475 :
The oneway ticket 改造編:
松田薫は、裸にされて手術台に手足を固定され、白衣に身を包んだ4人の男達に囲まれていた。
「ただ今より、この少女の改造手術を開始する」
リーダー各だと思われる白衣の男が、冷たくそう言い放った時、薫のカラダがピクッと小さく痙攣したのを
助手だと思われる男達は見逃さなかった。
手術が開始となれば、死よりも苦しい激痛が手術終了まで続く。
手足を固定しただけでは、失神するまでは暴れられて、執刀に差しさわりがある。
助手の一人は下腹部を、もう一人は薫の頭上から両肩を押さえつけた。
執刀の白衣の男は、満足そうに左手で薫の 膨らみかけた左胸を押さえつけ、右手に持ったレーザーメス
で、胸から下腹部までを ゆっくりと切り捌いた。
薫は絶叫した。
自分が望んで受けた改造手術だったが、麻酔もかけてもらえずに、自分の肉体が切り刻まれ、改造される
ことがていくことが、ここまで苦痛だったとは!
それもまだ改造は始まったばかり。手術前に聞こえてきた、執刀医たちの話では、実験テストも含めて
改造全行程は4日を費やすとの事。
薫はまだ15歳。改造手術を、未体験のSEXに憧れるような甘い気持ちで考えていて、今日のこの時を
迎えたことを、たちどころに後悔し始めた。
「く、苦しい・・・ やめてください・・・」
顔は苦痛にゆがみ、目尻から涙が流れる。
薫の絶叫も聞こえないかのように、医師達は黙々とテキパキと、薫のカラダを解剖していく。
薫の長い睫毛はナミダに溢れ、目が開かない。
そのうち、ブーンというような音が聞こえくると、胸元からバキバキと恐ろしい音が響いた。
「うグぅわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ ・・・・あっ・・・」
肋骨を 電動ノコギリで切断しているのだと気付いた時、ついに薫は失神した。
476 :
The oneway ticket 回想編:2006/06/19(月) 21:07:21 ID:yHSsXW0A0
松田薫の初恋は、小学6年の時だった。
キレイで色白な顔をした、一つ年下の5年生だった秀人君は、取り立てて男性的な
魅力の少年ではなかったが、心優しくて、なにより頭がよく、小学生ながらに数学では
二項定理の論文を発表したり、科学数学分野では ダ・ビンチの生まれ変わりではないかと
称される、いわゆる『天才少年』だったのだ。
「なんとかして秀人君と話しがしてみたい。」
そんな薫の夢は、叶わぬものとなってしまった。
秀人君は、ある日突然姿を消してしまったのだ。
秀人君が姿を消してから3年が経ち、薫はあるルートから、
"秀人君は、悪の組織に拉致され、改造されてその組織のために働いている"
という 確かな情報を得ていた。
「私も、悪の組織に拉致されて改造されたい。
学校でも改造人間が2人だけなら、絶対に私たちは友達になれる」
そう思い込んだ薫は、悪の組織の本拠地が、東北の「神隠し山」に実存することを
単身突き止め、小遣いを叩いて片道分の鉄道切符を買い、帰ることの出来ない旅に
出たのだった。
神隠し山に着いた薫は、怪しまれずに拉致されて改造してもらうためには、悪の組織を
油断させる必要があると考え、基地の傍に近づくとおもむろに服を着替え、水着になった。
薫としては、
「誰も見ていないと思って水着に着替える」ことで、自然にスキを見せたつもりだったが
備え付けてあったテレビカメラで、スクール水着姿の薫を発見した悪の組織からは、
「秘密を知って、偵察に来た 怪しい少女」 と 判断され、即 拉致されて、問答無用で
改造実験の素体とされる決定がなされたのだった。
477 :
The oneway ticket 最終章:2006/06/19(月) 21:13:48 ID:yHSsXW0A0
手術を終えて目 覚めた時、薫は金属で出来た椅子に、やはり両手両足を拘束されていた。
改造人間として、最初に開いた瞳にまず写ったのは、自分の体に無数に繋がれているケーブルコードだった。
きつく絞められた首輪からは4本 、改造されて少し膨らみが出た胸には、それぞれ両乳首に針穴が通され、太めのケーブルがヘソの穴に、また極太の突起物が 股間にはめ込まれ、翡翠色の光を放っている。
「ただ今より、改造人間高圧電流耐久テストを開始する」
その言葉の意味も理解できぬ間に、薫の体にはめ込まれ、埋め込まれているあらゆるアイテムから、数万ボルトの電圧が体に注ぎ込まれた薫は、蝦反りになって苦痛を全身で受け止めた。
数分間の電圧テストが終わると、薫の手足を拘束していた金属が外され、グッタリした薫の改造されたカラダを、助手達が調べ始めた。
「臀部と、肩部に多少の損傷が見受けられますが、ほぼ 問題ありません。成功です」
満足そうにうなずいたリーダー執刀医は
「よし、それではこの改造素体を、手術室βに運び込むのだ。」 と指示する。
意識の朦朧とした中で、薫は呟いた。
「手術室βって……、もう改造手術は終わったんじゃないんですか?・・・」
そう呟く薫に、執刀医は冷たく言い放った
「お前は、改造実験のために改造された改造人間なのだ。
これからお前は、改造手術と、耐久実験を死ぬまで施 されることになる。
ただしお前は簡単には死ぬことが出来ない。
それが、実験用改造人間の運命なのだ。」
初恋の一途な想いで握り締めた片道切符の行き先は、
出口の無い地獄が終着駅だったのだと気付いたころ、再び薫の肉体は
冷たい手術台に固定された。
完