ライダーヒロインの存在価値

クウガの桜子以降、テレビ朝日系ライダーのヒロインと言うのは、サブの澄子
に人気を食われたのみならずただのいるだけキャラとなってしまい忘れ去られ
たアギトの真魚、メインとして物語の核となる存在だったのに途中から登場し
たサブのめぐみや劇場版ゲストのファムこと美穂に人気を奪われた挙句葬り去
られてしまった龍騎の優衣など、かなりヒドイ扱いを受けていますが、昭和の
ライダーヒロイン、特に旧１号のルリ子、アマゾンのりつ子、スカイライダー
のみどり、ユミ、ミチ、アキ、ナオコ、スーパー１のハルミ、マサコ、ＺＸの
ルミの不遇っぷりに比べたらマシかと思うのです。
いずれも仮面ライダーに変身する主人公にとって重要な存在として描かれたは
ずなのに（スカイライダーのみどりクンとかは違うか）、ＢＬＡＳＫの杏子と
ＲＸの玲子の人気に押された挙句クウガ以降のライダー人気によって主人公の
ライダーとその相棒の男性を中心とした世界観に埋没してヒロインとは認めら
れないいるだけキャラになったと解釈されて、徳間の「仮面ライダー年代記」
やメディアワークスの「栄光の仮面ライダーシリーズ完全ガイド」でも無視さ
れたりと言った不遇っぷりなのです。特にハルミはまるで「イナズマン」のサ
トコと少年同盟のごとくジュニアライダー隊ともども目立った活躍が見られず
スーパー１こと一也と谷の２人を中心とした世界観に埋もれてしまい、一也と
の悲恋も空回りに終わってしまったと解釈されて無視されている悲運のヒロイ
ンなのです。２番目に不遇なのがアマゾンを敵視するも後に和解して上着を作
るなどの活躍を見せたのにアマゾンとまさひこの心の交流のドラマに埋没して
しまったとされて無視されまくりのりつ子ではないでしょうか。