森の中を歩いていたサバキは、自分の方へと向かってくる砂埃を目にして立ち止まった。
なにやら聞いたことのない鳴き声までする。
急いで森を抜けると、そこでサバキが目にしたのは、特撮に登場するような怪獣。
「なんなんだ、この怪物は!まさか魔化魍なのか?…いや、見たことのないタイプだな」
サバキが誇る長いキャリアの中でも、眼前の怪獣のような魔化魍は見たことがなかった。
まるで子供の頃に本で見た恐竜のようだ。
『ギャオオオオオオ!』
相手は明らかにこちらを威嚇しており、攻撃してくることは明白だった。
サバキは仕方なく変身鬼弦を弾くと、その身を裁鬼へと変身させる。
そして、荷物の中から愛用の武器である音撃弦・閻魔を取り出そうとして…
「…な、ない!どういうことだ?……まさか主催者とかいう奴等が没収したのか…」
愕然とする裁鬼だったが、そこは彼も歴戦の鬼である。
すぐに気を取り直すと、拳から鬼爪を伸ばして怪獣に立ち向かう。
「いくぞ怪物!鬼の武器が音撃だけじゃないことを教えてやる!」
裁鬼は正面から鬼闘術・鬼爪で攻撃を仕掛けるが、怪獣が振るった尻尾にはじかれ、木に激突してしまう。
「ぐっ…予想以上に素早いな……だが俺とて伊達に関東最年長の鬼をやっているわけではない!」
裁鬼は空高く飛び上がると、怪獣の頭部を切り裂いた。
怪獣は反撃してくるが、裁鬼はそのまま怪獣の身体を蹴って跳躍してそれを避ける。
……つもりが、身体がついてこなかった。
再びはじき飛ばされた裁鬼。打ち所が悪かったのか、すぐには起き上がれない。
「がはっ…腰を打ってしまった……歳は取りたくないな…」
裁鬼に迫り来る怪獣。
…と、その時!
「あれはなんだ…?虫か?」
突如飛来したカブトムシのような何かが、怪獣の鼻先を飛び回り、わずかに怯ませた。
そして、カブトムシが飛んで行った先に立っている一人の男。
「そ、そこの君!危ないから早く逃げろ!」
「俺は選ばれし者…そして今が戦うときだ……変身!」
【サバキ@仮面ライダー響鬼】
[状態]:裁鬼に変身中。腰を強打しているため素早い動きは不可能。
[装備]:なし
[道具]:荷物一式。支給品不明。
[思考]1:目の前の男の行動に驚く 2:怪獣への対処
備考:音撃弦は没収されています(誰かの支給品になってるかは不明)。
【アンギラス@ゴジラFINALWARS】
[状態]:頭部に裂傷。戦闘に支障なし。
[装備]:なし
[道具]:荷物一式。支給品不明。
[思考]1:目の前の人間二人を倒す
【天道総司@仮面ライダーカブト】
[状態]:健康。変身途中。
[装備]:なし
[道具]:荷物一式。支給品不明。
[思考]1:変身! 2:怪獣を倒す
つい書いてしまった。