【地ノ底ヲ往キ】矢車さんの1日 3日目【全テニヤサグレル】
730 :
名無しより愛をこめて:2007/10/07(日) 21:37:07 ID:PHeh9Ypz0
>>728を見た矢車は、迷わずこう言った。
「加賀美、俺と一緒に地獄へ落ちよう…………」
呆然と前を見つめる加賀美の瞳をみた。
闇が見えた。
気付けば、隣にはエリカ様もいた。
矢車、加賀美、エリカ様の元へパンチホッパー、キックホッパー、頭突きホッパーが現れた。
矢車は個人的に久々にホッパー達再会できたことを嬉しく感じた。
三人は、気だるそうに返信した。
いや、変身しようと、加賀美は、
パンチホッパーをキャッチしようとしたが、
スルーされた、相変わらず、自分の変身したいゼクターから
無視されたり敵視されたり加賀美は
面白い男だ、しかもズツキホッパーには、ガチで頭突きされてるし、
ヘラヘラしながら、キックホッパーをキャッチしようと
思ったら、俺もスルーされた。誰だ今俺を笑ったのは・・
100%加賀美だったので、瞬殺でボコった。
3匹とも、エリカ様のベルトへ、纏わりついていた。
オスだな。影山だったら自分ごとエリカ様に飛び付くな。
しかし、あいつ何してんだ。
エリカ様はゲストキャラだから、2〜3日たてば居なくなるから
いいとして、加賀美のヤサグレは、やっかいだ。
「いいよな、エリカは、沢尻会かあって、どうせ俺なんて」
と空気の読めなさは、山崎邦正なみだった。
ミルミル、エリカ様のご機嫌が悪くなっていく。
「エリカ様、すいません。加賀美が、バカで!」
「別に」
「エリカ様、何かご命令を!」と加賀美がシャレでひざまずいた。
「特にないです。」
かなりの闇の深さだ、ドSだな。
俺は、車椅子を動かして逃げることにした。
733 :
名無しより愛をこめて:2007/10/08(月) 12:18:32 ID:+TCvbq5K0
「ライダーヘッドバッド」
加賀美は、冗談を言ってみた。
その頃、景山はエリアXから、脱出していた、
擬態矢車(黒矢車)を連れて・・
そこへ、黒天道が現れた。
「いいぞ、オマエ等、とうとう、僕といっしょの黒になったか」
気持ち悪い笑みでこちらを見ている。
「黒天道か、黒三兄弟も悪くないな。」と黒矢車兄貴が黒天道と手をくんだ。
ダークカブト、ダークキック、ダークローチの黒三兄弟の誕生である。
735 :
名無しより愛をこめて:2007/10/08(月) 18:00:36 ID:h9NJ06Ea0
↓ポレポレでは……
なぜ、我々は各地でこんな活動を始めたんだ。
田所は、不思議に思ったZECTの上層部に、掛け合っても、
何も答えを教えては、くれなかった。無線は、切れ田所は、
一人ポレポレで、おばちゃん達に囲まれていた。
「いい男じゃない!」「渋いわ!」「誰、あなた有名人なの?」
と質問攻めに合っていた・・・ちびっ子なんて、いないじゃないか。
しかも、ワームを探しに来たのに、こんなことに巻き込まれるとは・・・
一方、エリカ様と、矢車&加賀美のヤサグレ3人集は、
「お前達、エリカの命令は、絶対よ!嬢王様とおよび!」
ドSなエリカ様の命令に何故か、矢車も加賀美も刃向かえずに、
あらゆる、成功者をうらやみ、喧嘩を売る
ヤサグレ(沢尻会)闇の水戸黄門様ご一行を結成!
「ヤグさん、カガさん!ヤッテおしまい!!!」
と、あらゆる成功者のパーティーなどをぶち壊していった。
「あの女だけセレブ婚は、許せないは!ヤグさん、カガさん、ヤッテおしまい!」
と、神田○ノの結婚会見をぶちこわしに言った。
司会「沢尻さんも、こんなウエディングしたいですよね!」
エリカ様「別に」
司会「では、最後にお祝いのメッセージお願いします。」
エリカ様「特にありません。」
次の日、矢車がエリカ様の代わりに
「人間として、最低の・・・私が、全部ぶち壊してしまって・・・」
と半泣きで、淀んで見たという。
加賀美は、ストレスで胃に穴が開いた。
「ばからしい、何が沢尻会だ、俺は抜けるぜ。」
奴の脱落は、早かった。夜逃げ同然の脱走だった。俺は、車イスなので、
逃げれなかった。朝になり、加賀美がいないことに気づき、エリカ様の機嫌は、
最高潮に激悪で、俺も本当にめんどくさかった。また、マスコミに囲まれたエリカ様は、
「本当に沢尻会は存在するのですか?」という、最悪の質問に。
「ありません。メディアが、おもしろがって・・・」と、いつもの強気だったので、
俺も脱走した。車イスのタイヤを全快でぶんまわし、国道を70Kmのスピードで、走った。
一方、ダーク3兄弟も、影山が、なんで俺だけ、ダークローチに変身しなきゃ、ならんのか!
と、黒矢車、黒天道が、どちらとも、擬態で本人じゃねえんだ。俺だけ、本物だ!
ってことに気づき、アホらしくなって、国道付近をぶらついていた。
すると、車イスが時速70km以上のスピードで駆け抜けるのをみて、
世の中、面白い奴がいるもんだ。と、車イスが兄貴に気がつかなかった。
そして、全員、各イベント会場から引き上げ、偶然、サルに集まることになる。
矢車の体は、車椅子で猛烈なスピードで走ったため、だんだん溶けていき、体と一体化してしまった。
下半身はまるで十面鬼だ。しかし思いのほか動きやすくなり、便利である。
サルに着いた。ドアを開けると、カメラのフラッシュで眼がくらんだ。
記者達が押し寄せる。
「矢車さんですよね!?あの伝説のホームレスの!!」
矢車が当惑していると、記者の間から顔を出した天道が言った。
「良かったな矢車。マネーの虎の出演が決まったぞ。
なんでも、生活倉庫の社長が降板したとかで、お前に白羽の矢が立った」
記者達が矢継ぎ早に質問を浴びせかける。
ふっ・・・と意識が遠くなった。
影山の声が聞こえた気がする。加賀美の声も聞こえた。
脳裏がホワイトアウトしてゆく・・・・。
気づくと、日本テレビのスタジオにあるパイプ椅子に腰掛けていた。
隣に座る吉田栄作が言った。
「今回は、幾らを希望されますか」
え!?俺は挑戦者側!?
739 :
名無しより愛をこめて:2007/10/09(火) 08:17:39 ID:gRV+XQRfO
社長の席に座ってるのは、
長石監督、田崎監督、巨匠、井上敏樹、白倉Pだった。
740 :
名無しより愛をこめて:2007/10/09(火) 19:08:53 ID:OPqJkbAl0
なぜか観客席には、塚田と小林が居た。
741 :
名無しより愛をこめて:2007/10/09(火) 19:58:25 ID:Z1xUffsK0
白倉「今年一番笑ったのはどんな事かな?」
742 :
名無しより愛をこめて:2007/10/09(火) 21:31:41 ID:OPqJkbAl0
謎の男「これくってもいいかな?」
「ふっ、白倉か・・・キサマ、笑ったか?だと!今、誰か俺を笑ったか・・・」
「キミねえ、キャラが、今ひとつなんだよ。」誰のせいで、こうなったと
思ってるのかねぁ。。。
井上は、筆の速さだけで内容のない男だ。白倉は、Pのくせに、
井上の暴走を止められないクソ野郎だ。
俺は、そんなこと百も承知で、この世界で、生きている。
「キサマ等、俺でいくら稼いだんだ・・・キサマ等が、そこに座わって居られるのは
誰のおかげか、よく考えるんだな。」
俺は、濁りきった目で、白倉と井上をえぐるように見ていた。
井上と白倉は、ヒソヒソと話している。
”あの車イスの子は、おもしろいね” ”いや、でも、ホームレスだとか”
”先生、来年のライダーのネタにどうですか” ”気持ち悪いよ、彼”
”あの若さで無職か・・去年そんなライダーの話を書いたような?”
”だめだ、あんなの使えないよ” ”アウトローって奴ですよ”
”コンビニとか襲撃しそうじゃない” ”ニュータイプですよ”
”いや、あのファッションセンスは、ないよ”
”履歴書にZECT(シャドウリーダー)って、居るんだよね、現実とごっちゃにしちゃう奴”
白倉・・・井上・・・お前等、ふざけてんのか!
こ〜ぉ〜の〜ぉ〜や〜ぁ〜ろ〜ぉ〜う〜っ〜〜!!!
俺は、体全体がプルプルし、声まで細々と震えていた。
「君、自閉症は、完治したのかね?」
「君、寝てる時の無呼吸症は治ったのかね?」
「君、整形してるね!」
「ハローワークは、もういいのかね。」
「身内の人に別れの言葉は、あるかい。」
「ここにサインくれるかな。」
「君、独身だったよね。」
「戦争にいった経験はある?」
「宇宙は好きかい。」
「実験用の猿が逃げてね・・」
「一週間、食料無くても生きれるよね、たしか。」
「密林でゴリラに育だてられたんだっけ?」
「合格!」白倉は、合格の札をあげた。
吉田栄作が言う。「マネー成立で…」
と、そこに井上が「吉田さん少し待って!」と割って入ってきた。
となりの白倉に耳打ちする。
「…おい白倉、もう少し不幸な要素が無いと番組的に面白くないんじゃないのか」
「いや、でも…」
「お前はいつになったら俺クラスの人間になれるんだ?
本当に凡人だな。
俺の高みにお前の様な凡人は辿りつけないよ?
全く、白倉、お前は面白い奴だ」
その会話を聞いていた矢車は思った。
天道のモデルが井上というのは本当だったのか…
えっ、何?マネー成立? こいつら絶対ふざけてる。
マネーの虎って、社長に金でしてもらう番組だよな!!
井上と白倉?仮面ライダーオーディションでもあるまいし・・?
まさか、来年のライダーを決めているのか?
よし、作戦変更だ!常に愛想良くいくぞ!
「俺、何でもやります!スタントでも、主役になれるなら!!!」
ガッツくだけ、がっついた。
「いいねぇ、矢車、丁度、君にピッタリだよ。足も
まだ、完治していないようだし、手術してやるよ!片腕ぐらい無くなってもいいよな!」
白倉が、色々、のってきた。俺、来年の主役だな!!!!ふふふ、天道、みたか!
俺様が、来年の主役!去年の様なヘマは、しないぜ!
「じゃ、先生がた、決定と言うことで!」
まじか、決定か、俺で決定か!!!! 井上も「彼にしか、できんよ!」と納得のようだ。
俺は、次の日、白倉に呼び出されて、あるスタジオに向かった。
「じゃあ、車イスから降りて、仰向けに寝てください。今、博士呼んでくるから!」
俺は、台の上に乗り、博士とか言うやつに麻酔を打たれ眠った。俺は、貧困から白倉(デストロン)の
手により、科学者として迎えられる、しかし、井上(ヨロイ元帥)の裏切りにより、組織を
追われることになる。矢車は、右手を失い仲間によりカセットアームに改造される。
そして、風間大介(V30)を心のそこから憎んでいる。
彼の名は、ライダーマン。中途半端な改造人間である。(歩けるようになったが、片腕を失った・・・)
白倉(デストロン)は、「これで、次のNEXTシリーズも、安泰だ!!」
747 :
名無しより愛をこめて:2007/10/10(水) 21:32:02 ID:yNEKF0G70
>>662の隕石のせいで、世界経済は崩壊寸前であった。
ある青年はこのニュースを知ると、こう思った。
『ゴルゴムの仕業だ!』
V3の風見?風間が、いい感じで1号ライダーを追いつめていた。
俺は、ライダーマンとして、V3をうらやみ、デストロンから、追われて生きている。
井上(ヨロイ元帥)のせいで、てか、マネーの虎から、完全に道を踏み外していた。
普通、あそこでマネー成立は、ねえだろ、しかも、改造手術って、何?
何がカセットアームだ、色んなアームに付け替えられても、右腕失っちゃってるじゃねえか・・・
バカ野郎、こうなったら、自力でホッパーに変身してやる、天道達が、ホッパーの
再生方法を探しているが、もう、」影山のホッパーでもいい、
どうせ、リバーシブルだし・・・
" 何、あの腕キャプデンフックじゃねえ" ”キモイ、どこのヘル中だ”
”ヘルメットかぶって変身って、だせぇ” ”ライダーマンて、生身じゃん”
”口だけ出てますけど” ”お前じゃV3には勝てねえよ”
"ばか” ”ハゲ” ”ニセライダーマンじゃん”
”キモイマン” ”へボイマン” ”マン”
俺は、ブチ切れた!!
「俺のことは、何を言われてもかまわない!だけど、ライダーマンをバカにするのは、許せない!!」
”あのライダーマンのことは、悪く言ってませんが” ”目の前のあんたのことだよ全部”
な・・な・・・なに・・ヘタコイタァーー、、いやいや、だから、それは、やらねえって・・・
俺は、精神的に追いつめられていた。もう、路地裏をどれぐらい歩いただろう・・・
天道達から、俺のホッパーが、自己回復して、ピョンピョンと、旅に出たぞ!連絡が入った。
ひよりは、電柱に、この子知りませんか?の張り紙をして、探している。
イヌ・ネコじゃ、あるまいし・・・あっ、でも、ひよりからすれば、いっしょか。
薄汚いピンク街をぬけ、路上生活者のたまり場へ、
俺の右腕は、キャプテンクック、酒を飲むにも不器用な左腕・・・
ワンカップを持ち酒をすする。ワンカップを置きスルメに持ち変える
ダンボール箱とか、持てないから引っ越しのバイトも出来ない。
いや、このフックのせいで、大体のバイトは、断られていた。
もう、あれから、1ヶ月くらい、立ったのだろうか・・・
ホッパー・・・戻っておいで、中途半端なライダーマンの俺では、
矢車だと、ホッパーに認識されないのか・・・
俺は、公園の公衆便所(普段はもちろん野グソ派だが)で、左手を洗い、
ヒビの入った鏡で、自分の顔を見た???????????
「ヌクミズ・・・温水・・・温水洋一さん・・・俳優の・・・」
俺は、フックの方の袖で、鏡を良く拭いた。
「誰・・・ですか・・・??? あの ・。」
目を見開いて現実をしっかりと見つめた・・・
「これが・・・俺の・・姿・・」ハゲかけ・・いや、ハゲ・・・40代後半
疲れきったサラリーマン・・・よれよれの服、変な右手、バ・・バケモノじゃん。
目から水のようなものが、溢れだしだその姿も、不細工だった。
750 :
名無しより愛をこめて:2007/10/11(木) 18:21:44 ID:4bF5W31Q0
ライダーネタから脱線しそうなのでハイパークロックアップ!
天道が、これ以上劣化する、俺の姿を痛々しくて、見ていられないと
ハイパークロックアップした、俺を過去に戻してくれるんじゃないのか?
「ふふっt、甘えるな矢車!」天道は、いつもの天道だった。
過去から、キックホッパーを持ってきた。
「変身しろ、矢車!」
て、天道、この借りは、必ず返してやるぜ。
俺は、ホッパーに変身した。恐ろしく重くのしかかる闇と鬱、
「は〜ぁ、いいよな、天道は、どうせ、俺なんて・・・は〜ぁ」
ねじれゆがみ、人をうらやむ、えぐるような視線、そうだ!この感覚だ!
思い出した。俺は何者よりもダークでなければ、闇の十字架を背負ってることを忘れるな!
ふふふ、世界をぶっ壊してやる!
「まずは、お前からだ!天道っ!」 俺は、恩も忘れ天道に殴りかかった。
矢車が殴りかかったのは、
「多分同じ方だと思うが、落ち着いて書き込みしてくれw
せっかく面白い文章書けるんだから」
と、陸が電話で話している最中の出来事であった。
「やっと、お前らしくなったな矢車!」
天道は、不適な笑みを浮かべ、俺に一枚の地図を渡した。
「らしくなったついでに、迎えに行ってやれ。」
なんなん、この優しさ、気持ち悪い、反吐が出そうだ!
「お前の施しなど、誰が受けるか!」といきり立つ俺、そして、
さらに加速するビート、俺と天道の不協和音はしばし鳴り響いた。
やがて、俺が追えないほどのハイパークロックアップで天道は去っていった。
さ・わ・や・か。 フッ、俺には、関係ない言葉だ。いつか、倒す!
それが俺なりの感謝だ!
そして、地図を袖無しコートのポケットにしまい、夕日の中に俺は、消えてゆく・・・
「おい、新入り。皿洗っとけよ!」
厨房にゲキが飛ぶ。
「へい、兄貴!」
誰も知らない街で、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
フッ、天道め、余計なことを・・
俺は紙切れを握りつぶしその街を後にした。
「新入り、なんで麻婆豆腐なんか作りたいんだ?」
すると、新入りは、
「ある人に食わせたいんスヨ!」
と憎めない笑顔で答え、砂の入った中華鍋を必死に振っていた。
「さぁ、金曜の夜はモンスターだぞ!新入り!」
「はい、兄貴っ!」
知らない街のしがない中華料理屋の話さ。
サルで天道は、ひよりに そう嘯いたという。
数日後、矢車は、いいカモが居る。と言い残しサルを後にした。
ひよりは天道にたずねた。
「矢車何処に行ったんだ?」
「決まってるだろ、新しい弟候補を探しに、スカウトとでもいうのかな。」
ひよりは、何となく不思議そうな顔をしていた。
その頃、矢車は、カモを見つけて居た。
よどんだ瞳、頭の悪そうなツラ、インチキの強さ、
反則しそうな弱い心、ビッグマウス、
ニセのカリスマ、セコい性格、
どこからどう見ても、影山の後は、奴しかいない。
ボクサー崩れの弟。
「大毅、俺の弟にならないか。」と言い肩をだいた。
「切腹か〜ぁぁぁ、はぁ〜」
途方に暮れる目線と濁りきった光の無い瞳を見たとき、
矢車は、まだまだ、甘いな!こんなことぐらいでピヨルよは、
と思った。
757 :
名無しより愛をこめて:2007/10/12(金) 16:41:29 ID:Iva185HW0
その頃、ゼクトは破綻寸前であった。
俺もボクサー崩れだ。所詮は4回戦ボーイ、ヒーローにはなれない。
ヒールならヒールらしく、生きればいいさ。
「はぁ〜、もうチャンピオンもベルトもないんだよ…」
こんにちわ、加賀美陸です。今日は皆様に大切なお知らせがあります。
本日を持ちまして、ZECTを解散しようと思います。
ザワザワザワザワ。。ザワザワザワザワ。。
ZECT本部の講堂では、代表者:加賀美陸が、ZECTの解散を宣言していた。
"やっぱり、金の出所がねえ〜" "倒産ってこと?" "三島さ・・三島の陰謀"
"ゴルゴムの仕業!" "クリリンのことか" "もし解散したら切腹って言ってたじゃん"
"伝説の座り死にした奴がいるって" "エリアXの件だろ"
"再登場するために木星まで行ったんだと" "アマゾン嘘つかない"
"アマゾン注文したらすぐ来るじゃん" "太陽を壊してやる"
"シシラーが…" "あの人が戻ってくれば" "田所さんがザビー"
"それ読売ランド" "YouTobeで見れるじゃん" "明日から無職か"
"人間で一番強いのはクリリンじゃん" "ネオゼクトとか言い出すんじゃ…"
"オデガ、ヤッヅゲデ、ヤルゾ" "ロリコン王子にメイクアップされたわ"
"結局、ニート集団だったと" "ヤムチャどこ" "おばあちゃんが言っていた"
"ダンキンドーナツ" "ディスカリバー" "明日からハローワーク"
"きっと、別の秘密結社に吸収されるんだよ"
口々にしゃべり、会場はざわついていたが結果的に3000人以上のニートが誕生した。
三島さ・・三島だけが結局、
>>662のレアメタル隕石でボロ儲けしていた。
[三島さ・・三島正人の日記]
フッ、ざまはないなZECT崩壊だと、いい気味だ。
仕掛けられた罠だとも知らずに、2000人以上の下級戦士と500人前後の通常勤務職員&スタッフ、
そして、科学開発部と実験組織に200人前後、ライダーシステムの過去を研究していた
エリアXの学者どもが50人程度、シャドウを含む上級戦士と100名前後の幹部とそれに
付随するネィテイブで構成された組織、それがZECTの全貌だ。
その中で、機密事項を知っている者など私を含め幹部十数人とネィテイブの方々だ。
しかし、人間どもは、たった数十名のネイティブに支配されるのをこばんだ。
加賀美陸を含む幹部どもが。しかし、私には関係のないこと一般社会に適応できない
バカどもをZECTで雇い、そして放逐するクソだな。
こんなしくみも無知で下等な奴らには解らないのだよ。
全ては終わったことだ、大金を手に入れ悠々自適の暮らしをしている私には関係のないこと。
話しは変わるが、六本木にある一番高いビルの最上フロアーが私の住まいだ。
そこから見下ろす愚民どもは、アリよりも儚き者だ。
通勤ラッシュの時間帯に少し遅めのブレックファーストを楽しんでいた。
もちろん味覚が無いから、どんな高級な食事も旨いとは感じないが・・・
ロマネコンティを飲みながら、見下ろす風景ジャグジー風呂に女を数人ぶち込んで、
バカ騒ぎをしながら、(どうせこの女どもも俺の金が目当てだろう)などと思いにふける。
人から見れば私は成功者だろう、だが、くだらない。
「人の成功をぶち壊したい。この世界をぶち壊したい…俺の手で!」
インターホンが鳴った。
三島がドアを開けると、グッドウィルの折口が立っていた。
こいつは近頃マスコミに吊し上げを喰らい、破滅寸前だ。
折口が言った。
「まだまだフリーターからは搾取できると思うんです。
三島さん、協力してもらえませんか」
三島は思った。フリーターとして成功している奴らをぶち壊してやろう、と。
翌日、キツイ事で有名な某引っ越し会社の現場へ、折口に案内されて行ってみた。
見慣れた顔があった。矢車だった。
763 :
名無しより愛をこめて:2007/10/13(土) 21:49:28 ID:Tb7sc6hO0
次回予告↓
人材派遣ミッシマウィルで、荒稼ぎする三島さ・・三島
成功者の次狙いは?権力か?破壊か?二択の三島に蓮華が迫る!
引越しのバイトも首になり、まるでゲームのように
転がり落ちる矢車の人生。
空腹に負け、万引きか?物乞いか?二択の矢車に蓮華が迫る!
次回「蓮華の憂鬱(気まぐれ)・・・」ご期待ください。
「オラてめぇ、何やってんだよ―!」
引っ越し会社のDQN社員が罵声を飛ばしてきた。
矢車は一瞬殺意を覚え、すぐ側まで来ていたゼクターをキャッチしようとしたが、
金の為だと割りきり、変身しようとする自分を抑えた。
二階まで相方のバイトと共にタンスを運べとDQN社員に命令された。
相方の男性はひ弱そうな中年で、ネカフェ難民をしているという。
自分と似た境遇の中年に同情的な気持ちになる。
力仕事なら得意な矢車は、中年に負担がかからぬよう、力を込めて持ってあげた。
しかし力を込めすぎたため、タンスがすっ飛んでいきDQN社員に直撃した。
それを見た数人のDQN社員達が襲いかかってきた。このままだと危険だ!
ゼクターをキャッチした矢車は勢いで変身し、ライダーキックをかましてしまった。
「バ!バケモノ!…」誰かが叫んだ。
白い砂煙から赤い目を光らせたダウナー系の奴が歩いてくる。
引越屋の4tトラックと荷物をことごとく破壊し、社員たちの方に向かってくる。
仮面の下から声が聞こえる。
「肉体労働しか能のないクズどもがープシュー」
罵倒していた社員たちの襟首を掴みながら、次々ブン投げた。
矢車は、正気を取り戻したが、キックホッパーの暴走は止まらない。
ま、まさか、キックホッパーにも暴走システムが?
そして、引越の客にまで殴りかかる。
「はぁ〜、家があるっていいよな〜はぁ〜」
この時点で、賠償金が
社員暴行5名治療費 ¥500,000-
家具・家電類破壊 ¥2,670,000-
トラック破壊 ¥5,600,000-
家屋損壊 ¥28,000,000-
その他諸経費 ¥1,574,500-
となり、当日に首を言い渡された。
その頃、蓮華は加賀美と一緒に料理を勉強していた。
「ボクは、そんなの料理とは認めないぞ!」
ひよりは、いつになくプリプリしていた。蓮華と加賀美が
イチャイチャしているからだ。
「石イシやっきもっき芋で〜す。」
蓮華が加賀美に恐ろしい料理を出してきた。
石を丸焼きにして芋に火が付いたままの料理だ、加賀美は
喉と舌が火傷でバカになりながら「うん、オイシイ・・もぐもぐ、オェッ」
と涙目で言う。ひよりは、その姿に殺意さえ覚えたという。
蓮華はその後も、元ZECTの人間達に差し入れを配っていた。
被害者は1000人以上にふくれていた。
ミッシマウィルの成功で更なる長者になった三島さ・・三島は、
そろそろ世界を集約すべく動き出した。そこへ蓮華が差し入れを持ってきた。
「なんだね、ZECTは崩壊したのだ、キサマと私は関係ないはず。」と三島は突き放す。
「差し入れですよ!世界最大珍味のギャバンとドリフとフナムシのモリモリどんぶりですよ。」
この女何を言ってるんだ。キャビア、トリュフ、フォアグラの間違いだろ。
ギャバンて何だ宇宙刑事か?ドリフ・・ドリフターズか?フナムシ・・・・
もはや食い物ではないな。「冷やかしなら帰れ帰れ!」追い出される蓮華は、三島のロマネコンティのグラスに
サプリメントと間違え下剤を投入!自分なりの差し入れが終わり満足そうに帰っていった。
バイトさえも上手くいかない矢車は路上生活に戻っていた。
土砂降りの雨に打たれ、その水で体を洗い、空に向かって大きく口を開け、
ゴクゴクと雨水を飲む姿は、もう世捨て人のようだった。
腹が減ると世間をうらやむ癖が付いていた。パン屋の前で
「俺んちのウサギがパンの耳を待ってんだよ!」
とさもしい嘘まで付いてパン屋のドアをバンバン蹴った。
「お客さん、ゴメンね!朝早くじゃないとみんな持っていくから…」
ねぇのかよ。ただでもらえる食い物は、 あッ 俺は走った。
コンビニの前で回収車を待った。
余った賞味期限切れの弁当に飛び込んだ。筋肉番付のショットガンタッチの用に
後ちょっとで弁当にふれられたのに…そのままアスファルトで肘その他をすりむいた。
「だめだよ。兄ちゃんこれ捨てるの!中に新しいの、あるから買って。」
くそ!業者のオヤジに奪われた。
あとだだ飯の食える所は、よしデパートの地下で試食に行くぞ。
デパートの入口で受付嬢にスマイル。後はダッシュで地下へ、
速攻警備員に囲まれた。
「また、兄ちゃんか!」おばちゃん達の前で取り押さえられた。
常習犯で顔が割れていた。 はぁ〜腹減った。
もう限界だ。路上をダルダルのTシャツで歩いていた。ダルビッシュのポスターに
イタズラ書きをした。サエコ…、 商店街を歩いていると、
"3kg大盛りカレー間食したら賞金1万円"の文字にあわてて、挑戦者になった。
さすがに4日以上も食ってないんだ。ゼッテー食いきれるわい。
と意気込んで望んだが、思ったより自分の胃が小さく30分終了でリタイヤだった。
「食べきれなかったんだから\8,500-頂くよ」店主がやってきた。
金? まじ? 店主はスグ、110に通報した。 無銭飲食orz
パトカーの赤いランプが店の外に見えた。矢車は変身して逃げようとするも、ゼクターが来てくれない!!
もしかしてダメな自分を見限って、別の資格者を見つけたのでは・・・!矢車はひどく不安になった。
警察署へ連行され、『地域課』と書かれたプレートの部屋に入り、警官に言われる様にして書類を書かされる。
拇印を何度も押した。その度に、自分はとうとう犯罪者になってしまったのだ、という気持ちが強固になってゆく。
別室に連れて行かれ、写真を撮られる。そこで警官に言われた。
「今は便利なもんでね、この写真をコンピューターにスキャンすると監視カメラや似顔絵等と照合できるんだよ、ククク・・・」
と耳元で囁かれた。
まずいことになった・・・。背後で勢いよくドアが開いた。
「部長!こいつ加賀美警視総監の知り合いです!!」
しめた!こいつらより、俺の方が遥かに上官のはずだ!
世間的にはZECTは警視庁の上層組織のはず、
ここは、特殊任務だとか何とか言って釈放してもらおう。
「そう、君達早く釈放したまえ、詳しい事は言えないが
特殊任務中でね、君達!上官に逆らったら出世は無いよ。」
俺は、いかにもそれっぽく振る舞った。
「はっ、すいませんでした。矢車警視!」
取調室の全員に敬礼された。気分がいい、「まぁ、頑張りたまえ。」
俺は、ちょっとカッコ付けて退室しようとした、
すると、一人の警官が銃を構えて入って来た。
「今、加賀美警視総監に連絡をしたところ、そんな奴は知らんとの回答だ!」
なに?何かの間違いだろ?俺は、キョドった。
「しかも、こいつは国家機密レベル3以上の機密兵器を強奪して
逃走、全国指名手配及び国際テロリストのデータベースに
載っていました。S級犯罪者により発見次第射殺しろとの事です。」
ただの無銭飲食が、とんでもない事になった。
全員が銃口を向けている。
俺は緊張のあまり下半身がびしょ濡れになった。
「ら!られっちゃあーぁ!」
俺は一人の警官の銃を奪いその警官に突き付け
「動くと、こいつの命はないぞー」
と言い放ち廊下をぬけ
廊下を抜け空いている警察署内の一室に
警官ひとりを人質に立てこもった。
タイヘンな事をしてしまった。
すべて天道のせいだ!俺はプルプルし拳をにぎった。
窓から外を見ると機動隊やSWATのようなサットか、爆弾処理班や自衛隊が集まってきた。
俺ひとりに、こんなに沢山?無銭飲食だけなのに、
すると、囲んでいる自衛隊や警官の中に
アメリカ人らしき奴が見えた。
CTUテロ対策ユニットロサンゼルス支局のジャック
とかいう奴だった。やれやれ、今日は長い1日になりそうだ・ ・ ・
どうなっている!?立て籠もっている部屋のテレビをつけた。
俺の無銭飲食が、今日のトップニュース扱いだ。
何々、合衆国政府も、このテロには屈しない。という声明を発表?
大統領の命令によりテロ対策ユニットも到着?"バウアーのことかぁー"
まずい!まずいぞ!いよいよ逃げられない!
「人質を解放しろ矢車!」外では、呼びかけが続いている。
あぁ、俺…気を失いそうだ。
「られっちゃ!ボッパーァァァ!ホッパーゼクター!」
俺は天に右手をかざした。外の軍隊やら何やらが一瞬ひるんだ。
しかし、何も怒らなかった。
”犯人は、特殊な兵器を所持している模様、直ちに狙撃せよ!”
えぇっ、もぅ、どうにでもなれー!
矢車が自暴自棄に雄叫びをあげたその時、TBSでは内藤VS亀田戦が行われていた。
見るに耐えない亀田の反則に観客からは大ブーイングが巻き起こる。
いろんな物がリングにいる亀田に投げつけられた。
座布団、空き缶、箪笥やポリバケツ、そしてキックホッパーゼクターまで!
目ざとくゼクターに気づいた亀田はそれをキャッチした。
「内藤、それにアホの観客共が。ワイの底力、見せたるさかいに!お前ら全員いてもうたる!!」
驚く内藤や観客を爬虫類の様な目つきで見つめながら、
亀田はいつの間にか腰につけていたチャンピオンベルトにゼクターをセットした。
「いくで!変身や!」
亀田はボクサーのクセにキックホッパーに変身した!
「仮面ライダー通天閣や!いくで!ライダーパチパチパンチや!!」
反則技の応酬だった、クロックアップをしては、内田選手に反則攻撃を仕掛ける!
パチパチパンチで顔面を狙ってくる。高速で映像には映ってないことをいいことに
汚い手でチャンピオンを攻めていた。てか、変身した時点で無効試合だ。
亀田は、速攻で悪の道に手を染めた。内田選手は額を切り流血した
「うおっしゃ!!わいの勝ちやぁーー」雄叫びをあげロープに昇っていた。
チャンピオンは紳士的に対応していたが、あまりの反則に後ろから頭を小突いてしまった。
1ポイント減点の反則だ。「俺はパチパチパンチホッパーや!」
いけ好かないヒールの誕生だ!「ダイキ!肘や!ダイキ!投げろ!」
あっという間に3ポイントの減点を食らった。
「ボクシングがなんぼのもんじゃい!」チャンピオンを持ち上げた。もはや、
人としての何かを失っていた。
チャンピオンは、亀田のクロックアップを自力で封殺、防衛を果たした。
その頃、矢車はテレビのブラウン管をえぐるように見つめていた。
俺より目立ちやがって、しかも、
俺のホッパーまで使ってなにをしてくれんだ。
TVのチャンネルを変えた。
昼になり、"いいとも"にサソードが出ていた。
加賀美のようにベルトの力で、別人として蘇ったのか…
夜の番組にレギュラー出演が決まったそうだ。
「いいよな、人気者は、金も稼ぎ放題か…ハァ〜どうせ俺なんて」
全部、ZECTのせいだ!だが今は、その組織すらない。
ぶつけようのない怒りに拳をプルプルしか出来なかった。
矢車は警察署の中で、警官に銃をつきつけたままニートライフを満喫していた。
そしてそのまま、かれこれ一ヶ月が過ぎようとしていた。
778 :
名無しより愛をこめて:2007/10/17(水) 20:31:42 ID:MBq3mOIe0
署のCDラジカセから歌が聞こえる。
「君は見たか愛が 真っ赤に燃えるのを〜」
懐かしいなあ。子供の頃に見てたよ、仮面ライダーブラック・・・。
矢車はしみじみと回想する。
ライダーに憧れて、そして本物のライダーになれたというのに、俺は・・・。
『信っじっる〜奴がジャスティス!!』
矢車はラジカセから流れるてつをの曲に調子を合わせて歌おうとした。
「俺〜のファンタジイ〜!!」
背後でてつをの声がして、驚いてふりむくと、そこには本物のてつをがいた。
てつをは前かがみになりながらヘラヘラ笑って矢車の元へ近寄る。
てつをの後ろにはテレビクルーが見えた。みんなニヤニヤ笑っている。
てつをはプラカードを持っていた。
そのプラカードには『ドッキリカメラ』とかかれていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
矢車とてつをはカメラの前に立ち、
『だ〜いせ〜いこ〜う!』とピースした。