【1号2号】ライダー共闘SSスレその9.1【響鬼】
460 :
名無しより愛をこめて:2005/12/16(金) 19:51:54 ID:m0aGwkTm0
>>453 FIRSTネタキター!
劇場版の後日談という形のようですね。続きを楽しみにしています
>>454-456 新作乙。
>>459の言うとおり、原作キャラを貶めてオリキャラを立たせるのはよくないと思う。
でも、アームドセイバーに関しては『完璧すぎる作品=失敗作』という式は十分に成り立つだろうし、小暮氏の台詞に関しても本編で似たような事言っているから俺個人としては問題ないと思う。
そして、関東支部に来る前に吉野の本部や近辺の支部で試したであろう事は容易に想像できるから…現時点ではそう不自然な点はないかな?
とにかく続きを楽しみにしています。
461 :
―仮面ライダー響鬼非公式外伝・風雷戦記―:2005/12/18(日) 00:22:17 ID:M36+9OW20
>>454-456 「ここか…」
茜鷹の先導で山道を進んでいたソウキは、目的地と考えられる河の上流へと辿り着いていた。
「案内ご苦労さん、助かったぜ」
先導の役目を終え、頭上で旋回している茜鷹に礼を言うソウキ。茜鷹も嬉しそうに声を上げる。
そして、ソウキが周囲を探索しようと歩き出したその時―
「現れたな、鬼め」
「我らの行く手を阻みに来たか…」
1組の男女がソウキの前に立ち塞がった。魔化魍を育成する役目を帯びた存在、童子と姫だ。
「我らの子は腹を減らしている…」
「里へ降りる前に、鬼の骨を食わせるとしよう」
そう言い終えるが早いか、それぞれ怪童子と妖姫に姿を変える童子と姫。
それを見たソウキも―
「その姿…予想通りバケガニだな」
そう呟きながら手にしていた『双牙』のカバーを外し、地面に突き刺す。そして、怪童子と妖姫が飛びかかってきたのとほぼ同時に、左手首の『変身音弦・音鳴』に仕込まれた弦を弾いた。
三味線のような音が響くと同時にソウキの全身を旋風が包み、更にその周囲に雷が落ちる。
風と雷、2段構えの防御に怪童子と妖姫が弾き飛ばされ、再度立ち上がった時にはソウキの変身は完了していた。風と雷の力を合わせ持つ鬼。その名も双鬼!
変身を終えた双鬼は、地面に刺した双牙をそのままに―
「いくぜ!」
気合と共に走りだした。
振り下ろされるハサミを左手で受け止め、間髪入れず右フックで根元から打ち砕く。更にその勢いを利用してのバックハンドブローで怪童子を吹き飛ばす。
続けて突進してきた妖姫も矢継ぎ早に繰り出されるハサミ攻撃をかわしつつ、左の連打を叩き込んで小刻みにダメージを与えた後、回し蹴りでこちらも吹き飛ばす。
フラフラと立ち上がる2体のダメージが相当なものである事を確認した双鬼は、バックステップで距離を取ると―
「はぁぁぁぁっ…」
今までとは違う構えを取り、気合を込め始めた。瞬く間に双鬼の四肢が風を纏っていく。
「鬼闘術! 旋風刃!!」
次の瞬間、風を纏い威力を格段に増した双鬼の手刀が怪童子を、足刀が妖姫を切り裂いた。
一瞬の間を置き、爆発。土と枯葉へと還っていく怪童子達。
「あとはバケガニか…」
地面に刺した双牙を回収し、周囲を油断なく見回す双鬼。
沈黙が周囲を支配する。
3分がたち、5分がたとうとした頃、痺れを切らしたかのように双鬼の背後からバケガニが出現した。
ハサミの一撃が双鬼を襲う。
「っとぉ!」
斧形態の双牙で、そのハサミを受け止める双鬼。
「ぬぅぅおりゃぁぁぁっ!!」
渾身の力でハサミを押し返し、一旦距離を取る。そして、装備帯に装着していた3枚のディスクをバケガニへ投げつけ―
「頼んだぜ!」
音鳴の弦を弾く。3枚のディスクは瞬時に『茜鷹』『瑠璃狼』『緑大猿』へと変わり、バケガニへと向かっていく。
3体の攻撃に気を取られ、バケガニの注意が一瞬双鬼から逸れる。
「はぁぁぁぁっ…」
そしてこの好機を逃す双鬼ではない。再度双牙を地面へと突き刺し、気合を込める。そして左手に風、右手に雷を纏い双鬼が叫んだ。
「鬼闘術! 風爪雷牙!!」
縦一文字に振るわれた左手から放たれる無数のカマイタチが、バケガニの巨体に幾筋もの傷を付け、突き出された右手から放たれる雷光が左のハサミを焼き砕く。
思わぬダメージを受け、苦悶の叫びを上げるバケガニ。だが、双鬼の攻撃はまだ終わらない。
「どぅおりゃぁぁぁっ!!」
渾身の力を込め、双牙をブーメランのように投げ、足3本を一気に切り落とす。
バランスを失った巨体に一気に接近し、残る右のハサミを掴むと―
「せぇりゃぁぁぁっ!」
力任せに捻じ切り、そのまま投げ捨てる。
武器と足の半分を失い、半死半生状態のバケガニの腹に蹴りを叩き込み、仰向けにひっくり返すとそこに双牙を突き刺し捻じ込んだ。
「とどめだ!」
手早く、装備帯から音撃震『双鍵』を取り外し、双牙にセットする。
「音撃斬! 迅雷烈破!! おぉぉらいくぜぇ!!」
刃が展開し、ギターモードへと姿を変えた双牙をかき鳴らす度、清めの音がバケガニの体へ響いていく。
そして、演奏終了と同時に、バケガニの体は木っ端微塵に吹き飛んだ。
翌日。
ソウキと美沙は九州支部へと帰還していた。
「吉野から連絡をもらったよ。あの愚兄にキッチリ言ってくれたようだね。ありがとう、美沙君」
報告書の提出を済ませ、技術開発室へと戻ってきた美沙を出迎えたのは、この部屋の主である小暮耕次郎。
全国でも5本の指に入る優秀な『銀』であり、あの小暮耕之助の弟である。
「あの小暮さんと五分に渡り合う美沙の勇姿、師匠にも見せたかったですよ」
そして、7年前まで現役の鬼『虹鬼』として活躍しており、ソウキの師匠も勤めていた。
「今回の件で、あの愚兄も少しは考えを改めればいいのだが…その為に美沙君とソウキには吉野へ行ってもらったんだから」
「あー…考えを改める可能性は低いかと…」
「何故かね?」
「…関東支部に行っちゃったんです」
「え?」
「いや、俺達がバケガニ退治から戻ったら『関東支部の連中で試してくる』という伝言を受け取りまして…その…行っちゃったそうです…関東支部に」
「なんと言うことだ…」
美沙、そしてソウキの言葉に顔を青ざめる耕次郎。
「また、被害者が出るのか…」
「一応、私の方から関東支部の滝澤さんに、連絡は入れておきました…」
「賢明な判断だよ……何事もおきなければ良いが…」
耕次郎の呟きは美沙とソウキの思いでもあった。
その後、小暮耕之助とアームドセイバーが関東支部にひと騒動を巻き起こし、紆余曲折の末、アームド響鬼が誕生する事となる。
一之巻了
一之巻完成しました。
お見苦しい点等あると思いますが、ご容赦ください。
二之巻からは舞台を九州に移し、オリキャラメインで進めていきます
いいっすね!
成るほど。全くのオリジナルではなく、キャラだけオリジナルでもアリですよ。
続き楽しみにしてます!
斬鬼主人公のSS書いてみようと思います。投下するので宜しく。
469 :
斬鬼外伝:2005/12/18(日) 21:48:30 ID:sFmaH5wu0
第一話「知らぬ自分」予告
時は、轟鬼と斬鬼が出会う3年前。
魔化網対峙の為、千葉に来ていたザンキとある少年が出会う事から始まる。
偶然、ザンキが魔化網と戦う現場を目撃した少年。
彼は、学校で孤立し自分の居場所が無い、そして夢が無い。
生きる意味が分からない、と嘆く。
そして、ザンキの戦う姿を見て訴えた。
「自分も鬼になりたい、変わりたい」と。
力を得て、復讐をしたい、と。
だが、ザンキはそれを否定する。「それは強さではない」と。
ザンキは少年に鬼の意味、そして「変わる」という事の真実を教える。
戦いを通し、ザンキは少年に何を伝えるのか。
前編後編形式の1話完結予定。
第一話「知らぬ自分」。
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < 2005さん、クリスマスですよ
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
|国産愛媛みかん|/
でも、2005さんの読ませてもらって、
小池一夫の「乾いて候」で、主人公が
何でこんな事をしなければならないんだ・・・、
自分のためでなく、好きな女のためでなく、
父親のために、それもその父親は将軍ではないか、
だったら、私はやりたい事が出来るはずなのに、はて・・・
と呟いているシーンを思い出しましたよ。
471 :
名無しより愛をこめて:2005/12/29(木) 13:04:27 ID:3E6SBpSqO
保守AGE
ううむ…厨房の溜まり場と甘く見てたら思わぬ良作があるもんだ。
>>465さん、GJ!!
俺も個人運営サイトの小説投稿掲示板で『響鬼』もの書いているんだが、
どうも冗長気味になるから貴方みたいに簡潔に分かりやすく、しかもリアルな描写、感服っス。
俺もこっちに転載してみるかな…
473 :
名無しより愛をこめて:2006/01/05(木) 21:33:30 ID:a1Jim772O
保守
474 :
名無しより愛をこめて:2006/01/09(月) 11:36:00 ID:mqbadCKT0
119-121さん
仮面ライダー龍騎-ANOTHER EPISODE FINAL-
近日公開予定
とありますが、今後公開予定はあるのでしょうか?
人ineeeeeeeee
476 :
名無しより愛をこめて:2006/01/14(土) 21:33:32 ID:lZQUYypq0
人はいるんだけど、作者がいないんだお
擦れ違いなんだが
オリジナルライダーのSS書くスレ何処にあるか知ってる?
>>478 違う場所見つけたからそこに書くことにするよ。
一応声かけてくれてあんがとう。
481 :
名無しより愛をこめて:2006/01/17(火) 20:30:54 ID:eQkk8o0MO
立花藤宮兵衛と橘朔也と黒ダミがやる熱々あんかけ対決
剣&ヒビキの競演話を考えてる
明日夢をブレイドに変身させようと考えてる
つまり
ウゾダドンドコドーン!!
で太鼓をドンドコドーン?
変身した途端に滑舌悪くなる明日夢w
仮面ライダーヒジキ
一の幕の内 「ヒジキ大好き」
今日、朝日の夕刊でカブトの記事を読んだんだが、写真に剣が思いっきり写ってなくて悲しくなった。
ワザワザ陰になるような写し方すんなよ……まったく。(剣好きな私)
それはそうとスレ違いだが、今更プリキュアが主人公変えて三年目もやると知り、ビビッた。
きっと、もはや平成ライダーでは不可能な“ダブルライダー”や「栄光の七人ライダー」をやってくれるにちがいない。
『新たなる出会い!? 伝説の戦士たち!』ってな感じのタイトルで。
487 :
名無しより愛をこめて:2006/01/21(土) 14:42:29 ID:t1zGzxgm0
∧_∧_∧
___(・∀・≡;・∀・) ドキドキドキ
\_/(つ/と ) _
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| .|/
_∧_∧_∧_
☆ パリン 〃 ∧_∧ |
ヽ _, _\(・∀・ ) <新作ま
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響鬼外伝 「大阪支部最悪の鬼 ニシキ」
一の幕の内 「呼ぶ銭」
まあ、特撮板は今からいろいろ荒れるだろうけど
このスレ的には龍騎や555より後日談の作りやすい最終回だったね
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492 :
―仮面ライダー響鬼非公式外伝・風雷戦記―:2006/01/26(木) 01:46:26 ID:d4Gvk4eL0
「音撃射! 疾風怒濤!!」
双鬼の構えた音撃管『双翼』から、イッタンモメンへ清めの音が吹き鳴らされる。
清めの音は撃ち込まれた鬼石によって増幅され、イッタンモメンの全身に響いていく。
そして、演奏終了と同時に、イッタンモメンは木っ端微塵に吹き飛んだ。
―仮面ライダー響鬼非公式外伝・風雷戦記―
二之巻…集う戦鬼
「うーん…いい匂い」
イッタンモメンの撃破から暫く後、変身を解き着替えを済ませたソウキは、遅い昼食を取ろうとしていた。
今日のメニューは、山菜ときのこがタップリ入った特製うどん。食材はうどんと調味料以外全て現地調達だ。
「猛士特製のレトルトメニューも美味いけど、こうやって現地調達で作るのまた格別なんだよね…さて、いただきます」
キチンと食前の合掌を済ませ、うどんを啜ろうとしたその時―
♪少年よ 旅立つのなら 晴れた日に胸を張って♪
ソウキの携帯が着信を知らせた。着メロから判断して猛士九州支部からだ。
「…イッタンモメン撃破はもう伝えたよな……」
微かに疑問を感じながらもながらも電話に出るソウキ。
「はい、ソウキです…あ、事務局長」
電話の主は猛士九州支部事務局長である田所泰蔵だった。
『突然すまんな。今、吉野のほうから連絡が来てな』
「吉野からですか? またどうして…」
『詳しい事は私にもわからん、だが…おまえとハバタキに本部長の方から第一級の特別召集命令が下されている』
「第一級!?」
田所の口から出た『第一級の特別召集命令』という言葉に反応するソウキ。その表情は先程までとは違い、緊張感に満ちている。
『ああ、そう言うわけで可能な限り早く帰ってきてくれ』
「わかりました。大急ぎで撤収作業に入りますので…6時前にはそっちに着くと」
『そうか、じゃあ気をつけて』
田所との会話を終え、電話を切るソウキ。そのまま大急ぎでうどんを胃に収めるのだった。
次の日。
ソウキと同じく九州支部に所属するハバタキは、吉野の猛士本部へと来ていた。
職員に案内され、施設を進んでいく。
「ソウキさん、何で俺達呼ばれたんでしょうね?」
「わからん。だが、第一級の特別召集命令が出たって事からして、ただ事じゃないな」
第一級特別召集命令。それは吉野の猛士本部長のみが発令可能である最上級命令で、この命令を下された鬼は如何なる状況下であろうとも、早急に吉野へと向かわなければならない。
それ故に発令には厳しい条件が設定されており、そう簡単に発令することは出来ない。
逆を言えば、この命令が下されたという事は最悪、日本という国の存亡に関わるほどの事態であるという事である。
そうこうしている内に2人は目的地である本部長室へと辿り着いた。
2人が入室したときには他の鬼達は既に集結していた。
「おお、九州支部の2人も到着したか。遠路はるばるご苦労だった」
2人を出迎えた紳士こそ、全国の猛士を統括する総本部長・和泉伊勢之介が迎える。
「さて、君達の中には初対面の者もいるだろう。まずは自己紹介からはじめよう」
「では自分から…猛士北海道支部所属、15代目トウキであります」
「次はワイやな。猛士関西支部所属、15代目ニシキや。以後よろしゅう」
「猛士中部支部所属、14代目キラメキと言います」
「猛士九州支部所属、16代目ハバタキです」
「猛士四国支部所属、カイキだ」
「猛士東北支部所属のレイキです」
「猛士中国支部所属、ランキだ」
「猛士九州支部所属、ソウキだ。これからよろしく」
全員の自己紹介が終わった所で、伊勢之介が再び口を開いた。
「君達8人に集まってもらったのは言うまでもない…吉野の夢見が予言を下したのだ」
「夢見が…予言を?」
「夢見っちゅうたら、予知夢を見る事で災いを知らせるあの夢見ですか?」
「そう、その夢見だ」
「それで、その予言とは?」
ソウキの問いに伊勢之介は一旦言葉を切り、静かに語りだした。
「邪なる大蛇現る時、深緑の輝き振るう悲しき戦鬼蘇る 8つの希望、光となりてこれを討たん」
「…邪なる大蛇、深緑の輝き振るう悲しき戦鬼……」
伊勢之介の言葉を静かに反復するハバタキ。そして―
「予言、そして集められた8人のうち4人は…」
「君も同じ結論に至ったようだな、ハバタキ君」
「ええ、最悪の結論ですが……総本部長…深緑の輝き振るう悲しき戦鬼とは俺達、正しくは俺達の祖先に関わりがある…鬼ですね」
「夢見の見た夢が100%真実だとすればな…」
「やっぱりな…ワイら4人全員が揃っとるから、予感はしとったんや」
ニシキの言葉にハバタキ、トウキ、キラメキが頷く。
「恐らく敵は…猛士創設期に我々4人の祖先を含む7人の戦鬼が力を合わせ撃退した巨大魔化魍オロチと…」
「人に絶望し、悪の道に走った鬼…歌舞鬼」
久しぶりに書き込みます。
続きは近いうちに…
折角投下してくれた職人さんの気を悪くするようで申し訳ないんだけど
オリキャラ出すのってアリなの?
面白いことは面白かったけど何か違和感あったんで…
499 :
497:2006/01/27(金) 20:59:06 ID:Dj8IoF610
「馬鹿野郎ッッ!」
怒号とともに、目の前にいたサラリーマンの身体が爆ぜた。
「どけ、新米ッ!」
小隊長は俺を突き飛ばすと、ぐったりと崩れ落ちたサラリーマンに向かって執拗に銃弾を
叩きこみ続けた。二度、三度と地面で踊ったあとサラリーマンの身体はありえない方向に
捻じ曲がり、そこから粘液にまみれた“蛹”が這い出した。
俺は悲鳴をあげながら、無我夢中でマシンガンを撃っていた。
小隊長に肩を掴まれて正気に返ったとき、すでに手持ちの銃弾は尽き果て、あの忌々しい
“蛹”は警戒区域外へと逃げのびていた。
「いいか、小僧。警戒区域内では隊員以外すべて標的だ。見つけ次第ブチかませ。
擬態中にたっぷりと銃弾のフルコースをご馳走してやること、それが奴等に対抗する
唯一の手段だと養成所で教わらなかったのかウスノロ野郎!」
でも――俺は、反射的に疑問を口走っていた。
でも、それで相手がただの民間人だったらどうするんです?
「擬態に銃弾喰らって飛びだしてくるのが糞ワームだ。飛びだしてこなかったら……
そいつは演技の巧い糞ワームだ。死にたくなかったらよく憶えとけ、小僧」
「やった、やりましたよ隊長!」
初老の男だったものが、足元でのたうっている。生臭い粘液があたりに飛散する。
「よし、上出来だ小僧。第7小隊から本部へ、第7小隊から本部へ――」
シャワーをいくら浴びても、断末魔のワームが撒き散らした臭気はとれなかった。
「小僧、お前はどうして糞ゼクトなんぞに入ったんだ」
「さあ――どうしてっすかね。俺、家にいても学校でも居場所なんかなかったし。
あの辛気臭いカウンセリング施設から出られるんなら、なんでもいいやって」
そうか、とだけ呟いて小隊長は髪を洗いはじめた。
鍛えあげられた背中が、無言で佇んでいた。
『第7小隊、第8小隊。あと5分だ!』
小隊長はどうしてゼクトに?――その疑問を口にすることは、できなかった。
「No.2、No.3俺に続け。No.4は通路を哨戒、小僧はバックアップだ」
大丈夫。いつもと同じ、どうってことない任務だ。
俺は深呼吸して、遮蔽をとった。
3、2、1――小隊長が鉄扉を蹴破る。
濛々とたつ埃のなかで、ブレザーの制服を着た少女が怯えていた。薄っぺらな学生鞄が
地面に滑り落ち、ピンク色のマスコットがけらけらと笑い声をたてながら転がる。
沈黙。
1秒、2秒。
その2秒が、俺達にとっては致命的な空白になる。
「隊長!」
誰かが叫んだ。
俺達がマシンガンをぶっ放すのと、醜く歪んだ少女の顔から触手が湧きだしたのは
ほとんど同時だった。隊長の身体が壁に叩きつけられる。“蛹”が這い出してくる。
仲間の誰かだった肉塊が、床に転がる。
それを呆然と眺めている俺の視界が、鮮血に染まり――
「……小僧、まだ動けるか?
済まない、俺のミスだ……皆……皆、死なせちまった。
ああ……どうしてもな、引鉄がひけなかった。口ほどにもねぇな。
……なぁ小僧、ヤマンバって知ってるか?
そうか、お前の歳じゃ……あまり憶えちゃいないかもしれんな、はは。
靴墨みたいに日焼けして、糞ワームよりも化け物じみた化粧してよ……
だけど……俺には自慢の可愛い娘だった……
あの日……あいつは家に帰らなかった。
いつもどおり、渋谷で一日中ふらつき歩いて……それで……
……済まねぇな、小僧……
いいか、お前は生き延びろ。俺みたいなヘマするんじゃねえ……
糞ワームどもを撃って、撃って、撃ちまくれ……奴等を……」
俺は右腕のマシンガンを構え、駆けだした。
『本日の戦況を報告します。
ゼクトルーパー第7、8小隊、ワーム1体と交戦。
投入10、負傷0、死亡10。消耗率100%です。
なお、ワームは逃走の模様。
次に、ゼクトルーパー第9、10小隊……』
◆END◆
母さん、父さん、俺ゼクトルーパーに選ばれちまったよ・・・・・・さよなら
ゼクトage
もっともっとみんなに伝えたいことがあったのに・・・俺ここで死ぬのかな・・・
なんだよ あの光る大きな目は・・・
・・・『仮面ライダー』??
・・・俺、助かったのかな??
・・・変だな・・・さきっからずっと 涙が止まらないや・・・
やばいな、早くも来週からゼクトルーパー見たら涙しそうだw
ゼクトルーパー大人気だなw なんやかんやでスレ3つも乱立してるし。
トルーパーの思いスレの23も良かった。
何この「仮面ライダーになりたかった戦闘員」