おにゃのこが改造されるシーン 4スレ目

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46ショッカー代理人
「キャー! 誰かぁ! 健ちゃーん! 健二ぃ!」
植物園に悲鳴が響く。
緑色のツタが絡まり身動きが取れない。
「いやぁ〜!」
「お姉ちゃーん!」
少年が叫ぶが、その目の前には全身を緑色に染め、そのところどころに葉脈を浮き出させた奇怪な植物人間が少年の姉をそのツタに絡め捕っているのであった。
「健坊! 健ちゃーん!」
「クククク・・・」
奇怪な植物人間は不気味な笑い声を発して足元の土に潜り込んで行く。
「いやぁ!」
「お姉ちゃーん!」
少年は手を伸ばしたものの、姉はその植物人間とともに地中に引きずり込まれていってしまう。
「お姉ちゃーん!」
少年の声だけがむなしく響き渡った。
47ショッカー代理人:2005/12/30(金) 20:56:46 ID:tGt9sNmz0
薄暗いホール。
不気味なワシのレリーフが見下ろしている。
「ここは? ここはどこですか?」
気がついた彼女は周囲を見回す。
だが、両手両脚が貼り付けのように固定されていて、やはり身動きは取れなかった。
「気がついたようだな。宮下雪江」
白いスーツに黒いマントを羽織った細身の男がしわがれ声を出す。
「わ、私のことを・・・」
「クククク・・・お前はわがショッカーに選ばれたのだ」
「え、選ばれた?」
雪江は目の前の長身の男のほかにもこの室内に人影があることに気がつく。
「ヒッ!」
それは植物園で彼女をさらった、あの不気味な植物人間だった。
全身に葉脈を浮き立たせたその姿はまさに植物。
背中や肩口からはツタが生えていて、それが不気味にうねうねと動いている。
「ば、化け物!」
雪江は思わずそう口にする。
しかし、その植物人間の鋭い視線が雪江をにらみつけた。
48ショッカー代理人:2005/12/30(金) 20:57:18 ID:tGt9sNmz0
「クックック・・・そう嫌うものではない。彼は我がショッカーの改造人間サラセニアン。食虫植物の改造人間だ」
「サラ・・・セニアン?」
雪江は恐ろしかった。
彼らは一体私をどうするつもりなのだろう。
「そうだ。そしてお前も我がショッカーの改造人間になるのだ」
黒マントの長身の男がステッキで雪江の顎を持ち上げる。
「お前が気を失っている間にいろいろとテストさせてもらった。その結果、お前は改造人間にふさわしい素体であることが判明したのだ」
「改造って・・・いやぁ! いやです! うちへ、うちへ帰してください。健坊に会わせて!」
必死に身をよじって逃れようとする雪江。
しかし、固定された躰はびくともしない。
「クックック・・・おとなしくするのだ。お前は栄光あるショッカーに選ばれたのだぞ」
「いやぁ! そんなのいやですぅ! うちへ帰してぇ! 健ちゃんに会わせてぇっ!」
涙を流しながら雪江は懇願する。
改造されるなんて考えたくも無かった。
「そのような考えはすぐに無くなる。さて、お前はどのような改造人間にしてやろうか・・・」
49ショッカー代理人:2005/12/30(金) 20:58:08 ID:tGt9sNmz0
「死神博士」
黙って立っていたサラセニアンが口を開く。
「何かな? サラセニアンよ」
「俺はその女が気に入った。俺と同じ食虫植物の改造人間にして、俺のパートナーにして欲しいのだが」
サラセニアンが不気味な笑みを浮かべる。
「ええっ?」
雪江は驚いた。
この化け物のパートナーになるだなんてぞっとする。
「ほう、いいだろう。お前は優秀な改造人間だ。願いを聞いてやろう」
「ありがとうございます」
死神博士に慇懃に礼をするサラセニアン。
「では、わしが直々に改造手術を施してやるとしよう。準備しろ」
「いやぁっ!」
雪江の悲鳴がまた響いた。
50ショッカー代理人:2005/12/30(金) 20:58:47 ID:tGt9sNmz0
不気味なメイクをした白衣の男たちに囲まれ、雪江はベッドに寝かされる。
全身を裸にされても手足を固定されているので隠すことさえできはしない。
「いや・・・いやです・・・うちに帰して・・・」
何度も泣きながら懇願するが、彼らは聞き入れない。
「これより、宮下雪江とサラセニアとの融合改造手術を開始する」
死神の宣告が下る。
雪江はマスクをかぶせられ、麻酔薬をかがされて意識を失った。
それと同時に円形の手術台のあちこちからアームが伸び、彼女の美しい躰を切り裂いていく。
補助機器類が埋め込まれると同時に、体液の交換が開始され真っ赤な血液が緑色のどろどろした液体と入れ替わって行く。
遺伝子をこね回され、進化を促進する放射線を当てられた躰は忠実に食虫植物の遺伝子を受け入れて行く。
やがて雪江の体は緑色のツタや葉が表面に生え始め、赤い葉脈が全身を覆って行く。
足のつま先は行動しやすいように指が無くなり、ブーツを履いたようにかかとが尖っていく。
両手の指先は鋭い爪となり、獲物を捕らえるのにふさわしくなっていく。
髪の毛は抜け落ち、代わりに花びらが美しく飾っていき、一部はツタとなって伸びて行く。
胸の膨らみも腰のくびれもそのままに、彼女は美しく危険な食虫植物へと変化していった。
51ショッカー代理人:2005/12/30(金) 20:59:34 ID:tGt9sNmz0
「あ・・・」
しばらくして雪江は目を覚ました。
今のは・・・夢?
雪江は躰を起こそうとする。
しかし、躰は動かない。
雪江は自分の躰がどうなっているのかを見ようとして頭を持ち上げた。
「きゃあぁぁぁぁぁ!」
そこにあったのは今までの自分の躰とは似ても似つかないものだった。
緑色に染まり葉やツタが生え、赤い葉脈が全身を覆っている。
胸の膨らみも葉や葉脈に包まれ不気味な姿に変貌している。
足の先には指が無く、両手の指には鋭い爪が生えていた。
「あああ・・・こ、こんな・・・」
顔をそむけて嘆き悲しむ雪江。
彼女の姿はあの食虫植物の怪人と同じような姿になっていたのだった。
「クククク・・・目が覚めたようだな」
死神と呼ばれた男がサラセニアンを連れてやってくる。
「ああ・・・お願い、戻して。元に戻して!」
「何を言う。そんなに美しい姿にしてもらえたのだぞ。喜ぶがいい」
サラセニアンが不気味に笑う。
52ショッカー代理人:2005/12/30(金) 21:00:07 ID:tGt9sNmz0
「いや・・・こんな姿はいやぁ」
雪江は首を振った。
「お前はサラセニアンと同じくサラセニアの改造人間になったのだ。これよりはサラセニアナと名乗るがいい」
「うっ・・・ううっ・・・」
涙がこぼれる。
「私は宮下雪江・・・私は宮下雪江です」
「心配はいらん。これよりお前に脳改造を施してやろう。そうすればお前の心はショッカーの改造人間にふさわしい心となり、そうやって嘆くことも無くなるのだ」
死神博士が指を鳴らす。
不気味な白衣の男たちがヘルメットに電極が付いたようなものを雪江の頭に取り付ける。
「いや、いやです。健ちゃん・・・健ちゃーん!」
スイッチが入れられ、電気が雪江の頭の中を駆け巡る。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ」
雪江は激痛の中に自分が消えて行くのを感じていた。
53ショッカー代理人:2005/12/30(金) 21:00:43 ID:tGt9sNmz0
「聞いたことないな、ショッカーだなんて」
一組のカップルが植物園を訪れる。
腕を組みとても仲が良さそうだ。
「きっと新しいイベント業者が知名度アップで主催しているんじゃないの? 何でも選ばれた人にしかチケットが送られてこないらしいわよ」
嬉しそうに彼の腕にしがみついている女性。
二人とも若く、楽しげに植物園に入って行く。
「このコーナーは食虫植物コーナーか・・・結構不気味だな」
「やだ、雄司ったら脅かさないでよ」
「あははは、でもここでお姉ちゃんが食べられたって騒いでいた坊主がいたって話しだぜ」
そう言って彼女の腰に手を回して抱き寄せる。
「なにそれ、そうやって話題性を高めているんでしょ、良くある手よね」
「まあ、そうだろうな。道子、つまらないからとっとと出ようぜ」
「そうね、行こうか」
『オホホホホホ』
植物園内に不気味な笑い声が聞こえる。
「な、なんだ?」
「ゆ、雄司ったら脅かさないでって言ったでしょ」
二人はおびえて立ち尽くす。
やがて植物の中から柔らかい女性らしいラインを備えた植物人間が姿を現した。
54ショッカー代理人:2005/12/30(金) 21:01:15 ID:tGt9sNmz0
「キャー」
「うわー! でたー!」
二人の悲鳴が上がる。
「オホホホホホ、私はショッカーの改造人間サラセニアナ。工藤道子、お前は我がショッカーに選ばれたのよ。一緒に来てもらうわ」
サラセニアナとなった雪江は無慈悲に言い放ち、そのツタを伸ばして道子を絡め取る。
「キャー! 助けてぇ! 雄司!」
「あ、あわわわ・・・」
奪い取られた女性を取り戻すこともできずに男は腰を抜かしている。
「オホホホホホ、お前には用は無いわ。私の養分になりなさい」
サラセニアナは再びツタを伸ばして男を捕らえて引き寄せる。
「うわー」
「オホホホホホ・・・」
サラセニアナは絡めとった男を引き寄せるとそのまま抱きしめて溶かしていく。
「キャー」
道子の目の前で雄司は服だけを残して溶かされ吸収されてしまった。
「オホホホホホ、いつ食べても人間は美味しいわ。さあ、来なさい」
「いやぁっ!」
そのままサラセニアナは道子を連れて地中に消えていった。
あとには男の服だけが残っていた。
55ショッカー代理人:2005/12/30(金) 21:01:49 ID:tGt9sNmz0
「良くやったぞサラセニアナ。見るがいい、新たな女戦闘員が生まれるのだ」
死神博士がステッキで指し示す先で黒のレオタードと網タイツに身を包んだ道子が不気味なメークを施した無表情な顔で手術台から起き上がる。
「お褒めの言葉ありがとうございます、死神博士」
笑みを浮かべるサラセニアナ。
「ふふふ。お前ももう立派なショッカーの改造人間だな」
「うふふ、当然でしょサラセニアン。私は栄光あるショッカーのサラセニアナなのよ」
サラセニアナは寄り添うようにサラセニアンのそばに寄る。
「ククク・・・可愛がってやるぞ、サラセニアナ」
「うふふ、嬉しいわサラセニアン」
二人はパートナーとしてショッカーに仕えているのだ。
「植物園に子供がいます」
戦闘員の一人が報告する。
見るとモニターには一人の少年が映し出されていた。
「あれは・・・宮下健二」
サラセニアナがにやりと笑う。
「宮下健二? お前の弟か?」
「弟だった少年よ、サラセニアン」
「サラセニアナよ、騒がれては面倒だ。すでにお前を探しに何度も来ているという。始末するのだ」
死神博士が冷酷に言い放つ。
「はい、死神博士。すぐに始末してまいりますわ。あのぐらいの少年はとても美味しそうですもの。うふふふ」
サラセニアナは氷のような微笑みを浮かべてその場を後にした。
56ショッカー代理人:2005/12/30(金) 21:02:23 ID:tGt9sNmz0
「お姉ちゃーん・・・お姉ちゃーん・・・」
宮下健二はあきらめられなかった。
彼の大事な姉が花に食べられてしまったのだ。
でもそんなはずは無い。
姉は生きているはずだ。
姉を探し出さなくては・・・
「お姉ちゃーん」
健二はもう何度叫んだかわからない言葉を再び叫んでいた。

『オホホホホホ・・・』
不気味な笑い声が聞こえる。
「だ、誰?」
健二は周囲を見回した。
「元気そうね、宮下健二」
姿を現すサラセニアナ。
「うわぁ、でたぁ。くそぉ、お姉ちゃんを返せぇ!」
気丈にも不気味な植物人間に向かっていく健二。
「オホホホホホ。バカな子ね。私こそがお前の姉さんなのよ」
笑いながらサラセニアナはツタを伸ばして健二を絡めとる。
「うわぁ、はなせぇ。嘘だ、お前がお姉ちゃんを食べちゃったんだ」
じたばたもがくがじょじょに身動きが取れなくなっていく。
「オホホホホホ、私は宮下雪江という女だったのよ。でも偉大なるショッカーによって改造され、食虫植物の改造人間サラセニアナに生まれ変わったの。もうお前の姉でも何でもないのよ。オホホホホホ」
「嘘だ、嘘だぁ」
「うるさいガキね、おとなしく食べられてしまいなさい」
サラセニアナはそう言うと健二を抱きしめた。
「うわぁ・・・おねえちゃ・・・ん・・・」
「うふふ・・・美味しいわぁ」
サラセニアナが舌なめずりをする。
やがて少年の着ていた服だけがサラセニアナの足元に落ちる。
「うふふふ・・・美味しかったわ。さて、引き上げなければ。サラセニアンが待っているわね」
そう言ってサラセニアナは地中に姿を消していった。