ある昼下がり。短縮日課だったので、友人と遊びまくり、今別れた舞衣は忘れ物をしたので中学校まで戻っていた。
「はあ〜、受験なんてやだな〜。」
今年で15。成績は悪くはないのだが、めんどくさがり屋なのでついつい言葉を発してしまう。
家の近くの公園。そこには小学生くらいの子供が数人遊んでいた。無邪気な子供を見てると、自分も童心に還る。
「わああぁ!!」
「!?」
悲鳴がさっきの公園から聞こえた。言ってみると、サッカーボールが転がっているだけで、子供達の姿がない。
「あれ?。こんな早く・・・」
サッカーボールに近づいてくと、突如首に何か巻き付いた。
「く、苦しい・・・」
蔦のような物の先には、球根のようなものがあった。
「何?あれ?」
「きゃははは!!いいわねぇ。」
毒毛虫女とボウフラ女が球根の横に立っていた。
「だ、誰?・・・」
「これからこの球根に吸われるあなたは関係ないでしょ?」
力が抜けていく。生命の力が消えていくのがわかった。
「助けて、助け・・・」
その後、舞衣は養分として吸収されて跡形もなく消えた。そう、子供達同様に・・・
「あと少しで先天性改造人間・・・水仙女の誕生ね。」
「はい・・・。あと30人、全部で66人の子供達の生命が必要ですが・・・。その間に、デリーターやキラードに倒されれば子供達も解放されてしまいますよ?」
「心配ないわ。グロンの力はそんなヤワじゃない」