おにゃのこが改造されるシーン 5スレ目

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894名無しより愛をこめて
>>889の続きです

気がつくと由美は空に浮いていた。廃工場らしい場所だ。
「きゃ・・・何これ??」
否。よく見ると糸のようなものが蜘蛛の巣を形成していて、そこに巻きつけられてるのだ。
「どうなってるの?」
解けないほどの頑丈な糸。例え解いても落ちてしまうだろう。
「助けてーー!!」
その声は由美のものではなかった。他にも子供が7人いる。
「恐いよ・・・」


「ちょっと、やめてよ!!仁志君!!」
下校途中の光景の悪いパターン。いじめをしている男の子といじめられてれ女の子がいた。
「菜々・・・お前、生意気なんだよ!!」
「いや・・・」
無理矢理服を脱がそうとしている。仁志の友達も参加しはじめ、思春期らしく小学生らしかぬ行動に出る。
「知ってるか?女の股って入れられるんたぜ?」
「ん〜・・・ん〜」
口を押さえられた菜々。手足も身動きがとれない。
「ひひひ・・・ぐえ・・・」
突如仁志の笑いが消えた。全員の視線が仁志に向かう。
「わああ〜・・・」
「ふふふ・・・いただきます・・・」
それは蜘蛛怪人だった。口を空けると、仁志の頭に噛りつくと衰えない勢いで喰っていく。肉片が散らばり、ランドセルは赤く染まっている。
「お腹空いちゃったんだ・・・あたし・・・悪いけど、みんな死んで・・・」
悲鳴が響く。男の子達は残らず喰われ、菜々はその光景を見ていて吐きそうになった。
「あ・・・」
895名無しより愛をこめて:2006/09/02(土) 08:03:28 ID:8Mc9zxIrO
「ふぅ〜・・・あなたが菊池菜々ね。」
震えながら顎を下にする。そうすると蜘蛛怪人は服を着るように促す。
「着た・・・よ?」
そうすると蜘蛛怪人は菜々の体に糸を巻いて連れ去ってしまった。さらには別の少女もさらって、10人の祝杯が集まった。

「助けてーー!!」
「う・・・」
子供達の静かな悲鳴から工場内に鳴り響く。イレギュラーの幹部である男は蜘蛛怪人と共に現われる。
「よく一時間で集めたねぇ・・・。君達、これから君達は卵になってもらうよ!!」
子供じみた口調がより恐怖を誘う。
「イレギュラー・・・と言ってもわからないか。怪人達を生み出す遺伝子調整剤の原料は人間の血でね、この次元に来た最初の日に10人の子供を生け贄にするんだよ。」
全て理解したわけじゃない。しかし、このままでは死んでしまうのはよくわかった。
「じゃあ・・・そこの女の子、藤宮由美ちゃんだね?君を一人目にしよう」
「・・・イヤアァァ!!やだ、助けて・・・」
蜘蛛怪人が素早く糸を外し、装置の前に由美を置く。逃げようにも糸が巻き付いていて、身動きがとれない。装置が由美の胸に針を刺そうと下りていく。
「キャーー!!」

「何だと!?」
由美は磨り潰されてはいなかった。ある者に抱き抱えられていた。
「貴様は・・・誰だ?」
「俺は・・・」
鋼の蒼い体と紅い眼がよく似合う。おそらく青龍をモチーフとした形状だ。
「デュエル・・・仮面ライダーデュエルだ。」
896名無しより愛をこめて:2006/09/02(土) 08:32:26 ID:8Mc9zxIrO
「あたしに任せてくれません?」
幹部らしい男は無言で立ち去っていく。
「あんた、子供達を助けにきたのかい?」
「それ以外に何がある?」
言葉を交わすと戦いが始まった。デュエルは刄を使って蜘蛛怪人を圧倒的な強さで追い詰めていく。
「ぐ・・・つぇ!!」
針を撃ち出すも剣に弾かれ、さらに斬撃をくらう。
「さあ・・・もう終わりだ。ライダーキック・・・」
水のような清らかなオーラが足に集まっていく。
「ひぃぃ・・・」
蜘蛛怪人の悲鳴。それは由美の中の思い出に火をつかせた。
「やめて!!この人を殺さないで!!」
由美は蜘蛛怪人の前に立ち、手を広げている。
「な・・・」
「この人は奏ちゃんなの!!改造されただけなの・・・」
しかし、デュエルである智樹は見た。蜘蛛怪人がやらかした惨劇の場所の血を。
「・・・いいの由美ちゃん。」
記憶が戻り、由美を退かす。
「デュエル・・・あたしはもうじきまた記憶が消えるわ。その前に・・・」
「奏ちゃん!!」
「由美ちゃん、ありがとう・・・ごめんね・・・」
次の瞬間、蜘蛛怪人は消滅した。後には灰が残り、風で消え去っていく。
「バイバイ奏ちゃん・・・静かにおやすみ・・・」
子供達は無事救出された。デュエルの初勝利は苦く、つらい勝利だった。

「奏ちゃん・・・」
普通の生活に戻った由美。学校では奏はただ死亡したとしか伝えられなかった。
「みんなで生きるよ・・・奏ちゃんの分まで・・・」