【劇場版】仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL Part7
--------「2002年冬、生き残ったライダー6人は戦いを続けていた」
龍騎・ナイト・ゾルダ、そして王蛇は大量に出現するモンスター(同一種類)を
撃退していた。そこに現れるファム。「浅倉ぁぁ!」「フッ」笑う王蛇。
「やめろぉぉぉ!」叫ぶ龍騎。
-回想-
怪談話をする神崎沙奈子、優衣、真司、蓮。真司は怪談じゃないけど、と
前置きし、子供の頃の思い出を語る。
「公園で見知らぬ女の子がいて、遊んだんだ。明日も遊ぼうって約束
したんだけどさ、次の日雨振っちゃってさ、俺行かなかったんだ。そしたら、
部屋にその子が突然現れてさ。まぁ、子供だったから気にしないで結局、
遊んじゃって。でもまた突然その子がいなくなっちゃったんだ。」
「へぇ、不思議な話だねぇ」と優衣。「夢でも見てたんだろ」と蓮。
「今回狙われているのがこの女性、霧島美穂だ」
OREジャーナルでは結婚詐欺師の悪事を暴こうと、調査していた。
現場に踏み込む、真司と令子。しかし実は美穂も詐欺師だったことが判明。
財布を取られて追いかける真司。捕まえて口論している所に偶然、北岡が
車で通りかかる。「あの女…」と北岡。そこに詐欺師が「指輪返して貰おうか」
キーーン。モンスターの音。さらわれる詐欺師。変身して撃退する3人。
霧島美穂は仮面ライダーファムだった。
「そういや、もうすぐ18歳の誕生日だね」
「やだな叔母さん、あたし今度20だよ」
喫茶花鶏の開店準備をしていた優衣は鏡の中に少女を見た気がした。
その直後に気を失って倒れてしまう。沙奈子は昔にも似たようなことがあったと
話す。それは神崎士郎と離れ離れになって暮らし始めた直後。その頃の優衣は
鏡の自分に話しかけるようにして一人で遊んでいた。
しかし、その事件の後は人が変わったように明るい子になっていた、と。
街角でチンピラに絡む王蛇。花鶏で話す真司と蓮。それぞれの前に神崎士郎が
現れる。破棄された古い教会に集められたライダー5人。神崎士郎は
バトルの期間があと3日でタイムリミットであること、残りは6人であることを
告げる。バトルを開始する王蛇とファム、ナイトとゾルダ。止めようとする龍騎。
結局、決着がつかない。美穂は、かつて浅倉に姉を殺されたことを語る。
OREジャーナル編集部で仕事中の真司の携帯電話が鳴る。「私、美穂」
遊園地に誘われた真司に、美穂は戦いを止めると言う。しかし、それは表面上で
真司のデッキを奪うための策略だった。それに気づいた真司。二人は分かれる。
雨の中、花鶏に帰ってくる真司。タオルを取りに2階に上がった優衣が
鏡をみると、いきなり鏡にヒビが入る。過去を思い出した優衣。
雨の中、真司と蓮をつれて公園の一角を掘る優衣。B4位の大きさの
箱を掘り出す。中には、ドラグレッダーやダークウィングの絵と鏡が入っていた。
「自分を守ってくれるような気がしてモンスターの絵を描いたの」
そして過去を語りだす。
「子供のころ、一度だけ外に出て遊んだんだ。その時遊んだ男の子と次の日も
遊ぼうって約束したんだけど、次の日はその子、来なかったの。
悲しくて部屋で泣いていたら、鏡の中から声がしたの。」
『こっちにおいでよ』鏡の中の優衣が呼ぶ。鏡の中に入る優衣。
公園で遊ぶ二人の優衣。しかし、
『時間が過ぎたから帰れなくなっちゃったよ』鏡優衣が言う。
『え?』『元の世界に戻ると死んじゃうよ』それを聞いて泣き出す優衣。
『じゃぁ私の命をあげる。でもね、大人になると消えちゃうの。それでもいい?』
泣きながらうなずく優衣。
『じゃぁいいわ。その代わり絵をちょうだい。』
モンスターが大量に現れた。同一種類の虫型。
撃退する、龍騎・ナイト・ゾルダ・王蛇。現れるファム。(冒頭のシーン)
モンスターは幼虫型だった。倒したと思ったモンスターが脱皮して羽根の生えた
形態のモンスターが現れる。モンスターと共闘する中、戦うファムと王蛇。
浅倉の弁護をしたことから引け目を感じるゾルダはファムに手を貸すが、
「手を出すな」と逆にファムを手に傷を負わせられる。そのままゾルダは
ミラーワールドから戻り、力尽きてしまう。
一方、王蛇のファイナルベントがファムを倒そうとした、まさにその時、
黒い龍(ドラグブラッカー)が現れ、ファムを救う。黒い姿の龍騎(リュウガ)が
王蛇の契約モンスター、ジェノサイダーを破壊する。変身が解け、ファムの目前で
塵となる浅倉。
---------「仮面ライダー王蛇 死亡 残りライダーは5人」
吾郎に助けられ事務所で目を覚ました北岡は、傷ついた左手を見て
ライダー同士の戦いが空しくなったと、吾郎に告げる。咳き込んで血を吐くも
吾郎に気づかれないようにして令子に電話をかける。
「夕食でもいかがです?」「しつこいわね、もう38回目よ」「42回目ですよ」
「分かったわ、気が向いたらね」微笑む令子。「では、6時にル・ブラーネで」
デッキを机の上に置いて出かける北岡。
---------「仮面ライダーゾルダ 脱落 残りライダーは4人」
リュウガを真司だと勘違いした美穂は、御礼に真司にお好み焼きをおごる。
何がなんだか分からない真司がトイレで編集長からの電話を受けてる最中に
真司と同じ姿(ただしジャンパーの腕のマークが左右逆)の男が
美穂と連れ立って何処かに行ってしまう。取り残された真司。
その夜、逆真司と美穂はベイブリッジ(?)で二人きりでいた。
美穂は逆真司が真司でないことを見抜くが、首を絞められて殺されそうになる。
だが、逆真司は塵になりかけ、鏡の中に逃げ込む。追いかけて
ミラーワールドへ突入するファム。逆真司は、リュウガとなりファムと戦う。
一方、ナイトはモンスターと空中戦を繰り広げていた。その最中にファムと
リュウガの戦いを目撃する。
(モンスターの形態は3段階目があった。最初が白い人型。幼虫がモチーフ。
2段階目がサナギ。人型に羽根と大きな尻尾が生えている様な外観。
3段階目が成虫。完全な虫型。)
リュウガがファムにトドメを刺そうとしたとき、間一髪で龍騎が救う。
ミラーワールドから脱出した二人。しばらく会話の後、その場をさる真司。
だが、美穂はリュウガとの戦いで消耗しきっていた。姉に謝りながら眠るように
息を引き取る美穂。
---------「仮面ライダーファム 死亡 残りライダーは3人」
花鶏では、優衣が苦悩していた。「死にたく無いよ」と。現れる神崎士郎。
「大丈夫だ、新しい命を俺が用意してやる」
戻って来た真司に蓮は「ふっきれたようだな」とバトルを申し込む。
理解できない真司。とめに入る優衣。
「みんなお兄ちゃんに騙されたんだよ。ライダーバトルは一番強い命を
選ぶためのものだったんだよ」
「それでも可能性があるなら戦いを止める訳にはいかない」その場を去る蓮。
優衣もどこかに行ってしまう。
立入禁止の札がある401号室(大学)。部屋は真っ暗。
優衣がバースデーケーキのロウソクに火を灯す。ロウソクは5本。
「居るんでしょ、お兄ちゃん。お願い、出て来て。」
真司は花鶏で、優衣の作ったテルテルボウズを見つける。
その顔の表情の描き方は、幼いころに約束を破った女の子が作った
テルテルボウズの表情そのものだった。
「優衣ちゃんだったんだ。優衣ちゃんが死ぬのも、ライダーバトルも全部俺の
せいじゃねぇか。俺が約束を守りさえすれば、誰も死なずに済んだのに…」
苦悩する真司。そこに現れる逆真司。
「俺を受け入れろ。そうすれば最強だ。優衣も助けられる」
力なく頷く真司。そこに蓮が帰ってくる。一体化する二人の真司。
「遂に実体を手に入れたぞ」
事態を悟った蓮はバトルを挑む。
優衣のもとに神崎士郎が現れる。「優衣」
「お兄ちゃん」「大丈夫だ、優衣。俺がお前を守ってやる。これからもずっと」
「ありがとうお兄ちゃん。でももういいの」笑いながらロウソクの火を消す優衣。
「優衣?」暗闇の中、優衣に問いかける神崎士郎。しかし何度呼びかけても
返事がない。窓の暗幕を取り除くと、さし込む光の中に手首を切って既に息絶えた
優衣を発見する。絶叫する神崎士郎。その部屋を中心に衝撃が広がり、街中の
ガラスがことごとく弾ける様に割れる。(だが、本来のガラスは残ったまま)
それは遥か遠くで戦っていたナイト達が気づく程の凄まじさだった。
異変を感じ、大学に辿り着き変身を解いた蓮の目の前で塵になる神崎士郎。
遅れたやって来たリュウガ。死んだ優衣を目の当たりにして、分裂するリュウガと
真司。戦いを始める龍騎とリュウガ。ファイナルベント同士がぶつかり合い、
大爆発が起こる。蓮のいる部屋に弾き飛ばされて戻って来た真司。
その時、街中のガラスから成体のモンスターが無数に飛び出してくる。
何千、何万と。パニックになる東京。
「俺は今まで友と呼ばれるものを作ろうとしなかった」蓮が語る。
「しかし、お前だけは友と言えるかもな。
だが、1パーセントでも可能性があるのなら俺はそれに賭ける。
城戸、俺と戦ってくれ」
「ああ、だけど先に俺の望みを聞いたならな」
「なんだ?」
「死ぬなよ」視線を東京上空に集結するモンスターの大軍に移す。
「ああ」デッキを構える二人。
「変身!」「変身!」ナイトサバイブと龍騎サバイブに変身する。
ダークレイダーとドラグランザーに乗り、モンスター群に向かっていく二人。
………彼方のモンスター群を映して、暗転。スタッフロールが流れる。
テーマソングは Alive a life -Advent Version-
スタッフロールの後、(テーマソングは引続き流れている)
公園で一人で遊ぶ幼少の優衣が映る。そこに優衣よりも少し年上の少年が現れる。
少年が何か言っている(「優衣」?音が聞こえない為、推測)
優衣が笑顔で応える(「お兄ちゃん」?)
THE END