今こそジェットジャガーについて語ろう

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1ななし
復活すればいいのに。
2名無しより愛をこめて:02/02/07 03:00 ID:Aq+Hsv1A
うっさいハゲ
3名無しより愛をこめて:02/02/07 22:13 ID:curScC+X
 
4名無しより愛をこめて:02/02/07 22:15 ID:/dQihyPz
今こそゼクー・アルファについて語ろう

1 名前:ななし 02/02/07 02:56 ID:plaedAMx
   復活すればいいのに。
5名無しより愛をこめて:02/02/09 12:31 ID:5Zq0YK8y
色使いはヒーロー
でも、顔が凶悪。
6 :02/02/09 13:11 ID:+lkg20nE
黙ってジャガーについてこい!
7関沢新二:02/02/09 21:30 ID:hCWECKMH
ジェットジャガーが主役の映画を観たい!
8指紋真人:02/02/09 21:52 ID:tao4IWPa
♪ふぃ〜ちょ〜がちゅくぅっちゃ〜♪んりょ〜びょぉっちょぢゃっけ〜でぃよぉ〜♪
9指紋真人:02/02/09 21:53 ID:du3Y/uEZ
♪ふぃ〜ちょ〜がちゅくぅっちゃ〜♪んりょ〜びょぉっちょぢゃっけ〜でぃよぉ〜♪
10名無しより愛をこめて:02/02/09 22:11 ID:jHXykgU2
72年頃の「アフタヌーンショー」で怪獣公募デザインの
発表を放送していた。
一等賞の怪獣は東宝のゴジラ映画に出演するという。
しかし、いつまでたってもその怪獣はゴジラ映画に出演
しなかった・・・と思いきや、実はジェットジャガーが
それである事を後で知った。
元のデザインは「レッドアローン」という名で、背中に翼が
あり、全身白色。顔だってジェットジャガーとはまるで違う。
デザインした人(当時は子供)は、どう思ったことだろう。
11関沢新二:02/02/10 17:06 ID:DYBnMhFU
オリジナルシナリオ『ジェットジャガー』を連載します。是非、お読みください。
12関沢新二:02/02/10 17:07 ID:DYBnMhFU
>>11の続き

1 アリューシャン列島・孤島(回想)
  テロップ『197]年・アリューシャン列島・孤島』
  突如として爆発する孤島。
  ナレーション(以下N)「今から約三十年前の地下核実験。それが全ての始まりだった」

2 海底王国シートピア・北部(回想)
  薄暗い地下空間に、ギリシャ神話風の街並が広がっている。
  N「今から三百年前に地殻変動で水没したムー大陸が、今尚、海底王国シートピアとして平和な姿で存在していたのだ。だが……」
  突如の光と熱で、街が瞬時に焦土と化していく。
  N「その平和は、地上の核実験で破られた」
 
3 シートピア・神殿(回想)
  多くの民の前で、国王・アントニオが演説している。
  N「シートピア人は国を守るべく、地上攻撃を決意した」
  女官達が舞う。
  N「その地上攻撃のために放たれたのは、シートピアの守護神……、」

4 神殿の前の巨大な巣(回想)
  物凄い光が放たれ、轟が響き渡る。
  N「昆虫怪獣・メガロ!!」
  巣から、カブトムシの頭とドリルの両腕を持つ昆虫怪獣・メガロが出現する!!

5 シートピア・神殿(回想)
  沸き立つシートピアの民達。
  アントニオ「行け地上へ! 海底王国の敵、シートピアの敵、地上人を粉砕するのだ、
  地上人を! ……行け、メガロ!!」

6 地下通路(回想)
  地上へ掘り進んでいくメガロ。

7 伊吹ロボット研究所(回想)
  鉄筋コンクリートに覆われた舎屋である。
  N「そのメガロを地上に誘導すべく、シートピアの工作員は、ある物に着目した」
  黒服の男と、灰色の服の大男が忍び込む。
  シートピアの工作員達である。
8 同・リビングルーム(回想)
  工作員達と、電子工学専攻者・伊吹吾郎、吾郎の弟・伊吹六郎、レーサー・陣川博が
  戦っている。
  N「それは、電子工学専攻者・伊吹吾郎博士が設計し、」
  撤退していく工作員達。

9 同・研究室(回想)
  等身大の人型ロボットが開発されている。
  N「開発した電子ロボット、」

10 空(回想)
N「ジェットジャガー!!」
  スーパーロボット・ジェットジャガー(以下、Jジャガー)が、空を飛ぶ!!
  メインタイトル『ジェットジャガー』
  (つづく)
13関沢新二:02/02/10 17:11 ID:DYBnMhFU
>>12のつづき

11 富士山麓(回想)
  タイトルが流れる。
  暴れまわるメガロ。
  Jジャガーが自らの意思で動き出す。
  テロップ『体長1.8m、体重150kg』
 Jジャガーが巨大化する!
  テロップ『しかし、良心回路作動後は、体長50m、体重2万5千tに増大』
  Jジャガー、メガロに鉄拳をくらわせる。
  テロップ『外装は特殊合金で組成。動力は胸部の小型原子炉。格闘戦が主体』
  Jジャガー、メガロに善戦する。
  テロップ『両目に赤外線カメラを装備。口に超音波発生装置、及び強力消化装置を装備。脚部にジェット噴射機を装備し、マッハ3.5で飛行可能』

12 M宇宙ハンター星雲(回想)
  タイトルが流れる。
  眩い光と共に、サイボーグ怪獣・ガイガンが出現する。

13 富士山麓(回想)
  タイトルが流れる。
  Jジャガーとメガロが戦っている。
  そこにガイガンが割って入り、Jジャガーを痛めつける。
  テロップ『対決怪獣・昆虫怪獣メガロ、サイボーグ怪獣ガイガン』

14 同・林の中(回想)
  タイトルが流れる。
  歯を食いしばりながら戦いを見守っている伊吹兄弟と陣川。
  六郎、ハッとする。

15 同(回想)
  タイトルが流れる。
  ゴジラが出現する!!
  テロップ『友軍怪獣・正義の怪獣王ゴジラ』

16 同(回想)
  タイトルが流れる。
  Jジャガーがガイガンを投げつけ、ゴジラが火炎放射を放つ。
  直撃を受けたガイガン、宇宙へ飛び去っていく。
  今度はJジャガーがメガロを羽交い絞めにする。
  ゴジラ、ジャンプしながらキックする「ウルトラG」を放つ。
  ダウンするメガロ、地下へと去っていく。
  テロップ『戦歴・メガロ、及びガイガン戦に勝利』
  ゴジラが去り、Jジャガーが等身大に戻る。

17 同・道(回想)
  Jジャガーが六郎を肩車にし、伊吹と陣川と共に、凱旋していく。
  タイトルが終わる。
  (つづく)
14関沢新二:02/02/10 17:14 ID:DYBnMhFU
>>13のつづき

18 伊吹ロボット研究所(早朝)
  より近代的に、改装が施されている。
  N「そして、30年後」

19 同・リビングルーム(早朝)
  科学者になった伊吹六郎(40)が、研究を休憩して、アルバムを整理している。
  吾郎とその妻とその長男の写真が写っている。
  伊吹、ふと視線を逸らす。
  吾郎とその妻の遺影が飾られている。
  と、バタバタと音が。
  声「うわぁ、遅刻だ遅刻ぅ!」
  学生服を着替えながら、吾郎の息子・豹牙(17)が駆け込んでくる。
  伊吹「おいおい、朝っぱら騒々しいな、豹牙」
  豹牙、用意していた朝食をがっつく。
  豹牙「ひでぇよ六郎伯父さん、ちゃんと起こしてくれよ!」
  伊吹「バーカ、お前はもう高校二年生だろ。自分のこと位、自分でしろ」
  豹牙「つめてぇなぁ、それが物心ついたときには両親が他界していた、哀れな少年に
  対する言葉かよ!」
  豹牙、ペンダントを首にかける。
  伊吹「あのな、俺はお前の親代わり。子供に厳しいのは当然だろが!」
  豹牙、携帯の時計を見る。
  豹牙「マジでやべぇ、伯父さん、学校に行ってくらぁ!」
  と、出ようとするが。
  豹牙「おっといけねぇ」
  豹牙、足を止めて、両親の遺影に手を合わせる。
  そしてふと振り向き、親指を立てる。
  豹牙「行ってくるぜ、ジェットジャガー!」
  豹牙の後ろに立っていた等身大のJジャガーが、親指を立てる!

20 同・外(早朝)
  豹牙が飛び出してくる。
  と、そこにバイクのクラクション音が。
  ふと振り返ると、女ライダーの乗るバイクが疾駆してくる。
  豹牙「おっとっと」
  女ライダー、バイクを急停止させると、ヘルメットを脱ぐ。
  その下からは、まだ幼さを残す少女の顔があらわれる。
  陣川茜(17)、豹牙のクラスメートだ。
  茜「豹牙、また遅刻なのぉ?」
  豹牙「茜かぁ、いやー、グッドタイミング、乗せてってくれ!」
  茜「(そっぽむいて)んー、どうしよっかなー?」
  豹牙「頼むよ、俺の幼馴染のよしみで、さ」
  茜「(またそっぽを向いて)幼馴染ねぇ…」
  豹牙「神様仏様茜様、天才レーサーの娘様、ホント、頼む」
  茜「あら、誉めてんの、お父様のことだけかしらぁ?」
  豹牙「うーん、とっても知的で、とっても優しくて、とっても綺麗な茜様、どうかお願いいたしますぅ!」
  茜、ニコッとして、豹牙にヘルメットを渡す。
  茜「後、帰りのチョコパフェのおごりも宜しくねっ」
  豹牙、ヘルメットを被る。
  豹牙「了解了解、宜しく頼む!」
  豹牙、後部シートに座る。
  豹牙のモノローグ(以下M)「ヘヘッ、こいつ、ガキん頃からおだてだけには弱いんだよなぁ」
  茜「じゃあ豹牙、つかまってなさいよぉ!」
  ヘルメットを被った茜、フルスロットル!
  突っ走っていくバイク。
  (つづく)
15関沢新二:02/02/10 17:16 ID:DYBnMhFU
>>14のつづき

21 道路(早朝)
  茜と豹牙を乗せたバイクが疾駆する。
  豹牙「茜、お前の親父さん、また帰ってこなかったのか?」
  茜「うん……、よく知らないけど、緊急警戒態勢訓練について、いろいろあるって」
  豹牙「マイペースのレーサーから、自衛隊特殊車両隊の司令官か……。やっぱすげぇ転職だよな、陣川のおじさんは」
  茜「仕方ないわよね、30年前の、あの大事件の生き証人だから」
  全速で突っ走っていくバイク。

22 防衛庁(俯瞰)
  巨大な庁舎である。

23 同・特殊車両課室
  部屋中に研究用のパソコンや図面が並び、多くの課員が従事している。
  司令官席に、制服姿の陣川博(53)がいる。
  ネットから送られてきた報告結果をパソコンでチェックしている。
  陣川「ネオメーサー車、配備完了。スーパーマーラカイトジャイロ、配備完了……」。
  と、女性副司令官・南原明子(26)がお茶を持ってくる。
  南原「司令官、お茶ですわ」
  陣川「ああ、すまんねえ」
  南原「メカゴジラUとチタノザウルスの事件からもう28年……。あれ以降、ゴジラは
  姿を現さず、自衛隊特殊車両の開発も封印同然なのに、今頃どうして……」
  陣川「シートピアだよ。シートピアの動きが気になるんだ」
  南原「シートピア? それは、司令官が……」
  陣川「ああ、俺がレーサーで好き勝手やってた頃に、地上を襲撃してきた地下王国の
  連中さ」
  南原「確かあの時は、メガロとガイガンという怪獣が……」
  陣川「うん、それをあのゴジラと、大学の先輩の開発したジェットジャガーが撃退し
  たんだ」
  南原「それをきっかけに、司令官は自衛隊で特殊車両の操縦士に志願されて、現在は
  それを統括される司令官……」
  陣川「ほう、さすがは若いのに抜擢されたエリート副司令官だけのことはある。生前
  の社会事情のことなのに、やけに詳しいな」
  南原「(微笑んで)ええ、エリートですから」
  陣川、苦笑して茶を飲みつつ、モニターを覗き込む。

24 モニター画面
  30年前にシートピアが封鎖した洞窟跡が映っている。
  (つづく)
16 :02/02/10 17:20 ID:9LY/Z08S
>>15

結構おもろい。
続きを期待してるぞ。
17関沢新二:02/02/10 20:53 ID:QesxmtAC
>>16
ありがとうございます。続きもがんばります。
18関沢新二:02/02/10 20:55 ID:QesxmtAC
>>15のつづき

25 電子工学学園・校門
  多くの生徒達が通学している。
  茜と豹牙を乗せたバイクが通過する。
  それを物陰から眺めている者が……。

26 同・2年1組
  バタバタして豹牙と茜が駆け込んでくる。
  豹牙「ふぃーっ、ギリギリセーフ!」
  先に来ていた級友達、豹牙と茜に気づく。
  男子生徒「おう、豹牙、茜、ニュースだよ、ニュース」
  豹牙「ニュース?」
  女子生徒「転校生が来るってよ、うちに」
  茜「(はしゃいで)えっ、ウソ、ねぇ男の子でしょ」
  女子生徒「ざーんねん、女子よ」
  茜「(肩を落として)えーっ」
  豹牙「(はしゃいで)やりい!」
  男子生徒「おそらく席は、豹牙の隣だな」
  豹牙「ああ、壁際の一番後ろ!まさに転校生用の特等席の隣だもんな、俺の席は」
  茜「(横目で)フン、すっごーいブスの隣になって、授業中ノイローゼにならないこと
  を陰ながら祈ってるわよ!」
  豹牙「おや、気になるのかい?」
  茜「(顔を赤らめて)何言ってんの、バッカじゃない!?」
  と、チャイムがなる。
  男子生徒「おっと、先生が来るぞ、席つこうぜ、席」

27 洞窟跡
  数人の自衛隊・特殊工作員が調査をしている。
  一人が赤い土を発見する。
  工作員A「これは、あのシートピアの……」
  工作員A、土を採取する。
  工作員A「まさか、陣川司令官が仰られている通り、シートピアの工作員が再び地上
  にやってきて、既に潜伏している……?」

  (つづく)

19関沢新二:02/02/10 20:59 ID:QesxmtAC
>>18のつづき

28 電子工学学園・2年1組教室
  茜や豹牙ら、三十人ほどの生徒が席についている。
  教師が入ってくる。
  委員長「起立、」
  教師に続いて、転校生が入ってくる。
  長い黒髪に白い肌と、清楚な雰囲気。
  豹牙、おっと喜ぶ。
  茜、ちょっと表情が妬ましくなる。
  委員長「礼!」
  一同「(礼して)おはようございます!」
  委員長「着席」
  豹牙はニヤけたまま座り、茜は怪訝な表情で着席。
  教師「早速だが、転校生の紹介だ」
  教師、黒板に“水瀬七美”と筆記。
  教師「水瀬七美くんだ。御両親が仕事の都合で外国で生活されていたため、まだ日本
  語が得意ではない。だから皆、日本語を教えながら仲良くしてやってくれ」
  七美「(たどたどしく)よろしく、おねがい、します」
  男子生徒達、「かわいいじゃん」「俺、好み」と口々に。
  教師「席は……」
  豹牙「ハイハイハイ、ハ〜イ!! 俺の隣、空いてますぜ〜」
  茜、呆れ顔で振り返る。
  教師「おう、伊吹の隣が丁度いいな」
  豹牙、やりぃ!と指をパチンと鳴らす。
  七美、じっと豹牙を凝視する。
  七美「(ポツリと)いぶき……」
  七美、無表情のまま歩き出して、茜の席の前を横切る。
  茜、一瞬だけアッカンベーをする。
  はしゃぐ豹牙の前に、七美が足を止める。
  七美「いぶき……」
  豹牙「そう、俺、伊吹豹牙。宜しくな!」
  七美「いぶき……。じぇっと……、じゃがー……」
  豹牙、目が点になる。
  豹牙「へ?」

29 伊吹ロボット研究所
  オープンカーが止まる。
  サングラスをかけた陣川が降りる。
  正面にJジャガーが親指を立てて出迎えている。
  陣川「やぁジャガー、久しぶりだな」
  Jジャガーの後ろから伊吹が出てくる。
  伊吹「あ、陣川さん、ひさしぶりぃ」

  (つづく)
20関沢新二:02/02/10 21:02 ID:QesxmtAC
>>19のつづき

30 同・リビングルーム
  陣川と伊吹がコーヒーを飲んでいる。
  伊吹「早いもんで、Jジャガーが完成して30年目ですよね」
  陣川「ああ、あん時は先輩も健在で、電子工学はますます発展すると思ってたんだけ
  どなぁ」
  伊吹、朝方整理していたアルバムを見直している。
  伊吹「あの後、俺と兄貴はジェットジャガーの良心回路と巨大化の原理を探るため、
  研究に没頭していったんだよな」
  陣川「そして俺はレーサーを廃業して、自衛隊の特殊車両の操縦士に……」
  伊吹「でも陣川さんが出世してくれたお陰で、ジャガーの研究費用がだいぶ助かりま
  したよ」
  Jジャガーが二人の前に立っている。
  伊吹「あの良心回路は、シートピア人が自国で開発して仕掛けていった物って判った時は、驚きでしたよ」
  陣川「操作装置のあるここを奪回されても、Jジャガーに自我を持たせて地上を攻撃
  するよう仕向けさせようとしたんだろうが……、その前に人類防衛の感情を持ってく
  れて助かったよ」
  伊吹がジェットジャガーの研究レポートを広げている。
  伊吹「そして、これまたシートピア人がコーティングしていった増幅物質……、良心
  回路と連動して、巨大化する形状記憶合金と判った時も、衝撃的でしたよ」
  陣川「沖縄のメカゴジラ、そして天城山のメカゴジラUとチタノザウルスの時には、
  あいにくオーバーホールが重なってジャガーの出番はなかったんだよな」
  陣川が、メカゴジラやチタノザウルスの記録写真を眺めている。
  伊吹「いや、ジャガーを戦いに巻き込む機会がなかったのは、却って良いことですよ」
  陣川「そうだな、平和に越したことはない……」
  伊吹「でも16年前に、兄貴と義姉さんが豹牙を遺して事故で逝ってしまったのは、残
  念ですよ、今でも……」
  伊吹、ふと吾郎とその妻の遺影を見る。
  陣川も、黙ってしまう。
  伊吹「(ふと気まずい顔して)ああ、陣川さん、今日は何の様だったんスか?」
  陣川「(思い出した様に)ああ、実は、これの事なんだ」
  陣川、ザックから赤い土の入った瓶を出す。
  伊吹、目を凝視させる。
  伊吹「こ、これは……」
  陣川「そうだ、30年前の時に、ここから発見されたものと、同じ土だ。今朝発見したばかりのやつだ」
  伊吹「どこから見つかったんです、これが?」
  陣川「30年前にメガロが地下に逃げ帰った後、地盤が崩れて塞がれた洞窟跡からだ」
  陣川、スクッと立つ。
  陣川「あの洞窟は完全に塞がれてはおらず、人間大なら行き来できる可能性がある」
  伊吹「……ってことは、30年前みたいに、工作員が……?」
  陣川、窓から外を見やる。
  陣川「ああ、その恐れは十分に感じている。奴らが再びメガロを送り込もうものなら、
  まずジェットジャガーに目をつけるだろうからな」
  伊吹「(慌てて)じ、じゃ、警戒を厳重に……」
  陣川「その点は抜かりない」

  (つづく)
21関沢新二:02/02/10 21:04 ID:QesxmtAC
>>20のつづき

31 同・外
  南原をはじめ、数人の私服隊員が警備についている。
  陣川の声「俺の部下が、既に警備に当たっている」

32 同・研究室
  陣川が携帯からメールを打っている。
  “現在異常無し”
  伊吹がJジャガーを点検している。
  伊吹「でも陣川さん、豹牙と茜ちゃんは大丈夫か?」
  陣川「ああ、それは俺も心配している。だが、公の場で変に騒ぎ出すと逆効果だから
  な。あの二人には学校から帰ってきてから、説明するつもりだ」

  (つづく)
22関沢新二:02/02/10 21:04 ID:QesxmtAC
>>21のつづき

33 電子工学学園・2年1組教室
  地学の授業が行われている。
  教師「……で、この6種類の名は何というかね?」
  豹牙、ひたすら視線を下に逸らす。
  豹牙のM「あてるな、俺にあてるなよ……」
  教師、七美を指す。
  教師「水瀬、答えてみろ」
  七美、無表情のまま、起立。
  七美「リュウモン、アンザン、ゲンブ、カコウ、センリョク、ハンレイ」
  教師「よし、正解」
  周囲の生徒達、おおっと驚き。
  豹牙「すげぇ、お前、頭いいんだな!」
  茜、ムッとする。

34 同・柔道場
  豹牙ら男子生徒が、柔道の稽古をしている。
  豹牙、大柄な級友に寝技に追い込まれている。
  相手の有効にポイントが入っている。
  豹牙、歯を食いしばる。
  豹牙「おらぁ、巴投げ!」
  豹牙、全身を使って、大柄な級友を投げ飛ばす。
  級友、畳の上に激突。
  教師「一本!」
  豹牙、へへんと笑みを浮かべて一礼し、場外へ。
  教師「伊吹、お前は電子工学をとっとと諦めて、体育学校に転校したらどうだ!?」
  豹牙「(ずっこけて)先生、そりゃないっすよー」
  と、外を眺めてみる。

35 同・バスケットボールコート
  茜と七美らがバスケをしている。
  茜、パスを受け取ってドリブル。
  次々と相手をかわしていく。
  茜「どう? 軽い軽い!」
  茜、半ば余裕の表情のまま、ゴール台の前へドリブル。
  と、その前に七美が立ちはだかっている。
  茜、顔をしかめてかわそうとする。
  が、七美は無表情のまま、瞬時に茜の脇に回りこむ。
  茜「えっ!?(驚愕)」
  その刹那、七美が茜のボールを奪っている。
  茜、それに気づいて七美の後を追おうとする。
  が、七美は同時に大ロング・シュート!
  見事、バスケットを通過する。
  教師「(笛を吹いて)3ポイント・シュート!!」
  わあっと歓声を上げる女生徒たち。
  茜「うっそっ……」
  呆然としている茜。

36 同・柔道場
  外を眺めていた豹牙も、驚いている。
  豹牙「すげぇ……」

  (つづく)
23関沢新二:02/02/10 23:19 ID:OyWRxT81
>>22のつづき

37 電子工学学園・学食堂
  七美が独り、配膳を待っている。
  と、そこに豹牙がくる。
  豹牙「ようよう、水瀬さんよ、飯は俺と一緒にいかが?」
と、その耳を茜が引っ張る。
  豹牙「いってててて!!」
  茜「“俺”じゃなくて、“俺達”でしょ」
  豹牙「なんだよ、何でおめーが割り込んで来るんだよ!?」
茜「あーら、転校生なら、誰だって仲良くするのが当然じゃなーい!?」
  豹牙「何だよ、それは!?」
  七美、素知らぬ顔で、鮭定食一式を配膳係から受け取る。
  七美「(ポツリと)ふたりとも、いっしょに、どう」
  豹牙と茜「は?」

38 同・隅の席
  七美と面する状態で、豹牙と茜がいる。
  豹牙は焼肉定食をがっつき、茜は野菜定食を食べている。
  茜「狂牛病で大騒ぎなのに、よく牛肉を食べる気になるわね」
  豹牙「へっ、そんなことに一々ビビッてちゃ、なーんにも食えねーぜ」
  豹牙、茜の腹の辺りを見る。
  豹牙「それより茜、野菜ばっか食ってるって事は、やっぱ体重を気にしてんのか〜?」
  茜「(顔を真っ赤にして)な、何よそれ、余計なお世話よ、セクハラだわ!」
  豹牙「(せせら笑って)ヘェ〜、やっぱダイエットだったんだ〜」
  茜「あんたねぇ!!」
  と、茜、豹牙の胸倉をつかもうとする。
  騒ぎをよそに鮭とワカメを食していた七美、箸を止める。
  七美「……で、伊吹君、私に何のようなの?」
  豹牙「(向き直って)あ、すまねぇ。いやね、何で君がジェットジャガーの事を知ってる
  のかって思って」
  茜、ビクリとする。
  茜「え? ジェットジャガーを!?  (七美を見て)あなた、知ってんの、ジェットジャガ
  ーを!!」
  七美、コクリと頷いて外に出て行く。
  豹牙「あ、ちょっと待って」
  豹牙、七美の後を追う。
  茜「わ、私を置いていかないでよ!」
  茜も二人を追いかけていく。
  七美の定食には、鮭やワカメや貝の姿が消えているが、御飯や味噌の汁がそのまま残
  されている……。

39 同・理事長室
  学園長と理事長が高級定食に舌鼓を打っている。
  学園長「しかし理事長、急な転入手続きでしたな」
  理事長「いや、早急にという先方の要望だったのでな」
  学園長「それにしても理事長、いいんですかね、どこの誰とも素性のわからぬ者を生
  徒にして……」
  理事長「今は寄付金が一円でも欲しい所だ。それに、」
  理事長、立って、金庫の中を見せる。
  金塊が何段も積まれている。
  理事長「これだけのものをすぐに用意できるんだ、身分の卑しい者ではあるまい……」
  理事長、黄金の輝きを見てにやりとする。
  
  (つづく)
24関沢新二:02/02/10 23:22 ID:OyWRxT81
>>23のつづき

40 同・中庭
  樹が立ち並び、花壇が広がっている。
  そこを七美、豹牙、茜が並び歩いてくる。
  茜「どうしてあなたが、ジェットジャガーの事を知ってるのよ!?」
  七美「読んだの、30年前の新聞記事」
  豹牙「ああ、あの、メガロ事件のこと?」
  茜「確かに、あの時だけはジェットジャガーの事は、日本全土にセンセーショナルに
  伝えられたわよ。……だけどね、」

41 伊吹ロボット研究所・研究室(回想)
  テロップ『25年前』
  台にJジャガーが横たえられている。
  伊吹吾郎がメンテナンスしている。
  茜のN「あの後、ジャガーは意志を持つことも、巨大化することもなく……、研究材料として密かに生きてきたわ。そして世間は……、次第に彼を忘れて行った」

42 同・中庭(回想)
  テロップ『12年前』
  庭で、幼児期の豹牙と茜が、Jジャガーと共に遊んでいる。
  豹牙のN「でも、ただの研究材料じゃなかった。俺と茜の小さい頃は、良き遊び仲間だった」

43 同(回想)
  テロップ『5年前』
  小学生の豹牙と茜が、Jジャガーとサッカーをしている。
  茜、ボールをキック!
Jジャガー、キーパーとしてパンチング!
  ペンダントで操作していた豹牙、ガッツポーズ!
  豹牙のN「たとえ意思がなくても、良き仲間と、俺たちは思ってた」

44 同(回想)
  テロップ『2年前』
  学園の合格通知を貰った中学時代の豹牙と茜が、親指を立てる。
  Jジャガーも親指を立てる。
  茜「そして、今でも仲間と思ってる」

  (つづく)
25関沢新二:02/02/10 23:23 ID:OyWRxT81
>>24のつづき

45 電子工学学園・中庭
  七美の前に、豹牙と茜がいる。
  豹牙「そんなジャガーを、よく君が知っていたなぁ」
  七美「(表情を変えず)ちょっと興味を持ってただけ」
  と、そこに、雛が豹牙の足元に落ちてくる。
  豹牙「あっ……」
  その刹那、七美が駆け寄って、雛を優しく掴み上げる。
  激しく鳴く雛。
  七美「怪我は無いわ……」
  七美、優しく雛を愛でる。
  豹牙、その慈悲深いしぐさに、目を奪われている。
  茜、雛の落ちてきた方向を見上げている。
  5メートル程上の高枝に、巣がある。
  茜「うわ、あそこに戻すの、脚立がないと駄目だわ……」
  と、その刹那、七美が猛ジャンプ!
  あっ、と目を奪われる茜と豹牙。
  七美、一瞬空中で静止して、雛を巣に戻し、見事に着地。
  一瞬の出来事に、呆然としている豹牙と茜。
  七美、豹牙にゆっくり近づいてくる。
  七美「お願い。わたしとジェットジャガーを会わせて」
  余りの言葉に、キョトンとなる豹牙。
  豹牙「え、ええ? あ、まあ……」
  茜、ふと我に返り、豹牙の耳を引っ張っていく。
  豹牙「うわ、イタっ、何すんだよ!」
  茜「(ナナミに聞こえないようヒソヒソ声で)わたしにチョコパフェおごってくれる約
  束はどうするのよ!」
  豹牙「ん? ああ、そんな約束してたっけかな?」
  茜「してたっけかな、じゃないわよ! あんた、約束守る気はあるの!?」
  豹牙「約束……ねぇ。う〜ん、よし、」
  豹牙、指をパチンと鳴らす。

  (つづく)
26名無しより愛をこめて:02/02/10 23:24 ID:dhgHCf2h
>関沢新二

とりあえず最後まで書いてくれ。
このスレは人が極端に少ないのでそんなに荒れることはないだろうから。
27関沢新二:02/02/10 23:29 ID:OyWRxT81
>>26
コメントありがとうございます。
続きはまた、翌朝にでも・・・。
28関沢新二:02/02/11 10:19 ID:ipL8o+xI
>>25のつづき

46 喫茶店・中
  豹牙の真向かいの席に、茜と七美がいる。
  茜は、ちょいと不機嫌そう。
  茜「いいの、豹牙。水瀬さんも巻き込んで、勝手に早退して」
  七美は、相変わらず無表情。
  七美「私は、いい」
  豹牙、汗をふいている。
  豹牙「ま、こういうのは今日が最初で最後だからね……」
  茜のM「……バカ、あたしは豹牙と二人っきりでいたかったのに。小さい頃から、こ
  いつ、にぶいんだから」
  茜、眼前のチョコパフェをヤケ食い。
  豹牙、コーヒーを啜って、
  豹牙「おいおい茜、そんなにがっついたらみっともないぞ」
  茜「あんたこそ何よ、まだガキのくせにコーヒーばっか飲んで!」
  豹牙「しょうがねぇだろ、コーヒー好きの親父の遺伝なんだからよ!」
  七美「(ポツリと)おやじ……?」
  豹牙「ああ、親父、コーヒー好きだったんだ。伯父さんも言ってたよなぁ、ジェット
  ジャガー作ってた頃は、よくコーヒー飲んでたって」
  七美「じぇっと、じゃがー……」
  豹牙「まぁ、ジェットジャガーは後でゆっくり見せてやるからよ、もうちょっとマッ
  タリといこうや!」
  七美「まっ、たり……」

47 伊吹ロボット研究所・研究室
  陣川、伊吹がパソコンで検索したデータを見ている。

48 モニター画面
  メガロが映っており、データが次々と表示されていく。
  伊吹のM「昆虫怪獣メガロ。体長55m、体重4万t。シートピアに生息。動力源は地熱
  エネルギーと推測。確認能力はマッハ3の飛行能力、口からのナパーム状火炎弾、両
  腕のドリル、頭部のレーザー光線、羽による風力攻撃……」
  陣川のM「そして弱点は?」
  伊吹のM「現在調査中……」

49 カラオケボックス
  豹牙がマイクを握っている。
  茜がはしゃいで拍手している。
  七美、相変わらず無表情。
  豹牙「そぉらにかがやく〜、まぁっかなたいよぉ〜」
  豹牙、熱唱。
  七美、一生懸命な表情の豹牙を、ふと、注目。

  (つづく)
29関沢新二:02/02/11 10:23 ID:ipL8o+xI
>>28のつづき

50 伊吹ロボット研究所・研究室
  伊吹、パソコンをスリープさせる。
  伊吹「とにもかくにも、今はやつを……、メガロを地上に出さない事が、最善の策で
  す」
  陣川「しかし不思議だな、シートピアの連中は良心回路や形状記憶合金を精製するテ
  クノロジーを持っていながら、ジェットジャガー一体作れないんだからな」
  伊吹「おそらく動力源となる原子炉、それに噴射装置といったロケット工学は発達し
  ていないんでしょう。皮肉なことですが、平和な国は軍事に転用できるテクノロジー
  は発達しないものです」

51 ゲーセン
  豹牙、茜、そして七美が遊んでいる。
  豹牙、格ゲーでハイスコア!!
  茜と七美、ダンスゲームで勝負している。
  スコアは、なんと同点!!
  やってきた豹牙、二人の激闘を凝視。
  茜、七美を意識しつつ、スコアを伸ばす。
  茜の点数、七美のそれに差をつける。
  今まで無表情だった七美、ハッとして急に点数を伸ばし始める。
  七美の点数、茜のそれに差をつける。
  「なんでぇ〜?」という表情の、茜。
  一生懸命になってる自分にハッとなる、七美。

52 伊吹ロボット研究所・リビングルーム
  伊吹がふと時計を見る。
  伊吹「それにしても豹牙の奴、帰りがおそいなぁ」
  陣川、携帯を切る。
  陣川「さっき、うちのやつに聞いてみた。茜も帰ってきてないそうだ」
  伊吹「あいつら、また道草食ってやがるな……」

  (つづく)
30関沢新二:02/02/11 10:24 ID:ipL8o+xI
>>29のつづき

53 裏通り(夜)
  豹牙、茜、七美が小走り。
  豹牙「いけねぇ、マッタリしすぎて、夜になっちまったぁ!!」
  七美「あなたの家、近いの?」
  豹牙「(手書きの地図を渡して)ああ、俺んちここだから、そう遠くはないんだけど……」
  七美「すぐに……会いたい」
  豹牙「ごめんよ七美ちゃん、遅くなっちまって」
  茜、ちょっとむくれている。
  茜「(豹牙にヒソヒソ声で)あんた、水瀬さんに対する呼び方、変わってるわよ」
  豹牙「あーあー、うるせーな。それより何だよお前、チョコパフェおごったのに、そ
  の後も付きまといやがって。バイクに乗ってとっとと帰れば良かったのに」
  茜「何よそれ、遅刻を救った女神様に対して言う言葉!?」
  豹牙「何が女神様だよ、このプチストーカー!!」
  茜「ぬわんですってぇ!!」
  感情をぶつけあう茜と豹牙を、じっと見つめる七美。
  と、そこにホームレスの男を襲う中学生三人組がいる。
  三人組、うずくまる男を袋叩き。
  豹牙、ムッとして三人組に向けて突っ走る。
  豹牙「てめぇら、何してやがんだ!」
  中学生A「あんたにゃかんけぇこったろ」
  中学生B「ウザい町のゴミを片付けてるだけさ」
  豹牙「人の命を、何だと思ってやがんだよ!!」
  中学生C「正義の味方ごっこ? 消防じゃあるまいし、逝ってよし!!」
  三人組、罵る様に笑って、再び袋叩きを始めようとするが。
  豹牙「てめぇら、やめろ!!」
  豹牙、中学生Aをブン殴る。
  七美、豹牙の行動を呆然として見ている。
  ホームレスの男、どさくさに紛れて逃げる。
  中学生A、ダウンしたのを見るや、中学生BとCが棒を持って豹牙に襲い掛かる。
  中学生B「殺す! むかつく!」
  豹牙、さっとかわして一本背負い!!
  中学生B、地面に背中を打って、気絶。
  中学生C「野郎!」
  中学生C、棒を投げる。
  豹牙、とっさにかわす。
  が、その背後には、七美が!
  豹牙「(ふりむいて)しまった!!」
  七美、死角から来た棒をかわせず、左腕を直撃!
  七美「うっ!」
  七美、棒の刺さった左腕をかばい、しゃがみこむ。
  茜、愕然とする。
  茜「み、水瀬さん!」
  豹牙「野郎!」
  豹牙、中学生Cにとび蹴りをくらわせて倒すと、七美に近寄る。
  豹牙「大丈夫か、七美ちゃん!」
  と、そこにサイレンの音が。
  七美「大丈夫……、離れましょ、ここ」
  豹牙「ああ」
  茜「早く、怪我を治療しないと!」

  (つづく)
31関沢新二:02/02/11 10:25 ID:ipL8o+xI
>>30のつづき

54 ロボット研究所・リビングルーム
  陣川と伊吹の所に、南原が駆け込んでくる。
  南原「二人は学園を、早退してます」
  伊吹、懐から携帯を出す。
  伊吹「ということは、」
  陣川、メールを打つ。
  陣川「いつもの手段だな」

55 駐輪場(夜)
  茜が自分のバイクのシート下から取り出した救急箱で、七美の怪我を治療している。
  豹牙、心配そうな顔。
  豹牙「大丈夫かい、七美ちゃん?」
  七美、ふと、視線を豹牙に向ける。
  七美「……大丈夫」
  茜「(七美に)こりゃ、お医者さんの所に行った方がいいわ。乗んなさい、送ったげるか
  ら」
  七美、はっとして、立ち上がる。
  七美「大丈夫、自分で行くから」
  茜「でもね……、」
  と、七美、小走りで離れていく。
  七美「明日の朝……、ジェットジャガーに会わせて……。必ず行くから」
  豹牙「(キョトンとして)あ? ああ」
  七美、夜の街に消えていく……。
  呆然と見送る豹牙と茜。
  と、そこに着メロが同時になる。
  二人、各々の携帯をとる。

56 茜の携帯画面
  “帰り道を、一直線だ”

57 豹牙の携帯画面
  “帰ってこないと、コテンのパー”

58 駐輪場
  茜と豹牙、顔を見合わせてタメ息。
  茜「帰った方が良いみたいね」
  豹牙「了解」

  (つづく)
32関沢新二:02/02/11 15:04 ID:UN76i09K
59 郊外(夜)
  黒いキャンピングカーが止まっている。
  七美が周囲に人気がいないのを確認し、中に入る。

60 伊吹ロボット研究所・前(夜)
  陣川のオープンカーが止まっている。
  その脇に、茜と豹牙の乗ったバイクが止まる。
  茜「あれ、これ、お父様の車……」
  豹牙「ってことは、陣川のおじさんもここに来てる……?」
  と、そこにライトが照らされ、人影がわっと出てきて二人を完全包囲する。
  茜「きゃっ!」
  豹牙「何だ何だ何だ!?」
  人影とは、南原ら私服隊員である。
  南原「動かないで!」
  舎屋から伊吹と陣川も出てくる。
  伊吹「こら、門限破りの罰だ」
  豹牙と茜、汗をたらして苦笑する。

61 同・リビングルーム
  Jジャガーの前で、伊吹・陣川・南原が、豹牙と茜に資料を見せている。
  シートピアの事を説明したらしい。
  豹牙「じゃ、そのシートピアの連中が、このジェットジャガーを狙って……」
  陣川「その可能性は十分に考えられる」
  伊吹「ちなみに30年前は、工作員がまだ子供だった俺を人質にして、こことジェット
  ジャガーを奪った」
  陣川「君も狙われる危険性がある。茜、お前もだ」
  茜「え? 私も?」
  伊吹「奴らは、ジェットジャガーにまつわる人間を次々と狙ってくるだろう」
  陣川「無論、メガロが出現した場合も想定しているが、まずは水際で防ぐのが最善の
  策だ。警備をしやすいよう、茜、お前はここでお世話になりなさい」
  驚く茜。
  茜「ええ〜っ! うちに帰っちゃ駄目なの!?」
  陣川「警備を分散させたら何かと不都合なんだ。親の都合も考えんか」
  豹牙「ま、俺は明日も茜に乗せてってもらえそうだから、大歓迎だけどな」
  南原「いえ、明日の朝からの登下校は私達が警護につきます」
  豹牙「おおっ、尚更ラッキー!」
  伊吹「おいおい、一歩間違えば命を狙われるんだぞ。はしゃいでる場合か」
  豹牙、あっと思い出す。
  豹牙「あっ、明日の朝で思い出したけど、明日の朝、ジェットジャガーに会わせたい
  娘がいるんだ」
  「えっ」と驚く、伊吹・陣川・南原。
  茜「今日、うちに転校してきた水瀬七美って生徒なんだけど、何故かジェットジャガ
  ーの事に詳しいの」
  南原、ピクッとする。
  南原「……被疑にすべきですわ」
  陣川「(頷いて)うん」
  豹牙「ちょっ、ちょっと、七美ちゃんを疑ってるのかよ!?」
  南原「常に工作員は、怪しくない身分を装うわ」
  伊吹「とにかく、その娘の素性が明らかにされない限り、ジェットジャガーに近づけ
  るのは遠慮してくれ」
  豹牙「そんな! 彼女はいい娘なのに!!」
  伊吹「今は駄目だ! それに今日はもう遅い、さっさと寝ろ!! 今朝だって、寝坊した
  ろうが」
  返す言葉なく、引き下がる豹牙。
  寂しくポツンと突っ立っているJジャガー。

  (つづく)
33関沢新二:02/02/11 15:09 ID:UN76i09K
>>32のつづき

62 キャンピングカー・中
  七美、黒服の男二人から左腕の治療を受けている。
  黒服の男は、シートピアの工作員だ。
  工作員A、治療器具を片付けはじめる。
  工作員B、通信機器をいじっている。
  七美、通信機を手に取る。
  七美「こちら地上班、こちら地上班、アントニオ二世陛下、応答願います……」

63 シートピア・司令室
  国王・アントニオ二世が通信機を持っている。
  二世「こちら司令部。定期報告を」

64 キャンピングカー・中
  七美、通信機を握っている。
  七美「こちら地上班リーダー・ナナミ。地上潜伏後、電子工学学園への転入工作に成
  功、更にターゲットロボット=ジェットジャガーの関係者に接触成功……」

  (つづく)
34関沢新二:02/02/11 15:09 ID:UN76i09K
>>33のつづき

65 シートピア・司令室
  二世、通信機を持っている。
  二世「計画通りだな。何かトラブルは?」

66 キャンピングカー・中
  七美、左腕を押さえながら通信機を持っている。
  七美「些細なことで左腕を負傷……、また、偵察班によると、治安維持組織による警
  戒が強化された模様」
  七美、淡々と答える。
  二世の声「よし、次の段階だ。速やかにロボットの奪取工作、ならびにメガロの地上
  誘導作戦を展開するのだ」
  七美「……、陛下、よろしいでしょうか?」
  二世の声「なんだ?」
  七美「あれから30年……、今更、メガロによる地上破壊は必要でしょうか?」
  二世の声「何? 何だと?」

67 昼間の回想
  昼食・カラオケボックス・ゲーセン・路地裏といった、豹牙と茜との交流場面がフラ
  ッシュバック。

68 キャンピングカー・中
  七美が俯きかげんに通信機を持っている。
  七美「紛争ではなく、会談という余地があるのではないでしょうか」

69 シートピア・司令室
  通信機の前で二世が激昂している。
  二世「何を言っている! これまでのことを忘れたのか!? 30年前の地上人の核実験で北部は壊滅。更に地上に警告を与えるため派遣された工作隊も全滅した」

70 崖(30年前・回想)
  灰色の服の男が突き落とされ、絶命。
  二世のN「その中には、お前の父も含まれていた事も忘れるな!」

71 キャンピングカー・中
  ハッとする七美。
  二世の声「これは地上人への復讐でもあるのだ! そして、この計画のリーダーに何
  故お前が選ばれたのか、それも忘れるな!!」
  七美「(目を閉じて)……ハイ」
  二世の声「よし、これで一旦通信を終える。健闘を祈る」
  無線が切れる。
  電気も切れた車内で、佇む七美。

72 伊吹ロボット研究所・豹牙の部屋(夜)
  豹牙がベッドで休んでいる。
  目を覚ましたまま、月を見ている。

73 昼間の回想
  七美が雛を愛で、巣に返す様子がフラッシュバック。

74 伊吹ロボット研究所・豹牙の部屋(夜)
  豹牙、ベッドの中で仰向けになっている。
  豹牙「……あの娘が、敵なわけがないじゃないか……」
  豹牙、携帯の時計を見る。
  午前4時を過ぎている。
  豹牙「よし……」
  豹牙、学生服に着替え始める。

  (つづく)
35関沢新二:02/02/11 18:56 ID:rG+RMAnD
>>34のつづき

75 同・廊下
  学生服姿の豹牙がペンダントを持って出てくる。
  と、学生服姿の茜と鉢合わせ。
  豹牙「!?」
  茜「ひょ、豹牙!?」
  二人、さっとしゃがみこんで、ヒソヒソ話。
  茜「あんた、何やってんの!?」
  豹牙「意地でもジェットジャガーを持ち出して、七美ちゃんに会わせてやるんだ」
  茜「やっぱり! だからこっそり朝駆けで、ジェットジャガーを外に運び出そうって魂胆なのね!」
  豹牙「……だからお前はそれを邪魔するため、早起きしたのかよ」
  茜、俯く。
  茜「豹牙の考えそうなこと位、小さい時からわかるもん」
  豹牙「止めても無駄だぜ。俺は意地でもやる」
  茜「じゃ、手伝ってあげるわよ」
  豹牙「へ?」
  茜「勘違いしないでよ。あたし、水瀬さんが潔白かどうかを確認したいだけなんだから」

76 同・研究室前
  南原が歩哨に立っている。
  茜が来る。
  茜「南原さん!」
  南原「茜ちゃん? どうしたの、こんなに朝早く」
  茜「お父様が呼んでるわよ、緊急事態って」
  南原「ええっ!?」
  南原、茜に誘導されて行ってしまう。
  豹牙、そのスキにと研究室に入り込む。

77 同・中
  Jジャガーが台座に固定されている。
  豹牙、ペンダントを出す。
  豹牙「ジェットジャガー、歩け!」
  Jジャガー、目を光らせて歩き出す!

  (つづく)
36関沢新二:02/02/11 18:59 ID:rG+RMAnD
>>35のつづき

78 同・廊下
  茜に連れられて、南原が歩いている。
  と、外から、バイクの爆音が。
  ハッと気付く南原。
  南原「まさか!?」
  茜、南原のスキを突いて、外へと突っ走る。

79 同・外(早朝)
  Jジャガーがジグザグで低空飛行している。
  私服隊員たちが、それを見上げてパニックになっている。
  車庫では茜のバイクの上で豹牙がアクセルを吹かしている。
  茜が突っ走ってきて、後部シートに座る。
  茜「豹牙、出して!」
  豹牙「オーライ!」
  二人を乗せたバイク、どさくさに紛れて走り出す。

80 道路
  豹牙と茜を乗せたバイクが走る。
  豹牙「(ペンダントに)来い、ジャガー」
  Jジャガー、空を飛んでバイクに追いついてくる。
  
81 伊吹ロボット研究所・前
  南原の指揮のもと、私服隊員たちが次々と車に乗り込む。
  伊吹と陣川も来る。
  伊吹「どうした?」
  南原「豹牙君と茜ちゃんが、ジェットジャガーを奪取していきました」
  陣川「何だって!?」
  伊吹「しまった、兄貴のペンダントを渡したままだった……」

  (つづく)
37関沢新二:02/02/11 19:02 ID:rG+RMAnD
>>36のつづき

82 道路(早朝)
  空飛ぶJジャガーの下で、豹牙と茜のバイクが疾駆する。
  茜「で、どうやって水瀬さんにジェットジャガーを会わせるの?」
  豹牙「とり合えず、校門前にでも張り込んどくか」
  と、キャンピングカーがやってきて、バイクを遮る様に止まる。
  バイクも止まる。
  豹牙「(メットを脱いで)おい、あぶねぇじゃねぇか!」
  と、キャンピングカーの助手席から、七美が降りてくる。
  はっと顔をほころばせる豹牙と茜。
  豹牙「七美ちゃんかぁ、丁度良かった、ジャガーを連れてきたんだ!」
  七美、ふと空を見上げる。
  Jジャガーが旋回している。
  豹牙「(ペンダントに)ジャガー、降りろ!」
  Jジャガー、ゆっくりと七美の眼前に降り立つ。
  七美「……」
  豹牙、満面の笑顔。
  豹牙「さぁ、約束は守ったよ」
  七美、顔を曇らせる。
  豹牙、首を傾げる。
  豹牙「……?」
  茜も、七美の異変に気付いている。
  茜「水瀬……さん?」
  七美「ごめん……なさい」
  七美、さっと懐からガス弾を取り出す。
  豹牙、うっと驚く。
  茜「危ない、豹牙!」
  七美、発砲!
  茜、とっさに豹牙の盾になり、ガス弾を浴びる!
  茜「うっ!」
  茜、その場に倒れて、気絶。
  豹牙「な、何をする!」
  と、キャンピングカーの中からシートピアの工作員が三人程出てきて、豹牙に襲い掛かる。
  豹牙「野郎!」
  豹牙、戦うが、ペンダントの鎖が切れて、落としてしまう。
  豹牙「しまった!」
  豹牙、スキをつかれて、工作員の鉄拳をくらう。
  豹牙「ぐうっ!」
  豹牙、もんどりうって、脇にある土手を転げ落ちてしまう。
  七美、ペンダントを拾う。
  工作員達、豹牙にトドメを刺そうとするが、南原たちの車の接近に気付く。
  七美「(ペンダントに)捕虜を回収して、現場離脱」
  Jジャガー、気絶した茜を担ぎ、キャンピングカーに乗る。
  七美と工作員も乗り込み、猛スピードで出て行く。
  さらに、火炎弾も放っていく。
  火炎幕に遮られ、南原たちの車がストップ。
  南原「(降りて)豹牙くん!?」
  土手の下で、ズタボロの豹牙がうつ伏せになっている。
  豹牙「七……美……、何故……? 茜……、ジャガー……、」
  豹牙、気を失う。

  (つづく)
38 :02/02/12 06:34 ID:gxEOWkAy
ageキャッチ(ワラ)
39名無しより愛をこめて:02/02/12 08:16 ID:mkgVzCuq
ある意味晒しage
40 :02/02/12 19:54 ID:hGGh88CG
俺もさらしあげ
41名無しより愛をこめて:02/02/12 22:48 ID:M400o8fF
age
42関沢新二:02/02/13 11:13 ID:15OUxQh1
>>37のつづき

83 キャンピングカー・中
  工作員Cが気絶した茜を縛り上げている。
  Jジャガーの隣にいる七美が、通信機をセットしている。
  七美「こちら地上班。ターゲットロボット・ジェットジャガー、及び捕虜一名を確保」


84 シートピア・司令室
  アントニオ二世が通信機を持っている。
  二世「了解。早速、ジェットジャガーを飛ばし、メガロを先導させよ。さらに“地上
  ツー”に連絡し、ロボット工学者一家の確保にも務めよ」

85 キャンピングカー・中
  七美が通信機を持っている。
  七美「……、これ以上、地上人をさらう必要はあるのでしょうか?」

86 シートピア・司令室
  二世が通信機の前で激昂している。
  二世「また差し出がましい口出しか? いい加減にしろ! 我がシートピアは人口数と
  ロボット工学の面では地上世界に遅れをとっている。その差を埋めるには、ロボット
  工学者の確保と、それによるロボット戦闘員の大量生産が必要なのだ!! これだけ言っ
  てもわからんのか」

87 キャンピングカー・中
  七美、通信機の前で立ち尽くしている。
  七美「……、了解。まずメガロ先導を優先します……」


88 道路(早朝)
  突っ走っていくキャンピングカー。

89 防衛庁・特殊車両課室
  陣川が、多くのオペレーターに指揮をとっている。
  陣川「30年前の、あの洞窟跡の警備を徹底強化しろ! また、ジェットジャガーを発見
  し次第、即時に捕獲するんだ!!」

90 洞窟跡
  上空を、数機のヘリが飛ぶ。
  戦闘装甲車や兵員輸送車、トラック等が次々と到着している。
  普通科隊員が次々と降りて、銃を手に警戒態勢を強めている。

91 防衛庁・特殊車両課室
  檄を飛ばす陣川の傍に、伊吹がいる。
  伊吹「陣川さん、茜ちゃんのことは……」
  陣川「茜のことならいい、南原副司令ら、追跡班がシートピアの工作員を発見する筈
  だ。俺は司令官だ、職務に専念する!」
  陣川、毅然としている。
  が、その拳が震えているのをふと見て、伊吹が顔を曇らせる。
  伊吹のM「仕事優先とはいえ、やはり茜ちゃんの事が気になるのか……。司令官の立
  場と父親の立場……、辛かろうに……」
  陣川、はっとして伊吹を見る。
  陣川「お前こそいいのか、豹牙君のことは?」
  伊吹「ああ、あいつは怪我はしているが、暫く安静にしていればすぐに退院できるそ
  うだ」

92 病院
  怪我を治療した豹牙がベッドで昏睡している。

  (つづく)
43関沢新二:02/02/13 11:15 ID:15OUxQh1
>>42のつづき

93 防衛庁・特殊車両室
  陣川の脇で伊吹がパソコンのデータを解析している。
  伊吹「それより俺は、ジェットジャガーを奪い返すのに全力をあげる!!」

94 パソコンのモニター画面
地図が映っている。
その中に、点滅しているものがある。

95 平原
黒いキャンピングカーが止まっている。
  武装した南原ら十数人の隊員が、完全包囲している。
  南原の無線機から伊吹の指示がとぶ。
  伊吹の声「ジェットジャガーに仕掛けていた発信機は、あの車の中から反応してい
  る!」
  南原「了解。現在、完全包囲完了」
  南原、銃の安全装置を外す。
  南原「(合図して)突入!!」
  隊員たち、スモーク弾や照明弾を放って、わっとキャンピングカーに突入する。

96 キャンピングカー・中
  南原ら、隊員たちが突入する。
  が、もぬけの殻。
  そして、足元に発信機と時限爆弾が仕掛けられている。
  南原「(叫んで)退避! 至急、退避〜っ!!」

97 平原
  隊員たち、一斉にキャンピングカーから逃げ出す。
  その直後、爆発!!
  爆煙上げて吹き飛ぶキャンピングカー。

  (つづく)
44関沢新二:02/02/13 17:50 ID:0J1USLqO
>>43のつづき

98 防衛庁・特殊車両室
  伊吹、バン!と机を叩く。
  伊吹「畜生、やつら、どこに……」
  陣川「とにかく、洞窟跡の警戒を厳重にするんだ」

99 シートピア・神殿
  アントニオ二世が多くの民の前で演説している。
  二世「諸君! 地上人の傲慢は30年たった今でも酷くなる一方だ! 度重なる核実験
  の他、地域開発に環境汚染と、我が愛するシートピアの繁栄に危機が迫っている!」
  賛同する民達。
  二世「そこで我々は、再び我らの守護神・メガロを地上に向かわせ、地上への先制撃
  を徹底する事に決定した!」
  いきりたつ民達。
  二世「諸君! 今こそ祈ろう!我らが守護神・メガロの復活を!!」

100 同・巣
  光が煌き、轟音が轟き始める。

101 同・神殿
  女官達が踊り、二世が祈祷している。
  二世「メガロよ……、今こそ蘇れ、メガロよ……」

102 同・巣
  激しい光が放たれ、巣が崩壊し始める!
  そして激しく鳴くメガロが出現する!!

103 同・神殿
  二世、高らかに宣誓する。
  二世「行け、メガロ!! 今度こそ、シートピアの敵・地上人を完全にうち滅ぼすのだ!!」

104 同・巣
  メガロ、巨大な羽を広げて飛び立つ。

105 同・地下通路
  地上に向けて、メガロが両腕を回転しながら突き進んでいく。

106 洞窟跡・離れた小山
  頂近辺に、バンガローがある。

107 バンガロー・中
  Jジャガーの隣で、七美が通信機を持っている。
  七美「了解、メガロ、約30分後に地上到達……」
  脇にいた工作員AとB、沸き立つ。
  茜を監視していた工作員Cも、そちらの方に視線をそらす。
  茜、ふと目をあけて、そのスキを突いて、工作員達に背を向ける。
  そして胸ポケットから携帯が落ちる。
  工作員達、はっと振り返って茜の方を見る。
  茜、再び工作員達に面向かって目を閉じている(気絶しているフリ)。
  そして後ろ手で、携帯を操作し始める。

  (つづく)
45関沢新二:02/02/13 17:54 ID:0J1USLqO
>>44のつづき

108 病院
  ベッドで寝ている豹牙、ハッと目を覚ます。
  着メロの音が!
  豹牙、頭をおさえつつ、音のするクローゼットを開け、携帯を見る。
  茜からの着信が!
  豹牙「茜!」
  が、すぐ切れる。

109 バンガロー・中
  工作員達、茜の携帯を見つけている。
  茜「返してよ、返しなさいったら!」
  工作員AとB、茜を押さえつける。
  工作員C、携帯を踏み潰す。

110 病院
  豹牙が携帯をいじくっている。
  豹牙「茜、茜!……、ちっ」
  豹牙、すぐさま着替え始める。

111 バンガロー・中
  工作員達が茜を押さえつけている。
  茜「貴方達、何者なの!? あたしとジェットジャガーをどうする気なの!? 豹牙は、豹
  牙はどうしたの!?」
  茜、ジタバタするが工作員AとBに押さえつけられてしまう。
  茜、鋭い目で七美を睨みつける。
  茜「貴方、最初からあたし達を騙すつもりでいたの!?」
  七美、一瞬視線を逸らすが、顔が毅然となる。
  七美「私達はシートピアの工作班……、再びメガロを地上で先導するジェットジャガ
  ーを奪う任務をおびている」
  茜「そのため私達に近づいたの!? このウソツキ!!」
  工作員A、茜に張り手をくらわせる。
  茜「うっ!」
  七美「マスク」
  工作員B、騒ぐ茜に猿轡をかける。

  (つづく)
46関沢新二:02/02/13 17:55 ID:0J1USLqO
>>45のつづき

112 病院
  豹牙の病室に看護婦が入ってくる。
  豹牙の姿は、無い。

113 同・駐輪場
  窓枠から非常用ロープを使って豹牙が降りる。
  駐輪場に茜のバイクが止まっている。
  豹牙、飛び乗って懐からキーを出し、アクセルを吹かす。
  豹牙のM「茜をさらったのがあの七美なら……、絶対あそこに行く筈!」
  豹牙、バイクを突っ走らせる。

114 バンガロー・中
  工作員AとBが出発準備をしている。
  七美が茜を監視している。
  睨みあっている二人。
  工作員Cが双眼鏡で外を監視している。
  工作員C「きた!」

115 洞窟跡
  突如、地鳴りが!
  地面も揺れ始める。
  警備についていた隊員たち、動揺している。
  戦闘装甲車や兵員輸送車の砲が回り始める。
  砲塔が洞窟跡に向けられる。
  ごくりと息を飲む隊員達。


116 防衛庁・特殊車両室
  オペレーター達が、緊張した表情で行き来している。
  モニターの様子を陣川と伊吹が険しい表情で見つめている。
  伊吹「くるのか、メガロが!?」
  陣川「標的を確認し次第、攻撃開始せよ!」

117 洞窟跡
  突如、発光し、爆発が起こる!
  二発、三発と、次々爆発が起こる。
  火花も飛び出し、土が爆煙と化す。
  と、両腕を回転させたメガロが、姿を現す。
  メガロ、咆哮!

118 防衛庁・特殊車両室
  陣川、怒鳴る。
  陣川「攻撃開始!」

 (つづく)
47 :02/02/14 20:49 ID:uwnIKTah
アゲ・キャッチ
48名無しより愛をこめて:02/02/14 21:24 ID:NdHZtiIQ
う〜ん、熱意はすごいが続きは自分でHP等でしたらどうかなあ?
ジェットジャガー語りたい人いると思うし。
あの口は何なんやとか・・・。
49名無しより愛をこめて:02/02/14 21:32 ID:FAso3Mh2
>>48
スマンが、個人的には関沢新二のストーリーを見届けからでも遅くはないと思ふ。
50名無しより愛をこめて:02/02/14 21:41 ID:15ZjY/nS
スゴイ熱意を感じた
51関沢新二:02/02/14 22:54 ID:FAso3Mh2
>>46

119 洞窟跡
  戦闘装甲車隊、砲撃開始!
  迫撃砲も次々と放たれる。
  戦闘ヘリ隊、ヘルファイヤーを放つ。
  メガロに次々と命中する!
  ……が、メガロはびくともしてない。
  メガロ、頭部からレーザーを発射!
  戦闘ヘリ隊、次々と撃墜されていく。
  メガロ、口からナパームを放出!
  戦闘装甲車が、次々と吹き飛ばされていく。
  隊員達、次々と退避していく。

120 防衛庁・特殊車両室
  モニターの前で陣川と伊吹が拳を握り締めている。
  オペレーターA「ヘリ隊、全滅」
  オペレーターB「第一、第二、第四、第五戦闘装甲車隊、全滅!」
  オペレーターC「戦力、52パーセントに低下!」
  陣川「やむをえん。捕捉隊を残し、一時撤退だ」
  陣川、回線を切り替える。
  陣川「首都圏にはネオメーサー車を配備、また、スーパーマーラカイトジャイロもスタンバイ」

121 洞窟跡
  残った戦闘装甲車隊や隊員が、次々と撤退していく。

122 バンガロー・中
  工作員達、双眼鏡で覗き、メガロ優勢を喜んでいる。
  七美、通信機を持っている。
  七美「メガロは無事、地上に到着。これからジェットジャガーの先導、及び、ロボット工学者の確保工作を開始します」
  七美、通信機を切ると、ペンダントを握る。
  七美「ジェットジャガー、行きなさい」
  Jジャガー、歩き出す。
  縛られた茜、ジタバタする。
  が、猿轡を噛まされているので、声が出せない。
  Jジャガー、茜の脇を素っ気無く通り過ぎていく。

123 同・外
  ジェットジャガーが飛ぶ!

124 同・少し離れた小道
  南原ら、追跡班が空を見上げてハッとする。
  南原「ジェットジャガー!」

125 洞窟跡
  メガロの頭上を、ジェットジャガーが旋回している。

126 防衛庁・特殊車両室
  モニターを見た陣川と伊吹が愕然となる。
  伊吹「ジェットジャガー!」
  と、伊吹の携帯が鳴る。
  伊吹「……ハイ、伊吹ですが……、ええっ? 豹牙が抜け出した?」

  (つづく)
52関沢新二:02/02/14 22:55 ID:FAso3Mh2
>>51のつづき

127 道路
  バイクに乗った豹牙が行く。
  と、その背後を黒い車とバイクが追跡する。
  地上ツーというシートピアの工作班の別働隊だ。
  豹牙、つけられている事に気付く。
  車、強引に豹牙に接近。
  豹牙、狭い路地に逃れる。
  地上ツーのバイク、追う。

128 洞窟跡
  ジェットジャガーに先導されて、メガロが続く。

129 バンガロー・外
  七美達を乗せた4WD車が出て行く。

130 4WD車・運転席
  工作員Aがハンドルを握っている。
  助手席に無線機を持った七美がいる。
  七美「これより、ジェットジャガーを通じてメガロを誘導、首都圏破壊に向かわせます」

131 同・後部座席
  工作員BとCの間に、縛られた茜がいる。
  茜のM「助けて……豹牙……」

132 路地裏
  豹牙の乗るバイクが走る。
  地上ツーの男のバイクが追う。
  豹牙の眼前にゴミの山が立ちはだかっている。
  豹牙、ポリバケツの上にタイヤをぶつけて、猛ジャンプ!!
  豹牙のバイク、ゴミの山を飛び越えていく。
  地上ツーの男のバイクも続こうとする。
  が、ポリバケツが破損して失敗、ゴミの山に突っ込んでしまう。
  地上ツーの男、しゃがみこんで、ガックリ。

133 公園前
  豹牙のバイクが走る。
  が、今度は正面から地上ツーの男の車が接近。
  豹牙、とっさに脇の階段をバイクごと下りる。
  地上ツーの男の車、追う。
  豹牙のバイク、公園の入り口に入る。
  入り口には障害物の柱が何本も立っている。
  豹牙のバイク、その隙間をすり抜けていく。
  地上ツーの男の車、すり抜けられず、柱に激突し、ストップ。
  豹牙のバイク、向こうの出口から出て行って去っていく。

  (つづく)
53関沢新二:02/02/14 22:57 ID:FAso3Mh2
>>48
パソコンの前で土下座しております。
「誠に申し訳ございません! どうかストーリー完結まで、自分のわがままを許容してください!」

>>49
>>50
ご支持には、深く感謝いたします!
54名無しより愛をこめて:02/02/15 22:30 ID:b22e5/8d
またageキャッチ。
55 :02/02/15 23:47 ID:Khme83Ap
とりあえず関沢頑張れ。
56関沢新二:02/02/16 08:08 ID:Yelghnfu
>>55

ありがとうございます。今日中に続きを書きます。
57関沢新二:02/02/16 21:18 ID:F/DhOhJe
>>52のつづき

134 首都圏近郊・防衛ライン
  新興住宅や官公施設が点在している地域である。
  上空を巨大なロケット型輸送機・スーパーマーラカイトジャイロ
  が数機飛ぶ。
  地上では、自衛隊の特殊車両が防衛線に続々と終結している。
  短SAM・対空ミサイル発射車両も来る。
  90式戦車が最前列に横一列で並んでいる。
  その後ろには、巨大なパラボラ状の放出板を装備した「ネオメーサー車」数台が並ん
  でいる。
  スーパーマーラカイトジャイロが次々と着陸し、相手の光線を跳ね返す「スーパーマ
  ーラカイトファープ」が続々と設置される。

135 防衛庁・特殊車両室
  モニターを通じて、オペレーターたちが陣川に続々と報告している。
  オペレーターA「キューマル隊、戦闘準備完了」
  オペレーターB「ネオメーサー車、及びスーパーマーラカイトファープ、設置完了」
  伊吹、パソコンでJジャガーのスピードを計測している。
  伊吹「現在、ジェットジャガー、並びにメガロの移動速度は、平均時速80キロ。首都
  圏防衛ラインの接触まで、約一時間後を要する模様」
  陣川「80キロ……、そんなものか、速度は」
  伊吹「おそらくシートピアの工作員は、ジェットジャガーの見える範囲で操作してい
  る筈。だとすれば、車に乗用しての移動操作か……」
  陣川、通信機を手に取る。
  陣川「南原副指令。シートピアの工作員は、メガロとジェットジャガーを先導、もし
  くは追尾している筈だ。捜索を強化しろ」

136 大型ヘリ・中
  南原ら、数人の隊員が乗っている。
  南原「(通信機を持って)了解」

137 空
  大型ヘリが飛ぶ。
  その向こうで、空飛ぶJジャガーに先導されて、メガロが翼を広げている。

138 地上の道
  シートピアの工作員達を乗せた4WD車が爆走する。

139 4WD車・運転席
  工作員Aがハンドルを握る。
  助手席で七美がペンダントを握っている。
  後部座席では、拘束した茜を挟んで、工作員BとCがモバイルで解析している。
  工作員B「首都圏まで、あと80キロ」
  工作員C「その手前、5キロ地点に、敵障害戦線展開」
  七美「そこは……」
  七美、顔を曇らせる。
  茜、ハッとする。

140 工作員Cのモバイル画面
  自衛隊の防衛ラインの手前に、電子工学学園がある。

  (つづく)
58関沢新二:02/02/16 21:21 ID:F/DhOhJe
>>57のつづき

141 原野の道路
  バイクに乗った豹牙が突っ走る。
  正面にバリケードがある。
  監視員「止まれ! ここから先は、怪獣災害で立入禁止だ!」
  豹牙、やむなく止まる。
  とその刹那、
  豹牙「!?」
  向こうの空から、ジェットジャガーとメガロが迫ってきているのが小さく見える。
  豹牙「あれは!?」

142 首都圏近郊・防衛ライン
  対空ミサイル発射車、90式戦車、ネオメーサー車、スーパーマーラカイトファープが
  完全配備されている。
  沈黙したまま、警戒している隊員達。
  と、そこにジェットジャガーとメガロの飛翔音が!

143 防衛庁・特殊車両室
  モニターの前で陣川と伊吹が立ち尽くしている。
  伊吹「来たか!」
  陣川「総員、攻撃準備! 対空ミサイル、メガロに向けて全車ロックオン!」

144 首都圏近郊・防衛ライン
  対空ミサイル車の発射台が、全てメガロの飛行ラインに向けられる。
  ジェットジャガー、通過。
  そしてメガロが続いてくる!

145 防衛庁・特殊車両室
  モニター前の陣川、叫ぶ!
  陣川「ミサイル、全弾発射!!」

146 首都圏近郊・防衛ライン
  対空ミサイル、一斉発射!
  上空のメガロに、次々と命中していく!
  メガロ、バランスを崩す!
  そして、施設を潰しながら地面に墜落!
  地上の90式戦車の砲塔が、一斉に倒れこんだメガロに向けられる。

147 防衛庁・特殊車両室
  モニター前の陣川、叫ぶ!
  陣川「一斉砲撃、開始!」

  (つづく)
59関沢新二:02/02/16 21:22 ID:F/DhOhJe
>>58のつづき

148 首都圏近郊・防衛ライン
  90式戦車、一斉砲撃!
  立ち上がるメガロ、次々と砲弾を受ける!
  よろめくメガロ。

149 防衛庁・特殊車両室
  伊吹がネオメーサー車のプログラミングを完了させる。
  伊吹「ネオメーサー車、使用可能!」
  陣川、通信機を持っている。
  陣川「ネオメーサー車、一斉発射!」

150 首都圏近郊・防衛ライン
  ネオメーサー車、一斉に放電!
  砲撃と同時に電撃をくらったメガロが、後退を始める。
  ネオメーサー車、放電を強めていく。
  メガロ、動きが俊敏になり、辺りの地上施設を踏み潰しながら、電撃をかわしていく。
その中には、電子工学学園もある!

151 近くの道路
  バイク上の豹牙が、歯がゆい表情をしている。
  豹牙「チッ、学園が……」
  豹牙、バイクごと下の用水路に降り、バリケードを突破。
  監視員「おいおい!」
スキを突かれた監視員、呼び止めようとするが、逃げられてしまう。

152首都圏近郊・防衛ライン
90式戦車、ネオメーサー車の猛攻が続く。
  メガロ、押されながら、足元の電子工学学園の施設を潰しまくる。
  ジェットジャガー、戻ってきて、メガロの頭上を旋回。

  (つづく)
60関沢新二:02/02/16 21:23 ID:F/DhOhJe
>>59のつづき

153 電子工学学園・理事長室
  理事長と学園長が、必死に金塊の山の持ち出し作業をしている。
  学園長「理事長、逃げましょう! 命あってのモノダネです!」
理事長「何をいう! この金塊は命より大切なものだ!」
  学園長「だったらどうして、人の手を借りられるうちに、移し替えなかったんですか!」
  理事長「秘密の金塊だ! 他人に言えるか!」

154首都圏近郊・防衛ライン
  メガロ、頭部からレーザーを発射。
  予め配備されてあったスーパーマーラカイトファープに命中。
  スーパーマーラカイトファープ、レーザーを弾き返す!
 メガロ、弾き返されたレーザーもくらい、転倒!
電子工学学園の校舎が下敷きになる!

155 電子工学学園・理事長室
天井が崩れてくる!
逃げ遅れた理事長と学園長が下敷きに!
学園長「理事ちょぉ〜っ!!」
理事長「金が、ワシの金塊がぁ〜!!」
二人の姿が、大量の瓦礫と金塊の下敷きになって消えていく。

  (つづく)
61関沢新二:02/02/17 21:33 ID:NPfvqQ+4
>>60のつづき

156 首都圏近郊・防衛ライン
  起き上がるメガロ、口からナパーム弾を連続発射!
  スーパーマーラカイトファープに次々と命中しては、爆発していく!
  管理していた隊員たち、クモの子を散らすように逃げ出す。
  ネオメーサー車、放電を強める。
  メガロ、頭部からレーザーを連続発射!
  ネオメーサー車が、次々と吹き飛んでいく。
  90式戦車、砲撃を強める。
  メガロのみならず、辺りの施設も吹き飛ばされていく。

 (つづく)
62関沢新二:02/02/17 21:34 ID:NPfvqQ+4
>>61のつづき

157 電子工学学園・中庭
  すぐ傍にメガロがおり、砲撃の土柱が次々と立っている。
  4WD車が乗り込んできて、止まる。
  助手席からペンダントを持った七美が降りる。
  工作員Aも降りる。
  工作員A「ここは危険です! なのに何故ここに……?」
  七美「放っておけないの」
  七美、一目散に走る。
  その眼前に、木が折れて、地面に落ちた巣がある。
  雛が2〜3匹鳴いている。
  七美、雛達を、全て両手で掴む。
  七美「(ポツリと)良かった……」
  と、その眼前に影が。
  声「やはり来たか」
  七美、ハッと見上げる。
  バイクに跨った豹牙いる。
  豹牙「絶対ここに来ると思ってたよ」
  七美の手の中で、雛達が鳴いている。
  豹牙「あの時助けた雛を、ほったらかしにするわけがねぇ……、そう信じてたんだ!」
  七美、後ずさる。
  豹牙、手を伸ばす。
  豹牙「さぁ、返してくれ」
  二人の上空を、ジェットジャガーが旋回。
  豹牙「あれは俺の親父が作ったロボットだ。俺の仲間であるし、兄弟でもある」
  七美、更に後ずさる。
  豹牙「(バイクを指して)それからこいつの持ち主も返してくれ。こいつの尻に合うのは
  俺じゃねぇ、茜だ」
  七美、後ずさる。
  豹牙「頼む、俺の大切なものを、返してくれよ」
  七美、じっと豹牙を見る。
  豹牙「俺はシートピアとか、過去の核実験とか、よくしらねぇ。けどよ、アンタ、こ
  の雛達を助けに帰ってきたんだろ、こんな時に。その命を大切にする気持ちは、俺に
  だって良くわかるよ。だったらさ、戦いじゃなくて話し合う事もできるんじゃねぇか!?」
  七美、ハッとする。
  が、アントニオ二世の声がリフレイン。
  二世のN「これは地上人への復讐でもあるのだ! そして、この計画のリーダーに何
  故お前が選ばれたのか、それも忘れるな!!」
  七美、うつむく。
  七美「……どいて」
  豹牙「……」
  七美「どかないと……」
  4WD車から、茜を拘束した工作員BとCが降りる。
  豹牙、顔をしかめる。
  豹牙「……だめなのか?」
  茜、もがくが、工作員二人に抑えられてしまう。
  七美「私は、この娘も、ジェットジャガーも、シートピアに連れてく。そして貴方も」
  工作員Aが豹牙を捕まえんと、歩いていく。
  豹牙、バイクのアクセルを吹かして臨戦態勢!
  七美「おとなしくしてて」
  七美に呼応するかのように、工作員BとCが茜に銃を向ける。
  豹牙、歯軋りする。

  (つづく)
63関沢新二:02/02/17 21:37 ID:NPfvqQ+4
>>62のつづき

158 首都圏近郊・防衛ライン
  上空をJジャガーが飛ぶ。
  地上ではメガロが攻勢に出ている。
  90式戦車隊、一斉砲撃で応戦。
  メガロ、頭部からレーザーを発射しまくる。
  次々吹き飛んでいく90式戦車。
  続々と撤退していく隊員達。

159 電子工学学園・中庭
  工作員BとC、茜を人質にしている。
  七美、ペンダントをぶら下げ、雛達を両手に持ち、無表情。
  バイクに跨ったまま静止している豹牙に、工作員Aが迫る。
  と、そこに「バーン!」と銃声!!
  七美、はっと振り向く。
  工作員BとCが背後から撃たれている。
  南原が銃を構えている。
  と、それを見届けた豹牙、バイクごと猛ダッシュ!
  工作員A、あっと驚くと、豹牙のバイクにはねとばされる。
  茜の身柄を南原が確保。
  豹牙、更に七美に向けてダッシュ!
  七美、さっとかわす。
  が、ペンダントの鎖が切れる!
  豹牙、方向転換して、ペンダントをキャッチ!
  七美「!」
  豹牙「よっしゃあ!」
  豹牙、ニヤリとしてペンダントに向けて叫ぶ。
  豹牙「ジェットジャガー、止まれ!」

160 首都圏近郊・防衛ライン
  Jジャガーが空中で停止!
  攻勢を強めていたメガロ、急に動きを止める。

161 防衛庁・特殊車両室
  モニターの前でハッとする陣川と伊吹。
  陣川「メガロの動きが止まった!?」
  伊吹「いや、ジェットジャガーの動きが止まったんです!」

162 首都圏近郊・防衛ライン
  コントロールを失ったメガロ、その場で暴れまわる。
  電子工学学園の建物もぶっ壊し始める。

  (つづく)
64関沢新二:02/02/17 21:38 ID:NPfvqQ+4
>>63のつづき

163 電子工学学園・中庭
  校舎が崩壊し始める。
  慌てふためく豹牙。
  豹牙「やべえ!」
  南原と、彼女に拘束を解いてもらった茜も慌てている。
  南原「キャ、」
  茜「豹牙―っ!」
  七美は、雛達を持ったまま、立ち尽くしている。
  豹牙「(逃げながら)ジェットジャガー、来い!」
  Jジャガー、飛んできて、南原と茜を両手に抱えてジャンプ!
  見事瓦礫をかわす。
  と、豹牙と七美の間にも瓦礫が落下し、二人を遮る。
  豹牙「ああっ!」
  七美、砂埃で姿が見えなくなる……。
  茜「豹牙!」
  豹牙の傍に、Jジャガーに抱えられた茜と南原が降下してくる。
  豹牙「(ポツリと)七美……」
  南原「(メガロの方を見てから)豹牙君、早くここから逃げましょ!」
  豹牙「あ、はい」

164 首都圏近郊・防衛ライン
  コントロールを失ったメガロが暴れまわる!!

165 電子工学学園・中庭
  Jジャガー、茜と南原を手放す。
  豹牙、首を捻る。
  豹牙「あれ? まだ命令はしてないんだけど……?」
  Jジャガー、指を立てて合図。
  豹牙、ハッとする。
  豹牙「ま、まさか、良心回路が……!?」
  Jジャガー、アクションで呼応!
  豹牙「そうか……、ようし!」
  Jジャガー、メガロに向かって歩いていく!
  豹牙「よしジェットジャガー、全部お前に任せた! 良心回路全開、巨大化だ!」
  Jジャガー、全身から光を放つと、いきなり巨大化を開始!

166首都圏近郊・防衛ライン
  暴れまわるメガロ。
  その前に、巨大化したJジャガーが立ちはだかる。
  驚愕し、一瞬動きを止めるメガロ。
  Jジャガー、すかさずパンチパンチパンチ!!

  (つづく)
65関沢新二ファン:02/02/18 20:05 ID:DsZhqQM/
ageageage
66名無しより愛をこめて:02/02/19 01:40 ID:UO+0LoHU
なんでジェットジャガーでこんなにスレがついてるのか不信に思って見てみたら
これかー!(w
67関沢新二ファン:02/02/19 21:20 ID:uP7Svuup
関沢先生! 早く続きをたのむよ
68関沢新二ファン:02/02/19 21:25 ID:uP7Svuup
age
69関沢新二:02/02/19 22:47 ID:Md0TeO9v
>>64

167 防衛庁・特殊車両室
モニターの前で呆然としている伊吹と陣川。
伊吹「ジェットジャガーが……、」
陣川「また巨大化した!!」

168 首都圏近郊・防衛ライン
  Jジャガーのパンチに吹き飛ばされるメガロ!!
それを愕然として、遠くから眺めている隊員達。
  隊員A「あれが……」
  隊員B「噂に聞いたジェットジャガー……」
  メガロ、Jジャガーに突撃!
Jジャガー、かわす。
メガロ、勢いあまって地面に倒れてしまう。

169 防衛庁・特殊車両室
モニターの前で呆然としている陣川に、携帯が入る。
陣川「(携帯を手にして)ああ、俺だ……、何? 茜!?」
傍らの伊吹、ハッとする。
陣川「(興奮して)茜、本当に茜なんだな、大丈夫だったか!?」

170 電子工学学園・中庭
  茜が、南原の携帯を持っている。
  茜「うん、お父様、心配かけてごめんなさい……、豹牙と南原さんが助けてくれて、
もう大丈夫だから……」茜、南原に携帯を戻す。
南原「陣川司令、茜ちゃんは無事救出し、豹牙君も発見しました。ですが……」
豹牙、瓦礫を撤去している。
茜、豹牙の腕を手にとっている。
茜「豹牙、ここはもう危ないよ、避難しましょ!」
豹牙「何言ってやがる、ここの下に七美が生き埋めになっているんだ。しかも七美だ
けじゃねぇ、雛達もいるんだ!」
茜「でもこのままじゃ、私達も瓦礫の下に生き埋めになっちゃうよ!」
豹牙「逃げたきゃおめえだけ逃げろよ! 七美は俺達を裏切った卑怯者だけど、雛達
は助けようとした。でもここで俺が逃げたら、俺はあいつ以上の卑怯者になっちまう。
だから俺は意地でも、七美とあの雛達を助ける!」
豹牙、茜の制止を振り切って、瓦礫の取り除き作業を進めている。
南原「(携帯に)豹牙君が避難しようとしません……」

(つづく)
70関沢新二:02/02/19 22:49 ID:Md0TeO9v
>>69のつづき

171 防衛庁・特殊車両室
陣川、携帯を握り締めている。
陣川「(ポツリと)困ったやつだ……」
伊吹、ノートパソコンを畳んでいる。
伊吹「陣川さん、ヘリを一機貸してもらえませんか?」
  陣川「現場へ行ってくれるか?」
  伊吹「ええ。豹牙は自分の甥ですが、あの巨大化したジェットジャガーも自分の甥みたいな者ですからな。
  叔父として、放っておけませんよ」
  伊吹、苦笑している。
  陣川「よし、行ってくれ!」

172 首都圏近郊・防衛ライン
  メガロとJジャガーが戦っている。
  地面に倒れたメガロ、そのまま腕を回転させて地面にもぐってしまう。
  Jジャガー、両目から赤外線のライトを放つ。
  そして出現先を読んで移動、地面に向けてパンチ!
  地面に這い出るメガロ、タイミングをあわせたJジャガーのパンチをくらう!
  ふっとぶメガロ、羽を広げ、空に逃げる。
  そして急降下し、Jジャガーを襲う。
  Jジャガー、メガロの空中攻撃を受けて、ややひるむ。

173 電子工学学園・中庭
  豹牙が必死に瓦礫をどかす。
  茜も手伝っている。
  豹牙、ハッとする。
  豹牙「茜……?」
  茜「勘違いしないで。私も、卑怯者と思われるの、シャクだから」
  と、南原も手伝う。
  二人「(声揃えて)……南原さん?」
南原「私の任務はあなた達の保護。無事帰り着くまでは、とことん付き合うわよ」
  三人、瓦礫を必死でどかしていく。
71名無しより愛をこめて:02/02/20 06:02 ID:gh8WV4Kd
新手の荒らしか?
72関沢新二:02/02/20 06:59 ID:epfMWrdK
>>71
申し訳ございません。完結まで、どううお許し下さい。ひたすら頭を下げますから。
73名無しより愛をこめて:02/02/20 07:22 ID:jkdhvwAm
関沢新二えらい! あっぱれ!
心意気や良し! 完成までがんばれ!!
完成できなかったら、荒らしとみなすぞ(藁)
74関沢新二:02/02/20 22:01 ID:BDyMnLs/
>>70のつづき

174 首都圏近郊・防衛ライン(夕方)
  陽が沈み始めている。
  メガロ、Jジャガーの周囲をグルグル飛び回り、霍乱作戦に出ている。
  Jジャガー、再び目から赤外線ライトを出し、メガロを分析。
  メガロ、飛びながらナパーム弾を放出。
  Jジャガー、ダイビングキャッチし、メガロに投げつける。
  吹き飛ぶメガロ。

175 電子工学学園・中庭(夕方)
  豹牙・茜・南原が必死になって瓦礫をどかしている。
  と、その向こうから、薄ぼんやりとした水色の光が溢れてくる。
  驚く三人。
  茜「これは……、」
  南原「何?」
  豹牙「とにかく掘るんだ!」
  三人、瓦礫をどかしていく。

176 首都圏近郊・防衛ライン(夕方)
  伊吹を乗せたジェットヘリが飛ぶ。
  その下では、Jジャガーが格闘戦で、メガロを圧倒している。
  Jジャガー、メガロを抱え上げる。

177 ヘリ・中(夕方)
  ノートパソコンを持った伊吹が見下ろしている。
  伊吹「そこだ! やれ、ジェットジャガー!!」

178 首都圏近郊・防衛ライン(夕方)
  Jジャガー、放り投げる!
  地面に叩きつけられたメガロ、ダウン!
  遠巻きに見ていた隊員たち、ワッと歓声を上げる。

179 ヘリ・中(夕方)
  歓喜を上げる伊吹。
  伊吹「やった! (パイロットに)よし、降ろしてくれ」

  (つづく)
75関沢新二:02/02/20 22:03 ID:BDyMnLs/
>>75のつづき

180 電子工学学園・中庭(夕方)
  豹牙と茜が、水色の光が溢れている所の瓦礫をどかしていく。
  南原がJジャガーの方を見ている。
  南原「Jジャガーが、メガロを倒したみたいだわ」
  豹牙と茜、黙々と作業を続ける。
  と、声が。
  声「おーい!」
  三人、振り向く。
  ノートパソコンを持った伊吹が走ってくる。
  豹牙「六郎おじさん」
  伊吹「大丈夫か、豹牙」
  豹牙「ああ、俺は大丈夫だけど、七美が……」
  と、その瞬間、瓦礫が一斉に崩れだす。
  四人、後ずさり、正面を見る。
  砂埃の向こうで、水色の光に包まれた七美が立っている。
  豹牙「七美!」
  体は、無傷だ。
  手には鳴き続ける雛達がいる。
  伊吹、呆然としている。
  伊吹「オーラだ……」
  南原「オーラ?」
  伊吹「シートピア人独特のオーラだ……、あの生体エネルギーが、
  あの瓦礫の山から彼女自身を救ったんだ!」
  七美、無表情のまま、おとなしい手つきで雛達を地面に降ろす。
  豹牙と茜、七美の方を見つめる。
  茜「メガロは、ジェットジャガーに倒されたわよ」
  七美「メガロが……」
  豹牙「無駄な争いはもう終わりだ。これからは助け合いを考える時だろ」
  七美「……助け合い?」
  豹牙「お前が雛達を助けた様に、俺も、茜も、南原さんも、お前を助けるために頑張
  った。これからは地上人もシートピア人も、助け合うべきじゃないのか!?」
  七美「……」

181 シートピア・神殿
  アントニオ二世が、部下達と共に、地上の様子をモニターで見ている。
  二世「メガロはまたしてもあのロボットにしてやられ、ナナミは地上人なんぞにかど
  わかされ様としておる! ええい、最後の手段だ! ナナミの脳に直接モノを言わせ
  る!」

182 電子工学学園・中庭(夜)
  オーラに包まれた七美と、豹牙・茜・伊吹・南原が対峙している。
  豹牙「七美、答えてくれよ」
  と、無表情だった七美の顔が強張る!
  豹牙「……、七美!?」

183 七美のリフレイン
  毅然とした二世の顔が浮かび、声が轟く!
  二世「これは地上人への復讐でもあるのだ! そして、この計画のリーダーに何
  故お前が選ばれたのか、それも忘れるな!!」

  (つづく)
76関沢新二:02/02/20 22:05 ID:BDyMnLs/
>>75のつづき

185 電子工学学園・中庭(夜)
  オーラに包まれた七美、涙を流す。
  対峙している豹牙・茜・伊吹・南原が愕然とする。
  豹牙「……涙!?」
  七美「私はシートピア人。シートピアのエージェント。そして、メガロの力を高める
  巫女……」
  と、七美が光となってメガロの方に飛んでいく!
  なすすべがないまま呆然としている一同。
  豹牙「七美!」

186 首都近郊・防衛ライン(夜)
  立ち尽くすJジャガーの前に、ダウンしたメガロが倒れている。
  と、その上に光に包まれた七美が浮遊する。
  遠巻きの隊員たち、騒然となる。

187 防衛庁・特殊車両室
  モニターの前で驚いている陣川。
  陣川「何だ、あれは!?」

188 首都近郊・防衛ライン(夜)
  倒れたメガロに、光に包まれた七美が結合していく。
  七美の声「蘇りなさい、メガロ。目覚めるのです、メガロ。そして羽ばたき、より強
  くなるのです……」
  と、メガロの目が突如発光!
  立ち尽くしていたJジャガー、ひるむ。
  遠巻きに見ていた隊員たち、より一層騒ぎ出す。
  豹牙・茜・伊吹・南原たちも来る。
  豹牙「な、七美がメガロの中に!?」
  伊吹「メガロが、メガロが生き返る!?」
  メガロ、立ち上がり、そして全身を振るわせる!

189 伊吹のパソコンの画面
  メガロの生態変化状態がスキャンされる。

190 首都近郊・防衛ライン(夜)
  パソコンの前で驚愕している伊吹。
  伊吹「メガロが脱皮する!」
  驚く豹牙・茜・南原。
  南原「脱皮!? 脱皮ですって!?」
  一同が見上げると、メガロの全身が突如二つに割れ、地面に落下。
  そしてその中から、全身金色で、より大きいメガロが出現する。
  七美の声「怒れ、ハイパーメガロ!!」

191 防衛庁・特殊車両室
  モニターの前で驚いている陣川。
  陣川「ハイパーメガロ!?」

  (つづく)
77関沢新二:02/02/20 22:07 ID:BDyMnLs/
>>76のつづき

192 首都近郊・防衛ライン(夜)
  ハイパーメガロ(以下、Hメガロ)、Jジャガーに襲いかかる!!
  呆然として見ている豹牙・茜・伊吹・南原・隊員達。
  豹牙「ジェットジャガーが!」
  Hメガロ、頭部から強力レーザーを放出。
  Jジャガー、紙一重でかわす。
  が、掠った肩が一部溶けている。
  Hメガロ、今度はナパーム弾をマシンガンの様に連射!
  Jジャガー、かわしていくが、地面に命中しては爆炎を上げるナパームによろめいて
  いく。
  Hメガロ、より巨大な羽を広げ、Jジャガーに突進!
  Jジャガー、かわす。
  Hメガロ、スピンターンし、両腕を高速回転させて、後ろからJジャガーを襲う。
  豹牙、叫ぶ。
  豹牙「危ない、ジェットジャガー!」
  Hメガロ、ジェットジャガーの後頭部を直撃!
  茜「きゃあああ、ジャガー!(叫ぶ)」
  ジェットジャガーの後頭部から火花が飛び散り、前のめりに倒れる!!
  伊吹「ジェットジャガー!!(叫ぶ)」
  倒れたまま、ピクリとも動かなくなるジャガー。
  豹牙「立て、ジャガー、立つんだ!」
  Jジャガー、動かない。
  伊吹「……、機能停止か……」
  南原「(ポツリと)ジェットジャガーが、負けた……?」
  茜、倒れこむ。
  茜「いやあぁぁぁ!」
  Hメガロ、それとは対照的に、両手を掲げて勝利の咆哮を上げる!

193 シートピア・神殿
  嬉々としているアントニオ二世。
  二世「ナナミよ、でかしたぞ! よし、首都中心部を徹底して破壊せよ!」

194 首都近郊・防衛ライン(夜)
  倒れたJジャガーに足をかけ、咆哮を上げるHメガロ。
  七美の声「わかりました」
  Hメガロ、空高々に飛ぶと、一路、首都中心部へと向かう!
  呆然として見送る豹牙・茜・伊吹・南原。

195 防衛庁・特殊車両室
  陣川が檄を飛ばしている。
  陣川「やつが、ハイパーメガロが来る! 首都中心部に臨戦体制発動だ!」

  (つづく)
78関沢新二:02/02/20 22:10 ID:BDyMnLs/
>>73
わざわざの書き込みはまことにありがとうございます。
荒らしと誤解されぬためにも、完結まで尽力する所存です。何卒、寛大なご対応をお願いいたします。
79名無しより愛をこめて:02/02/21 20:59 ID:uKXt3De5
続きを読みたいので、保全アゲ
80関沢新二:02/02/21 22:35 ID:HPA0ZRdc
>>77のつづき

196 首都近郊・防衛ライン(夜)
  仰向けに倒れているJジャガーの頭部に、豹牙・茜・南原が集まっている。
  伊吹がノートパソコンと検査機材を手に調査している。
  肩を落としている豹牙と茜。
  茜「ジェットジャガーが、動かない……」
  南原「ジェットジャガーの良心回路が、死んだの?」
  伊吹「でもそれでは、巨大化形態を維持しているのはおかしい。異常があるとするな
  らば、回路と動力伝道部だろう」
  豹牙「早く治してくれ。こうしている間にも、首都圏は……」

197 首都圏・上空(夜)
  Hメガロが、凄まじいスピードで飛ぶ。
  と、眼前から、スクランブル発進したシーハリアー戦闘機の編隊が迫ってくる。
  戦闘機隊、ミサイルを一斉発射!
  ミサイルの雨あられが、Hメガロに一斉に命中!
  だが、煙の塊から、無傷のHメガロが姿を現す。
  Hメガロ、頭部から強力レーザーを放出!
  レーザーにより、戦闘機が次々と撃墜されていく。

198 首都近郊・防衛ライン(夜)
  ジェットジャガーの頭部を分析している伊吹に、豹牙・茜・南原が駆け寄っている。
  伊吹「分かったぞ! ジェットジャガーが倒れた原因が!」
  豹牙「おじさん、何が原因だよ?」
  伊吹「(モニターを指して)ここを見るんだ」

199 モニター画面
  Jジャガーのスケルトン画像が出ている。
  頭部の良心回路と伝道系がスキャンされる。
  伊吹の声「良心回路のうち、体を維持する機能は健在だ。その証拠に、形状記憶合金
  製の全身は、巨大化形態を維持している。だが、全身を動かす伝道機能が破壊されて
  いる」
  南原の声「では、ジェットジャガーは自立的な行動が出来ない状態!?」

200 首都近郊・防衛ライン(夜)
  伊吹の周りに豹牙・茜・南原がいる。
  伊吹「そうだ。たとえは悪いが、今のジェットジャガーは植物人間状態なんだ……」
  豹牙「でもさ、その良心回路に刺激を与えれば……」
  伊吹「そうだ。良心回路に直接指令を下せば、再動するかもしれん……」
  豹牙、ペンダントを思いっきり掲げる。
  豹牙「だったら、こいつで!」
  伊吹「いや、駄目だ」
  豹牙「なんでだよ!?」

  (つづく)
81関沢新二:02/02/21 22:36 ID:HPA0ZRdc
>>80のつづき

201 首都圏上空(夜)
  Hメガロが飛ぶ。
  と、地上から、無数の地対空ミサイルが飛んでくる!!
  Hメガロに次々と命中するが、ビクともしない。
  Hメガロ、地上に向けて続けざまにナパームを放出。
  地対空ミサイル発射台が、次々と爆炎を上げていく。

202 首都近郊・防衛ライン(夜)
  豹牙と伊吹が対峙している。
  伊吹「良心回路に直接命令を下すってのは、Jジャガーの頭に乗れってことだぞ!」
  豹牙「ロボットに直接乗って操縦する、上等じゃねぇか!」
  伊吹「(鋭く)馬鹿野郎!」
  豹牙の他、茜と南原も驚く。
  伊吹「あいつの頭に乗って、あんな恐ろしい怪獣に立ち向かうんだぞ、危険すぎると
  わからんか!」
  豹牙「……」

203 首都中心部(夜)
  雲の隙間を縫って、Hメガロが急降下してくる!
  Hメガロ、強力レーザーを無差別に放出していく!!
  高層ビルや巨大施設、ハイウェイなどが次々と吹き飛んでいく!!

204 防衛庁・特殊車両室
  陣川がモニターの前で俯いている。
  オペレーター達が、次々と報告を入れてくる。
  オペレーターA「地対空ミサイル隊、全滅!」
  オペレーターB「中心部高層ビル群、42パーセントが壊滅!」
  オペレーターC「救援二個中隊、出動に時間を要す!」
  陣川「……」

  (つづく)
82関沢新二ファン:02/02/22 06:51 ID:LJ59ufXc
あげ

83関沢新二:02/02/22 22:43 ID:No0NmL5E
>>81のつづき

205 首都近郊・防衛ライン(夜)
  倒れたJジャガーの傍らで、豹牙と伊吹が怒鳴りあっている。
  伊吹「お前はまだ17だ、死なせるわけにはいかん!」
  豹牙「死ににいくんじゃない、多くの人たちを助けに行くんだ!」
  伊吹「生きて帰れる保証は無いんだぞ!」
  豹牙「だからって、何もしないことが良い事とはおもえない!」
  と、そこに南原の携帯に着信音が。
  南原「はい……、えっ!? 首都中心部が!?」
  豹牙・伊吹・茜が、一斉にそちらを向く。

206 首都中心部(夜)
  高層ビルの上に、Hメガロが仁王立ちしている。
  Hメガロ、強力レーザーを放出!
  街中に次々と爆炎があがる。
  逃げ遅れた警備員やホームレス、野良犬達が逃げ惑う。
  救急隊員が必死に救助活動を続ける。

207 防衛庁・特殊車両室
  携帯を持った陣川が立ち尽くしている。
  陣川「こうしている間にも、街が壊され、人が死んでいる……。もう我々は、Jジャガ
  ーの再起動をためらっている場合じゃない!」
  陣川、ふっとモニターを見る。
  Hメガロが迫ってくる!
  陣川「……、どうやら奴は……、メガロは今度はここを潰しにかかる様だ」

208 首都近郊・防衛ライン(夜)
  南原の携帯を、取り乱した茜が奪う。
  茜「潰しにかかるって、どういう事!? お父様!?」
  南原、冷や汗を流す。
  南原「防衛庁本部が危ない……」
  伊吹、パソコンのモニターを閉じる。
  伊吹「もう、ためらっている段階じゃないようだな。豹牙……」
  と、振り向くが、豹牙の姿は、無い。
  伊吹「(首を傾げて)……豹牙?」
  と、Jジャガーの方を見ると、アンテナ部の隙間から豹牙が中に潜り込もうとしてい
  る。
  伊吹「豹牙!!」
  豹牙、振り向く。
  豹牙「俺はやるぜ! メガロを倒すためだけじゃねぇ! シートピアをぶっ潰すため
  でもねぇ! 皆を救うためにやるんだ!」
  茜、豹牙を見上げて、苦笑する。
  茜「あいつ……、子供のときからそうだった。考えたらすぐ、危険なことをお構い無
  しで行動するんだから……」
  豹牙、叫ぶ。
  豹牙「おーい、茜―っ!」
  茜「?」
  豹牙「雛たちの面倒、頼むぞー!」
  茜の手の中に、七美が助けた雛たちがいる。
  茜「(頷いて)わかったわ! 頑張ってー!」
  豹牙、親指を立てて、Jジャガーの頭部内に入っていく。
  立ち尽くしている伊吹と南原。
  伊吹「賭けるしかない、あいつの魂に……」
  南原「地上の、最後の希望かもしれませんね」

  (つづく)
84関沢新二ファン:02/02/23 06:51 ID:rlCj8OxI
ゴールが見えてきた?あげ
85 :02/02/24 09:45 ID:0cjvlkwB
つづきよみたいあげ
86関沢新二:02/02/24 20:41 ID:NZFFimPI
>>83のつづき

209 Jジャガー・頭部
  豹牙が潜り込んでくる。
  畳一条分の空間、そしてその周囲の壁には、電子機器が敷き詰められている。
  良心回路の集積部だ。
  豹牙、手持ちのノートパソコンを、その壁の端子に接続。
  豹牙「俺だって、電子工学者の息子だ。これ位は……」
  と、パソコンの画面に星空が映る。
  Jジャガーの視界画像だ。
  豹牙、さらに携帯電話とモバイルの端子もつなげる。
  豹牙「ようし、これでOK……」
  豹牙、ペンダントを握り、叫ぶ。
  豹牙「Jジャガー、立て!」

210 首都近郊・防衛ライン(夜)
  Jジャガーの両目が光る!
  伊吹、南原、茜がさがる。
  伊吹「危ない、離れるんだ!」
  Jジャガー、直立!

211 Jジャガー・頭部 
  豹牙がモニターを見ている。
  足元で、伊吹と茜が手を振っている。
  南原が携帯を持っている。
  と、豹牙の携帯の着信音が鳴る。
  豹牙「(携帯をとって)俺だ」
  南原の声「聞こえる、豹牙君」
  豹牙「ああ。聞こえるよ。Jジャガーはアンテナにスピーカー内臓だから、」

212 首都近郊・防衛ライン(夜)
  Jジャガーが、足元の南原・茜・伊吹を見下ろしている。
  豹牙の声「携帯も通信機代わりに使えるよ」
  茜、見上げる。
  茜「頑張って、豹牙。お父様を助けて!」
  豹牙の声「ああ、まずはメガロのやつをおびき出してやる!」
  伊吹、見上げる。
  伊吹「どうやって?」

213 Jジャガー・頭部
  モバイルの画像には、メガロが出現した洞窟までの地図が映っている。
  豹牙がペンダントを掲げる。
  豹牙「飛べ、Jジャガー!」

214首都近郊・防衛ライン(夜)
  Jジャガー、足からロケットを噴射し、飛ぶ!
  見上げる伊吹・茜・南原。
  Jジャガー、首都とは逆方向に飛んでいく。
  茜「あれ、逆方向じゃないのよ!」
  南原「とにかく、我々も追いましょう!」
  伊吹「よし、(指して)ジェットヘリを待機させてある。こっちだ!」
  三人、その方向へ走っていく。

  (つづく)
87関沢新二:02/02/24 20:43 ID:NZFFimPI
>>86のつづき

215 防衛庁・近郊(夜)
  Hメガロが、レーザーを放出しつつ進撃していく!

216 シートピア・神殿
  モニターでその様子を見ていたアントニオ二世、狂喜している。
  二世「いいぞハイパーメガロ!」

217 Hメガロ・体内
  七美がHメガロの心臓と同化している。
  二世の指令が響いてくる。
  二世の声「……ナナミよ、地上人の警備本部を壊滅させるのだ!」
  七美「……はい」

218 防衛庁・特殊車両室
  モニターの前で陣川が顔を強張らせている。
  オペレーターたち、パニックになっている。
  オペレーターA「メガロ、後600メートル地点まで接近!」
  オペレーターB「このままでは駄目だ、やられちまう!」
  陣川「……もう、これまでか……、先輩……、茜……」
  と、陣川、ハッとする。

219 同・外(夜)
  Hメガロが動きを止めてしまっている。

220 Hメガロ・体内
  二世の指令音が響く。
  二世の声「至急、戻ってこい!」
  七美が首を傾げている。
  七美「……なぜです?」

221 洞窟跡・上空(夜)
  Jジャガーが真っ直ぐ向かってくる!

222 シートピア・神殿
二世がJジャガーの様子を顔を強張らせて見ている。
  二世「奴が、あのロボットがここと地上をつなぐラインに接近している! もしかし
  たらここを奇襲する作戦かもしれん!」

221 Hメガロ・体内
  二世の指令音が響く。
  二世の声「至急、戻るのだ!」
  七美が頷く。
  七美「……了解」

222 防衛庁・近郊(夜)
  Hメガロが、突如として飛び去ってしまう。

  (つづく)
88関沢新二:02/02/24 20:45 ID:NZFFimPI
>>87のつづき

223 同・特殊車両室
  歓喜しているオペレーターたち。
  オペレーターA「メガロ、反転、次第に遠ざかります!」
  オペレーターB「やった、助かったー!」
  モニターの前で呆然としている陣川。
  陣川「一体、何故……」
  と、そこに陣川の携帯の着音が。
  陣川「……、ああ、南原副司令か。何!? ジェットジャガーに豹牙君が!?」

224 ジェットヘリ・中
  携帯を持った南原がいる。
  南原「ハイ、それで、例の洞窟まで移動。我々も追跡中です」
  その傍らに、伊吹と茜もいる。
  陣川の声「そうか、だからHメガロは地下本部の危機を感知し、慌てて舞い戻ったん
  だ!」
  茜、ほっとしている。
  茜「そうか、だから豹牙はメガロを街から引き離すために、あんな所へ……」
  と、伊吹が手持ちのレーダーを見ている。
  伊吹「Hメガロがこっちに接近しているぞ!」

225 空(夜)
  ジェットヘリが飛ぶ。
  と、その背後からHメガロが来て、あっという間に抜き去っていく。
  風圧で揺れるジェットヘリ。

226 ジェットヘリ・中
  揺れに耐えている茜・南原・伊吹。
  茜「キャッ!」
  南原「すごい揺れです」
  伊吹「マッハ5はあるぞ、あれは」

227 洞窟跡(夜)
  Jジャガーが洞窟に潜り込もうとしている。
  と、その背後からHメガロが飛んでくる!
  Hメガロ、頭部から強力レーザーを放出!
  Jジャガー、かわして、挑発的に指をさす。

228 Jジャガー・頭部
  豹牙がモニターでHメガロの動きを捕捉している。
  豹牙「思った通りだ、きやがったきな」
  豹牙、ペンダントを握る。
  豹牙「飛べジェットジャガー、ガチンコ勝負だ!!」

  (つづく)
89関沢新二:02/02/25 06:48 ID:IxLx8wuR
>>88のつづき

229 洞窟跡・空(夜)
  Jジャガー、飛ぶ!
  Hメガロ、両腕を回転させて、空中で返り討ちにしようとする。
  が、Jジャガーは、すんでのところでかわす。

230 Jジャガー・頭部
  豹牙、ペンダントを持っている。
  豹牙「ジェットジャガー、翼を狙え!」

231洞窟跡・空(夜)
  Jジャガー、Hメガロの左の羽にぶら下がる。
  豹牙の声「ロケット噴射、停止!」
  Jジャガー、ロケット噴射を停止。
  するとHメガロ、Jジャガーの重みでバランスを崩し始める。
  Jジャガー、Hメガロの左羽にしがみついている。
  ついに墜落するHメガロ。

232 Jジャガー・頭部
  豹牙、ペンダントを持っている。
  豹牙「ジェットジャガー、今だ、離れろ!」

233 洞窟跡・空(夜)
  Jジャガー、ロケットを噴射し、地面スレスレを飛ぶ。
  Hメガロ、頭から地面に墜落。

234 Hメガロ・体内
  七美が両目をつぶって落下の衝撃に耐えている。
  七美「うぅっ!!……」
  と、二世の声が届く。
  二世「立て、ナナミ、シートピアのために立ち上がるのだ!」
  七美、辛うじて目を開ける。
  七美「……、ハイ」

235 洞窟跡(夜)
  地面にのめりこんでいたHメガロが起き上がる。
  と、地面に着地していたJジャガー、Hメガロを寝技に持ち込む。
  Hメガロ、もがいている。
  Jジャガー、押え付けている。

236 Jジャガー・頭部
  豹牙がモニターでHメガロの様子を見ている。
  豹牙「Jジャガーの弱点は、飛び道具が何も無くて、遠隔攻撃に向いていないところ
  だ。だが、接近戦に持ち込めば勝ち目はある!」

237 洞窟跡(夜)
  JジャガーがHメガロを押さえ込んでいる。
  その上空をジェットヘリが飛ぶ。

238 ジェットヘリ・中
  南原が調査用のセンサーを持っている。
  伊吹がパソコンで解析している。
  その傍らに茜がいる。
  茜「メガロの弱点は、まだわからないの?」
  伊吹「焦るな、分析さえすれば、すぐに……」

  (つづく)
90謙虚な人:02/02/25 21:58 ID:gC/cHYJm
僕はジェットジャガーがだいすきです。
91謙虚な人:02/02/26 07:02 ID:5+800ujh
はやくつづきを
92 あげ:02/02/27 06:56 ID:yGOAjEat
・・・
93名無しより愛をこめて:02/02/27 22:03 ID:3zVLZt0X
age
94 あげ:02/02/28 06:59 ID:Ab2fax18
・・・・
95関沢新二ファン:02/02/28 20:24 ID:DMuVpDgm
はやくつづきをおねがいします
96関沢新二:02/03/01 07:00 ID:zKQL3u//
>>95

次のアップは3月2日の予定です。
97関沢新二:02/03/02 08:35 ID:5JkuN+gE
>>89のつづき


239洞窟跡(夜)
  上空をジェットヘリが旋回している。
  その下で、JジャガーがHメガロを抑えこんでいる。
  豹牙の声「俺は伊達に柔道をやってわけじゃねぇんだ!」

240 Hメガロ・体内
  七美が目を閉じ、両手を胸に手を当てている。
  七美「……」
  と、アントニオ二世の声が。
  二世の声「何をしておるか! こんな奴はとっとと引き離し、圧倒的な火力で粉砕す
  るのだ!」
  七美、カッと目を見開く。
  七美「……、ハイ!」

241 洞窟跡(夜)
  Hメガロの両目がギラリと光る。
  Jジャガー、一瞬ひるむ。
  Hメガロ、密着状態からナパームを放出。
  至近距離からナパームをくらったJジャガー、遠くまで吹き飛ばされる。
  豹牙の声「うわっ!」
  Jジャガー、地面に叩きつけられる。

242 Jジャガー・頭部
  もんどりうって倒れる豹牙。
  豹牙「ううっ!」
  携帯から茜の声が。
  茜の声「豹牙! 豹牙、大丈夫!?」

243 ジェットヘリ・中
  茜が南原の携帯で話をしている。
  茜「立って、立ってよ、豹牙!」
  南原、視線を眼下から伊吹の方に向ける。
  南原「解析はまだなんですか!」
  伊吹、必死でパソコンのキーを叩きまくっている。
  伊吹「あと少し、あと少しなんだ!」

244 Jジャガー・頭部
  携帯を通じて、茜の声が響き渡る。
  茜の声「豹牙、くるわよ!」
  豹牙、頭をおさえて立ち上がる。
  豹牙「ちくしょおぉぉ!」
  モニターに、姿勢を立て直したHメガロが映っている。

245 洞窟跡(夜)
  Hメガロ、強力レーザーを打ちまくる。
  Jジャガー、辛うじてかわしていく。
  Hメガロ、ナパームも連続同時放出。
  Jジャガー、これもかわしていくが、周囲は着弾で次々と爆炎があがる。
  Hメガロ、強力レーザーとナパームをひっきりなしに放つ。
  Jジャガー、周囲の爆炎に翻弄されている。

246 Jジャガー・頭部
  激しい振動で、立ってるのがやっとの状態の豹牙。
  豹牙「ん、んなろ、飛び道具ばかり使いやがって!」

  (つづく)
98関沢新二:02/03/02 20:59 ID:glTw5USK
>>97のつづき

247 ジェットヘリ・中
  伊吹のパソコンのモニターにOK表示!
  伊吹「やった! 解析完了!」
  えっ!と振り向く茜と南原。
  伊吹、南原の携帯を茜から借りる。
  伊吹「豹牙! ハイパーメガロの弱点が二つ程わかったぞ!」

248 Jジャガー・頭部
  揺さぶられながら携帯を握っている豹牙。
  豹牙「おじさん、それは何だよ!?」
  伊吹の声「今、そっちのモバイルにデータ転送している!」
  モバイルの画面に、Hメガロの解析結果がアップされていく。

249 モバイル画面
  Hメガロのサーモセンサー結果が表示されている。
  伊吹の声「まず弱点その一だ。ハイパーメガロの外装は熱に強いものの、寒さに弱い。
  属性が昆虫怪獣だから、冷凍攻撃が有効的だろう」

250 洞窟跡(夜)
  Hメガロ、辺りが焦土と化しつつも、ナパームや強力レーザーを放ちまくる。
  ボディがズタボロのJジャガー、高々とジャンプしてかわし、Hメガロの背後に着地。
  豹牙の声「で、後一つは?」

251 ジェットヘリ・中
  伊吹が携帯を持って、ごくりと一息。
  伊吹「それは……」

252 モバイル画面
  画面が、HメガロのX線写真に切り替わる。
  伊吹の声「ハイパーメガロの透視図の心臓部を見ろ」
  心臓部に、人影が映っている。
  伊吹の声「ここが、Hメガロの生命力の源だ」
  豹牙の声「これは……」

253 Jジャガー・頭部
  豹牙がモバイルの画面に釘づけになっている。
  豹牙「七美……、七美じゃねえか!」
  伊吹の声「そうだ。例えるなら彼女は、白蟻の原生動物と同じだ」
  豹牙「原生動物?」

253 モバイル画面
  画面が、白蟻の透視図に切り替わる。
  伊吹の声「実は白蟻は、消化器官代わりとして、体内にもう一つの生命体を宿してい
  る。それが原生動物というんだ。そしてこのハイパーメガロには、心臓機関を担う原
  生動物がいる」

254 Jジャガー・頭部
  携帯を持ち、モバイル画面に釘付けになっている豹牙。
  豹牙「それが、七美……!?」
  伊吹の声「そうだ。やつの体内からこの娘を引きずり出せば、ハイパーメガロは力を
  失う筈だ」
  豹牙「しかしどうやって……」
  と、正面モニターを見る豹牙、驚く。
  豹牙「うわっ!」

  (つづく)
99関沢新二:02/03/03 08:50 ID:XAR0vVYw
>>98のつづき

255 洞窟跡(夜)
  ナパームの直撃をくらうJジャガー、吹き飛ぶ。
  豹牙の声「ぐうっ!」
  Hメガロ、倒れたJジャガーに向けて、絶え間なく強力レーザーとナパームを放出し続ける。
  Jジャガー、地面を這いずり回りながらかわし続ける。
  豹牙の声「ちくしょう、まず近づけなきゃ、どうしようもならねぇ!」

256 シートピア・神殿
  モニターの前で、アントニオ二世が嬉々としている。
  二世「いいぞナナミ! このままハイパーメガロで押し切るんだ!」

257 Hメガロ・中
  七美、目を閉じたまま両腕を胸の上に合わせる。
  七美「……ハイ」

258 洞窟跡(夜)
  豹牙の声「これでもくらえ!」
  Jジャガー、苦し紛れ半分に岩を掴んで投げる。
  Hメガロ、右腕のドリルではらう。
  Jジャガー、Hメガロの左側に回りこんで、岩を投げる。
  Hメガロ、左に向きなおして、「右腕」で、なぎはらう。
  豹牙の声「……む?」

259 Jジャガー・頭部
  携帯を持ち、モニターを見て首を傾げている。
  豹牙「(ポツリと)……おかしい」
  と、携帯から茜の声が。
  茜の声「どうしたの、豹牙」
  豹牙「おかしいんだ、ハイパーメガロの動きが」

260 洞窟跡(夜)
  Jジャガー、更に左側に回りこんで岩を投げる。
  Hメガロ、更に左に向きなおして、「右腕」で、なぎはらう。
  豹牙の声「やつは、無理に右腕ばっか使っている……というか、左手を全く使わない
  んだ!」

261 ジェットヘリ・中
  携帯を持っている茜。
  茜「左手を使わない……?」
  ハッとする茜。

262 路地裏(茜の回想)
  不良中学生の投げた棒が、七美の左腕を直撃!
  茜がその左腕を治療している。
  茜のN「それは、まさか……」

263 Hメガロ・中
  七美が胸の上で両腕をあわせている。
  茜のN「あの路地裏の時に、治療したのが左手だったけど……」
  七美の左手には、包帯が……。

265 Jジャガー・頭部
  豹牙、叫ぶ。
  豹牙「それだ!」
  豹牙、ペンダントを握り締める。
  豹牙「Jジャガー、岩を掴んで、メガロの右側に回りこめ!」

  (つづく)
100関沢新二:02/03/03 12:04 ID:3Xs4KBwZ
>>99のつづき

266 洞窟跡(夜)
  Jジャガー、Hメガロの右側に回りこんで、岩を投げる。
  Hメガロ、右腕ではらう。
  豹牙の声「今だ、ジャンプ!」
  Jジャガー、ロケット噴射でジャンプして空中回転し、Hメガロの左側に着地。
  豹牙の声「よおし、スキあり!」
  Jジャガー、Hメガロの左腕を軽く振り払い、本体を羽交い絞めにする。

267 Hメガロ・中
  目を閉じていた七美、ピクッとする。

268 シートピア・神殿
  モニターの前でハッとしている二世。
  二世「何い!?」

269 ジェットヘリ・中
  おっとどよめく南原と茜。
  茜「やったわ!」
  南原「ハイパーメガロをとらえた!」
  伊吹、携帯を持っている。
  伊吹「よし豹牙、ジェットジャガー最後の力を放つんだ!」

268 Jジャガー・頭部
  豹牙「了解!」
  豹牙、携帯からペンダントに持ち変える。
  豹牙「ジェットジャガー、強力液体窒素、発射!!」

269 洞窟跡(夜)
  Jジャガー、Hメガロを羽交い絞めにして、口から強力液体窒素を放出する!
  至近距離からそれを浴びるHメガロ、何とか逃れようとするが、Jジャガーが必死に
  掴んでいる。
  Jジャガー、ひたすら液体窒素を放出し続けている。
  Hメガロ、顔をJジャガーに向けて、ナパームを放とうとする。
  Jジャガー、Hメガロの顔を押さえつけて、それを阻止している。
  Hメガロ、あがき続けて、無作為に強力レーザーやナパーム弾を放出していく。
  二体の周囲で次々と爆炎が上がる。

270 ジェットヘリ・中
  伊吹が携帯を持っている。
  伊吹「いかん、豹牙、やつは周囲を炎地獄にして、こちらの冷凍攻撃を打ち消すつも
  りだ!」

271 Hメガロ・中
  七美、目を見開く。
  七美「……負けない、負けられない……」

272 Jジャガー・頭部
  豹牙、ペンダントを握り締める。
  豹牙「ちいっ、ならば……、飛べ、ジェットジャガー!」

273 洞窟跡(夜)
  Jジャガー、Hメガロを抱えたまま、飛ぶ!
  二体、空へ空へと、高々と飛んでいく!

  (つづく)
101関沢新二:02/03/03 13:51 ID:BZHcrT5t
>>100のつづき

274 ジェットヘリ・中
  見上げる伊吹・南原・茜。
  茜「豹牙―っ!!(叫ぶ)」

275 空(夜)
  Hメガロを羽交い絞めにしたJジャガーが飛ぶ!
  Hメガロの全身が、徐々に凍結していく。

276 Hメガロ・中
  七美、再び目を閉じている。
  七美「……、もう、駄目……」
  二世の声が響く。
  二世「ナナミよ、何としても逃れるのだ! シートピアのために、戦え、戦うのだ!」
  七美には、その声は聞こえていない。
  七美「……私は、負けて、死ぬ……」

276 Jジャガー・頭部
  豹牙、ペンダントを握りしめる!
  豹牙「今だジェットジャガー、ハイパーメガロの心臓間近まで、」
  豹牙、叫ぶ!
  豹牙「ヘッドバットォーっ!!」
  
277 空(夜)
  Jジャガー、Hメガロの胸部にめがけて頭突き!
  Hメガロの胸に、Jジャガーの頭部が食い込む!!

278 Hメガロ・中
  七美「!!!」
  驚愕としている七美!!
  その七美の眼前に、Jジャガーの頭部が食い込んでくる!!
  そして、アンテナ部分の隙間から、豹牙が出てくる。
  豹牙「七美、こっから逃げるんだ!」
  七美、首を横に振る。
  七美「駄目。私は行けない。シートピアの巫女だから」
  豹牙「それ以前に、俺とお前は同じ“人間”だろ!? とにかく今は、生きて帰る事を
  考えろ!」
  七美「生きて帰ったとしても、私には帰る場所が無い。私はシートピアの裏切り者、
  そして地上人の敵……」
  豹牙「でもそう思わない者だっている! 少なくとも俺はそうだし、それにお前が助
  けた雛たちはどうなる!?」
  ハッとする七美。

279 ジェットヘリ・中
  茜の足元にある籠の中で、雛たちが健気に鳴いている。

  (つづく)
102関沢新二:02/03/03 13:53 ID:BZHcrT5t
>>101のつづき

280 Hメガロ・中
  手を差し伸べる豹牙。
  豹牙「さぁ!」
  七美、ためらっている。
  豹牙「生きて帰るんだ!」
  七美、ためらっている。
  豹牙「皆が待っているんだ!」

281 七美の回想
  転入の日。
  体育の授業。
  昼食のとき。
  ゲーセンでの出来事。
  豹牙や茜や雛たちとの学園生活がインサートされる……。

282 Hメガロ・中
  七美、手を伸ばす。
  豹牙、ぐっと七美の手を握る!

283 空
  バランスを崩し、墜落しはじめるHメガロとJジャガー。

284 ジェットヘリ・中
  南原の携帯で、必死に語りかけている茜。
  茜「豹牙、どうしたのよ、豹牙!」
  南原、上を見上げている。
  南原「一体、どうなっているのかしら……見えないわ」
  伊吹、レーダーの傍受結果をパソコンに転送。
  伊吹「くるぞ、ハイパーメガロが!」
  えっと驚く茜と南原。

285 洞窟跡(早朝)
  明るくなり始めている空を、ジェットヘリが飛ぶ。
  と、その傍を、動かなくなったHメガロが落下していく!
  Hメガロ、地面にまっ逆さま!

286 シートピア・神殿
  アントニオ二世が檄を飛ばしている。
  二世「ハイパーメガロを再収用する! 重力操作装置用意、全地割れ、閉鎖準備!」

287 洞窟跡(早朝)
  墜落するHメガロ!
  と同時に大爆炎が上がり、Hメガロの全身が地底に没していく。
  高々と上がる爆炎。
  地割れは岩石によって次々と塞がれていく。

288 防衛庁・特殊車両室
  復旧作業が進む中、陣川がモニターを眺めている。
  陣川「ハイパーメガロが、消えていく……」

  (つづく)
103関沢新二:02/03/03 13:55 ID:BZHcrT5t
>>102のつづき

289 ジェットヘリ・中
  茜が、南原の携帯で必死に呼びかけている。
  茜「豹牙、豹牙! 何とか言いなさいよ、豹牙!」
  傍らに南原と伊吹がいる。
  南原「ジェットジャガーは、どうなったのでしょう?」
  伊吹、パソコンを解析している。
  伊吹「ジェットジャガーは……、」
  伊吹、東の方向を指さす。
  伊吹「あそこだ!」
  はっとその方を向く南原と茜。
  茜「あ、あれは……」
  涙顔だった茜の顔が、ほころんでいく。

290 空(早朝)
  朝日をバックに、全身ボロボロのJジャガーが、ヘリに向かって飛んでくる。

291 Jジャガー・頭部
  やつれた格好ながらも、笑みを浮かべる豹牙がペンダントを持っている。
  豹牙「地上に帰ったら、すぐに元通りにしてやるからな、Jジャガー」
  豹牙の隣で、七美が寝息を立てている。

292 防衛庁・特殊車両室
  モニターにJジャガーが生還してくる様子が映し出されている。
  陣川、それを見て、静かに敬礼。
  復旧作業をしていた他の隊員たちも、敬礼。

293 シートピア・神殿前
  仮死状態となったHメガロがいる。
  その周囲で、シートピア人達が収容作業をしている。

294 Hメガロ・中
  七美がいた心臓部の空間で、アントニオ二世が腕を組んで考えている。
  二世「今回も6人の未帰還者を出し、メガロに痛手を負わせてしまった……。メガロ
  の再生はクローン技術で何とかなるが、あのナナミ達はもう、戻ってこない……」
  二世、顔を上げる。

295 二世の回想
  真剣な表情で、七美が語る。
  七美「会談という余地があるのではないでしょうか」

296 Hメガロ・中
  二世、再び俯く。
  二世「七美の言葉をもっと考える時に来たのかもしれん……」
  と、足元に豹牙の携帯が落ちている。
  二世、拾い上げると、メモ画面を見てみる。

297 メモ画面
  “皆、ぼくらの友達だ”。

298 Hメガロ・中
  二世、携帯を握りしめて、苦笑する。

  (つづく)
104関沢新二:02/03/03 13:58 ID:BZHcrT5t
>>103のつづき

299 電子工学学園・中庭
  伊吹と南原、そして自衛隊員たちが復旧作業を進めている。
  南原「あれから一か月、だいぶ復旧しましたね」
  伊吹「ああ、皆、頑張ったからなぁ」
  南原「しかしいいんですか、あの七美って子を引き取って」
  伊吹「(苦笑して)他に誰もいないんだ、仕方ないさ。それに……」
  南原「それに?」
  伊吹「彼女や豹牙、それに茜ちゃんは、将来の地上とシートピアの友好を担う存在に
  なるだろう。そんな彼らの未来は、今のうちに我々が守らなければいけない」
  南原「そうですね。これから先、大切なのは、和解の席を彼らにつかせることですわ」
  と、声が。
  豹牙の声「六郎おじさーん! 南原さーん!」
  振り向く二人。
  等身大のJジャガーと豹牙が手を振って走ってくる。
  その隣で、茜が、車椅子上の七美を押してくる。
  茜「ちょっと待ちなさいよ、豹牙―っ!」
  伊吹「豹牙、どうしたんだ?」
  豹牙「雛達を放してやろうと思って」
  南原「え?」
  伊吹と南原、七美の膝の上にある鳥かごを見つめる。
  あの雛たちが、今から飛び立たんと、元気に動き回っている。
  伊吹「そうか。じゃ、放してやるんだ」
  七美、頷く。

300 同・校舎屋上
  Jジャガー・豹牙・伊吹・南原・茜、そして七美がいる。
  茜「じゃ、いち、にの、さん!」
  茜と七美、一緒に鳥かごの蓋を開ける。
  一斉に空に飛び立っていく鳥たち!
  笑顔で見送っていく、一同。
  七美も笑顔で見送っている。
  伊吹も、南原も。
  茜も、豹牙も。
  そしてJジャガーもその方向を見ている。
  豹牙、ペンダントを掴む。
  豹牙「よし、ジェットジャガー、今度は復旧作業だ」
  Jジャガー、指を立てて答える。
  一同、笑顔で豹牙とJジャガーを見つめている。
  豹牙「行くぞ、Jジャガー!!」
  豹牙とJジャガー、歩き出していく!
  
  主題歌が入る。
  
  空に輝く 真っ赤な太陽
  ジェットジャガー ジェットジャガー!
  やったぜジャガー!
  行け行け平和を 守るため
  みんなも驚く 勇気を見せる
  ジェットジャガーでパンチパンチパンチ!(パンチパンチパンチ!)
  嵐なんかは フッ飛ばせ

  エンド・タイトル。
  

  (END)
105関沢新二:02/03/03 14:04 ID:BZHcrT5t
無事、私のオリジナルシナリオ『ジェットジャガー』は完結いたしました。

これまで悪質な荒らしにも、非道な評論がなかったのも、ひとえに皆様の寛容さがあったればこそのことだと思います。

>>16さん、>>26さん、>>48さん、>>50さん、>>55さん、>>66さん、>>71さん、>>73さんへ。

長ったらしい発言の連続には、深くお詫びします。と同時に、わざわざご発言してくださり、誠にありがとうございました。

一執筆者として、深く頭を下げる所存であります。
106名無しより愛をこめて:02/03/03 14:27 ID:LGKTX00a
ウゼェきえろ・・・
      ∧_∧          _ _     .'  , .. .∧_∧
     ( ´_ゝ`)   _ .- ― .= ̄  ̄`:, .∴ '     ( <<41
    /     '' ̄      __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
   / /\   / ̄\-―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
 _| ̄ ̄ \ /  ヽ \_              |  /  ノ |
 \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__)              , ー'  /´ヾ_ノ
  ||\            \          / ,  ノ
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄          / / /
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||          / / ,'
  ||  ||           ||       /  /|  |
                       !、_/ /
107U人:02/03/03 14:29 ID:kFPuGhxZ
どんな時でもいつも笑顔を絶やさない
108質問者:02/03/03 14:43 ID:bnzQu7Kj
>>106
>>107
誤爆?

何はともあれおつかれさまでした。
109名無しより愛をこめて:02/03/03 14:51 ID:pshk7/Ve
>>107は誤爆じゃないだろう
110名無しより愛をこめて:02/03/03 17:03 ID:8i0hD/r1
保存して読むよ。楽しみ。
111関沢新二ファン:02/03/03 19:33 ID:S7za7pLm
完結記念あげ。
112名無しより愛をこめて:02/03/03 20:30 ID:T1vNXd7+
本気で感動した
完結万歳
113名無しより愛をこめて:02/03/03 22:43 ID:An4BvE1F
・・・で、このスレどうなるんだろ?

関沢新二のシナリオへ感想&ツッコミ大会になるのか、それとも心機一転、原作のジェットジャガーを語るスレになるのか・・・?
11426:02/03/03 23:14 ID:gyFcAmHD
完結お疲れ様。
通常は荒らされて未完になるスレもあるというのに、
奇跡的にそんな事無く終わったね。
それでは改めて最初から読むとしよう。
115関沢新二:02/03/04 20:41 ID:PeD7Hhjq
>>107
笑顔で読んでくださったのでしたら、深く、感謝いたします。

>>110
わざわざ保存してくださるなんて。誠にありがとうございます。

>>111
ありがとうございます。

>>112
完結までおつきあいくださり、本当にありがとうございました。

>>113
できましたら今後のためのアドバイスをいただけましたら幸いです。
また、他の方の「原作のジェットジャガー」に対する想いにも目を向けたいと思います。

>>114
こういう奇跡的なことがなしえたのも、ここの住人の「良心」があればこそのことでした。
あらためて、名は無くとも心優しい住人の皆様に感謝!であります。
116名無しより愛をこめて:02/03/05 22:11 ID:FSlluo48
さらしあげ
117名無しより愛をこめて:02/03/06 20:06 ID:LeU2OcZT
なんかこのシナリオ、「ゴジラ対メガロ」の後日談というよりも、ブローアップ版「ゴジラアイランド」という気がする。
118ところて゛:02/03/08 20:34 ID:29qSmDi/
新作ゴジラ。ロボットは出てくるんだが、ジェットジャガーは出ないのか・・・。残念!
119関沢新二ファン:02/03/09 08:57 ID:CSLTo7Hp
関沢先生へ。ガイガンや正義ゴジラが復活する続編も書いてください。
120関沢新二:02/03/09 19:32 ID:k44ZQjlS
>>119
ありがとうございます。でも、構想はあっても、需要が低いとつらいんだよねえ・・・。
121名無しより愛をこめて:02/03/09 19:37 ID:d3RtOGoA
今度は自分のHPでやろうね
122名無しより愛をこめて:02/03/12 22:36 ID:uLqSooYk
シュワッチ!!
123名無しより愛をこめて:02/03/12 22:49 ID:wZfuOAQJ
>>122
誤爆なのか、それとも深い意味がこもっているのか、謎の一言。
124名無しより愛をこめて:02/03/14 16:31 ID:9JrzLxr0
Jジャガー対ガイガンの大決戦が読みたいぞ。
12573:02/03/14 17:11 ID:X2Q0zLuf
>関沢新二殿
完結天晴れ! 内容も天晴れ!
まことにめでたし!
新二とジャガーで特撮界にパンチ!パンチ!! パ〜ンチ!!!
VSガイガン篇を切に希望す!
126関沢新二:02/03/14 18:37 ID:HCiXYcvd
>>121
ある意味、ごもっともな意見です。気を悪くしたらすみません。
でもあえて、2ちゃんでやることにも意味がありました。
「つまらない」という理由で荒らしがこないか、きたら潔く身をひこうと思いました。
でも、今日に至るまで、ここの住人の皆さんは優しい人ばかりなのか、全く荒れませんでした。これは自分にとっては、ひたすら感謝すべきことでした。
そういった感慨を得るためにも、ここで書き込みを続けたのは、有意義だったと思います。


>>124
>>125
わざわざの書き込みは、本当にありがとうございます。そして、最後まで読んで下さり、改めて御礼申し上げます。

VSガイガン篇は・・・、スミマセン、充電期間ください。
127関沢新二ファン:02/03/15 08:00 ID:D80rtSbs
>>126
次回作は、当然VSガイガン編。
そして3作目は、「正義ゴジラ」が登場する怪獣タッグマッチ編ですよね!?
128 :02/03/17 15:25 ID:M8TN+VRL
保全あげ
129 :02/03/19 22:01 ID:F0XgWsKz
「レインボー仮面」や「コスモX」といったオリジナルビデオ特撮もあるんだから、「ジェットジャガー」のオリジナルビデオもあっていいはずだ!
130名無しより愛をこめて:02/03/20 00:07 ID:g5yWpIfL
よし、ゴジラシリーズはやめて、ジェットジャガーシリーズでいこう!
131関沢新二:02/03/20 21:31 ID:SwC7opeN
>>130
現実はそういうふうにはいかないのが、ざんねんですね(^‐^;)
でも、個人的なことを言わせていただくなら、「ジェットジャガー」はテレビシリーズでやってほしかったですね。流星人間ゾーンみたいに。
敵も「ゴッドマン」みたく、歴代東宝怪獣をラインナップしてくれたらなあ・・・って思います。ガバラやゴロザウルスと戦うJジャガーも観てみたいので(おいおい)。
132名無しより愛をこめて:02/04/03 19:34 ID:2tl2Y8Jl
新作期待あげ
133名無しより愛をこめて:02/04/11 22:16 ID:49zU6FUm
関沢新二カムバック!
134名無しより愛をこめて:02/04/20 17:01 ID:Ck0LQKYu
age
135JJうざい:02/04/21 12:45 ID:pXRcj2BH
欠陥商品は逝ってよし!
136ツッコミ:02/04/21 13:35 ID:rJiUbZ4V
すげー、こんなスレに発言がついてるよ・・・
137名無しより愛をこめて:02/04/23 22:46 ID:qHAigrtC
ゴジラとジャガーでAGE,AGE,AGE!!
138名無しより愛をこめて:02/04/23 22:50 ID:D5YMTooR
なんでジェットジャガーって評判悪いの?
139名無しより愛をこめて:02/04/23 22:52 ID:vMSXiqRJ
カッコイイと思うぞ。ジェットジャガー。
140名無しより愛をこめて:02/04/23 23:03 ID:igdnNDDq
中3の時、土曜深夜にゴジラ何本か再放送しててさ
朝日新聞の番組紹介に「ゴジラ映画最大の駄作」って
書いてあった。夜中の2時か3時に見終わった時
ウツになったよ・・。
141名無しより愛をこめて:02/04/24 00:19 ID:SK/JrMo8
ぷわんち!ぷわんち!ぷわ〜んち!!
142オースチン:02/04/24 00:24 ID:vw2k6BJh
アントニオ猪木そっくりのジェットジャガー。
143名無しより愛をこめて:02/04/24 01:49 ID:dtmUx/NN
ジェットジャガーの顔のモチーフはその後、
「マジンガーZ」の顔に流用されました。
144名無しより愛をこめて:02/04/26 22:19 ID:IBTnS0EA
>>143
マジンガーZの放送開始は1972年の冬で、「〜対メガロ」の封切は1973年3月の筈。
だからむしろ、ジェットジャガーの方がマジンガーの口を流用したのでは?
口からものを吐く(という設定)点も共通だし〜。
145名無しより愛をこめて:02/04/26 22:37 ID:zfOyosPO
「ゴジラ対メガロ」は、東宝がジェットジャガーをスーパーヒーローロボとして
描こうとした映画だったから、スーパーロボットの代名詞であるマジンガーZから
デザインを少し拝借したのかも知れませんね。
146関沢新二:02/04/28 20:42 ID:w+D0vtHl
>>145
うん。それはありうるね(でなきゃ、レッドアローンがあそこまで変わるわけが・・・)。
でもそれにしては、武装が皆無。次回作のメカゴジラが兵器の塊だったのとは対照的だ。
でも、だからこそ、武器無しでも健気に頑張る姿に、どこか胸をうつんだよなぁ
147名無しより愛をこめて:02/04/28 22:06 ID:h16ydu+c
「ゴジラ対メガロ」と「ゴジラ対メカゴジラ」が同じ時間軸の設定だとしたら、
ブラックホール第三惑星人の侵略に気付いたジェットジャガーが再び発進したりして。
メカゴジラ対ジェットジャガーのメカ対メカの戦いが見たかった。
たとえ腕の一本が吹っ飛ばされたり、ミサイルや光線を受けてもそれなりに行動できる
から、キングシーサーよりよっぽど役に立ったはず。

ただ、巨大化の理由付けをもう一捻りしなきゃね。
148関沢新二:02/04/29 11:46 ID:3XScyv/T
>>147
一応自分は、>>20でそこら辺りの理由付けを考えたんですけどね。
メカゴジラ戦で出れなかったのはオーバーホールのため、そして良心(自我)回路を取り付けたのはシートピアで、さらに形状記憶合金によるコーティングがなされていた・・・という説をあげましたが。
でもとにかく、活躍の場が「〜メガロ」だけってのは残念無念。新作ゴジラはまたメカゴジラが出るみたいだけど、Jジャガーも出してほしいんだよなあ。
149名無しより愛をこめて:02/04/29 11:52 ID:or7QGPzq
その前にゴジラを正義の味方に戻してくれ。
150関沢新二:02/04/29 15:59 ID:Or4oBl83
>>150
そーなんですよね。
「ゴジラを人類の敵として描くこと」と「シリーズの継続」の両立は最早不可能なんじゃないかな。
対抗怪獣をコロコロ変えても、肝心の主役が「人類の敵」のまんまでは居心地が悪いし、子供たちへのアピールもどうかと・・・。
そろそろ「チャンピオンまつり」世代も親の代になっている事を認識してほしいよな。
151名無しより愛をこめて
>>149-150
「ゴジラは悪役(人類の脅威)でなくてはならない」というのは、
'84ゴジラ復活の時に度々唱えられたお題目でしたね。
あの時代はゴジラを復活させる為に、
「特撮怪獣映画は大人の視聴にも立派に耐えられる」
「怪獣映画には現代社会に対するメッセージが込められている」
という大義名分が必要でした。
その流れで『ゴジラ=悪、人類の敵』と描かれ続けて来たのでしょう。
しかしvsシリーズ以後、ゴジラ映画のシナリオは面白みに欠け、さらに
リメイク怪獣ばかりでマンネリ化が顕著になってきました。
そのせいなのか、また別の流れなのか、昨今では
「正義のゴジラが見たい」
「人類の味方とはいかなくても、昭和初期ゴジラの様に地球の為に戦うゴジラが見たい」
という意見が2ちゃんねるの書き込みにも増えて来た様に思います。
果たして「悪では無いゴジラ」の映画は作られるのでしょうか。