コラ
拳鳳「ここの辺りだったな、孔孫の氣が消えたのは…」
あれからすぐに拳鳳とイサミは孔孫の捜索に来ていた。
イサミ「手分けして探すか…」
拳鳳「そうだな…」
〜数時間後〜
イサミ「大分集まったな…」
拳鳳「しかし肝心の頭が無いな…」
イサミ「最後の望みも断たれた…か」
拳鳳「集まった所だけでも火葬して送るか…」
明鐘「そう、やっぱり駄目だったの…」
拳鳳「今から戻るから手配だけ頼めるか…?」
明鐘「うん、大丈夫…」
こうして孔孫の葬式はしめやかに行われました…
「早くなんとかしないと・・・・」
みゆきはゼットンのカードを出し左腕に装着しているブレスレッドにセットして左腕を天に上げて
「ゼット・プロテクション・メタモルフォーゼ!」
みゆきは閃光に包まれ黒き魔法戦士プリティーゼトーンに変身、ヤンガリーに立ち向おうとしたが・・・・
「ん?あれはマジカル・シュナイダー!!ようし性懲りも無い人は改心、改心!!」
※魔法の力を1消費して右腕をドリルにして地下に潜り、そのままマジカル・シュナイダーの真下に進み
奇襲攻撃を加える。悟られた場合は地下から次々と戦闘員を倒していく。
その後は戦闘員に手出しできないようにシュナイダーから離れずに接近戦を挑み
今回は1対策のみなのでもう一回魔法の力を消費してヒーリング・ゼトーン・パンチを放つ!
「今度こそ改心しなさい!ヒーリング・ゼトーンパァァァアンチッ!?」
641 :
ネオ・ドラス:2006/07/15(土) 00:20:48 ID:idaf00dT0
山中で和彦が何かを待っていると、空から小型の飛行機がやってきた。山中に着陸した
それから出てきたのは、あの利雄だった。
「今回は様子見だ。帰るぞ。」
「うん。」
そして二人は小型飛行機に乗り込み、何処かへと去っていった。
今回はGMに専念したいので、スパイダーとネオドラスは不参加という方針にします。
参加者はまだまだ募集中!土曜朝9:30位までお待ちしております!
「フフン…まったく僕がいない間に面白そうなことしちゃって…負けてらんないね」
現れる黒き巨人
(゚д゚)「あれは…」
(´∀`)「ウルトラマン…なのか? けど何か見た目が…」
「天知る地知る人が知る! それでも目立てと僕は言う! ダークルシフェル見参!」
(゚д゚)「…なんかジュワジュワ言ってんぞ」(´∀`)「ウルトラマンだってことアピールしてんじゃね?」
とりあえず適当に怪獣相手に暴れまくる
643 :
蠢動 鳴瀬:2006/07/15(土) 09:21:14 ID:VI70NSFm0
湖度課「・・・」
元村「どうした?」
湖度課「とりあえず蠢動 鳴瀬をどうやって退場させるか考えてるんだけど・・・」
蠢動の中の人「と、言うわけで蠢動は強制退場させます」
ヒエロニムスの機械発動
鳴瀬「いや、ちょっと待・・・_(消滅」
司令室
三日月「史波、SACジャイロで出撃するぞ」
史波「了解」
対策
蠢動を強制退場、湖度課と元村は地上戦、隊長と史波はSACジャイロで出撃
怪獣狙い
予定時間とっくに過ぎてる・・・こりゃ失礼。ではさっそく対策結果を・・・・
次々と戦闘兵が倒れていく。一人、また一人、敵の姿を捉える事は出来ない。まさに見えざる恐怖!
「何処だ・・・何処にいる・・・・?」
警戒するマジカル・シュナイダー。その時、足元のひびに気付いた!
「下か!」
シュナイダーの予想通りプリティゼトーンが地下から飛び出してきた!
「ゼトーン・ヒーリング・パーーーンチ!」
しかし、シュナイダーはゼトーンのパンチをバック転でヒラリとかわした!
「現れたわね、プリティゼトーン!この間の仮は返させてもらうわよ!」
所変わって巨大戦。ヤンガリーをたこ殴りにするダークルシフェルをネガドンが狙う!
「やらせるかっ!」
SACガンとSACジャイロのレーザーがネガドンに命中!怒ったネガドンはSACジャイロを捕らえた!
ヤンガリーもダークルシフェルの顔面に火炎放射!怯んだダークルシフェルを掴んで羽交い絞めにする!
さぁて、どう動きますかな?それでは第二対策どうぞ!
645 :
蠢動 鳴瀬:2006/07/15(土) 21:14:49 ID:VI70NSFm0
史波「隊長、SACジャイロが捕らえられています」
三日月「そんなことはいわなくても分かっている、エンジン全開で逃げるぞ」
対策
エンジン全開でネガトンの手から離れ、その後ネガドンを攻撃
湖度課と元村は地上から援護
「かわされた・・・・残り魔法力4・・・・」
ゼトーンの身体の黄色い部分は6箇所あり一回奇跡を起こす度に一つずつ光が消え
それが全て消えるとゼトーンは元のみゆきの姿に戻ってしまいブレスレッドの緊急システムが作動して
安全な場所に強制退去され24時間は再変身できなくなるのである。
「ようし・・・こうなったら・・・・」
※魔法力を1消費して地面の植物を活性化させて草木を急成長させ、その鶴や草でシュナイダーを拘束
当然彼女の事だから炎で草木を燃やそうと考える筈だからその前に大空高く舞い上がり残り魔法全てを
足に集中して必殺ならぬ必喝技「ゼトーン・キック」を放つ!命中するしないに関わらずその後は
ブレスレッドの機能で安全な場所に撤収!
ダークディフェンサー(バリアー)使い、ヤンガリーを引き離す
そしてダークレイ・シュトロームを放ち怪獣にトドメを刺す
それでは、ちゃっちゃとケリをつけてしまいましょうか。
ゼトーンの魔法で周囲の草木が急成長し、シュナイダーを捕らえる!
「きゃあっ!くそっ!こんな草木くらい・・・!」
ゼトーンの睨んだとおり草木を燃やすシュナイダー。しかし、草木の量は
予想以上に多く、辺りは火の海と化し、シュナイダーも身動きが取れなくなってしまった。
その隙を見計らってゼトーンは必殺技をシュナイダーに決める!
「ゼトーン・キーーーック!」
気付いた時は既に遅く、ゼトーン・キックは炎を掻き分け、シュナイダーを捉えていた。
「ぐはぁっ!くっ・・・覚えてなさい!」
捨て台詞を吐いてシュナイダーは去っていった。
「さて・・・私も逃げなくちゃ!」
そう言ってゼトーンはブレスレッドの力で避難所の近くへテレポーテーションし、変身を解くと
避難所の中へ入っていった。
その後、みゆきは両親や友人達と無事合流したが、和彦の姿は見当たらなかったという。それだけではなく、
担任の利雄も何処へと姿を消したのだという。
みゆきたちの間に、不穏な空気が流れた・・・。
元村と湖度課のSACガンレーザーがネガドンの触手を直撃!ネガドンの触手は千切れ、SACジャイロは
自由の身となった。
「お返しだ!」
SACジャイロのミサイルが全弾ネガドンに放たれ、更にSACガンレーザーとSAC
ジャイロのレーザーがネガドンにぶち当たる!
雨のような攻撃に耐え切れず、ネガドンは何処かへと逃げ去っていった・・・。
一方、ダークルシフェルはダークディフェンサーを使ってヤンガリーを引き離す!
「ウルトラマンを援護するぞ!」
三日月の命令で、SACガンの実弾とSACジャイロのレーザーがヤンガリーにヒット!
「(雑魚が・・・失せろ!)」
ダークルシフェルは溜めのポーズを取り、ダークレイ・シュトロームをヤンガリーに放つ!
ダークレイ・シュトロームをモロに喰らったヤンガリーは頭から足の順に爆発!それを見届けると、
ダークルシフェルは何処へと消えてしまった・・・。
「ほぉう、なかなかやるじゃねぇか。まぁ、誰だろうと叩っ殺すだけだがな。」
とある孤島で状況をモニター越しに見ていた謎の影。彼の正体は・・・?
翌日、みゆきたちはやや不穏な空気を抱えたまま学校へ向かっていた。正門に入ると、
いつもの如く生徒会長がとんでもないパフォーマンスを行っていた。今度は紐が長すぎて
顔面を地面に激突させた。だが、地面に埋まった首をスポンと抜くと、いつもの調子で笑い出した。
みゆきたちが教室に入ると、そこには・・・
「星空のぉ〜 何処かぁにぃ故郷がぁあるぅ〜 愛しいぃ人がぁ俺を呼んでい〜る♪」
昨日とは違い、宇宙刑事ギャバンのエンディング「星空のメッセージ」を口ずさむ和彦の
姿があった。どうやら無事だったらしい。
「和彦くん!昨日はどうしたの?」
「いやぁ、ちょっとね・・・」
みゆきの問いに、珍しく苦笑いする和彦だった。さらに、和彦と共に行方不明となっていた
利雄も無事な姿を皆の前に現した。
「起立!礼!」
そうして、また平和な学校生活は始まった・・・。
しかし、これがまだ「予兆」であることは、誰一人として知るよしも無かった。ただ二人、
例外を除いては・・・・・。
戦闘が終わった霊山町にて・・・
荒地となった土地に、一台のバイクがやってきた。
???「あれ?もう、怪獣は倒されたみたいだなぁ・・・。君の因子をもった奴だったのかな?」
そう呟くと、彼の後ろに影のような物が浮かび上がり、会話しだした・・・。
???「いや、反応が無い。多分持っていなかったのだろう・・・。」
???「そっかぁ・・。大学から飛ばしてきたのに、収穫無しか・・・」
???「済まないな、須賀拓馬・・。私のせいで・・・。」
須賀 「フルネームで呼ぶなって。気にしないで良いさ。僕だって君の・・フォルスの力で助かってる部分あるし!
ゆっくり探していこ!なっ! あっ!! 次の講義までギリギリだ!戻るぞ〜〜」
フォルス「分かった。体に戻るとしよう」
須賀拓馬「僕と彼との出会いは・・・数週間前だった・・・・・」
都内某所・立花モータース
藤兵衛「おぅい、丈二。こんなもんで切り上げてそろそろ飯にしようか」
丈二「いや・・・しかしおやっさん。ここんところをもうちょっといじくれば・・・」
藤兵衛「できたての飯は今しか食えねぇがそれは後でも直せるさ」
丈二「・・・了解」
藤兵衛「ふーぅ・・・よぅ、ところで丈二よ」
丈二「はい」
藤兵衛「こう・・・そのよ、あっちの方の調子はどうだ?」
丈二「記憶・・・ですか? 申し訳ありませんが、未だ何も・・・」
この青年、蜂須賀丈二は記憶喪失である。
日本語とメカに関する知識以外の全てを忘れてしまっているのだ。
自分の名前である蜂須賀丈二という名前でさえも、自分で名付けたものである。
空腹で行き倒れかけているところを藤兵衛に救われたというのが、彼のもっとも古い記憶なのだ。
藤兵衛「いや、思い出せねぇもんはしょうがねぇよ・・・しかし、だな。お前さんも木の股から生まれたわけでもあるめぇしなぁ」
丈二「さぁ・・・あるいはそうかもしれません。捜索願いを当たっても俺のものはありませんでしたから」
藤兵衛「何か事情があるのかもしれねぇだろうよ。おめぇを心配してくれてる人もいるだろうさ」
丈二「・・・でも、俺は」
藤兵衛「うん?」
丈二「・・・おやっさんと、こうして静かに暮らせれば、それで・・・」
藤兵衛「・・・」
丈二「それで、充分幸せな気がします」
藤兵衛「・・・ばっきゃろう。照れ臭ぇこと言いやがって」
丈二「すいません」
藤兵衛「ほら、食休みはもう充分だろうよ! さっさと午後の分に取り掛かろうじゃねぇか」
丈二「はい」
人影が、大木の上にある。まさしく、その天辺につま先を乗せ、腕を組んでひっそりと立っているのだ。
「はーあ。いくらイレギュラーが混ざったとはいえ、こんなにあっさりやられちゃうなんて」
男か女だか判別のつかない、奇妙な声色であった。
だが奇妙といえば、それの顔面ほど奇妙なものではない。
仮面である。ただの仮面ではない。そもそも、それは仮面ですら無いのかもしれない。
「せっかく私が、怪獣を用意してさしあげたというのに・・・」
鏡である。凹凸の無い鏡が、そこにはただあるのだ。
「へぇ。あんたがあの怪獣を手配したんだ」
いつのまにいたのか。
そこには竜の仮面を被った、一人の男がいた。その声と発展上の体格から、未だ少年と呼べる年であることが解る。
「手配したというより、横流しですね。まぁ、私益ではなく組織の戦略のためですが」
「・・・少しは驚いて欲しいな。それとも、気配は消えきっていなかったのかな」
「いえ。あなたの陰行の術は素晴らしい。ただ、私の背中には目がついていますので。
ところで、一体なんの用でしょう?」
「僕を雇わないか。力を振るうところが欲しいんだ」
「・・・名は?」
「ダークルシフェルと、名乗っておこうか。君は?」
「私の名はありません。ただ、主からはゴンベェと呼ばれております」
「君の主は、どのような人物なのかな?」
「七生をもって、お仕えするに値するお方です。少なくとも、私にとっては」
「そうか。ならば、言うことはない」
「それでは・・・参りましょうか」
「ああ」
13年前・・・・
男性「もう、駄目なんだ!俺達はここで死ぬんだ!!ちくしょう・・・!」
女性「助けて!神様・・・!助けて!!」
地獄絵図となった飛行機内で、拓馬とその家族は震えながら祈っていた・・。
しかし、希望は見えてこなかった・・・。
数時間前・・・拓馬と家族、その他大勢を乗せた飛行機は、一路東京を目指し、飛んでいた。
まもなく空港に着くという時に事件は起こった・・・。飛行場は怪獣に占拠されていたのだ・・・。
自衛隊の攻撃も物ともせず、一機また一機と旅客機と戦闘機を無差別に落としていった・・・。
父「拓馬・・・大丈夫だ!きっと何とかなる・・!最後まで希望を捨てるんじゃないぞ!」
母「そうよ拓馬!お父さんの言う通り・・・。諦めちゃだめよ!」
涙を浮かべ、震える拓馬の手をしっかり握って離さない両親の目を見つめ、黙って頷いた僕・・。
そして・・・機体は白い光に包まれていった・・・・。
拓馬は目覚めていた・・・。ここは何処か分からない・・・。意識が回復してくると自分がいる場所がわかった。
自分は一人、火の海に飲まれた座席に座っていた。しかし、拓馬の目はそれとは違う所を見ていた。
拓馬の目に映っていた者・・それは、今まさに飛び立とうとしている巨人であった・・。
(何でもっと早く来てくれなかったんだ・・・・何で・・・)そう思う拓馬の意識はまた少しずつ遠ざかっていった・・・・
数ヶ月前・・・・
拓馬「はぁ・・・!はぁ・・・。また・・あの時の夢か・・・寝汗が気持ち悪い・・・」
時計に目をやると、午前5時をちょっと過ぎた所だった・・・。
取り合えず起きるかと呟いた拓馬は、寝巻き姿のまま居間に歩いていった。
叔父「おっ、ずいぶん早起きだな。またうなされてたのか?」
拓馬「うん。。。また古い夢を見ちゃってさ・・・。」
叔母「はい、お水。もうすぐ一人暮しを始めるんだから、心配だわ・・・。」
叔父「よし、少し気分転換して来い。これでな。」
ニヤっと笑うと、拓馬の手にある物を握らせた・・・・
拓馬「これって・・・?カギ!?まさか・・・・!!」
叔父「叔父さんの知り合いにバイク屋がいるんだ、拓馬の入学祝って事でくれたんだよ」
叔母「まぁ、良かったじゃない。そしてこれは、私からよ。」
拓馬「これは・・・父さんの・・・?」
叔母「そうよ、いつか使う日が来ると思って、大事に取っておいたのよ。」
拓馬「叔父さん・・叔母さん・・・ありがとう・・・!ちょっと行ってくるよ!」
免許を取ったばかりだったが、数分も乗っていると運転にも慣れ、好調に飛ばしていった・・・。
気がつけば、家族の眠る墓地まで走っていた。
拓馬「父さん、母さん。明日から大学に行くんだ。上から見守っててくれよな・・・
沢山勉強して偉くなって、僕みたいに怪獣に殺された家族の将来を守る・・・
そんな会社を作って見せるから・・・!それまで・・・応援してくれ・・・・」
数週間前・・・・
無事に一人暮しを始め、大学に入学した拓馬だったが、苦労の連続であった・・・。
慣れない土地での一人暮しに戸惑い、同級生から田舎者扱い、困っている教授らの手伝いを
しているうちに、媚を売ってるのではないかと陰口を叩かれ、暴力を振られていた・・・。
しかし拓馬は、口を真一文字に閉じ、じっと耐えていた・・・
そんなある日・・・
拓馬「ふぅ・・・課題も終わったし、そろそろ帰るか・・・・」
駐輪所のバイクに跨り、エンジンをかけようとしたその時・・・
大学中にサイレンが鳴り響いた!!
「警告!大学付近にて怪獣出現!生徒は速やかに付近のシェルターに避難せよ!繰り返す・・・」
拓馬「怪獣かだって!?また、現れ始めたのか!?とにかく逃げなくちゃ・・・」
急いでシェルターに向かう拓馬の視界に、恐ろしく巨大で強暴な怪獣と、崩れかかったビルが飛びこんできた。
そのビルの下には、親と逸れたのか泣き叫ぶ子供が・・・。怪獣は確実にビルに近づいていった・・・
拓馬「あっ!子供が・・・・!」
そう叫ぶや否や、真っ先にバイクを飛ばし子供の元に駆け付ける拓馬。
子供を抱きかかえ、逃げようとする真上には怪獣に破壊されたビルの残骸が降ってきた。
拓馬「せめて子供だけでも・・・・!」
13年前と同じ、拓馬を守るように亡くなった両親と自分が重なった・・・・。そして・・・目の前が真っ白になっていた・・・。
「・・・ん・・・ちゃん・・・お兄ちゃん!大丈夫?」
「僕は生きているのか・・・!?ん?この姿は・・・?」
目を開けると拓馬は変身していた・・・。大きさと体色は違うが、13年前に見たあの巨人そっくりの姿に・・・・。
続き・・・
拓馬 「これは。。。いったい!? 僕はどうなってしまったんだ・・・・」
その疑問に、頭の中から答えが聞こえてきた。
?? 「私の名はフォルス・・・。私も何故ここにいるのかが分からないんだ・・・気がつけば、君と合体していた」
拓馬 「お前は!?お前は・・・13年前の事は・・・覚えているのか!!お前がもっと早く来てれば、家族は・・・みんなは・・・!!」
フォルス「すまない・・・。それは私のせいかもしれない・・・。罪を償おう・・・・」
拓馬 「どうやってだ!?もう家族は帰ってこないんだ・・・。もう二度と・・・」
フォルス「私の力を全て君の為に使おう・・・。君が望む事全てにだ・・・・!」
拓馬 「なら・・あの怪獣を倒せるか・・・・? もう僕みたいな人を増やしたくないんだ・・・。救いたい!皆を!」
フォルス「分かった!その願う気持ちが・・・・私の力だ!!」
フォルスと合体した拓馬は、光にも負け劣らないスピードでシェルターに子供を退避させ、一直線に怪獣へ立ち向かった。
しかし・・・
フォルス「!? 巨大化できない・・・!? そんなバカな・・・!?」
困惑するフォルス目の前には・・・怪獣が立ちはだかる・・・その時だった・・・。怪獣の体から、一つの光り輝く玉が涌き出て、フォルスを包んだ・・・
フォルス「この光は・・・・?うぉぉぉぉぉ・・・・!!」
フォルスは巨大化していた。そして、無意識に両手を十字に構えるが、何も出てこなかった・・・。そう、フォルスはワームホールに全てを吸われていたのだ・・
しかし、当のフォルスに知る由は無かった・・・。
フォルス「力が抜けていく・・・時間が無い・・・。一気に仕留めなくては・・・!」
怪獣に立ち向かい、打撃を与えていく・・・。次第に怪獣の動きは鈍っていった・・・。更に攻撃を仕掛けるフォルス。
フォルス「今だ!!」
怪獣の動きが完全に止まるのを、フォルスは見逃さなかった!そして空中に飛び立ち両足に力をこめ、怪獣めがけて落下していった!
フォルス「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 見事にフォルスの両足が怪獣を捕らえ、爆発していった。
続き・・・
拓馬 「勝ったのか?僕らは・・・」
フォルス「あぁ、そうだ。私達の勝利だ・・・。見ろ、周りの人たちを・・・・」
周りを見渡すと、被害が最小限に抑えられた土地に、歓喜の声が響いていた・・・
拓馬 「ありがとう・・、さっきはあんな事を言ってすまなかった・・・。これからも力を貸してくれ!」
フォルス「もちろん、そのつもりだ・・・。しかし、私の能力は下がっているらしい・・・。あの光の玉は
私の力の一部のようだ・・。あれを集めていけば、記憶と力が蘇るはず・・・」
拓馬 「なら、頑張って探しに行こう。本当の君を見つけるまで・・・」
数日後・・・
拓馬の大学生活は一変した。自分の命を顧みずに子供を助けに行った行為が知れ渡っていたのだ。
生徒が何故助かったのかと聞けば、「あの巨人が救ってくれたのだ」と拓馬は話している。
拓馬「さて・・・・今日も頑張るか!!夢に目指して!!」 拓馬の新しい日々は始まったばかりである・・・・
∩∩ ぼ く ら の 侵略 は こ れ か ら だ ! V∩
(7ヌ) (/ /
/ / ∧_∧ ||
/ / ∧_∧ ∧_∧ _(´∀` ) ∧_∧ ||
\ \( ´∀`)―--( ´∀` ) ̄ ⌒ヽ(´∀` ) //
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ、総統 /~⌒ ⌒ /
| |ー、 / ̄| //`i 円盤 /
|ゴンベェ | | 特佐 / (ミ ミ) | |
| | | | / \ | |
| | ) / /\ \| ヽ
/ ノ | / ヽ ヽ、_/) (\ ) ゝ |
| | | / /| / レ \`ー ' | | /
新たなるスレへ突っ走れ!⇒
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1152983040/
とある小さな喫茶店「アミーゴ」。ここには、全く違う職業の客が集まり、そして語り合う。
ある人は陸自隊員、ある人は海自隊員、ある人は私立探偵、ある人はゲーマー、またある人は
科学者・・・ほら、今日もまた、一日を終えたお客様が来ましたよ・・・
「マスター、コーヒー一杯」
「・・・・・お客来ないね。」
今日もアミーゴに客は来ない。ナナシ星人一味が地球を去り数日、時々りん帝国が攻めてくる以外は
特に何も起きず平和な日々が続いている。すっかりフォルスとスパナはこのままやっていけるのか
正直不安になっていた。
662 :
罪蜘蛛アテナ:2006/07/21(金) 11:39:01 ID:AkjibBbP0
カランカラン・・・
「お久しぶりです・・・ってアレ?何でここに?アルバイトか何かですか?」
663 :
フォルス:2006/07/21(金) 22:43:11 ID:RvPNxYRtO
フォルス「あぁ、いらっしゃいませ。
実は、かくかくしかじか…、でここのオーナーになったんですよ。」
スパナ「何かお飲みになりますか〜?
あれ?今日旦那様はいらっしゃらないの?」
664 :
罪蜘蛛アテナ:2006/07/21(金) 23:00:26 ID:evrEs4Qc0
アテナ「実は・・・あの時の戦いでお仲間の皆さんと一緒に・・・・・でも、後悔はしていません。
だから、毎日少しずつあの人の事をこの子達に話してあげてるんです。」
幽鬼「おにいさんもとうさんのしりあいなの〜?」
アテナ「この人はね、お父さんのお弟子さん・・・なのかしら?あの時デストロイヤースマッシュ
を教えただけだし、第一敵対関係でしたもんね・・・・いけない、こんな顔してたらあの人に怒られ
ちゃいますね。それじゃ、コーヒー一杯お願いします。」
665 :
フォルス:2006/07/22(土) 13:15:06 ID:Cj8Re6yG0
スパナ「そうでしたの・・・。ちょっと聞いてはいけない事聞いちゃったかしら・・・」
フォルス「今は敵も味方もありませんよ。ゆっくりしていってください。はい、コーヒーです。
幽鬼君には、ジュースをあげよう。そして、おまけのケーキも食べちゃってください!」
カランコロンカラン♪
フォルス・スパナ「いらっしゃいま・・・・」
一瞬その場の空気が止まった・・・
須賀拓馬「こんにちわ。えっとコーヒーとパンケーキを・・・?あれ?どうしました?」
フォルス・ゼロ(ん?何か分からないが、この店には懐かしい感じがするな・・・・)
「臨時ニュースです。只今りん帝国のメカゴジラ数体出現しロシア諸国を襲撃し次々と男性を虐殺し
女性達を誘拐している模様です!現在仮面ライダーゼットキラーが懸命にりん帝国と戦闘中ですが
状況は最悪だそうです・・・なお・・・・」
フォルス「あーあ・・・事実上まだ戦ってるのあの連中だけだね。本当に懲りないねぇ・・・・」
護「もう俺達には何もできないよ。マスター、コーヒーとアミーゴ・カレー大盛頼む。」
667 :
フォルス:2006/07/25(火) 01:57:37 ID:A7gYAIdW0
フォルス「はい、ただいま。っとその前に彼にコーヒーとパンケーキを出さなくては・・・・」
護「マスター?何を言ってるんだ?誰もいないじゃないか」
フォルス「えっ?さっき来店した彼が頼んだんですよ…?」
スパナ「はい、コーヒーとカレー大盛りです。
貴方疲れてる?さっきからずっとここにいるのは、アテナさんと幽鬼君、あと護さんだけじゃない」
フォルス「そっかぁ・・・。失礼しました。(もしかしたら、さっきの彼は違う次元で僕の力を受け継いでくれたのかな…)」
視線を臨時ニュースを流すTVに向け、彼はそっと呟いた…
フォルス「老兵は去るのみ・・・・か・・・・」
668 :
罪蜘蛛アテナ:2006/07/26(水) 00:21:01 ID:/v8kVgEn0
>>667 その呟きを耳にしたアテナは、深刻な顔つきで話し始めた。
アテナ「正直を言うと、私、あの人に早く戦列を離れて欲しかったんです。でも、戦うことを辞めたら
あの人があの人で無くなる気もして・・・」
幽鬼「『おれはせんかとともにうまれ、せんかとともにしぬうんめいにある』でしょ?」
アテナ「そうだったわね。あの人、よくそう言ってたんです。だから、覚悟はしてました。でも・・・
いくらなんでも早すぎませんか?子供がまだこんなに小さいのに・・・でも、あの人を責める理由なんて
私には無いし、責めたくない。だから私決めたんです。この人の『魂』だけはこの子達に受け継がせようって。」
幽鬼「おかあさん、まことはだいじょうぶかな?」
アテナ「そうね、ちょっと心配ね。じゃ、お母さん真実(まこと)連れて来るわね。それまでいい子で待ってるのよ?」
幽鬼「うん。」
アテナ「それじゃ、この子のこと少しだけお願いします。」
カランカラン・・・
フォルス「ねえ幽鬼君。お父さんのことどこまで聞いたんだい?」
幽鬼「はいぱーぜっとんをやっつけておかあさんとけっこんしたところまでだよ。おかあさん、おはなし
してくれたときのかお、いままででいちばんうれしそうなかおだったよ。」
669 :
罪蜘蛛利雄:2006/07/26(水) 01:48:44 ID:/v8kVgEn0
こっから先はちょっとした小話っつうことで
アテナは自宅に戻り、ベッドの上で静かに寝ていた真実を抱きかかえると再び扉に鍵をかけ、
幽鬼の待つアミーゴへ向かおうとした。その時、彼女の前に死んだはずの『奴』が現れた。
「あなた・・・死んだはずでは!」
『奴』は無言でアテナを気絶させると、真実を拾い上げて何処かへと去っていった。
「・・テナさん・・・アテナさん!」
アテナが次に目覚めた場所は、アミーゴだった。戻ってくるのがあまりにも遅いことに何か嫌な予感
を感じた護が彼女を発見し、ここまで連れて来たのだ。
「真実が・・・・真実が・・・!」
「落ち着いてください!一体何があったんです?」
青ざめ、慌てるアテナを落ち着かせ、フォルスは訊いた。
「真実が・・・イービルゼットに・・・・」
その言葉を聞いた一同は耳を疑った。イービルゼットはあの時、正義のコロナ・プロミネンスキック
を喰らって死んだはずなのに・・・何故?
アミーゴの店内を、不穏な空気が包んだ。
670 :
罪蜘蛛利雄:2006/07/26(水) 02:06:44 ID:/v8kVgEn0
「アテナ・・・元気でな。」
俺はあの時、死を覚悟した。身体が熱い炎に包まれ、目の前のイーマンサーにぶつかっていく。
俺の視界は真っ白になった。だがその白はだんだん薄れていき、気が付けば俺は崩壊した大地の
上で仰向けになって倒れていた。
「助かった・・・のか?」
俺は呟いた。死を覚悟した。助かる見込みも無かった。なのに、生きてる。どういうことだ?
そう疑問を抱く俺の目の前に、光の粒が集まってきた。やがてそれは、死んだ仲間達の姿を形成していった。
「は・・・はははは・・・そうか、そういうことか。」
俺は気付いた。どうやら、仲間達の最後の意思が俺のキングストーンの欠片と合体して俺の命を繋ぎ止めてくれたらしい。
「お前ら・・・サンキューな。」
俺はそう言って空高く昇っていく仲間達の魂に向けてサムズアップすると、溜まった疲労を少しでも取ろうと思い、瞼を閉じた。
数ヵ月後、長かった大戦は終わり、俺はキングストーンの力を失った。
目が覚めると、俺はどっかのデカイ病院のベッドの上にいた。目を覚まして最初に視界に入ったのは、俺の最愛の妻アテナだった。
大粒の涙を流しながら俺に抱きついてきた上にキスまでしてきやがった。珍しくアイツから舌を入れてきた。このままヤろうかと
思ったが、場所が場所だったので止めた。
キングストーンを失っても、基本的に俺の腕っ節は変わらない。が、これ以上アテナを心配させる訳にもいかなかったので、怪獣島
を超の会社に、鉄人達を宇宙警察やドライバ・・・もといレンチの会社に売って探偵業をしながら静かに暮らすことにした。ダダは
怪獣島と共に超の元へ行き、二世は引き取ることにした。最近、今はフォルスが経営しているアミーゴでフォルスや護達と昔の事を語り合ったり
何なりするのが日課と言うか楽しみになっている。平和な世界ってのも悪くないな。
だが、この世界は可能性の一つに過ぎないという事を、俺は今日、知ることになった。とんでもない形で・・・
671 :
罪蜘蛛利雄:2006/07/26(水) 02:28:39 ID:/v8kVgEn0
俺はあるご婦人から「飼い猫を探して欲しい」と頼まれ、街を探索していた。しかし目撃情報は結構あるが、中々見つからなかった。
「一体何処行っちまったんだ?」
俺はそう呟きながら頭を掻いた。その時、俺の戦士としての感覚が何かの異変に気付いた。
何だ?俺は疑問を抱きつつ、周囲を見渡した。さっきと何かが違う。何かが・・・。
とりあえず俺は、近くにあるアミーゴへ向かった。店まであとわずかというその時、アミーゴのドアが開き、中から見慣れない男が
出てきた。するとそいつは何か独り言を喋り始めた。気になった俺はそいつの会話を常人の数倍の聴力で盗聴した。
「どうしたんだよ、フォルス。」
「何故だか分からないが、この店には居てはいけない気がする。いや、ここは私達が居た世界ではない。」
俺は耳を疑った。そいつは近くに誰かが居るという訳でもないのに、フォルスを名乗る何かと喋っていた。戦いが終わった後に聞いた
話だが、ZZ、フォルスのウルトラの力、出崎の一人と二つはワームホールの向こうへと消えたらしい。ワームホールの向こうには、
別の世界があるというのは聞いた事がある。だが、実在するとは夢にも思わなかった。
俺がそんな事を考えているうちにそいつはそのフォルスの力との会話を終え、歩き出そうとしていた。そいつが一歩踏み出した瞬間、
そいつはふっと霞の様に消えてしまった。
「!?」
俺は驚愕した。ここは異世界だとか何だとか抜かした果てに消えた。一体何が起こってるんだ?俺は動揺するまま、アミーゴの中へと
入ろうとした。だが、俺は思った。さっきのフォルスの「力」は「ここにいてはいけない」と言った。会ってしまった場合、どうなるのだろう。
そう考えると、多少ではあるが身震いがした。俺は店に入るのを止めて、中の会話を聞くことにした。話しているのは、何とアテナだった。
672 :
罪蜘蛛利雄:2006/07/26(水) 15:02:54 ID:s73v1AJk0
アテナの話を聞いた俺は、この世界が俺が居た世界とはどこが違うのか気付いた。
この世界では、俺は既に死んでいるのだ。
あの時、俺のキングストーンは既に砕けていた。仲間達の魂も死んだ時既にワームホールに喰われていた。
助かる見込みなんて99%無かった。だが、俺は僅か1%の可能性で生き残った。この世界の俺は、99%の
可能性で死んだのだ。もしかしたら、別の可能性で植物人間になった俺がいる世界があるかもしれないし、
五体不満足になった俺がいる世界があるかもしれない。ヒーロー達やイービルたちを倒し、宇宙最強に
なった俺がいる世界や護又はフォルスとコンビを組んで防衛側として戦った俺がいる世界。
そして、ナナシ星人が地球侵略に成功した世界とかがあるかもしれないという可能性も否定できない。
そんな事を考えていると、アテナがこっちに向かってきた。どうやら家に置いて来た真実を連れてくるようだ。
まずい、このままじゃ見つかる!
俺はとっさにドアから離れ、ソフト帽を深く被って通りすがりの通行人のフリをした。アテナは俺の正体に気付かず、
そのまま歩いていった。どうやらバレてはいないらしい。俺はほっとした。アテナが遠ざかったのを確認した俺は再び
ドアに近づき、盗聴を続けた。
673 :
罪蜘蛛利雄:2006/07/26(水) 16:44:09 ID:s73v1AJk0
護は幽鬼にせがまれて、あの戦いの話をしていた。どうやらここのアテナは、
毎日少しづつ俺の話をしていたらしい。聞いていた俺の脳裏に、あの時の風景が甦った。
ハイパーゼットンを倒し、アテナと結ばれたあの日。魔王サイコたちと戦い、
勝利したあの日。ブラック将軍と戦い、海将補に救われ、説得に耳を傾けなかったあの日・・・。
辛く厳しい戦いだった。だが、楽しかった。今となってはいい思い出だ。今じゃ
海将補の奴は地球防衛軍の総帥とやらに成り上がった。時々、アミーゴに来るが半年に来るか
来ないかと言うくらいだ。だが、人そのものは変わっていないようだ。人間、
失くせるもの失くせないものはあるもんだ。そうして護が話しているうちに、
幽鬼は寝ちまったらしい。しかし、おかしい。アテナの奴がなかなか戻ってこない。
俺同様、嫌な予感を感じた護はアテナを捜す為にアミーゴを出た。ヤバイ、とっとと逃げ―
カランカラン・・・
「スパイダー・・・・さん?」
バレた。完璧にバレた・・・。もうこうなったらヤケだ。俺は護の方を向き、いつもの調子で言った。
「よお、元気だったか?護。」
呆気に取られている護の顔を見た俺は、ヘヘッと笑った。
そして今、俺は真実を攫った奴の気配を追って、ビル街を飛蝗のように飛び越えていた。
だがこの気配、前にも間近で感じた覚えがある。これは・・・そう、奴の気配だ。イービルゼット。
だが、奴は護の最終形態である仮面ライダー正義(あまりにもストレートな名前
なんで聞いたときは絶句しちまった)に倒されたはずだ。一体どうやって復活したのだろうか・・・。
ヨロイ元帥はスペアの身体を用意していた。ヤプールは怨念が集合して復活した。
怨念が集合したのか、はたまたスペアの身体が動き出したのか、そんな事はこの際どうでもいい。
とにかく、俺の息子を攫った罪は重い。今度こそぶっ潰してやる。
674 :
罪蜘蛛利雄:2006/07/27(木) 18:01:34 ID:/LnYxti70
ビル街を越え、俺は町外れの廃墟にたどり着いた。気配はここで途絶えたようだ。
野郎、一体何処へ行きやがった?
俺は真実とイービルを探して廃墟の中を歩いていた。どうやらここは、あの時に
被害を受けてそのまま壊されずに残った建物のようだ。廃墟の三階を歩いていると、
突然、足元が崩れた。
「!?」
身の危険を感じた俺は天井をぶち破って一気に屋上へたどり着いた。
「待っていたよ、BADSPIDER!」
見るとそこには、紛れも無い本物のイービルゼットが立っていた。
「てんめぇ、まぁだ生きてやがったのか!!」
「イザという時のために代えの身体と言うものは造っておく物だ。それに、私が
そう簡単にあきらめるような奴ではない事くらい知っているだろう?」
なるほど、スペアの身体に怨念が宿った訳だ。要するに悪魔人形みたいなもんか。
「人形とは侵害だな、この身体は立派な私のクローンだ。血も、肉も、全て揃っている!」
「ケッ、再生怪人ってのは弱いのが定説なんだよ!」
俺はそう吐き捨てるとイービルにパンチを喰らわした。しかし、目の前のイービルは
陽炎の如く消え去った。
「何!?」
「宝玉は失ったが、貴様もキングストーンを失っただろうに。」
振り向いた時には既にイービルの拳が俺の腹にヒットしていた。
675 :
罪蜘蛛利雄:2006/07/27(木) 18:29:22 ID:/LnYxti70
「ゴハァッ!」
俺は派手に吹っ飛ばされ、屋上と下の階を繋ぐ出入り口の壁に叩きつけられた。
目にも止まらぬ速さで俺の目の前に現れたイービルは俺の首を掴み取り、壁に押さえつけた。
「冥土の土産に教えてやろう。お前がここに何故居るのか、それは私のこの身体に
私の怨念が乗り移った際起きた次元震の影響だ。誰が来るか私自身分からなかったが、まさか
お前が来るとはな。だからついでに殺してやろうと思ってお前の息子を攫ったのだ。別次元
の奴を殺すとどんな影響があるのか、楽しみだ。」
奴はそう言ってククッと笑った。ふざけやがって。てめえなんぞにぶち殺されてたまるか。
「その威勢もどこまで保つか・・・そうそう、貴様の息子は貴様が踏み入って崩れた足場の直ぐ前
にいる。あの子の足場も共に崩れて死んでいるか、それとも崩れずに生きているか。まぁ、どちらに
せよ貴様はもう死ぬ。折角生き残ったというに、残念だったな。それでは・・・さらばだ!」
イービルの手刀が俺の額に迫った。俺は今度こそ死を覚悟した。しかし
「うぐぁっ!」
急にイービルが苦しみだした。その身体には黒い血管が浮き出ている。俺は感づいた。こいつ、クローン
だから短命なんだな?俺はニヤリと笑い、その場にひざまづくイービルの顎に強烈な蹴りを入れた。
空中で一回転して倒れたイービルの背中を、追い討ちとばかりに踏みつけた。背骨がボキリとへし折れる
音がした。これでもう立てまい。俺はイービルを空高く投げると、イービルに向けて高速回転で突っ込んでいった。
「デストロイヤァァァァッ!スマァァァァッシュ!!」
イービルの身体は上下に分かれ、地面に叩きつけられるとグチャッと音を立ててつぶれた。
俺は一階の天井を突き破り、三階の真実が囚われていると思われる場所にたどり着いた。どうやらここの床は崩れては
いないらしい。俺はスヤスヤと眠る真実を抱きかかえると、廃墟を後にした。
676 :
罪蜘蛛利雄:2006/07/27(木) 18:42:15 ID:/LnYxti70
「真実!!」
アテナは真実を抱きしめ、大粒の涙をこぼした。やれやれ、一件落着だぜ。
俺は踵を返し、その場から立ち去ろうとした。すると、後ろからアテナが抱き付いてきた。
「向こうの世界では、元気なんですね?」
アテナはそう訊いてきた。
「ああ、この通りだ。」
俺はそう答えた。さらに、こう付け加えた。
「この世界の俺は死んだ。だが、あっちの世界では生きてる。たとえ死んでも、
魂はお前と共にある。肉体は脆い物だが、精神は永遠不滅。それを忘れるなよ。」
そう言って俺は皆に手を振り、アミーゴを後にした。
チリン・・・
鈴の音が聞こえてきた。見るとそこには、捜索を依頼されていた猫が寝転がっていた。
俺は速攻でその猫を捕まえると、ご婦人の下へと急いだ。
仕事は終わった。ご婦人は依頼金に加えて思ったより早く見つけてくれた礼という事で、
俺の大好物の静岡の菓子「大砂丘」をくれた。ふと、空を見上げた。もう夕暮れだ。急いで
帰らんと飯が食えん。俺は急ぎ足で事務所へ向かった。
一階のドアを開け、二階のリビングへと急ぎ、ドアを開けた。汗だくで帰ってきた俺に、アテナは
微笑み
「おかえりなさい。」
と言った。俺は答えた
「ただいま。」
と。
677 :
罪蜘蛛利雄:2006/07/27(木) 18:42:51 ID:/LnYxti70
はい、これでおしまい。長々つき合わせちゃってゴメンよ。
678 :
特佐@ ◆U7KfjkTLfE :2006/07/27(木) 19:06:47 ID:In3YNHbr0
そして、何処か遠い時間の果ての世界
カランコロンカラン♪
特佐「・・・ツンデレ喫茶しぇいむ☆おんはここですか・・・?」
フォルス「帰れ」
>>678 そこへ無数の弾丸がアミーゴを襲う!
なんと”りん帝国”の大部隊が襲来し特佐を徹底的に痛めつけ逆さハリツケにして連行されていった。
フォルス「・・・・店の修理・・・・どうするんだよ・・・・ハァ・・・・・・・」
その後、特佐はりんにより拷問フルコースを300回繰り返した後、無理やり記憶を消され女に改造されたという。
フォルス「やっぱり最近お客来ない・・・寂しいな。」
そこへ護が入店して・・・・
護「やっぱかわいい店員雇ってコーヒーも新しいブレンド研究して、それから・・・・」
フォルス「アンタ現在何やってるの?まさか奥さんいるのにニートしてるんじゃないんでしょうね!」
利雄「まぁ、その可能性もアリだわなあ。とにかく何だ、コーヒーの一杯くらい俺が奢ってやるから、ここに座れや。」
682 :
フォルス:2006/08/04(金) 23:07:40 ID:sHRSKn7wO
スパナ「可愛い店員なら、私で十分!そうよね、あなた〜?」
フォルス「ん?あぁそうだね〜(もう少し華があっても良いような…)」
スパナ「何か言ったかしら…?あ・な・た?」
フォルス「いや、何にも…。はい、コーヒーお待ち!」
利雄「ありゃ、尻に引かれてるな…」
護「あぁ、そのようだ…」
今更ながら次回予告
さあさあ、次回から新シリーズが始まるよ!
今までの世界とは全く違う平行世界で切って落とされる戦いの火蓋。新ヒーロー、プリティ・ゼトーン、
フォルス・ゼロ、魔弾庭師リョウゼンオー。新たなる敵、シンリャク星人とゴンベェ。そして謎の
ウルトラマン、ダークルシフェルが大登場!果たして、地球はどうなるのか!?
次回「侵略宣言」。さあ、みんなで見よう!(cv:大平透)
すいません、単に大平さんで「みんなで見よう」をやってみたかっただけです。
次元震で次元を超えてイービルを倒してから数ヵ月後、俺たちはラブゴに呼ばれ、ここ嬬恋村に来ていた。
何でも、いい夏野菜とかがたくさん取れたんで、俺たちにご馳走したいらしい。更に、夏祭りと花火大会
も行われるそうで、それを盛り上げて欲しいそうな。
こう見えても俺は、大の祭り好きで祭りに行くときは必ず甚平を着てゲタを履いてヘアバンドをしていかなきゃ
行かないくらい祭にはこだわりがあるんだ。
二つ返事で即答した俺は新たに購入したサイドバッシャーにアテナと息子二人を乗せ、荷物をまとめると急いで
嬬恋村に向かった。
「いらっしゃ〜い!久しぶりですねぇ、スパイダーさん。」
ラブゴに指定されていた宿に向かった俺たちを迎えてくれたのは、ラブゴ本人だった。こいつとは財前を救った時
以来、まともに顔を合わせた覚えが無い。かなり久しぶりだ。それから、フォルスとスパナ、護と杏、神宮と聖
とガラQ・・・と続々懐かしい顔ぶれが現れた。しかし、俺はある事に気づいた。
俺とラブゴ以外、みんな防衛側じゃねぇか!
・・・ま、いいか。別に殺し合いしようって訳じゃねぇし、戦いもとっくに終わったもんな。
「まだ夕飯まで時間あるから、先に温泉でも楽しんできて下さい。」
ラブゴがそう言ったので、俺たちはその言葉に甘えて近くの温泉街へ繰り出した。
「お〜っし、今日はここの温泉全部制覇すっか!」
俺の言葉に男集は
「おっ、いいですね。やりましょう!」
「男としてはやってみたいよなぁ。」
「日ごろの疲れ、きれいさっぱり取るぞ!」
とノリノリで答えてくれた。っていうか、何故か知らんが俺が主導権を握っている・・・?ま、いっか・・・いいのか?
???「一つの物語は終わった。世界は救われ、人々は平和を取り戻した・・・陳腐で、くだらない、馬鹿げた幕切れだと思わんか?
いい加減に目を覚ませ、戦いは終わりはしない。やがて大地は再び血に染まり、宇宙は暗黒に閉ざされる。
そして避けようの無い滅びが始まる。
まぁ俺は見学させてもらうよ。この全てが沈黙した・・・絶望と狂気に覆われた奈落・・・時空の狭間でな」
特佐「せいぜいあがく事だ。諸君」
カポーン
なんて擬音がハマリそうな露天風呂に俺たちは浸かっている。全身の疲れが取れ、自然と息子も元気になっている。
それもそのはずだ。今、俺たちは混浴の露天風呂に浸かっているのだ。おっと、一応タオルは巻いてるぜ。誤解
すんなよ。まぁ、それでも色気が隠せないのがアテナ、世の中脱がないエロもあるということだ。え?完全にエロ
オヤジになりさがってるって?気 に す る な。
「平和ですね〜、半年前の大戦が嘘みたいです。」
ふと、フォルスが言った。全くだ、あの時死ぬような思いをしたっつうのに、今はこうして敵味方関係なしで風呂
に浸かっている。おかしな話だ。でも、こんなのもイインジャネーノ?
で、温泉街から帰ってきた俺たちを待っていたのは、ラブゴの畑で取れた新鮮な夏野菜を使ったカレーその他もろもろ
の料理と豪華なカラオケマシーンだった。もはや宴会のレベルじゃねぇか。別に嫌じゃないが。むしろノリノリだ。
料理を平らげ、酒が少々入ったところで子供二人とミニメカそっちのけでフィーバータイム。大歌合戦の始まり始まり〜。
トップバッターはフォルスとスパナの「赤く熱い鼓動」。で、護と杏の「NEXT LEVEL」、神宮と聖の「justiφ's」と
来て、俺とアテナの「二人の地平線」。何?浮いてる?デュエットの持ち歌なんてこれ位しかないからしょうがないじゃん。
で、次は女集で何か歌う様で・・・ん?おいちょっと待てこれは・・・
「君は今 他人だね
互いを知らない 出会ってもいない
君といつ 知り合える
繋がりたいから そこに 偶然のエンジェル〜♪」
良いのか?これアニソンだろ?
「じゃあ、私たちがアニソン歌うんで、スパイダーさんたちは特ソン歌ってください。」
な、なんじゃそりゃぁ〜!!
そっから数分ほどは女集の天下だった。いくらなんでもやりすぎだろうよ、おい。ラブゴ、なんとかしてく・・・
「♪大変大変大変と おしゃべりついでにスイーツ 止まらなくなって・・・」
もう好きにしてくれ、こっちも反撃してやるから。
そして俺たちの時代がはじまった。
「レッドバロン レッドバロン スーパーロボット 百万馬力〜♪」
「シルバー仮面は さすらい仮面 銀の光の流れ星〜♪」
「ショック!ショック!アイアンショック! 霧の中から アイアンキング〜♪」
ひたすらマイナーな特ソンを連発。俺一人で歌ったりもした。で、皆の酔いが覚めかかったところで
「こころはタマゴ」を皆で合唱。最後に俺の「男はひとり道をゆく」でカラオケ大会は終了。事件
が起きたのはその後だった。
アテナは息子たちを連れてもう一度温泉に行ってしまい、俺は部屋で一人、ギャラリーフェイクを読んでいた。
一冊読み終えた俺は、特別する事も無いので同じく暇な男集を連れて祭が行われるという神社に足を運んだ。
案の定、飾り付けの真っ最中で、戻っても暇なので手伝う事にした。ここの住人は結構いい人が多く、
ここに住むのもいいかな、と思ったくらいだった。
そうして手伝いをやっていると、組合の宝田という雑貨屋の店主が俺たちに話し掛けてきた。
「あの、組合長見ませんでした?」
俺たちは声を揃えて
「いいえ」
と即答した。