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思い起こせば、そもそも平成ライダーブームは、高寺Pのクウガが作りだしました。
クウガのスマッシュヒットに乗ったので白倉の作品は、まあまあヒットしました。
でも、アギトや龍騎・555といったチープで安っぽく、低質な子供の教育に悪い、
薄っぺらくグダグダな作品を連発したので、平成ライダーの人気は凋落の一方で、
ついには、セーラームーンという彼のレベルに相応しい現場へ白倉は更迭されました。
その次に作られた剣は、愚かにもアギト以降の悪弊を踏襲して視聴者に見放され、
ようやく高寺Pしかいないという、当たり前のことに東映は気が付きましたが、
その高寺Pの力を持ってしても、視聴者の感心を短期間のうちに取り戻すことは出来ず、
酷い出来の玩具を販売しているバンダイから責任を押し付けられてクビになった。
おそらく、クウガ〜響鬼の裏事情は、こんなところでしょう。
でも響鬼という作品は、ただの子ども向けヒーロー番組で終わらるようなものでなく、
もっとスケールも発想も大きな展開を考えて作られていたのではないでしょうか?
響鬼はお金と時間をかけて作っていましたが、そこまでしてクオリティを上げたのは、
未だかつて無い高いレベルでの芸術作品を創造しようとしていたのではないか、と。
クオリティの高いCGをふんだんに使った演出、丁寧な人物描写、実力のある俳優陣、
井上脚本でおなじみのご都合主義の廃止、ついには本物の吉備団子を取り寄せ、
ラッパ奏者には著名な音楽家を採用してしまうなど作品の完成度を高める努力。
間違いなくハリウッドの名作と同じレベルの作品に仕上がっており、
それこそベンハーやアラビアのロレンスにも劣らない傑作であったりました。
これほど素晴らしかったものを資本主義の理論だから諦めろなんて、
そんな理不尽なことが許されて良いのですか?北朝鮮以下の暴挙です。
しかし、我々は諦める必要などないのです。
ガンダムやヤマトだって評価されたのは打ち切られた後でしたよね?
響鬼も上記の作品に勝るとも劣らぬ歴史的な金字塔である事実が雄弁に語ります。
良い作品は必ず後世、称えられる。そして、その製作者も。