おにゃのこが改造されるシーン 素体6人目

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670名無しより愛をこめて
ここは世界征服を計画する、秘密組織ショッカーの秘密基地。地下深くに設けられた実験室でいま、中近東
支部から赴任した大幹部ゾル大佐の指揮のもと、血も凍るような恐ろしい人体実験が行われようとしていた。
「や、やめろ! やめてくれ!やめろォ!」
人間がすっぽり収まる巨大なガラス貼りのカプセルの中に、建設作業員らしき屈強な男が縛られている。
カプセルの周囲には黄色と黒の電線を巻きつけた巨大なコイルが幾つも並び、時折り放電の火花を散らしている。
「・・・予備注射、完了。心臓保護電極のセットも終了しました。」
カプセルの周囲で奇怪な装置を操作していた、全身タイツの上から白衣をまとった不気味なマスクの男たちの
ひとりが、隻眼に鋭い酷薄そうな眼光をたくわえた、カイゼルひげに軍服の男に報告した。
「よし。ではこれより、改造電気人間の適性テストを行う。このテストに耐えられた者に改造手術を施し、
政府要人暗殺用の電気人間に仕立てるのだ。まずは、通常の人間の限界と言われる、交流300ボルトからだ。」
ゾル大佐の指令にマスクの男たちはうなずき、機械のスイッチを入れ、ダイヤルをひねった。
「・・・う、うわああああッ!!」
キーーーン、というカン高い音が部屋に響き、カプセルに縛られた男の身体に電流が流された。
男は目を剥き出し、身体はビクビクと激しく痙攣する。
「うむ。この程度なら耐えられるようだな。よし。続いて1000ボルトまで徐々に電圧を上げてゆけ。電気人間に
改造するためには、最終的に5000ボルトもの高電圧に耐えられる身体を持っていることが必要なのだ。」
671名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:30:36 ID:zNe7P72S0
ダイヤルがさらにゆっくりと回された。カン高い高周波音はさらに大きくなり、コイルの先端から火花が散った。
「・・・ぐわあああ!!・・・・ぎぃえええッ!!」
縛られた男の痙攣はさらに激しくなり、口から泡を吹き、そり返った身体がカプセルの中をガクンガクンと跳ねた。
「よし。2000ボルトだ。」
「・・・ぐヴぁアアアッ!! ぐヴぉオオオッ!! ・・・・うぐ、ぐ、ぐぎゃあああああッ!!」
男の目や口から、火花がバチバチと吹き出した。やがて、断末魔の悲鳴を上げ、男の身体はピンとそり返ったまま
動かなくなった。右目が眼窩から飛び出し、パチンとはじけてドロッとした液体が流れだした。
「・・・キャアアアアッ!!」
女の悲鳴が部屋にこだました。部屋の片隅には、両手両足を鎖で縛られた何人もの男女が固まって震えていた。
「くそッ! 失敗か。わずか2000ボルトで死ぬとはな。まあよい! 被検体を交換しろ! 次は・・・お前の番だ!!」
ゾル大佐に指名されたのは、OLらしき若い女だった。
「い、いやアアアアッ!!」
激しく抵抗する女を、黒いマスクの戦闘員が引っ立ててゆき、カプセルに寝かせて両手両足を拘束した。
「やめて!! やめて下さい!! やめてェッ!!」女は泣きじゃくり、拘束された手足をバタつかせて必死に抵抗した。
「・・・まずは、予備注射からだ。」
白衣の男が、女の二の腕をまくり上げ、巨大な注射針を突き刺した。哀れな女の悲鳴がアジトにこだました。
672名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:31:09 ID:zNe7P72S0
《どうしたことだ、ゾル大佐!! 貴様の提案した政府要人暗殺計画。肝心の暗殺用電気人間の製造が、一向に
進んでいないそうではないか!!》
アジト司令室の巨大な鷲のエンブレムが明滅し、地獄の底から聞こえてくるような威圧的な声が響いた。
神妙な面持ちでそれを聞いているのは、ゾル大佐ともうひとり、禿鷲のように痩せた眼光の鋭い長身の男。
戦闘員と同じ白の全身タイツの上から白衣を着ているところを見ると、ショッカーの科学者らしい。
「今しばらくの猶予を、大首領(ボス)!」ゾル大佐はエンブレムに向けてナチス式の敬礼をしながら弁明した。
「確かに無差別に捕らえた50名余りの男女による、適性テストはすべて失敗に終わっております。ですが、
このテストを通して、人間の高電圧耐性について多くの事実が判明いたしました。詳しいことは、ここにいる
ドクトル・アルブレヒト・ガイエルより説明いたします。」
ガイエル博士と呼ばれた痩せた陰気な男が歩み出て、鷲のエンブレムに向かって説明を始めた。
「大首領もよくご存じの通り、およそ生き物が持つ殺傷能力の中で、最も威力のあるのは“電撃”です。
デンキウナギが発する850ボルトの電撃は、巨大な水牛すら倒すことが可能です。我がショッカー組織でも、
デンキウナギ、デンキナマズ、シビレエイなどの発電能力を備えた、戦闘用改造人間の開発を目指して、
ずっと研究を重ねておりました。ですが人間をベースにしている関係上、どれだけ改造技術をアップしても
素体が耐えられる電圧には限界があり、デンキウナギの改造人間を造れる目処はまだ立っておりません。
現在のところ、いかなる改造人間と言えども、5万ボルト以上の電圧に耐えることは不可能なのです。
そこでとりあえず戦闘能力は度外視し、蓄えた電流を一度に放出するだけの暗殺用電気人間の製造を、今回は
優先させたというわけです。」
《そんなことはわかっておる! なぜ、その電気人間の製造がうまくゆかないのだ!?》
「はい大首領。通常の人間を素体に用いる限り、例え単なる暗殺用電気人間であっても、その実現は不可能に
近いというのが、我々研究班の出した結論です。」
673名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:31:31 ID:zNe7P72S0
《愚か者!! そのような泣き言が、このショッカーで通用すると思っておるのか!! 役立たずどもめ! 今すぐ
お前たちは全員死刑だ!!》
「お待ち下さい大首領!! 私は“通常の人間ならば”と申し上げたのです。多くの素体を研究する中で、我々は
人間の中にもデンキウナギなどとも共通する、耐電遺伝子を持つ者が存在することを確信するに至リました。
この遺伝子を強く受け継いだ者を探し出し、改造すれば、暗殺用電気人間はおろか、電撃能力を持った強力な
改造人間の製造すら可能になるでしょう。」
「お聞きの通り、」ゾル大佐が話を引き取った。「目下ショッカーのコンピュータが全力を上げて、高電圧に
耐えられる耐電遺伝子を持った候補者の絞り込みを行っているところです。その結果が出るまで大首領、
今しばらくのご猶予を!」
《いいだろう。いま一度お前たちにチャンスを与えよう!》
「はッ!!」ゾル大佐とガイエル博士は、エンブレムに深く敬礼した。
その時、一人の戦闘員が一枚のデータディスクを持って司令室に入室した。
「ゾル大佐殿!! コンピュータが求めていた人材の情報をキャッチいたしました。」
「よろしい。見せてみろ。」「イーッ!」
戦闘員はディスクを再生装置にセットした。司令室の巨大なディスプレイに映像が写し出される。
「マイクロフィルムに残されていた、今から11年前の地方新聞の記事です。K県滑磯郡鷲ヶ崎村で催された
納涼花火大会において、クレーンの落下により高圧線が切断され、直下にいた22名が死亡するという事故が
起こっておりますが、この記事によると、直下にいたにもかかわらず生存した者がおります。近くに住んでいた
当時6歳の娘であり、6600ボルトの高圧線の直撃を受けながら、奇跡的に一命を取り止めたとのことです。」
ゾル大佐とガイエル博士は、顔を見合わせた。
「・・・よし! きっとその娘こそ、耐電遺伝子の持ち主に違いない。さっさとアジトに連行して来るのだ!」
「イーッ!」ゾル大佐の命を受けて、黒マスクの戦闘員たちがアジトから一斉に散っていった。
674名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:31:50 ID:zNe7P72S0
「こーくん! もう朝だゾ! さあ起きろ〜ッ!」
布団を頭から被って眠りをむさぼっている少年の枕元で、セーラー服の少女が大声を上げた。
「この寝ぼすけめ、さっさと起きろ〜ッ!」
それは快活で利発そうな長身の少女。短く切り揃えた髪のせいか、隣り町の県立高校の制服を着ていなければ、
少年のように見えなくもない。だが悪戯っぽく笑うその顔は、大きな目が印象的なとびきりの美少女だ。
ミニスカートから覗く、白のオーバーニーソックスに包まれたひきしまった長い脚、そしてセーラー服に窮屈
そうに収まった豊満な胸も、ボーイッシュな雰囲気とはうらはらに、少女の女としての魅力を存分に伝えている。
心地よい眠りを妨げられ、少年は不機嫌な寝ぼけ面を、布団から覗かせた。まだ10歳くらいの小学生だ。
「・・・何だよ、まや姉ぇ・・・なんだよ、まだ5時半じゃんかよ・・・」
時計の針を不機嫌そうに確認した少年は、再び布団の中にモゾモゾと顔をうずめた。
「そ〜ら、いつまで寝てる! 起きないとぉ、こうだゾ!」
少女は少年が眠っているベッドの上に飛び乗り、頭から被った布団ごと少年をギューッと抱きしめた。
「・・・ぶはァッ!・・・やめろよまや姉! く、苦しいじゃんか!」
少年が布団から顔を出すと、少女は悪戯っぽい笑みを浮かべて、今度は少年の頭を自分の胸にわざと押しつけ
ながら両腕で緊く締めあげる。
「そ〜ら、そ〜ら、早く起きろ〜!」
少女の豊満な乳房の生々しいプニプニした感触に、少年は思わず真っ赤になって少女を突き飛ばした。
「やめろよ、まや姉! おまえ、恥ずかしくねえのかよ!」
赤くなった少年は息を荒くして目をふせつつ、年上の少女のはち切れんばかりの胸元をチラリと盗み見た。
675名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:32:07 ID:zNe7P72S0
「ふ〜ん。こーくんも女のコのことが気になるんだ。」少女は誇示するかのようにわざと胸を張った。
「バ、バカ言うなって!」少年は顔を真っ赤にしながら、いまいましげに舌を打った。
「だいたいおまえ、朝練に行かなくていいのかよ。水泳部は着替えの時間がいるから練習の時間が足りなくて
大変だって、言ってたじゃんか!」
「もーんだいナッシング! 今日のボクは準備万端だからね。・・・ほらっ。ジャーン!!」
少女は両手でスカートの両端をつまんで、腰まで堂々とめくり上げた。下着の代わりに少女が身に着けていたのは、
ハイレグの競泳用水着であった。盛り上がった股間や、引き締まった腹に浮かび出る愛らしいおへそのくぼみが、
恥じらいもなく露わになり、少年をさらにドギマギとさせた。
「ゲッ! もう水着着てんのか!? おまえ、小学生かよォ!」
少女の名は鮎川麻耶。県立滑磯高校の2年生。訳あって、今は叔母である川本家にやっかいになっている。
少年の名は川本浩太。鷲ヶ崎小学校5年1組の悪戯坊主だ。7歳違いの麻耶とは生まれた時から一緒で
姉弟のように育てられてきた。だが最近は、従姉の度を過ぎたスキンシップ攻勢の前に戸惑う毎日だ。
だいたい5年生ともなれば、成長の早い女子は既に胸がふくらみ、ジュニアブラを着用している者もいる。
クラスの男子の間でも、あの娘の胸が大きい、あの娘がとうとうブラを着けたらしい、といったヒソヒソ話が
囁かれるようになっていた。そんなお年頃の浩太少年には、美しい従姉の開けっぴろげな挑発はあまりにも
刺激が強過ぎた。
「麻耶ちゃーん。早くしないとバスに間に合わないわよ。」
「今行くよ、叔母さん! ・・・こーくん、クラスの女のコには優しくしないと、駄目だゾ!」
「・・・もう!! いいから早く行けよ!!」
従弟のふくれっ面を背に、麻耶はクスクス笑いながら食堂に向かって階段を降りていった。
676名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:32:28 ID:zNe7P72S0
麻耶たちが住んでいるK県滑磯郡鷲ヶ崎村は、特に観光資源もない小さな漁村である。最近は漁獲高も減り、
前知事が強引に誘致した原発の落とす金によって、かろうじて村の財政が成り立っている。
原発の是非については、今でも村の世論は二分している。特に、11年前に起こった送電線落下という不幸な
事故で家族を失った者たちの痛みと悲しみは、今もまだ癒えてはいない。
漁協に勤めていた麻耶の両親も、その事故の犠牲者であった。目の前で一瞬にして両親を失った6歳の麻耶は、
父の年の離れた妹である川本ふみえの元に引き取られ、川本家の一員として育てられることになった。ふみえの
夫である川本剛史もその事故で足を負傷し、漁船を降りなければならなくなった被害者のひとりである。現在は
補償を兼ねて、原発の変電施設で働いている。そんな複雑な事情もあり、川本家では事故の話は今もタブーである。
「叔母さん、行ってきま〜す!!」
「麻耶ちゃん、いくらバスに間に合いそうにないからって、この前みたいに走ってる漁協のトラックに飛び
乗ったらダメよ。」
「わかってるって。いくらボクでも、あんな危険なことはもうしないから。」
麻耶の父方の叔母・川本ふみえは27歳。活動的な麻耶とは対照的に、柔らかなウェーブヘアーが魅力的な
おっとりした美人だ。10歳の浩太少年の母親にしてはやけに年が若いが、それも11年前の事故に遠因がある。
たった一人の身寄りである兄・鮎川健一を事故で失ったふみえは、高校を中退して幼い姪を引き取って育てる
覚悟を決めたが、こんな田舎では16歳の娘に、そうそう働き口があるはずもなかった。そんな折、同じく事故で
人生を変えられた川本剛史に見初められて求婚され、めでたく16歳の若さで人妻となったのだ。
姪の麻耶を無事に育てるためには、何よりもしっかりした家庭が必要だと二人で判断したためであった。
姪の麻耶同様、ふみえも小さな漁村で埋もれさせるには惜しい美貌の持ち主だ。しかも95−60−93という
魅惑のボディライン。だが何より彼女は一人の女である前に、家庭を大切にする良き妻であり、良き母であった。
677名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:32:46 ID:zNe7P72S0
麻耶が通う県立滑磯高校は、鷲ヶ崎村の隣、滑磯町にある。バスで1時間の距離であり、1日5往復しか便が
ないため、麻耶の朝はいつも、バス停までの登り阪を必死でダッシュするトレーニングの場と化している。
麻耶は中学以来、ずっと水泳部に所属していた。昨年は高校1年にして同校のエースとして400m自由形に
出場し、大会記録を出したほどの好選手だ。朝7時から始まる練習もずっと欠かしたことがない。
そんな麻耶にも、最近大きな悩みがあった。中学まではボーイッシュな性格にふさわしいスレンダーな体形
だったのが、ここ1年の間にみるみる胸が大きくなり、そのせいでタイムが目に見えて落ちてきているのだ。
15歳の時にB65だったブラのサイズは、今ではF65だ。飛び込みの際に胸を打つこともある。
叔母のふみえの、はちきれそうな胸を見ても、自分が巨乳の遺伝子を受け継いでいることは間違いない。
顧問の久保先生は「女の子だもの。あきらめるしかないわ」と言うのだが、悔しくて仕方がない。
麻耶は子どもの頃から、女の子らしい遊びにはあまり興味がなく、女友達もクラブ関係の数人しかおらず、
もちろん恋愛にも無頓着という、いわゆる「男おんな」な性格だった。一人称の「ボク」も気に入って使っている。
身体がどんどん女らしくなってゆくのに、精神がそれについていかないのが、我ながら歯がゆくてならない。
最近色気付いてきた従弟の浩太を、過剰なセックスアピールでからかうようになったのは、そのうっぷんを
晴らすためかも知れない。
今も、停留所に向かって全力で駆けながら、競泳用水着に包まれた胸がわっさわっさと揺れて痛くて仕方がない。
「あーあ。子供の頃に戻れたらなァ・・・」麻耶は嘆息した。
678名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:33:06 ID:zNe7P72S0
その日の夕刻遅く。下校時間が過ぎ人気の無くなった高校の室内プールで、麻耶は憑かれたように泳いでいた。
100m自由形のタイムが、ついに1分台にまで落ち込んでしまったのだ。55秒フラットの記録を持つ麻耶に
とって、これは堪えがたい屈辱だった。部員がみな帰宅した後も、麻耶はひとり残り、疲れなど忘れたかの
ように幾度もターンを繰り返した。
「・・・クソっ! なんでボクは女なんだろう・・・」
麻耶は歯噛みし、何かを払い除けるかのように首を振って、再びプールサイドの壁を蹴った。
必死で水を掻きながら、麻耶は自分の胸の谷間を流れる水流が渦を作りブレーキになっているらしいことを
呪わしく感じ取っていた。水を掻けども掻けども、水の渦が自分の周囲を取り巻き、自分の速度を奪ってゆく。
『・・・ちくしょう!! なんでこんなにブレーキがかかるんだよ!!・・・』
気のせいか、足元にまで渦がまとわりつき、自分を前に進ませまいとしているように思えるではないか。
・・・いや、気のせいではない。確かに足に、渦のような水流がまとわりついている。
『・・・な、何だよ、これ!?』
麻耶は必死で前に進もうとした。だが水の渦は足ばかりでなく、自分の腰をも包み込み、彼女の身体を後方に
引きずってゆくではないか。
『・・・何これ!? 何よこれ!? おかしいよ絶対!? 身体が・・・前に・・・前に進まないッ!』
679名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:33:26 ID:zNe7P72S0
螺旋状の水の渦は、ついに麻耶の身体全体を包み込んだ。身体が渦に巻き込まれてくるくるスピンし始めた。
すさまじい力で身体が後方へ、それも水中奥深くへ、どんどん引きずり込まれてゆく。
「・・・ぷはァ!!」麻耶は必死で水面に顔を出し、腕を伸ばして何か手の届くものにすがろうとした。
「・・誰・・か! 誰か・・・!! 助・・・け・・・!!・・・うぷッ・・・!」
必死で声を上げたが、もちろん放課後の日の暮れたプールには誰もいるはずがない。
『・・・い、いやぁあああああ・・・・!!!』
麻耶の身体は再び水中に引き込まれた。渦に包まれて回転しながら、プールの底に突然現われた暗い穴の中に
一目散に吸い込まれてゆく。視界が真っ暗になり、麻耶の意識はだんだん遠くなり・・・そして、途切れた。


水泳部のホープ、鮎川麻耶の突然の失踪は、現場検証をした刑事たちにも大きな謎を呼んだ。
彼女の制服はまだ更衣室に残っており、プールは内側から固く施錠されていた。泳いでる途中、突然どこかに
消えてしまったとしか考えられなかった。
行方を捜す手掛かりなどもちろんどこにもなく、警察も学校も、ただただ途方に暮れるばかりであった。
680名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:33:44 ID:zNe7P72S0
麻耶が目を覚ました場所、そこは学校ではなかった。
「・・・え?・・・どこ? ・・・ここは、どこなの?」
身体を起こそうとしたが、手足が縛られているのか動かない。麻耶は驚いて、自分の状態を確かめた。
麻耶は、競泳用水着をきたまま、かまぼこ状の巨大なガラスケースに覆われた、円形の台の上に寝かされていた。
手足は鎖のようなもので緊く固定されていて、麻耶の力ではびくともしない。
「・・・何、何なのこれ! なんでボクが、縛られてるの!?」
その時、覆面レスラーのような奇怪なマスクを被った顔が幾つも、ガラスケースの中を一斉に覗き込んだ。
「キャアアッ!!」麻耶は恐怖に思わず叫んだ。
「・・・気がついたようだな、娘!」
軍服に隻眼の恐ろしげな男が、鞭を小刻みに振りながら、ガラスケースの麻耶に近づいてくる。
「貴様はショッカーによって選ばれた、貴重な被検体だ。今から耐電テストを受けてもらう。」
「・・・ショ・・・ッカー?・・」
「世界制覇を目的とする革命集団だ。テストに合格すれば貴様も改造手術を受け、我が軍団の一員となるのだ。」
何? いったい何を言っているのこの男は!? 世界制覇? 改造手術? そしてボクが、その仲間に!?
「・・・嫌だ! 嫌ったら嫌だ! ボクは決して、お前たちの仲間になんかなんない!!」
「うるさい娘! 貴様には選ぶ権利など無いのだ。ガイエル博士、さあやれ!」
禿鷲のような男はうなずき、麻耶が入れられたガラスのカプセルに近づいて、彼女の腕を掴んで巨大な注射器の
針をプスッ、と突きたてた。「・・・痛ッ!」
「これは予備注射だ。電気ショックによる急性心不全を最小限に抑える。」
博士は再び装置の元に戻り、ゾル大佐に目くばせしてから機械のスイッチを入れ、ダイヤルをひねった。
681名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:34:06 ID:zNe7P72S0
キーーーン、というカン高い音が部屋に響き、麻耶の周囲に立ち並んでいた、コイルの群れが放電を始めた。
それとともに、麻耶の身体を貫いて、電気の激しいショックが駆け巡った。
「う、うわああああッ!!」麻耶の身体が、ビクビクと痙攣を始めた。
「現在300ボルト。これよリ徐々に、電圧を上げてゆきます。」
ガイエル博士は、装置の大きなダイヤルに右手をかけ、それをゆっくりと回し始めた。
麻耶の身体を貫くショックは、さらに激しく、堪えがたい痛みを伴ったものになってゆく。
「う、わわわわわ・・・・アアアアアアッ・・・・イヤあああああッ!!」
やめて! 早くこの拷問を止めて! 麻耶は必死に叫ぼうとするが、舌が痙攣して声がまったく出ない。
「現在、1000ボルト・・・・・2000ボルト・・・・3000ボルト・・・・」
部屋に響くキーーーン、という音が堪えがたいほどに大きくなり、コイルが激しく火花を吹き上げる。
麻耶の身体は大の字に縛られたまま、ガクン、ガクンと飛び跳ねるように実験台の上で激しい痙攣を繰り返した。
「・・・・4000ボルト・・・・5000ボルト! 大佐殿! ついに5000ボルトを突破いたしました!!」
「よし。まだ被検体には余裕があるようだ。注意を払いながら、もう少し電圧を上げてゆけ!!」
ゾル大佐もガイエル博士も、白覆面の戦闘員たちも、みな興奮した表情だ。無理もない。今までどんな被検体も
電圧が4000ボルトに達する前に絶命したのだから。
麻耶の口から、真っ白な泡が吹き出した。失禁したのか、競泳用水着の股間がみるみる濡れて水たまりができる。
「・・・・イヤイヤイヤイヤあああああッ!! うわうわうわああああああッ!!」
「・・・6000ボルト・・・6600ボルト! 送電線の電圧を突破しました! 事故の時に彼女が耐えた電圧です!」
682名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:34:26 ID:zNe7P72S0
嵐のように掻き乱されている麻耶の脳裏に、忘れていた忌まわしい記憶がフラッシュバックのようにこだました。
6歳の時の花火大会。父親の肩に乗せられて眺めた大輪の打ち上げ花火。そして突然落ちてきた火の柱。
轟く爆音。つんざく悲鳴。目の前が真っ黄色になり、赤や青やいろんな光が交錯して何もわからなくなったこと。
気がつけば、周囲を包む白い蒸気。髪が焼けるような嫌な匂い。焼けただれた人々が水を求める力ないうめき。
地獄の底からただ一人生還した、忘れたくて忘れたくて無理やり記憶の底に封じ込めてきた悪夢の思い出が、
いま麻耶の脳裏にありありと甦り、彼女を肉体的、精神的に激しい恐怖で苛んでいた。
「・・・・8000ボルト!・・・・9000ボルトを超えました!」
麻耶の口から、激しい火花が吹き出した。全身が硬直し、顔面は表情を失い引きつったまま痙攣している。
「イヤあああああッ!! イヤあああああッ!! イヤあああああッ!! アアッ!! アアッ!! アアアアアアアッ!!!」
「・・・・10000ボルト、突破!!」
「もうよい!! それ以上は危険だ! 実験を停止しろ!!」
ガイエル博士がダイヤルを一気に絞り、キーンという高周波音が低く小さくなった。コイルの火花も治まった。
麻耶の硬直が解け、そり返った身体がガクンと実験台の上に落下した。
うつろな表情で口を呆然と開けたまま、麻耶はピクリとも動かなかった。だがピクピク痙攣する胸の動きが、
彼女の息がまだ続いていることを示している。
シュウウウと湯気が上がり、麻耶のまとっていた競泳用水着の肩ひもがブチッ!とはじけ飛んだ。生地が電圧に
耐えられなかったらしい。87センチの豊満な乳房が、ぷるん、と露わになった。
「・・・素晴らしい! 実に素晴らしい被検体だ!」ゾル大佐が興奮したおももちで、実験台に近寄った。
「電気人間に必要な5000ボルトの電圧を、2倍も上回るなんて! これなら、電気人間としても最高の性能を
発揮してくれるだろう。よし。さっそくこの娘を手術室に運び、暗殺用電気人間に改造しろ!」
683名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:34:50 ID:zNe7P72S0
「お待ち下さい、ゾル大佐!」ガイエル博士が口をはさんだ。
「この娘ほどの逸材であれば、電気人間ではなく、電撃を武器とするショッカー初の改造人間に仕立てることも
不可能ではありません。しばらく私にお預け下さい。デンキウナギか、デンキナマズか、とにかく電撃が武器の
立派な改造人間に仕立ててご覧に入れましょう。」
「・・・改造人間!? ・・・この娘がか?」
ゾル大佐はわすかに眉をひそめた。別にゾル大佐は男尊女卑の差別主義者ではない。むしろ合理主義者らしく
適材適所という考えの持ち主で、現に中近東支部に赴任していた時は、20代の白人やアラブ人の美女を素体に
クジャク女、ケシ女、ヤマネコ女など6体もの女性改造人間を作り、石油利権で肥え太った大富豪たちを
篭絡する破壊工作に従事させていたほどだ。
だが17歳の麻耶は、改造人間の素体としてはまだまだ若すぎるようにゾル大佐の目には映った。過去の
改造人間はいずれも、成長の止まった20代の若者を素体にするのが通例だったからだ。
「大丈夫ですゾル大佐。必ずやこの私が、この娘を過去最高の改造人間に仕上げてご覧に入れます。」
ガイエル博士は、そう言って禿鷲のような顔にニヤリ、と醜悪な笑みを浮かべた。


ショッカーの改造手術室に運ばれて、麻耶は、3日3晩のあいだ改造手術を施された。
コンピュータが麻耶に適合する生物として選んだのは、なんと電気クラゲであった。もちろんデンキウナギなど
とは異なり、電気クラゲに刺された時のショックは刺胞という毒針によるものであって、電撃とは関係がない。
だが塩水が身体の90%を占めるという電導率の高さ、全身がゼラチン質であることによる組織の耐電性、
そして戦闘用怪人として理想的な、衝撃を吸収する軟体ボディなどは、ショッカー初の電撃怪人の素材として
このうえなくふさわしいものであった。その特性を120%活かすために、ガイエル博士たち改造手術班は
機械改造を伴わない、純粋な生体改造のみの技術で麻耶をクラゲ女に改造しようと考えたのだ。
684名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:35:12 ID:zNe7P72S0
ショッカー中近東支部とは異なり、日本支部には女性改造人間の前例はわずか1例しかなかった。大幹部・
死神博士が直々に改造した、ショッカー全組織を通して初の女性改造人間、蜂女がそれである。
蜂女の改造は、蜂の生体組織を全身に移植する生体改造と、さらにそれをサイボーグ化する機械改造との、
二段構えで行われた。素体となったのは、騙されて連れて来られた、23歳の美貌の生化学研究者であった。
天才をうたわれた改造手術の専門家・死神博士が全精力を傾けて改造しただけあって、蜂女は女性ならではの
ボディと能力を生かした、会心の出来栄えに仕上がった。だが死神博士はそれ以降、女性素体の否定派となり、
二度と女性を改造しようとはしていない。それはいったい何故だったのか。
そもそもセックスアピールを武器とする特殊用途の改造人間でもない限り、男性の代わりにわざわざ女性を
改造することのメリットはない。むしろボディの小ささ、改造できる筋肉の非力さが災いして、内蔵できる
人工筋肉の量や武装の数が制限されてしまうため、女性改造人間の戦闘能力は男性改造人間に比べて、
大きく劣るのが当然のなりゆきであった。
女性戦闘員が組織の黎明期に量産されたにもかかわらず、その後放擲されたのも、同じ理由からであった。
ガイエル博士らはそれを逆手に取り、機械改造を行わないことによって女性改造のデメリットを相殺しようと
考えたのだ。野生生物の強さと身体の大きさが必ずしも比例してはいないことでもわかる通り、生体改造のみ
であれば、ボディが小さく体重の軽い女性が不利になるとは限らない。むしろ重量の軽さが身軽さに通じる。
同じ研究者として死神博士に対し敵愾心を燃やすガイエル博士は、麻耶を素体として、全ショッカー組織に
とっても初めての例となる、純粋な生体改造のみによる改造人間・クラゲ女の製造に着手したのであった。
685名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:35:32 ID:zNe7P72S0
電気耐性テストによって意識を失ったまま、麻耶は改造手術室の円形の手術台に、大の字に身体を拘束された。
電気ショックでボロボロになっていた競泳用水着が、白覆面の戦闘員たちによって、丁寧に取り除けられた。
水泳選手らしい引き締まった肉体、細くくびれた腰、長いしなやかな脚、そして豊満な乳房。いずれをとっても
地方の一女子高校生とは思えない見事な肉体美であった。しどけなく広げられた両脚のつけ根には、柔らかい
春草に彩られて、ピンク色の肉の襞で覆われた秘裂が真っ赤な大輪の花を咲かせていた。電気ショックが
まだ残っているのせいか、時折ヒク、ヒクと痙攣しては、孔からトロリとした液体をにじみ垂らしている。
戦闘員が、麻耶の顔に気付けスプレーをシュッ!と噴霧した。麻耶は悪夢にうなされているかのように
朦朧とした意識で顔をしかめながら何度も身体をねじり、そして、疲労困憊した表情で目を覚ました。
「・・・ここは!? ・・・ボクは、ボクは一体、どうなったの・・・?」
「ここはショッカーの改造手術室。鮎川麻耶、よくぞ電気ショックの試験に耐えた。お前は今からここで
改造手術を受け、電撃能力を持った改造人間に生まれ変わるのだ!」
禿鷲のような顔の男が、冷たい声で麻耶に引導を渡した。
改造人間。その言葉は麻耶も知っていた。子供の頃TVの洋画劇場で、邪悪な博士に誘拐された美しい女性が
醜悪な怪物に改造されてしまうシーンを、何度か見たことがあったからだ。布団に潜り込んで震えながらも、
麻耶はそれらのシーンから目を離すことができなかった。
だがまさか自分が、その哀れな女性たちと同じ目に合うだなんて、今の今まで考えたことすらなかった。
「・・・やだッ! やめて!! やめてよォッ!!・・・嫌だ! 嫌だ嫌だ嫌だッ!! 改造人間なんて、絶対イヤだッ!!」
麻耶は必死で、拘束から逃れようと虚しい抵抗を試みた。だが、どれだけ暴れても拘束はびくともしなかった。
686名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:35:49 ID:zNe7P72S0
気丈な少女が、とうとう声を上げて泣き始めた。
「・・・イヤだァァァァッ・・・改造人間なんて・・・イヤだァァァァァァッ・・・ボクは・・・ボクは・・・」
激しく泣きじゃくり嗚咽する麻耶に構わず、戦闘員の一人が麻耶の腰を持ち上げ、かたちの良い引き締まった
尻たぶを開いて、ローションのようなものが塗られた指を、肛門に強引に押し込んだ。
「・・・あッ!!」あまりの恥ずかしさに、麻耶の嗚咽が一瞬止まった。
戦闘員は構わずに、太さ3センチほどのノズルを取り上げ、麻耶の肛門にギリギリと強引にねじ込んでゆく。
「やめて!! そこはやめてっ!! やめてってば!!・・・・い、いや、イヤああああッ!!」
戦闘員が、ノズルにつながれた装置のスイッチを入れた。ぐおんぐおんぐおんという鈍い音が響き、ノズルは
勢いよく、麻耶の消化器内に残された食物をズブズブと外に吸引してゆく。凄まじい不快感が麻耶を襲った。
数分後、ようやく肛門からノズルを引き抜かれ、麻耶はぐったりとなった。
麻耶の頭は、すっかりパニックになっていた。ただただ、この辱めから一刻も早く解放されることを望んだ。
『どうして・・・どうしてボクがこんな目に合わなきゃならないんだ!? ・・・誰か・・・誰か助けて!』
だがそんな麻耶の願いを無視するかのように、さらなる地獄が彼女を待ち構えていた。
別の戦闘員が、刷毛のようなもので麻耶の全身に、刺激性のある真っ青な液体を塗り始めたのだ。
「・・・むッ・・・うぷッ・・・・あ・・あ・・やだ・・・・やだぁ!!」
青い液体が塗られた場所はカーッ!と火照るように熱くなり、ヒリヒリした不快な感覚で麻耶を苛み始めた。
「・・・ああッ! ・・・イヤっ・・・・何これ・・・気持ち悪い・・・あ・・あ・・・・」
乳房の上、へその上、そして女の大切な部分に至るまで、液体はたっぷりと塗り込められた。顔面すら例外では
なかった。背中を塗るときには、塗りやすいよう手術台がうまい具合にスライドして背面が露出した。
687名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:37:15 ID:Uld6kJVA0
全身に液体を塗り終わると、今度は複数の戦闘員が、光線銃のようなものを手術台の周囲に設置した。
「遺伝子活性化光線、照射!」
光線銃から一斉に、まばゆい光線が放たれて、麻耶の全身を包み込んだ。
「うわーーッ!! いやッ!! ・・・・ああ・・・・うわあああ・・・・うああああああ・・・・いやっ、いやぁっ」
全身の細胞を激しくこね繰り回されるような、奇妙な不快感が麻耶の全身を壮絶に襲った。
「・・・やめてぇ・・・・やめてよぉ・・・・やだぁ・・・・やだぁ・・・・いやだよぉ・・・」
光線が照射されたのはたった10分程度のことであったが、麻耶にはそれが、永遠のことのように感じられた。
「よし。いよいよ素体を遺伝子プールの中に漬け込むのだ。」
戦闘員が、今度は白く細い管のようなものを2本、麻耶の鼻から挿入した。
「・・・むン・・・・むッ・・・・ぶはぁ!!」
鼻から挿入された細い管は、気管を通って肺の奥にまで達した。水中でも窒息しないようにするための気道だ。
管の挿入が終わると、戦闘員は機械のスイッチをひねった。手術台の真ん中がいきなり、グイイイイ・・インと
縦に二つに割れ始めた。両手両足を固定されているため、麻耶の身体は割れ目の上に宙吊り状態になってゆく。
「・・・あ・・・何これ?・・・・やだ・・・・やめてよ・・・・うわああああっ」
割れ目の下は、真っ青な液体が満たされた水槽だった。奇妙な匂いを放つ液体がたぷん、たぷんと揺れている。
両手両足の拘束部位を残して、麻耶の身体は完全に宙吊りになった。
688名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:37:33 ID:Uld6kJVA0
いきなり、手足の拘束が外れた。「キャアアッ!!!」
・・・ドボォォん!!
麻耶の身体は、真っ青な液体の中に勢いよく落下した。それと同時に、水槽の蓋になっていた手術台の床が
再びグォォォ・・ォンと閉じてゆく。
『・・・助けて!! ・・・助けて誰か!! ・・・・助けてェ!!』
麻耶は必死で、水面に顔を出そうとした。だが蓋がしっかりと閉じ、水槽が完全に液体で満たされてしまうと
もうどうすることもできなかった。麻耶は液体の中で目を開けようとするが、視界は真っ青で何も見えない。
奇妙な粘性を持った液体の中では、満足に身体を動かすことすらかなわなかった。
ゴボッ・・・ゴボゴボッ・・・。やがて疲れて観念した麻耶の口の中に、痺れるような味の液体が入ってきた。
消化器の中が液体で満ち、抵抗する力がだんだん失われる。
『・・・もう・・・・どうでも・・・いいや・・・・ボクは・・・・もう・・・・ダメなんだ・・・・』
麻耶の力はすっかり抜け、もはや液体の中にたゆたうことしかできなかった。鼻から挿入された管のおかげで
呼吸は困難ではない。すっかり観念した麻耶は、もう何をするのも諦めた。意識が、次第に遠のいていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・

液体は、クラゲのDNAを組み込んだ特殊な溶液であった。2日2晩の間、麻耶は遺伝子プールに漬けられた。
遺伝子活性化光線の照射を受け、遺伝子プールに漬けられたことによって、麻耶の全身の細胞に少しずつ、
クラゲの遺伝子が組み込まれていった。最初は彼女の表皮から。そして全身奥深く、隅々に至るまで。
50時間後。遺伝子プールの液体がようやく抜かれ、水槽の底に横たわる麻耶の身体が取り出された。
麻耶の全身は、顔面、そして髪の毛にいたるまで、液体と同じ濃い青い色にすっかり染まっていた。
689名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:37:50 ID:Uld6kJVA0
意識を失ったまま、再び円形の改造手術台に大の字に拘束されて、麻耶は総仕上げとなる組織移植手術を施された。
クラゲの遺伝子を全身に組み込まれたとはいえ、麻耶の内臓組織はまだ人間のものである。それをクラゲの組織と
入れ換えたり融合させたりすることによって、麻耶は初めて完全なクラゲ女として生まれ変わるのだ。
手術台の周囲に、大きめの水槽が幾つも運ばれてきた。水槽の中には、傘の直径が50cmほどの巨大なクラゲが
何匹もたゆたいながら泳いでいた。それはエチゼンクラゲのような、巨大なだけで無害なクラゲなどではない。
ショッカーが海底基地の警護用に作り上げた生物兵器、肉食性の狂暴な電気クラゲを、さらに改良して生まれた
改造素材用の新生物であった。クラゲ女・麻耶の改造用に特別に発注されたものだ。
保護手袋をした戦闘員たちによって水槽から取り出された巨大クラゲが、麻耶のすぐ脇に並べられた。
ここからは科学者戦闘員ではなく、コンピュータ制御のマニュピレータ、即ちロボットアームの出番である。
手術室の天井から、無数のロボットアームが麻耶に向かって降りてきた。ロボットアームは歯医者が使う工具の
ような形状の遺伝子操作光線銃を巧みに使って、麻耶の身体とクラゲを交互に光線で照らし、箸でつまむように
クラゲの組織を麻耶の肉体の中に組み込んでゆく。それは気の遠くなるような作業であった。
だが麻耶の肉体は少しずつ、着実に、人間ではないものへと変えられていった。
全身の筋肉が、蓄電細胞にとって変わられた。人間の脆弱な神経繊維が、導電性の強靱なものへと置き換えられた。
麻耶の人間の骨格はすべて取り除かれ、自分の意思で自由に固さを変えられる、軟体ボディへと変えられた。
首から下の全身の毛はすべて抜け落ち、透明感のあるゼラチン質の皮膚ですっかり覆い尽くされた。
690名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:38:06 ID:Uld6kJVA0
青く半透明のボディは、身体の表層に近い部分は透明に近く、奥に進むほど不透明になっている。よく見ると
ボディを通してクラゲ女としての内臓がうっすらと透けて見える。
麻耶の華奢な両腕の下面に沿って、クラゲのポリプが帯状に移植された。ポリプは白いリング状に口を広げ、
パクパクと絶え間なく蠕動を繰り返している。そして麻耶の手のひらには巨大なクラゲのポリプがまるごと、
ふだんは手のひらに収納され、クラゲ女自身の意志で自由に伸び縮みする触手となるようにして移植された。
麻耶の肉体は、もはや人間とは言えないものに変貌していた。
だがその一方で、ショッカーの科学者たちは女性を改造することの意味を忘れたわけではなかった。
麻耶の見事なプロポーション、B87ーW55−H85というナイスバディは、改造後もそのまま維持された。
むしろ透明感のあるゼラチン質の青い皮膚で覆われた麻耶の新しい肉体は、エロチックな魅力に満ちた蠱惑的
なものに変化していた。全身の性感帯の感度は、人間だった時の数千倍に強化された。
股間の大切な部分は特に時間をかけて、念入りに、念入りに改造された。毛の生えていない、こんもりと
盛り上がった恥丘のまん中には、ヒクヒクと痙攣するスリットがはっきりと確認できる。半透明の青い恥丘の
奥には、ゆっくりと蠕動を繰り返すピンク色の膣組織がうっすら透けて見えている。
頭部にもクラゲの組織が次々と移植されていったが、麻耶の美しい素顔は、人間だった時そのままに残された。
青く染まっていた顔や髪の色も、再び元の自然な色へと調整された。
まる24時間かけて、麻耶の組織改造手術は終了した。改造手術台の上に大の字に寝かされているのは、かつて
鮎川麻耶という人間の少女だった存在、だが今は、クラゲの遺伝子と組織を全身に移植された異形の存在、
美しい女性の顔面とシルエットを持った、ショッカーの新しい改造人間・クラゲ女であった。
691名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:38:23 ID:Uld6kJVA0
突然、スポットライトの光が顔をまるごと照らし出した。
その刺激で、長い、長い悪夢の底から、麻耶の意識は再び現実へと呼び戻された。
「・・・・ん・・・・・んん・・・・・」
まだ意識は朦朧としたままで、自分の置かれた状況がわからない。腕を動かそうとして、麻耶は自分の身体が
椅子のようなものに固く拘束されていることに気が付き、ハッと目を見開いた。
「・・・なに?なに?・・・一体どうなってるの?・・・ボクは・・・・いったい?・・・・」
目を射る強烈な光を避けながら、自分の身体に目をやった麻耶の視界に飛び込んできたのは、透明感のある
真っ青なゼラチン質のボディであった。
それは、どう見ても人間のものではなかった。半透明で、内臓が一部透けて見えてさえいる。
別の生き物のようにぷるんぷるんと震える豊満な胸には、ミズクラゲのようなリング状の模様が浮かび上がり、
水の中をたゆたうように、半透明の乳房の中でゆっくり動いていた。
「・・・・キャアアアッ!!」
麻耶は思わず絶叫した。そして、自分がプールから拉致されて、奇怪なアジトに運ばれたこと、恐ろしい
耐電実験を施されたあげく、手術台の上に運ばれて肉体を改造されていったことを、ありありと思い出していた。
「・・・何!? いったい何なのこの身体!? ボクは・・・ボクの身体は・・・いったい、どうなったの!?」
「お前はもう、人間ではない。改造手術を受けて、ショッカーの改造人間・クラゲ女に生まれ変わったのだ。」
ガイエル博士が、麻耶がいちばん聞きたくなかった真実を冷酷に突きつけた。
麻耶自身にも、とうにわかっていた。自分が人間ではなくなってしまったことが、自分でもはっきりわかるのだ。
そして、堰を切ったように、麻耶は大声で泣き始めた。
「・・・やだあ・・やだやだ・・・ボクを・・ボクを人間に戻して! 元の身体に戻してェ!! ウワアアアアッ!!」
だがどんなに泣き叫んでも、麻耶の改造された瞳からは、涙は一滴もこぼれなかった。その事実に悲しくなり、
麻耶はさらに激しく泣きじゃくった。「・・・帰して!・・・ボクを、家に帰して!」
692名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:38:45 ID:Uld6kJVA0
「無駄だ。お前はもう、普通の人間に戻ることはできない。二度と元の暮らしに戻ることはできないのだ。
これからお前はショッカーの改造人間として、ショッカー組織のために生きるしかないのだ。」
ガイエル博士は冷たい声でそう告げると、顎をしゃくって後ろにいた戦闘員たちに合図をした。
「イーッ!」黒覆面の戦闘員たちが、台車に乗せた水槽をガラガラと運んで来た。
水槽の中には、傘のさしわたし50cmほどの、巨大なクラゲが一匹ゆらゆらと泳いでいた。透明のボディに、
赤と青の毒々しい対称形の模様が浮かび上がった、いかにも毒クラゲという感じの禍々しい生物であった。
「よく聞け、クラゲ女。この水槽のクラゲはお前のために特別に開発された、お前のオプションパーツだ。
このクラゲとひとつに合体することにより、お前は改造人間の完全体となるのだ。」
ガイエル博士の指示により、水槽の両側に脚立が建てられた。ぶ厚い手袋を厳重に幾重にも付けた戦闘員が2名、
脚立によじ登って水槽の中に腕を差し入れ、泳いでいる巨大クラゲを両側からはさみ込むように捕らえ、
ゆっくりと水槽の外に取り出し始めた。クラゲは特に抵抗するでもなく、ピクピクと蠕動している。
「さあ、このクラゲを頭から被るのだ。そうすれば、お前は完全な改造人間となる。」
麻耶は目を見開いた。目の前に、奇怪なクラゲがどんどん迫ってくる。このクラゲとひとつになるって言うの!?
ボクが、この、おぞましいクラゲと!?
「・・・イヤだァああああ!!」麻耶は恐怖の叫びを上げた。
戦闘員が、手に持ったクラゲの周縁の触手をたくり上げ、中央に開いた巨大な口を露出させた。半透明の襞が
幾重にも重なり合い、ジュルジュルと絶え間なく蠕動を続けるグロテスクなクラゲの腔腸部が露わになった。
戦闘員たちは、パックリと開いたクラゲの口を、麻耶の頭からすっぽりと被せようとしているのだった。
「・・・やめて!!・・・・そんなもの、被せないで!!・・・やだ!! ・・・イヤだ!! ・・・イヤだァあああッ!!」
麻耶は必死に、椅子の拘束から逃れようとした。だが改造人間拘束用の特殊ロープで縛られた麻耶の身体は
まったく動かすことができない。必死に顔をそむける麻耶のすぐ目の前に、グロテスクなクラゲの口が迫った。
「い、イヤあああああ!!」
693名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:39:02 ID:Uld6kJVA0
ベタアッ! クラゲの腔腸部が、麻耶の頭部をすっぽりと包み込んだ。
ヌルヌルしたなま温いものが顔にベタリとへばり付き、そのおぞましい触感に麻耶は気が狂いそうになった。
必死で首を振り、頭に被せられたクラゲを振り払おうとするが、クラゲはピッタリと顔の皮膚にへばり付き、
緊く締め付けているためビクともしない。
「・・・うっ・・・むン!・・・取って!! 誰か取ってよォ!! ・・・このクラゲを、外してよォ!!・・・」
やがて、麻耶の脳髄を貫いて、ビリビリと電流のようなものが走った。「アアッ!!」
脳髄に津波のように侵入してくる、おぞましい意識、異形の思念。
麻耶の意識は、嵐に翻弄される落ち葉のように掻き乱された。
「・・・ウワアアアッ!! ・・・・ギヤアァァァッ!!・・・・助けて!! 誰か助けて!! ・・・うプッ!!」
消えてゆく。鮎川麻耶としての意識が、17年間の思い出が。ドス黒い何者かに飲み込まれるように消えてゆく。
麻耶の頭部にすっぽり被せられた改造クラゲは、外部からの誘導電波によって電気パルスを発しつつ、麻耶の
意識を完全にコントロールしようとしていたのだ。
やがて、麻耶の人間としての意識は、脳髄を貫く嵐のような電気パルスの海の中に、完全に溶けていった。
・・・・・・・・・
「さあ、目覚めよ、クラゲ女。ショッカーの完全なしもべとして生まれ変わった改造人間よ。」
麻耶は目を開けた。頭から奇怪なクラゲを被せられているにもかかわらず、視界がとても明瞭だ。
麻耶の身体を椅子に縛りつけていた拘束ロープが解けた。麻耶は自分の身体を確かめ、そしてゆっくりと
立ち上がった。自分が何者か、何をすべきか、麻耶にはもう、はっきりとわかっていた。
「さあ、お前はいったい、何者だ? 答えるがいい。」
ガイエル博士の問いに、麻耶は躊躇なく答えた。
「・・・ボクは、ショッカーの改造人間クラゲ女。改造されて生まれ変わった、ショッカーの忠実なしもべ!」
麻耶の答えを聞き、ガイエル博士はニヤリ、と醜悪な笑みを浮かべた。
694名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:39:18 ID:Uld6kJVA0
鮎川麻耶の改造手術が終了したとの報せを受けて、ゾル大佐は改造人間実験場に赴いた。放擲された土木工事現場
のようなその場所で、生まれたばかりの改造人間・クラゲ女の性能テストが行われようとしていたからだ。
実験場に着いたゾル大佐を迎えたのは、醜悪な笑顔を浮かべたガイエル博士と、一人の美しい少女であった。
「さあ、大佐殿に挨拶するのだ。」
少女は、誇らしげに敬礼した。
「はじめましてゾル大佐。ボクは、改造人間クラゲ女! ボクを改造人間にしていただき、本当にありがとう
ございます。これからは、ショッカーに与えていただいたこのボディを駆使して、ショッカーのために、
世界征服と愚かな人類支配のために、力いっぱい働きます!!」
ゾル大佐は、少女らしい溌剌とした明るい声で答えたクラゲ女の身体を、笑みを浮かべながらまじまじと眺めた。
それは、改造人間と言っても他の男性怪人のような異形の怪物ではなく、見るからに女性を改造したとわかる、
美しいボディラインを持った異形の美少女だった。健康的にピチピチと引き締まった少女らしい体形と、
成熟した女のふくよかな体形のちょうど過渡期の、ある年代の少女だけが持つ蠱惑的なボディラインである。
「ほう、これがこの間の娘を素体に改造したという、クラゲ女か。よく見るとなかなかの美形だ。だがなぜ、
こいつの頭部は人間の娘のままなのだ?」
「その理由は、後でわかります。そう、後で。」ガイエル博士が意味ありげに笑った。
695名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:39:34 ID:Uld6kJVA0
改造された麻耶の身体は、一見、青い全身タイツを身につけた人間の女性と大差ないように見える。
脚には絶縁性らしいハイヒールの黒いロングブーツを履いているが、それ以外は何ひとつ身につけていない。
身長165cm、体重46kg、B87ーW55−H85。水泳部の練習のおかげで引き締まった抜群のスタイルである。
だが近寄ってみると、彼女の肉体は人間のそれとはまったく異なっていることがわかる。なかば半透明の
皮膚には毛穴も皺もなく、ゼリーのようにプルンとした質感だ。表皮から内部に向かうにつれ不透明になって
ゆくが、よく見るとうっすらと内臓が透けて見える。骨はなく、全身がゼラチン質の軟体ボディなのだ。
だが軟体といっても不定形に崩れてしまうようなことはなく、ボディは常に適度な強度を保っていた。
特に前方に張り出した双つの乳房は、人間の乳房のように重力で垂れ下がることもなく、ブルンブルンと
絶えず別の生き物のように蠕動しながらも、しっかりした強度を保ってミサイルのようにそそり立っていた。
「それでは、これよりクラゲ女の性能テストを行う。」
博士の命令で、麻耶は実験場の中央に向かって歩いてゆく。引き締まったお尻を色っぽく左右に揺らしながら。
戦闘員が、目隠しをした三人の男を引きずるようにして連れてきた。三人とも力無く抵抗を続けるが、甲斐も
なく実験場に立てられた丸太に一人ずつ縛り付けられた。そのうち一人は、足が悪いらしくびっこをひいている。
696名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:39:51 ID:Uld6kJVA0
「・・・廃棄処分用の奴隷だな?」
「はい大佐殿。クラゲ女のアジトとして鷲ヶ崎原子力発電所を制圧し、職員を戦闘員に改造していった際に、
身体能力に問題があって選別から漏れたクズどもです。クラゲ女の戦闘力テストを兼ねて処刑いたします。」
「やめろォ! やめてくれェ!!」「助けてくれェ!! 死にたくないよォ!!」
ガイエル博士の合図に麻耶はうなずき、奴隷たちの前に近づいた。戦闘員が、奴隷の目隠しを取った。
目を上げた奴隷たちは、青い全身タイツを着た美しい少女が立っているのを見て、思わずあっけに取られた。
足の悪い男が、声を絞り出すようにして、驚きの叫びを上げた。「・・・麻耶!! 麻耶なのか!?」
麻耶は、男の顔を見て一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐにニッコリと満面の笑みを浮かべた。
「うん。麻耶だよ、叔父さん!」
麻耶の義理の叔父、川本剛史は45歳。11年前に感電事故で足を負傷して漁師を引退後、新婚の妻・ふみえと
共に幼い麻耶を引き取って育ててきた、いわば父親代わりである。若い叔母・ふみえとは異なり、麻耶の父・
健一に近い年齢であったせいか、麻耶は剛史に非常になついていた。ほとんど父親と変わらないほどに。
「でも叔父さん。ボクが鮎川麻耶だったのは、つい3日間までのことだよ。ボクはショッカーにさらわれて、
無理やり改造手術を施されたんだ。今のボクは、もう人間じゃない。ボクは改造人間。ショッカーの改造人間
クラゲ女! ねえ見て! この身体! 素敵でしょう!? よく見て!」
麻耶は、嬉しそうにクルクルと回りながら、剛史に自分の生まれ変わった身体を見せつけた。
剛史は麻耶の身体を、驚きと恐怖に満ちた表情で見つめた。太陽の光に透ける半透明のボディ。別の生き物で
あるかのように蠢くミサイルのような乳房。そして振り上げた両腕の下面にびっしりと揃って見えるのは、
パクパクと口を広げている、白いリング状のクラゲのポリプ。それはどう見ても、人間の身体ではなかった。
「・・・麻耶! ・・・麻耶ッ!! ・・・いったい、何ということだッ!!」
姪が、可愛い姪が、人間ではないものにされてしまった。川本剛史は悲痛な表情でギリギリと歯噛みをした。
697名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:40:08 ID:Uld6kJVA0
「クラゲ女よ。処刑を開始せよ!」
「・・・はいッ!」
麻耶は明るい声で答え、それから神妙な表情になって、丸太に縛られた3人の奴隷たちに向き合った。
麻耶はまず、剛史と反対側にいる男の前に立ち、右腕を思い切り前に伸ばした。麻耶の手のひらにはクラゲの
ポリプが口を広げ、パクパクと呼吸するように不気味な蠕動を続けている。
シュッ! 手のひらから、先端がグロテスクに膨らんだ、白い触手のようなものが飛び出した。触手はシュルシュル
と伸びて、奴隷の身体にグルグルと巻きついた。「・・・ひ、ひイッ!!」
「やれ。」
博士の声とともに麻耶はうなずいた。パアア・・ンッ!! つんざくような爆音がこだまし、奴隷の姿は縛られた
丸太ごと、この世から消え失せていた。後に残ったのは、黒こげになってシュウシュウと煙を上げる残骸のみ。
「・・・う、うわあああああッ!!」隣にいた奴隷が、半狂乱になって叫んだ。
「ご覧下さい。5万ボルトの高圧電流です。クラゲ女の身体は、通常時で20kWの発電能力を備えており、
この程度の電撃ならば連続で繰り出すことが可能です。」
麻耶の触手は、二人目の奴隷にからまりついた。「た、た、助けてくれェッ!!」
パア・・ン!! 二人目の奴隷もまた、一瞬で黒こげの消し炭と化した。
そして、いよいよ麻耶は、父代わりの叔父、川本剛史の前に立った。触手が、剛史の身体にからみついてゆく。
「・・・麻耶ッ!!」ヒクヒク蠕動する触手に巻かれながら、剛史は、悲痛な表情で変わり果てた姪の姿を見つめた。
「さよなら。叔父さん。」麻耶の表情が、ほんの一瞬曇った。
・・ビリッ・・バリバリッ!! ・・・ババ・・バアーーンッッ!!
麻耶の触手が、真っ黒な消し炭と化した叔父の身体から離れた。かつて川本剛史だった消し炭は、ボロボロに
崩れてシュウシュウと煙を上げる地面に落下し、やがて風に吹きさらされて散っていった。
698名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:40:30 ID:Uld6kJVA0
「素晴らしい! 実に素晴らしい能力だ!」ゾル大佐が、手を叩いて麻耶の能力を誉め称えた。
「お待ち下さい大佐殿。クラゲ女の実力はまだこれからです。」
戦闘員が、台車に乗せた水槽を、麻耶のそばに運んできた。水槽の中に泳いでいるのは、巨大なクラゲだった。
「何だ? あのクラゲは!?」
「あれこそ、クラゲ女がその実力を発揮するために不可欠な、オプションパーツです。」
「オプションだと?」
麻耶は、水槽の中に両手を入れ、巨大なクラゲをさも愛しいもののように優しくつかみ上げた。プルプルと
震えるグロテスクなクラゲをうっとりとした目で眺め、クラゲの触手をたくし上げて口を露出させた。そして
クラゲを高く掲げ上げ、ヒクヒク蠕動するクラゲの腔腸部めがけて、自らの頭部を挿入した。
「・・・あ・・・あン!・・・はァあン!・・・あうン!・・・あン!・・・」
巨大クラゲは、麻耶の頭部をすっぽりと覆い尽くした。エクスタシーの声を上げて、麻耶は思わず膝をつき、
四つんばいになって大きく息をついだ。ブルブルふるえる豊満な麻耶の乳房、その内部にゆらめいていた
リング状の模様が虹色にキラキラと発光を始めた。「・・・ン!・・・ンン!・・・・あうぅぅン!!」
やがて、呼吸を整えた麻耶がフラフラと立ち上がった。大きく深呼吸をし、それから誇らしげに直立した。
「ご覧下さい。オプションのクラゲと合体することにより、クラゲ女は完全体“クラゲダール”になるのです。」
麻耶の姿は、完全に人間ではなくなっていた。宇宙人のようなクラゲの頭部を持った、異形の怪人であった。
グオオオオッ、と音を立てて、鉄球クレーン車が近づいてきた。どうやらリモコンで動いているらしい。
クレーンには5トンはありそうな巨大鉄球、モンケーンが吊り下げられている。一撃で鉄筋コンクリートの
ビルを粉々にしてしまう破壊力を持つ巨大重機である。クレーン車はクラゲダールから10メートルほど離れた
場所に停車し、クラゲダールめがけて勢いよく鉄球を振り出した。
699名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:40:47 ID:Uld6kJVA0
鉄球はすさまじい勢いでクラゲダールの身体に激突した。この直撃で誰もが、華奢な少女はぺしゃんこに
なったと思ったことだろう。だが何とクラゲダールは、二、三歩後ずさりしただけで衝撃を受け流した。
クラゲの特性を持った軟体ボディには、なんと傷ひとつついていない。
「ご覧下さい! ライダーキックすら退ける、軟体ボディの威力を!」
クラゲダールの右手から、触手がシュルシュルと放たれた。触手は20メートル近くも伸び、鉄球だけでなく
クレーン本体までもぐるぐる巻きに縛り上げた。そして、凄まじい爆音が周囲の空気をつんざいた。
・・バ・・ア・・ア・・・ン・・・・!!!
クレーン車は凄まじい火花を吹き上げ、焔に包まれた。高熱でクレーンの腕がひしゃげ、鉄球が落下した。
キュラキュラキュラ・・・! 今度は装甲車が、クラゲダールに向かって突進して来た。火山の火砕流の直撃を
受けても平気な耐熱仕様車だ。
装甲車に搭載されたミサイルランチャーから、クラゲダールめがけて火炎弾の嵐が放たれた。クラゲダールの
肉体はもうもうとした煙に包まれたが、たがてその煙の中から、何事もなかったかのように姿を見せた。
クラゲダールは片膝をつき、地面に向かって拳を下ろした。次の瞬間。
シュ! シュ・・バア・・アア・・・ッッッ!!
大地から火柱の列が、クラゲダールから装甲車目がけて走るように吹き上がり、装甲車を焔の渦に包み込んだ。
バチバチと凄まじい火花が、あたり一面に降り注いだ。
「ご覧下さいゾル大佐。これが50万ボルトの超高圧電流の力です。クラゲ女は完全体クラゲダールになること
によって10倍の力、200kWを超える発電能力と、最大50万ボルトの電撃を繰り出す力を得るのです。」
700名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:41:05 ID:Uld6kJVA0
ゾル大佐は、呆全とした表情で、クラゲダールの凄まじい戦闘能力に見とれていた。そして、手にした鞭を
両手でぐいぐいと握り締め、興奮した様子で口を開いた。
「素晴らしい! 実に素晴らしいぞ! これなら・・・これなら憎っくき仮面ライダーも、きっと倒せる!」
だが直後、クラゲダールは急に肩でハァハァと息をし始めた。小走りで台車に乗せられた水槽のもとに走り寄り、
頭部に被さっていた巨大クラゲを外して、そっと水の中に返した。頭部のクラゲを外し、元の美少女の顔を
取り戻した麻耶は、疲労困憊したようにその場に四つんばいでへたり込み、ハァハァと大きく息をついだ。
「・・・何だ? いったいどうしたと言うのだ?」
「限界が来たのです。残念ながら完全体の凄まじい能力に、クラゲ女の肉体は一日わずか10分程度しか
耐えられないのです。戦闘後はこうやってオプションのクラゲを切り離して体力回復を待たないと、肉体が
過負荷で崩壊してしまうのです。」
「何ィ!?・・・うむ、まあよい。戦闘はそうたびたびあるものではない。肝心の時に完全体になれさえすれば
問題なかろう。むしろ、人間の女の頭部を持っている方が、破壊工作の遂行には都合がいいかも知れん。」
だがそこで、ゾル大佐は少し首をひねった。
「待て・・・むしろ致命的なのは、あの大きな水槽でオプションを運ぶ必要があるということだ。これでは
どんな場所でも完全体になれるとは言えず、機動性に問題が生じる。博士、解決策を早急に講じろ!」
「ご安心下さい大佐殿。その欠点も既に対応策を練っている最中です。いましばらくお待ちを。」
ガイエル博士は、禿鷲のような顔に醜悪な笑みを浮かべた。
701名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:41:25 ID:Uld6kJVA0
 【ここからエロ描写が始まります。気に入らない方は、再び同じ↓マークが現われるまでスルーして下さい】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

話し合うゾル大佐と博士の元に、体力を使い果たした麻耶が肩で息をしながらトボトボと近づいて来た。
「でかした。よく頑張ったな、クラゲ女。上出来だ!」
ゾル大佐の激励に、麻耶は嬉しそうに顔を赤らめた。だがその表情は、どこか苦しそうだ。
「大佐。クラゲ女は改造が終了してから今まで、まだ一度も“充電”と“捕食”を行っておりません。早く
アジトに戻ってその方法を教えてやる必要があります。ですが・・・ここにひとつ問題が・・・」
ガイエル博士は、ゾル大佐の耳にヒソヒソと耳打ちした。
「何? この娘はまだ処女なのか?」
「はい。改造前の身体検査により、完全な処女であったことが判明しております。ですから・・・」
「わかった。俺に任せておけ。」
ゾル大佐は麻耶に向き合い、その目を見つめ、肩に手を乗せて優しく言い聞かせるようにこう命じた。
「クラゲ女よ。お前に褒美をやろう。後で、俺の私室にひとりで来るがいい。」
「・・・あ、はい!・・・いえ、かしこまりました。大佐!」
702名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:41:42 ID:Uld6kJVA0
大幹部であるゾル大佐はアジト内で執務室のほかに、3部屋からなる広い寝室を与えられている。その扉を、
緊張したおももちの麻耶がおそるおそる叩いた。
「・・・失礼します。クラゲ女、入室します。」
部屋の中は小奇麗に片づき、控えめだが趣味のいい調度が置かれている。ゾル大佐は軍服を脱ぎ、濃褐色の
虎柄のナイトガウンを羽織ったままソファでくつろいでいた。大佐のまわりには、奇妙な肉体を持った5人の
美女がかしづき、グラスにブランデーを注いだり、足指をほぐしたりしていた。
「お前たちはしばらく、別室に下がっていろ。」
5人の美女たちは名残り惜しそうに大佐のそばを離れた。すれ違いざまに麻耶の改造されたボディを複雑な
表情でしげしげと見つめていたが、ゾル大佐の目くばせを受けて別室に消えた。
「大佐。あの女(ひと)たちは?」
「俺専用のセクサボーグだ。お前が気にすることはない。」
「セクサボーグ?」
女たちは、揃って全裸だった。だがその肉体は、どう見ても人間のものではなかった。首から上は20代前半の
美しい女性のものだったが、首から下は、真っ青ななめし皮のような皮膚で覆われていた。乳房だけが、まるで
蜂の腹部を思わせる黄色と黒の同心円模様で覆われて、別の生き物のように淫らに蠕動していた。
そう、それはまさに“蜂女”だった。
蜂女は元々、死神博士がこのショッカー日本支部において、初めて製造した女性改造人間である。その素体と
なったのは、23歳の美貌の女性研究者・深町里沙であった。騙されてショッカー基地に連れてこられた里沙は、
女性ならではの美貌とボディを充分に生かした改造人間へと生まれ変わった。そのノウハウを元に、その後も
ショッカーは拉致した美女たちを素体として、特殊用途のための蜂女を量産し続けていたのであった。
703名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:42:00 ID:Uld6kJVA0
その用途とは、男性改造人間たちの“性欲処理”である。
男性の攻撃性は性欲と不可分に結びついているため、改造人間たちは改造前の数十倍に性欲が高められている。
だがふつうの人間女性では、改造人間たちの途方もない性欲を一身に受けるのは無謀であった。数回の性行為で
発狂するか、肉体が使い物にならなくなってしまうのだ。
そのため、組織にとって初の女性改造例である蜂女の肉体データを元にして、性行為だけを目的とした女性改造
人間、セクサボーグが量産されることになった。優れた美貌とスタイルを持った女性ばかりを拉致改造した
セクサボーグ蜂女たちは、各男性改造人間に二〜三体ずつ与えられ、性機能を究極にまで高められたその肉体で
男性改造人間たちの尽きることない性欲を毎夜毎夜受け止めていた。
蜂女たちには脳改造の類は一切施されず、ただ性の快楽のみによって、ショッカーに従属させられている。
そのセクサボーグが、ゾル大佐には特別に5体も与えられていた。ふだん組織の規律に厳しいせいで、大佐は
ストイックな性癖を持っていると誤解されがちであるが、性に関してはむしろ放埒かつ絶倫であり、しかも
繊細でフェミニストでもあった。自分用に用意された5体もの蜂女たちを均等に可愛がり、朝晩2回、その肉体を
分け隔てなくむさぼり、責め立てるのが彼の日課であった。
人一倍好奇心の強い麻耶は、大佐から無理に彼女たちの正体について聞き出すと、その顔を思い出そうと勤めた。
5人のうち2人は金髪とブルネットのヨーロッパ人、2人はエキゾチックな美貌のアラブ人で、いずれもトップ
モデルばりの美貌とグラマラスなボディを誇る極上の美女だった。残る1人は東洋人らしかったが、つい3週間
ほど前に謎の失踪を遂げて巷を騒がせた人気絶頂の21歳のIカップアイドル、須堂みらと同じ顔を持っていた。
「3週間前、俺が日本支部に赴任した際に、科学者どもが俺を歓迎するつもりで用意してくれたものだ。」
「じゃあ、ボクと同じように、さらわれて改造されたんですね。ボクと同じ、女の改造人間なんですね。」
女性の仲間がいたことが、麻耶にはちょっぴり嬉しかった。
704名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:42:17 ID:Uld6kJVA0
「そうだ。だがお前はあれらとは違う。まだ、一人前の“女”にはなっていない。」
ゾル大佐はブランデーグラスをテーブルに置いて立ち上がり、麻耶の肩を掴んで、ゆっくりと告げた。
「だから俺が、お前を女にしてやろう。」

麻耶は驚いた。改造されて洗脳までされているといっても、人間だった時の記憶と人格はそのまま残っている。
17歳の処女はしばらくゾル大佐の言葉を反芻し、その意味を理解して思わず顔を赤くした。
「・・・それは、ボクと、大佐が・・あの・・・・・・エッチ・・・するってことですよね?」
「そうだクラゲ女よ。お前は一人前の女にならなければ、その実力を発揮することはできない。俺がこれから
お前に、女の悦び、それも改造人間にされた女の悦びを、とくと教えてやろう。」
麻耶の顔は真っ赤になった。もちろん赤い血が上っているのではなく、赤い色素が顔面に集まってきたのだ。
麻耶はもじもじとしながら、ゾル大佐の精悍な、男らしい顔を、たくましいその身体をそっと見た。そして
自分の、とても人間とは言えない姿に改造された全裸のボディを、複雑な気持ちで眺めた。
常に全裸でいることは、恥ずかしいとは思わない。むしろ改造人間であることを誇示できるのは誇りだった。
だがまさか、改造人間になってまでセックスがついて回るなど、麻耶には思いもしなかったのだ。エッチという
言葉を口にした途端、麻耶の股間のスリットの内側がヒクヒクと動き、キューンと切なくうずき出した。
その事実が麻耶をさらに恥ずかしくさせた。麻耶はあわてて股間に手をあて、大佐の目から隠そうとした。
改造されたスリットの内側から、白い触手が何本も顔を覗かせては手のひらに吸い付いてくるのがわかる。
やがて、麻耶は決心を決めて大佐の顔をキッと見つめた。
「・・・はい。お願いします・・・ボクを・・・ボクを女にしてください!」
705名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:42:35 ID:Uld6kJVA0
柔らかなマットが敷き詰められたキングサイズベッドの中央に横たわり、麻耶は立てた膝を少し開いて、
ゾル大佐が現われるのを待った。
ボクは・・・ボクはいよいよエッチをするんだ! 麻耶の改造された心臓組織が、不安と期待で高鳴る。
奥手な麻耶は、恋愛に関する知識も経験も乏しかった。
人一倍好奇心が旺盛なので、セックスの知識は人並み以上にあった。それが気持ちのいいものだということも
もちろん知っている。夏休みに初体験を済ませたクラスメートの体験談にも、みんなで聞き耳を立てた。
だがそれらと、自分を結び付けることは麻耶にはまだできなかった。自分とは縁のないものだと感じていた。
だいたい人間だった時には、自分の女らしく成長したボディをうとましく思いこそすれ、自慢に思ったことがない。
時折自分の胸元や、スラリと伸びた脚、引き締まったお尻などに痛いほどに男子生徒たちの視線が注がれるのを
感じても、麻耶にとっては煩わしいものでしかなかった。
そんな自分が、いま、こうして男に抱かれようとしている!
ゾル大佐がガウンを脱ぎ捨て、屈強な肉体を麻耶の前に晒した。そっと股間に目をやると、太さ5センチ、長さ
20センチはありそうな赤黒い怒張が、天に向かってそそり立っているのが視界に入り、麻耶は思わず目を伏せた。
大佐は優しく、麻耶の上に押し被さってきた。彼女の目をじっと見つめて、こう尋ねる。
「・・・クラゲ女よ、怖いか?」麻耶は、恥ずかしそうに身体をすくめて、小さくコクッと頷いた。
「ならば、俺の目を見るがいい。」
ゾル大佐の隻眼の瞳が、燃えるような赤い色に染まった。それを見た途端、麻耶の全身から力が抜けた。
「・・・あ・・・・あ!」
ゾル大佐が、いきなり麻耶の唇に自分のそれを重ねた。ハッと驚く暇もなく、大佐は息が止まるかと思える
くらい、強く激しく麻耶の唇を吸った。「・・・ん・・・んん・・・・むうん・・・!!」
生まれて初めてのキッスに戸惑った麻耶だったが、すぐに観念して、大佐の強引で手慣れた手管に身を委ねた。
706名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:43:26 ID:Uld6kJVA0
唇を割って入ってきた大佐の舌が、自分の口腔の中を何か巨大な生き物のように暴れ回る。それと同時に
麻耶の乳房と股間が、大佐の両手によって同時に刺激を加えられた。麻耶の改造された右の乳房は、大佐の左手で
鷲掴みにされ、ちぎれんばかりに揉みしだかれた。親指の先が時折、改造された乳首をこね回すように刺激する。
「・・・あ・・・あ・・・あン・・・」
麻耶の股間に置かれた大佐の右手が、撫でさするように上下に動く。中指の先が割れ目に沿って何度も行き来し、
改造された麻耶の女性器の扉を、少しずつ、だが確実にこじ開けてゆく。やがて、麻耶の改造されたクリトリスの
在処を探り当てた中指は、周囲から先端に向かって渦を描くように動きながら、麻耶の一番敏感な部分を刺激する。
「・・・むふぅ・・・やだぁ・・・やだやだぁ・・・・あ・・・あン・・・あンッ・・・あンッ!」
左手を右の乳房、右手を股間、そして舌を麻耶の左の乳首に当て、ゾル大佐は麻耶の身体で最も敏感な3点を
同時に刺激し始めた。緩急を使い分けたテクニックで、麻耶に息をつく暇すら与えずに。
「・・・あン・・・あン・・・あンッ!・・・あンッ! あンッ!あンッ!あンッ!」
クラゲ女に改造された麻耶のボディは、ふだんはひんやりと冷たいゼリーのような触感をしている。
だが全身の性感帯を刺激され、人間女性の数千倍とされる性欲のスイッチを入れられた麻耶の肉体は熱く火照り、
全身がなめらかに波打ち始めた。両腕の下側に並んだクラゲのポリプも、パクパクと激しく口部を開閉する。
『・・・なに? ・・・何なの? ・・・何なのこれ?・・・』麻耶も、自分の肉体の変化に戸惑っていた。
性感が高まってゆくとともに、麻耶の改造された半透明の乳房の内部をたゆたうように動いている、
ミズクラゲを思わせるリング状の4つの模様が、虹色に煌めきながら発光を始めた。夜空に輝くオーロラの
ように、麻耶の肉体の興奮に合わせて、ほのかに揺らめきながら赤に青にと激しく明滅を始めた。
707名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:43:44 ID:Uld6kJVA0
そして麻耶の、毛のまったく生えていない真っ青な恥丘、女としての最も大切な部分が二つに割れて、
中から鮮やかなピンク色をした、ゼラチン質の肉の孔が姿を現わした、肉孔の周囲からは短めの白い触手が
何本も現われては、出たり引っ込んだりを繰り返す。孔の中からはとろりとした液体が、じわじわにじみ出てくる。
「そろそろ・・・行くぞ。クラゲ女!」
麻耶の受け入れ準備は、既に整っていた。大きく息をつぎながら、麻耶は両手で恥ずかしげに顔を押さえ、
コクッ、と小さく頷いた。「・・・お願い・・・優しく・・・して下さいね。」
ゾル大佐は力がすっかり抜けた麻耶の両脚を広げ、その間に自分の腰をグッと入れた。太さ5センチはある
赤黒い怒張の先端が、麻耶の改造された秘部に、未だ男を受け入れたことがない神聖な場所に触れた。
「あ、熱いッ!」
大佐は、まさぐり当てた麻耶の秘唇を指で押し広げ、改造された肉の孔目がけて、自らの肉棒を突き入れた!
「・・・ア、アアッ!!」
麻耶は、身体を硬直させて思わず大佐の肩にしがみついた。処女の本能が、思わず腰を引こうとする。
ゾル大佐は構わずにそのまま腰をゆっくりと前に動かし、トロトロと粘液を分泌し続ける麻耶の秘芯の中へ、
自らの巨大な肉棒をズブズブと潜り込ませていった。
ああっ! ボクの中心を貫いて、ボクのいちばん大切な場所を引き裂いて、いま、男の人がボクの中へと入ってくる!
「・・・ア・・・ア・・・ア・・・アウッ! ・・・アウンッ! 」
こうして麻耶は、とうとう処女を失った。彼女の汚れなき乙女の花は、屈強な一人の男によって散らされた。
ゾル大佐のいきり立った肉茎は、麻耶の改造された膣組織の中をずんずん貫いて、根元まですっかり潜り込んだ。
「・・・ア・・・ア・・・アウッ!・・アウッ! アウッ! アウッ! 」
708名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:44:02 ID:Uld6kJVA0
ゾル大佐が、麻耶に挿入した男根の抽送をピストンのように開始した。
青く半透明な麻耶の恥丘の内側に、ピンク色の膣が透けて見えている。男の腰の動きに合わせて波打つ下腹部の
内側に、陰茎を奥深くまで飲み込み、淫らに蠕動を続ける筒状の組織がうっすらと透けて見える。
肉孔の周囲からは白い触手が何本も顔を出しては、麻耶を貫いている肉茎にからまりつき、また引っ込んでゆく。
「・・・さあ、クラゲ女。今度はこっちだ!」
ゾル大佐はいったん、麻耶の秘部から肉茎を抜いた。そして麻耶を四つんばいにさせて、引き締まったかたちの
良いお尻を持ち上げ、さっきこじ開けられたばかりの麻耶の秘芯の中央に、再びいきり立った怒張を突き入れた。
「・・・アンっ!アンっ!アンっ!アンっ!アンっ!アンっ!!」
後ろから激しくピストン運動で突き上げられ、麻耶の改造された乳房はユッサユッサと大きく揺れながら、
オーロラのような光を内部にキラキラと明滅させる。ピリピリと、電気の火花が身体をかけ巡り、麻耶の
興奮と感度をさらに高めてゆく。
「・・アウンっ! アウンっ! アウンっ! アウウンッ! アウウンッ!!」
ああっ! 気持ちいい! 何て気持ちがいいの! これが、これが! 抱かれるということなのね!
改造された麻耶の肉体には、破瓜の痛みなどまったく無縁であった。処女を失ったばかりだというのに、麻耶は
性の果実を味わいつくした人間の熟女でもめったに味わえないほどの、すさまじいばかりの快感を満喫していた。
「・・・どうだクラゲ女。改造人間になった感想は?」
「・・・アンっ! 最高! 最高よ! アンっ! アンっ! これが、これがっ、改造人間っ、なのねッ!!」
709名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:44:18 ID:Uld6kJVA0
ぴたンッ!ぴたンッ! 麻耶のかたちの良い尻が揺さぶられるたびに、ゾル大佐の腰にぶつかり音を立てる。
じゅポッ!じゅポッ! 大佐の陰茎に麻耶の愛液がからまりつき、突き入れるたびに淫らな音を立てる。
チュルッ!チュルッ! 陰茎を飲み込んだ麻耶の肉孔から無数の白い触手が現われ、まぐわう二人の股間を刺激する。
狂おしいまでの快感が、麻耶の華奢な肉体を嵐のように翻弄した。麻耶はもはや、我を忘れて快楽だけを求めた。
一匹の牝となってもだえよがり、生まれて初めて味わうセックスの快感を夢中になってむさぼり尽くした。
「・・・アウンっ! アウンっ! アウンっ! はうンっ! はううンっ! あう! あう! アウウウーーンっ!!」
麻耶が絶頂に達すると同時に、ゾル大佐はおう、おう、おうと狼のように高く吼えた。そして麻耶の改造された
膣の中いっぱいに、白濁した男の欲望の樹液をドピュッ!ととめどなく噴出した。
奥深くまで貫いている男の陰茎が、自分の中でピクピクと痙攣し、自分の中に生暖かい粘液を続々と放出して
いくのを夢見心地で感じながら、麻耶はひとりの女として、この上ない幸福感と陶酔感に包まれていた。
「・・・大佐・・・大佐! ・・・ありがとう、ボク、ボク!」
ついさっき処女を失ったばかりの若い娘が、たくましい男の胸に自分の身を預けて、安らかに目を閉じている。
大佐は麻耶の身体を自分の逞しい胸に優しく抱き寄せ、柔らかな髪をそっとなでた。
自分の股間にいまだ残る陰茎の感触、改造された膣組織の奥深くに注ぎ込まれた熱い粘液が、身体全体へと
広がってゆく感触にうっとりとなりながら、麻耶は、改造人間にしてもらえた幸運に、心から感謝していた。
710名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:44:37 ID:Uld6kJVA0
ここはショッカーによって人知れず占拠され、クラゲ女の暗殺用電気人間計画のアジトとして改装された
鷲ヶ崎原子力発電所の、第一加圧水型炉の発電タービン室の前。ここでは常時50万kWもの莫大な電力が
生み出され、変電施設を経由して各地に送られてゆく。その送電線の一本が配線を変えられて、タービン室の
すぐ前に設置された、特設の変電装置へと向かって延びていた。変電装置の前には椅子に腰を下ろした、
クラゲ女麻耶がいた。
麻耶が手に握っているのは、変電装置から延びている、幾重にも束ねられた太い送電線。
その先端には、ちょうど男根を摸した形の奇妙な電極が被せられていた。
麻耶は両脚を広げて、女性の秘部をしどけなく露わにした。恥部の下端に、鮮やかなピンク色のゼラチン質
の肉の孔が、トロトロと粘液を分泌しながらヒクヒク口を開けている。
やがて覚悟を決めたかのように、麻耶は自分の大切な女の部分、改造された秘芯めがけて、男根を摸した
電極をぐイッ!と突き入れた。
「・・・むンッ!・・・・うッ! 」
麻耶はそのまま自分の膣の奥を目がけて、電極を押し込んでいった。つい数時間前に男に処女を捧げたばかりの、
まだ使い込まれていない女性器が、男根を摸した電極をズブズブと飲み込んでゆく。
電極が膣の最奥部まで達すると、麻耶はお付きの戦闘員に指示を与えた。変電装置のスイッチが入れられ、
20万ボルトに昇圧された高圧電流が、麻耶の胎内にセットされた電極目がけて、一気に流れ込んでゆく。
バ・・バ・・バリッ・・・バリッ・・・バリバリバリッ!!
「ア! ・・・アウッ! ・・・アウッ! ・・・アウンっ! ・・・アウンっ! ・・・アウウンッ!」
凄まじい電流が身体の奥深くに流れ込んでゆくのを感じ、麻耶はその痺れるような快楽に激しく悶えた。
麻耶が行っているのは、充電であった。いくら彼女が最大50万ボルトの電撃を繰り出せるといっても、その
エネルギーはどこかで補充しなければならない。クラゲ女は膣に挿入された電極から電気エネルギーを取り込み、
全身の蓄電細胞に貯えるという能力を与えられていたのだ。
711名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:44:56 ID:Uld6kJVA0
何故、わざわざ膣から取り込むのか。およそクラゲの身体は、下部に中央にパックリ開いた腔腸を中心として、
触腕が放射状に並んでできている。腔腸こそがクラゲの身体体制の基本である。そしてクラゲの改造人間である
麻耶の肉体もまた、身体の中央から真下に向かって開かれた、筒状の組織を基本として構成されていたのだ。
そう。膣である。膣こそがクラゲ女にとっての腔腸、身体でもっとも大切な器官であり、食事を含むすべての
生体行為の要なのであった。
「・・・アウンっ! ・・・アウウンっ! ・・・はうンっ! ・・・はううンっ! 」
充電は、麻耶にとっては単なるエネルギー補給ではなく、セックス同様の快楽を伴う神聖な行為でもあった。
全身に電気が満ちてゆくとともに、麻耶の改造された身体は上下に激しく痙攣した。ミサイルのような乳房が
ゆさゆさと揺れながらオーロラのように明滅を繰り返し、電気の火花が表皮を伝って全身に走ってゆく。
「 あうン! あうン! あうン! あう! あう! あう! あう! アウウウーーンっ!!」
麻耶は絶頂に達し、その身体は反り返ったままピクピクと痙攣を繰り返した。
充電が完了したのを確認し、戦闘員の手で変電装置のスイッチが落とされた。麻耶は、はぁっ、はぁっ、と
肩で息をしながら、満足した表情で自分の膣から電極をじゅポッ! と引き抜いた。
電極には、膣孔の周囲から伸びる白い触手が何本も、逃すまいといったふうに吸盤でへばりついていたが、
麻耶が勢いよく電極を引き離すとともに、再びチュルッ!と縮んで秘裂の中へと消えていった。
麻耶は、フゥと息をつぎ、乱れた髪を直しながら立ち上がった。
電気は充分に吸収したが、まだ足りないものがある。
「・・・おなかすいたな・・・・そうだ。博士に言われた通り“捕食”をしなくちゃ。」
麻耶はそう言って、アジトの地下にある奴隷収容所へと向かった。
712名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:45:13 ID:Uld6kJVA0
かつて鷲ヶ崎原子力発電所に勤務していた人間は、残らず洗脳され、一部は戦闘員として改造された。
だが通常の業務を行いつつ、ショッカーとしての破壊活動を行う以上、労働力はそれだけでは足りなかった。
戦闘員たちが毎日周辺の町村に“奴隷狩り”に出かけては、若者たちを次々と拉致していているのはそのためだ。
その中には拉致したものの、麻耶の叔父のように身体能力に問題があって、廃棄処分の烙印を押された者もいる。
彼らは、このアジトの責任者であるクラゲ女・麻耶の、“捕食”の対象にされる運命にあったのだ。

「さあ入れ!!」
戦闘員に小突かれて、衣服をすべて剥ぎ取られ全裸にされた若い男が、小さな部屋に入れられた。
痩せぎすの男は震えながら、おそるおそる部屋の中を見渡した。調度が何ひとつない薄暗い小部屋の中には、
ひとりの少女が待ち構えていた。少女は立ち上がり、興味深そうに男の方へゆっくりと歩み寄る。
「・・・ふうん・・・キミかぁ。ボクの最初の相手になってくれるのは。」
それは年の頃17歳ほどの、目のさめるような美少女であった。まだ子供らしさの残る顔に、妖艶で小悪魔っぽい
笑みを浮かべ、身体をセクシーにくねらせながら、恐怖で震える男に向かって近づいてくる。
少女は、身体の線がはっきりと浮き出る全身タイツのような青い衣裳をまとっていた。いや、衣裳ではなく
ボディペインティングなのか? 豊満な乳房、かたちの良い引き締まったお尻、そして股間に浮かび上がった
女の大切なスリット。どれをとっても、少女の身体は全裸でいるようにしか見えない。
蠱惑的な笑みを浮かべ、わざとセクシーに身体をくねらせながら、少女は男に迫ってきた。お尻を左右に振り、
両手で自分の乳房を掴んでは胸の谷間を強調するように、ゆっくりと揉みながら。
713名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:45:30 ID:Uld6kJVA0
「・・・ねぇキミ。ボクの身体、ステキだろう? ・・・ボクの身体、抱いてみたくは、ない?」
絶世の美少女からの誘い。それは、普通ならばあまりにも甘美な誘惑だったろう。だが男は、少女の誘いに
なぜか本能的な危険を感じた。
男は、少女の身体をよく確かめてみた。美しい青い色に染まった全身はまるでゼリーのような質感で、内部が
少し透けて見えている。乳房の中には、オーロラのようにゆらめく模様さえ見える。どう見ても、人間じゃない。
男の脅えた視線に気付いた少女は、クスリと笑い、その愛らしい顔を男の顔にグッと接近させた。
「・・・気がついた? そう、ボクはもう、人間じゃないんだ。ショッカーにさらわれて改造手術を施されて、
今日、改造人間に生まれ変わったんだよ。今のボクの名前は、ショッカーの改造人間、クラゲ女!」
少女は腕をゆっくりと上げた。腕の下端にスラリと並んだクラゲのポリプが、一斉にパクパク口を広げた。
「ひ、ヒイイィッ!!」男は恐怖にかられ、少女から逃げだそうとした。
「た、助けてくれぇ! お願いだ! ・・・命だけは、命だけは助けてくれ!!」
男は腰が抜け、床にへたり込んだまま必死に後ずさる。
「ダメだよぉ。キミは今から、ボクと交わってひとつになるんだ。ボクの身体が、キミを欲しがってるんだよ。」
少女はゆっくりと男に歩み寄る。ニッコリと笑い、腕を前に突き出すと、手のひらに開いたクラゲのポリプが
触手となって伸び、男に向かってシュルシュルと襲いかかった。「うわぁぁああ!!」
うねうねと蠕動する不気味な触手は男にからみつき、その先端に開いた口部を、男の股間へ向かって這わせた。
恐怖で縮まった陰茎をさぐり当てると、触手の口部は大きく口を広げて、陰茎をズポッ、とまるごと呑み込んだ。
「ひゃあああッ!!」
714名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:45:46 ID:Uld6kJVA0
蠕動する触手は、ツンとくる刺激性の粘液を男の陰茎に塗り込めつつ、チュパチュパと卑猥な音を立てて刺激する。
口部の周辺からは白い触手が無数に現われて、股間を舐めるようにのたくり回る。電気がピリピリと走る。
「・・・あ・・・あ・・・」
恐怖の表情で床に倒れ伏した、全裸の男の股間には、いきり立った肉茎が男の意志とは無関係にそそり立っていた。
少女の触手が、男から離れた。少女はニッコリと微笑み、恐怖に震える男の上にまたがるように立ち、二本の指で
自分の秘裂をそっと押し広げた。ピンク色の肉襞が露わになり、その周囲を蠢く白い触手の群れも見える。
少女は、もう一方の手でいきり立った男の陰茎を導きながら、自らの孔で包み込むようにゆっくり腰を下ろした。
「よし。・・・ん・・・あうン・・・」
少女の股間にパックリと開いた濡れた肉壷が、いきり立った男の肉茎をズブズブと飲み込んでゆく。つい数時間前に
処女を失ったばかりだというのに、少女の秘芯はそれが当たり前であるかのように、男を受け入れてゆく。
騎乗位になって陰茎を根元まですっかり飲み込んだ少女は、両手を地面に着け、腰をゆっくりと上下させ始めた。
「・・・むン・・・むン!・・うッ!・・うッ!・・あう!・・あう!・・あうッ!・・あうッ!」
男の陰茎を下の口で緊く締め上げつつ、少女は恍惚の表情を浮かべながら、だんだんとピッチを上げてゆく。
ユッサ、ユッサと豊満な乳房が揺れ、乳房の内部にはオーロラのような明滅する光が浮かび上がった。
「うわわわ・・あ・・・が・・・が・・・が!」
男は恐怖の表情で目を見開いたまま、声にならない叫びを上げている。
「・・あうッ! あうッ! あうッ! あンッ! あンッ! アンッ! アンッ! アンッ!アンッ!アンッ! 」
少女は恍惚とした表情で激しくあえぎよがりながら、両腕で自分の乳房を激しく揉みしだいた。すさまじい
ばかりのピッチで腰が上下する。腰の動きに合わせて、かたちの良いお尻がプルンプルンと震える。
715名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:46:56 ID:i56/yZEj0
やがて、少女の股間から電気パルスが放たれ、顔面蒼白になった男の身体の上を火花になって走り始めた。
男は美しい少女と交わりながら、快楽を感じてなどいなかった。硬直したまま泡を吹き、半ば失神している。
やがて、男の身体が少しずつへこみ、みるみる痩せ衰え始めた。
それは男と女の性行為ではなかった。少女はいま、男と交わりながら陰茎の尿道を通して無数の触手を男の
身体内部へと送り込み、消化液を出して内部からドロドロに溶かし、吸収しているのだった。
これが“捕食”。人間の消化器を持たないクラゲ女が、蛋白質などの栄養を摂取する、唯一の方法だった。
「あうぅン! あうぅン! あうン! アウ! アウ! アウぅぅぅぅーーン!!」
たがて少女は絶頂に達した。ハァハァと激しく息をつぎ、骨と皮だけになった男からようやく身を離した。
無数の白い触手がからみついた陰茎が、少女の膣孔から引き抜かれた。それは、まるで細い枯れ枝だった。
干からびた陰茎から離れた触手の群れは、やがて少女の股間にチュルルン、と吸い込まれ消えていった。
クラゲ女・麻耶は、最初の“捕食”を終えると、満足そうな表情で小部屋を離れた。人間をまるごと一人
吸収したのだ。これであと数日間は、何も捕食しなくても活動できる。
少女が立ち去った後に残されたものは、干からびて紙クズのようになった、元・人間の残骸だけであった。
716名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:47:12 ID:i56/yZEj0
こうして、麻耶は“充電”と“捕食”をおぼえることによって、完全なクラゲ女になった。
麻耶は自ら強く望んで、それからも毎日、ゾル大佐に身体を捧げて女の悦びを味わった。大佐は職務には
非常に厳しく、部下の失態には容赦なかったが、反面、自分の女たちにはとても優しかった。麻耶は5体の
セクサボーグ蜂女たちにまじって、朝晩2回、大佐に抱かれた。
野獣のような激しさで身体をむさぼられながら、麻耶は喜びのあまり何度も何度も泣きじゃくった。
3週間前に拉致されてセクサボーグに改造されたという21歳のグラビアアイドル・須堂みらが、麻耶の新しい
親友となった。Iカップ、96センチのミサイルのような蜂の乳房を持ったみらは、改造される時は激しく
泣き叫び抵抗したが、人間だった時のセックスとは比べ物にならない凄まじい快楽を知り、今ではすっかり
改造人間にしてもらえたことに感謝していた。朝晩2回、ほんの5分間ずつ。ゾル大佐に抱かれて精液を
たっぷりと注がれる。それが今のみらの人生のすべてだったが、彼女にはそれだけで充分であった。
「ああんもう! 人間のエッチなんて問題にならないわ。麻耶、あなたは幸せよ。処女のまま改造人間にして
もらえたんだから。人間のちゃちなエッチを知らずに、改造人間のエッチをいきなり楽しめたんだから!」
麻耶とみらは、互いの改造されたボディをフルに駆使してお互いを慰め合った。セックスの経験が乏しい麻耶に、
みらは“男を悦ばせるテクニック”を色々と教えてくれた。
処女を失って1週間。麻耶はもう、すっかり一人前の“女”になっていた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
       【エロ描写ここまで。以後も少しだけエロがありますが、気にしないで下さい】
717名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:47:31 ID:i56/yZEj0
麻耶がクラゲ女に改造されて1週間たったある日、突然司令室からの招集が下った。
ガイエル博士への宿題となっていた、オプションパーツの画期的な輸送方法が、遂に完成したというのだ。
いよいよ麻耶の、改造人間としての初仕事が始まるのだ。


ここは東京・永田町の総理大臣官邸。
冷たい雨が降りしきる中、黒塗りの車が何台もやって来ては前に停まる。内閣官房長官が到着し、取材陣の
攻勢を避けながら官邸に足を踏み入れようとしているところだ。
押しかけた取材陣を黒服の屈強な男がさえぎって道を作り、秘書たちが傘を差し出す中、長官は車を降りた。
「長官! ここ数日の若者の大量失踪事件と爆発事件、政府としてはやはり関連があるとの見解ですか!?」
「何か一言! 長官! ねえ何か一言お願いします!!」
フラッシュが幾つもたかれる中、不機嫌な表情の官房長官は記者の質問を手で制して、官邸の入り口を
くぐろうとした。ちょうどその時であった。
官邸の門から少し離れた路上に、レインコートを着た少し小柄な人影が立っていた。傘をささず、顔は
フードに隠れていてよく見えないが、華奢なその体形からどうやら女性らしいとわかる。
レインコートの女性の袖口から、奇妙なものがスルスルと伸びてきた。まるでクラゲのポリプのような
グロテスクな触手だ。触手が雨に濡れた地面に接した、まさにその瞬間。
ビシィッ!! 水を伝わって電撃が輪のように広がった。
「わッ!」「きゃッ!」足元に強いショックを感じて、取材陣も政府の役人たちも、軽いパニックになった。
その隙をついて、レインコートの女が警備をすり抜けて、足早に黒いベンツに駆け寄り、その上に飛び乗った。
718名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:47:47 ID:i56/yZEj0
「誰だ!?」「な、何者!?」
私服警官が一斉に銃を構えた。女はレインコートをパッ、と脱ぎ捨てた。真っ青な全身タイツに黒長ブーツの
ハッと目のさめるような美少女だった。意外な正体に人々があっけに取られる中、少女は腕を前に振り上げ、
それから胸の前に引き寄せてクロスさせながら、大声で叫んだ。「ショッカー、変・身!!」
少女はまばゆい光に包まれ、次の瞬間、少女の頭部は巨大なクラゲのような、奇怪なものに変貌していた。
「ば、化け物だ!!」「う、撃てっ!!」
クラゲの頭部を持った怪人は、両腕を前に突き出した。手のひらについた、クラゲのポリプのような口が
くわっ、と口を開いた。そして怪人は、しゃがみながらその口を足元のベンツの屋根に押しつけた。
・・ズ・・バ・・・ァ・・・ン・・・・・・・・!!!!!!
凄まじい爆音が響き渡り、周囲はもうもうとした煙に包まれた、やがて降りしきる雨が煙を晴らした時、
そこに広がっていたのは焼けこげた残骸の群れだけであった。髪の毛を焦がしたような強烈な匂いがたちこめ、
男とも女ともつかない、かつて人だった無数の消し炭が、雨に打たれてシュウシュウと湯気を発していた。

消防車のサイレンがけたたましく鳴り響く中、レインコートの人物は足早に官邸から遠ざかっていった。
719名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:48:02 ID:i56/yZEj0
「なるほど。電送原理を利用したオプションパーツの転送か!!」
スパイカラスが送ってきたモニタースクリーンの映像を見ながら、ゾル大佐は関心したようにうなった。
「はい。本来なら電送を行うには、送り手・受け手の双方に巨大な電源が必要となるため、移動する対象に
物体を転送することは困難と考えられていました。ですが、自らが電源であるクラゲ女の場合は、当然ながら
それが不要なのです。もはやいつでもどこでも、クラゲ女は完全体へと自由に変身可能です。」
ガイエル博士が誇らしげに説明する。
ゾル大佐は嬉しくて仕方がないといったように、落ち着かぬ様子で司令室の中をウロウロと歩き回った。
「ともあれ、政府要人暗殺計画の、第一弾は成功だ。目撃者もおらず、馬鹿な人間共はこれが人為的なもの
とは気がつかず、落雷か、大規模な漏電事故と見なすだろう。この調子で、政府要人を次々と消していくのだ。」
大佐は、黒覆面の戦闘員たちに命じた。
「クラゲ女の製造のためにストップしていた、電気人間の量産計画も再開せよ。クラゲ女の改造データが、
電気人間の適性について多くの事実を教えてくれたはずだ。一刻も早く、量産体勢を実現させるのだ!」
「イーッ!!」戦闘員たちが一斉に敬礼した。
720名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:48:17 ID:i56/yZEj0
クラゲ女に改造された鮎川麻耶の従弟、川本浩太少年は、いま悲痛な覚悟で物影に潜んでいた。
まや姉が学校のプールから突然姿を消して、既に10日が経っていた。警察が何度も家にやって来たが、むろん
手掛かりなどどこにもあるはずがなく、刑事たちも途方に暮れるばかりであった。実の娘のように思っていた
姪の突然の失踪に、母・ふみえの落胆は気の毒なほどだった。
そして追い打ちをかけるように、父・剛史が1週間前、謎の失踪を遂げた。
会社側の説明はとうてい納得のいくものではなく、ふみえは心労のあまり、とうとう病の床に伏してしまった。
浩太少年は蒸発した2人の行方をさぐろうと、子供なりにあちこちを調べてまわった。父の職場である原子力
発電所は、場所柄一般人の立ち入りを厳しく制限していたが、小学校の社会見学でも訪れる変電施設への立ち
入りは比較的容易であった。浩太少年は父の職場にこっそり忍び込み、人目を避けて手掛かりを探してまわった。
そして、3日前に、少年は見てしまったのだ。
「さあ、歩け!」
黒い全身タイツに覆面の奇怪な男たちが、悲鳴を上げる数名の若者を無理やり引っ立ててゆくところを。
ある建物の前まで来ると、ドアが開いて別の覆面の男たちが現われた。そして、その後ろから最後に現われた
ものを見て、浩太少年は思わず息を飲んだ。
それは、人間に酷似した真っ青なボディの上に、奇怪なクラゲのような頭部を持った、異形の怪物であった。
「・・・宇宙人だ! クラゲみたいな宇宙人だ!!」
クラゲのような怪物は、覆面の男たちよりも背が低く、胸や腰がふくよかな柔らかい曲線を描いている。
「・・・女だ。あの宇宙人は女なんだ。」
721名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:48:33 ID:i56/yZEj0
浩太少年は、男たちに気付かれないよう注意して、そっとその場から逃れた。
「あいつは人間をさらってきてた。きっと、まや姉も父さんも、あいつにさらわれたんだ!」
少年は脇目も振らずに村の駐在さんのところに急いだ。さっき目撃したことをどもりながら説明するが、
ぬるま湯のような日常に慣れてしまった村の巡査は、少年の荒唐無稽な話をまったく取りあわなかった。
「こらこら、大人をからかうもんじゃない! 夢でも見たんだろう、おおかた!」
病床の母・ふみえに話しても、おそらく心配の種を増すだけだろう。もはや大人はあてにはならない。少年は
決心を固めた。どんなに怖くても、自分ひとりであいつらの正体を明かしてやる。そして、まや姉や父親を
取り戻してみせると。

翌日。浩太少年は物影に潜んで、昨日宇宙人が現われたドアの内部に侵入しようと機会をうかがっていた。
少年の手には父親のカメラが握られていた。今度こそ確固とした証拠写真を撮って、宇宙人の存在を暴くためだ。
少年のちょっぴり日焼けした鼻の頭や、半ズボンからまぶしく覗く絆創膏だらけの足には、まだまだ子供っぽさが
残っている。だが時折、少年は一人前の男のような表情を見せることがあった。今、人目を避けて侵入のチャンスを
窺っている少年の引き締まった顔も、漁師町に住むいっぱしの男のものであった。
発電所の制服を着た男がさっき、くだんのドアを開けてどこかに去っていった。鍵がかかっていないことは確かだ。
少年はこっそりとドアに近づき、音を立てないように用心して、そっとドアを開いた。
722名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:48:50 ID:i56/yZEj0
「よし。」
薄暗い廊下が、延々と続いている。少年はじゅうぶんに注意しながら、長い殺風景な廊下を進んでいった。
ひた。ひた。ひた。少年が歩く足音だけが、長い廊下にこだまする。
「・・・だーれだ♪」
突然、誰かが後ろから少年に目隠しをした。
思わずワッ!と叫びそうになった少年の後頭部に、ぷにっと柔らかいものが双つ触れた。そのマシュマロのような
感触に、少年は覚えがあった。からかわれるたびに自分の顔にわざと押しつけられた、双つの胸のふくらみ。
「・・・まや姉!?」少年は思わず大声で叫んだ。
「ご名答〜!!」悪戯っぽく笑いながら、声の持ち主は目隠しを解いた。あわてて振り返った浩太少年の目に、
ずっと探し続けてきた懐かしい顔が飛び込んできた。
「こーくん。こんなところに一人で忍び込むなんて、駄目だゾ!」
「まや姉っ!!」
少年は思わず従姉に飛びつきそうになった。だがふと違和感を感じて、少年は無意識のうちにそれをためらった。
少年は後ずさりして、従姉の姿をまじまじと確かめた。・・・間違いない。人違いじゃない。確かにまや姉だ。
「まや姉! いったい今まで、どこにいたんだよ!! 母さんがどんなに心配してたと・・・!!」
従姉はそれには答えず、フンフンと小悪魔っぽい笑みを浮かべて少年の周囲をくるりと歩き、振り返って言った。
「せっかくここまで来たんだ。こーくん、ボクについておいで。・・・いいものを見せてあげる。」
そう言ってクルッ、と向こうを向いた従姉は、足早にスタスタと廊下を歩み去ってゆく。
「・・・おい! 待てよまや姉! いったいどこに行くんだよ!」
あわてて少年は、従姉の後を追った。
723名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:49:06 ID:i56/yZEj0
後ろ姿を追いながら、少年はさっき自分が感じた違和感の正体に少しずつ気付き始めた。
最初少年は、まや姉は青い全身タイツを着ているんだと思った。ハイヒールの黒いロングブーツの他は、指先に
いたるまで全身が青い色に覆われていたからだ。だが今、かたちのよい引き締まったお尻を左右に振りながら歩く
まや姉の姿を見ていると、それが衣服だとはとうてい思えなくなってきた。お尻の割れ目がくっきりと見えている。
どう見ても従姉は、恥ずかしげもなく全裸でいるとしか思えない。少年は顔をあからめながら、チラチラと美しい
従姉の姿をぬすみ見た。そして徐々に、全裸にしても、何かがおかしい。何かが違うと感じ始めた。
そんな疑問をよそに、従姉はやがて非常階段のような鉄の階段を降り、天井の高い地下の廊下へと少年を導いた。
ダクトが幾つも天井を這い、壁に巨大な計器が幾つも立ち並ぶ、いかめしい空間だった。だが廊下の両側に置かれて
いるのは、幾つもの巨大な水槽だった。中には、巨大なクラゲがいっぱい、たゆたうように泳いでいる。
「まや姉?・・・なんでこんなところに、クラゲがいっぱいいるんだよ?」
「原子力発電所には、海水を吸い込むところにクラゲがいっぱいかかるんだ。そのクラゲをつかまえて、ここで
飼ってるんだよ。」
取水口のクラゲ問題のことは、少年もニュースで知っていた。でもなぜ、捕らえたものをわざわざ飼うのだろう?
少年はその疑問を口にしようとしたが、思わず飲み込んだ。目の前で従姉が急に立ち止まったからだ。
「さあついた。」
少女が立ち止まったのは、両側に脚立が立てられた、ひときわ大きい水槽の前だった。その中には、さっき見てきた
クラゲとはまったく異なる、毒々しいクラゲが泳いでいた。赤と青の模様が入った、見るからに有毒のクラゲだ。
「な、何なの、そのクラゲ?」
少年の問いには答えず、美しい従姉は意味ありげな笑みを浮かべながら、少年の方をまっすぐに見つめた。
「ここは、ボクの大切なものがある場所。こーくんにぜひ見てもらいたかったんだ。」
724名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:49:25 ID:i56/yZEj0
「・・・大切なもの?」
美しい従姉は、腰を色っぽく左右に振り、腰から脇腹に沿って手をゆっくりと這わせながら、少年に近づいてきた。
「まや姉?・・・おいまや姉! いったいどうしたんだよ!」
少年は、従姉が全裸であることを確信した。豊満な胸には乳首が勃起して浮き上がり、股間には恥ずかしい割れ目が
クッキリと見えている。少年は恥ずかしさで真っ赤になった。だが少女は、さらに挑発的なセリフを口にした。
「こーくん? ・・・こーくんは女のコのカラダに、興味はない?」
「え・・ッ?」
従姉は両手で、自らの豊満な乳房をゆっくりと揉みしだき、小悪魔のような蠱惑的な表情で少年に近づいた。
7歳年上の美しい従姉の顔が、少年のすぐ目の前に迫った。ほんのり甘くいい香りがただよってくる。
「こーくんも、女のコに興味があるんだろう? ボクが、女のコのカラダを教えてあげようか?」
「・・・ま、まや姉!?・・・」
「ボクはもう、オトコを知った。一週間前にこのカラダを捧げて、オトコを知って一人前の女になったんだ。
とても・・・とても素晴らしかった! だから今度は、ボクがこーくんに、女のコの味を・・・教えてあげる。」
そう言って、少女は少年の手を取って、自分の乳房に重ねた。ぷにゅっ、とした感触の中に、ヒクヒクと動く
堅いものがある。手のひらに当たる、勃起した乳首だ。
「わッ!」思わず手を引っ込め、少年は従姉から後ずさった。少女は気にせずに、今度は二本の指を立てて
自らの恥ずかしいスリットを、そっと開いて見せた。「・・・ねえ? 女のコのあそこを、見てみたくない?」
少女の股間には、毛がまったく生えていなかった。盛り上がった青い丘の中央を縦に走る亀裂がこじ開けられ、
鮮やかなピンク色の肉の襞が現われた。そしてさらにその中から、白い触手のようなものがチョロッ、チョロッと
何本も顔を出すのが目に入った。
725名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:49:40 ID:i56/yZEj0
それを見て、少年はなぜか強い恐怖を感じた。もちろん少年は女性の大切な部分など、今までよく確かめた
ことはない。だが、いま目の前の少女が露わにしているものが、普通の人間のものでないことだけは
はっきりと理解できた。
・・・そう言えばさっき触った、まや姉の手も、乳房も、ひんやりとゼリーのように冷たかった。人間の
それじゃないみたいに!
「・・・まや姉! まや姉! いったいどうしちまったんだよ!! なんかおかしいよ、そのからだ!!」
少年の言葉に、少女は驚いて股間から指を離した。驚いたような表情で、少年の顔をまっすぐ見つめる。
「こーくん。ボクとひとつになりたくないの?」
「やめろよ! まや姉! おまえ、ぜったいおかしいよ! その身体のこと、ちゃんと説明してくれよ!」
少年の抗議に、美しい従姉はしょうがない、といったふうに髪をかき上げ、今度は水槽に歩み寄って脚立を
登り始めた。毒々しいクラゲが泳ぐ水槽の上に立ち、水の中に腕を伸ばしてクラゲをすくい取ろうとする。
「な、何してんだよ、まや姉! そんなクラゲ触って、何ともないのかよ!?」
やがてクラゲをつかまえた少女は、妖しく笑いながら、少年にこう尋ねた。
「ねぇこーくん? こーくんは“改造人間”って、知ってる?」
「改造人間? 改造人間って、ショッカーの改造人間? 人間とほかの動物を合体させて造るやつか?」
「・・・ふうん。ショッカーのこと、ちゃんと知ってるんだ。」
「知ってるって、あ、あんなのデマじゃないか! 人面犬や口裂け女とおんなじだよ!!」
726名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:49:57 ID:i56/yZEj0
ショッカーと仮面ライダー。それは、数ヶ月前から小学生の間で広まっている、都市伝説の類であった。
罪も無い人間を拉致し、グロテスクな怪物に改造して暗躍する悪の組織ショッカーと、それと闘う正義の味方、
バッタの力を持ったヒーロー、仮面ライダー。ショッカーに襲われても、仮面ライダーを信じていれば必ず
助けに来てくれる。その善悪二元論めいたお話は、ここ数ヶ月の間に全国の子どもたちの間で急速に広まり、
実際に仮面ライダーに会ったと称する子どもや、助けられたと名乗り出る者まで現われる始末であった。
もちろん良識のある大人は、そんな噂話など誰も信じてはいない。時折り評論家が、今の子供たちを取り巻く環境、
荒廃した教育や日常に潜む変質者の危険などとの関係をしたり顔で論評するか、悪ノリしたテレビ局とお笑い
タレントが「仮面ノリだぁ〜ッ!」などという、噂話をパロディー化した低俗な番組を作るくらいだ。
「・・・デマじゃないよ。」
少女は真顔になり、少年に強い口調で諭すように言った。
「ショッカーは本当にあるよ。この村にもちゃんと潜んでいるんだ。そして、人間をさらってきては今も次々と
改造人間にしている。そう、このボクみたいに。」
少女は、クラゲを両手にかかえたまま脚立を降りた。そして、妖しく微笑みながら少年のすぐ前に立った。
浩太少年は、従姉が何のことを言ってるのか、最初わからなかった。いや、わかりたくなかったと言った方が
いいだろう。だが、目の前の従姉の奇妙な肉体が、まぎれもない真実を告げていた。少年はおそるおそる、自分が
抱いていた疑問を口に出した。
「・・・まさか・・・まさかまや姉・・・改造人間にされちゃったのか!?・・・」
727名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:50:14 ID:i56/yZEj0
麻耶は、ニッコリと微笑んだ。
「そう。ボクは10日前にショッカーにさらわれた。そして無理やり、改造手術を施されたんだ。ボクはもう
人間じゃない。二度と元の人間には戻れない。今のボクは、ショッカーの改造人間、クラゲ女!!」
麻耶は、クラゲを両手に持ったまま、両腕をゆっくりと持ち上げた。両腕の下端にズラリと並んだクラゲのポリプが
少年の目の前で、一斉にクワッ!と口を開いた。
「うわああああッ!!」
浩太少年は驚いて、手に持っていた父親のカメラを床に落とした。ガシャンと毀れる音がひびいた。
「う、嘘だろう、まや姉!? ・・・嘘だ!ぜったい嘘だ!! 嘘だと言ってよ!! ねえ!!」
少女は、少年の動揺をまるで意に介していないかのように、淡々と話を続けた。
「嘘じゃないよ。さあ、これで信じさせてあげる。」
少年の美しい従姉は、手にしたグロテスクなクラゲを高くかかげ、その下面中央に開いた巨大な口を、自らの
真上に広げた。そして、ジュルジュルと絶え間なく蠕動するクラゲの腔腸部を、自らの頭に勢いよく被せた。
「ショッカー、変・身!!」
少女の身体は、七色の光で包まれた。バリバリと電気の火花が散った。少女の半透明の乳房の中を漂う模様が、
オーロラのように激しく明滅した。
「ああン! ああン! あン! アン! あうン! アァァアーン!!」
エクスタシーの叫びをあげて、少女の姿は奇怪なクラゲの頭部を持った怪物に変貌した。
浩太少年は驚きのあまり、発するべき言葉を失った。あの姿! あれは昨日見た宇宙人だ。人々をさらっていた、
女の宇宙人だ。だがまさか、まさか、宇宙人の正体がまや姉だっただなんて!
728名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:50:33 ID:i56/yZEj0
クラゲの怪人になった麻耶は、ヒィヒヒヒヒとカン高い奇妙な声で笑った。
「どう? こーくん。これがボクの新しい身体。ね、ステキだろう? ボクは50万ボルトの電気を自由に仕える、
電気人間なんだ。ボクの使命は、ショッカーに邪魔な人間をボクの電気で殺すこと。もう、何人も殺したよ。
叔父さん、つまりキミのパパみたいに。」
麻耶のその言葉に、少年は頭からハンマーを振り降ろされたかのようなショックを受けた。
「・・・まさか・・・まや姉・・・まや姉? ・・・父さんを・・・父さんを殺したのか!?」
「うん。叔父さんはショッカーにとって役立たずだった。だから、ショッカーの命令でボクが殺した。」
「うわあああああああ!!!」
少年は絶叫した。首をちぎれんばかりに横に振り、目の前の現実すべてを否定せんとして、あらん限りの声で。
「嘘だ! 嘘だ! 嘘だ! 嘘だ! 嘘だ!」
だが麻耶は、いや電気怪人クラゲダールは、冷たい声で少年に告げた。
「こーくん。キミはショッカーにとって、役に立つ人間かな? それとも叔父さんみたいな役立たずなのかな?
さあ、今からテストを受けてもらうよ。そうすれば、キミに生きる権利があるかどうか、すぐにわかるよ。」
少年はこわばった表情で顔を上げた。クラゲダールは、右腕の触手を少年めがけてシュルシュルと放った。
「うわあああああ・・・・!!」
ビリビリと軽い電撃が走った。シュウシュウという音とともに、少年の汗が蒸発して湯気になった。
触手が解かれ、気を失った少年を、どこからか現われた黒覆面の戦闘員たちがかつぎ上げて、アジトの奥へと
運んでゆく。クラゲダールは、大きく息をつぎながら、クラゲの頭部を脱いで愛くるしい麻耶の顔に戻った。
毒々しいクラゲを愛おしそうになでた後、麻耶はクラゲを元の水槽に戻し、戦闘員たちの後を追った。
729名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:50:49 ID:i56/yZEj0
それから数時間の後。夜も更けた鷲ヶ崎村の駐在所の玄関に、声もかけずにスッと入ってきた者があった。
ボーダーシャツに半ズボンの、10歳くらいの少年である。茶を呑みながら野球中継を見ていた巡査は、少年に
気付いてテレビ越しに声をかけた。
「ん? なんだ坊主。警察に用があんのか? 用がないんなら、早く出てってくれ。」
少年は、巡査の声が聞こえなかったかのように無言で近づいてくる。少年の目の回りには、なぜか赤と青の
隈取りのような模様がある。
「ああっ、おまえ! 昨日宇宙人がどうとかこうとか、デタラメ言ってたガキだな。警察をからかうと
いいかげん承知しねえぞ。さあ、帰った帰った。もう夜も遅いぞ。パパやママが心配してっぞ。」
少年は、無言で巡査に手を差し出した。
「ん? なんだ坊主。握手でもしたいのか?」
少年はうなずき、さらに手をまっすぐに伸ばした。巡査は小首をかしげ、仕方なしに右手で少年の手を握った。
その瞬間。
ガシャーン!! と音を立てて、駐在所の蛍光燈がひとつ残らず粉々になった。
テレビがもうもうとした煙を吹き出した。真っ暗になった駐在所の中は、蒸気と煙と、髪が焦げるような嫌な匂い
で充満していた。
消し炭のようになった巡査の腕を放し、ボロボロに崩れた自分の衣服を手で払い落とした後、全裸の少年は
何事もなかったかのように駐在所を立ち去った。少年の後頭部には、赤と青の模様が入った不気味なクラゲが
一匹貼りついて、モゾモゾと蠢いていた。
730名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:51:06 ID:i56/yZEj0
「素晴らしい! 暗殺用電気人間のテストは大成功だ!」
隻眼を輝かせ、鞭を握りしめながら、ゾル大佐がモニターの映像を見て嬉しそうに叫んだ。その後ろでは、
クラゲ女・麻耶が悪戯っぽい笑みを浮かべている。
「クラゲ女の分身クラゲによる、遠隔コントロールも完璧のようだな。」
「だから言ったでしょ、大佐。こーくんならきっと、ショッカーの役に立ってくれるって。」
コンピュータから次々と出力されるデータを読みながら、ガイエル博士も興奮した面持ちで口を開いた。
「やはり思った通り、暗殺用電気人間に必要な耐電遺伝子は、血縁の者に強く受け継がれています。過去の
報道記事を何度もチェックして、このクラゲ女の素体となった娘の父親もまた、感電事故の後1週間も生きて
いたらしいことをつきとめて、それを確信いたしました。クラゲ女の従弟に当たるあの10歳の少年もまた、
耐電遺伝子を強く受け継いでおります。今後はクラゲ女の血縁を辿ることにより、耐電遺伝子の地域分布が
明らかになることでしょう。そうすれば、暗殺用電気人間の素体も芋蔓式に確保できるようになるはずです。」
ゾル大佐はほくそ笑み、クラゲ女の方を振り返った。
「クラゲ女よ。お前には改造されてショッカーの一員になる前、あの少年のほかにも血縁者がいたはずだな。
その者を今すぐ拉致してくるのだ。電気人間の適性テストを行ってやる。」
「はい、ゾル大佐! 命令のままに!」
麻耶は満面の笑みを浮かべて、ゾル大佐に敬礼した。
731名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:51:22 ID:i56/yZEj0
麻耶の叔母・川本ふみえは夫の失踪後、気分がすぐれずに床にふせっていた。だが今夜は、いつもにも増して
息子の浩太の帰りが遅い。もうすぐ10時になろうというのに、何の連絡も無い。姪や夫のように、このまま息子
まで帰って来ないんじゃないかしら。そんな不安がムクムクと沸き上がってきて、ふみえはベッドの中で
落ち着かぬ時を悶々と過ごしていた。
ガッチャッ! 玄関の扉が開く音が聞こえた。ようやく浩太が帰ってきたのだ。ちょっと叱ってやらなきゃ。
ふみえは起き上がり、ネグリジェの上からローブを羽織って、玄関まで迎えに出た。
「浩太、お帰りなさ・・・い・・・??・・・」
ふみえは言葉をつまらせた。帰ってきた息子の浩太は、見慣れない黒い全身タイツをまとっていた。目の周囲に
毒々しい赤と青の隈取りが施されている。そして、無表情のまま無言で母親の方へと歩み寄ってくる。
「どうしたの浩太!? 何なのその格好は!? ・・・何か、何かおっしゃい!」
だが少年は母の質問には答えず、無言のまま母親に近づいてゆく。少年の後頭部には、蠢く奇妙なクラゲが
貼りついている。背筋に本能的に恐怖を感じて、ふみえは思わず後ずさった。
「浩太!? いったいどうしたっていうの!? ・・・浩太!? ねえ浩太ったら!!」
「無駄よ、叔母さん。こーくんはもう、ショッカーのしもべなの。」
聞き慣れた声がして、思わずふみえが振り返った。10日前に失踪した可愛い姪、麻耶がそこにいた。
「・・・麻耶ちゃ・・ん!? 」
行方不明の姪に会えたという喜びは、すぐに得体の知れない恐怖に置きかわった。薄暗い玄関先にほのかに
浮かび上がった姪の肉体は、人間とは思えないくらい奇妙なものだったからだ。
「・・・な、何なのあなた。その身体は、い、いったい!?」
732名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:51:39 ID:i56/yZEj0
麻耶は明らかに全裸だった。全身は青くほのかに発光し、豊満な乳房の内部にはクラゲのようなリング状の
模様が浮かび上がり、オーロラのような虹色に明滅を繰り返している。そしてゼリーのような質感の身体には、
うっすらと内臓が透けて見える。
叔母のおびえた視線に気付いた麻耶は、悪戯っぽく微笑み、両腕を顔の前でクロスさせたまま、肱を持ち上げて
腕の下端を叔母に見せた。白いリング状にビッシリと貼り付いたクラゲのポリプが、ヒクヒクと口を開け、
短い触手をチュルチュルと一斉に伸ばした。
「・・・きゃあアアアアアッ!!」
「どう? 叔母さん。これが生まれ変わったボクの身体だよ。ボクはショッカーの改造人間、クラゲ女。10日前に
さらわれて改造されたんだ。ボクはもう、人間じゃないんだ。ほら、見てよこの身体。ねえ、見てってば!」
異形の肉体を晒しながら無邪気に笑う姪のそばに、無表情の息子・浩太がゆっくりと歩み寄った。
ふみえはガクガクと震えながら、異形の姿になった姪と、後頭部にクラゲを貼り付けたまま無言で立つ息子を
代わる代わる見比べた。そして、つんざくような悲鳴を上げた。
「いやああああああ!!」
ふみえは顔を覆って首を激しく横に振りながら。その場にへたり込んだ。
「やめて・・・やめて! もうお願い!・・・やめて!!」
麻耶は無邪気に笑いながら、半狂乱になった叔母のほうに腕を伸ばした。手のひらにパックリと口を開けた
クラゲのポリプが触手となって、叔母の身体に向かって伸びてゆく。「・・・ひ、ひイッ!」
壁に追い詰められたふみえの豊満な肉体に、不気味な触手が巻きついてゆく。
「・・・あ・・・あ・・・あ・・・」
恐怖におののくふみえの肉体の上を、ゆっくりと確かめるようにズルズルと這い回った後、触手の先端はふみえの
ナイトローブの重ね目から中へと潜り込んできた。ローブの下は薄いネグリジェ。そのスカート部分を持ち上げる
ようにして、触手の先端はふみえの薄紫色のショーツの内側へと自らをすべり込ませてゆく。
733名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:51:58 ID:i56/yZEj0
「い、嫌ああッ!!」
さすがにふみえは激しく抵抗した。蠕動する不気味な触手を両手で掴み、必死で振りほどこうとする。だが
触手はふみえのささやかな抵抗など無視して、強力な媚薬効果を持つ刺激性の粘液を分泌しながら、柔らかな
毛に覆われた大切な部分の中央へと、27歳の成熟した女の秘所へと、ズブズブと強引に潜り込んでゆく。
「・・・い、いや! 麻耶ちゃん・・・やめて・・・やめて! ・・・そこは・・・だめ・・・あ、アアッ!!」
夫しか受け入れたことがない大切な部分に、いま、奇怪な触手が侵入してゆく。
結婚してから11年。毎日のように夫に抱かれて十分に使い込まれた叔母の女性器は、処女を失ってまもない
麻耶にとっては未知の驚きに満ちた世界であった。
「・・・凄ぉい。叔母さん。・・・これが・・・叔母さんのカラダなの?」
姪の触手に犯されているふみえの口から、明らかに苦痛とは別種のあえぎ声が漏れ始めた。
「・・・いやっ・・・やめてぇ・・・麻耶ちゃ・・・あふう・・・・あふうん・・・・あう!・・・あう!」
夫との間では味わったことがない、初めての快楽に身体を徐々に蝕まれてゆきながら、ふみえの頭は混乱し、
ウェーブのかかった美しいロングヘアーを振り乱して床の上をのたうち回った。
「・・・あふぅ!・・・あふぅ!・・・麻耶ちゃ・・・あふぅ!・・・やめ・・・あうッ!・・・アウッ!」
麻耶もまた興奮の面持ちで、叔母の胎内に挿入した自分の触手を、小刻みに蠕動させながら何度も往復させた。
「・・・叔母さんのカラダ、とってもスゴイ・・・叔母さんも、ボクと同じ、改造人間になれればいいのに。」
やがて、ふみえは身体を激しく痙攣させながら、口から泡を吹いて気を失った。麻耶は触手を引っ込め、気を
失った叔母のそばにかがみ込んで、その美しい横側をポリプが密生した手のひらでそっと撫でた。
そして麻耶の合図で、どこからか現われた黒覆面の戦闘員たちがふみえの身体を抱き上げ、どこかに連れていった。
734名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:52:16 ID:i56/yZEj0
「・・・ああああああッ!・・・・いやああああああッ!」
「7000ボルト突破・・・8000ボルト突破!」
鷲ヶ崎原子力発電所の変電施設の地下に作られた、ショッカーのクラゲ女地下アジト。麻耶に拉致されたふみえは
全裸にされ、ガラスケースに覆われた円形の台の上に手足を拘束されて、恐ろしい耐電デストを受けていた。
95センチの豊満な乳房をぶるんぶるんと波打たせ、ふみえは台の上で暴れるように激しく身体を痙攣させる。
コイルが激しく火花を吹き上げ、部屋中にキーーーン、という耳ざわりな高周波音が響き渡る。
「ああああああッッッ!いやああああああッッッ!うわああああああッッッ!!」
「・・・10000ボルト突破! 凄い!これは凄いぞ!!」
ガイエル博士が興奮した子供のような表情で、装置のダイヤルを操作している。その後ろでクラゲ女・麻耶は
笑顔を浮かべながら、若く美しい叔母の耐電テストを見守っている。
全身を硬直させてそり返り、顔面を引きつらせたまま、ふみえは広げた口から激しい火花を吹き上げた。
「・・・14000ボルト!・・・・15000ボルト!! もういい。限界だ! テスト終了!!」
電圧を制御するダイヤルが一気に絞られ、キーンという高周波音が低く小さくなるとともに、ふみえの身体が
実験台の上にガクン、と落下した。薄目を開けて呆全とした表情を湛えたまま、ふみえはハァハァと大きく
息を切らしている。
「・・・素晴らしい! 実に素晴らしい素体だ! クラゲ女の1.5倍もの耐電性能を示して、まだ余裕がある。」
ガイエル博士は震える手で出力されたモニターデータを握り締め、ゾル大佐の方を振り向いた。
「大佐殿! この素体を私に再びお預け下さい。ただの暗殺用電気人間に改造するには、あまりにももったいない
逸材です。ぜひクラゲ女2号に改造し、その能力をショッカーのために役立たせたく思います。」
735名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:52:32 ID:i56/yZEj0
ゾル大佐も、ふみえの試験データにたいへん満足した様子だった。
「よろしい博士。ではこの女を改造し、わがショッカーの忠実な改造人間に仕立て上げるがよい。」
「ははッ!」
麻耶の顔がパッ!と明るくなった。博士の命令で、戦闘員たちが全裸のふみえを実験台から外し、かかえ上げた。
「・・・ん・・・ううん・・・ハッ! ここは、ここはどこ!!」
ふみえが目を覚ました。不気味な赤い照明で照らされた室内。自分を抱きかかえる黒覆面の男たち。そして、
全裸にされた自分。状況を飲み込めないまま、ふみえは大声で絶叫した。
「・・・キャアアアアッ!! やめて!! やめて下さいッ!! やめてェ!! やめて下さいッ!! ・・・アアアッッ!!」
麻耶が微笑みながら、耐電テストで消耗した体力を必死に振り絞って抵抗する、叔母の元へと近づいた。
「叔母さん、暴れないで! ボク、とても嬉しいんだ。大好きな叔母さんが、ボクと同じクラゲ女に生まれ変わる
なんて! 改造手術は怖くなんかないよ。さあ、早く、改造してもらってきて!」
「・・・いやアアアッ!! 麻耶ちゃん・・・やめて!! やめてお願い!!・・・イヤぁああ!・・・イヤアアアア!!」
死に物狂いの抵抗もむなしく、美しいふみえの肉体はそのまま、改造手術室の中へと運ばれていった。

そして3日後。ガイエル博士が、麻耶ともうひとり、生まれたばかりの女性改造人間を連れて司令室に入ってきた。
身長160cm、B95−W60−H93。流れるように美しい栗色のウェーブヘアー。おっとりとした癒し系の美貌。
Gカップの爆乳をミサイルのように前方にそそり立たせたふみえは、麻耶と同じ、半透明の美しく青いボディに
全身を包まれたクラゲ女に生まれ変わっていた。
ふみえが歩くたびに、ゼリーのような質感の豊満な乳房がユサユサと揺れ、改造前が経産婦だったとは思えない
くらい引き締まった、ふくよかな形の良いお尻が、ぷるんぷるんと波打った。
736名無しより愛をこめて:2007/05/14(月) 16:52:50 ID:i56/yZEj0
「ゾル大佐。クラゲ女2世の改造手術が無事成功いたしました。最大放電出力500kW、70万ボルト。クラゲ女
一号の性能を遥かに凌駕する、最高性能の女性改造人間に仕上がりました。あまりに高性能であったため、
オプションクラゲを用いての脳改造にはかなり手間取りましたが、もう大丈夫。クラゲ女1号の分身クラゲを
子宮内部に宿しているため、脳改造前のように抵抗することはもはやありますまい。・・・そのうえ、」
ガイエル博士は、ゾル大佐にそっと耳うちした。
「・・・クラゲ女2号は“オンナ”としての機能も、1号を上回る凄まじい性能を示しております。こちらの方は
ぜひ、後でごゆっくりお楽しみ下さいませ。」
「わかった。後で試させてもらおう。」
ゾル大佐は、クラゲ女2号となったふみえに近づき、その美しい頬を指でそっと撫でた。
「クラゲ女2号よ。これより貴様を正式なショッカーの一員に迎え入れる。貴様は選ばれた優秀な人材だ。
これからはその能力をショッカーのために生かし、世界を手中に収めるために働くのだ。」
《・・・良かったね、叔母さん・・・ボク、叔母さんが改造人間に選ばれて嬉しいよ・・・》
《・・・ええ、麻耶ちゃん。わたし、あなたと同じ改造人間にしていただいて、とても幸せ・・・》
お互いの分身クラゲを子宮に宿しているため、2体のクラゲ女はテレパシーで交信が可能なのだ。
「はい、ゾル大佐。このクラゲ女2号、ショッカーに与えていただいたこの素晴らしい肉体を駆使して、
ショッカーのために、そして世界制覇のために、誠心誠意ご奉仕させていただきます。」
クラゲ女2号・ふみえは、そう言ってゾル大佐に深く会釈をした。ユサユサと揺れる乳房の中をゆっくりたゆたう、
リング状の模様がキラキラと明滅した。クラゲ女1号・麻耶もそれを見て、自らの乳房を嬉しそうに明滅させた。