ミミズ男はもうヤケクソになって、残った触手で沙由を捕まえた。
「あう・・・」
「!!」
「ググ・・・攻撃できまい。」
ついでに生命エネルギーを吸い取り、沙由の力が少しずつ消えていく。
「あ・・・苦・・・」
足をばたつかせ、必死に抵抗する。
「・・・攻撃したら女の子に・・・」
キラードは刀を構えたまま動かない。いや、動けない。
「ギャハハハ・・・グエ!!」
ミミズ男の触手が斬りおとされた。
「子供を人質とは・・・情けない。散れ!!」
デリーターであった。彼の剣が光りだす。
「あれがデリーター?」
キラードは高密度変動刀"ヴァリアブルセイバー"に力を集約させる。
「風の太刀・鳶」
ミミズ男の体は斬り裂かれ、血を拭いて倒れる。