706 :
普通の怪獣:
少々板違いではあるが、スターシップは予想外に楽しめた。
ガメラ同様、世界観の作り込みを丁寧にやっているのは好感が持てる。
正直、ディズニーの作品である事と宇宙の戦士の映画化にしては予算が
心配だったのとで良くてポテンヒットだろうと踏んでいた。
考えてみればガメラも同様な予想をされていただろう。
「子供の味方だしな」でかなり損をしたと思う。
先に「人物が能天気」との批判もあったがアレは「人間なんて皆考えナシのアホ」
と言うバーホーベンの毒舌。翻って「戦争の大義名分も目先鼻先の事柄しか見ずに
語るのみ」と言う皮肉だろう。
ジョニーリコの戦争の大義とは単なる仕返し、シンプル過ぎる程にシンプル。
そして敵を「何も考えない知能のない下等生命」と信じて疑わないが、
実は自分も大差ないと言う描写は素晴らしいの一言。