おにゃのこが改造されるシーン 5スレ目

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499The oneway ticket  後日談 
「吉岡…夏美さん?」
うしろからいきなりそう呼び止められた夏美は、ビクッとして振り返った。
「え? ウソ!薫? 薫じゃない!?」

松田薫が失踪して2年の月日が経っていた。
薫の同級生だった夏美は、今現在高校2年生になる。
「やっぱそうだ。久しぶりだね。すぐにはわからなかったよ。制服、変わってたし・・・背も伸びたんじゃない?」

華やかな雰囲気を持っていて行動力はあるが、思慮に欠ける薫に対し、お嬢様的な女性らしさが溢れ、勉強も上位をキープしていた夏美と
それぞれのタイプは対照的だが、彼女等の通っていたマンモス中学において、この2人はその美貌において抜きん出た存在だった。

「どうしてたのぉ? でも元気そうでよかった。時間ある?積もる話、聞かせてよ。」

中学時代は非常に仲のよかった二人だったから、2年間のブランクも 話題を盛り上げこそすれ、唐突な再開に対するギモンが夏美の脳裏に
よぎらなかったのは 仕方ないことだったかもしれない。

「ううん、今日はね。夏美にプレゼント持ってきたんだ。実は仕事で、遠いところに行っていてね、そこで手に入れたイヤリング、
とっても似合うと思うよ。
 はいこれ。 私はまだやることがあるからこれで帰るね。」

 そう言い残すと、残念そうな夏美の視線を背中に浴びながら、薫の姿は遠ざかって行った。



 ものの数分後、うつろな視線をした夏美が、フラフラと黒塗りの高級車に近づいてきた。

「あぁら、夏美、いらっしゃい!」
黒塗りの高級車のリアドアが開くと、そこから薫が出てきて、夏美を後部シートに誘った。

 夏美の両耳に、先程のイヤリングがしっかりしてあることを確認した薫は、運転士に一言だけ「行って」と告げた。
500The oneway ticket  回想:2006/06/20(火) 21:31:27 ID:d/b6R34b0
 松田薫は、神隠し山で拉致されて以来、来る日も来る日も 改造手術と耐久実験に明け暮れること24時間という生活が2年以上も続いていた。
手術やその後の耐久実験による想像を絶する苦痛に2年以上耐え抜いた薫は、いつの間にか ハイパーサイボーグとも言える、超高性能な改造人間に
なっていた。

 こうなると、ただ実験だけに終わらせてしまう素体として薫の肉体を使うのはもったいないのではないか?
 執刀医たちがそのように話していたのを、苦痛の中で聞き分けた薫には一つの名案が思いついたのだった。

 「ワタシに、新しい改造人間の素体を拉致してくる仕事をさせてください」
 要するに薫は、簡単な話 人事異動の志願をしたのだ。
 
 それに自分のカラダを手術台に固定され、あちこちいじくられている時に、薫には気づいたことがあった。
4人の執刀医のうち、助手と思われる3人は年齢的にも比較的若く、薫が肉体を改造され、耐久実験で苦痛を味わっている光景に、
ある種の恍惚感を感じているのだと。
 そうなると、薫の替わりの改造素体として、彼らの欲望を満たすことの出来うる魅力の女性は、自分の知りうる限り夏美しかいない。
 彼女には申し訳ないが、この地獄の苦痛から抜け出せるなら、多少の裏切りは仕方ないではないか?

 そして、彼ら悪の組織が開発したと言う、洗脳電波を発するマイクロチップをイヤリングに埋め込み、夏美の意思を思い通りに操つることで、
いとも簡単に吉岡夏美の拉致作戦は成功したのだった。
501The oneway ticket  手術室:2006/06/20(火) 21:34:19 ID:d/b6R34b0
 3人の助手に連れられて手術室にやって来た夏美は、満面の笑顔を浮かべ、白いブラジャーと白いパンティーを身に着けただけの ほぼハダカ同然の姿だった。

 手術台の前には、夏見の姿をジッと見つめるリーダー執刀医と、その傍らに腕を組んで ほくそ笑む薫の姿があった。

"夏美、2年の間に とってもキレイなカラダになったわねぇ。ワタシなんか、改造された2年前の時のまま。15歳のままよ。
貴女はこれから改造されていつまでも17歳でいられるのね。私の身代わりに貴女を選んでしまってホント、もうしわけないと思って
いるけど、正直ちょっと嫉妬も感じちゃっているかな? "

 そんな風に考えていた薫と執刀医のリーダーに、満面の笑みを浮かべた夏美は、用意されたセリフを読むかのようにこう言った。

「今から皆さんに私の体を改造してもらうこと、とっても楽しみにしています。
私は泣き虫だから、手術の時に ヤメテェ とか、イタイィ とか言って泣いちゃうかも
しれないけど、皆さんはかまわずに改造を続けてくださいね。」

 言い終わった夏美は、そのまま3人の助手に抱きかかえられ、長方形の手術台へと手足を固定された。

 その光景を見ていた薫の脳裏には、2年前の悪夢がよみがえるのだった・・・・・・
502The oneway ticket  誤算:2006/06/20(火) 21:35:36 ID:d/b6R34b0
 やがて下着がはずされた夏美の肉体を、執刀医のメスが切り裂いた。

 満面の笑みを絶やさなかった夏美だったが、この瞬間からは表情が消え、一瞬何が起こったのかわからずに青ざめた。

 洗脳装置で意識をコントロールされている夏美には、現在行われていることがどういうことかわからず、ただただ例えようもない苦痛に、
それを表現する術も知らないため、薫の最初の改造時のように言葉を絶叫することもなく、ただただ大声で泣くじゃくるだけであった。

 やがて薫がかつて失神した電気ノコギリで、夏見の肋骨の切除が始まったが、それがどういうことなのか認識できていない夏美は、
失神するタイミングも失い、結果人工心臓の移植手術まで苦悶にあえぎ、ついに自分の心臓が摘出された時にようやく悶絶した。

 気を失った夏美の耳たぶから、イヤリングをはずそうとした助手に、怪訝な顔で薫は訊ねた。

 「え、洗脳装置取っちゃうんですか?」

助手は答えて曰く
「無論だ。こんなもの着けていたら、知能はいつまでもアニマル程度になってしまう。
改造手術の途中で覚醒した時は、2年前のお前と同じような状態になっているはずだな」

 薫は青ざめた。
目覚めた夏美は、今自分の身になにが起こっているのか 徐々に理解し、それを仕掛けたのが自分であることに気づくだろう。
夏美が、ワタシにハメられたことを知ったらどうなるか?
 彼女は ワタシみたいに思慮に欠ける馬鹿ではないし、勉強も出来て頭いいから、数年改造され続けたら、私なんかよりもっと優秀なハイパーサイボーグになれるだろう。

 そうしたら、その時、この悪の組織の優秀な幹部に抜擢され、2年間苦痛の中で私への復讐だけを糧に 手術に堪えてきた夏美は、どんな逆襲を私に仕掛けてくるか?
考えるだけでも恐ろしい。

 下腹部から内臓が摘出され始めた夏見の姿に、数年後の自分の姿が重ね合わせた薫は、思慮の足らない自分と、結局行き着く先は地獄である自分の宿命とに
絶望し、独り手術室をあとにしたのだった。