今までも私達をはじめスタッフみんなに優しく接してくれた北川景子さん…
あの日から今まで以上に親しく接してくれるようになった。
お姉さんができたみたいで嬉しかった。
今日はACT35の撮影日。私のカットは今終わって少し休憩しようと楽屋に続く
廊下を歩いていたときだった。
(あれ?倉庫に誰かいる…)
大道具を置いてある倉庫の奥から声が聞こえた。
「だ…だめ…よ」
「あ…」
聞き覚えのある声…特徴があるからすぐに分かる。
(景ちゃんと…うさこ…)
声が聞こえる方に近づき、気づかれないように物陰から覗いてみる
(やっぱり…)
「うさこ…だめよ、人が来たら」
「そんなぁ…」
美優ちゃんの手は景ちゃんのスカートの中に入っていた。
「誰かに見られたらどうするの?」
「だって…レイちゃん、最近してくれないから…寂しいよぉ…」
「寂しいって…うさこは?いつもしてるんでしょ」
「うん…でも、レイちゃんにしてほしいから…」
(景ちゃん…)
何となく分かってた、景ちゃんが私以外の女の子としてたこと。
うさこも彩夏ちゃんも景ちゃんに教えてもらったんだ。
「いいでしょ、マーズレイ子さん?」
「だめ、他の人に見られるでしょ」
本当のお姉さんのように景ちゃんに甘えるうさこ、普段見たことがない美優
ちゃんだった。