったから」
マル「私は直撃世代ですよ。初代スターファイター、スターナイン。それから
スターファイターリターンにピースにシロウにタイガー、ATとか居ましたよね」
ジョージ「ミライ、スターファイターってのは、ウルトラマンに憧れた人達が
作った国民的ヒーロー番組なんだよ。今テレビでやってるのは、えーと、」
コノミ「スターファイターシリウス!幼稚園のみーんなが大好きなんですよぉ」
テッペイ「ぼくらの世代は、再放送とかビデオとかで見た人も多いですよね」
リュウ「で、補佐官。スターファイターの話なんかして、どうかしたんスか?」
トリヤマ「エヘン!実は私の友人がだな、巨大変身ヒーローの原点にして頂点、
あの初代スターファイターの東城ヒロ隊員を演じていたのだよ」
一同「ええーっ!!」「すごい人とお友達なんですね!」「さっすが補佐官、
顔が広いなぁ」「マジかよ!」「うわぁ〜、サインとか頼めませんかね」
まるで、自分自身が尊敬されているかのように上機嫌になるトリヤマ補佐官。
マル「先週、囲碁クラブの地区大会で知り合いになったばっかりですけどね」
トリヤマ「言わんでいい!」
294 :
スレ主:2007/03/25(日) 09:19:47 ID:YmZIKQMoO
>>291様
全部読んでくださってありがとうございました。
ナンバリングミスもある、大変読みづらい物をこちらの意図まで理解していただき感謝しています。
解説。
この部分が泣ける>
自分は下書きもなしに、頭の中の閃きで書きますから、本当はマズイやり方なんでしょうが、自分も予期しない展開を望みますので、最初はベタな台詞展開だなと思いつつあがいてみました。苦労したかいがありました。ありがとう。
デスレム>本編が物足りないのと、好きなキャラなので。ちなみに撃たれたのは分身です。
インフレーション云々>m(__)m
新怪獣のキャラ立てをしたくてつい安易な表現に…。メカギラスを出したかったのですが、記憶が忘却なのでいい加減なものにしたくなかったんで、見送りました。
タイトル云々>ファイヤーマン12話のオマージュにしたかったんですがセンス…onz
ミサキ(モニター)「怪獣が現れました!まだ暴れている様子はありませんが、
直ちに現場へ急行してください」
サコミズ「GUYSサリー・ゴー!」
一同「G・I・G!」
(ガンフェニックス内)
ジョージ「なんだ、あの怪獣。ただ空に浮いてるだけか」
マリナ「街を破壊しようとしてるようには、見えないわね」
リュウ「テッペイ、データは出たか?」
(ネスト内)
テッペイ「電波怪獣ビーコン。ドキュメントMATによると電波によりTV放送を
混乱させたことがありましたが、何が目的であったのかは不明です」
サコミズ「刺激して落っこちたり暴れられたりしたらまずい。様子を見よう」
コノミ「センサーに反応がありました。地上の電波を空中に送っているようです」
(空中)
ギャラクエ星人の声「ウルトラマンメビウス。我々は戦闘するつもりはない。
ほんのちょっと電波を借りて、番組を楽しみたいだけなんだ。宇宙警備隊も、
侵略や破壊の意思がない者を攻撃するわけにはいかないだろう?」
ミライ「しかし、無断で他の星の文化を探ることは、諜報・偵察行為にあたる。
これは警告です。もし続けるようならば、君達をこらしめなければならない」
ギャラクエ星人の声「わかったわかった、今日のところは帰るとするよ」
ビーコンは、遠い空へと消えて行った。
(円盤内)
ギャラクエA「今は最初のスターファイターの記録映像は放送してないようだ」
ギャラクエB「王様は待ちわびている。あれを献上しないと大臣になれないぞ」
ギャラクエC「仕方ない。ディスクファイルのDVDとやらを頂くこととするか」
ギャラクエD「宇宙警備隊など恐れはしないが、スターファイターには注意しろ」
(ネスト内・食堂)
トリヤマがヒロの祖父とヒロを基地内を案内し、食堂で休憩をとっていた。
トリヤマ「いやいや、セキュリティが厳しくてすみませんねぇ。補佐官である
この私が(強調)同伴しても一般の方が入れるエリアが限られてましてなぁ」
ヒロ祖父「いや、TVや広報誌でご活躍を拝見していたトリヤマ補佐官と一緒に
見学させて頂けるとは、身に余る光栄です。これで私も孫に顔が立ちましたよ」
ヒロ「トリヤマ補佐官、ありがとうございました!」
トリヤマ「おや、しっかりした子だね〜、ボク。
(向き直ってヒロ祖父に)私にも初孫が出来ましてな。この子が大きくなった時、
人様に誇れる祖父でいたいと、その思いが私を今支えているという訳です。
ヒロ君はいいねぇ。おじいちゃんが初代スターファイターだったなんて」
ヒロ「は、はい・・・(祖父の顔色を伺う)」
ヒロ祖父「(微笑みながら)ええ、これはトリヤマさんだから話せることですが」
ヒロの祖父は、複雑な胸中を告白しはじめた。
ヒロ祖父「スターファイターをやった後は、熱血漢・好青年というイメージの役
しか来ませんでした。役の幅を広げようと悪役をやったら抗議がありましたし。
結局、役に負けてしまったんでしょうね。三十手前で役者はやめてしまいました」
トリヤマは、辛い話をさせてしまったと気まずくなり、視線を泳がせた。
ヒロ祖父「街で声をかけられても、似てるとよく言われるとか、彼は亡くなった
らしいですよ、なんてごまかしてきました。でも、息子がこの子が産まれた時、
私の役名からヒロと付けましてね。その頃から少しずつ過去を受け入れる気は
出てきたんですが、たまたま、どうしてもということで雑誌のインタビューを
受けたら、面白おかしくオーバーに、私がスターファイターであったことを
恥じているなんて書かれて、ファンからの嫌がらせもありました・・・
あのヒルカワって記者には、さんざんな目にあわされましたよ」
その時、警報が鳴り響いた。
ビーコンが再びあらわれた。
リュウ達は出動したが、ビーコンはやはり浮いてるだけで攻撃してこない。
仕方なく、ガンフェニックスでビーコンの周囲を旋回して様子を見ることにした。
GUYS基地では、念のためにトリヤマがヒロとヒロの祖父をセーフティエリアへ
連れて移動しようとしていた。その時!ギャラクエ星人が立ち塞がった!
ギャラクエ「ふふ、ビーコンからは今は高度な妨害電波を出させているのだよ」
トリヤマは二人をかばうように両腕を広げた。
「囮の怪獣でクルーを出撃させ、同時に警備システムを麻痺させる・・・そして
その隙にGUYの守りの要であるこの私を(強調)狙おうという魂胆だったのか!」
ギャラクエ「キサマになど用はない。そもそも守りの要などと嘘をいうな。
我々は、地球人レベルなら容易に言葉に宿る思念の真偽を読み取ることができる」
トリヤマ「で、では何が狙いだ!侵略者にはメビウスが容赦しないぞ!」
ギャラクエ「メビウスなど甘ちゃんは恐れはしない。それに侵略の意思はない。
我々の狙いは・・・(ヒロを指差し)キサマの持っているスターファイターの
戦闘記録ディスクだ!そいつをこっちに渡してもらおう(手を伸ばすギャラクエ)!」
ヒロ祖父「やめろ!孫に手を出したら承知しないぞ!!」
ギャラクエ「はは、そんな形相をしたところで地球人に何ができるというのだ。
我々が恐れるのはスターファイターだけだ!・・・たかが子供を泣かしただけで
スターバズーカを発射したり、クライム王国を50億の民ごと全滅させたり・・・」
トリヤマ「(独り言)何か勘違いしている・・・?(チラリとヒロの祖父を見る)」
ヒロ「スターファイターのDVDは渡さないぞ!これは僕の大切な宝物なんだ!」
ギャラクエ星人はヒロを睨んだ。「小僧・・・その言葉は本気のようだな!」
ヒロ祖父「やめろと言っている!・・・私がスターファイターだ!」
ギャラクエ「はは、嘘で脅そうとしても無駄だ。心からの言葉かそうで無いかは
判ると言っただろ。たった40年で、東城ヒロがこんなジジイになる訳がない」
そこへミライが駆け付けた。
ギャラクエ「何!一緒に出撃していなかったのか!?それに何故私の居場所が」
ミライ「怪しいと思ったんだ。大事な物を奪うような奴はGUYSは逃がさない!」
ヒロの祖父の中に、ミライに炊き点けられたかのように久しく忘れていた感情が
沸き上がっていた。それは敵に対する怒りか、自分に対する誇りか。
それ以上に、本気で誰かを、大切な者を守りたいという想い。
次の瞬間、胸のポケットに手を入れると「それ」を取り出し、かざしていた。
「私は・・・いや・・・オレは!スターファイター・東城ヒロだ!!!」
ギャラクエ「そ、それはスパーク・ダガー!?本物のスターファイターだぁっ!」
ギャラクエ星人は恐怖におののき、逃げ出した!
ミライ「(トリヤマに)お二人を安全な場所へお願いします!待てーっ!」
ミライは廊下の角まで走るとメビウスに変身した。
ギャラクエ星人は巨大化は出来ないようだった。「やれ、ビーコン!」
ビーコンとギャラクエ星人の円盤、メビウスとガンフェニックスの空中戦!
激しいチェイスの末、ビーコンはガンフェニックスのキャプチャーキューブに
捕えられると、ギャラクエ星人の指令が遮断され、おとなしくなった。
ギャラクエ星人も円盤ごとメビウスに捕えられると、全員降参した。
302 :
名無しより愛をこめて:2007/03/27(火) 01:51:44 ID:oALbYfPV0
面白いじゃないの!!
職人さん、GJ!!
期待あげ
戦い終わって・・・
リュウ「で、そのギャラクエ星人の王様は、スターファイターを本物だと?」
ミライ「ええ、ドキュメントフィルムを集めるのが趣味だそうです。彼等には
TV番組だって説明したんですけど、王様には言わないでおくって話してました。
スターファイターが強くて映像は手に入れられなかったと言えば許して貰えるとも」
リュウ「ま、夢の中にこそ、真実があるっていうからな。それでいいんだろ。
でも嘘を見破る星人に、東城ヒロ隊員だなんて言ってどうして通用したんだ?」
ミライ「変身道具のスパーク・ダガーは、お孫さんが前に手作りでプレゼント
したものだったんです。二人の強い気持ちが、真実として伝わったんでしょう」
公園にて。
ベンチで休憩中の初老の紳士に、色紙とペンを持った少年が恐る恐る話しかけた。
「あ、あのう、スターファイターの東城ヒロ隊員ですよね・・・?」
紳士は、少年の視線にしゃがみこんで笑顔で応えた。
「うん、そうだよ」
季節は春。
冬など無かったかのように、暖かな陽射しが人々を包み込んでいる。
304 :
スレ主:2007/03/27(火) 02:23:26 ID:t/1BxcDVO
>>301がいうほど、悪くないと思う。
心情や、屈折した想いが、書き込まれているし。
>>302さん
支持感謝!!
職人様方
いつもありがとうごさいます。
全部の感想書かなければ、いけませんが、そのうち、取り組みますので、お待ちくださいm(__)m。
305 :
スレ主:2007/03/27(火) 02:34:12 ID:t/1BxcDVO
>>301 名前の通りですw
・昔のSFドラマを宇宙人が本物だと思い込んで一騒動
は、影響を受けましたが、
・一時の栄光に人生を振り回された人が、前向きに過去を受け入れる
も被り、無意識の内に似すぎてしまいました。
突っ込まれたり叩かれると燃えるので大歓迎です!
>>302 でもヒーローをドラマとして作ってるのが子供に分かってしまうのはメビウスで
やっちゃダメですね。マックスの胡蝶の夢は実相時ファンの僕でも不快でした。
>>305 いつも適度な仕切りありがとうございます。以前の「贖罪の向こう側」を読んで
面白くて悔しかったのが書き始めた動機ですが、質より量で勝負してますw
自分は携帯厨で書くのが遅いので、バンバン挟んで下さい。
この3スレでは、伝説の力、哀しみの盗人(原案者アリ)、真の勇気、君の輝き、
明日への変身、奇跡(ウルトラ)の星、憎しみの果て、を書きました。
私物化スミマセン・・・おやすみなさzzz・・・
307 :
「4つの闇」:2007/03/27(火) 12:03:34 ID:ieiJULLX0
銀色宇宙人シルバ
赤色宇宙人レドル
青色宇宙人ブルノ
黒色宇宙人ブラク登場
デスレム「何だと?我らの仲間になりたいだと!?」
ブラク「そうだ!俺が貴様達の仲間になれば地球征服など容易い物!」
グローザム「ふん・・・とんだ自惚れ屋が来たな・・・」
メフィラス「で?あなたは我々の仲間に入りたい理由は何ですか?」
ブラク「だから・・・俺は皇帝様に使えてお前達と共に地球を征服する事が・・・」
グローザム「それで!?」
ブラク「あんたら3人じゃきついだろ!そこで俺が仲間に入り四天王として・・・」
メフィラス「おや・・・あなたは四天王になりたいのですか?」
デスレム「四天王!????」
グローザム「新入りの分際で俺たち3人と同じ位に就こうとは!」
デスレム「貴様などインペライザーのメンテナンスで十分だろ?」
メフィラス「残念ですが・・・既に決まっているのですよ・・・4人目が」
ブラク「4人目だと?」
メフィラス「残念ですが・・・お引取りを」
デスレム&グローザム「はっはっはっはっはーーーっ!」
ブラク「いずれ・・・いずれ・・・見返してやる・・・お前達にも負けぬ4人を集めて・・・」
【サブタイトル】「4つの闇」
テレパス星人ゲリア星人
亡霊アーストロン
亡霊ムカデンダー
亡霊レッドキング
ある夜、GUYSは東京湾上空を飛行していた。乗っているのはジョージとマリナだ。
ジョージ「この辺だったな、発光体が確認されたのは」
マリナ「うん・・・・」
その時。埋立地に激しく明滅する球体が現れた。
ジョージ「あれだ!」
球体は明滅を続けていたが、弾け飛ぶように消滅。その中から現れたのは――
「ギシャアアアアッ!」
マリナ「こちらマリナ!第16埋立地にムカデンダーが現れました!!」
埋立地でまるではしゃぐ様に飛び跳ねるムカデンダーをメインモニターで確認するGUYS一同。
トリヤマ「ま、また市街地の近くに・・・・・」
マル「補佐官、サコミズ隊長は今いませんから、今日こそは・・・・」
トリヤマ「お、おお!えー、GUYS諸君!」
その時、再び警報が鳴り響いた!
コノミ「大変です!第4コンビナートにアーストロンが現れました!」
テッペイ「黒部ダムにレッドキングが!」
トリヤマ「な、なぁにぃぃ!?」
動揺する補佐官を支えるマル。その背後のモニターに、隊長の映像が映った。
サコミズ「事情は聞いた。各人分散して怪獣たちの破壊活動を食い止めるんだ。GUYS、サリーゴー!」
ミライたち「GIG!」
暴れまわるムカデンダー、アーストロン、レッドキング。だが、どうも様子がおかしい。
アーストロン制圧に向かったリュウとテッペイは、怪獣に攻撃するため接近していた。
テッペイ「変だ・・・・」
リュウ「どうした、テッペイ」
テッペイ「アーストロンを見てください。あれだけ建物が密集しているのに、被害が全く出ていません」
リュウ「何・・・・・?」
テッペイ「・・・・待ってください。・・・なんだ、これは!アーストロンに、生命反応が無い!」
リュウ「生命反応が無いだって!?」
その時、アーストロンがマグマ熱線を発射した!光線に包まれるガンフェニックス!
リュウ「うわ・・・・あ、あれ?」
確かに熱線に包まれたのに、何のダメージも無い。アーストロンは吼えたが、
がんフェニックスの攻撃が当たると再び発光体と消え去っていった。
基地でムカデンダー、レッドキングも同時に消えた事を映像で確認する一同。
ジョージ「どういうことだ、これは」
テッペイ「考えられるのは、誰かが怪獣達の映像を投影したくらいですけど・・・・」
ミライ「問題は、誰がそんな事をしたか、ですね」
コノミ「でも・・・・まるで、幽霊みたいですね。急に消えちゃうなんて」
テッペイ「幽霊だなんて、ありえないですよコノミさん」
リュウ「だよなぁ」
テッペイ「怪獣たちが消えた場所を捜索してみましょう。何か分かるかもしれません」
テッペイ「――とは言ったけれど・・・・何も変わったことは無いなぁ」
ミライとテッペイは、アーストロンが消えた第4コンビナートを捜索していた。
テッペイ「あの発光体がきっと関係してるんだ。でもGUYSスペーシーは何も確認して無いらしいし・・・・」
(・・・・・・君)
ミライ「えっ?」
テッペイ「ん?どうしたのミライ君」
ミライ「あの、テッペイさん今何か言いましたか?」
テッペイ「い、いや?」
(ウルトラマンメビウス君)
ミライ「!!誰だっ!?」
テッペイ「な、どうしたのミライ君」
ミライ「誰かがテレパシーで話しかけています!」
(そちらの隊員に武器を出さないよう言ってくれるかな?いきなり姿を見せて攻撃されたくは無いからね)
テッペイに武器を出さないよう告げたミライは、声の主に呼びかけた。
ミライ「さあ、これで良いでしょう。姿を見せてください」
ミライの声に応え、発光体が現れ、静かに消えた。
発光体が現れた場所には、英国紳士風の服を着た、一人の男が立っていた。
男「初めまして、ウルトラマン。そして、地球人君」
男は、自分をゲリア星に住む者だと名乗った。
ミライ「あの怪獣たちは貴方達が出現させたんですか」
ゲリア星人「いかにも。だが、彼らは先発隊に過ぎない」
テッペイ「なんだって・・・!?じゃあ、まだ出現させるつもりなのか!」
ゲリア星人「いけないかね?君達も分かったと思うが、あの怪獣たちが被害を出す事は無いよ」
ミライ「でも・・・・・」
答えに詰まったミライの跡を、テッペイが引き継いだ。
テッペイ「怪獣は・・・・・存在するだけで、社会を混乱させてしまう。例え、被害を出さなくても」
テッペイの言葉を聞いたゲリア星人は、しばし空を見上げていたが、おもむろに話し始めた。
ゲリア星人「我々の星は、君たちがウルトラゾーンと呼ぶ空間にある」
テッペイ「えっ・・・・・」
ゲリア星人「我々は何十年も前から、宇宙を漂う怪獣達の声を聞き続けていた。
君たち人類に、宇宙へと追放された怪獣達の声を。何匹かの例外を除き、殆どの怪獣達は地球を恋しがってたよ。生まれた星、住み慣れた星、地球を」
ミライ「そんな・・・・・・」
ゲリア星人「メビウス君。君は地球を守っているのか?それとも、人間と言う一種族だけを守っているのかい?もし、怪獣という存在が地球にとって有害なら、何故怪獣が地球に現れたんだろうねぇ」
テッペイ「ミライ君、耳を貸しちゃダメだ!」
ゲリア星人「地球人君、私はメビウス君に聞いているんだよ」
ミライ「人間は・・・・・人間は・・・まだ、まだ・・・・・」
ゲリア星人「まだ?まだ、なんだい?弱い?劣っている?情けない?」
ミライは答えない。答えようと口を開いたが、言葉が出てこなかった。
ゲリア星人は全てを見透かしたようで、それでいて悲しげな笑みを浮かべた。
すっと右手を空に向ける。と、同時に発光体が降り注ぎ、アーストロン、レッドキング、ムカデンダーが現れた!
ゲリア星人「メビウス君。我々は侵略や破壊が目的ではない。彼らを地球へ連れ帰っただ
けだ。・・・・彼らもこの星を故郷にしている、この星の住人なんだ。故郷を大
切に思うのは、人間だけではないよ――」
そう言うと、ゲリア星人は再び発光体に包まれ、姿を消した。
咆哮を上げるアーストロンたち。だが、身体はビルをすり抜け、光線も何の被害が出ない。
テッペイ「ゲリア星人の言う事は分かる。ギエロン星獣のように、故郷の復讐にやって来た怪獣もいる――」
ミライは、テッペイを見た。テッペイはアーストロンたちを見つめている。地球に戻り、
生きていた頃のように暴れている怪獣たちを。
テッペイ「コノミ隊員のいった通りだ・・・・あの怪獣達は幽霊だ。戻ってきた・・・・でも、も
う彼らの居場所は無い・・・無いんだ!」
テッペイはミライを見た。
ミライ「ミライ君。怪獣たちを、もう一度怪獣墓場に・・・・静かに眠れる場所へ、戻そう」
リュウ達に作戦を伝えたテッペイは、ミライに向かって頷いた。
ミライ「・・・・・メビウース!」
変身するミライ。アーストロン、レッドキング、ムカデンダーは驚いた様に止まったが、
すぐに敵意をむき出しにし、襲い掛かってきた。
だが、彼らが飛び掛っても、メビウスの身体をすり抜けてしまう。
ゲリア星人(どうする、メビウス君?光線を撃つかい?二度目の死を与えるか?それもまた慈悲だろう。
人間を守るために、もう一度彼らに死の恐怖を与えるが良い)
メビウス(何故だ、どうして君はそんな言い方を・・・・・)
ゲリア星人(・・・・・・・君には、分かるまい。彼らの声を聞いた事の無い、君には・・・・・)
咆哮を上げるアーストロン。
テッペイ「ミライ君!怪獣たちを発光体に戻すんだ!」
メビウスは頷くと、三怪獣達にメビュームシュートを放った。咆哮を上げ、発光体へ戻る怪獣たち。
そのまま空へ飛び立つメビウスを追い、発光体たちが追いかけてきた。宇宙へと到達すると、
待っていたガンフェニックスが、エネルギーを充填する。
リュウ「アンチ・リージョンリフトリクター、発射!」
ガンフェニックスから光線が放たれ、空間を閉じるリージョン・リフトリクターを逆転させた光線により、
ウルトラゾーンへの入口が開いた。飛び込む振りをして、発光体たちを避けるメビウス。
そのままウルトラゾーンへ飛び込んだのを確認すると、再び塞いだのだった。
全てが終わり、夜空を見上げるテッペイとミライ。
テッペイ「小さい頃は、怪獣が星座になったって教えられて、ずっと見上げてた事があったよ」
ミライ「テッペイさん・・・・・・」
テッペイ「あの宇宙人・・・・今も、怪獣達の声を聞いているのかな。僕らには、聞こえない彼らの声を」
テッペイが呟くと、流れ星が一つ、空を横切っていった。
>>313 かなり面白いです!
コンパクトにまとまっていてサクッと読めて、その中にも意外性があって。
ゲリア星人は着ぐるみ無しでも行けるかも知れないし、怪獣は使い回しの方が
自然なので節約できますしね。予算に優しい話でもあります。
特にアーストロンは本編ではあまり見せ場がなかったので再登場が嬉しい。
最後はベタになっても、流れ星に「怪獣たちが天国で安らかに暮らせますように」
とミライが祈ったら良かったなぁ、とか思いました。
すまそ
誰かパワードの客演妄想を書いてみてくれないか?
・GUYS USAとの共同作戦
・パワード内でアレンジされていない初代マンの怪獣をパワード○○○みたいな感じで登場させる
こんな要素を盛り込んで頂けると嬉しい(´・ω・`)
316 :
4つの闇その2:2007/03/28(水) 12:17:12 ID:fKcqFzh80
暗黒四天王の脅威が一段落つき、GUYSのメンバーもゆっくりと1日を過ごしていた。
そんな平和な時を壊すかのように1人の宇宙人が地上に現れた。
シルバ「ウルトラマン・・・メビウス・・・出て・・・来い・・・」
住民達は一気に不安と恐怖に煽られた。
サコミズ「一刻も早く、あの宇宙人を街から引き離し破壊活動を食い止めてくれ!GUYS、サリーゴー!!」
「GIG!!」
シルバ「GUYS・・・抹殺・・・メビウス・・・抹殺・・・」
無機質な声で呟きながら街を破壊するシルバ
リュウ「好き勝手に暴れてるんじゃねぇ!!」
ミライ「(あの星人・・・もしかしたら謎の皇帝の手先?まさか・・・」
リュウ「どうしたミライ?」
ミライ「リュウさん!僕があの星人を食い止めて見せます!」
リュウ「おい!ミライ!」
リュウの静止を振り切ってメビウスに変身した
シルバ「来たな・・・メビウス・・・お前・・・俺が・・・倒す・・・」
メビウス「お前も謎の皇帝の手先か!?」
シルバ「皇帝・・・誰・・・だ・・・そんなの・・・知らぬ・・・」
シルバは持っていた棒でメビウスに激しい突きをくらわした。
メビウス「ぐわぁーーーっ」
シルバ「お前・・・俺・・・倒せない・・・俺・・・お前・・・倒せる・・・」
立ち上がったメビウスはシルバのボディー、顔面に激しい攻撃をくわす。
シルバ「効かない・・・なぁ・・・」
317 :
スレ主:2007/03/28(水) 20:27:41 ID:zxx+/yR5O
>>315様
希望にそえるかどうか、
解りませんが…。
プロローグ
改造高級車が猛スピードで走行。
乗っているのは米軍将校。アラン「いい店だっただろ、またいくぞ」酒の香り。ジェフ「あぁ、って前!」急ブレーキ!!
衝撃。
ジェフ「やっちまった…」
アラン「逃げるぞ!」急発進。自転車が倒れていて、傍らに男の子が横たわる。
走り去る車。
ジェフ「おい!手当てしなくていいのかよ!」
アラン「馬鹿野郎!基地に入っちまえば手出しできねぇんだよ!」
車の向かう先に厚木米軍基地が見える。
男の子「おか…あ…さん…」息絶える。
サブタイトル
『恐怖の翼』
怨念竜パワードヒドラ
登場
318 :
恐怖の翼1:2007/03/28(水) 20:50:08 ID:zxx+/yR5O
フェニックスネスト。
ミサキ女史
「お引き取り下さい」
ギブソン
「子供の使いじゃねえんだ、早くしろ」
ボイル準将
「まあまあ、ミスミサキ、総監に取り次いでもらえんかね、君は若い。」
ミサキ「メテオールの総合データーは一つの国家にだけ優先して渡すのは禁止されています!」
ギブソン「日米同盟だろ、固いこと言うな、さっさと渡せ!」威圧する!
トリヤマ
「あ・あのガイズ結成時の総合憲章で、重要機密の、メテオールは特定の国家の独占を禁じると…」
ギブソン「引っ込んでろ!シロブタ野郎!」
サコミズ
「まあまあ、コーヒーでもどうぞ」
トリヤマ、サコミズの影に隠れる。
ギブソン「てめぇたかが隊長のくせに、偉そうに…」
ボイル、ギブソンを引き止め、「今日の所は引き取らせてもらおう、キャプテンサコミズ」
319 :
恐怖の翼:2007/03/28(水) 21:06:31 ID:zxx+/yR5O
二人立ち去る。
トリヤマ「全く!なんなんですか!私達を見下し、威圧的な態度!無礼にも程がある!」
ミサキ「ガイズUSA…。自国の防衛組織を解散してまで、ガイズの結成に協力してもらいましたが…」
サコミズ「確かに、米が入るならと、参加する国々が、増えたのは事実だ」
「しかし軍産複合体の息のかかった連中が中心になって結成されている」
ミサキ「では、急遽訪問の目的もメテオールの軍事転用ですか!?」
サコミズ「禁止されている化学兵器や非人道的な、劣化ウラン弾を使うような国だからね、約束も、タイミングを計って破る」
320 :
恐怖の翼4:2007/03/28(水) 21:28:58 ID:zxx+/yR5O
司令部。
コノミ「厚木付近に、巨大翼竜出現しました!」
サコミズ「ガイズ!出動!」 一同「G・I・G・!」
ガンフェニックス発進!
リュウ
「どこにいるんだ?」
ミライ
「あそこです!」
巨大翼竜確認。
通信「おい!イエローモンキー!それ以上入れば攻撃するぞ!」
リュウ「何だとこの野郎!」ミライ「今は緊急事態なんです!怪獣を倒さない…」通信「怪獣なら俺たちが、始末してやる!とっとと立ち去れ!ジャップ!」
ガイズUSAの戦闘機
ファントム。
重武装で固めた黒い機体。翼竜に迫る!
すると翼竜消える。
ミライ「リュウさん!」
リュウ「きえやがった…」
通信「どうやら我々USAに恐れをなしたようだな!」
321 :
恐怖の翼5:2007/03/28(水) 23:27:51 ID:zxx+/yR5O
帰還した、リュウとミライは、
テッペイのデーター照合検索に立ち合っていた。
テッペイ「該当するものに、似ているのは、ドキュメントSSSPの高原竜ヒドラですね」
リュウ「確かに似てはいるが、もっと大きく、凶悪そうな奴だ、なあミライ?」
ミライ「そうです」
実際記録モニターで確認したが、何も写ってないのだ。したがって目撃した、通報者(多数)と出撃した、リュウとミライ、米側のパイロットだけしか翼竜を確認していない。
テッペイ「僕の考えでは、二人が目撃したのはヒドラだと思います。」
「この怪獣は記録では、交通事故死した少年の魂が、乗り移り具象化されたそうです」
リュウ「そうとう酷い目にあって事故死した奴の強力な怨念がより強くて大きい姿に変質したのか…」
322 :
恐怖の翼6:2007/03/29(木) 00:21:08 ID:0CunAaBSO
リュウとミライは、翼竜出現地域の交通事故を警察に調べてもらい、特に悲惨な事故を見つけた。
リュウ「このたびは…」
母親「うぅうぅ…」
悲しみで堪え切れず泣く。ミライ、手をあわせる。
帰りの車の中。
リュウ「で、ケンイチ君をひき逃げした犯人の目星はついてるんでしょ?」
刑事「Nシステム、付着した塗料、タイヤ痕、証拠は多数あり、裏も取れたんですが…」口をつぐむ。
ミライ「まさか!?逮捕してないんですか?!」
刑事「あの中に入ってしまえば、手出し出来ませんよ」米軍軍用地に目をやる。広大な敷地。フェンスに囲まれている。
リュウとミライ、お互いに目を合わせる。
リュウ「門の前で下ろしてくれ、これ以上深入りさせたくないから」
ミライ「あとはボクたち二人でやります」
323 :
恐怖の翼7:2007/03/29(木) 00:45:09 ID:0CunAaBSO
フェニックスネスト
スクリーンにボイル准将の顔が写る。
「二人は無断侵入で拘束した、解放の条件は、わかっているだろ、サコミズ君」ギブソン「スパイ容疑で、拷問してもかまわんがな」
サコミズ「二人とも大事な部下です」
ボイル「その大事な部下の為にも宜しく、合衆国占領地で待っている」
モニター切れる。
ミサキ「ダメです、政府関係者は誰も動いてくれません、みんな恐くて…」
厚木上空
パワードヒドラ出現!
サコミズ「出動だ!」
ボイル「それには及ばん、我々だけで対処する、ここはUSA領土だからな、君達が侵入すれば攻撃する」
ギブソン「どさくさで取り返らせたくないんでな」
サコミズトリヤマの近くで囁くように、「基地周辺の住民を大至急避難させて下さい、被害がでる前に」
トリヤマ「心得ました、お任せください。」
324 :
恐怖の翼:2007/03/29(木) 00:53:36 ID:0CunAaBSO
ガイズUSAの戦闘機ファントムとデスキャットの部隊が攻撃!
パワードヒドラにミサイルを発射!
しかし避けられ、目標を見失って周辺住宅街に着弾!爆発!吹き飛ぶ家。
325 :
恐怖の翼8:2007/03/29(木) 06:26:17 ID:0CunAaBSO
パワードヒドラ・超高速で垂直降下!そして超低空飛行!
追尾していた、デスキャット戦闘機が耐えられずコントロールを失う!
パイロット「ヘルプミー!」地面に建物を巻き込んで激突、大爆発!
軍用地内の米軍家族専用住宅街にパワードヒドラ接近!通過時の衝撃派で家が、吹き飛ぶ!
リュウとミライは地下の独房に、幽閉されていた。
ズン、ズンと震動が響く。リュウ「始まったようだな」ミライ「はい…」
リュウ「なんだ、お前落ち込んでるのか?」
ミライ「いきなり不法侵入で逮捕だなんて…一方的過ぎます。」
リュウ「それがアイツラのやり方だ、まぁこんな処、俺は慣れているがな」
ガチャ
扉が開く。
男「今がチャンスだ!出ろ!」
ミライ「パワード兄さん!」
>>317-325 (・∀・)イイヨイイヨー
まさか本当に書いてもらえるとは…
しかもなかなか面白い
続き待ってます
327 :
恐怖の翼9:2007/03/29(木) 06:50:59 ID:0CunAaBSO
ファントム戦闘機が、ミサイルナパームを投下!
しかしパワードヒドラ、かわした為、施設が爆発!
横一列に爆発が走る!
ボイル「えーい!貴様等!なんだそのザマは!」
ジェファーソン基地司令
「もう気がすんだだろう、クルーガイズの諸君、是より共同作戦を取る、貴君らの侵入を許可する!」
サコミズ「何もない場所に怪獣を誘導しましょう!」
ジェファーソン「第5滑走路なら、空いている」
ガンフェニックス、メテオール解禁!
パワードヒドラを追尾!
目的場所に追い込む寸前、ジョージ「だめだ!時間切れだ!」
メテオールには制限時間がある。
マリナ「もうダメなの!?」
銀色の巨人が飛行!
コノミ「ミライ君!」
ジョージ「あとは任せた!アミーゴ!」
マリナ「頼んだわよ…」
メビウス、パワードヒドラを追尾!
目的の場所に追い込む!
着陸する2体。
睨みあう状況。
格闘態勢を取るメビウス。それを制するため、もう一人の巨人が駆け付けた!
テッペイ「ウルトラマンパワードだぁ!!」
パワード、メビウスを制し、ファイティングポーズを解くよう促し、メビウス、これに応じる。
パワードヒドラ。
その前で、パワード、両手を合わせ、頭を下げ、
怒りを沈めるよう頼む姿勢を取る。
つられてメビウスも同じ態勢を取る。
コノミ「立って頭を下げて…ごめんなさい…」
テッペイ「ああすることで、怪獣と心を通わせ、怒りを静めるんですよ」
パワードヒドラ、納得したように頷き、空に向かって飛びたつ。
メビウスとパワードも、一緒に飛び立つ。
目的地はウルトラゾーンなのか……。
基地を見下ろすリュウ。
駆け付けるミライ。
リュウ「連中もこれだけ恥をかけば、何もいってこないだろう…それにしても何だ、ひどい光景だ…基地が、ある限り何も変わらない」END
329 :
スレ主:2007/03/29(木) 07:19:58 ID:0CunAaBSO
>>326様
確信犯ですが、やっちゃいました…。
スマソ
でも、金城・佐々木・上原・市川を目指しているので…。
あと、ザンボラー助けて、ヒドラを殺すのも道理に合わないと思いました。
意見、批判、注文、よろしければ感想お待ちしています。
>>325と
>>327の間に。
外に急ぐ三人の前に、
ギブソンが立ちふさがる!
キブソン「てめぇら!逃がしゃしねえぞ!」
ミライ「そこをどいて下さい!」
リュウ「今がどんな時か、わかってんのかよ!」
ギブソン「うるせえ!俺は俺の任務を果たすだけだ!」カイ・ケンイチ
「二人とも、下がって」
大男のギブソンに掌低!
よろめいた巨体に廻しげり!
ギブソン倒れる。
カイ「ふー」手を合わせ構え。
ミライ「パワード兄さん!やり過ぎです!」
カイ「大丈夫だ、急所は、 外した」
リュウ「こいつら、自分たちが一番じゃなきゃ気が済まない性分だから、いいざまだぜ」
カイ、ミライを見つめて、
「メビウス、優しいところは変わらないな、昔から」ミライ「兄さん………。」
リュウ「先に行くぞ!なんとしても止めるんだ!」
331 :
1/9:2007/03/29(木) 20:43:41 ID:T1TPBT6a0
>315様
書いてみました。
短くまとめようと思ったら、予想以上に長くなってしまいました。
『海の向こうの友人』
怪奇植物パワードグリーンモンス
怪奇植物グリーンモンス
1
東京近郊にあるアカギ大学。研究室の一室で、白衣の男が資料を鞄にかき集めていた。
白衣の男「畜生、何てこった、だから俺は反対したんだ!畜生!」
その時、男の背後。上から緑色の液体が滴り落ちたが、彼は気づかない。運び忘れた
資料が無いか、引き出しを片っ端から開けている。と、開けた引き出しに再び液体が
滴り落ちた。
白衣の男「ひい・・・・・」
恐る恐る上を見上げる男。直後、悲鳴と共に研究室は暗闇に包まれた。
翌日。警察から捜査協力の依頼を受けたジョージとマリナの二人は、研究室に来ていた。
既に警察は到着しており、遺体は運び出されている。サトウ刑事が二人に挨拶をした。
サトウ「被害者はタザキ・シンイチ。植物学の研究者です。以前はアメリカにいたらしいですがね」
ジョージ「はあ・・・・・・あの、どんな理由でGUYSに協力を要請したんですか?」
サトウ「ああ・・・・おい、あのビデオ持ってきてくれ」
サトウに命じられた警官が出て行く。マリナはジョージの肩を突付き、写真立てを指差した。
タザキ(白衣の男)が、研究仲間らしい外人達と映っている写真が飾ってある。彼らは、
GUYSの認識票を胸ポケットにつけていた。
マリナ「GUYSの研究者だったのね」
警官がビデオテープを持ってきた。デッキにセットするサトウ。
サトウ「こいつは、我々の相手じゃあないです」
再生ボタンを押すサトウ。画面に、ジョージとマリナは注目した。
332 :
1/9:2007/03/29(木) 20:45:38 ID:T1TPBT6a0
画面は、研究室前の廊下を映している。監視カメラらしい。明かりが消え、タザキが飛び出して
来たが、巨大な緑色の怪物に顔を覆われ、そのまま研究室に引き戻された。
本部に持ち帰ったビデオをもう一度全員で見ていたが、テッペイが怪物を見て驚きの声を上げた。
テッペイ「・・・・あれは、怪奇植物グリーンモンス!?で、でも・・・・・・」
マリナ「でも?」
テッペイ「グリーンモンスは、オイリス島にいる植物です。それが何故日本に・・・・・」
そこへ、ミサキ代行が入ってきた。
ミサキ「皆さん、今度の事件はGUYSUSAと共同で当たってもらいます」
リュウ「共同?どういう事ですか」
ミサキ「タザキ博士の研究仲間が、アメリカでも変死している事が判明したんです」
ジョージ「博士の研究仲間も?」
ミサキ「はい。恐らく彼らがあの怪物に関係している事は確かです。ですが、資料はアメリカには残っていませんでした」
ミライ「という事は・・・・・・」
ジョージ「タザキ博士が持っているって事か」
サコミズ「もうすぐ、GUYSUSAの隊員が到着するはずだ」
サコミズの言うとおり、少したつとGUYSUSAの戦闘機が着陸、一人の隊員が降り立った。
出迎えるサコミズ以下GUYS一同。
ミライ「(あれ・・・・?あの人は・・・・・)」
サコミズ「ようこそ、GUYSジャパンへ」
隊員「よろしく。GUYSUSAのケンイチ・カイです」
333 :
3/9:2007/03/29(木) 20:46:55 ID:T1TPBT6a0
ミライ「ミロガンダ・・・・ですか?」
カイ「そうです。オイリス島で大量発生した巨大花。有害な毒花粉を撒き散らすので、我々で処分しました」
説明したくてウズウズしているテッペイの肩を叩くと、サコミズが口を開いた。
サコミズ「それで、何故タザキ博士達がミロガンダの研究を?」
カイ「恐らくは生物学的な興味からだと思われます。ミロガンダは、先祖がえりを起こす極めて珍しい植物ですから」
サコミズ「・・・・・テッペイ、タザキ博士の資料は?」
テッペイ「はい、サトウ刑事に届けてもらって、今調べてます。いやぁ、実に興味深い事がたくさん書いてあって――」
カイ「怪物はオイリス島のケイ素を求めるという事は我々も知っています。後は、どこに潜んでいるか、です」
サコミズ「よし。アカギ大学近辺から捜索を行おう」
テッペイ「あ、その際は絶対にビーム兵器で攻撃はしないで下さい。前に巨大化した事がありますから」
その頃、変電所近くでは若者達がたむろしていた。
若者1「おい、なんか変な音しねえ?」
若者2「・・・・・ほんとだ」
音のする方向へ歩く若者達。角を曲がった彼らは、変電所に取り付き、電流を吸収している
怪物を見て悲鳴を上げた。だが、それが命取りになった。怪物が動き出し、緑色の霧を噴出する。
十数分後、怪物はズルズルと動きながら山のほうへと動き出し、後には若者1の靴だけが残されていた。
334 :
4/9:2007/03/29(木) 20:48:46 ID:T1TPBT6a0
リュウ達と合流すべく歩くミライは、カイに呼び止められた。
カイ「ちょっと待ってくれ。君は・・・・・・地球人?」
ミライ「貴方は・・・・地球人ですけれど、もう一人・・・・・」
カイ「ああ。君と同じ、光の巨人に身体を貸しているんだ」
そう言うと、カイはフラッシュプリズムをミライに見せた。
ミライ「これは・・・・・・」
カイ「彼がくれたんだ。また戻ってきてくれた。・・・・・地球に、危機が迫っているらしい」
ミライ「危機・・・・?」
リュウ「おい、ミライ!なにやってんだ、早く行くぞ!」
アカギ大学近辺。それぞれ分かれてグリーンモンスの捜索を行うことにしたが、怪物は
不意打ちに長けているというテッペイの情報を考慮し、二人一組で捜索に当たる事になった。
テッペイ『すいません、今資料の分析が終りました!』
ミライ「本当ですか、テッペイさん!」
テッペイ『タザキ博士達は、ミロガンダの生命力を穀物に利用する方法を探していたらしいんです。他の植物怪獣と違って、ミロガンダは一応純粋な植物です。
成功する可能性も高かったんだと思います。タザキ博士は日本で研究するためにミロガンダの苗を持ち込んだらしいですね』
カイ「だが、失敗した・・・・・タザキ博士は、ミロガンダの苗をいくつ持ち込んだか分かりますか?」
テッペイ『ええと・・・・・大変だ。博士は、四つの純粋なミロガンダの苗と、品種改良した苗を一つ持ち込んでいます!』
リュウ「つまり、五匹のグリーンモンスがいるって事か」
テッペイ『ええ。ですが、ビーム攻撃以外、火を用いた攻撃は有効だと思います。一応植物ですから』
その時、サトウ刑事から緊急連絡が入った。警察署に怪物の群れが現れたというのだ!
335 :
5/9:2007/03/29(木) 20:50:07 ID:T1TPBT6a0
急行したGUYSは、サトウ刑事と合流した。
サトウ「あの化け物は、鑑識課にいます。一体なんでここに!?証拠隠滅でもするつもりか?」
カイ「サトウさん、警察が押収したものの中に、液体のようなものはありませんでしたか?」
サトウ「・・・・そういえば、ケースに保管されていた瓶に、水みたいな液体が入っていたな」
ミライ達は顔を見合わせた。恐らく、その中身はオイリス島の水だろう。
グリーンモンス達は、生きるために必要なケイ素を求めて押し寄せたのだ。
マリナ「中には何匹いますか?」
サトウ「二匹です。変なガスのようなものを出しやがる!」
リュウ「よし、俺とジョージ、カイさんで行くぞ。ミライ達は外を守るんだ。残りの二匹もくるはずだからな」
一同「GIG!」
中へ入ったリュウ達は、サトウ刑事に教えられた道を行き、鑑識課にたどり着いた。
グリーンモンス達は瓶の中の液体を器用に掴み、飲み干している。
カイ「奴らは食肉性だ。必要なものを得たら、今度は餌を探し始める」
リュウ「そうは行くかよ」
カイ「小型焼夷弾は?」
リュウとジョージは顔を見合わせた。メテオールはあるが、実弾武器は無い。
カイ「メテオールやビーム兵器も良いが、こういうものも役に立ちますよ」
言うなり部屋へ飛び込んだカイは、怪物たち目がけて発砲した。途端に炎に包まれ、
もがき始める。と、いきなりジョージが天井目がけて発砲した。
作動しかけたスプリンクラーが火花を散し、沈黙する。
ジョージ「こういう武器のいいところは、実弾より早いって所だな」
苦笑するカイ。二匹のグリーンモンスは既に燃え尽き、灰になりかけていた。
336 :
6/9:2007/03/29(木) 20:58:03 ID:W6mXzUe20
リュウからグリーンモンス殲滅の知らせを受けたミライとマリナは安堵の声を上げた。
サトウ「やっぱりGUYSだな、怪物退治のプロフェッショナルだ」
マリナ「いやぁ・・・・」
褒められて少し照れているマリナだが、すぐに鋭い目で周囲を見回した。
ミライ「どうしたんですか!?」
マリナ「気をつけて!近づいてる・・・・・!」
直後、少し離れた駐車場の路面が盛り上がり、巨大なグリーンモンスが姿を現した。
身体には地下を通っている電線が絡みつき、火花を散している。
マリナ「電気のエネルギーを吸収したんだ・・・・・!」
サトウ「付近住人の避難誘導をしてきます!おい、行くぞ!」
警官たちを引き連れ、走り去るサトウ刑事。
ミライ「僕が行きます!・・・・・・・メビウス!」
警察署から走り出てきたリュウ達は、メビウスがグリーンモンスを人気の無い山のほうへ
押しやっているのを見た。
リュウ「よし、俺たちもメビウスを援護するぞ!」
だがその時。民家を弾き飛ばし、土煙を吹上ながら別の怪物が姿を現した!
マリナ「あれは・・・・・・!」
カイ「品種改良をしたグリーンモンス・・・・!」
ミロガンダが先祖がえりを起こした姿とは違う、何種類もの食虫植物が合体したような姿の
パワードグリーンモンスは、生き物の前肢のような蔦を振り回すとメビウスに向かって突進してきた。
グリーンモンスの毒花粉を受け、怯んだところをパワードグリーンモンスに叩きのめされてしまうメビウス。
リュウ「スペシウム弾頭で攻撃するぞ!どちらか一方だけでもメビウスから引き離すんだ!」
ジョージ&マリナ「GIG!」
ガンフェニックスとガンローダーへ走るリュウ達。だが、ガンフェニックスらの着陸している
地面を跳ね除け、四匹目のグリーンモンスが姿を現した!
337 :
7/9:2007/03/29(木) 20:59:08 ID:W6mXzUe20
弾き飛ばされる仲間たちを見て、メビウスは新たに現れたグリーンモンスに立ち向かおうとしたが、
パワードグリーンモンスに押さえ込まれてしまった。
リュウ達が気絶している事を確認すると、カイはメビウスに頷き、フラッシュプリズムを掲げた!
毒花粉を吐こうとしたグリーンモンス4。だが、虚空より放たれた青い光線を受け、
吹っ飛ばされる!
突然の異変に、パワードグリーンモンスとのグリーンモンス3も動きが止まった。
リュウ「う・・・・・おい、大丈夫か!?」
ジョージ「なんとか、な。・・・・おい、あのグリーンモンスは!?」
マリナ「あれは・・・・・」
三人の見上げる先、そこにはもう一人のウルトラマン・ウルトラマンパワードが立っていた。
テッペイ『ウルトラマンパワードだぁぁぁ!!』
まだ朦朧としていた三人の頭を一気に正気に戻すほどの大声を上げたテッペイは、ガンブースターで少し離れた上空まで来ていた。
リュウ「テッペイ!」
テッペイ『あ、すいません。リュウさん達は離れていてください!今から炭酸ガス固定ミサイルを撃ち込みます!』
攻撃を受けたグリーンモンス4は、バチバチと火花を散しながらも起き上がった。動じず
パワードは右手にエネルギーを溜める。光は、円盤状になると更に輝きを増した。
毒花粉を撒き散らし、突進してくるグリーンモンス4目がけてパワードスラッシュを放つパワード。
緑の怪物は真っ二つに両断され、毒花粉の霧を一瞬吹きだすと倒れた。
338 :
8/9:2007/03/29(木) 21:00:37 ID:W6mXzUe20
リュウ「メビウス!グリーンモンスは俺たちに任せろ!お前は気色悪いグリーンモンスを倒すんだ!」
気色悪いといわれたパワードグリーンモンスは、メビウスに掴みかかると花弁から火花を
散した。
放電光線を放つ瞬間、パワードが後から引き離し、怪物は空目がけて光線を放つ羽目になった。
一方のグリーンモンス3もリュウ達の射撃に気をとられ、背後に迫るガンブースターに気づかなかった。
テッペイ「炭酸ガス固定ミサイル、発射!」
マンモスフラワーを撃退したミサイルを打ち込まれたグリーンモンス3は、痙攣を起こし
動きが見る見る弱くなった。命中箇所から枯れていき、倒れこむと動かなくなった。
残ったパワードグリーンモンス。蔦を振りまき、毒花粉を弾丸状にしたものを発射するが、
パワードスラッシュとメビュームスラッシュにより全て迎撃されてしまった。
パワード「メビウス!」
メビウスは頷き、メビウスはメビュームシュートを、パワードはメガ・スペシウム光線を
発射。パワードグリーンモンスはしばし耐えていたが、葉脈部分から燃え上がり、爆発四散したのだった。
339 :
9/9:2007/03/29(木) 21:02:23 ID:W6mXzUe20
グリーンモンス3の残骸が崩れ始める頃、ミライとカイはリュウ達と合流した。
リュウ「ミライ、大丈夫だったか!?さすがに三匹は・・・・・」
また口を滑らせかけたリュウをマリナが小突く。カイはすこし驚いた顔をしてミライを見た。
ミライ「リュウさん。大丈夫ですよ、僕がメビウスだと知ってる事を話しても」
リュウ「え?」
ミライ「カイさん、この人達は大丈夫ですよ」
ジョージ「ちょ、ちょっと待ってくれ。まさかパワードは・・・・・・」
カイは、仕方ないなという風にミライを見ると、小さく頷いた。
カイ「君たちがミライ君の事を知っているんだったら、もっと早く変身するべきだったよ」
リュウ達「ええええーっ!?」
盛り上がるリュウ達。質問攻め(主にテッペイ)から解放されたカイは、ミライの横に並んだ。
カイ「・・・・いい仲間だな、ミライ隊員。僕の仲間たちに負けないくらいだ」
ミライ「僕、嬉しいです。海の向こうでも同じように戦っている仲間がいて」
カイ「だな。僕も同じ気持ちだよ」
沈みかける夕陽。ミライとカイは、呼びかける仲間たちの元へと歩いていった。
340 :
名無しより愛をこめて:2007/03/29(木) 21:45:24 ID:m27TuqBy0
「海の向こうの友人」、素晴らしい出来ばえですね。
ほとんど完璧に近いのではないか。
地味な怪獣・グリーンモンスを持ってきて、ここまで読ませるとは。
しかもマンモスフラワーを倒した炭酸ガス固定ミサイルときたか!!
楽しめましたね。隊員たちの描写も生き生きとしていますし、カイとパワードの立場・描き方も納得できる。
世界観もメビウスらしさがある。
「恐怖の翼」も十分に面白いが、反米思想が露骨でちょっと放送は無理かも・・・。
私もアメリカは嫌いだが、GUYS U.S.Aってこんなやつらかよ・・・・・。というガッカリ感を感じてしまう。
ヒドラを倒しちゃいけないので仕方がないが、パワードの活躍も弱い。
実際の事件をヒントに、ヒドラとつなげた発想力、構成力は素晴らしいと思います。
楽しませてもらいました。
341 :
515:2007/03/29(木) 22:00:31 ID:hC33+02UO
342 :
スレ主:2007/04/01(日) 02:53:20 ID:cUMaRRonO
>>340様
的確で読み応えのある評論、ありがとうございました。読んでいて面白かったです。
「海の向こうの友人」は、ストレートの豪速球。
自分のは、変化球のフォークボールと思いきゃ大暴投ですねぇ。…onz
>>341様
こちらこそ、沢山あるスレの中から、ここを選んで頂き、お褒めの言葉を貰えてありがとうごさいました。そんな貴方にGJ!
サンクス!
343 :
名無しより愛をこめて:2007/04/02(月) 07:02:16 ID:LGFxMymIO
みんな、最終回に不満が、あるなら、どんな話がよかったか教えてほしい。
みたかった最終回を書いてくれないか?
>>343 やっぱりゾフィー分が足りなかったよなぁ。
フェニックスと皇帝が肉弾戦やって、でもフェニックス負けそうになって、
そこにサコミズと融合したゾフィー登場。
ゾフィーも肉弾戦に参加し、形勢逆転。
メビュームナイトシュートとM87光線を同時に発射する、みたいな。
あ、ファイナルメテオールどうしよう・・・。
で、その後にゾフィーがGUYSのみんなを見下ろしながら、
「ウルトラマンが何故あんなにも人間を好きになったのか・・・
この星を守ってきたのか・・・今、わかった気がするよ」
と言ってヒカリと一緒に帰還、あとは本編どおりでいいかな。
>>343 ゾフィー「ここは私が食い止める!」
イカ「余に勝てると思うのか。ウルトラマン」
ゾフィー「うぎゃああああ!メビウース!!!」
リュウヒカリ「うわあああああ」
ミライ「よくもリュウ酸を!」
フェニックスブレイブになって皇帝を殺す
>>343 俺としてはヒルカワ分が足りなかったと思う。
身も心もボロボロのGUYS一同の前にヒルカワが出て来て一同を罵倒、
「お前たちがメビウスを皇帝陛下に渡さなかったからこうなっちまったんだ!」
と叫びつつミライの目の前でGUYS一同を惨殺。
それを見た皇帝陛下がヒルカワを取り込み第2形態に変身し、
例のファイナルメテオールを強制召還しフェニックスネストを破壊し、
太陽復活に全力を集めるウルトラ兄弟を全員抹殺、
そして、守るべき物など地球には無いと悟ったメビウスが暗黒超人に変身し、
全宇宙の支配者の座をかけて皇帝陛下と仁義無き戦いを繰り広げたら神だったな、
ここ観ると、結局は本編が一番良いと気付かせてくれるねw
とくにすぐ上のがキモイ。
>>347-
>>348 気持ちはわかるが、物語とて生まれたからには祝福してやるのが常だろう?
346みたいなのはネクサスでも無理だろ。
メビウスをコケにしたようなカキコが物語であってたまるかよ。
351 :
名無しより愛をこめて:2007/04/03(火) 00:58:27 ID:o36O9PsWO
メビウスはまだまだ終わらない。
まだ、タイラントとも、
シルバーブルーメとも、
アンタレスとも、
ライブキングとも
ギマイラとも
沢山の復活怪獣と戦ってないのだ!
俺の子供に聞かせる為に作ったメビウスの話。
「テレビではこうだったけど、本当の話はこうだったんだよ」
と吹き込んだ嘘メビウスとか、アヤをコノミに置き換えた話とか
テッペイをコノミに置き換えた話とか、メビウスを脇に回し
サコミズ(ゾフィー)を無駄に強大に描いた話とか書き込んでも良いですか?
353 :
スレ主:2007/04/04(水) 01:45:42 ID:g+cObQIsO
>>352様
OKです!ぜひ書き込みお願いします!。
>>353 こちらはそうしたら、本編のメビウスvs皇帝陛下の裏側での出来事書きたいと思います。
本編裏側で書かれなかった(書ききれなかった)影の部分にメス入れようと思っておりますです。
いつも読んでばかりで申し訳ないと思って自分でも書いてみたはいいものの…
ゾフィーが目立ちすぎて誰が主役か分からなくなった…
356 :
スレ主:2007/04/04(水) 19:09:50 ID:g+cObQIsO
>>355様
「群青の青と影」のようにウルトラマンヒカリが、
主役のエピソードもありますから、気にせず投下してみてください。
>>354様
期待しております。
SF設定や考証がしっかりしているので、面白いです。自分だと「根源存在消滅光線」とか、その辺、字面だけで済ましてしまうので、…onz
業務連絡。
前スレの発掘に成功しますた。
土曜日までには、
『贖罪の向こう側』
のオリジナル完全版をUPします。
また過去スレでいくつか、完結した名作を再掲載したいので、前スレ主のバンバー様、前執筆した方々、このスレにて連絡して戴ければ幸いです。m(__)m
それではまた新作でお会いしましょう。
スレ主様
非情の掟の作者です。連絡了解しまつた。
これより最終3部作のB面ネタを投下いたします…。
真っ暗闇の街中を疾走する1台のミニクーパー。そこには、血走った形相のヒルカワが乗っていた。
ヒルカワ「全く人間って奴は、平和な時に闇を求めて、イザ世の中が真っ暗になったら光を求めようとする!」
呪いの詞を吐きながらヒルカワは、ミニクーパーを制限速度を遙かにオーバーするスピードであ場所にへと向かっていた。
その助手席には何と、GUYSの正式兵器であるトライガーショットとメモリーディスプレイが置かれている。
ヒルカワ「俺の知り合いの筋者に、GUYSチャイナに息子送り込んだ政府高官が知り合いで助かったぜ…!」
その独り言から、相当ヤバイ筋の経由でトライガーショットとメモリーディスプレイを入手していたのは確かであった。
しかも、知り合いの筋金入りのヲタクハッカーの調査でGUYSチャイナからのブツは、違法改造でメテオールシステムを
チューンナップしたものらしかった。
その目の前に、ウルトラマンヒカリとザムシャーが、自らを暗黒宇宙大皇帝と名乗る黒い巨人…エンペラ星人と戦う姿が映った。
が、ヒカリとザムシャーの攻撃はエンペラ星人に片手で受け止められ、指先一つで吹き飛ばされる…。
ヒルカワ「俺は神なんて信じないが、あのエンペラ星人は本物の神だ!皇帝陛下が地球に天罰を下す前に、俺がこの手で
GUYSの連中を一人残らずブチ殺してやる!」
エンペラ星人が地球に降臨した時、人々は天から悪魔が降りてきたと人々は思っていた。4時間前には晴天だったのが、
今は全くの真っ暗闇である。いや、エンペラ星人の超能力で太陽は光を通さない黒いバリアで覆われているため、全太陽系の
惑星が全て闇に閉ざされたのだ…。
そのエンペラ星人を「神」と呼んだ地球人は、フェニックスネスト周辺ではヒルカワ只一人であった…。
ヒルカワはミニクーパーを人気が無くなったフェニックスネストのゲートに滑り込ませた。
派手なドリフトで片輪を浮かせながら急停止するミニクーパー。
そして、サイドブレーキを掛けてエンジンを止めると、トライガーショットとメモリーディスプレイを構えて外に降り立つ。
同時に、凄まじい衝撃がフェニックスネスト全体に走った。エンペラ星人の念動力で基地全体が破壊され、
フェニックスネストその物を庇うようにザムシャーがエンペラ星人の刃によって無念の最期を遂げたのであった…。
ザムシャー『これが…。守ると…、言う事なのか…?メビウス…。』
その今際の際の声はヒルカワにも聞こえていた。その詞を聞き笑いが止まらないヒルカワ。
ヒルカワ「ハハハハハハハ!何がウルトラマンだ!ウルトラマンなんざ、神様の前では手も足も出ないじゃないか!」
嘲りの詞とともにトライガーショットの作動チェンバーをレッドチェンバーに切り換えるヒルカワ。
左手にはメモリーディスプレイを構え、メテオール兵器作動準備は何時でも整っていた…。
「何処へ行こうと言うのかね、君は?」
その時、ヒルカワの目の前に男の声が響いた。声の感じからして6、70位の男の声だ。
その人物は靴音を立てながらゆっくりとヒルカワに近付いて行った。エンペラ星人の攻撃と、雀の涙ほどのGUYSの
反撃の明かりの下で、男の顔が露になって行く…。
ヒルカワ「あんたは、GUYSオーストラリア総監…。」
「そう、元TAC隊長の竜五郎だ…。」
ヒルカワの前に姿を見せた人物は、元TACの隊長にしてGUYS創設メンバーの一人でもあり、現在はオーストラリア支部
総監を努めている竜五郎その人であった…。
ヒルカワ「一体オセアニア地区を仕切る総監が何で、日本に舞い戻ってきた?!」
竜総監「サコミズ総監の身代わりに、国家安全保障局に出頭するつもりだったが、杞憂だったようだ…。」
ヒルカワ「そして、その結果がこの様か…?!お前ら、誰を相手にケンカを吹っ掛けたと思っているんだ?」
トライガーショットを構えながら喚き散らすヒルカワ。が、微動だにしない竜総監。
竜総監「『神』とでも言いたいのかね?あの黒い巨人、エンペラ星人を…。」
ヒルカワ「そうとも…。天変地異を引き起し、ウルトラマンすら反故にも掛けない存在は神様以外いないだろうが!」
竜総監「すると、我々と地球人類全てが、神に逆らった愚者と言う事なのかな?」
ヒルカワ「当たり前だ!俺は陛下の御姿を見て、陛下こそ地球の真の救世主だと確信した!なのにお前らは、
神様の命令に背いてメビウス…。いや、ヒビノ・ミライという寄生虫野郎に味方した!宇宙の平和を守ると称して、
正体も明かせずにコソコソと隠れているウルトラマンに比べたら、皇帝陛下は堂々と正体を明かし、愚かな俺達に
その御姿をお見せになってくれた!そして今俺達は、旧約聖書のソドムとゴモラの如く、陛下の神の炎で焼き尽く
されそうとしているんだぞ!!」
ヒルカワが喚き散らす横で、ガンクルセイダーMXが撃墜されて墜落する様が映る。
竜総監「そうしたら君は、何でここに来たのかね?」
ヒルカワ「マスコミ全てを…。そしてこの俺をコケにしたGUYSの連中と、ヒビノ・ミライの野郎を俺の手でブチ殺しに来た!」
『ヒルカワさん…。それで貴方は気が済むの?』
その時女の澄んだ声が響いた。すると、竜総監の右横に白いドレスに包まれた美しい女性が光の粒子から現れたのであった。
竜総監「南君…、何時の間に?」
夕子「お久しぶりです、竜総監…。私は南夕子、ここにいらっしゃる竜総監の下で働いていました…。」
ヒルカワ「あんた確か…、月の先住民族とか言っていたな…?」
夕子「ええ…。そして私は同時に、ウルトラ5番目の戦士、ウルトラマンAでもあるのよ…。」
ヒルカワ「すると、お前の片割れの男の方は…?」
夕子「星司さんね?星司さんはエースと一緒に、地球から1億5千万キロの彼方にいるわ…。」
竜総監「1億5千万キロ…、太陽か?!」
夕子「ええ…。太陽の表面近くからエースの力の半分を使って、私の意識だけを地球に実体化させたのよ…。」
頷く夕子。既に夕子はヤプールのGUYS・メビウス分断作戦の後、月に誘い出されたGUYSを救うためにテレポート
してきたエースと融合を果たしていたのであった。そのためエースの意識はエース自身と北斗星司だけでなく、
夕子も含めた3つの意識が完全な状態になって現れているのだ。
その横では満身創痍のミライがメビウスに変身し、ヒカリに取り込まれたアイハラ・リュウとともにエンペラ星人に
立ち向かっているところであった。が、エンペラ星人のレゾリューム光線でメビウスは玉砕し、アイハラ・リュウの
ヒカリも無念の敗北を喫し消滅してしまったのであった…。
ヒルカワ「フフフフフフフ…、ハハハハハハハ!見たかよ?メビウスの野郎、陛下にブッ殺されやがったぜ!!
いいザマだ!貴様達の可愛い弟達ももうこれまでだ!それに、地球各地にインペライザーってロボットが再投入
されたぜ…!!総監殿もディスプレイ持っているから判るだろうし、そこの女もテレパシーか何かで確認済だろ?」
そう嘲りながらヒルカワは、トライガーショットにメモリーディスプレイを接続した。
『メテオール・インストール!』
その機械的な声が響き、狂気の笑みを浮かべるヒルカワ。微動だにしない竜総監と夕子。
ヒルカワ「くたばれ、この女(アマ)とジジイ!スペシャルチューンのメテオール光弾で塵も残さず消し飛ばしてやる!」
そして、トリガーは無情にも引かれた…。
その時一瞬、ヒルカワの左右から2つの影が取り付き、ヒルカワを竜総監と夕子から引き離したのであった。
考え無しに違法チューンされたトライガーショットとメモリーディスプレイは目の前で暴発、竜総監は夕子の
作り出したバリアに守られて無事であった…。
竜総監「シンドー君、それにGUYS-USAのカイ隊長まで…。」
シンドー「総監、それに夕子さんも無事で何よりです…!」
カイ「しかし、違法チューンのメテオールがGUYSチャイナから漏れたって聴いて、すっ飛んできて良かったですよ…。」
寸前の所でヒルカワの愚行を止めた2人は、どちらもGUYSの一員であった。
一人は竜総監直属の部下で、GUYSオーストラリアの全身であるUMAの元隊員であるジャック・シンドー。
もう一人はGUYS-USAの全身であるWINR出身のケンイチ・カイ。
2人ともそれぞれの支部の隊長でもあり、同時にウルトラマンと一心同体になっている人間であった…。
夕子「ヒルカワさんは無事なの?」
シンドー「生命には別状はありませんが…。」
カイ「精神的ショックがキツくて、完全に錯乱状態になっています…。」
竜総監「何と言う事だ…。」
思わず目を覆う竜総監。張本人のヒルカワは白目を剥いていて、言葉にならない詞を微かに発しているだけであった。
竜総監「彼の事は私に任せて、君たちは各地に再出現したインペライザーの迎撃を急いでくれ!もうすぐ各国のGUYS
が、ファイナル・メテオールを起動させる…。それを使って君達も、エンペラ星人の一団を地球から叩き出してくれ!」
『G・I・G!』
夕子「既にジョーニアスとチャック、スコット、ベスも駆けつけているし、ユリアンもネオスや21、それにゼアスやナイスも
呼び出しているわ!」
シンドー「そして兄さんたちの方は、太陽を覆うバリアの破壊に出た所でしょう?」
頷く夕子。
竜総監「我々もウカウカしていられないな…。」
そう言ってヒルカワを抱き抱える竜総監。
シンドー「それじゃ!」
カイ「星司兄さんに、よろしく言ってください!」
2人はそう言うと、それぞれの変身アイテム…デルタプラズマーとフラッシュプリズムに精神を集中した。
すると、光に包まれながら2人はそれぞれ、ウルトラマングレートとウルトラマンパワードに変身し、
オーストラリアとアメリカ大陸に向かって飛び去ったのであった…。
夕子「あの子達…。」
竜総監「南君、君もそろそろ北斗の元に戻って行った方がいいぞ?」
その詞を聞き、夕子は思わず微笑んだ。
夕子「ええ…。私、ずっと星司さんと一緒にいるって決めたんです…。」
竜総監「そうだな…、それがいい…。」
そう言う竜総監の目の前で、手を振りながら光の粒子となって消えていく夕子の姿。
それを見送ると、思わず天を仰いだ…。
『ウルトラマンA…、君の詞通りの世界が来るのはまだまだ遠いかもしれない…。』
ふと、そんな考えがよぎった時、信じられない事がフェニックスネストに起きたのであった。
ウルトラマンメビウスが、新たな姿で蘇った事を…。
そしてその中に、ミライを含めたGUYS-JAPANメンバーの姿が脳裏に焼きついた事を…。
星司『夕子!』
夕子『御免なさい、星司さん!竜総監が危なかったから…!』
セブン『グレートとパワードは元気だったか?』
夕子『ええ…、とても元気でした…。』
マン『それだけでも良かったか…。』
ジャック『兄さんたち、エース!タロウがレオ兄弟と80を連れて来たぞ!』
その時、ウルトラ4兄弟の目の前にタロウが、レオとアストラの兄弟と80を引き連れて現れたのであった。
タロウ『遅くなって済まなかった!』
ジャック『ゾフィー兄さんは?』
80『地球に向かっているところです!』
レオ『俺の方もアストラを呼んだから、もう大丈夫だ!』
アストラ『兄さんと僕が組めば100人力だ!』
思わず笑みがこぼれるウルトラ兄弟…。
星司『良かったな…。』
夕子『こちらも負けていられないわね…。』
エース『そうだ…!私も星司と夕子がいれば100人力…。いや、1000人力だ!』
最終3部作B面Ver.
愚者の末路・END
今回の話はいかがでしたでしょうか?
実はサコっちが総監である事がバレる前では、自分は竜隊長が総監だと妄想していましたのでw
それと、パワードやグレートも入れられないか?って思って今回の話を書いてみました。
後はもう一つ、ヒルカワの末路も自分だったらこうするだろうと言う感じで書いたんですが、
Zガンダムのカミーユや、ダグラムのデスタンと被ってしまいましたw<アニメネタスマソ
どちらかと言うと、恩を仇で返すような人間は殺すよりは生きている方が地獄の方が、相応しいのでは?
と、自分は思った次第です…。
またもや長文になってスマソです。
それにこれは追加ですが、ジャック・シンドーは狂本本人のつもりで、
ラストのエースの声は大首領の声wで書いてますm(__)m
復活しなかったので、書いてみました。
『ギマイラの霧』
吸血怪獣ギマイラ
変異鼠怪獣ドブネズラ
爆発するビル、燃え上がる住宅街。その上をガンフェニックスとガンローダーが
飛び去っていく。
二機の行く先には、鼠が巨大化したような姿の怪獣が暴れていた。
テッペイ「アーカイブに存在していません!新種の怪獣です!」
ジョージ「おい、本当か!?」
テッペイ「ロボネズに似てるけど、あの怪獣には生命反応があります」
リュウ「話は後だ、テッペイ、奴の弱点は!?」
テッペイ「わかりません。ですが、体組織は鼠に酷似してます」
リュウ「よし、スペシウム弾頭で一気に蹴りをつけるぞ!」
鼠怪獣に向かって突っ込むリュウ達。一方、地下の避難所では避難した人々がその様子を
テレビで見ていた。GUYSに声援を送る人々。
スペシウム弾頭が怪獣の頭部に命中、火花を散し怪物が倒れたのを見て人々は歓声をあげた。
が、その時。一瞬地響きがしたかと思うと、床のひび割れから白いガスが噴出してきた!
パニックに陥る人々だが、ガスの広がりは早く瞬く間に倒れていく。
モニターでは、止めのスペシウム弾頭を受けた鼠怪獣が大爆発を起こしていた。
フェニックスネストに帰還したリュウ達。
リュウ「弱かったな、ドブネズラ!」
テッペイ「ですね・・・・。でも、何故いきなり・・・・」
マリナ「怪獣の考えてる事なんてわからないわよ、ねえ?」
テッペイ「・・・あの、リュウさん?ドブネズラってなんですか?」
リュウ「俺がつけた。名無し怪獣じゃ呼びづらいだろ。ドブネズミに似てたから、ドブネズラだ」
複雑かつ残念そうな顔のテッペイをしんがりに、GUYSのメンバーがメインルームに入ると、
ミサキ代行がサコミズ隊長と何事か話していた。二人とも深刻な顔をしている。
サコミズ「やあ、お疲れ様」
コノミ「何かあったんですか?」
リュウ「まさか、別の怪獣が!?」
ミサキ代行は首を横に振った。
ミサキ「地下避難施設で、避難した人々が正体不明のガスによって昏睡状態に陥る事件が発生したんです」
ミライ「何ですって!?」
サコミズ「それだけじゃない。全員、重度の貧血状態だったそうだ」
その言葉を聞いたテッペイの顔色が変わった。
テッペイ「まさか・・・・」
急いでドキュメントUGMのデータを開くと、テッペイは幾つかの怪獣の情報を調べ、
一匹の怪獣のデータを出した。見るからに残忍そうな顔をした怪獣だ。
テッペイ「ガスに貧血・・・・条件が合うのは、この怪獣だ・・・・・!」
マリナ「なんなの、その怪獣?」
テッペイ「吸血怪獣ギマイラ。生き物を怪獣に変える能力を持っていて、当時の隊員も怪獣に変えられています!」
マリナ「ちょ、ちょっと待って!じゃああの怪獣は・・・・」
テッペイ「いいえ。あの怪獣はおそらくリュウさんの言うとおり、鼠が怪獣に変えられたものでしょう」
リュウ「なら、その・・・・ギマイラか?ギマイラが人間を怪獣に変える前に倒さねえと!」
テッペイ「ギマイラはデータによれば、一箇所に潜伏して獲物をおびき寄せるらしいです」
ミライ「いるとすれば、地下避難所の付近ですね!早く行きましょう!」
ジョージ「よし!」
サコミズ「待つんだ。皆少し休んだほうが良い」
リュウ「でも、隊長!」
テッペイ「隊長の言うとおりです。うかつに近づいて怪獣化光線を受けたら取り返しが付きません」
納得がいかない表情のリュウ。
テッペイ「少しだけ、時間を下さい。光線への対抗策を考えてみます」
他のメンバーが休養している時、ミライはメインルームでギマイラのデータを見ていた。
そこへ、マル補佐官秘書が入ってくるが様子がおかしい。目が空ろで、足取りもおぼつかない。
ミライ「マルさん?どうかしたんですか?」
マル「やあ・・・・ミライ隊員」
ミライは異変を察し、ウルトラアイで見抜いた。マル秘書官に覆いかぶさるようにして、
異形の怪物・ギマイラが立っている。
マル(ギマイラ)「・・・・おっと。ここで変身するか?」
ミライ「なにが目的だ!マルさんから出て行け!」
マル(ギマイラ)「もちろん出て行く。少し体を貸してもらっただけだ。お前に挨拶するためにね」
ミライ「なんだって?」
マル(ギマイラ)「俺は以前君の仲間に敗れた。何とか生き延びる事には成功したがね。
二度ほど再生のチャンスがあってね、一度は子供の作った玩具に、二度目は凧に乗り移ったが元の
身体を構成しなおす前に倒されてしまったよ」
ミライ「また・・・・人間を怪獣に変えるつもりなのか!?」
マル(ギマイラ)「あの怪獣、なかなかだったろ?前に一度人間を怪獣にした事があったがね、
酷い目に合ったからもっと簡単に操れる生き物にしたんだ。
俺は人間と違って失敗を生かせるからねぇ」
ギマイラはニタニタと笑っている。マルに取り付いていればミライが攻撃できないことが分かっているのだ。
マル(ギマイラ)「だから急がない事にした。ちょうど地下で寝ていた怪獣が居たんでね、
その身体を乗っ取らせて貰った。前の身体に構成しなおすのに、二十年かかったよ。
あの方のお陰だ。前に死んだ時、生き返らせてくれた上に更なる力もくれたんだからな」
ミライ「・・・・あの方?」
マル補佐官秘書の体が痙攣し始め、青黒い霧のようなものが湧き上がって来る。
マル(ギマイラ)「二十年体力が戻るのを待って、もう腹はペコペコだ!さあ、食事の時間だ!!」
ミライ「待て!」
凄まじい速度でマルから離れた霧は、壁を突き抜け逃げ去ってしまった。
霧が地面に吸い込まれた直後、警報が鳴り響く。二匹目のドブネズラが出現したのだ!
GUYSはジョージとマリナが空から、残りのメンバーがテッペイとGUYS開発部が
開発した新兵器を持って地上から攻撃に向かった。
ドブネズラは建物を破壊し、暴れまわる。ミライはテッペイに、ギマイラと話した事を告げていた。
テッペイ「本当に!?ギマイラには知能があるんだ!・・・・ちょっと待って、静かに!攻撃を止めて!」
リュウ「お前何言ってんだ?」
だが、砲撃の手を止めたリュウ達の耳に届いたのは、第七地下避難所へ逃げるようにと指示を出す
緊急放送の声だった。
テッペイ「避難所だ!ギマイラは怪獣を使って、餌にする人間を避難所に集めさせていたんだ!」
リュウ「隊長、第七地下避難所から人を避難させます」
テッペイ「あ、でも放送は続けてください!ギマイラをおびき寄せるんです!」
避難誘導が終わり、無人となった第七地下避難所。だが、放送はまだ続いている。
怪獣はジョージたちがおびき寄せているが、急に避難所から離れ始めたと連絡が入った。
リュウ「お食事中に邪魔はいらないってか」
リュウが言い終わろうとしたその時、地割れが起き白いガスが噴出してきた!
リュウ「今だ!」
地割れに向かって発砲するミライたち。光弾が地割れに吸い込まれ、くぐもった悲鳴が聞こえてきた。
すぐに地響きが激しくなる。
リュウ「急げ、外で決着をつけるぞ!」
ミライたちが外に出た直後、避難所を突き崩し、ビルを巻き添えにして吸血怪獣ギマイラが
その姿を現した。先ほどの攻撃のダメージか、牙が何本か折れている。
ぎろりとリュウ達を睨みつけ、角から怪獣化光線を発射した。光線に包まれるリュウ!
だが、リュウを襲った光線は、体の周りで弾かれている。リュウの制服には、小型の
機械が取り付けてあった。
テッペイ「やった!さすがイデ隊員の開発したバリアーマシン!成功です、これで光線は平気だ!」
ギマイラは光線が効果が無いと見ると、なら踏み潰してしまえと言わんばかりに進撃
してきた。同時に咆哮を上げると、ドブネズラも引き返してくる。
ミライ「リュウさん達はドブネズラを!僕はギマイラを倒します!」
そう言うと、ミライはメビウスに変身した!
現れたメビウスにギマイラは驚いた風でもなく、牙を剥き出しにし襲い掛かってきた。ドブネズラ
も加勢に加わろうとするが、ガンローダーの攻撃に遮られ、ひっくり返った。
ギマイラにパンチを叩き込むメビウス。だが、胴体をつかまれ放り投げられた。
起き上がろうとしたところを踏み潰されてしまう。何度も何度も踏みつけるギマイラ。
例の毒ガスを吐こうと大きく口を開いた隙を突き、メビウスはメビウススラッシュを口内へ
打ち込んだ。爆発が起き、ガスを吐きながら後退するギマイラはドブネズラとぶつかり、
ビルに崩れこんだ。もがくドブネズラの身体を掴み、メビウスに向かって投げつけるギマイラ。
だが、ガンローダーとメビュームシュートを受けドブネズラは空中で吹き飛んでしまった。
続いてギマイラにもメビュームシュートを撃ちこむメビウス。
ギマイラは復活した身体をまた失った。が、青黒い霧が再び空へ逃げ去っていく。
メビウスは渾身の力を込めると、再びメビュームシュートを放った。空気を歪め突き進む
メビュームシュートにギマイラの霧が包まれる。
ギマイラ(クソ・・・・畜生・・・・・覚えていろウルトラマン・・・・あの方の手助けを受けたのは、俺だけじゃないぞ・・・・。
お前が絶望する姿を見れないのは残念だ!自分の仲間を怪獣に変えられたウルトラマン80のように絶望する姿をな!)
恨みの言葉を残し、ギマイラの霧は空に散った。後には、青空だけが残された。
トリヤマ「全く、GUYSの補佐官秘書とあろうものが居眠りとはなんだ、居眠りとは!」
マル「はあ・・・・・なんで私、ここで寝てたんでしょう?」
トリヤマ「ワシが知るわけなかろう!」
マルを叱る補佐官を宥めるサコミズ。戦いに勝利したリュウ達はギマイラの話について話し合っていた。
リュウ「ミライ、ギマイラは確かにテレパシーでミライに話しかけたのか?」
ミライ「ええ。最初はマルさんを操って、二回目は直接話しかけてきました」
テッペイ「確かに、ギマイラは色々と前と違う能力を持っていました。誰かが人為的に手を加えた可能性があります」
コノミ「誰かって・・・・どうして、そんな事を?」
マリナ「地球を侵略しようとしているか・・・・・」
ジョージ「ウルトラマンを敵視する、誰か・・・・か」
ミライは、フェニックスネストの外に広がる空を見上げた。雲ひとつ無い青空だが、
ミライは不安な気持ちを抑えることができなかった。
>>357-
>>365 露骨なヒルカワヘイトはアンチを招きますよ・・・
タイトルを「狂気の末路」に変えてヒルカワは自分が神だと称えたエンペラの攻撃に
巻き込まれて行方不明、にした方がいいと思います。邪神も神と付くんだよ、と
くそ、脚本憎んでキャラは憎まずなんて妄言吹き込みやがって・・・
375 :
スレ主:2007/04/05(木) 20:25:32 ID:4tkmpTtKO
>>374様
訪問&アドバイスありがとうございました。
僕はヒルカワはナイスな、憎まれ役キャラで嫌いではないですね。
ヒルカワみたいのが、いないと写真週刊誌はメモ帳化W
>>374様
ご指摘サンクスです。
>>361-363の下りを改めて書き直していきますです。
>>360 その時一瞬、ヒルカワの上空からエンペラ星人の攻撃の流れ弾が降りかかり、その爆炎でヒルカワの姿が消える。
そして、竜総監と夕子の目の前に2人の日系人の男がバリアのようなものを張り巡らせて竜総監と夕子を守ったのであった。
竜総監「シンドー君、それにGUYS-USAのカイ隊長まで…。」
シンドー「総監、それに夕子さんも無事で何よりです…!」
カイ「しかし、違法チューンのメテオールがGUYSチャイナから漏れたって聴いて、すっ飛んできて良かったですよ…。」
寸前の所でヒルカワの愚行を止めた2人は、どちらもGUYSの一員であった。
一人は竜総監直属の部下で、GUYSオーストラリアの全身であるUMAの元隊員であるジャック・シンドー。
もう一人はGUYS-USAの全身であるWINR出身のケンイチ・カイ。
2人ともそれぞれの支部の隊長でもあり、同時にウルトラマンと一心同体になっている人間であった…。
夕子「ヒルカワさんは?」
シンドー「恐らく、直撃でしょう…。」
竜総監「何と言う事だ…。」
思わず目を覆う竜総監。
しかも、相手が「神」と心酔していたエンペラ星人だったのだから尚更であった。
その時竜総監は、35年前の久里虫太郎の悲劇を思い出していた…。
竜総監「邪神もまた、神だと言うのか…。」
377 :
スレ主:2007/04/05(木) 20:37:11 ID:4tkmpTtKO
>>366-
>>373様
ギマイラは復活してほしい怪獣なのでうれしいです。面白かった、GJ!
ゴースドンやガゼラもギマイラの変身という設定は、大変ユニークですね。
>>365様
味わい深い文章で、何度か読み込むのに値しますね。ヒルカワに対する許せない気持ちは理解できます。
>>356 ではお言葉に甘えて投下してみます。
最終話の別展開です…
「バカな…こんなバカな…!」
エンペラ星人は追いつめられていた。
GUYSの友情の結晶たるメビウス・フェニックスブレイブ。
GUYSの技術の集大成たるファイナル・メテオール。
GUYSの力の全てを受けたその身は、今まさに崩壊しようとしていた。
だが。
「認めん…このような結末は…!」
そう吐き捨てると、エンペラ星人はその右腕を「ある方向」へと向けた。
「!まさか…フェニックスネストを…!」
メビウスがその狙いに気付く…が、それはわずかに遅すぎた。
エンペラ星人が放った光弾は、フェニックスネストを残骸へと変えた…
「そ、そんな…た、隊長が…」
愕然としたメビウスが立ち尽くす。
もし彼らがこの凶行に動揺せず、メビュームナイトシュートを撃ち続けていたら。
エンペラ星人を倒せていたのかもしれない。
だが、それを彼らに望むことはあまりにも酷であった。
これまで彼らを導いてくれた隊長の死は、その戦意を打ち砕くには充分すぎたのだ。
その機に乗じ、エンペラ星人がファイナル・メテオールを破壊する…
地上に落ちてゆくその姿は、まさに最後の希望が潰えたことの象徴のようであった。
「やはり人間など脆い!たかが一人死んだだけでこの有様とはな!」
エンペラ星人がフェニックスブレイブに襲い掛かる。
先刻まであれほど優勢だったフェニックスブレイブは一方的に攻撃を受け続けていた。
フェニックスブレイブはメンバーの心が一つになった時最大の力を発揮できる。
だが今、彼らの心はかき乱され、満足に戦うことすらできない状態にあった。
その戦いを見つめるミサキ達にも絶望の二文字が見え始めていた…
(ここは…私は…死んだのか…?)
サコミズは不思議な空間を漂っていた。
体の感覚がない…何も聞こえない…まるで時が止まってしまったかのようだ。
(そうか…私は…守れなかったのか、彼のようには…)
自分には無理だったのか。やはり彼らと肩を並べて飛ぶことなど絵空事に過ぎなかったのか。
その時、彼の頭の中に直接語りかけるかのような声が響いた。
『サコミズ、目を覚ますのだ、サコミズ。』
(その声…まさか貴方はあの時の…!)
『サコミズ…よくここまで戦ってきてくれた…我々の弟をよく見守ってくれた。』
(しかし…私は…)
自分にそんなことを言ってもらえる資格があるのだろうか。
そんなことを考えていると巨人は自らを語り始めた。
『私はこれまで人間の姿を取ってこなかった…
それは私が我々と人間の絆を理解しきれていなかったからだ。
かつて弟が自らの命を捨ててでも一人の人間を助けたいと言った時、私は驚いた。
それほどまでに彼を惹きつけたものがこの星にはあるのか、と。
あの時の疑問に答えを見つけるために…私は戦ってきた。そして…』
(貴方も…見つけたのか…?)
『そうだ…あの時の彼と同じように…私は君をここで死なせたくないと思っている。
だから…私の命を君にあげよう。』
(そうすると…どうなる?)
『私と君は一心同体になる。そして倒すのだ、あの悪魔を!
彼らを助けられるのは…君と私しかいない!』
その言葉にサコミズが大きく頷いた瞬間、その体は光に包まれた。
カイ「しかし、奴がトリガーを引いた時例の違法メテオールのせいでしょうか、
奴の周囲に空間転移現象が起こったみたいなんです…。」
夕子「空間転移…?」
シンドー「僕にも見えました…。まるで、ヤプールの超獣が出現する時のように空間が割れて、
そこに奴が吸い込まれて行ったんです…。」
竜総監「邪神を神と信じた男が、もう一人の邪神に救われたのか…。」
夕子「それとも、次元の狭間を永遠に彷徨うのか…。」
カイ「因果応報と言うには、虚しい結末ですね…。」
ヒルカワの最後に、後味の悪さを味わう4人。
しかし、竜総監はエンペラ星人の姿を見ると、再び厳しい表情を取り戻した。
竜総監「後の処理は私に任せて、君たちは各地に再出現したインペライザーの迎撃を急いでくれ!もうすぐ各国のGUYS
が、ファイナル・メテオールを起動させる…。それを使って君達も、エンペラ星人の一団を地球から叩き出してくれ!」
『G・I・G!』
夕子「既にジョーニアスとチャック、スコット、ベスも駆けつけているし、ユリアンもネオスや21、それにゼアスやナイスも
呼び出しているわ!」
シンドー「そして兄さんたちの方は、太陽を覆うバリアの破壊に出た所でしょう?」
頷く夕子。
エンペラ星人の攻撃にフェニックスブレイブが地に倒れ伏す。
「終わりだ…ウルトラマンメビウス!」
勝ち誇るエンペラ星人が止めを刺さんと迫る。
誰もが地球を、未来を諦めかけたその時。
「そこまでだ、エンペラ星人!」
よく通る声が響き、その場にいた全ての者の視線が一点に集中する。
そこには―
「サコミズ隊長!」
「総監!ご無事で!」
「バカな、あの攻撃で生きているはずがない!」
歓喜するメビウス、GUYSメンバーと驚愕するエンペラ星人。
その生きていた男―サコミズがエンペラ星人に宣言する。
「エンペラ星人!まだこの星は終わってはいない!
見るがいい!人間の…そしてウルトラマンの底力を!」
そして、サコミズがその名前を叫ぶ。自らの「友」となった彼の名を。
「ゾフィーーー!!!」
「き、貴様は…!」
エンペラ星人が―
「貴方は…!」
メビウスが―
両者共に声を失う。
そこには、銀の巨人の威容があった。
宇宙警備隊隊長にしてウルトラ兄弟最強のウルトラマン―ゾフィーの勇姿が!
「ゾフィー兄さん!隊長が…ゾフィー兄さんに…!?」
「話は後だ、メビウス…いや、ミライ!GUYS…SALLY GO!」
「!…G.I.G.!!」
いつものように。「GUYS隊長」と「GUYS隊員」としてのやりとりをして。
遂に、最終決戦は開始された。
竜総監「我々もウカウカしていられないな…。」
そう言ってシンドーとカイに向き直る竜総監。
シンドー「それじゃ!」
カイ「星司兄さんに、よろしく言ってください!」
2人はそう言うと、それぞれの変身アイテム…デルタプラズマーとフラッシュプリズムに精神を集中した。
すると、光に包まれながら2人はそれぞれ、ウルトラマングレートとウルトラマンパワードに変身し、
オーストラリアとアメリカ大陸に向かって飛び去ったのであった…。
夕子「あの子達…。」
竜総監「南君、君もそろそろ北斗の元に戻って行った方がいいぞ?」
その詞を聞き、夕子は思わず微笑んだ。
夕子「ええ…。私、ずっと星司さんと一緒にいるって決めたんです…。」
竜総監「そうだな…、それがいい…。」
そう言う竜総監の目の前で、手を振りながら光の粒子となって消えていく夕子の姿。
それを見送ると、思わず天を仰いだ…。
『ウルトラマンA…、君の詞通りの世界が来るのはまだまだ遠いかもしれないな…。』
ふと、そんな考えがよぎった時、信じられない事がフェニックスネストに起きたのであった。
ウルトラマンメビウスが、新たな姿で蘇った事を…。
そしてその中に、ミライを含めたGUYS-JAPANメンバーの姿が脳裏に焼きついた事を…。
『北斗…、南君…。彼らこそがウルトラマンAの願いを実現させる、最後の「希望」かもしれない…。』
竜総監は、そう確信していた。
圧倒的。まさに圧倒的であった。
ゾフィーがパンチを放ち、メビウスが上空からキックを入れ…
メビウスが投げ飛ばし、ゾフィーがZ光線で追撃をかける。
GUYSメンバーとしての結束も相まって、既にゾフィーとメビウスは最強のタッグと化していた。
エンペラ星人が苦し紛れにレゾリューム光線を放つ…
が、ゾフィーはそれがどうしたと言わんばかりに片手で弾き飛ばす。
「終わりだ、エンペラ星人!お前は人間の力を甘く見すぎた…
今の私達と、そして彼らに勝てると思うな!」
そのゾフィーの言葉に応えるかのように、世界に光が差し込んだ。
ウルトラ兄弟の活躍により、太陽が光を取り戻したのだ。
「今だ!みんな、奴に止めを刺すぞ!」
「ですが隊長…もうファイナル・メテオールは…」
ゾフィーの号令に不安を口にするメビウス。だが…
「今の我々なら、ファイナル・メテオールがなくとも奴を倒せるはずだ!
信じるんだ、ミライ。自分の力を…そして皆の力を!」
「…はい!」
そしてM87光線が、メビュームナイトシュートが放たれる。
単独でも強力なその光線は、地球人との絆によりさらにその威力を倍加させていた。
最早エンペラ星人に防ぐ術はなく…断末魔の叫びを残し、その姿を塵と変えた。
戦い終わった瓦礫の中、二人のウルトラマンが向かい合う。
「メビウス…よく今日まで戦い抜いた。君も…兄弟の仲間入りだな。」
「いえ…兄さんたちの…そして皆のおかげです。」
メビウスらしい、と思いながらゾフィーが足元を見下ろすと、
自分に敬礼しているミサキやトリヤマらの姿がある。
さらにその向こうには手を振り、口々に感謝の言葉を叫ぶ民衆の姿も。
(そう…我々ウルトラマンは一人で戦えるのではない。
彼らの支えが、声援があってこそ真の力を発揮できるのだ。
私は…やっとあの時の答えを見つけることができた…)
ゾフィーは眼下の人々に応えるように敬礼を返すと、光の国へと飛び立った。
ようやく巡り会った――永遠の友人と共に。
星司『夕子!』
夕子『御免なさい、星司さん!竜総監が危なかったから…!』
セブン『グレートとパワードは元気だったか?』
夕子『ええ…、とても元気でした…。』
マン『それだけでも良かったか…。』
ジャック『兄さんたち、エース!タロウがレオ兄弟と80を連れて来たぞ!』
その時、ウルトラ4兄弟の目の前にタロウが、レオとアストラの兄弟と80を引き連れて現れたのであった。
タロウ『遅くなって済まなかった!』
ジャック『ゾフィー兄さんは?』
80『地球に向かっているところです!』
レオ『俺の方もアストラを呼んだから、もう大丈夫だ!』
アストラ『兄さんと僕が組めば100人力だ!』
思わず笑みがこぼれるウルトラ兄弟…。
その時ウルトラ兄弟全員が、メビウスの生まれ変わった姿をテレパシーで見ていた。
メビウスとGUYSクルーがまるで星司と夕子の如く合体変身し、真の力を解放したのだ…。
星司『良かったな…。メビウスも俺達と同じように地球と宇宙の垣根を一つにしたんだ…。』
夕子『こちらも負けていられないわね…。ミライ君の「姉」として…。』
エース『そうだ…!私も星司と夕子がいれば100人力…。いや、1000人力だ!』
最終3部作B面Ver.
狂気の末路・END
明日は夕方5時半にテレビの前にいる必要がないと思うとさみしい。
(その前のチャンネルロックの麻耶りんは見るけどね(^-^))
でも、ここに来るといろんなメビウスが読めて嬉しいよ。
ラストバトルB面も、アナザールートのゾフィー融合も、ギマイラも面白い。
ありがとう。
商店街を大きな荷物を抱えて歩く一組の男女。ミライとコノミだ。
特にコノミの方はとても楽しげ。
コノミ「早く早く!夕方にはタケナカ総議長は帰国しちゃんだから」
ミライ「はい!でも・・親睦会のメニューがカレーで良いんでしょうか?」
コノミ「あ、ひどーい」
ミライ「い、いやそういう意味じゃなくて、リュウさんとかが寿司だろって
言ってたんで」
コノミ「ミライくんもお寿司の方が良かった?」
ミライ「いいえ!僕はコノミさんが作るカレー大好きです!」
コノミ「(小声で)よかった・・」
タケナカ総議長を囲んで親睦会を行おうとトリヤマが提案し、彼の案が
初めて採用された企画は紆余曲折の末、GUYSジャパン思い出のメニュー
であるカレーライスでタケナカを歓待しようということになったのである。
コノミ、突然振り返り
コノミ「ね、ミライくん。ミライくんは光の国とかに彼女とかいた?」
ミライ「い、いません!」
コノミ「今、好きな女性(ひと)は?」
ミライ「好きな人ならいっぱいいます!リュウさんやサコミズ隊長、GUYS
の皆さんは大好きですよ!」
コノミ「そうじゃなくて・・大切に想っている女性(ひと)とか・・」
コノミ、一歩前に出る。勇気を振り絞ったような表情。
ミライ「・・コノミさんとか?」
コノミ「(微笑みながら)ありがとね、ミライくん」
楽しげな二人の会話を見つめる黒ずくめの男とゴシップ記者ヒルカワ。
<ディレクションルーム>
GUYSが血眼になって捜していた時空波そのものの所在が確認されたのだ。
リュウ「テッペイ、ミライたちに連絡を」
テッペイ、頷いて通信を行う。
テッペイ「ミライくんとコノミさんに連絡が取れません!明らかに
妨害電波のようなモノが通信を阻害しているようです」
ハッと互いの顔を見合わせるマリナとジョージ。
サコミズ「・・・」
<街>
ヒルカワ「地球防衛が職務のGUYS隊員が暢気にデートですか?怪獣や
宇宙人が攻めてくるかも知れないってのに不謹慎だと思いません?」
ミライ「あなたは・・」
何か反論しようとしたミライの腕を引っ張るコノミ。
コノミ「ミライくん、行こ!」
ヒルカワを無視し、通り過ぎる二人。ヒルカワ、歪んだ笑いを浮かべる。
ヒルカワ「もしもし、面白いネタがあるんだけどね」
歩き去る二人を見つめ携帯電話で誰かと会話している様子。
<ディレクションルーム>
サコミズ「確かに、罠かも知れない。だがリュウの言う通り時空波を叩く
チャンスでもある」
隊員たち「・・・」
タケナカ「GUYSジャパンの諸君はフェニックスネストで時空波を叩く
んだ」
サコミズ&隊員たち「G・I・G!」
テッペイ「でも、ミライくんとコノミさんがいないとフェニックスネスト飛行
させるための人員が十分とは言えませんが」
ディレクションルームにアライソが入ってくる。
アライソ「その二人の代わりなら俺がやってやるよ」
リュウ「とっつぁんが?」
アライソ「いいだろ、隊長さんよ」
サコミズ「それは構いませんが・・」
アライソ「アンタに頼まれた例の物は最終段階だ。既にアンタクティカに
送ってある。あとは向こうの岸田総監が上手くやってくれる筈だ。俺が
付いて無くても問題ない」
サコミズ「判りました。それでは頼りにさせてもらいます」
アライソ「ああ」
アライソ、サコミズに耳打ち。
アライソ「ところで・・今日のアンタはどっちのサコミズさんなんだ?」
サコミズ「(苦笑しながら)隊長のサコミズですよ」
アライソ「・・まぁ、いい。(隊員たちを振り返り)いいか小僧ども!
おめぇらも知ってる通り、こいつが飛行したらガンフェニックスは使え
ねぇ!文字通りこいつが最後の砦になるんだ!褌締め直しして気合いれて
いけ!」
ミサキ「(軽く咳払いをする)」
アライソ「あ、こいつはレディの前で失礼。じゃあなんだ、パンツの紐を
締め直して・・」
サコミズ「(アライソの言葉を遮り)GUYSサリーゴー!」
隊員たち「G・I・G!」
<廃墟となった街>
黒ずくめの男(ヤプール)がヒルカワに銃を渡す。
ヤプール「助かりたければこの銃であの男を撃て!」
ヒルカワ、銃を受け取り銃口をミライに向ける。
ヒルカワ「わ、悪く思うなよ」
膝を突いたミライの前にコノミが両手を広げて立ちふさがる。
ミライ「コノミさん!」
コノミ「ミライくんはいつも私に勇気をくれた。だから今度は私がミライくん
を守りたい!」
ヒルカワ「てめぇら、そんなに死にたいのか!」
引き金を引く。銃口から光弾が発射される。思わず目を閉じる。
ヒルカワ「なんなんだよ・・」
コノミが目を開けるとバリアを展開したミライの姿が。
弾丸が尽きた銃を呆然と見つめるヒルカワ。救いを求めるようにヤプールを
振り返る。ヤプールは念動力でヒルカワを吹き飛ばす。ヒルカワに駆け寄る
ミライたち。
ミライ「大丈夫ですか、ヒルカワさん!」
ヒルカワ「よ、寄るな化け物!」
ミライ「僕が・・化け物?」
ヤプール「ハッハッハッ。宇宙警備隊員も人間に掛かれば化け物か。お前は
こんな下等な生物を命懸けで守ってきたんだ!素直になれ。我々と共に
行くと言え」
ミライ「・・・」
コノミ「ミライくんは化け物なんかじゃない!私に勇気をくれた・・私を
ミクラスのお母さんにしてくれた・・ミライくんは私の、私たちの大切な
人よ!」
ヤプール「・・・ならば死ね」
巨大化するヤプール。
ミライ「ヤプール!僕はお前なんかに負けはしない!(コノミを振り返り)
コノミさん・・勇気をくれてありがとう。メビウ〜スッ!」
<月面>
運行システムが不能になってしまったフェニックスネスト。アライソや
テッペイが懸命に復旧作業を行っている。
サコミズ「(仕方がない。こうなったら・・ん?)」
マリナ「石柱は破壊できるわ!今、声が聞こえた!」
声の内容を皆に伝えるマリナ。
テッペイ「つまり、石柱のある部分を破壊すればフェニックスネストは」
マリナ「そうよ」
リュウ「幻聴じゃないのか?」
サコミズ「幻聴じゃないよ。声の主は味方・・そうだよね、マリナ?」
マリナ「はい・・もしかして隊長にも聞こえたんですか?」
サコミズ「(やや慌てて)いや、その声が聞こえたマリナを信頼している
んだよ」
マリナ「隊長・・」
テッペイ「しかし、どうやって石柱までたどり着きます?」
ジョージ「くっ・・そうだ。一体どうやって」
アライソ「方法ならある」
モニターを操作するアライソ。そこには旧式戦闘機の姿が。
リュウ「こいつは?」
アライソ「小型ビートルだ。万が一の事を考えて2機積んできた。
宇宙空間でも使用可能なようにちょいと改造してある」
リュウ「随分と骨董品じゃねぇか」
アライソ「ガンローダーよりはマシだ。小僧、俺の腕が信用できねぇか?」
リュウ「ヘヘヘ。わかったよ。隊長!」
サコミズ頷く。
サコミズ「ジョージとマリナは石柱を破壊。リュウはもう1機で二人の護衛
だ」
リュウ&ジョージ&マリナ「G・I・G!」
<街 通常空間>
狂喜しているヒルカワに駆け寄るミライ。
ミライ「良かったですね、ヒルカワさん!」
ヒルカワ、邪悪な笑みを浮かべる。
ミライ「!?」
ヒルカワ「見たぞ、お前の正体。黙ってるつもりはないからな!」
立ち去るヒルカワを呆然と見つめるミライ。そのミライに北斗の声が
響く。
北斗「優しさを失わないでくれ・・(以下略)それが私の変わらぬ願いだ」
頷くミライ。
コノミ「ミライくん?」
ミライ「はい?」
コノミ「人間、嫌いになっちゃった?」
ミライ「いいえ。今日僕は人間の強さを学んだ気がします。ヤプールに勝て
たのは、離れていてもいつも近くに感じる仲間と・・」
コノミ「仲間と?」
ミライ「とても勇気のある僕の大切な人のお陰です!」
コノミ「ミライくん・・」
コノミ、意を決したようにミライの頬に唇を寄せる。
ミライ「!?!?!?!!!」
通信機が鳴り、慌てて応答するミライ。モニターの中にはリュウたちの姿が。
リュウ「ミライ。これから帰るからな」
ミライ「はい!」
モニターの中でリュウを押しのけ、マリナが姿を現す。
マリナ「あれ?コノミちゃん、何か良いことあった?」
一緒にモニターを見ていたコノミ赤面し被りを振る。
マリナ「こっちは大変だったんだから〜。あたしが買いだし担当に
なりたかったわよ〜。そうすれば、ミライくんとデート出来たかもしれ
ないしね〜」
ミライ「デート!?買い出しってデートなんですか!?」
マリナ「さぁ・・少なくてもコノミちゃんはそのつもりだったかもよ」
コノミ「ちょ、ちょっとマリナさん!」
395 :
スレ主:2007/04/07(土) 17:44:49 ID:VxyFVyE7O
プロローグ
あの戦いから、数か月後。ミライ=メビウスは光の国に帰還。
他のメンバーはそれぞれの道へ。
サコミズ隊長…いや総監はタケオカ最高評議長と共に、更に強固な組織編成の為、世界各国へ交渉と説得に日々奔走している。
トリヤマ補佐官は悠悠自適な引退生活。
マル補佐官に引き継がれた。頼りないからミサキ女史のサポート付きだが。
そして俺、アイハラリュウがNEO-GUYSの隊長に就任した。
新型戦闘機。ガンドラグーン。重装備と重武装の最新型。リュウには、希望として、スピード重視の専用機、ガンホーネットが与えられた。
今日も厳しい飛行訓練。
しかし、訓練校出身のエリートから選りすぐったメンバーは難なくメニューをこなしていった。
タイトル
『永遠のクルーガイズ』
ミサキ女史は隊員食堂で、リュウ隊長を見かけ、相席した。
ミサキ「元気そうね、でもこのごろ落ち着いたというか…」浮かない表情を見る。リュウ「今になってようやくサコミズ隊長の気持ちが、わかりますよ」
ミサキ「貴方らしく引っ張っていけばいいのよ」
リュウ「でも、あいつらには、あいつらの世界があるんです」
「セリザワさんもサコミズ隊長も何だかんだで俺たちを立てて任せてくれた」
言うべき時が来たら言わせてもらいますがね、と言うとメモリーディスプレイが鳴った。リュウ「アライソのおやっさんから呼び出しだから」
とミサキに一礼して席を外した。
ミサキは頼もしく感じる反面、窮屈そうで少し気遣いした。
戦闘機格納庫。
アライソとリュウが整備を立ち合う。
アライソ「今更メテオールを封印するとは…上は何かんがえてんだ」
リュウ「今までは素人集団だから戦力的に心許ないから、多少危険でも頼らざるを得ないんでしょう」
アライソ「本音を言えよ」
リュウ「世界各国が、日本のメテオール独占状態に不満を持っている…」
アライソ「この機体もUSAからの押しつけだろう」
リュウ「軍産複合体が国を動かしてますからね、不満を解消しないと、テーブルにも座らない」
アライソ「USAが抜けたらGUYSは崩壊するってか……」
「しかしこの機体、戦争するみたいで気に入らねぇ」リュウ「……あの件駄目になりましたから」
アライソ「何だと!脱出にメテオールの転送装置を組み込む位でも駄目なのか!?」リュウ「サコミズ隊長もかなり交渉粘ったんですが」
アライソ「…今の隊長はオマエだろうが、しっかりしろ」
リュウ司令室へ。
各隊員が、シュミレーションデーターを組み立てている。
リュウ覗き込む。
リュウ「見事なもんだな」
ハヤト隊員
「この威力なら、怪獣も仕留められますよ」
リュウ「町中で使うのか?被害を出すのは……」
アユミ隊員
「もちろん避難完了してから戦闘開始します」
リュウ「それまで待機していていいのか?」
アユミ「私達の装備を最大限活かすなら其の方が」
コウイチ隊員
「下部組織が迅速に対応しますから、そんなに気にするほど待たなくても…」
「まっちょっとした休憩ですかね」
リュウの顔色が変わった。
コウイチの前に顔を合わせ睨み付ける。
コウイチ「……」
だがリュウ、向きを変えて、ドアへ。
去りぎわに今日の当直は俺だから解散しろと言い退出する。
ミサト隊員
「馬鹿ね、熱血鬼のリュウって知らないの?」
コウイチ「…あれが?どうかしているよ」
「さすがメテオールなんて物騒で訳解んないもの使ってるだけのことあるな」
リュウ星空を見上げる。
「ミライ……気合いが足りねぇのは俺の方だ……」
宇宙。
メビウスが他の新人ウルトラマンを指導している。
隕石群をメビュームシュートで破壊する。
続けて新人達が光線を放つ。
うまく当たらない者に手とり足とり指導するメビウス。
司令室に戻るリュウ。
シュミレーションデーターに赤丸と走り書き。
コウイチ《ビル街に誘い込んで身動きとれない怪獣を集中放火で仕留めて撃退する》ミサト「コーヒーどうですか?」 リュウ「頂こう、何故帰らなかった?」
ミサト「生意気なあいつの事が気に障ったんじゃ…」
リュウ「おまえらは良くやってる」
ミサト「そう……ねぇ隊長、ウルトラマンと仲間で戦ったんですよね」
リュウ「ああ」
ミサト「一緒にいて…どんな人なんですか?」
リュウ「優しくて…不器用だが素直で…カレーが好きなやつだ」
ミサト「私!カレー得意なんです!今度食べさせてあげたい、会いたいなぁ!」
地球に隕石群が飛来。
幾つかが東京湾岸に落下。水飛沫をあげ、怪獣出現!怪獣レッドギラス。
角から怪光線発射!
海面が盛り上がり津波が発生!
ビル街が!都市が!津波に飲まれていく!
水に浸かった状態の都市を進撃するレッドギラス。
ミサキ、司令室に連絡。
「レジストコードレッドギラス、出動要請します」
隊員は全員司令室に。
ハヤト「待ってくれ、住民の避難は完了したのか?」
マル補佐官済まなさそうに「津波と……水が…レスキュー隊も…二時遭難…」
ハヤト「はっきりしろ!避難完了するまでは出撃しないぞ!あんたらの責任だろ!」
アユミ「そうよ!攻撃で巻き添えで犠牲がでて非難されるのは私達なのよ!」
リュウ「出撃する」
ハヤト「隊長!あいつらの怠慢でこちらが責任問題になったらどうなります?」
リュウ、ハヤトの胸ぐらを掴む。リュウ「ふざけんなよ、責任とか怠慢とか関係ねえだろ、それに俺が隊長だ」
コウイチ「待ってください、武装が使えないなら」
「機体の重量でみすみす落とされにいくようなもんです!」
リュウ「それなら、必要最低限の武装装備で外せるようにしてある、なあオヤジ」モニター切り替わり、
アライソ「確かに、爆弾、限定核の装備なんかは外した」コウイチ「むざむざ死にに行くようなもんです!」
リュウ「強制はしない」
「俺たちは怪獣と戦争するのが目的じゃない。怪獣から人命を守るのが目的だ」マル「わ、私も現場で陣頭指揮を執ります!」
リュウ「あぁ、頼りにしてるぜ」ドアを開け格納庫へ。通路を走るリュウ。
後を追ってミサトが駆け付ける!
リュウ「おまえらまだ俺を止めるのか?」
ミサト「私、一緒に行きます!ウルトラマンに会ったとき胸を張って会いたいんです!」
リュウ「わかった!死ぬな、いや死なせはしない、俺の命に変えても守る!」
リュウはミサトにガンホーネットに搭乗するよう命じた。
リュウ「お前は飛行訓練の成績が一番だからこの機体も乗りこなせるだろ?」
ミサト「大丈夫ですが……隊長は?」
リュウ「あれだ」
隣の機体に目配せ。
ブラックドラゴン3。
アライソ「隊長さんの希望で、レストアした」
ミサト「でも、あれ特攻機じゃないですか!」
アライソ「だから生存性を確保できるよう機能を追加したんだ、武装を減らしてな」ハッチ閉める。
ミサト「安心しました!発進します!」
カタパルトが稼働して態勢が整う。整備員がOK合図。アフターバーナー噴射!
ガンホーネット発進!
リュウもブラックドラゴン3に搭乗。
アライソ「お前の我儘に付き合ってやった以上必ず…」
リュウ「誰一人死なせやしねえ!」ハッチ閉める。
アライソ「馬鹿野郎!お前も生きて帰れ!機体はブッ壊しても造ってやる!」
続いて発進する。
アライソ、残りの三人の隊員が来たのに気付いて発進準備を指示する。
レッドギラス進撃中。
ビルを破壊!
水に浸かった住宅を通り過ぎる。
屋根に上がって避難して、助けを求める幼い姉弟。
弟、しっかり姉にしがみ付き、姉は弟を庇う。
その姉弟を見ながら怪獣進撃。
通過後、レスキューが駆け付ける。
先行した二人に追い付く三人。
リュウ「遅刻かよ」
ミサト「ハヤト君、一人で大丈夫?」
ハヤト「ノープログレム!」
リュウ「怪獣を居住区から、引き離す!行くぞ!」
四人『G・I・G!!!!』
リュウを先頭に4機が編隊を組んで東京へ向かう!
マル職員と水陸両用車に乗り込み、無線で呼び掛け、救難信号を確認した、場所にレスキュー隊を派遣指示したりする。
リュウ達、到着。
レッドギラスを確認。
リュウ「攻撃開始だ!」
ガンドラグーンがロケット弾を発射!命中!
だがレッドギラスの体から煙が立つ位でびくともしない!
無傷の状態でレッドギラス吠え、怪光線を機体に向けて発射!
ガンドラグーン2機、紙一重でかわす!
ハヤト「ガッデム!限定核さえ使えれば、あんな奴!」
コウイチ「あいつに指示を出してるマグマ星人がいるはずだ!そいつを叩けば…」
アユミ「そんな奴どこにも居ないわよ!」
リュウ「落ち着け!ドキュメントMACでは、知能の高い地球侵略を行う怪獣がしばし確認されている!」
「推察するに星人とは服従より協力関係にあったんだろう!」
「ミサト!フォーメーション・ヤマト・パターンBだ!行けるな!」 ミサト「行けます!了解」怪獣の足元スレスレに飛行して怪獣の共通の急所、
それは喉元を狙う攻撃だ!囮でリュウが正面から攻撃! リュウ「こいよ!真っ赤野郎!サシで勝負だ!」
突然水柱が吹き出す!
ミサト「きゃあ!」
操縦桿を引き上げ急上昇!ブラックギラス出現!
リュウ「うおおおぉぉ!!」ギラス兄弟、光線をブラックドラゴンに浴びせ機体炎上!高度が下がり墜落寸前!
機体が光に包まれる!
光が実体化して火が消えていく!
リュウ「もう大丈夫だ!」
機体を放し、噴射して再飛行!
実体化して姿を表す光。
ウルトラマンメビウスだ!颯爽と立つ!
ミサト「隊長!来てくれました!」感激する。
リュウ「ミライ……」
メビウス、リュウの方に視線を合わせ頷き、怪獣に向かって突っ込む!
メビウス、レッドギラスに回しげり!続いてブラックギラスにもバックスピンキック炸裂!
よろける2体を掴み押し出す!
レッドギラスを投げ飛ばし、ブラックギラスと組み、引き倒す!
背後から襲うレッドギラスの腕を掴み、一本背負い投げで水面に叩きつける!
すさまじい水飛沫が!
ガンドラグーンとホーネットが、バルカン砲で怪獣を攻撃!
よろけるギラス兄弟。
コウイチ「あと少しだ!」
レッドギラス、ブラックギラス離れて角が光り合図。リュウ「離れろ!」
2体の怪獣回転!
回転が速度を増し高速化!二つの竜巻に変化!
ギラススピンだ!
メビウスに竜巻が襲い掛かる!
竜巻の中翻弄されるメビウス!
ギラス兄弟共通の背中の刀がメビウスを傷つけ、体力を奪う!
倒れるメビウス!
リュウ「こんな所でへたばってんじゃねえぞ!」
マリナ「アンタもね!」
ジョージ「ガンフェニックス!スピリッドオフ!」
ガンフェニックス飛来!
分離して攻撃!
リュウ「お前ら……どうして……ここに……」
トリヤマ「私が連絡を取って召集した」マルに向かって、「全く、お前はいつまでたっても、頼りないな!」
407 :
永遠のクルーガイズラスト:2007/04/08(日) 10:19:02 ID:Tvp7ORs5O
コノミ「子供達を守りたいんです!」
テッペイ「ギラススピンは頭の角で合図してタイミングを計って行います!」
サコミズ「メテオール解禁!」
再びR&Bギラス、スピンの態勢に!
ジョージ「バリアプルバルサー!」2号機から回転ファン展開!猛竜巻がギラススピンとぶつかる!
ギラススピン停止無力化。サコミズ「スペシウム弾頭弾!ファイヤー!」
1号機が発射!
それぞれR&Bギラス兄弟の頭に着弾!
角が破壊される!
メビウス、メビュームシュートの構え!
背中の刀に命中!爆発!
続いてメビュームブレードで2体をまとめて斬る!
大爆発!!
そして…。再会する二人。新旧メンバーに囲まれて。ミライ「隕石群に紛れている怪獣を追跡してきました」リュウ「でお前、後進指導はほったらかしかよ?」
ミライ「難しい課題を与えましたからしばらくは…」
ウルトラマンゼルファ
「出来ました!」
テッペイ「課題って瞬間移動の事?」ミライばつが悪そうに頷く。
一同爆笑。
リュウ「お前もウカウカしてられないな!俺もこいつらを鍛えなおしてやるぜ!」END
408 :
名無しより愛をこめて:2007/04/08(日) 10:22:26 ID:Q5qPyFVB0
ピッポリト星人の話。兄弟全員またブロンズ像にされる。
409 :
スレ主:2007/04/08(日) 11:02:10 ID:Tvp7ORs5O
>>395-407 なんとか書き終えますた…。
予定より大幅に時間オーバーしてしまい、オリジナル版の再録が出来なくなり、申し訳ありませんm(__)m
今しばらくお待ちください。
また、意見、批判、注文、よろしければ感想お願いします。
410 :
名無しより愛をこめて:2007/04/08(日) 17:37:20 ID:m6a6epjkO
ノープログレム
一部半角だからわざとだろ。
間違った英語を使うというキャラづけは面白いと思うよ。
<総監室>
演説を終えたサコミズ、カメラに向かって頭を下げる。
シキに向かっていく。
サコミズ「少し外の空気を吸ってきます。大丈夫です、逃げませんから」
シキ「・・・」
屋外通路に続く長い廊下を総監服のサコミズ、歩いていく。
屋外通路に出たサコミズ、タケナカに託されたカードキーを見つめる。
そこへ、ミライを除くGUYS隊員、トリマル、ミサキがやってくる。
ミサキ「総監、タイムリミットまで時間がありません。指示を」
一同、笑顔でサコミズの指示を待っている。
声「いい部下だな、サコミズ」
一同が振り返ると、そこには隊長服を着たサコミズの姿が!
一同「!!!!」
サコミズ総監「彼らがいい部下だって事は君も知っているだろう?」
サコミズ隊長「ああ、そうだな」
リュウ「これは、一体?」
ジョージ「隊長がふたり?」
サコミズ総監は一同を見渡すと説明を始める。
サコミズ総監「サコミズという男は見ての通り二人いたんだ。1人は
冥王星宙域で円盤群と遭遇しウルトラマンに助けられ、ウルトラマンと
共に戦う事を選んだサコミズ・・」
今度は隊長服のサコミズが口を開いた。
サコミズ隊長「もう1人はその地球人の勇気に感銘し、彼の手助けをする事
を決意したウルトラマン・・」
自演擁護乙
確かに、半角と全角の使い方はおかしいと思っていたけどね。
サコミズ総監「地球に帰還した私はGUYS創立に奔走した。紆余曲折を経て
GUYSは立ち上がった。私は総監になりGUYSジャパンを任せられた・・
ディノゾール襲来でセリザワ君たちを失ってしまった私は隊長職と兼任する
事にした。だけど・・」
サコミズ総監はいったん言葉を切って溜息をついた。そして再び口を開く。
サコミズ総監「途方もない脅威が地球に迫りつつあると『彼』から知らされ
私は、総監としてそれに備えなければならなかった」
サコミズ隊長「私は脅威の元凶であるエンペラの動向調査、そしてツルギと
なってしまった恒点観測員の追跡のため地球に降り立った」
リュウ「それってヒカリの事か?」
サコミズ隊長「ああ。私は『彼』にコンタクトを取り、協力を仰いだ」
サコミズ総監「私は『彼』にサコミズとして地球に滞在するように提案
した。さっきも言ったとおり総監と隊長の2足草鞋は想像以上にハードでね
・・私が総監の業務で隊の指揮を執れない時、彼にクルーGUYSの指揮を
委任したんだ」
ジョージ「それじゃ、俺たちはずっとウルトラマンの指揮で戦っていた
のか・・グラシアス!」
サコミズ隊長「いやいや、ずっとじゃない。『彼』に総監としての職務が
あるように、私にも私の任務があるからね」
テッペイ「そ、それじゃ時々入れ替わっていたということですか?」
頷くサコミズ隊長。
トリヤマ「全然気付かなかった・・」
サコミズ隊長、ニッコリ笑って、
サコミズ隊長「トリヤマさんが初めてのお使いに行ったとき、GUYSに
いたのは私です」
トリヤマ「げっ!」
サコミズ隊長「それと、テッペイが命懸けで病院を守った時も」
テッペイ「ほんとですか!」
サコミズ隊長「ミクラスがコノミちゃんをお母さんと認めたときも」
コノミ「!」
リュウ「ちょっと待ってくれ!ミライがインペライザーにやられて、タロウ
も苦戦したとき、アンタは一体!」
サコミズ隊長「あの時も指揮を執っていたのは私だ」
マリナ「そんな!ミライくんはあんなに危ない目にあったのに!」
サコミズ隊長「すまない・・出来ることなら私もメビウスやタロウを
助けたかった。だが、私が姿を現すことはエンペラの目論見通りになってし
まう恐れがあったからね・・私は隊長のサコミズとして戦うしかなかったん
だよ」
ミサキ「エンペラの目論見?」
サコミズ隊長「エンペラの目的は地球侵略ではない。我々ウルトラ一族に対
する復讐なんです」
一同「!」
サコミズ隊長「ヤツの力は強大で完全に倒すためにはウルトラ兄弟合体光線
か私の能力全てを開放するしかない・・いや、それでも倒すことは難しい」
テッペイ「能力全ての開放?」
サコミズ総監「『彼』が能力全てを開放すれば地球が吹き飛ぶほどの力を
発揮してしまうんだよ、テッペイ」
テッペイ「それって・・」
サコミズ隊長「私たちウルトラ一族とって地球は掛け替えのない星だ。
ヤツを倒す為にそれを犠牲にする事は絶対に出来ない・・だが、ヤツは
地球に降臨しようとしている。オマケに太陽すらも・・」
サコミズ総監「エンペラは地球と太陽を人質に取った・・そういう事か」
リュウ「それじゃあ、他のウルトラマンたちは手出し出来ないって事か!
もう勝ち目がねぇのかよ!」
サコミズ総監「リュウ、君がいつも言っていた言葉を思い出せ。『地球は
我々人類自らの手で守り抜かなければならない』・・・今こそ、この言葉を
胸に、戦うときだろう?」
リュウ「総監・・。そうだ、俺たちの手で守り抜くんだ!この地球を!」
サコミズ隊長「その意気だ。サコミズ、私は太陽復活作戦の指揮のため一旦、
地球を離れなければならない」
サコミズ総監「ああ。後は任せてくれ」
サコミズ隊長「メビウスとみんなを頼む。私のかけがいのない部下なんだ」
サコミズ総監「ハハハ。おいおい、それは俺も同じだし、この一年の間、
半分以上は俺が指揮を執っていたんだぞ?」
サコミズ隊長「そうだったな・・では一旦お別れだ。さらばだ、もう1人の
私・・地球の友、サコミズよ」
サコミズ総監「また逢おう、もう1人の俺。異星の友、ゾフィーよ」
サコミズ隊長の姿が光に包まれ、宇宙に向かって飛んでいく。
一同は、その光を眩しげに見送った。
418 :
名無しさん:2007/04/11(水) 21:58:43 ID:RPoC8/k30
保守
>>417 コッチの方がいいわwww
本編だとサコッちがウルトラ関係に事情通すぎたりして、最後に数分ゾフィーじゃ
違和感があってね。総監兼任だってのもサプライズなさすぎだし。
ギリギリで篠田さんの気が向いた時のためにおいしいポジションを空けてたのか?
<美山保育園>
園児たちを迎えに来た母親たちに挨拶する保育士たち。
保育士たちは仕事から開放され教室内の片づけを行っている。
保育士A「ようやく終わったわね・・今日、これからどうする?」
保育士B「明日は休みだし、飲みにでも行こうか?」
保育士A「そうね、じゃあ園長先生も誘って・・」
そこへ園長が入ってくる。
保育士A「あ、園長先生。これから私たち、食事に行くんですけど
園長先生も良かったら・・」
園長、微笑しながら首を振る。
園長「若い人は若い人同士で行ってらっしゃい。こんなオバサン誘って気を
使わなくて良いから」
保育士B「オバサンだなんて・・充分いけてますよ!」
園長「ありがとう。でも、本当にあなた達だけで行ってきなさい」
園長、微笑みを絶やさないまま、教室を出る。
保育士B「園長先生って、彼氏とかいないのかな?」
保育士A「さあ・・以前聞いた話じゃ、なんとなく結婚しそびれたって
いってたけど・・」
保育士B「確か、GUYSに居たことがあるんでしょ?」
保育士A「らしいわね。もしかして殉職した同僚と結婚の約束してたとか」
保育士B「もしそうなら勿体ないわよね。同じ女から見ても凄く可愛らしい
のに」
<美山保育園園長室>
園長、自分のデスクに着席し、引き出しから一枚の写真を取り出す。
GUYSの仲間たちと撮影した写真だ。
園長(今日で15年かぁ・・。ミライくん、元気でやってるかな。あの時は
お別れ会も出来なくて突然のお別れだったけど・・逢いたいな。話したい事
いっぱいあるのに・・)
園長、白いダイアリーを取り出す。表紙には「ミライくんへ」と書かれて
ある。
園長(1年に1度、その年にあったことを書いてきたけど、今年で15回目ね)
園長、パラパラとページをめくる。
園長(最後にみんなと会ったのは5年前か・・リュウさんとマリナさんの結婚
式の2次会だったっけ・・)
<美山保育園園長室>
【園長のダイアリー 2017年】
今日は、久々にGUYSのみんなと会ったんだよ。みんなそれぞれ忙しくて
顔を合わせるのはすごく久々だったんだ。
今日はね、リュウさんとマリナさんの結婚式だったんだよ!意外な組み合わ
せだと思う?
テッペイさんなんか、二人の結婚を知ってウルトラ兄弟を見たときと同じよ
うなリアクションしたんだって。
マリナさんはジョージさんと・・だと思っていたみたい。でも、あたしは
そんなに驚かなかった。だって、リュウさんとマリナさんって凄く良い感じ
だなって昔から思ってたし(マリナさん曰く『腐れ縁』らしいけど)、ジョ
ージさんはスペインリーグに復帰早々向こうの人と浮き名を流しまくってた
しね。
マリナさんはマリナさんでGPレースでヨーロッパを転戦してたんだけど
クラッシュにあって大怪我しちゃって・・今は全然元気なんだけど、レーサ
ーとしては復帰出来ないことが判って・・傷心のマリナさんを誰よりも元気
づけていたのがリュウさんなんだよ。
<美山保育園園長室>
【園長のダイアリー 2017年】
あたしも日本の病院・・クゼ総合病院にイギリスから転院してきたマリナ
さんのお見舞いに行ってたんだけど、いつもリュウさんが居てね。賑やかな
病室だったなあ。マリナさんも嬉しいくせに『GUYSの隊長ってそんなに
暇なの?』なんて憎まれ口叩いたりして。
リュウさんはリュウさんで『少しはおしとやかになれよ、高ビー女』なんて
言い返して。
あんまり騒ぐものだから、テッペイさん・・ううん院長先生から叱られた
事もあったんだよ。
それからしばらくして、マリナさんは退院したんだけどリハビリをするために
しばらく通院していたんだ。
その時もリュウさんは非番の時は必ず来てくれたんだって。花束とかじゃなく
て、スポーツドリンク片手に。
リュウさんらしくていいよね。そのうちつかず離れずの関係になったみたい。
でも、二人が結婚を決めるまで色んな事があったんだよ。
ジョージさんはバツ2になっちゃうし、テッペイさんは10歳も下の娘と結婚
するし・・
で、結婚式当日。この日はサコミズ隊長・・ううん、サコミズ最高総議長も
、ミサキ総監も、マル報道官も、トリヤマさんも来て凄く嬉しかった。
驚いたのがサコミズ最高総議長が、全然変わらないんだよ。白髪混じりに
なっていたけど、静かに笑う姿はあの頃のまま。
<美山保育園園長室>
【園長のダイアリー 2017年】
あたしは・・少しオバサンになっちゃったかな。きっとミライくんが見たら
ガッカリしちゃうかも・・
マリナさんは凄く綺麗だったよ。指輪の交換の時、リュウさんがちょっと
モタついたら、お尻を蹴っ飛ばしてたけど・・
<2022年 クゼ総合病院 >
ICUの扉の前に、リュウ、マリナ、ジョージ、ミサキが沈痛な面持ちで
長椅子に腰を下ろしている。
リュウ「コノミ・・くそ、いったいなんだってこんなことに!」
マリナ「かなり、心臓が弱ってたみたい・・」
ミサキ「テッペイ・・院長先生の話じゃ五分五分って」
リュウ「よしてくれ!コノミが死んじまうはずねぇ!あいつはGUYSの
誰よりも勇気があって、誰よりも優しかったんだ・・そんなコノミが死ぬ
はずねぇ!」
ミサキ「アイハラ隊長・・」
リュウ「す、すみません、ミサキ総監」
ミサキ「いいのよ。私たちみんな、あなたと同じ気持ちよ。だから今は祈り
ましょう」
ジョージ「・・今は祈ることしかできないのかっ」
ICUの扉が開いて、テッペイが出てくる。その表情は暗い。
ジョージ「テッペイ、コノミの容態は!」
テッペイ「どうしてこんなになるまで放って置いたのか・・今のコノミさん
は開胸手術に耐える体力がありません・・」
リュウ、テッペイの胸倉を掴む。
リュウ「何とかしろ!お前、医者だろ?頼む、コノミを助けてやってくれ!」
テッペイ「・・・やれることはやりました。後は奇蹟を待つしか」
ジョージ「奇蹟だと?コノミは幸せになんなきゃならないんだ!あいつが
一体何をしたっていうんだ。一所懸命戦って、一所懸命子供たちを慈しんだ
あいつがなんで死ななきゃならない!」
リュウ、テッペイの胸倉から手を離すと外に向かって駆けだしていく。
<クゼ総合病院 外>
リュウ、声の限りに叫ぶ。
リュウ「ミラーイッ!この声が届くなら、コノミを助けてやってくれ!
頼む!ミラーイッ!」
リュウの肩に置かれる手。リュウが振り向くとマリナが立っている。
マリナ「静かにしなさい。ここは病院なのよ」
リュウ「す、すまねぇ・・」
マリナ「そろそろ帰隊する時間でしょ。フェニックスネストに帰りなさい」
リュウ「バカ野郎、コノミがこんなんなのに帰れるか!・・どうせ帰った
って怪獣は10年以上現れてねぇんだ。俺が帰らなくったって・・」
マリナ、リュウの頬を平手打ちする。
リュウ「!」
マリナ「あんたは何?医者?それとも奇蹟を起こせる聖人?・・違うわ、
クルーGUYSの隊長なのよ!あんたがここにいても何も変わらない。
でも、もし怪獣が現れたら?隊長のあんたが居なくてどうやって隊員たち
は怪獣と戦うの!」
リュウ「・・お前」
マリナ、溢れる涙を拭おうともせずリュウを見つめる。
マリナ「あんたは・・いいえ、アタシたちはミライくんに約束したのよ?
地球の平和は俺たちに任せてくれって!」
リュウ「そうだったな・・ごめんな、泣かせちまって」
リュウ、マリナの頬に伝わる涙を指で拭う。リュウたちの後ろからミサキが
歩いてくる。リュウ、居住まいを正し、ミサキに相対する。
リュウ「ミサキ総監、自分はこれより帰隊します。申し訳ありませんが」
ミサキ「わかってるわ。コノミさんの事と奥様のことは心配しないで」
<クゼ総合病院 ICU>
コノミ、生命維持装置をつけられてベットで眠っている。
コノミ(あたし・・このまま死んじゃうのかな・・それでもいいかな・・
ちょっと残念だけど、充実した人生だったって言えるもん・・)
その時謎の声が意識不明のコノミの脳裏に響く。
声(コノミさん・・コノミさん・・)
コノミ(お迎えが来たのかな・・あれ?なんだろう・・とっても暖かい光が
・・それにこの声は・・どこかで聞いたことがある)
声(コノミさん、僕ですよ・・コノミさん・・)
コノミ(ひょっとして、ミライくん?)
<光に包まれた世界>
コノミ「ミライくん?・・ミライくん!」
ミライ「お久しぶりです、コノミさん」
コノミ「どうして、ミライくんが?もしかして、ここって天国?」
ミライ「違いますよ、コノミさん。また地球に来ることになったので
ご挨拶に来たんです」
コノミ「地球にって・・ホント?もしかして、またエンペラ星人みたいな
侵略者が?」
ミライ「いいえ。僕はこんど、恒点観測員として地球に派遣されることに
なったんです」
コノミ「コウテンカンソクイン?」
ミライ「派遣された星の風土や風俗、文化を観察する仕事です」
コノミ「そうなんだ・・でも、ミライくんが折角帰ってくるのに、あたしは
もう死んじゃうから逢えないんだよね」
ミライ「コノミさんは死にませんよ」
コノミ「え?」
ミライ「ウルトラの母が僕の願いを聞いてくれましたから」
コノミ「じゃあ、またミライくんと逢える?」
ミライはい。でも・・コノミさんが僕とまた逢ったとしても、ミライだとは
判らないでしょう」
コノミ「え?どうして?」
ミライ「今度僕が、地球に降り立つとき姿形も変わっていますし、コノミ
さんの中にあるヒビノ・ミライという人間の記憶も少しずつ消えて行きます」
コノミ「そんなの・・嫌。嫌だよ、ミライくん」
ミライ「ごめんなさい。でも、それが運命を変える条件なんです」
コノミ「だったら、運命なんて変えなくていい」
ミライ「そんなこと言わないで下さい。コノミさんを僕は死なせたくない
んです」
コノミ「・・・もっと顔を良く見せて。ミライくんのこと忘れないように」
コノミ、ミライの顔を両手で包む。
コノミ「ミライくんはちっとも変わらないね・・あたし、オバサンになっちゃ
ったでしょ?」
ミライ「コノミさんも、少しも変わらないですよ。その笑顔も・・」
ミライ、コノミの両手を包む。
ミライ「この手の温もりも・・」
コノミの体を眩いばかりの光が包んでいく。
数ヶ月後
<美山保育園 園長室>
園長室の扉がノックされる。
コノミ「どうぞ」
1人の若者が入室する。
若者「この度、こちら働かせて頂くことになりました・・」
コノミ、若者の言葉を遮り、机の引き出しを明け、ミライがくれたお守り
を見せる。
コノミ「ミライくん、これ、覚えてる?」
若者、少し驚いた顔を見せるがやがて、ニッコリ笑って頷く。
<光の国 銀十字軍本部>
ウルトラの母とゾフィーが相対している。
ゾフィー「この度は我が儘を聞いて頂いて、ありがとうございました」
母「顔をお上げなさい、ゾフィー。他ならぬ宇宙警備隊隊長の願いとあって
は、私も断れません。それにしても・・あなたが地球人に他の兄弟同様、
特別な想いを抱いているとは思いませんでした」
ゾフィー「はっ。私の友人・・そう掛け替えのない地球の友からの願いで
したので、我が儘を言ってしまいました」
母「良いのです。うふふ、あなた、メビウスが羨ましそうですね?」
ゾフィー「そ、そんなことは・・いやそうかもしれませんな。恒点観測員は
派遣された星の住人としてその星に溶け込み、その星を見守って行くのが
任務。私もいつかは・・」
母「それは難しいかもしれませんよ?メビウスが地球に派遣されたことを
他の兄弟が知ったら、恒点観測員希望者が殺到します。あなたの希望が
叶うのはいつの日になるやら」
ゾフィー「・・・。まあ、それはそうでしょうね」
心なしか肩を落としたゾフィーを、少し愉快そうに見つめるウルトラの母
だった。
単体の話としては凄くいいと思います。
ただ、ウルトラシリーズの倫理感として、一体化ではないのに特定の命を救うのが
果たして良いのかどうかという違和感は残りますね。いや、今までのシリーズでも
怪獣とか簡単に生き返らせることはありましたけどね。あれも微妙に思ってました。
431 :
スレ主:2007/04/15(日) 12:04:37 ID:8yrLN/NLO
>>430様
この場合は、生命がかろうじて細糸で繋がってる状態だからいいのでは?
亡くなった人を生き返らせた訳ではないので。
でも当時80見てて城野エミ隊員が殉職したのは辛かった。
その後まさか最終回で、
アンドロイドとして唐突に復活。
学園編よりこちらを正直、決着付けてほしかった。
そんな不満を込めて執筆しました。
>>421-
>>429様
いい雰囲気の話ですね。
自分も何故か戦いより、人間ドラマの部分が書き込んでて楽しいです。
見る側としては逆なのに。
>>421-
>>429 いい話だった。BGMは「コノミの宝物」や「想い出の先生」のラストで
流れたやつを脳内に流すと盛り上がるな。
ラストの母とゾフィーの会話もイイ感じ。
既に死亡していようが、まだかろうじてであっても生きていようが、
特定の命を安易に救うのはいかがなものか。
……と、私も疑問を感じます。
亡くなった人を生き返らせたわけではないから構わないだろう、と
いう問題とは思えません。
それを言い出すと、タロウで南原の許婚を生き返らせた父とかも
責められにゃならんから。宝くじに当たったとでも思えば。
バクを助けにセブンが来たこともありましたしね・・・
ウルトラマンと関係が近いと暗殺されたりすることもあるので、
特別に恵まれてるわけではなくギャンブルみたいなもんですね。
436 :
名無しより愛をこめて:2007/04/17(火) 18:14:40 ID:t48uGoyVO
よぉ半角
437 :
名無しより愛をこめて:2007/04/18(水) 00:19:26 ID:SM9ZUXJ80
「永遠のクルーガイズ」
「15年目の再会」
面白かった。
15年目はおもしろかった
安易に他の星の生態系に関与しすぎ。ウルトラマンは神ではないという、ハヤタのセリフを重く受けとるべき。
神じゃないからそういうポカをするんだよ
441 :
名無しより愛をこめて:2007/04/19(木) 05:50:48 ID:WBbfb16z0
いいじゃないか。単純に面白ければ。
魅力あるストーリーなら取り敢えず許せるよ。
442 :
名無しより愛をこめて:2007/04/19(木) 16:17:02 ID:oocq61rrO
面白ければエロもあり。
443 :
名無しより愛をこめて:2007/04/19(木) 16:21:01 ID:WjfaEQOv0
444 :
スレ主:2007/04/20(金) 00:24:28 ID:WCpmjaQBO
暗黒ゾーン。
声「貴様か、私を呼んだのは」
影が実体化。
デスレム出現。
デスレム「そうだ、始末してほしい奴がいる」
声「ウルトラマンだろう、タロウか?レオか、80か?」
デスレム「メビウスというルーキーだ」
声「この俺がルーキーなど相手できるか!」
デスレム、手を広げる。
七色の輝きを放つ星が。
「惑星パラメントだ、ダイヤ、ルビー、サファイヤ、アメジスト……総て宝石で出来た星、報酬だ」
グワッ、地面が突如盛り上がり、手が出現!
星を受け取る。
声「いいだろう!楽な依頼だ!でそいつの居場所は」デスレム「地球だ」
タイトル『毒蠍の罠』
つまんねぇ話だね
446 :
毒蠍の罠2:2007/04/20(金) 07:24:45 ID:WCpmjaQBO
コノミとミライは保育園の遠足バスに乗っていた。
そのバスが異次元空間に、飲み込まれてしまった!
声「子供達を返して欲しければ俺を倒してみろ!」
メビウスに変身した。
地面から不意に、長い尾が出現して、メビウスの全身が絡み取られ、拘束される!締め上げられる!
色々お騒がせしてすいません。
特定の命云々は全く考えていませんでした。
言われてみると確かにそうですね。反省します。
個人的には、ミライと一番結びつきが強いというか
深いところで影響を与えたのはコノミ隊員ではないのかと
思っていたので投稿しました。
448 :
スレ主:2007/04/21(土) 03:30:29 ID:VGMShFtsO
>>447様
作品を元に議論が、活発になるのは良いことなので、謝ることはないです。
そういう問題提起になる、作品が、建前で排除される傾向が最近見られ悲しい。良作をありがとうございました。m(__)m
449 :
名無しより愛をこめて:2007/04/21(土) 04:15:30 ID:O6pJGRxZ0
つまるかつまんねえかは、読まないうちにはわかんないんじゃね?
特定の書き手をやっつけるのはやめようぜ・・・・。
作品で評価、でいこう。
コテハンだとどうしても風当たりが強くなる傾向があるようだ。
みんな名無しでいったほうがよいかもね。
450 :
最終決戦1:2007/04/22(日) 01:06:03 ID:50R4Y6Br0
「エースの願い シャッフル」
「もう一つの皇帝降臨」
「15年目の再会」
↑この3本を投稿した者です。テレビ本編が一番据わりが良かったとは
思うのですが、最終決戦を私なりに妄想しましたので投稿させて
頂きます。お目汚しお許し下さい。
*********************************
<ディレクションルーム>
モニター画面に世界の状況が映し出される。
コノミ「世界各地のインペライザー、進撃を開始!各国GUYS
攻撃を開始しました!」
テッペイ「GUYSスペーシーより緊急通信!無数のロベルガーが
空間転移にて出現。現在、交戦中との事です」
トリヤマ「無数とは・・数はハッキリせんのか!」
テッペイ「ディノゾール、ロベルガーとも数百は超えるとの事です・・」
重苦しい雰囲気が室内を包む。
<フェニックスネスト 数キロ離れた地点>
エンペラ「余の意に添わぬ愚かな地球人よ!何をやっても無駄だ。
諦めて絶望の闇に包まれるといい!」
エンペラ、右手より波動光線を放つ。GUYSの防衛網が次々と破壊
されていく。その時、一条の剣風がエンペラを襲う。
エンペラひらりと身をかわし、波動光線を剣風の主に放つ。
その衝撃でフェニックスネストの目前まで吹き飛ばされる巨人。
<ディレクションルーム>
ミライ「ザムシャー!」
451 :
最終決戦2:2007/04/22(日) 01:08:50 ID:50R4Y6Br0
<フェニックスネスト 外>
ザムシャー、ヨロヨロと立ち上がり刀を構え直す。
エンペラ「貴様は何者だ?」
ザムシャー「剣士ザムシャー。義によって地球人に助太刀いたす・・」
エンペラの前衛を固めるように、3体のインペライザーが出現する。
エンペラ「ザムシャー?しらんな・・」
ザムシャー「エンペラ・・参る!」
ザムシャー、エンペラに突進。同時にインペライザーのビーム砲が火を噴く。
一撃目、二撃目は剣で弾くが、三撃目が命中、続けて無数のビームが
ザムシャーを貫く。
エンペラ「そこで死の舞を舞うがいい!」
ザムシャー、独楽のように体を回転させる。砲撃が止んだとき、
ザムシャーは断末魔の叫びを上げ地響きを立てて倒れ込んだ。
<ディレクションルーム>
ミライ「ザムシャアァァァッ!」
リュウ「なんか手は無いのか!」
サコミズ総監、キッとエンペラを睨む。
<フェニックスネスト 外>
エンペラ「余を倒したくば、ウルトラ兄弟全員・・いや宇宙警備隊隊長、
ゾフィーでも連れてこい!もっとも、ヤツらは我が軍団本隊が光の国を
侵攻している今、身動き一つとれんだろうが・・それに万が一、この
太陽系にやってこれたとしても、地球を取り囲む我が軍団を突破する
のは至難の業・・ワーハッハッハッハ!」
452 :
最終決戦3:2007/04/22(日) 01:11:49 ID:50R4Y6Br0
<ディレクションルーム>
マリナ「もう・・終わりなのね・・地球も太陽も・・」
コノミ「そうですね・・」
リュウ「また・・何も守れなかった・・」
サコミズ総監「地球は我々自らの手で守り抜かなければならない・・」
一同「!」
サコミズ総監「今、我々が諦めてどうする!ウルトラマンや我々を信じて
エンペラの脅しに屈しなかった人々の願いを無にするのか!」
ジョージ「でも!俺たちにはもう戦う術は・・」
テッペイ「ガンフェニックスもシルバーシャークGも無い・・」
そこへ、アライソ整備長が駆け込んでくる。
アライソ「総監!とっておきが出動可能になりました!」
リュウ「とっておき?」
アライソ「これを見ろ・・」
モニターに映し出されたのは、地下格納庫。
テッペイ「あれは!」
アライソ「ウルトラホーク1号、MATアロー1号、2号・・とっておきだろ?」
リュウ「しかし・・あんな骨董品で何が出来るってんだ!」
アライソ「確かに見た目は昔のまんまだがよ・・中身はガンフェニックスに負け
ねぇよう改造済みだぜ。主武装のスペシウムキャノン砲も威力は保証済みよ」
リュウ「とっつぁん・・わかったよ。いくぜ、みんな!」
隊員たち、力強く頷く。
サコミズ総監「いいか、スペシウムキャノンは対インペライザー用に開発された
ものだ。エンペラに効果があるか不明な以上、攻撃対象はインペライザーに限定。
ホーク1号にはリュウ、テッペイ、コノミ」
3人頷く。
453 :
最終決戦4:2007/04/22(日) 01:17:29 ID:50R4Y6Br0
内容:
サコミズ総監「アロー1号にはジョージ。2号にはマリナ」
2人頷く。
サコミズ総監「GUYSサリーゴー!」
隊員たち「G・I・G!」
ミライ、椅子から立ち上がる。
ミライ「僕も行きます!メビウスには変身できませんが・・
僕もGUYSの隊員です!」
リュウ「ミライ、無理すんな。お前は今、立っているのだって辛ぇはずだ」
ミライ「でも!」
テッペイ「今、君がすべき事は体を休めることだよ」
ジョージ「心配するな、アミーゴ!お前の分は取って置いてやるぜ!」
マリナ「そうよ・・たまには、あたし達に花を持たせてよ」
コノミ「帰ったらカレー作ってあげるから・・ね?」
ミライ「皆さん・・」
隊員達、笑顔でミライを見つめる。そして意を決したように
ディレクションルームを出て行く。
ミライ、顔を伏せるが決然と顔を上げる。
ミライ「やっぱり・・僕は行きます!」
ミライの肩を掴むトリヤマ。ミライが振り向くと鳩尾に拳を打つ。
ミライ「うっ!・・・・・」
失神したミライを抱きかかえるトリヤマ。
トリヤマ「君は地球のために十分戦ってくれた。その命を削って。
もう十分なんだよ。後は我々に任せてくれ」
マル、トリヤマからミライを受け取るとミライを椅子に座らせる。
サコミズ総監「トリヤマさん・・」
トリヤマ「総監・・ここは危険です。みんなを連れて総員退去を!」
454 :
最終決戦5:2007/04/22(日) 01:21:02 ID:50R4Y6Br0
サコミズ総監「わかりました。ですが・・総員退去の指揮はあなたが
執ってください」
トリヤマ「総監・・」
サコミズ総監「総監としての命令です。私はここを離れるわけには
行きません。ですから・・」
トリヤマ、サコミズの言葉を遮る。
トリヤマ「その命令には従えません・・・この場には私が残ります・・・
あなたは、これからのGUYSにまだ必要な人だ。それに・・
真のとっておきを出す為には、あなたが居ないとダメなんでしょう?」
サコミズ総監「知っていらしたのですか?ファイナルメテオールの事を」
トリヤマ、少しだけ胸を張る。
トリヤマ「後になって驚いたり、目を剥いたりするのは卒業しましたので、
はい」
トリヤマとサコミズ、見つめあう。
サコミズ総監「わかりました。これよりディレクションルームの指揮権を
トリヤマ補佐官に委任します」
トリヤマ「G・I・G!」
マル「補佐官・・私も残ります!上司と部下は一心同体ですよね!」
トリヤマ「お前にはやる事が残っておる。ミライ君やミサキ女史を
しっかり守ってくれ!」
マルの震える肩をアライソが叩く。
アライソ「さあ、行こう。別に永久に別れるってわけでもねぇんだ」
サコミズ、ミサキ、アライソ、ミライを背負ったマルがディレクション
ルームを退室する。
455 :
最終決戦6:2007/04/22(日) 01:22:59 ID:50R4Y6Br0
トリヤマ、隊長席に腰を下ろし、各種状況をチェックする。
トリヤマ「無人戦車8両、多弾装ロケット砲12両、無人自走砲6両、
対地ミサイル発射管20門・・・ふむ、これだけあれば総監たちが待避する
時間は稼げるか・・」
外壁に穴が空いたフェニックスネスト。3体のインペライザーが
ジリジリと進軍してくる。
トリヤマ「人間を・・GUYSを舐めるな!」
GUYSの地上残存戦力が一斉に攻撃を開始する。
<フェニックスネスト上空>
ホーク1号、アロー1号、2号も地上からの砲撃に呼応するかのように
インペライザーに攻撃を開始する。
各機の両翼下に取り付けられたビーム砲からスペシウムキャノンが
断続的に放たれる。
その威力は凄まじく、さしものインペライザーも次々と炎を吹き上げ、
大爆発を起こす。
<ホーク1号 コクピット内>
リュウ「こいつはスゲエ・・」
テッペイ「これらの機体もまた、僕たちの大先輩なんですね」
リュウ「ああ、負けてられねぇな!ジョージ、マリナ!一気にエンペラを
叩くぞ!」
ジョージ&マリナ(声)「G・I・G!」
456 :
最終決戦7:2007/04/22(日) 01:27:18 ID:50R4Y6Br0
<フェニックスネスト 外>
エンペラ「人間め・・悪あがきを。ならば余もいま少し力を出すとしよう」
エンペラ、波動光線を放つ。ホーク1号、アロー1号、2号光線を避けつつ
スペシウムキャノンを発射する。直撃!だが、エンペラにダメージはない。
エンペラ、舞うように波動光線を発射。
ホーク1号、アロー1号、2号を掠める。その衝撃で3機ともバランスを崩す。
<ホーク1号 コクピット内>
テッペイ「メインエンジン停止!」
コノミ「スペシウムキャノン砲、使用不能!」
リュウ「くそっ。仕方ない、脱出!」
<アロー1号 コクピット内>
ジョージ「ここまでか!脱出!」
<アロー2号 コクピット内>
マリナ「脱出!」
<フェニックスネスト 外>
エンペラ「他愛もない・・」
エンペラの足許にGUYS地上戦力の砲撃が着弾。
エンペラ、再び波動光線を発射。フェニックスネストに着弾!
<ディレクションルーム>
トリヤマ「!」
次の瞬間、トリヤマの姿が消える。
457 :
最終決戦8:2007/04/22(日) 01:29:44 ID:50R4Y6Br0
<GUYS地上基地>
マル「補佐官!」
ミサキ「トリヤマさん!」
サコミズ「・・・」
<フェニックスネスト>
大爆発を起こし、瓦解していくフェニックスネスト。
<フェニックスネスト 外>
脱出したリュウたち、呆然と立ち尽くす。
リュウ「俺たちの基地が!」
その時、1人の少女に肩を借りたトリヤマがテレポートしてくる。
マリナ「トリピー?」
ジョージ「カコちゃん!」
トリヤマ、厳しい表情で自分を助けたカコを見つめる。
トリヤマ「・・・バカモン!」
コノミ「カコちゃんは補佐官を助けたんですよ!」
トリヤマ、一転して穏和な顔になり、カコの肩を掴む。
トリヤマ「無茶をしおって・・私を助けるために君にもしもの事があったら
どうする!君のお兄さんであるミライくんに顔向けできんだろうが・・」
カコ、微笑む。
カコ「だってミライの仲間なら、私の仲間だもん」
トリヤマ「ありがとう・・。でもくれぐれも無茶はしてくれるな。
ミライくんの妹である君は、私にとっても掛け替えのない仲間なのだから」
カコ「うん・・あ、もう1人、仲間が来た」
カコ、天に向かい指差す。一同が目視すると青味を帯びた光が降り注ぐ。
458 :
最終決戦9:2007/04/22(日) 01:31:05 ID:50R4Y6Br0
リュウ「あれは!」
エンペラの正面にウルトラマンヒカリが降臨する。
エンペラ「ふん、地球に降り立つ事の出来たウルトラマンはお前だけの
ようだな」
ヒカリ「エンペラ星人!よくもザムシャーを!」
ヒカリ、ナイトブレードを展開し、エンペラに斬りかかる。
だが、エンペラが張った結界により近づくことが出来ない。
逆に波動光線を受け、吹き飛ばされる
<GUYS地上基地>
ミサキ「セリザワさん!」
マル、意を決してサコミズを見据える。
マル「総監!先程仰ったファイナルメテオール・・今こそ
使うべきなのでは?」
サコミズ、苦渋に満ちた表情で、エンペラと戦うヒカリを見つめ、
サコミズ「まだその時ではありません・・今は耐えるしかない」
気絶から目を覚ましたミライ、ヒカリの姿を目にする。
ミライ「ヒカリ!」
ミサキ「ミライくん、何をするつもりなの!」
ミライ、ミサキの手を振り解く。その体が光りに包まれ・・
<フェニックスネスト 外>
ヒカリにトドメをささんとしたエンペラに、奇跡の変身をしたメビウスが
飛びかかる。
リュウ「ミライ!?」
メビウス、ヒカリを庇いながらエンペラと相対する。
ヒカリ「・・メビウス。私の力を使え!」
ヒカリ、青い光の粒子となってメビウスに融合する。
コノミ「メビウスがヒカリと一つになった!」
メビウス(最終形態)登場。メビウムナイトシュートをエンペラに放つ。
エンペラ、結界を展開。
459 :
最終決戦10:2007/04/22(日) 01:33:19 ID:50R4Y6Br0
<GUYS地上基地>
サコミズ「不可能を可能にするのがウルトラマンだとミライは言っていた」
サコミズ、タケナカから託されたカードキーを使用。
サコミズ「ファイナルメテオール、解禁!」
<フェニックスネスト 外>
黒雲を割って、謎の飛行物体が登場。分離すると、メビウスの体に
装着される。
<GUYS地上基地>
マル「あれは?」
サコミズ「あれこそファイナルメテオール。ウルトラマンを護る鎧・・
アースギアだ!」
<フェニックスネスト 外>
リュウ「ウルトラマンを護る鎧か・・」
トリヤマ「これまで、我々地球人は彼らに守られてきた・・だがそれと
引き換えにウルトラマンたちは傷つき、ダメージを負ってきた。あの鎧は、
彼らを愛した技術者たちが開発したものだ!」
<GUYSアンタクティカ 指揮室>
モニターを見つめる老いた男たち。
岸田「間に合ってくれたか・・」
イデ「見ていてくれてますか、岩本博士・・あなたが考案した
鎧をウルトラマンが身に纏い、途方もない脅威と戦っています・・」
460 :
最終決戦11:2007/04/22(日) 02:10:21 ID:50R4Y6Br0
<宇宙空間 太陽周辺>
太陽に向け、4人の巨人が飛んでくる。タロウ、レオ、アストラ、80だ。
彼らはウルトラベルを太陽に向け、発動させる!
<宇宙空間 GUYSスペーシー基地内>
隊員A「戦力の損耗60%を超えました!」
隊員B「シルバーシャークGへのエネルギー供給が絶たれました!」
隊長服の男、隊員たちに告げる。
隊長「総員待避!待避確認後、この基地を自爆させ、残存している
ロベルガーたちを殲滅する」
隊員たち「!」
隊長「君たちはまだ若い。必ず生き残って、巻き返せ!」
隊員A「自分も残ります!お願いです、坂田隊長・・」
坂田、笑顔を見せて首を振る。隊員たち、坂田の意志が固いことをしり、
指揮所を後にする。
坂田「・・郷さん、俺はやるだけやったよ」
<宇宙空間 GUYSスペーシー基地周辺>
スペーシー基地に向け襲いかからんとするロベルガー軍団。その時、
一条の光が数体のロベルガーを切り裂く!
<宇宙空間 GUYSスペーシー基地内>
坂田「あれは・・ウルトラブレスレット!」
<宇宙空間 GUYSスペーシー基地周辺>
数十体のロベルガー、一斉にブレスレッドの発射元に殺到する。
だが次々と光線を浴び、消滅していく。
ウルトラマンジャックとウルトラマンAだ。
461 :
最終決戦12:2007/04/22(日) 02:12:19 ID:50R4Y6Br0
<ニューヨーク>
GUYSアメリカの攻撃を物ともせず、進軍するインペライザー。
そこへ銀色の巨人・・初代ウルトラマンが立ちふさがる。
ウルトラマンは必殺のスペシウム光線でインペライザーを瞬殺!
<北京>
インペライザーを消滅させる光線・・ワイドショットを放つセブンの
勇姿。
<GUYS地上基地>
ミサキ「GUYSスペーシーより通信!ウルトラマンジャックとAが
ロベルガーと交戦を開始!」
マル「各国主要都市のインペライザー、ウルトラマンとセブンにより
次々と倒されている模様です!」
サコミズ「彼らが来てくれたのか・・」
<フェニックスネスト 外>
メビウムナイトシュートを片手で受けとめ、無力化するエンペラ。
エンペラ「おのれ、ウルトラ兄弟どもめ!」
エンペラ、マントを翻す。メビウスの後方に出現するインペライザー軍団。
その数、数十体!インペライザーの砲撃がメビウスに降り注ぐ。
頼みのアースギアも、損傷が目立ってきている。
リュウ「くそ!一体、何匹いるんだ!?」
テッペイ「このままではミライくんが!」
天空より光線がインペライザーに降り注ぎ、次々と消滅させていく。
エンペラ「!」
光線を放った主、地上に降り立つ。胸に輝くスターマーク・・
ゾフィーだ。
462 :
最終決戦13:2007/04/22(日) 02:14:22 ID:50R4Y6Br0
ゾフィー「エンペラ!貴様の野望もこれまでだ!」
エンペラ「うぬ・・光の国に向かわせた本隊を突破してきたのか!?」
ゾフィー「私が手塩に掛けたウルトラ忍者部隊がウルトラの父の元でお前の
本隊を殲滅させた」
エンペラ「なんだと!」
ゾフィー「我々宇宙警備隊がこの3万年の間、なんの備えもしなかった
とでも思ったのか!」
エンペラに初めて動揺が生まれる。
ゾフィー「行くぞ、メビウス!」
メビウス「はい!ゾフィー隊長!」
ゾフィー、M87光線を発射!
メビウスの光線と会わせ、エンペラに放つ。
エンペラ、苦しげに呻く。肉体を維持できず、小さなエネルギー体となって
逃走を図る。
ゾフィー「GUYSサリーゴー!」
リュウたち「GIG!」
隊員たちのトライガーショットから光弾が発射され、エネルギー体に
命中する。エンペラ、断末魔の叫びを上げ、消滅。
463 :
最終決戦14:2007/04/22(日) 02:17:11 ID:50R4Y6Br0
<フェニックスネスト 跡地>
ゾフィー、メビウス、ヒカリを見上げるサコミズ、リュウ、マリナ
テッペイ、ジョージ、コノミ、ミサキ、トリヤマ、マル、カコ。
3人のウルトラマンは光に包まれ、人間体になっていく。
リュウ「ミライ!セリザワ隊長!」
ミライとセリザワの後方からゾフィーの人間体が現れる。
ゾフィーの人間体はサコミズと同じ顔をしている。ゾフィー、サコミズ総監と
しばし見つめ合い、ガッチリと握手。
リュウ「なんか・・不思議な感じだな。サコミズ隊長がふたりいるなんてよ」
サコミズ「そうか?彼は・・宇宙警備隊隊長であり、君たちの隊長でも
あった。私が指揮を執れない時、君たちの指揮を執っていたのは、
この前も言った通り、彼だ」
ゾフィー人間体、GUYSのクルーたちを見回し笑顔を浮かべる。
ゾフィー「私は君たちと共に戦えたことを誇りに思う。短い間だったが
メビウス共々世話になった。ありがとう、地球の友よ」
コノミ「ミライくん・・帰るんですね」
一同「・・・・」
464 :
最終決戦 完:2007/04/22(日) 02:18:25 ID:50R4Y6Br0
ミライ「僕は、光の国に帰り、宇宙警備隊の後輩たちに伝えます。
地球という素晴らしい星の話を」
セリザワ、ミライの言葉を繋ぐ。
セリザワ「リュウ。地球を、GUYSを頼んだぞ」
リュウ「ああ。任せてくれ!」
セリザワとゾフィー人間体、再びウルトラマンに変身、飛び立つ。
ミライもまた涙を堪え、笑顔で一同に別れを告げる。
テッペイ「体に気をつけて!」
ジョージ「元気でな、アミーゴ!」
マリナ「しっかりやんなさいよ!」
コノミ「ずっと、ずっと、大好きだからね!」
リュウ「ミライ・・ありがとう!」
ミライの体、光に包まれ、メビウスに変身。
メビウス、万感の想いで一同を見渡し、飛び立つ。
<宇宙空間>
地球から飛び立ったメビウスをウルトラ兄弟が出迎える。
メビウス、力強く頷くと、兄弟と共に光の国に帰還していく。
忍者部隊
466 :
名無しより愛をこめて:2007/04/23(月) 01:18:51 ID:reW1zXxu0
忍者部隊ってwwwww
内山のウルトラに出てきたやつか?ウルトラマンの銀色部分が
黒のやつ。あれってどっちかっていうと工兵隊って感じだったが
でも結構面白かった。ウルトラマンと人間が安易に合体ってのは
違和感あったから、人間はあくまで援護が主体ってのはイイ。
そのうえでエンペラに引導渡したのがメテオールではなくトライガー
ショットというアッサリ感も逆に新鮮。
467 :
名無しより愛をこめて:2007/04/23(月) 02:23:39 ID:aTaBdKJ30
「最終決戦」、すばらしかった。
途中、坂田隊長やイデ、岸田の登場、ホークやアローの活躍、アライソの出番、トリヤマのかっこよさ、どれも泣けた。
ファイナル・メテオールが鎧、というのも納得。
本編だと、「エンペラはなんでアレ壊さないんだよ・・・」と思ってしまうが、鎧ならいいかも。
ザムシャー、エンペラのやられかたはアッサリしすぎかも。
(とどめがトライガー、人間の手で、というのはいいが。)
本編も大満足だったが、こっちも素晴らしい。
ごくろうさまでした。
468 :
名無しより愛をこめて:2007/04/24(火) 19:24:13 ID:fe17S+vh0
15年目、皇帝の降臨、エースの願いシャッフル
最終決戦それぞれ面白かった。
ファイナルメテオールが鎧というのは467の言う通り
良いアイディアだと思いますage
469 :
名無しより愛をこめて:2007/04/25(水) 13:36:25 ID:z3pbQjQ1O
これは酷い自我持参がいるw
470 :
名無しより愛をこめて:2007/04/26(木) 02:56:00 ID:BuefB8dxO
自画自賛
471 :
名無しより愛をこめて:2007/04/26(木) 03:05:57 ID:gNxSzlbv0
472 :
名無しより愛をこめて:2007/04/26(木) 07:00:06 ID:6Geccza+O
せっかくだしまとめサイトが欲しいあげ
作品をより好みする管理人だったらいらね。
474 :
奇跡の青い星:2007/04/26(木) 22:35:47 ID:QRivKo3j0
この日、GUYSJAPANの統合攻撃戦闘機ガンフェニックスは、公海防衛を担当する
GUYSオーシャンからの緊急要請で太平洋上に在った。
「それにしても、わざわざオレたちまで駆り出すたぁ、いったいどういう事態なんだぁ?」
「GUYSオーシャンの隊長さんって、あのイサナさんですよね?」
「そうさミライ、そのクセ者の隊長さん直々の御指名ってぇ話自体、何かひっかかるんだよなあ」
「考えすぎじゃないですか、リュウさん、GUYSオーシャンは、広大な地球の公海の大部分を
カバーしてますから、戦力は効果的に集中投入される必要があります…、現にこのあたりって
かっての怪獣頻出期に多くの海洋怪獣が出現、もしくは目撃されてますからねえ」
スダール、巨大ラゴン、ガイロス、ガンザ、タガール、キングトータス、ダロン、アンゴーラス
バラックシップ、カイテイカガン、スフェノドン、ドリゴン&ドリゴラス、ステゴラス、そして
ネロギラスのデータが、次々にテッペイの眼前のディスプレイに映し出される。
「な、もしかして、ここんところの南太平洋で頻発している大津波と関係あるんじゃないか?」
「ああ、あの地震も海底火山の活動も何ひとつ観測できていないのに…ってあれか?」
「ええ、確かに奇妙な現象なんですが…、もしかして…」
「お、何だテッペイ?…、何か思い当たる節でもあるのか?」
「へ、ええ…、まあその、まだ確信は…、ないんですが、ね。」
「……あ、ようやくお出迎えのようですよ」
ミライの指差す先、GUYSオーシャンのカラーリングが施された小型ヘリ=シードラゴンが、
ガンフェニックスの進行方向に位置する小島の上空で旋回している。ZATやMACでも採用
されていた旧式機だが、信頼性は高く、現在でも連絡や偵察運搬作業などに利用されている。
「あー、…ったく、まどろっこしいよなあ」
「仕方ありません、GUYSオーシャンはあらゆる海域での行動権を得る代り、いかなる地域紛争
にも関与しないがルールですから、その司令部を兼ねる潜水母艦ブルーウェイルの位置も秘密に
されなければなりませんしね」
小島に着陸したガンフェニックスから降り立ったリュウがシードラゴンに移乗、ミライとテッペイは
ガンスピーダー1をパージして、そのまま後に続く。
「ちっ、まったく損な役回りだよなあ…」
「ぼやくなぼやくな、ジョージ、オレらが留守の間、ガンフェニックスを頼むぜ」
水上離着陸機能を持たないガンフェニックスは、日頃から海が苦手とボヤいていたジョージが預り
しばらくは、ポートモレスビーにある航空基地を拠点にする予定である。
「へいへい…、おいミライ気をつけな、どうも色々勘付いてるみたいだからな、あのおっさん」
「は、はぁ…」
とは言うものの…、正直すぎるミライの気質では、その場の空気を読んで器用に立ち回ることなぞ
まず出来るわけがない…、それは、ジョージにもよくわかってはいた。
「よっ、さすが精鋭のGUYSJAPANだな、一番乗りだぜ、諸君!!」
さらに2度ほどコースを変え、ようやくブルーウェイルに到着したミライたちに人好きのする…
しかし、どことなく悪魔的なムードの湛えた笑みを向けながら、出迎えるイサナ。
「お久しぶりです、イサナ隊長!!」
「お久しぶり、ミライくん、横浜以来だね」
「ええっ、あ、アヤさん!?」
不意に背後から聞こえてきた若い女の言葉に振り返るミライ…、そこには旧知の、天才海洋学者と
して世界的に名高いジングウジ・アヤの姿があった。
「もうひとりのゲストもお出ましか…では、ジングウジ女史、状況の説明をお願いできますかな?」
どこか真剣味の欠けたおどけた口調のイサナに、幾分棘のある視線を向けながらアヤが口を開く。
「現在、GUYSオーシャンのテリトリーに一体の怪獣が出没、甚大な被害が発生しています」
「か、怪獣…、ですか?」
怪訝そうな表情を浮かべるミライたち…、GUYSオーシャンは、これまでも火山怪鳥バードンや
高次元捕食生命体ボガール、宇宙有翼怪獣アリゲラなど様々な難敵と渡り合った精強部隊である。
その彼らを手こずらせるような相手など、容易に想像することができない。
「ターゲットは海中を高速で移動、津波を発生させる能力を有し、南太平洋周辺の海浜都市を中心に
多大な被害が発生しています」
「つ、津波だぁ?…、マジかよ怪獣一匹で、こりゃ激甚災害生物の指定レベルじゃねえか?」
「ええ、しかもターゲットの推定行動範囲は、数多くの国の遠洋漁業航路や海上交通帯、即ち
シーレーンに重なっています…放置しておけば、遠からず世界の経済や食料供給などに深刻な
影響を及ぼすことになりますね」
「ジングウジ博士、これはもしかして…?」
「ターゲットの特徴は、西イリアン諸島モロタイ島近隣の海底に生息している巨大怪獣…、
レジストコード、津波怪獣シーゴラスに酷似…。この怪獣はかって産卵のため、つがいの
雌怪獣シーモンスとともに日本に現れたこともあり、その際にも莫大な被害が生じています」
「酷似って…?、これはもう確定でしょう?…、もしかして、まだ何か?」
やはり巨大生物行動学に造詣の深いテッペイが、アヤの不明瞭な表現に腑に落ちない表情を浮かべる。
「さすがね、そう、被害は津波だけじゃないの…、ターゲットは、潜行して近隣の小島に密かに
侵入…、島民や畜獣を長く伸びる舌で貪欲に捕食していることが判明しています。もう幾つもの
漁村や水上集落が、無人の廃墟と化しているわ」
ショッキングなアヤの言に、絶句するGUYSクルー。
「津波に加えて、人食い(マンイーター)かよ、それじゃもう容赦するこたぁねぇな!!」
トライガーショットを掌中に納め、好戦的な表情を浮かべるリュウ。
「ま、待ってください!! 西イリアン諸島の伝説では、この夫婦怪獣は非常に温厚な性格で、
オセアニア周辺の島民たちからも信奉を集めています…それにドキュメントMATなどの過去の
データを見ても、そんな恐ろしい形質や凶暴な性格など有してはいないはずで!!」
「おい、テッペイ、これ以上、人食いの化物の徘徊を許していいっていうのか?」
「うーむ、何らかの影響を受けて本能が狂ったという線も、無視できない話だよな」
核実験の影響を受けた巨大ラゴン、艦砲射撃で凶暴化したクィーントータスなどの例を上げるイサナ。
「しかし、この海域一帯の生態系は、彼らを含めて成立しているはずです…もし人間の手で迂闊に
均衡を崩せば、多くの見えざる影響が…、ほかの海棲怪獣への抑えだって利かなくなるかも!!」
「そう、テッペイくんの言う通り…、そして、人類だけが地球の支配者というわけではないわ。
イサナ隊長、国際海洋環境保全委員会を代表して、この事件の徹底した調査を要請します!!」
「けどよ、オレたちの手が遅れりゃ、それだけ多くの被害が!!」
「闇雲にミサイルやメテオールを投入して海を荒らすばかりがGUYSの能じゃないでしょ!!
大自然との融和と協調無くして、この奇跡のように蒼く澄んだ水の星に棲む資格はありません!!」
アヤの言葉の反応は様々だった…、軽快な口笛を吹くイサナに、憤懣やる方無いリュウ。
(…奇跡の…蒼い星)
そして、アヤの用いた言葉が心に響き、そのまま感じ入った風情で胸中で繰り返すミライ。
「ですが、ジングウジ博士!!」
「まあまあまあ、もっとクールになろうや諸君、太平洋沿岸諸国の生命線に等しいシーレーンや
近隣の島民の安全のため、そして、メテオールを含む高度な戦闘装備を行使する権限を与えられて
いる以上、ここは、より冷静で的確な状況分析が必要ってワケだ…、その辺、わかってるよね?」
「え、ええ、わかってます…が」
苦い表情で応えるテッペイと、なお無言で憮然とした表情のリュウ。
「ま、そういうこった、近日中にはGUYSUSAや、オーストラリアのUMA、そして各国の
調査機関および海上保安機関の艦船も集結して作戦支援にあたるはずだ…。まずは、作戦立案の
ための地道な情報収集といこうや」
地道という点を強調し、片手を挙げて、例のごとく軽い口調で司令室を辞去するイサナ。
「頼りにしてるよ諸君、では、よろしくぅ!」
(はあぁ、やっぱ軽いわ、この男…、あたしの求める白馬の騎士のイメージには程遠いのよね)
見送るアヤのこめかみに、微かに鈍痛に似たものが走った。
>3
翌日からGUYSオーシャンの捜索活動に、ミライたちGUYSJAPANのメンバーやアヤも
加わることになった…。今回はミライがシードラゴンを借り受け、海上捜索を担当している。
「ん…、あれは?」
カロリン諸島寄りの離れ小島、その黒い入り江に、国連の水上連絡艇シプリー号が停泊している。
短時間かつ低深度なら潜水も可能な優れものである。
データ照合してみると思ったとおり、アヤの使っているものだが、些か探索予定区域を外れている
のが気になったミライは、このまま立ち寄ってみることにした。
シードラゴンは、従来の陸上型と違って着陸脚がスキッドではなくフロートになっている。
機体をゆっくり着水させたミライは、識別ブイとアンカーを投下、発動機付のゴムボートで
小島に上陸すると、そのままアヤの姿を探した。
「アヤさーん、アヤ…、あっ!!」
そこには、大きな荷を2つほど担いだウェットスーツ姿のアヤが、ふたりの人影と対峙していた。
目を凝らし驚愕するミライ…、アヤの眼前にいるのは、相手は明らかに人間ではなかった…。
恰も魚類と人間が混交したようなその姿…、海底原人ラゴンである。
「アヤさん!!」
すばやくトライガーショットを構えるミライ。
しかし、アヤは想像に反して、両腕を広げてラゴンたちを庇った。
「まって、彼らは大人しい種族よ、銃なんか向けないで!!」
「ええっ、だって!?」
その真剣な表情と口調に、気圧されたように銃を収めるミライ。
アヤが担いでいるのは、携帯式パン=スペースインタープリタの筐体を利用した、イルカなどの
海洋生物向けコミュニケーション装置…おそらく彼女の自作であろう。
そして、もうひとつの荷は、年代もので頑丈だけが取り柄の防水ラジカセで、荘重なクラシックや
軽妙なジャズをエンドレスで流し続けている。
ラゴンたちが、よほど音楽が気にいっているのか、心地良さそうに身を揺らし和みながら聞き入る。
さらによく見れば、アヤの肩にも、まるでカメレオンか南米産のカカオを好むある種の陸棲蜥蜴に
よく似た水棲爬虫類がご機嫌そうに戯れている。
「あ、このコは深海生物のアリゲトータスっていうの、ごく稀に漁の網にかかるらしくって…、
呼びにくいから、あたしは、ピーターって名付けたんだけど…」
「彼ら海底原人のコミュニティは人類の歴史より旧くから在ったわ。文字を持たない彼らは古代から
口伝で様々な情報を今日まで伝えてきた…、それを解き明かせば、人類はまたひとつ地球の深淵に
近付くことができるわ…」
アヤの言葉に舌を巻くミライ…、確かにこのような柔軟な発想や豊かな資質なしに、22歳の若輩で
世界に認められる実績を挙げられるわけがなかった。
「……なんてね、で、まあ、それで少しでもあたしたちとこのコたちとが仲良くなれる助けになれば
って思って…、なんといっても同じ星に住む生き物同士なんだもの」
「すばらしいです、アヤさん!!…、ボクにも。なにかお手伝いができればいいんですが…」
心底感じ入った様子のミライに、今度はアヤが目を丸くする。
(ふふっ…、ミライくんって、時々すっごく純でステキな顔するのよねー…)
そのまま言葉が途切れ、ふたりの間にわずかに沈黙の時が横たわる…、だが。
(……、光の者よ…)
「え…、アヤさん、いま、何か?」
不意にある者の意志が、ミライの脳裏に直接響いてくた。
「え、あたし?…、どうしたの…、変なミライくん」
(我じゃ、目の前におる…、この陸の二本足の牝に抱えられとる)
(こ、これは…、テレパシーなのか…、この小さな生物が?)
驚愕しながら、眼前のアリゲトータスを凝視するミライ。
(頼む、光の者よ、どうかアレを救ってくれ…)
(アレって?…、あっ、もしかしてシーゴラスのことなのか?)
ミライは、アリゲトータスが固有名詞の観念を持たないことを僅かの間に理解した。
(我は昔から知っておる…、アレは、本来温厚な性質の持ち主じゃが、強大な力を持っておる。
アレに憑いたヤツが、それまで自在に使えるようになれば…、遍く水界はもはや滅びるしかない)
(憑くって?…、そうか、シーゴラスの中に別種の生物がいるってことなのか?)
テッペイの言葉を思い出すミライ…、やはり、シーゴラスは人食いの習性を有しているわけでも
外的要因から生来の本能を狂わせられていたわけでもなかったのである。
(アレに憑いているのは、おそらく渡来種…、それも恐ろしく危険な…)
(…そうか、それは、やはり時空波に魅かれて宇宙からやって来た!?)
(光の者よ、汝らは旧くよりこの地を訪れ、調和と安寧を齎してきた…、どうか此度も一刻も早く
アレを呪縛より解き放ってくれ…、でないと取り返しのつかないことに!!)
(・・・・・・・・・・・)
ズザアアアアアアァッ!!
不意に高波が起こり黒い入り江を洗う…、そして、見る見る小島を取巻く海の潮位が上がり始める!!
「なんだ!?」
「来たっ、彼らの情報どおり、シーゴラスだわ!!…、ミライくん、沖のシードラゴンはもうダメ!!
あたしのシプリーで逃げるわよ!!」
ラゴンたちにも逃亡を促し、シプリー号の舵を取るアヤの視界が突然現れた黒い巨大な壁に遮られる。
ブルーウェイルの艦橋に、緊急アラートが鳴り響く。
「目標捕捉!!…、繰り返す、目標捕捉!!」
GUYSオーシャン所属の水陸両用偵察機エキゾスカウト改から、シプリー号を追い回すシーゴラスの
映像が転送される。
「いよぉし、状況開始!!」
「テッペイ、オレたちも行くぜえぇっ!!」
ブルーウェイルの船腹が割れ、イサナのシーウィンガーと最新鋭潜行艇シーネプチューンが発進する。
やや遅れて、発進した2隻のGUYSサブが左右に護衛に付き、最後に発進したガンスピーダー1が
その軽捷さで全機を追い抜き、先導役(パスファインダー)を勤める。
一方、海上では、エキゾスカウト改が必死に追い縋り、シプリー号の逃亡を助けようとするが如何せん
偵察仕様の火力では、巨獣の注意を引き付け続けることは難しい。
「くっ、やっぱキツいかな…?」
操舵に余裕が無くなり焦るアヤ、ミライが意を決して変身しようとしたとき、シプリーに随伴するように
泳いでいたラゴンたちが、不意に方向を変える。
「!?…、あ、あなたたち、いったい何を!?」
わざとシーゴラスの目に付くように、波を蹴立ててジグザクに泳ぐラゴンたちに気付いたアヤ。
「そんな…、や、やめてっ、あなたたち、どうして!?」
(まさか、彼らは本当にボクに…、いや、ボクたち人間に、この海を、…蒼い星を託そうとしてるのか!?)
自ら囮となるラゴン、そして、先刻のピーターのテレパシーを思い起こすミライの胸が思わず熱くなる。
ゴオオオオオ・・・
吼えるシーゴラスの体表より噴出する水の粒子が凝集し、別の怪獣の姿が不吉な蜃気楼のように浮かぶ。
それは、二重写しの様にシーゴラスに重なるが、はるかに凶暴で酷薄そうな首のみが重ならず、まるで
不気味な双頭魔獣のように見える。
シャアアアアアッ!!
新しく生えた頭部、その口腔部から毒々しいほど赤い舌が生え出る。
「ああっ!!」
人類よりも、はるかに素速く力強いストロークで泳ぐ海底原人ですら、易々と捕捉されてしまう速度。
やがて舌がすばやく巻き取られ、勇敢なラゴンのひとりが無残にも怪物の餌食となってしまう。
「な、なんて…、ことを…」
「あ、ありゃ何だぁっ!?」
遅れて現場に到着したリュウたちも、異形の巨獣の凶行に思わず絶句する。
「あれは…、確かドキュメントZATに!!」
「何ぃっ、知っているのか、テッペイ!!?」
「ええ、…レジストコード、液体大怪獣コスモリキッド、全身を液状化して、棲家である水源から
長く伸びる舌で、近付く餌…つまり人間や動物を捕食する凶悪な宇宙怪獣ですよ!!」
「げっ、人食いはコイツのほうだったのかよ!?」
「そうか…、地球の生物は体組織の半分以上が水分だ…、ましてや水の中に棲む怪獣なら…
コスモリキッドは他の怪獣の体内に潜伏することを覚えたんだ。そして、宿主を意のままに
操ってたんですよ!!」
「リュウ、テッペイ、なんとしても逃がすな!! また、他の海棲怪獣の中にでも潜伏されて
自在に移動されたら、もう手に負えねえっ!!」
「でも、どうやってヤツの動きを封じれば!!」
「あ、あれは!?」
グオオオオオオ・・・・・
テッペイが指差す先、海面が割れ、シーゴラスによく似た風貌の四足の巨大海獣が小島に上陸する。
「シ、シーモンスだあぁっ!!」
「あれが、シーゴラスとつがいという雌の守護怪獣か!?」
シーモンスの犀を思わせる巨大な一本角から眩いスパークが煌めく。
「これは…、まさか、天と地の怒りの前兆!?」
「あん、なんだそりゃ、テッペイ!?」
「シーゴラスとシーモンスは、ひとたび怒れば稲妻や津波、竜巻などの天変地異を巻き起こすと
言います…、直接見るまでとても信じられるものじゃなかったけど…伝説は本当だったんだ!」
スパークにシーゴラスの角が呼応し両者の間に強力な放電が迸る、苦しみ足掻くコスモリキッド。
「そうかっ、コスモリキッドは高圧電流が弱点なんだ。うまいぞ、このままいけば!!」
苦悶の声を洩らすシーゴラス、半ばコスモリキッドと同化されている状態では、ダメージは自分の
肉体にも及んでしまう。
ウググググウウウウ・・・
一方、相対するシーモンスも同様に悲痛な呻き声を漏らす。本来は仲睦まじい夫婦怪獣なのであるが
大自然に生きる彼らは、時に生存のためには、非情なまでの厳しさが求められる事もよく知っている。
「なんて…、悲痛な鳴き声…」
アヤもミライも堪らず、我が身を苛まれるかのような感覚に捉われてしまう…、だが、ついに待望の時が
来た…。堪え切れずシーゴラスより脱皮するように分離していくコスモリキッド。
「やったぁ、完全にシーゴラスが解放されました!!」
「いまだっ、冷却弾発射!!」
新鋭機シーウィンガーの長距離潜行ユニットとしても機能する新型特殊潜行艇シーネプチューン。
そして、かってMATで採用されていた戦闘小型潜水艇を近代化改修したGUYSサブが搭載した
短魚雷を撃ち放った。弾頭に装填された冷却弾の威力にたちまち流動体のようなコスモリキッドの
肉体が、大量の海水を孕みながら凝結していく。
(さてと…、此処からどう詰めるかな?)
新鋭機シーウィンガーの長距離潜行ユニットとしても機能する新型特殊潜行艇シーネプチューン。
そして、かってMATで採用されていた戦闘小型潜水艇を近代化改修したGUYSサブが搭載した
短魚雷を撃ち放った。弾頭に装填された冷却弾の威力にたちまち流動体のようなコスモリキッドの
肉体が、大量の海水を孕みながら凝結していく。
(さてと…、此処からどう詰めるかな?)
このまま一気に追討ちをかけたいイサナだが、ライドメカの装備する強力なレーザーやミサイルの
熱量、そして強烈な南海の太陽は、いずれコスモリキッドを解凍し、無尽蔵にある海水の中に再び
解き放ってしまう…、中途半端な攻撃は逆効果であり、確保も殲滅も迅速に行わなければならない。
「ガンクルセイダーおよびGUYSアローMA1に空中発射型冷却弾を装填、緊急発進だ!!」
イサナが口にした機体の名は、いずれもGUYSオーシャンの主力戦闘攻撃機で、水陸両用型の傑作機
コンクルーダーや、水中基地設備への緊急帰還能力を有するMATアロー1号を改修して潜艦搭載仕様
にしたものである。
冷却弾の多用は環境破壊の可能性が無視できないため、無原則・無制限に投入するわけにはいかない。
この遅れをどうカバーするか、これからが、GUYSオーシャンを統率する男の腕の見せ処であるが
事態はイサナの予想を越えて急変する。
不意にコスモリキッドが蠢動し、舌先をシーモンスに向け長く伸ばす…、その先端は槍のように尖り、
シーモンスの咽喉を無残に貫く。
ゴオオオオオ・・・・!!
相手の生気を吸い取るエナジードレイン…コスモリキッドは、自分と同等の体躯を持つ相手に対しては、
このようにして生命力を略奪するのである…半ば凍りながらも活力を取り戻した液体怪獣の体当たりで
苦しみもがきながらシーモンスが海に落下する。
巨体の起こした大波がシプリー号を巻き込み、岩礁に叩き付ける。
「きゃあああああ!!」
衝撃に振り回されたアヤが強かに頭部を打ち昏倒する…、駆け寄るミライ。もはや一刻の猶予もならない。
「メビウーーース!!」
天地を覆い尽くすような光芒の中、ミライがウルトラマンメビウスに変身する。
「おおっ、来やがった!!」
(ふっ、ようやくお出ましか…、ヒビノ)
「ミライく…、いや、メビウス!!…、その怪獣を水辺から少しでも離さないと、海水と同化されたら
もう探し出すことは不可能だ!!」
(光の者よ…、頼む、そやつを倒してくれ…、そやつは、この美しい水の世界の掟を乱す!!)
アリゲトータスは周囲の水圧や温度によって、その体長が変化する…。いまや10m以上の巨躯と化した
ピーターと付き従う無数のラゴンたちが、水辺からメビウスを眩しそうに見上げながら何かを念じている。
やがて、メビウスの胸部周辺の空気が水面に広がる波紋のように大きく歪み、その体表が見る見る真っ青に
染まっていく。
「なっ、ありゃあ!?」
「メビウスが…、まるで、ヒカリのように青く変わりやがった!?」
「いままでに、ボクらが見たことのないメビウスの姿だ!!」
(これは…?、あの海獣たちが、ボクに力を託してくれたのか…、本当に!?)
水棲怪獣たちの祈りの力がメビウスの新たな力を顕現させる…、その名もアクアマリンブレイブ!!
「たああああああーーーーっ!!」
メビウスのラッシュ攻撃が、コスモリキッドを叩くと同時に水辺から引き離す。驚くべきことに一撃毎に
凍りかけた液体魔獣の巨体が100メートル以上も跳ね飛び、瞬く間に小島の内陸部に追いやられていく。
「これは…、メビウスの打撃を受けた箇所の温度が極度に低下している!?」
テッペイが、サーモグラフィーと重りあったコスモリキッドのイメージCGを見て驚愕する。
(肉体を構成する分子の運動エネルギーまでが吸収され、別の力に変換されていく…、これもミライくんの?)
あのメビウスの新しい姿は、物体に加わるエネルギーそのものを制御できることになる…、ウルトラマンと
呼ばれる光の巨人の底知れぬポテンシャルに、テッペイは、ただ驚くしかなかった。
激しい戦いの最中、無数の爆音が響き、ガンフェニックスとブルーウェイルの艦載機の編隊が到着する。
「待たせたなあ、アミーゴ!!」
「やっと来やがったか、よぉし、空中換装いくぞ、テッペイ!!」
「ガンフェニックス、スプリット!!」
空中サーカスのように、分離したガンウィンガーにリュウのガンスピーダー1が再実装される。
そして、傷ついたシーゴラスとシーモンスも痛みを堪え、自分たちの生存圏を荒らした帰化生命体
コスモリキッドとの最後の戦いに加わる。
「こちら、シーガル1、冷却弾発射します!!」
「アルバトロス2、全弾発射!!」
ガンクルセイダーとGUYSアローMA1が展開し、搭載した冷却弾の全てを叩きつけ、ついに完全に
凍りついていくコスモリキッド。
「いまだ、メテオール解禁!!」
「G.I.G.!!」
「パーミッショントゥーシフト、マニューバ!!」
イサナの号令で3機のメテオール搭載機が変形し、マニューバモード独特の浮遊電子音が大気に満ちる。
「ブリンガーファン!!」
さらにシーモンスとシーゴラスも、最後の力を振り絞り、天と地の怒り”である竜巻を発動させる。
二頭の昇竜のような大竜巻がひとつに合体し、膨大な真空渦動エネルギーが生じていく。
巨大な氷塊と化したコスモリキッドが、細かに砕かれながら、天空高く舞い上がっていく。
メビウス=アクアマリンブレイブが、バーニングブレイブのメビュームバーストと同じ構えをとると
超高熱火球の代わりに、淡く輝く球体が形成され、中空に放たれる。必殺スプラッシュ=スフィア!!
超振動に覆われた球体がコスモリキッドの基幹部を穿ち、完全に消滅させる…、そしてさらに…!!
「スペシウム弾頭弾、ファイヤー!!」
「スペシウムトライデント!!」
シーウィンガーとガンウィンガーから放たれた無数のスペシウム弾が集中し連鎖爆発を起こす。
もはや生命力を失った液体怪獣の凍り付いた骸が、南洋の碧空に雪のように舞い散っていく中、
戦い終えたメビウスが飛び去っていく。
「ぅおっしゃああああ!!」
(くうぅ〜、相変わらず、かっけえぇ〜!!)
GUYSの猛者たちの顔に、僅かな間だが光の巨人に憧れていた腕白小僧に舞い戻ったかのような
邪気の無い笑みが浮かぶ。
「ヌレク〜ハ、ヒウ〜モ〜、ケナケ〜ナシーモンス〜♪」
ガンフェニックスを洋上のクルーザーから見送るアヤが、幼い頃知り合った南洋航路の貨物船の
老船長から教わったモロタイ島に伝わる旧い歌を口ずさみ、あのアリゲトータスのピーターや、
大勢のラゴンの姿も傍らでじっと聞き入っている。
(この感触…、やっぱりあの時の…、待ってて、ミライくん、今度があたしが会いに行くから)
この蒼く広がる大海原…、厳しい自然の掟の中、戦い、食み合い、そして寄り添いながら…
生命たちは、これからも己に相応しい姿で在り続けるのだろう。
過去から未来に連なる生命の神秘の輝きが与えてくれた…、おそらく、ただ一度きりの力に
思いを馳せるミライに、何処からか、潮騒とシーゴラスとシーモンスの咆哮が聞こえてくる。
(終)
>大勢のラゴンの姿も傍らでじっと聞き入っている。
大勢のラゴンも傍らでじっと聞き入っている。
…でした。他にもポカがあるけど、そちらは勘弁願います
長文どうもスマソ
「『ル』レクハ、ヒウモ」くらいは突っ込ませて
シーネプチューンて・・・・。
おかしいだろ。
>>474-491 読みながらこの間までメビウスを見ていた時のようにエキサイトしてしまった…
超GJ!
496 :
戦士の微笑:2007/04/28(土) 12:49:53 ID:Oo9curFJ0
<フェニックスネスト ディレクションルーム>
トリヤマ、差し出された名刺と名刺の主を見比べる。
名刺の主、鋭い視線をトリヤマに向け口を開く。
男「国家安全保障局の静です。こちらのヒビノ隊員はウルトラマンである
と一部マスコミが騒いでいるようですが?それは真実ですか」
トリヤマ「ミライくんがメビウス!?それは本当でありますか!」
静「質問しているのはこちらの方」
トリヤマ、答えに詰まる。そこへリュウ・ジョージ・マリナ・コノミ・
テッペイが入室。
トリヤマ「こちらの静審議官がミライくんがメビウスだって・・嘘
だよね〜」
リュウ「・・・本当です」
トリヤマ、失神。マルが抱きかかえる。
静「ウルトラマンと言えども異星人。その異星人に地球防衛の一翼を
担わせることに何の疑問も感じなかったのですか?」
リュウ「疑問なんてありません!あいつは俺たちの仲間ですから!」
隊員たちリュウの言葉に頷く。
静「仲間ねぇ・・GUYSジャパンはいつから仲良し倶楽部になったの
ですか?」
リュウたち「・・・」
497 :
戦士の微笑2:2007/04/28(土) 13:07:12 ID:Oo9curFJ0
静「我々としてはヒビノ隊員の身柄引き渡しを要求します」
テッペイ「そんな!ミライくんは今動かせる状態じゃありません!」
<GUYS メディカルセンター>
医療スタッフから治療を受けるミライ。意識不明の様子。
<ディレクションルーム>
静「たとえ動かせなくとも、ミライ隊員の身柄はこちらで引き取る」
静と部下の2人、歩き出す。立ちふさがるトリヤマ。
トリヤマ「ミライくんは不器用な子だが、誰より優しく、誰より誠実だ。
ミライくんは私の掛け替えのない部下だ!」
静、ニヤリと笑う。
静「だから?これは決定事項なんですが。政府としては国民の安全を守る
ため、ミライ隊員・・いや異星人をエンペラに引き渡すことにしたんです」
リュウ「エンペラの言うがままかよ!人間のプライド捨てるくらいなら
滅んだ方がマシだぜ!」
静「そんなくだらないプライドのために、君は日本人・・いや地球人類全て
を危険な目にあわせるつもりか?」
マリナ「アタシたちは、脅威から人々を守るために今まで戦ってきたのよ!
それはアンタにだって判るでしょう!」
静「・・違うな。君たちは怪獣や異星人から国家を守るためのチームだ。
忘れているようだが、君たちのサラリーは政府予算の中から出ている
のだよ?」
テッペイ「エンペラに屈して何が国家ですか!」
静「ここでウルトラマンを引き渡さなければ間違いなく日本・・いや世界は
滅亡する。だが、ウルトラマンを引き渡せば、例えエンペラの支配下に置か
れたとしても人類は生き延びることが出来る。そうすればまだ目はある」
498 :
戦士の微笑3:2007/04/28(土) 13:38:44 ID:Oo9curFJ0
トリヤマ「とにかく、ミライくんを引き渡すことは断固拒否する!」
リュウ「補佐官・・」
静「それはGUYSジャパンの総意ですか?もしそうならあなた方を
国家騒乱罪、破壊活動防止法で逮捕しなければならない」
ジョージ「ふざけるな!」
ジョージ、静に掴みかかる。だが、どこをどうされたのか、床に投げ飛ばさ
れてしまう。
静「公務執行妨害がプラス」
そこへ、サコミズとミサキが入室。
静「これはこれは。お久しぶりですねえ、サコミズ総監」
一同「!!!」
サコミズ「国家安全保障局の前身、国家警備機構でその人ありと言われた
静弦太郎審議官。あなただってかつては様々な悪からこの日本を守ってきた
のではないですか?」
静「昔の話を持ち出されても、決定は覆りませんよ?我々としては
ヒビノ・ミライを名乗る異星人の引き渡し並びにサコミズ・シンゴ総監の
辞職を勧告します」
サコミズ「わかりました。ですが、私に総監としての最後の仕事をさせて
ください」
・・・・サコミズの演説後、静の携帯が鳴る。
静「・・はい。わかりました」
499 :
戦士の微笑4:2007/04/28(土) 13:41:32 ID:Oo9curFJ0
<屋外通路>
ミサキ「総監、指示を」
サコミズ「G・I・G!」
そのすぐそばに、インペライザー出現!
リュウ「こんな近くに現れやがった!」
インペライザー砲門を眼下のリュウたちに向ける。
だが、その砲門に正義の鞭が叩きつけられる!
一同、振り返るとそこにアイアンベルトを振るう静弦太郎の姿が!
弦太郎「久々の実戦だ・・楽しませてもらうぜ!」
弦太郎の近くにビーム砲が着弾。だが超人的な体術を駆使し、跳躍すると
インペライザーをその場から引き離す。
テッペイ「そんなまさか!生身の人間がインペライザーと互角に渡り合っ
てる!」
そこへ登山帽を被った人の好さそうな男がやってくる。
男「弦の字は人間離れしてるからなあ」
ミサキ「あなたは?」
男「いや、失礼。俺は霧島五郎。国家安全保障局の切り札です」
マリナ「・・切り札?悪いけど全然そう見えない」
五郎「それは心外。こう見えても弦の字と2人で数々の修羅場を・・
とにかく、ここは俺と弦の字に任せて、あんた方は体制を立て直してくだ
さいな」
サコミズ「・・お願いします」
リュウ「そんな!オッサン2人で何が出来るっていうんだ!」
五郎「オッサンは酷えなぁ・・。じゃあ、俺の実力を見てちょうだい。そこ
の可愛い子ちゃん、冷たい水を用意して待っててね!」
コノミ「お水・・ですか?」
五郎、インペライザーと激闘する弦太郎を見つめ、
五郎「弦太郎、待ってろよ・・アイアンショック!」
正義の巨人アイアンキング、出現!インペライザーに飛びかかる。
500 :
戦士の微笑5:2007/04/28(土) 14:05:43 ID:Oo9curFJ0
テッペイ「アイアンキングだぁぁっ!」
コノミ「あいあんきんぐ?」
サコミズ「国家安全保障局いや国家警備機構の誇る正義の変身ロボット
だ」
ミサキ「静審議官とアイアンキング・・いいえ霧島審議官はかつて日本
政府転覆を狙ったレジスタンス組織を壊滅させてきた腕利きなんです」
ジョージ「それなら今まで、なんで手を貸してくれなかったんだ!」
ミサキ「彼らの任務は日本という国家・・つまり政府の安全を守る事。
それゆえに、国際協力機関であるGUYSには協力出来なかったんで
しょう」
アイアンキング、掌より発光攻撃!インペライザーの砲門部分が破損。
弦太郎、大跳躍し特殊爆弾を砲門部分に放り込む。
大爆発するインペライザー!
リュウ「ホントに生身の人間・・いやオッサンが倒しやがった!」
<ディレクションルーム>
五郎、のたうち回っている。
弦太郎「お嬢さん、水を」
コノミ、慌ててポットからコップへ水を注ぎ、五郎に渡す。
五郎、一気飲み。
五郎「も、もっとくれ!」
弦太郎、コノミからポットを受け取り五郎に渡す。
五郎、一気飲み。一息つく。
五郎「ふぅー!落ち着いた落ち着いた」
弦太郎「おい、五郎、長居は無用だ。さっさと帰るぞ」
サコミズ「静審議官・・ありがとうございました」
弦太郎「礼を言われる筋合いはねぇよ。俺は命令に従ったまでだ」
リュウ「フン・・命令に従うだけなんてまるで犬じゃねぇか」
マリナ「ちょ、ちょっとリュウ!」
弦太郎、凄味のある笑いを浮かべリュウたちを見据える。
弦太郎「俺たちの任務は国家を守ること。それを邪魔するヤツはエンペラ
だろうがウルトラマンだろうが・・そしてGUYSだろうが叩きつぶす。
覚えときな、坊や」
弦太郎、振り向きもせず出ていく。
取り残された五郎、人の好い笑顔を浮かべ、
五郎「いやぁ、口の悪い相棒で済まない!また縁があったら会いましょ!
ここの水は美味いから、また遊びにくるから。じゃあね!」
五郎、出ていく。
サコミズ「良いコンビだ」
502 :
名無しより愛をこめて:2007/04/28(土) 15:57:40 ID:uXv4yebn0
>>494 ネプチューン自体が海の象徴みたいなもんだしな。
なんも考えんと、カッコ良さそうだからつけたんだと思う。
メビウスにアイアンキングの世界観をぶちこんで欲しくないな。
話の良し悪し以前のところでひっかかる。
504 :
スレ主:2007/04/28(土) 17:28:28 ID:S+gCcjhEO
>>496-
>>501様
良かったです。GJ!
体調が悪くて、新作投下出来ないのに職人さんが沢山投下してくれて有り難いです。
自分は自演はしません。
ここで発表する意味がないからです。
ここで作品を発表する人達も同じ想いです。
一生懸命作品を仕上げ完結させた人達に感謝。
ここで書き込まれた作品はみんな好きです。
ウルトラマンメビウス
【離ればなれの兄弟】
マグマ星人
ガロン
リットル
シュッーーン!!
地中で目覚める二つの影・・・
ミライ「休みの日ってほんとに暇だな。光の国にいた頃は・・・」
ミライの目に独り佇む少年がうつる。
ミライは駆け寄って「どうしたの?」
大紀「なんでもない。ただ・・・」
ミライ「ただ?」
・・・・・・
突然黒煙が立ち込める。
二人は黒煙が出ている建物を見る。
大紀はそれを見て言葉を失ってしまった。
ミライ「どうしたの・・・まさか!」
大紀「あの病院に弟が・・・」
ミライ「ここで待ってて!」
ミライは病院の中へ入っていく。が一人の男を見る。
ミライの脳に誰かの声が響く!
「ミライ。302号室に子供が取り残されている。」
ミライが向かおうとしたときに大紀が追い越していった。
ミライ「あ!君!」
大紀「達也!」
ドアが硬く閉まっている。
どドン!
何かが降りてきた!
ミライのMPがなる。
コノミ「ミライ君マグマ星人が出現しました。すぐに向かってください!」
ミライ「GIG!」
するとまたミライに語りかける声
「ミライ。お前はすぐにマグマ星人と戦え!」
ミライ「あなたは一体誰なんです!」
「ここは俺に任せてお前は行くんだ!」
大紀「達也!」
ミライ「大紀君ここをすぐに出るんだ!」
大紀「イヤだ!この向こうに達也がいるんだ!」
達也「(にいちゃ〜ん!)」
ミライ「(僕はどうすればいいんだ・・・)」
そこに僧侶がやってきて
「すぐに行けといってるんだ!」
ミライ「・・・ハイ!お願いします!」
ミライは屋上へと上がり変身した!
マグマ星人「現れたな!ウルトラマンメビウス!だが俺は貴様に用はない!レオを出せ!」
メビウス「(レオ兄さん・・・それじゃまさかさっきのは・・・)うわ!」
メビウスはマグマ星人の攻撃を受けた。
GUYSが援護に来た!
リュウ「ミライを援護する!」
ジョージ「バリアブルパンサー!」
リュウ「ウィングレッドブラスター!」
メビウスはメビュームブレードでマグマサーベルに応戦した。
僧侶は大紀と達也を連れ、外へと避難し、二人を安全なところへ連れて行き
「レオォー!!」
508 :
名無しより愛をこめて:2007/04/28(土) 20:30:38 ID:/14NchB40
ID:Q3lNCdh80・・・こいつは「宇宙警備隊員養成所No6」で暴れているバカたれです。
ゴロゴロ・・・
レオの登場と同時に地中からガロンとリットルが揃って現れる。
メビウス「レオ兄さん!」
レオ「構うな!メビウス!お前はマグマ星人を!」
レオ「イヤァァァァ!!エイィ!イヤァ!」
マグマ星人「っち!引き上げるか!」
マグマ星人は消えた。
ガロンとリットルも地中へと潜っていった。
人間体に戻ったレオとメビウス。
ミライ「さっき、僕に語りかけたのはあなただったんですね。」
ゲン「ミライ。あの兄弟のことをどう思う?」
ミライ「どうって?」
ゲン「あの兄弟は弟の窮地を兄が危険を承知で体をはって助けに向かった。」
ミライ「まるでウルトラ兄弟みたいですね。」
ゲン「俺はあの兄弟をずっと見てきた。彼らはしばらく離ればなれだった。俺とアストラのように。
だが彼らは自分達の意思で再会することが出来た。そんな彼らを放ってはおけずに見守っていた。」
ミライ「アストラ兄さんは今何処で何をしてるんでしょうか?」
ゲン「それは俺にもわからん。だがあいつは独りの寂しさを知っている。知っているからこそ独りでいるものを放っては置けない。
そういうやつだ。きっとどこかで独りで旅している同胞達を探しているはずだ。」
ミライ「そうなんですか・・・」
二人の元へ大紀と達也がやってきた。
ミライ「大紀君。達也君。」
大紀「さっきはありがとうございました。弟を助けていただいて。」
ゲン「いや。俺は当然のことをしたまでさ。弟を大切にな。もう離れないようにな。」
大紀「はい。行くぞ達也。歩けるか。」
そして二人は歩いていった。
二人を静に見送るゲンとミライ・・・
<GUYS基地 地下射撃場>
射撃訓練をしている隊員たち。
マリナ、手をブラブラさせ余計な力みを取り除く。ターゲット出現。
トライガーショットを抜き撃ち。
ミライ「凄い!全弾命中です・・」
マリナ「てか、基本ね」
ジョージ「また腕が上がったな」
リュウ「面白くねえ・・」
そこへ幹部服を着た初老の男が入ってくる。
男「曲芸だな」
マリナ、怪訝な顔で男に対する。
マリナ「失礼ですが・・」
男「君たちの射撃を見てくれと頼まれた。だが・・基本がなっていない」
ジョージ「おい!今のマリナの腕を見なかったのか」
男「見たよ。一発必中お見事な腕だ。なかなかの曲芸だ」
マリナ「曲芸?一発必中なら問題ないでしょ?」
男「相手がダミーやただの人間なら問題ないが。君たちの相手は凶悪な
星人や怪獣なんだ。発砲したら確実に倒さなければならない」
リュウ「ダブルタップ・・複数弾を撃ち込めって事か」
男「君の方が幾ばくか見込みがありそうだ」
リュウ「そいつはどうも。だがマリナの腕を曲芸扱いは許せねぇな」
ジョージ「あんたの腕を見せて貰おうか」
男、ジョージからトライガーショットを受け取る。
男「自動照準補正OFF、自動追尾装置カット・・」
男、出現した標的に発砲。
リュウ「こいつは・・一つのターゲットに3発ずつ撃ち込んでやがる!」
続きは考えついたら書き込みします。
太陽の前にいる4人のウルトラ戦士、赤々と燃えているはずの太陽がどすぐろく変色していた
マン 「黒点の浸食がここまでとは・・・」
セブン「しかも、ヒカリの報告よりそのスピードは上がっている!爆発の可能性もあるぞ」
なすすべもなく立ちつくす4人、そんな太陽を背に問いかけるエース
エース「兄さん達。このまま見ていろとでも言うのですか?!」
ジャック「エース!ならばどうする」
エース「・・・・・破滅を黙って眺めている、そんなこと出来やしません!!」
苦悩の表情を浮かべる4人・・・彼らの脇を通過していく閃光。その閃光は太陽に当たり光を取り戻し始めた
80「兄さん達、我々の光エネルギーを持ってすれば闇のエネルギーを破壊することは可能です」
エース 「80!それにタロウ、レオ、アストラ!」
そして更に力強い閃光がが太陽に向けられた
マン「ゾフィー兄さん!!」
ゾフィー「何をしている?!太陽の消失はあの地球のみならず太陽系全域の消滅にもつながる!急ぐんだ」
ゾフィーの声にウルトラ戦士達は自らの光線技を一斉に太陽に向け放った。黒点が消失し、
元の光がゆっくりと戻り始める
タロウ「ゾフィー兄さん、あなたは地球におりてください!」
疑いのまなざしを向けるゾフィー
ゾフィー「何故だタロウ?・・・メビウスか?
タロウ「もちろんです。あともう一つ、かつて兄さんが冥王星で会ったあの地球人、サコミズを助けててやってください」
ジャック「地球は彼らが守るべきものなのです。そして彼はエンペラー星人と戦う決意をしました」
レオ「勇敢な彼らを・・・助けてやってください!!」
マン「我々は、メビウスとともに戦う若者に”力”を託しました。今度はあなたがサコミズに力を!」
弟たちの声にうなずくゾフィー
ゾフィー「よし、お前達の願いは引き受けた!任せたぞ弟達よ!!
テレポーテーションで姿を消したゾフィー、そして漆黒の星に変わらんとしていた太陽が彼らの光の力により
少しずつ光を取り戻し始めた。
アストラ「よし、あともう少しだ!」
ウルトラダブルフラッシャーのポーズのまま後ろにいるレオに話しかけるアストラ、黙ってうなずくレオ
ども、474-491の作者です。
>493
>「『ル』レクハ、ヒウモ」くらいは突っ込ませて
ぐはあっ、あれほど何回も何回も聞いてたのに、長い年月とともに
記憶にノイズが…、素直に「もう日が暮れる」でよかったんですよねw
>494
>シーネプチューンて・・・・。 おかしいだろ。
あら、意外と皆さん、フィギュア王とか見てなかったようで・・・
メビウスのメカデザインをしているPLEXのコラムがありまして、
紹介された未使用デザインの中に、当のシーネプシューンの図版が
ありました。機能やデザインは充分納得できるものがありましたので
これ幸いと使わせていただきました・・・ま、ネーミングについては、
当然オリジナルを尊重するということでよろしく。
それとは別に、コンクルーダーを水陸両用と書いたこともこっ恥ずかしい
ミスです(・・・飛行機が、地べた這ってどうするよw)
>495
>>474-491 >読みながらこの間までメビウスを見ていた時のようにエキサイトしてしまった…
>超GJ!
ありがとうございます、できる限り放送作品のイメージで読めるように
書いたつもりです。また、そのうち投稿させてもらいますので・・・
ここの連中が宇宙警備隊スレを荒らしてるんだな。
515 :
スレ主:2007/04/30(月) 07:43:34 ID:+pDWWZCiO
>>514様
違いますよ。
作品を作るのは大変な労力がいります。
自分も何度か向こうに書かせてもらいました。
まとめサイトで作品が残ったものを読むとある種の、感慨があります。
自分は携帯厨だから、まとめサイトが作れないのが、悩みです。
すいません。遅れた。
ゲン「あの兄弟はきっといい兄弟になれるな。」
ミライ「はい!」
ゴロゴロゴロ・・・
ゲン「来たな!」
ピカーン!
マグマ星人「ハッハハハハ!」
マグマ星人は手笛でガロンとリットルを呼び出す。
ゲン「ミライ。なんとしても守り抜くぞ!この星の未来を!」
ミライ「ハイ!兄さん!」
ゲン「レオォー!」
ミライ「メビウース!」
レオ「イヤァ!」
メビウス「セヤー!」
レオ「メビウス!お前はマグマ星人を!」
メビウスはうなずく。
ガロンとリットルがメビウスを襲いにかかる。
レオ「お前らの相手は俺だ!」
レオは2大怪獣の前になすすべがなく倒れてしまう。
そのとき!空から赤い玉が落ちてきた。そして現れたのは・・
レオ「アストラ!」
メビウス「アストラ兄さん!」
レオの窮地をアストラが救う!
レオ「アストラ!行くぞ!」
レオとアストラが高くジャンプした。
マグマ星人にメビウスのメビュームシュートが炸裂と同時に
ガロンとリットルにレオキックとアストラキックが炸裂!
マグマ星人とガロン、リットルは爆発!
「奇跡の青い星」は本格的に小説の勉強をしてる人の文章に見える。
完成度が高いだけに、盛り上がってる時にGUYSサブの解説が挟まるのが惜しい。
せっかくのテンポが崩れるので、前半でやっとけばいいのに、と思った。
でも、かなり面白かったです。
>>514 此処で書いてる連中はそんなことに無駄に労力使わないだろ
これは『日々の未来』よりかなり前に書いたものです。まだミライが擬態タイプだという公式設
定を知らないまま「もし憑依タイプだったら」と思ったのと「素の五十嵐氏はミライと違って現
代っ子なんだろうなあ」と想像したのが元です。もちろん、その当時でも多分五十嵐氏はこんな
奴ではないと思いながら書きましたが。
それからマリナはこの頃まだ操縦席に座ったことが無かったので、操縦はしない、という前提で
書きました。そうじゃないと話が成り立たなくなってますので、その辺りはそういうもんだと読
んで下さると嬉しい。
その日出現した怪獣は滅法強く、メビウスは苦戦を強いられた。いつものようにGUYSの協
力を得て怪獣を倒したメビウスは虚空の彼方へ飛び去ったのだが、ミライはいつまでたっても姿
を現さず呼び出しにも応答しない。
メモリーディスプレイの位置発信機能を頼りに仲間達がミライを見つけたとき、彼は地面に倒れ
伏していた。
次にミライが目を開いたのは3日ばかり眠り続けた後である。折りよくリュウとマリナが傍に
いたのだがミライは2人の呼び掛けにもいぶかしげな視線を送るのみで無言だった。
「なんだよ。どうしたんだ、ミライ」
「ミライって誰だよ。俺の名前はハヤトだ」
その返事に2人は驚いた。口調もいつものミライとは違いつっけんどんで不機嫌そうである。
「なに言ってんだよ。頭でも打ったのか?どっかで取り違えるなんてことあるわけねえだろ。お
前制服着て倒れてたんだぞ」
「制服・・・?何の?それにここどこなんだ?」
起き上がろうとするのを手助けしようとしたマリナの手を、ミライは振り払った。リュウとマリ
ナは目を見合わせた。
「なんかめまいがする。チクショウ、一体なんなんだよ」
「ここはフェニックスネストのメディカルセンターよ。あなたは3日前の怪獣出現で出動した時
に、一端ガンローダーから降りて地上から攻撃する作戦に出て、戦闘が終わった後行方不明に
なったの。現場近くの 路上で倒れていたのを私たちが見つけたのよ。ひどく衰弱していたけ
ど、検査の結果では外傷は無いとい う診断だった・・・。でも何かの拍子に強いショックを受け
たのかもしれないわね。なにせ怪獣戦の最中だっ たから」
冷静に状況を説明するマリナを睨むように見つめていたミライは聞き終わった後にふふん、と
鼻を鳴らして皮肉に笑った。
「怪獣だって?そんなもん、ずっと昔に消えちまったんじゃないか。なにバカなこと言ってんだ」
「最近また現れるようになったのよ。あなたはCREW GUYSの隊員でヒビノミライ。あな
たが私たち をここに引き込んだんじゃない。本当に憶えてないの?」
「・・・知らない。」
ハヤト、と名乗るミライは頭に手を当ててうつむいた。
「あったま痛くなってきた」
「まだ無理しちゃ駄目よ。横になってた方がいいわ」
あわててマリナが肩に手を掛けると、またミライはその手を振り払う。
「触るな!」
その語調に一歩下がったマリナと入れ違いに、リュウがベッドに近づいた。
「ハヤト、だっけ。今んとこは休んでろ。またあとで落ち着いて話そうぜ」
枕に頭をつけて、睨むようにリュウを見返す視線に、いつものミライの人懐っこさはない。
「ドクターを呼ぶのを忘れたわ・・・」
病室の扉を閉めてマリナが呟いた。
「あんまりびっくりしちゃって。どうなってるの?本当にミライくんじゃないみたい」
「ありゃミライじゃねえよ。体は同じでもな」
「どういうこと?」
「記憶喪失、じゃねえな。二重人格ってやつか?とにかくありゃミライじゃねえ。全然違う人間
だ」
「そうよね。人間嫌いな人みたい。触られるのが凄く嫌なのね」
「・・・だけど体はミライなんだ。この間俺が投げ飛ばしてつけた青あざがまだ腕にあった」
ミライの様子を見に来たという2人に、マリナとリュウがかいつまんで事情を話すと、今度はテッ
ペイが腕組みをして考え始めた。あとの3人は黙ってテッペイの考察の結果を待つ。
「それは確かに記憶喪失というより二重人格のように思えますけど、逆の記憶喪失ということも
あり得るかな。ハヤトと名乗る人格は怪獣の出現を知らないんですね?彼が記憶を失った後、
なんらかの事情でミライという名前を名乗ってミライくんの人格で生活していた。だけど今、
なにかのきっかけで元々のハヤトという人格が記憶を取り戻したとも考えられます」
「それじゃミライくんは消えちゃったの?」
「消えた?・・・ミライが?」
呆然と呟いたリュウは、次の瞬間勢いよく頭を振った。
「そんなはずはねえ!あいつの体はミライのもんだ。あの体の中のどこかにミライが残ってるは
ずだ!1人の人格が簡単に消えちまうわけねえんだ!」
「それよりもアミーゴ。お前のその手じゃまだ操縦桿が握れないだろう、どうする?ミライが元
に戻らないと・・・」
「くそっ!」
リュウは自分の手を見つめて歯噛みした。実は前回の戦闘でリュウも手を負傷し、握力が落ちて
ガンウィンガーの操縦がままならない。
「2人戦線離脱となると、ちょっとキツイな」
「キツイですねえ・・・」
「とにかく、ドクターを呼んでくる」
マリナが3人を廊下に残し、足早に去る。残った3人は重苦しい気分のまま、ミライの病室の扉
を眺めた。
それから更に3日経ってもミライは元に戻らなかった。ハヤトと名乗る人格はその間、医者や
サコミズの質問に噛み付き、ふて腐れて布団を頭からかぶってだんまりを決め込んだり、枕を投
げつけて見舞いに来た仲間たちを部屋から追い出したりと、荒れに荒れた。話をしていても誰と
も視線を合わせない。まっすぐに人を見る時は睨みつける。
「駄々っ子みたいよね」
マリナがため息をついた。ディレクションルームの雰囲気が変わっている。ミライが居ないだけ
で、なんとなく空気が重い。
「責任感ゼロ、協調性ゼロ。友達絶対いないよね。今までどんな生活してきたんだか」
「でも『俺はミライじゃない。名前はハヤトだ』ってそれだけで、住んでいるところがどこなの
かとか、家族のこととか全然言いませんよね?」
コノミはミライ=ハヤトの意識が戻った日に、リュウとマリナの話を聞いてすぐメディカルセ
ンターに飛んでいったのだが、機嫌の悪かったハヤトに散々怒鳴られてすっかり萎縮してしまっ
ていた。それでもなんとかミライが記憶を取り戻すきっかけが掴めないかと、暇を見ては病室に
通っている。
「ミライくんだってそもそも、あんまり昔の話をする方じゃありませんでしたよ」
テッペイには、元々の人格がどちらだったのか決め手に欠けているのが気になっている。
「俺はこどもの頃のことを聞いたことあるぞ。『やんちゃな子だったんですよ』って言ってたぞ」
ぶすっとリュウがはき出す。
「抽象的ですよね。具体的にどこの出身だとか、そういう話は出てきてないですから。どういう
わけかGUYSのファイルにもミライくんの詳しい経歴は載ってないですし」
「じゃあ、あのハヤトって奴の方が元の人格だったっていうのかよ!」
リュウが勢いよく立ち上がったその時、警報音とともに、モニタースクリーンにミサキ総監代行
が映し出された。
「日本上空に正体不明の巨大物体が飛来しました。CREW GUYSはただちに出動して下さ
い」
サコミズが号令をかけるより早く、リュウはディレクションルームを飛び出した。
フェニックスネスト中に鳴り響く警報がなにを意味するのか知らないハヤトは、両手を頭の下
に組んだままベッドに寝ころんでその音を聞いていた。そこへリュウが飛び込んでGUYSの制
服を投げつけた。
「着替えろ!」
「はあ?なんで俺がこんなもん着なきゃなんねえんだよ」
「怪獣がくる。お前はCREW GUYSの隊員だ。ガンフェニックスに乗れ!」
「ばっかじゃねえの。俺にそんなこと出来るわけないじゃん」
「いい加減にしろ!」
リュウはいくらか握力の強い方の手でハヤトの襟首を掴んで引き寄せた。
「お前がなんと言おうとこの体にはガンローダーの操縦もトライガーショットの扱い方も染み込
んでるはずだ。実戦に出りゃ思い出す。悪いが俺は手が利かない。操縦はお前がやるしかねえ
んだ!」
リュウの剣幕にさすがの駄々っ子のハヤトも渋々着替えを始めた。
「そんな事言って事故ったらどうするんだよ。ガンなんとかって、なんなのかも分かんないのに」
「戦闘機だよ。後ろには俺が乗る。落ちるんだったら一蓮托生だ」
リュウはにやりと笑った。
ガンウィンガーは既に単独で出撃していた。ハヤトがガンローダーの前席に乗り込んで、リュウ
が後部座席から指示を出す。確かに初めて座ったのなら、言葉の指示だけではすぐに分からないは
ずのボタンの位置も、さほどとまどうこともなくハヤトは手を伸ばして、ガンローダーは発進位置
に進んだ。
「うわわわ」
「情けねえ声出すな。簡単に落っこちゃしねえよ。操縦桿を前に倒せ」
頬を引きつらせながらハヤトが操縦桿を倒すと、ガンローダーのアフターバーナーが火を噴いた。
「あの子が操縦してる?もう、なんて無茶するのよ!」
ガンウィンガーの後部座席でマリナが叫んだ。
「やってみなきゃ駄目かどうかは分からないぜ。大丈夫だ、俺の目ならぶつかる前にかわせる」
操縦席のジョージは何故か、余裕のある意見を述べた。
「あてにならないどころか、衝突しかねない味方なんて、冗談じゃないわ」
マイクを切ってマリナがひとりごちた。額にじわっと汗が滲んできた。
「でっけぇ・・・」
怪獣を目の当たりにしてハヤトが呟く。
「またこいつか。こいつの名前はケルビム。近くに寄ると尻尾が飛んでくるぞ。俺の目じゃ見切れ
ねえ。ちょっと離れて火の玉に気をつけてろよ!」
「気をつけろったって!」
「お前は操縦に専念してりゃいいんだ!攻撃は俺がやる!」
ガンウィンガーはケルビムの急所に狙いを定め、連続で光弾を撃ち込んでいる。ぶんぶん振り回
される尻尾の動きはジョージガ完全に見極めて避けている。
ガンローダーの機体にも衝撃が走り、光弾が怪獣に向かって走っていく。入れ違いに吐き出され
た火球を間一髪でハヤトは避けた。
「見ろ。やりゃあ出来るじゃねえか。次はメテオールだ!」
その言葉に補佐官が目を剥いた。
「か、彼は民間人だと主張しているんじゃないのか?実戦に連れて出るだけでも充分問題だというのに、こ
の上メテオールとは…!」
「補佐官。彼は今記憶を失っているだけで、ミライだということに変わりはないですよ。ちゃんと戦ってい
るでしょう?」
サコミズのとりなしに補佐官はもごもご言いながらも矛先を収めた。
「メテオール、解禁!」
「G.I.G!」
「そこのレバー押せ、ミライ!」
「俺はハヤトだっつってんだろ!」
急なGに翻弄されながらもやはり、ガンローダーはガンウィンガーと共に的確な攻撃を決めていく。
「これならウルトラマンにおでまし願うこともねえな」
「ウルトラマン?ウルトラマンが戦うのか?」
「おう。メビウスっつってちょっと頼りねえ奴だけどよ」
火球を吐く寸前のケルビムの口の中にスペシウム弾頭弾が命中して、ケルビムは空中に飛び上がった。
「逃がすか!」
リュウが叫んだもののメテオールの制限時間が過ぎて、ケルビムは遠くに飛び去ってしまった。
「メビウスはどうして現れなかったんだろうな」
「前回の戦闘のダメージが大きかったのかもしれませんね。前にも現れてすぐカラータイマーが点滅しはじ
めたことがありましたから」
そんな会話を、制服の前を大きくはだけて頬杖をつくという態度ながら、ハヤトは大人しくミライの席に
座って聞いていた。
「今度は絶対しとめてやる」
「そんな事言ってるけどリュウ。今回はハヤトに助けて貰ったんじゃないの。まだ操縦出来ないでしょ?」
「そりゃまあ・・・。そうだけどよ」
「というわけでこれからも頼むよ、ハヤト」
「あ?う、うん・・・」
隊長にまでそう水を向けられてハヤトは戸惑い顔で頷いた。やがて話が専門的な分野に入っていき、誰も
ハヤトに目を向けることが無くなった頃、彼は静かにディレクションルームを抜け出した。
そのハヤトを追ってきたのはコノミだった。ハヤトはフェニックスネストのテラスの、手摺りの外側の出
て夕日を眺めていた。
「そんな所に立ってると危ないですよ、ハヤトさん」
コノミの声にちょっと体をこわばらせたが、ハヤトは意外にも静かにコノミの方を振り向いた。
「落ちたら大変でしょ?」
コノミは柵を挟んでハヤトの隣に立ち、顔を覗き込んだ。が、ハヤトはふいっと目を逸らすと遠い夕日を
眺めた。
「・・・なんでハヤトって呼ぶんだよ。ほんとはミライだと思ってんだろ。みんなそうなんだろ」
「ミライくんとはあんまり違うから。みんなあなたを見ていてもミライくんだとは思えないんじゃないで
しょうか」
「随分いい奴だったんだな、ミライって」
「そうですね。なんでも一所懸命で、でも優しくって」
「好きだったとか?」
その言葉にコノミはぴょこんと跳び上がった。
「ち、違いますよ!」
「ふうん?他の奴らみたいに俺にあれこれ質問したり思い出せって責めたりしないで、ただ部屋に通って
来るだけだから顔さえ見られればいいのかなって思ってた。顔だけはミライと同じだもんな」
「そんなんじゃなくて・・・」
コノミは懸命に言葉を探した。
「ミライくんは確かに大事な人ですよ。泣き虫で恐がりの私におまじないを教えてくれて、自信を持たせ
てくれた。でも仲間です。大事な仲間なんです」
「仲間なんて俺にはいないよ」
ぽつん、とハヤトが言った。
「友達は?」
「いるけど。ほんとの友達って感じじゃない」
手摺りに寄りかかって足下を見つめながらぼそぼそとハヤトは言葉を継いだ。
「俺がいなくなったからって捜索願いが出てたわけでもないし」
住んでた場所は憶えてるんですよね?」
「憶えてるよ」
「行ってみませんか?」
「やだ」
「どうして?」
「なんとなく」
コノミはがしっとハヤトの腕を掴んだ。
「行ってみましょう。記憶喪失の原因が分かるかもしれないし。ね?」
その話にリュウとマリナが乗り、隊長の許可が下りたこともあって4人は次の日、ハヤトが居候をし
ていたという友人の住むアパートに行ってみた。だがそこはもう、住人が引っ越した後で、管理人はハ
ヤトの存在すら知らなかった。
「居候も何人か居たみたいだからね。夜中に騒いだり家賃を貯めたりいろいろ問題あったから、正直言っ
てせいせいしてますよ。この人の顔は見覚えないなあ」
そのアパートかを少し離れたあたりを歩きながら、ハヤトが呟いた。
「帰るとこないんじゃん、俺・・・」
「ご両親は?」
「何年も会ってないからどうなってっか知らないし。帰っても迷惑な顔されるだけだし」
「さてはお前、家出してきたな?」
「うん」
「だけど、心配してないわけないでしょ?」
「してねーよ!」
ハヤトは肩を震わながら叫んだ。
「うちにいる時からケンカばっかで。あそこだって中学のダチのダチんとこだったんだ。探せば辿り着
けないとこじゃないのに誰も俺を捜しに来なかった。俺なんかいなくたっていいんだ。俺はミライと
は違う。俺は誰ともうまくいかない。誰にも必要だって言われない。あの日だってもう落ちてもいい
やと思いながらいつも上ってた団地の屋上のフェンスの外側に立ってて、そしたら」
赤い。小さな赤い、あれは。
いきなり体に何かを叩きつけられたようなショックと落下するような感覚がハヤトを襲った。青ざめ
て口元をおさえるハヤトを見てリュウが慌てる。
「ちょ、ちょっと待て、吐くのか?ここじゃまずい、我慢しろ!」
言うなりハヤトの体を抱えて近くの公園目掛けて走り出した。
「大丈夫?気分は?」
「まだ吐き気がする・・・」
「吐いちまえ吐いちまえ。全部吐いたらすっきりすらあ」
「もう吐くもんないよ」
公園のベンチに寝かされて、ハヤトは青い顔をしている。何度も吐き続けるハヤトを、ずっと介抱した
のは意外にもリュウだった。コノミはその間コンビニに走ってタオルの買い、ぐったり横になったハヤ
トの額に繰り返し水で冷やしては当てて甲斐甲斐しい。
「急にどうしたんだ?」
リュウの問いにハヤトは眉間に皺を寄せた。
「俺、落ちたのかな」
「は?」
「記憶が途切れる前」
「団地の屋上がなんとかって言ってたわよね?そこから?」
「・・・うん」
「それっていつ?」
「4月の、最初の頃だと思う」
「そりゃねえだろう。俺とミライが初めて会ったのは怪獣が出た日で、4月の最初だぞ。怪我なんかし
てなかった」
「私たちとも走ってましたもんねぇ」
「団地の屋上から落ちて、無傷ってことはあんまり考えられないわね」
「結局、大したことは分かんねえな」
リュウはがりがりと頭を掻いた。
「とりあえずフェニックスネストに帰ろうぜ」
「俺はあそこの人間じゃないって」
「ぐだぐだ言わない!」
マリナが一喝した。
「行くとこ無いんでしょ」
すごすごとフェニックスネストに帰ってきてからまた、ハヤトはミライの部屋に籠もってしまった。食
事は仲間が届けたが手をつけない。一日半経ってついにリュウがキレた。ベッドにもぐり込んでいたハ
ヤトを叩き起こして柔道場まで引きずっていき、畳の上に放り出す。
「何すんだよ!」
「いつまでもうじうじいじけてんじゃねえ!いい加減にしやがれ!」
「やめて下さい」
コノミが半べそで止めようとするのをジョージが抑えた。
「まあまあ。ちょっと見てようぜ」
「おめえに友達がいねえのは自業自得だ。わかんねえのかよ」
ハヤトの胸ぐらを掴んで、リュウは押し殺した声でねじ込む様に言葉を続けた。
「やるべきことをちゃんとやってりゃあ、仲間意識なんて自然に出る。おめえは何もしようとしねえ。
ただベッドにもぐり込んでるだけじゃねえか。おめえはモグラか?」
「うっせえ!やんのか!」
ハヤトがリュウを払いのけて跳び起きた。
「言っとくけど俺は黒帯だ!怪我人だって手加減なんかしねえからな!」
「望むところだ!だけどこれはケンカだ。ルール無しだぜ」
リュウは脱いだ上着をハヤトに投げつけ、その隙に腕をとって背負い投げでハヤトを畳の上に叩きつけ
ると、馬乗りになって腕をねじ上げようとした。それを間一髪、横に転がって避けたハヤトはリュウの
後ろに回り、首に腕を回して押さえ込んだ。
「あんた、手の怪我治ってんだろ!なんだって俺をここに引き止めるんだよ!」
「そりゃおめえがここに必要だからに決まってんだろ!」
容赦なく締め付けるハヤトの力に逆らい。、顔を真っ赤にしながらリュウが吼えた。
「おめえがミライだってハヤトだっていい。操縦さえ出来るならな。俺とマリナとジョージとおめえの
4人が空、コノミとテッペイが地上で時々ミクラス。それでもうチームが出来上がっちまったんだよ。
それでバランスとれてんだ。おめえが居ないと俺が困るんだよ!」
「それじゃ結局、俺の人格なんかどうでもいいってことじゃねえかよ」
「そうじゃねえ!」
リュウが渾身の力を振り絞ってハヤトの体を振り飛ばし、勢い余って一緒に倒れたが、すかさずハヤト
を押さえ込んだ。
「黒帯か。それで分かった。ミライの奴、初めはきょとんとしてたのにすぐ俺を負かすようになりやがっ
たのは、その体が覚えてたんだな。お前だってミライでいた間完全に消えちまったわけじゃねえ。お
前の裏返しがミライだっただけかも知れねえんだ」
「だからなんだってんだ。離せよ!」
仰向けに押さえつけられてもがくハヤトを、上からマリナが覗きこんだ。
「ねえ。あんたが望んだ責任じゃないだろうけど、その責任ってやつ、果たしてみない?」
「は?」
「今のまんまじゃあんたは変われないわよ。でも一緒に戦ってくれたら、少なくとも私はあんたを仲間
と認める。どう?あんたはやれば出来る奴じゃない」
「俺はなんにも出来ねえよ!いつもいつもお前は何も出来ないって言われてたんだ!俺は他の兄弟とは
違う、駄目な奴なんだ!離せ!」
ハヤトは顔を真っ赤にして、こどものように足をバタバタさせた。
「お前、ずっとそう言われてきたのか。だから自信が持てなくて自分を好きになれないんだな?」
ジョージがマリナの横から顔を出して言った。
「親の言葉が全てじゃないだろうに」
うんうん、とうなずきながらテッペイも顔を出した。
「親に期待されるからいい、ってもんでもないですよ」
「黒帯って簡単に貰えるんじゃないですよね?ちゃんと頑張れた証拠じゃないですか。」
最後にコノミにまで言われてハヤトは顔をしかめた。
「親にうるさく言われたんだよ」
ハヤトは諦めたように体から力を抜いた。
「駄目だ。腹減ったあ」
「へッ。飯抜きなんかするからだ。『腹ペコのまま学校に行かぬこと』基本中の基本だぞ」
リュウがにやにやしながらハヤトの上からどいた。
「なんだそれ」
ハヤトはまだふて腐れて畳の上で大の字に寝ている。
「飯喰いに行こうぜ。そしたら教えてやる」
リュウはハヤトの腕を掴んで引き起こした。
「お前らってヘンな奴ら。ミライって奴もヘンだ。大体怪獣と戦うなんてウルトラマンに任せときゃい
いじゃん。なんでそんな苦労わざわざすんだか、俺にはわっかんねえ」
盛んに毒づきながらハヤトは勢いよくどんぶりメシを掻き込むと
「お代わり」
と空の丼を突きだした。
「はいはい」
とコノミが嬉しそうにお代わりをよそいに行く。
「そういやウルトラマンってなんで地球を守ってくれんの?あいつも分かんねえやつだよな」
「ウルトラマンの理由は分からないけど、地球は私たちの星なんだから、任せっきりにするわけにはい
かないでしょ」
煮物をもぐもぐ咀嚼しているハヤトの、テーブルについた肘をマリナがピシッと叩いた。
「そうやって私たちに熱く語った人間がいるんだけどね。いつの間にか影響受けちゃったなあ」
「それってリュウ?」
ハヤトは横に座っているリュウを見てにやっと笑った。
「どうせ俺は熱血バカだよ」
そういいながらリュウがコーヒーをすすろうとしたとき、警報が鳴った。すかさずメモリーディスプ
レイを取り出す。
「湾岸地域にまたケルビムが現れた」
「G.I.G!すぐ出動します」
その言葉を聞き終わらないうちにメンバーは走り出した。
「おいハヤト、行くぞ」
「え、だって俺こんな格好じゃん」
ハヤトはベッドから引きずり出されたままのTシャツにジャージといういでたちだった。
「とっとと着替えてこい!」
リュウが吼えた。
「う〜〜。これマジ緊張するんだけど」
ハヤトがガンローダーの操縦席でぶつくさ言った。
「ほんと。動悸が聞こえるわ」
「え、ウソだろ?」
「マリナの聴覚は人間離れしてるんだぜ。ほんとかもな」
ジョージが後ろからハヤトをからかった。
「ガンフェニックス、バーナーオン!」
再びハヤトを乗せて、ガンフェニックスが飛び立った。
ケルビムはあたり構わず火球を吐き散らし街を蹂躙しつづける。
「ハヤト!尻尾だ。まず尻尾の動きを止めろ」
「おっしゃ!」
リュウの指示でガンローダーはケルビムの後ろに回り尻尾の付け根を攻撃する。ガンウィンガーは火
球をかわしつつ、角のあたりを攻撃する。なかなか効果的にダメージを与えられない。
「もっと近くに寄らねえと攻撃が集中しにくいんじゃねえの?」
「近くに寄れるか?アミーゴ」
「やってみる!」
めちゃくちゃに尻尾を振り回していたケルビムが急に振り向いて火球をガンローダーにぶつけてきた。
危うい所で旋回してかわしたものの、汗が流れて目に染みる。それに気を取られて尻尾を避けきれな
かった。左翼の先端が火を噴く。
「ハヤト!着陸して地上から攻撃するぞ!」
「ちゃ、着陸ってどうやんの!」
「落ち着け。言う通りにやれば大丈夫だ」
なんとかガンローダーを着陸させてコックピットから出るとジョージはトライガーショットを構えた。
「無理だよ!そんなんで怪獣を倒せるわけないって!」
「諦めるわけにはいかないんだ!」
ジョージが放った光線が命中すると、ケルビムが地響きを立てて向かって来た。ハヤトとジョージは
二手に分かれてなおも攻撃を続ける。ガンウィンガーの尾翼を火球がかすめ、機体が急降下する。
「ウルトラマン!!」
ハヤトは絶叫した。
「助けてくれよ、ウルトラマン!なんで来てくれないんだよ!あいつら死ぬ気なんだ。死んでもこの
星を守るつもりなんだ、あいつら死なせないでくれよ、頼むよ!ウルトラマン!!」
その声が消えるか消えないかのうちに強い光がハヤトを包んだ。
目がくらむような明るさなのに、何故か眩しくない。ふと手を見ると、自分の体が発光しているよう
見えることにハヤトは驚いた。
「なんだこれ・・・」
「それはあなたの内側から発する光。あなたの心の中の光です」
聞いたことがあるような穏やかで若い声に目をあげると、自分と同じ顔が微笑んでいるのをハヤトは
見た。
「誰だ・・・。いやそうだお前、ミライだな?」
「そう。僕はヒビノ・ミライ。もう一つの名前はウルトラマンメビウス」
「ウルトラマン?お前が?」
ミライが頷いた。
「僕は遠い宇宙の彼方から来ました。この星で活動するには人間の体がいるんです。それで今はあな
たの体を借りているんですけど、もともとそれはアクシデントだったんです。あなたは記憶をなく
した瞬間のことを憶えていますか?」
「記憶をなくした瞬間・・・」
「僕はこの星に着いてしばらく、実体を消したままあちこちを飛び回って姿形を借りられる人間を探
していました。そうしたらあなたが事故にあって死にかけている所に遭遇したんです」
「事故?じゃあ俺はやっぱり落ちたんだな」
「あなたはコンクリートの上に直接落ちてしまった。とっさに僕はあなたの体に入り込んで生命を繋
ぎ止めた。だけどそれであなたの体の怪我が実際に治ってしまったわけじゃないんです。本当はま
だ回復の途中です。」
「もし今、あんたが俺の体から離れたら?」
それまで真っ直ぐにハヤトを見つめていたミライが、そこで視線を落とした。
「あなたは死んでしまうかもしれない。本来なら即死に近い状態だったから」
「即死かよ」
「あなたには済まないけれど、もう少しこの体を貸して欲しいんです。僕があなたの体から離れる事
が出来るようになったら姿だけを借りたい。それまで」
「いいよ」
いきなりのハヤトの返事に、ミライは目を瞠った。
「い、いいんですか?」
「なんか俺、知ってたみたい。あんたがウルトラマンだって。完全に眠ってたわけじゃないんだな。
それに」
ハヤトはミライの手を取って自分の手と重ねた。
「体が覚えてるんだってさ。俺の事もあんたの事も。俺は完全になくなっちまうわけじゃない。どっ
かであんたのこと見てるよ。仲間の事も」
「・・・ありがとう」
へへっとハヤトが笑った。
「それほどでもないよ。俺の方こそありがとな。助けてくれて」
つい、と視線をそらせてハヤトが続ける。
「俺さ。自分はあんまり生きてる価値ないんじゃないかなと思ってて、いっつも団地の屋上に上って
たんだ。落ちてもいいと思ってた。そしたらほんとに落ちちゃったんだな。でも今は違う。生きて
ていい事もあるんじゃね?俺の事仲間だって言ってくれるヤツらもいるし」
「あなたは無価値な人間なんかじゃありません。その光はあなたの心の光だって言いましたよね。あ
なたの心の中にはこんなに暖かい光が満ちているんです。落ちる瞬間のことを本当に憶えてません
か?」
・・・瞬間?」
「あまり思い出したくないことだからかもしれませんね。でも僕は知っています。その一瞬の記憶だ
けが僕の中に流れ込んできたから。あなたは飛んでいく風船を見て身を乗り出したんですよ」
「あ」
遠くの、小さな子の手から離れた風船。到底届かないその風船に、一瞬自分は手を伸ばした。そうだ。
「ばっかじゃねえの、俺」
「そんなことありません」
ミライは微笑んだ。
「僕があの風船を捕まえてあの子に返した時、『ありがとう』って言われたんです。僕がこの星で一
番最初にかけられた言葉。でも本当はあなたが言われるはずだった言葉ですよ」
「ありがとうなんて言葉、忘れてたよ」
ハヤトは照れくさそうに笑った。
「あんたが俺の体を返してくれたら、俺は俺の人生をやりなおしてみる。それまでは眠りながら色々
計画立ててみるのもいいだろ。ウルトラマンの戦いっぷりも見せてもらうぜ。あ。」
「なんですか?」
「のんびり話してる場合じゃねえや。今怪獣と戦ってんじゃん!」
「大丈夫、これは普通の時間では一瞬です」
「そうだ、あんたなんで今まで出てこなかったのさ?」
「前の戦闘でエネルギーを使い果たしちゃって、ずうっと意識が無かったんです」
ミライが左腕を構えると、そこから光があふれ出した。
「ありがとう。いつかまた。あなたと握手が出来るその日まで」
「うん。この体大事に使ってくれ」
光が2人を包み込んだ。
済みません、まだ続きます。
地上に激突する寸前に、ガンウィンガーはメビウスに受け止められた。
「ウルトラマンメビウス!」
援護に駆けつけたテッペイとコノミがメビウスを見上げた。
「来てくれた!うん、ちゃんと回復したみたいですね」
カラータイマーを確認してテッペイが目を輝かせた。
メビウスはガンウィンガーの2人に頷くと、そっと機体を地面に下ろした。その背中をケルビムの
尻尾が襲う。一度、二度とその攻撃に耐え、メビウスはその尻尾を捕まえた。ケルビムはメビウスご
と尻尾を振り回そうとして叶わず、頭の角を振り立てた。地上から援護の射撃がケルビムに命中する。
ケルビムの注意がそちらにそれた瞬間、メビウスはメビュームブレードで尻尾を切り落とした。だが
その直後、カラータイマーが点滅し始めた。
「ああ、まだ完全に回復した訳じゃないんだ。」
「大丈夫、ミクラス、お願いね」
コノミはミクラスのカプセルをケルビムに向けてボタンを押した。
メビウスは周囲のビルに被害が及ばないようにケルビムの体に組み付いて押さえつつ、角攻撃を避
けて体を低くしているために、決定的な攻撃ができないでいる。そこにミクラスは飛びついて角を掴
んだ。急所でもある角をつかまれてケルビムがメビウスを離した。メビウスは飛び退くとミクラスと
アイコンタクトをとって両腕を構える。メビュームシュートが放たれる瞬間にミクラスは地面に伏せ、
ケルビムは爆散した。 カラータイマーを赤く光らせながらもメビウスは、喜んで踊っているミクラ
スに近づき頭を撫でてねぎらった。ミクラスが嬉しそうな顔のまま消えるとメビウスもまた、虚空の
彼方に飛び去った。
「ハヤト。おーい」
「リュウさん・・・?」
目を開いたハヤトの、その返事を聞いてリュウはのけぞった。
「お前。ミライか?」
「当たり前ですよ。なんでハヤトって呼ぶんですか・・・。痛たた、なんだか体があちこち痛い。ああ、
あざが増えてる」
メディカルセンターのベッドの上に起き上がって、ミライは寝間着の袖をめくりあげ、腕の打撲傷を
確かめた。
「またなにかのショックを受けたのかな」
テッペイがミライの顔をまじまじと見た。
「だって外傷はなかったんでしょ?今回も」
マリナがテッペイに詰め寄った。
「衰弱してるだけだってドクターは言ってたじゃない」
「僕は、どうしてここに?」
「ケルビムと戦った後に倒れてたんだよ。ここんとこよく倒れてるよな、お前」
「ケルビム?ケルビムじゃないですよ?初めて見る怪獣だった。ガンローダーの弾薬が尽きて地上に
降りて、それから・・・」
「・・・憶えてないんだな?」
「・・・何があったんですか・・・」
ミライが不安そうな顔で訊いた。
ここ数日の出来事は、サコミズが一対一でミライに説明した。記憶喪失のこと。その間の人格交替
のこと。
「ミライも子どもの頃の記憶はあると言っていた。天涯孤独なのでそれを証明する手段はないそうだ
が・・・。真相は分からないままだな」
「俺はどっちでもいいや。ホントのあいつがミライでもハヤトでも。どっちかってーとミライの方が
付き合いやすいけどよ」
「私も追求しても仕方がないような気がする。今はミライくん。それでいいわ」
「でもちょっと残念かも。ハヤトさんもようやく仲間になりかけてたのに」
「まあな・・・」
と、そこに制服姿のミライが入ってきた。
「なんだお前、また脱走してきたのか?」
「ひどいなあリュウさん。検査の結果異常がないって言われて、ちゃんと退院してきたんです。あと
は打撲傷だけですからね」
「よかったあ」
コノミがとんできて、ミライの手をとってぶんぶん振った。
「コ、コノミさん。いてて・・・」
ミライが顔をしかめているのに、全員がにじにじと近づいて行くと、よってたかってミライをもみく
ちゃにした。
「痛いですってば。やめて下さいよ〜〜」
「ほどほどにしておくようにね」
サコミズがコーヒーをすすりながら、いつものように穏やかに声をかけた。
終わり
とんでもなく長くなりました。
お目汚しで申し訳ない。
もう一つ済みません。
2と3の間で2行抜けてました。
廊下で2人が考え込んでいると、テッペイとジョージがそこに現れた。
「どうしたんですか?」
これを入れてください。
また遅くなった!
レオ「アストラ!来てくれたのか!」
アストラ「マグマ星人を追跡していたら地球へたどり着いたんです。」
メビウス「アストラ兄さん!」
アストラ「メビウス!久しいな。」
レオ「アストラ。地球へきたのはそれだけか?」
アストラ「実は、M29星雲レンドール星が何者かに狙われていることが分かったんです。」
レオ「レンボール星だと!あそこは俺の管轄だ!すぐに光の国へ戻ろう。」
アストラ「ハイ。」
レオ「メビウス元気でな。俺の故郷を頼んだぞ。」
メビウス「ハイ!僕たちの手で必ず守ります!」
そしてレオとアストラははるかかなたの光の国へと飛んでいった・・・
544 :
名無しより愛をこめて:2007/05/03(木) 02:21:07 ID:e/ToYblpO
ミライのはつまらないうえ長い
もう書くなよ
長い割りに、セリフが並んで誰が言ってるのか書いた奴だけ知ってる状態だな。
546 :
名無しより愛をこめて:2007/05/03(木) 09:47:43 ID:kuy1/DRl0
547 :
スレ主:2007/05/03(木) 10:05:41 ID:+Hxto2qrO
感想や意見や議論は、おおいにしてもらって結構ですが、出来れば自分が、他人から言われる言葉で不快に感じる言葉なら、それは、極力控えるようお願いしますm(__)m。
548 :
名無しより愛をこめて:2007/05/03(木) 10:07:52 ID:kuy1/DRl0
549 :
名無しより愛をこめて:2007/05/03(木) 10:10:48 ID:kuy1/DRl0
評論家崩れか・・・
俺も別人格でこのスレに妄想ストーリーを書いてる所詮「脚本家きどり」。
他人の作品の感想や、批判も書いてる。
2ちゃんだし叩かれてなんぼ、仕切ってくれるスレ主さんには悪いが、
ストレートな意見が書けないぬるま湯の雰囲気になる方が気持ちわるい。
二人のミライは、五十嵐くんがそういう芝居をするのをメビウスでは見たくない
という印象を持ちました。
「ありそう!見たい!」というのを読みたいし書きたいので。
551 :
546:2007/05/03(木) 12:35:15 ID:kuy1/DRl0
俺が気に入らなかったのはこの言葉だよ。
「もう書くなよ」・・・何様だと思ったね。だから「〜崩れ」と呼んだのさ。
ちょっと批判されるとキレるのかw
だったらチラシの裏にでも書いてろ。
呼んだのさ
プ
ジョージ「照準補正も追尾装置もオフって・・」
男、懐から旧式の銃をマリナに渡す。
マリナ「これは?」
男「見ての通り古い銃だ。今日から訓練ではこれを使いたまえ」
リュウ「今時、火薬発火式のリボルバーかよ」
男「そうバカにしたもんでもない。兎に角、カザマ隊員はこれを
自分の腕と同化するまで使い込んで欲しい」
マリナ「いいわ。やればいいんでしょ」
<数日後 ディレクションルーム>
リュウ「今日もマリナは射撃場か」
ジョージ「あいつ、負けず嫌いだからな」
ミライ「でも、あの旧式の銃で訓練する意味ってあるんでしょうか?」
テッペイ「確かに。僕たちのトライガーショットは自動照準補正や追尾
機能のお陰で、新人隊員も熟練隊員並の射撃能力を有することが出来る
はずなんですけどね」
考え込む一同。その時、けたたましい警報音が鳴り響く。
コノミ「京浜コンビナートに怪ロボット出現しました!」
モニターを注視する一同。
サコミズ「コノミちゃん、過去のアーカイブを検索して」
コノミ「G・I・G!・・・隊長、過去のデータには無いロボットです」
サコミズ「ガンフェニックスで怪ロボットを攻撃。ガイズ、サリーゴー!」
一同「G・I・G!」
リュウ、ジョージ、ミライ、ディレクションルームを飛び出す。
<京浜工業地帯>
謎の怪ロボット、額部の開閉口から断続的にロケット弾を発射し
コンビナートを破壊している。
ガンフェニックス、飛来。ビーム砲を発射。だが効果はあまり無い。
<ガンフェニックス 操縦席>
リュウ「くそ、どうなってやがる!ビームがあたらねえ!」
ミライ「バリヤーではないようですね」
<ディレクションルーム>
テッペイ「隊長!」
サコミズ「どうした、テッペイ?」
テッペイ「あの怪ロボットは特殊な電磁波を発信してガンフェニックスの
照準装置に干渉、ビーム攻撃を無力化しているようです」
サコミズ「・・・」
<京浜工業地帯>
怪ロボットのロケット弾がガンフェニックスに命中。ガンフェニックス、
炎を吹き上げ、バランスを崩す。
<コクピット>
ジョージの声『フライトバランサーに損傷!』
リュウ「仕方ねえ・・地上からヤツを攻撃するぞ!」
ミライ「僕が行きます!」
リュウ「頼んだぜ、ミライ!」
ミライ、メビウスに変身。
<京浜工業地帯>
メビウス、怪ロボットの前に出現。背後でガンフェニックスが不時着する。
メビウス、怪ロボットに飛びかかる。怪ロボット、額よりロケット弾を
発射。
トライガーショットを構えたリュウとジョージ、援護射撃。
だが、2人の放ったビームは怪ロボットに当たらない。
リュウ「こいつの照準までおかしくなってやがる!」
ジョージ「目視で狙いをつけるしかない!」
<ディレクションルーム>
テッペイ「リュウさん、ジョージさん、そのロボットはロケット弾を発射
する際に、額の開閉部が開きます。開いたときに命中すれば内蔵された
ロケット弾に引火して大爆発を起こします」
リュウの声『開いている時間はどのくらいだ?」
テッペイ「約0.1秒です・・』
リュウの声『0.1秒だと!そんなもんどうやって狙えばいいんだ!」
テッペイ「・・・・」
サコミズ「心配いらない。今、マリナがそっちに着いた。攻撃はマリナに
任せて、君たちは怪ロボットが爆発するのと同時にキャプチャーキューブを
展開するように」
リュウの声『G・I・G!』
<京浜工業地帯>
リュウたちの許にジープに乗ったマリナが登場。
ジョージ「マリナ、その銃は?」
マリナ「ヴァーチカルショットガンよ。弾速はトライガーショットの
ビームと互角以上。しかも実弾兵器で目視照準だから今回のミッションに
最適ってわけ」
リュウ「頼むぜ、マリナ」
マリナ「任せなさい」
マリナ、ヴァーチカルショットガンを構え、スコープを覗き込む。
メビウス、マリナの意図を理解し、怪ロボットを羽交い締め。
怪ロボット、額のロケットを発射使用とする。
マリナ、引き金を2度絞る。
次の瞬間、怪ロボットの額が爆発。
<ディレクションルーム>
サコミズ「メテオール、解禁!」
<京浜工業地帯>
リュウ「メビウス!そいつから離れろ!」
メビウス、リュウの声に反応、怪ロボットから距離を取る。
リュウ、ジョージのトライガーショットから青いビームが放たれる。
怪ロボットの周囲に立方体のバリアが発生。怪ロボット、バリア内で
爆発、消滅する。
リュウ「おっしゃあぁぁっ」
<GUYS基地 正面玄関>
送迎車に乗り込む初老の男を見送るクルーGUYS。
サコミズ「ソガ参謀、今回は色々ありがとうございました」
ソガ「こちらこそ。いい部下たちだ」
ソガ、マリナに右手を差し出す。マリナ、微笑んでその手を握り返す。
ソガ「私もかつてウルトラマンと共に戦ったことがある」
サコミズ以外の隊員たち、少しビックリする。
ソガ「彼は、俺たちにその正体を隠し懸命に侵略者と戦った。
そして傷つき、故郷へと帰っていった。俺が未だに地球防衛の仕事に
携わっているのは彼への罪滅ぼしなのかもしれん。何もしてやれなかった
友人へのな・・」
ミライ「罪滅ぼしなんてそんな・・ウルトラセブンはあなたの事を素晴
らしい仲間だったと思っているはずです」
ソガ、少し笑う。
ソガ「だといいが・・。GUYSの諸君、ウルトラマンは掛け替えのない
仲間だ。彼ら無しでは怪獣や侵略者を倒せないかもしれん。だが、俺たちが
頑張ることで彼らの負担を少しでも減らすことが出来るはずだ。これからの
一層の奮起を期待する」
隊員たち「G・I・G!」
ソガ、送迎車に乗り込む。送迎車動き出す。(BGM ウルトラ警備隊
のテーマ)
見送る隊員たち。
イイ!
けど、ラストはULTRA7流してワンツースリフォ、ワンツー・・・でお願い。
名無しの怪ロボットは初放送時に名前がなかったキングジョーへのオマージュ?
マリナならジープよりバイクに乗って来た方がいいな。
そもそも何故マリナはガンフェニックスに搭乗してなかったのか?
射撃練習中でも中断して出撃するのでは。
ソガの台詞は、いかにも彼らしい。
ダンを傷付いたまま故郷に帰らせなければならなかった悔いを、
ずっと抱き続けていたんだろうな。
561 :
名無しより愛をこめて:2007/05/04(金) 20:09:33 ID:pCfxtwfSO
スレ主の作品が一番おもしろいねwww
ここら辺で俺が今まで読んだ中での良かったやつ(順不同)
・最終決戦
・15年目の再会
・奇跡の星
アイアンキング登場編も好きだがちょっと反則気味だと思うwwww
〜光の国〜
光渦めくなかヒカリとウルトラの父が話していた。
ヒカリ「大隊長。キングについて話してもらえませんか?」
ウルトラの父「どうしてお前がそんなことを聞く。」
ヒカリ「いえ。ただ地球でのキングの活躍知り、興味を抱いただけです。」
ウルトラの父「キングの場合活躍というよりは奇跡かも知れんな。」
ヒカリ「聞いたことがあります。キングは伝説の超人と呼ばれかつてはプラズマスパークを建設した一人であると。
これも(ナイトブレスを見て)キングから授かったものです。」
ウルトラの父「ヒカリ。キングのことは本人に直接聞くのが一番だろう。」
ヒカリ「分かりました。ありがとうございます。大隊長。」
OP
564 :
名無しより愛をこめて:2007/05/05(土) 22:45:55 ID:Evp6k3oeO
おもしろそうだね
ワクワク
〜キング星〜
キング「何をしにきた。ヒカリ。宇宙警備隊員がこんなところへ。」
ヒカリ「キング。あなたのことを聞きたくてやってきました。」
キング「私のことを?」
ヒカリ「はい。なぜあなたはたった一人でキング星に住んでいるのですか?
どうして光の国に?それにこの星は地球と同じ雰囲気を感じる。」
キング「それはな、実際に地球へ行ったほうが早いかも知れんな。行くぞヒカリ!」
ヒカリは地球へ向かいながら考えていた。
キングの言った地球へ行ったほうが早いという言葉の意味を・・・
566 :
inuinu:2007/05/06(日) 17:44:40 ID:wTBIEiKv0
凄い話がたくさんあって、感動しました。
感動ついでに、私もこんなの書いてみました。
乱文・長文はご勘弁を
「怪獣の王様」
怪獣王ゴジラ 大怪獣ガメラ 登場
フェニックスネスト・ディレクションルームの集まったGUYSクルー、その手には様々な人形が握られている。
テッペイ「何でこんな人形持ってきちゃうかな〜。」
リュウ「何言ってんだ。オメーが持って来いって言ったんじゃねーか。」
テッペイ「改良型のグロテスセルの実験だって言ったでしょ!そんな人形使えませよ。」
リュウ・ジョージ・マリナが持っているのは、いかにも物置から取り出したようなおんぼろ人形。
「やっぱコレしかないかな〜。」と言いつつ、大事そうにゴジラのソフビ(ミレゴジ)を取り出すテッペイ。
リュウ「ん?何だそれ?怪獣か?」
ジョージ「見た事無い怪獣だな。」
テッペイ「これはゴジラ。50年以上前に公開された、映画に登場した怪獣なんです。」
指折り数えるリュウ「50年って・・・、ウルトラマンより古いじゃねーか!」
ソフビを布で拭きつつ、解説するテッペイ。
「そうなんです。映画は大ヒットしたんですが、その後日本は怪獣頻出期に突入。
不謹慎だといわれて、怪獣映画は作られなくなってしまったんです。
最近また作られ始めたんですけど、また怪獣が出るようになっちゃったからな〜・・・」
すでに聞いてないリュウに解説を続けるテッペイ。それを横目に囁き合うジョージとマリナ。
「『人形を持ってこい』って・・・、あの人形を自慢したかっただけって感じじゃない?」
「そんな感じだな。」
567 :
怪獣の王様2:2007/05/06(日) 17:47:37 ID:wTBIEiKv0
スイマセン。タイトルのところ間違えました。
書き込むの初めてなもので・・・。
上のタイトルは「怪獣の王様1」ってことでお願いします。
部屋に入ってくるミライとコノミ。
ミライ「遅くなりました!」
リュウ「おう・・・、!?」
一同の目がミライの持っているリカちゃん人形に注がれる。
リュウ「ミ、ミライ。それは・・・?」
ミライ「え?人形ですけど?テッペイさんが人形持って来いって言うから、買ってきたんです!」
ジョージ「買って来たってお前・・・。」
マリナ「ミライ君、まさか制服で?」
ミライ「? ハイ!」
マリナ呆れて「なんとまあ・・・。」
ジョージ「ミライらしいと言うか・・・。」
ふと、コノミの持つソフビに気が付くテッペイ。
「あー、それは!」
コノミが持っていたのはガメラ(トト)のソフビ。
マリナ「かわいい〜。テッペイ君、この怪獣何?」
テッペイ「これはガメラです。通称『トト』と呼ばれるタイプで・・・」
その後ろで話しこむミライとコノミ。
ミライ「コノミさんがそういう物を持っていたなんて、意外です。」
このみ「うん。この子は・・・、私の最初の友達なの。」
−OPテーマ−
568 :
怪獣の王様3:2007/05/06(日) 17:49:01 ID:wTBIEiKv0
−ディレクションルーム−
テッペイ「この人形ならこんなもんかな〜。」
少量のグロテスセルで、動けるようになった人形がそこらじゅうを飛び跳ねている。
トトのソフビは、コノミの手の上で気持ちよさそうに寝ている。
コノミ、トトの鼻先を人差し指で撫でつつ
「小さいころ、お父さん連れてってもらってみた映画の怪獣なの。
その映画はこの子が人間の男の子と友達になるっていう話で、私女の子なのに夢中になって見てた。
だから、怪獣が人間を襲うって知った時は、ショックだったなぁ。」
ジョージ「たしかに怪獣と友達になるなんて、変わった話だな。」
テッペイ「その通り!その映画は・・・」
(無視して)マリナ「ひょっとして、コノミちゃんがミクラスのお母さんになれたのも、その映画のおかげかもね。」
コノミ微笑んで「そう・・かもしれません。」
するとコノミの頭上にリムが立体化する。
コノミ、リムを頭から下ろして「もちろん、リムもね。」
569 :
怪獣の王様4:2007/05/06(日) 17:49:56 ID:wTBIEiKv0
テッペイ「じゃあそろそろ実験を始めるかな。
いいですか、実験は大量の電力を必要とするので、空調等は付けないようにして下さいね。
不満をたれる一同。テッペイ無視して、
「それとミライ君。万が一いつかの時みたいになると困るので、ついて来てくれる?」
ミライ「ハイ!」
リュウ「? いつかの時って何だ?」
ミライ「い、いえ!なな何でもありません!ねっ!テッペイさん!」
テッペイ「そうそう!何でもないんです!じゃ、行こっかミライ君!」
あわてて場を立ち去るミライ&テッペイ。怪訝な顔をするリュウ。
実験を続けるテッペイ。その頃、私室で風呂から上がった補佐官。
「ふ〜、いい風呂だったワイ!
しかし、ちとのぼせてしまったな。クーラー、クーラー・・・っと。
クーラーのスイッチを入れる補佐官、そのままドライヤーを使い始める。
「最近また薄くなった気がするのぅ・・。おっと!腹が減ったから、昨日の残りをレンジにかけておくかな。」
電子レンジのボタンを押す補佐官。瞬間、画面が真っ暗に。
570 :
怪獣の王様5:2007/05/06(日) 17:50:49 ID:wTBIEiKv0
−実験室−
テッペイ「て、停電!?何で?」
ミライ「! テッペイさん!」
光を放ち、ゆっくりと立ち上がるグロテスセル。横に置いてあったゴジラのソフビの中に入っていく。
ギラリと光るゴジラの目。徐々に巨大化するソフビ。
テッペイ「こ、このままじゃフェニックスネストが!」
ミライ「メビウース!」
光となったミライがソフビを包み、フェニックスネストの外に放り投げる。実体化するメビウス。
無事なフェニックスネストを見て、ほっと一息つくメビウス。
すると巨大な尻尾が飛んでくる!殴打され、吹っ飛ぶメビウス。
メビウスが見上げると、そこには怪獣と化したゴジラが。咆哮するゴジラ、大地が震える。
睨み合うゴジラとメビウス。
フェニックスネストを守るように立ち塞がったメビウスはバーニングブレイブにチェンジ!メビュームバーストを打とうと力を溜める。
外に出てくるGUYSクルー。
リュウ「よし!勝った!」
テッペイ「! いや!」
571 :
怪獣の王様6:2007/05/06(日) 17:51:57 ID:wTBIEiKv0
ゴジラの背びれが青白く光り始める。
メビュームバーストを打つメビウス。
次の瞬間、火炎放射を放つゴジラ。メビュームバーストを貫いて、メビウスを吹き飛ばす。
メビウスはノーマルに戻ってしまい。カラータイマーも点滅し始める。
驚くGUYSクルー。
マリナ「そんな!メビュームバーストが!」
ジョージ「なんてヤツだ!」
テッペイ「グロテスセルの密度が前回より高いんだ。
それにしても、火炎放射まで再現するなんて。ミレゴジなのに、青白いとはマニアックだな〜。」
リュウ、テッペイを叩きつつ「言ってる場合か!ガンフェニックスでミライを援護するんだ!」
マリナ「落ち着きなさい!この距離じゃ、発進したとたん墜落されるわ!」
リュウ「このまま黙ってみてられるか!」
コノミ「み、みなさん!」
572 :
怪獣の王様7:2007/05/06(日) 17:53:14 ID:wTBIEiKv0
ゴジラが近付いてくる。メビウスが阻止しようと掴みかかるが、投げられてしまう。
足を持ち上げ、GUYSクルーを踏み潰そうとするゴジラ。伏せる一同。
すると、コノミの影からトトが現れ、ゴジラを見上げる。
足を下ろすゴジラ。思わず目をそむけるメビウス。
が、怪訝な顔をしたゴジラが、そのまま後ろに倒れこむ。
土煙の中なら、ガメラが立ち上がる。
ガメラに庇われる形のGUYSクルー。
テッペイ「ガメラ・・・。」
コノミ「トト!」
ゴジラを睨み、吼えるトト。
テッペイ「ゴジラのグロテスセルを吸い取った・・・?
その量が少なかったから、凶暴化しなかったんだ!」
573 :
怪獣の王様8:2007/05/06(日) 17:54:02 ID:wTBIEiKv0
立ち直ったメビウスもトトの横に。頷きあい、ファイティングポーズをとるメビウス&トト!
吼えるゴジラ。再び戦いが始まる。
が、2体がかりでもゴジラに歯が立たない。
力比べで圧倒されるメビウス。トトもゴジラの尻尾を掴むが、そのまま吹っ飛ばされ、崖に埋まってしまう。
コノミ「トト!ミライ君!頑張ってー!」
マリナ「でもあの体格差、勝ち目無いよあれじゃ!」
リュウ「くそ!なんか手はねーのか!」
コノミ「テッペイさん!この前みたいに傷を打てば・・・」
テッペイ「そうしたい所だけど、僕の管理は完璧です。あのソフビには傷一つありません!」
半ば自慢げに言うテッペイ。
ジョージ「オイ!あのtortuga(亀)はあっちのデカブツのグロテスセルを吸ってでかくなったんだよな!?だったら・・・」
リュウ「!あの亀がグロテスセルを全部吸い取って・・・」
マリナ「ガメラの人形の傷を打てば!」
テッペイ「確かに理論上は可能ですが・・・、あれだけ劣化したソフビがミライ君の攻撃を受けたら・・・。」
一同、コノミを見る。
コノミは陽炎の向こう、倒されても倒されてもゴジラに向かっていくトトを見つめる。
不意にトトと目が合う。トトはコノミを見て、静かに頷く。
574 :
怪獣の王様9:2007/05/06(日) 17:55:13 ID:wTBIEiKv0
コノミ、頷き返して「ミライ君!トトにチャンスを作ってあげて!」
頷くメビウス。メビュームブレードで切りかかるが、刃を噛まれ止められてしまう。
そのまま右手でゴジラを抑える。が、開いた手の攻撃を受けるメビウス。
メビウスを攻撃するゴジラの腕に、メテオールショットやトライガーショットで攻撃するGUYSクルー。
そして、その隙にメビウスとゴジラの間に滑り込むトト。ゴジラの足に噛みつき、グロテスセルを吸収し始める。
気付いたゴジラはトトを攻撃。その鋭い爪が、トトの左目を切り裂く。
コノミ「!」
緑色の血を流しながら、吸収し続けるトト。
徐々に小さくなっていくゴジラ。反対に巨大化するガメラ。
その様子を見つめるコノミに、マリナが話しかける。
「コノミちゃん、本当にいいの?」
答えるコノミ。
「大丈夫です。トトは・・・、死にません!」
575 :
怪獣の王様10:2007/05/06(日) 17:55:54 ID:wTBIEiKv0
やがて鈍い光とともに、ゴジラは完全にソフビに戻る。
そこにはすっかり巨大になったトトが。(姿は「アバンガメラ」)
一瞬コノミを見た後、苦しみだすガメラ。
テッペイ「凶暴化が始まったんだ!」
メビュームシュートを打とうとするメビウス。
その時、空を見上げたガメラの手足から、大量の煙が噴射される。
煙の中から、手足を引っ込めて、炎を噴射するガメラが浮かび上がる。
テッペイ「グロテスセルを、燃やしてる・・・。」
そのまま回転し始めるガメラ。しばらくコノミの頭上を旋回した後、空の彼方へ飛び去っていく。
ジョージ「あんなになってまで、あいつはコノミの心に答えたのか・・・。」
リュウ「あいつ・・・、どこまで飛んでったんだ。」
コノミの肩に手をかけるマリナ「コノミちゃん、大丈夫?」
眼鏡を外し、涙をぬぐうコノミ。
「はい、大丈夫です。」
再び眼鏡をかけ、ガメラが飛び去った空を見上げる。
「きっとまた会えるよね。だから・・・さよなら、トト。」
576 :
名無しより愛をこめて:2007/05/06(日) 18:35:53 ID:iPZ+1tN8O
ウルトラキングの人間体がエロくてマリナ・コノミ隊員にセクハラしまくっておおとりゲンにたしなめられている。
怪獣の王様、長い上につまらん。
メビウスにゴジラとか出すな。
前にあったアイアンキングは短いせいかパロディというか
番外編的で楽しめたが、怪獣の王様ももう少し刈り込んでいれば
まだマシだがな。
もうちっと職人wは短くすることを考えて欲しいね。
ウルトラキングってなんだ?
怪獣の王様、俺はおもしろかった。
グロテスセルという小道具を用いることでゴジラ、ガメラ、ウルトラマンを
無理なく競演させている。映像で観てみたい。
ここはジラースにしてほしかった
「怪獣の王様」は結構よかった。長さも許容範囲だと思う。
普段は俺も「権利関係ふくめて映像化できるかどうか」に
こだわるけど、愛情のある内容だったので気にならなかった。
サブタイトルはゴジラを指すフリして、実はこの回のガメラのこと?
582 :
名無しより愛をこめて:2007/05/07(月) 07:29:57 ID:GHh0y33dO
583 :
訂正:2007/05/07(月) 07:34:42 ID:GHh0y33dO
584 :
名無しより愛をこめて:2007/05/07(月) 22:41:11 ID:SGvZ4+M50
ちょっとあげますね
それは、三日前のこと…。
物語は、宇宙空間から2つの飛行物体が争いながら地球に落下してきた事件から始まる。
「くそっ、みすみす地球への侵入を許すたぁな…、胸クソ悪いったらないぜ!!」
宇宙空間をテリトリーとしているGUYSスペーシーの衛星軌道防衛ラインは、かって飛来した
未確認飛行物体の一群と円盤生物ロベルガーによって大穴を空けられ、現在も復旧の最中である。
「仕方ありませんよ、リュウさん、何せ宇宙のことですから、空間探知迎撃システムの再構築と
最適化には、時間も費用も掛かりすぎます」
「空間戦闘艇や衛星高度迎撃機が必死に追い縋ったのですが、それでも捕捉できなかったようですね」
ミサキ総監代行がスクリーンを操作すると、目標のうちの一体だけだが、唯一成功した撮影データが
映し出される。
「かなり画像が荒いですが、どうもアーカイブに該当データはないようです。…アンノウンですね」
「いいやテッペイ、宇宙探査船団や亜光速試験船イザナミの航海ファイルも参照してごらん…」
「あっ…、当たりです、サコミズ隊長、かって、小惑星上で発見された怪獣の遺骸に似た形状のものが
あります。この個体は…、ゴルゴザウルス2世と命名されていますね」
サコミズもテッペイも知る由もなかったが、かって地球侵入をウルトラマンタロウに阻まれた怪獣である。
「さしづめゴルゴザウルス3世といったところか、…もう一体は何者なんでしょう?」
「目下、落着地点と思しき地域を捜索中ですが…、ゴルゴザウルスを含め、未だ発見されてません」
(何れにしても、地球に害を及ぼすものでなければいいんだけど…)
ミライが思いを巡らせた時、フェニックスネスト=ディレクションルームに緊急アラートが鳴り響いた。
「現在、静岡の浜岡原子力発電所に向かって、一体の巨大生物が地中より接近中!!」
「ターゲット、地表に出ます!!」
スクリーンに映し出される巨大怪獣、古代哺乳類の如き頭部、東南アジアの仏塔(パゴタ)や階段を
思わせる背中の凹凸、そして発達した強靭な四肢が特徴的である。
「アウトオブドキュメントに該当データあり、レジストコード地底怪獣パゴスです!!」
「よ、よりによって原発の傍に現れおるとは…!!」
トリヤマ補佐官の呻くような声に応えるかのように、テッペイがアーカイブのテキストを読み上げる。
「学名パゴタトータス、ウランを常食とし、新陳代謝による発光現象、そして口から吐く
分子構造破壊光線が虹色に輝くことで知られる、恐るべき激甚災害生物です!!」
「何ぃっ、ウランを常食だとおおっ!?」
「ぶ、分子…、破壊光線と言いましたか、今!?」
もし、そんなモノが原発で暴れたりしたら…、たまらず素っ頓狂な悲鳴を上げ、卒倒しかける
トリヤマと慌ててそれを支えるマル。
「じ、じゃあ放置しておけば、放射能災害が際限無く広まって…」
「ええ、日本は永遠に世界の地図の上から消失します!!」
上ずったコノミの言葉に、重々しく答えるテッペイ。
「アウトオブドキュメントってことは、SSSP以前の防衛チームが存在しなかった時代に
現れたヤツだな。おい、テッペイ…、こいつは人間の手で撃退されたことはあるのか!?」
「それが…、当時、パゴス退治に使用されたイトイガワ博士のネオニュートロンミサイルは、
運用自体が危険すぎて、現在は使用も新規製造も禁止されてます」
「毒をもって毒を制すってヤツかよ…、サコミズ隊長、緊急事態の特例ってことで許可は!?」
製造中止にはなっても、幾らかの弾体は緊急時のために保管されているはずである。
「ムリだね、今から承認など間に合うまい…、手持ちの装備でなんとかするしかない」
…それに使えたとしても、当時は旧式の車載ランチャーが使われており、ガンフェニックスの様な
航空機から、安全に発射できるように試験や改造をする時間はなかった。
「それにしても…、怪獣頻出期には、こんな危機が度々あったはずじゃないか。平時にしたって、
幾度か原発事故が発生しかけた事実があるっていうのに…、現在に至るまで、ほとんど有効な
対策は講じられてなかった…。いったいどうしたっていうんだ人類は…、破滅の危機を感じ取る
本能も、回避する智恵すら喪ってしまったっていうのか!?」
「テッペイ!!」
珍しく語気を強め、逡巡するテッペイを諌めるサコミズ。
…思うことは多々あろうが、現在は行動が何よりも優先する。
約一時間後、緊急発進した巡航モードのガンフェニックスとガンブースターが、静岡上空に到達する。
既に警察や静浜からの地方警務隊が、民間人の待避やパゴス進撃阻止のため、バリケードの構築に
必死で取り組んでいる。
「ガンフェニックス、スプリット!!」
「リュウさん、パゴスの動きと、それから分子破壊光線には、充分に気をつけてください!!」
「わかってるって、いくぜえっ、ヴァリアブルパルサー!!」
ガンウィンガーの先制のエネルギー光線が、パゴスの足元を穿ち、その歩みを阻む。
「ようし、いけるぜ!!」
このまま進行阻止と誘導に専念しようとするリュウ…、このまま3機で半包囲しながらメテオールで
波状攻撃を仕掛ければ、危険な旧式ミサイルに頼らなくとも勝ち目は充分にある……が!!
「地中に新たな高熱源反応、こちらに向かって接近しています!!」
「何ですって、まさか、もう一体怪獣が!?」
その正体はさして間を置かず判明することとなる…、露出した山肌が広範囲に隆起し、続いて崩落する。
長大な尾、小山のような胴、そして、これもまた長大な首が次々に露出し、徐々に全身を現していく。
「ドキュメントMATに近似種のデータがあります。レジストコード、古代怪獣キングザウルス三世。
やはりウランを常食とし、口から放射能光線を吐く強力な怪獣です!!」
「な、何ぃっ!?」
怪獣としては小振りなパゴスに比べ、はるかに長大な体躯は正に地に伏す王龍のごとき偉容である。
「うそ…、こんな桁外れの怪物まで、ウランを求めてやってきたっていうの!?」
擦れた声を洩らすマリナ…、もはや肉弾戦の危険だけではない、共に剣呑極まるブレス攻撃を有している。
互いの攻撃が逸れただけでも、はたして原発にどのような被害が出るのか…GUYSクルーに戦慄が走る。
「冗談じゃねえっ、こんなヤツらが原発のすぐ傍でエサの取り合いなんか始めやがったら!?」
リュウの懸念通り、共通の目的を持つ2大怪獣が、たちまち凄絶な戦いを開始した。
必殺の分子破壊光線を放つパゴスに対し、巨獣キングザウルスはまったく動じず、槍穂のように前面に
突出した2本角をスパークさせると、瞬く間に光るカーテンのようなものが展開していく。
「なっ、ありゃあバリアかよ!?」
「ええ、かってのキングザウルス三世は生体磁場を利用し、強固な電磁バリアを張ることができました。
この個体も、ほぼ同じ能力を持っていると見るべきでしょう!!」
「こんちくしょおぉっ、怪獣のくせに生意気なっ!!」
反撃に放射能光線を放つキングザウルス、しかし、小兵で不利に見えるパゴスは思ったより素早く、
背後から回り込み、生物共通の弱点である首を捉えようとする。
「くううっ…ったく、生きた心地がしねぇぜ!!」
「なんとかして突破口を開くしかない…、ポイントはメテオールの投入タイミングと、あとは…」
ガンローダーのブリンガーファンで少しでも原発から引き離し、マケット怪獣で格闘戦を仕掛ける。
この場合、射撃に特化したファイヤーウィンダムではなく、剛力のミクラスを選択することになる。
…コノミを突出させる局面があるだろうが、もはや止むを得ない。
些かラフな作戦であることは否めないが、ミライ=メビウスをミクラスで支援すれば、僅か1分だけ
ではあるが2対2で戦える。
首尾良くミクラスが、パゴスを無力化するか追い払うことができれば、後は全戦力をキングザウルスに
集中することが出来るはずである。
「すまない、ミライ……、行ってくれるか」
「ええ、任せてください!!」
GUYSJAPANのクルーたちは、普段なら事態の収拾のため、安易にミライに依存したりはしない。
真摯な表情で口を開くサコミズに、いつもと変わらぬ表情と姿勢で応えるミライ。
(最初からミライくんの力を当てにする作戦を立てるしかないなんて…、ボクらはなんて…!!)
忸怩たる思いで状況を見守るしかないテッペイ…、その握り締めた拳が小刻みに震えている。
予備のガンスピーダーで怪獣たちの死角に着陸したミライが、同乗したコノミを全身で守るかのように
慎重に歩を進める。
「ミライくん、がんばってね…、掩護はまかせて」
こんな緊急局面でも心根の優しいコノミは、ミライを励ますことを決して忘れたりはしない。
「コノミさん、あの怪獣たちは危険です…、決して無理はしないでください」
「うん」
手にした汎用モバイルデバイス=メモリーディスプレイに、コノミがミクラスのカートリッジを装填する。
(よし、いくぞ!!)
メビウスブレスを実体化させて走るミライ、だが、この局面で思わぬ事態が発生する。
敵の背後に回りこみ、分子破壊光線を吐こうとしていたパゴスが、キングザウルスの長大な尾で
強かに打ちのめされ、逸れた光線が、コノミの隠れている雑居ビルに向かって降り注ぐ。
「きゃああああっ!!」
「いけないっ、コノミさん!!」
咄嗟に変身のために解放される寸前のエネルギーを、すべてバリア形成のために変換するミライ。
「ううっ!!」
だが、怪獣の放つ光線のエネルギーの総量は凄まじく、人間体のままのミライにかかる負荷は膨大な
ものとなってしまった。
ミライは昏倒したまま、身動きひとつできず、コノミもショックで気絶してしまった。
メビウスの参戦、そしてミクラスの前線投入に失敗し、窮地に立たされるGUYSクルー。
「サコミズ隊長、大変です!!」
常に沈着冷静なはずのミサキの悲鳴のような緊急連絡が、サコミズたちの耳朶を強かに打った。
「どうした、ミサキくん!?」
「GUYS広域捜索班より緊急連絡!!…、予てより捜索中の宇宙生物が突如活動を開始しました。
現在、まっすぐそちらへ向かって移動中です!!」
「何だって!?」
「畜生っ、次から次へと…、今度は何だってんだ!?」
「ターゲット=エンカウント、あ、あれは!?」
まず卓越した動態視力を持つジョージが驚愕する…、其処に見えたのは、想像を絶する異形の姿。
湾曲した一本角を掲げた肉食蜥蜴のような頭部、長大な鞭や首狩り鎌(デスサイズ)を思わせる両腕、
ムササビのような飛翔膜、そして、腹部に毒々しく咲く信じ難いほどに巨大な花弁!!
「あれは、宇宙大怪獣アストロモンスです!!」
もはや、アーカイブファイルを紐解くまでもない…、人類にとって最も危険な存在として、己が記憶に
刻まれた名のひとつをテッペイが叫んだ。
轟然と降り立つアストロモンスに、あれほど激しかった闘争を止め、向き直る二頭の怪獣たち。
彼らは、この時野生の本能で一時的に共闘してでも、新たな来訪者を排除しなければならないことを
悟っていた。
先制にパゴスが分子破壊光線を放つが、アストロモンスの腹部に咲く奇怪な花に吸収され効果が無い。
「あの分子破壊光線を…、吸い取りやがった!?」
怖気付き、後退りするパゴスと入れ替わるように、今度はキングザウルスが猛りながら突進する!!
シャアアアアア!!
迎撃するアストロモンスの鞭のような蝕腕が唸り、突進する古代巨獣の顔を激しく打ち据える。
そして、さらにキングザウルスの体長に劣らぬほどに長く伸びると、そのまま大蛇のように巻き付き、
凄まじい怪力で締め上げ、さらに高圧電流が追い討ちをかける!!
ピギィイイイイイッ!!
苦悶するキングザウルス…、今度は左手の鎌が、まるでモーフィング処理で表現されたCGのように、
ゆっくりと鋭利さを増して変形すると、そのまま捕捉された敵の頭部に無慈悲に振り下ろされる。
まず、バリア形成と刺突攻撃、攻守共に威力を発揮する角がへし折られ、続いて頭部があらぬ方向に
捩じ曲がり、口腔から大量の放射能の混じった血液が周囲に振り撒かれる。
「な、なんて、強ぇんだ…」
「アイツ…、とんでもなく戦い慣れてやがる!!」
あまりの凄惨さに、それ以上声も出ないGUYSクルー。
ゴボ・・・ッ
さらにアストロモンスは、キングザウルスを自分の腹部まで手繰り寄せ、巨大な花弁で包み込んでいく。
古代巨獣の全身が見る見る萎み、皮下で血肉が蕩けながら、じわじわアストロモンスに吸収されていく。
「げっ!!」
「か、怪獣を、…食いやがった!!」
そして、肉体そのものが撓みながら、巨大なチグリスフラワーの中に完全に吸い込まれていった。
グエエエエエエエ・・・
パゴスが、完全に戦意を失って必死に地面を掘って逃亡を図る…、だが、その判断も遅きに失した。
驚くほどの超低空飛行で飛来したアストロモンスが、悠々と追い付き、腹部のチグリスフラワーで
滞空しつつ、パゴスを吸い込んでいく。
2頭の怪獣を文字通り平らげたアストロモンスに、今度はGUYSクルーが決死の覚悟で戦いに臨むが
当の宇宙怪獣は、それ以上周囲に何の関心も示さず、出現した時と同様、空の彼方に飛び去っていく。
高速追撃仕様のガンブースターが必死に食らいつくが、海岸線に到達したアストロモンスは、そのまま
海中に飛びこみ姿を消し、後はイサナ率いるGUYSオーシャンに捜査を引き継ぐしかなかった。
あくる朝、再びフェニックスネストのディレクションルーム内…、憔悴した表情のGUYSクルー一同。
「ちっ…、結果的に、あの化け物に救われたってことかよ?」
不機嫌さを隠せないリュウ…、偶然ではあろうが、核環境汚染の危機は拠りにも拠って忌むべき怪獣の力で
ひとまず収束することとなったのである。
今回の事件で、GUYSクルーたちが事態に関与する余地は、ほとんど無かった…。
しかもミライもコノミも負傷し、現在はメディカルルームのベッドの上である。
「まあ、そう気に病むこともないかもしれんぞ。もしかして、人類にとって危険極まりない害獣を退治して
くれる貴重な益獣という見方が成り立つのではないかね?」
「え、ま、まあ、さすがにそれは…、ないんじゃないですか?…(…ウルトラマンじゃあるまいし)」
トリヤマなりの気遣いであることは理解できるのだが、例によってあまりに的外れな方向に飛躍しすぎた
発言に、マリナは苦笑するしかない。
「いやー、しかしだね、キミ」
「そんな、…そんなはずはありません!!」
さらに脳天気の域に入りかけたトリヤマの言を荒々しく遮ったのは、意外にもテッペイだった。
温厚で育ちのよいテッペイにしては珍しいが、思索に耽り過ぎると周囲が見えなくなる悪癖がある。
あのアストロモンスには、とてつもなく禍々しいものを感じる…。非論理的ではあるが、言葉などでは
とても現せない嫌悪感…、生物の持つ本能、生理的な皮膚感覚に近い。
…そして、テッペイは、かって、確かにこれに似たものを感じたことがあった。
「!!…、もしかしたら!?」
不意に立ち上がったテッペイの言葉を遮るように、またも、緊急アラートが鳴り響いた。
「アストロモンスがGUYSオーシャンのテリトリーから離脱、再度日本に向かって接近中!!」
「すまない、サコミズさん、不覚を取った!!」
GUYSオーシャンを統率するイサナ=ヒロシ隊長の顔が、正面スクリーンに映し出される。
「…そうか、君でも止められなかったのか」
「ああ、しかも、まるでアイツの動きに呼応するように、いままで鳴りを潜めていた海洋怪獣どもが
活動を開始しやがった…」
古代恐竜アロザ、そして深海怪獣グビラが突如出現し、アストロモンスと激しい闘争を始めた結果、
イサナの展開した包囲網は尽く破られ、その上、ジャンボー級潜水母艦、マックス級イージス艦と
ガンクルセイダー数機が巻き添えで撃破された…、GUYSオーシャン発足以来の大被害である。
「あのヤロウ、とんでもなく強いぜ。現れた怪獣どもをぶちのめして頭から喰らいやがった!!」
「なっ!?」
「あ、…アイツは、他の怪獣という怪獣を、根こそぎ餌食にするつもりなのか!?」
他のGUYSクルーの脳裏にも根源的な恐怖が走る…。おそらく一緒に降下したゴルゴザウルス3世も
アストロモンスに敗れ、餌食となったのであろう…。全ての怪獣を食い尽くした後は、果たして…!?
(…間違いない、あのアストロモンスが現れてから、地球怪獣たちも誘われるように出現しているんだ。
まるであの……ボガールのように!!)
「アストロモンス、京浜湾岸エリアに到達!!」
レーダーオペレータの悲鳴に近い報告に、またしてもテッペイの思索は遮られることになった。
「ああもう…、なんだってこう次から次へと、我が国を狙い撃ちしおるのだあぁっ!?」
「なんとしても、これ以上アストロモンスの跳梁を許すな!!…GUYS、サリーゴー!!」
「G.I.G.!!」
常に無く、張り詰めた響きのあるサコミズの号令に、やはり緊張の面持ちでクルーが唱和する。
京浜工業地帯から、何とかアストロモンスの誘導に成功したガンフェニックスが、ガンブースターの
待ち受ける埋立地の上空で合流…、しばしの間、激しい空中戦が展開される。
「くらえっ、ガトリング=デトネイター!!」
ターゲットサイトに捉えたはずの宇宙怪獣の姿が不意に揺らぎ、次の瞬間、完全に空中に溶け込む!
「なっ!?」
オーバーシュートしたガンブースターが、いつの間にか背後に悠然と立っていたアストロモンスからの
蝕腕攻撃を受けて火を噴く!!
「ジョージっ、無事かっ!?」
「すまねえ、アミーゴ…、なんとか街中に落とさずに済みそうだ!!」
「マリナっ、フォーメーション=ヤマトだっ。なんとしても此処でケリをつけっぞ!!」
「まかせてっ、いくわよテッペイ!!」
(今のは瞬間移動(テレポテーション)なのか?、アストロモンスがあんな能力まで持ってるなんて!?)
フォーメーション=ヤマトは、25年前UGMで編み出された、ジャックナイフ=フライトを応用した
対怪獣用高等戦技で、2機が縦に並んで接敵し、前衛が限界まで敵の注意を引き付けて急上昇した後、
後続機がピンポイント攻撃を加えるという離れ技である。
「いくぜえっ、ガンフェニックス=スプリット!!」
直前までは一機に見せかけることが、より有効打に繋がる…、通常より危険度の高い高速機動&分離を、
度胸の良さでは人後に落ちないリュウが見事に成し遂げ、裂帛の気合と共に、アストロモンスの眼前で
ガンウィンガーが急上昇をかける!!
「もらったあっ!!」
火力に優れるガンローダーが、その全火力をアストロモンスの咽笛に叩き付けようと迫る…、が!!
瞬時にアストロモンスの鞭が二股に分かれ、各々の目標を定めて、空中で捉えてしまう!!
「なにぃっ!?」
驚くべき反応速度…、地底怪獣グドンの振動蝕腕エクスカベータをも優に上回る絶技であろう!!
忽ち手繰り寄せられ、腹部の巨大なチグリスフラワーに引きこまれそうになるガンフェニックス。
リュウの胸中に、レッサーボガールに乗機のガンウィンガーごと食われかけたトラウマが…、そして
マリナにも、ガンローダーごとベムスターに吸い込まれそうになった悪しき記憶が甦った。
「うおおぉっ、こなくそおおっ!!」
「いやだっ、いやあああーーーっ!!」
今まさに2機のGUYSマシーンが餌食になろうとする瞬間、天と地の狭間に眩い閃光が満ち満ちる!!
「メビウーーーーーース!!」
負傷を堪え、メディカルルームを脱け出したミライが、ついにウルトラマンメビウスに変身した!!
速射に優れる楔状のエッジ光線が放たれ、ガンウィンガーとガンローダーに巻きついた蝕腕を見事に
切断する!!
「あンのヤロウ…、無茶しやがって!!」
「ごめん…、ミライくん、……助かった…」
メビウスが手首を重ね合わせ、敵怪獣の両の得物に対抗するため、メビュームブレードを展開する。
アストロモンスも新たに右手の蝕腕を拠り合せ、左手の鎌を鋭く変形させながら一気に激突する!!
キィイイイーーーン!!
メビュームブレードの斬撃がアストロモンスの眼前に、突如展張した光のカーテンに弾かれた!!
「バリアだって!?…、まさか、あれは!?」
昨日アストロモンスが捕食したキングザウルス、そしてグビラの持っていたはずの特殊防御能力である。
ビュウウウ・・・ン!!
長大な蝕腕が宙を薙ぐ。…素早くバック転を連続し、敵の長すぎるリーチから一時距離を取るメビウス。
…が、今度は、なんと左手の鎌が手首から分離し、宛らホーミングミサイルのように、宙を飛びながら
メビウスを追撃する。
放たれた鎌は、飛びながら流線的にかつ鋭利に変形し、それ自体がまるで独立した生物のように見える。
思わぬ飛び道具の奇襲に、算を乱したメビウスが体勢を崩し、ついにアストロモンスの蝕腕に捕捉され、
幾重にも取り巻かれてしまう。
「やべえっ、ミライ、何とか離れろーーーっ!!!」
リュウの言葉も空しく蝕腕から強力な電流が流れされる、あのキングザウルスをも麻痺させた攻撃である。
さらに、いまや飛翔する剣へと変貌した大鎌が正確にメビウスの首筋を狙いながら縦横に宙を駆け抜ける!!
「あの武器は何なんだっ!?…あんな能力は、アストロモンスにはなかったはずだ!!」
その機能も形状も、かってドキュメントMACで見た凶剣怪獣カネドラスのものに酷似している。
そして、強力な電撃を伴う蝕腕攻撃もまた、宇宙怪獣エレキングの尾によるものを想起させる。
…先の瞬間移動(テレポート)や電磁バリアといい、テッペイの背筋に言い知れぬ悪寒が走った。
「ミライーーっ、今、助けるぞ!!、サコミズ隊長!!」
「メテオール解禁!!」
ジョージの手にしたメテオールショットから3つの光弾が発射され、各々が鮮やかに個別の軌道を描く。
ひとつはメビウスを襲う飛翔剣を撃墜…、ひとつは右腕の基部に命中、強力な放電蝕腕を切断。
そして、最後のひとつは、アストロモンスの頭頂部に見事に命中し、メビウスへの追撃を阻む!!
超絶射撃アメイジング=トリプルショット!!
ジョージの超人的な動体視力と空間把握能力をもって初めて可能な射撃スキルである。
「おおっ、やりやがった!!」
「ジョージ、ナイシュー!!」
猛威を奮う宇宙大怪獣に、初めてGUYSクルーの手による効果的な反撃がHITしたが、それも束の間。
すぐ様、反撃に転じたアストロモンスの口より、金色に輝く怪光線が見舞われる!!
「うわあああっ!!」
至近爆発の煽りで、ジョージの体が跳ね飛ばされ、メテオールショットの残骸とともに地に叩き付けられる。
「ジョージッ!?」
「うそっ、あのアメイジング=トリプルの軌道の起点を読んだっていうの!?」
「あの光線は間違いないっ、パゴスの分子破壊光線じゃないか…、やっぱりだ、あのアストロモンスは
捕食した怪獣の優れた形質や攻撃能力を吸収して、自分のものに出来るんだっ!!」
「何だとおっ、それじゃアイツは…!!」
「そうです、ミライくんは今、一体だけじゃない…、いままでアイツが食った怪獣全てと戦っているとの
同じなんです!!」
「そんなっ、そんなのが相手じゃ勝てるわけないじゃない!!」
苦しみながらも、再び態勢を整えようとするメビウス…、しかし、今度は切断された蝕腕が、恰も
古代怪獣ゴモラの尾の如くひとりでに動き出し、メビウスの両足に絡みつきながら、自由を奪う
好機を前に、アストロモンスの両眼に一際残忍な光が灯り、失われた両腕の武器が見る見る再生する!!
今度は両方とも鋭利な刃である…、右手のものは怪奇宇宙人ツルク星人の半月刀(シミター)状の得物に
左手のものは、殺し屋超獣バラバの大鎌にそっくりである。
「ああっ、ミライくんっ、ミライくうぅんっ!!」
不意に発達した聴覚が此処にいないはずの人物の声を捉える…、慌てて周囲を見回し、駆け出すマリナ。
「ちょっ、コノミ…、アンタまでメディカルルームを抜け出してきたのっ!!?」
「だって…、みんな必死で戦ってるのに…、あたしひとりベッドで寝てるわけにはいかないもん!!」
コノミの手にはメモリーディスプレイとトライガーショット、そして、先日の戦いで使い損ねたミクラスの
カートリッジがあった。
「ばか…、もう、アンタってコは…」
「ああっ、メビウスがっ!!」
テッペイの叫びに、慌てて振り返るマリナとコノミの耳に、余裕の無いカラータイマーの点滅音が重なる。
母体と切り離され放電能力は失ったものの、前以上の怪力を発して、大蛇のような蝕腕がメビウスの全身を
拘束していた。
反撃できないメビウスに、さらに両腕の鋭い刃で激しい斬撃を間断無く浴びせ掛けるアストロモンス。
そして、腹部のチグリスフラワーが腐敗した果実のような香りを撒きながら、一際大きく開花していく。
「!!」
「だめえっ、メビウスがっ、…ミライくんが食べられちゃうぅーーーっ!!」
にじり寄るアストロモンスの腹部に咲き誇る巨大なチグリスフラワー…、それはまさに破滅の妖花であった!!
(前半:終了)
・次回予告
アサミ 「アイツを倒すために必要なエネルギー総量は…、大都市のひとつやふたつ優に壊滅させるわ!!」
トリヤマ「…スパイナーの解禁なぞ、私は断固反対する!!」
サコミズ「天敵?…、あのアストロモンスに?」
テッペイ「ミライくん、君は…、それでもボクを許すことが出来るっていうのかい!?」
ミライ 「次回:…破滅の花(後編)」
・メビナビ!!
「アストロモンスは、ウルトラマンタロウが地球にやってきたとき、はじめて戦った宇宙大怪獣。
その時も、超獣オイルドリンガーを丸呑みにして、TVの前のみんなをビックリさせたんだ…。
今度の個体は高次元捕食体ボガールの誘引能力と、捕食した怪獣の優れた武器や特殊能力を取り込む
変異細胞を併せ持つアストロモンス=ミュータントとして、ドキュメントGUYSに記録されたんだ」
すみません、30分1話のTV放送のイメージで、概ね文書量20Kと
踏んでいたのですが…、まだ、半分しか終わってない…onz
やっぱり、文章を書くのは難しいです。
605 :
1/9:2007/05/08(火) 03:02:45 ID:cw0WUeU60
『復讐の超獣』
一角強化超獣ネオバキシム登場
リュウ「トロン砲・・・・?」
ミサキ「ええ、GUYSが新しく開発している、対怪獣用メテオールです」
モニターにトロン砲の映像が映し出される。パラボラ状の砲塔を持つ、戦車のような
メテオールだ。
ミサキ「このトロン砲の実験が後日行われます。皆さんには、その警護に当たってもらいます」
リュウ「なるほど、宇宙人とかが妨害に着たら大変だしな」
テッペイ「ええ、そんな例が過去何度もあって、ゴドラ星人やプラチク星人が――」
堰を切ったように喋りだすテッペイ。相手にせず、会話を続けるリュウとミサキ。
落ち込むテッペイをコノミとミライが肩を叩いて慰める。
ミサキ「実験は三日後、太平洋ポイントG678にある孤島で行われます」
ミサキの話も終わり、各自は解散。メインルームにはゴドラ星人のソフビを抱えたテッペイが残されたのだった。
606 :
2/9:2007/05/08(火) 03:05:11 ID:cw0WUeU60
トロン砲実験当日。警備に当たるミライたちはトロン砲を前にしていた。
ミライ「これが、トロン砲・・・・・」
リュウ「何でも、遙か遠くの惑星にまで攻撃が届くらしいぜ」
テッペイ「しかも、複数の目標に同時攻撃が出来るらしいですね」
ジョージ「へえ・・・・そこまで強力な武器っているのか?」
呟くように言ったジョージに答えようとミライが振り返ったとき、ミサキが研究員らしい
男性と共にやってきた。
ミサキ「皆さん、こちらが開発責任者でトロン砲発案者のミズノ博士です」
ミズノ「どうも」
リュウ「しかし、すごいメテオールを作りましたね」
ミズノ「ええ、まあ。このトロン砲があれば、もう人間はウルトラ一族の力を借りる必要は無くなりますよ」
マリナ「どういう事ですか?」
ミズノ「この兵器は優れものだ・・・・フルパワーなら星ひとつ吹き飛ばせる。人間の科学力も発達したものだ」
どこか他人事のように話すミズノ博士に苦笑するミサキ。
ミズノ「実験開始は、午後二時からです。それまでここの見学でもどうですか?」
リュウ「いや、そういう訳にはいきません」
ミズノ博士は笑うと、最終チェックがあるといって立ち去っていった。
607 :
3/9:2007/05/08(火) 03:06:25 ID:cw0WUeU60
他の隊員たちが食事をしている間、ミライは再びトロン砲を前にしていた。
「どうかしたんですか?」
振り返るミライ。入口に、ミサキ代行が立っていた。ミライのそばまで歩き、同じようにトロン砲を見上げる。
ミライ「ミサキさん」
ミサキ「貴方の不安は分かります。トロン砲は確かに、扱い方を誤れば悲劇をもたらす悪魔の兵器になる」
ミライは何も答えなかった。ミサキは続ける。
ミサキ「血を吐きながら続ける、悲しいマラソン・・・・ずっと前にそういった人がいました」
ミライ「・・・・・・・」
ミサキ「でも、必ずゴールが来るはずです。私はこのメテオールをゴールにしたい。そう思っています」
――フェニックスネスト。
テッペイ「・・・・あれ?」
コノミ「どうしたんですか?」
テッペイ「いや、昔の兵器開発の情報見てたら、ほら」
モニターに映し出される写真。そこには、トロン爆弾開発スタッフの中に立っている、
ミズノ博士の姿だった。
608 :
4/9:2007/05/08(火) 03:13:25 ID:cw0WUeU60
――トロン砲コントロールルーム
研究員1「ミズノ博士、全てのチェックが完了しました!」
ミズノ「そうか。何か問題点は?」
研究員1「大丈夫です。エネルギーも既に充填されています」
研究員2「目標、小惑星帯にセットします!」
が、操作を行おうとした研究員2の手が凍りついた。
ミズノ「どうした?」
研究員2「それが、既に目標はセットされています!しかも、複数に!」
研究員1「なんだって!?おい、どこにセットされているんだ!」
研究員2「ペダン星、アンノン星、ミステラー星、メイツ星、テンペラー星、ビブロス星――」
騒然とする研究員達。だが、ミズノ博士はその様子を楽しい劇でも見るような目で見つめているだけだ。
リュウ「あの博士が宇宙人!?」
連絡を受けたリュウ達は、自分達の耳を疑った。
テッペイ『ええ。間違いないと思います。幾つかの支部に問い合わせた結果、過去三十年間に
ミズノ博士と思われる人間が何らかの役職で在籍していた事が判明しました』
ジョージ「でも、何故宇宙人がメテオールの開発なんか?」
リュウ「とにかく、博士を見つけるぞ!ミライはどうした!」
609 :
5/9:2007/05/08(火) 03:16:06 ID:cw0WUeU60
突然、トロン砲が唸りだし、パラボラ部分が光り始めた。
ミサキ「まだ実験開始時刻じゃないのに――」
その時、リュウから連絡が入る。ミズノ博士の事を聞いたミライは、ミサキに安全な場所に
いるよう言うと、コントロールルームへ走り出した。
研究員1「設定は変えられないのか!?」
研究員2「無理だ、パスワードが変わっている!」
ミズノ「君たち、もういいだろう」
ギョッとして博士を見た研究員達の顔が、恐怖で凍りついた。
ミズノ「どうした?何を怖がってる?超獣でも見たような顔をして」
彼の影が、角を持つ異形の形へと変わっていたのだ。怯える研究員たちを見て、ニヤリと
笑うミズノ博士。
ミズノ「私の名はネオバキシム。ヤプールの命により、人間の兵器を増強させていた超獣だ」
研究員1「な、なんだって?」
ミズノ「このトロン砲は最高傑作だ。やっと第二作戦へ移行出来る。
君たちの開発に対する熱意と努力に感謝する。ありがとう」
コントロールルームへ奔るミライ。その目の前で、コントロールルームから悲鳴と共に
爆発音が聞こえてきた。
610 :
6/9:2007/05/08(火) 03:33:35 ID:1kX5f4XS0
爆発音の直後、リュウ達が駆けつけてきた。ミサキも一緒にいる。
リュウ「ミライ!」
ミライは頷き、コントロールルームに近づく。と、中からミズノ博士=ネオバキシムが現れた。
ネオバキシム「人間は脆いな。光線一発で消滅だ。・・・では、第二作戦を開始する」
リュウ「貴様、何者だ、第二作戦とはなんだ!」
ネオバキシム「私はエースに倒されたヤプール人の生き残りだ」
ミライ「エース兄さんに!?」
ネオバキシム「第二作戦の目的はお前たち地球人とウルトラ一族を宇宙から孤立させる事」
その言葉に衝撃を受けるミライたち。
ネオバキシム「地球から攻撃を受けた宇宙人は人間を襲い、人間に味方するウルトラ一族は裏切り者になる。素晴らしい!」
言うなり、ミズノ博士の体が粒子状に分解、研究所の外へ飛び出した!
外に飛び出た粒子は拡散・実体化し、ネオバキシムの姿を現した!同時にトロン砲が
発射体勢になる。それを見て、ミライもメビウスに変身した!
リュウ「ミライを援護するぞ!」
ガンフェニックスへ急ぐリュウ達。ミサキはコントロールルームへ飛び込んだ。
床や壁に焼け焦げたような痕が残っているが、機械は無傷だ。トロン砲の発射まで、
残り一分を切っている。ミサキはキーボードに向き直った。
ミサキ「このメテオールを破壊の道具にはさせない。絶対に!」
611 :
7/9:2007/05/08(火) 03:34:54 ID:1kX5f4XS0
現れたメビウスは、ネオバキシムの頭部を蹴り飛ばした。
突然の不意打ちを受け、吹っ飛ばされるネオバキシム。だが、その角が不気味に
光り輝き始める。
同時に、トロン砲の砲台が向きを変え、ガンフェニックスに乗り込もうとしていたリュウ達に
狙いを定めた!コントロールルームのミサキの顔が青ざめる。
ミサキ「だめ!」
だが、トロン砲は発射された。極彩色の光線がリュウ達に突進する。メビウスは光線と
リュウ達の間に入ると、∞のシールドを展開する。
ガンフェニックスが高速で離陸した直後、そこへ光線が直撃し、大爆発を起こした。
リュウ「ミライ!」
黒煙と炎が晴れる。メビウスはその場に膝を着き、カラータイマーは激しく点滅を始めていた。
唸り声を上げ、メビウスを殴り飛ばすネオバキシム。ネオバキシムの支配を逃れたトロン砲は、
元のプログラムに従い再び砲塔を動かし始めた。
一方のミサキもプログラムの解除を続けていた。次の発射まで残り一分を切っている。
エネルギー出力も増大、フルパワーにセットされた。
リュウ『ミサキさん、トロン砲の解除は出来ないんですか!?』
ミサキ「パスワードも全て変更されています。こうなったら、トロン砲を破壊してください!」
612 :
8/9:2007/05/08(火) 03:36:04 ID:1kX5f4XS0
戸惑うリュウたち。
ミサキ「このままでは、トロン砲は破壊兵器として利用されてしまいます。早く!」
リュウ「・・・GIG!」
ガンフェニックスが空を切り、トロン砲目がけて突撃する。気づいたネオバキシムは
両腕の先から無数の光弾を乱射したが、メビウスの手刀の一撃を受け、よろめいた。
すかさず、ガンフェニックスが光線を発射。トロン砲は爆発を起こし、機能を停止した。
ネオバキシム「恩知らずな人間どもめ、復讐の手伝いをしてやったのに!」
メビウス「ふざけるな!お前のやった事は、ただの復讐だ!」
咆哮を上げたネオバキシムは、口と両眼、そして両腕を合わせると真っ赤な光線を
一斉に発射した。それをかわしていくメビウス。背後から、ガンフェニックスの攻撃を
受けたネオバキシムは振り返り光線を放とうとしたが、頭部への一撃を受け、倒れこんだ。
メビウスは両腕を交差させ、メビュームシュートを放った。直撃を受け、爆発を起こすネオバキシム。
一角ミサイルを打ち出そうとしたが、発射直後二発目のメビュームシュートを受け、更にダメージを受けた。
613 :
9/9:2007/05/08(火) 03:37:22 ID:1kX5f4XS0
ネオバキシム「おのれ、メビウス・・・・!覚えていろ、地球に人類がいる限り、宇宙にウルトラ兄弟が
いる限り、我々は何十回滅ぼされようと蘇る!貴様らへ復讐するためにな!!」
捨て台詞を吐くネオバキシム。ガラスのようにひび割れを起こし、ひび割れから炎を噴出しながら
倒れた。そのまま天地を揺るがすほどの大爆発を起こし、巻き添えになったトロン砲も
跡形もなく消滅したのだった。
トロン砲の残骸をGUYSの処理班と開発部が処理しているのをミサキとミライは眺めていた。
ミライ「せっかくのメテオール、残念でしたね」
ミサキは、一瞬複雑そうな顔を見せたが、すぐに笑顔を見せた。
ミサキ「でも・・・・・・これでよかったかもしれません」
ミライ「えっ?」
戸惑うミライを残し、立ち去るミサキ代行。残ったミライは、トロン砲の残骸を一瞥し、後を追うのだった。
END
長くて荒らしかと思った。
615 :
名無しより愛をこめて:2007/05/08(火) 11:52:35 ID:SApAdI/2O
ディズニー映画のトロンまで読んだ。
616 :
名無しより愛をこめて:2007/05/08(火) 16:33:01 ID:1YP1nUY7O
才能ないから便所に落書きなんだね
617 :
名無しより愛をこめて:2007/05/08(火) 20:34:06 ID:SApAdI/2O
書いてて気持よくなってる筆者が目に浮かぶ。いや、ほんとに見える訳じゃないよ。
好きで創作やってて一本書き上げたら気持ちいいのは当たり前だろうに。何を言ってるんだ。
つまり自慰ってことかw
自慰じゃない創作なんか何処にもないから。
お前らインポは黙っとけ。
621 :
名無しより愛をこめて:2007/05/08(火) 22:44:16 ID:SApAdI/2O
次スレは脚本オナニスレの名称でよろしく。
<東京>
空より火の玉が落下。火の玉やがて人型に変化し巨大星人の姿になる。
群衆「なんだ、あいつは!?」
巨大星人、両腕より怪光線を発射。吹き飛ぶビル群。
逃げまどう群衆達。
<フェニックスネスト ディレクションルーム>
サコミズ「GUYS、サリーゴー!」
隊員達「GIG!」
<フェニックスネスト 発進カタパルト>
ガンフェニックス発進体制。
<ガンフェニックス操縦席内>
リュウ「いきなり日本に現れるとは不運なやつだぜ!チャッチャと
片付けようぜ!な、ミライ?」
ミライ「はい!・・・!?」
ミライにだけ聞こえるテレパシー。
???「メビウス・・あの星人はウルトラ族に対する怨念で地球を
滅ぼそうとしています」
ミライ(あなたは!?ユリアン王女!)
<東京>
1人の女性が街を蹂躙する巨大星人を見上げている。
タイトル「誇りの代償」
<東京>
ガンフェニックス飛来。街を破壊する巨大星人にビーム砲を発射。
巨大星人、素早い身のこなしでビーム砲を回避。
<ガンローダーコクピット内>
ジョージ「なんてやつだ!」
マリナ「こっちのビームが当たらないわ!」
<ガンフェニックスコクピット内>
リュウ「こうなったらメテオールだ・・隊長!」
<ディレクションルーム>
サコミズ、隊長席で少し思案しリュウに答える。
サコミズ「待て。市街地でのメテオール使用は慎重を期す必要がある。
今この状況で、メテオール使用は許可できない」
リュウの声「んなこと言ったって!?」
テッペイ、モニターから顔を上げサコミズを見る。
テッペイ「隊長、敵の反応が消えました!」
サコミズ「!」
<東京>
星人が消えた街。炎を上げるビル群。
<ガンフェニックスコクピット内>
サコミズの声「消火弾を使って消火活動した後帰投せよ」
リュウ「(不服そうに)GIG!」
ミライ(ユリアン王女はあの星人がウルトラ族への怨念で地球を滅ぼすと
言っていた・・どういうことなんだ)
<ディレクションルーム>
帰投したリュウ、ミライ、マリナ、ジョージ。
リュウ「敵の所在は?」
テッペイ「ダメです。完全にロストしました。現在各国GUYSにも
協力を要請して索敵に当たっています」
リュウ「・・・」
そこへマルがやってきて、ミライに言う。
マル「ミライくん、お客さんだよ」
ミライ「僕にですか?」
マル「綺麗な人だったなぁ・・ここに通すわけには行かないから食堂に
通しておきました」
ミライ「あ、ありがとうございます」
そのミライの肩をジョージが掴む。
ジョージ「アミーゴ!一体誰だよ?」
リュウ「また妹なんていうんじゃないだろうな?」
マル、首を傾げながら
マル「綺麗な人だったけど、妹って感じじゃなかったですね〜」
ジョージ「兎に角、いこうぜ!」
マリナ「なんでアンタが・・」
ジョージ「見たくないか?ミライを尋ねてきた美女を」
リュウ「・・見たい」
テッペイ「ですね・・」
マリナ「確かに・・」
コノミ「気になる・・」
<食堂>
ミライを待つ女性。そこへミライたちがやってくる。女性、ミライ以外の
隊員の登場に少し驚くが微笑んで軽く会釈する。
ミライ「あなたは!?どうして地球へ?」
女性「さっきの星人について、どうしても直接伝えたくて」
ミライの肩をジョージが掴み振り向かせる。
ジョージ「アミーゴ!誰なんだ、あの素敵なマダムは?」
皆、興味津々。ミライ、女性に軽く会釈し一同に伝える。
一同「王女〜!?」
そこへトリヤマ登場。
トリヤマ「ミライくんにお客さんだって?」
トリヤマ、女性の美しさに思わず直立不動。
女性「いつもミライが御世話になっております。わたくし、ミライの
叔母で星涼子と言います」
トリヤマ「ミ、ミライくんの叔母様でしたか。私、GUYSジャパン補佐官
のトリヤマです」
長々と話しそうなトリヤマの雰囲気を察して、コノミが機転を利かす。
コノミ「補佐官、Aランチがあと少しだそうですよ!」
トリヤマ、やや慌てて涼子に挨拶し、足早にその場を去っていく。
ジョージ、テーブルの椅子を引き、涼子を誘う。
ジョージ「さ、どうぞお座り下さい」
リュウ、椅子の上に自分のハンカチを掛ける。
リュウ「こんな固い椅子でご不満でしょうが・・」
テッペイ「いま、コーヒーをお持ちします」
そんな男たちの様子をみて、マリナ&コノミやや不満顔。
マリナ「なんか・・面白くない」
コノミ「そう・・ですね」
サコミズ登場。手をパンパン叩きながら一同に言う。
サコミズ「はいはい、ミライ以外の人は仕事に戻って。いつまた星人が
現れるとも限らない」
一同「はーい・・」
一同を送り出した後、サコミズ、涼子に軽く微笑んでアイコンタクト。
涼子も頷き返す。
サコミズもまた食堂を去る。
ミライ、座った涼子の側に跪く。涼子、やや慌てて
涼子「メビ・・じゃないミライ!ここでの私はあなたの叔母さんなのよ?
そちらに座りなさい」
ミライ「はい、それでは失礼致します」
ミライ、涼子の対面へ。
ニヤニヤ
628 :
名無しより愛をこめて:2007/05/09(水) 03:17:14 ID:t2a0T34/O
頑張ってねwww
メビウスで宇宙人のことを星人と呼んでたかな?
630 :
名無しより愛をこめて:2007/05/09(水) 12:06:38 ID:VkqX3wNCO
言わないな。○○星人とは言うけど。
まったく、ちゃんと調べて書いてくれと・・・・。
632 :
名無しより愛をこめて:2007/05/10(木) 12:14:37 ID:DqehomRWO
叩き過ぎでワロタw
633 :
名無しより愛をこめて:2007/05/11(金) 00:03:10 ID:+PnJfEV5O
終了
ミライ「それで・・あの星人の事なんですが」
涼子「あれはレグン星の生き残り」
ミライ「レグン星ですか?」
涼子「侵略者の攻撃を受け、滅んでしまった悲劇の星です」
ミライ「・・・」
涼子「あの星人は自分の故郷が滅んだのは宇宙警備隊のせいだと
思っているのです」
ミライ「そんな!僕たち宇宙警備隊はこの宇宙の平和を守るために
懸命に戦っているじゃないですか」
涼子「レグン星には宇宙警備隊員・・ウルトラマンは赴くことが出来なか
った。正確には赴いた時には既に・・」
ミライ「間に合わなかったんですね?」
涼子「そう。とても悲しいことだけど」
ミライ「だとしても、どうして彼が地球を襲うんです!」
涼子「地球は多くの宇宙警備隊員が赴任した星。彼にしてみれば1人でも
宇宙警備隊員が自分の星に来てくれたら、という思いがあるのでしょう」
ミライ「だから宇宙警備隊員がいる地球を?」
涼子、頷く。
涼子「宇宙警備隊への怨みがいつしか常に守られている地球に向けられた」
ミライ「逆恨みじゃないですか!地球は全く無関係なのに・・」
涼子「そうね・・だから私が来たの。彼を説得するために」
ミライ「なぜ王女が?」
涼子「光の国の王女としての責務よ」
警報音が響き渡る。立ち上がり掛けた涼子をミライが制する。
ミライ「今度のこと、僕にやらせてくれませんか?」
涼子「メビウス・・」
ミライ「お願いします!」
ミライ、返事を聞く前に席を蹴る。
涼子「・・・」
<東京>
破壊活動を行う巨大星人の前にメビウスが立ちはだかる。
メビウス(地球をなぜ巻き込む?君と宇宙警備隊の事に地球は関係ないはず
だろう!)
巨大星人(宇宙警備隊に守られ続けてきた地球滅ぶべし!そうすれば貴様ら
も地球以外に目を向け、私の故郷を見殺しにした轍は踏むまい!)
巨大星人、メビウスを攻撃。メビウス、直撃を受け後方に吹き飛ばされる。
ガンフェニックス飛来。ビーム砲を発射。
<ガンフェニックスコクピット内>
リュウ「何やってんだ、ミライ!」
<東京>
メビウス、空中のガンフェニックスを見て手をかざす。
<ガンフェニックスコクピット内>
リュウ「手を出すなって事か?なんでだ、ミライ!」
<ディレクションルーム>
サコミズ「リュウ、メビウスに任せるんだ」
リュウの声『んなこと言ったって!被害が広がります!」
サコミズ「ガンフェニックスは敵を牽制し、街を攻撃させないように
するんだ」
リュウの声『GIG!』
扉が開き、涼子が入ってくる。テッペイとコノミ退出させようとするが
サコミズが制止。
涼子「やはり私が・・」
サコミズ「これはあの星人とウルトラマンが決着をつける問題・・違います
か?」
涼子「ですが!」
サコミズ「信じましょう。貴女の甥御さんを」
涼子「・・・」
<東京>
巨大星人の攻撃を受け続けるメビウス。朦朧とした意識の中、ゾフィーの
幻影が現れる。
メビウス(ゾフィー隊長。僕は一体どうすれば!?)
ゾフィー(敵を倒せ。それが君の任務だ)
メビウス(しかし・・彼は宇宙警備隊員が間に合わなかったせいで自分の
故郷が滅んだと思っています)
ゾフィー(我々は決して神ではない。救えない命もあれば届かない想いも
ある)
メビウス(ですが!)
ゾフィー(このままでは地球も彼の故郷と同じ運命だぞ?それでも良いのか)
メビウス(・・・)
ゾフィー(メビウスよ。彼を倒すことで君は重い十字架を背負うことになる
だろう。だが、宇宙警備隊員として避けて通れぬことなのだ。もう一度
言おう。敵を倒せ。彼は悲劇の星の生き残りではない。平和を乱す脅威だ)
メビウス、立ち上がり放たれた怪光線をバリアで防御。十字を組んでメビウム
シュートを発射。
巨大星人、断末魔の絶叫を上げ爆発、消滅する。
<ディレクションルーム>
メビウスの勝利を喜ぶ、テッペイとコノミ。
涼子、肩を落とし溜息をつく。
涼子「メビウスに辛い戦いをさせてしまいました」
サコミズ「辛くない戦いなどありませんよ」
涼子「・・・」
サコミズ「ウルトラマンは決して神ではありません。救えない命もあれば
届かない想いもある・・違いますか?」
涼子「隊長・・」
<フェニックスネスト 外>
涼子を見送るミライ、リュウ、ジョージ、マリナ、テッペイ、コノミ。
涼子「ミライ。そしてGUYSの皆さん。お見送り感謝いたします」
ミライ「もう、帰られるのですか?」
涼子、頷く。
リュウ「今度はゆっくり遊びに来て下さい」
ジョージ「またお会いする日を楽しみにしています」
テッペイ「お身体に気をつけて」
涼子、軽く微笑むとその身体が光に包まれ空に向かって飛んで行く。
手を振る一同。
マリナ「あれ?サコミズ隊長は?」
コノミ「さっきまでいらっしゃったんですけどね?」
<宇宙空間>
ユリアン、地球を一瞥した後、進路を光の国へ。
いつの間にかゾフィーが並んで飛んでいる。
ユリアン「ゾフィー隊長・・」
ゾフィー「光の国まで護衛致します」
ユリアン「メビウスは大丈夫でしょうか?」
ゾフィー「彼も宇宙警備隊員です。きっと乗り越えて行けるでしょう。他の
兄弟がそうだったように」
ユリアン「・・・」
ゾフィー「宇宙警備隊員としての誇りと、守るということの難しさ。この
二つを知って初めてウルトラマンになれるのです」
ユリアン「ゾフィー隊長、メビウスを頼みます。これから起こるであろう
途方もない脅威に彼が飲み込まれぬように」
ゾフィー、頷く。ユリアンとゾフィー、速度を上げ光の国へ飛んで行く。
640 :
名無しより愛をこめて:2007/05/11(金) 07:35:25 ID:+PnJfEV5O
こいつは、わざと間違った表現で書いてるのか。
641 :
名無しより愛をこめて:2007/05/11(金) 11:28:22 ID:iMe6J7IZO
ユリアン編、良かった。
星人でも宇宙人でもどっちでも良いよ
642 :
名無しより愛をこめて:2007/05/11(金) 11:55:12 ID:+PnJfEV5O
自我自賛w
>>641 どっちでもいいから、間違った事書いちゃうんだろうけどな。
別に星人っていう回があってもいいんじゃね?
劇中で宇宙人を使うとミライもだと意識させられるし、
種族を越えた友情というテーマも浮き彫りになるが。
今回はレオの星人みたいに「明確に地球征服が目的か
どうか判らない不気味さ」のある相手だし。
宇宙人でいいじゃん。
本編でも呼ばれてたんだから。
>>644 明確に地球に八つ当たりして滅ぼそうとしてるけどね。
敵の呼称でこんなに叩かれるとは思いませんでした。
個人的には「宇宙人」も「星人」もヘンな言い方だと思いましたので
馴染みのあった「星人」とさせて頂きました。
本来なら「地球外知的生命体」とか「異星人」とかなんでしょうけどw
メビウス本編でも普通に「宇宙人」という言い方してるだろ。
どうでも良いことにスレを消費するんだったら
どんどん作品を書き込んで欲しいな。
なんで宇宙人か星人かで揉めるのか不思議
SSの内容に突っ込むだけの読解力がないから
どうでもいいディテールの部分の揚げ足をとるしかないんだろう。
内容以前に、脚本にもならない文章力をなんとかするべきかな。
そこまでヌカした人間が、文章力の手本を示した例は皆無w
読む側に書く能力を問うのは無意味だろ。
キミは、一般読者が筆者側の能力がないといけないとでも思ってるのか?
まぁ、渾身の作品が批判されてムカつくのはお察しするが、叩かれるのが
嫌ならチラシの裏にでも書いてなさい。
取りあえず、脚本のように取り繕ってあるSSはあるけどね。
内容批判でなく揚げ足とりのような批判をしてる人は
単純に嫉妬してるんだろw
「くそー僕だって、僕だって同じ話考えたのに〜」って。
俺もその1人
>653
ほーなるほど、そちらは何ひとつ労力もかけず、何の努力も
要らず、どんなにズレた無責任な発言も垂れ流し放題と。
・・・いやーお気楽お気楽w
別に代金でも要るわけでなし、どう見てもアマチュアというか
文章を書き始めた人間相手に、本気でプロ作家の水準でも要求
しとるんかね?…イヤなら見なけりゃいいだけの話では?
・・・せめて見苦しいスレ汚しくらい止めようやw
どうも、ここの職人は生真面目な人間がそろってるみたい
だから、さすがに気の毒になってきてなあ。
>>654が嫉妬するからと言って、万人が嫉妬するわけではないがな。
657 :
名無しより愛をこめて:2007/05/15(火) 01:54:57 ID:7YQIiAiDO
まあまあ餅つけ。
とある特撮系サイトに、このスレのストーリーが紹介されてた。
・僕のウルトラマン
・贖罪の向こう側
・海の向こうの友人
の三本です。
(こう書くとサザエさんの予告みたい)
俺の書いたのも紹介してくれw
作者たち必死だなw
と、必死に食い下がる家畜
661 :
名無しより愛をこめて:2007/05/15(火) 09:14:14 ID:r/lD0yvQ0
うざいんだよな評論家くずれ。
更にいえば、評論家自体が職業ではない。堅気の仕事にケチつけて
寄生してメシ食ってるハエ。
663 :
名無しより愛をこめて:2007/05/15(火) 11:13:42 ID:r/lD0yvQ0
うざいんだよハエ ! !
まったく、そんなに叩かれるのが嫌なら個人サイトでやれとw
>>658 そのサイト主が自分で書いたヤツを紹介してるだけw
666 :
怖いもの見たさで今度書き込んでみたい奴:2007/05/16(水) 11:06:58 ID:Km6tGRDm0
「誇りの代償」はユリアンの客演が新鮮でした。
80モノは他にアンドロイドエミの設定を題材にしたものがありましたが、
できれば、そっちでもユリアンが絡んでもいいんじゃないかな〜と思います。
あと、ユリアンって光の国の王女でしたよね?
王女がユリアンなら、王は「キング」で、
個人的にこの2人には何らかのつながりがあると思っているので、
この2人が絡む作品が見たいです。
あとは、レオが出てこない、アストラのみの客演のお話もリクエストしたいです。
自分で書ければ書いてみたいんですけど、怖いなぁ…。
667 :
名無しより愛をこめて:2007/05/16(水) 12:48:55 ID:wzoYNCYd0
自信がないなら投稿しない方がいいよ。投稿者にイチャモンつける蛆虫が集ってくるからね。
668 :
名無しより愛をこめて:2007/05/16(水) 12:51:58 ID:autlHIN8O
作品を指摘しても、作者にイチャモンなんて無いだろ
「作品を指摘」って何ですか?
「作品の問題点を指摘」では?
この程度の手合いの評価は当てにならんから。
もう蛆虫が反応したよ
間違いを指摘しても蛆虫ですか?
上から目線でカキコする奴は蛆虫
674 :
名無しより愛をこめて:2007/05/16(水) 14:07:44 ID:wzoYNCYd0
指摘じゃないだろ、イチャモンつけて晒し上げしてる蛆虫だろ。
いえ、指摘です。
>>668に対しては。
ageになったけど、そろそろ余裕なくなってきた?
676 :
名無しより愛をこめて:
【異次元の勇士】
異次元空間から現われたボガールによって、過去の別の異次元空間の扉が
干渉を受ける。ガイズは時空の歪みのデータ解析を進める内に、音声データ
から別の怪獣が存在する事をキャッチする。
過去のアーカイブを調査した結果、一致するデータは見つからず未知の怪獣
である事が判明。異次元を彷徨う亡霊怪獣であり、恐らく地球への直接的危害は
受けないであろうと結論付ける。
その時突如ボガールが出現。ガイズの攻撃にメビウスも加わり後一歩の所まで
追い詰めるが、再び異次元へ逃げようとした。
しかし脱出用空間から謎の怪獣が出現しボガールと戦い始めた。
実はかつてイカルス星人との戦いの際異次元で姿を消した第4のカプセル怪獣
がその正体だったのだ。ウルトラ戦士の気配を感じた怪獣はメビウスと協力し
てボガールに立ち向かう。