烈空戦騎ガイレイジャー2【集結・7人の勇者たち】

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59ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:14:36 ID:hniwAP7L0
 一方基地に待機していたはずのパワードライノスは、残っていた仲間とともにあることを計画していた。
 「お前達、こんな所で待っているつもりか?ここは俺たちの手でシュペルターの鼻の穴を開かしてやろう。そうすればシュペルターも手出しできないだろうからな」
 残っていたドクロ兵とドクロイド数十人は一斉に手を上げて答えた。
 「よし、そうと決まればあの戦艦を使ってガイレイジャーに一泡吹かせてやろう。いいな」
 ドクロ兵達は次々と未完成の戦艦に乗り込んで行った。今シュペルターは基地内にいないため、乗り込むにはそんなに手間はかからなかった。
 「発進!」
 未完成の戦艦は秘密基地から飛び立った。これを使ってシュペルターに認めてもらおうとしているのだ。
 しかしその先にはアメリカの艦隊が待ち構えていた。
 「なるほどな、デモにはちょうどいい相手だな。主砲発射用意!」
 戦艦の主砲がアメリカ艦隊へ向けられた。そして…。
 「撃てー!!」
 主砲が一斉に火を噴き、アメリカ艦隊を蜂の巣にした。次々と沈んでいくアメリカ艦。パワードは高らかに勝利宣言をした。
 「これでガイレイジャー達も終わりだな。次のターゲットにいくぞ!」
 戦艦は空へ飛び立ち、日本の方角へと進んでいくのだった。
60ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:15:26 ID:hniwAP7L0
 「ここみたいだな」
 山のふもとに来た三人は、凱鳳凰から降りてミツキたちを探した。
 「こんな所よく見つけるなあ。これじゃ探すのに一苦労だぜ」
 「大丈夫さ。ミツキさんはこんな事もあろうかと発信機をつけていたんだ」
 エリックは持ってきたパソコンを開いて二人に見せた。
 「この奥に奴らの秘密基地があるみたいだ。ここからは警戒して目的地に行くようにしよう」
 「そうだな、ゆっくり早く行くとしよう」
 「ってどっちだよ」
 そんな漫才をしながら三人は目的地まで歩いて行った。
 深い森を抜けると、ごつごつとした岩肌がある採掘場に出た。
 「ここのはずなんだけど…。人っ子一人いないようだ」
 「本当にここでいいのかよ?もしかして間違ったんじゃないか?」
 「いや、このあたりでいいはずなんだけど…」
 そのとき、岩陰から何者かが現れて、遼たちの周りを取り囲んだ。
 「ようこそブラスにフォルス、我が処刑場へ」
 「シュペルター!ミツキさん達をどこへやった?」
 「さてね、それよりお前達が罠に引っかかったのは計算どおりだったよ」 
 そう言ってシュペルターは懐に入れてある発信機を取り出した。
 「罠か。道理で上手く行き過ぎると思ったぜ」
 「だがこいつを倒さない限りミツキさんたちのいるところが分からないからな。さっさと片付けようぜ」
 遼と疾風は変神するとドクロ兵の集団に向かって行った。
61ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:19:30 ID:hniwAP7L0
 ドクロ兵を片っ端から蹴散らしていくブラスとフォルスは、ついにシュペルターのいる所まで来た。
 「さあ、ミツキさんたちの居場所をはかせてもらうぞ」
 しかしシュペルターは何も話そうとしなかった。
 「あのやろう、俺たちの言ってることを聞こうともしねえ」
 「別の方法で聞いてみるか」
 「その必要は無い」
 二人がシュペルターに居場所を聞き出そうとしたとき、どこからか男の声が聞こえた。
 「誰だ?お前」
 フォルスが男に質問をしてみた。
 「今は語る必要は無い。それよりミツキたちを助けたいのだろう?」
 「そうだ、ミツキさん達の居場所を知ってるのか?」
 男は頷くと、丘の方角を指差した。
 「あれ、ミツキさんじゃないか?」
 「本当だ、どうしてあんなところに…」
 「やつらに捕まっていたところを俺が助けたのだ。だから安心するんだ」
 男はそういうと、その場を去ろうとした。
 「待ってくれ、あんたは俺たちの味方なのか、それとも敵なのか?」
 「そんなことはどうでもいい。それよりもあいつを倒すのが先だ。それにもうすぐここに巨大な戦艦がやってくる。日本を破壊するためにな」
 男はその言葉を残して去って行った。
 「…どういうことだ?巨大戦艦って」
 「とりあえずこいつに聞いたほうが早いな。おい、戦艦ってどういうことだ?何を考えてるんだ?」
 それを聞いていたシュペルターは顔を真っ青にしてこう答えた。
 「どうやら恐れていた事が起きてしまったようだ。まもなくこの一帯は最終兵器によって消滅する」
 「それを止めることは出来ないのか?」
 「私がやった事ではないからな、とめることは出来んよ。それよりも早くここから離れた方がいいぞ。巻き添えを食いたくないのならな」
 シュペルターの言葉に偽りは無かった。近くにやってきたエリックとミツキたちがブラスたちの側に駆け寄って、戦艦の存在を知らせた。
62ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:20:30 ID:hniwAP7L0
 「そうだったな…皆の力を俺に貸してくれ…」
 「最初からそのつもりだって」
 「僕達は伝説の戦士ですもの」
 「さっさとやっちまおうぜ!」
 仲間の声に後押しされて、Eブラスは金貨を一枚ずつ装填していった。
 『フレイム・グランド・アクア・ストーム・サンダー・シャイン…エレメンタルパワーチャージ!!』
 装填してエンブレムを回転させると、刀身が光り始めてチャージ音が響き始めた。
 「そんな事をしてもこの戦艦は止められんぞ。お前達の身のためだ、早く逃げればいいものを」
 シュペルターはそんな事を言い放ち、この場から逃げ出した。
 「俺達は逃げたりしない。なぜなら俺達は仲間を、友達を、地球を愛してる人たちを信じてるから…!」
 パワーが十分にチャージされたEブレイダーを振るい、Eブラスは戦艦目がけてエネルギー波を放った。
 「エレメンタル・パワーウエイブ!!」
 エネルギー波は戦艦をその場から吹き飛ばし、はるか成層圏まで飛ばされていった。
 「止めだ!フィニッシュモード!」
 Eブラスはエンブレムをもう一回転させてエネルギーを再チャージした。
 『エレメンタル・バイタルチャージ』
 「スペリオルブレイド!!」
 Eブレイダーから放たれた光の刃は戦艦の動力部に直撃し、宇宙に飛ばされた戦艦を藻屑の変えた。
 「どうだ…、これが俺たちの絆の力だ!!」
 力を使い果たしたのか、Eブラスはその場に倒れこみ、遼の姿に戻った。
 「大丈夫か、遼?」
 大樹は倒れた遼を抱きかかえた。
 「…ちょっとばかり力を入れすぎたかな…?」
 遼は余裕を持ちながら答えた。
 「これでシュペルターの野望は絶たれたのも同じだ。もはやあいつにはあれを作る力も仲間もいなくなったからな」
 「でも分かりませんよ、シュペルターのことですから」
 「とにかくこれで邪神軍の脅威も少しの間は去ったと言うわけだ。後は邪神王の復活に備えればいい」
 ほっとする一同。しかし遼はあの黒い男の正体が気になっていた。
 「あの男…。どこかで見た気がする…」
 さっきミツキたちを助けたあの男…。遼は男のことが頭から離れなかった。
63ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:21:09 ID:hniwAP7L0
 「私の最後の切り札が…!一体誰がこんな事をしたんだ…」
 森の中を敗走するシュペルターは未完成の戦艦を一体誰が動かしたのか考えていた。
 「あの時残っていたのは…パワードライノス!まさかあいつが私を裏切るとは…!」
 「裏切ると思っていたのは聞き捨てならねえな」
 後ろからの誰かの声に、シュペルターは驚いていた。その声の主は、あのパワードライノスだからだ。
 「お前、戦艦の中にいたはずでは…」
 「確かに俺は戦艦の中にいた。だが爆発する寸前に仲間が俺を脱出させてくれたおかげで、こうやって命拾いしたんだ。それにしてもあんたがこんな事を思っていたとは思わなかった。俺はあんたのためを思って戦艦を動かしたんだ。それを裏切りで片付けるとはな…」
 「い、いや、あれは冗談だ、お前のことなど裏切ったなどとは思っていない」
 しかしパワードはシュペルターのことを睨みつけ、こんな事を話した。
 「だがお前はこの俺を裏切ったと思っているはずだ。あんなことをやったのだからな。だが俺は後悔していない。たとえ戦いに敗れても悔いは無い」
 少しずつ近づいていくパワードに、シュペルターは恐怖を感じていた。
 「ひい、近寄るな。これ以上近づいたらお前を倒すぞ」
 「やはりそれが本音か。おれは戦いに敗れたのには後悔していないが、お前の部下になったことには後悔している。お前はエディスよりも嫌な奴だったよ」
 パワードは腰に装備されている銃でシュペルターを撃ちぬいた。
 「ばかな…、こんな事でこの私が…」
 シュペルターはそうつぶやきながら地面に倒れて行った。
 「シュペルターよ、これが俺に出来るせめてもの償いだ。もしあの世で会えるなら少しはましな奴になればいいな…」
 パワードはケガをした身体を引きずりながらこの場を後にした。
 「馬鹿な奴よ、部下にも裏切られるとはな」
 森の影から一部始終を見ていた謎の甲冑の騎士が言った。
 「だがこれで邪魔者は消えたも同然だ。邪神王様を復活させるのはこの自分ではないといけないからな」
 そして騎士はマントを翻してその場を去って行った。
 謎の黒ずくめの男、そして甲冑の騎士…。物語はいよいよ最終局面へと入っていくのだった…。

 第26章終わり
64ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:21:49 ID:hniwAP7L0
【次回予告】
 突如現れた謎の甲冑の騎士。彼の目的は邪神王を復活させるための伝説の宝玉を探す事だった。
ガイレイジャー達はそれを止めようとするのだが、騎士の力に苦戦を強いられてしまう。
しかしそこへあの黒い男が現れた!
 烈空戦騎ガイレイジャー第27章!「現れた第7の勇者!」
 新たなる陰謀が姿を現す…。
65ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:39:54 ID:hniwAP7L0
第26章をお送りしました。
本当は火曜日に出す予定でしたが、都合により今日掲載しました。
本編ではついにシュペルターが最期のときを迎えました。しかも信頼していた部下の手によって
殺されるのは、本人にとっては意外なことでしょう。しかしそれは彼が部下を完全に信頼していない
からであり、最後まで信頼していたパワードライノスを自分が裏切ったと見られたためにおきた最期
でした。
次回からは、最終章である第3部に入ります。26章の最後に姿を見せた最後の幹部、なぞの甲冑の騎士
が新たなる敵となります。そして黒い男の正体も次回明かされることになります。次回もどうぞお楽しみに。

>>46さん
確かに詰め込みすぎかもしれませんね。特に戦騎は少し多かったかもしれません。
次回はもう少し設定やキャラクターを絞り込むようにしたいですね。

>>50から>>54さん
作者が飽きてフェードアウトというのは確かによくあることです。
でも私の場合はきちんと終わらせたいと思いますので、時間がかかっても完結させたいと
思っています。ですので安心して最後までごらんいただければ幸いです。

>>55さん
設定などのまとめは、HPができてから載せようと思います。
ガイレイジャーの苦労話や自己感想なども載せたいと思いますので、もう少しお待ちください。 
66ガイレイジャーを盛り上げる会:2006/11/04(土) 13:32:32 ID:0V1qz1KJ0
第26章を見ました。
シュぺルターの最期が部下によってなされたのは、少し後味は悪かったように思います。
それに対してブラスの新必殺技は、結構かっこよかったです。
次回からは第3部に入りますが、やっぱり無事に完結してほしいものですね。
楽しみに待っています。

第24章で感想を2度書いてしまったことに今頃気づきました。
この場を借りてお詫びしたいと思います。すいませんでした。
67名無しより愛をこめて:2006/11/06(月) 08:58:24 ID:CHK5gVIWO
なんか途中抜けてませんか?
68ガイプロの人:2006/11/06(月) 17:32:10 ID:LerkOXPY0
>>67さん
すいません、
>>61 と>>62の間が抜けていました。
後で改めて掲載しますので、もう少しお待ちください。
盛り上げる会さんもご迷惑をおかけしてすいませんでした。
69ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:07:06 ID:JdITj7PM0
第26章 大いなる野望の果て

 シュペルター軍団に乗っ取られた国防庁を助けるため、ブラスとフォルス、それと飛竜スタッフのエリックは、国防庁の中へ進入した。しかしそこにはミツキたちの姿は見えず、その代わりにここを占領したスパイダーコマンドがブラスたちの前に姿を現した。
 「おい、ミツキさん達をどこへ隠した?」
 「知りたければこのわしを倒すんだな。だがお前達にそれが出来るかな?」
 じりじりと三人の前に近づいてくるコマンド。フォルスとEブラスはエリックを後ろへ非難させてコマンドーに立ち向かって行った。
 「お前を倒せばミツキさん達を解放してくれるんだな?」
 「そんなことを聞いてどうする?しかしそれが出来るとは思えないがな」
 コマンドは口からくもの糸を吐き出し、Eブラスたちに攻撃を仕掛けてきた。
 「あぶねえ!」
 「これでミツキさん達を捕まえたのか…。気を付けろフォルス、そいつに当たったら動けなくなるぞ」
 コマンドの攻撃で手が出せないどころか近づく事も出来ない二人。そんな二人にエリックはアドバイスを送った。
 「あいつの糸は炎で溶かすことが出来るはずだ。Eブラス、烈空の金貨を使うんだ」
 Eブラスは自分の金貨を取り出してカリバーに装填した。
 「これでいいんだな?」
 「ああ、やってくれ」
 Eブラスはカリバーを大きく振りかぶった。すると剣先から炎が出てきた。
 「食らえ、バーニングトルネード!」
 剣先から放たれた炎はまわりにある糸の束を次々と消滅させていった。
 「どうだ、これでお前の糸攻撃は封じられたのも同然だ」
 「ミツキさんの捕らわれている場所に案内してもらおうか」
 しかしコマンドは余裕を見せているのか、居場所を答えなかった。
 「まだわしは倒れていないぞ。聞き出したいのならわしを倒してからだ」
 コマンドは高速移動をしてEブラスたちに攻撃を仕掛けた。
70ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:07:41 ID:JdITj7PM0
「まだ攻撃する力が残ってたのか」
 「でもどうやって動きを止めるんだ?俺たちじゃそんなに高速には移動できないぞ」
 そのときエリックが二人にアドバイスをしてくれた。
 「なまじ目で見るから相手を見つけることができないんだ。心の目で奴の動きを見切るんだ」
 「そうか、動きを見ないで気で場所を把握すればいいんだな」
 Eブラスは全神経を張り巡らせてコマンドの気配を追った。そして…
 「そこか!」
 Eブラスは背後にいるコマンド目がけてカリバーを振り下ろした。その先には隠れたはずのコマンドの胸が切り裂かれていた。
 「…み、見事だ、だがもう遅い。その間にも作戦は進んでいるのだぞ…。この世界に最後を見届けるがよい…」
 切り裂かれたコマンドはそういい残して消えていった。それと同時にコマンドが作り出した空間も跡形も無く消滅した。
 「大丈夫ですか、皆さん」
 エリックはくもの巣に捕らわれていた長官達を助け出した。
 「私達は大丈夫だ。それよりも大変な事になった。ミツキ君たちが邪神兵達の後を追ってどこかへ行ってしまったのだ。早く後を追わないと」
 「でもどこに行ったのか分からないと追いかけようが無いじゃないか」
 「それなら心配ない」
そう言って長官はカード型の発信機をブラスたちに渡した。
 「これでミツキ君たちがどこにいるのかが分かるはずだ。私たちの部隊も後から追いかける。君達は先に行ってくれ」
 「分かりました、それでは私が彼らと一緒に行きます。もしもの事があったらいけないですから」
 エリックはEブラスたちと同行することを長官に伝えた。
 「それでは行こう。もう時間が無い」
 「って言ったって車じゃ遅すぎて話にならないぜ」
 「そんなときに戦騎があるんじゃないか。凱鳳凰ならすぐに到着できるだろ」
 エリックの言葉にEブラスは納得した。
 「そうだな、戦騎なら宇宙でもいけるからな。それじゃ呼び出すからいったん外へ出ようぜ」
 三人は屋外に出て凱鳳凰を呼び出してミツキたちが向かったところへと出発した
71ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:09:13 ID:JdITj7PM0
 一方基地に待機していたはずのパワードライノスは、残っていた仲間とともにあることを計画していた。
 「お前達、こんな所で待っているつもりか?ここは俺たちの手でシュペルターの鼻の穴を開かしてやろう。そうすればシュペルターも認めてくれるだろうからな」
 残っていたドクロ兵とドクロイド数十人は一斉に手を上げて答えた。
 「よし、そうと決まればあの戦艦を使ってガイレイジャーに一泡吹かせてやろう。いいな」
 ドクロ兵達は次々と未完成の戦艦に乗り込んで行った。今シュペルターは基地内にいないため、乗り込むにはそんなに手間はかからなかった。
 「発進!」
 未完成の戦艦は秘密基地から飛び立った。どうやらライノス達はこれを使ってシュペルターの計画を成功させたいと思っているらしい。
 しかしその先には未確認船であるこの戦艦を発見したアメリカの艦隊が集結していた。
 「なるほどな、デモにはちょうどいい相手だな。主砲発射用意!」
 戦艦の主砲がアメリカ艦隊へ向けられた。そして…。
 「撃てー!!」
 主砲が一斉に火を噴き、アメリカ艦隊を蜂の巣にした。次々と沈んでいくアメリカ艦。パワードは高らかに勝利宣言をした。
 「これでガイレイジャー達も終わりだな。次のターゲットにいくぞ!」
 戦艦は空へ飛び立ち、日本の方角へと進んでいくのだった。
72ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:10:27 ID:JdITj7PM0
 「ここみたいだな」
 山のふもとに来た三人は、凱鳳凰から降りてミツキたちを探した。
 「こんな所よく見つけるなあ。これじゃ探すのに一苦労だぜ」
 「大丈夫さ。ミツキさんはこんな事もあろうかと発信機をつけていたんだ」
 エリックは持ってきたパソコンを開いて二人に見せた。
 「この奥に奴らの秘密基地があるみたいだ。ここからは警戒して目的地に行くようにしよう」
 「そうだな、ゆっくり早く行くとしよう」
 「ってどっちだよ」
 そんな漫才をしながら三人は目的地まで歩いて行った。
 深い森を抜けると、ごつごつとした岩肌がある採掘場に出た。
 「ここのはずなんだけど…。人っ子一人いないようだ」
 「本当にここでいいのかよ?もしかして間違ったんじゃないか?」
 「いや、このあたりでいいはずなんだけど…」
 そのとき、岩陰から何者かが現れて、遼たちの周りを取り囲んだ。
 「ようこそブラスにフォルス、我が処刑場へ」
 「シュペルター!ミツキさん達をどこへやった?」
 「さてね、それよりお前達が罠に引っかかったのは計算どおりだったよ」 
 そう言ってシュペルターは懐に入れてある発信機を取り出した。
 「罠か。道理で上手く行き過ぎると思ったぜ」
 「だがこいつを倒さない限りミツキさんたちのいるところが分からないからな。さっさと片付けようぜ」
 遼と疾風は変神するとドクロ兵の集団に向かって行った。
73ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:11:12 ID:JdITj7PM0
 ドクロ兵を片っ端から蹴散らしていくブラスとフォルスは、ついにシュペルターのいる所まで来た。
 「さあ、ミツキさんたちの居場所をはかせてもらうぞ」
 しかしシュペルターは何も話そうとしなかった。
 「あのやろう、俺たちの言ってることを聞こうともしねえ」
 「別の方法で聞いてみるか」
 「その必要は無い」
 二人がシュペルターに居場所を聞き出そうとしたとき、どこからか男の声が聞こえた。
 「誰だ?お前」
 フォルスが男に質問をしてみた。
 「今は語る必要は無い。それよりミツキたちを助けたいのだろう?」
 「そうだ、ミツキさん達の居場所を知ってるのか?」
 男は頷くと、丘の方角を指差した。
 「あれ、ミツキさんじゃないか?」
 「本当だ、どうしてあんなところに…」
 「やつらに捕まっていたところを俺が助けたのだ。だから安心するんだ」
 男はそういうと、その場を去ろうとした。
 「待ってくれ、あんたは俺たちの味方なのか、それとも敵なのか?」
 「そんなことはどうでもいい。それよりもあいつを倒すのが先だ。それにもうすぐここに巨大な戦艦がやってくる。日本を破壊するためにな」
 男はその言葉を残して去って行った。
 「…どういうことだ?巨大戦艦って」
 「とりあえずこいつに聞いたほうが早いな。おい、戦艦ってどういうことだ?何を考えてるんだ?」
 それを聞いていたシュペルターは顔を真っ青にしてこう答えた。
 「どうやら恐れていた事が起きてしまったようだ。まもなくこの一帯は戦艦の攻撃によって破壊される」
 「それを止めることは出来ないのか?」
 「私がやった事ではないからな、とめることは出来んよ。それよりも早くここから離れた方がいいぞ。巻き添えを食いたくないのならな」
 シュペルターの言葉に偽りは無かった。近くにやってきたエリックとミツキたちがブラスたちの側に駆け寄って、戦艦の存在を知らせた。
74ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:12:13 ID:JdITj7PM0
 「恐れていた事が起きたようだな」
 「とにかく何とかして食い止めなければならない。ブラス、エレメンタルに武装して戦艦を破壊する準備をするんだ」
 ミツキがブラスの肩を叩いた。
 「戦騎で倒した方が早いんじゃないか?」
 「戦騎をで攻撃すると奴らに気付かれてしまう。出来るだけ我々がここにいることを知られないようにするんだ」
 「それにこの一帯に戦艦が落ちてしまってはまわりに被害が出てしまう。ここはEブラスのエレメンタルパワーで宇宙に吹き飛ばした方がいい」
 エリックもそのことに賛成だった。
 「よし、だったらやるしかないな」
 ブラスは武装カードを取り出してチェンジャーにスラッシュ、エレメンタルカリバーを召喚した。
 「烈空武装神化!ガイレイジャー・エレメンタルブラス!!」
 武装神化したEブラスは次になにをやるのかをミツキに聞いた。
 「ええと…、どうするんだった?」
 「まずブラスブレイダーを召喚するんだ」
 「…分かった」
 Eブラスはブレイダーを召喚した。
 「それから二つの武器をコンバインして巨大な武器にするんだ」
 「そんな事出来るのか?」
 「カリバーの中央のエンブレムを回転して剣先を開くんだ。そしてそこからブレイダーを差し込むんだ」
 Eブラスはミツキの言うとおりに二つの武器を合体させた。すると二つの武器は一つになり、巨大な剣になった。
 『コンバイン、エレメンタルブレイダー』
 「エレメンタルブレイダー?何かすげえな」
 「次に6つの烈空の金貨をつばの挿入口に装填するんだ。まだ7つそろっていないが、戦艦を宇宙に吹き飛ばすには十分だろう」
 「じゃあみんなの金貨を貸してくれ」
 ミツキたちはEブラスにそれぞれの金貨を渡した。
 「…本当に大丈夫なんだろうな。何か不安になってきた」
 「こんなときに何を言ってるんだ?お前がしっかりしないと地球は大変な事になるんだぞ!」
 大樹がEブラス=遼の後押しするように言い聞かせた。
75ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:13:56 ID:JdITj7PM0
 「そうだったな…皆の力を俺に貸してくれ…」
 「最初からそのつもりだって」
 「僕達は伝説の戦士ですもの」
 「さっさとやっちまおうぜ!」
 仲間の声に後押しされて、Eブラスは金貨を一枚ずつ装填していった。
 『フレイム・グランド・アクア・ストーム・サンダー・シャイン…エレメンタルパワーチャージ!!』
 装填してエンブレムを回転させると、刀身が光り始めてチャージ音が響き始めた。
 「そんな事をしてもこの戦艦は止められんぞ。お前達の身のためだ、早く逃げればいいものを」
 シュペルターはそんな事を言い放ち、この場から逃げ出した。
 「俺達は逃げたりしない。なぜなら俺達は仲間を、友達を、地球を愛してる人たちを信じてるから…!」
 パワーが十分にチャージされたEブレイダーを振るい、Eブラスは戦艦目がけてエネルギー波を放った。
 「エレメンタル・パワーウエイブ!!」
 エネルギー波は戦艦をその場から吹き飛ばし、はるか成層圏まで飛ばされていった。
 「止めだ!フィニッシュモード!」
 Eブラスはエンブレムをもう一回転させてエネルギーを再チャージした。
 『エレメンタル・ミリオンチャージ』
 「スペリオルブレイド!!」
 Eブレイダーから放たれた光の刃は戦艦の動力部に直撃し、宇宙に飛ばされた戦艦を藻屑の変えた。
 「どうだ…、これが俺たちの絆の力だ!!」
 力を使い果たしたのか、Eブラスはその場に倒れこみ、遼の姿に戻った。
 「大丈夫か、遼?」
 大樹は倒れた遼を抱きかかえた。
 「…ちょっとばかり力を入れすぎたかな…?」
 遼は余裕を持ちながら答えた。
 「これでシュペルターの野望は絶たれたのも同じだ。もはやあいつにはあれを作る力も仲間もいなくなったからな」
 「でも分かりませんよ、シュペルターのことですから」
 「とにかくこれで邪神軍の脅威も少しの間は去ったと言うわけだ。後は邪神王の復活に備えればいい」
 ほっとする一同。しかし遼はあの黒い男の正体が気になっていた。
 「あの男…。どこかで見た気がする…」
 さっきミツキたちを助けたあの男…。遼は男のことが頭から離れなかった。
76ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:14:47 ID:JdITj7PM0
 「私の最後の切り札が…!一体誰がこんな事をしたんだ…」
 森の中を敗走するシュペルターは未完成の戦艦を一体誰が動かしたのか考えていた。
 「あの時残っていたのは…パワードライノス!まさかあいつが私を裏切るとは…!」
 「裏切ると思っていたのは聞き捨てならねえな」
 後ろからの誰かの声に、シュペルターは驚いていた。その声の主は、あのパワードライノスだからだ。
 「お前、戦艦の中にいたはずでは…」
 「確かに俺は戦艦の中にいた。だが爆発する寸前に仲間が俺を脱出させてくれたおかげで、こうやって命拾いしたんだ。それにしてもあんたがこんな事を思っていたとは思わなかった。
俺はあんたのためを思って戦艦を動かしたんだ。それを裏切りで片付けるとはな…」
 「い、いや、あれは冗談だ、お前のことなど裏切ったなどとは思っていない」
 しかしパワードはシュペルターのことを睨みつけ、こんな事を話した。
 「だがお前はこの俺を裏切ったと思っているはずだ。あんなことをやったのだからな。だが俺は後悔していない。たとえ戦いに敗れても悔いは無い」
 少しずつ近づいていくパワードに、シュペルターは恐怖を感じていた。
 「ひい、近寄るな。これ以上近づいたらお前を倒すぞ」
 「やはりそれが本音か。おれは戦いに敗れたのには後悔していないが、お前の部下になったことには後悔している。お前はエディスよりも嫌な奴だったよ」
 パワードは腰に装備されている銃でシュペルターを撃ちぬいた。
 「ばかな…、こんな事でこの私が…」
 シュペルターはそうつぶやきながら地面に倒れて行った。
 「シュペルターよ、これが俺に出来るせめてもの償いだ。もしあの世で会えるなら少しはましな奴になればいいな…」
 パワードはケガをした身体を引きずりながらこの場を後にした。
 「馬鹿な奴よ、部下にも裏切られるとはな」
 森の影から一部始終を見ていた謎の甲冑の騎士が言った。
 「だがこれで邪魔者は消えたも同然だ。邪神王様を復活させるのはこの自分ではないといけないからな」
 そして騎士はマントを翻してその場を去って行った。
 謎の黒ずくめの男、そして甲冑の騎士…。物語はいよいよ最終局面へと入っていくのだった…。

第26章終わり
77受け身の 天道:2006/11/09(木) 16:18:13 ID:6hB9Ubn30


pu、pu、PU、、、 ま  頑 張 れ

78ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:18:52 ID:JdITj7PM0
【次回予告】
 突如現れた謎の甲冑の騎士。彼の目的は邪神王を復活させるための伝説の宝玉を探す事だった。
ガイレイジャー達はそれを止めようとするのだが、騎士の力に苦戦を強いられてしまう。
 しかしそこへあの黒い男が現れた!
 烈空戦騎ガイレイジャー第27章!「現れた第7の勇者!」
 新たなる陰謀が姿を現す…。
79名無しより愛をこめて:2006/11/09(木) 16:25:13 ID:UPwda3LFO
自サイト作って連載したら?
ここは小説掲載板じゃないわけだし
80ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:25:24 ID:JdITj7PM0
第26章の改定版をお送りしました。
皆さん、本当にすいませんでした。今回掲載する際にセリフを一部書き直しました。
一度ならず二度もやってしまうなんて、恥ずかしい限りです。これからは気をつけます。
次回から第3部に入りますが、今構成を練り直している最中です。
もしかしたら少し遅れるかもしれませんが、気長にお持ちくだされば幸いです。
それでは、また次回・・・。
81名無しより愛をこめて:2006/11/10(金) 18:26:19 ID:kYPBl3F00
>>79
完結するまではここで連載してもらおうよ。
あと少しで完結するんだし。
次回作は自分のサイトでも小説サイトでも連載すればいいんだし。
82名無しより愛をこめて:2006/11/14(火) 17:48:13 ID:vHEVZwTz0
ガイレイジャー新展開あげ。
第3部も楽しみにしてるよ。
83名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 08:43:32 ID:g11+bH470
2chも変わったなぁ
というか、変わった人しか来てないスレなのか
なんかここだけ空気が異様
84名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 18:43:18 ID:F/mDZujO0
ここ以外も異様な感じだぞ。
85名無しより愛をこめて:2006/11/20(月) 18:01:30 ID:79ijB0ae0
確かにここは異様な感じがする。
ほかにところも同じようなもんだけど。
86名無しより愛をこめて:2006/11/20(月) 18:18:35 ID:py5J+x7b0
仮面ライダーダレダ?もそうだが特撮板でこの手のものが完結したのをみたことない
87ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:14:53 ID:J1ee5rKC0
第27章現れた第7の勇者

 シュペルターの脅威も去り、遼たちは皆川教授の家でパーティーを楽しんでいた。もちろん邪神軍がすべていなくなったわけではないものの、息抜きとしてゆかりと教授が提案したのだった。
 「みんな、よくここまでがんばってくれた。今日は楽しくパーティーを過ごそうじゃないか」
 皆川教授のひと声で盛大なパーティーが始まった。みんなは目の前にあるご馳走にありついたり、歌ったりダンスをしたりして楽しんでいた。しかし遼だけはそんな気分になれないでいた。
 『あの黒い男は一体誰だろう…。もしかしたら俺が知ってる人物かも知れない…』
 「どうした遼、そんな顔して。楽しくないのか?」
 遼の様子がおかしいことに気付いたミツキが、ご馳走を持って近くまで来た。
 「い、いや、なんでもないよミツキさん」
 「君が考えていたのはあの男の事だろう?確かに男は私たちを助けてくれた。だがまだ味方かどうかはまだはっきりしないだろう?正体が分かるまでは深く考えない方がいい」
 「…ミツキさんには全部お見通しと言うわけか。その通りだよ、俺はあの男の事を考えてたんだ。…もしかしたら俺の知ってる人物じゃないか、ってね」
 「なるほど、君のお兄さんが行方不明なのは前に聞いたことがある。君がその兄に再会したということもね。
しかしあの男の正体が君のお兄さんかどうかは私にも分からない。とにかく今は皆と楽しむ時間だろ。今君のカラオケの順番取ってきてあげるから」
 ミツキはそう言ってカラオケボックスの方へ向かっていった。
 『ミツキさんも自分なりに考えてるんだな。くよくよしてる自分が情けないぜ…』
 「おーい、俺にも歌わせてくれよ!」
 今はそんな事を考えるのは後にしよう、遼はパーティーを楽しむためにカラオケを歌う事にした。
88ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:16:02 ID:J1ee5rKC0
 そのころ魔界では命をかけて邪弾の危機から救ったヴェルデルを偲んでセレモニーが開かれていた。
 「私はヴェルデルの事を勇敢な戦士としてたたえたいと思う。我々のために身体を張って救ってくれた勇士を…」
 セレモニーの進行役をエディスが行う中、大ホールは悲しみで包まれていた。
 「我々はこの勇士を永遠に忘れることはないだろう。彼の勇気ある行いを心に刻み込もう」
 そして全員が黙祷を行った。その直後…。
 「黙祷はもういいだろう。こんなことよりまず我々のやる事がやる事はいったい何なのか、考えてみろ」
 突然何者かが数人の部下を連れてセレモニー会場へ入ってきた。
 「何者だ、お前は?」
 「俺様は暗黒魔界騎士、タウジェントだ。これからはこの俺様が指揮を執る」
 「何を勝手な事を。邪神軍はお前だけのものではないぞ」
 タウジェントの突然の宣言に、エディスは異議を唱えた。
 「これは邪神王さまの直属の部下である俺様からの命令である。怪我したくないならおとなしくしておくんだな」
 邪神王の命令では、エディスも退かざる終えなかった。
 「邪神王さまはまもなく復活する。しかしあと少しだけ復活のためのエネルギーが足りぬ。
そこでお前達は俺様とともに人間が大勢集るところへエネルギーを集めに行くのだ」
 「そ、そんな勝手な事を…。計画もなしでどうやって集めに行くと言うのだ?」
 「ちゃんと計画は考えてある。手っ取り早くエネルギーを集める方法がな」
 タウジェントは部下とともに格納庫にへ移動し、そこからドクロ兵たちに命令を行った。
 「これからある場所へ行き、そこでエネルギーを集めるのだ。負のエネルギーを集めるには強大な力を見せ付ければいいからな」
 『何が計画を立てている、だ。むちゃくちゃではないか』
 エディスはタウジェントの考えに心の中では不満に思っていた。
89ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:17:03 ID:J1ee5rKC0
 次の日。エリックに呼ばれた遼たちは、村田製鉄所で新たな量産型戦騎の説明を受けていた。
 「前回の戦闘に出撃できなかった試作戦騎が完成したんだ。この2種類がそうだ」
 奥の整備所には、2機の見慣れないマシンが整備をしていた。
 「これが新しい戦騎か…。で、名前はなんていうんです?」
 「手前が大鷹、奥が百虎だ。それぞれ飛竜のデータを基にして作られたサポート戦騎さ」
 「大鷲、百虎か…。これっていつ発進できるんです?」
 「まだ整備中だから今すぐには無理だ。最低でも二日はかかると思う」
 無理もない、今この二機はまだテスト中なのだ。遼たちは整備中の二機を横目で見ながら整備所を後にした。
 製作所の休憩室に集った遼たちは、製作所の人たちとともに今後の行動について話し合うことにした。
 「今後、ますます戦いが激しくなるのは目に見えている。もちろん国防庁側でも対策の方法を決めているが、私たちのほうでもこれから何をしなければならないのかを考えていこうと思う」
 「とはいってもあの事件以降あっちの動きは殆どないようなもんだぜ。下手に動くとあいつ等の思う壺じゃないのか?」
 遼の意見に、ミツキはこんな答えを提案してきた。
 「確かに動きがないのは私から見てもおかしいとは思う。だが邪神軍がいつ攻めてくるか分からない今、警戒はしたほうがいいと思う。もしかしたら今は戦力を増強しているのかもしれないからな」
 「だったら俺たちが魔界へ攻め入った方がいいんじゃないか?そうすれば早く決着は受けるはずだし」
 「魔界に行くとしてもいく方法がない。それに地上を留守にしてしまったらその隙に攻め入られてしまう可能性もある。出来れば私達は地上で邪神軍の戦力を弱めてからこちらから攻めたほうがいいと思う」
 
90ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:18:07 ID:J1ee5rKC0
 「とはいってもこのままじゃ俺たちのほうがやられちまう。やっぱり俺たちのほうから攻めないと」
 「待て遼、ここはミツキさんの言うとおりだ。あいつらの戦力を弱めてからでも遅くはない。ここは邪神軍が攻めてくるまでガマンするんだ」
 しかし遼はそんな言葉は聞かなかった。
 「そんな事言ったってこっちから攻めないと攻撃されちまうだろう?だったらやるしか…」
 「いい加減にしろ!」
 大樹はつい遼の顔を殴ってしまった。
 「…見損なったぜ大樹、こうなったら俺一人でもあいつ等と戦ってやる!」
 そういい残して遼は出て行ってしまった。
 「おい待て、遼!」
 「ほうっておけ」
 負おうとする大樹をミツキが止めた。
 「ミツキさん!放してください」
 「今はこのまま放っておいた方が彼のためだ。それよりもこれからどうすればいいのかを話し合うのが先だ。遼は必ず戻ってくる。それまで待っているんだ」
 「…はい」
 大樹は元の席へもどって行った。
 『本当にこれでいいんだろうか…。あいつが何かやらかさなければいいんだが…』
 心の中では大樹は遼のことが心配でならなかった。しかしミツキがさっき行った言葉を信じておとなしくする事にした。
91ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:19:24 ID:J1ee5rKC0
 「ったく、どうして俺が殴られなくちゃいけなかったんだ。こっちから攻めに行ったほうが有利なのに…」
 鉄工所から出て行った遼は、文句を言いながら街中を歩いて行った。
 「しょうがない、あのコロッケ食べてから何をするか考えよう」
 遼がコロッケ屋に行こうとしたそのとき、怪しい一団が道具を持って歩いているのを発見した。
 「あれって…もしかして…」
 遼は一団の後をつけてみた。
 一団が付いた場所は大きな公園の広場だった。そこで何かを作っているみたいだった。
 「何だ?公園でライブでもやるつもりか?」
 どう見てもこれはライブステージにしか見えない。そう思った遼は近くに集っている人ゴミにまぎれて様子を見ることにした。
 数分後、どこからかバンドのメンバーらしき人たちがやってきて、演奏の準備を始めた。 
 「あの連中、本気でライブをするつもりだぞ。いいのかよ」
 ここに来る人たちの数もかなり集ってきて、ついには広場の殆どが人ごみで埋まってしまった。それを見計らって、バンドのメンバーが演奏を始めた。
 ライブは休む暇もなく一時間続けられた。そして演奏が終わると、バンドのメンバー達が手を振って観客に惜しみないエールを送った。
 「なんだ、ただの路上ライブか」
 遼はそっと観客の人ごみから外に出ていった。
 「あんなので感動できるのかね。俺にはさっぱりわかんねえや」
 遼がライブ会場から離れようとしたそのとき、観客達の様子がおかしい事に気が付いた。観客の身体からエネルギーみたいなものが吸い取られているようなのだ。
おそらく観客達はそれが疲れていると勘違いしてライブを見続けているのだろう。このままここにいると観客達は倒れてしまうかもしれないのだ。
 「これはもしかして、邪神軍の仕業か?よし、こうなったら皆を呼んで…」
 遼はチェンジャーを使ってミツキ達を呼ぼうとした。しかしなぜかそれを止めてしまった。
 『もし皆を呼んだら俺の考えが否定されるかもしれない。ここは俺だけであいつ等を倒した方が認めてくれるかも知れないじゃないか』
 遼は連絡をするのを止めて、変神して一人で立ち向かっていった。
92ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:20:49 ID:J1ee5rKC0
 「待て!お前等何してるんだ?」
 ブラスがいきなりライブ会場に現れたため、観客は驚きを隠せないでいた。
 「一体何なんです、あなたは」
 「ふざけるな!お前らのやってる事はここにいるみんなにとっては悪いことなんだ!だからさっさとここから離れてくれ!!」
 ブラスが必死に追い出そうとするが、彼らは自分たちが悪いことをしていないという感じで淡々と答えた。
 「あなたが何をやりたいのかは僕たちには分かりませんが、ライブの邪魔をしているのは事実です。ですから早くここから立ち去ってください」
 バンドのメンバー達に言われたブラスは、少し考えてしまった。
 『思い過ごしだと言うのか、でもどう見てもあいつらが観客の生気を取ってるように見えるんだ…』
 そのとき、観客のおばあさんがめまいがしたかと思うと、突然倒れてしまい、会場は大騒ぎになってしまった。
 「どうしたんですか、おばあさん」
 メンバーが声をかけると、他の観客も気分が悪くなったりする人が少しずつ増えていった。
 「やっぱりお前らのせいでこんな事になったんじゃねえか!」
 それを見ていたメンバー達はとたんに表情を変えて、ブラスのほうを見て睨み返した。
 「ばれちゃしょうがないな。その通りさ、僕達はライブを利用して人間達の生気を吸い取っていたのさ。邪神王さまの復活のいけにえとしてね」
 そしてメンバー四人の姿が次第にドクロイドに変わっていったのだ。
 「とりあえずこれだけあれば邪神王さまの復活の足しにはなるだろう。あとはお前らを倒せばタウジェント様もきっとお喜びになるだろう」
 「そんな事はさせねえ!お前らの相手なんかこの俺で十分だ」
 ブラスはEカリバー召喚用のカードを取り出して、チェンジャーにスラッシュした。
 「いでよ、エレメンタルカリバー!」
 Eカリバーを手にしたブラスはエンブレムのスイッチを回しながら武装しようとした。
 「烈空武装神化!!」
 しかしなぜか武装できなかった。
 「どうしたんだ、これじゃあEブラスに武装できないじゃねえか」
 ブラスはもう一度武装しようとしたが、結果は同じだった。
93ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:23:08 ID:J1ee5rKC0
 「どうして武装できないんだ?」
 その隙にバンドドクロイド達は、ブラスに攻撃を仕掛けてきた。吹き飛ばされたブラスはセットの壁にぶつかり、気を失ってしまった。
 「まったく人騒がせな奴だよ、ついでだから二度と邪魔できないようにしてやろうか?」
 バンド四人はブラスを取り囲んで一斉攻撃を浴びせた。
 「これで邪魔者の一人は消えたな。あとは他の奴も順に倒しておくか」
 そのとき、何者かがバンドドクロイドたちを攻撃してきた。
 「だれだ、僕たちの邪魔をするのは?」
 そこには謎の男が立ちはだかっていた。
 「お前達の邪魔はさせん」
 「おっさんよ、邪魔だからどいてくれない?これから用があるのでね」
 しかし男は何も答えようとしなかった。
 「おっさんがそのつもりなら、こちらにも考えがある。さっさと通らせてもらうぞ!」
 バンドたちは男に一斉に襲いかかった。
 「仕方ない、お前達を倒す!烈帝変神!!」
 男は懐から変神用のコマンダーを取り出し、カードを素早くスラッシュした。男は光につつまれ、その衝撃波でバンドたちを吹き飛ばした。
 「…漆黒の聖騎士、シャドウレイジャー・クレスト!!」
 男が変神した姿は、ガイレイジャーに似ていた。
94ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:24:35 ID:J1ee5rKC0
「お、お前は、ガイレイジャーか?」
 「だとしたらどうなんだ?お前達、この俺が怖いのか?」
 「そ、そんな事―――!!」
 バンドドクロイド達はスクラムを組んで、巨大なドクロイドに合体した。そしてクレストに襲いかかっていった。
 「やはり怖いんだな。せめてこの俺が苦しまないように倒してやる」
 クレストはカードを取り出し、コマンダーにスラッシュした。
 『凱王剣、招来!』
 コマンダーのコール音で空が割れて、そこから一振りの剣がクレストの手に降りてきた。
 「コマンド・セット!」
 クレストは凱王剣の持ち手にコマンダーを差込み、フィニッシュカードをスラッシュした。
 『フィニッシュモード』
 そして剣を一直線に振り下ろした。
 「覇王龍神斬!!」
 剣から衝撃波が発生し、それはまるで光の竜のようになって巨大ドクロイドを一刀両断した。
 「闇の中で安らかに眠れ…」
 クレストは消滅していくドクロイドに捨て台詞を言い残した。
95ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:25:45 ID:J1ee5rKC0
 「…ここはいったい!?」
 遼が気が付いたのは前の戦闘からしばらくたってからだった。
 「気が付いたか。お前は一時間ほど気を失っていたんだ」
 近くにはさっきの男が遼の看病していた。
 「…あんたが俺を助けたのか?」
 「そうだ。それにしてもさっきの戦い方はなんだ?そんなことで最強とは聞いて呆れるな…」
 それを聞いた遼は起き上がって男の襟首をつかみかかった。
 「さっきのセリフ、取り消してもらおうか?それにあんたは一体何者なんだ?答えろ!」
 しかし男は答えようとはしなかった。
 「…助けてくれたのは感謝している。でもその恩人が話を聞いてくれないんじゃその気も失せるぜ…!」
 「…お前は弱い。だからさっきEカリバーはお前に答えようとしなかったのだ」
 男の言葉を聞いて、遼はさっきの戦闘でEブラスに武装できなかった事を思い出した。
 「一体どういうことなんだ?それって俺の力が足りなかったから武装できなかったということなのか?」
 「そういうことになるな。今のお前には心の迷いがある。それがあるからお前は武装できなかったのだ。お前はまだ身体も心も戦士としては弱いのだ」
 遼は愕然とした。自分は強いと思っていたのが、本当はまるで弱いということに気が付いてしまったのだから。
 「…俺はこれからどうしたらいいんだ?こんなに弱いんじゃ皆に申し訳が立たない…」
 「そのために俺が来たのだ。お前は自分が思っているより強くなれる。そのためにはまず自分の弱さを克服しなければならない。出来るな?」
 男は遼に手を差し伸べた。
 「…あんたが何者かは知らないが、そういうなら付き合ってやるよ」
 遼はそれに答えるように手を差し出した。そしてお互い手を握りしめた。
 
 第27章終わり
96ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:26:42 ID:J1ee5rKC0
【次回予告】
 謎の男の導きにより、小さな村へと案内された遼。そこには伝説の竜がいるという言い伝えがあった。
クレストは遼を試すため、竜が眠っている谷へと向かわせる。果たして遼は竜を目覚めさせることが出来るのか?
 烈空戦騎ガイレイジャー第28章!「よみがえれ、伝説の竜王!」
 「俺は俺を超えてみせる!!」 
97ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:36:33 ID:J1ee5rKC0
ガイレイジャー第27章をお送りしました。
今回から第3部に突入しました。
残りあと12話、何とかしてこの物語を完結させたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。
さて、今回から登場したキャラが二人います。一人は邪神軍幹部タウジェント、
そしてもう一人が7人目のガイレイジャーであるシャドウレイジャークレストです。
この二人はクライマックスにつながる重要な役割を持っています。一体どのような役割なのか?それは後々わかると思います。
次回はクレストが遼に、ある村に伝承といい伝えられている竜を目覚めさせるためにある試練を出します。
それはいったい何なのかは、見てのお楽しみです。
それではまた次回お会いしましょう。
98ガイレイジャーを盛り上げる会:2006/11/22(水) 18:19:56 ID:crLoPx/E0
第27章見ました。
今回から第3部になって、盛り上がりを見せていますね。
新キャラが敵側と味方側、それぞれ2名増えて物語を盛り上げているようです。
次回は遼の試練の回なので、楽しみです。
連載のほうは大変みたいですけど、がんばってください。

99名無しより愛をこめて:2006/11/22(水) 21:05:08 ID:An92UfuV0
盛り上げる会が必ず日が変わってから書き込んでるのが笑える
100名無しより愛をこめて:2006/11/23(木) 08:53:44 ID:krZdywTB0
ガイレイジャー あらすじ

世界征服を企む悪の組織に敢然と立ち向かうガイレイジャー達。
卑劣な敵に苦闘を強いられるも彼らの勇気が未来を切り開く!
7人の戦士が集う時!魔を退ける強力な武装神の力が発現する!
その力をもって、ガイレイジャー達は遂に邪悪を倒すのだった。

・・・絵がないのがなぁ(-_-;)。
101名無しより愛をこめて:2006/11/24(金) 20:11:25 ID:iI5v/nCU0
>>100
絵はほしいね。
近いうちにHPができるそうだから、
そこでイラストが載るのを期待したい。
102名無しより愛をこめて:2006/11/25(土) 16:44:41 ID:84fsseIu0
来年は東映しかヒーローが出ないかもしれない。
そのためにもオリジナルヒーローを盛り上げていこうぜ。
103名無しより愛をこめて:2006/11/25(土) 16:49:02 ID:74pCu8jNO
ここ同じ日に違うIDの書き込みがほとんどないね
104名無しより愛をこめて:2006/11/25(土) 17:06:09 ID:84fsseIu0
そういえばそうだね。
みんな暇じゃないのかな?
105名無しより愛をこめて:2006/11/25(土) 17:22:51 ID:89g7nJDM0
ひまじゃないかも
106名無しより愛をこめて:2006/11/25(土) 19:12:31 ID:VJL47Q2P0
いや、暇だから書き込みたくないかもしれんな。
107名無しより愛をこめて:2006/11/26(日) 17:22:40 ID:LG4GdEZB0
ガイレイジャーも残り12話か・・・。
先が見えんな、この展開だと。
108名無しより愛をこめて:2006/11/26(日) 20:32:15 ID:RLiA1PgM0
なんかこの1〜2回はリュウケンド―っぽい。
109名無しより愛をこめて:2006/11/27(月) 18:56:02 ID:EM/SVDwb0
そうか?
そんな感じしないけどなあ。
110名無しより愛をこめて:2006/11/28(火) 17:43:14 ID:h4yUpZH20
>>108
部分的にかな。
展開的に似てるというのもあるけど。
111名無しより愛をこめて:2006/11/29(水) 18:29:09 ID:Dj6ZeHzs0
今回なんかセレモニーやっただろ。
それで似てるっていわれたのかも。
112名無しより愛をこめて:2006/12/02(土) 16:07:31 ID:3SibeGIE0
最近掲載スピードが落ちた気がする。
113名無しより愛をこめて:2006/12/02(土) 19:12:29 ID:cno7l8g/0
>>112
そうだな。作者も忙しいんだろうね。
114ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:04:03 ID:q/xLDJzR0
第27章竜の住む山

 「おかしい、夜になっても帰って来ないとは」
 午後七時を回っても、遼は家に帰ってきていないため、大樹たちは天空寺のガレージに集合していた。
 「もしかしたら、捕らわれてるのかも…!」
 「いや、あいつの事だからラーメン屋をはしごしてるに違いないぜ…!」
 一同が様々な予想を言い合っている傍ら、ミツキと宗一郎は遼の帰宅をただ待っていた。
 「おい、そんなところで何やってるんだ?俺たちがあいつの事を心配してると言うのに…」
 待っている二人の姿を見て、疾風が話しかけてきた。
 「大丈夫さ、あいつは必ずここへ帰ってくる」
 「そうだ、だからそんなに慌てなくても良いんだ」
 「で、でも、心配じゃないのか?いつまでたっても帰ってこないのにどうしてこんな態度になれるんだ?」
 宗一郎ははやての方を見て、こんな事を話した。
 「自分の子を心配しない親がいるか?わしはあいつの事を信じているからこうして待っているんだ」
 「遼は必ず帰ってくる。お前達も心配する事ないんだぞ」
 意気投合しているのか、二人は心配するなと言わんばかりの顔で、疾風を見つめた。
 「…わかった、わかりましたよ。俺達はここであいつの帰りを待ってればいいんですね?」
 疾風はなんとなく納得いかないような感じで外に出て行った。
 「本当にいいんですか?あんなこと言って…」
 疾風と入れ違いに、大樹がこの場所にやってきた。
 「いいんだ、あいつのことだ、用が終わったらすぐに帰ってくるさ。その代わり、明日はお前達にも配達を手伝ってもらうぞ」
 しょうがないな、という顔をして大樹は頷いた。
115ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:05:08 ID:q/xLDJzR0
 「おい、どこまで歩くんだよ」
 仲間が心配している頃、遼は謎の黒いマントの男に連れられて森の中を歩いていた。
 「もう少しだ。この森を抜ければ目的地に着くはずだ」
 「っていったって、もう2時間以上歩いてるぜ。本当にこんな所に村なんてあるのかよ」
 いくら歩いても目的地に着かないため、遼の苛立ちはピークに差し掛かっていた。
 「文句を言ってる暇があったらさっさと歩くんだな。お前にはこれからがんばってもらわなければならないからな」
 仕方なく男の後に付いていく遼。歩いていくうちに遼は肝心な事を忘れている事に気付いた。
 「そういえばあんたの名前聞いてなかったな」
 「俺の名はクレスト。みんなはそう呼んでいる」
 「クレストか…。どうして俺の名前を知ってたんだ?」
 「お前たちのことは知っているつもりだ。何せこれからともに戦う仲間だからな」
 クレストはそう言うと先に行ってしまった。
 「おい、どういうことなんだよ?仲間って一体何なんだ?」
 必死に後を追っていくと、森を抜けて広い場所に飛び出した。
 「…こんな所に人が住んでいるのかよ…」
 そこにはまばらながら家が数件、この場所に建っていた。
 「ここが目的地のふもとにある村だ。そこの山に俺たちが探している物が眠っている」
 クレストは村のすぐ脇にある高そうな山を指差した。
 「じょ、冗談だろ…。あんな高い山に登れと言うのかよ?」
 「今日はこの村で休んで、明日あの山に登る事にしよう。付いて来い」
 クレストの後を突いていく遼。そこには他の家より大きい家が建っていた。
 「待っていたよ、さあ、こちらにお入りなさい」
 二人を出迎えてくれたのは、少し腰が曲がっているおじいさんだった。
 「すいません、お世話になります」
 中に入ると、そこには部屋が6つほどあり、そこで旅人を休むようになっていた。どうやらここは旅館のようだ。
 「そうだ、お金を払うんだったな」
 遼がポケットから財布を出そうとすると、おじいさんが首を横に振った。
「いや、いいんですよ。その代わりあなたに頼んでもらいたい事があります」
 そういうとおじいさんは隣の部屋に二人を案内した。
116ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:06:28 ID:q/xLDJzR0
 「うわ〜、この人たち外からのお客さん?」
 部屋の中には女の子が一人、遼たちを待ち構えるように立っていた。
 「悠里、お客さんに失礼だぞ」
 おじいさんの忠告を聞かずに、悠里は遼の周りをじろじろ見ながらまわっていた。
 「ねぇおじいちゃん、このお兄ちゃん気に入っちゃった。しばらくの間遊んでいい?」
 おじいさんはゆっくり頷いた。
 「もしかして頼みたい事って、これの事?」
 「少しの間この子の遊び相手になっていただきたいのです。この村には子供が少なく、遊び相手もそれほどいない有様です。
この子も友達がいないので退屈しているんですよ」
 悠里を見ながら遼は納得した。
 「分かりました。そういうことならしばらく遊び相手になりますよ」
 すると悠里は手を上げて喜んだ。
 「やったー!じゃあお兄ちゃん、外で遊ぼう」
 「ちょ、ちょっと待てよ。そんなに引っ張らなくても…」
 悠里に引っ張られながら遼は外へ連れられてしまった。
 「はっはっはっ、遠くに行くんじゃないぞー」
 おじいさんは手を振って二人を見送った。その後、おじいさんはクレストの方を見てここに来た理由を問いただした。
 「ところでお前さん、あの青年を連れてきたのには理由があるんじゃろ?こんな辺ぴな場所に来るのは、物好きかあの山に用がある人だけじゃ」
 「じつは…あの山にいるといわれている竜を目覚めさせたいのです」
 それを聞いたおじいさんは顔色を変えた。
 「ば、馬鹿なことを言うな!お前はあの竜を目覚めさせてどうするつもりじゃ?」
 「あの竜は古代天界人が残した遺産です。邪神軍の攻撃を防ぐためにもあの竜の力が必要なんです。それに…」
 「あの青年を試したいんじゃろ?お前さんの顔に書かれてあるわい」
 おじいさんはクレストに顔をじっと見た。
 「とにかくあの山に行くのは止めたほうがいい。いくらお前さんでも竜を扱うのは難しいだろうて」
 スッと立ったおじいさんは、外へ出ようとした。
 「どこへ行くんです?」
 「これからお風呂の準備をしなければいけないんでな。ちょうどいい、お前さんにも薪割りを手伝ってほしいんだが、いいかの?」
 「は、はい…」
 やれやれ、という顔をしながらクレストは薪割りの手伝いをすることになった。
117ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:07:32 ID:q/xLDJzR0
 その日の夜、お風呂に入ってさっぱりした遼と悠里はおじいさんと夕食をとる事になった。
 「おおっ、結構豪華じゃないか?」
 「今日は特別だからね。お兄ちゃんも早く座って食べよう」
 遼は空いている席に座った。しかし遼はそこにクレストがいないことに気付いた。
 「あの、クレストはどこに行ったんですか?」
 「あの人ならさっき出かけたよ。下調べすると言ってね」
 「…下調べ?ああ、明日行くところの道を調べてるんだな。でもどうして今頃なんだ?」
 不審に思いながらも遼はテーブルにあるおかずを取り始めた。
 「どう、おいしい?」
 「ん、この煮物なんて良く味がしみこんでておいしいよ」
 「とにかくあの山に行くのなら気を付けていく事だな。山に行くにはふもとの森を抜けなければいけない。
そこは険しいから山にたどり着くまでは相当な時間がかかるはずだからな」
 おじいさんは遼に忠告をした。
 夕食を食べ終わり、自分が泊まる部屋に戻ってきた遼は、そこにクレストがいるのに気付いた。
 「お前、いつの間にか選ってきたんだ?」
 「ついさっきだ。明日山に登るルートを探していたんだ」
 「それでどうだった?どこか行ける通路があったか?」
 「本来山へ行くはずの道路ががけ崩れで通行止めになっていた。山に行くには別の道から行かなければいけない」
 「そうか…」
 「あの道が使えないとなると、明日の朝早くここを出ないと間に合わなくなる。今日は早く寝て明日に備えるんだ」
 遼たちは明日に備えて寝る事にした。
118ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:08:45 ID:q/xLDJzR0
 次の日、夜が明ける少し前に遼たちは旅館から出る事になった。
 「まだ誰も起きてないみたいだな」
 「ちょうどいい、これなら心配しないでここを出る事が出来る。さあ、早く出発しよう」
 二人が外に出たとき、誰かが玄関の外に待ち構えていた。
 「お兄ちゃんたち、あの山に登るんでしょ?だったら悠里が近道を教えてあげる」
 待ち構えていたのは悠里だった。彼女は遼たちに山へ行く近道を教えようとしているのだ。
 「悠里ちゃん、俺たちはこれから危険なところに行くんだ。だから悠里ちゃんを連れて行くわけにはいかないよ」
 「悠里はお兄ちゃんたちの力になりたいの。だからお願い、一緒に連れてって」
 遼は困っていた。これからいくところはとても危険な場所なので、悠里を一緒に連れて行きたくないのだ。
しかしそんな遼を尻目に、クレストはこんな事を言った。
 「そうか、じゃあ近くまで案内してもらおうか。いいだろう、遼」
 クレストの意外な言葉に、遼は少し驚いていた。
 「あ、ああ。その代わり途中までだぞ。危ないからな」
 遼の言葉に悠里の表情が明るくなった。
 「ありがとう、んじゃ、案内するから付いてきて」
 悠里の後を二人は付いていく事にした。
 『それにしてもさっきのクレストの言葉…、どこかで聞いた気が…』
 疑問を抱きながら遼は山へと向かうのだった。
119ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:09:46 ID:q/xLDJzR0
 悠里に案内され竜のいる山へ続く道を登っていく一行。森が途切れた場所に出ると、一行はひとまず休むことにした。
 「結構きつかったなぁ。悠里ちゃんはよくこんな所知ってたね」
 「この近くで遊んだりするからここの場所はよく知ってるの。だから竜がいる場所だって知ってるよ」
 それを聞いた遼は、かなり驚いた表情になった。
 「りゅ、竜のいる場所まで行ったことあるのか?それで悠里ちゃん、大丈夫だったのか?」
 「うん、別に暴れたりしなかったよ。それどころか優しくしてくれたし」
 悠里の意外な言葉に、遼は驚きを隠せずにいた。
 「一体どういうことなんだ?あんたの言ってた事とこの子の言ってる事が
全然違うように聞こえるんだが。教えてくれよ」
 遼の質問に、クレストは淡々と答えた。
 「竜は人の心を見ることができると言われている。おそらく彼女は竜にとっては友達と見ているのだろう」
 「じゃあ、あのおじいさんの言葉は…?」
 「古代からこの村にとって山の竜は恐れられている存在だからそんな事を言ったのだろう。だがこの子にはそう見えなかった。
竜は信じる者のみ心を開く事の出来る存在なのだ」
 それを聞いた遼は、改めて決意を固める事にした。
 「それなら俺も竜に認められるようにならないといけないな。でもそうすればいいんだ?」
 「それは自分で確かめるしかない。竜と逢う事でお前は戦士としてだけでなく、人間としても大きく成長する可能性を持っているのだ」
 「そうか。だったら早く行こうぜ。悠里ちゃんは家に帰って俺たちの帰りを待っていてくれ」
 しかし悠里は帰ろうとしなかった。
 「悠里も一緒に連れてって。もしかしたらお兄ちゃんの手助けになるかも知れないじゃない」
 「でもなぁ…」
 「おねがい!どうしても行かなくちゃいけない気がするの。だから連れてって!」
 悠里のおねがいに遼は観念した。
 「分かったよ。ただし危なくなったら安全な所まで逃げるんだよ」
 「うん!」
 そんな訳で悠里を連れて一行は山の洞穴に入ることにしたのだった。
120ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:10:42 ID:q/xLDJzR0
 「うわ…いかにも竜がいるって感じだよな…」
 「このあたりは切り立ったところが多いみたいだから気を付けていこう。足元には注意するんだぞ」
 洞穴の中は外よりも寒く感じ、しかも暗く足元が見えにくい場所だった。
 「それにしてもどうやって悠里ちゃんはこんな所にいけたんだ?もっと安全なところがあればよかったのにな」
 「悠里が行く場所は狭いからお兄ちゃんたちには無理なの。だからここの道を行くしかないの」
 一行は洞穴を抜け、広いところへと出た。
 「こんな所にいるのか、竜が」
 遼があたりを見回しているときに、クレストが奥の方を指差した。
 「見ろ、あそこに竜が眠っている」
 そこには一匹の巨大な竜が丸まって眠っていた。
 「お前はこの竜と心を通わなければならない。さあ、竜のうろこに手を触れてみるんだ」
 遼は竜のうろこに手を触れた。その瞬間、遼の意識は其の場から遠のいて行った。
 「お兄ちゃん、どうしたの?」
 「黙ってみてるんだ。これから彼の試練が始まるからね」
 二人は竜の意識に入った遼を見守るしかなかった。
121ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:12:26 ID:q/xLDJzR0
 「…ここはどこだ?俺は一体どこに…」
 霧の中、遼は周りを見回しながら歩いていた。
 「こんな霧じゃ何も見えやしない。何なんだよ、この霧は…」
 『それは今のお前の心が実体化したものだ』
 霧の中から何者かの声が聞こえてきた。
 「この霧が今の俺の心だって?一体どういうことだ?」
 『この霧は今のお前の心理状況を表している。この霧が晴れない限りお前はここから出られないと思え』
 遼は状況が飲み込めなかった。何せこの霧が自分の心理状態だというのだから。仕方ないので遼は霧の中を歩いて行った。
 「俺の心の中のようなものなのかな?とにかく出口を探さない事には始まらないからな」
 遼は霧の中を当てもなく歩いていくと、霧の先に誰かが立っているのを見つけた。
 「誰だ、そこにいるのは?邪神軍か?」
 その人物はやがて遼の方に歩いていき、手前で立ち止まった。
 「よう、俺」
 その姿はブラスそのものだった。ただ一つだけ違うところがあった。それは、全身が黒く染まっていたのだ。
 「いったいどういうことなんだ?俺が二人いるなんて」
 『それはお前の闇の心が実体化したものだ。お前はおまえ自身と戦わなければいけないのだ』
 竜の言葉に、遼は半信半疑だった。
 「…とにかくこいつを倒せばいいんだな。こちらも変神して戦うとするか」
 遼はブラスに変神すると、ダークブラスに立ち向かって行った。
122ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:13:33 ID:q/xLDJzR0
 一方遼の帰りを待っているはずのミツキたちは、街で暴れているドクロイドを止めるために戦っていた。
 「いきなり現れるなんておかしいんじゃないか?」
 「とにかく早いうちに奴らを止めるのが先だ。何とか奴らを分散して攻撃しよう」
 しかしドクロイドのチームワークは堅く、バラバラにしようとしてもなかなか離れようともしなかった。
 「こいつらまるで分身してるような感じだぜ」
 「いや、本当に分身してるのかもしれない。おそらくあのドクロイドは細胞分裂できるのだろう」
 そう言っているうちに、ジェネシスたちは次第に追い詰められていった。
 「しまった、奴らの狙いは私たちをこの場所に追い詰める事だったんだ」
 「早く脱出しないとやばいんじゃないか?」
 しかしドクロイドたちの攻撃は激しく、この場所から脱出しようにも隙が見当たらなかった。
 「ふん、ガイレイジャーもたいした事なかったな。タウジェント様、指定の場所に誘い出しました」
 ドクロイドの言葉に反応して、タウジェントが姿を表した。
 「ご苦労だったぞガルシニア。お前は下がってよい」
 ガルシニアと呼ばれたドクロイドは、タウジェントの後ろに下がって行った。
 「さて、お前らをどうするかだが、邪神王様のいけにえにでもするか、それともじわじわと苦痛を味あわせるか…」
 少しずつ近づいていくタウジェント。ジェネシスたちはこの隙にこの場所から脱出しようとした。だがそれは不可能だった。
 「だめだ、この場所は結界が張られている」
 「こんな場所に誘い込むから何か罠でも仕掛けられていると思ったが…、こんなものを仕掛けていたとは」
 悔しがるジェネシスたち。それを見てタウジェントは誇らしげに勝利宣言をした。
 「どうやら特製結界には手も足も出せないようだな。後はEブラスさえ捕らえればお前らも終わりだな」
 タウジェントは剣を引き抜き、結界に向かってエネルギーを放射した。すると結界の周りが檻状になりジェネシス達ごと別の場所へと移動させた。
 「これで邪神王様の復活を邪魔をするものはブラスだけになった。後はブラスをおびき寄せるだけだ」
 そういい残しタウジェントはその場を去って行った。
123ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:14:35 ID:q/xLDJzR0
 そのころ仲間が捕らわれたことを知らないブラスは、自分の分身と戦っていた。
 「こいつ、俺の影のくせに強いぜ!」
 『当たり前だ、この影はお前そのものだからな。やはりお前は一人では何も出来ないのだな』
 ブラスは無言で立ち上がり、再度ダークブラスに立ち向かって行った。
 『まだ立ち上がることが出来るのか。だがそれだけでは影には勝てんぞ』
 竜の言葉が響いた。果そたしてブラスは影との勝負に勝ち、心の迷いを消し去る事が出来るのか?
そして囚われの身になってしまったジェネシスたちの運命は…!

第27章終わり

【次回予告】
 自分の影に苦戦するブラス=遼は、戦いの中で大切な事を思い出す。
自分の弱さを克服した遼は、竜を駆り捕らわれたミツキ達を助け出す事を決意する。
しかしタウジェントの猛攻の前に苦戦を強いられてしまう。
果たして遼は仲間を救う事が出来るのか?
 烈空戦騎ガイレイジャー第28章!「勇気と友情」
 「諦めるのはまだ早いぞ遼!」
124ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:24:22 ID:q/xLDJzR0
ガイレイジャー第27章をお送りしました。
今回は遼がクレストに山にいるといわれている竜に会い、自分を克服するという話です。
果たして遼は自分に打ち克つことができるのでしょうか・・・?
そして今回からタウジェントが本格的に動き出しました。彼の狙いはもちろん邪神王の
復活です。そのために邪魔者であるガイレイジャーを先に片付けようとわなを仕掛けてきました。
とらわれに身になってしまったミツキたちはいったいどうなるのでしょうか・・・?
次回はミツキたちを助けるため、自分の迷いを克服した遼がタウジェントに立ち向かっていきます。
そして最強の戦騎も登場します。お楽しみに。
125名無しより愛をこめて:2006/12/11(月) 18:41:02 ID:zDtK2n530
・・・誰も書き込んでこないね。
自分はガイレイジャー応援してるけど、こんなに客が来ないんじゃねえ・・・。
いったいどうなってるのやら。
126名無しより愛をこめて:2006/12/16(土) 15:52:51 ID:sUyw2eAq0
それほど忙しいんだろ、みんな。
127名無しより愛をこめて:2006/12/16(土) 22:09:19 ID:VmjMnfVf0
糞真面目にマジレスすると
2chでこういうのは流行らないだろ

玩具板のほうは現実に無いものをさもあるかのように
各々がネタを書いていけばいいから
ネタスレとしての需要はあるのかも知れんが

こっちは特定の一人(作者)による長文物語の垂れ流しのみが絶対的なものになってるからな
2chでやる意味がない
128名無しより愛をこめて:2006/12/17(日) 14:35:28 ID:3sYldD+S0
とはいってもほかの作者も書き込んでくることもあるから、
そうとは言い切れないんだよね。
最初のころはアイディアとか出し合っていたし。

・・・ただ今はそういうのも少なくなってきてるけどね。
129名無しより愛をこめて:2006/12/21(木) 16:33:36 ID:hK/TKROD0
大丈夫なのかね。
だんだん掲載の間隔が長くなって。
このままじゃ忘れられるぞ。
130名無しより愛をこめて:2006/12/27(水) 03:22:25 ID:lHJVgwgf0
保守上げ
131名無しより愛をこめて:2006/12/27(水) 03:52:08 ID:1/ie1cH80
始めて来たけど一人で話し進めてるんだ大変だね
勝手に話し上げても失礼になるかもしれないしね難しいところだよね
132名無しより愛をこめて:2006/12/27(水) 04:01:57 ID:1/ie1cH80
これ前スレの過去ログとかまとめサイトないのかね?
133ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:41:48 ID:ilmhO0NG0
第28章 勇気と友情の証

 ブラスとダークブラスの戦いは決着が付かないままであった。何せ自分と同じ能力を持っているもの同士である、付かないのは当然と言える。
 「ちくしょう…、あいつ俺の動きを読んでいやがる」
 疲れが見えてきたブラス=遼はDブラスの攻撃を避けながら反撃の機会をうかがっていた。
 「どうしたブラス、こんな所でくたばるなんてことはないよな?」
 疲れを知らないのか、Dブラスは容赦なくブラスに攻撃を仕掛けて行った。
 (このままじゃ俺のほうがまいっちまう。何とか隙を見つけないと)
 しかし相手の攻撃に隙が見当たらず、ブラスは次第に追い詰められていった。
 『どうした、お前の影に苦戦してどうする。やはりその程度か』
 「へっ、こいつが俺の影だろうがなんだろうが関係ねえ。それにまだ俺は負けたわけじゃねえしな。さて、これからが本番だぜ」
 ブラスはブレイダーを召喚し、改めてDブラスに立ち向かった。
 「ほう、まだそんな力が残っていたか。ならばこちらも本気を出す事にするか」
 Dブラスもダークブレイダーを召喚してブラスに対抗する。互いに交わる剣と剣。やはり剣の腕も互角だった。
 「これでもだめか。だったらこれならどうだ!」
 ブラスはダブルエッジブレイダーに変形させてDブラスの攻撃を凌いだ。
 「やるな。だがその攻撃もお見通しさ」
 Dブラスもダブルエッジに変形させてブラスに攻撃を仕掛けた。衝撃波を受けたブラスは吹き飛んでしまった。
 「…まだまだだ。こんな所で俺は止まるわけにはいけないんだよ!」
 よろよろと立ち上がるブラス。
 「…どういうことだ?お前にはもはやそんな力は残っていないはずだ…!」
 次々と衝撃波を放ち、ブラスに攻撃するDブラス。しかしブラスは衝撃波を受けても立ち上がり、Dブラスに立ち向かって行った。
134ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:43:29 ID:ilmhO0NG0
 「お前…、怖くはないのか?あんなに攻撃を受けているのにまだ立ち向かうつもりなのか?」
 「ついさっきまで俺は自分の力だけでお前を倒してやろうと思っていた。だがお前と戦って気付いたんだ。俺は自分だけで戦ってたんじゃないとな。
さっきEブラスになれなかったのも自分の力だけで戦ってやろうとおう考えが先に出ちまったからだ。
だがその考えは間違っていた。俺は一人だけで戦っているわけじゃない。みんなの助けがあるからここまで戦ってこれたんだ。
だからおれは決めた。孤独で弱い俺の分身を消し去り、皆と一緒に戦うことをな!」
 よろよろとDブラスに立ち向かうブラス。その目には一点の曇りもなかった。
 『どうやら自分の過ちを自分で解決したようだな。もはやこの勝負、決まったも同然だ』
 ブラス=遼の気迫を感じたのか、恐れを感じたDブラスはがむしゃらに突進した。しかし迷いを振り切った遼にはそんなことでは動じなかった。
 「迷いから生じた俺の闇よ、元の場所に帰るんだ!」
 ブラスはブレイダーを元に戻し、真っ向から攻撃に備えた。そして…!
 「でやぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」
 気合とともにDブラスを一刀両断に切り裂いた。
 「うぎゃああああ!」
 断末魔のような叫び声を出しながら、Dブラスは消え去って行った。
 『己の過ちを己の手によって決着をつけるとは、さすが私が目に付けた勇者だけの事はある。勇者ブラスよ、この凱天牙、力になろう』
 「が、凱天牙…?」
 遼がそう答えたそのとき、遼の意識が現実に戻り、元の洞窟に立っていた。
135ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:44:08 ID:ilmhO0NG0
 「お前は戦騎なのか?だったらどうしてこんな所にいるんだ」
 「そのことは俺が説明しよう」
 後ろにいたクレストが凱天牙の事を話しはじめた。
 「凱天牙は大戦前に存在していた最古の戦騎だ。この機体は意思を持っている。だがそのために乗り手を選ぶ機体になってしまった。過去に凱天牙を乗りこなしたと言われる人物はただ一人だった」
 「その人って一体誰なんだ?」
 「かつて前大戦で活躍したと言われている伝説の勇者、ブレイズだ。Eカリバーの前の持ち主でもある」
 遼はそれを聞いて驚いていた。まさか自分の知っている人物が凱天牙に乗っていたなんて…。
 「ブレイズは地上の民を護るため、凱天牙を駆って邪神軍に立ち向かって行った。邪神軍に勝利したものの
彼の魂は月に封印され、凱天牙もこの山に封印されてしまったのだ」
 「それで今までこんな所にいたのか…。でも安心しろ、俺が封印を解いてやるからな」
 遼は竜の背中に再度触れると、竜に声をかけた。
 「凱天牙、俺の声が聞こえるか?今から封印を解いてやるからな」
 そう言って離れると、変神してEカリバーを召喚した。
 「頼むぜEカリバー。凱天牙の戒めを解いてくれ!」
 ブラスはカリバーを振り上げ、そのまま竜に向かって振り降ろした。
 すると竜の身体にひびがはいり、その中から光輝く巨大な竜型の戦騎が姿を現した。
 「これが伝説の戦騎、凱天牙か!」
 『封印を解いてくれて感謝する。たった今から私はお前の僕になろう』
 凱天牙は頭をブラスに向けて下げ、忠誠を誓った。
136ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:44:49 ID:ilmhO0NG0
 「いや、お前は俺たちの仲間だ。僕なんて硬い事はいいっこなしだ」
 『そうか。ならばお前は私の友だ。それより大変な事になっている。お前の仲間が邪神軍に捕らわれている。急いで助けに行かないと処刑されてしまうだろう』
 凱天牙の口から意外な利かされたブラスは驚きを隠せないでいた。
 「だったら今すぐにでも助けに行こうぜ。皆が待ってるからな」
 「そうだな、俺も一緒に行こう。数は多いほうがいいだろ?」
 クレストはブラスの肩を叩いた。
 「…悠里ちゃん、世話になったな。こんなに急に分かれることになってしまったけど、元気でいるんだぞ」
 「うん、またここに遊びに着てね。待ってるから」
 ブラス=遼は悠里の頭を撫でて再会を約束した。
 「ああ、今度来るときは戦いが終わってから来るよ。じゃあ、またな」
 ブラスたちは凱天牙の前に来て搭乗するために命令をした。
 「いくぞ凱天牙!スピリットダイブ!!」
 二人は光に包まれ、凱天牙の中に入って行った。そして凱天牙は翼を羽ばたかせて外へと飛立って行った。
 「がんばってね、お兄ちゃんたち」
 悠里はいつまでも凱天牙を見送った。
137ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:45:42 ID:ilmhO0NG0
 一方タウジェントの罠にかかったミツキたちは、見せしめのために処刑場である採掘場跡地に連れて行かれていた。
 「これからガイレイジャー共の処刑を始めたいと思う。見ているか国防庁の諸君」
 タウジェントはテレビ中継をジャックして世界中に諸兄の様子を見せようとしているのだ。もちろんこの中継は国防庁のモニターにも映し出されていた。
 「まさかこんなにあっさりとガイレイジャーが捕まるとは思ってもみなかった。おかげで我が計画の邪魔がなくなって好都合だがな」
 タウジェントはミツキたちが閉じ込められている結界を指差した。檻上に展開された結界はとてもとげとげしく、ここから脱出するのは不可能だった。
 「処刑の説明をしよう。今から十分後にこの結界ごとがけの下にある封印の渦に投げ落とす。ただしこの場所は邪魔者が入ろうとすれば周りに設置してあるセンサーが反応して結界の中にいる奴らに反応して電撃を放つ。
つまりこのまま奴らが消えるのを黙ってみているしかないというわけだ」
 誇らしげに笑うタウジェント。それをモニターで見ていた国防庁の面々は頭を抱えていた。
 「このまま黙ってみているだけではらちが明かん。何とかして彼らを助けないと」
 「しかし周りには結界に反応するセンサーが…」
 「だが助けに行くわけにはいかんだろう。何とかして救出作戦を実行するんだ」
 ちょうど自衛隊の戦車部隊が近くに待機しているため、長官は部隊に指示を出した。
 「何とかして彼らを助けるんだぞ」
 結界の近くまでやってきた戦車部隊は、ミツキ達を助けるために戦車砲を発射した。
 「やったか?」
 しかしバリアのようなものが張られているため、攻撃する事は無駄に終わった。
 「馬鹿か、そんなものでバリアが破壊できる訳がない!無駄な足掻きを止めてお前らはそこで奴らの最後を見届けるのだ!」
 高らかに勝利宣言をするタウジェント。無力だと分かってしまった自衛隊は、途方にくれるしかなかった。
138ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:46:55 ID:ilmhO0NG0
 「このままでは私たちの希望がなくなってしまう。どうすれば…」
 そのとき、どこからか通信が入ってきた。
 「長官、これは?」
 「誰から入ってきてるんだ?」
 長官は自ら通信用のイヤホンを耳に当てた。
 「誰だね?」
 『俺です、遼です。これからミツキさん達を助けに行きます』
 「りょ、遼君!一体どこに行ってたんだ?」
 『話は後でします。それよりミツキさんは今どこにいるんです?』
 長官はモニターを見ながらミツキたちが捕らわれている場所の地図を転送した。
 「この山のふもとにある採掘場跡地に捕らわれているらしい。だがこの場所は結界が張られていて、我々は手も脚も出せない状態にある。
何とかして突破口を開く事が出来ればいいのだが…」
 『それなら凱天牙の力を使いましょう。凱天牙の技なら結界を破れるはずです』
 別のコックピットからクレストの声が聞こえてきた。
 「君は…」
 『詳しいことは後で話します。それよりもまず結界を破壊する準備をしますから、戦車隊を退避させてください』
 「分かった。近くに待機させている戦車隊を引き揚げさせよう」
 長官の指示により、戦車隊の退避が始まった。
 「これでいいんだね。さっそく結界を破壊してほしい」
 『分かりました。それではブラス、凱天牙を龍神形態に変形させるんだ』
 クレストに指示に従い、ブラスは凱天牙に命令を下した。
 「行くぞ凱天牙!ドラゴンフライヤー、テイクオフ!!」
 ブラスは甲板から搭載されている戦闘機、ドラゴンフライヤーを発進させた。そしてチェンジャーに合神用のカードをスラッシュさせ、合神準備に入った。
139ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:47:35 ID:ilmhO0NG0
 『天牙フォーメーション・スタート』
 「烈竜合神!!」
 Dフライヤーと空母・ウイザードベースが合神のフォーメーションに入った。
まずWベースの甲板が展開してツバサになり、収納されていた腕部が出現、スラスターが変形して両脚になった。
そして前に倒れていた機首部分が後ろに倒れて尻尾に変形した。変形が完了したベースにフライヤーが被さるように合体し、
コックピットの部分から竜の頭部が出現し、高らかな咆哮をあげた。
 「降臨、竜王戦騎・凱天牙!!」
 合神が完了した凱天牙はズシンと響かせながら地上に降り立った。
 「ブラス、採掘場の周りを囲んでいる物体が見えるか?」
 クレストの指示に従って、ブラスは周りの結界を調べた。
 「…なるほど、そういうことだったのか!」
 モニターには透明なアメーバ状の怪物が採掘場を覆っている様子を映し出していた。
 「結界の正体は生物だったのか。そうなれば打つ手は一つ!」
 ブラスは照準を定め、レバーにあるスイッチを押した。
 「食らえ、ドラゴニックブレス!!」
 咆哮とともに凱天牙の口から超音波のようなものが発射された。その超音波は採掘場を包んでいた怪物に当たり、次々と破壊して行った。
 「これで結界が破壊された。後はミツキ達を助けるだけだ」
 後始末を凱天牙に任せ、二人はタウジェントがいる採掘場に向かった。
140ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:48:53 ID:ilmhO0NG0
 「なんと、結界が破られるとは?!」
 処刑の準備をしていたタウジェントは、結界生物が破壊されていく有様を目の当たりにして驚いていた。
 「ばかな、この結界はそうやすやすと破る事が出来ないはず。それに無理に結界を破ろうとすれば、檻の中にいるあいつ等はただではすまないはずだ。
それなのにこれは一体どういう事だ?」
 「物理的な攻撃よりは超音波で破壊した方が、ダメージが少ないと思ったのさ」
 地上に降りたブラスがタウジェントの前に姿を現した。
 「なるほどな。お前、結構頭がいいみたいだな」
 「それより、早く仲間を解放してもらおうか。…とはいっても聞いてもらいそうもないだろうがな」
 タウジェントは腰の剣を抜き、ブラスに襲い掛かった。
 「意外とせっかちなんだな。それじゃあ、お前を倒してからゆっくり助け出す事にするよ」 
 ブラスはEカリバーを召喚してEブラスに武装した。
 二人の剣が音をたてて交わり、戦いの幕が気って落とされた。だが、決着は付きそうになかった。
 『クレストの方はどうなってるんだ…。俺が戦ってるうちにミツキさん達を助け出してくれるはずだよな』
141ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:49:22 ID:ilmhO0NG0
 Eブラスがタウジェントと戦っている隙を見て、クレストは背後からミツキたちが捕らわれている場所へ向かっていた。
 『ドクロ兵の数は六人か。倒せない数じゃないな』
 クレストは静かに檻の近くまで移動し、襲い掛かる隙をうかがった。
 「…二人離れたか。今がチャンスのようだ」
 人数が少なくなったのを見計らって、クレストは檻の周りにいるドクロ兵を一瞬のうちに倒した。
 「君は…」
 「訳はあとで。今はこの檻を破壊することが先だ。いまからあるカードで檻ごと破壊する。その瞬間に変神して爆発から身を護ってくれ」
 クレストは少し離れてカードをスラッシュし、別のカードを五枚、檻の周りに置いて行った。
 「一体どうするつもりなんだ?」
 「いいから、彼の言う事を信じよう」
 すべての準備を終えたクレストは印を結び、呪文を唱え始めた。そして…!
 「はっ!!」
 クレストのチェンジャーから放たれた光が五枚のカードに移り、光がカードを通して檻を包んでいった。檻は次第にひび割れ、
中に充満していた戒めのエネルギーが解放されていった。
 「よしみんな、変神するぞ」
 その瞬間、檻の周辺が爆発を起こし、跡形もなく消滅していった。
 「皆、無事か?」
 消滅した檻の周辺をクレストは見回した。
 「…無事とはいえませんけど、大丈夫みたいです」
 「ったく、毎度ながらムチャな事するぜ」
 どうやらミツキたちは無事脱出できたようだ。
 「…立てるか?今からブラスの援護に向かう」
 「ああ、行こう」
 六人は急いでブラスのいる場所へと向かった。
142ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:50:13 ID:ilmhO0NG0
 「こいつ、何てしぶとい奴なんだ」
 Eブラスvsタウジェントの戦いは、いつの間にか持久戦に持ち込まれていた。
 「お前こそ、さっさと倒れろ」
 両者とも力が互角であるために、決着が付かずにいたのだ。何とかしてこの状況を打破するために、Eブラスはある秘策を考えた。
 『隙ができないなら、作ってみるか』
 Eブラスはわざと相手の技を受けて、その場に倒れこんだ。
 「どうやらこれで決着が付きそうだな。かわいそうだがこの首を頂戴する」
 タウジェントが剣をEブラスの首目がけて振り下ろされた。
 「待ってたぜ、このときを!」
 Eブラスは剣を寸前でかわすと、逆にタウの首をカリバーで傷を負わせた。
 「どうだ、これでお前は戦えないだろう?」
 しかしタウは高らかに笑い出した。
 「はははは、これきしのことで倒せると思ったのか?甘いな!」
 タウは剣から発した光線で、ブラスを攻撃した。
 「甘い甘い、お前はつめが甘い!こんな事でこの俺が倒せるとでも思ったか?」
 その直後、どこからか飛んできた光の矢がタウの右肩に当たり、剣を落とさせた。
143ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:50:49 ID:ilmhO0NG0
 「誰だ、一体?」
 「私だ」
 タウがいる右側のがけからジェネシスの姿が見えた。
 「お前、いつの間に脱出した?」
 「私たちには頼もしい仲間がいる。彼のおかげでこうしてここにいるのさ」
 驚くタウ。逆にEブラスは仲間の無事な姿を見て喜んでいた。
 「ミツキさん、無事だったんだな?」
 「まあね。他の皆も無事だよ」
 後からやってきたほかのメンバーも姿を現した。
 「タウジェント!お前がいくら卑怯な手を使おうと俺達は絶対に負けない!なぜなら、俺達は固い絆を持った勇者だからだ!!」
 Eブラスがタウに向かって叫んだ。
 「フッ、仲間か。このタウジェント、お前らを見くびっていたわ。今日のところは退却しよう。だが、次に合うときはお前らの最後のときだ!覚えておけ!!」
 タウはその場から姿を消した。
 「やろう、逃げ足は速いみたいだな」
 悔しがるブラス。他の仲間が彼の場所へ集り、ブラス=遼の無事を喜んだ。
 「遼、よく助けてくれたな。お礼を言わなければいけないな」
 ミツキが遼の頭を叩いた。
 「いや、俺の力だけじゃミツキさんたちを助けられなかったよ。クレストと凱天牙がいなくちゃ助ける事なんて出来なかった」
 遼はアメーバ退治を終えた凱天牙を見上げた。
 「…遼、さっきはすまなかったな。あんなことを言ってしまったのは反省している」
 大樹が遼の側に来て謝罪してきた。
 「いや、俺も悪かったんだし。謝らなくてもいいよ」
 「そうはいかない、どうしても謝らないと私の面目が立たない」
 遼は思った。…どうして大樹はこんなときも頑固なんだろう、と。
 「分かったよ、許してやるから顔を上げてくれよ」
 遼は大樹を許してあげた。
144ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 19:52:22 ID:ilmhO0NG0
「…ところでクレストさんは?」
 有紀が周りを見回したが、クレストの姿が見当たらない。
 「一言お礼が言いたかったのに…」
 「大丈夫さ、クレストは俺たちの味方なんだから、機会があればまた会えるだろう」
 疾風が有紀の肩を叩いた。
 「それじゃあ、帰るとするか。さっきゆかりさんから電話があって、天空寺のガレージでお祝いのパーティーをするそうだからな」
 「おー、またパーティーか!だったら早く帰ろう♪」
 一行は採掘場を後にした。しかし遼はクレストの事が頭に離れないでいた。
 『あの人は、俺の…』

第28章終わり

【次回予告】
 タウジェントの最終計画が発動した。復活が近い邪神王がついに地上に出現したのだ。
遼たちはこれを阻止するためにタウ率いるドクロイド軍団に戦いを挑む。
 一方クレストはある場所でエディスと面会をしていた…。
 烈空戦騎ガイレイジャー決戦の章第1話!「魔界の真実」
 「お前はどちらを選ぶ?」
145ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 20:15:08 ID:ilmhO0NG0
ガイレイジャー第28章をお送りしました。
みなさん、長い間書き込めなくてすいませんでした。
忙しい合間を縫って、何とか年内に書き込むことが出来ました。
次回からは展開の都合により最終決戦に入ります。
本当は1話完結の話をやりたかったのですが、時間の都合上最終決戦を先に書くことにしました。
また皆さんにご迷惑をおかけしてしまいますが、応援お願いいたします。

>>127さん
確かにそのとおりなのですが、この2CHを使って小説を書き出したのは、最初自分のHPを持つことが出来ないと
思ったからです。しかしここにきてくれた人たちのアドバイスで、何とか自分のHPを持つ方法を見つけることが
出来ました。(現在HP製作の準備中)
それでもこの物語は2CHで終わらせたいので、完結まではここを使って小説を書き込んでいきたいと思います。

>>131さん
そうですね。時々友達にネタやアドバイスをもらうときもあるのですが、基本的には1人で書いていますので
行き詰るときもあります。
最初のころはほかの人たちが外伝などを書き込んでくれたりしていました。ただ、今はここに書き込んでくれる人
自体が少なくなっていますので、小説を書き込む事がほとんどなくなってしまいました。
これは自分のペースが遅くなってしまったことも関係あるかもしれませんし、ここを見てくれる人が少なくなってきた
のが原因かもしれません。また外伝を書き込んでくれる人がいればここも活気付くかもしれません・・・。



146ガイレイジャープロジェクト:2006/12/31(日) 20:19:21 ID:ilmhO0NG0
>>132さん
まとめサイトは来年の中旬か下旬にでも開こうと思います。
それまでお待ちください。

最後になりましたが、今年もガイレイジャーを応援していただき、ありがとうございました。
来年は何とか完結させたいと思いますので、最後まで応援お願いいたします。
では、よいお年を。
147名無しより愛をこめて:2007/01/02(火) 14:51:57 ID:fR1NJDDm0
あけおめ♪
今年もガイレイジャーを支援するぞ。
148名無しより愛をこめて:2007/01/03(水) 12:48:43 ID:rzezD4AR0
あと少しでこの小説も終わりか・・・。
完結期待してるよ。
149ガイレイジャーサポーター:2007/01/06(土) 19:14:01 ID:aGj3kN3g0
途中から見た者だけど、結構いい流れじゃないの。
>>132のいうとおり、まとめサイトはあったほうがいいね。
途中から見たもんだから最初から見たくなったんで。
最終決戦も楽しみに待ってるよ。
150オリメタスレ主:2007/01/06(土) 19:21:22 ID:SZpHpuYV0
ちと興味はあれどもロボやヒーロー、敵の外見が分からなければ描き様が無いですがな。
やはりまとめサイトは必要だとオモ
151名無しより愛をこめて:2007/01/07(日) 01:18:44 ID:uIVwd3m+0
上げてる奴みんな同じ口調だな
152名無しより愛をこめて:2007/01/11(木) 17:04:31 ID:I5mUIS/OO
自演発見上げ
153名無しより愛をこめて:2007/01/14(日) 14:28:06 ID:eRaEtloj0
自演応援。
154名無しより愛をこめて:2007/01/17(水) 17:28:09 ID:ytBr50N90
筆者、最終決戦のシナリオ構成するのに時間がかかってるんだろうか・・・。
155名無しより愛をこめて:2007/01/20(土) 15:19:51 ID:XOL7GHNg0
興味はあるけど、まとめサイトはあったほうがいいね。というよりあったほうがいい。
もう一度物語を見たいし、設定も見たいから。
156名無しより愛をこめて:2007/01/21(日) 18:53:57 ID:fYA5Et6c0
ほんと同じ口調だ↑
157名無しより愛をこめて :2007/01/27(土) 14:50:00 ID:zVV08Mkh0
第二弾、烈光戦騎ダイレイジャー
158名無しより愛をこめて
>>156
同じ口調でも同じ人とは限らない。
>>157
第2弾、私も期待。