186 :
名無しより愛をこめて:
Xライダーは不意に銀光を頭上に感じ取った。
それはアルティメットタイタンソードを抜刀し、上段に構えて振りかぶっているクウガの姿だった。
]ライダーは慌ててライドルを眼前に構えて防御しようとした。
斬ッッッ!!!
ズル・・・と、]ライダーは己が身がズレたような感覚を覚えた。
そしてそれは]ライダーが感じた最後の感覚でもあった。
凄まじき戦士となったクウガはアルティメットタイタンソードに気を張り巡らせ、必殺の一刀を振り下ろした。
その一振りで]ライダーの体は、ライドルごと脳天から真っ二つに、文字通り一刀両断されてしまっていた。
]ライダーが感じた通り、彼の身は左右別々にズルッと離れていっていた。
ザムッ!
そこに続けてクウガは横薙ぎにアルティメットタイタンソードを振った。
今度は]ライダーの胴が真っ二つになり、それが目視されるよりも速く袈裟切りの両断がされる。
ザッ! ザッ! ザッ!
そこから続けて何度もアルティメットタイタンソードが]ライダーを刻み、数秒後には]ライダーの微塵切りが宙に舞うことになった。
そこにクウガの掌がかざされる。
ボウッ!
手から念動波が放出され、]ライダーの微塵切りは欠片一つ残さずに焼き尽くされ、この世から消滅した。