俺たちは全員一緒にカバンの中に詰め込まれた。
兄貴やダイヤのみんなが見えた。マンティスやスパイダーたちも並べられてく。
布壁一枚むこうから、たくさん話し声が聞こえる。
烏丸が、オレたちをみて1回だけ頷いたのが最後に見えて
カバンが閉じて、真っ暗になった…
ビートル「…オレたちどうなるんだろ。」
リザード「おそらくは完全に封印されるんだろうさ。」
スカラベ「私どものバトルファイトは終わったのでございます。あとは、剣崎様と相川様の問題。」
ビートル「でもさ…剣崎が、ジョーカーの本能おさえるためには…オレたち一緒にいないといけないんじゃ…
んん〜…(目コシコシ)」
トリロバイト「ビートルさん、どうしました?」
ビートル「なんか…ねむい。」
カプリコーン「オレも眠いフォ━━(-∀-)」
ボア「ん?そーいえばオレも…なんだぁ…?」
イーグル「これから、一万年の眠りにつくのでしょうね。次のバトルファイトまで。」
ライオン「あー…そっか。また一万年か。
前はくやしい以外には何とも思わなかったけど今回はなんか……ファ〜…だめだ。眠くて頭働かね。」
ディアー「ムニャ…まぁ、俺は最後に使われたしもう思い残すこともない。…か…?ヘンな感じだ…」
ローカスト「…あんな使われ方、俺は不本意だぜ…オレら手加減用かよ。剣崎のヤツ、会って一発蹴りてぇ…」
コーカサス「会えるわけないだろ…僕らはカード、剣崎はどことも知れない旅の空…ってやつじゃん…
バカなこと言ってないで静かにしてよ…眠い…」
ジャガー「…つかオレらさぁ…一万年後に起きられんのか?終わってねぇじゃん…?バトルファイト…」
カプリコーン「フォーー…えーえんに眠ったままかもしれないニョねぇ…」
ボア「もし一万年後に起きられたとしてもよぉ…橘とか、もういねぇよな…広瀬とか虎太郎とかも…」
バッファロー「剣崎殿と相川殿はいるでござるよ…我々の敵でござろう が、な。」
リザード「…んな…もんは…正々堂々叩きのめすのみ〜ぃ…強いだろうけど…なぁ…」
ビートル「でも…でも、さぁ…オレたち、もー協力してたたかうなんて…できないんだよねぇ…」
イーグル「そうで…しょうね…今回のような状況になることは…もう…二度と…」
ビートル「やだ、なぁ…それ、やだ…オレ、もっと、もっとみんなと…剣崎と一緒に…たたかいたい…」
リザード「………そうだ…俺の正義は、あいつを守り敵を貫く剣であることだ…!」
ライオン「眠ったら…虎太郎の料理もイーグルやトリロバのメシも、味わえねぇ。やだ…」
ボア「俺のタックル…「当たらずのボア」なんて汚名を返上するには、剣崎が使って当てなきゃダメだ…!」
ローカスト「俺の蹴りなら鉄板だろーが運命だろーがぶっ壊せるってことを分からせてやらねーと…寝てられっか!」
ディアー「勝負はまだついてねぇ…エレメントで一番強い俺様の雷撃がジョーカー程度に負けてるなんざ認めねぇ!!」
トリロバイト「僕…僕、まだ剣崎さんの役に立ってない…このまま別れるなんて嫌です…!!」
バッファロー「拙者、剣の腕も正義の心も未だ発展途上…まだまだ学ばねばならぬのでござる…!リザード殿と…剣崎殿から!」
ジャガー「…バイク…キック…オレを使えや剣崎ィッ!!まだまだァ!もっとォ!最高速で走らせろやゴルァーーー!!!」
スカラベ「坊ちゃまを、ちぃ坊ちゃまを…近き場所で見守り続けることができるのならば、爺は種の繁栄などいりませぬ…!」
イーグル「ビートルたちに、人間語を教えている最中です…途中で投げ出すなど、私のプライドが許しません!」
カプリコーン「ニョ?!みんな何フォ?ちょっと今更ズルいじゃない?オレだってもっと遊びたいフォ━━ヽ(#0∀0)ノ━━ウ……(-∀-)」
コーカサス「面白く…ないよ…からかえるヤツも…一緒にいたい娘も近くにいないなんて…マジで最っ低じゃん…」
ビートル「嫌だ…!眠りたくない!みんな一緒に、剣崎を探しに…行くん…だ…」
…
…
…
…
ビートル「…
……
………い………ITAAAAaaaaaaaaaaaI!!!!!」
サーペント「ごはっ!重い!重いぞ!潰れる!カードだけど潰れる!!」
ライノス「痛熱いから痛熱いから!その赤いの止めてーーー!!頼むから止めてーーーー!!」
バット「まぶっ!!ライト近づけんな!目焼ける!目が焼けたら俺の存在価値無くなるって!!」
封印とかされませんでした。
現在俺たち、ショチョウの作った研究所でなんかすごく痛かったりこそばゆかったり気持ち悪かったりする実験されてます。
なんでも、剣崎がくれた時間を無駄にしないために、なんとか世界の破滅を止める方法が無いか探してるんだって。
ショチョウも剣崎のこと助けたくない訳じゃなかったんだって分かって、俺すごく嬉しいです。
…痛いけど。…すっごいイヤだけど。剣崎のために頑張ってみようと思います。
ダークローチとかなんとかする方法が見つかったら、俺たちをリモートしてくれないかな。ショチョウ。
俺たちなら剣崎を必ず見つけられる。
なにせ、剣崎は俺らと融合してるんだからね!居場所ぐらいすぐに分かるさ!きっと!
どうせなら、みんな一緒に。
兄貴もマンティスもスパイダーも虎太郎も広瀬さんも橘も始も睦月も天音ちゃんもショチョウも
全員で、剣崎を迎えに行こう。
剣崎びっくりするだろうな。「俺に近づくな!」とか言うかもしれない。
そこで、俺がすかさず言うんだ。もちろん、完璧に覚えた人間の言葉で。
「おめでとう剣崎!剣崎は運命に勝ったんだよ!!」
剣崎がどんな顔をするのか、今から楽しみでしょうがない。