私、浜千咲がセーラームーンの撮影に入ってもう半年。
大変な事もあるけれど毎日が充実しています。
今日は地方ロケがあり私達は地元のホテルに泊まることになりました。
部屋はSTの撮影でいない安座間さんを除く4人が一緒になりました。
私達はオーディションの頃からずっと一緒で、けんかするとき
もあるけれどみんな大好きです。
明日の撮影に備えるために私は早めに寝ることにしました。今日もいつも通り
に夜が過ぎていくはずでした。
何時間位寝たのか、ふと目が覚めると誰かの声が聞こえてくる
「…あ……う…、はぁっ…」
始めは誰かが苦しんでいると思った、でもそうではないとすぐに気が付いた。
「み・・美優ちゃん…だめ…」
向かいのベッドにいるはずの美優ちゃんがいない、そしてその隣の彩夏ちゃん
のベッドから声がする。
(うそでしょ…まさか…)
自分の隣にいる景子ちゃんは寝ていて二人の声に気付いていない。
「声だしちゃ千咲ちゃん達が起きちゃうよ」
「だ…だって…」
(もう起きてるよ)と言いたかったが何も言えなかった。
「気持ちいいんだ、彩夏ちゃん」
「や…恥ずかしい」
女の子同士でするなんて普通じゃない。でも、体が熱い…
二人に気付かれないように寝ているふりをしながら、そのまま会話を盗み聞きした