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「仮面ライダー打ち切り事件」

「仮面ライダーBlack」「仮面ライダーBlackRX」と続いた第三期
仮面ライダーシリーズは、実は第3作目が待機していた。
1989年10月第一週からのオンエアに向けて制作が進められ、
8月前半には第1話、2話が「RX」最終回と同時進行で撮影され、
プレス用の第一回撮影会も行われていた。

しかし、8月10日に当時世間を騒がせていた幼女連続殺人事件の
容疑者が逮捕、その人物の趣味が特撮であることがクローズアップ
され、8月下旬にはヒーロー番組や大人の特撮ファンを犯罪者予備軍
としてとらえるような報道も目立ち始めた。

この流れを重視したバンダイの強い意向を受けて、8月27日の会議に
おいて新仮面ライダーの放映は中止が決定した。

この中止決定を受けて、すでに新番組特報を組んで印刷に入っていた
9月1日発売の幼年誌は、出版社、印刷会社、取次店の全力をあげた
極秘回収・改訂作業が48時間体制で行われ、奇跡的に全ての特報を
抹消しての再印刷に成功た。特報を抹消した幼年誌は何事もなかった
かのように発売日に店頭に並んでいる。

また、東映は全ての政治力を動員して、出版・報道各社から撮影会の
ネガ・ポジを回収する作戦を開始。非合法な手段まで動員して新ライダーの
スチール画像を100%回収・焼却した。当時、特撮ファンでもあった某社
カメラマンが謎の失踪をとげ、現在に至るも消息不明であり、新ライダー
抹消事件との関係が噂されている。(つづく)
16「仮面ライダー打ち切り事件」2:04/07/11 09:06 ID:ElmHwI06
この件で最大の影響があったのは、もちろん撮影現場である。
新番組をオンエア一ヶ月前にデリートするという前代未聞の
作業は困難を極めた。

まずスタッフ・キャストに対する厳重な箝口令と説得が最大の
ハードルだった。これについては、穏当な説得から事務所経由
でのプレッシャー、さらには任侠映画の監修等で東映本社と
付き合いがあるその筋の人々まで動員されての「強い説得」に
よって何とか全ての口は塞がれた。

セットは全て極秘の内に解体され、ライダーの衣装やバイクは
巧妙に破棄された。怪人については、改造されて戦隊やメタルヒーロー
に回されたらしいが、どの怪人かについては諸説がある。
台本はすべて回収・焼却された。企画書は関係各企業にも回ったため
全冊の回収には至らなかったが、元々仮面ライダーシリーズの未制作
企画書は多いので、守秘の障害にはならなかった。

毎日放送では短期に制作可能な情報番組を、わずか2週間で企画から
制作にこぎつけ、9月24日に「RX」は最初から新ライダーへの引き継ぎなど
なかったかのように幕を下ろした。

しかし、これほどの水面下のドタバタが人々の記憶から完全抹消される
わけもなく、幻のライダーの存在は語られ続け、以下のサイトでもその
事実が指摘されている。
ttp://tiyu.to/n0201.html#14_01_12

この幻のライダーがネットで話題になるたびに「RXで終了は前から
決まっていた」「新番組を一ヶ月で抹消できるわけがない」という発言が
出てくるが、この手の発言が未だに打ち消しにやっきになっている東映の
工作員なのかどうかは定かではない。
(おわり)