いや、ちゃんと完結してる。今日みにいった。ネタバレになるが
この際自分なりにストーリーを語ってみたい。本当に優れた作品ならば
それでもなお光をはなつはずだ。
寺尾が国会保健省で発表するところから始まる。
「わが国は長年の戦争により国土が荒廃しきっている。ウィルス、放射能による
汚染、そしてこれらによって健康をむしばまれているのは全人口の60%にのぼ
り切実な問題である。と同時に、これまでの科学ではもはや治療不能な状態になって
いる。そこで研究成果の一つとしてここに『新造細胞』を発表する!
とある集落の人間から発表された細胞で、この細胞により人間の臓器、骨、爪
髪の毛にいたるまで全ての細胞を作り出せることができる。しかも臓器の移植を
しても拒絶反応は全く起こらない!これによってこの国の人々、あなたの子供、あなた
の家族の健康を取り戻すことができる、そしてあなたの妻も・・・・・
もし私に研究機会を与えてくれるのであれば明日にでも研究にとりかかり一刻も
はやく完成に導いてみせる」
しかし保健省の人々は耳を傾けない。既得権を手放すことを恐れる者、これま
での自分の研究成果を否定されるのを恐れるもの(「あなたの研究なんかよりわれ
われのクローン技術の方が進んでいるんだ!!!」等々)の怒号、罵声により
ほとんどうやむやにされてしまう。
そんな中、ただ一つ耳を傾けていた存在があった。それは軍部。
軍部の手先であるミッチーは寺尾に近づく
「我々なら明日にでもあなたの研究ができるよう手はずを整えることが
できます。奥様は・・・ご病気だそうですね・・」
大滝はじめ軍部の中枢は死にぞこないのジジイばっかり、己の延命に躍起
な者達が寺尾の研究に耳を傾けたのだ。そして寺尾はむべもなく承諾する。
同じ日、寺尾と伊勢谷、樋口可南子と小日向と麻生は記念撮影をする。
「お前、どうしても戦争に行くのか?」と寺尾。「友達達が闘っているのに
自分だけ黙っているわけにはいかない」と伊勢谷、とは言ってもこれまで
研究一辺倒で自分や母親の事を顧みなかった父、寺尾に対する反抗心も
半ば見え隠れする。
寺尾:「お前は戦争がどんなものか知らない」
樋口:「あなた今日ぐらいは鉄也(伊勢谷)とは仲良くして」というのも
むなしく寺尾:「明日から始まる研究施設の準備があるんだ」といって残りの
4人を置いたまま去ってしまう。
そして一年後・・・・
寺尾の研究所に小日向が娘の麻生と共に訪れる。麻生はロビーで座ってまって
いる状態、小日向が厳重な警備体制の中、寺尾の研究施設の中枢に入ってくる。
その日は寺尾、樋口、小日向、麻生の4人で久しぶりに集まって夕食をともにす
る予定だった。思いがけず、寺尾の研究成果を目にする小日向その成果を見て
唖然とする「よくここまでやったな(絶句)」寺尾:「まだ未完成だ、このまま
じゃ間に合わない、妻(樋口)はもう目も殆ど見えない状態になってしまった(樋口
は重度の公害病に侵されているという設定)」
その時!!!!