やたっ!ダンキSS職人さんGJ!うまくアレコレ絡めましたね。
うま○っちゃん・・・・激安店がスポット仕入れしたと思えばOKじゃないですか?
ウチの近所の激安店では、そういう謎の仕入れルートの商品がフツーに売ら
れています。
ついさっきこのスレを見つけて、まだ全部読んでないんだけど、
この裁鬼さんの漫画みたいなの書いていいかな?
作者さん、ここの住人の許可が出たら作ってうpしたいんだけど、どうかな?
うpするならまとめサイト使ったらいいと思う
なんつーか、この裁鬼ストーリー書いてる人って実はプロなんじゃない?
んなわけねえか
装甲響鬼の盾となり、魔化魍を倒し続ける裁鬼の脇腹を、ヤマアラシの針が貫いた。
しかし裁鬼は気合いで傷口を塞ぐと、再び装備帯の極楽から清めの音を閻魔と釈迦に纏わせ、乱舞を繰り返す。
「裁鬼さん! 大丈夫ですか!?」
大地の清めを中断した装甲響鬼が、肩で息をする裁鬼の援護にと、装甲声刃を手にした。が……
「俺に構うな! 清め続けるんだ!! 響鬼!!」
上空から襲い掛かってきたバケガラスとオオクビに刀身を発射し、裁鬼は装甲響鬼を守り続けた。
その頃、天鬼・修羅と石割変身体の前には、オロチに依る変異で、増殖を繰り返し続けるバケネコと、空を黒く染める200体近くの飛行するオトロシが、中央への道を阻んでいた。
「音撃射! 疾風一閃!!」
アミキリを倒し終えた威吹鬼が、直ぐ様オオニュウドウに標的を変え、引き金を引いた。
「しまった!!」
鬼石を撃ち尽くしていた。念の為と、みどりから急造・精製された50発を持たされて来ていたが、清めの儀式開始から3時間で、その全てを使ってしまった。
勝鬼の台風、闘鬼の嵐も鬼石を失い、比較的弱いカッパ等の等身大魔化魍を倒す事しか出来なくなってしまった。
それから更に1時間が過ぎると、剛鬼の音撃鼓『金剛』が破裂し、鋭鬼の緑勝が折れた。
「剛鬼、コレを使え!!」 「はい!」
装甲響鬼から火炎鼓を投げ渡され、再び音撃棒『剛力』を構えた剛鬼。
鋭鬼は、折れて地面に落ちた緑勝から鬼石をもぎ取ると、そのまま拳に握り込み、ツチグモに貼りつけた白緑に叩きつけた。
「フテキちゃんに出来て、俺に出来無い筈はねぇ!!」
蛮鬼が冥府魔道を終えた時、、刀弦響にセットしていた地獄の弦が切れる。
微かに動揺したが、父の教えを思い出し、自分の肩口の弦を鬼爪で切り取ると、素早く分解した地獄に張り直した。
「まだまだ行けますね。」
弾鬼も気力が底を突いたのか、粉骨砕身の型から、通常の破砕細石の型を放つ。
「こっからが本番よぉ!!」
天鬼・修羅が空高く飛び、オトロシを地面に落として行き、ついでにバケネコを圧し潰させていった。
石割は墜落するオトロシを避けながら、拳を打ち続ける。
「裁鬼さん…… コイツ等倒して、すぐに追い掛けますから!!」
最終之巻「繋ぐ拳」
装甲響鬼が叩き続ける円柱の石版が、僅かだが地面に埋まり始めた。確実な手応えに、装甲響鬼は烈火を構え直し、更に激しく清めの音を叩き込む。
しかしそれと同時に、鬼達の武器にも限界が近づく。清めの儀式開始から5時間後、遂に音撃弦や音撃棒の鬼石が、砕け始めた。
弾鬼は那智黒の破裂した鬼石の破片を、振りかぶって3体のヤマビコに投げ付けると、勝鬼がそれに向かって台風を吹き鳴らす。
「弾鬼君…… どうしよう?」 「清めの音じゃなくても、壊れるまで衝撃与えたら倒せるんだろ!? やれるまでやろうぜ!!」
右手の風牙を折っていた勝鬼は頷き、弾鬼に続いて走りだした。
剛鬼は素手で火炎鼓を叩き続け、砕けた剛力の破片を貰った闘鬼は、風神怒髪を発射する。
「轟鬼さん!」 「威吹鬼さん!」
二人はバケネコに飛び掛かり、鬼闘術・旋風刃のサマーソルトキックと、雷の気を纏った飛び蹴り、鬼闘術・雷墮蹴を同時に放つ。
「よっしゃ! やったっス!」 「名付けて、『疾風迅雷』ってトコですね。」
裁鬼の双弦は、まだ鬼石が無事だったが、極楽の弦が切れてしまった。
「くそっ!」
石版の周囲は、迫る魔化魍で埋め尽くされており、蛮鬼の様に弦を張り替える余裕が無い。
しかし、清めの儀式に気力を消耗させていく装甲響鬼を護る為、斬撃だけでも、倒せなくとも動きを鈍らせる事は出来ると、構わず乱舞を繰り返した。
「鋭鬼さん!!」
蛮鬼が叫び、鬼達の視線が、ツチグモの糸に絡み取られた鋭鬼に集まる。
「鋭鬼!!」 「くそっ、もうっ! 離せ! この野郎!!」
鋭鬼にツチグモの口が近づき、蛮鬼が走りだすが距離が遠い。誰もが最悪の惨状に心を揺らした時、氷の弾が、ツチグモの糸を砕いた。
「えっ!! 俺…… 助かった!?」
上空で音がすると、2機の輸送ヘリの周囲で、次々とウブメやバケガラスが爆発していった。
「あれは…… 『韋駄天』!?」
威吹鬼が、猛士総本部が有事に備えて所持していた、機体の名を言う。
「待たせたな諸君!!」
「木暮さん!?」 「吹雪鬼さん!!」
開け放たれたハッチから、木暮と吹雪鬼が並び立っていた。鬼石付拡声器『輝』を手に、木暮は叫んだ。
「祭りの場所に着いた! さあ、皆の者! 行け!!」
吹雪鬼を先頭に、2機から、炎や風を纏い変身しながら、全国の半数を越える、60体の鬼が地上に降り立つ。
「そんなんじゃ、まだまだ私を迎えに来られないわね。」 「いやいや! 今まで頑張ってたんだから!!」
新しい鬼石を渡され、鋭鬼は礼を言った。
「送鬼!」 「おっ? それが釈迦か。 小っちぇな。」
音撃鼓『時雨』と音撃棒『水冬』を装備した送鬼から、音撃震を渡され、裁鬼は訊ねた。
「地元は大丈夫なのか!?」 「ああ…… 残った鬼達が食い止めてる。 命懸けでな!」
武器や鬼石を補充し終え、鬼達に木暮が叫ぶ。
「響鬼を援護しろ! 全力で魔化魍を倒せ!!」
『輝』を通した声にイッタンモメンが爆発するのを合図に、集結した鬼達が魔化魍を清めてゆく。
「はるか遠〜くのぉ〜♪」
木暮も自慢の歌を清めの音に変え、空中の魔化魍を倒していく。
天鬼・修羅と石割の所にも、中部の三日月鬼や東北の凱鬼達が応援に駆け付けた。
魔化魍は増え続けるが、70人以上が放つ清めの音は、共鳴・増大し、増殖を許さない。
「響鬼!! 装甲声刃を使え!! 関東の鬼達! 装甲声刃向けて、清めの音を放つんだ!!」
清める石版を前に、装甲響鬼が装甲声刃を構えた。
「鬼神覚声! はあぁぁぁ………!!」
裁鬼と同様に、威吹鬼達も石版の周囲の魔化魍に音撃を放った。
「音撃斬、雷電激震!!」 「音撃射、疾風一閃!」 「音撃打! 破砕細石の型!!」
「音撃射! 暴風一気!!」 「音撃斬…… 冥府魔道!!」 「音撃打! 必殺、必中の型!!」
「音撃射! 風神怒髪!」 「音撃打! 剛腕無双の型!」
「音撃斬! 閻魔裁き!!」
増幅された清めの音が、装甲声刃からほとばしる光の刀身を七色に輝かせる。
「おぉ……」 「それだ響鬼!! それこそ清めの音を高める装甲声刃の真の技、『音撃封 草薙』だ!!」
頭上に構えた『草薙』を、装甲響鬼は石版に振り下ろした。
「せいやぁっ!!」
大地が揺れる程の衝撃の中、石版は地面に埋まっていく。その上部が埋まりきると、自然と土に覆われて草が生え、石版の有った場所は冬の枯れた草原に戻った。
同時に、大量発生していた魔化魍が消滅し、近づく夕暮れへ西に傾く太陽が、鬼達を照らした。
装甲を解いた響鬼の肩を支える威吹鬼が、すみませんと頭を下げた。
「気にするな。 吉野には悪いけど、やっぱ太鼓と言えば、俺がやんないと。」
轟鬼が烈雷を掻き鳴らし、ザンキに勝利を告げた。弾鬼と勝鬼は抱き合って喜び、鋭鬼は吹雪鬼に抱きつこうとしたが、軽く躱されて転んだ。
「……護ったな。」 「はい。」
闘鬼と剛鬼が並んで空を見つめる。蛮鬼は、この勝利を父に早く報告したかった。
「やったな…… 兄弟。」 「ああ。 助かった、礼を言うよ。」
裁鬼と送鬼が、頭上で掌をタッチした。
「お! 馬鹿弟子達、やりやがったな!!」
修羅を解いた天鬼と石割に挨拶し、中央に戻って行く地方の鬼達。
「ほら、お前も行ってやれ!」
「ハイ! あの、ありがとうございました!!」
良いって事よ、と背中を叩かれ、石割は頭を下げた後、走っていった。
顔と腕の変身を解いたテンキは、老人の姿をしていた。腕には、ザンキと同じ梵字が施されている。
「……老兵は、消え去るのみ……」
2本の音撃弦と音枷、トドロキから預かっていた斬撤だけが、舞い散る枯葉の中に置かれていた。
顔の変身を解き、去っていく『韋駄天』を見送った鬼達は、報告の為、たちばなに向かう事にした。
「あ。 スマン、石割。 極楽忘れたから、先に行っててくれ。」
愛車へ迎う途中、サバキは引き返していった。
戦場だった広場に着いたサバキは、極楽を探さず、岩場に向かった。押さえている脇はヤマアラシの針を受けた箇所だった。
「……最後まで、よく保ってくれたな……」
そう呟くと、岩の一つに背中を預けて座り、目を閉じた。脇を押さえていた手が、力無く地面に落ちると、サバキは動かなくなった。
石割。 お前はもう…… 一人前の…… 『鬼』だ……
サバキは、身体が浮遊する感覚の後、静かな足音の様な囁きを聞いた気がした。
目を開けてみると、金色の空が見える。
「天国って…… 本当にあるんだな。」
「そうなんですか?」
石割の声が聞こえた様な気がした。
「……何だ? アイツまで、死んじまったのか?」 「死んでませんよ。 僕も、サバキさんも。」
サバキは視線を動かすと、石割の笑顔が見えた。所謂お姫様抱っこで、サバキは石割に運ばれていた。
「何年一緒に居ると思ってるんです? もうちょっとマシな嘘言って下さい。」
「……ああ、スマン。 歩けるから、下ろしてくれ。」
石割に肩を借り、二人は歩き始めた。
「昨日約束したじゃないですか。 サポーターに成ってくれるって。」 「ああ。 ……二代目サバキのな。」
「……いえ。 僕は僕、サバキさんは、サバキさんですよ。 確かに僕は、サバキさんと、同じ道を歩いて行きます。 僕の歩幅で、僕のペースで、僕の生き方で。」
「……何が、『サバキ』じゃ駄目なんだ?」
「……その道は、サバキさんと同じでも、違う道なんです。 サバキさんが歩く道には、僕が居た様に、僕が歩く道には、『サバキ』さんが居るんです。」
「……そっか。 じゃあ、名前考えてやるよ。 ……師匠として、最後の仕事だな。」 「……お願いします。」
暫らく歩き続けた後、サバキはあっ! と大声を出した。
「しまった……」 「どうしました? 極楽なら、ちゃんと回収してありますよ。」
「石割……」 「はい?」
「……お前の下の名前、なんだっけ?」
『笑顔の種〜僕の裁き〜』
作詞 裁鬼ファン
作曲 引き続き募集
幸せ 無くした 人に笑ってほしい
昔と 同じの幸せは渡せないけど
プレゼントするよ この種 育てて
一人じゃ無理でも この生命 支え続けているから
剣はいらない この身体盾に戦える
守り抜く力 それだけでいいさ
この夢 信じ続けたい
未来 満たす 花開いた 笑顔
過去につまずかないで
今を生きてる君自身が
あの日よりも強く確実に
未来に進んでいる証だから
仮面はいらない 素顔のまま 生きていく
共に歩む道 終わりを望まない
全ての 笑顔守るまで
それが 僕の 僕自身への 裁き
4月。
たちばなでは、おやっさんが見守る中、イブキが香須実に、団子屋の仕事を習っている。トドロキと日菜佳は、トドロキの従妹である持田ひとみのパネルシアターを観ている。
トウキ一家とゴウキ夫妻が、ハイキングで弁当を食べていると、ゴウキの妻、五月に宿る新たな生命が、胎動した。
北海道は千歳空港、背の小さな男と美女が、抱き合っていた。ダンキとショウキは、すっかりハマってしまったカラオケに、肩を組んで歌っている。
あきらが、横断歩道で、老婆が乗る車椅子を押している。本屋で高い棚に有る医学書を取ろうとしていた明日夢に、バンキが手を差し伸べた。
ヒビキは、京介と共に山に籠もっており、大太鼓を叩いている。
ソウキが弟子の小村小雪を伴い、テンキの妻、さくらの所へ、桜の樹の風景画を届けに来ていた。
工場の責任者を任されている亮太は部下に指示を出し、篤志はツケ場に立ち、握り寿司を客に出していた。
慶伍は昼の連続ドラマに出演しており、和馬のバンドはファーストシングルのレコーディングをしていた。
佐伯家では、穏やかな陽気に暖かいリビングで、春香と彩子が、アルバムを広げて、写真の整理をしていた。
「……お。 当たったぞ! バケガニは猿の1番だ。」 「はい。」
ポイントへ走る二人の前に、童子と姫が現れた。
「鬼か……」 「ああ……」 「……って、サバキさん? いつ引退するんですか!?」
「良いじゃないか、戦闘サポートぐらい。 ……これで最後だからさ。」 「……ヤマアラシの時にも、そう聞きましたが。」
「カタイ事言うなよ。 それより、行くぞ!」 「はい!!」
二人は、変身鬼弦を弾き、炎に包まれていった。
佐伯家のリビング。テーブルの上に置かれているアルバムが、春風にめくられる。
一番新しいページには、一枚の写真があった。
正式な鬼の身体と成るべく、鬼石から24時間清めの音を受け続ける、『鬼の儀』。
その翌日に、彩子が撮った写真の日付は、1月28日となっている。
昨日まで師弟だった、二人の鬼。
赤い四本角の裁鬼と、銀の四本角を持つ、かつての石割変身体―― 一撃鬼が、互いの拳を、強く握り合っていた。
完
2ヵ月間応援ありがとうございました。
職人さん、お疲れ様です。
自分の中ではここに書かれた話こそが
裁鬼さん、いえ仮面ライダー響鬼の真のラスト
だと思っています。本当にありがとうございました。
職人さん、本当にお疲れさまでした。とても素晴らしい作品だと思います。本編のモヤモヤ感を忘れるくらい感動しました。もっとたくさんの人にこの話を読んでもらいたいですね。
本編における説明不足な点や矛盾・疑問に至るまで、全て取り入れた上で一つの作品として昇華する。
その手腕には何度となく驚かされ、感動を受けました。
オリジナルの設定やキャラクターを交えつつも、高い完成度を誇っているのは、作者の作品に対する愛情が伝わってくるように感じました。
ここまで素晴らしいアナザーストーリーを読めたのは初めてです。
二ヶ月の間、ハイペースの執筆お疲れ様でした。
本当にありがとう。いい作品を読ませてもらいました。
通勤の電車内で読了しました。いやー朝からホントにいいもの見たな。いろいろ書きたいけど、職人さん、ホントにありがとう。響鬼本編を見続けられたのも多分このスレがあったせいだと思います。お疲れ様でした。
今一気に全部読み終わりマスタ
職人様GJ!
四時間くらいかかったよ・・・
たった二ヶ月しかやってなかったのか‥なんか一年位やってたような気分だ;
職人さまありがとうございます!
泣きました!
くそっ! そんなに俺を感動させたいのか…(つд`)
すごいの一言に尽きるな・・・
職人さん、お疲れ様でした。
十之巻くらいからリアルタイムで読ませていただいてましたが、
感動しました。ありがとうございます!
私的に既にこっちが本編のキモチです。ラスト落涙してしまいました。
>>682 何が凄いって、書くペースが凄いからな
一日一本のペース
>>686 しかも、ID見ると携帯からってのが、もう。
職人さん、お疲れ様でした。本当にありがとう。こんなに楽しませて
もらってええんかい、ってほど毎回ワクテカしながら読みました。
裁鬼さんSSは見事な最終回を迎えてしまったけど、あなたに触発
された職人さんが続々とステキなSSを提供してくれるでしょう。
そして、また機会があったらあなたのSSも読ませて下さいね。
689 :
名無しより愛をこめて:2006/01/23(月) 18:25:32 ID:K/pRR9cu0
一撃鬼の名で本当にきちゃいました。
おつかれさまです。
石割変身体に名前が付いて終わるってのホントカッコイイ。
ホント。感動しました。
戦闘の後のオチも忘れてないしw
一撃鬼って。 いい名前付けましたねえ。
>>688 凄く読みやすくなりました!感謝&乙!
後はいかにこの作品を世間に出すかですな!
有難う。私の「響鬼」もこっちが本物。お疲れ様でした。
スゲエなあ、これぞホントの職人って感じだ。
本編を補完して、更にその上を行ってるんだもんな。
感情のツボきっちりっと突いて来てくれるし。
お疲れ様です。
夢中で読みきりました。裁鬼さん最終回後Wikipediaを読んで気になって
見にきたら、ここまで胸に響きわたるとは。
不遇だった鬼達も魅力爆発だし、紙化してほしいです。
てか
SFハードボイルドストーリー
「裁く鬼」が本編で、そのサブキャラ「響鬼」が少年期の成長を
題材にドラマ化しやすいからTVドラマ化したと脳内完遂してまつ!ww
697 :
名無しより愛をこめて:2006/01/23(月) 20:59:53 ID:3emQPb5T0
感動しました。
このSSがあったから、響鬼本編を観る事ができました。
私自身は、ザンキさんが好きで、でも本編では中途半端な描かれ方だったので、
消化不良気味でした。このSSでは、轟鬼の怪我からザンキが散華するに至るまでの
過程がすごく丁寧に描かれてて、これでやっと、ザンキさんが報われた気がします。
同時に、改めてザンキさんという人物が好きになり、ザンキさんのような人になりたいと
思わせてもらえました。
職人さん、本当におつかれさまでした。そして、素晴らしい物語をありがとうございました。
・・・さて職人さんがよければageていきたいんだが?
>>698 ごめん、オレ職人さんじゃないけどsageませんか?
いろんな人に読んで貰いたいとは思うけど、変なアラシがやってきたり
して他の職人さんに迷惑がかかったらイヤだなぁ、と思うのですが。
わがままですかねぇ?
あと300レスもどう裁きましょうか?
701 :
698:2006/01/23(月) 21:57:44 ID:Lqau3BVc0
>>699 それは漏れも心配なトコなんでつ!(だからsageのまんま)
>688を各所に貼るかともおもったが、職人さんの意向が知りたいです。
ただ、もっと多くの人にこの感動を読んで欲しいとの気持ちが強くてね・・・
>>698 言っていることとやっている事が矛盾してるよw
裁鬼メインストーリー作者さん、乙でした!!2ヶ月本当に楽しめさせてもらいました。
ありがとう、ただそれだけです。
響鬼は終わってしまいましたが、他の鬼メインの話も世界観が広がって面白いと思うんで
ダンキさん作者の方、ゴウキさん作者の方の続きも楽しみにしてます。
705 :
358:2006/01/23(月) 22:41:56 ID:g3fB88uB0
706 :
698:2006/01/23(月) 22:44:51 ID:Lqau3BVc0
朱鬼戦もヨブコ戦もフォローされましたが、
『てれびくん』全プレDVDでの裁鬼さんがまだですよね!
(あれは「明日夢の夢」説が濃厚で、そう解釈するしかないとは思うけど…
もっと職人さんのストーリーが読みたいんだもん…)
GOOD JOB!>職人さん
710 :
698:2006/01/23(月) 23:09:25 ID:Lqau3BVc0
>>709 おお、ほんなこつ気付かんでした!
重ね重ね申し訳なかこつでスマソ!
>>676 職人さん、お疲れ様でした。素晴らしい話をありがとうございました。
あっという間に過ぎてしまった様に思えるこの2ヶ月でした。
「響鬼」の中の好きだった部分がこの裁鬼さん話に凝縮されている気がして、嬉しかったです。
響鬼を好きだったことは間違いじゃない、見続けて良かったとも思わせてもらいました。
話を読んで何度も泣き、笑いました。
誰もが見たいと願っていた鬼たちの大終結を見せてくれてありがとう。最高の最終回でした。
何の見返りも求めず、鬼の勇姿を書き続けた職人さんに心から感謝します。
あなたも一人の鬼でした。
裁鬼メインストーリー職人さん、2ヶ月間お疲れ様でした。
各地の鬼集結は震え、自分の理想のラストは正にコレでした。
今はとにかくお疲れ様でした!と有難うございました!の言葉しか見つかりません!
2ヶ月間・・楽しませていただき有難うございました。
で、今から弾鬼SS一之巻(中)を投下します。
皆さんの感動をブチ壊しやしないか甚だ不安ですが・・^^;
「では改めまして・・・吾妻里美です。段田君の大学の同級生です」
「安藤千明よ!そっちの鬼は!本名!住所!」
まるで職務質問だ。エイキは隣のダンキをチラりと見る。ダンキの表情は明らかに怒っていた。それも、臨界点突破前だ。
「鬼!早く!」
「・・・・ダンキ」
ダンキはポソリと呟いた。
「段田君?何ダンキって?いつからそんな名前になったの?」
吾妻は心底不思議そうな表情で、ダンキに質問した。だが、怒り心頭寸前のダンキに良い言い訳が出来るはずも無い。
と、そこでエイキが
「段田のアニキ!略してダンキってワケ!ニックネームだね、あぁビックリネーム!!」
「・・・・・・・」「・・・・・・・」「・・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・ってのは冗談です」
三人の無言の突っ込みに流石のエイキも耐え切れず消沈する。
そこで、吾妻が場を仕切りなおした。
「千明・・・・まぁ、気持ちはわかるけど・・・この男は紛れもなく唯の一般人よ。大学の時一緒だったんだから・・・
そりゃ、ちょっと短気でがさつで、粗暴で・・タッパはあるけど見かけだけで・・細かい事は何も出来ない男だったけど
・・・悪い人ではないハズよ」
「・・・先輩、フォローになってないです・・多分」
ダンキは怒りと悲しみで全身を細かく震わせている・・・・
「コホン・・でもね、貴方を助けてくれたのが段田君だった。そこまでは良いけど、彼が鬼に変身したなんて話・・それは
無いと思うな」
「でも実際に見たんです!今でも覚えてます!はじめて会った時、一瞬、偽者のヨン様に見えたのも覚えてますし・・・」
それは関係あるのか・・・吾妻とエイキは同時にそう思った。だが、千明は続ける。
「でも、蜘蛛の糸で宙吊りにされた私を助けてくれて・・・逃げて逃げて逃げまくれって・・・言った・・言ったわよね?」
千明はうなだれて体を小刻みに震わせてる弾鬼にそう投げかける。だが、ダンキは何も言わない。というか言えない。
「教えて・・貴方何者で何で鬼になれて・・・なんで・・何も言わずに去っていったのか・・・」
静かに風が吹き、木の葉を舞い散らす。千明の声は少しだけ潤みを含んでいた。
「・・・・・段田君・・・この娘は時々突拍子も無い事を言う娘だけど・・根は正直なの。段田君・・キミが大学を辞めてから
の6年間に何があったの・・・話せるところだけでいいから・・・話してくれない?もちろん・・一切公表しないから」
千明の肩を後ろから支えた吾妻はダンキに優しくお願いした。
「・・・・ダンキ。話しにくいのなら・・俺から」
「・・・・・いや・・・いいよ・・・あぁ〜もう!だから早く降りたかったっての!俺は!エイキ、帰ったら中華そばの戎で
ミソラーメン奢れよ!」
ダンキはそこでようやく顔を上げた。
「ええ・・!俺のせい?・・・・・・・・判ったよ!ギョウザもつけよう!ギョウザ参ったか!?」
そこで微かな笑いが起きた。
ダンキはメガネを取り、ジャージの裾でレンズを拭いてから掛け直し、ポツリ、ポツリと話し始めた。
『鬼』である事。あの時千明を襲った『魔化魍』『童子・姫』の事を。
「ってわけでぇ・・・俺はそこで・・人助けしてるってわけよ」
吾妻と千明は・・・余りに現実離れした内容に眩暈を起こした。
「信じられない・・・」
「やっぱり・・・見間違いじゃなかったのね・・・」
「まぁ・・驚くよねぇ〜俺も最初は驚いたよ・・・人が変身するわけないじゃ〜んって」
ダンキは人事のように笑っている。
「・・・・で、吾妻の後輩は・・・どうするのよ?この事を」
「うん・・・まずは心の整理をつける」
言ってポケットからレコーダーを取り出し・・・停止ボタンを押した。
「・・・・・・・・・・何?録音済みってワケ?公表しないって言ったのに・・?」