531 :
ブーツ人間:
メグミの変わり果てた姿に、ミチルは唖然として声も出ない。
「今から、あなたの血を飲み干してあげるわ。
そして、その代わりに私の毒を入れてあげるわね」
「いやっ!」
ミチルは抵抗を試みたが、先程飲まされた媚薬の効果で、思うように身動きが取れない。
メグミは、鋭い牙でミチルの首筋より血をすすり始めた。
「うっ!」
ミチルは、貧血を起こし、頭がぼんやりとしてくる・・・
「あなたも、サソリ人間に、おなりなさいっ!」
メグミのサソリの尾が這い上がり、ミチルのお尻を先端の毒針で、グサッと刺した。
「あうっ!」
お尻の毒針より、ミチルの体内へ毒液が、次々と注入されていく。
大きな激痛にさいなまれ、ミチルは、大声で泣き喚いた。
「痛い! 痛いよう・・・メグミ」
「我慢しなさい、すぐに気持ちよくなるから」
メグミの言葉通り、体に毒が回るにつれて痛覚が麻痺して、快感へと変化してきた。
さらに、毒の洗脳作用で、ミチルの意識はかすんで、はっきりしない・・・
ミチルの顔が、うっとりとした表情に変わってきた。
「何か、気持ち良くなってきた・・・それに、お尻がムズムズくすぐったいよ・・・」
ミチルの小さなお尻がボコボコと腫れ上がって、大きなコブとなった。
そのコブを見て、メグミが冷笑する。
「うふふっ、サソリのしっぽも出来上がってきたようね。
ミチル、あなたは、もうすぐ、サソリ人間になるのよ」
「私、サソリ人間に変わってしまうのね・・・」
やがて、めくるめく快感がミチルを包み込み、オルガスムスに達した彼女の意識は遠のいていった・・・
532 :
ブーツ人間:2006/06/25(日) 02:25:20 ID:8/n35GAl0
「ミチル、起きて・・・」
遠くの方から、メグミの声が聞こえる。
「さあ、起きなさい・・・」
声が、だんだん大きくなり、ミチルは声に従い目を開けると、ゆっくりと起き上がった。
彼女は、もはや、完全に命令に従うだけの感情の無い奴隷と化していた。
目の前には、心配そうにミチルを見守るメグミの顔がある。
「良かった。無事、生まれ変われたようね。
ミチル、あなたは、私の仲間、サソリ人間として生まれ変わったのよ」
「は、はい・・・私は・・・サソリ人間に・・・生まれ変わりました・・・」
ミチルが、ぎこちなく繰り返した。
「生まれ変わったばかりで、まだ、上手く話せないのね。
うふっ、かわいい、まるで、生まれたばかりのヒヨコみたい」
メグミは思わず、かわいいミチルを、ぎゅっと抱きしめた。
533 :
ブーツ人間:2006/06/25(日) 02:38:52 ID:8/n35GAl0
「そうそう、あなたにプレゼントがあるのよ」
そう言うと、メグミは、ベッドの脇に置いた泥だらけの手提げ袋の中から、金属製のヘアバンドを取り出した。
それは、メグミが頭に着けている物と同様のグロンのヘアバンドである。
「さあ、これを着ければ、あなたも立派なグロンの一員よ」
ガチャという冷淡な金属音とともに、メグミの手によってヘアバンドが、ミチルの頭にはめられた。
「ミチル、このヘアバンド、私とおそろいよ」
おそろいのヘアバンドを着けてもらったミチルは、嬉しそうにニコッと微笑んだ。
メグミとミチル、二人の頭では、おそろいの凶悪なヘアバンドが妖しい異彩を放っていた。
534 :
ブーツ人間:2006/06/25(日) 02:48:40 ID:8/n35GAl0
その時、ヘアバンドの中央のコウモリ像の目が赤く光り、二人の脳内にサソコモリからの命令が伝えられた。
(メグミよ、上手く友人をサソリ人間に生まれ変わらせる事が出来たようだな。
二人とも、よく聞くのだ。これより、その能力を使い、より多くの人間たちをサソリ人間に変えるのだ。
やがては、日本、いや、世界がサソリ人間に埋め尽くされる日も遠くはないであろう)
535 :
ブーツ人間:2006/06/25(日) 02:52:35 ID:8/n35GAl0
「はい、承知しました」
真っ先に、ミチルが了解の返事をする。頭のヘアバンド、精神コントロール装置がミチルの不安定な脳を機能的に制御
536 :
ブーツ人間:2006/06/25(日) 03:08:47 ID:8/n35GAl0
「はい、承知しました」
真っ先に、ミチルが了解の返事をかえす。
頭のヘアバンド、精神コントロール装置が不安定なミチルの脳を制御し、機能的に彼女を操作して操っているのだ。
「私たちは、サソリ人間の仲間を増やすため、グロンのために、働きます」
メグミとミチルは、二人で声を合わせ命令を復唱するのだった。
537 :
ブーツ人間:2006/06/25(日) 03:28:16 ID:8/n35GAl0
それから、メグミは、ミチルの両肩に手を置き、
「そう言えば、ミチルに、まだ、バースデイのお祝いの言葉を言ってなかったわね」
じっと、ミチルの目を見つめるメグミ。
「おめでとう、ミチル。
今日は、あなたがサソリ人間に生まれ変わった、本当のバースデイなのよ」
ミチルは、メグミを見つめ返し、
「ありがとう、メグミ。私をサソリ人間に変えてくれて。
サソリ人間になる事が、正直、こんなに気持ちいいなんて思わなかった・・・
だから、もっと大勢の人に判ってもらおうよ、サソリ人間になる事の素晴らしさをね」
メグミとミチルは、手始めにマンションの住人たちをサソリ人間に変えるため、玄関のドアを開いた・・・
たった今、二人によって邪悪な門が開かれたのだ・・・・・・