938 :
名無しより愛をこめて:2006/10/24(火) 09:08:35 ID:VJgJeDMz0
だが、警察でカツ丼は出ないとの事。
だから影山は我慢できずに、灰色の姿に変わって脱出する事に。
939 :
名無しより愛をこめて:2006/10/24(火) 09:30:45 ID:+AL0RqZ80
ZECTではカツ丼は出たのにwww
隣の取り調べ室ではいつぞやの石割だったかいう男が取り調べを受けていた。学校内でゼクターっぽいメカ動物を飛ばしまくって捕まったらしい。
「神隠しは絶対マカモーの仕業だってサバキさんがー!」
とかわめいている。こいつらも底辺の臭いがするが、脱出した影山を追うために俺もホッパーに変身した。何、犯罪者ライダーなんて俺が最初でもないさ。いくらでも報道しやがれ。
石割という男は、師匠がふがいないため、師匠の10倍体を鍛えていた。
頭の良かった彼だったが、今では、すっかり筋肉バカだ。
壁をぶち破り逃げる俺たちの前に奴は、立ちはだかった。
俺たち二人を軽々とぶっ飛ばし、奴だけ逃げていった。「ちくしょー、兄貴、あいつ絶対ワームだ。」
確かに、あんな怪力で人であるはずがない。俺たちは、後を追いかけようとしたが、
警察の包囲網に囲まれてしまった。何やってもうまくいかないな。
>941
「警察だ。お前たちは完全に包囲されている。
仮面ライダー捕獲計画が発動されている。
大人しく従うなら」
少しおでこが広い男が、拡声器で呼びかけている。
「北條さん、ここは僕が出ます」
「氷川主任、今回はお任せします」
ライダーとして聴覚が敏感になっている矢車には、
そんな耳打ちする声さえ聞き取る事は難しくない。
「ここかぁ、祭りの場所は!!!!」
どこからともなく、紫色のライダーが首を傾げながら現れた。
「さあ、俺の契約モンスターども。
腹一杯喰わせてやるよ、ははは」
やさぐれ具合では、矢車も及ばないかもしれない。
それは地獄を這いずり回るダブルホッパーさえ色あせる、
地獄の凶悪さを備えていた。
「お前等もライダーなのか?
だが、獲物は譲らないぜ。
戦いたいのは山々だが、こいつ等にまず喰わせないと、俺が喰われちまうw」
ビルを背にした包囲した警官たちの背後のガラスに3体のモンスターの姿が映った。
次の瞬間、ビルからモンスターが出てきたかと思うと、警官たちを抱き込んでガラスの中に引き入れた。
包囲網が殆ど壊滅し、その隙に、影山の手を引きながら、矢車はその場を跡にした。
途中、どこかで見た事のあるブルーのジャケットの男と、黒いシャツの男が、走っていくのにすれ違った。
「待て」
黒いほうの男が、振り返って矢車に行った。
「そのコート、俺のじゃないか。
クリーニング屋が間違ったらしいが、返してもらう」
「今は、俺のだ!」
「片袖ちぎりやがって。弁償してもらおうか」
「間違ったのは、クリーニング屋だ。
第一、俺にそんな金は無い」
「おい、蓮、蓮ってば。早く行かないと、俺たち、みんなを守るために戦ってるんだろう」
良く見たら、OREジャーナルの記者だ。
「あとで、ここに電話してください。クリーニング屋さんが悪いんですよね。
一緒にクリーニング屋さんに話をつけに行きましょう」
彼は、名刺を矢車に押し付けると、黒服を引きずりながら、また走り出した。
また来たの?
『影山へ
なんだか訳の分からない奴らに絡まれまくって疲れた。
しばらく一人になりたい。
兄貴より』
突然兄貴が居なくなった。
俺を置いていくなんて……。
兄貴は、俺の元をさった。ここからは、【呪】影山くんの1日 【復讐】 がスタート。
俺は公園の滑り台に兄貴がいなくなった日からバッテンを付けている。もう四個目だ。さびしいよ。
「兄貴っ、俺をおいてどこいっちまったんだよ。」とにかく、公園では、静かにしてないと、誘拐犯だと思われて
通報されちまう。だけど、最近、記憶がない時間が多くなってきた。あれまただ。。。
俺の名は、ザフライ!影山という男のもう一つの姿だ。最近、ワームという俺に似ている性質の奴らが巷を
徘徊してやがる。今度あったら、懲らしめてやらねば。おっと、言ってるそばから、奴らだ
「フライワームの兄貴!どこにいたんすか。ウカの姉さんが呼んでましたよ。」はぁ〜俺はお前等の仲間じゃない!
俺は蝿と人間の融合体ザフライだ。ワームとは違う。くそ〜っ。もう時間か。
俺の名は、千樹憐(せんじゅれん)最近、自分が病気であることを知って、遊園地のバイトを休みがちだ。
体が弱ってきて、記憶も散漫だ。俺の命も後わずかだろう。また記憶が・・・
「兄貴っ、もどってきてよ。寂しいよ。」気がつけば、直也先輩という人に川に落ちたところを助けてもらっていた。
俺、どこに行くんだろう、兄貴がいないと、不安だよ。
影山から離れ、もう四日目になる。一人で街をうろつきながら俺は一応考えていた。
あいつ、ザフライに変身するんだよなあ。バッタの俺の弟がハエは困る。
なんとか奴の中のハエをどうにかしなければ…しかしどうやって…そうだ!
良い事を思いついた俺は、クロックアップして手近なカンセキに押し入り、
店主に金を請求される前に殺虫剤数種類とカンキリを拝借した。
カンキリで殺虫剤の容器を次々と裂き、自販機の横で拾ったワンカップの空き瓶に中身を空けてどんどん混ぜる。
ちなみに俺はこの薬物ユナイトの揮発成分に中てられてうっかりダメージを受けないように、
まだ変身を解かずキックホッパーのままだ。ほどなく、俺特製殺虫剤ブレンド完成。
より効き目を期待して、農薬やネコイラズも配合済み。完璧な出来栄え。
怪しい揮発を立ち昇らせる瓶を持って、俺は影山を置いて行った公園に戻った。
公園に戻ると、滑り台の下でびしょ濡れの影山が段ボール箱に入って膝を抱えてしくしく泣いていた。
おい相棒。「…兄貴っ。もどってきてくれるって信じてたよ、俺!」俺を見つけて顔を輝かす影山。
よく見ると段ボール箱の内側は兄貴兄貴兄貴寂しい寂しい…と赤い文字でビッシリ埋め尽くされている。
「本物の兄貴がいるならもうコレは要らない。」片手に持っていた藁人形を薄ら笑顔で投げ捨てる影山。それ俺か。
948 :
名無しより愛をこめて:2006/10/25(水) 07:37:04 ID:TpCxdurm0
だが影山の可哀想な頭は今更なので、見なかった事にして俺は自信作の殺虫剤ブレンドを差し出した。
相棒、コレを飲め。薬だ。「薬?何のさ、俺どこも病気じゃない」影山はキョトンとしている。自覚が無いのはお前だけだ。
あー。いいか相棒。俺たちみたいなロクデナシはな、地べたを這いずり回って泥水啜ってる間に、
思わぬ虫を気付かず飲み込んじまう事もあるんだ。まあいわゆる寄生虫とかな。
シャドウ時代に研修で行った目黒寄生虫館を思い出せ。サナダムシは人間の体内で2mにも成長するんだ。
俺は慣れていてもお前はまだこの生活の日も浅い、ほっとくと内側から食い尽くされるぞ。
…と、そんなデマカセを適当に深刻そうに説いてやる。勿論それはこの薬を飲ませるために今俺が考えた。
影山の顔は見る見る青ざめていく。「やだよ俺、死にたくない。まだハルヒのEDも完璧に踊りこなせてないのに。」
そうか、なら飲め。俺が四日かけて探してきてやった貴重な薬だ。さあ飲め。そうそうそう…
俺の考えた理論はこうだ。影山をザフライでなくするには、影山の中のザフライを倒せばいい。
そうすれば影山はザフライ部分だけが消去され、元の影山に戻るはず。殺虫剤ブレンドはいわば虫下しの役割だな。
色々混ぜて強力にしたから、いかにザフライといえどイチコロに違いない。さすが俺。落ちぶれても頭は冴えている。
さて、飲んだな?影山。気分はどうだ?
「兄貴っ、俺っ兄貴のために酒買っといたんだ。」影山がワンカップの酒をくれた。
イイ奴だ。「じゃあ、一緒に乾杯しよう。」俺は影山が酒臭いのに近づくまで気づかなかった。
「兄貴っ、俺、内蔵が悪いんでしょ。今日は兄貴にもらった薬飲んで寝るよ。」
俺は、酒を飲み、影山は殺虫剤ブレンドを飲んだ。「影山、最後まで飲め。」
「兄貴、これ酒だ・・・ごめん。」はぁ〜何言ってる?とダンボールの中を見ると
ワンカップの酒がゴロゴロ、空き瓶もゴロゴロ出てきた。こいつ、俺のいない間
酒浸りだったな。俺は、いやな予感がした。まさか?俺が飲んだのが殺虫剤ブレンド!
ヤバイ、俺は腹を押さえうずくまった。「兄貴っ、兄貴!・・・」影山は酔っぱらって
俺の名前を呼んでいるが、俺の一大事に気づいていない。近くにいたホッパーも逃げていった。さすがに所詮は虫だ。
その時、公園に青い車が止まった。「お客さん!お客さん!大丈夫ですか?」
俺が意識を取り戻したときには、病院だった。ひょろっとした 青年は誰かに
電話している。「たっくん、オルフェノクの仕業じゃないみたい。」
こいつ、見覚えがある、誰だっけ。「あっ、キサマ!」青年は、気まずそうに
「あ、はい、そうなんです。お客様、秋山様の革のコートと矢車様のスーツを間違えて
先月配達してしまったクリーニング屋です。」テンパっていた。もう、スーツもネクタイもないんだよ。
どうでもいい、「滑り台の下に、いた男は、どうした。」俺は、クリーニング屋に聞いた。
「僕が来たときには、誰もいませんでしたよ。あっ、でも、黒い影が飛び去ったので、オルフェ・・いや、何でもないです。」
そうか、一命を取り戻したが、薬が抜けるまで、ホッパーは呼べないな。影山、何処行ったんだ・・・
「兄貴。これ薬か?」
やべっ、気付いたか?
「旨え、旨えよコレ!」
ハァ?呆然とする俺をよそに本気でグビグビ飲んでいる。
愛のエプロンなんかでたまにレシピを無視して作った謎の料理が奇跡を起こすことがあるが
俺も奇跡を起こしてしまったのかもしれない。さすが俺。
しかし影山だからな…ほかの奴で試してみるか。ひより、飲め。
「ボク病気じゃない」
やかましい。いいから飲め。二日酔いに効くぞ。
「…おいしい」
むう…でもこいつも人間じゃないしな…
人間に飲ませて試したいが俺今人間の知り合いいないんだよな…
と思っていたら風間とゴンが来た。
「合宿をしましょう」
何を言ってるんだこいつは。
「合宿!キャンプ!ファイヤー!!」
急にテンションを上げる影山は放っといて事情を聞く。
「大介来週久々の出番だからライダーの勘を取り戻したいんだって」
そんな身勝手な理由に俺たちを巻き込むのか自由人。サボってるからそうなるんだ。
俺がザビーゼクターに見放されてからキックホッパーになるまでどれだけの紆余曲折があったか。
小一時間程説教してやろうかと思ったがちょうどいい。風間、これ飲め。
俺がカップを差し出すと、風間とゴンは二人して不安そうな顔をした。
「何ですこれ?変な臭いですけど…」
「大介に変な物飲ませないでよ、今体調崩させたくないんだから…」
はぁっ…別に変なもんじゃねえよ。そう言おうとした矢先、溜息をついてる間に
影山が俺たちの間へ割って入った。
「ああ?言いがかりつけんのか?兄貴はなあ、料理上手なんだよこう見えてもなあ」
そして、俺の手からカップを奪い取ると一気に飲干してしまった。
(あぁー、何すんだよ!?実験出来ねえじゃねえか…)
がっかりしかけたその瞬間、影山は喉を押えて地面をのたうち回り始めた。
「…くぁっ…がっ…がっ…!!」
「何よこれ?!」
「何ですかこれは?!」
風間とゴンが同時に叫ぶ。言えるか、そんな事。
しかし、さっきまで平気で飲んでた癖に、もしかして許容量をオーバーしたのか?
しばらくのたうっていた影山が、急に仰向いたと思うと、突然静かになった。
「…影山?」
次の瞬間、ヤツの身体からぶわっと黒い粉が吹き出した。
何だ?
すると、今までどこかに雲隠れしていた影山のホッパーが、どこからともなく
ぴょんぴょん跳んで来た。もしかして…
俺は叫んだ。「変身しろ、相棒!!」
ホッパーが自ら影山の手に収まると、影山は弱々しく変身…と呟き、それをベルトに
装着した。
成功だった。影山は再び俺と同じホッパーに戻ったのだ。
しかしホッパーはホッパーでも、どう見ても「真」とか「序章」とかつきそうな外見だ。俺より地獄の底に似合いそうじゃねえか。いいなぁ。
すると影山はいきなり「赤い靴!赤い靴!」とわめきながら暴れだした。おい、ホッパーは関係無いだろ、ちょい、止まれ!こら風間、酒飲んでないで手伝え!そこの赤クワガタ、ナゼェミデルンディス!オンドゥルルラギッタンディスカー!!
いや、人任せにしてる場合じゃない。
コイツをまともに戻せるのは、この俺だけだ。
しょうがない、やってやるか…
俺はホッパーを手にした。「変身…」はぁ…
まずは加減して右で蹴りを繰り出した。
しかし、以外にも影山はきれいにそれらをブロックしつつ、こちらへ反撃の
パンチをブチかましてくる。割と重く、キレがある。油断は出来ん。
「ちいっ!」
どうやら本気でかからねばならないようだ。俺は攻撃を左足に切り替えた。
「うおっ!」
影山の動きがいっそう良くなった。なかなかやるな。でも、俺には及ばない。
第一、足と腕ではリーチが違う。
俺は一瞬の隙をついてヤツの後頭部に蹴りを叩き込んだ。
だが、ヤツもさるもの。蹴られながらも、こっちの間合いに入り込んで、俺の
腹にボディーブローを決めやがった。結構こたえる一撃だった。
こっちが先に一発決めてなけりゃ、きっと無事ではすまなかったろう。
「…相棒、やっぱりおまえは最高だよ」
「…兄貴こそ」
なんとか、正気に戻ったらしい。
「兄貴……腹減ったよ」
そういえば辺りが暗い。そろそろ飯にするか。
「影山、お湯もらってこい。もらったらそのままいつもの場所だ」
「うん!」
影山にヤカンを渡して近所のコンビニへお湯を取りに行かせる。
俺達の今の飯は三島さ…三島が退職金としてくれたカップラーメン(10カートン)だ。
「…飽きたな」
食うには困らないとはいえ、同じ銘柄ばかり毎日毎日。
「天道…お前はいいよなあ。料理が出来る家と金が有って」
俺たちは、カップラーメン1個に麺を2袋入れる、いわゆる貧乏食いだ。
「兄貴っ、この食べ方、やっぱり麺が多よ。」影山がぼやいた。
「バカ、一日に2回も3回もお湯もらえないんだよ。何も買わないんだから。」
そうだ、1日に一回2食分食うしかないのだ。公園の草むらにカップ麺を大量に
隠していたから、犬やら猫やらゴンやら風間やらに半分ぐらい食い荒らされていた。
「兄貴、ダンボールに草を乗せてカモフラージュしてもばれてるよ。」
仕方ない。賞味期限もあるしな、でもありがたい食料だ。大切に食わねば。
>「バカ、一日に2回も3回もお湯もらえないんだよ。何も買わないんだから。」
複数のコンビニ回れよ
>>957 都会ならアリだが、所によってはコンビニ自体が貴重な存在な場所がある
959 :
名無しより愛をこめて:2006/10/26(木) 08:24:18 ID:WqAgBG1M0
複数のコンビニ回れば湯が冷める
960 :
名無しより愛をこめて:2006/10/26(木) 13:03:37 ID:h4OdUjdk0
コンビニで直接カップ麺に入れるなら、何処でもイイが、
お湯をヤカンに入れて、持ってくるなら、一番近いコンビニ以外
アウトだな。
今朝は早くから影山の姿が見えなかった。
また、小銭の音でも聞きつけて拾いに行ったのか、と思っていたら、
昼過ぎに白っぽい自転車に乗って帰って来た。
「兄貴ー!」何だか嬉しそうだ。「500円玉拾っちゃったよー」
ああ、やっぱり…
「でね、駅前にこれ落ちてたから、もらって来たんだよ」
いや、落ちてないって普通…
「あ、心配しないでいいよ、10コ向うの駅だから、この辺のじゃないって」
そっか…
まあ、これで今夜からコンビニ廻りが楽になる。1回1食の生活が出来るな。
そこへ、どこかで見た事のある浮浪者が通りかかった。
「ヤグルマ ザァン、ゴンナ ドゴドデ ナァニシテルンデヅガ?」
いつぞやの滑舌の悪いアイツだった。
聞けば、隣町のコンビニで廃棄処分のおにぎりをたくさん拾ったものの、
日持ちしない具材ばっかりだったので、どうしようか悩んでいた所らしい。
ちょうど俺たちも違う物が食いたいと思っていた所だったから、物々交換を
持ちかけると、ヤツも大変喜び、俺たちは気分良くカップ麺2コとおにぎり
12コを取り替えた。
たまにはこんな日もある。
寝転んで、空を見上げた。
「兄貴…腹がいてぇよぉ…」
おにぎりを食べきった影山が腹を抑えて苦しみだした。
どうやらおにぎりは傷んでいたらしい。
影山に先に食わせて正解だったな。
俺って頭イイ。
しかし、コイツが腹こわすなんてよっぽどだぞ、大丈夫か?
と思って確認したら、みんなのおにぎりがずいぶん少ない。
「……相棒、おまえいったい幾つ食ったんだ?」
「ごめんよう、兄貴ぃ…23個だよぉ……痛え…」
はぁ…
あたりまえだ、バカ。食い過ぎだ。
964 :
名無しより愛をこめて:2006/10/26(木) 21:18:09 ID:9HQuCju+0
↑
矢車さんは新庄かwww
食中毒じゃなくて食いすぎかよ。影山、お前はいいよなぁ……
残った1個だけのおにぎりをちびちびと齧る。
家なんぞ持っててもどうせ俺なんかには無用の長物だが
ダンボールハウスやリヤカーくらいは必要なのかもしれない
そんなことを思っているといつのまにか影山が復調していた。また手を擦り合わせて何やってるんだ?
グルルルル…
ぅ!は、腹が痛い…
どうやら俺のはアウトだったようだ…
今日は、ホームレスの炊き出しに並ぶ日だ。別に恥ずかしいことじゃない。
もう、寺や公園で寝泊まりも3ヶ月以上、コンビニにお湯を断られて、一週間、
腹の具合も直り、絶好調だ!半端に腐った物だって、たいてい腹はこわさないように
なったが、この前のおにぎりは酷かった。2週間以上賞味期限が切れていた。
なんか、ネバネバしていたが、影山のネバネバを見慣れたせいで、まひしていた。
とにかく、今日の炊き出しは戦場だ。近郊のホームレス達が一同にこの公園に
押し寄せるのだ。でも、ココを根城にしている俺たちは、一番に並んでいる。
さっさと、一回目をもらって、後ろに並び、2回食う。必殺技だ!
>967
「ちょっと、そこの2人、困るんだよね。いい加減にしてくれないかな?」
今日の炊き出しは、大学のボランティア倶楽部が参加しているらしいが、
その若者は、非常に横柄で苦々しい顔をしながら、こちらを睨んでいる。
「困ると云ったのが、聞こえなかったのかな?
それとも、わざと2回も並んで、心ある人たちの善意に甘えたいと、
そういう解釈でいいのかな?」
彼は、影山の襟を掴み上げた。
「もう善意も好意もないんだよ……」
矢車は、影山を掴んだその手を解こうとした。
「そこに食い物がある。そうだろう、俺たちは、それが必要なんだよ。
ただ、それだけだ。」
男は、影山を離し、矢車に向き直った。
「おまえはいいよな、草加…」
矢車は、影山に合図した。
<此奴は俺が相手する。その間に、並んで食え!!>
その時、ゴンと風間、そして滑舌の悪いあいつがやって来て、最後尾に並んだ。
あの野郎、今日は連れがいるのか。
「俺も喰ってもいいかな?」
もはや味なんて云々するまでもないその炊き出しを見て、幸せそうな顔で並んでいる。
影山はコートを脱ぎ、さりげなくその集団に紛れ込んだ。
小柄な奴なればこそ、全然目立たない。
「おまえはいいよな、帰る家も、仕事もある。
仲間さえいるじゃないか……」
矢車は言葉を探した。
とりあえず、影山が2回目を貰うまで、草加の関心を惹かなくてはならない。
「それに、俺はパーフェクトもハーモニーも無くなったんだ。
お前はいいよな、ミュージカルもオペラもあるんだから……」
もう、何を云ってんだか。
影山が誰かと話している。「じいやさん、なんであなたが?炊き出しなんか。」
「あ、私は、炊き出しで十分でございます。ぼっちゃまが学校に行ってる間に方々の
炊き出しなんかで飢えをしのいでおります。」じいや・・・人の鏡だよ。神代に
いい物を食わせるため自分は炊き出し等で飢えをしのぐとは、俺は、影山に向かって叫んだ。
「そのじいさんにも、裏技教えてやれ。」そこに気配を察知して、風間、ゴン、ひよりが、じいやの
後ろをピッタリマーク、影山が、裏技「配膳を手伝いますよ。」を繰り出した。
「いいのかいわるいね。」炊き出しの係が次々に休みだした。並んでる、じいや、風間、ゴン、ひよりが
バナナ、牛乳、を一人2個づつ持って行き、大盛り豚汁とおにぎりを取った。「君、2個づつ配っちゃだめだよ。」
係に制止された。しかし、後の祭りだ。もう、じいやも風間やその他も、四方八方に散っていった。
「兄貴っ、もういいっすよ。」ははぁ〜ん、あいつ上手いことやったな。2倍ゲットだ。
これて、今日は3人分の飯が食える。俺たちは、滑り台の下に集まった。「影山、戦利品をだせ。」
「あっ、兄貴っ、食っちゃった。しかも、兄貴の分くすねるの忘れてた。」いっぺん死んでみるか?弟よ!
食い物の怨みは恐ろしいぞ。「まあまあ、そう言わないで僕のバナナあげますから。」風間が俺に
バナナをくれた。振り返ると、影山がゴンにいちご牛乳を渡していた。「これは、なかなか数がないんだよ。ゴンにあげるよ。エヘエヘッt。」何してるんだ!このロリコンバカ相棒は、
俺には何もないと言って余計な物取ってきて!ひよりも影山からなんか貰っていた。エロです。こいつ、
エロが目的です。今日の炊き出しは、こんなもんで終了か。この公園の炊き出し次回は1ヶ月後。
他の炊き出しさがすか?食料調達大変だ。まったく、これが普通の俺たちの生活だ。
そろそろ世界が終焉を迎えそうな気がする。
新しい世界を作りそこに行かなければ俺の生活は終ってしまう。
何を言っているか分からないかもしれないが、俺も何を言っているか分からない。
頭がどうにかなりそうだった。
三島さんとかワームとかそんなチャチなものではなく、もっと恐ろしいものを感じた。
でもいいか。どうせこれ以上続けても辛い事ばっかりな気がする。
「はあ…。どうせ俺なんて…」
今日の夕日はなんだか見辛い。
「兄貴、俺引退するよ」
また唐突に何を言うか影山。
「引退するって言うと優勝できるんだって」
新庄か。いらん知恵つけやがって。俺達に引退も優勝もないんだよ。
ああいうのはスターのオーラがある奴だから出来るんであって
俺達みたいな底辺をはいずり回ってる連中には無理だ。
しかしそれを影山に説明するのも面倒だ。ハァ…
「…やめた方がいい」
ひよりが口を開いた。
「ボクみたいになるぞ」
小刻みに震えている。
「引退したわけじゃないのに…」
光った。
「レ・ン・ゲェェェ!」
怪音を発し飛んでいくひよりワーム。
ヒロインの座を奪われたことを怨んでいたのか。
「…兄貴、俺引退やめる」
それがいい。
果たして俺の世界はまだ続くのだろうか…
以前、世界が終焉を迎えそうになった時は
間宮とかいうワームが新たな世界を造ってくれたおかげで存続できたが、
その後も色々と口出ししてくる間宮に
「そろそろうざい」
とか言ってしまったことがあったからな…怒っているだろう。
もう間宮には期待できないか。
っていうか、ひょっとして
俺のこの地獄の日々は、全てワームに踊らされただけのものだったのか?
俺の明日は、ワームが握っているということか?
そんなばかな…
きっと俺には新たな世界が待っているはず…
夕陽を見ながら、そんなことを考えていた。
973 :
1:2006/10/27(金) 15:13:35 ID:D+1d7VP50
人間どもよ…
途中で放棄するかと思ったが、よく続いたな…
褒美に、次スレのタイトルを決めさせてやろう
985までに決めておけ
決まらねば、我々ワームが決めてやる…
まさか!?間宮が
>>1だったのか?
>>1が間宮だったのか?ガクブルした。
影山が空を見ている。「兄貴、ひよりが帰ってくるよ。」お前、耳がいいな。
俺は空を見たが裸眼じゃ黙視出来ない。音で判断してるのか、そうだよな。
1km先の小銭の音も聞き分けるザフライ、恐るべし。数分後、ひよりが空から
降りてきた。俺にも見えるが、何かを手に持っている。影山あれなんだ。
「兄貴、女だ!女だ!人間の女だ!」鼻息が荒くなっている。バサバサバサっと
ひより(ウスバ体)が降りてきた。影山がその女をウスバちゃん?から引きはがした。
顔を見るとボコボコにされた蓮華だった。「お前、誰にやられた。」影山が
聞いている。「ワァ・ア・ム。。。」と言いながら、ゆっくりワーム体のひよりを
指さした。おいおい、レイプされたみたいになってるぞ。
「ひより、気持ちは、わかるが無理するな。」俺は、優しくフォローした。
なぜなら、料理対決で俺を認めてくれたのは、この女だけだからだ。俺の妹に・・・
言いかけてやめた。絶対影山が嫉妬するからだ。それくらいひよりは大切だった。
「ボクがヤサグレた原因はお前だ。」とひよりは蓮華を指さした。ひよりは一方的に
ライバル視していた。気がつけば影山が過去の腹いせに蓮華をいたぶり始めた。
ボロボロの衣服から下着などがはだけて、影山は違う方向で興奮し始めた。
なんか、ハアハア言ってるよ。
はぁ〜俺たち何時までも公園で何してんだか・・・
(影山に蹴りを繰り出すのもめんどくさい今日この頃だ・・・)
975 :
名無しより愛をこめて:2006/10/27(金) 20:50:09 ID:0ULRBN5i0
さて、な…
おまえの耳にどう聞こえたかは知らぬ
ちょ、、もういいや。こいつらと決別しよう。もう、ある意味引退か。
「俺、次は戦車に乗りたいから、陸自に入るわ!」と言い残し、この町を
去ることにした。俺のスレのタイトル?【闇】矢車さんの1日 もう3日目【現実】
こんなんは、絶対にやだ。と思いながら。遠くへ行こう。
ずたぶくろのヒモをギュッと締めて、
気持ちは、キャプツバの日向くんのようだった。
・・・・荒くれ者っぽい再出発だ。
そろそろこのスレも潮時な希ガス・・・
影山たちと別れ、あてもなくひたすら歩いている。
途中で坊さんが持ってるみたいな杖を発見。
頭陀袋をひっかけてみたら…ちょうどいい。気に入ったからそのまま頂戴した。
そうして、さらに歩いていくと向かいからカラフルな奴らを引き連れた全裸の男が現れた。
全裸「それは映士のシャクジョウだ。返してもらおう」
全裸のくせにやけに態度がでかい…都会は基地外が多いな…
はぁ…面倒だが…行く手を阻まれるのは好かない。
「…変身」
き、きつい。なんでこんなにライダースーツがきついんだ。
手も足もつんつるてんだ。
よくみたら間違えてパンチホッパーになっていた。
なんだよ、デフォで影山サイズなのかよ。開発費ケチったな。はぁ・・・
とりあえず性能を試すべくライダージャンプ、ライダーパンチを
繰り出してみることにした。
ビリッ
あ、やべ
そして俺は全裸になった。
全裸対全裸、公然猥褻最終決戦。
俺達は、捕まった。
留置所で手紙を書いた。前略
>>1様、こちらは元気にやっております。
しかし、ひとつ問題がおきました。このままでは、スレタイなるものが、
985までに、決まりそうにありません。あ、僕ですか、、いやぁちょっと動けない
事情がありまして、人生何回目かの留置所でして、はぁ、正直疲れました。もう、1000スレを
2周して、3周目ですよ。ゴミもあさりました。空き缶なんかも拾いました。
今じゃ、スチール缶とアルミ缶の違いが触れずにわかります。宇宙にも行きました。
ほとんどのライダー達に合いました。これ以上、僕に何をしろと・・・
新庄のように引退させてくれ! そんな風にも思います。
でも、俺には、自分を見つめ直す時間も必要かもしれない。
願わくは、次のスレタイを↓で検討してくれ。
>>1様、よろしくお願いします。
983 :
名無しより愛をこめて:2006/10/28(土) 06:55:53 ID:AVyZ4+QY0
【もうパーフェクトも】矢車さんの1日 3日目【ハーモニーもないんだよ・・・】
984〜!!
「兄貴〜、どこ行ったんだよ〜…ひより、兄貴知らない?」
「これ」
「手紙じゃん」
“戦車乗りになる。スレタイは勝手に決めろ”
「スレタイって何?」
【祝】矢車さんの1日 2日目【復活】
「↑ これ ↑ 」
「うわっ!スーパーヒーロータイムの『こちらの宛先まで』っぽい!ずるい!」
「で、どうする?」
「う〜ん…【兄貴】【相棒】とかどうだ?」
「【麻婆】【豆腐】」
「【打倒】【天道】とか」
「【温かいのが】【好きなんだ】」
「お前食い物の話しかしてねーじゃん!」
「お腹空いた」
「今日はお前がお湯貰いに行く番だからな!」
「…火ぐらい起こせよ」
「そうか!それだよ!枯木枯木…」
シャッシャッシャッ…スリスリスリ…
「なんだろう、手を擦り合わせてると妙に落ち着く」
「…ハエだな」
「ん?何か言った?」
「なんでもない」
ほかのネタスレがうらやましい…影山…お前はいいよなぁ…
【どうせ】矢車さんの一日3日目【俺なんか】…
987 :
1:
悩んでいるようだな…
先にテンプレを書いておこう
スレタイの決定は995までに延期する…
<前スレ>
矢車さんの1日
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1153975007/ 【祝】矢車さんの1日 2日目【復活】
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1157286366/ <お約束>
@矢車を貶めないこと。
・ロリコンと不幸ネタはほどほどに、 あまりにディープなネタは禁止。
しかし、あまり酷いものでなければ “遊び” 的に認める。
ロリコンカリスと、風間に関しては彼らのキャラに付随する程度に留める。
・普通に日常のおもしろい部分を切り取る
・話の展開に詰まると。「…夢を見た」は無し。
・但し、タイムベントなどの時間逆行技はスレ修正の為のみありとする。
A影山の扱いも矢車に準ずる。
Bショート・ストーリーを認める。但し、それは本筋より派生し、再び本筋へ回帰する事。
ここで何より望まれるのは、『職人として、キレイに話は繋げる』事だ。
制限された中でこそ、クリエイティブな仕事は生まれる。