美少女戦士セーラームーン74【ベイベベイベー♪】

このエントリーをはてなブックマークに追加
202名無すより愛をこめて
撮影が終わり、私達は今日泊まるホテルに着いた。
「はぁ…」
部屋に入るとすぐにベッドに体を投げ出した。今日は二人部屋、私は美優ちゃん
と一緒のはず。だったけど…
「千咲―」
「わあっ!」
急に声をかけられてびっくりして振り向くと景ちゃんが立っていた。
「け、景ちゃん、どっ、どうしたの?」
「どうしたって、ちょっとね…」
そう言うと景ちゃんは隣のベッドに座って荷物を置いた。
「今日、元気無かったね…」
「………」
何も言えなかった。今日の撮影、昨日の事が気になって全然集中できなかった。
「何かあったんでしょ、昨日」
怒られると思ったけれど景ちゃんは優しく声をかけてくれた。
「あ、あの…」
景ちゃんはよく喋るけれど秘密は守ってくれる。でも、美優ちゃんと彩夏ちゃんの
関係を話してしまっていいのか…

「………」
「うさこと彩夏の事でしょ」
まるで私の頭の中をのぞかれているようだった。
「…はい……」
「ずっと避けてたよね。けんかしたの?」
やっぱり話した方がいいのかな。心配させると悪いし、前も美優ちゃんとけんか
した時に相談に乗ってくれたし…
「あ、あの…絶対誰にも言わないでね」
「うん、約束するね」
少し間をおいて昨日の夜のことを、美優ちゃんと彩夏ちゃんのことを話した。