【地ノ底ヲ往キ】矢車さんの1日 3日目【全テニヤサグレル】
1 :
1 :
2006/10/29(日) 14:11:10 ID:UIO5rhDZ0 ここは、元ザビーの資格者、矢車の一日を語るスレッドだ。
1日と言いながら、何日もかかっているのが不思議だが、この際は気にするな。
<前スレ>
矢車さんの1日
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1153975007/ 【祝】矢車さんの1日 2日目【復活】
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1157286366/ <お約束>
@矢車を貶めないこと。
・ロリコンと不幸ネタはほどほどに、 あまりにディープなネタは禁止。
しかし、あまり酷いものでなければ “遊び” 的に認める。
ロリコンカリスと、風間に関しては彼らのキャラに付随する程度に留める。
・普通に日常のおもしろい部分を切り取る
・話の展開に詰まると。「…夢を見た」は無し。
・但し、タイムベントなどの時間逆行技はスレ修正の為のみありとする。
A影山の扱いも矢車に準ずる。
Bショート・ストーリーを認める。但し、それは本筋より派生し、再び本筋へ回帰する事。
ここで何より望まれるのは、『職人として、キレイに話は繋げる』事だ。
制限された中でこそ、クリエイティブな仕事は生まれる。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 取り敢えずぅ、 | | | | 2(・∀・)ゲト? | ,. . _ |_______| --' 、  ̄ ̄ヽー- 、 | | ヽ ̄7 , , \ 、 「 ̄ 7 | | ヽ / /_ /ハ |ヽ、\ V ./ | | i il/ ヽl \ヽ. V ,. -{-、 __ .| ii i! o o | il | { Y/ l il |、 Д .| li | `t-く ヽN ` --- <リiレ' | | `ー-- 、 /anisioヽ `丶、 | |  ̄ヽ ノ >-' ! | | ,.ィ`=== r'^ヽ、_,/- 、 | | , '" // !'~`V-─ 、 ) | | < _,/ / / /i \ (_ノ i_j /ヽ ' / / ! ,> /_ > 、 」__/ _」, ィ'´ 「 :::`ー':::::::::::::::::::::::::::::ヽこノ:::
3 :
名無しより愛をこめて :2006/10/29(日) 14:45:09 ID:K34zArID0
>>1 乙
地べたを這いずり回ってこそ、見える光があるん
だが、期待するな、俺たちには一生みることは出来ない!
>>1 俺たちにはキャスト乙もないんだよ…
矢車を貶めないことと言われても
>>1 影山…いいことしたと思ってんじゃねえぞ。そのうち手痛い乙返しを食らうぞ。
誤爆も乙も無いんだよ
で、肝心の話はどこら辺から書き始めればいいんだ? 兄貴って出所したっけ?
もう何も考えず適当なところからはじめた方が
新しい日々が、始まったような気がしていた。俺一人からのスタートだ。 清々しいくらいのどんより雲だ。俺は、河川敷の橋の下に引っ越した。 廃寺や公園そして、港や学校などの片隅で、細々と暮らしていたが、 もう、俺だけの居住スペースだ。粗大ゴミがあたりを隠しているが、それも気に入っている。 ヤバイ誰か来る。汚いボロボロの天道だ。「ひよりを知らないか、言わないとお前を殺す。」 あれ?天道君?こんなキャラだった。。「天道、ちょうど良い、、変身っ〜はぁ〜。」 俺は変身した。天道のカブトゼクターがなんかどす黒い「変身ぅ!」俺と同じ臭いがする。 奴は俺の知ってる天道ではないなカブトの姿もなんかどす黒い異様な姿だ。 「ヤサぐれている奴とは戦わんよ。ひよりならあっちの公園あたりだ。」俺は教えてやった。 天道は、いやダーク天道と呼ぼう、奴は、ペコリとお辞儀をして去っていった。 橋の下は、いいな。影山達には見つかりたくない。そう思いながら眠りにつく今日このごろだ。
横になってうとうとしていると 「あにきぃ〜」 遠くの方で呼ぶ声が聞こえる。 誰だ?俺の眠りを妨げる奴は… 「あにきぃ〜 ラーメン買って来ましたよ〜」 影山か… 影山に兄弟ラーメンを買いに行かせている隙に、奴の知らない橋の下へ移動したのだが 影山の奴、俺に発信器でもつけているのか? あっさりとここがバレてしまった。 「今日は『兄貴塩』を食べてみたいなぁ〜」 俺が奴を出し抜いたことには一切触れてこない… ある意味不気味だ。
話を繋げるのは個人の自由にしてほしかった>1 繋げなくても短パツネタでも良くないか?
15 :
名無しより愛をこめて :2006/10/30(月) 11:46:24 ID:XwjtAUjV0
>>12 >>新しい日々が、始まったような気がしていた。
素敵です
>>14 短パツネタに賛成・・・ネタ書けないけどw
>>14 一応、繋げる事にしとかないと、前スレみたいに矢車さんがあっちこっちへ
行きっ放しになっちまうからではないかい?
とは言え、オレも単発ネタ有りに賛成。
その場合は【単発】とか【…遍】とか付ければOK、って事でどうよ?>1
ダメだ影山。兄貴以外には兄貴塩は毒だから食うと死ぬぞ。 「え〜っ…そんなの嫌だよ死にたくないよ」 こんなネタに騙されるのは執念さん珍念さん木念さん哲斎さんぐらいだと思ったが こいつにはとんち小坊主程度の知恵もないのか。 「どうしよう…あっ、そうだ!ひより、俺の妹になれ!」 「…なんでボクが」 「妹がいれば兄貴塩が食べられるんだよ!」 まさかそっちの方向に知恵が回るとは。バカと天才は紙一重とはこのことか。 というか言いやがった。俺が言いたくても言えなかったことをあっさりと。 俺の脳内妹をよくも…ん?弟の妹は俺の妹か。影山、グッジョブ!
18 :
名無しより愛をこめて :2006/10/30(月) 18:45:50 ID:2Eq3zjDD0
「ボクはお前のようなヘタレの妹にはなりたくない」 ああ、フラれた。 「兄貴…ひよりが俺の事いじめる…」 俺に頼るな。第一ボクっ娘で妹など貴様(と俺)にはハードルが 高すぎるんだ、馬鹿め。 「でも眼鏡っ娘じゃないよっ!」 そういう問題じゃない。つか今こいつ俺の思考読んだ? 「それにボクじゃなくても蓮華やゴンとか、お前たちの妹に適任なのは 他にもいるだろう」 駄目だ、蓮華には天道。ゴンには風間という邪魔がある。やはり俺(と影山) の妹はお前しか…! 「兄貴、向こうに誰か倒れてる」 影山の言った方向を見ると喪服の女が気絶していた。 もういい、この際こいつでも…!
しかしその女は現れた風間が連れ去った。お前ゴンはどうした? しかたなく歩いていたら岬さんが加賀美と仲良く歩いていた。いつぞや結婚式場での潜入捜査で新郎新婦役をやってその気になっちまったのか? さらに歩いていると黒天道が現れた。かなり興奮状態だ。 いいよなぁ。俺たちには、ほれたもはれたもないんだよ…
20 :
天道 :2006/10/30(月) 19:46:49 ID:pfomzgJL0
毎日が日曜日か。 羨ましいな、矢車。
22 :
1 :2006/10/30(月) 20:57:51 ID:HtPtPECJ0
>>14 、
>>15 、
>>16 おまえたちの言い分はわかった…
だが、異論のある者も居るやも知れぬ…
明日の夜、返答しよう…
>16でいいよ。 前スレ、前々スレの時刻入りもいいよね。
影山が、ひよりを妹に出来ないので、イジイジしていた。「いいな、あの犬は褒められてるよ。」 俺は、やばいと思い奴の前に立ちはだかり、奴の視線をふさいだ。「期待するな!」 とは、言ったものの、なんか可愛そうだった。影山は橋の下の奥の廃材の山に向かっていった。 ひよりが後から追っていった。慰めてやっているようだ。しばらくして、俺の後ろから声が・・・ 「ボクを妹と呼べ。お前の妹になってやる。」ひより、からかうのは、止めなさいと思いつつ、 俺は振り返った、あれ、「お前、何でひよりの服来てるの、てかズラかぶって。!?」 「兄貴、俺妹が欲しかったんじゃなくて、兄貴の妹になりたかったんだ。」おいおい、そんな 告白いらねえから、廃材の山の陰から、影山の服装のひよりも出てきた。 「お前ら、何やってんだ!?」勝手にしろ。全く、バカばっかりが、そういえば、 「影山、お前ひよりにボコられた女の子、蓮華だっけどうしたんだ?」忘れてるな、一応聞いてみた。 「ボクがヒロインなのに、あいつさえいなければ。」もう、ひよりの真似とかいいからさ、 すると、横から影山風のひよりが、「兄貴、蓮華なら、公園の滑り台に逆さにして放置したんすよ。」 もう、真似しあうの、いいから・・・ 奴らと離れようと本当に思った。はぁ〜ぁ、、と、ため息をついていると。黒い天道がまたやってきた。 「お前、公園には、滑り台で逆さになってる女しかいなかったぞ!ひよりは何処だ!」 はいはい、もう、つれてってくれよ。「そこにいるだろ、つれてけよ。」すると急におとなしくなり。 ひよりの手を取って、異空間に連れて行ったようだった。ああ、これで一人分の面倒がなくなった。 「ボク、ココなのに、天道間違って・・シクシク・・・」振り返ると、影山風のひよりが・・・ アホかと、影山、なんで天道についていったんだ。ってか、天道は近眼か?見間違うなよと・・・
最後でワロタwww
社会の底辺を旅する俺達にとって食い物が安く買える店はいわばオアシスだ。 影山とひよりが入れ代わってしまったので妹醤油を買いにきた。 もしかしたら影山はこれが食いたくて妹になりたいなんて言ったのか。 いたらいたでうっとうしいがいなくなると…せいせいするような淋しいような… とオアシスに突然響く場違いな声。 「我が友カ・ガーミン!これがクワップ・ラ・メーンか!」 「ちょ、ちょっと静かにしろ剣!」 揃いも揃ってやかましい奴らだ。 ここは名門貴族のお坊ちゃまや警視総監の息子が来るところじゃねえ。 「兄貴塩…亮ーっ!」 「弟味噌…姉さーん!」 いちいちラーメンのラベル見たぐらいで叫ぶなよ。 変身して追い払おうかと考えたが相棒がいない今ガタックとサソードを一度に相手にするのは… しばらく待っていると奴らは店員に連れていかれた。 自らの手を汚さずに勝つ。闇に生きるは強く、そして賢い(ずるい)。
「それで、お金持ってるの?」 「お前は持っていないのか?」 「君の弟が服と一緒に財布も持って行っちゃったんだけど」 なんてこった。アテが外れた。ひより頼みだったというのに。俺は当然金なんか持ってない。 「この服なんか臭いね」 そりゃそうだ。洗濯してないからな。 「お金無いなら、ボク、着替えに帰りたいんだけど」 勝手なこと言いやがって。俺にとっては今ここで飯を買えるかどうかが死活問題だというのに。 いや、待てよ?何もこんなところで飯を買わなくてもコイツの部屋で飯を貰えばいいじゃないか。 それだけじゃない。 コイツを影山ルックから着替えさせて天道の下へ連れて行けばいくらでも金が出そうだ。 「……いいだろう。但し、俺も着いていく」 「え?」 うわ、露骨に嫌そうな顔しやがった。 「それは影山の服だ。返して貰わなければ困る」 「……ボクの服は?あと財布」 知るか。交換した奴が悪い。 「あとで影山が帰ってきたら服を届けさせる」 財布は知らんが。 「……うん。分かった。いいよ」 やった。勝った。飯だ。しかも女の子の部屋だ。
ひよりのアパートの前に来た。「お前鍵はあるのか?」財布とか全部影山に・・・ 「ボクは念のためにいつも、ココに予備を隠してるんだ。」と植木の下から鍵をだした。 中にはいると、ひよりが異変に気づいた。「ボクの料理レシピがない。」おろおろしている。 俺は、聞き流しながら、冷蔵庫を物色、チーズや魚肉ソーセージなど、賞味期限切れだが、 ポケットにつっこむだけ入れた。完全に空き巣だ。ひよりがインコ?にエサをやっている。 インコが旨そうだ。ヨダレが出た。がまんした。「パチンコいくから金よこせ。」あっ、 つい、女の家に転がり込んでいた頃のセリフが出てしまった。「ボクは、お前をヒモにした覚えはないぞ。」 軽く、ギャグであしらわれた。逆に良かった。本気にされてもと、思ったがひよりは疑いの目で見ている。 「冗談だよ。いくらヤサグレてるからって、ヒモ呼ばわり・・ウケルそのギャグ。」とりあえずごまかした。 はぁ〜、誰にも話してない3ヶ月前のヒモ生活、ばれてたまるか。とにかく、 「この部屋にお金とか、おいてないの?財布ないなら、お金ないとさ、色々困るよね。」 外堀からせめた。「お金、家におかないんだ。」そうか、、残念だ。 ちょっと、引き出しとか開けてみようかな〜ぁ。「そこは、ダメ!」ひよりが焦っている。 あっ、下着類だった。「ごめん、そんなつもりじゃ。。。」ひよりが怒っている。 「バカ、出て行け変態っ!」いや、ミステイクだよ。変態って・・・ とにかく、これ以上怒らせても、何なので部屋を出て、橋の下に戻ることにした。
橋の下で拾った煙草を吸ってたら、ひよりが戻ってきた。て、どうしたんだよ、そのメイド服。 「料理レシピどころか、服までほとんど持って行かれてた。どうしたらいいんだ。さっきから道行く人にじろじろ見られてしょうがないんだ。」 俺は心の中でその空き巣にGJしていた。とりあえずメイド服が違和感ない所を探しに行くか。そこには金もありそうだし。
30 :
名無しより愛をこめて :2006/10/31(火) 13:07:44 ID:s/EKV4Xj0
矢車さんは、喫煙するのかwww しかもシケモクで、ルパンに出演していた誰かみたいだwww
31 :
名無しより愛をこめて :2006/10/31(火) 20:24:28 ID:CTentIXZ0
メイド服が違和感ない場所、普通に考えれば秋葉原か。 しかし俺たちに秋葉まで行く電車賃がある訳がない。 神代のそばの執事っぽい奴の隣に居ればメイド服の違和感はいくらか薄れる (はず)だ。 神代は確か屋台か何かをしていた筈。その屋台から材料をかっぱらえばしば らく飢えはしのげる。 飢えはしのげる。メイドもOK。正に一石二鳥! 「よし、行くぞひより!」 「…何処へ。」 「約束の地だ!」 「何処だよ」
32 :
1 :2006/10/31(火) 21:20:20 ID:MAJMXk/Z0
待たせた…
では
>>16 の案を取り入れよう…
<お約束>
C単発ネタもOK。但し、その場合は【単発】もしくは【…遍】と付ける。
話を切って済まなかった>ALL
どうか、続けてくれ…
33 :
父さん :2006/10/31(火) 22:20:44 ID:no2YpZhI0
矢車君、これを使いたまえ。 (ベルトを差し出す) 変身コードは8390だ。
PM10:30
【単発】夜更けにライダーベルトで変身してみた。
携帯電話みたいな物の数字を押しながら
8・9・3・0・ファオン・ファオン・ファオンとボタン音が後から続く
「変身っ!」叫んでみた。ビョドロボヨ。。。
いつもの俺だ、、、変わらなかった。だけど、「仮面ライダー・ヤ・サ・グ・レ」
ポーズを取ってみた。
ヤサグレてない奴しか変身できないわな・・・
俺、もう、ヤサグレライダーなんだ。。。
何となく
>>33 とつながっているが気にしないでくれ。
35 :
父さん :2006/10/31(火) 22:56:42 ID:no2YpZhI0
ダメだ矢車君。 そのコードでは仮面ライダーヤクザになってしまうぞ!
PM11:10
【単発】
>>35 天からの声が響くのでもう一度変身してみた。
(声の主は天国の父さんのような感じだった。または、本郷教授か?)
携帯電話みたいな物の数字を押しながら
8・3・9・0・ファオン・ファオン・ファオンとボタン音が後から続く
「変身っ!」叫んでみた。ビョドロボヨ。。。
もう片方の袖が無くなった。。だけど、「仮面ライダー・ヤ・サ・グ・レ」
ポーズを取ってみた。今度こそ、変身したのだろう。
鏡をみたら、そこにキックホッパーの俺がいた。
正解だよな・・・
ヤサグレライダーなんだから。。。 もう、単発じゃねえよ。トホホ。
37 :
父さん :2006/10/31(火) 23:53:46 ID:Nq/TbXxC0
(おもしろいからこれ雅人につけてみよっと)
ひとりでライダーごっこも飽きたから、ひよりをつれてぼっちゃまの店に突撃し… ようと思ったが加賀美と岬がいる。なんか顔をあわせづらい。 どうしてこう、会いたくない奴に会ってしまうんだか…はぁ… ま、俺なんかが出歩いているのがそもそも間違いなのかもな…。うちに帰るか…。 俺はブーツの靴底に隠したキーを取り出した。夏休みに住んでいたマンションの鍵のはずだ。 住所はたしか…あけぼの町…
39 :
名無しより愛をこめて :2006/11/01(水) 11:23:51 ID:mgWHNjCX0
>>33 - 37
8・9・3・0 = ヤクザ
8・3・9・0 = ヤサグレ
納得w
マンションに来た。鍵を取り出し、ドアノブに鍵をさした。 「あれ、鍵が合わない?」ひよりが、不審そうな顔で俺を見る。 お前だってメイドのコスプレしてんじゃん。と「隣と間違ってないか。」ひよりが 隣のインターホンを押した。中から男が出てきて、ひよりの顔を見るなり「チェンジ。」と言った。 俺は、クスッとしたが鍵が会わないのガチャガチャした。ひよりが「チェンジって何だ?どういう意味だ?」 と俺にしつこく聞いてくる。俺は「いや、あれだ、大人の事情だよ。」こんなことやってっから、 放送でカットされんだよ。俺たち。ヤサグレ過ぎでやんちゃすぎだよ。逆隣の表札を見て 「こっちは海堂って書いてあるから、お前の家ではないな。」とチェックして諦めさせようとしている。 俺は、「いや、ここは俺のうちだ。」もっとガチャガチャしてドアを引っ張った。後ろから、 「もしかして、矢車さん?まあ、見違えたわ。まるでホームレスじゃない。」管理人のおばさんだ。 ひよりが「こいつ、不審者だよ。警察呼んで。」おいおい、「そうね、あなた矢車さんじゃないはね。警察に電話と。。。」 「おばちゃん、矢車です。」おばちゃんは無視した。「矢車さんがいるはずないはよね。」 「こないだ、警察の方が自殺だって言ってたし、そこの鍵も取り替えたのよ。」気持ち悪いわ。といいながら 去っていった。数分後、警察じゃなく、ゼクトが俺たちを包囲していた。ヤバイ、何をぼんやりしていたんだ。 と、隣の海堂と言う奴が「やべえ、見つかった。」などと言って飛び出してきた。
海堂は俺…ではなくひよりに気がつくとゼクトルーパーを無視して近づいてきた。 「おい、ねーちゃん。お前最近権利料滞納してんぞ。こっちも遊びで描いてんじゃねぇんだから毎月払えよな。ちゅうか、お前が使ってなくてもオープニングで使ってんだよ。」 とか訳のわからんことを言っている。ひよりも何度も頭を下げて「今は手持ちが無いんだ。もう少し待ってくれ。」とか言っている。海堂は言いたいだけ言うと警備員の制服を着て「ご苦労さんっす!」とゼクトルーパーに挨拶してバイトに出かけちまった。 残された俺たちはゼクトルーパーにじりじりと輪を詰められていた。キックホッパーの俺だけでどうするか?せめてひよりワームが何かできれば…
42 :
名無しより愛をこめて :2006/11/01(水) 22:25:48 ID:8BkMaHfz0
↑ 中華、、、懐かしいセリフ
「……ィ……」 なんだ?遥か上空から何か聞こえる。 「…ァ……ィ……」 人か?どこかで聞いた覚えのある声だ。 「……ニキィ……」 こ、この声は! 「ァアニキィィィィィィィィ!」 か、影山が空から降ってきた! 「……ナイスタイミングだ、影山」 俺はホッパーゼクターを拾い変身の構えを取る。 「いくぞ影山……!」 ん?ゼクトルーパー達が妙な陣型を……。 「応!アニブへァ!」 「……。」 落下地点を予想して待ち構えていた一人のゼクトルーパーに影山は見事な空中コンボを決められた。 そのまま影山は吸い込まれるようにルーパー達の陣型の中へ。 十秒もしない内にボロクズになった影山がこちらに向かって投げ出された。 ちょっと待て。あいつら強すぎね?パーフェクトハーモニー? 「ああ、ボクの服!」影山が着ていたんだからボロキレになってるな、当然。 っていうかなんで降ってきたんだ?アイツ。 いや、そんなことはどうでもいい。そんなことより。 「フシュ〜」 なんだアレ?煙吐いてるぞルーパー。 流行りなのか?流行ってんのか、オイ!? 「へ、変身!!」 どうするよ、オレ。
「お前、ボクの服弁償しろ(怒)!弟の責任は兄貴がとるもんだぞ!」ひよりに説教された。 俺は、影山からひよりのボロボロになった服をはぎ取った。 とにかく、お金がないから、帰ったら縫おう。と思い今は脱出だけを考えた。 「ひより、一度で良いからライダーに擬態してくれ。お前はいろんなライダーに 会ってるから、誰にでも擬態出来るだろ!」俺は影山が戦闘不能なので ひよりを擬似ライダーにして、どうにか脱出を考えた。 「ホントは、やなんだぞ!」といい、ひよりは、キラキラと輝き 擬態した。銀色のボディーのライダー・・?誰だカブトか・・・ザビーか? 煙の中から、ひより(ライダーに擬態)があらわれた「何とか、擬態出来たぞ、矢車、これでいいのか?」 俺は、振り返った。・・・ 「ひより・・・それ、宇宙刑事だ!」 ああ、こいつ、思いだし擬態で頭の中に宇宙刑事ギャバン想像してたのか・・・たのむよ。 せめてドレイクとかに擬態して欲しかった。「矢車、変身前の一条寺烈にも擬態出来るぞ。」 はぁ〜、この子はちっちゃい頃、再放送のギャバンみてライダーだと思ってたんだな。 完全にひよりを甘くみていた・・・とんだ天然だ。とにかく 「もういい、とにかくギャバンのままで包囲されているゼクトルを俺と一緒に倒してくれ。」 この場はしょうがない、ギャバン&ホッパーで戦うか。
>>44 その手があったかww
ギャバン&ホッパーガンガレ!!
「ライダーキック。」 「スパイラルキック。」 俺たちのキックがゼクトルーパーに炸裂する。ダブルダウナーキック最強だな。よしこの調子で片付けるぞ。と、なぜ止まるんだ!ひよりギャバン! 「足元に名もない花が咲いている。このままだと踏みつけてしまうからここでは闘えない。」 いや、奴だって何回かは踏んでるぞ、多分。大体それ青い薔薇だろ。名前あるじゃねえか。しかも青い薔薇は良くない事件の前兆だから踏み潰したほうがいいぞ。 「嫌だ。ボクは光の速さでダッシュだ。」 妙に歌詞にこだわる奴だな。………そういや確か俺らクロックアップできるはずだよな。じゃあ始めからそれで逃げりゃ良かったんじゃねえか。
「クロックアップ」 俺とひよりギャバンはその場から逃げた。 そんな俺たちを、泣きながら鼻水垂らして見ている影山の姿が視界に入った。 …やっべ…影山を連れてくるのを忘れた… しかし加速がついてしまっているので、引き返すことは出来ない。 悪いな、影山…おまえのことは忘れない… ひよりギャバンに誘導され、どうにか安全な所まで逃げて来た。 …ってここ、原宿じゃないか… 「僕の服を買ってくれる約束だ」 ボロボロになった服を繕ってごまかそうと思っていたが、 そうもいかないようだ。
49 :
天道 :2006/11/06(月) 16:10:34 ID:4OoTmzQs0
裏原といえばゴスロリだな。矢車。
なんか神の啓示が聞こえてきたが、ひよりは絶対そんな格好はしないぞって顔をしている。しかたないので海堂がひよりを問い詰めている隙に部屋からぎっておいた財布でひよりに新しい服を買ってやった。大体新しい服を擬態しろよ。 「あれは結局裸みたいで嫌なんだ。」 まあいい。元の場所に戻ってくると、影山はまだ転がっていた。 「あ、あにぎぃ〜、俺の服ぅ〜」 そういやこいつの服はひよりが燃えるゴミに出していた。しょうがねえ、代わりに空いたこの服を着ておけ。 「兄貴ぃ、これメイド服だよ。」 やっぱいくらアホのこいつでも気づくか。 「やっぱ兄貴は最高だぜ。」 一体黒天道と一緒にいる間に何があったんだ?
>50 ちょ、おま、なんて腐兄な展開w
「やめろ、天道!俺は、ひよりじゃない、よく見ろ。影山だ。」影山がうなされている。
「兄貴、天道の奴、ド近眼で顔の区別がつかないんだ。服装だけで俺をひより扱いしやがって」
ブルブル。ガクブル。何があったか知らんけど、大変な目にあったようだ。
「あっ、そうだ。兄貴、俺さ天道から逃げて異次元をさまよって過去に行ったよ。多分」こんな風景を見たんだ。
↓
ttp://www.youtube.com/watch?v=lnc0S9QZqiY&NR ttp://www.youtube.com/watch?v=CL0AAdBqZ5I 怖いぐらい、俺の脳に影山の見た映像が流れてきた。お前は、何処をさまよってきたんだ。
まあ、俺たちも勝手に宇宙刑事に夢中だったしな。(光の速さで、明日へ〜ダァシュさぁ〜)を
繰り返して、逃げてこれたわけだし、逃げる途中で駅伝の軍団の中に混ざっちゃったんだよな。
橋の下でひよりが,シクシク泣いていた。「お前らは、いいよな・・・地獄兄弟とかって、」
あぃ、いやぁ、「俺たちは、別に・・・」ひよりの方がすさんで見えたのは、気のせいでは、なかった。
「ボクだって、森下○里とか、オシリーナとか、秋山○奈々とか森絵○佳とか見たく、売れたいんだ〜っ!」
いや、たいして売れてないって、「ひより、気にするな。どうせ俺たちは・・・」言葉に詰まった。
「ボクなんか、蓮華に押され気味だし、あっちの方がカワイイし。
間宮麗奈だって、巨乳だし、次回からスポットあたってるし。」
錯乱する、ひよりに俺は、バシンッ!(頬にビンタをかましてしまった。)
「あっ、ひ、ひょより、ごっ、ごめん!」ひよりは、びっくりして、ネィティブワームになっていた。
そして、ワンワン大きな声で泣き出した。そこに、ゴンがきて、
「お姉ちゃん、あたしの方が悲惨だよ、大介のバカと・・わかった、私と地獄姉妹結成でイイじゃない。」
ひよりが、コクリとうなずいた。橋の下には、はみ出しキャラで溢れていた。(影山がうらやましそうに二人を見ていた。)
「さぁ、メシにしようぜ・・」(俺は、食い物もないのに、こんなセリフをかましてみた。)
53 :
名無しより愛をこめて :2006/11/07(火) 04:19:06 ID:Fnhx04rmO
マジでキモイ〜
>>53 関係なくな〜い?
いい加減、兄貴ブログと兄貴スレ荒らすのやめとけ。
>>54 本当だ
ID:Fnhx04rmO にライダーキック!!
「メシにでも・・・」あれ、?影山がすでになんか食っていた。 「兄貴、旨いよ。」ムシャムシャ!おいおい、草食ってんのかよ。 こいつは、ほっといて。心配なのは、ひよりだ。 ・・・キュユリルルゥ・・・ピユルルィユゥルルゥ・・・キュピルゥー・・ ひよりは、もうワームのまま、泣いていた。俺は、ひよりの肩を揺さぶり 「おい、大丈夫か?間宮麗奈が巨乳ってホントかぁ!」俺は、なぐさめ間違った。 いや、最初から慰めるきもない。・・キュピルルー・・何て言ってるんだ? ひより、正気に戻れ、、、とおもったが、放置しておいた影山が近づいてきて、 「兄貴、ひよりが巨乳と言うより麗奈のは爆乳だ。」って言ってるよ。 こいつ、ワーム語までわかるのか、ずいぶん耳がいいな。 ・・・キュピユルルー・・ギュルルリキュー・・ 「このままじゃ、みんな麗奈の胸の虜だぞ。喪服を脱いだら巨乳なんて、男からみたら 最高のおかずじゃないか。2ちゃんの書き込みだって、鰻登りだぞ・・・」 影山通訳サンクス、でもお前の私欲が入ってるだろうがぁーと俺は奴を蹴り上げようとした が、ひよりが制止した。どうやら真実だそうだ。「俺は兄貴に嘘はつかないよ。俺だったら、蓮華の太ももの方がイイ。」 いや、お前の好みは聞いてないし。このままじゃ、橋の下がヘタレだらけになってしまう。 ちょっと、いない間に、公園のホームレス達が住み着いていた。おいおい、何でお前等いるんだ。 しかも、「おい、石割君、キミたちは、ここでテントを張らなくてもいいだろ、山に行けよ山に。」 「すいません。ザンキさんがケガしてて。」もういいよ。。。あと、記憶を無くした隆とか言う最近ガリガリの 兄ちゃんも、粗大ゴミの中から出てきた。帰れよみんな・・・・
ザンキさんはもう死んでるだろ などとマジレスしてみる矢車だった
「おい、浮浪者、最近、炊き出しに来ないと思ったら、ずいぶん大所帯になったな」 橋の上から声がした。 草加雅人だった。 草加は橋の上から、何か大きなものを落としてきた。 矢車はどうにか、その落下地点から逃れる事ができた。 ビジネスホテルとかにある小型の冷蔵庫だった。 「あぶね〜!!!」 「俺が部屋で使っていたやつだ。 電気代が上がると、真理に怒られたので、貴様にやる。 今どき珍しい鍵のかかるタイプだ。食料の管理に役立つだろう。 ついでにこいつも使え」 草加はトランクを投げてよこした。 「父さんが俺にくれた、フォトンエネルギー生成装置だ。 詳しい仕組みは俺も良く知らないが、発電機代わりになるだろう。 だが、あまり近くで使うと、灰化するぞ(ニヤリ) キミに、オルフェノクの記号があるとも思えないからな」 草加は、西洋洗濯舗菊池のロゴの入った車に乗り込もうとした。 「草加、一応、礼を言っておく」 「なに、リサイクル料金が勿体ないだけさ。 それから、野良猫は喰うなよw、いろいろエライことになるぞw」 洗濯屋の車は、橋の上から走り去った。 「兄貴、冷蔵庫だ、冷蔵庫」 「影山……」 「兄貴、これにプリンと牛乳を冷やしておこうよ、兄貴」 影山は、無邪気に微笑んだ。 「仕方ない。今度だけだぞ。ちゃんと名前書いておけよ、お前の分は……」 矢車は、影山の額を軽く指で弾いた。 「プリン、プリン、ひよりもたべる?」 影山はいいよな〜…… 矢車はつぶやいた。
うかれまくる影山をよそにひよりが口を開いた。 「影山、あまりいじるなよ。」 どうした?ひより。 「さっきアイツの心を読んだら、その冷蔵庫はスマートブレイン社の失敗作らしいぞ。」 そういやお前、テレパシー能力あったか(公式参照)。アイツがタダでくれるなんざ怪しいと思ったが、で、一体 「兄貴、兄貴、ここミッションメモリー入るみたいだよ。」 わ、馬鹿、それ以上構うな! 『Ready』 「これがスイッチかな。えい、ポチッとな。」 やっちまったー!!解除しろ解除!! 『ピヨーンピヨーンピヨーンピピピピピピピピピ』ドカーン!! 「あにぎぃぃぃぃぃぃぃ!!」 突如冷蔵庫が開き赤い大出力ビームが影山をぶっ飛ばした。あー飛んでいく〜 「あーあ、お姉ちゃん見て、お星様になっちゃった。」 「うん、でも多分日曜日までには帰ってくると思う。」 地獄姉妹のぼやきを横に俺はミッションメモリーを抜いて川にぶん投げた。とりあえずこのファイズフリーザー(仮)は冷蔵庫のみとして使用するか。 …なんか隆とか言う奴の視線が気になるが。
61 :
名無しより愛をこめて :2006/11/08(水) 22:53:21 ID:glY4X1pnO
なにこいつら〜 w ♪ネットに喰らい付いて〜 ♪現実世界まで削除した奴ら〜w
62 :
名無しより愛をこめて :2006/11/08(水) 23:13:55 ID:myv7FtsN0
>61 おまえはいいよな〜。 あらしという目的がある。 ド変態が褒め言葉にしかならない俺たちなんて、 地獄兄弟をネタにネットの最下層で泥水につかりながら、 sage進行で妄想を言葉にする事で手一杯だw ageげてくれるのか? 俺たちが、光の当たる場所に引き出そうというのか? いらんお節介だw
63 :
名無しより愛をこめて :2006/11/08(水) 23:38:03 ID:glY4X1pnO
65 :
名無しより愛をこめて :2006/11/09(木) 00:04:59 ID:glY4X1pnO
あえて喰らい付いてくる
>>63 萌え
お前…俺の弟(妹でも可)になれ
67 :
名無しより愛をこめて :2006/11/09(木) 00:46:19 ID:UJits9dFO
68 :
名無しより愛をこめて :2006/11/09(木) 01:14:13 ID:UJits9dFO
てか、キャラになりきって書きこむの辞めてくんない 本当にみてて腹立ってくるんだよ まあ、このスレに限ったことじゃないけど。
天の声がもめているようだな。まあいい、「石割!それは斬鬼じゃない。幽霊だ!」 俺は、そういいながら、ぬぼーっと立っているザンキの幽霊をファイズフリーザーに閉じこめた。 鍵付き冷蔵庫がこんな時に役に立つとは、結局川に冷蔵庫を放り込んだ。 鍵は逆側に投げた。バラバラにしとかないと誰かがあけるかも、しれないしな。 「兄貴、なんて事を・・」しかたないだろ。所詮、俺たちに家電なんて不釣り合いなんだよ。 結局、すべて失った。あ、「石割君きみの師匠は?」すっかりザンキに呪われていたのか、ぼんやりしている。 「あっ、はっ、師匠。師匠ーーー」土手を越えどこかへ消えていった。 このテントいただきっ!やっと一人きえたか。隆と女もどっかに行って欲しい。 作戦を考えねば・・・
72 :
名無しより愛をこめて :2006/11/09(木) 02:35:54 ID:UJits9dFO
てか、キャラになりきって書きこむの辞めてくんない 本当にみてて腹立ってくるんだよ
>>72 安価付けられない
sage方知らない
2ちゃんに絵文字
初心者デフォ杉
どうやら、天の声が騒がしい、初心者迷子がいるようだ。いや、どうでもいい。 「オイ。隆、お前レジスタンスに協力してやれよ。このテントやるから、1万人のライダーの街にもどれ。」 記憶のない隆は、俺をにらみつけた。仕方ないので、ひよりにテレパシーをおくらせた。 「俺は、真理をさがす。」と言って女と去っていった。俺たちは、猛士テントを失った。 何一つ得ることが出来ない。もう、後のホームレス達は影山にどっか遠くに捨ててこい、と 命令を下した。この橋の下が元のように戻っていく、よかったぁ。 一方、地獄姉妹が帰ってきた。「おい、どうした?」なんか二人とも、浮かない顔だ。 ゴンがオレンジジュースをブクブクしながら、むくれっつらだ。 「大介のバカ、変態。麗奈のどこが良いのよ。あんな、おばさん。」 ああ、最近風間が拾った女のことか、いや風間はまともになったんだよ。 大人の女を愛せるようになったんだから、もうロリコン卒業だな。ゴンのブクブクの音がでかくなってる。 「やっぱり、巨乳がいいんだ、みんな、バカ、死ね!」 あぁ、ひよりがヤサグレ過ぎだ。 これじゃ、俺の立場がないので、「ひより、お前の貧乳も人気あるぞ!」と言ってみたが それはそれで、ひよりを傷つけてしまった。ゴンも矢車頼りねぇ〜。見たいな顔している。 「わかったよ、風間と麗奈の間に割って入って邪魔してやるから。」ゴンが拍手した。 「じゃあ、練習よ。まず麗奈の悪口。」なんだ?この子、最近恐ろし、、、 「麗奈の巨乳は疑パイだぞ。ゴンの方がかわいいぞ。」って何をいわせるんだ。 俺流にいくから、いいって。。。「麗奈は俺が守る。」割って入るならこれだって、 ゴンに大人の事情を説明した。来週さっそく使ってみるかな。。。 「決して、麗奈をものにしようとかそう言う下心じゃないぞ。あくまで地獄姉妹のためにさ。」 ゴンが、あやしいんでいる、ひよりは、貧乳の件でまだ泣いていた。 来週は、いよいよ巨乳かぁ。と夕日に向かって顔を赤らめる俺だった。。(何してんだか・・・)
ID:UJits9dFO ID:glY4X1pnO は一昨日辺りから徳山関連スレに張り付いてる嵐だ 相手にしなくていいぞ
兄貴のブログみたら本当に炊きだししてるぞwww
ゴン&ひよりを地獄姉妹から元に戻れるように俺は風間と間宮の間に割って入る事にした。 しかし、最近は冷えるな、あっ、今日は公園の炊き出しだ。 「おい、みんな、今日は炊き出しだぞ!早く並ばないと!!!」って振り返ると、誰もいなくね。。 俺だけか〜ぁ!気がつかなかった。しもーたーぁ。やってもーたーぁ。 公園に急ぐことにした。バッキャロー俺のバッキャーロー。後悔しても仕方ない。 とにかく、急いだ。 あれ?公園に着くと炊き出しが終わっていた・・・振り返ると 「兄貴、早くこねーから炊き出し終わったッスよ。」 マジでか・・・影山を中心に 橋の下の集団勢揃いだ。しかも、ひより、ゴン、影山に至っては2食分食ってる。 「兄貴から教えてもらった技で2回並んだんだ。」こんな事だけ要領がいい。 炊き出しは俺たちの生命線だぞ。超後悔した。すると、ゴンが公園の砂で作った泥団子をくれた。 バカにしてんのか!俺は子供相手に本気で怒ってしまった。「兄貴、小さいっしょ。」 と言って、そっと1食分のお膳を出してくれた。「兄貴のために取っておいたんだよ。みんなでさ。」 今日は豪華だ、野菜のすいとんや大盛りごはん。魚のフライまである。 「あぁ〜じぃがぁどぉ〜う!」半泣きで、ありがとうが、上手く言えなかった、 こいつらは、俺を見捨てなかった。俺もこれからは、、、 なんか、久しぶりの暖かいごはんだった・・・
79 :
名無しより愛をこめて :2006/11/09(木) 21:26:05 ID:vKe4Lang0
↑ いい話だ・・・
「兄貴、俺ゼクターとお話したいよ。」 はあ?また影山が変なこと言い出した。 「だってこの前覗いた家のビデオでゼクター喋ってたよ。」 おいおい、あれは子供向けに声あててんだよ。 「お話したいーお話したいー」 全く腹が一杯になるとすぐおかしくなるな。しょうがねえ、ホッパーゼクターとゴンこっち来い。 「コンニチハ、カゲヤマ」 「ホッホッパーゼクター〜(感涙)」 ただ単に物陰からゴンにアテレコさせてるだけだが影山は大喜びしている。 「ホッパーゼクター〜俺も褒められたいよ」 「アンタミタイナハグレモノハ、エイエンニジゴクヲサマヨウノヨ、アキラメタラ」 なんとか影山もおとなしくなったな。そういや天道はカブトゼクターに麺を切らせたり買い物袋を運ばせていたな。ホッパーゼクターもなんかできねえのか?
「俺に頼るようじゃ、お前もオシマイだな」 ホパゼクはどこかで聞いたような台詞をはくと、どこかでみたような黒いノートに名前を書き始めた。 お、オイ!それはまさか…!? 俺はまだおもしろいものを見せてやる!だから見限らないでくれホパゼク!
そういえば俺のホパゼクはどこだ……と辺りを見回す。 青いワゴン車にお人よしそうな男が洗濯物をしまっているのが見える。 「いや〜、助かったよ。たっくんも真理ちゃんも行方不明だし連絡つかないしさあ」 その男の横で洗濯物を持ち上げているのは――ホパゼク!? 「これ、アルバイト料。いつもごめんね」 ホパゼクの背中に小銭が吸い込まれていくのが見えた。あの野郎(男か?)、 主人の俺に黙ってアルバイトなんかしやがって……! 俺は拳をプルプルさせていた。
ホパゼクは、せっせと働いていた。 俺の革のコートの前の持ち主の喫茶店では おばちゃんに頼まれてコーヒーを運んできた。 「それにしても、働き者だね。しんちゃんやれん君とは、えらい違いだよ。はいこれ、少ないけどバイト代。」 おいおい、ホパゼク何軒の店で働いているんだ。鬼の集まる団子やでも、 あまねの喫茶店でも、工事現場でも働いていた。脚本家によく似たオヤジに怒られていた。 あいつ、何働いてるんだ。俺に内緒で、俺以外の人々にコビを売るなんて。 帰ってきたら、お仕置きだ。「影山、ホパゼクの様子がおかしくないか?」 「兄貴、俺のホパゼクはアルミ缶とか集めてるんだよ。」影山のホパゼクもおかしいようだ。 まあ今日は遅いし寝るぞ。俺たちは、橋の下の粗大ゴミとダンボールに埋もれて眠った。 朝、俺が起きると枕元(枕は無いんだが)にプレゼントが、誰が、こんなふざけた真似を と袋を開いてびっくりした。新品の革のコートだ。添えられていた紙に、 (ご主人様いつもお世話になっています。ホパゼクです。寒い季節になりましたので これを使ってください。誕生日おめでとうございます。ホパゼクより) ええっ、何も言えなかった。涙が出てきた。人(ホパゼク)を疑っちゃいけん、いけんのよ。母ちゃん。 俺、東京で思いやりって知ったよ。東京の空もまだ捨てたもんじゃないな。 「兄貴はイイよな。働き者のホパゼクで、こいつなんか俺に似てアルミ缶厚めで 800円のTシャツ買ってくれたんだ。。。影山のは、ついでって書いてあるけど」 おいおい、お世話になってるのは、俺たちの方だ・・・ 今日は少しココロが暖かい1日だった・・・ 俺たちも、ひょりとゴンに暖かい服でも用意してあげないとな。 「行くぞ!影山!」 「はい、兄貴っ!」 落ち込んだ毎日に少しだけ暖かい風が吹いた気がした。
そんな温かい夢を見て目が覚めた。 「はぁ……」 もう…新品の革コートも影山のTシャツもないんだよ。
そういやファイズフリーザーはザンキの幽霊と共に川に流したが、まだ発電機が残っている。影山なら触っても大丈夫そうだから、ゴミの山から使えそうな電化製品をつないでみることにした。 テレビ…アンテナがない ファミコン…コントローラーがない プリンター…パソコンがない 炊飯器…米がない ファンヒーター…灯油がない 扇風機…プロペラがない ないないづくしで動作確認もまともにできねえじゃねえかコンチクショウ。こんな発電機売ってやる。
あきらめて、振り返った俺の目に映ったのは、何故か頭の上にウサギの耳を生やした影山だった
財布の中を見て見ると「80円か・・・」そろそろ仕事をしないと本格的に雑草を喰うことになりそうだ どうせ俺たち社会の底辺いる奴には光の中で生活する奴等が決してやろうとはしないようなことを やらされる運命にある、今さら汚い仕事・・・なんのためらいがある? 俺と影山はワームからカブト、ガタック、ドレイク、サソードの始末を請け負った こいつらにはなんの思い入れもない、ためらいもない、俺は明日からまたカップラーメンが食える生活をするため こいつらの抹殺を請け負った、影山と一緒に 奴等4人はなにやら電車に乗ってどこかに行こうとしている、そういう情報を聞きつけた 俺と影山は早速駅へ向うと、駅のホームで天道を見つけた 物陰で見ていると影山がブツブツと独り言を言う「ぶっ殺してやる」・・・まあいい、早速天道を片付けて 他の3人も片づけてしまおう・・・・「なんであろうとぶっ殺してやる!!」 ・・・・俺は影山の言葉に苛立ちを覚えた「おいオメーさっきからうるせぞ「ぶっ殺す」「ブッ殺す」ってよ〜〜〜〜」 どういうつもりだ影山そう言う言葉は俺たちの世界にはねーんだぜ・・・そんな弱虫の使う言葉はな 「ブッ殺す」そんな言葉は使う必要はねーんだ、なぜなら俺や俺たちの仲間はその言葉を頭の中で思い浮かべた時には 実際に相手を殺っちまってもうすでに終わってるからだ!だから使ったことがねー 影山・・・お前もそうなるなよなー・・・俺達の仲間ならよ・・・え? 「分かったよ・・兄貴・・・グス」 「ブッ殺した!」なら使ってもいい
俺はこのままホームから向うからお前は列車から1号車に向かえ 挟み撃ちだ!列車が発車する前にケリをつけるぞ・・・切符は買いたく無いからな 俺は天道に近づくと天道は何かを拾い上げすぐさま列車に飛び乗っていった「逃すものか!」 俺も直ぐに列車に飛び乗ると1号車にいるである天道をしとめようとしたが・・・1号車には影山が居た おい影山?なんでテメーと出会うんだ?「兄貴こそですぜ・・・ホームにいた天道はどうしたんですか?」 おかしい・・・そんなはずはない、天道は確かにこの1号車に乗った、俺は間違いなく見た なのに天道は居ない・・・・・・俺は影山を睨んだ おめ〜〜天道の顔は知ってるよな?加々美とか風間とかディスカビルとか全員の顔は知ってるよなァ〜? 「いくら兄貴でもその質問は失礼じゃないですかい?」兄貴は途中退場しましたけど俺はほとんどレギュラーですよ? やつらの顔なら否が応でも忘れませんぜ じゃあ説明すんのは簡単だ、今俺の目の前で天道がホームから列車に乗った、通路から来たオメーと出会ってなきゃ おかしいよな・・・え?そうじゃねーか?乗客の顔は全部見たのか?サングラスやヒゲで変装してる風な奴はいなかったのか? 影山は反論した「だから見てきましたって!誰とも擦れ違わなかったし他の奴等も居ませんでしたよ」 そうこうしているうちに列車が動き出すようだ 「兄貴、きっとここには居ませんよ、路上のカリスマ連合(浮浪者)使って駅の中探しましょうぜ」 ・・・・「兄貴!列車が動き出しますぜ!」「うるせー!お前が乗れ!!」
「えー!なんでー?なんでです?」影山が騒ぎ出す「これは俺の勘だ!」天道はどうやったかしらないが この列車に乗っているような気がする、俺は影山と一緒に列車に乗った 「あーあー、乗っちゃった、切符買いたくないって言ったのに」俺は影山の言葉を無視して車両を探してみる おい影山・・・このドアの向こうはどうなってるんだ?「壁じゃなくて運転席のドアになってるんじゃないですかね?」 ・・・・「でもここからじゃ開かないし、なかに4人も入ってるとは思えませんし」 分かんねーぞ・・・探すって決めたからにはよ〜〜〜この列車先っちょから尾っぽまで徹底的に荒らしまくってやるからな おい影山、変身してテメーのライダーパンチで攻撃しろ ゴトンゴトン・・・・変身「チェンジ・パンチホッパー」やれ!!影山!!「ライダーパンチ!」影山のライダーパンチが ドアを破壊する「やっぱり中に4人も居ませんよ・・・」ドアの中は運転手が一人ライダーパンチの衝撃で倒れているだけだった 「あれ?おかしいなぁ・・・さっきコンパウンドアイには2人居たような感じがあったんだけどなあ」 おい!影山!この列車の「先っちょ」から「ケツ」までとことんやるぜ!!この列車に居る天道たちを引きずり出してやる お前は運転室にいろ!!やつらに途中下車なんてさせねー、列車の速度を最高まで上げろ!! そう簡単には下りれないようにしてやれ!!! 「分かったよ兄貴・・・」でもおかしいんだよな・・・さっきまでここに2人居たような気配があったんだよな ん?何か物陰にいたような気がするぞ・・・なんだあの?黒っぽいものは・・・・影山が手を伸ばそうとした瞬間 影山は何か嫌な感じに気づく「!!!!!」「うわあああああああああ!!兄貴ぃぃぃぃぃぃ!!まさかそれは!!」 やるんですかい?乗客ごとやるんですかい!?まだ奴等が列車に居ると決まったわけでもないのに!? 「言っただろう!やるからにはトコトンやるとな!それに大した事ねーだろ?毎年どこかでかならず旅客機が墜落する」 「それに比べれば軽く済む!!!」
銀河鉄道ですかww まさか機械の身体を
「おい神代!?どうしたんだ神代!?」加々美が声を掛けている相手は神代剣とは思えないほど よぼよのお爺さんだ、加々美と風間以外は皆よぼよぼの爺さんに変わってしまった 「一体何が起きたんだ・・・・」困惑する2人に爺さんになった天道が助言する「どうやら敵の攻撃のようだ」 お前達2人は先ほどから氷の入った飲み物を飲んでいただろう・・・きっとそれで体が冷えて俺たちと違い 爺さんにならなくて済んだのかもしれない 天道の言う事は本当かもしれない先ほどから室内に暖房が入り温度が上昇している 敵は温度差を利用してこの老化現象を起こしているに違いない「新手のワームか?とにかく今は体を冷やさないと」 風間が冷蔵庫から氷を取ろうとした瞬間天道の怒鳴り声が聞こえる「ダメだ!その氷は風間!お前が使うんだ!!」 冷蔵庫にある氷はほんの少しだけだった・・・「お前はその氷を使いこの老化を進めている敵を倒すんだ」 そう加々美が言うと本の少し加々美も顔がフケていく、体が温まってきて老化が進んでいるようだ 「よし!行ってくる!!」 まったくよぉー・・・兄貴も人が悪いぜ、いきなりあの能力を使うんだからよう 氷をガジガジかじりながら影山が愚痴をこぼす 本当にここに天道達が逃げたのかな・・・ん?影山が何かに気がつくとすぐさま変身をする 「そこに居るのはだれだ!!」影山が吠えるとすぐさま銃弾が飛んで来る 「お遊びは終わりのようですね」
狭い車内の中ライダージャンプもできずただ銃弾を受け続ける影山「ひいいい助けてくれ!」 ライダーシューティングを前に変身をとき命乞いをする影山、銃口を向ける風間は冷たく言い放つ 「この騒ぎを起こしているの一体誰だ、2カント以内どこにいるか答えろ、さもなくば」 もう一人はどこにいるか知らないんだと答える影山 列車の中はヒドイ惨事になっている 乗客は皆老いぼれの老人に姿が代わっており、影山以外の客は老人になっていた 影山の答えに納得がいかない風間は銃を強く握りだすそれを見て影山は逃げようとするが乗客に捕まってしまう 「たすけてくれよおおおお、さっきまで油っこい肉が喰いたかったんだが、今はさっぱりとしたものが喰いたいんだよ!」 老人に変えられた客が影山に助けを求めしがみついてきた 「離せ!そのゾンビくせー手を俺に近づけるな」影山が老人を押しのけて逃げようとするが ドレイクは影山の直ぐ近くまで接近していた「逃しはしないぞ!」ドレイクが照準を影山に絞る 「助けてくれよオオオオ!さっきまで油っこい物がくいたかったんだが!今はさっぱりとしたものが喰いたいんだよ! おれどうなっちまったんだよおお」今度はドレイクに老人がしがみつく 「大丈夫です、直ぐにまた肉が食べたくなります」そうドレイクは言いい老人を落ち着かせようとする しかし老人は不適に笑いながら「いいや・・・もう何も喰えないさ・・・ただし・・お前がだ!風間!!!」 老人の殺気に気づいたドレイクは銃口を老人に向けようとするがとき既に遅し 「グレイトクロックアップ!!!直は素早いんだぜ・・・」老人に掴まれた風間は物凄い速さで老化していき 変身が解けたと同時に老人へと代わっていた
よぼよぼの老人に姿が変わり銃ももてなくなるくらい体力の落ちた風間はただ床に倒れるだけだった 先ほどまで床にはいつくばっていた老人は起き上がり衣服を破いていく風間と違い若返っていく 「あっ、兄貴かい?兄貴なのかい?全然気がつかなかったぜ!」グレイトクロックアップで自分を老化させて 乗客に紛れ込み風間達が出てくるのを矢車は待っていたのだった 「兄貴!矢車の兄貴ぃぃぃぃ!!やっぱりスゲーや!!」影山が矢車に近づいていくと 矢車は直ぐに影山を殴るのだった 「痛ええ!何すんだよ兄貴?」何故殴られたのか分からない影山を踏みつける矢車 「げええ何怒ってるんだよ!?やめてくれよ兄貴」ベソを描きながら謝る影山を殴ろうとする矢車 この腑抜けやろうが!なんださっきの様は!?影山!! 「だって、俺このままじゃやられちゃうと思ったんだよ、だから変身を解いて・・・」 だからテメーはマンモーニ(ままっこ)だって言ってんだよ影山!!「もう殴らないでくれよ!!」 いいか、影山?俺が怒っているのはな「テメーの心の弱さ」なんだ影山 お前はこの狭い通路でライダージャンプできねーとかほざいてるが、そんなこと関係ない お前がビビってるからだ影山!俺たちのチームにいるほかの奴なら、いくら通路が狭かろうがなんだろうが 銃弾を喰らって変身を解いたりなんてことはしねー!「たとえ腕や足の1本や2本失おうともな!」 お前は甘えてるんだ影山!!成長しろ影山・・・そうじゃなきゃ俺達は栄光はつかめない、いつまでも天道には勝てない いいか、この際だからはっきり言っておくぜ影山 俺たちはそのへんのナンパ道路や仲良しクラブで「ぶっ殺す」「ムッコロス」と大口叩いて心を慰めあってる負け犬共とは 訳が違うんだからな 「「ぶっ殺す」と心の中で思ったなら!!その時既に行動は終わっているんだ!!!」 ドレイクゼクターを拾い上げ倒れている風間の頭に弾丸を撃ち込む
俺はさっき、ドレイクが1車両目から出てくるのを目撃した。天道は1車両目だ!!間違いない 影山と一緒に1車両目を探すが依然天道たちの姿が見つからない、おい影山?お前さっき2人分気配を感じたとか 抜かしてたよな?アレはなんだったんだ? 「その・・・いや、なんでもないよ・・・俺勘が悪いから・・」俺は影山の自信なさげな発言に再び苛立つ 影山影山影山影山よ〜〜〜!俺がさっき怒った事なら「自信を持て」その気になりゃ俺のキックホッパーより 強いんだからよ・・・・今はオメーの勘ってのが一番有力なんだ、だからここでお前が感じたものをおしえてくれ すると影山はさっき黒っぽい物を見つけたと座席の下に手を伸ばす 「こっ!これは!!!兄貴!!見てくれよ!!」影山が手にしたのはハイパーゼクターだった。ゼクターの中に 小さな部屋ができており上から眺める事で部屋の中をうかがえるのだった こいつら!ハイパーゼクターが作った異空間に入って俺たちをやり過ごすしていたのか!! でかしたぞ影山!!あとはこいつらを直で叩けば俺達の勝ちだ!!俺がけりを入れようとした瞬間 「あれ・・・?おかしい・・・一人足りない・・・か、加々美だ!!加々美がいません兄貴!!ぐわあ」 影山!!油断したぜ・・・まさか加々美が伏兵で隠れていたとは・・・・ 「矢車・・・まさかあんただったとはな」
変身・・・・チェンジキックホッパー!!加々美・・・お前にしては上出来だな・・・ 「矢車、そうか・・・お前が犯人だったとは、お前がクロックアップで時間の流れを速め乗客たちを老化させたんだな」 くふふふ・・・ばれちまったか・・・加々美・・・だがそんなこと遅かれ早かれいつかはばれる 今さら気がついてなんになる? 「こいつ!!」加々美のパンチが飛ぶ「フン!!」すかさずケリでとめるキックホッパー しばらくの間壮絶な殴り合いが続くが先にキックホッパーが倒れてしまう はぁ・・・はあー・・はあー・・・はあーー・・・はあーーー早いな、加々美・・・どうやら俺は グレイトクロックアップに力を使いすぎたせいで少しお前と差がでたようだな・・・だが、一つ忘れてないか? 俺はまだ自分の能力を解除していない・・・まだ老化は進行しているということだ・・・ 馬力のある車ほど、ボディが暖まるんだぜ? 急激加々美に疲労感が走る、キックホッパーとの格闘で体が温まり老化の進行が進んだのだ これで終わりだな加々美!!しかし加々美はガタックはガタックダブルカリバーで矢車に攻撃をしてくる 「遅い!!老化でスピードが衰えたな!!」すぐに避けると加々美にライダーキックをかまそうとする 「これで終わりだな!!」矢車がライダーキックをしようとした瞬間、列車内に風が走る こっ・・・これは!!ガタックダブルカリバーは俺ではなく後ろの壁を切った!?壁を切ったと言う事は? 矢車の後ろは自足150キロで動く列車の外に繋がっていた 「なるほど・・・・俺を落とすつもりだな?だができるのか?加々美?」
「うおおおおお!!」加々美は俺に向ってパンチを入れてくるが、遅い!遅すぎる!!そんな鈍いパンチでは 俺を突き落とす事はできないぜ?俺は加々美にケリを入れる「死ね加々美!!!」すると加々美は俺のケリを 両腕で捕まえた「何のマネだ加々美?」悪あがきにも程がある、一体なにがしたいんだ加々美? 「覚悟はいいか?俺はできているぞ・・・矢車・・・最初から覚悟のうえだ・・・老化さえ解除すれば 天道は助かり剣も助かる・・・ドレイクもな」ドレイクゼクターが飛んできてガタックの回りを飛ぶ「生きていたのか!?」 だがドレイクは俺の老化で瀕死のはずだ・・・・今さら何が・・・ん?老化を解除?一体どうやって解除するって まさか!こいつ!?おい!!やめろ!!外は時速150キロだぞ!! 「最初からこうすればよかった」ガタックは俺を掴んだまま外に飛び込んでいった 正気か!?自分も死ぬんだぞ!?うおおおおおおおおおおおおおおお!!! なんとか辛うじて壁に捕まるがガタックは離そうとしない、まずいこのままじゃ落ちる!!! 影山ーーー!!!起きろーーー!!列車をとめろおおおおおお!!! 気絶した影山に叫ぶ!叫ぶ!叫ぶ!! 「うーん・・・・あれ?俺は??」影山が起きた!!奇跡だ!! 影山!!列車を止めるんだ!!!はやくしろおおおお!!!「分かった・・・分かったよ兄貴」 ええっと・・・ええっと・・・・・ 「ダメだあああ!!兄貴列車の止め方がわかんない!!!」
もうだめだ・・・・このまま150キロの地獄へ落ちていくしかない・・・・ あれは?ガタックエクステンダー!?そうかこいつ!!自分だけコレに乗って助かるつもりだな!? そうはさせるか!!お前だけ地獄に落ちていけ!!加々美!!! 足にしがみつく加々美にケリを入れる やられてばかりのガタックだがなんと両手を離して俺に攻撃を仕掛けてきた 「バカめ!」俺はすかさずそれを防御した、終わりだな加々美・・・!! 「両手を離して攻撃すれば・・・からなず防御すると思ったぞ!!」俺は加々美の攻撃を防御した時に気がついた ドレイクゼクターがしがみついている俺の右手に射撃をしてきたのだった、片手はガタックのを防いだまま これでは対応できない!!! うあああああああああああ 加々美!!ゴバァ 列車から落下して叩きつけられるキックホッパーだった 「兄貴!!!兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」影山の叫びだけが響く
書きながらうpしてんのか?
「うっ、嘘だ・・・嘘だ嘘だうそだあああああ、兄貴がやられるなんてええええ!!」 ガタックはガタックエクステンダーに飛び移りなんとか列車の上に避難する事ができた 泣き叫ぶ影山に乗客の一人が声を掛ける 「おい、早く列車をとめてくれ!なんだかおかしいダよ俺、さっきはとつぜんよぼよぼになって 抜け毛がひどくてよ〜〜〜」 キックホッパーが落下した事で老化が解け乗客が元に戻っていく 元に戻った乗客を見て矢車が本当に列車から落下していった事を感じさらに泣き出す 「なんだこいつ?本当にマンモーニだな・・・・もういい俺が列車を止める」 泣きじゃくる影山をよそに乗客は列車を止めに行くが突然 「うわああああまただああああ!!また抜け毛が〜今度は歯が落ちる〜〜」 なんとまた乗客は老化して行ったのだった 「ろっ、老化?そんな!さっき兄貴はそとに落ちたはず!?なんでまた・・・」 列車の上にいるガタックもまた老化が襲う 「この疲労感・・・また老化が進んでいる!?そんな馬鹿な・・・さっき矢車は・・・はっ!!」なにかを感じ 車両の下のほうを見ると ズタズタのボロボロになりながらも車両と車輪の間にかろうじて挟まっている瀕死の矢車を見つける 「グレイト・・・・・・クロック・・・アップ・・・」 「兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」 列車の窓から顔を出し影山も矢車を発見する
「兄貴ぃぃぃ・・・兄貴ぃぃ・・・その通りだったんだね」 例え腕や足の1本や2本失っても変身は決して解除しないってのは 「本当だったんだね」 兄貴はギリギリのところでしがみついてる・・・あんな重傷じゃもう助からない 息を引き取るのも時間の問題だ・・・だのに兄貴は自分のグレイトクロックアップを解除しない・・・ なにがあろうと、俺たちは加々美たちを倒すんだねぇ・・・もう後戻りはできない ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ 分かったよ兄貴!!兄貴の覚悟!「言葉」ではなく「心」で理解した!! 「ブッ殺すって思ったときは兄貴!!」 メキメキと音を立てながら床を這い蹲る老人の首を足でへし折る 「既に行動は終わってるんだね」 ふうう〜〜〜初めて人を殺しちまった、だが思っていたのと違ってなんともねぇ 俺に向ってマンモーニだなんて言える奴はもうこの世にだれもいねえ 「加々美!!兄貴が逝っちまう前によう!!兄貴の前で償いはさせてもらうぜ!!!」
また連投厨が涌いてるのか。しかも何この電波入りまくりな話は。
ライダージャンプ!!!天井を突き破り影山は列車の上に出る 「よう加々美・・・・償いはしてもらうぜ」 「かっ、影山・・・・・(なんだこの目は、これが本当に影山か?今までの俺が知ってる影山の眼じゃない まるで十年も修羅場を潜り抜けてきている奴の眼だ)」 テメーだけはゆるさねーぞ!!加々美!!!兄貴の目の前で!兄貴が死ぬ前に!! 落とし前はつけさせてもらうぞ!!!ライダーパンチ!!! パンチホッパーのパンチが加々美に炸裂する 「ぐわあああああああ」吹き飛ばされるガタック、さっきと同じようにまた車両にしがみつく 「いい様だな加々美!!どうだ?地べたに這い蹲る感想は?オラ!オラ!!」這い蹲るガタックにケリを入れる コレで終わりだな加々美、お前の負けだ!!お前は兄貴より先に地獄に落ちてもらうぞ!! 見ていてくれ兄貴!!これが兄貴への償いだあああああ!! 「影山・・・・俺は・・お前を・・見ているぞ・・・・・栄光は・・・お前にあ・・・る・・・・・」 「しねええええええええ!!」影山がガタックをけり落とそうとした瞬間 「影山・・・冷静さを欠いたな・・・お前は忘れているぜ・・・」 ブウウウウウン・・・・・この音は!?ドレイクゼクター!? 「影山・・・ドレイクゼクターだ・・・片手でも・・・お前を攻撃できるぜ・・・くらえ!ライダーシューティング!!」 「そんなばかなあああああああああああああああああ!!」 近距離でライダーシューティングを喰らい影山は車両から転げ落ち矢車より先に逝くのであった 「影山・・・・やはり、俺たちに・・・・光は合わないんだ・・・・たとえ、栄光デアッテモ・・・・ガク」 本体・影山 ライダー名 パンチホッパー 再起不能リタイヤ 本体・矢車 ライダー名 キックホッパー 再起不能リタイヤ
とりあえず >90と>101は自分の無知である事に気がつかない 知らないほうが幸せでもあるが ネタくらいきがつけよなw
週末が近づくとこのスレざわつくよな…つかやさぐるまのくせにイキイキしてきてる気がする!
連投と電波入ったようなネタ禁止もルールにすべきだ
メモ帳に書いてから分割して投稿してくれ 基本中の基本だ
>>83 までタイムベントしたほうがよろしいと思うのですが。
ID:NNckKM3i0は、荒しにしかみえないのですが。
さっきから影山が一人でブツブツと何か呟いている。
バイオリズムが電波に入ったのだろう。
正常に戻るまでタップリ10レス以上は見ておかなければなるまい。
……レス?レスってなんだ?まあいいか。
そんなことより
>>85 の発電機……というよりガラクタか。
を売りに行かなければ。
「……今日はまともな飯が……いや、期待するだけ絶望するだけか」
俺達は期待などしてはいけない。希望なども持ってはいけない。それが地獄を生き抜くコツだ。
フフ……
カ ッ コ イ イ ぜ オ レ ! !
110 :
1 :2006/11/11(土) 07:46:49 ID:sZi//uvy0
>>106 今のところ、連投を禁止する気はない
X’masスペシャルや年末年始スペシャルが有るかも知れんからな…
>>108 わたしは単発だと捉えたが…
さて、ID:DeKOQStr0、ID:NNckKM3i0
御苦労だったが、少し言わせて貰う…
まず、単発ネタなら
>>32 の<お約束>Cに従い、最初に【単発】もしくは
【…遍】と付けるべきだったし、数レスに跨るのだからb振るべきだった…
そして、『長い話はメモ帳などに書き、分割してから投稿する』
これはどの板でも共通の基本的なルールだ…
おそらく、おまえ自身、何レスで纏まるのか判らなかったからb振る事も
出来なかったのだろうが、まず一旦纏める事によってそれが可能になる
同時に、文章の推敲も出来る
今回の話も、おまえに取っては判りきった事だから端折った部分があると
思うが、実はそれが重要なポイントであったり、もっと簡略に出来る筈の
部分をくどく書き込み過ぎている部分がある
よって、話がぼやけたgdgd状態に見えてしまうのだ
電波だと言う批判は、そう言う事ではないかと考える
折角の着想が勿体無いと思うぞ…
長々と割り込んで済まなかった…>ALL
単発もまぁアリだとは思うが。 基本的に『皆でネタを拡げて迷走』がこれ系スレの面白いところだと思う訳で。 単発も続き過ぎるとな。
セクトにいた時代に寮に入っていた影山はゲームオタクだった時期がある。何でも 「ジョ○ョの奇妙な冒険【黄金の旋風】」ってのが好きだったようだ。マニアックだ。 プレステ3も発売だというのに4年前のゲームを思い出していたのか・・・ 「兄貴、俺、単発とは知らずに連投しちゃったよ。」何言ってるんだ? さっき、発電機に故障していたテレビやプレステ(どっから見てもファミコン)なんだが、 を駆使して、例のゲームをやっている。「影山、直ったのか?その機械達は。。」 「兄貴、粗大ゴミに俺の好きなゲーム(ジョ○ョ)があったから、必死で色んな機械くっつけて使えるようにしたんだ。」 こいつ、無駄に知識があるのに、なぜ他で役立ずなんだ。と「兄貴がプロ○ュートで俺がペッシなんだ。」 なるほど、先ほどの列車のストーリーは、このことか。あまりにも、むちゃくちゃで、わからなかったぞ。 とにかく、「影山、お楽しみの所、悪いんだが、俺たちは、その発電機を売りたいんだ。」 お前が、昨日の夜ずっとブツブツ列車の話を俺たちに置き換えて話していたせいで、 みんな、迷惑してるんだぞ。ゴンもひよりも眠れなかったって、、と言いたかったが ゲームで無邪気に遊んでいる影山の顔を見たら何も言えなかった。 発動機を売るのは、最終手段にして、ゴンとひよりの防寒着を手に入れなくては。。。 と思う優しいヤサ車であった・・・ でも、俺たちも意外と薄着なんだよな・・・
113 :
1/2 :2006/11/11(土) 18:35:21 ID:7LvRgxj30
「ストロンガー!!!」 いきなり飛び込んできた古い感じのカブト?が触れるやいなや発電気は木っ端微塵になってしまった。 「あーっっ!!!なんだお前ふざけんな!」 「兄貴!ゲームが!!」 「ふざけんなはこっちの台詞だ!カブトがあんな強くなって悔しくないのか!おまえら巷じゃウホッパーズだの蛹しか 倒せないだの言われたい放題だぞ!」 「しょーがねーだろーが。こっちは時間時間戻せるわけでもなきゃ、ゼクターがたくさんくっつくでかい剣もってるわけでもねーんだ」 「ってか兄貴コイツだれだよ?」 そのとおりだ、良く気づいた。影山にしてはエラい。 「俺が誰か…?一応おまえらの先輩だ。カブトのせいで俺のカブトムシライダーとしての地位はダダ下がりだ。 そんな訳で今日はおまえらを特別に鍛えてやる!!」 「知らんわ。帰れ。」 「イイのか?強くなって成虫もカブトも倒せたらお前ら主役だぞ?もう飯の心配しなくてすむぞ。」 「ガタックもドレイクもいるだろうが。ザビーを他のヤツが付けるかもしれないし」 「おまえらはヘンな感じに人気あるから大丈夫だ!!」 そんなことを自信満々で言われても正直困る。 「とにかく橋の下でグチャグチャ言っても始まらん。橋の上に出ろ。みんな待ってるぞ」 みんな?いやな予感が…。とりあえず影山と二人で上に上がってみた。
114 :
2/2 :2006/11/11(土) 18:36:42 ID:7LvRgxj30
橋の上にはこれでもかという数のライダー達がいた。 「こんちわー」挨拶をした。反応が無い、古い感じのカブト?が話し始めた。 「その昔グランバザーミーっちゅう強い怪人がおってな。当時のライダー、まあこれがスカイライダーって名前なんだが いまひとつ勝てない感じだったんでな。ライダーみんなで殴ったんじゃ。したらなんか強くなったんで…」 「ちょっと待てや!それをオレ達にやる気か?」「ダメか?」「ダメに決まってんだろうが」 「ほんとにつよくなれるか?」影山が聞いた。正気か?「ああ強くなるさ」 「どんな感じに?」影山はさらに聞いた「まずおまえらの色がちょっと濃くなる」 ハァ?「そのせいでバンクシーンが使えなくなるんで注意しろ」知らんわ。 こいつを替わりの発電機にしてやる!!オレと影山は変身するや電光のような速さで パンチアンドキックを叩き込んだ…。
「とう!やる気は十分だな!では行くぞ!!」 あっさりライダージャンプでかわしやがった。ん、後ろに誰かが 「オヒザシブリディス、ヤグルバザン。イキバスヨ。」 あの滑舌の悪いホームレスヘラクス?か。 『BEAT』 ぐおおおおお!!思わずホパゼクが吹っ飛んだかと思ったぜ…次はボドボド先輩か。へっ楽勝…て今日の奴は黒スーツ?ヤバい、ヘシンするな! 『UPPER、FIRE』 「ザヨコーーーーー!!」 ぐわああああ!! 影山はロリコンカリスに触手で縛られて引き寄せられていた。駄目だ!感じてないでキャストオフしろ!…って俺たちにはないんだった。orz あえなくチョップをまともに受けて吹っ飛び、その後緑のライダーに凍らされてからコークスクリューをぶっ食らっていた。
「いやーちょっとやりすぎたかなー。」「先輩達やりすぎですよ」 「最後の方なんかみんな必死になって必殺技ぶち込んでたもんな」 「つい競っちゃうよね」「相手が平成だと思うとな」 「バイオライダーで4人に分裂してキングストーンフラッシュ(以下KSF) →ライダーキック→KSF→リボルクラッシュ→KSF→ハードショット →KSF→逆袈裟斬りバイオカッターって相手生かす気無いですよねー」 「…んでコレどうする?死んだんじゃね?」 「死んでたまるかー!!!!」ズタボロだったがオレは立ち上がった。 これ以上の地獄など無いと断言できる。だが日曜朝8時のためにオレはまだ死ねない! そう!あの巨乳を我が手にするまでは…。 「兄貴いてーよー」影山も生きていた。つーかさっきこいつは青銀のライダーに ガリガリされたあと空中にブン投げられて緑銀のライダーに集中砲火を食らって いた気がするんだが。不死身か?死なないのか? 「それではさらばだ!」やつらは勝手に来て勝手に帰った。 呆然と立ち尽くすオレ達にゴンが言った。 「なんか…ちょっと色が濃くなったような気がする。」 どうでもいいわ!!!
117 :
1/2 :2006/11/12(日) 01:01:21 ID:bPvt662P0
「それでは、キミたちの特訓の成果を試させてもらおうか」 土手の上を見上げると、そこには草加雅人がいた。 <スタンディング バイ pipipi > 「変身!」 <コンプリート> 草加がカイザに変身した。 とても相手しきれませんよ…… 矢車は呟いた。 影山は、草むらの向こうで伸びている。 その時、ゴンの背後に、例の隆とかいう奴がうずくまっていた。 「救世主…は…ブツブツ…」 なんか、ブツブツ小声で喋っている。 「こんな時、救世主は……ブツブツブツ」 彼は、発電機の残骸を何やらいじっている。 残骸の中に、携帯電話? 「救世主は、こんな時は」 隆は折り畳みの携帯電話を開いた。 草加は、ブレイガンをソードモードにチェンジして、こっちに突っ込んでくる構えらしい。 カイザスラッシュですか? こっちは、変身、解けて生身だし……。 「来い、ホッパーゼクター」 呼んでみるが、こない〜!!!!!! 矢車が呼ぶがゼクター、来ない。
118 :
2/2 :2006/11/12(日) 01:02:10 ID:bPvt662P0
<ピッポッパ…スタンディング バイ pipipi > 突然、隆は立ち上がり、携帯電話を空に向けた。 「変身!」 <コンプリート> 隆は真っ赤に輝いたかと思うと、ファイズに変身した。 ファイズは、走ってくるカイザめがけて突進していく。 ふう、助かった…… と思うのは早かった。 ファイズはカイザとすれ違うと、変身を解除した。 「俺、配達の途中だったんだ。何か、ずいぶん記憶を無くしていたな」 隆は、そのまま去って行った。 カイザは、ファイズとすれ違い、一旦攻撃の手を休めた。 「歩いている後ろからサイドバッシャーでぶつかったら、記憶喪失になったので、 遠くに捨てて来たんだが、チッ、記憶が戻ったか」 何ですか?何ですか?もしかして、発電機って、中身、ファイズギアだったんですか? 「こうしてはいられない。これ以上、真理にあの男を近づけてなるものか」 カイザも変身解除すると、サイドカーに飛び乗り、去っていった。 何だったんだ、あいつら。
昭和のライダーの無茶ぶりと平成の奴らの未だに因縁を背負ってる感じが、ウザかった。 結構前にも、本郷教授達にいたぶられ、草加達にかき回された。 体がキシギシいって、ボロボロの俺たちは、川の土手で野っ原に大の字のまま動けなかった。 「ズキュキュキューッスーーウキュキューッスイッシュー」、 ああ、アマゾン先輩・・・まだいたんすか。この先輩だけは、 俺のヤサグレ復帰の前日、小型宇宙船で木星に向かってしまう絶望的な俺を 宇宙まで追いかけて来てくれた先輩だ。(木星に行った俺は擬態ワームだったが) とにかく、ライダーで一番、裏表のない心のキレイな野生児だ! 「ズキュキュキーーウキーッスッー」あの、、先輩?日本に来て何年すか? まだ、日本語旨くなってないんすね。。。変身の時の「ア・マ・ゾ・ン!」の かけ声以外、全部会話がフィーリングなんで、ほとんど何を言っているのか わからない、だけど一番心が伝わってくる。。。「ズキュュキーーキーッスッー」 なんか、薬草を煎じた塗り薬を俺たちに塗ってくれているようだ。 「兄貴、この薬すげえよ。体の痛みが取れていくよ。。」不思議だった。 俺たちのヤサグレとは違うが、アマゾン先輩の後ろ姿に刹那い影がみえた。 そうだよな・・・あんな半魚人みたいなグロイ系のヒーローは日本初だもんな。 当時も、色々と反感や誹謗や中傷されていたのに、ヒーロー貫いた本当の戦士だ! 俺たちもアウトローなら彼が先輩だろう・・・ 「影山っ、明日は俺たちは俺たちのやり方で、やってやろうぜ!!」 俺たちは、アマゾン先輩から大きな勇気をもらった気がしていた。 (なぜか、草むらにタイガーバームの空き瓶が転がっていた・・・)
ウワー ○ ≡  ̄| ≡ ←猛特訓&俺達のやり方の末路 | ̄ ≡ (あと消火器に翻弄される) 「オレ…。巨乳掴めなかったよ…。」 「スマン!ホントは色が『濃くなる』じゃなくて『鮮やかになる』だったんだ。 だから…もう一回やろう!!!あの特訓!!!」 バカか!どっちでもいいわ!ってか死ぬ!今度こそ死ぬ!! 「兄貴逃げるぞ」そこには(パクった?)車に乗った影山がいた。 ひよりたちを慌てて乗せて、俺たちは走り出した。 「ぬーすんだクルマではーしりーだすー♪」
追っかけて来ないようだからハコ乗りをやめて助手席に座った。いてぇ!!なんだよこのとんがった蜘蛛みたいなヘルメット、当たりどころが悪かったら痔になるところだったじゃねえか。捨ててやる。 後ろの座席でひよりとゴンはにらめっこなんかやってやがる。のんきなもんだ。…なんかさっきからパトのサイレンが…て俺ら追っかけられてる!よく見たらタクシーじゃねえか!!馬影山、こんな足がつきやすい車パクるな!! 「だって兄貴、金が一杯乗ってたからさぁ」 あ、左後方でガタックっぽいライダーが銃かまえてる。右後方にはオレンジ色の蟹っぽいライダーが…つーか真後ろのデカピンク、早くデート行けよ。
ガタックが両肩からバツーカ(ガンキャノンみてーな)の打ちやがった。 炎に巻き込まれる俺たち、ひよりはゴンを抱えて飛んでいったので 無傷だ。あいつ・・便利だな。転がりながら上空を見た。ガタックが吠えている。 「ひより!天道の所に戻れ!」・・無理だよ。黒天道のとこなら戻るかもしれんけど。 ひよりが飛びながら、加賀美に向かって、 「お前、ボクのこと好きじゃなかったのか?岬さんとよろしくやってろよ。加賀美のバカ!」 「お姉ちゃん、いたいよ。。」なんか、ゴンをぎゅっと掴みすぎだ。 「ボクがワームっで知ったとたん、ドン引きしやがって、この包○茎野郎!!」 ひより・・・下品だよ。しかも○で隠せてないし。なんか、怒ったまま ゴンと一緒にブーーーンと飛んでいった。よっぽど今のポジションが気に入らないんだな。 ひより・・・ヒロインなのに・・・捨て駒のようだぜ。元から捨て駒の俺たちよりナイーブな問題だな。 「影山、ゴンのためにも、風間をぶっ飛ばしに行くぞ。」俺はコートの裾をバサッとひるがえした。 影山がぼそぼそ、なんか言っている。 「ホントは、兄貴も間宮に惚れてるんだろ。風間なんかどうでもいい俺はウカをぶっ殺す。」 ビクッとした。ココロが読まれてるのか?俺が無類の巨乳好きだと言うことまで・・・ とにかく、ゴンのためと言いつつ風間をぶっ飛ばして、間宮麗奈を俺の物にしてしまえば、 俺の勝利だ。待っていろ巨乳!待っていろ美人のお姉さん!待っていろ御膳様! とにかく、そういうことだ。
なにがそういうことなのかw
>>122 >>「ボクがワームっで知ったとたん、ドン引きしやがって、この包○茎野郎!!」
>>ひより・・・下品だよ。しかも○で隠せてないし。
新鮮なネタに大笑いw
兄貴は美形の巨乳が好みなのか・・・俺と同じwww
うわああああああああああああああああああ
ひよりに
>>124 が攻撃くらっている頃…
俺は、風間と対峙するレナたんを発見。
今日の服は白か。ブラが透けるというすてきなハプニングは起きまい、か…? ッどけ風間!邪魔で巨乳が拝めないだろうが!
と、思わず二人の目の前に立ちふさがっちまった…
よし、とりあえずここはオトコらしさを見せて…「この人は俺が守ってみせる」
…決まった…
「というのもつかの間で、消し飛ぶ矢車!いやぁいいですね!」
「さらにその後、消し飛んだ矢車は
>>124 とぶつかって…」
「えええ!?全て見終わると実は繋がっていたという…すばらしい!これぞ井上節!!」
俺は神の手により完全に当て馬とされてしまったらしい…
「兄貴、おかえり」
…うるせぇ禿げ山、乳もないくせに話しかけるな…
俺は今、夢と乳房を同時になくしたんだ…
バロスwwwwww
127 :
単発1/3 :2006/11/14(火) 02:02:43 ID:5P60D/wU0
矢車さんの一日(何にも無い日) 7:00 起床 橋の下のダンボールからノソノソ出る。 まだグーグー寝ている影山を見て舌打ち。 8:30 回収車が来る前にごみ置き場にある売れそうなものを勝手に持ってく (金属・ビン・古本・CDとかソフト) 10:00 業者や店が開いたのを見計らって売却。数百円の現金ゲット。 その足で100円ショップへ。ラーメンを買って橋の下でお食事。 途中で蛇革の変なコート着たホームレスが影山のスープを奪う。 大乱闘に発展。そのせいで飯を食ったのに空腹という悲しい事態に。 12:00 昼寝、だが腹が鳴ってうるさい、眠れん。 16:00 起床 デパ地下で試食品を頂く。それを数軒ハシゴ。 なんか今日はハムばっかり食った。 18:30 サルの前を通りかかると中で天道や加賀美がなんか食っていた。 それを影山が、トランペットが欲しい黒人少年並みの勢いで 食い入るように見つめている。目から水が出かかるがこらえて 影山を引きずって立ち去った。やつらには気づかれなかった様だ。
128 :
単発2/3 :2006/11/14(火) 02:03:58 ID:5P60D/wU0
19:00 とぼとぼ歩いていると影山のスープを奪ったホームレスがなんか焼いて食っていた。 「何食ってんだろう?」よく見るとトカゲみたいなのを枝に刺してる。 かわいそうになってきた。あんなモンしか食えないんじゃそりゃ人の ラーメンのスープも欲しがるよな。 20:00 公園で行水。人目の無い時間に体を洗う。もう十一月だ、死にそうなほど寒い。 明日からは恥を忍んで昼間にするか…。それともバケツを探して橋の下まで汲んで行くか。 21:00 ライダーとしての特訓だ!!!…と言いたいトコだが、腹が空いてなにもできん。 近所の畑から大根を盗み、煮て食う。また目から水が出そうになる。 22:00 就寝 明日も回収車より早く起きなくちゃ…。と思いながら寝る。 「おやすみ兄貴」「ああ、おやすみ」
129 :
単発3/3 :2006/11/14(火) 02:17:07 ID:5P60D/wU0
「兄貴、いくらなんでもコレはまずいよ」 なんだか眠れない様子の影山が言い出した。オレだって分かってる。 「これじゃホームレスの一日と区別がつかないよ」 まったくその通りだ。たまに自分がライダーなのを忘れそうになっている。 現状は、『社会を敵に回して戦う』というより『社会のオコボレをもらって生き延びてる』 と言ったほうがふさわしいくらいだ。 一応どっかから来ている指示をこなしたりもしているが、一日の大半を 小銭を稼ぎ、タダ飯を食うことに費やしている。 「どうにかしなきゃな…。」今夜は寝られそうに無い。
ゴンの独り言・・・
やっぱり、地獄兄弟は、当てにならないわ。あたしが出て正解よね。大介を助けると
見せかけて、消化器を地獄兄弟にぶっかけて、大介に褒められる
作戦成功!(ウカに攻撃したら逆効果だもんね。) ヤサ車がウカの目の奥に闇を発見、
トドメさせずww。バカァ〜。まあいいわ、兄貴が麗奈を守る!って瞬殺、
吹っ飛ばされて
>>124 とぶつかって、もう、あたしが直接、行かないと。
階段の所で大介とウカが死闘。結局、あの巨乳女は亡くなった。
後は、大介は、あたしの所に戻ってくる。っと、まあ、こんなもんよ。
影山の独り言・・・
今日の兄貴は、巨乳にニヤニヤして、格好悪かった。「あなたは、俺が守る!」
って、ちょっと目がイキイキしそうだったぞ。でも、兄貴、おもっくそ、吹っ飛ばされて
帰ってきた。「お帰り兄貴っ!」
ひよりの独り言、
今日、ボク出てないのと同じ・・・
ゴクゴクゴクッ(やけ酒)「キュルルルーーーキュピピーー。。。」
兄貴の独り言・・・
「はぁ〜、夢も巨乳もないんだよ・・・」(影山!俺、明日からメイクアップアーティスト目指してイイかな。。。)
「兄貴っ!・・・」
影山と一緒にいても癒されないから、俺は一人傷心旅行に出発することにした。手始めにコンビニに止めてあったバイクを奪い(近くでタクシー運ちゃんオバンが俺を見て「別れた旦那に(ry)」と言っていた)、山へ向かった。 山中でうまそうな匂いがしたので近づくと、「誰ですか!?ここは修行してない人が来ていい場所ではありません!」て、またお前か。お尻には用はねえ。鍋をひっつかんで逃走した。(笛の音と共になんか追ってきたが、それはホパゼクに任せた。) いつの間にか湖に出ていた。気がつくと近くに女が立っている。おおっ、この女も瞳に闇が見えるというか闇一色!「うちの子がお腹を空かせているんです。」うーん、ワイルドな声の未亡人かぁ、イイ。ハァハァ
132 :
名無しより愛をこめて :2006/11/14(火) 10:29:42 ID:4OsoSEp3O
「とんでったアニキ」 1 アニキが恋に おちました あおい日本の そらのした 風間と二人でとりやっこ アニキはとつぜん消し飛んだ アニキはどこへ いったかな アニキ アニキ ア〜ニキ! 2 ぼっちゃま一人で おりました 失恋したので 泣いてます お空を見あげたその時に アニキが空から降ってきた 頭をめがけて 降ってきた アニキ アニキ ア〜ニキ! 3 キサマはいったい だれなのさ ぼっちゃま血だらけ アニキもね これはたいへん 一大事 アニキはむごんで逃げだした とび蹴りくらわせ いちもくさん アニキ アニキ ア〜ニキ! 4 パパンが一人でおりました ゼクトの秘密の地下室で おどりをおどって おりますと アニキが突然 やってきた 同情するなら 金をくれ アニキ アニキ ア〜ニキ! 5 パパンとアニキがおどります ポンポコツルリン ポンツルリ あんまり調子に のりすぎて お金がツルンと とんでった お金はどこへ いったかな キョウノ ユウハン カエナイヨ! 6 お船が一そう浮かんでた アニキを待ってる 影山くん グーグーおひるね 待ち疲れ お口をポカンと あけてたら お金がスポンと とびこんだ キョウノ メンハ パッサパサ モグモグモグモグ たべちゃった たべちゃった たべちゃった
>132 朝のコーヒー噴いた
134 :
名無しより愛をこめて :2006/11/14(火) 16:50:40 ID:waOk33+Q0
>>124 お前はいいよなぁ・・矢車さんの1日に出演出来て・・・
どうせ、俺なんか・・・
「俺でよければ……」 将を射んとすればなんとやら。子供を助けてやればこの未亡人にもいい印象を 持ってもらい、俺もシングルじゃなくなるって寸法だ。 「そうですか!」 くわ!未亡人の目が怪しく見開かれる。次の瞬間、未亡人は地味な怪人に 姿を変えていた。そして、背後から巨大な蜘蛛が現れた。 「さ、鬼さんが来ないうちに食べちゃいなさい」 子供ってコレだったのか!俺の夢はまたも雲散霧消した。 えーっとホパゼク……来ない。 どーしよー!!
136 :
名無しより愛をこめて :2006/11/14(火) 17:34:39 ID:56hLf7Ki0
矢車は相棒の色を見て「バッタと言うか・・・イナゴの佃煮に見えるぞ」
風間「麗奈さんは言っていた貧乳もタラコ唇もないんだよ・・・」
>>135 謎のライダーが通りすがりにカードを数枚置いて、そのままバイクで立ち去った。
ってかオレを助けろよ馬鹿ライダー!!…いったい何のカードだ?
契約カードならライダーになれて助かるかも。
『求愛』あの未亡人にか?
『逃走』コレが妥当か?
『戦闘』いやホパゼクなしでは…。
『影山』今いねーしなぁ。
どうする?どうする?あーどうするよ!?ってかなんか選んだら助かるのか?
つづく!!!
とりあえず駄目もとで「影山」を選んでみた。 誰も来ない。それどころか足に蜘蛛の糸が絡まった! 「大丈夫ですか!?今助けるぞ!!」 お前は石割ぃぃぃぃぃ!!ていうことはお前の師匠が来てるのか? 「裁鬼さん!!しっかりしてください!!」 隣で一緒に蜘蛛の糸に引きずられていた。
(0M0)
影山のカードをよく見てみた。小さく来られない場合は、裁鬼で代用。 えっ!ええっ!代用?それは、戦闘能力的な代用?それとも、ヘタレレベルが近いからの代用? 変身できない俺、隣にはトゲトゲ頭の裁鬼師匠、助けてくれるのは、サポーターの石割君。 あぁ、君がいてくれてよかった。石割は、音撃弦・閻魔で蜘蛛の糸をバッサバッサと斬り 状況判断も的確だった。ひるんだ蜘蛛をかわし、俺と裁鬼を抱え高く飛んだ。 「二人は、ココにいてください。」そう言うと音撃弦で「音撃斬!閻魔裁きっっ!!!」 変身もしていないサポーターの男の後ろ姿に、石割君こそ、ライダーにふさわしい。 そう思っていると、横の老いぼれ(裁鬼)が意識を取り戻し、 「ワシより上手い閻魔裁きを弾きよって。サポーターにしておくには、惜しい男ぜよ。」 いやぁ、あんたが弱すぎるんとちゃうの?とは、思ったが、声には出さなかった。 「裁鬼さん病院に行きますよ。」と、にっこり微笑む屈強な筋肉質の好青年に あんたが、この組織(猛士)に、いてくれて本当によかった・・・・ 「石割、今日の閻魔裁き音撃凄かったぞ!」 「いや、裁鬼さんの見よう見まねですよ・・・」 わははっ。わはははっ!! と夕日に写る二人の影を見ながら、 俺?何してるんだっけ?と目的を見失う矢車であった。 ポケットの手帳を見て明日の予定・・・刑務所に面会ってかいてあった。誰と会うんだ?俺? なんか、カード選択ライダー野郎が出てくると調子悪くなる俺だった。
とりあえず一端橋の下に戻って身仕度を整えてからにするか。畜生二度と未亡人には騙されないぞ。 橋の下で影山とひよりがやけに薄着で向かいあっていた。何やってんだ? 「あ、兄貴おかえり。今ひよりと野球拳やってるから」 アホか。風邪引くぞ。ひよりは「なんでボクが」と言う顔をしてるが付き合ってやっているようだ。 「下着姿で負けたら一気に裸になるってさ。負けられないぞお!」 鼻息荒く興奮する影山よ。その裸とはワーム形態のことだ!! はっきり言って付き合いきれんのでゴンに準備を手伝ってもらうことにした。ところでホパゼクはどこだ?
辺りを探してみると、ホパゼクは土手の草むらの中でじっとしていた。 (何やってんだ?) ふと見ると、ホパゼクの視線の先に、丸々と程々に肉付きのいい飼い猫らしいのがいる。 …獲る気かよ。 俺の頭を、ご機嫌でブタ猫の死骸をずりずり引き摺ってくるホパゼクの姿が横切った。 「アナタっ、今日ハ新鮮ナ猫鍋ヨっ」 …って、それはヤダ。 あれを持って来られる前に、なんか別の物を手に入れておかないとマズイ! 焦って周りを見渡す俺の目に、水面に浮かんだ鴨が映った。 いよっしゃぁあああ!!! 俺は橋の下に取って返し、影山の首根っこを掴んで河原へ走った。 そして、ゴルフの要領で影山を思いっきり振り回し、河原の石ころを勢いよく打つと、運良く 2本の足に2個当たりがあり、その連弾で鴨をしとめる事が出来た! 「影山、取って来い!」 川の中へ放り込むと、一気に正気づいた影山が「アヒャヒャヒャヒャ!!!!」と奇声を上げながら、 それでもちゃんと身柄を確保して戻って来た。 よし、これで今夜はネギと醤油と味醂を貰ってくれば、暖かい鴨鍋が食える。 ご機嫌で橋の下へ帰って来ると、ホパゼクが嬉しそうに猫を引き摺って戻って来た所だった。 …やっぱり、獲ってきたのかオマエ。 はぁあ…
ホパゼクをよく見ると、影山のホパゼクだった。ああ、全く同じ形なのだよ。 ガンキャノンの108と109の様に見分けがつかない。だから、俺は、影山の 方に油性ペンで(ヘタレの方)って書いておいたのだ。やっぱり、俺のホパゼクは 戻ってこない。おれは、叫んでみた。「ホパゼクー怒ってないから、戻っておいでー!!」 草むらから、ピョンピョン跳んできた。どこにいってたんだ?探したぞ。 あれ?なんか軽くなってないか・・・見た目も重厚感がなくなり、しょぼいディテールだ。 「プ、プラッチックですやん!ホパゼクはん。どないしたん。。。」俺は思わず叫んだ。 おい、しっかりしろ!うそだろ、しょぼしょぼのホパゼクは、そのまま、息を引き取った。 「で、電池切れですやん!」なんか、単四電池2本って、コンビニに買いに行こうっ・・・ 「ってか、おもちゃですやん。ボクのホパゼクと、ちゃうわぁ、こんなもん・・・」 河原で遊んでいる子供のホパゼクだった。ふー安心や。ちゃうわ、ってか、今子供が 遊んでるのが俺のホパゼクやないか!「おい、キミこっちがキミのやろ!」 子供から、俺のホパゼクを取り返した。もう、離さないからな! 川べりを歩きながら、影山と二人で、ホパゼクを磨いたりしてみた。 そのうち地獄兄弟の世界がやってくる・・・今日も夕日が沈み腹が減っていた。
145 :
1/2 :2006/11/19(日) 22:31:36 ID:2Yzc5NBt0
すっかり、日が落ち、暗くなっていた。 橋の下でも、かなり風が吹き込む。 せっかく鴨鍋で暖まった身体も、これではあまり持たないだろう。 手頃な段ボールでもないかと、近所のホームセンターとかを探してみたが、 大型の段ボールはとっくに他のホームレスが持っていったのか、全然無い。 仕方ないので、小ぶりの奴をいくつか持ってきたが、吹き込む風を避けるには、 あまり役に立たない。 ゴンは、ワーム形態のひよりに抱かれて、寒さをしのいでいる。 風間は……、薄手のお洒落シャツ一枚だ。 俺たちは片袖無しでも、一応コートだから、まだマシか。 影山と、お互いに袖のない方の腕をくっつけて、風をよける。 「兄貴……、寒い……」 影山が小さい声で云った。
その時だ。橋の上に車が止まる音がした。 「何だ?」 見に行こうと思ったが、嫌な記憶が蘇った。 あの車の音……、洗濯屋の車の音じゃないか。 あの時は、たしか冷蔵庫が落ちて来たんだよな。 「何だろう、兄貴」 影山が、様子を見に立ち上がった。 「よせ、影山…」 制止した時には、遅かった。 「うわっ!!!!」 影山の叫び声とともに、何かが落ちてきた。 「影山っ!!!」 飛び出してみると、影山が云った。 「わ〜〜〜〜い、布団だ!!!」 「矢車さ〜ん、春に預かったこたつ布団、届けにきました〜〜〜〜。 毎度有り難うございま〜〜〜〜す」 洗濯屋の真理だ。 そうか、俺は、春先に、部屋のクローゼットが一杯だったから、 コタツ布団、クリーニングついでに、洗濯屋に出しっぱなしだったな。 コタツ敷きもセットだから、これで少しは温かく……… 影山たちは、さっそく橋の下でコタツ敷きを広げ、布団を被っていた。 影山、ゴン、ひより……ちょっときつくて、あと一人しか入れない。 風間が云った。 「キミはいいよな〜〜〜、片そで無くてもコートでさ。 どうせ、俺なんか……」 はいはいはいはい。 どうぞ、お入りください。 俺は、俺はね…… 「影山、そこの布団の端っこに、片腕だけ入れていい?」 俺のこたつ布団………
こたつ布団には入れなかったせいで朝起きたら体が痛い。 いつもの指示で、今日は刑務所に行く予定だったのが中止になった。 なんでも面会する予定の人間が、すでに脱走してしまっていたらしく 今日はそいつの弁護士と助手に会って事情を聞け、ということになってしまった。 「気がすすまねーなぁ」「なんだかオレすごくやな予感がするよ、兄貴」 まったくだ。つーか脱走するような危険人物にわざわざ会えってどういう指示だ。 助手はともかく、そんなやつの弁護をするヤツも変なヤツに違いない。 「しかし美人女弁護士だったらどうする?」 風間が言った。 「つーかてめーいつ来やがった。布団譲ったと思って調子こいてんじゃねー。 さっさと帰って巨乳のカニと乳繰り合ってろ…と言いたいトコだがそれはいい 考えかも知れん」 確かに弁護士と言えば男と決めてかかってはイカン。 仲間にしたおぼっちゃまもついでに呼び出し、オレ・影山・神代・風間 の本編用無し4人集というある意味最強パーティーで、そいつの事務所に向かうことにした。
「おぼっちゃまくんを迎えに行く前に、飯にしましょうよ。」 影山がそう言うと賞味期限切れのオニギリ4個をもらってきて、ゴン・ひより・風間に配った。 「ちょ・・俺のは?影山、俺の」あれ・・・聞こえてないぞ。みんな、パクついてやがる。 「兄貴っ、冗談ですよ。兄貴はこのパックの白米を持ってきましたよ。」、涙が勝手ながれるww みんな、オニギリ先に食いやがって、俺だけ、スペシャル料理を作ってやる。 パックの白米を昨日の鴨鍋のあまりのつゆで、おじやを作った。 「兄貴!鴨の卵取ってきたよ。あっちに、いっぱいいるよ。」影山、やるじゃねえか。 卵を落として、最高においしそうだ。「影山っ、ちょっと、橋の下にネギが、生えてるから 取ってくる。火加減見ててくれ。」俺は、川べりに走った。欲が出たんだな。 パーフェクトハーモニーの頃の俺のようだ。こだわりを捨てたはずだったんだが・・・ 戻ってみると、わははっ、わははっ、と、みんな、楽しそうだ。あれ?俺の鍋は、 「あなた、料理がお上手ですね。まさに好きこそものの・・・ええと、ええっと?」 「上手なれ。でしょ。大介のバカ。」ゴンが風間につっこんでいたが、どうでもいい。 「影山、俺の鴨鍋のおじや・・・どうした。」????「兄貴が遅いから、みんなでいただいちゃいましたよ。」 「おいしかったぞ。ボクの方が、上手だけどな。」膝から落ちた。こいつ等とつるむんじゃなかった。 扶養家族が多すぎて困惑のヤサ車さんだった。(by影山ナレーション)
風間が「俺、ちょっと、行くところあるんで」 「兄貴、こいつ、女のところ行くつもりだ!」影山の変な感か働いた。臭うのか? 「僕がどこへ行こうと関係ないでしょう」ちょ、なにキレてるの?このハンサムくん 「兄貴、こいつはヒモだ!女に貢いでもらってる最低野郎の臭いがする。 ゴンが怒ってどっかへ行ってしまった。 「お前ら、ゴンの気持ちも考えろ!これだから男は信用できないんた。」 ひよりもどっかに行ってしまった。 確かに、ひよりの言うとうりだ。反省する3人だった。
弁護士事務所に行く前にゴンを探すことにした。 なんか、毎日ただ垂れ流す生き方の俺たち、もう、ヤサグレどころの騒ぎではない。 社会の役に立ってないゴミだ。NEET風だ。地獄兄弟だ。人間失格だ。 長い夏休みをへて、無職の日々、さほど若くもないのに、夢だ恋だと、浮かれてるわけでも ないのに、ただ日々の飯を喰らい税金も納めずに何してるんだ。と、愚痴をこぼした。 少し、川べりを歩くとスクラップ工場の車の上で大の字になっている、ぼっちゃまがいた。 「このまま、朽ち果てよう。」ぼっちゃまが、ぼやいている。ふふっ、お前もこちらに来たのだな。 いつもの決め台詞を言ってやった。「いいよな、お前は・・・」フェンスに手を掛ける俺。 影山も調子に乗り「俺も、一度でイイから、おぼっちゃま君って呼ばれてえな〜っ。」 って、相変わらず、頭の悪い子だ。 「失恋は、最高の暗闇だ・・・」俺はティッシュで涙をぬぐった。 「地獄へ堕ちようよ。」影山もティッシュで鼻をかんでいる。アホだ。 二人でホパゼクをキュッキュとフキフキした。そしたら、なんか、 「俺は、八つ当たりにおいても頂点に立つ男だ。」とかいて、暴れ出した。 ああ、俺たち完全にストーリーに関係ない・・・。「最悪だー・・・」と剣くんが 言ったので、「お前も、俺の弟になれ」と二人目の弟になった。どっちもどっちだが、 いないよりは、ましか・・・剣は黒ずくめのシルクハットに着替えていった。 「これで、兄さん達の仲間いりだ。」ここに、地獄三兄弟が誕生した。さて、来週こそは、 本編にかかわてやるぞ!
151 :
2/2 :2006/11/20(月) 23:05:39 ID:dEvMbqI70
ひよりの方は強い子なので生きていけるだろうと判断して4人で事務所に向かった。
途中影山が
>>121 でパクッたタクシーの運転手がワームとも思えぬ化け物になって
襲ってきたりしたがこっちは4人なので手もなく捻ってやった。
事務所についた。まったく金持ちそうな建物だ。オレもゼクトなんか入らないで
弁護士になればよかった…、と思っているとちょっと先を歩いていた影山が事務所を
覗くなり、ギャッと悲鳴をあげた。
「兄貴!三島がいるよ!」オレも覗き込んでビビッた。「ホントだ!!なぜヤツが?」
個人的な面識もさることながら。影山からヤツのセクハラメガネ振りは聞いている。
しかし今俺が見ているヤツはメガネをしてない。髪型も違う。なにより北岡と思わしき
大男とゴンと一緒にプリンを美味そうに食っている。コレはいったい…と思う俺に影山が
「きっとこれがヤツのプライベートなんだよ!!俺達を苛めておきながら弁護士に仕えて
みたり、サプリしか食えないって言いながら裏で美味いモン食ったりしてんだよ!!変態だぜ!!」
幸い連中にはまだ気づかれていない。ヘンテコシャツを行かせ、ゴンをセクハラメガネから
奪還すると俺たちは退散した。
しかしオレの知り合いが、そんなマニアックな趣味の持ち主だったとは…。
152 :
1/2 :2006/11/20(月) 23:08:46 ID:dEvMbqI70
事務所は別に遠くない、時間もまだある。傷ついたゴンを探そう。 そしてヘンテコシャツは、巨乳のカニをあきらめればいいじゃない。」 「兄貴!文章つながってないよ!ってかまだあきらめきれないのかよ!」 「最後以外は同意しましょう」「オレは兄さんについていくことにしよう!」 地獄三兄弟といけすかないヘンテコシャツの4人でゴンを探そう。 …。で探してみたのだがさっぱり見つからん。約束の時間に遅れそうだ。 「相手に連絡入れないとマズいよ兄貴」その通りだ。小銭は惜しいが 教わっている相手先に連絡することにした。 「もしもし矢車ですが、そちら北岡修一法律事務所ですか?」 「はい、そうです。法律のご相談でいらっしゃいますか?」 感じのいい助手が電話に出た。知り合いの女の子がいなくなったせいで遅れることを 伝えると、ついさっき買出しのときに、このあたりでみかけない子を事務所の前で見た ので声をかけて保護してあげましょう、と言ってくれた。 なんたるパーフェクトな助手であることか。それにひきかえ影山ときたら…。 しかしこの助手の声どこかで聞いた気がする。
153 :
スマン :2006/11/20(月) 23:10:30 ID:dEvMbqI70
ごめんなさい間違えて1と2をひっくり返しちゃいました。
さっきから、俺たちは、弁護士事務所をうろうろしたり、のぞいたり、出たと思ったら入ったり いろんな事をしてるうちに、ヘンテコシャツが、どっかに行ってしまった。 仕方なく、俺と影山とぼっちゃまで、入ることにした。 「さっきから、何をうろうろ、してたんですか。騒がしい。」北岡にしかられた。いつのまにか、 弁護士事務所は行列のできる・・・みたいなにぎわいだった。影山がゼクトを追い出されたのは、 不当解雇だとさんざんわめき、ぼっちゃまもゼクトとワームを倒す契約を一方的に 解除されたことを訴えている。お前ら、何しに来たんだ。三島さ・・三島にそっくりのアシスタントが、 先生、結局、この人達、無職のニートなんでお金取れませんよ。 「吾郎ちゃん帰ってもらってよ!」そういうと俺たちは、つまみ出された。 呼ばれたから、来てやったのに。戸口でドンドンしたが、シカトされた。 「お前ら、帰るぞ・・・」と俺たちは、振り返った。そこには、五郎ちゃんが立っていた。 「あれ、吾郎ちゃん外にいたの?」俺は、思わず、チャン付けで呼んでしまった。 ゴツン!!!「誰が、吾郎ちゃんだ!!」よく顔を見た。「吾郎ちゃんじゃん!」ゴツン!!! いってて・・・何するんだ?こいつ、と、あれ?いつのまにかスーツを着ている・・・ 「兄貴、吾郎ちゃんじゃないっすよ・・・三島さんす。」へっ、腰を抜かしてしまった。 「おい、落ちこぼれども、こんな所で何してる。どうせ仕事もないんだろ。フッ、クズどもが・・・」 影山がブルブル震えている。「ヤサーグ・ルーマ、帰ろう。じいやが待っている。」 ぼっちゃまが、話をそらしてくれた。 「おい、問題児ども、もう、お前達の居場所は無いんだよ。」というと、三島は 本部にゼクトル出動要請をかけている。「兄貴っ、逃げないと殺される!!」影山がおびえている。 確かに、逃げないと、また、囲まれるな・・・・ みんな、変身して、突破するぞ。 (その時、三島は、俺たちのボロボロの格好とぼっちゃまのシルクハットを 見て初代ジョジョを思い出していたらしい。) 「全く、なんてコスプレしてるんだ奴らは・・・バカらしい・・・」
俺たちは、駆けつけたゼクトルの集団に囲まれた。 いや、囲まれてるのは。俺たちではない。目の前の大通りでは、 ワーム達が強制擬態解除されミサイルを撃ち込まれている。 ガタックが、暴れ出している。「加賀美!罠だ!」と言いながら ネィティブワームが一人突っ込んでいった。「大丈夫か!加賀美!」 と熱血ネイティブが、だが、加賀美は、拒否している。 まあいい、今のうちに脱出だ。俺たち3人は、上手いことゼクト包囲網から 脱出した。全く毎日何をしてるんだ俺たちは。。。橋の下に戻ってくると 風間がスプーンに白い粉を載せてアルコールランプで・・・ 「兄貴っ!あいつまさか・・・」影山は以前中毒者だったのでスグに 気づいたらしい。風間・・・間宮麗奈(巨乳)が忘れられないからって そこまで、追いつめられていたとは・・・「止めろ!」 影山は奴に飛びかかった。そうか、自分の経験をいかして、 あいつを止めるんだろうなぁ。と思って見ていたら。 「風間!それよこせ。俺が、俺が!」お前ら、人間やめちまえ。 「影山さん、何を勘違いしてるんですか!砂糖を溶かしてるんですよ。」 影山は、それでも風間の腕をはなさない。 「最近、仕事もお金も無くてゴンにイチゴ牛乳買えないから、牛乳に砂糖を溶かして・・・」 バカばっかりだ。「まぎらわしことしてんじゃねぇー!」俺は拍車で 蹴りを入れようと思ったがシャツにひっかかって破ってしまった。 「あなた、何をするんです。このシャツ高かったんですよ!弁償してください。」 なんか、俺、最近、服を弁償してばかりな気が・・・なにしてんだか。 風間を含め4人で橋の下にいたが、遠目にみれば、変な格好をした4人組だった。 (JYOJYOとは、言わんでくれ・・・)
風間はゴンと公園に住むと言っている。いざとなれば、ゴンのお母さんの家に 転がり込む気だろう。俺たちといると、人数が多すぎるからか賢いな。 橋の下の粗大ゴミを整理していた。地獄兄弟3人の基地を作っているのだ。 おい、ボロボロの洗濯機とか冷蔵庫とか、廃材の中から、いっぱい出てきた。 影山が、調子に乗って冷蔵庫を開けた。バタンッ!!とスグに閉めた。 「おい、どうした。影山?中に何か入いってたのか??」また、影山がふるえだした。 ぼっちゃまが、冷蔵庫を開けた。と思ったら閉めた。 「ヤグールマッ、あの箱の中に中世の騎士が隠れていたぞ!!」何を言ってるんだ。 俺が見てやる。「兄貴、開かない方がイイよ。怖いよ。。。」バカ・・・お化けじゃあるまいし、 まさか死体でも入ってるのか?最近、物騒だからな。俺は、そっと冷蔵庫の戸を開いた。 「ガルッーーギラルッーー。」あれ?何だ?この鉄仮面???冷蔵庫に? 俺は、蹴り一発で仮面をぶっ壊した。「く・・黒天道?」こきたない、天道だった。 「ヤサ車・・助かったぞ・・・」両手の拘束具を引きちぎり、奴は出てきた。 「天道・・・何があった。」俺は、黒天道に話しかけた。「俺が天道だ・・・擬態されてはいない。」 ずいぶん、ボロボロの姿だが、黒天道に閉じこめられたんだそうだ。 「それより、ひよりは無事か?」あれ、そう言えば、少し前まで、一緒だったが、 どこに行ったんだ。
157 :
名無しより愛をこめて :2006/11/23(木) 14:12:08 ID:dvN6TMFu0
>>155 >>牛乳に砂糖を溶かして・・・
試してみたら旨かったwww
ひよりが、いなくなって数日が過ぎた。ゴンと風間はゴンのお母さんと暮らし始め、 黒天道もひよりを探している。地獄3兄弟だけが、橋の下の取り残された。 一時は大人数になり、ちょっと、ウザイと思っていたが今では少し寂しいくらいだ。 それだけ、俺たちも期待されなくなったってことか。「どうせ、俺なんか・・・・」 ボソッと呟いてみた。「兄貴っ、どうせ・・・俺たちなんか。。でしょ!」 「お兄ちゃん、そうだよ。」影山とぼっちゃまが、肩を寄せ合ってきた。 こいつらのウザさだけは、相変わらずだ・・・「俺は、弟においても頂点に立つ男だ・・・」 「ぼっちゃま、ズルイぞ!俺が先に弟になったんだから、お前は3男だぞ!」 影山も変なところで、意地っ張りだ。 「結局、残ったのは俺たち3人、落ちこぼれの烙印を背負って生きていくしかないんだよ・・・」 俺は、立ち上がり二人に「やはり、ゼクトの奴らをシメに行くぞ・・・」 「兄貴っ、俺たちもそれを待っていたんだよ。」俺たちはゼクトをシメに行くことにした。 一方、ボロアパート(築40年)以上の一室で、ドスの聞いた声が響いていた。 「ひより!もっと、もっとだ!そんなんじゃ、一人前のネィティブワームには、なれんぞ!!!」 あつい男、改めネィティブになり、今、最もどん底にいるはずの田所だった。 「ボクは、ネィティブとか、どうでも良いんだ。てか、おじさん誰?自分が緑の化け物でショックじゃないの?」 田所は、ちゃぶ台をひっくり返し、怒鳴った。「俺は、生まれつきのネィティブだ!」 ひよりが冷たく「フン!どうせ、お前も誰かに擬態したんだろ・・・」 ちょっと、痛いところをつかれて、夜空を見上げる傷心ぎみの田所であった。
今日も出番ギリギリに本編に追いついた。 どうも豆腐屋のオヤジが俺たちより人気ある気がしてならない。この風間以上の存在感は何だ…。 しかもこのオヤジ、俺を覚えていないときた。 この野郎…左足の餌食にしてやろうか… あやうく攻撃するところだったが向いから天道が歩いてきたからこの怒りの矛先はヤツに… 「よお天道…」 「…お前は…歯車…」 ちょ、おま、俺の名前…!!(;ノ´д`)ノ やり直しだ天道…!
「フッ、」天道が俺たちを見て鼻で笑いやがった。まるで売れなくなった お笑い芸人を見るような目で・・・そうだよ。俺たちは、コント要員だ。 ぼっちゃまなんか、俺がヤサグレ登場する前から、お笑い担当だったんだぞ! そのまま、天道に無視された。どうせ、俺たちなんか・・・ 「兄貴、俺、ジョジョになりたい。」・・・はぁ〜。影山っ、いっぺん氏んでみるか? 「スピードワゴン!いくぞ!」「ジョナサン!俺はジョジョにおいても頂点に立つ男だ!」 もう、勝手にやってくれ。「兄貴、DIOがいる!!!」???おいおい、いないって DIOいや、乃木とか言うカッシスワームが現れた。「変身×3!!!」3人ともなぎ倒された。 俺と影山は軽トラの荷台にぼっちゃまは、どっかに吹っ飛んでいった。めちゃ強! 「かませ以下だな。」俺は、そう、呟きながら、橋の下に帰った。 橋の下には、天道の妹がいた。影山が「ワーイ樹子ちゃーん!」といいながら、 近寄っていった。ぼっちゃまも、頭をなでなでしている。珍客だ。 「わたし、朝ご飯食べるだけのキャラだって気が付いて、ここに来れば、 ヤサグレられるって、ひよりお姉ちゃんから聞いて・・・」なんだって? 「公式HPで、ひよりちゃん&田所さんがネィテブワープで話題を復活なのに わたし、なんの特徴もないじゃん。どっかで、キモウトとか呼ばれてるし!!!」 グチをこぼしまくった後、樹花は眠った。カブトでまともな配役の奴いるんか? 秋の夕暮れにヤサグレ軍団の影だけが橋の下から見えていた。
161 :
名無しより愛をこめて :2006/11/29(水) 21:58:24 ID:nHfbJbhQO
「兄貴っ、俺、ゼクトに行って来る。復党を迫ってみる。」影山、俺たちは、 造反組議員じゃねえぞ! 何も言う前に、影山は、ゼクトに向かってしまった。 ぼっちゃまも着いて行った。 ちょっと、樹子(花)と俺だけ?天道の妹は寝ていたので、俺は、近所を 散歩することにした。路上に散乱している新聞に教育問題、とか、自殺、 いじめ等の騒な事件が沢山掲載されている。 「いったい、日本は、どうなっちまったんだ。」俺が、ゼクトを追われて 半年あまり、この国もヤサグレちまったのか。風がやけにつめたいぜ。 昼も過ぎたので、橋の下に戻ることにした。あいつら、帰ってきてるかな・・・ 橋の下から、ぼっちゃまの鳴き声が聞こえる。「どうした、ぼっち ゃ ま ・」 「ガ・ゲーヤァーマが、ガゲヤァーマが・・・」影山が、橋の下の鉄骨から 首を吊っていた。「ぼっちゃま!何があった?」俺は、ぼっちゃまの身体を揺さぶった。 ゼクトにいったら、ミ・シーマとカ・ガーミのパパがガ・ゲヤァーマのズボンを 下げて、イ・ジーメをしていたら、急にガ・ゲーヤァーマが泣きながら、 ゼクトから逃げて、追いかけてきたら、こんな事に・・・ おい!遺書か?手紙が置いてあった。「兄貴、先立つ不幸をお許しください。 もう、生きていく、自身がなくなりました・・・・」どういう事だ。ズボンおろされた ぐらいで・・・ぼっちゃまが、何か思い出した。「そういえば、廊下でミサキーヌと すれ違ったとき、ガ・ゲーヤァーマに向かって、『包○茎で祖チンで短小なんて、 あんた、よくそんなんで、生きていられたわね、気持ち悪い。』って言われてたぞ。」 それは、男として死にたくなる・・・ズボンの件は関係ないのが・・・ 「俺は祖チンにおいても頂点に立つ男だってズボン下げたら、ミサキーヌに 『そんな、バツーカ砲は、入いんないよ。残念ね。。。』って言われたぞ・・・」 じ、自慢か・・・おい、影山まだ、息があるぞ・・おろせ、ぼっちゃま、手伝え。 まったく、手のかかる地獄兄弟だ・・・
お〜〜〜い、洒落になんないネタも禁止したい。 >162
もう禁止もsageもないんだよ… 日曜日まではカオスと化しがちな俺たちの世界だ。先日、巨乳間宮が風間に倒されたので統率者がいない… どうしたものかと悩みながら橋の上を、影山・坊ちゃま2人をつれて歩いた。 「あ?なんだ…向かいに人が居る」 遠く橋の反対側から黒コートの男が現れた。 「兄貴…こいつみたこと…」 「言うな相棒!いやな予感がする!」 「兄さん!俺は人なつっこさにおいても頂点に立つ男だ!こいつを統率者にしてやろう!」
影山は、まだ、ボーっとしていた。黒コートの男を統率者にするのか? ぼっちゃまは、ワームだから、何かを感じ取ったのだろう。こいつの強さか? 影山は、酸欠のまま「兄貴っ、さっきの首吊り冗談だから・・・ちょっと、ゴホッ! みんなをビックリさせようと思ったら、本当にロープが閉まっちゃって・・・」 シャレにならないこと事を本気でしてしまうとは、バカな相棒だ。 ワンボックスの車から、田所と岬が現れた。「ヤサ車、そいつから離れろ!」 田所さん?この黒コートの男を狙っているのか? 「そっちのポークビッツとジャイアントフランクもどきなさい!!」岬さんが ペン型の銃を構えている。「ポークビッツって俺のことーーー。」影山が情けなさそうに 岬に問いかけた。「俺は、ジャイ・アントフラーンクにおいても頂点に立つ男だ!」 いや・・・お前らもういいよ。「岬!男は大きさじゃない!!堅さだ!」と田所さんが 力説した。おいおい、何の話だよ。「相棒、変身だ!」「はい、兄貴っ!」「お兄ちゃん!」 三人とも変身した。「兄貴っ、あいつ時間を止めるよ。DIOだ。」もう、ジョジョは、いいって。 ライダーキック!ライダーパンチ!ライダースラッシュ!!地獄兄弟の3段アタックも たやすく、かわして俺たちを吹き飛ばした。俺たちは、また、軽トラックに、 ぼっちゃまは、遠くに飛ばされた。カッシス、、かなり強いな・・・ 「兄貴・・・俺ポークビッツでもいいや、堅さで勝負するよ・・・」 だから、何のはなしだよ。。。
なんか、最近、吹っ飛ばされてばっかりだな。と土手を歩いて橋の下に戻る途中 草野球を眺めている寂しそうな岬の姿があった。 「あたしも、最近は、いいとこなし、『加賀美君とラブラブ』のコント以外は 特にストーリーに絡んでないのよ。」と遠くを見ながら呟く、 俺は、妹にならないか?と言いそうになった。 「でも、田所さんと一緒にゼクトにいられるんだから、いいじゃないか。」 俺は、はげましてみた。 「そうよね・・・田所さんて想像以上に堅くて大きかったんだ・・・」 ええ?なんの話???「矢車君何をモジモジしているの中学生じゃあるまいし。」 あっ、あの?はぁ〜変な汗が出てきた。こういう話は苦手だ・・・ 「俺も、以外とかた、、かた、い・・・よ」何を言ってるんだ俺は!! 「矢車君も堅そうね。でも、やっぱりネィティブワームの田所さんに人間のアナタじゃ敵わないわよ。」 俺は、勇気を振り絞って聞いてみた。 「岬さんは、もう、田所さんと、ええと・・・セッ・・セッtク・・」何してんだ。俺のバッキャーロー。 「やあね。矢車君何を勘違いしてるの?あたしが言いたいのは、ワームの時の田所さんの 皮膚と筋肉は想像以上に堅かったってことよ。」はぁ〜なんか安心した。子供番組なのに俺ってば・・・ 「でも、大きいって何が??」??「やあね。だから、人間に擬態時よりもワームの戻った方が 姿が大きいんだな〜って思っただけよ。矢車君のエッチ。」なんだろな俺って。。。 「でも、私たちは、みんな田所さんが好きかな〜。」私たちは?カブトに出てくる 女どもは、みんな?ゴンも岬もひよりも樹花も蓮華もそうなのか?田所さんうらやましい、 というか末恐ろしい・・・
長文の連投やめろ
だったら、お前が書け。
単発IDに対して連投も何も… そもそもあれくらいじゃ長文といえないし、面白いならそれでいいじゃないか …とロム専・やじ専の俺がきましたよ。 やさぐるま職人さんこれからもガンガレ。
みんな、勢いを止めるなよ。止まった瞬間、俺たち地獄兄弟の存在意義が失われる。 なんだ?俺は、天の声(地獄の声?)に答えるように勝手に呟いた。 ミサキーヌは、いいよな・・来週あたりから、また、出番多そうで・・・どうせ俺なんか・・・ はぁ〜。かませ以下・・・カッシスとか言う新参者が、幅をきかせやがって。 「ターラコーッ、ターラコーッ、おいしい影山!やあぱーり影山っ〜!」 何を歌ってんだ?相棒は・・・と思わずイラついて、蹴ってしまった。 「おい、相棒?相棒だよな?なんだ!その横に広い赤いかぶり物は?」 「兄貴っ、知らないの、今流行のタラコだよ。兄貴のも、あるよ。」 そう言いながら、縦に赤いかぶり物を持ってきた。 おいおい、こじゃ、地獄兄弟じゃなくて、タラコ兄弟だな・・・ははは、あっはは、 かわいた笑い声が橋の下に響いた。振り向くとぼっちゃまも頭が真っ赤だった。 「兄さん、カッシスにボコられて、頭がこんなに・・・」 お前は、根っからのお笑い体質か・・・おもしろさでは、敵わないな。 「兄貴、ぼっちゃまの頭のリアルでいいな。俺もカッシスの所へ・・・」 オイ、影山・・・そこにもう、相棒はいなかった。あいつは、バカだ。 ぼっちゃま、それ、今年中に直らないぞ、きっと・・・
172 :
1/2 :2006/12/01(金) 19:30:08 ID:8Xwq4rQV0
「やぁ、みんな!!みんなの正しい兄貴 矢車兄さんだ!キャラ違うんじゃね? と思う者もいるだろうが まあ気にしないで欲しい。 ところでみんなに言わなきゃいけないことがあるんだ。実は…。 『 擬 態 さ れ ま し た 』 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった… 捏造だとかバーニング頭だとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… 」
173 :
2/2 :2006/12/01(金) 19:33:08 ID:8Xwq4rQV0
http://www.youtube.com/watch?v=LL_Cvruab9k (矢車の心の中)
「オレん中から出てけ!!イボイボ野郎が!!」
「頼む!私も地球で手柄を立てたいんだ!同じ兄貴キャラとして見逃してくれ。」
「つーか何で俺なんだ?」
「そこはやっぱり私も今風のイケメンがいいのだ。私も君も兄貴と言う点で一緒だしな。」
「イケメンと言われたら悪い気はしないが…。ん?でもウルトラとライダー兼任はマズくないか?」
「いや君達の中にも我々の仲間はいるぞ、嘘と思うならインチキ占い師とアンパンマン顔の院生に聞いてみろ」
「…まあいいだろう。んでこれからどうするんだ。」
「悪い怪獣を倒す!そして子供達が、日曜日より土曜日が楽しみになるように活躍するのだ!」
「後の一文には同意しかねるが、まあいい。だが力を貸せよな」
「何のためだ?」「時間を止める悪いヤツを倒す。」「悪質宇宙人だな。私に任せろ。そんなときのための警備隊長だ」
ああそうか、良く考えてみたらワームの奴等は隕石に乗って来たんだから宇宙人か。
そんなら遠慮なく力を借りよう。オレは仲間と共にワームを探しに行くことにした。
どうせ俺なんかヤクザな兄貴…判っちゃ居るんだ弟よ… 後8時間で出番だ。今日も高架下でワンカップをすする。ビルの壁面モニターでみた天気予報では今夜は今年一番の寒気らしい。 身震いひとつしてふと見やると、弟のコートから肩が出ていたのでおさめてやった。 なんとなく、こいつともそろそろお別れするような気がして… 俺はまた一週間おきに翻弄される運命に溜息を吐くことしかできなかった
176 :
名無しより愛をこめて :2006/12/03(日) 09:11:44 ID:bOHhIzB50
田所にZECTに戻らないかと誘われた。 ザビーゼクターを餌に影山を釣り上げようとしていたがムカついたので 蹴り飛ばしてやった。 もしも、影山がザビーになってしまったら…。 俺のアイデンティティ(とこのスレ)はどうなるんだよ。お前ら。
いやいや、矢車さん自体昔蹴り飛ばした赤い人と仲良く合体攻撃してたじゃないですか。 …まぁなんだろうがネタにはさせてもらうんだけど
178 :
影山 :2006/12/03(日) 10:28:11 ID:RJpKzTOjO
兄貴、ごめんよ。 光を忘れられないんだ
180 :
名無しより愛をこめて :2006/12/04(月) 18:19:10 ID:UL+Ei1jh0
「兄貴ぃ。俺ザビゼク欲しい」 「犬欲しい」の台詞と同じ発音で言うな。屑。 そんなに欲しけりゃトイザらすで買って来い。この間のチラシでは\980で 売られていたがな。 最も、俺たちには玩具のザビゼクを買う金なんざある訳… 「条件付きでなら…この夏目漱石をやっても良いが?」 な…誰だ! ていうか夏目ってまだ持ってんのかお前!
田所さんはいいよな・・・俺たちは、絡むだけ絡んだ。 ネィティブは一生保証されていて自然と幹部ってことだ。うらやましい。 田所さんが、ザビゼクと千円札(夏目)をアタッシュケースに載せた。 何が条件付きだ!俺たちを1000円で買うつもりか?安く見られたもんだ。 俺は地面にツバを吐いた、影山は、はぁあぁ〜っ、兄貴、なに断ってんの って顔してる。「何がエリアZだ!俺たちの気持ちも知らないで!!!」 俺の逆上に影山が続いて怒鳴った。「先生!俺たちは腐ったミカンなんかじゃない!」 お前の頭が腐ってるよ・・・相棒!岬がいきなり 「田所先生!矢車君が私たち女子をやらしい目で見ています。」 おいおい、いつから学園ものに・・・ 「岬委員長の胸が大きすぎて授業に集中できません。」 影山・・その辺にしておけ。 「田所先生、俺、矢車番長におどされて・・・不良に誘われて・・・」 くそっ、影山を蹴り殺したい。 「先生、俺、今からでもザビー(普通の生徒)に戻れるかな・・・」 「影山、お前は矢車とは、違う。きっと、ザビーになれるさ。」 「せっ、先生ぅうぇぇぇ〜ん」 「さあ、夕日に向かって走るぞ、影山・・・」「はい、田所先生っ!」 なに、このキモイ青春ドラマ・・・
「ごきげんよう!愚かなゼクトの諸君!!」乃木の声が高らかに響いている。 ガタック・サソード・カブトが連続でカッシスに敗れ、もう誰も倒せないのか、 ひよりは、ますますヤサぐれて、樹花はプレステ3にはまっている。 その中で、田所さんだけが、素手で戦って子供達の人気を独り占めしていた。 橋の下に戻った俺たちは、「田所さんは、イイよな、ネィティブの影とゼクトの幹部、 素手での戦いで子供に大人気!どうせ、ライダーなんか・・・」と、天道、加賀美、ぼっちゃま、 が、たき火を囲んでぼやいていた。ライダー全員敵わなかったのか、もう、ダサイ、 カッシス強すぎ、もう、最終回まで何話もないのに、乃木カッシスにオイシイ所を全部 もってかれた。「野郎ども!悔しくないのか?あんな奴に、ライダーがメインだろ!」 街では、子供達が、乃木と田所の素手勝負の真似ばかりして、ライダーの「変身!」って 声が公園から消えていた。人気の移動は、激しいんだな。もうこうなったら、 この俺、矢車キックホッパーが、奴を倒すしかない。ヤサグレ度では、もう、ひよりに敵わないし、 せめて、ライダーの強さだけでも固持しないと、何のための長い夏休み&ヤサグレ復活劇だったのか わからんだろうがーぁ!と俺は、どしゃ降りの雨の中、4人を橋の下に残し、走り出した。 「バッキャーロー!バッキャーロー!俺たちには、もう、時間がないんだよーー!」
カッシスは、相手の技をコピーして、どんどん、強くなっていく。 と・・弱い奴の技をコピーさせて、そのスキに奴をたたけば!? と思いながら、いつもの公園の横を歩いていた。すると、子供達が遊んでいる 声が聞こえる。「おれは、タトコロー!カッシスなんかに負けるか!」 「愚かなゼクトの諸君、そして、さらに愚かなタトコロー君」ウオリャー 「貴様、なかなか、やるな!」「お前もな!」って、殴り合ってる。 ライダーいっさい出てこねー・・・って、悲惨だ。 今年の、ライダーは、史上初、全ライダーが空気になります。 そして、ワーム、ネィティブ、人間の三者三用の壮大なストーリー・・・ やべえ。つい、悪い方に考えてしまった。 ここは、恥を忍んで全ライダーで、カッシス退治に行くべきか・・・ ふと、影山が子供達と遊んでいた。ふ〜ん、優しいところもあるんだな。 と、幼い女の子のけつを追い回してるだけだった。逮捕されるぞ。 「いいじゃん、うひょひょ、うひょひょ、大人の女はわがままで、嫌いなんだよ。 お兄ちゃんの言うこと聞いてくれよ。うひょ・・」ベシッ!ゴンが横から飛び出してきた。 「この変態っ!見境なく女の子に手だしんじゃないわよ。」 「ゴン子、ゴン子、わぁい!わぁい!」 アホかっ、ほっといて帰ろう。 、
橋の下で、いつものワンカップ酒を飲みながら炊き出しの日を待っていた。 「天道!加賀美!お前ら主役クラスなんだから、帰れよ。そして、カッシスを倒せよ。」 「でも、歯車、ひよりが・・・」何を甘ったれてるんだ。この、ふにゃ○ン野郎! 「加賀美も天道になんかいってやれ。」加賀美が立ち上がって 「天道!おれは、お前のデッカイ所にお前のデッカさを超えたくて・・」 何を言ってるんだ?早く帰れよ。 「そうだ、俺は天の道を・・・」天道が立ち上がり、空に指を指したが、加賀美が 「わ、わかったから、・・」 ボキッ!!加賀美の握った天道の人差し指の音だ。 オイ、今確実に折れた音だったぞ!「ご、ごめん天道。」 「加賀美何をするんだ、立ち直りそうだった俺の心が指と一緒に折れたぞ。」 何を上手いこと言ってるんだ天道は、「加賀美、どうでも良いから、連れて帰れよ、ポンコツ天道を・・・」 天道がうなだれながら叫んだ! 「歯車!俺はトンコツじゃない!」 もう、こいつ等と絡みたくない。 夕暮れの太陽が、天道と加賀美の影を照らしていた。
「諸君、なァにを集まっているのだね!」 どこから嗅ぎ付けたのか、乃木が現れた。しかし俺たちには乃木に喧嘩を売る、 いや言い返す気力さえなかった。ただ恨めしそうな視線を向けるのが精一杯だ。 乃木は申し訳無さそうに、そそくさと帰っていった。
カブト「何をやさぐれている。無能な足手まといがいなくなって助かったとは思わないのか?」
やっと、静かになった。長い夏休みのせいで協調性とか仲間意識がうすれ、薄情な人間になってしまったのか・・・ 一人でいるときが、一番充実している。社会や組織を一度離れてしまうと、満員電車や朝早くから夜遅く迄 会社の歯車になって、働くことがバカらしくなってしまった。今年のライダーはニートって 俺のことじゃねえか結局・・・と思いながら寒いので、たき火に木の枝などをくべる 俺だった。 「おにいゃん・・おにい・・」 ぼっちゃまが、血まみれ泥まみれで帰ってきた。 腕の部分だけスコルピオのままで、ズタボロだ。「どうした、おい!」 「ライダー全員やられ・・・」おい!・・ぼっちゃまは、そのまま、意識を失った。 「ええっ・・もしかして、ライダーで生き残ったの俺だけ!?・・・」 オドオドしてもいられない。俺は、荷物をまとめることにした。 街はワームだらけ、見つかるのも時間の問題か? なんか、ドッチボールで最後に残った奴のような気分だった。
やっぱり、ガタックが倒されたのがゼクトに大きいダメージを与えていた。 崩壊寸前の組織に俺は、つぶれちまえ!とも思ったが、同時に復讐する相手を 失うことになるのか・・・と言う虚脱感にも、襲われた。 風間は消息不明、天道と加賀美は、ワームと戦闘中に重傷、 ぼっちゃまは、ミサキーヌにつきまとって逆鱗に触れ重傷、影山は、公園で幼女を 追いかけて重傷&逮捕、闇天道は異次元に帰った。となると、俺しかいない。 乃木カッシスとは、戦いたくない・・・ と、ひよりがヤサぐれて、やってた。 「お前は、戦わないのか?ボクは、もうこっちには、もどらないから、挨拶に来た。」 ひより?ワーム体で俺にずっと話しかけてくる。 「ボクは、天道や加賀美がこの姿をみてドン引きしたのが許せないんだ。」 いや、たいがいドン引きするって、 「そこ転がって眠ってる、ぼっちゃまも自分では知らないがスコルピオワームだ!」 スコルピオを操れればカッシスなんかに負けねえのに、切ないね〜ぇ。 それに比べたら、俺なんてザビゼクに裏切られたぐらいで、こんな、ヤサグレホームレスだ。 一瞬の注目以降は、ただのダメキャラだぞ。ブームの終わった俺にカッシスなんて 倒せるわけねえわな。。。「ボクも、色んな意味で干されて整形疑惑まで キモイ!キモイ!が合い言葉のなんちゃってヒロインだぞ・・・」 二人で夜が明けるまで、しょぼくれ話を散々語り明かした。 バッキャーローバッキャーロー今年のライダーはニートです。 くそったれーくそったれーカッコイイライダーは一人もいませんよーだ。 田所さんに子供の人気を集めてどうすんだよー!これから・・・ 新しいイケメンは田所さんできまりだおーーー! あぁ〜あの頃にもどりたい・・・ なんか、ひよりも俺も目から大量に水みたい物が溢れて良く前が見えない・・そんな1日だった。
189 :
名無しより愛をこめて :2006/12/08(金) 17:52:19 ID:etUoP6z10
「あーーーーにーーーーきーーーーー」 背後から聞き覚えはあるが出来たら二度と聞きたくなかった声が聞こえた。 ひよりはワーム体になって戦闘モードだ。 「兄貴ィィィ!!俺、脱獄して来たーっ!」 後ろからはサイレンの音が聞こえていた。貴様、もしや俺のところまで 逃げながら走って来てくれたのか? 何て良い弟…… 「死ねェェェェェ!!影山ァァァァ!!」 なんて思うかこの屑ロリコン弟がテメエなんざ乃木カッシスの養分にでも なっとけ畜生がァァ!! 「矢車、影山を蹴りまくるのは別に良いが乃木カッシスはどうする気だ?」 と、ひよりが指した方向を見ると乃木カッシスが喪服集団を引き連れて こっちに向かっていた。 よく見ると喪服集団の中に明らかに見覚えのある顔が混ざっていた。 「貴様、もしや…」
悲しい結末は、やめてくれ
「よお歯車!田所師匠は元気か!」 …ああ〜やっぱり眩き半裸の冒険者だ こいつと他の冒険者に一時期ここもひっかき回されたっけ… しかしこいつ先週、石にされてなかったか? 「兄貴!だからワームだよ!映士に擬態してるんだよ!」 あ、そうか…だからボウケンジャーがいっぱい… ……ってオイ!
「ちゅうか、喪服の集団の中にいたのは、俺だっつうの!なんで戦隊の奴ら、先に・・チックショー。」 突然、隣の部屋に住んでいた海堂とかいう奴がタイミングを失って出てきた。 知った顔だが、お前もカブトには出てない。 「いや、だから、これから、俺が新ライダーとしてだな、ちゅーか、ぼっちゃまの 位置関係って、555の時の俺みたいで親近感がわくんだよね!!!」 「おもしろい、この緑色のワームとかいう奴らと乃木カッシスも、プレシャスを狙って来たんだな。」 誰だ?今しゃべったの?「・・・明石っ。」赤い奴もいた。 「高岡が、擬態とかいう亜種の技にかかったのか?まあいい、石になった奴よりは使える。」 お前ら、うるさいよ。勝手に割り込んできて、帰れ帰れ! 気がつくと、むちゃくちゃな数のワームに囲まれていた。 「ちゅーか、お前が帰れよ!」「いや、田所師匠のピンチに駆けつけるのは、この俺様だ!」 「俺様だと!そう言われると黙っていられないな、、、おばあちゃんが言っていた。俺様を語って良いのは 天の道を往き、総てを司る天道総司ただ一人だと。」ケガをおして天道まで現れた。 お前ら、どっからわいて出てくるんだ。 「チーフ!バカシルバー!帰るわよ。ってなんで二人とも泣きながら、裸なのよ・・・」 「そうですよ、チーフ、他の番組に迷惑をかけないでください。」ピンクの姉ちゃんと黒い兄ちゃんも 出張ってきた。「ズバーズババーンッ ズッッバーン バン!」キンキラの奴か・・・ なんだ?最終回か・・・総力戦か???何のために。。。 カッシスが「愚かな愚民ども、私を無視するな・・・まとめて始末してやる。」 「ズバッー」 お前が返事するな。 こいつ等が出てくると、収集がつかねええええ・・・!
くっそ、どうにかしないと、「あっ、そう言えば、あっちの方にプレシャスが、 あったぞ!あと、真理もいたなあ!」ふっ、こんな古典的な手にだまされるわけない・・・ ウェーッ!みんな、ぞろぞろと大移動を始めた。カッシスと大量のワームまで、 気がつくと、俺は、一人になっていた。橋の下に戻ろう。 長い期間の引きこもり生活のせいか、沢山の人間に会うとストレスと 疲労感で体に失神が、出来るようになっていた。まだまだ、格好悪いな。 田所さんの急激な人気以来、影山は、俺を捨て、田所さんにくっついているようだ。 影山、お前だけ目立とうとするな、ホッパーはどうした、ザビーに目がくらんだか、 バッキャーロー・・・俺は、土手に寝っ転がりながら、酒を飲んでいた。 軽いアルコール依存症のようだ、手が震える、いや、まだまだ俺は、戦える。 戦えるさ。毎日の禁断症状に襲われながら、闇に落ちていった。 俺に光は似合わない。ブーーン、ブブーーン!ひよりが飛びながら帰ってきた。 「お前、ボクの飛べる能力と人の心を読めるテレパシー能力どう思う。あと何話かで 役に立つことあるとおもうか?」ひよりは、突然、難しい質問を俺に投げかけた。 どうでもいい・・・正直俺は、人のことに興味がない。 「そうか、ボクに興味がないのか・・・」ああ、心読めるんだったな、ひより、 やっかいだ。何でプリプリしてんだ? 「なんでって、ボクは、加賀美が好きだって思って手くれてたのに、シシラーワームに なったとたん、心の中でキモイって、ワームだったんだ。。。幻滅っ!って 声が聞こえて、何も言う前にふられてんだぞ。」そうか、人の心がわかるのも やっかいだな。「でもな、俺たちは、どんなに、追い込まれても闇の中でも生きなければ 戦わなければならんのよ。」俺は酔っぱらいながら良いこと言うなと、思っていた。 「お前、酒臭いぞ!もう、1時間少々しかないのに、そんな、足もふらついて、戦えるのか?」 ひよりに心配されるようじゃ、ライダー失格か・・・バッキャーロ、酒臭くて悪いか! メチャメチャにしてやるぜ。ハハハッーワッハハハッーーーー!!!
194 :
影山 :2006/12/11(月) 01:16:25 ID:MQuZOEreO
兄貴、ストレスで湿疹って…それヘルペスじゃ…?
ぼっちゃまが、ヤサグレから現実を見て復活し白いスーツで ミサキーヌを守りやがった。あいつにもヒーローの燃えくずが残っていたのか・・・ 影山は、一瞬ザビーに戻ったがカッシスに瞬殺、ヒーローの燃えかすも 失った。俺は、たまたま、カブトとガタックのライダーキックに混ぜてもらった。 カッシスと数百のワームが消し飛んだ。俺のおかげだ。 偶然だった、でも、ぼっちゃまと田所さんの人気には嫉妬している。 しかし、闇カブト、あいつはヤサグレにおいて俺を越えやがった。 何が、この世界をめちゃくちゃにしてやる。。。だ。いいこと言うじゃねえか。 ひよりも、ストーリーに絡んできて良かった。これで心配なく地獄兄弟を やっていけると思っていた。 「兄貴、それ絶対ヘルペスだよ!」影山が俺にいやなことを言いやがる。 「ヘ、ヘルプスなわけないだろ・・」俺はちょっとビビッた。 長い夏休みに色々な経験をしてしまったため、思い当たる節が多すぎて・・・ まあ、酒でも飲んで寝ればなおるだろ。寒くなった川べりの土手で俺は寝転がった。 「兄貴絶対、変な病気だよ・・・」影山が寝ている俺にそっと、ダンボールを かけてくれた。寝たふりでごまかした。寒さのせいか、腰から背中にかけて たまに激痛が走る、寒い!薄着だもんな俺たち・・・影山の袖のない方の 腕を寝ながらボリボリかいた・・・皮膚が化膿して白い粘りけのある 液が漏れた?影山、お前ケガしてるぞ腕? 「兄貴の腕も同じふうになってんじゃん・・・」ええ?そうなの・・ 寝るな影山・・・こいつ心配じゃないのか?まあいいか・・・ ワンカップをグイッと飲み干して、寄り添うように寝た。
ちょっと、怖くなったので病院に行った。 3軒ほど、断られた。なんか、不衛生がどうとか、保険証がないのが トドメを刺していた。フッ、社会なんてこんなもんさ。脱落していった人間に 見向きもしないのだ。どうせ、金儲けしか考えていないのだ。 4軒目の病院では、お前、そのベルト、ライダーか、アギトになるのは、 俺一人でいい。とか言ってるやつに絡まれた。こいつ、グロイライダーに・・・ ちょ、俺、病気だって、逃げるか。 5軒目の病院では、「キミ、タケシ(猛士)だろ・・・」とか言われて、 タダで診察してもらうことに、何でも保険証など、持っていないヒビキという人や、 どう見ても重傷なサバキという人と待合室で 「ここ、猛士の専用病院みたいもんなんだよね。新人、キミも顔色悪いな。 しっかり、診察してもらえよ。」って、なんだか楽しそうな病院だ。 サバキという人は、もしかして、石割君のサポートしてる人か?ああ、あの 赤いトゲトゲのライダーか。人間体の時の顔は始めて見る。頭に蟹の爪が刺さって 重傷なので、他の病院に搬送して入院だそうだ。しかし、保険証や職のない 人間達が、ぞくぞく、やってくるなんて、モグリ病院みたいだ。 やっと、俺の番が来たので、おそるおそる診察室に入った。
ちょっと、とぼけた感じの先生だった。 「もう、二度と変身しては、駄目だよ。膝の古傷と朱鬼に やられた胸の傷のせいで、次変身したら、死ぬよ。」 先生、ぼけちゃってる?俺を誰かと間違えているようだ。 病院を変えよう・・・いや、やめだ!やめだ! 面倒くさくなって、橋の下に戻ることにした。
橋の下に戻ったはいいが寒い… 社会も季節も、今の俺には冷たすぎる。 何か暖をとれるものは…… …ん?ふと周りを見ると草むらの中が一部だが赤く光っている。 近づいてみると、子犬の頭ほどのおおきさの卵があった。それは台座のような巣のような…とにかく何かの上に置いてある。赤く光っているものの正体はこの台座らしい。 目の当たりにするとわかるが、あたたかそう、なのではなく実際これは熱を放っている。孵卵器のようなものか?いずれにせよ食糧=卵、暖=台座で一石二鳥だ。 俺はこれをダンボールハウスへ持ち帰った。
卵を抱えて孵卵器の上でうずくまっていると、影山がわめきながらやってきた。「兄貴!今回俺たちは一分程度しか出番なかった上に、変身も無しなんてどういうことですか!?」 「影山、さらなる暗闇に墜ちていくためには出番を減らすぐらいの犠牲は必要だ。」 「だ、だけどぉ……」 まったくこいつはヘタレのくせに自己顕示欲だけは人一倍だ。 「俺、トイレに行きたいんですけどこのままじゃズボン下げられなくて…鎖外してください。」 ………この馬鹿弟がぁっ!!!!!
影山のしょーもない頼み事にイラついたが、早くどこかに行ってもらいたいので鎖を外してやることにした。 「痛いよ兄貴!」 「うるさい!じっとしてろ」 縛られた俺の腕ではうまくほどけない。鎖と悪戦苦闘しつつ時間だけ過ぎてしまった 「兄貴、もう俺我慢できないよ…このへんでしちゃってもいい?」 どこまで手のかかる奴なんだコイツは‥‥‥
ひよりが、車イスでやってきた。「良かったな!ひより、少しは目立てたか。」 俺たちは、少し祝福した。しかし、ひよりの顔は、くもったままだ。 「イイわけないだろ、ボクを後ろから、闇天道が、痛かったぞ!」 何のことだ?ひより・・まさか闇天道にバックから、やられたのか? 痛いって何だ?痛かったのか?ひよりの状況が、よくわからないが、 車イスで来たって事は、歩けないのか?「バックから強引にか?いいな、俺も・・・」こっら!ボコッ! あまりに、影山が下品なので、蹴りが出てしまった。きれいに鎖が切れた。 最初から、足使えば良かったのか???影山が、草むらから帰ってきたが、 間に合わなくて、半分もらしていた。「相棒、臭いから近寄るな。」 「兄貴、イイじゃん、なんか鎖はずした方が自由でイイよ。」 こいつ、なんてデリカシーのない奴だ。 「ひよりちゃん、それで、どうだった。闇天道、気持ちよかった?」 「痛いの最初だけでしょ。。気持ちよかったんじゃないの?」 こいつ、本当にデリカシーがいない、というか、たぶん何か勘違いしてるぞ。
とりあえず、影山を真冬の川に蹴り落とした。 …できればそのまま帰ってこないでくれ。 悪臭に耐え兼ねて、ひよりはどこかへ行ってしまった。 寒い…タマゴと一緒に暖まるか…。 寒いのは俺の人生かもな…どうせ俺なんて…
卵が暖かいのか?器が暖かいのか?寒さをしのいでいた。 うとうと、眠りに入って夢を見た。「お前達に少しでも期待した俺がバカだった。」 ムニャムニャ、はっ、天道にあんな事言われてたな、そう言えば。 悔しくないのは、プルプルしないのは、自我を保つこと、すなわちプライドを捨てたからか? 人生を捨てたからか?は〜ぁ、卵を抱いて寝ていたためか熱がでだ。体調が悪い風邪か? この時期よく蕁麻疹が出るようになった。死ぬんちゃうか?ふと、よぎった。 総合病院を覗いてみた、ひよりが車イスに乗って寂しそうだ。 屋上で話をした。「どうせ、ボクなんか、ヒロイン失格だ。」ワームだったおかげで ケガだけで生還したが、余計に自分がワームだって事を自覚してしまったらしい。 ゴンは、最近出番無し、風間なんてライダー状態で本人出てないし。 結局、ぼっちゃま浮上、じいや&田所さんと3人でカブトの人気を支えてくれ。 俺は、これ以上目立つためには死亡フラグしかない。ああ、アホくさ・・・ いっそう、ワームにでも擬態されたい。は〜ぁ、どうせ俺なんて。
あ〜ぁ、あと数回で、俺たちも忘れられる運命だ。裁鬼さんの○○〜スレは、 番組終了してるのに、まだ続いてるけど、どうせ、俺なんて・・・もう、忘れ去られる運命だ。 夏休み明けのヤンキーデビューのような、ヤサグれデビューが、懐かしい、 みんな、盛り上がってくれたのに、寂しくなっちまったぜ。影山は、本当に川に流されたのか 帰ってこない。はぁ〜誰だ今笑ったの?と振り向くと藻だらけの影山が立っていた。 「兄貴、泳いでたら海まで出ちゃって、いっぱい魚介を取ってきたよ。焼いて食べよう。」 ふっ、なんて常識外れた奴だ、アニメのヒーローだよ。お前は。粗大ゴミから 鉄板を出してきた。鉄板の裏に一鉄と書かれていたが、何のことかは解らなかった。 「兄貴、超旨いよ!この卵、お好み焼きに調度イイよ。」おい、その・・「何食ってんだ!それは、・・・」 俺は言いかけたが、変な格好の老人が「レムリアの卵じゃよ・・・」お、おっさん誰? 俺たちは、何かに巻き込まれたのか?もう、いやだ。俺は、鎖をもっと強く自分に巻いた。
「影山!その卵を今すぐ吐き出せ!胃に入れたらいけない!」 影山は喉の奥に指を突っ込んで吐き出そうとしたが、もうすでに半分以上食べた後だった 「お前‥‥レムリアの卵ってなんだ!?」
ガジャとか言うおっさんが、この卵をレムリアの幻獣が、どうのこうのと 言っているので、川に突き飛ばした。どう見てもダチョウの卵にしか見えんし・・・ でも、以前、ザビーに変身し損ねた影山がザフライになっち待った例もあるし。 半分は俺がいただこうか?あれ、影山、もう半分は? 「兄貴、全部呑み込めば、出るかなと思って・・・」はぁ、全部食ったのね。 もう、幻獣にでも、何にでもなっちまえ。 「で、レムリアの卵ってなんだったんだ結局!?」完全に戦隊の話だろ・・・
・・・っておい! なんだか影山の腹が妊婦のようにみるみる大きくなってるじゃないか!! しかもうっすら赤く光ってるぞ・・・ なんだコレは・・・卵か?レムリアの卵食ったせいなのか!? おい、影山!お前やっちまったな・・・俺はもうどうなっても知らな・い・・・ って、寝てやがる。今食ったばかりだろうが・・・ お前は牛か!ああ、そうかだから最近やたらと肉付きがいいんだな 決めた。いざとなったらこいつ丸焼きにでもしちまおう。 非常食だ、そうしてやる。どうせそのくらいにしか役に立たねぇよコイツは! ・・・って違ぇ 今はそんな馬鹿な事考えてるどころじゃないんだった この影山の腹の中のレムリアの卵をどうにかしないと・・・
焼いて食ったはずの卵が、腹の中で復活してる。。。 怖いよ、ガクブル、、それにしても、何者だ影山お前。 「兄貴、俺の中の幻獣が、俺のチャクラを増幅させてるよ。」 は〜ぁ?お前、少年ジャンプの読み過ぎか? もう、どうでもいいが、俺も悪のりして、影山の腹に ヘソを中心に封印の呪文を適当に書いた。とりあえず、影山のオドオドが、 おさまった。疲れたので、ワンカップの酒を飲みながら、 鉄板にカキを乗っけて焼いた。一鉄と刻印された鉄板は、 龍の様な炎を吹き出した。旨そうに仕上がったな。 酒のつまみには魚介だな・・・俺は一人晩酌を始めた。 数時間後・・・ 「兄貴、兄貴っ、起きてよ。生まれそうだよ。俺、産んじゃいそうだよ。」 俺を影山が揺さぶる。何寝ぼけてるんだ。あいつ、もう少し寝かせてくれよ。 「兄貴、兄貴っ、産まれちゃうよ。兄貴の子供が・・・」 あぁ、夢だ。影山の悪夢にうなされるとは、俺は、影山と逆向きに 寝返りをして無視した。朝になれば、全ていつも通りさ。 「兄貴っ、産まれ・・・うっ!あ・・に・・き・・、」 気持ち悪いぞ。相棒!
209 :
名無しより愛をこめて :2006/12/20(水) 20:38:41 ID:ochkkkPwO
「うるさいぞ影山!!」 けど、罵声は奴の腹をみたとたん悲鳴に変わってしまった…… ボコボコと影山の腹が盛り上がって、大きな球状の塊が出来ている! 「ああっ!産まれる産まれる!!がはっ!!」 ボコンッ! 塊は影山の体から離れて転がった 瞬きする間もなく塊は形を変えてゆく…… あっという間に塊は人の姿になった 「久し振りだね♪」 てっ、天道ーっ!?(擬態)
くはっ!! こいつ、ワームを身ごもりワームを産んだのか? しかも、すぐさま天道の擬態バージョンに?ひより、逃げろ!! うほっ!あれ、か、、かげ、、、や、かげやま、、影山君? 「くぉるららぁぁっ!!われっ、乳を出して何を使用としてんねん!?」 俺は、スグにジャンピングライダーキックの体勢に入った。 「あっ、兄貴っ、この子にお乳をあげようと思って、えへっ、二人で育てましょう!」 は〜っ、お前天道の擬態を俺と一緒に育てようとしてるのか? 天道(擬態)もろとも、処分してやろうか・・・ 影山といるとろくでもない事しかおこらん。は〜っ、 「パパっ、遊んでよ。」天道(擬態)が、しつこくまとわり着いたので 蹴り倒して川に投げ込もうとした瞬間、カジャが海藻まみれでやってきて 「捨てるなら、その幻獣をワシにくれ」といい、異次元に連れ去った。 フーッ!やっと治まったか、振り向くと、そこには、天道(擬態)幻獣化が、 俺をウルウルしながら見ている。あれ? 「お前が、ココにいると言うことは。連れ去られたのは、影山っ!」 また、連れ去り間違いか・・・まあいい。ラッキーだ。俺は、零下の川に天道(擬態)幻獣化 を投げ捨てた。もう、戻ってくんなよー。影山もー。 俺は、ひとり、橋の下でワンカップ酒を飲んで、寝た。
「隊長の作った麻婆豆腐が食べたいですっ」 そう、影山に笑顔で言われ、可愛い部下の為に豆腐を買いにいった帰り内心 「あの時の影山、可愛かった」 と変な気持ちに襲われていた。 その妄想のせいだろうか・・ボールに豆腐を入れていたのだが、つまずいて顔面に水ごと豆腐を浴びてしまった。 「つ、冷たい」 ハッとした瞬間影山がびしょ濡れで俺の顔を覗きこんでいた。その顔がまた、にくらしい程可愛かった・・・ 俺はツクヅク膝の上に顔を埋めさせ「俺の弟になれ」と影山をなびかせた事を嬉しく思った。
↑すまんない、影山が覗き込む迄の話は夢だ 影山の川に落ちた水で兄貴は目を冷ました
そんな可愛かったのも今は昔だ 今や可愛さ余って憎さ百倍 「…生きてやがったのか…」 「兄貴酷いよー もうすぐで海のモズクになる所だったよ!!!」 それを言うなら海のもくずだ。アホが。 …モズク…?? 橋の上から誰かが見ている気がした
ウザイの一言につきるが、もう、何もするな、しゃべるな! 「影山、お前に最強の地獄と暗闇を味あわせてやるぜ。いいぜ、あっちの世界は・・・」 と言いながら、俺は影山を鉄の鎖で縛り、猿ぐつわと目隠し、あと、足も動けなくして、 粗大ゴミから大型の耐火金庫を改良し、影山をその中に入れ、鍵を掛け、 さらにチェーンでぐるぐる巻きにした、本当は扉を溶接したいが、 道具がない、出来る限りの封印をした。 俺の人生を奴に邪魔されたくない・・・ 俺には、もう、時間がないんだ。 見上げると、橋の上に男が一人、こちらの様子をうかがっている。 その男も、海に入ったのかモズクまみれだ。以前どこかで、会ったような気がするが・・・ バカは影山一人で十分だった。この巨大金庫どうしようかな。 体力がなく、疲れたので俺は、その場に座り込み、ワンカップの酒で乾杯した。 手が震えるには、寒さのせいじゃなかったが、気にしない。 物が二重に見える、アルコールでクラクラした頭を睡魔が。。。
はぁ、アルコール依存症の後遺症か、酒が弱くなったのか・・・ よくわからないが、ストレスの原因だった影山を地獄へ送ったので 少しは、不整脈もおさまった。あいつと一緒にいたら俺の方が身が持たない。 「よし!今日から、新生活スタートだ!」俺は両手を上げてノビをした。 新鮮な空気を吸い、気持ちも少し晴れていった。デトックスだな。 「兄貴、良かったね。俺も新しいスタートだ!」へっ、ええっ! お前、なんで、「お前、どうやって?外に・・・?」鉄の箱に入れた 影山が、俺の目の前に・・・幻覚じゃないよな? 「兄貴、さっきから、何をガサゴソしてたのさ?」ギョッ!ギョギョッ! まさか・・・俺は、慌てて鉄の箱のぐるぐる巻きのチェーンを外し中を開けた。 確かに誰か入っている。俺は、おそるおそる目隠しを取り顔をのぞき込んだ。 ひ・・・ひより・・? ゴメン。 影山と間違えた。 とりあえず、ひよりの猿ぐつわを口からはずした。と、ひよりが、 「矢車っ!お前は、変態か!? S か極Sか・・・女の子に猿ぐつわって、 そういうプレイが好きなのか・・・ボクは、ホントにあっちの世界に行くところだったぞ!」 ひよりが、マジ怒っている・・・ゴメン。 俺は、謝るしかなかった。 「兄貴、大丈夫だよ。ひよりちゃん、なんだかんだ言いながら、嬉しそうじゃん!」 この、影山のド変態が、黙ってろ!(横目でひよりを見ると嬉しそうに猿ぐつわをはめ直そうとしていた。) 嬉しかったのか・・・!?
クマー
ひよりは再度、それをハメテしまった。 「ハァハァ」 隣から、こんな声が漏れてきた。 「あ・ん?!」俺は睨みと同時にそいつの顔をみた。 「影山ぁぁぁ?!」 俺は最高に気持ちが悪くなり酒を飲みすぎたせいもあり、影山の顔面に嘔吐してしまった・・・ ひよりはソレをしたまま、俺を涙目で見上げていた。 俺の心臓の鼓動が少し早くなったのが分かった・・・ 「ひより、そんな目で俺を見るな!」 俺は、俺の気持ちを押さえ必死に睨み着けながら怒鳴った
俺の怒鳴り声にひよりは少し怯えた表情を見せると、自らさるぐつわを外して、俺に向かって何か言おうと口を開いた… 「ぼくは…」 駄目だ…ひより!それ以上喋るな! そんな格好で涙声なんてヤバ過ぎるだろ… つーか、俺の理性がヤバイ… その時だった 「酷いよ兄貴!顔射なんて…!!」 影山だ。ゲロまみれの奴の顔が俺目掛けて迫ってくる… 「俺だってまだしたことないのに…」 そういう問題か? つーかお前来るな!まじ寄って来るな!! 汚いし、臭いし…まるでゾンビだ。死臭がする。 あーあ、顔射するならひよりの顔にすればよかったな…(ゲロだけど) どうせ俺なんて… 俺はしがみつてきた影山を迷わず川へ向かって蹴り込んだ。 これで当分は邪魔が入らないはずだ さて、続きをしようかひより… あれ…?いない…… 振り返ると、さっきまでいたはずのひよりが忽然と姿を消していた
最近、ホッパーにさえ変身していない。 腕立て伏せも10回程度で息が上がる。酒で目がかすみ、手が震え。 更年期障害で、体温が高い。食い物が悪いせいか、体力が異常なほど落ちている。 気持ちも晴れず、やる気がない。誰かが言っていた。「今年のライダーはニートです。」 「今年のライダーは心の病に犯される。」ふっ、俺のことか・・・ ひよりの潤んだ目に性欲がわき出してしまうという変態ぶりに、もう、頭も狂っているのか・・・ 高架下でダンボールハウスに身をよせて、泣いた。涙なんて出にほど泣いた。 「く、苦しいよ。かぁあ、ぁちゅあん。」エリートで、女にモテモテでカッコイイ俺の姿は、 どこにもなかった。生きている勝ちなんてない・・・なにか声が聞こえる。 「矢車、そんなに落ち込むな、ボクもこんなになっちゃったけど、生きてる。」 ひ、ひよぉじぃりぃちゃぁん。ひよりが、戻ってきた。なんかジャンプーのイイにおいがする。 「矢車、そんなに困ってるなら・・・」ん?なんか、ひよりが、うるうるした瞳で 俺を見ている。お風呂に入ってきたと言うことは、はっ、抱かれに来たのか? こんな、ダメ人間の俺に・・・もう、俺の欲求は、押さえきれない。 「ボ・・ボクで良かったら、してもイイんだよ・・・」ひより・・本当にいいのか?
思いもよらぬ展開に股間がすぐ元気になった。が‥‥ 「ほら、湿疹が出来ているみたいだから湿疹の薬だ」えっ?ええっ!? 「さっき家に戻ってお風呂に入ってきたんだ。薬のほかにカップ麺や水も持ってきたぞ。」 ああ…そういうこと‥変な期待した俺が馬鹿だったよ「すまない…ひより」 「天道に“あいつらに余計なことしなくていい”ってすごく怒られたんだ…前はあんなんじゃなかったのに」 天道は最近ずっとイライラして話しかけづらいという 「闘いが終わったらまた昔の天道に戻ってくれるかな…」そういってハンカチで目を押さえた。 「兄貴ぃ!」 下流の方から泥まみれの影山がやってきた。 こんだけ酷い目に合わされているのにまた戻って来るとは‥‥学習能力のない弟を持ったもんだ。 「兄貴、お客さんだよ。」影山の隣に神代ぼっちゃまが立っていた。 「兄さん、もしかしたら次の放送日に死ぬかもしれないからお別れを言いに来たんだ…」
ぼっちゃまはついに自分がワームである事を知ったようだ。 「俺が……神代剣とその姉を殺して…今まで嘘の人生を生きていたなんて…信じたくないけど…」 死亡フラグ立ちまくりの展開に、神代は自分の死を覚悟していた。 「兄さん達にも世話になったから恩返ししたいんだ。自分を神代だと偽ってきた償いも含めてね」淋しく微笑むぼっちゃまを見て胸が痛くなった… 俺たちは何日も風呂に入っていないので、銭湯に連れていってくれるそうだ。 ひよりは俺達に気を使ったのか、帰っていった。 「あのシシラーワームの女の子も、自分が人間でないと知ってショックだろうな…」 そう呟くぼっちゃまに、以前の面影は無かった。
「ま、まさか・・・」 俺は一瞬頭が白くなった。 何故なら思い当たる節があるがだ。 最近の俺の息の上がり方、高体温の異常さ、手の震え、何といっても・・・ 日に日に酷く変色してゆく湿疹だ。 下腹部辺りの湿疹は既に、白く膿が出て紫色に変色し、影山にキックをしている度にうずいてしまうのだった。 おかげて脂汗が出てしまう始末・・・ 内心、この状況に触れられる事をかなり恐れていた。 自分でも限界の痛みに達していたから・・・ 「母さん、俺は一体どうしたらいい・・・?」 皆が居る中、俺は心の中で叫び続けた・・・ 「こんなに落ちぶれてスマナイ・・・」 我慢していた涙が土の上に一粒落ちて、こげ茶色の土になった 涙で滲んで綺麗な花に見えた・・・
たぶん、ぼっちゃまも、俺も死ぬのだな・・・ 言葉の行き違いで、どちらが死ぬかわからないが、女も抱いた事のないまま 死んでしまう、ぼっちゃまが可愛そうに思えた。「岬を抱きたいか・・・」 俺は、ボソッとつぶやいだ。「兄さん、俺もう、来週で最後だから、あきらめるよ。」 そうか・・・橋の下でうなだれる俺たち、今日は、太陽すらない、真っ暗な空だった。 「パンちらり寿司でよかったら、ありますよ。岬さんの代わりにどうですか?」 唐突に蓮華が現れると、パンチラり寿司という、とてつもないエロい技を繰り出していた。 「ぼっちゃま、あっちの粗大ゴミと廃材の奥なら誰にも見られないから、童貞を捨ててこい。」 俺はぼっちゃまの背中をポンとたたいた。「兄さん・・・(号泣)!」しょうがないな。 「パンチラり寿司1名様、いいですよ。蓮華の精一杯を受け止めてください。」 なんて、いい子なんだ。とりあえず、ガサゴソし出したので、俺たちは、少し散歩でも 行くことにした。あれ?影山がいない?おい・・・廃材裏から声がする。 「先輩、3Pは、駄目ですよ。パンチラり寿司は、一人前しか・・・」 「いいじゃん、最近、俺もご無沙汰で・・・」「ミサキーヌ・・・・(涙)」 「ダメ・・・これじゃ、ノーパンチラり寿司じゃなですか・・・」 「お寿司には、イナリもあるんだよ。今度は俺のイナリを食べてもらおう。」 「キャー変態です・・・」ドカドコ!ボカドコ! パンツの乗ったお寿司を持ってぼっちゃまが、出てきた。 影山と蓮華が出てこない。「ぼっちゃま、どうした!?」 「レ・ンーゲが、これを食べて元気出してだって・・・」 「二人はどうした?」「兄さん、カ・ゲヤーマが、パンツおろしてた・・・」 ええ、どんな展開?最近、こんなんばっか・・・
「影山の野郎ー!!!一日に何回俺を切れさせれば気が済むんだ!!!」 俺は廃墟裏に猛突進して行った 「あっあっあっ・・・んっ」 薄々、そんな声が漏れてきた 「影山っ!!」 ゴミを退かすとそこには・・・蓮華のスカートの中に手を入れその手首をびしょ濡れにしていた影山がいた。 ふと蓮華を見ると口を影山の首輪で押さえ混まれ声が漏れないよう細工をされていた・・・ 「影山!!」 俺は真っ赤な目になるほど頭に血が登ったのが分かった。 「ご、ごめん兄さん・・ さっきのひよりの興奮がおさまらなかったんだ。」 未だに手を動かしている・・ 俺は、下半身が自然と熱く、硬くなるのを感じた・・・ カワパンがビンビンに張ってしまっていた・・・ その時、蓮華が涙目で助けて欲しそうな顔をしてきた。 「影山!いい加減にしろ!!」 俺は本能に逆らい影山を頭から蹴り飛ばした 濡れた影山の手が羨ましかった
汚れちまったなぁ…このスレも… 最近急に活気づいたかと思ったらこうだもんな… 統率者がそういえば死んだから無理もないが。 とりあえず来年の話をしようか、相棒。
蹴り飛ばしたが、影山の手が、蓮華の股間から放れない。なんて締まりのいい股だ。 いや、違うな・・・ぼっちゃまは、なぜ影山を止めなかったんだ。と振り向くと 蓮華がニコニコして俺の隣にいる。 「矢車元先輩もチラリ寿司食べますか?」ええっ!?てことは、影山と一緒にいるのは・・・ 俺は、視力の落ちた目をこらして見つめた。 「節子!それドロップやない!おはじきやぁ!」byはだしのゲン・・・じゃなかった。 「相棒!それ蓮華と違う!ワームや!」こっちだ。言い間違えた。 影山の手がワームの股間に食いちぎられそうだ。びしょびしょなのは、潮を吹いた からじゃない。影山の出血だった。でも、蓮華に擬態したワームの上半身ヌードの下スカートが あまりにも、リアルだったので、俺は、超、目を凝らして頭の中にスキャニングした。 横にいた蓮華の本物が、恥ずかしそうにしていた。俺は、擬態と蓮華、を交互に見て 楽しんだ。いや違う、擬態・蓮華・擬態・擬態・の順に見た。割と言い胸の形だ。 いや違う。影山をワームから救わねば、 「影山元先輩!手首を私のワイヤーで切り落としますか?それとも、自分で脱出しますか?」 おいおい、2択かよ。影山が即答した。「気持ちいいから、このままで・・・・」 はぁ〜ワームに食われて死ね。内心そう思った。 「私の擬態のまま、裸体をさらしておくわけには、行きません。死んでください。元先輩。」 蓮華が強硬手段に出ようとした。「蓮華、ココは、俺に任せてくれ。」ライダーキックでケチらしてやる。 俺は、転んだふりをして、擬態蓮華の胸に顔を埋めた。もう、大変態だ影山と同レベルだ。 このまま、死んだってイイやぁ。
統率者、本当に死んじまったのか?
「き、気持ちいいな・・・」 そこでふと目が覚めてしまった。 「夢か・・そうだよな?あんな事あるわけないよな・・・」 俺は体調が悪かったせいかワンカップを飲みながら寝ちまっていたらしい。 しかし湿疹が痛む・・・ スッとズボンを降ろし見てみると、ひよりのお陰で湿疹の腫れが少し引いていた。 たしかひよりが言っていた事。天道の奴何をそんなに気を立てているのか・・・? 闇天道と何か関係があるように感じるが・・ イマイチ勘が冴えない ひよりがくれた兄貴塩ラーメンを食いながら、考えた。 「ひよりは無事こっちの世界に戻って来たというのに天道が気を立てているのが不思議だ・・・」 食い終わったら天道に会いに行く事に決めた
天道に会いに行きたいが、なにぶん体力がない。 とりあえず、疲れたので寝とくか、アル中で、手も震えだしてるし、 ぼっちゃま、寝るぞ。一カ所に集まれ・・・ 「俺は、ワームにおいても、頂点に立つ男だ!」 うぎょ、ぼっちゃま、あんた、ある意味統率者だよ・・・ もう、荒れ果てた世界だが、生きていくしかない。とりあえず、一週間は・・・ 統率者は、絶対に生きていると信じたい。 [完] って、かってに終わるなよ・・・
230 :
1/4 :2006/12/23(土) 01:28:32 ID:8bRM6Ypq0
OKクソスレGETだ相棒。 ∧_∧ ∧_∧ (゚/∀ ゚ ) すごいよ、すごすぎるよ兄貴! (メ▼ー▼) / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/ FMV / .| .|____ \/____/ (u ⊃ エロエロエロエロ… ::| /ヽ ::| イヽ .ト、 ::|. / |.| ヽ. ::|. / |.| ヽ ::|-〈 __ || `l_ ::||ヾ||〈  ̄`i ||r‐'''''i| | ::|.|:::|| `--イ |ゝ-イ:|/ ::|.ヾ/.::. | ./ ::| ';:::::┌===┐./ 時に君達私の助けは要らんかな? ::| _〉ヾ ヾ二ソ./ ::| 。 ゝ::::::::`---´:ト。 ::|:ヽ 。ヽ:::::::::::::::::ノ 。 `|:⌒`。 ::|:::ヽ 。ヾ::::::/ 。 ノ:::i `。 ::|:::::::| 。 |:::| 。 /:::::::|ヾ:::::::::) ::|::::::::| . 。 (●) 。 |:::::::::::|、 ::::〈
231 :
2/5 :2006/12/23(土) 01:30:01 ID:8bRM6Ypq0
カエレ ∧_∧ ∧_∧ ( ゚/∀ ゚ ) ウルトラAAスレにカエレ (▼ー▼) / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/ FMV / .| .|____ \/____/ (u ⊃ エロエロエロエロ… >>170辺りであっさり無視されたお前などこのスレには要らんわ!! ∧_∧ ∧_∧ (゚/∀ ゚ ) 兄貴カコイイ! (メ▼ー▼) / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/ FMV / .| .|____ \/____/ (u ⊃ エロエロエロエロ…
232 :
3/5 :2006/12/23(土) 01:31:15 ID:8bRM6Ypq0
::| /ヽ ::| イヽ .ト、 ::|. / |.| ヽ. ::|. / |.| ヽ ::|-〈 __ || `l_ ::||ヾ||〈  ̄`i ||r‐'''''i| | ::|.|:::|| `--イ |ゝ-イ:|/ ::|.ヾ/.::. | ./ マアそう言うな ::| ';:::::┌===┐./ 空気を読まず、すぐエロネタに持っていく奴等は悪質なザラブ星人さ。 ::| _〉ヾ ヾ二ソ./ 奴等はスレを盛り上げる振りをして、スレを乱し荒らすのだ。 ::| 。 ゝ::::::::`---´:ト。 今なら私が退治してやろう。 ::|:ヽ 。ヽ:::::::::::::::::ノ 。 `|:⌒`。 ::|:::ヽ 。ヾ::::::/ 。 ノ:::i `。 ::|:::::::| 。 |:::| 。 /:::::::|ヾ:::::::::) ::|::::::::| . 。 (●) 。 |:::::::::::|、 ::::〈 ライダースレにいきなり出てくるお前もザラブ星人に負けてないけどな。 ∧_∧ ∧_∧ (゚/∀ ゚ ) その通りだよ兄貴! (メ▼ー▼) / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/ FMV / .| .|____ \/____/ (u ⊃ エロエロエロエロ…
233 :
4/5 :2006/12/23(土) 01:33:36 ID:8bRM6Ypq0
,ヘ _,ハ = 、 / `ヽ __ -t __- '´ ヽ, /|! 」 _,.-=' ,.-=' / ノノ'´ ⌒´ __ _,,_ト|! r フ [!|____ ノ⌒ '⌒' /_,. '´ そう言われたからといって悪質宇宙人を見逃すわけにはイカン!! \ゝ---ニ=て r'⌒ハ l__ イ⌒入 _ ̄ _,. '´ 私は行くぞ!!兄弟たちよ吉報を待て!! ヽ,__, ゝ\ニ---┴┴"∠ '´ `ヽ _,. '´ (そしてこのスレは私が頂く!!) ヽ_____ ⌒)ノ__ 彡 } _,. '´  ̄ 'vc\ ヽ__ノ-‐ '´ なんだかあいつが一番悪質な気がするな… ∧_∧ ∧_∧ (゚/∀ ゚ ) 兄貴ノ予感ハアタル! (メ▼ー▼) / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/ FMV / .| .|____ \/____/ (u ⊃ エロエロエロエロ…
234 :
5/5 :2006/12/23(土) 01:35:20 ID:8bRM6Ypq0
十分後… ::| /ヽ ::| イヽ .ト、 ::|. / |.| ヽ. ::|. / |.| ;::) ::|-〈 ,_;:;:;ノ || `l_ ::||ヾ||〈  ̄`i || _;:;::;:;) ::|.|:::|| `--イ |ゝ-イ:|/ ::|.ヾ/.::. | .;::) ::| ';:::::┌=┃┃./ ::| _〉ヾ ヾ二ソ./ ::| 。 ゝ::::::::`---´:ト。 ::|:ヽ 。ヽ:::::::::::::::::ノ 。 `|:⌒` 安心しろ、ザラブ星人は倒した… (やっぱり…) ∧_∧ ∧_∧ ( ゚/∀ ゚ ) 兄貴の苦難はもうちょっとだけ続くんじゃ。 (;▼ー▼) / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/ FMV / .| .|____ \/____/ (u ⊃ エロエロエロエロ…
235 :
1 :2006/12/23(土) 09:22:17 ID:BE0vmpgL0
無粋な真似はするまいと思っていたが…
お約束さえ守れぬなら、仕方あるまい…
タイム・ヴェント
>>214 までを活かし、
>>215 以下は消えてもらう…
乙乙乙 了解
乙 了解 タイム・ヴェントが施行されたか…
以前の現役メンバーも、もうOB化してるのか?自分もそうだが。
>>1 の呼びかけに答えては、くれまいか。エンディングまで、あまり時間がない。
矢車さんの1日を素晴らしい日々にしたい。以上だ。
オケ。 クリスマスをホッパーカラーに彩ろう。
そういうことなら、俺も立候補する!
俺も、復帰させてもらうぜ。 クリスマスは矢車さんといっしょに過ごせそうだ。
しょうがねえなぁ〜。俺も現役復帰してやるぜ。 野郎共、これが最後の戦いになりそうだ。
そろそろ、力を合わせてやりますか! 懐かしいな、このドキドキ
諸兄、流れd切り済みません。 単独長編 【明日花】 全15レス 投入します。
245 :
明日花 1 :2006/12/24(日) 08:42:17 ID:+h5DMsfN0
風が冷たい季節になった。 「寒くなったら、お揃いでこれ着て歩こうね」 そう言っていたお前はもう居ない。たった半年ばかり前の事だと言うのに── 5月── ZECTから追われた俺は、それでも奴ら、マスクドライダー達に関わる情報を何とか 得たい、そう言う場で働きたいと必死に動き回っていた。 しかし、そんな願いが簡単に叶う筈もなく、徒労に終わる虚しい日々が相次ぎ、ある 日、俺はさんざん飲み歩いた挙句に酔い潰れると言う、大失態をしてしまった── 「う……」 気分も身体もどんよりとむくんでいた。酷くはないが。完全に飲み過ぎ、二日酔いだ。 目を開けぬまま、布団の中で伸びをしかけ、ふと流れてくる粥の匂いに気が付いた。 研修所時代を懐かしく思い出した。あの頃は、よくこんな風に、部屋まで朝御飯の 匂いが漂って来たものだ。 そう言えば、布団の感触もどことなく俺のとは違う。誰の所へ迷惑を掛けたんだろう。 目を開けて驚いた。知り合いの誰の部屋とも全く違う、と言ってホテルでもない、ごく 普通の家の和室で俺は布団に横になっていた。 一気に半身を起すと、頭が鈍く痛み、胸が少しむかつく。 その時、襖がからりと開き、優しい声と同時に、よく冷えたスポーツドリンクが差し出 された。 「大丈夫?昨夜はだいぶ過してたみたいね」 俺より幾つか年上そうな女性が、心配げに俺を見ていた 「あ、ここは…?」 「私の家。心配しないで」 どうぞ、と再び彼女は俺にスポーツドリンクを勧め、喉がカラカラだった俺は、礼を 言ってコップを受け取り、一気に飲み干した。 「お代わりは要る?」 「いや、もういい」 そう言ってから、俺はまだ自分が名乗っていなかった事に気が付いた。
246 :
明日花 2 :2006/12/24(日) 08:43:00 ID:+h5DMsfN0
「俺の名は、矢車想。矢の車に、相思う心の想だ」 「いい名前ね。私は大津明日花。大きい津に、明日の花と書くわ」 「大津さんか。その、俺は君の家族にずいぶん迷惑を掛けたんだろうな」 俺がそう言うと、彼女はくすっと笑った。 「本当に、何も憶えてないのね。あなたをここへ運んだのは私。」 「え?」 「あなたがお店に入って来た時、もうずいぶん酔ってて、それでもロックを2杯飲んで、 そこで寝こんじゃったのよ。閉店になって、店の人や他の人も表へ放り出しておけっ て言ったけど、この季節まだ夜は冷えるしね。次の日凍死でもされてたら、寝覚めが 悪いじゃない」彼女は悪戯っぽく笑った。 「それは済まなかった。申し訳ない」 俺が頭を下げると、彼女は幾分慌てて 「やだ、いいのよ。私が勝手にした事なんだし」 その時、俺の腹が鳴った。 「ふふっ」再び彼女は笑い、「あなたの口に合うかどうかわからないけど、お粥を炊い てみたの。良かったら食べていって」 答える前に、再び腹が鳴った。 彼女のお粥は塩加減がなかなかいい味だった。 「たぶん、お店から家までは何も落してないと思うんだけど、持ち物よく確かめてね」 そして彼女は、俺が最後にいた店と、そこから乗ったタクシーの名刺を俺に寄越した が、財布もカードも鍵も、何一つ失した物は無かった。 帰り道、ゆっくりと歩きながら、俺はぼんやりした頭で大津明日花の事を考えていた。 今時、見ず知らずの酔っ払いを連れ帰って、世話を焼いてくれるなんて… 見ず知らず?思わずギクリとした。もしも、彼女の行動が善意からではなく、俺が元 ZECTのメンバーと知っての事だったら…?ワーム?!冷や汗が出た。まさか、な… ああ、まさか。俺は頭を振り、その考えを追い払った。
247 :
明日花 2 :2006/12/24(日) 08:43:33 ID:+h5DMsfN0
遂に、部屋の明け渡し期限が来てしまった。 前々からわかっていた事だが、まだ日にちは有るとタカをくくり、後回しにして来た 所為だ。最近の悪い癖で、何かに集中すると他の物が目に入らなくなってしまう。 最低限度の物だけを鞄に詰めたものの、行く当ては何処にもない。 余り遠くへ離れてしまっては、追う物も追えなくなる。 幾つかの物件を当たってみたが、思わしいものが無いまま、日が暮れてしまった。 とりあえず、今夜のねぐらを探さなくてはいけない。大きなターミナルのある辺りまで 出てみよう。そう決めて、券売機の方へ一歩踏み出した時だった。 改札口から吐き出される人混みの中に、大津明日花がいた。 最初、向こうは全く気付いていなかったが、やがて俺の視線に気付き、彼女は一瞬 あれ?と言うような顔をしたが、すぐに笑みを浮かべてこちらへ近づいて来た。 「やあ」俺は軽く片手を上げて挨拶する。「こんばんは、この間はどうも」 「こんばんは」彼女は挨拶を返しながら、俺の姿をまじまじと見、「出張?それとも旅行 にでも?」と聞いて来た。 「いや」一瞬、俺は答えるのを躊躇った。もし、この女がワームだったら…だが、物事 はなるようにしかならない。「仕事を失くして、帰る部屋も無くなったんだ」 「まあ…」彼女の目が真ん丸く見開かれる。「で、何か当ては有るの?」 「無い。全然」 彼女は少し考え、それから口を開いた。「えー、朝食はトーストとコーヒーか紅茶、お 昼は無し、夕食は大体デパ地下物かホカ弁。それでも良ければ、しばらく家に下宿 する?もちろん、あなたがいい所を見つけたら、何時でも移ってもらって構わないし」 予想していた通りの答えが返って来た。 「それは…」俺は言い淀むふりをした。 「ああ、そうよね。迷惑な話よね。ごめんなさい、変な事言って」 「いや、すごく有り難い申し出なんだが、つまりその…」
248 :
明日花 4 :2006/12/24(日) 08:44:05 ID:+h5DMsfN0
首を傾げた彼女が、はっと何かに思い当たったように、自分の口を手で隠した。 「…やだ、ごめんなさい。そんな意味じゃなかったのよ」 「いや、俺が言いたかったのは、その、女性の一人暮らしの所へ男が転がり込むって 言うのはちょっとマズイんじゃないかと…」 「そうね、あなたが変に思われてしまうわ」彼女はごめんなさいを繰り返した。 「俺はいいんだ、別に何と思われたって。でも、君はそうは行かないだろう?」 「あら」彼女は意外そうな顔をした。「私は別に構わないわ」 「本当に?」と尋ねると「本当よ」ときっぱりした返事が返って来る。 俺は少し考え、そして決心した風を装って彼女に告げた。 「…じゃあ、好意に甘えさせてもらっていいかな?」 「ええ、喜んで」彼女はにっこりと微笑んだ。「そうと決まったら、さあ、帰りましょ。途中 で買い物するけど、付き合ってね」 彼女と並んで歩き出しながら、俺は彼女に聞いてみた。 「もし、俺が結婚詐欺だったらどうする?」 「どうもしないわ。それに、あなたはそんな人じゃないと思うし」 「何故?まだたった2回しか会ってないのに、どうしてそう思う?」 「ふふふ」と彼女は笑い、「これでも人を見る目は有るつもりよ」 「ふうーん…けど、それはちょっとショックだな」 俺がそう言うと、彼女は意外そうな顔をした。「あら、どうして?」 「一つ屋根の下に女性と暮らして手も出さない、安全パイだと思われた訳だろ?」 「あははは」と彼女は明るい声で笑った。「そうねえ、恋人だったら手出しして欲しい けど、あなたは私の恋人役にはもったいないわ」 「そうかなあ?」 「ええ。その代わり、弟になってくれない?私、姉貴風って吹かせてみたかったの」 「弟、か…わかった、今から俺は君の弟だ」 彼女はそれを聞くと、すごく嬉しそうに笑った。
249 :
明日花 5 :2006/12/24(日) 08:44:40 ID:+h5DMsfN0
そんな経緯で始まった、大津明日花との生活は極々平凡なものだった。 彼女は町の工務店に勤めるOLで、毎朝6時に起床、7時15分に家を出、帰りはだい たい7時過ぎ。奇数土曜日と日・祝祭日が休み。そんな判で押したような生活が続く。 俺は相変わらずマスクドライダー計画に関わる仕事を探しつつ、一方で彼女の生活を 探った。自分の仕事に関しては、一向に光は見えて来ず、彼女の方も別に怪しい点は 見受けられない。俺の勘繰り過ぎだったんだろうか? 俺が時折夕食を作ると、彼女は申し訳ながりながら、とても喜んで何一つ残さず、 量的に作り過ぎたと思える分まできれいに平らげる。その時の他愛の無い会話も、 家庭や家族を忘れかけていた俺には、とても心温まる事だった。 しかし彼女は、俺が話そうとしなかった所為もあるが、決して俺の過去の話を尋ねよう とはせず、自分の過去もまた話そうとはしなかった。 そこが、俺にとって、疑いを捨て切れない点だった。 ただ、そんな日々の暮らしの中で、次第に俺の心の一部で、マスクドライダー計画に 拘る事への虚しさが頭をもたげて来始めた。 今更俺がそこに関われたとして、俺に何が出来るのか。 ザビーの資格者では有ったが、ただそれだけ。ZECTを離れた今、そんな事に何の 意味も価値もない。いっそ全てを忘れ、市井の名も無い平凡な男としてやり直そうか。 だが、そうするには、俺は余りにも多くの事を見聞きしてしまった。何も知らない一般 人と同じように感じ、振舞う事は出来ないだろう。だからと言って、再び運良くマスクド ライダー計画に近付けた所で、以前と同様に働けるとは限らないし、第一ザビーすら もう俺の物ではない。では、俺に何が出来るのか。普通の男として暮らせるか。 思いは堂々巡りを繰り返し、俺は精神的にほとほとくたびれてしまった。 なんとなく、気分転換に入ったパチンコは、つまらなかったがいい時間潰しにはなり、 そこで稼げた幾許かの小遣いで、俺は町へ飲みに出掛けた。 そしてその夜、少し酔って帰った俺に明日花は心配げな顔を見せたが、何も言わず、 俺も彼女に「おやすみ」だけを言って自室に引き上げた。
250 :
明日花 6 :2006/12/24(日) 08:45:12 ID:+h5DMsfN0
あれから自分でも驚く程、何もかもがどうでも良くなってしまった。 適当な時間に起きてパチンコに行き、少し日銭を稼いで、夜それで飲みに行く。 明日花は心配そうだが何も言わず、俺も何も言わなかった。 あと数日で7月になろうとしていた。 キッチンへ行くと、ちょうど明日花がコーヒーを淹れたところだった。 「あら、おはよう。コーヒー飲む?」 彼女がにこっと笑いながら問いかけて来た。うん、と頷きながら俺は椅子に掛けた。 「はい、どうぞ」 「ありがとう」 こんな風に言葉を交わすのは、何日かぶりの事だった。 「ねえ、想」明日花の目がまっすぐ俺を見つめていた。 「うん?」(来るか…?)俺は、ここしばらくの行状について何か言われるのかと思い、 少し身構えた。 「今日、何か予定ある?」 「別に。有ると言えば有るが、無いと言えば無い」 正直に言えば、出歩きたい気分ではない。きっと声にも現われていただろう。だが、 彼女は明るい声で言った。 「どっちでもいいって事ね。じゃあ、ちょっと付き合ってくれない?」 「何処へ?」ぶっきらぼうな俺の返事に、彼女は気を悪くした様子も無い。 「フリマ。この先の河川敷公園でやってるんだけど、規模が大きいから、そこそこ掘り 出し物があるの。見てるだけでも楽しいよ」 嫌だと言えば、彼女はがっかりしながらも、“あら、そう”とあっさり引き下がるだろう。 そう言う女だ。だが、毎日パチンコと言うのも少々飽きた所だったし。 「…行ってもいい」
251 :
明日花 7 :2006/12/24(日) 08:47:09 ID:+h5DMsfN0
外は、もう夏だった。 Tシャツから出た腕を、日光がじりじり焼いて行く。 草の匂いのする土手の上を、川風に吹かれながら並んで歩いていると、何だかとても 懐かしい感じがして、心が落ち着いてくるのを自分でも感じていた。 「帽子が要るわね」日差しに目を細めた俺に、明日花が言う。 「ああ、でも俺、帽子似合わないからなあ」 「あら、そうでもないんじゃない?じっくり探してみれば?」 「そうだなぁ」 フリマは確かに、一寸した規模のものだった。 俺達は幾つもの店を回って、先ず帽子をゲットした。続いて、何かいい物はないかと 探していると、不意に明日花が俺の手を引っ張った。 「ねえ、想。ちょっと、あれどう?」 彼女が俺を引っ張って行ったのは、橋の下の日陰で衣料やシルバーアクセサリーを 扱っている店(?)だった。 そこで売られていた、膝下まである黒皮のロングコートを明日花は手に取り、 「これ、あなたに似合うと思うけど?」 俺が躊躇っていると、すかさず店番の若者が口を出した。 「あ、どぞ、羽織ってみて下さい」 仕方なく羽織ってみると、サイズはちょうどいい。 「かっけえぇー!!似合い過ぎですよ!」 「あ、私これ」明日花が女物の黒皮のロングコートを手に取った。 「あ、イイ!嵌ってます!」 売らんが為の褒め言葉だと思い、俺は苦笑していたが、彼女は嬉しかったようで、即 その2着を買うことに決めてしまった。 「ありがとうございます。これ、おまけっす」 若者は売り物のシルバーアクセサリーの中から、大き目の飾りの付いた一対のネック レスを一緒に包んでくれた。 「寒くなったら、お揃いでこれ着て歩こうね」そう言って明日花はにっこり笑った。
252 :
明日花 8 :2006/12/24(日) 08:47:51 ID:+h5DMsfN0
その後、山程歩き回ってほんの少し物を買い、俺達は帰路に着いた。 今朝より、俺の気持ちはだいぶ穏やかになっていた。 ゆっくり歩きながら、俺は明日花に声を掛けた。 「…なあ、聞いていいか?」 「何?」 「どうして俺を拾ってくれたんだ?」ずっと気になっていた事だった。 「あはは、あなたがイケメンだったからよ」軽く明日花は笑い飛ばした。 「茶化すなよ、真面目に聞いてるんだから」 俺がそう言うと、彼女は真顔に戻ってごめんなさいと小声で言った。 「わからないわ、自分でも。ただ、あなたがすごく傷ついてるような気がして…なんて 言えばいいのか分からないけど、そのまま捨てて置けなくて…」 「同情してくれた訳か」 「違う。私は人に同情出来るような立場じゃない」 明日花が足を止め、俺もまた立ち止まった。 「違うんだ、明日花。俺は君に感謝してる。何もかも失くし、ボロボロだった俺に君が 手を差し伸べてくれたから、今、俺はここにいる」 「想…」 「最初は君の事を少し疑っていた、俺の前の仕事に関わる人間じゃないかと思って。 でも、今はそんな事はどうでも良くなった」 明日花が真っ直ぐに俺を見詰めていた。 「弟はこの場で止める。明日花、俺はお前を愛してる」 彼女は少しの間無言で居たが、やがてゆっくりと口を開いた。 「…ありがとう、嬉しいわ、凄く」 「明日花」俺は彼女を抱き締めようと一歩踏み出した。 「でも、駄目よ。勤め先が見付かるまでは、あなたは弟」 …痛い一言だった。
253 :
明日花 9 :2006/12/24(日) 08:48:36 ID:+h5DMsfN0
7月に入って降り続いていた雨がようやく止んだ日、明日花にボーナスが出た。 二人で、いつもよりほんの少しだけ贅沢なメシを食った。 その帰り道、鉄道の高架沿いの道路を歩いている時だった。 俺の感が何か異常事態を告げていた。 明日花も何かを感じ取ったのか、不意に立ち止まる。 ざざざっ!! 聞きなれたコンバットブーツの足音と共に現われ、俺達の前後を塞いだのはゼクト ルーパー達。しかもその装備は全て燻し銀色に輝いている。 プラチナム! 三島直属のゼクトルーパーで、その実力はシャドウをも凌ぐと言われていたチームだ。 何故こいつらがここに?! 前方の人垣が割れ、ゆっくりと三島が姿を現した。 「まさか、ZECTを逃げ出した奴と、ZECTを追われたヤツが一緒にいようとは…」 えっ?一瞬、俺と明日花は顔を見合わせた。 「なんだ、矢車。貴様、知らなかったのか?」 「やめてッ!」明日花が悲鳴に近い声を上げた。 しかし、三島は冷酷に言い放った。 「お前の隣の女のようなモノは、人間とワームの合いの子だ。試験管生まれのな」 「なに…」合いの子?試験管生まれ?呆然とする俺に、三島は言葉を続けた。 「今から35年前の事だ。人類とワームの接触が始まり、その中で実験は始められた。 試体の数は約12,000体。だが、生後5年を越えたものは8体しか居なかった」 そして三島は明日花ににやりと笑いかけた。 「bP0824、お前の隣にいる男はかつて我々の仲間であり、ゼクトルーパーを率いて ワームの殲滅に力を注いでいた男だ」 「そんな事、関係ないわ」 明日花が言い返すと、三島はそれを鼻先でせせら笑い、懐から小さなリモコンらしき 物を取り出してスイッチを押した。途端に明日花が悲鳴を上げ、のた打ち回る。 「ダメ!見ないで、私を見ないでっ!」
254 :
明日花 10 :2006/12/24(日) 08:49:12 ID:+h5DMsfN0
「明日花!」 抱き締める俺の腕の中で、明日花の姿は見る見る、青く美しく輝くモルフォ蝶の姿を したワームへと変化を遂げた。 「明日花!」 「想…」大きな複眼が涙に潤んでいた。 「そのモルフォワームから離れろ、矢車」 「明日花をどうする気だ?」 「アスカ?ふっ、まだその化物を人間扱いするのか。まあ、いい。そいつは実験体と しても貴重だが、ワームとしても貴重種だから大切に保護してやるのさ、ZECTで」 「嫌だと言ったら?」 「頂いて行くさ、貴様がどう言おうとな」 ジャキッ! プラチナム達が一斉にマシンガンブレードを構えた。背中を冷や汗が流れる。 「待って、ZECTに戻るわ。だから、この人には手を出さないで」 「明日花!」 明日花は俺に早口の小声で囁いた。 「大丈夫、必ず逃げ出すわ。だから、先に逃げてて。あなたの許へ絶対に戻るから。 蝶々だもの、香には敏感なのよ」 三島がリモコンを持ったままの左手をしゃくると、後ろのプラチナム達が前進し始めた。 そして、俺たちの真後ろに来ると、一人がマシンガンブレードで明日花の背を突付き、 前進を促した。 「じゃあね、想。元気で」いつもの明日花の明るい声だった。 彼女はプラチナム達を従えるように、胸を張って歩き、三島の前に立った。 三島がにやりと笑い、傍らのプラチナムが持っていた箱を開けさせた。中に入っていた のは、対ワーム用に開発されていた特殊手錠だった。 がちゃり、と明日花の手首に重々しい手錠が掛かった時、三島が言った。 「やれ」
255 :
明日花 11 :2006/12/24(日) 08:50:00 ID:+h5DMsfN0
すかさず振り返ったプラチナムを、明日花の触覚が襲い、青白い火花が散った。 明日花の触覚に触れられると、高圧電流に触れたような状態になるらしい。 その一瞬の虚を見逃さず、彼女は手錠されたままの両手を握り合わせ、三島に打ち 掛かった。しかし、三島もさるもの、それを払い退けて明日花に回し蹴りを食らわす。 明日花はその蹴りを手錠で受け止めた。 「しまったっ!」 オレンジ色の火花が四方へ散り、手錠が派手に爆発する。 「きゃっ!」 「明日花!」 俺は彼女の許へ駆け寄った。これほど至近距離では、同士討ちになるから銃は使え ない。そう踏んだからで、格闘なら俺も多少腕に覚えがある。 そうして入り乱れている間に、さっきは俺達の前方にあった、奴らが乗ってきたらしい 車が今は背後にある事に俺は気付いた。何とかあそこまで辿り着ければ… だが、多少人数が減ると、厄介な事に奴等は三島の前に集まり、楯状になってマシン ガンブレードを撃ち始めた。 しかし、明日花の翅は銃弾をあっさり跳ね除ける。この間に車を、と思った時だった。 「話には聞いていたが、それ程とは…」 プラチナム達の前に出て来た三島が、右手首を露にした。 ザビーブレス。そして聞き覚えのある微かな唸り。ザビーゼクター。 「変身!」 俺の目の前で、三島は見る見る仮面ライダーザビーへと変身し、マスクドフォームを すぐに解除してライダーフォームへとキャストオフした。 明日花はザビーに背を向け、奴のキャストオフ片から俺を守る。 「想、下がっていて」と言いながら、彼女も振り向きざま反撃に出たのだが、背を向け ていた分の遅れが大きかった。 「えいっ!」 既に彼女を射程圏内に捉えていたザビーのパンチを2発ボディに食らい、更にキック まで食らって彼女は後ろへすっ飛んだ。
256 :
明日花 12 :2006/12/24(日) 08:50:31 ID:+h5DMsfN0
「明日花!」駆け寄ろうとする俺を、彼女は大きく息をしながら制止した。 「大丈夫よ、想。平気。離れてて」 「さあ、世話を焼かせるな。こっちへ来い。恋しい男と一緒がいいなら、そいつも一緒に 連れて帰ってやるから」余裕たっぷりなザビーの声。「もっとも、人間は死体でも全く かまわんが」 その一言が、明日花の力を奮い起こさせた。 「うっ、く…」呻きながら立ち上がる彼女の触覚が虹色に輝き始める。 「ほぉ、まだわからんのか」ザビーの右手にライダースティングが現われた。 「ダメだ、明日花。あれを食らったら、おまえ、ひとたまりもないぞ!逃げろ!」 俺はただ叫ぶしか出来なかった。 だが、明日花は逃げなかった。腰を低くして身構え、触覚からパチパチ小さな火花を 無数にちらせたままじっとしている。 「ライダーァアアア」ザビーが叫びながら突進して来た。「スティ…」 明日花の左右の触覚の先端がすっと合わさり、その瞬間、電磁キャノンの激しい奔 流がザビーを撃ち、プラチナム達の所まですっ飛ばした。 「う、あ…」呻きながら横たわるザビーの変身が解除され、三島の姿が現われる。 それを見た明日花は奴らに背を向け、その翅を激しく震わせ始めた。 白っぽい、細かな粉が、すぐさま濃い霧のように辺りに立ち込める。 毒煙か?と右往左往するプラチナムたちの姿も、すぐに見えなくなってしまう。 彼女は、俺にだけ聞こえるような小さな声で言った。 「想、粉塵爆発を起こさせるわ。危険だから伏せて」 「わかった」 俺が彼女の言う通り、地面に伏せ、安全姿勢をとったのを見届けてから、明日花は 触覚から小さな紫電を飛ばせた。 ドォーオオオン……!!腹に響く轟音が辺りを揺るがせる。 俺が目を開けると、人の姿に戻った明日花が道路に横たわっていた。 向こう側では、三島もプラチナム達も道路に倒れていて、立っている者は俺の他に 誰もいない。
257 :
明日花 13 :2006/12/24(日) 08:51:20 ID:+h5DMsfN0
俺は明日花に駆け寄った。 「明日花!明日花!しっかりしろ、逃げるぞ」 そう言って抱き起こすと、彼女はうっすら目を開け、にこっと微笑んでかぶりを振った。 「ダメよ、想。私は行けない」 「大丈夫だ、俺がいる。俺が連れて逃げてやる。何処までも、何処までも、絶対に」 明日花は再びかぶりを振った。 「聞いて、私ね、大怪我しちゃったから…今動かされたらきっと死ぬわ」 「死ぬなんて馬鹿な事言うな。俺と生きよう」 「困った、人ね」だんだん明日花の息が苦しそうになってくる。「私だって、生きたい… だから…あなた先に、逃げて…私は必ず…あなたの所へ行くから」 「明日花…」 「早く、行って…あなたが捕まっ…たら、私が…逃げられ…なくなっ…ちゃう…」 「明日花…」 「…想、早く…」 「…わかった、先に行く」俺がそう言うと、明日花はやっと安心したように微笑んだ。 俺はそんな彼女が愛しくて、髪を撫でてやりながらそっと唇を重ねた。 「…想、愛してる…」それが彼女の最後の言葉だった。 明日花の身体をそっと地面に横たえてやると、彼女の姿は再びモルフォワームに戻り、 やがて、緑の炎を発して静かに燃え始めた。 その炎を見ながら、俺はとてつもない怒りを覚えた。 明日花が、一体何をした?たまたま、ワームに生まれついただけ。何の見返りも求め ず、他人に笑顔を向け、救いの手を伸ばすこの心優しい女が、こんな風に命を落とさ ねばならなかった理由は、責任は、一体何処にある?! 明日花はあっけなく燃え尽き、俺は軽く目を閉じ合掌した。 「明日花、ゆっくり眠れ」 それから、ZECTの車を駆り、急いで俺達の家に戻った。 鍵穴に鍵を入れ、回した瞬間、轟音と爆風が俺を襲った──
258 :
明日花 14 :2006/12/24(日) 08:52:21 ID:+h5DMsfN0
──気が付くと俺は、見知らぬ神社の軒下に横たわっていた。 「ここは…、俺は…」(そうだ、俺は確か、家で爆発に巻き込まれて) がば、と起き直ると、俺の体の上に掛けられていた黒皮のコートが、はらりと落ちた。 それはいつかフリマで買ったあのコートだったが、片袖が肩から千切れていた。俺も、 上に着ていた半袖シャツは影もなく、その下に着ていたタンクトップさえずたぼろ。 「おお、気が付いたか」俺から少し離れた所に、同じ顔をした老人が二人、座っていた。 「済まない、それだけしか持ち出せなかったよ」 「あなた達は?」 「その昔、彼女と一緒にZECTを逃げ出した者だよ。」 (では、この二人も…)なんと言えばいいか、言葉が出ない。 「信じられないか。まあ、無理もないが、これでも彼女とは同い年だ」 彼女と同い年?俺は思わず二人の顔を見直した。彼らはどう見ても、明日花の父親 以上の年齢に見えた。彼らは代わる代わるに話し始める。 「僕ら兄弟は人類の血が濃くて、彼女のように変身出来なかった。変身する為には、 ゼクターの補助が必要だった」 「しかし、それも時間の問題だったよ。僕らは実験室で生まれた偶然の産物。普通の 人間より細胞が成長するのも早かった代わり、劣化するのも早くてね」 「逃げ出す時も、彼女にはずいぶん迷惑を掛けた」 「ああ、僕らを庇ってキャノンの集中砲火を肩に浴び、二度と飛べなくなってしまった」 如何にも、明日花らしい…俺には容易に想像出来た。 二人が立ち上がり、それぞれが俺に何かを差し出した。 「明日花に優しくしてやってくれてありがとう」 「これを君に託すよ、僕らが使っていたゼクターだ。君なら使える」 「こっちがキックホッパーで、あっちがパンチホッパー」 「君の思うように使ってくれ」 俺は黙ってそれらを受け取った。 (明日花…)俺の胸に別な炎が生まれた。 <完>
ごめんなさい。 3話目のタイトルが【明日花 2】のままでした。 あと、話数を自分で数え間違えていました。全14話です。 それから、流れに関係なく投入してしまった事、改めてお詫びします。 どうもすみませんでした。
今日は久しぶりに変身してかっこいいところもみせられた…でもまた傷か増えちまった。 「兄貴ぃ…神代の奴死んじまったみたいだよ。天道がとどめをさしたって…」 「…そうか」 もう最終戦が始まっている生き残る力を持つ者だけが明日を手に入れるのだ。 「次の闘いにそなえて傷の手当てをするぞ。」 「はい、兄貴!」
261 :
乃木 :2006/12/24(日) 21:46:22 ID:LwV0DD8GO
矢車の1日スレ諸君〜 乙!(^O^)/
262 :
1/2 :2006/12/24(日) 23:48:43 ID:i93rqRCK0
俺達は橋の下から、廃墟のビルへと住まいを変えていた。 さすがに、橋の下はこの季節つらい。 だが、このビルとて、廃墟。 橋の下よりはいくぶんマシだが、吹き抜ける風は、容赦がない。 「何か、段ボールでも探して来よう」 オレが立ち上がろうとすると、影山が押しとどめた。 「いいって、兄貴。オレ、すっかりいいみたい。 オレ、行ってくるよ。このビルの下に、でかい箱見かけたんだ。 大きすぎて一人で運べない時、兄貴呼ぶからさ、休んでてよ。 まだ痛むんだろう?」 影山は下りて行った。 正直、昼間のワーム戦で、乃木は何とか二人で倒せたが、その後の雑魚ワームどもの数。 息つく暇もないほどだった。 先にへばり掛けていた影山をかばいつつ応戦したものの、アルコールのせいか、持久力が落ちている。 どうにか、相手は殲滅したものの、さすがのオレにもちと堪えた。 「お〜〜〜〜い、兄貴、ちょっと来てくれよ〜〜〜〜」 段ボールが見つかったのか。 二人で運ぶほど大きなものならば有り難い。 オレは、身体にくすぶる痛みを無視して、ことさら平常のごとく起きあがる。
263 :
2/2 :2006/12/24(日) 23:49:50 ID:i93rqRCK0
ビルを出て、影山の手をふる方に行くと、確かに巨大な段ボールが。 「あの、兄貴、これ。」 「これだけあれば、二人でも寝られる……」 段ボールに何か書いてある。 「もらってください」 中を覗いた。 バイクが一台、入っている。 「何だ、こいつ……」 その時、バイクが変形して、人型ロボットになった。 ロボットは、オレに紙切れを手渡した。 「ボクの名はオートバジン。スマートブレイン社製のライダー支援ロボットです。 ですが、ボクの所有者のライダーは、ボクが職務上、ライダーを守るように設計されているので、 防衛機能が働いたり、いろいろ支援をするのですが、その度に殴る蹴るの暴行を……。 それに、満足に手入れもしてもらえません。 あんなライダーはもう嫌です。貰って下さい。 ………と本人が申しております。どうか、可愛がってね。 洗濯屋 真理より」 矢車は、頭を抱えた。 「兄貴、すごい、すごいよ、これ、バイクでロボットだ。 これで俺達も、ちゃんとしたバイクに乗ったライダーっぽいよ」 影山は素直に喜んでいるが……… とりあえず、オレは、バイクを箱から出すと、バイクをその場に置いて、段ボールをビルの中に運ぶ事にした。
265 :
名無しより愛をこめて :2006/12/25(月) 07:42:26 ID:uq+JNdgu0
もう一度、光ってヤツを見てみるか…
266 :
葵 :2006/12/26(火) 23:44:19 ID:3XygN8+U0
単独長編 【葵】 全10レス 投入します。 明日花の後の話を勝手に作りました。
267 :
葵 01 :2006/12/26(火) 23:45:27 ID:3XygN8+U0
最愛の人を失ってからの俺は荒みきっていた。 八月の土砂降りの雨が、俺の涙さえも否定するように降り続いた。 俺は、繁華街の人の群れを逆行して歩く毎日だ。落伍者、無職、路上生活者、 どんな罵声も心地よかった。腰を曲げ低い姿勢で足を引きづりながら、 人をうらやましそうな目で見ながら歩いた。お前らは、いいよな。どうせ、俺なんて・・・ 俺は、一人の女に彼女の面影を見つけ後をつけた。キャバクラ勤めの女だった。 3日ほど尾行し、偶然を装いナンパまがいの行為で彼女の家に転がり込んだ。 (イケメンの俺にとってこんな事は、朝飯前だ。) 自分勝手な理由で彼女を俺のものにした。 「俺の名は、矢車想。矢の車に、相思う心の想だ」 「あたしは、日向葵(ひなた・あおい)みんな、ヒマワリと間違えるの・・・」 俺は、最愛の人の面影を彼女に重ねながら生きていくことにした。 しかし、本当の日向葵を見ようとしなかった俺と彼女の生活は、 そう長くは続かなかった。
268 :
葵 02 :2006/12/26(火) 23:46:12 ID:3XygN8+U0
アオイは外見も中身も最愛の人に似ていた。だけど、少しでも違いを見つけると 俺は、酔った勢いで「だから、お前は、違うんだよ。」と絡み暴力をふるう毎日だった。 それでも、アオイは俺に着いてきた。「想さん、ココに今日のごはん代置いていくね。」 彼女は、1万円を机の上に置いて仕事に出かけた。俺が、毎日、ギャンブルに明け暮れて 全部スって返ってきても、何も言わずに飯を作ってくれた。ごはん代と言いつつ、飯を 食わないで、全部ギャンブルにつぎ込んでいる俺に飯を作ってくれるのだ。 俺は、そんな、優しさにアグラをかいていたのだ。 「想さん、ごはん代置いていくね。」いつからか、1万円から2万円に、 どんなに贅沢な飯をくっても2万円って、アオイに全てを見透かされているようだ。 ギャンブルですって、もうけた日には、パァーッと派手に使っている。 ウジ虫のように生きている俺だ。今日もパチンコで10万勝った。派手に遊ぼうと 繁華街に繰り出した。
269 :
葵 03 :2006/12/26(火) 23:46:48 ID:3XygN8+U0
「おおっ、矢車さん今日も派手だね!」アオイの勤めるキャバクラの店長だ。 俺は、無視して通り過ぎようと思った。いつも、おちょくって来るやな奴だ。 「アオイちゃん辞めたんだよ。うちの店。」えっ?なんでだ。今日も俺に・・・ 「店長、アオイの奴、今何やってるんだ?」俺は、聞き返した。 「いやぁ、なんでも、お金が必要だから、もっと稼げる仕事をするって。」 俺のために・・・まさか。なんで。俺なんかのために・・・ 自暴自棄になりながら、ワンカップの酒をかっくらって、視界を斜めにしながら 歩いた。「アオイッ!!!」俺は、見知らぬ街を叫びながら徘徊した。 明け方、アパートに戻ると置き手紙があった。 「今日から仕事のシフトを増やしたので、帰りは夜中になりそうです。 ごはん代置いていきます。好きなように使ってください。」 机の上に3万円が置いてあった。 朝早くから夜遅くまで、俺のために働いて、傷つきながら働いて、 その金で俺は、やりたい放題・・・ホント情けない。 彼女の優しさが、俺を知らぬ間に追いつめていった。
270 :
葵 04 :2006/12/26(火) 23:47:34 ID:3XygN8+U0
何か、俺にできることを・・・そうだ疲れて返ってくる彼女に 飯を作ってやろう・・・麻婆豆腐かな。 俺は、昔なじみの豆腐屋に豆腐を買いに出かけることにした。 豆腐を2丁買って帰る途中、ワームに襲われている子供がいた。 普段なら無視するところだが、俺は奴らの前に飛び出した。 最近の荒れた生活のせいで、蹴りさえまともに繰り出せない。 3匹ほどのワームにのされ、意識を失った。 薄暗い景色と冷たい地面の感触に意識を取り戻した頃には、 2日以上時が過ぎていた。はっ、豆腐・・・俺の豆腐は!? そこには、ボロボロになった袋とへこんだボールの器だけが転がっていた。 まるで俺の人生を見ているようだった。
271 :
葵 05 :2006/12/26(火) 23:50:02 ID:3XygN8+U0
俺は帰ってから彼女に謝ろうと思っていた。自分勝手に転がり込んで 貢ぐだけ貢がせて、完全なヒモだった。ヒモ生活だった。 何に甘えていたのか、彼女の人生をひとときでも狂わせてしまった。 気が付けば、俺の心は癒されていた。最愛の人を失ってボロボロの 俺を深い愛で包んでくれたアオイを俺は、大切に感じ始めていたのだ。 俺は、アパートに戻り「アオイー、俺さ!・・・」そこに、彼女の姿は なかった。机に置き手紙があった。「お醤油が切れので買ってきます。」 俺は、彼女の部屋にそっと入った。化粧台に布のかぶせられた日記があった。 思わず手にとって見てしまった。 「初めて会った時の想さんは、すり切れていて、迷子の野良犬でした。 あたしを誰かの思い出と一緒に重ねていたとしても、いつか、あたしを 見てくれると信じていました。心配しないで・・・あたしがあなたを守ります。」 俺は、手が震えた。何をしていたんだ。バカだ・・・俺は、本当のバカだ・・・ 慌てて外に出て彼女の後を追いかけた。
272 :
葵 06 :2006/12/26(火) 23:51:17 ID:3XygN8+U0
「こちら、プラチナム隊A-02より、女が出てきました。」 「三島さん、あの女ですよ、10824に似ている矢車をかくまっている女は・・・」 三島は、じっとアオイを見て間宮にいった。 「我々の実験には、関係ないかもしれないが、ワームに擬態させ矢車を監視しよう。」 間宮は、手下のワームに指示を出し、アオイを襲わせた。 アオイの前に飛び出した緑ワームは、一撃でアオイを手にかけアオイそっくりに擬態した。 「プラチナム隊は撤収、尾行は擬態に任せる・・・」 アオイの擬態が、何食わぬ顔でアパートの方に戻っていった。
273 :
葵 07 :2006/12/26(火) 23:52:25 ID:3XygN8+U0
俺は、アオイを追いかけてコンビニに向かう途中、彼女が戻ってくる姿を道路の 向こう側に見つけ俺は、呼び止めようしたが様子がおかしい。 ボッ〜としなから、目の焦点が定まらない。買いに行くと言っていた。 醤油も手に持っていない。おかしい・・・何かあったか・・・ 俺の感は、こんな時にしかピント来ない。彼女に追いついた俺は、 初めて出会った公園のブランコに二人で座った。
274 :
葵 08 :2006/12/26(火) 23:56:03 ID:3XygN8+U0
「俺が悪かった、お前の気持ちも知らないで・・・」俺は、うつむきながらじゃべりだした。 「もう、いいのよ。そんなこと・・・」彼女は無気力というか放心状態のままだった。 「初めてあったこの場所で誓うよ。ホントの君だけを。」言いかけたとき 俺は、ある気配を感じた。気づかないふりをして、そっと、道沿いを見た。 明らかに囲まれている。しまった。罠か?ZECTか?ワームか? 彼女を守らねば・・・「アオイ、塩を買うって言ってなかったか?」 「あら、忘れてたわ。」そうか、忘れてか・・・醤油でなく・・まさか、アオイがワーム!
275 :
葵 09 :2006/12/26(火) 23:57:47 ID:3XygN8+U0
振り返るとプラチナムと三島だった。 「生きているとはな、矢車、お前の未来を奪ってやったぞ。」 どういう意味だ。三島・・・「何を言っている。」 「お前、その女が擬態だと気づいたって事は・・・ 本当の女は、もうこの世には、いないって事だ!!」 くそっ、俺がやっと、アオイを受け入れてやれる所を・・・ 三島め、俺の最愛の人を二度までも・・・俺の心の中のダークな エナジーが爆発しそうだった。なぜか、ワームにも囲まれてしまった。 「三島!いつからワームと手を組んだ!!!」 完全に罠にはめられた・・・背水の陣だ・・! 三島と差し違えても・・・俺はワームにボコボコにされながらも 三島にじりじりと近づいた。 その時、幻聴かアオイの声が聞こえた。諦めないで想さん・・・ くぉーっ!ぶっ飛ばしてやる!その時。廃寺で見かけたホッパーが 俺に向かって跳ねてきた。変身で来るのか?俺は!変身できるのか! 「変身っ!」
276 :
葵 10 :2006/12/26(火) 23:58:47 ID:3XygN8+U0
俺は、ワームを蹴り倒しながら、ライダージャンプをかまし 高く飛び、8体のワームに飛び移りながらライダーキックを かまして、粉砕した。アオイの擬態も襲いかかってきた。 これで最後だ。「ライダージャンプ!」高く飛び 「ライダーキック!!!」・・・・ 三島達は、もう辺りから姿を消していた。 奴らを絶対許さない。心に大きな闇の炎が宿っていた。 ありがとう・・・ 日向 葵 <完>
277 :
葵 11 :2006/12/27(水) 00:19:21 ID:5PvFGQFc0
そ し て 、 さ よ う な ら ・ ・ ・
空をみながら、俺は過去の記憶を思い返していた。 今年の夏休みは人生で一番長くけわしい夏休みだった。 破滅への足音がスグ近くまで迫っているような気がした。 分裂したカッシスに楔を打ち込み、バラバラに行動させ 一体はガタック達に、もう一体は俺たちホッパーに戦わせるように し向けたのは、ぼっちゃまだった。あいつ、自分がワームと知った後も、 全てのワームを自分で倒すという信念を曲げなかった。 あいつの遺言だ、俺たちがワームを一掃してやる。 もう、俺たちに迷っている暇は無い。さあ、弔い合戦を始めよう・・・ もう一度、光ってヤツを見てみるか 死んでいったあいつ等のためにも・・・ 「行くぞ!相棒・・・」 「おう、兄貴っ!」 俺たちは、わずかな光に向かって歩き出すのだった。
正直に言う このスレ、いいスレだな。
281 :
じいや :2006/12/28(木) 12:40:51 ID:yMXWofJ30
天道様、ぼっちゃまの願いを叶えていただきまして、ありがとうございました。 いつか、こんな日が来てしまうと思うだけで、じいやは、夜も眠れぬ日々でした。 でも、今は、ぼっちゃまの思い出と共に眠りたいと思います。 矢車様、影山様、ひとときでも、ぼっちゃまを弟にしていただきありがとうございました。 ぼっちゃまも仲間という言葉を大事にされるようになりました。 岬様、ぼっちゃまに恋する事を人を大切にすることを教えていただきありがとうございました。 そして、最後にぼっちゃまを愛していただだき、じいや・・うれしゅうございます。 加賀美様、ぼっちゃまがワームと知った後も、そのことを秘密にし、 普通に接して頂きありがとうございました。日本に来てから、ぼっちゃまに 親友ができて、じいや、とても胸を熱くしました。 ゴン様、じいやが、病にふせった時に、看病いただきありがとうございました。 じいやにとって、ぼっちゃまは、どんな姿になられても、例えワームに擬態されても、 ぼっちゃまは、ぼっちゃまでした。今でも、じいやの心の中にぼっちゃまは、生きています。 どうか「神代剣」という名前を覚えていてください。 じいやも、天命を全うし、生きていきます。 命の大切さをぼっちゃまから、教えて頂いた気がします。 皆様も、お体を大切に・・・若い命と友情や家族・大切な人のことを思いやり生きてください。 今まで、ぼっちゃまと親しくして頂きありがとうございました。 ・・・ ディスカビル家&神代剣の執事 「じいやより」
俺の所に神代のじいやから手紙が届いた。 そうか、あいつの無念と幸せだった時間、大切な人たち・・・ 俺は、今まで何をしていたんだ、少し後悔した。カブト達の戦いに茶々をいれてたに過ぎない。 これからは、命ある限り、ワームをぶちのめそう。 「兄貴、この河川敷に十字架立ててどうすんだよ?」俺は、その辺の廃材で十字架を作った。 「相棒、俺たちが、間違った方向に行きそうになったら、ここに来て思い出そう。あいつのことを・・・」 「兄貴っ、いいとこあるやん!」影山に褒められてもあまり嬉しくは無かったが、 まあ、いい。俺たちのすべき事をするだけだ。 土砂降りの雨が何時しかやみ、川べりの向こうにきれいな虹が、かかっていた。 「兄貴、神代の十字架に虹が輪を描いてるよ。あいつ、天国にいけたかなぁ。」 「それは、わからない。だが、絶対に光の欠片ぐらいは、みつけられたはずだ。」 「そうだね、兄貴・・・」 俺たちは、虹を背に最後の戦いに向かって歩き出した。
泣いた
矢車さんの1日の1〜3をテキストで保管したい。 こんなに面白くて感動できるスレも 最近では、ここぐらいっす。 矢車さん、がんばれ!
廃墟のビルを拠点に移したが、ココなら、公園にも橋の下にも 行きやすい。しかし、このデカイダンボールの、中は暖かい。 スマートなんとかって社名ガキになるので、その部分だけ ダンボールをちぎり、窓にした。下に置いてあるバイクロボどうするか。 完全にシカトしてもいいかな。俺たちには、あんな訳のわかんないバイクロボより、 ダンボールの方が高価な物だ。 「兄貴っ、それにしても、最近、風間見ないね。。。」誰だっけ・・・ 最近、俺に断りもなく歌を出した奴か? いや、ちがう。 ドレイクに変身していた、俺よりチョットだけ二枚目の奴か。 「ゴンも、いないな。」しかし、最近のZECTの動きが一番気になる。 ワームは、一掃したいが、奴らの行動次第では、味方にも敵にも、なってしまう。 ここが、肝心な山場だな。ぼっちゃま、空から見ていてくれ。 ワームをぶっ潰す俺たちの姿を・・・とにかく、ZECTの様子を探るか。
大変申し訳ないが、明日花と葵って所は斜め読みして飛ばした。 あそこだけスレと雰囲気が違う。
>>287 いいんじゃない。好みのもんだいだし。
俺は、別にありだと思うけど。笑いあり、涙ありで!
てか、マジで泣けたっす。
>>287 禿同。
一気に読む気失せた。
>>288 一人の連投もアレだが、神職人不在後の裁〇SSがダメになっていった話と空気が似てる。
ある日影山が言った。 「兄貴!今は感動と癒やしがブームらしいよ。俺達もなんかしようよ。」 アホ。俺達には感動も癒やしもないんだよ。あるのは地獄と笑い取りだけだ。 「そう言わないでさぁ、ひとまずあの猫に優しくしてみるとかさ。」 ふん、ダンボールに入った猫をかわいがるアウトローなんて散々出涸らしじゃねえか。 「見てよ兄貴、この猫、飼い主いなくて寂しそうだよ。」 てか、何だその巨大な銀色の虎はあ!? 「兄貴、かわいいよ…ぐはっ、兄貴、うわあぁぁぁぁ!」 あ、影山が爪で殴られて吹っ飛んだ。普通の野良猫はやさぐれてんだよ、俺達みたいに… てか、俺も逃げるか。
「兄貴、俺・・・情熱大陸に出たいよ。」影山は、また、頭の調子が悪いようだ。 「相棒、あれは最近急上昇の有名人とか、社会貢献してる人しか出れないんだよ。」 俺が、なだめると影山はふくれっ面ですねた。 「兄貴、千○兄弟とか出てたんだよ、最近、俺たちも地獄兄弟ででたいよ。」 兄弟・・・いや、あれはなジュニアさんの力で出たんだよ。 いわゆるお笑い文化人だ。とうていホームレスの俺たちなんかじゃ、でれないよ。 「兄貴、ホームレスの人も最近出てたよ。」もう、こんな不毛な会話を辞めたいので、 「ホームレスの地獄兄弟で仮面ライダーじゃ、色々と無理だ。別のことをかんがえろ!」 影山が、狂ったように笑っている。ウキャキャ!ウキャキャキャ! 「兄貴、地獄兄弟でニートで路上生活者で、実話仮面ライダー(子供達のヒーロー)なんて 絶対に食いつきいいって、俺、絶対!情○大陸に出たいよ!」もう、こいつのわがままには、 いていけないので、 「相棒、俺たちに出れるのは、ウル○ン滞在記ぐらいだ。諦めろ・・・」 「兄貴、それって、どういう意味・・・!?」 この時期になるとライダー達は、再就職先の不安に襲われるのだった・・・ 兄貴っ。なんでウル○ンなの・・・しかも原住民と戯れるって何!? それって、素っ裸?葉っぱ一枚・・ 影山お前わかってて言ってるだろ・・・? 兄貴っ、何のこと?
>>289 このスレのルール守れば、問題ないと思うが
>>288 の言うとおり、好みの問題があるんだから
俺は、読むだけで投稿しないから名指しの批判は、どうかなあと思う
「兄貴…俺やっぱりM−1出たいよ…」
「バカかおまえは!!いいかげんにしろ!!」
「兄貴と俺なら行けるって!」
「その根拠のない自信は何なんだ?」
影山はどうしても地獄兄弟で何かしたいらしい。俺が呆れていると
>>290 のトラが
のっそりやって来ると
「がうがう(おまえらよー言うた!!確かにオマエラは一番おもろいライダーや)」
喋った!!!
「ほら兄貴!!俺達行けるって!」
いや、トラが話すことを疑問に思えよ。
「がうー(アカン、ライダーで一番おもろいと言っても、吉本だの松竹だのの底辺にはおまえら程度
の連中は掃いて捨てるほどおるんや)」
「それでも俺達頑張るよ!!」
俺達って、俺を勝手に入れんな!!
「うがー(よー言うた!ほんならオッチャンがオマエラM−1に出したらあ!!)」
「兄貴、俺達のネタ見せてやろうぜ!!」
「んなモン作ってねーだろうが!!」
「がうがー(今から作ってM−1目指すんや!!)」
ttp://douga.nifty.com/cs/story/title/30543822/1.htm スポットライトが輝く後楽園ホール。後楽園と言っても「僕と握手!!」
しに来たわけではない。ここは漢達が己の全存在をかけてぶつかり合う場所(リング)
今日の相手はタイのチャンピオンだ…。
『ヤグルマ・ウィラサクレック選手の入場です!!!!!』
「…ってボケー!!!M(漫才)−1違うやんっっ!!!M(ムエタイ)−1やんっっ!」
「うがうがー(流石矢車クンや…、本物のツッコミをこんな短期間でモノにしよった…)」
「兄貴すごいよ!すごすぎるよ!!完璧なツッコミだよ!」
「もうやめさせてもらうわ!!!」
え?試合?1Rにヒジでざっくりやられて、んでTKO喰らって、帰りに富士そばでコロッケうどん食って帰りました。
>>292 投稿しない者に批判する権利が無いわけではない。
それに読む側の好みがある以上批判が出ても仕方ないと思うが。
>>296 お前にいいこと教えてやる1
気にいらなければ「スルー」
それが大人のマナー
批判は荒れるだけで何も生まない
よければ褒めるでいい
>>297 長編だとかすみませんとか言いつつも、14+10=24レスも連投してるんだから何言われても仕方ないだろ。スルーにも限度はある。
批判されたくなければ、批判されないものを書けばいい。
批判はイヤだが賞賛は欲しいと言うのなら個人HPでやればいい。
俺は読み書き両方だが、今後はもうああいうのはやめて欲しい。
>>297 正論だと思う。
>>298 おもしろかったと思った人も批判してしまうということを忘れてないかい。
特撮ファンは自分がルールブックだと勘違いしやすい。
最近気になることがある。 それは、影山の顔がだんだん丸くなっていることだ。 「相棒。俺の知らない間に何か食っているのか?」 俺と影山は四六時中一緒にいるわけではない。 別行動することもある。 すると、影山は 「んーとねー、モズクがたくさん体に付いている人とスーパーの試食食いに行ったり、 牧場みたいなところにある家に牛乳飲みに行ったり、 あ、あとねー、制限時間内に食べ切るとタダになるところも行くよ。 今度兄貴も一緒に行こうよ。」 ………。奴か…。
301 :
297 :2006/12/30(土) 15:28:51 ID:Dalec5sv0
>>298 正直俺も葵と明日香は飛ばしたが、
>>299 の言うとおりGJした香具師がいるわけだから
供給に対して需要があった訳だ良いんじゃないの
本当の社会なら自分に被害の及ばない限り「スルー」だろw
それとも
>>298 は本当のちびっ子か?
これ以上はスレ汚しなんでもうやめます。
それでは失礼しました。
最後にネタ師の皆さん楽しいネタをいつもありがとう
「兄貴も一緒に食べにいこうよ」 影山が俺を連れ出した先は一軒のレストランだった。「ここのおじさん、よく残り物をくれるんだ」 中にいたのはモロボシ‥いやBOARDのボスだ。
303 :
名無しより愛をこめて :2007/01/05(金) 23:26:53 ID:JZ1wCdQhO
地獄兄弟がある家の前を歩くと男女が口論をしていた 女「お兄ちゃんには夢がないの?」 男「・・・・・・・・」 矢車「兄妹喧嘩か・・・・・ん、なんか様子がおかしいな・・・兄の方は・・・地獄を見たか・・・」 影山「行こう、兄貴」 (止めに行く地獄兄弟) 矢車「おまえはいいよなぁ・・・人に夢がなんだかんだ言えて・・・どうせ俺なんて」 影山「夢や希望なんて持つな!」 妹「うぅっ!!頭が!!!」 ワームの姿が見え隠れする 矢車「笑えよ・・・」 地獄兄弟「変身・・・ライダージャンプ!!」 蹴飛蝗「ライダーキック」殴飛蝗「ライダーパンチ」 そして妹(ワーム)はバラバラに・・・
>>303 モラルの無いガキが地獄兄弟を口にするな
>>303 おまえなぁ…夢と現実の区別は付けろよ。
ニュースをみてるのはいいが、ネタにしかできないならいっぺん修行にでも出て地獄を見てこい。
ここでモラルがないだの不謹慎だの言われる理由すらわからないんならな、悪いことは言わん…
…電王が最終回を迎えるまでROMってろ。
揚げ
309 :
1/2 :2007/01/08(月) 06:10:25 ID:JvEhU8Vo0
あれは、確か12月31日の夕暮れだったか 「兄貴、俺K-1に出て、優勝賞金をかっさらってくるよ。」 そんな言葉を残し、影山は姿を消した。 大晦日の俺は何もすることが無く、繁華街をひたすら歩いていた。 いつしか、アメ横という日本でも最大級の正月食材の宝庫に 去年のZECTの新年会を思い出した。新組織シャドウを任され、 ザビーの資格者になった俺は宴会のしきりを任された。 アメ横に大量に食材を買い込み、100畳位の大広間を借り切って、 俺が手料理を振る舞った。蟹鍋、雑煮、おせち料理、 鯛のお頭付き、にぎり寿司、フカヒレの姿煮、中華三昧、特製麻婆豆腐、 サーロインステーキ、フォアグラ、とにかく、和洋折衷様々な料理で みんなを楽しませた。ゼクトのキム兄さんとか言われて、和気藹々だった。 宴会の最後に影山がシャドウのメンバー全員に腕相撲で負けてヘタレNo.1と 言われていたが、人懐っこい性格でみんなに好かれていた。 楽しかった、幸せってこんなかなぁ、と思った時期もあった。 ZECTでトップクラスの給料と待遇そして、高級マンションと高級外車、 ブランドスーツにブランドの時計、地位と名誉と富を手に入れ最高の気分だった。
310 :
2/2 :2007/01/08(月) 06:12:38 ID:JvEhU8Vo0
・・・だが、たった1年の間に地獄を味わった。 2007年1月1日 人の人生なんてわからないものだな、希望が絶望になり、天国を地獄に変える、 一瞬の出来事のように、奪い去られた俺は、今だに地面を這い蹲るしかなかった。 繁華街も通り過ぎると寂れてくる、俺は裏通りで影山の姿を見た。 「おまえ、こんな所で何してる?」飲食店通りの裏口でコソコソと・・ 「兄貴、俺、去年の新年会みたいな楽しい事思い出せば、兄貴もあの頃に 戻れるかなと思って・・・余りの食材を何軒もまわってもらってたんだ。」 「相棒、そんなことをしても、、」 「わかってるよ!兄貴、俺たちに戻る場所が無いことぐらい、だけど、 夢ぐらい見たってイイじゃない。ほら、マグロのお頭とイカの切り落とし、 他にも沢山食材もらってきたから、去年見たく作ってよ、最高の料理をさ!」 俺は発泡スチロールの箱をひっくり返した。 「影山、俺が何故ザビーの資格を失ったか知ってるか、幾度の戦いで 俺の両手は潰れていた、俺はボクサースタイルの戦い方を失った・・・ だから、ザビーに見放された後はキックを鍛えるしか無かったんだ。 お前をパンチホッパーにしたのも、俺じゃ使いこなせないからだ。」 「そうだったんだ、兄貴・・・」 「相棒、悪いな、もう包丁も握れないんだよ、俺の手は・・・」 新年早々、明るい話題のないまま、俺たちは、廃ビルに戻った。 1月7日 あくる日、影山が路上で横たわっていた。凄い熱だ。 「お前、なんか悪いもん食ったろ!?」俺は、相棒を疑いの目で見た。 「兄貴に黙って、おせち料理を食べ過ぎたんだ、ごめん・・・」 影山は凄い熱と凄い丸顔の弟になっていた。
影山の熱が止まらない。医者に診せたいが金がない。 俺は、自動販売機のおつり入れや下の隙間の小銭を探した。 薬局で拾った10円玉をレジの前で店のオヤジに見せた。 「これで解熱剤をくれ!」不機嫌そうなオヤジは、 「一番安い風邪薬し買えないぞ!」といい、俺に風邪薬を渡した。 よし、影山を捜さないと、色んな所を探した。 〜いつでも探しているよ、どっかにキミの姿を 向いのホーム、路地裏の窓、こんなとこにいるはずもないのに・・・ なんか、頭の中に流れ出すメロディー?? 相棒は、路上でダンボールにくるまっていた。 「兄貴っ、俺、苦しいよ・・・」俺は薬局で買った薬を影山に飲ませた。 「見捨てないでくれよ、兄貴っ!」俺の足にすがりつく相棒、 まん丸顔の相棒・・・ってか、お前、顔パンパンに丸いぞ! 「兄貴、食い過ぎでおなかが痛い。」 こっちは、腹を空かせて薬を買ってきたというのに、このていたらく。 俺は、今日の飯を探す事にした。
さて。 夕飯を探して歩いているうちに俺は森に着いた。冬だというのに広葉樹が青々と茂って… ここなら何か食べられそうな木の実とかあるかもしれない。 …だが歩けど歩けど、実がなっているらしき木はない… というかこの木、本物か?よくみると作り物っぽさが漂っている。 畜生!今年も早々からツイていない! また例の『この世界』の神とやらに弄ばれる運命なのか! 「 腹 減 っ た ー !!! 」 俺は悔し紛れに、力の限り叫んだ。 すると… 「僕の頭をお食べよ」 出てきたのはまるまるとしたアンパンだ。
俺は見知らぬアンパン頭にかぶりついた。 確かにアンパンだ。旨い!俺はさらにがっついた。 「痛い!痛いよ!それ以上は、食べちゃダメだよ!」 俺は、アンパン野郎の制止を振り切って、9割以上食い尽くした。 そうすると、奴は意識を失ったのか、その場に倒れた。 まったく、意味のわからない奴だ。腹一杯食べた俺は、体の異変に気づいた。 赤い全身タイツに茶色いマント、俺は、ZECT以外のライダーに変身したのか? なんか力がみなぎってきた。これなら、ワームも怖くない。 「おーい、新しい頭だ!!!」後ろから、コックさんのおじさんが、アンパンを 抱えてもってきた。しかし、奴は倒れたまま・・・ 「おお、何て事だ・・・間に合わなかったか、もう少し早く持ってこれたなら・・・」 何だ?このオヤジ、何を悲しんでいるんだ・・・ 「キミか、こんなに頭を食い散らかしたのは・・・」 「あぁ、旨かったもんで、つい。。」 「そうか、仕方がない、今日からキミがアンパンマンだ!!!」 衝撃の展開!!勘弁してくれ!!!
・・・目を覚ました俺は、変な夢に身震いした。 どの辺りから夢だったのだろう。造花の森の辺りからか。 最近、ろくな目にあっていない。飯を探してばかりだし、ろくな物を食っていない。 たぶん栄養が足りないんだ。影山の体調が変調しだしたのは、 ワームを関知するネックレスをもらった辺りからだろうか・・・ 心配だが、腹減ったな〜ぁ。とにかく、栄養のある物を食わねえと、 思考能力も低下し、ろくなアイデアが浮かばない。 飯か〜サルにでも言って天道のように勝手にまかないを食うか! ベストな選択だ・・・ それにしても、ココまで何をしても、上手くいかない人生なんて まるで漫画のようで、なんだか笑けてきた。 まさか、夏休みから全部が、夢なのでは、夢ならさめてくれ。 ザビーに見捨てられたのも夢であって欲しい。 ダメだ、何も期待するな・・・白夜の光だけを目指して行けばいいんだ。 とりあえず、サルにいって、ひよりに食い物をたかろう。 今は、それしかない。
サルにいくと、ひよりがシェフデビューする練習をしているらしい。 よし、俺が練習台になってやろう。 「よかったな、やっとヒロインぽい役がまわってきて。」俺はひよりの新メニューを 食いながら、ひよりの顔をのぞいた。 「バカ、みるなよ。ボクも、ちょっと安心した。今までが酷すぎたからな。」 顔を赤らめながら、てれている。ひよりも一人の女の子だったってことだ。 なんにしろ、よかった。ましなフィナーレになるな、去年は、クチビルオバケとか 鼻ゴリラとか、ヒロインにあるまじき屈辱を良く乗り越えたよ。 そろそろ、俺たちも幕引きかな・・・「ごちそうさま!」俺は店の出口で背中越しに あいさつをした。もう、ひよりとも会うことは無いだろう。 俺は川べりにたどり着いた。ぼっちゃま、もうすぐ会えるさ・・・ 待っていてくれ、必ず、決着はつけてやる。 わずかな時間だったが、ぼっちゃまが弟になり3人でバカな事をやっていた あの頃が懐かしい。夕日に川べりの景色がぼやけて写り、目頭が熱くなった。 俺たちの運命は白夜にあり・・・わずかな時間しか残っていない事を 知りながら夜は通り過ぎていった。
夜が明けて影山を捜すことにした俺は、通勤ラッシュの時間帯に 人の群れを逆に歩いていた。寒い寒すぎる・・・このクレイジーな 革のコートでは、寒さがしのげない。目線を上げて そのまま、歩き続けていると、俺より先に人混みを逆そうしている男がいた。 奴も仕事や学業からドロップアウトしたクチだろう。 人の道に外れると、結構苦労するものだ。どんどん、 前を歩いている奴に近づいていた。 「お前は、・・・風間大五郎。!!」ドレイクのライダーだった。 「あなた、人の名前間違えないでください。風間大介です!」 ずいぶんと、見ない間に、みすぼらしい格好になったな。 「最近、何してる?」俺は取り留めのない会話をしてみた。 「見てわかりませんか?路上生活者ですよ。」 ちょっと、怒り気味に突っかかってきた。 「仲間じゃないか・・・俺もそうだよ。」って、何の励ましにも ならんな。「ゴンとか言う女の子の家に転がり込んだのでは?」 「だから、ゴンのお母さんに手を出して、こうなったんです。」 は〜ぁ、こいつも、きっと本編に絡まない感じで消えていくんだな きっと、哀れだ。俺たち、もしかして空気とか言う奴になっちまったんじゃ・・・ 致命的な発言が俺たちの時間を止めてしまった・・・
317 :
影山 :2007/01/11(木) 23:26:57 ID:xaeTr8EsO
兄貴どこいったんだろ… 俺は寒空の下、路地裏で残飯を漁っている。 こないだ夜中に寝ぼけてなのか何なのか、兄貴が俺の頭にかじりついたあの時。 何かをつぶやきながらふらふらとどこかへ行くのは見えていた。 そのときは俺も、畜生このつむじハゲと思って見過ごしたけど… まさか朝になっても帰ってこないなんて。 …?…ゴミ箱の底に何か白い………あっ、ステーキの脂身だ! それを口に含んだら俺はすべてを忘れた。
318 :
天道 :2007/01/12(金) 01:50:35 ID:U4tOCc48O
俺は、暴走してあんなことをしたわけじゃないんだ。 誰にも理解されない行動に出るのが、天才ってものだ。 次はひよりか、俺はサルにむかった。 「ひより、そのネックレスをはずすんだ!」俺は、ひよりの胸からネックレスをひきちぎった。 「いくら、血の繋がった妹だからって、ボクの胸に触ったり、乱暴にして良いわけじゃないんだぞ!」 ひよりに変態よばわりされたが関係ない。 次は誰だゴンか、俺はゴンの家に行き、母親とゴンからネックレスを引きちぎった。 ゴンは、俺を信用しているから、聞き分けがよかった。母親は、顔を赤らめていたが関係ない。 時間がないんだ。次は誰だ。小走りに脇道に入ると、こきたないメイクアップアーティストがゴミをあさっていた。 名前なんだっけ、まあいい、ネックレスを引きちぎってダッシュだ。 公園の近くで、ホームレスをみつけた。 肉の脂身が、どうとか言っている。 俺は変身しクロックアップ、奴の背後から襲って気絶させた。 ネックレスを三つもしてやがった。 「手遅れだ。地獄兄弟の弟・・・残念だが間に合わなかった。」 俺は影山を諦めて次に向かった。加賀美が追い掛けてきたので逃げることにした。 「天道っ!天道!」 加賀美の声だけが虚しく響いていた。
319 :
風間 :2007/01/12(金) 02:32:33 ID:MN3t7MVnO
朝、人ごみを逆に歩いていると、後ろから声をかけられた。 なんか名前を間違える失礼な奴だ、しかも悪臭を放っている。 しつこく、根ほり葉ほり聞いてくるので、途中から無視したらブツブツいいながら どっかに行ってしまった。 公園の近くの路地裏でゴミを漁ろうとしたら、先客がいた。 ゴンを誘拐したZECTのクソ野郎に似ている。だか、奴がこんな場所にいるわけないか。 とにかく、別の場所でゴミを漁ることにした。 漁り初めてスグに、オシャレなネックレスをみつけた。ラッキー、後で質屋にでもうるか。 とりあえず首からぶら下げた。こりずに飯を探していると、後ろから誰かにおそわれた。 「天道さん、何するんですか?」私は見上げると、天道さんは、ネックレスを奪い、走り出した。 「ちょっと、ネックレス返してくださいよ。」 私の声は天道さんには、聞こえなかった。 そして、何かを見つけて変身して、消えていった。 ああ、路上生活も楽じゃない。
あぁ〜、影山見つからねえな・・・ それにしても、風間は間宮麗奈が死んでからすっかり姿を 見せなかったと思ったら、飲んだくれのダメ人間になってたな・・・ と言う俺も手には、ワンカップ酒持ってるけど、 天道は最終回間近に奇行を繰り返してるし、結局、誰が主人公なんだか・・ 俺は土手に寝っ転がりながら空を見て考え事をしていた。 空にぼっちゃまの顔が浮かんだ。お前が主人公だったんじゃないのか。 そんな風にさえ思えた。結局、誰の思惑通り進んでるんだか。 ワームをぶっつぶすとは、言ったがZECTの奴らにイイとこ取られてるし、 最近は、簡単にワームを発見してZECTの奴らが処理してる、 この分でいくと、本当に殲滅出来るんじゃないか・・・ 酒に酔ったかな、変なことしか考えられない。 もし、影山が擬態されたら、俺、どうするのかな。 倒すよな、もし、影山がワームだったら、奴のためにも倒すよな。 倒せるかな・・・なんか、今までのことを思い返すと寂しくなってきた。 このまま、あいつと地獄兄弟でいたい。結局、本心にたどり着いてしまった。 恥ずかしい、もういっぱいワンカップ酒飲んで寝よう。 明日こそは、影山を探さないと・・・
今日も、千鳥足で人の波を逆に歩いた・・・ 影山どこに行ったんだ。俺はうつろな目で辺りを見渡した。 誰も俺のことなんか見ちゃいない。いまだに例のネックレスは 人気のようで人が群がっている。突然カブトが現れダンボールをぶっ壊しだした。 良し、もっとやれ、いいねぇ〜その狂いっぷり!天道の鬼畜さに心が少し躍った。 「うおら〜ぁ!」ドゴボコ!・・・「キャー!やめてー!」悲鳴も関係なく ネックレスを破壊しまくる天道、あいつも闇に飲まれたか・・・ 惨劇と破壊されたネックレスの山、そして、クロックアップして消えていく天道。 「ふぁはぁはっはー!」俺は久しぶりに声を出して笑った。 終演を迎えると人は狂い出す。まさに今のカブトは、それに似ている。 そうだ、天道もっと破壊しろ、バカな奴だ。気が付くと俺は、警備に囲まれた。 「この人です。暴れてたのは・・・」ネックレスを求めに来ていた、おばちゃんが、 俺を指さした。おい、人違いだぞ、人を見た目で判断するな! 俺は警備員に羽交い締めにされ、警察に引き渡された。 檻の中の俺は、35番と番号で呼ばれた。久しぶりの拘留だ・・・ 人生こんなもんだ、まあ、飯の心配が無くなったが、自由を奪われた。 20日以内に出れるから、まあ、いいか・・・俺は仮眠をした。
「おい、いつまで寝ている気だ」 格子の隙間から声がした。見上げれば三島さ…三島がいる。 なんでこんなとこに。
大部屋に入れられたはずがいつの間にか独房になっている。 「おい、三島!」 食って掛かろうとして、自分の身体の自由がきかないことに気づいた。 どうやら、手枷足枷がはめられているようだ。 何となく、頭が重いような… なんだこれ?…鉄仮面? ていうかここ、刑務所じゃないだろ? どうしたことだ!一体これは…どういうことなんだ?!
三島が来る数時間前・・・・ 「35番何を寝ぼけている。面会だ!」 警官に脇を固められ面会室に連れて行かれた。 イスに座らされた俺は、警官に見張られている。ガラス張りの向こうから 誰かが、入ってきた。たっ田所さん・・・ 「よっ、矢車!お前まだこんなこと続けてるのか。なさけない!」 なんだよ、田所さんまで俺を色眼鏡でみるのか?畜生っ! 「説教ならたくさんだ、帰ってくれ!」 「違うんだ矢車!今日来たのは、カブトが街で暴れていてだな・・・」 食い気味に言ってやった。 「ZECTにも、戻らないし、あんたの手伝いもしないぜ。」 俺は立ち上がって、獄にもどろうとした。面会終わりだよ。 「とりあえず、何でもイイお前が、ここから出る手続きをしてやる。」 田所さんは、最後まで優しい言葉をかけてくれたが、俺は、突っぱねた。 「知らねえよ、留置所の飯も旨いんだよ。あんた等には、わかんねえだろうけど!」 田所さんは、持ってきていたオニギリの差し入れをそっと隠した。 俺なんかに気を使うなよ、あんたは、あんたの仕事をしてれば良いんだよ。 俺なんか、何処で、のたれ死んでも仕方ない生き方してんだからよっ・・・ 太陽なんて、いらねえんだよ! もう、遅せえんだ、そんな優しさ・・・ 鉄仮面越しに天井を見ながら田所さんが来たときに出とけば良かったと後悔した。
これじゃあ、飯もまともに食えやしない。 とにかく、ここを脱出しなければ、なんだか、鉄格子の向こうから声がきこえる。 「このネックレスの成果も上々ですな。」 「ただいま、例の鉄仮面の男にもネックレスをつけてネイティブ化させますんで。」 三島さ‥三島と誰かが話をしている。 仮面の男とは俺のことか、ネックレスでネイティブ化とは? ちっくしょう、ZECTが何かたくらんでいるのは、薄々感じていたのに迂闊に捕まって しまうとは、愚かだ。 なんとか脱出しなければ。俺はホパゼクを呼んだ。
ホパゼクに両手の拘束具をとかせ、コートなどの服を一式持ってこさせた。 そうそう、これこれ、セーラー服とヨーヨーって、スケバン刑事(鉄仮面伝説)って、南野陽子かよ! ホパセクは、何を間違えたかスケバン刑事になってしまった。 とりあえず、脱出できれば何でもイイ! 独房の壁と扉をヨーヨーでぶっ壊した俺は、ノリノリでやってきた暗闇指令を ぶっ飛ばし、署内から脱出した。 すぐさま、鉄仮面をかち割って、服を着替え影山を捜すことにした。 早くネックレスを外さないと、弟がネイティブになってしまう! 頼む、間に合ってくれ、俺は、そこら中を散らかしながら、奴を捜した。 三島がゼクトの実権を握ろうとしていることに気づきもせずに・・・
俺はゴミ置き場でずぶ濡れの影山を発見した。 「兄貴。遅いよ、俺待ちくたびれちまったよ。」 背中を向けたままの影山をこちらに振り向かせた。 顔は緑色、目元はギョロッと、手足は象のように太く、体もでかくなっている。 まるでガチャピンのようだ。 俺は、空に向かって叫んだ。 「俺は影山をガチャピンワームにしたZECTと三島を許さない。」 どしゃ降りの雨の中、涙か止まらなかった。 「兄貴、これ着ぐるみだよ・・・」 きょとん、とする俺、怒りにまかせて影山をカチャピンと同じぐらいになるまでブッタ。
人生とは無常なものだな、大きな組織に全てを呑み込まれた俺たちを 誰も慰めてはくれなかった。影山は、だんだん、おかしくなっち待ってるし。 天道もネックレスを遅い続けているらしい、風間は地獄少女とかいう、 わけのわからん輩に入団したらしい、地獄兄弟に入れば良かったのに、 もう、終わりだよ、何もかも、楽しかったな、みんなありがとう。 腐っていく俺たちを暖かく見守ってくれ・・・ ぼっちゃま、すまん、何も出来ずに消えていくだろう俺たちを 許してくれ、お前は、凄い奴だったよ。ホントに、カブトに無くてはならない 奴だった、お前が死ぬ理由なんて、俺たち以上に無かったはずだ、 安らかに眠ってくれ、いずれ俺たちも、そっちに行くだろう。 その時は、お前が先輩だな。 夕日がゆっくりと落ち、俺たちは白夜へと向かっていった。
俺達は、白夜へと向かうために 近くの港へと向かうことにした。 船が置いてあったから、こっそり乗り捨てて行こうか… と思ったら、船の傍からいつぞやのホームレスが現れた。 「ウェイ? ヤグルバザァンジャナイディスカ!!」
330 :
田所 :2007/01/15(月) 20:55:15 ID:6EVs5gzd0
俺はZECTの田所、ハードボイルドなネィティブの田所だ。 俺には、そば屋をついだ弟がいる。みんな、ネィティブだ。 ついつい、ネィティブに戻ってしまう癖がある。 この前も、親子を助けたとき、ネィティブに戻ってしまった。 感謝されるどころか、冷ややかな目で、しかも、逃げられた。 確かに、俺は緑色の化け物だ。確かに気持ち悪いだろう。 岬のフォローも最近では、「この人は、違うんです!」と 味方であることをアピールするが、あっ、人じゃないや・・・って お前、それでも、俺の部下か、人間じゃなくて悪かったな。 それにしても、カブトの奇行と三島の動きが気になる。 しかし、味方のライダーも戦力もかなりの激減ぶりに手の施しようがない。 カブトは敵になり、サソードは亡くなり、ザビーは資格者不在、 そのザビーの元資格者、矢車&影山は、わけのわからんライダーになり、 われわれをかき乱す。トンボのだれだっけ、中途半端な二枚目のロリコン 兄ちゃんは、どこに行ったんだっけ?まあ、いい。結局、加賀美のガタック だけが、頼りのZECT、かなりやばい状況だろう。 トンボの兄ちゃんだけでも、連絡取ってみるかなぁ。 「田所さん、ちょっと、差し入れ作ってみたんですけど・・・」 岬が手料理なんて珍しいな! 俺は、岬から手渡されたタッパーを開けた。 「キュウリに蜂蜜って、わしゃ虫かい・・・!」 「田所さん、そういうの好きかな〜ぁと思って。」 完全にワシのこと虫と思っとるやろ。ネィティブやぞワシ。 虫ちゃうっちゅうねん。 「ごめんなさい田所さん、一緒かなと思って・・・緑色だし。」 岬・・・
331 :
名無しより愛をこめて :2007/01/15(月) 21:30:51 ID:vNKkZjZ20
332 :
アマゾン :2007/01/15(月) 22:58:24 ID:6EVs5gzd0
「ズキュキュゥエーーススュウ!ウィヲゥケキュス!ズキュユュヘェッェァーッスウ!!」アマゾンがしゃべり出した。 翻訳) 本郷さん十文字さん、大丈夫だ。 俺の方が、薄着です。しかも、奴らが向かうよりも、 もっと、環境の劣悪な極寒の地に行ったことあるから・・・ 一号ライダーが、しゃべりだす 「アマゾン、いたのか、お前改造人間だろ、ってか古代の力に守られてるから寒さにも耐えられるんだぞ、 たぶん・・・の気いてないのか!?あいつ等は、生身の人間なんだよ。」 一文字が振り返り、上下全裸のアマゾンをながめながら 「いい加減、日本語覚えろよ、ってか、俺、十文字じゃないから、 南米での暮らしが長すぎて日本語忘れたのか?」 「ズキュエーユュヘェッェァースュウ!キュエーュユュヘェスュウスュウスウ!!」 翻訳) 「ブラジルのコーヒーが旨くて、日本に帰るの忘れてた。」「南米か!!」 アマゾンの一人ボケつっこみにダブルライダーもめんどくさくなったようで、 「ライダーになる前に、お前1回死んでるんだぞ、命大切にしろよ。 そういえば、加賀美ってライダーも1回死んでたよな、ライダーになる前に・・・」 「隼人、アマゾンを無視するな、ちょっと、あれだけど、一応後輩だから。」 「はい、とにかく、奴らを見守りましょう・・・アマゾン、お前余計なことするなよ。 お前が矢車を助けようとして、前に木星まで飛ばしたんだからな・・・」 「ズキューッスウ!!」 いい返事だ・・・
「ズキュウィス!ズェァーッスウ!!」 アマゾンは、地獄兄弟が腹を空かしてるから、差し入れをしたい、と言っている。 「何を差し入れするんだ、アマゾン!」 俺は、袋を覗き込んだ、ぴ・・ピラニアの姿焼き・・・!? お前、現地人じゃ無いんだから、くわねえだろ、いくら、あいつ等が 路上生活者だからって、やめとけって。 俺たちは、奴らの最後を見守る義務がある。邪魔するな。 「ズキューッスウ!!」 相変わらず、いい返事だ・・・ 一方、三島は、根岸と三島が手を組み、暴走スイッチを切り札に ネイティブへ反撃の機会を待っていた陸は更迭、反逆者として 逮捕されてしまう。 三島は、グリラスワームに変身してしまう!根岸と三島を倒さねば、世界はワームの 物になってしまう。加賀美は、父を救出し、全てを知ることになる。 こんな、大事なときに、天道は死亡、ダブトも三島達にやられてしまう。 田所は、この状況を打破するために、錯綜していた。サソード死亡、カブト死亡、 ダブト監禁、影山&矢車には頼れない、ガタック健在、ドレイク連絡つかず、 じいや・・・ゴン・・・だめだ、勝てる要素が何もない。 一方、港では、うらぶれた姿の矢車と社会を敵に回しての戦いを続けた 影山の最後の幕引きが始まろうとしていた。
サルの店長、竹宮弓子です。 正直、ひよりちゃんに店を任せてチベットで修行してきました。 はっきり、言います。私っラスボスです。 ネィティブの私が、根岸や三島をぶっ飛ばし、ひよりちゃんに 住みやすい世界を提供します。だってネィティブのクイーンですもの、 もちろん、ひよりちゃんには、後継者になってもらうつもり・・・ さて、私もラストバトルに向けて、ちょっくら仕込みを開始しちゃおうかしら、 まずは、蓮華ちゃんにオムライスを届けて天道君が作ったと思わせる、 そして、三島と根岸を呼びだして、私がライダーと協力して、 根岸と三島を始末する、これからが、ネィティブと人間との 共存に繋がるのよ。橋渡し役にひよりちゃんを抜擢、世界は平和になりました。 「兄貴、俺・・・そんな、サルのおばちゃんの夢見たよ。」 港のフェンス越しに俺と影山は横たわり、とりとめない思い出話をしていた。 「サルには、俺も、お前もいい思いでないもんな・・・」 俺は天道と豆腐料理対決・・勝負には勝ったが人間として負けたような気がする・・・ 影山なんて、ぼっちゃまの誕生日に変な歌を歌わされていたもんな。 「兄貴、見ていたんだね・・・嬉しいよ。」 あはっ。あの頃は、ホームレス全盛期だったからな、サルの残飯もあさったし、 ろくな思いでないな・・・ 「兄貴、熱が下がらないよ。一層、俺にとどめを・・・」 サルのおばさんの夢にうなされていたようだ。 「相棒、俺はずっと一緒だ。お前が何だってかまうもんか・・・」 白夜に希望を託し、兄弟は寄り添うように思い出話をした。
335 :
ひより :2007/01/17(水) 13:12:13 ID:B1bTvm300
最近、地獄兄弟何してるのかな? 私は、河川敷を自転車で走ってた。地獄兄弟が、良く遊んでいた橋の下につくと、 イブキという、ちょっとイケメンのお兄ちゃんがいた、 「あの、ボクの名前は、ひより、この辺で、のたれ死にそうな2人組見ませんでした。」 そう言うと、 「キミも人捜しか、1年前にここで全裸の男の人が倒れていたんだ、僕の先輩なんだけど 弟子を一人前にするのに、一生懸命で、死んだのに術で甦って・・・」 「世の中には、すごい人もいるんだな・・ボクの知り合いにも、自分が化け物だって 気がついて、他の化け物を道連れに自ら倒された奴がいたな・・・」 夕暮れに哀愁という名の柔らかな光が二人を照らしていた。
336 :
ひちょり :2007/01/17(水) 14:49:15 ID:cvE+X0wCO
ひちょりです。日本ハムは、皆様の応援のおかげで優勝することができました。 今年もよろしくお願いします。 河川敷をランニングするひちょりがひよりの後ろを通り過ぎたのをひよりは知らない。
337 :
ひとり :2007/01/17(水) 14:55:15 ID:X4us2vKKO
劇団ひとりです。河原を歩いていたら、日本ハムの選手とすれちがいました。 握手をしてもらいました。 ウソです。 ひとりが後ろを通りすぎたが、まったく気付かないひよりだった。
「兄貴っ、腹減ったよ。俺、ネックレスなんか取ってこなきゃ良かった・・・」 もう、相棒の身体もボロボロだ、せめて旨い物でも食わせてやりたいな。 結局、飯を探しに行くか、このまま最後の時を二人で迎えてもいいのだが、 死に損ないの俺たちに、もう、生きるすべは何も無いのか・・・ 俺は、ヘトヘトの身体を引きずりながら、飯を探しに行こうとした。 「兄貴、見捨てないでくれよ。俺も一緒に連れて行ってくれ。オンブで・・・」 相棒が気持ち悪いほど甘えてくる、しょうがない奴だな、 俺は影山をオンブした。 あれ?何だ・・・この重量感は、スゲー重い。ワームになると こんなに重くなるのか・・・俺は力無く一歩ずつ踏み出した。 「兄貴っ、重いでしょ。最近、食い過ぎで、ちょっと太ったかかな、俺、えへへっ!」 何を照れているんだ。 こんな、バカでも世界で唯一、ヤサグレて落ちこぼれの俺を慕う弟だ。 見捨てるわけにも行かない。ZECTのエリート時代は、ちょっとでも、 仕事にミスをした仲間や後輩&部下にきつい態度で接してきた。 首を切ったり、路上に放逐したり、イジメにも似たやっかい払い・・・数え切れない。 お前のように出来の悪い奴はZECTには、要らないんだよ。人間やめちまえ!が口癖だった。 こんな俺にやめされた同胞達すまなかった。影山を背負いながら、 過去の自分の過ちに反省と後悔をした。 「街までもう少しだからな、しっかりしろよ。影山!」 俺は、ない力をふりしぼって歩いた。
339 :
加賀美新 :2007/01/18(木) 14:43:51 ID:uOfWa1wx0
>>333 ガタック健在、
だめだ、勝てる要素が何もない。
どういうことですか?!
340 :
田所 :2007/01/18(木) 16:00:39 ID:4mpiUeTxO
違うんだ、加賀美!ネックレスのせいで、どんどんワームが増え続けた場合に お前だけでは、対抗できない、という意味で、お前が、アマチャンの若造だから 頼れない、てことではないんだよ! カブトのような優秀な人材を失ったから、形成のバランスが極端に悪くなってしまった。加賀美!たよりにしてるぞ。 岬「さっきまで、加賀美じゃ戦いのときの不安要素が多すぎる、 あんなせっかち君には、世界は、まかせられん!て言ってたじゃないですか。」 「岬!ちくるな!」
341 :
岬 :2007/01/19(金) 05:16:42 ID:VylD6SI/0
「勝てる要素が何もない!って、テンパリすぎなのよ。まるで加賀美君みたい。」 田所さんが、焦るのも無理ないはね。ライダーシステムの数に対して資格者の激減、 ネックレスで発見したワームを倒しても、裏で進んでいた人類ワーム化計画、 最後の希望だったガタックとカブトの暴走スイッチが、三島達にばれてしまい、 加賀美陸の退陣、確かにライダーがガタックだけだなんて状況、今までになかったわ。 ZECTも私たちと根岸&三島サイドに分裂、戦いの構図が完全に変わってしまった。 こんな時に神代君や天道君、風間君、影山元隊長、矢車元隊長、頼りになるメンツが 誰一人、この究極のピンチにいないなんて、加賀美君は、ここ最近ガタックになって 頭角を現してきたけど、ピンチの時のテンパリ方がハンパじゃないのよ、 だから、田所さんも加賀美君には厳しいのよね。 こんな時に剣くんがいてくれたらな〜ぁ。 加賀美「岬さんまで、俺のことアマチャンだと思ってるんですか。」 「ちがうわよ!童貞坊やだとは思ってるけど、戦いでは頼りにしてるんだから!」 加賀美「岬さん、それ、あんまり、うれしくないんですけど・・・」
田所班が、小競り合いをしているようだな。 仲間ってのは、もっとお互いを信頼し合うものだよなぁ、影山。 やはりゼクトってのはあの程度のものか… 俺たち、ゼクトを抜けてよかったよなぁ。 影山を背負いながら歩いていると、目の前に男が立ちはだかった。 「よぉ、久しぶりだなぁ」 「おまえは…!」 ゼクトのエリート時代に、俺が 『お前のように出来の悪い奴はZECTには、要らないんだよ。人間やめちまえ!』 と言ってやめさせたうちの一人だった。 「エリート失脚か…いいザマだなぁ、矢車」 呼び捨てかよ! 「俺はもう、昔の俺じゃないんだ。ゼクターを手に入れたんだからな!さぁこい!コクローチゼクター!」 っておい!それ、俺がこのスレで一番最初に手に入れた、廃棄処分のゼクターじゃ…
ここは矢車スレだ。汚すな糞オタども
「コックローチ、君だけじゃない!そこにいる矢車さ・・いや愚か者にこき使われ、 死んでいった者も数知れず、生き残った俺たちが、敵を取ってやる!」 そう言うと、二人目の男が飛んできたフライゼクターをキャッチした。「変身!」 ヘンテコライダーが二人も・・・瀕死の影山と俺の前に現れた。 「矢車ぁ〜、久しぶりだな、お前だけじゃねえんだよ、長い夏休みくらったのは!」 切れ気味の男も資格者なのか・・・・「へ・ん・し・ん!」か、カメックか。 すべて、俺が夏休みに拒否ったゼクター達、人懐っこいが、所詮ヘンテコゼクター だが、こんなに俺がドロップアウトさせ、恨まれていたとは・・・ 人を羨んで生きている場合ではない。 コツコツコツ、後ろからブーツの音が聞こえる。また。誰か近づいてくる。 「矢車ぁあ〜お前は、いいよな。どの位ましかっていうとな〜ぁ。」 そう言うと奴はセミーゼクターをキャッチした「俺の命は、後7日っ!変身っ!」 ふ・不幸だ、シャドウに関わった、いや、俺の部下だった奴らが、不幸に落ちてゆく。 また、前から二人組が現れた、顔がやけに緑色だ!お前等、・・・まさか、お前達まで、 「地獄兄弟か・・・聞いてあきれるな、そのていたらく。俺たちは、闇喰兄弟、お前等を喰ってやる!」 そう言うと俺たちのようにリバーシブルに変身した。「変身っ!×2」 仮面ライダーカメック&ナメック・・・ 「矢車!お前が最後に人間のクズって言われた男だよ!」 「変身っ!」ザリーゼクターの資格者か・・・ コックローチ、フライ、セミー、カメック、ナメック、ザリー 6人のライダーに囲まれた。 俺は影山を揺さぶって起こそうと 背中を見るとガチャピンになりかけの相棒がうなされていた。
カ、カメックが二人いる! 幻覚なのか、俺は影山を背負いながら わけがわからなくなっていた。
「矢車め…覚悟!」 六人の刺客が一斉に襲いかかってきた。 影山を背負ったままの俺は、 「う、動けな…ッ!!」 絶対絶命かというところで…目が覚めた。ああ、やっぱり夢だ。 影山が寄りかかってきているせいで身動き出来ず、妙な夢をみてしまったらしい。 それにしても一体どのあたりからが夢だ?最近夢と現実の区別がつかなくなってきている。 ライダー先輩がでしゃばり初めてから… いや、それより前に夏休みをあけて路上で暮らし初めてから… いや、そのもっと前から…? 実はこの、俺の存在自体…夢だというのか? だとしたら俺の、一番輝いていた時期は?あの頃すら、夢… 「初めっから…クライマックスなのかもな…」 ハァ……ひとりうなだれると、変なセリフが口をついて出ていた。
俺、最近、なんかの中毒症状が出てるのかな・・・ 記憶がぐちゃぐちゃ、とても生きていけない。 本当の俺は、どこにいるんだ。まさか俺自身擬態か?
俺は、過去だけじゃなく、未来さえも記憶に持つ男なのか・・・ まるで天道のようだ。自分のやるべき事が見えるなんて、 ま、まさか、俺自身にハイーパーゼクターが、俺の頭にハイパーゼクターが、 時空を超えて、未来を見てきたのか無意識のうちに、 俺は、料理人になっていた、いや、元々料理人なのだ、 ZECTだとかライダーなんて、所詮子供の作り話、ヒーローにあこがれちゃった、 だけだ、夢だよ所詮夢だよ。そうか、俺は料理人なんだ、 これは全部夢だ、現実に「矢車想」何て人物は存在しないんだ! いいぞ、最高の結論に達しそうだ。やっぱり俺は天才だ、きょうから、 俺は、岡星良三として、蕎麦をつくって生きてやる!蕎麦・・・まさか田所さんがらみじゃ・・・ いや、違う田所さんさえも夢なのだ、じつざいしない・・・ 俺は、蕎麦職人だ腕の良い!こんなふざけた人生あるわけがない。 全うに、生きているんだ。 俺は、少しほっとした。自分が誰なのかわかったからだ。 「兄貴っ、夢見てもダメだよ。俺を背をってる兄貴が現実だよ・・・」 ・・・・現実逃避してみたかっただけだよ・・・相棒。
俺は美食倶楽部に就職したのか、蕎麦をうって海原という 先生に、蕎麦を出した。何を気にくわなかったのか、 薬味のネギとわさびをぶちまけられた、俺は、怖くなって土下座した。 「お前は、この蕎麦の香りを台無しにしている。」 とか言われた。正直、ちびった、怖かった。結局、畳に頭をこすりつけて 謝ったが、俺は、何処で何をしても、地面を這い蹲って生きていくしかないのか・・・ がっかりだよ。光の見えない俺にエリートも料理人もないんだよ。 俺は、ごろつきに戻った。下北沢で喧嘩三昧の日々をおくった。 路上生活者から路上のカリスマにのし上がった。 だが、結局、のらりくらりの生活なんて、先が見えないのは、同じだった。 一発逆転、もしくは、再チャレンジって、お先真っ暗だ・・・ 「兄貴、何を先から寝言を言ってるのさ、悪い夢でもみてるの?」 はっ!夢か・・・ブラックアウトか?なんか昼間から、ガクンと意識が落ちる時がある? なにか病気なのか?影山より先に俺の方が、この世界からいなくなるのか? 「兄貴、俺、今日は調子良いから飯を探してくるよ。」 ガチャピンのように丸っこくぷっくりした影山が俺の体を心配して 飯を探してくれるという、ありがとう。 影山が飯を探しに俺は港で待つことにした。なんだか熱が出る体調が 悪い熱もある、俺は胸元の飾りを握った。あれ?いつものじゃない??? このネックレスは・・・か、影山、俺も道連れにするつもりか、 長時間このネックレスをしているとワームになっちまうじゃねえか! 帰って来たらぶっ飛ばしてやる!!!
俺たちの戦いは、まだ終わりではない。 これからの飯の調達が重大項目だ。田所さん達は、加賀美を逮捕しにいった。 カブト=天道は瓦礫にうもれて死んだと情報が流れた。 街中に根岸からの放送が流れる。もうすぐ、ワームのいない世界になる? ネィティブと人類の共存・・・嘘くさい奴らだ。 影山が少し動けるようになったので、俺はZECTの陰謀を調べることにした。 加賀美のオヤジの放逐後、なにやら黒い闇が漂っている。 もう、誰も俺たちの事なんて無関心だろう。 だが、それでいい・・・ 俺たちは死んだも同然、どうせ浮かばれないのなら、勝手にやらせてもらうぞ。 「電王は、いいよな・・・どうせ俺なんて。」いや。関係ない俺たちに終わりはない。
事態は急変した、人類をワーム化するためのアンテナがネックレスで 電波塔から世界受信されると大変なことになるらしい。 俺は影山と街で合流し、ゴミダメから見つけた服を着て変装した。 でかいモニターを見上げた、異音とともに地面が割れるほどの 電波が出てる、影山がかなりガチャピンに近づいている。 俺たちの後ろの方で大和と織田に似た人たちが転げていた。 誰か。。。あの電波塔をぶっ壊さなければ、人類が終わる。。。 でも、俺たち、港で自爆しあったんじゃ・・・ 夢見てるのか、行き当たりばったりすぎて、もう、時間が前後しあっている。 影山のガチャピンかを止めなければ・・・
影山は3人になった。 一人の影山は灰色のウサギになり、 もう一人の影山は巨大化し、 最後の影山はガチャピンになった。 『あ、あにき〜』 喋るタイミングは一緒だ。3人(3体?)で一人なのか……。
なんか、関係ない方向で俺たちは、生き残るベクトルを見つけだしたのか? 影山、お前おもしろいよ、やっぱり!もう、最終回終了とか、 クランクアップとか関係ない次元で、物語は、突っ走るものだ。 たぶん、いまごろ加賀美が電波塔を破壊しにZECTの放送スタジオに向かってる 最中だろう、俺たちは、全く関係のない時間を過ごしていた。 ガチャピンになった影山は子供達に大人気!うじゃうじゃ囲まれている。 灰色のウサギは、記憶喪失の黒地に赤ラインのライダーとじゃれ合っている。 巨大化した手から光線を出す銀色の化け物は、加賀美が破壊しなければ ならない電波塔の中継塔を次々と破壊した。いや、破壊したのではなく、 振り向きざまにぶつかったり、転んだときに偶然手を付いただけの アクションの、たまたま、下敷きになっただけだ、ZECTの作戦台無しだな。 中継塔をほとんど、破壊した。 影山、こんなんだが、ホントはお前が地球を救ったんだぞ!気が付いてないけど! 俺は、心の中でそう思った。
加賀美がスタジオに到着、どうにか根岸と三島の陰謀を 防ごうと奮闘しているが、三島がグリラスワームに変身し、 ガタックが大苦戦している、触手が体に刺さり、ガタックの変身がとけ 加賀美は倒れた、死んだのか?俺は、でかくなった影山をいぬ笛で 操りながら、野外モニターの乱れた映像でスタジオの状況を見ていた。 一般人には何が起こっているかわからないだろうが、俺には、加賀美が三島に 倒されて死んだのだと、はっきりわかった。 田所さんの言っていた状況だと、カブトは枯れ木の下敷きで死に、 ダブトは三島達に捕まり、ガタックは今倒された。ドレイクは戦いに 参加していないらしい。ザビーも資格者不在、サソードは星になった。 パンチ(影山)ホッパーはワーム化(ガチャピン他3体)、キック(俺)ホッパー は、今、ガチャピンを誘導中、織田と大和はモニター付近でこけていたが、 関係ない。ライダーで俺だけか、だが、グリラスワームを倒せるとは思えない。 いや、まてよ、、、このまま、巨大化銀色化け物とガチャピン&ウサギフェノク 特に巨大銀色を奴らの電波塔と建物にぶつければ、ゼクトも三島達の 野望も全てをぺちゃんこにできるじゃないか!!! 最高の俺プランが思いついた!!!俺がいよいよ主役www 俺だけが生き残るww ぜっ。
俺は、久しぶりに麻婆豆腐を作った。 我ながら、いい出来だ。 スタジオの建物の上で変身する。 俺の前に誰かいた気がするが、気にしない! 三角跳びで降りながらスタジオに穴を開け、麻婆豆腐を投げ入れる! そして、影山に叫ぶ。 「俺の麻婆豆腐はここにあるぜ!」 『その麻婆豆腐は、俺のモノダー!!!』 どうやら、別のものを召喚したらしい…。
銀色の巨人は3分という時間をフルに使い空へと帰っていった。 って、影山の1/3が地上に戻ってきた。 ウサギフェノクは黒字に黄色のライダーを怖がって 1/3影山に戻ってやり過ごしている。 ガチャピンは相変わらず、子供に大人気だ! 俺は、電波塔から麻婆豆腐を更に垂れ流した。 すると、影山ではない赤いムックという生命体が現れた。 俺は、こいつモップ代わりに使おうと、麻婆豆腐の 垂れ流された辺りをふきふきした。 「やめろ、ヤサグルマ!やめろ、路上生活者!」 俺は、真っ赤なモップ(ムック)にべっとり麻婆豆腐を付けてやった。 「痛いだろうが、バカ車!」 何だ、さっきからなれなれしい奴だな!俺はムックをひっぱたいた。 するとホコリと煙で煤けていた辺りの視界が開けてきた。 「天道・・生きていたのか!お前、頭から血出てるぞ・・・それに なんで、麻婆豆腐まみれなんだ、きたねえな。」 はっ、ムックっ、=て、天道、、、 「電波塔の上からさっそうと登場するつもりが台無しだぞ、しかも、時間喰ってるし。」 俺は、スタジオの中をのぞいた。加賀美の遺体が奴らにボコられている。 すまん、加賀美、お前は悪くない、麻婆豆腐をまき散らして天道の出番を遅らせた 俺が悪いんだ・・・ガチャピンが出たら次はムックだという先入観で・・・ ごめん。。。
「加賀美は…あいつは丈夫だから死んでないだろう。 それより矢車、お前とはまだ決着がついていない…。今から豆腐料理で勝負するか?」 天道が適当な事を言っている。お前主人公だろうがwwww 「「「兄貴〜オレも兄貴の麻婆豆腐たべたいよォ」」」 影山×3、うるさいぞ。 ハァー…こんなどうでもいいことに時間を裂いていていいのか? 俺はいまだ終幕を迎え入れられないまま。 現在の時刻は8:14だ。
完全に俺たちは、裏方からじゃまをしている。 スタジオを覗くとダブトもピクリとも動かない。 あいつ、気絶してるのに変身解けてない・・・スゲエ。 影山のミニチュア×2とガチャピン1匹を合わせて、影山と表記している。 まあ、こいつの場合次元を越えているのでいいか、 「それよりも天道!お前鉄塔から真っ逆さまに落下して加賀美を助けろよ。」 影山が天道に着いていた麻婆豆腐をつまみ食いしている。(影山とは言っているが、今の行動はガチャピン) ガチャピンに変身している影山は、まだかわいげがある。 そんなことより、天道の鉄塔へのスタンバイを手伝うことにした。 「お前、良くこんな高いところから行こうとするな・・・」 天道が振り向くと俺を見下しながら 「天の道を行き全てを司る男には、これぐらいが調度イイ、 ラストは派手にやるのが、俺の宿命だ。」 相変わらず天道は、カッコつけるのが好きだな・・・ こういう天道の行動が俺をいらいらさせるのだ。 やっぱ、やめた・・俺がラストを飾ってやるぜ!!! お前の美味しいところを俺がもらうぜ! 俺は鉄塔のてっぺんから、ダイブをしようとして足を滑らせた。 あいつのように空中で変身できるだろうか・・・
滑り落ちながら、完全に落下地点を見誤っている、 足を滑らせたせいで、大幅に落下地点がスタジオの壁をぶち破れる位置から、 完全にはずれたコンクリートだ、しかも頭から落下している 無様と言うよりは、変身しないと頭突きで地面と喧嘩しちまう・・・ 「ホッパーっホッパーっ!」俺は目一杯叫んだが、反応がない。 変身できないとピンチだ・・・ 地面に後わずかの所で、「かあちゃん、死にたくないよ・・」 等というありきたりなセルフを吐くのかと、俺は思っていた。 だが、俺が最後に吐いたセリフは違った。 「ガチャピン、レシーブっ!」 しまった、意味がわかんねぇ、自分でも、こんな最後になるなんて、 色んな記憶が走馬燈のように・・ と思ったら、俺の落下地点でガチャピンがレシーブ体制に入っている。 「ヴァニギーーーッ!」緑色の着ぐるみ化け物は、ノシノシとレシーブ体制だ。 俺・・・どうなっちゃうの・・影山に命預けるほど危険なことはない。 はっ、この時始めて、 「終わったな・・・」 と思った。
ガチャピン影山のレシーブは俺を天高く舞い上がらせた。 やばい。このままではまた落下してしまう… そう思ったその時、俺の視界に太陽の光を反射する物体が。 あれは一体、と思う間もなく見る間に近付いてくる。 バイクだ。バイクが空を飛んでいる。乗っているのは天道だ。 「ちょ、天道、待」 全部言う間もなく、俺は空中でバイクに弾き飛ばされた。 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 また消し飛ぶのかよ俺! だが俺はそのままビルにぶち当たり、壁を突き破って中に転がり込んだ。 顔を上げると、三島とホリエモンもどきが唖然として見ている。 …おい、ここはあのスタジオじゃないか! 中継カメラはまだ回っている。よし。 俺は常々ポッケに忍ばせている矢車草を取り出すと、言った。 「夢破れた男に花一輪…」 …何だか自虐ネタのようになってしまったが俺は気にしない。
三島さ・・・三島がブツブツ言っている。 「お前は敵チームだぞ!タッチネットだ。」意味不明なので、 俺は、世界に向かって叫んだ、「今日から俺がボスだ!!」 シーン、、とした空気が凍り付いた。ギャグじゃないぞ、ギャグと思ってもらってもいいが、、、 もう一言叫んでやる! 「世界はいいよな・・・どうせ俺なんて。」 あれ、なんか何をやっても反応がない その時、死んでいると思った加賀美の手が、ケーブルを握っている、チックショー 生きてやがったか、 まだ、三島がブツブツ言っている、「おい、そこのハゲ、自分のいるべき所に帰れ!」 そう言うと俺の身体に触手をぶっ刺してきた、俺との最終戦!! いいね、つぶしてやるよ。俺は口から赤い液体を流しながら、ヒーローっぽいな、 と、自分に酔っていた。 「矢車、じゃまだ飛んでいけっ!」三島が強烈なボディブローを打ってきた、 俺は、また空高く吹っ飛ばされた。 「ガチャピン、レシーブだ!」また、せっぱ詰まって叫んでしまった。 「兄貴、任せ解け!!ジョワッチー。」 バカっ、お前じゃないよ!ガチャピンに頼んだのに!!!! 太陽の光さえも、遮るほどの銀色の巨人が3000メートル級の高さまで飛ばされた俺の 遙か上からジャンプしている、ホッパーなんか目じゃないほどのジャンプ力だ、 1/3影山が変身したのだ、 「ジョワッ!(アタック)」 バゴーウォン!!鈍いアタック音が俺の身体全体に 伝わった瞬間に俺は地面に叩きつけられた・・・ 3000メートルから0.02秒ほどの急降下、言うまで無なく、俺の身体全身の骨という骨が 粉砕骨折、ってか粉だよ粉!地面から20メートルぐらい埋まったところで俺は空を見上げた、 ガチャピンが心配そうに見ている、 「いや、もう、見ないでくれ・・・」
俺たちが、こんな事している間に天道は、 「天の道を往き、総てを司る〜」と決めセリフを吐き 電波塔のてっぺんから降下、三島と根岸のいるスタジオの壁を ぶち破りヒーローらしいラストバトルに突入していた。 「いいよな、天道は・・・どうせ俺なんか。」 俺も決めセリフを吐いてみた・・・ 1/3影山のウルトラ変身がとけ、ガチャピン(影山)が、埋まった 俺を引っ張り出してくれた。俺は、骨がさらさらで 立てなかった。ああ、牛乳飲もう・・・ 「相棒、頼むから1人に合体してくれ、チビ影山二人とガチャピンでは、俺の身がもたん。」 そう言うと、影山は一人になった。 「兄貴、これでいいか?」 「兄貴、これでいいけ?」 なんで、声が3人のままなんだよ! 「兄貴、これでいいが?」 「声も1つにしろ。」 こいつには、付き合いきれない。地べたで立てずに俺は、電波塔を見上げた。 「頼んだぞ、くそ天道っ、今回だけは、お前に譲ってやる・・・」
ふっ、ラストバトルか・・・ しょうがねぇ〜な。雑魚ワームは、俺たちホッパーにまかせろ。。。 「兄貴っ、もしかして俺も雑魚ワームの数に入れてないよね。」 大丈夫だ、田所さん達がやったように、ワーム化をこらえ、 俺たちに味方する奴らは、やらないよ。 影山は、安心して気がゆるみ、ガチャピンワームになっている。 変身して倒しちゃおうかな〜ぁ。
過ぎ去って行く日々、俺たちの事なんて、いずれ忘れ去られる運命・・・ 街に展開しているワーム達をボコリながら、虚しくなっていた。 影山が、向こうの方で、たくさんワームをボコリながら、 「ぼっちゃまーぁ、ぼっちゃまのカタキ!この1発は、ディスカビル家の分! これは、ワームに苦しめられた人の分!これは、擬態された人の分!これは、兄貴の分!」 とか言いながら、ワームを倒している・・・俺の分はいいよ、自分でやるから。 それにしても、1年が早かった。俺の没落人生、長い夏休み、 結局、主役になれない人生。走馬燈のように、色んなことが、思い出される・・・
ザビー、パーフェクトハーモニー、麻婆豆腐 不協和音、地獄…… くそう、思い出してきたら涙が出てきた。 今日はほこりがひどい。目にゴミが入りまくりで、涙も余計に出てくる。 「お前の願いを叶えてやろう……」 そんな声が聞こえた、ような気がする。 俺に願いなんかない。あるのは地獄だけだ。
「兄貴っ!兄貴っ!!俺も聞こえたよ!!」 手近なワームをボコり終えた影山が走ってくる。 俺の心を読むな影山…まぁそれはいい、しかし 「ほんとか?なんて聞こえたんだ?」 「うん、あのね関俊彦の声で、最初からクラ(ry)」 肝心なところで、言葉は何者かに遮られた。誰だ!? (ていうか関俊彦も誰だ!?と、アニメに詳しくない俺は考えたりしていた…)
369 :
名無しより愛をこめて :2007/01/29(月) 00:35:36 ID:al2drz3oO
いきなり、影山はホッパーに変身! なんか、ツルッとしたホッパーだな。てか列車のパス見たいので 変身した。その瞬間、列車が来た。 「相棒、その手に持ってるカードデッキの様な・・・パスカード?」 黒いホッパーじゃないよな・・・ 「さっき、自転車に乗った弱々しい高校生が落としてたの拾ったんだ。」 どうなってるんだ影山だけ・・・ もう一度、影山がベルトにパスをかざすと、真っ赤な顔になった。 「兄貴、俺どうしたんだろ。。。うぁ、乗っ取ら・・ぎおd、」 「は、は、は、俺の考えた必殺技、発動!!!!」 いきなり、野蛮な口調で剣を振り回しながら、暴れ出した・・・ ワームの100や200位、どうでもないと言わんばかりに激強だ。 いいよな、モモタロス・・・・ 何故かわからないが、俺の口から知らない言葉が漏れた・・・
「モモタロス・・・」ああ、もう、終わりは近い。 てか、俺たち、まだ戦ってる場合か・・・
「兄貴っ、これからだよ。俺たちの戦いは!」 こいつ?まだ鬼に乗っ取られてるのか? 歩くたびに砂が足下からこぼれやがる。相棒は、スグに何にでも 影響される、この前までのガチャピンブームは、どこに行ったのやら・・・ もし、ぼっちゃまが生きていたら、「俺は、電車においても頂点を極める男だ」とか 言いそうだな。まったく、のらりくらりだ。 「兄貴も、願いかなえてもらいなよ!」 影山?お前なんか願ったのか? その響鬼紅みたいな奴に・・・ 「へぇ・・・!」 とぼけた顔でこっちを見るな、 とにかく、スタジオの映像でカブトとガタックが三島さ・・三島を ボコっている。俺も、殴りてぇ、でも、いい気味だ。 とにかく、早く根岸をしとめろよ。雑魚は、俺たちにまかせとけ。 でも、なんかワーム増えてねか??
最近のワームは砂をまきちらせて出現している… そういえば岬さんに擬態したアリジゴクのワームがいたなぁ…奴は死んでいるはずだが 「兄貴ィ、このパスカード…」 相棒、おまえまだそれ持ってたのか! …まったく…つい最近あのネックレスでガチャピンにさせられたというのに こいつの手癖の悪さは治らないらしい。 「いいからそんなもん早く捨てるんだ。また妙なライダーに変身したいのか?」 「でも兄貴、おれホッパーより強くなりそうな気がするんだぁ…変身!!」 オイ、言ったそばから… だめだこのバカには何を言っても… 「おれの必殺技ぁぁぁ!」 あれっ、なんかフォームチェンジした。 しかも声変わってないかお前?
つい数日前のことだ・・・ 「相棒、俺かお前のどちらかが、ワームに支配されることがあったら 容赦なく、地獄に送ること、これだけは約束だぞ。」 「兄貴。。。もし兄貴がワームになったら、兄貴を地獄に送ってその後は、俺も・・・」 俺は、自分がワームになったとき、影山に地獄に送ってもらおうと決意していた。 しかし、まさか影山がワームに擬態されるなんて、 しかも、変なライダーの中で赤い響鬼紅みたいなクソワームに・・・ 「俺、参上!」、「俺は最初から最後までクライマックスだぜ!」 影山は、完全に乗っ取られた。てか、お前・・・自由人だな。 「変身っ」けだるさと、死んだ目の俺は、キックホッパーに変身した。 すると突然、俺の前に列車がレールをぶち込みながら走ってきた。 扉が開き、アギト先輩の家の真魚ちゃんらしき人物が、変態的なコスプレで 俺にコーヒーを出してきた。高校生の頃もカワイイけど、すらっとした 今もいいな、しかも、イイケツしてる。って、イカンイカン俺何を見とれて コーヒー飲んでんだ!影山のことをすっかり忘れていた。 一方、影山の方には、ロン毛のモデル風な女の子がミニスカートであらわれ 「そのパス返してよ。あなた・・・まさか。。見つけた・・・」 とか言って影山を電車に乗せてしまった。 俺はコーヒーを持ったまま、通り過ぎる電車を眺めていた。 ちょうど、横におっちょこちょいの高校生ぐらいの男の子が グニャグニャの自転車であらわれた、多分、次の主人公、お前だろ・・・ うちの影山が間違って、このままじゃ、もう一年ライダーすることになるぞ。 うらやましい・・・じゃねえや! 「オイ、キミ、あの電車追いかけないと、大変なことになるぞ、俺もキミも!」 なぜか、バックトゥーザフューチャー3を思い出す俺だった。
な、懐かしい。 じゃなかった、新ライダーが俺たちの時代とコラボレーション!? てか、完全に影山が電王なわけで、ココにいる、かわいそうな少年こそ! 本当は史上最弱のヒーローになる予定だったのに、 影山の奴、何にでも首を突っ込めば、いいってもんじゃないだろ。 ワームがドンドン俺たちの周りに増えてきている。 カブトとガタックは何をしてるんだ。 まだまだ、最終決戦は終わりそうに無かった。 ってか、終わらせろよ、新ライダーが食い気味に 混ざってきてるだろうが・・・ まさか・・・このまま、一年行くのか!!! また、長い夏休みがやって来ちまう・・・・ 影山!そのパスを返してやれ!!!!
376 :
名無しより愛をこめて :2007/02/03(土) 13:22:43 ID:yNjnuXpA0
「ええぇぇぇええーーーーっ!!」影山は不服そうに口を尖らせた「ヤダよ、 兄貴ィ…拾ったからには、これ、俺のだよ。」 いや、他のはそれでも構わんが、今はちょっと事情が違う。 しかし、影山はそんな俺の思いには全く気付かない。 「ね、ね、この次拾ったら、必ず兄貴にあげるから。ね、これ、俺が持ってて いいでしょう?」 はぁ…… 俺は思わず溜め息をついてしまった。 「…俺は、そんな考え無しな相棒を持った覚えはない」 「だって、兄貴…」 こちらにに駆け寄り、まだ、言い募ろうとする影山の手元に、俺は得意の蹴りを入れた。 「あ……」 それは影山の手を放れ、きれいに放物線を描いて飛んだ。 よっしゃ、このままアイツに届いてくれよ! と、思ったら、肝心の奴がおらず、何だかミョーな砂のオブジェがそこに…… 『よぉおっしゃぁあああ!!!』 いや、良くない。絶対に!!!
377 :
名無しより愛をこめて :2007/02/04(日) 18:18:15 ID:hpL7nS8a0
あげ。
影山が走っていた。 「…パス、パス、僕のパス…あげないよ、僕はそれで機械の身体を貰いに行くんだ!」 って、おい違うだろ!! その前に、ヤツは何時の間にあの妙な電車から降りてきたんだ? しかもこの砂漠は一体何だ?! 俺達は一体何処に居る??? そんな俺の思惑に関わりなく、影山はパスだけを見つめ、走り続けていた。 そして、パスを取ろうと手を伸ばし、伸び上がる砂の上半身に、影山が体当たりを食らわす形で 両者がぶち当たり、どちらもがその場に倒れてしまう。 ぽとり、とパスは砂の上に落ちた。 ヤバイ!! 俺が走り出そうとした時、あのミニスカ・ロン毛娘がさっきの頼りなさげな少年を引き摺って現われ、 パスの方に突き飛ばした。 「拾いなさい、さあ早く!そして戦うのよ!!」 「え、えぇえ?た、戦うって誰が……」 少年は相変わらず頼りない。思わず俺は叫んでいた。 「もういい。てめえ、とっとと俺と代われ!!」
何で、俺が新ライダーの手伝いをしなきゃならんのだ。 俺は、足から砂をだしながら、パスカードで変身した。 「キミの力が欲しいんだよね!鍛えてます!」 俺は、意味不明な言葉を連発しながら必殺技を繰り出した。 「こ、これが鬼の力か・・・」 って、なんか俺たち、新ライダーのじゃましてねえか。 それより、この砂漠から脱出して、元の世界にもどらなければ。 カブトとガタックの最終決戦もそろそろ終わる頃だ。 雑魚ワームを少しでも減らさないと・・・ 気持ちばかりで、先に進めない地獄兄弟・・・白夜は何処に・・・
『お前の望みを言え……』 ここ数週間、ずうっと幻聴が聞こえる。もう何十回目だ。 数えるのは虚しくなったからやめた。 だから、俺に望みなんて無いって言ったろ? 「あ、あにき」 『契約成立だな』 影山の身体がパカっと割れた。そこにヘンなのが入り込んでいく。何を願ったんだ。 しばらくすると、そのへんの建物が崩れ始めた。雑魚ワームどもが巻き込まれて 倒れていく。そして、俺はこのへんに建築物があったかどうかも段々わからなくなって いったのだった(意味不明)。
長い夏休みの後には、つらいリハビリ・・・いや、長い戦いが待っていた。 最終決戦が、信じられないほど、長引いて次の新ライダーの話をじゃまし始めた、 天道・・加賀美何やってんだ!俺たちの路上戦は、異常なほど長い戦いに 「兄貴、関ヶ原だよ!戦国時代だよ!」・・相変わらず影山は意味不明です。 拝啓、父上様・・・僕はしょうもない弟と消耗戦をしています。 僕の相棒は、馬にまたがり甲冑姿で長刀を振り回して緑色の化け物と戦っています。 ホッパーに変身して戦えば多少楽なのに、30kg以上ある甲冑姿で「消耗戦だ!」 とほざいています。拝啓父上様、英才教育から一流大学に進学、エリートとして 育てていただいたのに、こんな親不孝な息子ですいません。 でも、俺は、失った仲間、失った信頼、失った貯金、失った職、 それよりも、大切な物に気づいたんだ。だから、今戦っています。 なんか、数万匹のワームに囲まれながら、家族の事を思い出していた。 「兄貴、おちっこ・・おちっこちたいよ、でも、甲冑脱げないからもらしていい・・・!・?」 「・・・・・」 拝啓、父上様僕のみつけた大切な・・・間違いだったようです。
影山!なにしてんだ?いつのまにか、1万のワームを従えて 挙兵してる、、、自分の事を将軍と呼ばせている。 影山の馬の走る方向にみんな導かれている・・・ 「相棒、何がしたいんだ・・・」 「兄貴、俺、大将だよ!戦だよ!いくさ・・・!」 どこへ向かってるんだ奴ら・・・
「影山さんは、もうワームのボスになるんですよ。 人間のいないワームが安心して暮らせる世界を彼は求めているんです。」 いきなり、俺の後ろの方で誰かがキッパリと、とんでもない事をいった。 変なベストと泥棒ハンチング帽子のロリコン野郎だった。 「キサマ、言って良いことと悪いことがあるぞ!それにしても、 何だそのブカブカのロシア人が着るようなシャツは・・・」俺は嫌みを言ってやった。 「あなたこそ、何です?そのセンスのないコートとダサすぎるアクセサリーは・・・」 風間の野郎、言ってくれるじゃねえか・・・ 「この出番無しのロリコンが!」もう、影山はどうでもいい。 「あなたこそ、中途半端なヤサグレ&ニートのくせいに!!」 「うるせぇ!この、エセメイクアップアーティスト!!」 「何ですか?この路上生活者!!」 「なにぉ!ロリコン!」 もう、しょうもない底辺の口げんかだった・・・
山河を駆けて戻ってきた影山が言った言葉が 「兄貴!、俺の弟が1万匹をこえたよ〜!」 だったので、醜い口げんか中だった俺とロリコンは、 変身し、1万匹のワームと影山をぶちのめした。 「もう、口げんかやめようぜ、つかれたは・・・」 俺は地べたに座りながら、ロリコンに言った。 「ええ、僕も、帰ります・・・」 なんか、影山のせいで無駄に体力を使っただけの2人だった。 「兄貴、ごめん、調子に乗りすぎた。」 ボロボロの影山が帰ってきた。 許す・・・もう、何でも許す・・・
加賀美たちなにしてんだ!早く終わらせてくれ。 どんどん、ワームが増えちょるばい。 日本最大の電波塔の下で、オカンのことを思いながら、 無職の日々を笑った。なんか、どっかで聞いたふうな話だな。 俺も小説かけるんじゃねえか? 「エッフェルタワー、俺とオトウトと、ときどき、テンドウ」 ベストセラー間違いないな!いや、エッフェル塔と関係があるの 天道だけじゃねえかぁ〜! ってことは、天道を主人公に、仮面ライダーカブト、とかって タイトルで、ヒーロー物のSF小説とか、書くしかねえな。 宇宙とかに行ったり、ネオゼクトとかゼクトとか、 ドタバタ劇で、映画化&DVDでして、バカ売れ! そしたら、俺もう、無職じゃねな、矢車じゃばれちゃうから、 ペンネーム石ノ森想太郎とかって、名前にして、小説家デビューだ!
そうだ!俺はニートでも、無職でもない、芸術家だ。 ちょっと、貧乏な芸術家だ!ふふふ、そうだ、そのスタイルで 生きていこう、「影山!、俺を今日から、画伯もしくは、先生と呼べ!」 「・・・・」 「兄貴、、何言ってんだよ、わかんねえよ・・・」 「影山、俺はもう、ニートでも無職でも無い!芸術家になったのだよ。」 「兄貴、スゲエや、やっぱ、兄貴はスゲエや!!!」 ボカ!ドコッ!バシッ! 「兄貴、何すんだよ!殴ること無いだろ!」 「影山、お前、何回もいわすな、兄貴じゃなくて、画伯だ!」 「わかったよ、画伯。。。これでいいんだろ。」 画伯、なんてイイ響きだ!矢車画伯。。。これにつきる。
『契約成立だな』 気がつくと、俺の目の前には画材一式とパソコンが置いてあった。 「あにき……じゃなくて画伯、アトリエだよアトリエ!」 なんと一軒家まであるではないか。 こんな親切ないい人(?)がいるなんて……世の中捨てたものじゃないのかもしれない。
「兄貴も、契約したんだね!あっt、画伯だっけ?」 影山は、そう言うとケタケタ笑い出した。 それよりも、急にリッチな生活が、俺にやってきた事に ビックリしている俺がいた。ふかふかなベットに寝るのも ひさしぶり・・・雨がふっても屋根が防いでくれる。 ずぶぬれになることもない。路上にコンクリートに座って ケツが痛いことも無い。去年の夏休みのように、俺は朝から ビールを飲んでみた。外を見るとアリンコ見ないな人間達が 仕事にッ向かう風景が・・・バカだあいつら、 一生懸命働いたって、結局リストラされたり出世競争でストレス ハゲるハゲる、ハゲてしまえ、、、 はぁ〜、、ため息がもれた。自称、絵描きの俺には、まったく絵を描く気持ちなんて 無かった。あっという間にビールの空き缶が部屋中に散乱し ゴミ屋敷と化していった。ゴミの中に埋もれながら俺は思った。 所詮、路上生活の時と何もかわらねえな・・・
いつ死んでも誰も泣いてはくれないだろう。 ビールが焼酎、焼酎から日本酒、ウイスキーからワイン バーボン、、、テキーラー、、ウオッカと アルコール度数の高い酒で現実から遠ざかっていく俺、 影山は、アシスタントだと言いながら、俺のそばにいてくれる、、、、 まあ、メイドの格好をしているのが気にくわないが、 天道と加賀美、カブトとガタックが早くこの最終戦を終わらせないから 変な幻聴に悩まされた俺は、一戸建ての家まで建てて、 何が願いをかなえてやるだ!響鬼紅もどきめ! 今度、ヒビキさんに会ったらグチの一つでも言ってやろう。 願い・・・そりゃかなうよ、自称絵描きだもん、自称だもん。 おまけに家くれたのかと思ったら、35年ローン組まされてるし、 35周年だけにって、ふさけすぎだろがーー! まあ、ホームレス=路上生活者ライダーの俺がローン組めたのが、 奇跡、、ってかこれが鬼の仕業だろ!早く最終戦終わらしてくれないと どんどん、モモタロウスが話をややこしくしていくよ! 俺たちだけ、白夜を目指したからせいか、どんどん、巻き込まれて 願い聞いちゃってるし・・・ 「影山、酒買ってこい!!!!俺はもう、ここから動かんぞ!」 「兄貴画伯!何言ってるのさ、戦うんだろ戦いたいんだろ!!」 うっさい、ハゲ!早く買ってこい。
酒だ酒だ!やけ酒だ! 絵描きになり、自由とマイホームを手に入れたが、 心は空しかった。自分の好きなことしてねえだえろ! 無職からの脱却と見栄っ張りな自己満足で、自称絵描きなんて 名乗って見たが、俺には才能って奴がない、、、その前に絵なんて 描いたこと無かった。バカだ愚かだ俺は落ち込む心を酒浸りの日々で 埋めるしかなかった。 「兄貴画伯っ!酒買ってきたよ!」 ハゲ、今なんて言った!画伯!画伯って1枚も絵の描けない俺を おちょくってるのか!?俺はハゲを殴った。 「兄貴が画伯って呼べって言ったのに・・・」 うっせ、ハゲ!俺もう寝るわ!!
391 :
名無しより愛をこめて :2007/02/16(金) 18:24:27 ID:P3W1HFxW0
だが、俺は眠れなかった。 ビリビリビリ……家が小刻みに揺れ始める。 何だ?俺も、影山も辺りを見回した、その時だった。 …どっごぉおおお〜〜〜〜ん!!! もの凄い轟きと衝撃波が、家ごと俺達を吹き飛ばしていた。 何なんだ!これは!! いつぞやよりもっと激しく宙を飛ぶ俺の目に、後方から勝手に生れて来るレールと、 それを追うように走って来る電車の姿が目に入った。 あれは、こないだのミニスカ・ロン毛娘が乗っていた電車だ。 何故こんな所に……? とうとう俺達の真横に来た車輌のドアが、唐突に開いた。 「お客様、コーヒーは如何ですか?」 お、可愛い!! しかし、こう言う時こそカッコつけないと… ニヒルさをさりげなく演出しようとする俺。しかし…脳天気な影山の一言。 「あ、ミックスジュースある?」 ちょwwwwwwwww、おまwwwwwwwwww!!! 俺好みの娘はにっこり笑い、 「はい、ございます。お客様、中へどうぞ」 「おっけ〜〜〜!兄貴も行こうよ」 うぉいッ!!!……まぁ、いいけど。 (続く)
392 :
名無しより愛をこめて :2007/02/16(金) 18:25:40 ID:P3W1HFxW0
(続き) 椅子に掛け、改めて影山はミックスジュースを、俺はレモンティーを注文した。 出て来るのを待つ間、いつの間にか暗くなっていた外を眺めていると、1か所だけ 凄く明るい所がある太陽かと思ったが、いびつに四角い太陽など無い。 何故か、電車はそちらをめがけて走っていた。もしかするとトンネルか? 「お待たせしました」 飲物を俺達の前に置くと、彼女はもう一度にっこり微笑んだ。 「お客様、もうすぐひどく揺れますから、ご注意下さぁい」 とっさに俺はレモンティーを影山の方へ押しやった。 その瞬間だった、トンネルの出口と見えた所へ電車は飛込み、大きく上下に跳ねた! 影山は、ジュースのコップを口で塞いだものの、俺のレモンティーが足にかかり、 「うぁちっ!!」と叫んだ為に、ジュースを顔に浴びていた。 しかし、俺はそんな影山を笑っていられなかった。 電車が飛び出た世界は、炎でオレンジ色に染まり、車輌の真下にはダークカブトが 横たわっていたからだ。 カブト、ガタック、おまえら未だ戦ってたのかよ…… (連投スマン…)
電車に乗ったり別の世界で画伯をやったり、 俺たちは、最終決戦の日から時間の感覚がめちゃくちゃで 長い長い戦いをしていると思っていたが、この電車のせいで 時間をゆがめられているのだな、と思った。 地上では未だに最終決戦!俺たちは、まだ終わりじゃねえんだ! 「影山!飛び降りるぞ!カブト達が戦っている所に・・」 振り向くと・・・ 「お姉ちゃん、イイ尻だね。何色のパンツはいてるの?エヘへ・・エヘッ・・」 スケベな影山が、ロン毛ミニスカの姉さんに痴漢行為をしていた(電車だけに・・・) 「このバカチビ!!!」 なんか先週こんな風に響鬼紅もどきが、あの女にしばかれてたな。。。 もう、いいや、俺は一人でカブト達に戦いの場に降下した。
ヒーローがピンチの時に登場するのは、絶対に格好いい! 聖戦士星矢ならフェニックスが星矢のピンチに駆けつけたら 燃える!もしくは、悟空のピンチにピッコロが来たら燃える、 普段は敵対していても共通の敵を倒す時に登場して、なんぼだよ。 俺たちなんて・・・ さっそうと、飛び降り、カブト達の真上から、三島さ・・三島を ぶっ飛ばしてやる!ガタックもカブトも瀕死だ、 今、ライダーで使い物になるのは、俺しかいない。 落下しながら、いつものように、ため息混じりの「はぁ〜・・・変身・・・」 俺流の決め方で行かせてもらうぜ!!! 変身しかっこよく落下! 三島、根岸が空から突然煙に包まれ現れた俺におののいている。 そうだろう、そうだろう、ビビルだろう。カブトとガタックさえ倒せば、世界は お前たちの物だ。予想外だろう、こんなタイミングで、加勢が来るとは、 俺カッコイイ!!!
三島さ・・三島と根岸が、ぎょっとした顔で、俺を見ている。 それほどまでに、予想外だったのか・・・ ふふふ、死にぞこないのお前等二人など、ガタックとカブト、 そして、俺キックホッパー矢車が、相手をすれば、イチコロだぜ。 「あっ、あの、足下に・・・」 根岸が、俺の足下を指さしている。 俺は恐る恐る足元を見た。なんか赤い角が埋まっている・・・ ま、、まさか!?カブトを踏んづけている??? 俺はガレキをかきわけた。中から死に損ないのカブトが出てきた。 ヤバイ、ガタックは、どこに? 「矢車さん。。。俺のゼクター・・・」加賀美が足下に転がっていた。 加賀美、ガタックゼクターは???俺は左足をあげた、、、なんか青っぽいクワガタを おもっくそ踏んづけていた。あぁ、、加賀美ごめん。 完全に最終決戦に水を差した俺だった・・・
ガタック&カブト&俺VS三島&根岸になる予定が、 俺VS三島&根岸になってしまった。 時間稼ぎにもならん。。。ちょっと、ちびった。 三島のグリラスワームは、半端なく強かった。俺は一瞬にしてホッパーゼクターを 貫通され、変身がとけ、地べたに転がった。その後は根岸にボコボコにされ、 ズタボロの雑巾のような扱いだった。あ、俺・・・死ぬな。と本気で思った。 こんな時にぼっちゃまでも、いてくれれば・・・意外と頼りになる奴だった。 仰向けになり、ぶっ壊れたビルの抜けた天井から、空が見えた。 あれ、、電ライナーがまだ空で停止したままだった。 「ぶぁでぃぎゅい!!!ばぁにぎゅー!!あにゅぎー!あにーきー!兄貴ー!」 電ライナーから、叫びながら、ちんちくりんな奴が落下してきた。 おい、やめろ、お前は来るな・・・
はなたれ小僧のシロ&クロのように、落下してきた影山は、 俺を踏みつけ着地した。 「兄貴のピンチには、俺がいつも駆けつけるぜ!!!」 いや、お前のせいで余計ぴんちだよ。 ココで元気なのお前だけだ・・・勝手にしろ。
「行くぜ!メルヘブン。わくわくがとまらねぇ!!!」 とか、言いながら影山は一人遊びを始めてしまった。 世界・・・終わったな・・・。俺は遠のく意識の中で、そんな風に思った。 部屋の隅でダブトが横たわっているのが見えた、幻覚か? どうせ、みんな道連れだ。天道、加賀美、楽しかったぜ。 役不足のヒーローどもが、まだ気絶してやがる。結局、ワームの勝利か。 ライダー始まって以来初の敗北THE ENDか、これも、また伝説だな。 史上最強のライダーを要しても敵わなかった敵、三島さ・・三島withワームの諸君。 さよならだ、、、 霧の中から、ダブトがいきなり走ってきた、影山を担ぎ上げると 「世界は頼んだよ・・・」とか言いながら走り去っていった。 お前、それ、早すぎ。。。影山が出てきたせいで、ひとつ何かが早まってしまったようだ。
ダブト・・・影山と一緒に爆死してどうする! 三島さ・・三島と根岸!ラスボスをどうすりゃいいんだよ。。。
「お前等!まだ戦っていたのか!!!」さっそうと登場したのは 加賀美をZECTの包囲網から逃がした田所だった。 「たっ田所さ・・ん、、、」 俺は、地べたに倒れたまま、腹から空気でも抜けたような声で、 名前を呼んだ・・・ 「矢車!何があった。くっそ・・」 俺を抱えて田所さんは三島と根岸をにらみつけた。 「た、ど、こ・・・さ・・俺、・・ご・・め・・ん・な・さ・・・・・!」 俺を見ながら田所さんは目頭を熱くしている。 「矢車、何もしゃべるな・・俺が敵を取ってやるからな!!」 ・・・田所さん、俺死ぬのか?その言い方・・・俺、見ため以上にやられたのか? 正直、身体全体が、腕も足も一切動かない。俺、虫の息なのか・・・ これから、田所のガチな戦いが始まった。 「うっらぁ、俺はお前たちを許さない!三島、根岸覚悟しろ!!」 田所さんは、軽く啖呵を切って、素手で奴らに向かっていった。
401 :
名無しより愛をこめて :2007/03/02(金) 03:59:29 ID:6ndRtsIjO
その時、不思議なことが起こった!
402 :
sage :2007/03/05(月) 16:18:46 ID:d/n8QSTK0
「赤射っ!」突然、田所さんは叫んだ! エェェァェァェェエェェェゥェエッッッーーー!! 深紅のメタル、鎧?装甲?アームド響鬼??? 「だぃじょぶか〜ぁっ!?矢車!!」ちょっとした高いビルからひよりの声がした。 俺は仰向けに倒れたまま首を声の聞こえる方に向けた。 「矢車、僕の想像しうる限りのライダーだ!!!蒸着!!」 銀色のメタル!シャドームーンか。。。まさか京介変身体??? 俺は、田所さんとひよりが、同族のネイティブなのを思い出した。 こいつ等、、過去の仮面ライダー見てないな・・・ スモークというかホコリ舞い上がる煙の中から、銀と赤のメタルが出てきた。 「矢車、助けに来たぞ!ボクの知ってるライダーを田所さんにもテレパシーで教えたんだ。」 「そうだぞ!矢車っ、これでもう安心だ!向こうも二人こっちも二人!」 それは、、ワーム同士の最終決戦になっていた。てか、 「ひより、田所さん・・・・それ、宇宙刑事やし・・っ!」 俺は、今にも途絶えそうな声で突っ込んだ、そうだ、どっからどう見ても、 ギャバンひより&シャリバン田所にしか見えんのよ・・・ その辺をふまえて戦ってくれよ、、、お二人さん。。。。
もう、仮面ライダーじゃねえよ。 宇宙刑事シリーズだす。。。 俺は起きあがれないガレキの中で、そんな風に思っていた。 ひよりの頭の中はどうなってるんだ。前にも 「ボクの知ってるライダーでいいかぁ・・」って聞いてきたから OKしたんだが、その時も明日へダッシュさ〜ぁ!のギャバンだったもんな。 今回も擬態の能力をフルに生かした「蒸着」を見せてくれたが、 やっぱり、擬態って難しいんだな・・・ 田所さんのシャリバンなんかメタルダーとロボコン混ざってる気がするし、 ひよりの思いだし中途半端テレパシーだと、ああなるんだな。。 なんか、俺、最近みんなの解説にまわってねえか??? 体がうごかんからそれくらいしかできんけど・・・ うっうう、ケホッ、コホッ!! なんか、足の感覚が麻痺してきた・・・誰かが俺の足に乗っかってるような 圧迫感だ、意識が遠くなりそうだ、目がかすんできた・・・ これってホントにやばいかも・・・
いや、ホントにヤバイのは、意識が落ちるよりも、このスレが落ちる事だな・・・ 俺!上手い!!とか言ってる場合じゃ無いな。全身が麻痺し 動けない、現実の時間では、もう、最終決戦から2ヶ月は、経過してるのに、 オレっち何してんだか、とにかく、ひよりと田所さんが、 三島さ・・三島と根岸を倒してくれれば全てが終わる、 頼む二人とも。。。 「ひより、この擬態戦いにくいぞ!俺は人間体にもどるぞ。」 田所さんは、シャリバンが気に入らなかったらしく、いつもの姿に 戻った。そして、いきなり根岸を殴りだした。良し!ネイティブ同士の 戦いに持ち込んだ、これで五分だ。田所さんのガチンコに根岸がひるみだした。 一方、ひよりは無謀にも三島グリラスワームに戦いをいどんでいた。 ギャバンの姿なのに中身が、ひよりだと思うとなんか強そうに感じない。 三島は得意の触手で、ひよりの大事な所を貫通させた・・・ 「いたいよ、ボクの大事なところ、まだ誰にもさわられてないのに・・・」 おい、なんの話ししてるんだ、ひよりは?ギャバンの変身が解けて 人間体のひよりに戻った。確かに、女の子の大事な所に刺さってるような 気もするが・・・何を恥ずかしそうに顔を赤らめてるんだ・・・ 「お前がボクの初めての人か・・・」だんだん、怪しくなってきた。 俺は地べたに倒れたまま、ひよりと三島のやり取りを聞いていた。 「キサマ、人間じゃなくワームだろが!!」三島がキレた。 あ、三島もう、めんどくさくなったんだな。ひよりがグッタリしている。 おいおい、なんだこの展開、天道と加賀美がちゃんと終わらせないから、 俺たちに迷惑がかかるんだよ。俺は、だいぶん休んだので、精気を 取り戻した。そして、ゆっくり起きあがりながら、最終決戦の主役は俺だ。 「終わらせてやるよ! 三島さ・・三島。 こ い っ ! ザ ビ ー ゼ ク ターァ!!!」 俺は、右手を高く上げた。これから、俺のカッコイイ伝説が始まる!!
−−−ハイパークロックアップ−−− ダブト・・・影山と一緒に爆死してどうする! 気がつくと、妙にプチ切れた天道が立っていた。 「おまえは、やってはいけないことをしたぁ!!」 そう叫ぶと三島さ…三島に向かって、突撃しだした。 ハイパークロックアップして何かしたらしい…。 三島さ…三島のいた場所にはミンチより酷い物体が三島の代わりに置かれていた。
良し!俺がザビーに変身して三島さ・・三島を倒したことにしよう! ダブト・・・影山と一緒に爆死してどうする! その言葉でダブトが正気にもどった。影山をあっさり炎の中へ捨て、 根岸を道連れに炎の中へ 「世界は頼んだよ・・・」 ダブト、お前・・イイ奴じゃん。 俺は、ザビーブレスを捨てた。 本当の強さって、なんだろう・・・俺って何だろう・・・ 俺はだまって、その場をしりぞいた。
「兄貴っ、終わったな!」いきなり、影山がガレキの中から出てきた。 何が終わったな!だ、、お前、ダブトと火の中に・・・ まあ、生きていたんなら。 「行くぞ、相棒!」俺は影山を背に歩き出した。 「バカめ!矢車ぁ!!!!」振り返ると緑色の生命体が、 俺の背後から攻撃を仕掛けてきた。俺は、ひらりと得意の回し蹴りを かましてやろうと、足をあげようとした瞬間に、もう、間合いに入られていた。 「グラップラァ・・・!」俺の背中に何か鋭利な物が刺さったような感覚に 自然と言葉がもれた。 「兄貴、ごめんね、、ごめんね、、」俺は緑色の生命体の頭をつかんだ。 すると、もっと、深く刃物を俺の背中に刺してきた。 口から、なま暖かいどろどろした赤黒い液体が流れてきた。 俺、やばい、走馬燈のように、長かった夏休みの思い出が・・・ 「やめろ、やめろ、グラップラァ・・ガチャピン・・がふぇやぁまぁっ!」 俺はもがいたが、背中から離れようとしない。 やばい、記憶が遠くなってくる・・・最終決戦に決着が付いたのに。。 これから、二人で白夜をめざしていけるのに・・・
おい、地獄兄弟を殺すな!!
ニセ影山に背中を刺された俺は、リアル生暖かい、液体を 口から出しながら、路上脇のフェンスにもたれた。 俺は口を押さえ背中に刺さった鋭利な凶器を抜いた。 「ぬぁんじゃ、こりゃ!!!」 それは、太陽に○えろの刑事の殉職シーンばりにやばかった。 下半身がみるみる冷えてゆく、もう感覚がない。 すると、膝かっくんをされたように、両足の力がとぎれ、 地べたに座り込んだ。なにか、俺の周りが真っ赤に染まっていく。 「いいよな・・・電車は、今年のはやりか。・・・」 いきなり、クライマックスだぜ・・・ちょっと、言ってみた。 「どうせ、俺なんて・・・」 俺は、地べたをはいずり回りながら、サルに向かって歩いていた。 こんな、もんで死ぬわけないだろ!!!地獄兄弟だぞ!!
意識のどこかでサイレンの音が聞こえる・・・ 俺は真っ白い壁の中で目が覚めた。 枕元には涙を大量に流し、目を真っ赤に腫らした影山が俺の名を呼び続けていた。 サルの店長さんが俺を見かけて驚いて救急車を呼んでくれたらしい。 出血は多かったが致命的な傷ではなかったので大事にはいたらなかったらしい。 さすがシャドウで鍛えた体だ。我ながら関心した。 やたら看護婦にちやほやされながら数日を過ごした。 やがて退院が近づき、担当医に治療と入院の清算をするように言われた。 会計でレセプトを見て絶句。実費なのだから仕方がないが・・・ 白夜への道が少し遠のいた。
412 :
名無しより愛をこめて :2007/03/26(月) 05:51:54 ID:POOlHexE0
さすがシャドウで鍛えた体だ!!! と、思っていたが、お医者さんに 「君、半年ぐらい家でビールばかり飲んでいただろう。何が鍛えた体だ、 一昨年も、そんなこと言って無理して命落とした奴がいたな。財津・・財津原・・だったかな?」 俺は、医者に二度と変身しては、ダメだと言われた。どうやら、体がボロボロらしい。 「内蔵脂肪も高血圧も痛風も、悪化し中年まるだし、どうしたら、こんなに・・・」 完全に医者に怒られた。刺されて死ぬんじゃなくて、内臓がやられて命を落とすのか・・・
いつのまにか、超不健康体になっていたとは、 俺の完璧な筋肉、超人的に鍛えた体・・・ 半年のやけ酒とタバコ、路上生活での不規則な食生活・・・ 「もう、パーフェクトもボディもないんだよ・・・」 ニセ影山に刺されたショックよりも、医者に言われた事の方がショックだった。 ?影山、どこに行ったんだ。とにかく、スリムな方なのに、内臓脂肪の 固まりの俺のこの腹をなんとかしないと・・・ 俺は、サルに向かって歩いた。
「あ、矢車さん忘れ物ですよ〜」 看護士が頬を赤らめながら駆け寄ってきた。 つ【影山】
『まずは野菜を食わねば』 その念から重い足を引きずりながらもサルに向かった 何故か影山がフラフラ歩いてついくる。 バリバリ食うぞ。たっぷりの野菜を・・ まてよ・・・今の俺はお金がない。 お金をなんとかしなければ・・・ とりあえずバイトでもするか
とはいっても住所不定のホームレスの身ではアルバイトもままならない。どうしたものか… 悩んでいる俺達に弓子さんが仕事を紹介してくれた。ありがたい話だ……地獄の住人、やさぐれライダーな俺達にこんなに親切にしてくれるなんて、世の中捨てたモノではない…俺と影山は何度も何度も御礼をいってビストロ・サルを後にした 紹介してもらったのは臨時の看護士の仕事だ。 仮説病棟と書かれたプレハブについた。 ここにいる患者の手当てをするのが今回の仕事だ ここで体を動かせば、溜め込んだ内臓脂肪も少しは取れるだろう そんな事を考えながら中に入ると…… 「何しにここに来た。」「てっ、天道!?」 入り口入って正面すぐに点滴の管につながれた天道がいた 田所も…ひよりもいる 何かミイラ男みたいな包帯だらけの人も二人いるし… 「そっちのミイラもどきは加賀美と風間だ。」 天道が解説した。 どうやらコッチの世界では風間も頑張っていたらしい。 「新しい看護婦が来ると聞いていたが…まさかお前らだったとは。」 天道はいつもの調子で、フンと鼻で笑った。 あ〜ぶっ殺してやりてえ!!!
417 :
名無しより愛をこめて :2007/03/28(水) 09:01:15 ID:XFH3OeLY0
婦長が制服を持ってきた。 「ごめんね、新しいナースが来るって聞いてたから、私てっきり女性だと 思って、レディスの制服しかなくて。。。」 婦長は俺たちにナースキャップとピンク色のナース服を手渡した。 影山がうれしそうに白いタイツとか、ナースキャップとか着替え始めた。 俺は絶対こんな服を着るつもりはない。 「婦長、俺、看護師見習いは、やなんだけど、他に仕事無いのか。」 婦長は怪訝そうに俺の腹を見ながら、「あなた、ひょっとして メタボリックシンドロームね。若くないんだから、死ぬわよ。」 そして、どこかに電話した後、俺に紙を渡した。 誓約書・・・ 「矢車くんには、病理実験室に行って新薬の実験のアルバイトをしてもらうわ。」 ええっ、あいつだって腹ぼてじゃねえか、何で俺だけ・・・ と婦長に詰め寄ったが、 「影山君は良いのよ、若いしナース服いやがらないし。」 何だ、俺だけ、誓約書にサインして、実験の後遺症が出ても訴えません。 てことになった。1時間後、影山は、ナースセンターで他のナースに変態行為を しているという、噂が聞こえてきた。それにしても、実験用ベットで 寝かされている、俺は、どうなっちゃうんだ・・・
418 :
名無しより愛をこめて :2007/03/28(水) 09:37:20 ID:QafUlZFX0
俺もナース相手に変態行為してぇ・・ 俺は何てこと言ってんだ! うなだれて壁に寄りかかっていると隣の部屋から声がする 男A「・・君には新薬を投与しようと思うのだが」 男B「例の“パラサイト”ですか」 男C「誰のDNAを使うのですか?」 男A「本郷猛という人物だ」 男B「なるほど!それをやく・・ん?誰だ?そこにいるのは!」 男A「まあいい。明日になれば・・・」 ヤバいことになった。 俺はベッドの上でブルブル震えながら朝を迎えた
「おはよう、被験者の諸君!!!」 なんか、どこかで聞いたような口振りだ。 ベットから、そいつを見た。ロン毛、まさか・・・ 「貴様、生きていたのか!!!カッシス。」 俺は、ベットから起きあがろうとしたが、両手両足を拘束されていた。 「君は元気がいいね、ボクが誰かに似ているのかな。」 くそー、ワームは絶滅していなかたのか、俺は背筋に寒気を感じた。 「ボクはココの医者でね、野木田といいます。」 のぎた?乃木・・・まさか、 「おい、やめろ、俺は実験されたくねえーーーっ」 俺は叫んだがロン毛は無視して 「この被験者、元気がいいから、きついの投与してみましょうよ、教授!」 「そうだな、乃木君。」 教授と名乗る男が今、間違いなく乃木と言った。 俺、どうなっちゃうの・・・
421 :
名無しより愛をこめて :2007/03/31(土) 15:41:58 ID:A/FOIQK8O
保守
投薬が始まった。 ベットの上で俺は、泣いた。。。
423 :
名無しより愛をこめて :2007/04/06(金) 00:30:49 ID:LUtQiwMoO
アゲアゲ
424 :
名無しより愛をこめて :2007/04/06(金) 01:05:15 ID:QiociKHsO
とりあえずは生きている どれだけの時間が経ったのか… 今の自分の姿がわからない ホッパーゼクターよ すぐ来てくれよ せがむように言ったが声が出ない… へ?
乃木が唇を重ねて俺の口をふさいでいたのだ。 ウワアアアアアアアウゾダドンドコドーン!ウゾダアアアア!ヒトヲオチョグッテルドヴトヴァスゾ! 矢車「ウェーイ...ウェーイ...」 乃木「新型の睡眠薬はすごいな、もう丸3日寝ている。しかし妙な寝言だ。」 はっ!夢か・・・・よかった・・・・
俺は、投薬のバイトが、こんなにも辛いものだとは、思いも寄らなかった。 毎日、背中の痛みと吐き気、副作用で髪が抜け、痛々しいほどに、 痩せこけていった。 「先生、俺、なんかガン患者みたいじゃないですか・・・」 俺は思ったままを先生に言った。 「矢車君、投薬実験は、終了まで効果が出ない場合もあるんだよ。」 低音ボイスの先生が立っていた。暗がりから先生の顔を見た俺は・・・ 「本郷教授・・・!」 背筋が凍る瞬間だった。
「やあ、輪車君、おはよう。今日は、もう少しきつめの お薬にするからね。。。」 筋力の落ちた俺は、うなずくだけだった。 髪の毛の抜けが激しいので、毛糸の帽子をかぶった。
428 :
名無しより愛をこめて :2007/04/11(水) 15:27:26 ID:AjCNziqX0
「兄貴、俺、ホルモン注射で女になる・・・」 実験病棟に影山がナースの格好で現れた。 「髪の毛が黒々と長くなり、胸が膨らんできて、 丸みをおびた体つきになってきたの・・・」 影山は、はしゃいでいる。丸みをおびているのは、 たぶん、注射のおかげではないな・・・と思ったが口にはしなかった。 「兄貴、ニット帽なんかかぶってスカシてんじゃねえぞ!!」 勢いに任せて、俺の帽子を影山がめくり取った。 「つるっぱ・・げっ・・!?」 影山は、何もなかったように、俺の頭に帽子をかぶせ、去っていった。 失礼なやつだ・・・
眠っているふりをしていると、本郷教授と乃木の会話が聞こえた。 影山は幻覚を促す試薬の実験が行われてるようだった。 そして潜在意識の欲望が現れるようになるらしい。 そういえば、たまにゴスロリがしたいと言っていたな。 女装趣味でもあったのか? あの体型は副作用で食欲が増すためらしい。やはりな・・・ てか、影山のやつは飯食わせてもらってんのか。 俺は栄養剤の点滴だけだってのに。次会ったら蹴りだ! このバイトが終わったら、俺は体作り影山はダイエットと筋トレが必要だな。 ああ、また白夜が遠くなるのか。 俺は小さく小さくため息をついた。
深夜、個室に移された俺は、夢半ばで目が覚めてしまった。 誰もいない病室で、薬のせか、スゴク不安になる。 心臓のドキドキが早くなる。呼吸が浅く息苦しい、 あわてて、ナースコールのボタンを押した。 看護婦さんが来てくれた。は〜ぁ、助かった。かすんだ目をこすりながら、 俺は、薄暗い病室で悶々としてしまった。完全なる変態だ。 「矢車、お前いやらしい目で、ボクを見るな・・・。」 は?俺は看護婦の顔をのぞき込んだ。ひ、ひより?? 制服とは、恐ろしいものである、気が付かなかった。 確かに、ピンク色のナース服は絶対ひよりの自前のコスプレだ。 ・・・しかし、白いタイツがたまらん。。。
例のごとく、俺は両手を骨折してみた!
「・・・とかヘンなことは考えないほうがいいぞ、矢車。」 ぎくっ!そういえばこいつの能力はテレパシーだった。 「それにボクは頼まれたことしかやらないからな。投薬とか 注射とか注射とか注射とか・・・」 おい、注射が多いぞ、お前看護士の資格なんてないだろ。 「それから、このピンクは乃木から支給されたものだ。」 うわ。全部読まれてる。俺の妄想よ、みんな消し飛べウワー
「兄貴は、相変わらず変態だな〜ぁ。」 俺は声の方を見ると影山が両手を骨折した状態で 隣のベットで寝ていた。 こいつ俺よりも先に・・・ 「お前、ナースのコスプレは・・・」 俺は、パジャマ姿の影山の変わり身の早さにビックリした。 「兄貴、ひよりはダメさ、心呼んじゃうから、こうやるんだよ。」 影山は自慢げに俺に見本を見せた。 「蓮華くん、元先輩として、いや、患者としてお願いが。」 そう言うと、ひよりの後ろにいた蓮華が顔を出した。 「なんですか、元先輩・・・」 「蓮華くん、悪いんだけどオシッコしたいので、溲瓶をいつものように・・・」 蓮華はズボンを脱がし、溲瓶を設置した。 「もう少し、右だ、そうそう、良しなかなか出ないな、ちょっと擦ってはくれないか・・」 影山?お前は、何がしたいんだ・・・
434 :
名無しより愛をこめて :2007/04/19(木) 15:08:49 ID:Qmwe4PUcO
矢車って遅漏っぽいよな
「矢車、おまえ、なんて妄想するんだ!」 その声にふと我に返ると、顔を真っ赤にしたひよりが唇をわなわな震わせていた。 「あんな変な薬やってるから、そんなコト考えるんだ、きっと」 いや、俺、好きでやってる訳じゃないし…あ?ちょっと待てよ。と言う事は… 俺はひよりを対象に、文字にするのを憚られるような事を想像してみた。 「馬鹿、止せ…あっ……いやぁああああーーーーー!!!」 ひよりの悲鳴が消えない内に、野木田が病室に飛び込んで来た。だが、 「ど、どうしたん…」 「おまえじゃないっ!!」 ひよりの見事な踵落しを喰らい、一瞬にして床に沈んでしまった。 「どうしたっ!!」 言葉と裏腹にのんびり現われた医師スタイルの天道に、ひよりが涙ながらに訴えた 「矢車が、ボクを妄想するんだ!!」 「なに?」 俺の方に目を転じた天道は、少し間を置き、右手の人差し指だけを真っ直ぐ伸ばして天に向けた。 「おばあちゃんが言っていた。『栄養が偏った人間は、心身が歪んでいる』と。俺の見た所、 まさしくお前には栄養が足りない。当分うちへ来て静養しろ。命令だ」 コイツに借りなど作りたくないが、ここから出られるなら四の五の言ってられない。 「兄貴!どうしたの?」折りよく、影山も飛んで来た。前よりますます丸くなっている。 「おい」天道が影山の頬のすぐ際に人差し指を突き出した。 「うん?」振り返った影山の頬に、天道の人差し指がめり込み、指をどけた跡もまだ凹んでいる。 「…お前にも治療が必要だ、矢車共々、ウチへ来い」 「えー、何でお前ん家なんか…」そう言い掛けた影山の後ろ頭に、久々にマワシ蹴りを食らわせた。 意外だが、身体はまだ十分動く。後はもう少し磨きを掛けるだけだ。 「何も持たなくていい、ついて来い」 何だっていい。ここから脱出出来るなら、それに越した事はない。俺は影山の脚を掴んで 引き摺りながら、天道の後に喜んでついて行った。 天道の家に行くと、能天気そうな妹が香りのいい紅茶を振舞ってくれた。 よし、ここで身体を治して、新たなスタートを切るんだ。俺は心に固く誓った。
天道家に来て3日目、事件が起こった。 俺はトイレで、デッカイ方をたしなんでいた。 朝の天道家はドタバタだ。天道が朝飯を作り、ひよりはバイトへ、 樹花は、学校に行くので、 目まぐるしいのだ。 しかし、朝の一服をトイレでたしなむ俺は、そんなこと知ったこっちゃ無い。 ヤニを食いながら、ズボンを下げ便座に座っていた。 ガタン、ドタン、ガチャ!!! 「キャーァ、お兄ちゃん(泣)、ヤグルマンが、トイレで今日もタバコ吸ってる!!!」 台所の方から天道の声が聞こえた。 「しょうがない奴だな、矢車は、また鍵をかけてないのかぁ、あははぁはっ!」 脳天気な兄弟だ。今日で3回樹花に俺の股間を見られている。 俺は、そのたびに 二枚目の顔を作って樹花と目を合わせる。 すると、頬を赤らめて、そっとドアを閉めてるれる。 路上生活が長かったせいか、戸を閉めるとか、鍵を掛ける、という行為を つい忘れてしまう・・・・ そうそう、夜もそうだった、俺は誰が風呂に入っていても関係なく 自分の決めた時間に風呂に入る、 昨日も樹花が、入っていたが、関係なく 湯船につかった。湯煙の中、樹花は座りながらシャンプーをしていた。 「お兄ちゃん、一緒に入りたいなら言ってくれればいいのに。」 俺を天道と間違えているようだ。別に 誰が一緒だろうと関係なく入れる。それがパーフェクトハーモニー!! 「樹花ちゃん、一緒にはいろう。」ひよりが入ってきたらしい。 ひよりと樹花が湯船に入ってきた。 天道家の風呂は広いな・・・ 樹花が俺の横にすり寄ってきた。ふふふ、所詮、子供、俺は影山ではないから、 興奮するわけ無い。ひよりに至っても、同じだ。 湯煙から徐々に樹花の顔が近づいてきた。 そして、俺と目が合ったので 俺は二枚目の顔で微笑んでやった。 「キャーァ、お兄ちゃん(泣)、ヤグルマンが、お風呂に入ってる。」 叫ばれたので、うっかり、樹花の口をふさいでしまった。すると、ひよりがたらいを俺の頭に ぶつけてきたので、俺は気絶した。
いわゆる、ホームコメディーってやつだ。 ヤサグレライダーが、どこまで、アットホームな 環境で生活できるかを天道が実験しているに等しい。 実験・・・結局、ホッパーで実験され、投薬で実験され 天道に実験され、しょうもない。・・・zzz zzxx... 「お兄ちゃん、ヤグルマンが、いつまでたっても、犬以下なんだけど!!」 リビングから樹花が天道と話している。 「あたしのこと、変な目で見てくるし、気持ち悪い!!」 「仕方ないだろ、半年以上も住所不定無職だったんだから、変態っぽくても。」 天道の俺を見下した感じがむかついたが事実だし・・・ 「ボクの下着も結構無くなってるんだ・・・」ひよりが2階から降りてきた。 「それは、矢車の仕業じゃない、影山だ。」 天道は、きっぱり言い切った。 そんな会話を聞きながら、意識朦朧と起きあがると、スゲーたんこぶが 後頭部に出来ていた。俺はフルチンで、天道家を脱出する方法を考えた。
風呂から上がって、着替えた俺は 物置小屋に戻った。天道が言うには 「うちの屋敷には部屋が沢山あるから貸してもいいが、快適な部屋に 住んだら、お前達出て行かなくなるだろ、だから、ここでいいんだ。」 とか言いやがって、狭い物置小屋にほうりこまれたのだ。 まあ、3食昼寝付きだから文句もいえまい・・・
これじゃあ天道家の居候を脱却できない・・・ 俺は、天道のパソコンで怨み屋を探した。検索に引っかからなかった。 午前0時に訳のわからないサイトで地獄少女に出くわした。 俺は地獄兄弟だ!なんか文句あるか。
「…お兄ちゃん、矢車がまた妄想してるー!」 樹花の声が遠くから響いてきた。 はっとして目覚めると、俺は天道家の応接のソファの上で横になっていた。 「…しようがないな」天道がふらりと姿を現した。毎回毎回、何処から現われるんだ、おまえは。 「矢車、お前が家に来てまだ24時間も経っていないが、お前の中では既に何日もが過ぎて いるんじゃないか?」 は?え?まだ、24時間も経ってない?俺は天道の言葉に愕然とした。 「じゃあ、あの樹花が子供顔なクセにナイスバディだったとか、ひよりが見かけ通りに胸も尻も 真っ平だったとか、あれは全部俺の妄想?」 「何?」天道の右の眉がぴくりと上がった。 「矢車、お前、ボク達の事をそんな風に…」少し離れた所から、ひよりと樹花が腕組みして 俺の事を睨んでいる。 「うわわわわ!!」慌てて起き直った所へ、丸々した影山がすりすり擦り寄って来た。 「兄貴ィー、オレの事も妄想してくれた?」 天道、ひより、樹花、この6つのジト目に加えて影山までもが俺をじとーっと見詰める。 「いや、あの、それは、その、お、俺の所為じゃない」 「確かに」意外にもあっさり天道が認めてくれた。「矢車、お前の所為じゃない。例の実験で、 よほど副作用の強い薬を試されたんだろう」 「そ、そ、そ、そ、そうなんだ。あは、あは、あははは」 「この上は一刻も早く、身体から毒を抜き去る必要がある。矢車、いままで毒抜きスープは 毎食コップ一杯だったが、これからは丼一杯、それから10時と3時にも一杯ずつ飲め」 「うえっ!あのクソ不味い奴をか?!勘弁してくれよ、あれは人間の飲み物じゃない」 「一種の薬だからしようがない。我慢しろ。それに」天道は俺の顔をじっと見た。「いつまでも 髪が不自由なのは辛くないか?」 髪!!忘れていた。俺の髪は例の実験の所為で、すっかり失われてしまっていたのだ… 「兄貴ィー、元気出して。髪が無くても男前だよ。ね?」 「影山、おまえって奴は…」乳首の立った胸をくっつけて来るな! 「よし。矢車は髪が生えるまで、影山は手首のわっかが消えるまで、だ」 ───こうして、俺達の“失われたもの”を取り戻す日々が、本格的に始まった───
帝王のベルトを取り返さなくては!! いや、路上のカリスマだっけ・・・ 電ライナーの搭乗券??? そばつゆに入れるワサビだっけ・・・ 長い夏休みをもう一度とりもどせ・・・ 神崎ゆいを取り戻せ?? いや、俺は何をとりもどせばいいんだ!”#$%&’??
俺はそんな簡単な事すらわからなくなっていた。そして苛立ちのあまり、髪を掻き毟ろうと しては(ハッ、ソウダ。俺ノ髪ハ失ワレテイタノダ…)と思い知るのだった。 鏡を見れば、毛根の痕跡すら見出せない。絶望感が俺を激しく揺さぶった… しかし、泥水の1000倍不味い毒抜きスープは、そんな俺に奇跡をもたらした。 ある日、乳児のような柔毛がしょぼしょぼと頭皮を覆い始めたかと思うと、それらは日一日と 強く、濃く、大人の髪へと成長を遂げ、同時に天道と加賀美が俺と影山に毎日施してくれた リハビリが、俺達のすっかりふやけ切って堕落していた身体を、元のザビー資格者であった 頃の力に満ち溢れた身体へと戻してくれた。 そしてある夜の事。いつもより豪華な食事が用意され、そこには加賀美も同席していた。 「…矢車、影山」天道が口を開いた。「お前達は明日から自由だ。どこで何を食ってもいい。 よく頑張った」 「おめでとう!」樹花・ひより・加賀美が声を揃え、ついでに拍手もしてくれた。俺は不覚にも 涙ぐみそうになったが、隣で影山が派手に泣き出したので、それどころではなくなった。 「ありがとう、みんなのお陰だ…」ヲイ!影山、何で俺のセリフを先に言うかっ! 「でも、この先どうするの?行く当てあるの?」と樹花が心配そうに聞いてくれる。 「あのさあ、世間じゃ今“イマジン”って言う化物が出るらしいぜ」 「加賀美、何だそれ?」 「未来から来た連中で、願い事を何でもかなえてくれるらしい」 「うそ!ホント!やたっ!!」 「落ち着け、影山」 「だってさあ、兄貴。何かお店を出すとするでしょ?で、その“イマジン”が来たら、『定休日以外、 毎日店に一定数以上客を入れてくれ』そう願ったら、永久に食いっぱぐれないよ」 「うおおおお?!それはスゴイ!!」 「…良かったな、目標が出来て」天道がにっこり笑った。 「じゃあ、これが間に合うな」そう言って加賀美が俺達に差し出したのは、ホッパーゼクター!! 「よぉおおおおっしゃあああああ!!影山、明日から“イマジン”を探すんだ!!」 「わかったよ、兄貴!」
さてイマジンを探すことになった俺たちだがどこを探せば良いのか・・・ イマジン・・今人・・胃魔神・・居間人!? 影山「兄貴・・居間にはいないよ」 影山!貴様は超能力者か!
俺は考えた。 イマジンと言うのは化物だ。そんな奴らが白昼堂々、「おまえの望みを叶えてやる」などと 言う訳が無い。 やはり、動くとすれば夜だろう。何かあっても闇に紛れて逃げ易い。 よし。決めた! 「影山。俺達は屋台の中華屋を仮の姿に、イマジンを追うぞ」 それなら日銭も入る。我ながら良いアイデアだw 「やたっ!また兄貴のマーボー豆腐が食べられるのかぁ…」 「さあ、材料を調達に行くぞ!」 「オッケイ!!」 俺達は何をなすべきか、言わなくてもわかっていた。 長い不遇の時代は、俺達に<拾う・貰う・無料(タダ)>と言う生活信条をもたらした。 今度はそこへ<稼ぎながら戦う>と言う目的が加わった。 さあ、始めようぜ!
そんな時、ふと気付いた そろそろ特撮!板の地の底に辿り着くことに
446 :
名無しより愛をこめて :2007/05/05(土) 21:33:09 ID:icsS7Bls0
aho
447 :
名無しより愛をこめて :2007/05/05(土) 23:11:40 ID:psRH1ncjO
ボデドカダダバドンドコドーン!
「存在できるライダーはただひとり」 鏡の方から声が聞こえた・・・ 「戦わなければ生き残れない!」 加賀美ではない鏡の方から・・・・ もしかして?こいつがイマジンか?? 鏡に向かって、俺は願いを言ってみた。 「お腹いっぱいカツ丼くいてえ!!!」 「・・・・・」 「戦え!!!戦わなければ生き残れない!」 鏡の中から一方的に命令されるので、イマジンでは無いな、 と思い無視してみた。
「なんだ、カツ丼ならくれてやろう」 そう言う天道は片手にカツ丼を持っていた。 イージャンイージャン スゲージャン なんかラップみたいな歌が聞こえる。見ると、怪しい集団がダンスを踊ってた。 「僕もおなかすいたなぁ。それ、くれるよね? 」 リーダーらしき、紫のメッシュの男が言う。なんかアブナイ奴だ。目つきもイってる。 俺だって腹減ってるんだ!お前なんかにやるか! と言おうとした瞬間。 パチン! そいつが指を弾いた。 「待ってろ、出来立てのを作ってやる」 天道は怪しいダンス集団を引き連れて帰っていってしまった。カツ丼を持ったまま……
目的が増えてしまった・・ ・イマジンを探す ・カツ丼を食べる これを解決する方法はただ一つ “イマジンを探しカツ丼を作ってもらう” ということだ まずは金が必要だな・・・ よし!株でもするか! おい!そこの赤鬼みたいな奴・・ 金貸してくれ
俺参上!! 願いを言ってくれるのか!?そいつは、始めからクライマックスだぜ!!! 良太郎は願いも言わねえからな。調度イイ、この薄汚い兄ちゃんの願いでも 叶えてやるか!! 赤鬼見たい奴は、心の声がまる聞こえで、頭に来たので 無視して、側にいた青いカメみたいなのに俺は話しかけた。
すると突然赤鬼が怒り出し、青いカメにつかみかかった。 俺から話しかけたというのに「契約者を横取りしやがって」と因縁をつけてる。 カメは「先輩の竿は小さいから、頼りにならないんですよ」とギリギリな返しをする。 赤鬼は顔を真っ赤にして憤慨している。いや、元が赤いから比喩なんだけど。 それにしても血の気の多いやつだ。 あれよあれよと乱闘騒ぎになっていた。 ハァ、泣きそうだ。
453 :
名無しより愛をこめて :2007/05/15(火) 00:52:33 ID:6pYyEtD30
test
なんか、昔の俺と影山の関係みたいだ。 影山に「ゼクトを放逐された云々・・・」言われて プルプルしてたっけな〜懐かしい。
まあ、それはともかく、こんな変な奴らは放っておこう。 屋台と野菜の調達は出来ているが、その他が全く何にもない。いい店を見つけて、 夜中に調達しに行かねば… 行くぞ相棒、と影山に呼びかけたが返事がない。何をしてるのかと思えば、屋台に 何やら書いている。 「兄貴〜!見て見て。いい名前だろ?」 『IMA/人気停!』って、ヲイ、勝手に名前付けるなよ。しかもおまえ、字、 間違ってるぞ。そりゃ停止の停だろうが! 「あぁ…」俺は鼻をこすった。「なんだかなぁ…涙が出るぜ」 「涙はこれで拭いとき」 いきなり金色の、ごつい熊のような奴が現れ、俺に懐紙を差し出した。こんなもん、 どこから出て来るんだ、一体? 呆気にとられてる俺に構わず、そいつは言った。 「お前の望みを言え」 よし、来たっ!変でも何でも、イマジンはイマジンだ。勢い込んで俺が望みを 言おうとした時、wktk全開で影山が叫んだ。 「超高級ステーキを、腹一杯、毎日食べてぇーっ!!!」 「うん?!」そいつはアゴをごきっ!と鳴らし、「アホか!」と影山を一喝した。 「何が“超高級ステーキ”や。おのれ、男やったら、“超究極の強さ”っちゅう モンを求めてみんかい!」 「なんでだよー?あんた、『お前の望みを言え』って言ったじゃん」 「や、そら言うた。言うたけどやなぁ」 …ダメだ。どいつもこいつもアテにならん。下見は一人で行くとしよう。 ああ、どこかにまともなイマジンは居ないのか… 俺は溜息を吐きながら、某大規模スーパーへ向かって歩き始めた。
コートを着た怪しい懐中時計をもった男に出くわした。 こいつも、イマジンか?よし、願い事っと 「俺は、日曜朝8時の男に戻りたい!!!」 つい、言ってしまった。 「キミの願いを叶えてやろう。5月27日に・・・・」 コートの男が俺の願いをやべえ、願いが叶うのか?? キックホッパー探さなきゃ・・・
457 :
名無しより愛をこめて :2007/05/19(土) 21:57:02 ID:ErYncNYp0
「兄貴、裏切りやがったな!声だけとはいえヒーロータイムに・・・」 えぇ・・・ いきなり、影山が殴りかかってきた。 「うっさい、バカ、いいだろ!俺がどこで何したって・・・」 しつこい弟を振り切って逃げた。
「くっそ!兄貴め、調子にのりやがって。俺も便乗してやる!」 兄貴だけいい思いさせてたまるか。絶対日曜まで食らいついてやるぜ。 地獄兄弟復活だ!!
なんか、寒気がした。イマジンに願い事をしたせいか・・・ 影山が、また俺に何か仕掛けてくるんじゃないか? とビクビクしていた。
腹でも壊したかもしれない。取りあえず、様子をみることにした。変なもん食べたとしても、 どうせ俺にはあたらない
461 :
名無しより愛をこめて :2007/06/08(金) 13:43:22 ID:QeOzMMeD0
と思ったら見事にあたった!! 物凄い激痛が襲う。誰か…誰か助けてくれ…! 「兄貴生きてるか?」 白い腕がにょっきりと俺の目の前に差し出された。…やっぱりお前か弟よ。
このスレおもすれー
463 :
名無しより愛をこめて :2007/06/22(金) 06:27:03 ID:eIZGLI0mO
過疎ってきやがった・・・どうせ俺のスレなんて
.
「ほら、兄貴のために薬草とってきたよ!」 そう言って相棒は謎の草を俺の口に突っ込んだ。 おい!これ本当に薬草なんだろうな!
「大丈夫だよ、ヨモギを保存用に乾かしておいたんだ」 ……それって、モグサだろう、お灸据える時の まあ、身体に毒じゃないことは確かだが、摂って来たのがコイツなら、少し不安だ……
・・・やっぱりやめだ、こいつには体で償ってもらおう。 「っ兄貴なにすんのさ!」 影山が涙目になって後ずさりをする。 俺の右手には奴のコートが握られてあった。俺は容赦しない。 「・・・もう一枚脱ぎな」 低音ヴォイスで呟くと怯えた表情をする。ふっ小気味よい。 震えながら赤いシャツを脱いだ。 「え〜ん、アニギ熱いよ〜許してよ〜。アチッアチッ」 俺は影山にお灸をすえてやった。
影山と戯れている場合ではなかった。 本当に2度目の夏休みがやってきてしまう! 天道や風間は、どうやら人気ものらしい。 ぼっちゃまに至っては、霊が見えるとかいって、 あっちの世界で頑張っているらしい。 俺たちは、落ちこぼれだ・・・ああ、リストラされた夏が来る。。。
ひ〜ん…と情けない泣き声を上げる影山の姿に、がっくし…と落ち込む俺 そこへ、TシャツとGパン姿の、頼りなげな若い男がふらふらと現われた もしかして、こいつ、巷で噂の電王の素か? それなら、上手く突付けばイマジンが出て来るかも! 思わず俺はそいつの前に立ち塞がった 男はビクッとした表情で後ずさる 「おまえの望みを言え!!」 あああ、俺の馬鹿!!聞きたい事がある、そう言いたかったのに…_| ̄|○ だが、男は震えるような声で俺に答えた 「…あ、あのオレ、映画のイマジンの声出来る人、探せって言われて…でも、知り合いは 『怪人なんかヤダ』って…2人も探さなきゃいけないのに…」 2人?おお、ちょうど2人だ 「おい、ギャラと三食・風呂付きでOKか?!」 「え?あっ、はい、大丈夫です!やってくれるんですか?」 「任せろ、得意だ!」 「あっ、あっ、ありがとうございます。じゃあ、どうぞ一緒に来て下さい!」 ──こうして俺達は当座の暮らしと、声だけとは言え、映画出演まで出来る事になった。
471 :
名無しより愛をこめて :2007/07/16(月) 13:31:38 ID:yVY5eUjFO
あげ
どうやら、声だけ・・・って俺たちの このホームレス丸出しの ファッションセンスでは、まともな仕事もできないのか・・・ ホームレスチック・・・いやホームレスティックなだけで 路上生活が長いだけで、こんな目にあうとは 「兄貴、今話題の、グッド○ィルに、派遣登録したよ。」 影山は、へんなとこだけ、気が利く。よし、俺たちも明日から まともな仕事に、ありつけるぞ。(夕日を見つめながら明日に期待する二人だった)
マン喫に泊まるお金もないので、マックで100円のコーヒーで 粘ることにした。もちろん、2人で1個・・・ 自販機の下や、おつりの所に手を突っ込んだり、 小銭を拾い今日もマックで仮眠する。俺たちの経済事情は、かなりヤバイ。 明日こそ、仕事・・・求む!
今日も、仕事がなかった急に台風が、俺たちを襲う! 「兄貴、雨がスゴイよ。マンガ喫茶にいこうよ。」 「何言ってんだ。深夜パック一人500円が、払えないんだよ、」 電柱にしがみつきながら、風がやむのを待った。 「あ・・に・・き・・・・・・ぃぃ ぁ・ぁ・・・x」 影山は手を離したすきに、どこかに飛んでいった。
とにかく、風の吹かない所に、地下歩道かな? に移動しよう。台風をしのぐしかあるまいな。 強風に吹かれながら、ひより、、、最近みないな・・・などと思っていた。 もとい、イケメンブームのハズなのに・・・
地下歩道に逃れた俺は、ぬれた体でブルブル震えながら、通路でうずくまった。 しばらくして、ゴォーッ!クゥォー!ゴォーーーッ!っという音と共に、 泥流が流れ込んできた。しまった!!!逃げられん。俺は階段の方にダッシュした。 みるみる水が上昇し、俺の体は水に浸かってしまった。 走ると言うより、もう水をかき分け泳いでいた、、もがいていた。 あとすこし!あとすこしで階段までいけるっ、と思った瞬間、俺の体は水流に流され、 水かさは、天上迄とどいていた。プカーッと土左衛門のように無抵抗に上へ浮いてゆく、 コツン!!頭を天上のコンクリートにぶつけ、意識を失ってしまった・・・
夢だ・・・ 全部、夢だったんだ。 薄れ行く意識と走馬燈の中で、今までの不幸を全部、夢オチで片づけようとする俺がいた。 ブコッブクブクッ!ゴボッ!ボバゲッ!!ケボケボ! かなり、水を飲んだ・・・肺まで満タンの水、いよいよ意識が遠くなり、 白目をむいた。やっぱり、夢だ・・・夢オチだ・・・
夢から覚めた俺は、そっと目を開けた。 頭痛が止まらない。「ここは、どこだ・・・・」 白い天井の部屋で寝かされていた。 「ふっ、矢車、やっと起きたか、お前地下歩道で何してたんだ。 もう少しで命を落とすところだったぞ。」 ・・・・どこかで見た男だ、矢車?俺のことか?!? なんか、この嫌みなプライドの高そうな男に助けられたらしい。 「グッドウ○ルのコ○スンだったか、介護のアルバイトの電話が うちにかかってきたぞ!電話がないからって、この天道家の電話番号で登録してもらっても、 困るんだが。」 俺は何かアルバイトの登録をしてたらしい??全く覚えていない。 「その体じゃ、働けないだろうから、ことわっといたぞ!」 ・・・ 「お粥ができたから、食え!旨いぞ。」 いちいち、お節介な野郎だ。早くココを出たいと、切実に思った。 俺、何者なんだ・・・
しばらくの間、突然襲ってくる頭の痛みと、幻聴&幻覚に 悩まされた俺だったが、1週間もすると、その辺を歩けるくらい回復した。 「てっ、天道くんだっけ、助けてくれてありがとう。 ちょっと、記憶が散漫で、取り乱してしまって、申し訳ない・・・」 「ふっ、矢車、お前らしくもない。そう言えば、お前の服、洗濯しておいてやったぞ。」 壁にかかっている、服を見て俺は、発狂した。何だ?このボロ雑巾のような ファッションセンスは?? 革のコートの袖はなく、中のシャツはボロボロ、へんてこなアクセサリー そして、奇妙なまでのウエスタンブーツ・・・ 「てっ、天道君・・・私は、本当に、、、こんな服装をしていたのか?」 そう問いかけると、天道は不思議そうに、俺を見ている。 「本当に記憶なくしてるのか・・・ふざけてるのかと思ったぞ・・・」 どうやら、俺がふざけていると思っていたのか・・・ 整理しよう、名前は矢車、服装はエキセントリック、登録制のアルバイト生活、 ・・・まったく記憶をたどる糸口が見つからない・・・
不安になった俺は 「てっ、天道君、キミはボクのこと詳しく知っている?」 なんか、ちょっと恥ずかしかったが聞いてみた。 「ゼクトにいたこと意外ほとんど知らないな。」 相変わらず、きっぱりとした答えだ。 ゼクトとはなんだ? このファッションからしてバンドでもやっていたのか? バンドの名前がゼクト?まったく、わからない。 俺は、外をぶらついてみることにした。
街をぶらついていると、やけに豆腐屋のオヤジが俺を見て ニヤニヤしている。だが、まったく何も思い出せない。 電車に乗って下北沢という駅で何となく降りてみた。 俺は、この街を知っているような気がする。 そうだ!ゼクトとかいうバンド・・・ライブハウスの前で俺は ゼクトというバンドを知らないかと聞いてみた。 「ゼクト?なんか1年ぐらい前にペンダント配ってた奴らがいたな・・・ 会社の名前じゃねえ?」 数人に聞いたが、誰もたいしたことは知らないようだ。 しばらく、歩いていると 「伊沢さん!戻ってきたんですか!」 と声をかけられたが、誰だかわからない。 神代と金田とか言ってたな・・・神代・・・ 頭が痛む・・何かを思い出せそうな気がするが間違っているような 気もする。金田の顔を見ているとウルトラ・・・いや、勘違いだろ。
482 :
名無しより愛をこめて :2007/07/23(月) 00:03:23 ID:0Uw+8LF6O
「あ〜あの頃にハイパークロックアップして〜 ハイパーゼクター捕まえようかなぁ」
ハイパーなんとか…?どこからともなく謎の声が聞こえたが意味がわからない。 俺はとりあえず、神代と金田と別れてまた歩き出した。 すると路地裏で、何やら叫び声が聞こえる。覗いてみると、そこでは コロコロした体に細い手足をした緑色の生き物がモキュモキュと鳴き声を上げながら 柄の悪い連中によってたかってフルボッコにされているところだった。 呆然と見ていると、その中の赤いツナギの男と目が合った。 ツナギ男の表情がたちまち恐怖にひきつる。 「ほ、ほーっ!ホァァーッ!ホァァーッ!」 男はまるでアイドル声優への掛け声のような声を上げて逃げ出そうとした。 …俺はなぜアイドル声優のことなど知っているんだ。知り合いにオタクでもいたのか。 「おい、ちょっと待」 「くぁwせdrftgyふじこlp」 …俺を知っているのか、と聞こうとしたのだが、ツナギ男は奇声を発して逃げてしまった。 後の連中も一斉に逃げ出し、そこには俺と緑色の何かだけが残された。 まるで浦島太郎だ。しかも不戦勝。 だが亀ならともかく、こんな得体の知れない緑色の何かとはこれ以上関わりたくない。 俺がその場を立ち去ろうとすると、後ろから足をつかまれた。 振り返ると、緑色の
>>483 続き
振り返ると、緑色の何かが脚にすがりついている。
「兄貴!俺を見捨てないでくれよ!」
…緑色の何かに兄貴呼ばわりされる覚えはない!
俺は足にしがみついた緑色の物体を右から左へと受け流した。 外をぶらついても、何も思い出せなかった。 歩いていると、やけにホームレスから声をかけられる。 「よ、だんな!戻ってきたのかい。相棒は、元気してるか?最近見ないけど・・・」 などと、声をかけられる。ホームレスからワンカップを貰ったが、俺、酒すきなのか? なれなれしいホームレス達から逃げ、川の堤防から橋の下で休憩した。 何かを思い出せそうだ。
橋の下で、寝っ転がっていると、変なシャツの超イケメンが近づいてきた。 「相変わらず、暇そうですね。ボクなんかドラマに出ちゃって、 あと、NEXTでは、V3ですよ。もう、忙しくて・・・」 イヤミな兄ちゃんだ。なんか、記憶を取り戻しても いいことが何もないような気がしてきた。 「俺は、今記憶喪失なんだ。だから、君のこともわからないんだよ・・・」 すると、後ろに隠れていた女の子が 「お兄ちゃん、私のことも忘れたの、ゴンだよ。ここで一緒にホームレスしたじゃない。」 ??? こんな、ロリ少女とホームレス生活?俺は、どんな生活をしていたんだ? 「ふっ、落ちぶれたうえに、記憶まで無くすとは、どこまでアナタは愚かなんですか。」 変なシャツのイケメンが、さげすんだ目で見ている。 記憶無くして、正解かも・・・
しばらく時間がたって、二人は帰った。 それにしても、橋の下の粗大ゴミを見ていると、何かを思い出しそうだ。 俺は飲み干したワンカップを粗大ゴミの方に投げた。 ゴツン!! 「いたっ!」 何か声がしてガサゴソとダンボールの積んである方が揺れている。 「痛いな!誰だこんなもん投げんじゃねえ!」 中から、誰かが出てきた。 うは、、緑色の化け物!!しかも羽がついてる。。。 俺は、ちょっとブルッた。目をこすって、もう一度ちゃんと見た。 なんか、不機嫌そうな女の子だった。 「ご、ゴメン。」間髪入れずに謝った。 「なんだ、矢車か・・・最近、どこにいたんだ?」 あ、えっ、俺の知り合い?? 「あのぉ、僕のこと知ってるんですか?」 「なんだ、お前、[ボク]って、ボクの真似か?」 いや、なんか、知り合いがこんな奴ばかりだと思うと 記憶を取り戻しても・・・・
「お前、つくづく運のない奴だな。」 俺は、土手で半日ほど、この変な女の子に説教された。 そして、彼女の知っている限りの矢車(俺)の情報を教えてくれた。 しかし、話しの筋を省略しすぎたらしく、聞いていた俺自身、 はっきりとした実像は掴めなかった。 ■会社で何かリストラにあったらしく、それで プッツンして、路上生活者になったそうだ。 彼女の要約の仕方が悪いのか、俺のとらえ方が悪いのか そうとう、ダメ人間に聞こえてしまう。 記憶もないことだし、一から人生やり直すか・・・ 夕日に背を向けて、最チャレンジを誓う矢車(記憶喪失)であった。
俺は、人知れず遠くの街で、ひっそりと暮らすことにした。 ここ数ヶ月は名前を変え、場所を変え、仕事を変えて誰も知らない 街を転々とした。 喫茶店やクリーニング屋、新聞記者や団子屋、いろんなバイトをしたが 3日ともたなかった。 今は、路上で雨に打たれているところを美杉教授に助けられ、 津上翔一と偽名を名乗り、家事手伝いをしている。 俺は結構、料理が上手い記憶がなくなる前は料理人だったんじゃないかと 思う。この家には、太一君という教授の息子さんと、義理の兄の娘、風谷真魚 の3人暮らしで、津上翔一というのは、前に居候していた人らしい。 真魚ちゃんは、今、電車の中の喫茶店でバイトをしているという。 記憶は無くしたが、「しょーいちクン」なんて呼ばれて、居候だけど 楽しい日々をかみしめる津上翔一(本名:矢車想)であった。
俺は、今、津上翔一の代わりに翔一として居候している。 教授に助けてもらった恩もあるので、家事手伝いに徹する毎日だった。 真魚ちゃんも、本物の津上がいなくなってから、元気がなかったらしいが、 俺を「しょーいちクン」と呼ぶうちに少し元気になっていった。 俺はと言うと、お使いに街に出ると 「お前は、本当の津上翔一ではない。」と突然、背のでかい男に言われたり たまに、緑色の化け物に出くわすくらいだ。 緑色の化け物は、幻覚だと思っていたが、こんなこともあった、 緑色のが数十体が、俺を取り囲み俺が恐怖におののいていると、 バッタの機械で出来たオモチャが威勢良く俺の方に寄ってきて 俺のベルトにぶち当たってくる。何がしたいんだ?
俺は、右から左へバッタの機械を受け流した。 色々と周りが怪しい行動を引き起こしていたので、 もっと、遠くへ逃げようと、船に乗ることにした。 沖合にでて3日目くらいだったか、突然の嵐にあい ものごっつい光に包まれた。うわぁ、突然のアクシデントに 乗っていた乗客達は、パニック状態だった。 俺も、必死に甲板で落ちそうな人を助けたりしていた。 そして・・・
僕は、目を覚ますと全てを忘れていた。 何か大切なこと・・・・何も思い出せなかった。 目を開けると天井が見え、声が聞こえる。 「先生、津上翔一さん意識がもどられたようです・・・。」 津上・・誰のことだ。横には、左側におじさんと男の子、そして中高学生くらいの女の子。 右側には、刑事が二人いた。 「しょーいちクン大丈夫・・」「翔一っ!」「翔一兄ちゃんっ!」 どうやら、僕を心配してくれているようだ。 回復して、3日後、刑事がまた来た。 「君は、あかつき号に乗って何をしていたんだ!いや、あかつき号で何があった!」 刑事の一人が荒々しく問いつめる。 「おやっさん、病み上がりなんですから、そんな聞き方しても・・」 「僕は・・・誰なんだ。あかつき号?何の話しだ・・・」 どうやら、何かの事件に巻き込まれたらしい。 一週間後、退院して美杉教授の家に引き取られた。 「おじさん・・僕は誰なんですか・・・本当に、この家で居候してたんですか?」 僕は、美杉教授に問いかけた。 「翔一くん、何も心配はいらないよ。今まで通りうちにいてくれていいんだから、 そのうち、思い出すよ。何もかも。」 僕は、その美杉教授の言葉に少し安心した。真魚ちゃんも心配そうに僕を見ていた。
記憶喪失の事なんか、どうでもいい。僕は、そう思い一心不乱にアルバイトをした。 美杉家の人々とも仲良くなり、本当に楽しい日々が過ぎていった。 僕は、バイクに乗ってバイトに行く途中に、何かの気配を感じ、バイトの方向とは 逆の道へハンドルを切った。少し走らせ気配に近づくと、化け物が、人を襲っていた。 僕は、なんの力もないがとっさに助けようと思った。 すると、突然、目の前のトレーラーから、青い機械人間が現れ戦いだした。 だけど、化け物は強く、かなりダメージを受けている。 「くそっ!アンノウンめ。俺の攻撃がきかない。そこの人、逃げてくれ。」 青い機械がしゃべっている。僕は、傷ついた人をかばいながら、逃げてた。 しかし、化け物(アンノウン)は、青い奴を倒し、僕らの方に近づいてきた。 破れかぶれで、僕は化け物に向かっていくと、腰のあたりが熱くなり、ベルトが現れた。 何か、記憶が戻りそうな・・・うぁーー頭が痛い。 僕は無我夢中で、 「変身っ!」 そして、津上翔一[記憶喪失](矢車[さらに記憶喪失])は、 仮面ライダーアギトに変身するのだった。
しかし、その喉からほとばしった叫びは あぁ〜〜〜 まぁ〜〜〜 ぞぉおおおおおおん〜〜〜〜〜 !!!!!!!!!
この馴染んだ感覚はなんだ。僕の脳裏に前にも、この新感覚が、染みついている。 自分の変身した姿を水たまり越しに見ながら少しの間、感傷に浸った・・・ 「ワッキャーァァッァ!!」アンノウンが襲ってきた。 僕は左から右に受け流した。たぶん、自分の変身が、できそこなりの不完全たいなのだとすぐにわかった。 「くぅ、くくぃぅ・・・」 歯を食いしばり、化け物にキックを食らわした。 スリップして力が半減したキックだったが、ものごっついきいているようだ。 僕は、無心のまま、敵を倒した。 それが、このアギトという、僕の生き方だ。 と感じる津上翔一[記憶喪失](矢車[さらに記憶喪失])だった。
496 :
名無しより愛をこめて :2007/08/01(水) 12:03:47 ID:hKlMkEWw0
( 0M0)<矢車がアギトに?でたらめを言うな
そうだ、確かに僕は、偽物・・・ 記憶を無くした仮の姿だ。ニセアギトと言われても仕方がない。 それでも、僕はみんなを真魚ちゃんを守る。 夕日を背中に感じながら、家路に向かった。
一方、台風の日に飛ばされた弟(影山)は、川に流されていた。 かなり、長い間に流されて、顔が誰だかワカラナイほどだった。 何日かたった頃、子供達が影山を土手で発見、病院に運ばれた。 意識を回復し、ベットから起きあがると、名前に葦原涼と書いてあった。 俺は、影山・・・葦原って誰だ。 「先生、意識が戻られたようです。」エロいナースが俺の横に立っている。 「おお、葦原君、顔の方はだいじょうぶかね?キミのバイクの免許証から、 少し崩れていた部分を直して置いたんだが・・・」 ???どうやら、後で分かったことなんだが、俺は溺れている最中に 偶然、葦原という人の財布を握っていたのだ。 ちょっと、イケメンに返り咲いた影山(葦原の顔の)は、兄貴を捜しに旅に出る。 下北沢で、気を抜いて緑色のガチャピンもどきになりかけたときは、 赤いつなぎとその一味にフルボッコにされた。赤いつなぎの男が誰かと目を合わせた時 少しのスキができたので、速攻逃げた。 「ほ、ほーっ!ホァァーッ!ホァァーッ!」 俺、大丈夫かな。ウインドウに写る自分の顔を見た。葦原の顔だった。 ぽってりした体から想像できないイケメンフェイスだ。 俺はお医者様勘違いしてありがとう。でも、兄貴を追いかけなきゃ。 俺は、緑色の化け物になって兄貴の臭いをたどる。
影「よく考えたら、この顔(葦原)じゃ兄貴に会っても判らないや」 影山は自分の顔を取り戻す旅に出た ジャムオジサーン ─ その頃、矢車は ─ 矢車は隣町に買い物に来ていた 初めて来る町なのに何故か見覚えがある デジャヴって奴か・・・ そして、俺の目の前にある男が現れた その男の名はて・・
「矢車君ゴメン、クライマックスに人が足りないんだ。」 デ、デネ・・ なんか、忍者のような怪しい「有斗をよろしく」と言いながらアメをくばる奴にあった。 「デネブ、そいつは現時刻では、2度記憶を喪失して今は津上翔一になりすましてるんだ。 記憶をなくす前の奴を連れてくると、やっかいなことになるぞ放っておけ!!」 星の大好きな白い服装の男が言った。 どうやら、時の列車が何者かにハイジャックされて、 数日前の俺も連れて行こうとしているらしい。 そして、時間は現時間に戻った。 影山は、葦原を名乗り自分の顔を取り戻すべく隠密に行動していたが、 体に異変が起きてきた、ガチャピンのような体型にワームの手足、顔は言うなら アギトの緑・・・いや、ギルスに近いのか、とにかく、影山の体に何かが 起こっている。 矢車は津上翔一となのり、さらに記憶を喪失、今は、あかつき号の 一見以来、体にも異変が起き、アギト化(見た目はアマゾン)のような 状態で雄叫びをあげる日々だ。 (天道の地獄兄弟のその後の調査禄より)
「バァニギー!!ヴァニギィー!!ウォォオォォィォーーーー!」 強烈な叫び声とともに変異していく影山(芦原&ギルスフェイス) 兄貴ー!兄貴っー!ウオー!と言う叫びも、すでに化け物じみている。 川岸で叫んでは、倒れ!叫んでは倒れの繰り返しの日々! 矢車の消息をつかめないまま、警察の開発したG3と言う青いライダーに 追いかけられる日々だった。 一方、津上翔一に偶然なりすましたまま、W記憶喪失の矢車は、 性格も仕草も髪型も津上翔一に近づいていった。 「庭の芝刈り終わりましたよ、僕、次あにしましょうか?」アハハハァ。 「翔一くんは、働き者だな!居候だからって気を使わなくてもいいんだよ。」 何て言うぬるい日々が過ぎていった。
ある日、アンノウンを倒した後、帰ろうとバイクにまたがった 僕の目の前に、背の高い二分しゃくれの男が立ちはだかった。 「あのぉ、キミは何者なんだ。アンノウンか?どうして、変身能力を・・・」 この人は、たしか警視庁のG3とか言う青いライダー・・・ 「僕は、べつに・・・」 返答に困っていると、二分しゃくれは、僕を連行しようとした。 「キミは、津上翔一じゃないな。本当の津上は、キミのような男ではない!」 僕が偽物だとばれている・・・どうにか逃げ切るしか・・・ 僕は、ちょっとしたパニックをおこし、失禁した。
もとい、失神しかけた。 その時、フェイド・アウト寸前の意識の中、何かが急激に自分の裡から表面へ躍り出ようとする。 そして、俺の喉からほとばしったのは…… あぁ〜〜〜 まぁ〜〜〜 ぞぉおおおおおおん〜〜〜〜〜 !!!!!!!!! 天地を揺るがす叫びと共に俺は異形のものと化し、バイクを蹴って近くのビルの屋上に飛び 上がり、月に向かってもう一度叫んだ あぁ〜〜〜 まぁ〜〜〜 ぞぉおおおおおおん〜〜〜〜〜 !!!!!!!!! ……俺って、一体何なんだ?
「ズキュキュウゥゥゥーーン!!ヴィギュアィィキューースッ!!」 ビルとビルの間から閃光のように移動する物体を僕は見た。 アァ〜〜〜〜 マァ〜〜〜 ゾォオオオーーーン〜〜〜〜〜〜!!!! 僕の中の何かに訴えかける、いや、心に響くこの声の主は、語りかけた。 ・・・アマゾン、アルトコロニ、ヘイワ、アリ。・・・ ・・・ココロ、タダシキモノ、アマゾン、ナレル・・・ 「ズキュキュウゥゥゥーーン!!ヴィギュアィィキューースッ!!」 また、閃光のように、どこかに消えていった。 あんな、化け物になりたくない。だけど、自分の意志とは関係なく、 体が勝手に、アマゾン化を選んでいるのか・・・ とにかく、家路に、、、真魚ちゃんの所に戻ろう。 氷川から、逃げ切った僕は、一心不乱に家を目指していた。
家に帰るとなぜか騒がしい どうやら本物の?津上翔一(沢木哲也)が帰ってきたらしい どうやらまた居場所を失したようだ どうせ俺なんて・・・ 何故か聞き覚えのある言葉を呟いて俺は旅に出た 2000の技を習得する旅に・・・
はぁ〜、僕は自分の居場所を失って汚い言葉使いになっていた。 「俺・・・」だなんて、いくら自分の事が嫌になったからって、 あんまりだ。変な変身能力も、アンノウンという怪物の気配に反応する能力も バリサンだ。ビンビン感じている。 「ビンビン・・・」だなんて、はしたない。僕は、きっと、汚されたんだ!本物の津上に・・・ 自己嫌悪になりながら、世界中の洗濯物をキレイにして、僕の心もキレイにする旅に・・・・
なにやら俺の隣でクリーリング屋の男がぶつぶつ言ってやがる 危ないからの離れよう 向こうでぶっきらぼうな男がクリーリング屋の男を呼んでいるようだ そうか啓太郎というのか ふと気づいた俺はいま名無しだ 誰か名前を考えてくれないかなぁ もちろん津上翔一以外で
「バ!アニギィー!アニギ!グギギュズーーウーフルッ!!」 僕の目の前に、緑色の気持ち悪いエクシードガチャワームギルスが、現れた。 僕は、恐怖のあまり2歩後ろに下がり、今まで色々なアンノウンと 戦ってきたが、こんな、おちょうしもののアンノウンは、見たことない。 ウグッ!僕の心に直接語りかけてくる。 ・・兄貴!俺だよ。兄貴っ!会いたかったよ。(涙)・・・ 「君は、、、誰だ。僕は君なんか知らないっ!」 僕は恐怖のあまり、エセアギトに変身した。 ・・兄貴!何でキックホッパーじゃないんだ。。。・・ ・・もう、俺の知っている兄貴じゃないんだね。(涙)・・・ ・・そんな奴は、もう、兄貴でもなんでもないやい。・・・ 化け物の声が心に響いてくる。僕は、あまりにも気持ち悪いし、 へんな、触手みたいなのが、巻き付いてくるので、びびりながら、高く飛んで キックをかました。「僕の前から消えろ化け物っ!!!」 錯乱し戦う衝撃の中で、記憶が蘇ってきた。そだ!あかつき号で 記憶を無くしたんだ。だが、それ以上前のことは、やはり、思い出せなかった。 化け物は、バラバラに緑色を飛び散らせていたが、徐々に一ヶ所に集まりつつある。 とにかく、僕はバイクに乗って、この化け物から遠くに逃げることにした。
アギトはあぎた
正直知らないライダー話だと続きの書き込みできないんだよね…
知らないライダーか・・・バイクを飛ばしながら、 誰かの声が聞こえたような!?何を考えているんだ。 きっと、記憶喪失になったのには、理由があるはずだ! 僕は、記憶をたどり、天道という最初に僕を助けてくれた 男に会うことを決めた。まだ、変な能力が、消えていないが、 そんなの関係ない・・・2回目のあかつき号の件は、大体を思い出せてきた。 やはり最初の記憶喪失の謎を解かねば、例え僕が、どんなに、 最悪の人生でも、受け入れる。そう、思っていた。
冷静に考えて、多分、僕は、・・・ この、黒革の袖無しコート、ちぎれたシャツ、 ダボダボのズボン クレイジーなウエスタンブーツ。 僕の人格は、とうに破壊されていても、おかしくはない。 あとは、僕を兄貴と呼ぶ緑色の化け物・・・ もしかして、僕も実は、人間じゃなくて、化け物なのか・・・ 天道家についたのが、深夜だったので、明日伺うことにした。 バイクを都手に止め、ぼんやり、歩いていた僕は、 光の玉と一緒に歩きながら 「あいつらが使えそうだな、お前も仲間になって損はない・・・」 はっ、僕は無意識に語りかけていた。 さらに、光の玉に向かって 「何しろ、あの牙王様の命令だからな。」 一体、僕はどうしたのだろう・・・ 「あの牙王か・・・」光の玉が僕に向かって話していた。 草むら抜けて、水辺に写る自分の顔を見てびっくりした。 トゲトゲ星人???これが僕の姿か・・・ナメック・・いや、 何者だ・・・突然の変異とぶっ飛ぶ記憶、まったく、夢遊病か? 幻覚を見ているに違いない。 さらに、明け方、赤いジャージの人を襲って 「騒ぐな、お前にやってもらうことがある。」 僕はさっきから、何を言ってるんだ。 「俺と牙王様がやる、ゼロノスは抜きでだ!」 気がつけば、ニワトリと戯れていた。 その後、警官を10人ぐらい倒し、電車に乗る赤い正義の味方に 爆散され、化け物の僕は、消えた・・・ はぁ、はぁ、気がついて目を開けると、土手で寝ていた。 なぁんだ、夢か・・・
朝になり僕は、天道くんの家に向かった。 ピンポーン、インターホン越しに話しかけた。 「てッt、天道君いますか・・・・ぁ。」 すこしして、家の人が出てきた。 「お兄ちゃんなら、豆腐買いに行ったぉ。」 こ、この子、、、誰だ? 僕は・・ドキドキしていた。 「まさか、キ・・キミ一人?」 僕は、おかしな質問をした。 「や、やぐ、、あんた!変なこと考えてるんじゃ・・・」 天道の妹に不審者扱いされながらも、ここ最近のいきさつを話した。 「キモイよ。それ! あっ、あんたの弟は?」 また弟の話だ。全然検討がつかない。僕の過去に詳しい人に 会わなくては、とにかく、天道が帰ってくるのを待とう。
最チャレンジしよう。美しい日本の為に、僕ができることを しよう。記憶が取り戻せなかったときのことを色々と考えた。 手に職をつけよう。でも、年齢も住所も実家も何もかも 思い出せない不安が、僕を暗い闇へと引きずり込んでいきそうで どうにも、天道君を待ちきれずにいた。
ボォォーーン!!バイクから天道くんがおりてきた。 僕は、間髪入れずに、知っていることを詳しく教え欲しいと頼み込んだ。 「おお、矢車か・・そろそろ来る頃だと思っていたぞ。」 なにか、先読みされていたようだ。 「矢車、そのしゃべり方をやめろ、気持ちが悪い。」 僕のどこが気持ち悪いんだ?? 「もっと、前は絶望感と脱力感の固まりだっただろ。」 てっt、天道君キミは一体何を言っているの?? 脱力感?絶望的な・・くっつ、頭が痛い、何か思い出せそうだ。 「あと、何だ園髪型は、ぴっちり横分けなんて、お前らしくない、 もっと、ボサボサで、悪臭漂う感じだろっ!」 天道君は、これみよがしに、僕を変な奴に変えていく。悪臭って・・・ 「矢車!本当に思い出せないのか?仕方ない、この服を着ろ!」 天道は僕がこの家に運ばれたときの服を差し出した。やはり、両袖のない 日向小次郎ばりのロング革コート、ダボダボのズボン&ウエスタンブーツ ボロボロのシャツのキモイアクセサリー類・・・ 「天道君!これだけは、嫌だよ。こんなの僕じゃない!タダの路上生活者じゃないか!!!」 温厚な僕が思いっきり怒鳴ってしまった。 「そうだよ。お前は路上生活者じゃないか・・・何を今更。」 「えぇぇっーーーぇぇえっぉ!?!?!?」 決定的な真実を天道君から聞いてしまった僕は、ただ、ただ、放心状態だった。
僕は、現実から目を背けそうになっていたが、天道君になだめられ、 天道君の呼んでくれた、僕と過去に関係があった人から、話を聞いた。 ちょっと、気の強そうな岬さんという女性からは、 「最初は、イケメンエリート系って感じだったけど、結局のところフニャ○ン 野郎だったわね。あんた、記憶取り戻さない方がいいわよ、きっと・・・」 女の人にガンガン言われると正直、少しへこんだ。 やくざ風のイカツイ系の田所さんという人からは 「矢車ぁ!しっかりしろ!お前はやれば出来る男ダァ!」ボコッ!ドコッ!ボフッt! いやぁ、殴られた、とことん殴られた。この人が一番僕のことを知ってるはずなのに・・ あと、やかましい若造のカガミだっけ、そいつからも、 「僕は、もうガタックなんで正直ザビーに未練はないんですよ。あんたみたいにね!」 何を勘違いしているのかキッパリと言われた。 超ギャル系の蓮華とか言う女は 「あたしがゼクトで訓練を受けてたときには、こんな、おっさんいませんでしたよ??師匠・・・」 「す、すまん矢車、この女のことは気にしないでくれ。」 天道くん、それフォローになってないから・・・ 最後に豆腐屋のオヤジが、豆腐を持ってきた。 「兄ちゃん、記憶無くしたんだって、大変だねぇ。」 あんた、完全に人ごとだろ。誰か徹底的に僕の記憶に残っている ような人はいないのか?
男「矢車が記憶をなくしたそうだな」 天道「三島か・・冷やかしにでもきたのか?」 矢車(三島さ・・三島という名前なのか) 矢車「はじめまして。しかしあなたは僕の事を知っているようですが・・・」 三島「ふん・・どうやら本当らしいな 私は忙しいのでこれで」 三島さ・・三島という人は帰っていった 三島さ・・三島という人と出会っても全然思い出せない・・・ 僕はどうすれはいいんだぁぁぁぁ!
でも、手をよく見ると、しびれているのか? かすかに震えていた。鏡を見ると顔もプルプルしていた。 あの人に、あの三島さ・・三島という人にきっと、恐怖を感じているんだ。 「記憶をなくす前の僕は、あの人が怖いんですね。きっと、だってこんなに手が震えてるんだもの。」 僕は、みんなに問いかけた。 「あっt、矢車、お前に言い忘れていたことあったけど、その手の震え アル中だから、残念だけど。」 「えぇぇっーーーアル中なの?!?!?」
天道君は、語り出した。 「お前をどん底に落とした、あのヘタレは、見つからなかったんだよ矢車。 残念だが、お前は、多分 この1年間の壮絶な生活から、 人間関係やプライドを傷つけられたりと 壮絶なストレスにより、 アル中になり、記憶がふっ飛んだんだろう。たぶん・・・」 カガミとか言うやつも話し出した。 「そうだよなエリートでザビーの資格者だった、あんたがカブトに負けたり 自分の器の小ささや、天道との対決で雑魚だと気づきザビーに見放され しかも、格下の影山に裏切られ、俺みたいなアマチャンでもザビーの資格者に なれちゃうし、自分だけの特別な力!ってのが虚飾だってことを 認めることも出来ずに、あんたのプライドは ズタズタになったんだろう、しかも、その後のゼクトからの放逐&影山からの侮辱、 そして、長い夏休みから再就職が見つからず、家賃滞納やローン地獄&多重債務 ネットカフェ生活から、日雇い労働、その日暮らし、ファーストフードで寝泊まりのあげく 路上生活者への変貌、俺だったら、そんな人生絶えられなくて 生きていられないよ。まったく、同情のよちもない・・・・・エリートが聞いてあきれる。」 カガミとかいったか、言いたい放題だな。確かに生きていけないよな・・・そんな奴。
ガクブル”ガクブル”体の震えが止まらない。カガミ君の言ってることが、 本当なら記憶を取り戻すのが、怖くてしょうがない。気を紛らわそうとTVをつけ、 天道くん達の話し声を聞かないようにしていた。どっかのエロい?エラい人が言ってた。 そのテレビの中で、[美しい国日本!再チャレンジできる社会をこのゼクトと ネイティブが手を取り作るのです!]・・・誰だ?このおっさんは? 僕は再チャレンジと言う言葉に思った。過去がどうであれ、僕はこれからの僕を信じて勉強して 偉くなって出世して、エリートになって、金持ちになって、イイ部屋に住んで、イイ車に乗って、いい女と・・・ なんか、大丈夫な気がした。僕がひとつの野望に目覚めた頃、 「加賀美のオヤジと三島じゃねえ?TV出てるぞ。美しい国?再チャレンジ? ネイティブと手を取り合う?・・・ぶざけるな!」 天道くんとカガミとか言う奴が、TVを見ながら怒りをこらえていた。 世の中が今どうなっているか知らないけど僕は僕の為に生きよう。 お世話になったから、天道くん達に挨拶だけはしておくか。 「悪いんだけど、僕は自分の為に生きることにしたよ。もう記憶なんて当てにしない。 今までありがとう。」僕は天道家を後にしようとした。 ボコッt! 「ふざけるな!矢車!貴様っ・・・この大変な時に何が自分の為に生きるだ!」 「そうだよ!矢車さん、あんたホッパーはどうしたんだ?バッタのやつ・・・」 ボコッt! カガミとかいう奴に殴られた。と僕はとっさに 「オヤジにもぶたれたこと無いのに!!!」とどっかで聞いたようなセリフを吐いてしまった。
ところでホッパーとは?なんだ。天道君もなんか怒ってたし、 そうだ、ゼクトって組織の採用試験を受けて、一からコツコツ・・・ 再チャレンジって、ついでに記憶も戻るかも!(やっぱり僕は天才だ) 次の日、僕はゼクト入隊試験会場に行った。 エリートコースとゼクトルーパーコースと一般コースという3コースがあるようだ、 もちろん、エリートコースを申請した。すると、受付のお姉さんがザワついていた。 内線で何回も何かを各認している。 [はい、そうです。あのヤサグレです。放逐されたぶんざいでエリートコースを選択 しようとしています。スグに幹部の方をこちらに回してください。] ・・・内容は丸聞こえだったが僕は、聞こえてないふりをした。 「やさ・・矢車様、少々お待ちください。」こちらを見て微笑んでいたが笑顔がぎこちなかった。 数分もしないうちに、引きつった顔の田所という人とゼクトルが数十人僕を取り囲んだ。 「矢車よ!お前記憶がないことをいいことに、エリートコース受けに来ただと!! いい度胸してるじゃないか。」ボコッt!ドカッ! 僕は囲まれていたゼクトル達にフルボッコにされた。 「一般コースからやり直せよ。カスが!」多分、かつての仲間であった奴らのやっかみだ。 仕方がない、僕は、ボロボロになった体と震える声で 「一般コースでお願いします・・・」といてみた。先が思いやられる一日だ。
522 :
名無しより愛をこめて :2007/08/17(金) 13:47:57 ID:X9SfSFsN0
その頃……ホッパーゼクターは キ「でさ、矢車はまるでベツジンの様だったよ」 パ「日本語でおk」
パ「はげ山は、ギャチャピンとワームとギルスに食われてるお。」 キ「ジャパネイズでおk!」 パ「マヨネイズきゅぴ?」 僕は試験中居眠りをして、バッタたちの不思議な会話を 受信してしまった。もしかして、僕は記憶を失う前、相当なオタクで 電波系だったのかも?とか思ってしまった。エヘッ!それはそれでいいかぁ〜。
試験は思ったより、難しかった。 筆記の途中から、マークシートだったが、たぶん、筆記が50点のマークシートが50点の 比率だと思う。僕は筆記をほぼあきらめ、マークシートに賭けた。 もちろん、鉛筆に1〜6の数字&A〜Fのローマ字の2本を用意した。 しかし、日本語のテストは、カタカナのア〜カまでの6択だった。 チックショーー!もう、頃がしている暇はない。適当に塗りつぶした。
日本語のテストは、なんとかしのいだ。鉛筆転がし作戦も、無駄に終わったが。 まだ、英語力テストと数学系計算力テストそして、一般常識テストがある。 数学系のテストは、こんな問題ばかりだった。 1.ゼクトルーパー10人とワーム10匹が戦っています。どちらが何人(匹)残ったでしょう。 正解(ゼクトの勝利) 矢車の回答(セクトルーパーが全滅) 2.セクトルーパーが3人で警視総監を護衛しています。ワームが1匹出てきました。攻守のバランスを考えよ。 正解 攻撃(一人でワームを殲滅) 守備(警視総監を囲むように二人で守る) 矢車の回答(全員ワームに擬態されているので4匹で警視総監を襲う) 3.カブトとガタックが出動しました。40匹のワームの何パーセントが倒せますか。 正解 (アクシデントがない限り90%以上) 矢車の回答(二人とも40匹のワームにフルボッコ!) 僕は無意識のうちに、こんな回答を書いていた。そのほかに様々な質問があったが うちに秘めた何かによって、無茶苦茶な回答を続けていた。
拒絶反応が体中に水泡のような蕁麻疹を引き起こした。 かゆいよ。次のテスト・・・外国語とテストは、面接方式だった。 「では、会話テストをおこないます。」 いよいよ、テストがはじまった。 「What is the motive to which you aspired after ZECT?」 えぇ・・いきなり?でも、わかるぞ!多分、ゼクトの敵は何か?ってことだろ。 「うぅ・・Yes,I am Worm!」ぼくは、ワームだと思います。と答えた。 しかし、面接官に(俺がワームだからさ!)と聞こえたらしく。 ゼクトルーパーに取り囲まれ、小一時間取り調べとワーム検査をさせられ 試験は終了した。
何もかも、うまくいかなくて、 「どうせ僕なんて・・・いいよなぁエリートは。」 あれ?なんか、このセリフに覚えがあるような・・・ 再チャレンジって・・・難しス。
一般常識テストが始まった。 1)エリート(出世すること)の為には、何が必要ですか? A.仲間との協調性 B.人をけ落とす強い心 c.とりあえず、Pに抱かれとく 矢車の答え A. 2)仲間が仕事でミスをしました。どうしますか? A.上司にちくる B.自分が責任をかぶる c.とりあえず、Pに抱かれとく 矢車の答え B. 3)社会人として、やってはいけないことは、どれですか? A.法律に触れること B.人をだますこと c.P(プロデューサー)に抱かれること 矢車の答え c. 4)タイガーマスク(三沢ver)とライガーどちらが強いと思いますか? A.タイガー B.三沢 c.ライガー D.長州 E.小力 F.とりあえず抱かれとく 矢車の答え D. 僕は、これ一般常識テストじゃないだろ!と不思議に思いながら アホな問題をどんどんこなしていった。なんか、まだまだ、問題が続きそうなので ウンザリしていた。
5)子供とお年寄りが溺れています。あなたはどちらを助けますか? A.お年寄りを助ける B.子供を助ける c.若い女の子を助ける D.両方助ける E.とりあえず抱かれとく 矢車の答え D. 本当はC。だが、ここはひとつガマンだ!!!!
530 :
名無しより愛をこめて :2007/08/21(火) 13:51:53 ID:q/UdMEVN0
たたたたっくん! あ、スレ違いだった。 と、妙な空耳が聞こえた。( 0M0)でたらめを言うな!と心の中で突っ込んだ。
6)あなたはクリーニング屋さんで働いています。目標は何ですか? A.金儲け B.独立 c.世界中の洗濯物を白くorz D.とりあえず抱かれとく 矢車の答え B. なんか、霊的な声が聞こえる・・・試験中なのに
532 :
名無しより愛をこめて :2007/08/22(水) 18:53:40 ID:AaugL+M/0
そんなこんなで、試験は無事糸冬了したのである。 なんだ!またあのバッタのおもちゃが飛んで来る。
僕のベルトが突然パカッと開いた。 バッタが突進してくる。僕は、虫が苦手なので、 反射的に蹴り飛ばした。 機械バッタなんかしらないやい。
僕は、天道君の家の物置を間借りしている。 試験の合格発表を明日にひかえて、まったく手応えのないまま、 みんなに、合格の前祝いをしてもらった。 早く記憶を取り戻し、就職するのが今の僕の望みだ。 だって、ニートだから・・・
朝起きて、ZECTに合格発表を見に行った。僕の番号は666で、あまり、イイ番号ではない。 今回は、幹部候補生(エリートコース)、一般社員、ゼクトルーパー の3コースに振り分けられる。僕は・・・666あった! アッ、アルバイト・・・なんで。僕一人だけ、アルバイト? 天道君に聞いたことがある。去年、この前会った、カガミとかいう奴が アルバイトだったような・・・まあ、完全に不合格では、無いんだ。 がんばるぞー!!!!!! これから、記憶をなくした矢車のZECTアルバイト苦難の道が始まる・・・
アルバイト1日目 『新入り!トイレ掃除しとけ!!!』 一日目のアルバイトは、ZECT全館のトイレ掃除だった。 どうやら、ゼクトの中で一番の下っ端のようだ。 ゼクトルーパーの中でヤサぐれている人たちがいる 過去にエリート集団と言われた、ゼクトの精鋭部隊だったそうだ。 今では、3度の隊長交代と部隊の90%が過去の隊長達のせいで失われたそうだ。 そんな彼らは、僕がトイレ掃除していると、個室に閉じこめたり、 頭から水を掛けてきたり、憂さ晴らしをする。 『ぐるまくんは、過去の記憶ないんでちゅかぁ、あはは!』 『はんっ、お前の記憶が戻ったら、ゼクトで生きてられなくしてやるよ!』 『何がパーフェクトハーモニーだ、今じゃ、試験にも受からない 落ちこぼれのクズ、アルバイトじゃねえか・・』と数人になじられた。 ・・・これって、イジメってやつ? 水浸し汚れまみれの僕は、トイレ掃除を続けた。
537 :
名無しより愛をこめて :2007/08/25(土) 15:19:48 ID:MvrDYLfp0
仕事を終え、帰ると不可思議な現象が起きた。 なんと、何日も前に川に流した筈のファイズフリーザーが家に置かれていたのだ! ・・・・脳内で誰かが話しかけてくる・・・「俺を受け入れろ、俺の力を!」 ファイズフリーザーはベルトに変形し、勝手に装着されたとたん、僕は気を失った。
『二度は言わないぜ!俺の名は闇車ぁ!世界を灰にかえる男!ヒャハァハハハーー!!!』 爆方の中から、黒々しい闇と暗黒を抱えたベイダー卿のような男が姿を現す! 矢車記憶喪失verの第二の人格が姿を現したのだった。 時を同じくして、 警察官になって、ほっこりしていた加賀美、イケメン学園に潜入していた天道、 NEXTでV3と名のっていた、変なシャツのイケメン、そして、イケメン学園で 冷媒体質になって天道とからんでいた故ぼっちゃま、のもとに、 ガタック!カブト!トンボ!サソード!の各ゼクターが飛んでいった。 まさか・・・世界を滅ぼす戦いが始まる・・・ 田所『何?矢車が暗黒面に裏返った・・!!!』 田所チームが現場に急行した。
トンボ
540 :
名無しより愛をこめて :2007/08/25(土) 19:49:43 ID:ns9WErZhO
>>525 > 日本語のテストは、なんとかしのいだ。鉛筆転がし作戦も、無駄に終わったが。
> まだ、英語力テストと数学系計算力テストそして、一般常識テストがある。
> 数学系のテストは、こんな問題ばかりだった。
>
> 1.ゼクトルーパー10人とワーム10匹が戦っています。どちらが何人(匹)残ったでしょう。
> 正解(ゼクトの勝利) 矢車の回答(セクトルーパーが全滅)
>
> 2.セクトルーパーが3人で警視総監を護衛しています。ワームが1匹出てきました。攻守のバランスを考えよ。
> 正解 攻撃(一人でワームを殲滅) 守備(警視総監を囲むように二人で守る)
> 矢車の回答(全員ワームに擬態されているので4匹で警視総監を襲う)
>
> 3.カブトとガタックが出動しました。40匹のワームの何パーセントが倒せますか。
> 正解 (アクシデントがない限り90%以上)
> 矢車の回答(二人とも40匹のワームにフルボッコ!)
>
> 僕は無意識のうちに、こんな回答を書いていた。そのほかに様々な質問があったが
> うちに秘めた何かによって、無茶苦茶な回答を続けていた。
541 :
名無しより愛をこめて :2007/08/25(土) 19:53:20 ID:ns9WErZhO
>>525 1.ゼクトルーパー10人とワーム10匹が戦っています。どちらが何人(匹)残ったでしょう。
> 正解(ゼクトの勝利) 矢車の回答(セクトルーパーが全滅)
これは、正解だろ。
1話見る限り
ネイティブなら簡単だが
>>541 ゼクトの試験だから、現実は矢車が正解でも、
ゼクトルーパーが全滅という答えは、出せないよな。やっぱり。
何人残ったって事より、ゼクトが勝利するという希望的観測。
543 :
名無しより愛をこめて :2007/08/27(月) 13:19:17 ID:yZU8643g0
闇車が「変身!」と叫ぶと、ベルトから「コンプリート」と機械音声が鳴り、仮面ライダーダークファイズに変身した。
544 :
名無しより愛をこめて :2007/08/27(月) 13:44:18 ID:PvJk1vjYO
545 :
543 :2007/08/27(月) 16:30:30 ID:yZU8643g0
いい加減流れ修正汁
『いや、ゴキブリのような茶褐色だ!それは違う!!!茶褐色の方だ!』 田所は無線から檄を飛ばしていた。 急行したガタック(カガミ)は唖然としていた、黒い大きな深淵の者(覚醒者)と対峙していたからだ。 「いったい、どうやったら、こんな化け物に・・・」 カガミに田所さんからの無線は届いていなかった。 「カガミか!!俺の怨みをうけろ!ゼクトを放逐されワームになるネックレスにより ガチャピン化し、兄貴を失い覚醒した俺の怨みを受けて見ろ!!!」 なんと、おぞましい、黒々とした闇、深淵の者か・・・ 「か、影山なのか・・・」加賀美はとまどった、100人以上いたゼクトルーパー達は 一瞬にして、躯に変わっていく。加賀美の足は震えていた。 『加賀美、それは違う、それは矢車ではない、逃げろ!加賀美!!!!』 田所は叫んだが、加賀美のいたエリアからは、何も聞こえなくなっていた。 一方、他のゼクター達は、まだ資格者にたどり着いていなかった。
カブト&サソードゼクターは、イケメン学園に来ていた。 しかし、天道があまりにも、ナンパ野郎になっていたので カブトゼクターは、困惑していた。 サソードゼクターは、ぼっちゃま?らしきイケメンを見つけたが わけのわからん霊媒体質になっていたので、ちょっと迷っていたが、 ぼっちゃま風な男は、ゼクターをキャッチし変身してくれた。 「僕には、キミの言いたいことは、わかってる。」 故ぼっちゃまは、この男に憑依した。 「俺は、霊界においても頂点を極める男だ!!!」 ぼっちゃま、いろいろな偶然で霊界から帰還した・・・
ブーーーン!!ブーーーン!!ブーーーン!!アレ?テンドウ!? 「カブトゼクターァー!俺はいつでも、天道だ!」 天道はカッコつけて、空に手をかざした。 すると、すっぽりとゼクターはその手におさまった。 「なるほど、闇車が暴れ出して ZECTがピンチなんだな。」 ブーーーン!!ブーーーン! 「待っていてくれ、お姉ちゃん達すぐもどる! ""変身!""」 ナンパ中のお姉ちゃん達に別れを告げ天道(難波南)は、戦地に向かった。 一方、へんなシャツの男は、 「ホタルさん、僕はアナタのことが好きです。」 とか、言ってると思ったら、 「ブイィーーースリャァ!!!(V3)」とか言って、 別のライダーに変身して敵のライダーを殴っていた。 アイツ、カンゼンニ、ワルライダー、ダ、オレ、カナシイ!! とトンボは、奴の上を寂しそうに飛んでいた。
549 :
名無しより愛をこめて :2007/08/28(火) 14:43:32 ID:Ua+BD25c0
闇車「来い!スライドバジン!」 そう叫ぶと、黒いオートバジンが何処からか走って来た。
田所隊の車両が5台ほど闇車とスライドバジンが吹き飛ばしていった! 「本部!増援はまだですか!?ガタック、カブトは・・・!」 本部の増援もカブト、ガタックも田所さんの元には現れなかった。 「こちら、田所!近くにいるZECT車両、急行してくれ!もう、限界だ。」 田所さんの無線が、鳴り響いていた。
闇車は、ZECT本部付近で暴れていた。狙いは、何だ? そして、エリアXを突然奇襲した謎の深淵の者ワーム(ガチャピン型)の覚醒者、 時を同じにして、2ヶ所を攻撃受け、エリアXにてガタックの消息は不明! カブトとサソード(憑依体)は闇車の方に向かい、その間に、50%以上の ZECTの戦力は失われた。 トンボは、未だに、変なシャツを着たロリコンを見つけ出せずにいた。
552 :
名無しより愛をこめて :2007/08/29(水) 12:53:52 ID:R+aVNfmK0
その頃、ハカランダにて 橘「剣崎!街で変なライダーが暴れているぞ!」 剣崎「わかった、直ぐに行く」 ※カオスな展開を希望、また、始は居ません(設定はミッシングエース以降)
知らないライダー出されてもツマンネ
前も言ったけど知らないライダーだと書き込みできないよ
555 :
名無しより愛をこめて :2007/08/29(水) 16:08:53 ID:R+aVNfmK0
闇車「まずは手始めに俺を見捨てたゼクトに復讐してやるぜフフゥハハァ〜」
蓮華は黒々とした原油の海のようになったエリアX付近に到着していた。 「このあたりよね!?たしか・・・オッチョコチョイ先輩の消息の途絶えたのは。」 蓮華は、ガタックの消息をたどっていた。そこには、もう、黒々とした奴(覚醒者ガチャピンワーム)の姿はなかった。 「なによ〜っ!この男子校の野球部の部室のようなイカ○臭いニオイ・・・あたし、の中に進入してくる・・」 蓮華は、悪臭に悶絶しそうになりながら、ドロドロの液体の中、てんぱりガタックを探す。 崩壊した街とドロドロになった瓦礫の中でうごめく・・・気持ち悪さ。 蓮華は田所と連絡を取りながら、グレーンで溶けかけの瓦礫をひとつずつどけていった。 「岬先輩、あたし、このイ○くさいの嫌いです。」無線に響く声。 田所さんは、ちょっとイラつきながら、「岬、なんとか言ってやれ!!」と不器用に、すると 岬さんが無線に向かって、 「蓮華ちゃん、大人になったら、そのニオイもスキになれるから・・・」 と、しょうもないフォローを入れた。ドロドロした液体瓦礫の中から ガタックらしき物体が、まるでエバ○ゲリオンのエン○リープラグから引き上げられる 鈴原トウジのような状態で・・・ とにかく危険な状態でガタックが発見された。 街ひとつが消し飛んだあたりは、黒々した溶解液を垂れ流し、悪臭を放っていた。
きちんとした日本語で書いてくれ 文章崩壊してるやつ多すぎ
「キサマらの頭が崩壊しているんだよ!!俺様が全てを破壊してやろうかファアーハハァ!」 狂気に取り付かれた闇車は、ZECT本部に向かって行く。 「こんな組織さえなければ、俺様は、苦しまなかったのだ!アリ一匹残さぬわーぁ!!」 空の色は、黒く暗黒の色に染まり、この世の正しき者全てを闇に包み込んだ。 二度と明日の来ない・・・二度と太陽の昇らない、闇車による暗黒の支配が始まる。
559 :
名無しより愛をこめて :2007/08/30(木) 14:24:28 ID:ZWs0rcK40
「汚してやる……太陽なんて……」その台詞が今、現実の物となろうとしているのであった。
今まで、倒したはずのワーム達が、暗黒の大地から、黒い液体をしたたらせ、 はい出てくる。幹部クラスのワーム、その数、100以上、雑魚ワームが千体以上 闇車の元に集い始めた。 なにが、起こるのか!ZECTに全てのワームが反旗をひるがえした。
「やぁ、クズの巣窟、いや、ZECTの諸君、キサマ等に未来はないのだよ。」 そう言ってのけたのは、乃木という男だ。カッシスワームこいつも復活していた。 「今日から闇の王、闇車様がこの世界を支配する! そして、我々も軍門に下ろう。わかったか、野郎ども!!!」 乃木は、全てのワームを従えて、闇王、闇車様に投降した。 「カブト、サソード、ザビー、トンボ・・・何をしている。クッ!ゴホッt!」 田所さんは傷ついた肩をかばいながら、地面に吐血した。 その頃、ガタック加賀美はZECTの救護班により搬送、病院にて検査を受けていた。 ベットに岬さんが付き添っていた。 「岬さん、俺の足の感覚が戻らないんですけど・・・」 その時、岬は涙をこらえ、加賀美にこういった。 「子供は作れるから、安心して。」 「岬さん、それ、どういう意味ですか?」 困惑する加賀美だった。
562 :
名無しより愛をこめて :2007/08/31(金) 10:50:42 ID:rxgpkpYl0
影山「俺はもう昔の影山瞬ではない!俺は黒山だ!」 心の中でそう叫ぶと、黒山はZECT本部に向かった。 ※ZECT本部にて 黒山「アニキ?……本当に矢車なのか?」 闇車「いや……オレは闇車。このベルト(ファイズフリーザー)の力で蘇った」 黒山「スゴイよ!スゴイよアニキ、これから俺達は暗黒兄弟だ!」 こうして地獄兄弟は暗黒兄弟として再結成されたのである。 ※スマートブレイン社にて 村上「何!廃棄されたファイズフリーザーが再起動しただと!」 スマートレディ「そうなんです!緊急事態です!」 村上「あのベルトは危険だ、装着者がどうなってしまうかは実験で証明されている」
「たっく〜ん、洗濯物が洗っても洗っても、真っ黒になるよ・・・!! お日様も出てこないし、一体この世界どうなっちゃうの?」 「誰、?おまえ・・・」 「たっくん?まだ記憶喪失?」ギョギョっ! 「たっくん、早くファイズになって、戦ってよ。フぉルッtへフェノクじゃない?あれ。」 クリーニング屋の男は、闇車と黒山(コクザン)をオルフェノクと勘違いしていた。 黒い覚醒者で北の山の深淵の者“黒王の黒山” 茶バネゴキブリ色の黒光り闇の支配者“闇王の闇車” 時の流れを破壊し世界支配をもくろむ“牙王” 史上最弱の仮面ライダー、モモ・ウラ・キン・リュウを従えた“電王” 世界はどこへ向かうのか・・・牙王。電王。は関係ないか?
「誰が暗黒兄弟だって・・・ふざけるなよ。 黒山、お前はこの闇車の下僕となるのだ!」 油ぎったゴキブリのような男は、巨大ガチャピン(ドス黒ver.)と 対峙した。闇車は、黒山を弟ではなく自分の支配する下僕にするつもりだ。 「兄貴っ・・・ごめんよ。俺、覚醒者になっちまったから・・・ 嫌いになったんだね・・・」 元弟は、はんべそで泣きそうになりながら、自分の姿の醜さを呪った。 「だから、貴様の兄貴では無いと言ってるだろうが、 この生きてる価値もない豚野郎!」 尚も、兄弟の契りのことなど一切記憶にない闇車は、黒山を罵倒し続けた。 田所が車両の影から、その様子を見ていた。光の無い世界で なかなか、矢車の顔を確認できない、あいつは本当に矢車なのか・・・ ZECT車両のライトが一瞬だけ、闇車の顔を照すと田所は言った。 「や、奴はダークカブト・・・違うか・・・マントが見えるしな・・・」 田所の横から、過去に腐れ外道と呼ばれた513の男が 「ふっ、ファイズか・・・いや、闇のファイズ・・・オーガ・・・なんだ? あの長い触覚は、ゴキ・・いや、これはおもしろい事になりそうだ・・・」
565 :
名無しより愛をこめて :2007/09/01(土) 10:13:20 ID:nJ5vlj0w0
↑913の間違いだろ
「ばれたか、俺が913、カイザだと見破るとは、キサマ、なかなか、やるな。」 腐れ外道は田所に、こうも言った。 「俺は今回の件には部外者だ、ファイズフリーザス・・・違うな、あんなもの あの化け物は、ベルトの力など関係なく、自分の闇の力で変身してるんだよ。 乾への憎しみで変身する俺のようにな。」 腐れ外道は、にやつきながら、サイドカー付きバイクでどこかへ行ってしまった。 「何だったんだ、あいつは・・・ZECTで開発されたライダーでは、ないようだが。 なぜ、あんなにキショイ目つきをしているんだ・・・」 田所は、腐れ外道の妖気に当てられながら、彼の去ってゆく姿を見ていた。 「あにっ、いや、ヤミグルマサマ、ワタクシにメイレイを・・・」 元弟)黒山は巨大生物にありがちな、野太い声になり、不細工さをみるみる増していく。 「ホゲハァーーー、!!アグンーブッーー!!」 ヨダレをだしながら、だらしない生物へと覚醒を続ける黒山は、闇車が睨みつけると 不完全な巨神兵のようにドロドロと溶解している。 「ブサイゴンな、ボグをヤミグルマ様の下僕に・・・グボバァーー!」
567 :
552 :2007/09/01(土) 17:34:06 ID:nJ5vlj0w0
剣崎「貴様か!貴様がみんなをー!」 橘「待て、あの化物、簡単に倒せる相手ではない!剣崎、冷静になるんだ!」 剣崎「変身!」(ターンアップ)
568 :
名無しより愛をこめて :2007/09/01(土) 21:31:46 ID:Gz3lBw4NO
タディナさん 闇車に対抗するにはその闇を喰らうパワーを持つ ケタックになってライダーイーティングだ! 又、はボロボロスと一緒になって、神のライナーで
569 :
名無しより愛をこめて :2007/09/01(土) 23:05:01 ID:tek6PzuT0
なんか最初の頃の橋の下で生活していろんな奴と出会ったりしてた時の方がおもしろかったな。
「剣崎、お前変身出来てないぞ、」 ミッシングA後の世界じゃなくて最終回付近だ 「俺は考えもななしにダークローチと戦ってたんじゃありません!」 剣崎の体から黒いヨウキを出している。 「剣崎っ、まさか、お前!」 橘は何かを悟った。
「俺、もう、自分をコントロール出来ません。下がってください。」 剣崎の体からミシミシと音が聞こえる。 「剣崎、お前!その姿ぁーーージョーカーじゃないか!!!」 「バォヴグガァーーー俺も、闇王の軍門に下る。」 何を言ってるんだ、剣崎は、 「そうは、させないぞ。俺が封印してやる。」 橘は、ザヨコを失って以来、剣崎を失う恐怖により弱気になっていた。 「ハゥ〜、俺も変身できない、シンクロ率が低下しているのか・・・」 自分の不甲斐なさに、橘は全てを諦めた。心の中で烏丸所長の助けを祈っていた。 「ゴッゴッゴッ!そこの雑魚ども、キサマ等のような弱いライダーが 世界をダメにしてるのだ!つぶしてやるよ。」 突然、闇車が橘つぶしに走った。間にジョーカー剣崎が入ってきた。 「闇王様、ここは私に免じて、ユルヒテヤッッテクレマセンウカ、オデハ、ダdィ・・・」 近しい姿のジョーカー(剣崎)を一瞬、にらんだかと思うと一撃で吹っ飛ばした。 「何言ってるか、わからねえぞ、小僧!!俺は、ヘタレライダーを見ると いらつくんだよ、カスどもばかりか、この世界は。」 闇車は、機嫌が悪いらしく。周りの者に当たりちらしていた。
>>569 一人が脱線させようと頑張ってる感じだね
昔のほのぼのしたカブト話時代が懐かしいよ
もうわけわからんから俺離脱するわ
さよなら
もう矢車も影山もないんだよ… ゴキブリモドキとガチョピンと他作品のライダーの話なんて どこが面白いのかわからないよ…
574 :
じいや :2007/09/02(日) 00:43:21 ID:lfxeKcQi0
「しばし、待たれよ、御仁!諦めるのは、まだ早い出すぞ。」 田所さんが振り返えり見ると「あなた様は、たしか・・・」 「ぼっちゃまの節は、皆様誠にお世話になりました。 さよなら、などと言わずに、この世界もまだまだ捨てた者じゃないですぞ。」 ディスカビル家の凛々しい老人のたたずまいは、未だ健在だった。 「少し良いですかな、皆様!誇り高く生きる道を選びませんか。 矢車様、そして、そこの覚醒者の御仁も・・・」 そして、じいやは二人をやさしい眼差しで見つめながら続けた。 じいやに諭されて、二人とも心に揺らぎが出ていた。
575 :
名無しより愛をこめて :2007/09/02(日) 10:35:12 ID:AK+Spnbl0
何このタイムベントフラグ
576 :
名無しより愛をこめて :2007/09/02(日) 10:52:07 ID:im6sdmrC0
ついにタイムベントが執行されるのか?
むしろして欲しい
578 :
1 :2007/09/02(日) 14:03:44 ID:Osn7WUzZ0
皆が作ってくれる流れを楽しんで来たが・・・
ここしばらくの捩れを修正したいと思う・・・
今宵、タイム・ヴェントを発動する・・・
>>538 までを生かそうと思うが、異論のある者は書き込んでおいて欲しい・・・
@矢車を貶めないこと。 ・ロリコンと不幸ネタはほどほどに、 あまりにディープなネタは禁止。 しかし、あまり酷いものでなければ “遊び” 的に認める。 ロリコンカリスと、風間に関しては彼らのキャラに付随する程度に留める。 ・普通に日常のおもしろい部分を切り取る ・話の展開に詰まると。「…夢を見た」は無し。 ・但し、タイムベントなどの時間逆行技はスレ修正の為のみありとする。 A影山の扱いも矢車に準ずる。 Bショート・ストーリーを認める。但し、それは本筋より派生し、再び本筋へ回帰する事。 ここで何より望まれるのは、『職人として、キレイに話は繋げる』事だ。 制限された中でこそ、クリエイティブな仕事は生まれる。 このルールどこいったんだろうね
つか知らない過去ライダー設定ツマンネ 中の人に関係あんならともかくさ
581 :
名無しより愛をこめて :2007/09/02(日) 18:34:18 ID:vGsuYOlF0
弁当!
582 :
名無しより愛をこめて :2007/09/02(日) 22:41:39 ID:mwPFAeoPO
JMTAQJGJ0PTJ0J.DATjT赤さ観に沙汰縄は螺太まゅ254685847431788JGAGMATJJまかまやまかなjt0p.0tw0kmj0gやわやわ5りやナユナヤマヤナナヤナタヤマヤ53150854056ヤタユマナタナハニワカナヤナ名は太話湯鉈な2根より霊屋を5。婦名縄魔に屋玉名か屋罠を名矢田沢やら
583 :
名無しより愛をこめて :2007/09/02(日) 23:18:40 ID:80pGcB6qO
賛成
584 :
名無しより愛をこめて :2007/09/02(日) 23:42:46 ID:lEoPO4xaO
愛知のキチガイ脳糞古川が千代大海を豪快に吊り落し、土俵に這う千代大海の顔面を踏みつける。 騒然とする場内。 突然溜りの審判席に座る千代の富士が立ち上がり土俵上へ・・・ 無言のままおもむろに帯をほどき紋付袴を脱ぐ千代の富士。 着物の下からはあの漆黒の廻しを締めた筋骨隆々の肉体が現れる。 止めようとする貴乃花の前褌を掴み豪快に土俵下に投げつける千代の富士。 そのまま仕切り線で四股を踏み右手を着いて愛知のキチガイ脳糞古川に対峙する千代の富士。 「さぁ来い!愛知のキチガイ脳糞古川!」 場内総立ち。脳糞古川コール、千代の富士コールで国技館が揺れる。 NHKはニュース延期でこの世紀の一番の放送を決定。
585 :
1 :2007/09/03(月) 00:07:27 ID:HqbOpRPk0
タイム・ヴェント・・・
>>538 までを生かし、後は無きものとする・・・
職人達よ、期待しているぞ・・・
586 :
名無しより愛をこめて :2007/09/03(月) 12:24:03 ID:qq1JiQEk0
リセットベント! 何もかもやり直しぃ!
突然の嵐、突然意識を失った矢車は、元々の人格を取り戻せずに、 第二の凶暴な性格を誕生させていた。先ほどまでの弱々しい矢車と真逆の性格だ。 「まずは、世界を潰す前に、酒だ酒を持ってこい!!!」 何故か橋の下で一杯始める闇車だった。 「あの〜、変身した状態でどうやって酒飲むんだ?」 尾行していた田所と田所班は、優しくつっこんだ。
「やめだ、やめだ、ばかばかしい。結局、何やっても、定職につけず、毎年、夏休みじゃねえかぁ!」 闇車は酔っぱらうとグチが多くなったケツをボリボリかきながら、ゲップをして、さきイカを食っている。 まるで、家族に相手にされないリストラ寸前の新橋のサラリーマンのようだ。 田所は、思った。去年、あんまり組織全体でザビー&矢車に期待しすぎて、 追い込んじまって、あいつプレッシャーとストレスに押しつぶされちまったからな。 田所さんは一時期、休職中(去年、あの長い夏休みと呼ばれた日々)に矢車のマンションに行った ことがあった。インターホンを押しても出てこないし、カーテンも閉めっぱなし、 電気のメーターは回っていたが、返事がない。ドンドン・ドンとドアをたたくと ガッシャン、とガラスの割れる音、あれは、酒のボトルだったのか、 「矢車、出てこい、みんな心配してるぞ。」と声をかけても、「うるせぇ、誰も俺の事なんて・・・」 「帰れ、あんたに俺の気持ちがわかるかぁ!!」・・・そうだ、あの時に気づいてやるべきだった。 俺たちにも責任は、あるよな。それ以降もヤサグレて橋の下暮らし〜 地下道水没による記憶喪失と記憶障害で別の人格に、そして、あげくのはてに第二の ストレス性人格障害による(きっかけはファイズフリーザだったが)第二の人格飲んだくれの 闇車を目の前にした田所は、うっすら涙を浮かべながら強く拳を握っていた。
589 :
名無しより愛をこめて :2007/09/03(月) 21:28:52 ID:fw4UJxKD0
590 :
名無しより愛をこめて :2007/09/03(月) 21:35:43 ID:fw4UJxKD0
暖めていた設定を投下。 ・ファイズフリーザーを含め、カイザサイクロン・デルタウォッシャーはスマートブレイン社の失敗作「闇のベルト」 ・それぞれ、冷蔵庫、掃除機、洗濯機に変形する(白物家電) ・ファイズフリーザー以外の二つは、地下の流星塾で管理されている
田所は、誓った。矢車を闇の運命から救おうと。 「全ゼクト車両、全トルーパー、並びにライダー諸君に告ぐ、 矢車は、闇のベルトと共に橋の下にいる、生きたまま、捕縛せよ。 繰り返す、生きたまま、捕獲せよ。ベルトは負の遺産だ、破壊を許可する。」 田所は、矢車の人格崩壊を治療するために彼の捕獲を命じた。 一方、各方面に飛んでいったゼクターの中にザビーゼクターも含まれていた。 矢車の異変にかつての主と思い飛んでいたザビゼクだったが、 田所の無線を聞いていた三島にハイジャンプで無理矢理キャッチされた。 「彼には、死んでもらわねば困るのだよ・・・」 ニヤリとザビーゼクターを握りながら、三島は変身し、通常無線からスペシャルに切り替えた。 「ザビー旧専属トルーパーシャドウの生き残りと親衛隊スペシャルズの 精鋭諸君に通達、矢車を滅殺後、ベルトを回収、これは絶対命令だ! 他の連中の指示は一切無視しろ、私はザビーで出動する」 三島は、何をたくらんでいるのか、ザビーに変身し自ら指揮をとる。 「今度は三島さんか、矢車・影山元リーダーには、過去に煮え湯を飲まされたからな。 我々、シャドウの生き残り5人で、あいつ等を始末したいものだ・・・」 「フフフッ、遅かれ早かれ奴らは、おしまいだよ。」 元シャドウの連中が陰口をたたいていた。
592 :
名無しより愛をこめて :2007/09/04(火) 19:47:18 ID:cQ0eAEYX0
氷川「田所、ここにG3も居るぞ!我ら警視庁も出来る限りのバックアップをしよう!」 その言葉とともに現れた青い武装警官、G3-Xは…………。
「いや、ありがたいが、今回はZECTだけで、かたをつけようと思う。 にぎやかしなら、他でやってくれ。」と、田所は、きっぱり氷川の申し出を断った。 千鳥足で、闇車は橋の下から繁華街に出てきた。スナックの看板につまずいて 転んだり、チンピラと肩をぶつけて、にらみ合ったりと、ヤケ酒後のリーマン風に仕上がっていた。 「闇車をZECT本部の方に近づけるな!その前に捕獲しろ、 岬っ、この近くで適してる場所を割り出せ!」田所さんの檄が飛ぶ。 「俺は、酔っぱらってらいって、べづに、いいらねえか。んだよ。ちっくしょぉ〜。」 ふらつきながら、歩く彼の背中にかつての栄光の光はかすかにも感じられなかった。 「キサマは、俺が捕獲してやる!!!」出しゃばってきたのは、氷川&G3Xだった。 田所のZECT包囲の中、じゃまな奴が割っては行って来た。 「くそっ、誰だ中に入れたのは、排除しろ!いや、撃っていぞ!」 田所は拳を握り、自分の乗っていた車両の壁を殴った。 闇車に気づかれたらどうするんだ!バカもんがぁ!
捕獲した氷川達を田所さんは、青い装甲ごと顔面をグーで殴った。 頬の部分に穴が開くほどだ。 「バカ野郎!もう少しで闇車に気づかれるところだったぞ!」 田所さんは、あきれ顔で顔面が3倍ぐらいにふくれた氷川達を 警視庁に帰した。まったく、最近の若いもんは、役にたたん。 一瞬の騒動で、闇車を見失う田所班、その隙に、三島withスペシャルズ &シャドウが闇車を囲んでいた。 「ちょうどいい騒ぎのおかげで、ZECTの追跡から我々の方に誘い込めたな。」 三島は、そう言うとザビーの力を最大限利用して闇車をぼこった。 「み・・三島さ・・三島、」頭を強打された闇車は過去の記憶がかすかによぎったが、 体中から再び黒いオーラをまき散らし、三島隊を圧倒した。 「きかぬ、効かぬぞぅ!そんぁな、パンティではぁ・・・れっちゃら、れろぇ!!」 「こいつ?ただのよっぱらいか!?・・・」三島の頭の中は???でいっぱいだった。 深酒で痛みを感じないのか?闇の力で圧倒してるのか? 「オェーーーェ!!ゲェーーウィ!オェーーーェ!」 深夜帰れずに道ばたに倒れ込むおっさんのようだった。 「はっ、吐くのか?ゲロ・・・」 この時三島には、闇車の力量をはかりきれずにいた。
595 :
名無しより愛をこめて :2007/09/05(水) 18:17:59 ID:3svf6uAC0
闇車「うぇ〜〜へんし〜ん」 気の無い返事とともに闇車はダークファイズに変身した。
「それが闇のベルトの力か。お前には、その力もったいないな。」 ザビーの変身をといた三島は、革の手袋をはめ、パンチで攻撃するかと思いきや 「坂本ジュ○エッタという男を知ってるか・・・」と意味不明な事を 言ったかと思うと、変幻自在の蹴りを繰り出した。 「一度やってみたかったんだよな。これ。」 ニヤリとほくそ笑むと、バキバキに蹴りを食らわしていた。 闇車は、抵抗するわけでもなく、ただ、ドス黒い闘気を放ちながら、 コンボされ空中を舞っていた。
「三島さん、それぐらいにしてくださいよ。俺たちの出番無いじゃないっすか。」 元シャドウのメンバー達は、矢車に仕返しをしたくてウズウズしていた。 回転して吹っ飛んでいく闇車の腰からベルトがはずれた。 すかさず、スペシャルズのメンバー達が、アタッシュケースに ベルトを厳重に固定保管し回収した。 「ベルト、確保ならびに固定回収完了致しました。」 スペシャルズは迅速に帰還の準備に入っている。 「おい、シャドウの連中、お前等のこって、そこに転がってる ゴミの処理をしておけ、チリひとつ残すなよ。」 三島は、そう言うとスペシャルズと一緒に引き上げていった。 「フッ、何が闇車だ、調子に乗りやがって、ゴミは所詮ゴミなんだよ。」 元シャドウの一人が、矢車の髪の毛を引っ張り顔を持ち上げて、ツバをかけた。 「三島さんが俺たちに好きにしていいとさ。」 「さあ、どうしてやろうか、積年の恨み、はらしてやろうか!」 風俗街の路地裏で人知れずに、殴られ続けた。 「ゴホッ、ケホッ・・・ッ。」意識半分の矢車は、気弱な青年に戻っていた。 「ゆ・・許して、く・ください。ぼ・僕っ。何でもします・・かぁらぁっ・・ゲホッ。」 元シャドウのメンバーは爆笑した。 「おい、聞いたか!エリートの元隊長様は、鼻水垂らしながら、なんか言ってるぞぉ」 ワッハッハ!アッハッハ! 路地裏に笑い声が響いていた。
598 :
名無しより愛をこめて :2007/09/06(木) 11:17:56 ID:hx7UHWcw0
そこにスマートレディと村上社長がやって来た。 村上「闇のベルトを返してもらおう、報酬はその後だ。」 レディ「は〜い、危ないので直ぐに返却して下さ〜い」
「君か闇のベルトを悪用していたのは。」 いきなり村上と言う奴が割ってはいってきた。 「た・助けてぇ・ゲホッ、!」 矢車は村上に助けを求めたが、逆に 「ベルト、誰かに奪われたのか?じゃあ弁償してもらわないとなぁ。」 村上は金じゃあ、買えない価値がどうとか、社長っぽいゴタクを並べながら 「まあ、1億で、許してやるから!」 とキッチリ、矢車に借金をしょわせると、あっけなく帰っていった。 草加とか言う奴が913なら、あの社長は893だな・・・ と思わざるを得ない矢車だった。
600 :
名無しより愛をこめて :2007/09/06(木) 19:58:21 ID:hx7UHWcw0
「クソッ………草加の奴、後でフルボッコにしてやる!」 矢車はそう言うと、来た道を戻り始めた。
来た道?記憶にない・・・ ぼっ、僕は何をしていたんだ?スゴク酒臭いし、 ボコボコにされる悪い夢を見ているのかと思っていたが、 本当にボロボロだった。ッてことは、さっきの1億の借金がどうとか 言うのもホントの話? なんかまずい・・・逃げなきゃ・・・! 僕は、商店街の表通りから、人混みに紛れて逃げた。 なんか、だっさい黒のヘルメットとマシンガンを持った 黒い集団が、あちらこちらに散在していた。 まさか・・僕の事を追っかけてるのか・・・ すると、人混みをものすごい勢いでかき分けてくる 顔の怖いスーツ姿の893風の男が僕めがけて接近してくる。 どっかで見たような・・・天道君の家で会った・・ええと、 田村?田辺?田中?・・名前・・・ わぁ〜怖いよ・・・(足から先に逃げていた。)
「矢車、俺だ田所だ!」 あいつ、逃げ足だけ早いな。 この人ごみをあのスピードで駆け抜けるとは、 まるで、アイシールド21だな。 おっかない顔して、アニオタな田所だった。
603 :
名無しより愛をこめて :2007/09/08(土) 17:55:39 ID:H+hQx1nE0
その頃、五代は仕事が忙しかったが為に、ネタにされずに済んでいた
その頃、矢車は捕まり田所の車で病院に向かっていた。 田所「危ない所だったな矢車、さっきそこで三島がいたからもしかしたらと思ったんだ」 矢車「あ、あなたは一体・・・・?」 田所「む…頭の傷が酷い、記憶喪失か……これは急いだ方が良いな。」 矢車「あ、あの……」 田所「安心しろ矢車、この近くに診療所がある。まずそこで応急処置をしよう」 矢車「え?あ…どうも」 田所は記憶を頼りにその診療所へ向かったが、そこは既に閉まっていた。 田所「何ぃ!おい急患なんだ、開けてくれ!いるんだろ!!」 するとドアが開き、何か頼りにならなそうな男が出てきた 男「スイマセン…小夜子はもう…って酷い怪我じゃないですか!?」 田所「あの、ここの先生は女の方じゃ…」 男「彼女は死……いえ今はいません…私は橘といいます。さあ、そんな事より早く中へ!!」 矢車はその男を見た時、自分に死亡フラグが立った気がした……
「矢車!ちょっと、治療の間、お前の拘束具を外すが、暴れるなよ。」 田所さんは、僕の両手両足と体の拘束具を外した。 「レクター博士じゃないんだから、そこまでしなくても・・・」 岬さんが心配そうに見ていたが、その姿はナースのコスプレだった。 数分後、別の車両で、ひよりが来た。 「ボクの機械の心が読める能力も役に立つかな・・と思って来ちゃった。」 ZECTで加賀美か誰かに事情を聞いて、駆けつけてくれたらしい。 とにかく、診療所の中に入った。すると、そこは、ゴミ屋敷のようなありさまで、 カップ麺やコンビニ弁当の食べ残しや、雑誌、ティッシュやら、ワンカップやら、 燃えるゴミ燃えないゴミ関係なく散乱していた。ここ・・治療室だよな・・・ 田所は、ゴミをかき分けると、屈強な肉体だが、不器用そうな男が診察を待っていた。 「あの先生、さっきからあの調子で・・・」 「失礼ですが・・アナタは?」田所は問いかけた。 「自分、人助けをする組織の者で、名乗るほどのものでは・・・ いつもの病院が休みで・・・今日も敵を倒し損ねて、大けがですわ・・・」 田所は、同年代のこの男とやけに話が合い長々話してしまった。 「サバキさ〜ん・・・坂本先生釣りに行ってたらしいです。」 すがすがしい青年(石割君)が現れて、男を連れて去っていった。 「では、また、お大事に・・・」 (なんか、気持ちの晴れ晴れした人たちだ、 矢車や影山・天道などとは大違いだ!)と心の声で田所はもらした。
「ザヨコ〜ッ!おで、づよぐなったよ。」 奥からバーニングな雄叫びが聞こえる。 田所は診察室をのぞいた。 すると、フラれた男が思い出ビデオを見て泣いてるの図みたいな 見てはイケない物をみてしまった。 事情を知った田所は更にシンクロしたかのように号泣した。
607 :
名無しより愛をこめて :2007/09/09(日) 01:19:56 ID:JpckFEQ9O
田所の気配に気付いた橘は慌ててTVを消し、一同を浴室へと案内した。 風呂を見るとかなり濁っていた、どうやら藻のようだ。 田所「これは…」 橘「実は俺、ある藻が原因でおかしくなってた時期があったんです。 ここの医者だった小夜子は俺を治そうと思ったんでしょう… 世界中からいろんな藻を集めて研究していたらしいんです。 でも…彼女は…お、俺なんかの為に……」 田所「橘だったな…大丈夫だ」 そっと橘の肩に手を置き微笑む田所 橘「ぐっ…ありがとう、イイ人ですねあなた。 とにかくこれらの藻には傷の治療、体力回復、リラックス効果など様々な効能があります。 俺よくこの彼女の遺した藻達を風呂に入れて、傷ついた時に入るんですがあっという間に傷が消えて、心も清々しい気持ちになるんですよ!」 岬「凄い…今の矢車に必要なのはこれね!」 田所「よし岬、矢車をこの中に入れるぞ!」
608 :
名無しより愛をこめて :2007/09/09(日) 17:47:50 ID:nGdPWioe0
スマートブレインにて 村上「困りましたね、あのベルトは今も奪われたまま………」 社員A「時間がありません!直ぐに取り返しましょう!」 社員B「待て、作戦は慎重に選ぶんだ!」 社員A「悪食山田はダマッテロ!!!」 社員B(=山田)「ナンダト?」 社員A「ヤンノカ?」 社員C「お前らもちつけ!」 村上「下の下ですね。」
「結局、天道も加賀美もトンボ?も間に合わなかったな。」 田所がぼやいていた。緊急要請なのに間に合わないとは・・・ 「仕方ないですよ、イケメンは、今別の仕事で忙しいんですから。」 岬がなだめると、田所も、なるほど顔だった。 「いいよな、若くてイケメン、どうせ俺な・・・」イカンイカン矢車の口癖が・・・ 「でも、ボウケンレットもメビウスも神代君(幽霊)もゴウライ弟も みんな、同じ学園にいるんですよ、困ったものです。」 岬さんも矢車を水槽に運びながら、ブツブツ言っていた。 「岬、矢車のズボンをおろせ・・」 田所は矢車の上半身を抱えていたので、手がふさがっていた。 「田所さん、なんか面白がってません?いつも、下の世話、私ですよ・・・」 田所は、顔を赤らめながら 「ナースの服着てるから、てっきり欲求不満なのかと。」 岬も顔を赤らめながら、「それ、セクハラですよ!」 それを見ていた、ひよりは、(何をいちゃいちゃしてるんだか、いい大人が・・) と相変わらず、さめていた。 ウッム、ムニャムニャ・・ハッ・・ 「な?何してるんですか・・僕の・・何処さわってるんですか?」 岬につままれて、矢車は全裸で水槽に半分つかりかけの醜態をさらしていた。
「ちょ、やめてください・・・」 僕は、ちょっと、Sな女、岬さんの乱暴さに、ドン引きだった。 あれ?おかしいな、女の人を見ても興奮しないぞ? あれ?田所さん?・・・なんで僕は、顔を赤らめてるんだ? しかも、かちんかちんだ・・・ え、え、そっち系?なの・・・僕の体? ど〜んだけ〜ぇ!! いや、きっと、この藻達の風呂のせいだ!そうに違いない! ・・・でも、ぼくは、ドキドキしていたぁ・・
611 :
名無しより愛をこめて :2007/09/11(火) 00:18:06 ID:UowAdWaPO
唐揚げ
初期は楽しかったが、今はモテないブサ男が書くキモい三文文だな
ホント、ブサ男だな、お前・・・いや、ブサ男になったな矢車・・・ 「矢車!しっかりしろっ。」 田所は、ビンタをかました。まったく、見る影もないブサ男だ。 なんだ?この細っこい腕は、藻風呂に入れた矢車は、 1年に以上の路上生活で、筋肉の一切ない栄養失調の体になっていた。 気合いだけで生きていたんだな。タダの強がりだけで・・・ だから、記憶を失った後、あんな弱々しい性格に、 心と体は一体だからな。(まるで、ベル○ルクの幽閉されたグリ○ィスのようだ。) 「田所さん、何わけのわからないこと・・・」 岬さんは、矢車の腐敗した体を拭きながら、ホント、生きてるのが 不思議なぐらいだわ・・と思っていた。 もう、お年寄りよ、20代で、70過ぎの体・・・ 「田所さん!スグにICUに、入れるぐらいじゃないとまずいですよ」 そうだな、もし、ライダーの資格者として、ザビーもしくは ホッパーに変身できても、史上最弱ライダーの記録を更新してしまう。 そうなると、最強と最弱が、カブトの世界で混在してしまう。 電王から、冠が落ちる事だけは、さけなければ。 「よし!矢車マッスル作戦開始だ!」 なにか、しょうもないことが始まろうとしていた。
614 :
名無しより愛をこめて :2007/09/11(火) 20:07:36 ID:/tz88SX10
折角555ネタ取り入れてるのに変なギャグ展開にして台無しにするアホ何なの
知らないライダーいらない カブトだけでいい もしくは中の人の他の役柄関連だけでいい
ヤサグルマ「地獄に落ちたようだなハナさんよぉ・・・おれの妹になれ・・・」 影山「コハナかわいいよねぇ・・・」
「ファイズ!ファイズ!って、もう・・・矢車くん、いい加減、 ファブリーズのこと、ファイズって間違えて覚えるのやめなさい!」 岬さんは、半切れで矢車を教育していた。 ファブリーズを何に使ってるのかと思ったら、 自分の体に振りかけて、そんなにニオイが気になるの? 路上で生活していた反動かしら? 今後の彼を不安そうに見る岬だった。
618 :
名無しより愛をこめて :2007/09/12(水) 21:39:01 ID:FjwMbIEJ0
ウゾダドンドコドーン!! と、妙な声が聞こえた。
619 :
名無しより愛をこめて :2007/09/13(木) 17:52:18 ID:MtuRu6Oj0
その時、落雷が矢車に直撃した。 二発散髪四発 矢車の目の前に喪服の妙な天使が………… 「時間は元に〜戻せない〜」 「ボロキャラ設定は永久に〜変わらない〜」 矢車はこうして意識を失った
突然、天道が入ってきた。 「悪いな、間に合わなくて・・・!」 田所を見るなり、そう言うと 「記憶を呼び起こすためには、そいつの記憶を失ったときと同じ状態に・・・」 天道は、そう言いながら、藻の水槽につかっている矢車を凝視した。 落雷に撃たれたせいか、頭から煙が出ていた。 ・・・意識また失なってんじゃん!?
「このまま、溺れさせれば、俺が矢車を発見したと時と同じ状況だ!」 と天道は、いきなり矢車の頭を持ち水槽に突っ込んだ。 「天道、何してるんだ!」田所が止めにはいるが、 天道は、一向にやめようとはしなかった。
影山は、兄貴を捜していたが、あまりにも消息が つかめないので、色と雰囲気が兄貴っぽい?デネブと一緒にいた。 「ケゲ山くん、侑斗をよろしく。」 影山は、飴ちゃんをもらった。 「兄貴と呼ばせてください。」 影山は地面に頭を擦り付けるぐらいお願いした。 「あ、僕でよかったら・・・でも、その矢車さんみつかるといいですね。」 兄貴風なデネブとしばし遊ぶ影山だった。 「わーい、わーい。」 「いい顔になったな、ケゲ山っt。なんちゃって・・・」(デネブver.)
623 :
名無しより愛をこめて :2007/09/14(金) 21:44:30 ID:xDTh6Y8i0
624 :
名無しより愛をこめて :2007/09/15(土) 21:42:01 ID:F51vr2P50
〜〜〜屋久島にて〜〜〜 あすむ「しぶきさん!例の木は見つかりましたか?」 響鬼「俺はヒビキだから!」
その頃、城戸は初めてミラーワールドに 突入していた。
(*0M0)キミが城戸君か?オデは橘ギャレンだ!!
〜その頃矢車は〜 死にかけていた。いや死んだ by 天道 矢車「勝手に殺すな!』 天道「どうやら記憶を取り戻したようだな』 岬「じゃあ先月に貸したお金返して下さい』 矢車「・・さあ記憶にないね』 天道「どうやら矢車はまた記憶を失したようだ。岬さん・・藻ずく風呂の準備を』 矢車「!!!!』 つづく。
628 :
名無しより愛をこめて :2007/09/16(日) 09:05:00 ID:hKww0V250
や〜み〜の〜な〜か〜 見〜つ〜め〜て〜る
さっきから、天道と岬やら田所さんが、俺の周りで騒いでいるような夢を見ていた。 俺?あれ?台風は過ぎたのか? いや、俺の体は水浸しだ・・・ まぶたを開けるとうっすら、人影が見えてきた。 ぼやけているが、見慣れた奴らだ、にっくき天道と年増の岬、 チョイ悪不良オヤジ気取りの田所・・・ 「にっくき・・って何だ、助けてやったのに!」 「トシマってなによ、このバカグルマ!一生記憶喪失でいろ!」 「気取りってなんだ!しかも、呼び捨て・・・」 周りの三人に激しくつっこまれた。遠くの方でイスに座った、ダディ?も微笑んでいた。 「俺、なにしてんだ・・この汚い水は何だ?ヒジキ?シブキ?ヒブキ?デネブ?」 「矢車?それは藻だよ。藻っ!」田所っち。 「記憶戻ったのか?雑魚!」てぇんどぉうっ! 「お金返しなさいよ!ホントに!」ばばぁ、いや、ゴリラーヌ?ブスギーヌ? 「てっめぇ〜わざとやってるだろ!」(岬がキレタ。) 「ふっ、どうやら記憶は戻ったようだな。もう、家に居候はさせないから、よろしく。」 ・・・相変わらず、冷たい天道だった。
9月17日…俺が長い夏休みを終え、カブト本編に華々しく復帰してからちょうど一年。 その記念すべき日に、俺はまたしてもホームレスに逆戻りだ。 行くあてもないので、とりあえず橋の下に戻ることにした。
631 :
名無しより愛をこめて :2007/09/17(月) 16:25:26 ID:taOW+N7R0
ん、あれはたしかホッパーゼクター………… 矢車は跳ねて来た緑色の機械を掴んだ。
632 :
名無しより愛をこめて :2007/09/17(月) 17:07:33 ID:n9ZGc85rO
矢車はホッパーゼクターを食べた
ホッパーゼクターをかじった途端、ガキッとイイ音がした。 …痛い。 どうやら橋の下に戻ってきたのは夢じゃないようだ。 矢車は完全にムダにすごしたこの一年間の虚しさと 懐かしい場所に戻ってきた安心感を噛み締めながら かつての定位置に横になり、古新聞を被って目を閉じた。 背後でホッパーゼクターがかじった事を抗議しているが 後で飴玉拾ってきてやると言ったらおとなしくなった。 ふ…お前もこの一年、地獄を見たようだな。
何もする事が無く、とりあえず散歩に出かける。 暫く歩くとトンネルがあったので入ってみる。 車が通らないので静かで暗い、地獄ほどでは無いがこんな闇も悪くないなと思っていると突然目の前にガスマスクを着けた怪しい集団が現れた。 その中央にいるのは……ライダー? 「おめでとう、矢車君。君はショッカーの一員に選ばれました」 ショッカー?聞いたことがあるような… そのライダーが仮面を外すと見覚えのある顔が……そうだいつか俺の恋路の邪魔をしたあのインチキ化粧師だ。 「世界征服の為、私達と共に頑張ろう!」 はぁ…こいつ一緒にいた女の子にでも逃げられて頭おかしくなったらしいな。 また他人に何かされるのも嫌だから久し振りに変身してこいつら地獄に堕とすか… はぁ…どうせ俺なんか…
俺はチャラチャラしたイケメンが一番嫌いだ。 特にギターケースに化粧道具詰め込んで、無類の女好き しかも、ロリコン・・・ 「お前のことだよ!」とガスマスクと黒い服を投げた。 誰が、こんなもん着るか。どうせ俺なんかショッカーBとかショッカーC あたりが丁度いいと思ってやがるんだろ。 「来い、、ホッパーッ!」俺は腰のベルトに手をあてパカッと開いた。 ビョーン!ボヨーン!ビョーン!ボヨーン!いつもと少し違う 音をたてながらホパゼクがベルトにドッキング!! 一体化したと思ったら、ベルトの風車が回り出した。 「変身っ!!」とっさに両手をあげてジャンプした。 着地した俺にチャラ男?いや、変なシャツの兄ちゃんが、 「あなたが、我々の組織に刃向かうライダー・・・ファウスト」 何をわけのわからないことを・・俺はホッパーの異変に気づいた。 あれ?バッタはバッタでも1号ライダー?しまった変身間違いだ。 「変身!!」ショッカーを引き連れたチャラ男?はダブルタイフーンで V3?に変身し、俺の腹を2〜3発殴り、俺は悶絶し膝から地面に落ちた。 (オレ、イチゴウジャナイヨ、ホッパーダオ・・)意識が薄れていった・・・
636 :
名無しより愛をこめて :2007/09/18(火) 18:43:16 ID:0zjmEN/E0
ERROR:シリアス進行フラグがありません!
「ウケケケッケーーーウケケケッケット(笑) 兄貴は、相変わらず、あめぇな〜!」 それは突然のできごとだった。数十人のショッカーが一瞬にして気絶した。 両手両足を押さえつけられた、俺は、やつの姿こそ見えなかったが、気配で察しがついた。 相棒!帰ってきたのか!!! 「キサマ、ショッカーにたてついて、このままで済むと思うなよ!」 V3の男は言った。 「ウケケケッtポーー(ニヤリ)!俺はなぁ、兄貴よりも、もっと、 イケメンが、嫌いなんだよ!」 「これをよく見ろ!この子が、どうなってもイイのか〜ぁ!」 そう言うと幽閉されたゴンの写真を見せた。 俺の知らない間にヤサグレと卑怯さが更に磨きがかかっているようだ。 「さぁ、兄貴をはなせ、そして、トンボにもどれよ。このロリコン野郎。。。」 こいつ・・絶対にショッカーより、悪だ・・・
638 :
名無しより愛をこめて :2007/09/19(水) 21:16:34 ID:oWl0UZVW0
ボドボドの
「ウケケケッケーーーウケケケッケット(笑)、兄貴は、あめ〜な!」 奴は、何倍にも悪に染まって帰ってきた。 コツコツコツ・・・妙に響く靴の音と、何かの薬の中毒患者のような 頬のこけ方、プックリとした以前とは考えられないヤサグレ、闇ぐれ、 俺は、弟の変貌振りにちょっと、身震いし、ゆるんだ尿道から 水のような物を数滴ちびらした。 「あなた、ゴンを返しなさい。そんな事をしていたら、ええと、ええと、」 イケメン兄ちゃんは、風見から風間に、戻っていった。
「はっはっはっ、トンボっ、まるで、俺がゼクトにいた頃と同じシュチュエーションだな」 弟は、再び卑劣なやり方でトンボを脅し始めた。 「トンボ。お前の組織いいな、ショッカーだっけ、首領を倒して、組織丸ごと俺にくれ。」 むちゃくちゃな事を言出した。 「あなた、何を・・?」 トンボは困惑していた。 「そうだな、最低でもショッカーの戦闘員を100人ばかり俺の家来に連れて来い。」 弟は、また、むちゃくちゃをやらかそうとしていた。
トン・トン・トン!包丁の音?おっ、みそ汁の香り? あれ?俺は目覚めると、家の中にいた? 夢?また、夢か?何処まで夢だったんだ・・・ 布団をたたみながら、台所の方に行った。 「あなた、座っていて!ご飯の用意が出来たわ。」 だ、誰だ? お膳を持った女が俺の目の前のちゃぶ台にすり寄ってきた。 こんな女知らねえぞ?「おい、キサマ何者だ?顔を見せろ・・・」 と女に命令したら、にっこり微笑みながら、 「いやぁね。冗談やめてよ!カゲ子っ、あなたの奥さんでしょ。 最近まで、記憶喪失だったからって、ふざけないでよ。」 ・・・いや、完全にふざけてるのは、お前だろ相棒。。。 「このアパートは、なんだ?昨日、ショッカーと・・・」 おいおい、どうなってるんだ。カゲ子?ふざけるな。 「何いってるの?もう、このアパートで2年暮らしてるのよ。 あなた、事故以来記憶障害で、思い出した事と思い出せないことがあるのよ。」 いや、そんなはずはない。なんだ、このパラレル状態は。 「あなた、早くスーツに着替えないと会社に遅刻するわよ。」 え、え、え、気がつけば、俺は水色のストライプのダサイパジャマ姿だった。 ふ、普通のリーマンなのか・・俺・・いつから? 「何言ってるの、株式会社ゼクト商事、あなたの勤めてる会社よ。」 おいおい。話しが・・カゲ子?もう、わけがわからぬまま、出社した。
642 :
名無しより愛をこめて :2007/09/20(木) 21:23:34 ID:bwaT7bN40
・話の展開に詰まると。「…夢を見た」は無し。
出社してみると、会社ではなくZECT本部のアルバイトだった。 そうだよな、やっぱりアルバイトだよな、まじめに働いて稼ぐ! 自立した人生と家では、キレイな嫁さん?違う、あいつは・・ただの糞野郎だ。 自分の配属先を掲示板で見つけると、やっぱり、清掃員(アルバイト)と なっていた。まあ、仕方ないよな、ここから、スタートだ! とにかく、新しい生活が始まる。 経理部に行き 「給料、日払いでお願いします。」 と日払いを申し込んで置いた。
仕事中、冷静に考えてみた。カゲ子?影山だよな。 なんで、俺は、あのアパートにいたんだ?昨日確か、変なシャツの兄ちゃんが、 ジョッカーとかいう組織に俺を勧誘に来て、その後、俺は影山の気配を感じて 意識が遠くなって・・・そうだ、ゴンを誘拐したんだ、あいつ! 俺は、経理部で日払いの6600円を握りしめ、一目散にアパートにもっどった。 鍵を開けて、中に入る、怪しいところは全て調べた。 最後に、押入だけとなって俺は、嫌な予感がした。 押入の扉を開けると、両手両足を縛られ、口をふさがれたゴンがいた。 なんて酷いことを・・・俺はゴンの拘束を解いた。 「早く逃げろ、ここは俺が!!」 「ヤグっt、後ろ!」ゴンの叫びに俺は振りかえ・・ 「兄貴、見ちゃったんだね!気づいちゃったんだね!」 首筋に鎮静剤注射か何かを打たれ俺は気絶した。(俺は毛利小五郎じゃねえぞ・・毎回眠らされて) 「何か、じゃべったのか?」ゴンに影山が詰め寄った。 「助けて、変態!!」逃げまどうゴン。 もう、ゴンをここに隠しとくわけには、いかないな。 不適な笑みを浮かべるハゲだった。
645 :
名無しより愛をこめて :2007/09/21(金) 21:00:59 ID:Y0iwBPvw0
夢(
>>634-644 )から覚めると、矢車はある企業の一室に居た。
懐かしいような機械音声が聞こえる。
「スタンディバーイ」
646 :
名無しより愛をこめて :2007/09/22(土) 11:55:33 ID:817lxm6y0
矢車「あれ、ホッパーゼクターは?ZECTは?」 上司「何を寝ぼけた事を言っている、お前はこのスマートブレインの一員だろ」
「え?スマートなんとかって何?」 それを聞いた誰かがクスクスと笑った。 「誰だあ、俺の事を笑ったのは、お前か、お前か、お前か!ライダー、キック!」
俺は、反射的に蹴りを入れてしまった。 「矢車君、君なんてことするんだ!社長と会社に借金があるくせに!」 俺を罵倒した課長にもライダーキックをかましてしまった。 ドン引きするオフィスの社員達、ひそひそと陰口が聞こえる。 ’’あの人でしょ、ニートで借金だらけの・・・’’ ’’いや、路上生活者だったって聞いたことあるぞ・・・’’ ’’最近まで記憶喪失だったって。。’’ ’’ネットカフェ難民じゃないの?’’ ’’同性愛者らしいわよ’’ ’’最近まで、悪の組織のかんぶだったらしいぜ・・・’’ ’’ただの精神異常者だろ’’ ’’うちの会社の製品を無くして10億の借金があるんだと’’ ’’ホストよ、絶対、ほら歌舞伎町にゴロゴロいるじゃない’’ ’’片っ端から、女の子を風呂に沈めるらしいわよ・・・’’ ’’兄貴は、そんなことしないやい’’ ’’目がうつろで怖いわ!人を躊躇なく刺しそうだもの’’ ’’913だよ、きっと、次の913は、あいつだよ’’ ’’ベルトの実験に使うための人柱だろ、’’ ’’キックホッパーの前はザビーなのよ’’ ’’ブサイクな弟がいるらしい・・・’’ ’’キモイ・・キモイ・・’’ ’ワロス・・ワロス・・’’ ’’住所不定無職’’ 「やめろーぉ!やめてくれーぇ!」 おまえらの陰口全部聞こえてんだよ。チックショー!!! ライダージャンピュ!! ライダーキク!ライダーキク!ライダーキク!ライダーキク!ライダーキック! ライダーキック!ライダーキック!ライダーキック! ライダージャンピュ!!ライダーキック!ライダーキック!ライダーキック!ライダーキック!×20 その辺にいる奴らを次々と蹴り倒す、ヤサ車だった。
649 :
名無しより愛をこめて :2007/09/22(土) 22:13:44 ID:817lxm6y0
ナレーション「もちろん、無くした製品とはファイズフリーザーのことである」
ああこれか 矢車は路上に落ちていたファブリーズを手に取り自分の皮のコートにふりかけた これで少しはましになっただろう 使い終えたファブリーズを社長と名乗る男に返して歩き出す とりあえず今日の分の酒代くらいは手に入れないとな… 自販機の小銭でも探すか 矢車はフラフラと歩き出した
かつて、俺の事をダウナー系だ、とか言ってた奴がいたな。 フフッ、そんなの関係ねー!いや、別に今流行のギャグがどうのと 言ってんじゃねーんだ。ただ、人気者が嫌いなだけさ。 自販機を20台ほど回った。もちろん、自販機の下にも手を突っ込んでだ。 まさに、地面をはいつくばって、見える景色は社会の底辺だった。 938円、今日の成果だ。 まずは、1円玉や5円玉10円玉を100円と500円玉に替えた。 タバコ屋のバハアは、やさしいから何時も両替してくれる。 酒屋に行く途中、500円玉を路上に落とした。 軽快に転がり出すお金を追いかけたが、足がもつれて転んだ。 チャリン!と下水口に落ちたらしい。 俺はまたも地面に這いつくばった。 通行人に見られながら、俺もにらみかえした。 偶然ミニスカートの女性のパンティラが見えラッキーと 思ったが、通報された。 突っ込んだ手がなかなか抜けない。 早くずらかりたい。 焦ると余計に抜けない、無理矢理腕を引っこ抜き逃げた。 腕は脱臼したがワンカップ酒と魚肉ソーセージを買って、 土手へ向かった。西日が夕暮れに眩しかった。 今日は大収穫だ。腕プラーンしながら不器用に ワンカップを開ける矢車の背中に夕日があたって
夕日が当たってまだ酔っていないのに 競馬場帰りのおっさんのように見えた。
明くる日、岬さんに借りていた金の件で、田所さんに呼び出された。 「矢車、いくら何だって、岬から金を借りるのもうやめろ!」 フッ!予想していた通りの説教だった。 「でっ、何に使ったんだ!」田所さんは、しつこく聞いてきた。 「最初の20万は、次の仕事を始めるのに必要だから貸してくれって・・・」 岬はうつむき加減で、もらした。 「全部正直に言うんだ矢車!」田所さんは、俺に詰めよった。 「最初の20万は、その日G-1があって、競馬に全部ぶっ込みました。」 田所さんと岬のため息が聞こえた。 「次に、儲かる話しがあるって、だまして、50万借りました。」 その後も、何かある度に岬に金を借りたことが、発覚した。 ZECT本部の一室で、更に説教を受けた。すると、突然、三島さ・・三島が 入ってきた。俺は直感でまずいと思った。 「おい、お前・・・この前ZECTにアルバイト採用された時、キャバクラ経営 するから一口乗らないかって、100人以上から合計1億だまし取ったそう じゃないか、詐欺か・・黒い太陽の見過ぎか・・それとも新宿スワンか。。!」 三島さ・・三島は、わけのわからない事を言い出すと、俺に返済を迫ってきた。 確かに、あの時は元シャドウの連中に虐められて、とっさにウソつてたな。 しかし、1億って・・・
夜になった。 渋谷は、隕石から少しずつ復興しつつある。 かつてのセンター街に、矢車はいた。空腹が酷い。 排水口に落とした金は痛かった…。 一大決心した。 ホッパーゼクターをゲオに売ろう!と。 でも誰かに止めてほしい気持ちもあったから、 芝まで行き、ひよりの店のそばのゲオで売る事にした。
>653 すまん、更新しないで書き込んでしまった。 矢車は、ホッパーゼクターを売った金で借金を返すつもりなのだ!(声・トリビアの人)
656 :
名無しより愛をこめて :2007/09/23(日) 12:09:32 ID:OqVUDevU0
ヘタレ
>>650 は、アンノウンのアッパー一発でKOしてしまった。
ひよりに、ホパゼクの気持ちを聞いてもらった。 どうやら、俺との付き合いに、嫌気がさしてるらしく、 好きにしろと言ってるらしい。 ひよりには、止められたが俺は、ゲオに売りにいった。 まあ、良くて5千円から一万ぐらいには、なるだろう。 軽い気持ちで店員に渡した。 「店長!きてください。」 奥から店長が出てきた。 「ほう、本当にいいのかい。いい仕事してますね〜」 骨董品でも見る目利きのようだ。 「じゃあ、1億でどうだ。」 えっ、い、1、1、1億? あんまり、キョドると怪しまれるので、 金を受け取ってずらかった。 土手でアタッシュケースの1億を眺めながら夜は過ぎていく。 もちろん酒もボトルで購入フカ酒だった 誰もいなくなったころ、橋の下にアタッシュを埋めた。 深夜、ゲオの前を通ると10億で俺のベルトが売っていた。 商売上手だな、と横を見るともう一つパンチベルトセット12億と値札が着いたのを みて落ち込んで帰った。パンチの方が上か〜 ふと現実にもどるとゼクトの本部で、田所さんと岬に説教を受けながら椅子に座っていた。 まさか、1億の件、ホッパー売った件、 三島さ・・三島にどこまでバレてるか 昨日の夜の事か頭グルグルして
グルグルして目を合わせる事が出来なかった。 軽い説教が、取り調べにかわってきた。 田所さんは、怒鳴り散らし机をたたく。 岬は終止泣いてる。それが更に田所さんの怒りをあおいだ。 三島さ・・三島は黙ってイスに座っていた。 俺は緊張に耐えられなく貧乏揺すりが止まらない。 「金の工面は付いてるんです。」 俺はこのピンチを乗り切るためにでまかせを言った。 すかさず、三島さ・・三島が口をはさむ。 「じゃあ、そちらの件は、矢車が、返済すると言う事で、 次に我々への詐欺について議題を移すぞ。」 俺はこっちの件の方が怖かった。
う・・・俺は恐怖でどうにかなりそうだ うつむいてたら机の下が濡れていた もしかして俺漏らしちゃったのかな? だが良く見ると岬の下が特に濡れている ま・・まさか!? どうやら三島さ・・・三島も気づいた様だ そして田所さんも これは女性としていや人間として恥ずかしい 俺は男として何をすべきか決心した つづく。
俺は岬を抱いてやる!と意気込んだか事態は急変した。 三島さ・・三島には全てばれていた。 ベルトを売ってしまったこと、ゼクトの連中をだまして、 金をパクったり、都内全域に拾ってきた雑誌を各駅前の路上で売って 月に数千万儲けていることも、 その金で実はスマートなんとかって会社を買収仕掛けていることも、 全てゼクトをつぶすために、俺が立てた計画で 影山が裏で動いていて武器や兵隊を集めていることも ゲオにベルトを売ったふりをして、 金に困ってると見せかけて、資金を すべてそこに集めて、その一部で 加賀美を買収しようとしてたことも 悟られないように、いつも変わらず、路上生活をしてたこと、 あと数日でゼクトクーデターのXデイだったのに、 三島にすべてばれていた。 「矢車、お前の未来を壊してやったぞ。」 三島さ‥三島はそう言うと、誰かが部屋に入ってきた。 「か、影山っ!なんで、お前がここに?」 俺はぷるぷる震えた。 「こいつが全部ゲロってくれたんだよ。」 三島さ‥三島は満面の笑みを浮かべ。 影山の耳元に、約束通り、貴様をゼクトの幹部にしてやる、とささやいていた。 俺はそのままゼクトを追放され目隠しされ ある場所につくとワゴン車からほおり出された。 アスファルトに土砂降りの雨がふりあめに打たれ 全てをゼクトに奪われた俺は 「ちっきしょう、あと少しだったのに!」 と握り拳をアスファルトに叩きつけた。
冷たい雨に打たれながら、矢車はかつて自分が影山に放った言葉を思い出していた。 『はいつくばる事でしか見えない光がある・・・』 あの時、俺が見ていた光とは、人間の作りあげたルールから解き放たれること、であった。 地球上は俺の家的な感覚は俺を羽ばたかせた。 狭い土地の上に箱をおっ建てて、家具やらなんやらを置いて、何が文化的な生活か。 でも三島さ・・・三島は、確かけっこうな豪邸に住んでいると人づてに聞いた。 正直、うらやましい気持ちが芽生えてくる。いいよなあ、三島さ・・・、三島は・・・どうせ俺なんか・・・ 三島さ・・・三島の、悪意に満ちた笑顔を思い浮かべる。 『お前の未来を壊してやったぞ』 矢車はハッとした。「未来・・・そうか!」 すっくと立ち上がり、右手を天にかざす!開いた右手のひらの中空で、青白い光が輝く!
662 :
名無しより愛をこめて :2007/09/24(月) 11:52:34 ID:AsdmD5px0
その時、空から何かが落ちてくる、隕石だ。 矢車はその巨大なレアメタルの塊に押し潰され、気を失った。 そんな矢車を気に掛けることもなく、市民はただ、「これを持ち帰れば大金持ち」 という黒い欲望に駆り立てられていた。
「いや、もう未来は掴んでいる!!!」 俺は、天道の真似をした。みんなには一瞬青いレアメタルの隕石に ぶち当たったように見えたが、その前にハイパーザビーに変身した。 「そうかlそう言うことか。これが未来の俺が送り込んだ、結果だ。」 数秒の時間を移動した俺は、黒と黄色のハイパー&ザビーゼクターをGETしていた。 「ふふふ、これで三島さ・・三島も影山も終わりだよ。」 虚ろな瞳が更に闇へと落ちていく、瞳孔は開き俺は覚醒した。 ゼクト本部へ向かおうか・・・カツン、カツン、カツン、と 重厚感のある足音を鳴らしながら、俺はゼクト本部へ、おびえる奴らの顔が目に浮かぶ。 本部前には三島さ・・三島と影山、ゼクトルが数十人現れた。 「驚いたか、俺は、とうとう、お前等ゼクトを超える存在になったぞ。」 俺は思いっきりかましてやった。いい気分だ。影山今なら許してやる・・戻ってこい! 「三島さん、あいつ調子に乗ってますよ。俺がしめていいですよね。」影山が前に出てきた。 「来い、ザビーゼクター!!矢車っ!そんな偽物掴まされて、 喜んでるとはバカなお前らしな。」そう影山は言い放つと、ライダースティングを 数十発俺に喰らわせた。俺は吹っ飛びニセのハイパーゼクターは逃げていった。 何故だ・・あの影山に・・・ザビーよりハイパーの方が強いんじゃ・・・ 「お前は、、大事なことを忘れちまてるからさ。」 影山は自慢げに俺にシャドウ達に支えられ囲まれた姿を見せた。 「これがパーフェクトハーモニーその2だ。良く覚えとけ!」 俺は地べたに這い蹲りながら影山を睨み付けた。俺の真似じゃねえか・・・ 「これで、矢車を始末できる、その後は影山を・・・」 三島さ・・三島の思惑が動き出す。
スレの流れが仮面ライダー8390→仮面ライダーザビーにナッテル
と、ゼクトルーパーの一人が呟くのが聞こえた。 そうだ・・俺には、バカ共の集まり、いわゆるゼクトのことだが、そのゼクトにべったりなザビーの資格など要らん。 俺にはやはり、ホッパーゼクターが・・・。 景山の足がめりめりと顔に食い込む。そんな状態でも俺は景山を睨み付けることを忘れない。 影山がニヤつきながら言う。 「ははは、いい気味だな」 「俺のことを笑ったな・・・クソ秘密結社に搾取される資本主義の犬が!!」 「そんな状態でよくそんなことが言えるな」 せいぜい笑っていろ、笑われれば笑われるほど、予感は確信に変わる。 聞き憶えのある音が近づいてきた。そうだ、この音だ。 景山、また、俺の弟になってくれ・・・俺の愛の拳で!ホッパーゼクターをキャッチする。 「変身・・・!」 その光景を驚きの表情で見ていた三島の元にゼクトルが駆け寄る。 それを聞いた三島は思った。 バカが・・・あのホッパーゼクターはゲオに売った物じゃないか。俺の策にこれも使わせてもらおう。
「一生勝ち組になれない奴は、哀れだな。」 三島さ・・三島は、残酷な現実を言い放つ。 「正直、ここまでアホだと遊びがいもないな。お前に次は無いからな。」 完全にオレを見下している、あいつ等をぶっ飛ばしたい。 影山が足をどかないから、俺の顔が地面にどんどんめり込んでいる。 「矢車、影山がどうして、お前に非情になれるか、わかるか?」 何をいってるんだ三島さ・・三島は・・・ 「影山をよおく見ろよ。フフフッ・・」 俺は影山を睨み付けた。冷静に見ると影山じゃない・・・ くそ、ワームの擬態だったか・・・本当の影山は何処にいるんだ。 「影山?そんな奴、もうこの世にいないんじゃないか。」 三島さ・・三島が意味深なことを言う。「なんだと、キサマ!」 俺の弟を・・・「変身っ!」 俺はキックホッパーに・・・あれ?変身できない。 おい、これよく見るとオモチャじゃないか〜ぁ!? 値札、更に50%OFF1,580円って、おい!
「アニキ!助けにきたよ」 影山がキックホッパーを投げる そして俺は華麗に変身、そして三島さ・・いや三島とワームを撃破! 俺最強!俺無敵! 〜〜現実〜〜 矢車「すいません!すいません!何でもしますから許して下さい!」 三島「いいだろう・・・プルル。はい三島です」 俺は三島とワームが気を緩めた瞬間、行動に出た・・・つまり敵前逃亡だ “俺は一生負け組なのかな・・・” 〜〜その頃影山は〜〜 三島に貰った小遣いで焼き肉の食べ放題に行っていた つづく。のか?
コマーシャル セコイヤチョコレートー。フルタ!
669 :
名無しより愛をこめて :2007/09/25(火) 22:24:50 ID:dzHVUWzT0
↓次回予告
三島さ・・三島にもらった金で焼肉を食う影山、 しかし、持ち合わせよりも食べ過ぎた影山は、どうするのか? 焼肉をうらやむ何者かの陰謀か、食い逃げか?皿洗いか?二択の影山に 焼肉屋の店長が迫る!!! そして、矢車は、敗走し、ゼクトルに追われる中、一軒の焼肉屋を発見 立て籠もりか?ゼクトルと戦うか二択の矢車に焼肉屋の店長が迫る!!! 次回「焼肉屋の店長の涙・・・」ご期待下さい。
『矢車さんの一日、この後すぐ!』 <続き> タイムカードを押してゼクト本部を出た影山は、麻布にある焼肉店に入った。 高級和牛を出す店で、うまいと評判の知る人ぞ知る名店である。 普段は仮面ライダーカブトソーセージや、カブトカレーばかりのつつましい食生活であるが、 今日はなんと三島さんに金一封を頂いたのだ。まだ開封しておらず、幾ら入っているのかは見ていない。 あたりの風景がボヤけて見える。矢車は、息を切らしながら走っていた。もう足に力が入らない。 パトカーのサイレンの音やヘリの音までもが聞こえる。ゼクトの奴らめ、なんだって俺なんかにこうも構うのか。 目の前の居酒屋が突如爆発した。後ろを振り返るとゼクトルたちがバズーカを構えていた。 畜生、ホッパーゼクターさえあれば・・・ 角を曲がる。すると一件の焼肉屋を発見した。もう力つきそうだ、ここで肉を食らって体力を補給しよう。 自動ドアをくぐろうと思ったらそのまま激突した。相当疲れている・・・。 自動ドアにもたれるようにしているとドアが開き、そのまま倒れこんだ。 「あっ、矢車!」 この声は・・・!見上げると、胡坐をかいて焼肉を今まさに口に入れようとしている影山の顔がそこにあった。 しかし影山よりも肉の方に目が行く。気づいた時には、影山が箸でつまんでいた肉を口の中に入れていた。 「あっ!俺の肉・・・」
<連投すまん> う・・・うまい、なんておいしいんだろう。 空腹は最高のスパイスとはよく言ったものだ。鉄板をみるとうまそうな肉がやたらと焼かれている。 さらにその周りには高級そうな霜降り肉、みずみずしい野菜がところ狭しと並べられていた。 じっと肉に見入る矢車を見て、影山は焦った。やばい、このままではすべての肉を矢車に食べられてしまう。 矢車が焼肉に手をのばそうとしたその時! 「変身!」影山はザビーに変身した。「クロックアップ!」 焼肉に手を伸ばしかけた矢車の動きが止まる。影山はすべての肉を食べまくった。 視界に何かがよぎった。 「!?店長!?」 焼肉屋の店長がクロックアップ中にも関わらず、普通に動いている! 店長の顔は影に隠れて見えない。こいつ、ワームか!? 店長が口を開いた。 「おばあちゃんが言っていた・・・」 店長が言った。
「おばあちゃんが言っていた・・・お肉を奪い合うのは 肉食獣だけで十分だ・・」と、 店長は、何を言ってるんだ、俺の動きについてくる店長、 しかも、矢車の口の中にも、焼いた肉をどんどん、つっこんでいく。 まさか、ここが噂のぼったくり焼肉店・・・ 店長はさらりと語り出した。 「お前等、うちの最高級霜降り肉をこんだけ食ったんだ お代は、100万を超えているが、払えるんだろうな・・・」 ほげぇ、まだ、俺にピッタリついてくる店長、 矢車は、大量の肉を急激に食いすぎて、泡を吹いている。 俺だけでも、逃げるぞ・・・ 「お代は俺じゃない、そこにいる男が全て払ってくれる・・・」 兄貴、ごめんよ。俺は先に逃げるよ。 無線「田所班、周囲を包囲したか・・」 「はい、しかし、この焼肉店は、例の焼肉店です。手が出せません。」 無線「奴の店か、破壊すると我々に被害がおよぶな・・・」 「なんだか、外がやかましいな。」店長は窓越しに外を見た。 「ふっ、ZECTか、この男をおってきたのか。心配するな、お代を 払ってもらったら、スグにでも、引き渡すよ。」ニヤリ、しながら呟く店長だった。
矢車はふと気付いた。そういえば俺は今、一億円を所持しているのだ。 ゼクトルから逃げる事に必死で忘れていた。 「天道〜、俺は誰の助けも要らねえ。キャッシュだ!キャッシュで払う!」 それを聞いた天道が怪訝な顔をする。 「ほう…単純に路上生活を送っていたのではなさそうだな」 矢車は一億の束をコートの内ポケットから取り出すと、百万を勘定し、天道に渡した。 「ちゃんと百万あるぞ、矢車。また食べに来い。今日からお前は大切な俺の客だ」 矢車が言葉を返そうとしたその瞬間、ドアが蹴破られ、たくさんの人間がなだれこんできた。 ゼクトではない。SATだ。 何故SATが? 一緒に入ってきた田所さんが言った。 「矢車!お前ホッパーゼクターを買い取ってもらったにも関わらず、 その夜ゲオに忍び込んでそのホッパーゼクターを盗んだだろう!どこまで落ちぶれれば気が済む!」 「盗んでなんか無え…」 「嘘つけェ!監視カメラのビデオにお前映ってたぞォ!罪は窃盗だが物が物だからお前指名手配だ!」 監視カメラって、そりゃ俺に擬態したワームだろ田所さんよ…。 天道は不適に笑いながらその様子を見守っている。
田所は内心焦っていた。 SATが勝手に突入したから、便乗して店に入ったものの、ここは例の店だ。
「すまん、天道!ここ例の店なのに突入してしまって、完全に俺たちの作戦がばれたぞ。」 田所さんは、困った顔で天道に謝った。 「イケメン学園に潜入し、やっと、この焼肉屋の裏にワームの巣が あることを突き止めたのに、この3ヶ月が無駄になってしまったな。」 天道は、別にまた作戦を考えればいいと言う雰囲気で田所をなだめた。 「せっかく、あの世から神代剣も憑依させて、 協力させたのにスマンかったな。」 ZECTの存在がばれた以上、長い居は禁物だ、 裏の工場跡を爆破するしかない、 「天道!加賀美はどこにいる!?」田所さんは、焦っていた。 「あいつなら、子供を連れて裏の工場だ。」 「天道!それはまずい・・・」田所さんは、裏の工場に急行した。 天道は思った。より多くのライダーが必要だな。 「SATの方々、そいつを連行するのを待ってくれないか・・・」 天道は矢車の身柄をSATからもらい受けると、 クロックアップし俺を抱え工場のど真ん中に配置した。 「ガタック意外のライダーを連れてくるまで時間稼ぎしてくれ。」 はぁ、俺、ホッパー持ってないって、 天道は、影山、神代、じいや、ひより、&トンボをつれてくるつもりらしい。 じいやとひより・・まあいいか、ライダーじゃないけど、 「おい、置いていくなよ。ワームだらけの工場だろうが!!」 いきなりの大ピンチだ、周囲はエイリアンの卵のようにワームの卵?が敷き詰め られている・・・工場のどこかに加賀美がいるはず、合流せねば! 俺は、えさじゃないぞ。さっきの焼肉大量食いのせいで 俺の体は、美味しそうに仕上がっていた。 まさか、天道!最初からこれがねらいでは・・・ないだろうな! て・・ん・・ど・・ぅ・・!!! 天にむかって叫んだ。
何この急展開、ふざくんな!!俺は天道の自己中な俺様っぷりが 大嫌いだった。だから、天道にプライドを傷つけられ、 今に至るわけで・・・フフフッ、だけどな、この1年間、俺は、 資金集め、格闘技術の向上、知的レベルのUP、を中心に 自分を磨いてきたわけで、(ホントかよ!)以前よりも更に エリート、いや完璧な人間に、ワームが何匹いようが、 「ZECTのライダーシステムに頼らなくても、俺は強い!!」 ワームの集団が俺に襲いかかる、 「デヤァッ!空手100段、矢車平八をなめるなぁ!!」(いやいや、名前変わっとるし) 「ウオリャー、どうだ俺の突きは!ワームをも貫く鉄拳じゃきに!!」 矢車はテンション高めの(平八)多分オヤジ、の真似をして戦った。 幼い頃からエリートになるべくして育てられた俺、そうさ、ライダーシステムクソ食らえ、 「男なら鋼の筋肉じゃ!!オラオラオラオラオロア!オラオオアザオゾアオ!!」 百烈拳のように繰り出されるパンチに、過去のボクサースタイルを思い出した。 オラオラオラオラオロア!オラオオアザオゾアオ! 拳先から骨折していく矢車にワーム達はドン引きした。 ウホウホッ(こいつ見かけ倒しで弱えぞ!) ウホウッホッ(すでに死にそうだぞ・・・)
それは、突然の出来事だった。アルミ缶拾い二明け暮れた日々、1キロ50円だったかな〜ぁ。 ダンボール集めで10キロ100円だったかな、日々の食いぶちを作る日々に、 俺は腕は、超鋼鉄に研ぎ澄まされていると思っていた。 しかし、今の俺の腕は、プニュウプニュのワームの体さえも貫けないほど 弱っていた。アフォかと、バカかと、ハゲかと・・・ なんだよ、スゲー特訓だと思っていたのに・・・ なんで、俺以外の路上生活者達、特に新宿中央公園の源さんなんか、 「アチョ、スレッチャァラーーーー」とか叫んで、 超高速の正拳突きで川魚が捕れるのに、吉蔵さんなんか、青いビニールシートをカッター 使わないで素手で引きちぎれるのに、西口のタツ兄なんて道路監察車のタイヤを素手で パンクさせたとか・・・なんて俺は未熟なんだ・・・ よし、アルミ缶拾いから出直しだ!! とにかく、この工場のワームをどうにかしないと・・・
加賀美は、騙されていた。両親を捜しているという少年は、ワームだった。 限界点を超える加賀美、素手では限界がある・・・(矢車と同じ状況だった。) 地方の交番でお巡りさんの日々でガタックの資格者としての素質がまったく 無くなっていた。最近ZECTに呼び戻されて、本部勤務だったが、バイト扱いで ”もう、お前の時代は終わったよ” ”誰だっけあいつ” ”警視総監の息子だよ、ボンボンだよ” ”ガタックの元資格者で勢いだけの奴だよ” ”ひよりがワームだってわかってからドン引きしたヘタレだろ” ”どっちにしても、ふられてただろ” ”あいつ、イケメンか?” ”雑用がかりだろ” ”ウザイ!” ”キモイ” ”ダサイ” ”で誰だっけ” と誰かさんと同じで、ゼクトル達の聞こえるような陰口に絶えてきた 可愛そうな加賀美は、単独で工場にいたヘンテコ銃も弾切れで、 少年を素手で守っていた「逃げろ、俺が食い止める!!!!」 と言った瞬間、少年はワームとなり後ろから加賀美を襲った。そのまま 地面に倒れ込む加賀美・・・走馬燈のとうに、緑色のウスバカゲロウワームてか ひよりの姿が脳裏にうかぶ加賀美、そして、心臓は止まった・・・ すると黒いスーツの男が現れ、加賀美のスーツのベルトを外しズボンを下ろしていった。 何してんねん!
そこ、ガタックのベルト付けるとこやろがい! 何をスーツのベルト外しとんねん。 てか、どういうこと?
黒服の男がひよりに向かって言った。 「これから下腹部に刺激を与え加賀美君の蘇生を行う」 ワームの群れに囲まれているこんな状況下で!? 黒服の男は加賀美の体の下腹部に刺激を与えつつ、人工呼吸をはじめた。 ひよりは焦り始めた。 ワームの群れが少しづつ間を詰めてくる。 群れの中から一匹の威勢のいいワームが、ひより達めがけて飛び出した! 矢車は工場にかけつけるなり、ワームの群れを見て少しひるんだが、戦うことを決意した。 ワームの群れをやっつけて、ひよりを助けたお礼を天道に請求しよう。 そしてふと考えた。ワーム退治をビジネスにすれば成り上がれるんではないか。 おお、我ながら凄いアイデアだ。よ〜し、頑張っちゃうぞお〜! その刹那!ワームの群れが爆発したかと思うと自分のところにもの凄い勢いで爆風が向かってきた。 矢車は「ドワアアアアアアアアア!!」とレナにぶち蹴られた時の様な叫びをあげて、それに飲み込まれた。 気づくとひよりは工場の外にいた。あれ?何で? 目の前にはさっきまでいた工場が。その瞬間! ドガアアアアアアアアアアアアアンンンンンンンンン!!ゴゴゴゴゴ・・・・・ 工場が大爆発した。 「助かったな、ひより」 その声に驚いて振り向いた。加賀美だった。となりには黒服の男がいる。 黒服が言った。 「ゼェ〜ックトの諸君には、個人的には色々お世話になったからねえ。俺が時間を止めて助けてあげたよ」 良いワームもいるのかな・・・ひよりは思った。まあ、自分もそうだし。 何かが工場から吹っ飛んできて、足元に落ちた。矢車だった。
682 :
名無しより愛をこめて :2007/09/28(金) 17:41:46 ID:OlTW/khH0
矢車「痛ててて…何があったんだ?」
683 :
名無しより愛をこめて :2007/09/28(金) 19:28:20 ID:TloTKcRQO
加賀美「矢車…よかった」 矢車「ちょ…WWWお前なにしてんの?やっぱりお前はそんな趣味があったんだな…。心配するな、天道には黙っててやるから」
加賀美は怪訝な表情をした。 「え?そんな趣味?」 「ああ、男のくせに、男にポコチンを刺激してもらうっていう趣味さ」 「なに言ってるんだお前!俺はそんな趣味はない!」 「さっき刺激してもらっていたじゃないか」 「矢車さん!あんたそこまで堕ちたのかよ!天道と料理対決した時はもっとかっこよかった!」 「ポコチンしごいてもらっていた」 「しつこい!!」 「ポコチンシコシコしごいてもらっていた、シコシコシコシコ、ついでにキスも」 「いい加減にしろ!!」 「シコシコ刺激してもらって、いいよなあお前は、性欲処理ができて、いや、全然良くないけど」 「来い!ガタックゼクター!」 「ちょ、ストップ!そこまで怒ることないだろ!!タンマ!ストップ!」 「変身!!」
〜〜ハカランダ〜〜 ( 0w0)<ナンダカヘナテカイニナッテルディス ( 0M0)<そんなの関係ねぇ!
ひよりが、突然仲裁に入ってきた。 「ボクっていう女が、ココにいるのに、男子校みたいな会話しゃがって、 オチンポゥ、オチンポゥ、チンポゥ、って、お前等、どんだけ変態なんだよ。」 ひ、ひよ、ひより君・・・そんなキャラクターだっけ? 「ひより、ゴメンよ。ホントに俺はしごいてもらってなんかないんだ! 乃木がタイプとか、矢車よりワイルドなイケメンで、憧れるな〜ぁzx!とか 思ったことないよ、矢車が勝手に言ってるだけだ。信じてくれ、ひより!」 加賀美、俺のこと呼び捨てって、しかも、ひよりのチンポゥ発言につっこめよ。 俺は、そんなのどうでもよかった。とにかく、この工場付近から脱出が出来れば、 「ひより、ひょり、ってボクを呼び捨てにする、こいつは誰だ、矢車っ!」 はぁ、ほへ〜ぇ、カガミ君でしょ、キミがワームだと知ってから、 あまり、サルにも顔を出さなくなった。バイト仲間のカガミ君でしょ・・・ ひより、マジで怖いぞ、俺は、明らかにシゴいた、シゴいてない話に ひよりが怒ってるんだなぁ、と察した。 「俺は、男は好きじゃない!!矢車も乃木も好きじゃない!!! おれは、て・ん・ど・う・が好きだ!!!!!!!」 あ〜あ、あいつ言っちまったよ。心の声を・・・ 俺は、加賀美のことなど、どうでもよかった。 「俺は、男は好きじゃない!!矢車も乃木も好きじゃない!!! おれは、か・げ・や・・・・」言いかけてやめた。ボケにボケで返してどうなる。 いや、加賀美はたぶん本気だ。
687 :
名無しより愛をこめて :2007/09/29(土) 12:15:34 ID:+ewDqRmh0
ひよりはブチ切れた。 「ヒドヲオヂョグッテルトブッドバズゾ!!」 もはや日本語ですらない奇声を上げながら、二人を襲ってきた。
「おい、あれは何だ?覚醒者か・・・」 加賀美君、君、ひよりがウスバちゃんだって知ってて、 そんな、酷いことをまだ、言う気か・・なんぼなんでも可愛そうだろ、 しかも、ク○イモアの見過ぎだよ、、それはきっと、 俺は、加賀美の恐怖におののく顔を見ながら、振り返った、 「おい、あれは何だ?覚醒者か・・・」 俺も、加賀美と同じことを口走ってしまった。 「矢車さん・・・なんですか?あの化け物は!!!」 加賀美と俺は二人並んでダッシュしながら、 「知らん、なんかセルの第二形態っぽいぞ!!」 俺も始めて見る姿だった・・だが間違いなく追ってくる化け物はひよりのはずだ。 「矢車さん、何ですか?あのヌルヌルした液体!?鉄とか溶かす感じですけど・・・」 更にダッシュで逃げる俺達、でも、化け物は飛んでくる。 「加賀美、ひよりは、ハァハァ(息切れする俺)、多分、俺達を食うつもりだ!!」 加賀美と俺は、顔を見合わせた。 「矢車さん、何ですか?そのボッテッ腹は、焼肉の食い過ぎですか?」 確かに、さっきの焼肉屋で天道に高速食いさせられ高速デブにされた俺っ。 「くっt、食う気か・・・マジで!??!」 「矢車さんの方がどう見ても、上手そうですよ!デブだし!!」 「デブデブ言うなよ。」 「ヒドイヨ!ダレガ、バケモノダ!!ダレガ!ハナモゲラダ!!!」 ぶち切れ、ひよりは、俺達に向かってきた。
689 :
名無しより愛をこめて :2007/09/29(土) 19:29:44 ID:IawnG7v9O
矢車と加賀美は必死こいて走りまくる。暴走したひよりなおも追い掛けてくる。 いつの間にか大介が合流していた。 大介が言った。 「あの美しいひよりさんが…いつものひよりさんは、世界中咲く…えっと…」 大介が言葉に詰まっていると、またもやいつの間にか合流していたじいやが言った。 「大介様、一輪の話、でございます」 気付いたら剣もじいやの隣で走っていた。 「カッガ〜ミ、元気か」 「ああ、俺は元気だよ、少し頭にきてるけどさ」 矢車はレギュラーメンバーと一緒になって走る事がだんだんムカついてきた。 何で俺がこいつらと馴れ合わなきゃいけないのか。ひよりはこいつらに任すことにした。 自分だけ路地を左に曲がった。みんなは逃げる事に必死で矢車の事が目に入っておらず、気付く者はいなかった。
690 :
名無しより愛をこめて :2007/09/29(土) 20:22:26 ID:JaL72qQZ0
「トリックブレイド!アレェ!」 矢車の前に何者かが乱入してきた。
天道「おばぁちゃんは言っていた、どんな勝負でも全力をつくせ。 このような小さなマラソン大会でもな」 矢・加「マラソン大会じゃない!ひよりに追いかけられてんだ! 捕まったらミディアムレアだぞ!」 天道「そうか・・・優勝したらひよりがステーキをおごってくれるのか。 ふふふ優勝はいただいた!」 矢・加・ひ「おいコラ!」 しかも隣りの坊ちゃまも勘違いしたようだ 「じいやが言っていた、優勝以外は敗北だと・・・」 はぁ・・・
俺はもともと敗北がデフォだからいいけど…
さすがに、ぼっちゃまは早かった。 「お前、死んだんとちゃうんか?」 俺がぼっちゃまに言いかけると、小声で加賀美が、 「それ言ったらあかん。」て言いながら肘をガンガンやってくる。 分かっとるわぁ。ボケただけや。 と横並びのじいやが、モノスゴイ形相で俺を睨み付けていた。 めっさ恐いやんあのジジイ!「俺はマラソンにおいても頂点にたつ。」 ぼっちゃま、意外と元気やんけ。 あっ、俺ほんまの不幸ちゃうなぁ。あいつ、死んどるんやもんな。 なんか、もう、岬を抱く事もできんもんな。なんかブルーになるわぁ。 ふと隣りを見ると加賀美、天道、風間、じいやの順で涙を流していた。 「オマエラ、オンナ、ダケナイコトニ、ナミダカ、コノ、スケベドモ。」 あいつ、こんな時だけ人の心読むなよ。 てか、トリックブレイドの兄ちゃん何処いった?
694 :
名無しより愛をこめて :2007/09/30(日) 13:38:18 ID:mfI3p0lD0
結局、睦月は空気であった。
一方、体中に刑務所の図面や脱出計画の全てを書き記した入れ墨を ほどこして、準備万端の影山は、 「兄貴っ!待っていてくれよ。俺が助けにいくからな!」 意気揚々と逮捕され刑務所に到着、矢車がマフィアのドンとして 逮捕され刑務所に収監されたという誤情報により、たまたま、プリズンブレイクを 見ていた影山は、兄貴救出作戦を思いつく。 しかし、そこは影山にとってパラダイスだった。 「ウッヒョー!!兄貴だらけだ!!」 とゴツイ男だらけの、極悪ケイムショパラダイスに潜入成功である。 一方、ひよりに追われる面々にも異変が、 睦月の代わりにトリックブレイド始が合流、風間の隣に並び、 「ええっと、アマネ?ちゃんって、カワイイですよね。」 と大介が始に言い出すと、 「いやいや、おたくのゴンちゃんの方がカワイイよ。」 とあわや、ロリコン合戦の褒めちぎりあいの様相だ。 「あいつ等何しに来たんだ。わざと巻き込まれた感じだが・・・」 いや、天道お前も何故に、ひよりに追われてるんだ。 ってか、何で、みんなで並んで走ってんだ? それより、ぼっちゃま、もう見えないぐらいだいぶん先を走っている。 なんか、みんな、走る目的が違わねえか・・・ 追われているのは、俺と加賀美だけのはず、一体どうなってるのやら。
カブト以外のライダーが出ると萎えるな
極悪兄貴達にまみれてうほうほしていた影山だったが 今日という日が大事な記念日だったことを思い出し速攻で脱獄して矢車の元に走った
「あいつ等、そろそろ帰らせた方がいいな。」 天道が走りながらぼやいた。 「誰のことだよ?天道っ!」 加賀美が不思議そうな顔で天道を見ている。 「幼女話しに花を咲かせているロリコン兄弟だよ。」 すると加賀美が、いい方法があるといいだした。 俺達は走りながら、右へ曲がった。 「小学校やないか!!!!」(大介と始が同時に叫んだ。) 奴らは、コースを外れ学校のグラウンドで戯れていた。 一方、今日が丁度1年目の記念日なのに兄貴が務所暮らしと 聞き間違った影山は脱出後、飛行機に乗り兄貴の元へと向かう途中、 飛行機は墜落、無人島に流れ着いた。 影山は生き残った数人と、飛行機に乗せられたメンバーが、 偶然でないことを知る。
699 :
名無しより愛をこめて :2007/10/01(月) 13:00:24 ID:sjECri450
↓次回予告
三島さ・・三島にもらった航空チケットで無人島に墜落した影山、 何が出所祝いだ!!と思いつつ、まずは水を探すのか?食い物を探すのか? 二択の影山はジャングルの奥地でシェルターの扉を見つける。 度扉の向こうに三島の陰謀が迫る!! そして、矢車は逃走し、ひよりに追われる中、三島さ・・三島が過去に調べていた エリアXに向かいシェルターの扉を発見、 扉を開けシェルターに飛び込むか!?ひよりに謝るか?二択の矢車に三島の陰謀が迫る!! 次回「三島さ・・三島の笑い・・・」ご期待下さい。
ジャングルの奥地でシェルターを見つけた影山の視界に扉に付いたZECTの文字が入る。 「…これは…ZECTが作ったものなのか…?」 力任せに扉を開け中に入ると洞窟のような暗闇が長々と続いていた。 恐る恐る前に進む。 5メートルほど暗闇を手探りで進んだ先で、ピョーンピョーンという音が耳につきはじめた。 『…なんだろう?』 ポケットに入っていたライターを取り出し明かりを灯す。 炎に照らされた壁のあちらこちらに何万匹ものホッパーゼクターがびっちりと貼りついていた。 「…なんじゃこりゃーーーーーーー!!!」 影山が叫ぶ。 それと同時に女王ホッパーらしきものがピョーンと飛んできてこう囁いた。 「ここは私の巣です。そんなことより、今日は私の娘が愛した貴方達の大事な記念日なのでしょう、 早く私を使って変身しなさい。ハイパークロックアップしてこの洞窟を走り抜けるのよ、さあ早く!!」 言われるがまま影山は変身した。 光の速さで走り抜け、あっという間に出口に辿り着く。 変身を解いて「ありがとう」と女王ホッパーにぺこりと頭を下げ影山が礼を言った。 そっと扉に手をかけると、その向こうでは聞き覚えのある懐かしい声がした。 「…兄貴の声だ!!」
扉を開けるとそこは、まさに地下牢だった。 「兄貴ー、」地下に空しく響く声。 影山は半べそたった、どこだよー。あにぎー ゴープシュー!ハー!ゴープシュー! 影山は音の鳴る方に近付いていった。 「兄貴ー!!」絶叫する影山。 そこには、牢獄の檻の中で鎖に両手を繋がれ 鉄の仮面をかぶせられた矢車がいた。 「兄貴ー!大丈夫かよ。」 プシューダレダ、テメエープシュー。 影山は牢のプレートを見た。 ・ザビー資格ロスト後〜擬態サンプル・ どう言うことだ?隣りの空の牢を見た。 ・カブト資格者擬態サンプル・ まさか、ここでダークカブトが生まれたのか? てことは、兄貴の擬態ワームはダークザビーを作るために・・・ 「よお、チンチクリン。ようやく見つけたようだな。」 三島さ・・三島が笑いながら入ってきた。 「兄貴が刑務所にいるとか、飛行機の墜落とか、全部貴様が仕組んだのか。」 三島さ・・三島は何も言わずにボコボコにし、引きずりながら 檻にほうりこんだ。 プレートには、・影山ネックレスにて擬態サンプル・ と書かれていた。
一方矢車は、エリアXのシェルターの扉に飛び込んだ。 少し歩くと砂浜の海岸にでた。 「以前、加賀美ときたことがある」 天道が語り出した。 「ひよりを見つける鍵があったんだ。 そして、その後のダークカブトの出現とターニングポイントになった場所だ」 なんだ、この異常次元は? 砂浜に倒れる人影に気付いた天道は、またか、というような顔をしている。 「はっはっはーひっかがったなーぁ」 倒れていたのは三島さ・・三島だった。 「はっはーオマエ等の未来を壊してやったぞー。この空間からは戻れまい。」 手錠に繋いだアタッシュケースを引きずりながら、 三島さ・・三島は別の空間に消えていった。
704 :
名無しより愛をこめて :2007/10/02(火) 06:27:32 ID:gf9RjbolO
「あいつ、あの台詞使うところ間違ってらw」 天道が言った。
705 :
名無しより愛をこめて :2007/10/02(火) 17:04:46 ID:m5OgdOKA0
〜その頃、エリアX付近〜 擬態天道「ああ、死ぬかと思った………」 擬態天道は「あの戦い」の後、街を彷徨っていた。
気絶していた影山は、意識を取り戻した。 案の定、鎖に両手を縛られ仮面をかぶらされていた。 プシュー、クソガーープシュー。 隣から、矢車擬態のうめき声がする。 影山も、兄貴の擬態に何か言いかけたが、 プシュー、アヌキーープシュー。 仮面がじゃまで、うまくしゃべれない。 誰か・・・助けて・・・・ぇ・ 半べその影山は、気が触れて、隣の矢車擬態以外誰もいない 地下牢で三島さ・・三島の笑い声が聞こえるようになっていた。
数時間して三島さ・・三島が入ってきた。 「ウケケケェ面白いオモチャが手に入ったものだ。」 にやつきながら、メガネを押さえていた。 影山はおびえ、ちょっぴり、下半身から水のようなものをもらした。 「おい、ガマンしないでワームになっちゃえよ、このガチャピンが!!」 プシュー、アヌキー、ダスゲテープシュー。 「なんだ、おまえ、このだらしのない体は・・・ワームとして恥ずかしいな。」 などと、三島さ・・三島のいたぶりは、しばらく続いた。 プシュー、アヌキー、ダスゲテープシュー。
砂浜から草原に空間はねじ曲がり、そこには、先ほどまでのセル第2形態の ひよりではなく、白いワンピースを風になびかせた可憐な少女ひよりが、いた。 「ひより、やっと見つけたぞ・・・一緒に変えるぞ!」 優しい天道、俺はそっと天道の影に隠れた。 「いやだ、みんなボクのことを化け物だって・・・特に加賀美とそこの路上生活者は酷い・・・」 ひよりは、えらく傷ついていた。天道が、俺に何か言え、と目配せする。 「あの・・さ、別に悪気があって言ったんじゃなくて・・ほら、俺はただ、事実をさぁ。」 ビュエーーーン!!ビュエーーーン!!ビュエーーーン!! ひよりのスタンド、ウスバちゃんが見え隠れする。 「矢車だって、好きで路上生活をしてるわけじゃないんだぞ!どこぞのTV番組見たく 1週間無人島で暮らすとか、あんなのより、数十倍今の矢車は大変なんだぞ! 帰えるところも、仕事も何もないんだから。日本人かどうかも、住民基本台帳ネットワークシステムからも 消去されてるんだぞ、生きてたって死んでたって、どっちでもいい人間なんだぞ。 それに比べたら、ひよりの状況は、まだましだ!俺がお前を守ってやる!」 (ずいぶん長セリフの天道にひよりは、立ち直った?) 「あのぉ、て、てん、天道君・・・・それってホント?あの俺、戸籍・・・」 矢車は自分をただの彷徨い人ぐらいに思っていたから、自分でも知らない衝撃の真実に ビックリしていた。 「それじゃあ、ホントの路上生活者・・ホームレスじゃないか!!!」俺は絶叫した。 「そうだよ!知らなかったの?」この天道の一言で、 あれ、目から何か水のような物があふれ出てくる・・・・俺どうしちまったんだろう。 天「この異次元から俺たちの世界に帰るぞ!ひより!矢車!」 ひ「うん!」機嫌の直ったひより。矢「嫌だ、俺、ココにいる。エーーンエン。」
709 :
名無しより愛をこめて :2007/10/03(水) 20:00:19 ID:ceOdaGIW0
流れの読めない新米ゼクトルーパー
>>696 は、配属から三ヶ月たっても装備を扱えずにいた。
天道が言った。 「君が願うことなら、全てが現実になるだろう、選ばれしものならば」 ひよりが続ける。 「暴走をはじめてる、世界を元に戻すにはもう、時間がない」 いつのまにか隣にいる大介が歌う。 「ナントカカントカ、心の」 更にいつの間にか現れていた剣が歌う 「時計走らせ」 全員が手を差し出しながら合唱する 「あ〜し〜た〜の〜、その〜さ〜き〜へ〜!!」 三島が戻ってきて歌う。 「君のと〜な〜り〜戦う〜度〜生まれか〜わ〜る〜」 陸も歌う。 「目にみぬ〜ス〜ピ〜イ〜ド〜越えてく〜モ〜ショ〜ン」
ゴンと蓮華も歌う 「いったい、自分いがい」 田所がドスの聞いた声でがなる 「だでのづよざ、じんじられる?」 岬も歌う加賀美も割り込む 「高速のヴィジョン」 全員が矢車を見ている。さあ、さあ、ってあおってる。 ・・・ミュージカルか・・・ 仕方なしに矢車も、いやそうな顔をして 「み〜の〜が〜す〜な!!」 全員が手を差し出しながら合唱する 「つ〜い〜て〜 こ〜れ〜る〜な〜ら・・・」 じいやが指揮棒を振っていた。 ふわっと、全員の残像が消え、俺は路上に座っていた。 これは、夢じゃない実感がある、まさか天道のハイパーカブトの仕業か?? プシューヴィニギ、オレモ、ウタウタイョープッシープシュー影山は地下牢で つながれたまま、参加できなかった。
俺は新宿を彷徨っていた。中央公園で仲間のゲンさんに慰めてもらった。 「いや、でもさ、あんちゃん戸籍だけは売ったらあかんよ。」 ゲンさんは、俺の話を全部聞いてくれた。 「売ったんじゃなくて、抹消されてて・・・」 俺がうつむきながら、語り出すと、 「おっちゃんなぁ、長いことホームレスやっとるけど、あんたで2度目だよ。」 どうやら、俺の他にもそういう奴がいたらしい。 「なんて言ったかなあいつ?何でも日本に泳いで亡命したって、 出会ったときも半裸だった、ア、アマ・・そうそう、アマゾンていうおかしな兄ちゃんでな・・・」 え、え、アマゾンさん!?いや、あの人、国籍とかそう言うのと次元が違うって言うか・・・ 俺はスゴク戸惑った。そんな人と比べられても・・・・ 「でもな、にいちゃん、抹消ってよっぽど、政治的離反者とか秘密結社とか 謎の宗教団体にでも入らない限り、なくなったりせんよ。」 ああ、いや、秘密組織(ZECT)なのよ、俺ってば、ゲンさんには言えないけど・・・ 三島あ・・三島なら、コレぐらいやりかねないし・・・ 少し時間がたち、俺は、地下歩道を歩いていた。何か目から大量の水が流れるのを拭きもせずに すると、ひよりが前から歩いてきた。何かNEXT LEVELが聞こえる。 「君が願うことなら、全てが現実になるだろう、選ばれしものならば〜」 暗がりから、ボロボロのこきたない天道が、ひよりの 後ろから現れた。 「ひより!ボクと一緒にずっと居るって、言ったじゃないか!!」半べそだ! 俺は、とっさにダブトだ!と思いひよりの背中に覆い被さったが、奴は変身しクロックアップ 2発の銃弾をひよりに目掛けて撃ち込んだ。1発目は、俺の背中にあたり、倒れる俺をかわし 2発目が、ひよりの背中に・・くそ!守れなかった・・・俺は這い蹲りながら下半身を引きずり ひよりの元に近づこうとした、下半身を引きずった後、赤いラインが地面を染めていた。 俺は遠ざかる意識にの中、「て、天道、ひよりを守れなくて・・ご・め・・・」 力つきてしまった。
713 :
名無しより愛をこめて :2007/10/04(木) 17:48:02 ID:xXoTGjyY0
こきたない(笑)
714 :
名無しより愛をこめて :2007/10/04(木) 17:56:45 ID:xXoTGjyY0
薄れ行く意識の中、頭の中を走馬灯のようにこれまでの記憶が流れてきた。 「冷蔵庫がベルトになったり、影山が嫁になる夢を見たり、俺は、ソシテコノスレハドコニムカッチルンディスカー!!!!!!!」
ふと気づくと、海岸沿いの病院にいた。 俺は車いすに座り、海岸の風に吹かれていた。 「矢車、大丈夫だぞ!もし、意識が戻らなかったり、 リハビリしても下半身のままだったとしても、俺とひよりは見捨てないからな。」 車いすに手をかけて、天道が俺に言っているようだ。 「て、てん。てん・・どう・・おれ、どうしちま・・ったんだ。」 あれ?上手くしゃべれない・・・車いすのタイヤのハンドルに手をやるが、あまり力が入らない。 「もしかして、意識が戻ったのか?お医者様がMRAで見た感じ、幾度もの記憶障害で 以前の彼の意識は、もう戻らないとか言われてたのに・・良かったな。」 いや・・天道、少しもよくねえよ。これじゃあ、路上生活続けられないだろうが・・・ 「ボ、ボクを助けてくれてありがと、お前に少し惚れそうになったぞ。 もし、障害が直ったらデートぐらいしてやってもいいぞ。」 ひよりに感謝された。いや、なんで・・・・・ 「なんで?ひよりも、背中撃たれたじゃん!重傷だったじゃん!」 俺は、唖然とした。どうして何ともないんだよ!! 「ひよりは、3日で全て回復したんだ!何たってネィティブワームだからな!」 天道がニコニコして、俺に言い放った。そうだよ、ワームじゃん、俺普通の人間だもの・・・ 「ヘタコイター」いやいや、やらねえよ、そんなネタ、てか下半身不随で動けねえよ。
ああ・一昨年の轟鬼のようじゃねえか。 ベッドにもどって、独りになった俺は、人知れず声を噛み締めながら 泣いたんだ。 少し時間がたち、俺は無理やり歩いてやろうと、決心した。 ベッドの奥から両足をだし、床につけた。 全く感触がない。近くのカーテンにしがみついてみた。 体は、いうことを聞かず、俺は地べたにダイブした。 ホフクゼンシンのような無様な格好で しばらく、もがいた。まさに地べたを這い蹲る日々だ。 ガンガン扉にあたっていたら、渋い兄さんがやってきて、 「これ、結構コツがいるんだよなっ」 と言ってベッドに運んでくれた。 たぶん、川で全裸で倒れたことある人だ。 あ、小便てどうすれば・・そう思ったら 本当にしたくなってきた。 俺は緊急ボタンを押し、「しょんべん、ひとつ」 と意味不明なことを言った。 すると、ナースのコスプレをした岬が溲瓶をもってやってきた。 はふぅ!俺は変なん声をもらしてしまった。
パジャマを下ろしシビンに、俺のジュニアをあてがう岬、 「早く、尿を出しなさいよ!ついでに借金も返しなさいよ!」 仏頂面で岬は俺に言ってきた。なんだかんだ言って俺に気があるんじゃねえかぁ? 俺はちょっと悪なぐらいの男の方がモテる!的なHOTDOGプレスの特集を 思い出した。感謝も、罵倒し罵倒し、最後にチョイ褒めて「ありがとな。」 的なのが、Mな女には有効だとか、実践してみた。 「おい、ブス、お前みたいなナースに看病されても、ちっとも嬉しくねえんだよ! もっと、美人のナースを連れてこいよ!でもな、お前シビンの使い方うめえよ!」 岬は、何とも言えない表情をしている。俺は、良し落ちたと思い。 「だけど、色々ありがとな・・・」 と決めてみた。すると、岬は帰り際に 「チョーキモイんですけど、何?そのヘボイセリフ、しょうもないペテン師みたいな。 それで、あたしを口説こうなんて、百万年早いのよ。このソチン野郎! そんなことしてるぐらいなら、働いて借金返しなさいよ!」 ドアをバシーーンと閉めて帰っていった。 あたりの空気が、パッーーキーーーーーンッと凍り付いたのを感じた。
718 :
名無しより愛をこめて :2007/10/05(金) 17:58:51 ID:GzsWrULQ0
何者かが病室に入ってきて、最低の滑舌で喋り始めた。 「ソノクーキ、クッテモイイカナ?」
何か幻聴が聞こえる! 夜になり、誰もいない病室に一人、取り残された俺は、冷静に自分の人生と 向き合った。学生の時は、勉強ばかりしていた、そのため、イジメられる日々だった。 だから、勉強してエリートになったのに、確かに運動はZECTに入ってから ゼクトル時代に頑張った結果だ。昔は鈍くさかったよ確かに・・・ 人は、俺の事をエリートだ成功者だと、はやしたてた。 金も女もシャドウ隊長の時、俺は幸せだったのか・・・だが、空虚な時間だった。 結局のところ、橋の下でのホームレス時代が、一番楽しかったのか・・・ ホッパーを手に入れて、天道やZECTをかき回していた、あの頃が、 俺、どうしたら、足の感覚が・・・ そう言えば、加賀美は一度死んでんだよな。あいつ、クリリンみてえだな。 ガタックのベルトのおかげで蘇生したんだっけ、ホッパーにも、 そんな力あるんじゃねえか? 真夜中の病室でふと、起きあがった俺、 「ごめんね〜ぇ。矢車くん!僕が背中を撃ったから・・こんなカラダししてしまってっ」 薄暗がりの中から、天道の声がする、いや、よく見ると、 1週間ぐらい洗ってない髪の毛とボロボロのこきたない黒い天道の方だ。 「ひよりが、謝ってこいって言うから、仕方なしに来てやったよ。そしたら、病室の入口で いいもの、捕まえちゃった・・・」 黒天道が持っていたのは、ホッパー俺のホッパーじゃねえか・・・ 「やめろ、それを返せよ!」ホッパーの奴俺のことが心配でココまで来てたのか! 「あははは、ひよりが、あやまれって、ひよりが、僕より、矢車の心配してた・・・」 こいつ、く。狂ってる・・・狂いまくってる・・・ 「いいから、ホッパー返せよ!!!」 「そうなんだ、返して欲しいんだ!キミの生命線だもんね!」 グヒヤグチャグギャー・・・黒天道は、ホッパーを噛み 口からバッタの足をピクつかせカミチギリ、その後、握りつぶした。 ぎょ。ぎょえーーーなにしやがる!!(バッタ&矢車の心の声!)
昼は、普通の天道とひより、が見舞いに来て、 夜は、ダブトもしくは黒天道がやってくる 看護とグチ担当は岬(ナースのコスプレで)、悪ふざけに加賀美が、たまに見舞いに来る 医者に乃木が、臨時でボーナスキャラとして担当したり、 ごくまれに、三島さ・・三島が、脅しに来るという 恐ろしい入院生活が続いた。 昼は、常に天道とひよりが、 「俺たちが、入院費も全て負担してやる。」と よっぽど、妹(ひより)が、大切なのだろう天道は、毎回来て 俺に感謝を言い帰っていく、岬の看護は、相変わらず、雑だったが、まあいいだろう。 加賀美は、たまに医者のコスプレで、(ブラックジャックによろしく)の ネタを仕掛けてくるが、俺には何のことかわからない。 乃木は、週に一度臨時の医師として来るが危害はない。 怖いのは三島さ・・三島だ。何も言わずにメロンを持ってくるが、メロンのZECTと 刻印されていて、とても怖くて食えない。ココまでは、昼に訪問してくるので、 別にかまわないんだが、 夜のダブトもしくは黒天道は、酷すぎる。 ある深夜なんかは、ダブトに変身したまま、病室に入り、 目を光らせて、俺を黙ったままガン見したり、指を天にかざすポーズをしながら、 ZECTメロンをむさぼり食ったり、俺が、うとうと眠そうにすると、 頭を揺すってくる。とにかく、夜は眠れないのだ。 日に日に俺の目の下のクマは、濃くなっていった。
721 :
名無しより愛をこめて :2007/10/06(土) 16:16:57 ID:YLibLFzf0
↓そんな入院生活を一ヶ月続け、無事退院した日のことである。
俺は、未だ車椅子生活を強いられていた。 天道が言うには、ホッパーに返信さえすれば、足が治る可能性が高い、 天道とひよりが、黒天道に食われたホッパーを直してくれるという。 それまで、橋の下で待つのもなんなので、バイトをしようと思う。 ZECTに休職届けを出して 車椅子でも働ける仕事を探した。 三島さ・・三島が噂を聞き付けて、橋の下に俺を訪ねて来た。 「矢車、いいバイトがあるぞ明日言ってみろ!」 そう言い、地図を書いた紙を渡し帰った。 次の日、三島さ・・三島に言われた場所、読売ランドについた。 係の人に、台本をもらった。 車椅子の少女「椎葉さんをイジメていたのは、私です。」ざわつく生徒・・ ん?なんのパロディ?車椅子だけど・・・俺、男ですけど 楽屋には、女子の制服がおいてあった。
723 :
名無しより愛をこめて :2007/10/07(日) 03:18:03 ID:XKHIM19ZO
この制服を見て、矢車は思った。 追い詰められた人間は、強く生きるしかない。LIFE。 LIFE?どうしてこんなフレーズが思い浮かぶんだろう。まあいいや。 リハーサルはもう既に終わっているようで、スタッフから「ぶっつけ本番で!」と言われた。 まずは舞台挨拶から始まるらしい。 舞台に車椅子で進むと、矢車の方へ観客の視線が集まるのは、自然な流れであった。 それを見ていた女優の一人があからさまに不機嫌になった。矢車に自然が奪われた事がカンに触ったらしい。 記者達のインタビューが始まった。 「沢尻さん、今回の舞台で脚本を読んでみた感想は?」 「特にありません」 「ははー…、たくさんありすぎて一つに絞れないという事なんでしょうかね、沢尻さん」 「別に」 そのやりとりを聞いていた矢車は唖然とした。 俺よりやさぐれてやがる…! あの人の瞳の中には、俺と同じ様に闇がある!
>723訂正。 自然が→視線が あとsage忘れスマン
凄い女優だ。格好いいよ。 「お前は、いいよな〜どうせ俺なんて」 や「もう、パーフェクトもハーモニーも無いんだよ!」 よりも、一切を受け付けない、凄みがあるな。 「特にありません。」 「別に」 をあれだけテンション下げて、周りをドン引きさせる能力、 ただもの、じゃねえ! 相当な闇を食らい、地べたを舐めるように這い蹲ったものだけが たどり着く境地だ! 俺ももっと、磨きをかけないといけないと楽屋の休憩中に思った。
さっきの劇が好評で、係の人に別の仕事を頼まれ、 読売ランドのショーに本人役で といわれた。どういう意味だ? 舞台上では、カブトやガタックがワームと闘う劇をやっていた。 子供たちが、カブトを応援していた。皆、声がちょっと、 偽者っぽくて笑えた。 ザビーには、何故か田所さんが変身していた。 子供だましだ。ひよりなんか、ワームでセリフをいわされていた。 あわれだ、いや、なんだ、この茶番は、 ストーリーが進むと、地獄兄弟とか言って、 ニセホッパーの2人が出て来た。なんか男色丸出しだ。 俺たちって、あんな風に見られてたのか? なんか、顔がまっかっかになった。 劇が終わって、司会のお姉さんが、 「今日は、スゴいゲストが来ています、ヤサグレ役の矢車さんです。」 あの俺はヤサグレでも、役者でもねーんだけど・・ 係の人間が俺の車椅子を押し、俺をステージに上げた。 すると、ピタッと子供たちの動きが止まった。 ふふっ、俺のカッコよさに声もでぬのか。 と、「帰れ!しんじゃえ!」などとブーイングの嵐になり 空き缶やゴミがガンガン飛んで来た。
その頃、ボルトヨーロッパでは↓
ボルトヨーロッパのイベントステージでは、 ボウケンピンクが、「おめえの席ねえから!」と、きしょい顔で 机とイスをぶん投げていた。 追い詰められた人間は、強く生きるしかない。 と、何故かZECTのバイトの無い日に近くに遊びに来ていた加賀美が、 矢車同様に女子の制服を着て演技(バイト)をしていた。 「ワタス、マケネエダ!」と、セリフをカミカミで、ゴクウさの嫁のようだった、と 会場に来ていた人から酷評だった。 そして、舞台上でボウケンピンクに本気でボコられた加賀美は 二度と、このバイトは、しないと誓ったという。 午後からは、ライダーショーで、てっきり自分も出して貰えると思っていた 加賀美だったが、ワームの着ぐるみを着せられ、ステージ上で ニセ(着ぐるみライダー)達にボコられていた。 ステージ後、インタビューがあると思い待っていたが、 司会のお姉さんは、「今日は、スゴいゲストが来ています、仮面ライダー ドレイクの風間さんです。」キャー!!!キャー!!!カッッコイイー!!キャー!!! 大人気の風間に嫉妬していた。加賀美の名前の呼ばれないまま、 風間のインタビューが、始まった。加賀美は、ステージ上に俺もと 「お姉ザン!オデモ、イマズヨ!ガガッグのガガビですよ〜!!」と飛び出ていったが 警備員達に取り押さえられ、床にうつぶせにされた。 風間は、そんな加賀美を横目で見て、他人のふりをして、鼻で笑ったという。
729 :
名無しより愛をこめて :2007/10/07(日) 19:08:37 ID:dINiyBKiO
おんどうるをマスターしてる
730 :
名無しより愛をこめて :2007/10/07(日) 21:37:07 ID:PHeh9Ypz0
>>728 を見た矢車は、迷わずこう言った。
「加賀美、俺と一緒に地獄へ落ちよう…………」
呆然と前を見つめる加賀美の瞳をみた。 闇が見えた。 気付けば、隣にはエリカ様もいた。 矢車、加賀美、エリカ様の元へパンチホッパー、キックホッパー、頭突きホッパーが現れた。 矢車は個人的に久々にホッパー達再会できたことを嬉しく感じた。 三人は、気だるそうに返信した。
いや、変身しようと、加賀美は、 パンチホッパーをキャッチしようとしたが、 スルーされた、相変わらず、自分の変身したいゼクターから 無視されたり敵視されたり加賀美は 面白い男だ、しかもズツキホッパーには、ガチで頭突きされてるし、 ヘラヘラしながら、キックホッパーをキャッチしようと 思ったら、俺もスルーされた。誰だ今俺を笑ったのは・・ 100%加賀美だったので、瞬殺でボコった。 3匹とも、エリカ様のベルトへ、纏わりついていた。 オスだな。影山だったら自分ごとエリカ様に飛び付くな。 しかし、あいつ何してんだ。 エリカ様はゲストキャラだから、2〜3日たてば居なくなるから いいとして、加賀美のヤサグレは、やっかいだ。 「いいよな、エリカは、沢尻会かあって、どうせ俺なんて」 と空気の読めなさは、山崎邦正なみだった。 ミルミル、エリカ様のご機嫌が悪くなっていく。 「エリカ様、すいません。加賀美が、バカで!」 「別に」 「エリカ様、何かご命令を!」と加賀美がシャレでひざまずいた。 「特にないです。」 かなりの闇の深さだ、ドSだな。 俺は、車椅子を動かして逃げることにした。
733 :
名無しより愛をこめて :2007/10/08(月) 12:18:32 ID:+TCvbq5K0
「ライダーヘッドバッド」 加賀美は、冗談を言ってみた。
その頃、景山はエリアXから、脱出していた、 擬態矢車(黒矢車)を連れて・・ そこへ、黒天道が現れた。 「いいぞ、オマエ等、とうとう、僕といっしょの黒になったか」 気持ち悪い笑みでこちらを見ている。 「黒天道か、黒三兄弟も悪くないな。」と黒矢車兄貴が黒天道と手をくんだ。 ダークカブト、ダークキック、ダークローチの黒三兄弟の誕生である。
735 :
名無しより愛をこめて :2007/10/08(月) 18:00:36 ID:h9NJ06Ea0
↓ポレポレでは……
なぜ、我々は各地でこんな活動を始めたんだ。 田所は、不思議に思ったZECTの上層部に、掛け合っても、 何も答えを教えては、くれなかった。無線は、切れ田所は、 一人ポレポレで、おばちゃん達に囲まれていた。 「いい男じゃない!」「渋いわ!」「誰、あなた有名人なの?」 と質問攻めに合っていた・・・ちびっ子なんて、いないじゃないか。 しかも、ワームを探しに来たのに、こんなことに巻き込まれるとは・・・ 一方、エリカ様と、矢車&加賀美のヤサグレ3人集は、 「お前達、エリカの命令は、絶対よ!嬢王様とおよび!」 ドSなエリカ様の命令に何故か、矢車も加賀美も刃向かえずに、 あらゆる、成功者をうらやみ、喧嘩を売る ヤサグレ(沢尻会)闇の水戸黄門様ご一行を結成! 「ヤグさん、カガさん!ヤッテおしまい!!!」 と、あらゆる成功者のパーティーなどをぶち壊していった。 「あの女だけセレブ婚は、許せないは!ヤグさん、カガさん、ヤッテおしまい!」 と、神田○ノの結婚会見をぶちこわしに言った。 司会「沢尻さんも、こんなウエディングしたいですよね!」 エリカ様「別に」 司会「では、最後にお祝いのメッセージお願いします。」 エリカ様「特にありません。」 次の日、矢車がエリカ様の代わりに 「人間として、最低の・・・私が、全部ぶち壊してしまって・・・」 と半泣きで、淀んで見たという。
加賀美は、ストレスで胃に穴が開いた。 「ばからしい、何が沢尻会だ、俺は抜けるぜ。」 奴の脱落は、早かった。夜逃げ同然の脱走だった。俺は、車イスなので、 逃げれなかった。朝になり、加賀美がいないことに気づき、エリカ様の機嫌は、 最高潮に激悪で、俺も本当にめんどくさかった。また、マスコミに囲まれたエリカ様は、 「本当に沢尻会は存在するのですか?」という、最悪の質問に。 「ありません。メディアが、おもしろがって・・・」と、いつもの強気だったので、 俺も脱走した。車イスのタイヤを全快でぶんまわし、国道を70Kmのスピードで、走った。 一方、ダーク3兄弟も、影山が、なんで俺だけ、ダークローチに変身しなきゃ、ならんのか! と、黒矢車、黒天道が、どちらとも、擬態で本人じゃねえんだ。俺だけ、本物だ! ってことに気づき、アホらしくなって、国道付近をぶらついていた。 すると、車イスが時速70km以上のスピードで駆け抜けるのをみて、 世の中、面白い奴がいるもんだ。と、車イスが兄貴に気がつかなかった。 そして、全員、各イベント会場から引き上げ、偶然、サルに集まることになる。
矢車の体は、車椅子で猛烈なスピードで走ったため、だんだん溶けていき、体と一体化してしまった。 下半身はまるで十面鬼だ。しかし思いのほか動きやすくなり、便利である。 サルに着いた。ドアを開けると、カメラのフラッシュで眼がくらんだ。 記者達が押し寄せる。 「矢車さんですよね!?あの伝説のホームレスの!!」 矢車が当惑していると、記者の間から顔を出した天道が言った。 「良かったな矢車。マネーの虎の出演が決まったぞ。 なんでも、生活倉庫の社長が降板したとかで、お前に白羽の矢が立った」 記者達が矢継ぎ早に質問を浴びせかける。 ふっ・・・と意識が遠くなった。 影山の声が聞こえた気がする。加賀美の声も聞こえた。 脳裏がホワイトアウトしてゆく・・・・。 気づくと、日本テレビのスタジオにあるパイプ椅子に腰掛けていた。 隣に座る吉田栄作が言った。 「今回は、幾らを希望されますか」 え!?俺は挑戦者側!?
739 :
名無しより愛をこめて :2007/10/09(火) 08:17:39 ID:gRV+XQRfO
社長の席に座ってるのは、 長石監督、田崎監督、巨匠、井上敏樹、白倉Pだった。
740 :
名無しより愛をこめて :2007/10/09(火) 19:08:53 ID:OPqJkbAl0
なぜか観客席には、塚田と小林が居た。
741 :
名無しより愛をこめて :2007/10/09(火) 19:58:25 ID:Z1xUffsK0
白倉「今年一番笑ったのはどんな事かな?」
742 :
名無しより愛をこめて :2007/10/09(火) 21:31:41 ID:OPqJkbAl0
謎の男「これくってもいいかな?」
「ふっ、白倉か・・・キサマ、笑ったか?だと!今、誰か俺を笑ったか・・・」 「キミねえ、キャラが、今ひとつなんだよ。」誰のせいで、こうなったと 思ってるのかねぁ。。。 井上は、筆の速さだけで内容のない男だ。白倉は、Pのくせに、 井上の暴走を止められないクソ野郎だ。 俺は、そんなこと百も承知で、この世界で、生きている。 「キサマ等、俺でいくら稼いだんだ・・・キサマ等が、そこに座わって居られるのは 誰のおかげか、よく考えるんだな。」 俺は、濁りきった目で、白倉と井上をえぐるように見ていた。 井上と白倉は、ヒソヒソと話している。 ”あの車イスの子は、おもしろいね” ”いや、でも、ホームレスだとか” ”先生、来年のライダーのネタにどうですか” ”気持ち悪いよ、彼” ”あの若さで無職か・・去年そんなライダーの話を書いたような?” ”だめだ、あんなの使えないよ” ”アウトローって奴ですよ” ”コンビニとか襲撃しそうじゃない” ”ニュータイプですよ” ”いや、あのファッションセンスは、ないよ” ”履歴書にZECT(シャドウリーダー)って、居るんだよね、現実とごっちゃにしちゃう奴” 白倉・・・井上・・・お前等、ふざけてんのか! こ〜ぉ〜の〜ぉ〜や〜ぁ〜ろ〜ぉ〜う〜っ〜〜!!! 俺は、体全体がプルプルし、声まで細々と震えていた。
「君、自閉症は、完治したのかね?」 「君、寝てる時の無呼吸症は治ったのかね?」 「君、整形してるね!」 「ハローワークは、もういいのかね。」 「身内の人に別れの言葉は、あるかい。」 「ここにサインくれるかな。」 「君、独身だったよね。」 「戦争にいった経験はある?」 「宇宙は好きかい。」 「実験用の猿が逃げてね・・」 「一週間、食料無くても生きれるよね、たしか。」 「密林でゴリラに育だてられたんだっけ?」 「合格!」白倉は、合格の札をあげた。
吉田栄作が言う。「マネー成立で…」 と、そこに井上が「吉田さん少し待って!」と割って入ってきた。 となりの白倉に耳打ちする。 「…おい白倉、もう少し不幸な要素が無いと番組的に面白くないんじゃないのか」 「いや、でも…」 「お前はいつになったら俺クラスの人間になれるんだ? 本当に凡人だな。 俺の高みにお前の様な凡人は辿りつけないよ? 全く、白倉、お前は面白い奴だ」 その会話を聞いていた矢車は思った。 天道のモデルが井上というのは本当だったのか…
えっ、何?マネー成立? こいつら絶対ふざけてる。 マネーの虎って、社長に金でしてもらう番組だよな!! 井上と白倉?仮面ライダーオーディションでもあるまいし・・? まさか、来年のライダーを決めているのか? よし、作戦変更だ!常に愛想良くいくぞ! 「俺、何でもやります!スタントでも、主役になれるなら!!!」 ガッツくだけ、がっついた。 「いいねぇ、矢車、丁度、君にピッタリだよ。足も まだ、完治していないようだし、手術してやるよ!片腕ぐらい無くなってもいいよな!」 白倉が、色々、のってきた。俺、来年の主役だな!!!!ふふふ、天道、みたか! 俺様が、来年の主役!去年の様なヘマは、しないぜ! 「じゃ、先生がた、決定と言うことで!」 まじか、決定か、俺で決定か!!!! 井上も「彼にしか、できんよ!」と納得のようだ。 俺は、次の日、白倉に呼び出されて、あるスタジオに向かった。 「じゃあ、車イスから降りて、仰向けに寝てください。今、博士呼んでくるから!」 俺は、台の上に乗り、博士とか言うやつに麻酔を打たれ眠った。俺は、貧困から白倉(デストロン)の 手により、科学者として迎えられる、しかし、井上(ヨロイ元帥)の裏切りにより、組織を 追われることになる。矢車は、右手を失い仲間によりカセットアームに改造される。 そして、風間大介(V30)を心のそこから憎んでいる。 彼の名は、ライダーマン。中途半端な改造人間である。(歩けるようになったが、片腕を失った・・・) 白倉(デストロン)は、「これで、次のNEXTシリーズも、安泰だ!!」
747 :
名無しより愛をこめて :2007/10/10(水) 21:32:02 ID:yNEKF0G70
>>662 の隕石のせいで、世界経済は崩壊寸前であった。
ある青年はこのニュースを知ると、こう思った。
『ゴルゴムの仕業だ!』
V3の風見?風間が、いい感じで1号ライダーを追いつめていた。 俺は、ライダーマンとして、V3をうらやみ、デストロンから、追われて生きている。 井上(ヨロイ元帥)のせいで、てか、マネーの虎から、完全に道を踏み外していた。 普通、あそこでマネー成立は、ねえだろ、しかも、改造手術って、何? 何がカセットアームだ、色んなアームに付け替えられても、右腕失っちゃってるじゃねえか・・・ バカ野郎、こうなったら、自力でホッパーに変身してやる、天道達が、ホッパーの 再生方法を探しているが、もう、」影山のホッパーでもいい、 どうせ、リバーシブルだし・・・ " 何、あの腕キャプデンフックじゃねえ" ”キモイ、どこのヘル中だ” ”ヘルメットかぶって変身って、だせぇ” ”ライダーマンて、生身じゃん” ”口だけ出てますけど” ”お前じゃV3には勝てねえよ” "ばか” ”ハゲ” ”ニセライダーマンじゃん” ”キモイマン” ”へボイマン” ”マン” 俺は、ブチ切れた!! 「俺のことは、何を言われてもかまわない!だけど、ライダーマンをバカにするのは、許せない!!」 ”あのライダーマンのことは、悪く言ってませんが” ”目の前のあんたのことだよ全部” な・・な・・・なに・・ヘタコイタァーー、、いやいや、だから、それは、やらねえって・・・
俺は、精神的に追いつめられていた。もう、路地裏をどれぐらい歩いただろう・・・ 天道達から、俺のホッパーが、自己回復して、ピョンピョンと、旅に出たぞ!連絡が入った。 ひよりは、電柱に、この子知りませんか?の張り紙をして、探している。 イヌ・ネコじゃ、あるまいし・・・あっ、でも、ひよりからすれば、いっしょか。 薄汚いピンク街をぬけ、路上生活者のたまり場へ、 俺の右腕は、キャプテンクック、酒を飲むにも不器用な左腕・・・ ワンカップを持ち酒をすする。ワンカップを置きスルメに持ち変える ダンボール箱とか、持てないから引っ越しのバイトも出来ない。 いや、このフックのせいで、大体のバイトは、断られていた。 もう、あれから、1ヶ月くらい、立ったのだろうか・・・ ホッパー・・・戻っておいで、中途半端なライダーマンの俺では、 矢車だと、ホッパーに認識されないのか・・・ 俺は、公園の公衆便所(普段はもちろん野グソ派だが)で、左手を洗い、 ヒビの入った鏡で、自分の顔を見た??????????? 「ヌクミズ・・・温水・・・温水洋一さん・・・俳優の・・・」 俺は、フックの方の袖で、鏡を良く拭いた。 「誰・・・ですか・・・??? あの ・。」 目を見開いて現実をしっかりと見つめた・・・ 「これが・・・俺の・・姿・・」ハゲかけ・・いや、ハゲ・・・40代後半 疲れきったサラリーマン・・・よれよれの服、変な右手、バ・・バケモノじゃん。 目から水のようなものが、溢れだしだその姿も、不細工だった。
750 :
名無しより愛をこめて :2007/10/11(木) 18:21:44 ID:4bF5W31Q0
ライダーネタから脱線しそうなのでハイパークロックアップ!
天道が、これ以上劣化する、俺の姿を痛々しくて、見ていられないと ハイパークロックアップした、俺を過去に戻してくれるんじゃないのか? 「ふふっt、甘えるな矢車!」天道は、いつもの天道だった。 過去から、キックホッパーを持ってきた。 「変身しろ、矢車!」 て、天道、この借りは、必ず返してやるぜ。 俺は、ホッパーに変身した。恐ろしく重くのしかかる闇と鬱、 「は〜ぁ、いいよな、天道は、どうせ、俺なんて・・・は〜ぁ」 ねじれゆがみ、人をうらやむ、えぐるような視線、そうだ!この感覚だ! 思い出した。俺は何者よりもダークでなければ、闇の十字架を背負ってることを忘れるな! ふふふ、世界をぶっ壊してやる! 「まずは、お前からだ!天道っ!」 俺は、恩も忘れ天道に殴りかかった。
矢車が殴りかかったのは、 「多分同じ方だと思うが、落ち着いて書き込みしてくれw せっかく面白い文章書けるんだから」 と、陸が電話で話している最中の出来事であった。
「やっと、お前らしくなったな矢車!」 天道は、不適な笑みを浮かべ、俺に一枚の地図を渡した。 「らしくなったついでに、迎えに行ってやれ。」 なんなん、この優しさ、気持ち悪い、反吐が出そうだ! 「お前の施しなど、誰が受けるか!」といきり立つ俺、そして、 さらに加速するビート、俺と天道の不協和音はしばし鳴り響いた。 やがて、俺が追えないほどのハイパークロックアップで天道は去っていった。 さ・わ・や・か。 フッ、俺には、関係ない言葉だ。いつか、倒す! それが俺なりの感謝だ! そして、地図を袖無しコートのポケットにしまい、夕日の中に俺は、消えてゆく・・・
「おい、新入り。皿洗っとけよ!」 厨房にゲキが飛ぶ。 「へい、兄貴!」 誰も知らない街で、聞き覚えのある声が聞こえてきた。 フッ、天道め、余計なことを・・ 俺は紙切れを握りつぶしその街を後にした。 「新入り、なんで麻婆豆腐なんか作りたいんだ?」 すると、新入りは、 「ある人に食わせたいんスヨ!」 と憎めない笑顔で答え、砂の入った中華鍋を必死に振っていた。 「さぁ、金曜の夜はモンスターだぞ!新入り!」 「はい、兄貴っ!」 知らない街のしがない中華料理屋の話さ。 サルで天道は、ひよりに そう嘯いたという。
数日後、矢車は、いいカモが居る。と言い残しサルを後にした。 ひよりは天道にたずねた。 「矢車何処に行ったんだ?」 「決まってるだろ、新しい弟候補を探しに、スカウトとでもいうのかな。」 ひよりは、何となく不思議そうな顔をしていた。 その頃、矢車は、カモを見つけて居た。 よどんだ瞳、頭の悪そうなツラ、インチキの強さ、 反則しそうな弱い心、ビッグマウス、 ニセのカリスマ、セコい性格、 どこからどう見ても、影山の後は、奴しかいない。 ボクサー崩れの弟。 「大毅、俺の弟にならないか。」と言い肩をだいた。
「切腹か〜ぁぁぁ、はぁ〜」 途方に暮れる目線と濁りきった光の無い瞳を見たとき、 矢車は、まだまだ、甘いな!こんなことぐらいでピヨルよは、 と思った。
757 :
名無しより愛をこめて :2007/10/12(金) 16:41:29 ID:Iva185HW0
その頃、ゼクトは破綻寸前であった。
俺もボクサー崩れだ。所詮は4回戦ボーイ、ヒーローにはなれない。 ヒールならヒールらしく、生きればいいさ。 「はぁ〜、もうチャンピオンもベルトもないんだよ…」
こんにちわ、加賀美陸です。今日は皆様に大切なお知らせがあります。 本日を持ちまして、ZECTを解散しようと思います。 ザワザワザワザワ。。ザワザワザワザワ。。 ZECT本部の講堂では、代表者:加賀美陸が、ZECTの解散を宣言していた。 "やっぱり、金の出所がねえ〜" "倒産ってこと?" "三島さ・・三島の陰謀" "ゴルゴムの仕業!" "クリリンのことか" "もし解散したら切腹って言ってたじゃん" "伝説の座り死にした奴がいるって" "エリアXの件だろ" "再登場するために木星まで行ったんだと" "アマゾン嘘つかない" "アマゾン注文したらすぐ来るじゃん" "太陽を壊してやる" "シシラーが…" "あの人が戻ってくれば" "田所さんがザビー" "それ読売ランド" "YouTobeで見れるじゃん" "明日から無職か" "人間で一番強いのはクリリンじゃん" "ネオゼクトとか言い出すんじゃ…" "オデガ、ヤッヅゲデ、ヤルゾ" "ロリコン王子にメイクアップされたわ" "結局、ニート集団だったと" "ヤムチャどこ" "おばあちゃんが言っていた" "ダンキンドーナツ" "ディスカリバー" "明日からハローワーク" "きっと、別の秘密結社に吸収されるんだよ" 口々にしゃべり、会場はざわついていたが結果的に3000人以上のニートが誕生した。
三島さ・・三島だけが結局、
>>662 のレアメタル隕石でボロ儲けしていた。
[三島さ・・三島正人の日記] フッ、ざまはないなZECT崩壊だと、いい気味だ。 仕掛けられた罠だとも知らずに、2000人以上の下級戦士と500人前後の通常勤務職員&スタッフ、 そして、科学開発部と実験組織に200人前後、ライダーシステムの過去を研究していた エリアXの学者どもが50人程度、シャドウを含む上級戦士と100名前後の幹部とそれに 付随するネィテイブで構成された組織、それがZECTの全貌だ。 その中で、機密事項を知っている者など私を含め幹部十数人とネィテイブの方々だ。 しかし、人間どもは、たった数十名のネイティブに支配されるのをこばんだ。 加賀美陸を含む幹部どもが。しかし、私には関係のないこと一般社会に適応できない バカどもをZECTで雇い、そして放逐するクソだな。 こんなしくみも無知で下等な奴らには解らないのだよ。 全ては終わったことだ、大金を手に入れ悠々自適の暮らしをしている私には関係のないこと。 話しは変わるが、六本木にある一番高いビルの最上フロアーが私の住まいだ。 そこから見下ろす愚民どもは、アリよりも儚き者だ。 通勤ラッシュの時間帯に少し遅めのブレックファーストを楽しんでいた。 もちろん味覚が無いから、どんな高級な食事も旨いとは感じないが・・・ ロマネコンティを飲みながら、見下ろす風景ジャグジー風呂に女を数人ぶち込んで、 バカ騒ぎをしながら、(どうせこの女どもも俺の金が目当てだろう)などと思いにふける。 人から見れば私は成功者だろう、だが、くだらない。 「人の成功をぶち壊したい。この世界をぶち壊したい…俺の手で!」
インターホンが鳴った。 三島がドアを開けると、グッドウィルの折口が立っていた。 こいつは近頃マスコミに吊し上げを喰らい、破滅寸前だ。 折口が言った。 「まだまだフリーターからは搾取できると思うんです。 三島さん、協力してもらえませんか」 三島は思った。フリーターとして成功している奴らをぶち壊してやろう、と。 翌日、キツイ事で有名な某引っ越し会社の現場へ、折口に案内されて行ってみた。 見慣れた顔があった。矢車だった。
763 :
名無しより愛をこめて :2007/10/13(土) 21:49:28 ID:Tb7sc6hO0
次回予告↓
人材派遣ミッシマウィルで、荒稼ぎする三島さ・・三島 成功者の次狙いは?権力か?破壊か?二択の三島に蓮華が迫る! 引越しのバイトも首になり、まるでゲームのように 転がり落ちる矢車の人生。 空腹に負け、万引きか?物乞いか?二択の矢車に蓮華が迫る! 次回「蓮華の憂鬱(気まぐれ)・・・」ご期待ください。
「オラてめぇ、何やってんだよ―!」 引っ越し会社のDQN社員が罵声を飛ばしてきた。 矢車は一瞬殺意を覚え、すぐ側まで来ていたゼクターをキャッチしようとしたが、 金の為だと割りきり、変身しようとする自分を抑えた。 二階まで相方のバイトと共にタンスを運べとDQN社員に命令された。 相方の男性はひ弱そうな中年で、ネカフェ難民をしているという。 自分と似た境遇の中年に同情的な気持ちになる。 力仕事なら得意な矢車は、中年に負担がかからぬよう、力を込めて持ってあげた。 しかし力を込めすぎたため、タンスがすっ飛んでいきDQN社員に直撃した。 それを見た数人のDQN社員達が襲いかかってきた。このままだと危険だ! ゼクターをキャッチした矢車は勢いで変身し、ライダーキックをかましてしまった。
「バ!バケモノ!…」誰かが叫んだ。 白い砂煙から赤い目を光らせたダウナー系の奴が歩いてくる。 引越屋の4tトラックと荷物をことごとく破壊し、社員たちの方に向かってくる。 仮面の下から声が聞こえる。 「肉体労働しか能のないクズどもがープシュー」 罵倒していた社員たちの襟首を掴みながら、次々ブン投げた。 矢車は、正気を取り戻したが、キックホッパーの暴走は止まらない。 ま、まさか、キックホッパーにも暴走システムが? そして、引越の客にまで殴りかかる。 「はぁ〜、家があるっていいよな〜はぁ〜」 この時点で、賠償金が 社員暴行5名治療費 ¥500,000- 家具・家電類破壊 ¥2,670,000- トラック破壊 ¥5,600,000- 家屋損壊 ¥28,000,000- その他諸経費 ¥1,574,500- となり、当日に首を言い渡された。
その頃、蓮華は加賀美と一緒に料理を勉強していた。 「ボクは、そんなの料理とは認めないぞ!」 ひよりは、いつになくプリプリしていた。蓮華と加賀美が イチャイチャしているからだ。 「石イシやっきもっき芋で〜す。」 蓮華が加賀美に恐ろしい料理を出してきた。 石を丸焼きにして芋に火が付いたままの料理だ、加賀美は 喉と舌が火傷でバカになりながら「うん、オイシイ・・もぐもぐ、オェッ」 と涙目で言う。ひよりは、その姿に殺意さえ覚えたという。 蓮華はその後も、元ZECTの人間達に差し入れを配っていた。 被害者は1000人以上にふくれていた。 ミッシマウィルの成功で更なる長者になった三島さ・・三島は、 そろそろ世界を集約すべく動き出した。そこへ蓮華が差し入れを持ってきた。 「なんだね、ZECTは崩壊したのだ、キサマと私は関係ないはず。」と三島は突き放す。 「差し入れですよ!世界最大珍味のギャバンとドリフとフナムシのモリモリどんぶりですよ。」 この女何を言ってるんだ。キャビア、トリュフ、フォアグラの間違いだろ。 ギャバンて何だ宇宙刑事か?ドリフ・・ドリフターズか?フナムシ・・・・ もはや食い物ではないな。「冷やかしなら帰れ帰れ!」追い出される蓮華は、三島のロマネコンティのグラスに サプリメントと間違え下剤を投入!自分なりの差し入れが終わり満足そうに帰っていった。
バイトさえも上手くいかない矢車は路上生活に戻っていた。 土砂降りの雨に打たれ、その水で体を洗い、空に向かって大きく口を開け、 ゴクゴクと雨水を飲む姿は、もう世捨て人のようだった。
腹が減ると世間をうらやむ癖が付いていた。パン屋の前で 「俺んちのウサギがパンの耳を待ってんだよ!」 とさもしい嘘まで付いてパン屋のドアをバンバン蹴った。 「お客さん、ゴメンね!朝早くじゃないとみんな持っていくから…」 ねぇのかよ。ただでもらえる食い物は、 あッ 俺は走った。 コンビニの前で回収車を待った。 余った賞味期限切れの弁当に飛び込んだ。筋肉番付のショットガンタッチの用に 後ちょっとで弁当にふれられたのに…そのままアスファルトで肘その他をすりむいた。 「だめだよ。兄ちゃんこれ捨てるの!中に新しいの、あるから買って。」 くそ!業者のオヤジに奪われた。 あとだだ飯の食える所は、よしデパートの地下で試食に行くぞ。 デパートの入口で受付嬢にスマイル。後はダッシュで地下へ、 速攻警備員に囲まれた。 「また、兄ちゃんか!」おばちゃん達の前で取り押さえられた。 常習犯で顔が割れていた。 はぁ〜腹減った。 もう限界だ。路上をダルダルのTシャツで歩いていた。ダルビッシュのポスターに イタズラ書きをした。サエコ…、 商店街を歩いていると、 "3kg大盛りカレー間食したら賞金1万円"の文字にあわてて、挑戦者になった。 さすがに4日以上も食ってないんだ。ゼッテー食いきれるわい。 と意気込んで望んだが、思ったより自分の胃が小さく30分終了でリタイヤだった。 「食べきれなかったんだから\8,500-頂くよ」店主がやってきた。 金? まじ? 店主はスグ、110に通報した。 無銭飲食orz
パトカーの赤いランプが店の外に見えた。矢車は変身して逃げようとするも、ゼクターが来てくれない!! もしかしてダメな自分を見限って、別の資格者を見つけたのでは・・・!矢車はひどく不安になった。 警察署へ連行され、『地域課』と書かれたプレートの部屋に入り、警官に言われる様にして書類を書かされる。 拇印を何度も押した。その度に、自分はとうとう犯罪者になってしまったのだ、という気持ちが強固になってゆく。 別室に連れて行かれ、写真を撮られる。そこで警官に言われた。 「今は便利なもんでね、この写真をコンピューターにスキャンすると監視カメラや似顔絵等と照合できるんだよ、ククク・・・」 と耳元で囁かれた。 まずいことになった・・・。背後で勢いよくドアが開いた。 「部長!こいつ加賀美警視総監の知り合いです!!」
しめた!こいつらより、俺の方が遥かに上官のはずだ! 世間的にはZECTは警視庁の上層組織のはず、 ここは、特殊任務だとか何とか言って釈放してもらおう。 「そう、君達早く釈放したまえ、詳しい事は言えないが 特殊任務中でね、君達!上官に逆らったら出世は無いよ。」 俺は、いかにもそれっぽく振る舞った。 「はっ、すいませんでした。矢車警視!」 取調室の全員に敬礼された。気分がいい、「まぁ、頑張りたまえ。」 俺は、ちょっとカッコ付けて退室しようとした、 すると、一人の警官が銃を構えて入って来た。 「今、加賀美警視総監に連絡をしたところ、そんな奴は知らんとの回答だ!」 なに?何かの間違いだろ?俺は、キョドった。 「しかも、こいつは国家機密レベル3以上の機密兵器を強奪して 逃走、全国指名手配及び国際テロリストのデータベースに 載っていました。S級犯罪者により発見次第射殺しろとの事です。」 ただの無銭飲食が、とんでもない事になった。 全員が銃口を向けている。 俺は緊張のあまり下半身がびしょ濡れになった。 「ら!られっちゃあーぁ!」 俺は一人の警官の銃を奪いその警官に突き付け 「動くと、こいつの命はないぞー」 と言い放ち廊下をぬけ
廊下を抜け空いている警察署内の一室に 警官ひとりを人質に立てこもった。 タイヘンな事をしてしまった。 すべて天道のせいだ!俺はプルプルし拳をにぎった。 窓から外を見ると機動隊やSWATのようなサットか、爆弾処理班や自衛隊が集まってきた。 俺ひとりに、こんなに沢山?無銭飲食だけなのに、 すると、囲んでいる自衛隊や警官の中に アメリカ人らしき奴が見えた。 CTUテロ対策ユニットロサンゼルス支局のジャック とかいう奴だった。やれやれ、今日は長い1日になりそうだ・ ・ ・
どうなっている!?立て籠もっている部屋のテレビをつけた。 俺の無銭飲食が、今日のトップニュース扱いだ。 何々、合衆国政府も、このテロには屈しない。という声明を発表? 大統領の命令によりテロ対策ユニットも到着?"バウアーのことかぁー" まずい!まずいぞ!いよいよ逃げられない! 「人質を解放しろ矢車!」外では、呼びかけが続いている。 あぁ、俺…気を失いそうだ。 「られっちゃ!ボッパーァァァ!ホッパーゼクター!」 俺は天に右手をかざした。外の軍隊やら何やらが一瞬ひるんだ。 しかし、何も怒らなかった。 ”犯人は、特殊な兵器を所持している模様、直ちに狙撃せよ!” えぇっ、もぅ、どうにでもなれー!
矢車が自暴自棄に雄叫びをあげたその時、TBSでは内藤VS亀田戦が行われていた。 見るに耐えない亀田の反則に観客からは大ブーイングが巻き起こる。 いろんな物がリングにいる亀田に投げつけられた。 座布団、空き缶、箪笥やポリバケツ、そしてキックホッパーゼクターまで! 目ざとくゼクターに気づいた亀田はそれをキャッチした。 「内藤、それにアホの観客共が。ワイの底力、見せたるさかいに!お前ら全員いてもうたる!!」 驚く内藤や観客を爬虫類の様な目つきで見つめながら、 亀田はいつの間にか腰につけていたチャンピオンベルトにゼクターをセットした。 「いくで!変身や!」 亀田はボクサーのクセにキックホッパーに変身した! 「仮面ライダー通天閣や!いくで!ライダーパチパチパンチや!!」
反則技の応酬だった、クロックアップをしては、内田選手に反則攻撃を仕掛ける! パチパチパンチで顔面を狙ってくる。高速で映像には映ってないことをいいことに 汚い手でチャンピオンを攻めていた。てか、変身した時点で無効試合だ。 亀田は、速攻で悪の道に手を染めた。内田選手は額を切り流血した 「うおっしゃ!!わいの勝ちやぁーー」雄叫びをあげロープに昇っていた。 チャンピオンは紳士的に対応していたが、あまりの反則に後ろから頭を小突いてしまった。 1ポイント減点の反則だ。「俺はパチパチパンチホッパーや!」 いけ好かないヒールの誕生だ!「ダイキ!肘や!ダイキ!投げろ!」 あっという間に3ポイントの減点を食らった。 「ボクシングがなんぼのもんじゃい!」チャンピオンを持ち上げた。もはや、 人としての何かを失っていた。 チャンピオンは、亀田のクロックアップを自力で封殺、防衛を果たした。 その頃、矢車はテレビのブラウン管をえぐるように見つめていた。
俺より目立ちやがって、しかも、 俺のホッパーまで使ってなにをしてくれんだ。 TVのチャンネルを変えた。 昼になり、"いいとも"にサソードが出ていた。 加賀美のようにベルトの力で、別人として蘇ったのか… 夜の番組にレギュラー出演が決まったそうだ。 「いいよな、人気者は、金も稼ぎ放題か…ハァ〜どうせ俺なんて」 全部、ZECTのせいだ!だが今は、その組織すらない。 ぶつけようのない怒りに拳をプルプルしか出来なかった。
矢車は警察署の中で、警官に銃をつきつけたままニートライフを満喫していた。 そしてそのまま、かれこれ一ヶ月が過ぎようとしていた。
778 :
名無しより愛をこめて :2007/10/17(水) 20:31:42 ID:MBq3mOIe0
署のCDラジカセから歌が聞こえる。 「君は見たか愛が 真っ赤に燃えるのを〜」
懐かしいなあ。子供の頃に見てたよ、仮面ライダーブラック・・・。 矢車はしみじみと回想する。 ライダーに憧れて、そして本物のライダーになれたというのに、俺は・・・。 『信っじっる〜奴がジャスティス!!』 矢車はラジカセから流れるてつをの曲に調子を合わせて歌おうとした。 「俺〜のファンタジイ〜!!」 背後でてつをの声がして、驚いてふりむくと、そこには本物のてつをがいた。 てつをは前かがみになりながらヘラヘラ笑って矢車の元へ近寄る。 てつをの後ろにはテレビクルーが見えた。みんなニヤニヤ笑っている。 てつをはプラカードを持っていた。 そのプラカードには『ドッキリカメラ』とかかれていた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 矢車とてつをはカメラの前に立ち、 『だ〜いせ〜いこ〜う!』とピースした。