*再登場
「何をするの、離して!!」
暴れて両手を拘束する戦闘員を振り解こうとする神崎晴美。
だが、戦闘員はビクともせず、作戦司令室の中央に曳き立てられる。
「ようこそ、神崎晴美君!!我々、<シャドー>は君を歓迎する。」
壁の高みに掲げられたエンブレムのランプが点滅して、初老の男性の声が、そ
う言う。
「離して!!アタシを自由にして・・・!!」
もがきながら晴美が叫ぶ。
「自由?君のような罪深い女が、そんな言葉を主張する権利は無い。」
その言葉に沈黙し項垂れる晴美。
「神崎晴美。2年前、友人のバー経営者を事故に見せかけ殺害、保険金2億を
騙し取り逃走。」
「・・・・」
「まさに、我々の改造素体に相応しい人間の屑。」
「アタシを、どうするつもり!?」
殺されてしまうのだろうか?やっと殺人まで犯してまで、2億という大金を手
にしたというのに・・・・。
「我々は警察官でも判事でも裁判官でもなく、ましてや死刑執行人でも無い。
おまえの罪を裁くつもりもないが、だがオマエのような危険な女を世に野放し
にするつもりも無い。おまえは我々、<シャドー>の改造人間として世界平和
の為に働く事で罪を償うのだ・・・・。」
「これより、神崎晴美の改造手術を始めます。
白衣の科学者らしき男がそういうと、両手を拘束していた戦闘員が強く引っ張り
手術台に無理矢理、神埼晴美を乗せ、仰向けのまま両手、両足を鉄の拘束具で固
定する。
「いゃぁぁぁっ!!」