おにゃのこが改造されるシーン 素体6人目

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195PRIME
それではSSを投下させていただきます。よろしくお願いします。

「軍神、忠義の遺産」
有尾人一族ジャシンカ帝国の要塞グランギズモ。この内部で今葬儀が執り行われていた。
棺で眠っているのは軍神と呼ばれた7本尻尾の科学者カー将軍。ダイナマンとの戦いに敗れて戦死したのだ。
「カー将軍…」棺の中のカー将軍を見つめてつぶやく帝王アトン。王女キメラやシッポ兵たちもみな涙を流しカー将軍の死を悲しんでいる。ただ一人を除いて。
そのただ一人である女将軍ゼノビアはひそかに帝位を狙いほくそえんでいた。(邪魔なカー将軍を始末できた。これで私がジャシンカの帝王になるための障害は残り一つ、アトンのみ)
こうして悲しみの中でカー将軍の葬儀は終わった。
196PRIME:2006/11/04(土) 00:15:01 ID:WKUusqq30
「カー将軍はプログレッサーに最強のメカシンカを作らせるようにしたみたいだな」プログレッサーが置かれている部屋の中で科学者のシッポ兵たちが語りあう。
(何、カー将軍めそのような小細工をしていたのか)物陰でそれを聞くゼノビア。
(私が地上地底双方の王になるにはアトンとダイナマンを始末しないといけない。
ダイナマンを倒すためにはジャシンカの総力を結集する必要がある。そうなるとアトンを倒して帝位につかないといけない。アトンを倒すためにはメカシンカが必要だ)ゼノビアは陰謀をはりめぐらす。
ゼノビアがプログレッサーを設置している部屋に現れた。「ゼノビア様!!」科学者たちは驚く。
「帝王アトン様のご命令だ。今後プログレッサーはこの私が管理することになった。勝手に作動させてはならぬ」ゼノビアは傲慢に言う。
「アトン様がいつそんなご命令を?」疑問を口にする一人の科学者。ゼノビアは無言でその科学者を処刑する。「ウッ…!!」苦悶の表情を浮かべて科学者は絶命する。
「私の命令はアトン様のご命令。そう心得よ」ゼノビアは傲慢にそう言いながらプログレッサーに手をかけた。
その時である。「指紋、声紋チェック。ゼノビアと確認。捕獲せよ」なんとプログレッサーが喋ったのだ。「プ、プログレッサーが喋った!!」驚くゼノビアと科学者。
と同時にプログレッサーから無数の触手が飛び出してきた。触手はゼノビアに絡みつく。「な、何!?。うわああ〜!!」驚くゼノビア。「は、早くほどけ」ゼノビアが命令するが科学者たちもなすすべがない。
「え〜い、ほどけ、ほどかぬか!!」叫びもむなしくゼノビアはプログレッサーの中に吸収されていった。呆然と見つめる科学者たち。
「と、とにかくアトン様にご報告しろ」一人の科学者が言う。別の科学者はアトンに報告に向かった。

197PRIME:2006/11/04(土) 00:20:45 ID:WKUusqq30
帝王の間。「何、ゼノビアがプログレッサーに吸い込まれた?」驚くアトン。
「はっ、アトン様のご命令でプログレッサーは自分が管理すると仰いまして…」報告する科学者。
「わしはそんな命令などしておらぬ。おのれ、あの女狐め。また何かたくらんでおるな。」拳を握りしめわなわなと震えるアトン。「キメラ、様子を見てまいれ」アトンは側にいたキメラに命令する。
「はっ!!」キメラはアトンの命令を受けてプログレッサーが設置されている部屋に向かう。
その時「アトン様!!」シッポ兵が1本のビデオテープを持って入ってくる。「カー将軍の遺品の中にこのビデオテープがありました。アトン様あてのビデオレターになっております」
「何、カー将軍が?再生してみろ」アトンは命令する。シッポ兵はビデオテープを再生してみる。画面の中にカー将軍が出てきた。
「偉大なる帝王アトン様。アトン様がこのビデオをご覧になられている時すでに私は死んでいると思います。私はアトン様に一度たりとも謀反の気持ちを持ったことなど
ございません。それゆえに今のこの状況は無念としかいいようがありません。」切々とアトンに訴えるカー将軍。
「私はアトン様への忠誠心を証明するためにダイナマンとの戦いに赴きます。それで忠誠心が証明できるのであればわが命など惜しくはありません。ただ心残りは私
の死後のことです。私の死後アトン様の夢がかなうかどうかと言うことだけが心配です。そこで二つの遺産を残しておきたいと思います。一つは最強のメカシンカファイヤースフィンクスをプログレッサーに作らせるようマニュアルを残しておきました。そ
してもう一つはゼノビアのこと。あの女はやがてアトン様に謀反を起こすでしょう。そこでゼノビアを捕らえアトン様に従順な進化獣に改造できるようにプログレッサーを
改造しておきました。進化獣であれば万が一ゼノビアがアトン様にはむかってきても難なく始末することが出来ます。これが私の最後の遺産です。これを使われてどうぞアトン様、夢を実現されてください…」そういうと映像は切れた。
「カー将軍…」アトンは小声でつぶやいた。死んだ後まで忠義を尽くすカー将軍に感動しているようでもありその忠臣を死なせてしまったことを後悔している様でもあった。
198PRIME:2006/11/04(土) 00:38:37 ID:WKUusqq30
 一方ここはプログレッサーの内部。進化獣やメカシンカの素となる液体生命のスープの中でゼノビアはもがいていた。
不思議と息苦しさはない。むしろある種の暖かさと心地よさを感じていた。それは母親の胎内にいるような快感だった。ゼノビアは一瞬母親の胎内にいた頃のことを本能的に思い出しているようだった。
 しかし、ゼノビアは肉体の苦しみより屈辱感のほうが大きかった。この屈辱感の中では生命のスープの心地よさも何の解決にもならなかった。
「おのれ、カー将軍…。はかりおったな。」もがきながらゼノビアはカー将軍への憎しみを募らせる。「このまま私はどうなっていくのだ。まさか…」
プログレッサーに入れられたと言うことはメカシンカあたりにされるのではないか。ゼノビアの心を漠然とした恐怖が襲う。単なる兵器と見下していたメカシンカに改造されることはゼノビアにとってこれ以上ない屈辱だった。
 その時ゼノビアは驚きの声を上げる。「お、お前はカー将軍!!」ゼノビアの目の前にカー将軍が現れた。だが、カー将軍は死んだはず。普通に考えるとそれはゼノビアが見たカー将軍の幻影と言うべきであろう。
「き、貴様。これは何の真似だ。私への復讐か!」怒るゼノビアにカー将軍の幻は語りかける。
「ゼノビア、そなたは進化獣ゼノビアシンカになるのだ。アトン様のために生きそして
死ぬのが有尾人に生まれた者の定め。アトン様に対する私の忠誠の気持ちはそなたへの憎しみより大きいのだ。ゼノビア、そなたも邪欲を捨てて私同様アトン様のために戦う戦士となるのだ」カー将軍の幻はそういうと消えていった。
「じょ、冗談ではない。私は地上と地底双方の王になるのだ。進化獣などには決してならぬわ!!」ゼノビアは毒づく。
199PRIME:2006/11/04(土) 00:48:40 ID:WKUusqq30
 ゼノビアはふと自分の手を見る。すると異変が起きていた。手が足が、そして顔がボコボコに膨らんできた。膨らみはどんどん膨張していきついには皮膚を破った。
「わ、私の手が、足が…」豪胆なゼノビアもさすがに自分の体の変貌には怯えている。破れた皮膚の下からは爬虫類のようなうろこが出てきた。胴体もどんどん膨張していきついには皮膚ごと着ている鎧すら突き破った。
 ゼノビアは尻尾も見てみる。すると7本の尻尾はみるみるうちに消えていった。
「尻尾が、尻尾が消えていく…」有尾人にとって階級を表す尻尾が消えることはゼノビアにとってこの上もない屈辱だった。手足にはすでに長い爪が伸びている。
顔のほうも皮膚が裂け口からは牙が生えてきた。そしてゾンビのような新しい顔になっていく。
「うわああ、うぐうう…」皮膚が破れていくことに痛みが伴わないわけがない。激痛がゼノビアの体を襲う。それと同時に意識も朦朧としていく。
 プログレッサーは生物を一気に未来の状態にまで進化させる装置である。悠久の時の流れを一気に駆け抜けていったゼノビアは今最新の姿に生まれ変わろうとしていた。
「わ、私は女将軍ゼノビア。たとえ体は進化獣になっても心まで進化獣にはならぬわ!!」ゼノビアはあくまでも強気を崩さない。しかし、意識は段々薄れていき体も自由がきかなくなってくる。
目の前がぼんやりとしてくる。体はだるいような心地よいようななんともいえない気分になる。
「もはやどうでもよい…。このまま行き着くところまで…」ゼノビアは珍しく弱気な気分になる。それは諦めとも快感ともつかなかった。だが次の瞬間自我を取り戻す。
「カー将軍、このまま私は終わらぬ。覚悟しておけ!!」ゼノビアはカッと目を見開きカー将軍に悪態をつく。だが皮肉なことにこの言葉の直後、ゼノビアとしての意識は終わった。