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名無しより愛をこめて:
今日発売のサンデー毎日P27
仮面ライダーV3宮内洋
「ヒーロー番組は教育番組である」
アオレンジャー・快傑ズバット・ビッグワン・・・。”超人”を演じ続けてきたヒーロー役者、宮内洋さん(57)。
その彼が演じた最初の変身ヒーローが「仮面ライダーV3」(73年2月〜74年2月、NET=現テレビ朝日)。
ライダーシリーズ最高の人気番組である。
26歳で演じたV3=風見志郎の時から、宮内さんは、これは教育番組だと考えていた。
「子供番組と言う人がいるでしょう。私は叱るんですよ。『子供番組じゃないんだよヒーロー番組なんだ』。
そしてヒーロー番組は最も大事な教育番組です。」
え、どうして?
「子供は父母や兄、姉のマネをします。ヒーロー番組ならなおさら。チビっ子はヒーローをマネます。」
ショーで変身ポーズをとらせると、子供たちは両手を左に持っていく。風見志郎はまず右だ。左右対称
など頭にない。子供はテレビをそのまま受け入れる。
屋外ロケが多かったV3。いつもファンが集まった。タバコを吸うのを見られてはいけないから、ロケバスの
中でじゃがんで一服。場所によってはトイレもない。我慢である。スタッフは仕方ないにしても、風見志郎が
立ち小便をするわけにはいかないのだ。
ヒーローは「正義の味方」だけやっていればいいのではない。すべてが正しくなくてはならない。宮内「ヒーロ
ー神髄」である。
知名度が上がると、変身ヒーロー番組をやっていたことを隠す俳優がいる。
「彼らは子供番組だと思ってるんですよ。」
なめてはいけない。小さな目は見ているのだ。
今のテレビ番組の多くは正義感をパロったり、素人さんをおちょくる。小さな目はそんな番組を見ている。子供
向けメディアに携わる人々に宮内さんは問う。
「あなたの家庭には小さな目はいくつありますか。子供の頃の感動はなんでしたか。」
ご存じの通り俳優として活躍中だが、ヒーロー役者・宮内洋を望む少年オヤジたちは宮内ヒーローを待ってい
る。できれば仮面ライダーとして、である。まずは我らが師」に声援を送ろうではないか。ご一緒に、「変身!
ブイスリャァァ」