480 :
ブーツ人間:
そう言うと、サソコウモリは、金属製のヘアバンドを取り出した。
そのバンドの中央には、グロンの象徴、コウモリの像がある。
「お前に、これを与えよう」
ガチャリという冷たい金属音を立てて、メグミの頭にヘアバンドがはめられた。
「このヘアバンドによって、娘よ、お前の脳はコントロールされる」
頭に取り付けられたヘアバンドは、洗脳で低下したメグミの脳を制御する精神コントロール装置である。
「ふふふ、良く似合っているぞ」
ヘアバンドを付けたメグミが、嬉しそうに女の子っぽく、小首をかしげる。
だが、中央のコウモリ像があまりにも凶悪で、かわいらしいメグミの顔とは、ひどく不つり合いに見える。
481 :
ブーツ人間:2006/06/19(月) 21:41:51 ID:87i0+TM+0
その時、ガヤガヤと騒がしい、見るからに柄の悪そうな男たち四人がこちらにやって来るのに、サソコウモリが気付いた。
「ナイトナイト様、ちょうど良い所に、生け贄がやって来ましたぞ。
今こそ、サソリ人間となった娘の能力を試すのに、絶好の機会でございます」
「うむ、楽しませてもらうとしよう」