エロ・下品スレ撲滅!特撮板健全化推進評議会

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129やられフェチ:02/03/03 12:19 ID:2F7EgwQG
【 妄想三つ首竜編(3) 】

■海沿いの製油所は今や大火災に包まれていた。逃げ惑う作業員は三つ首竜の吐き出す毒ガス
に次々と倒れ、タンクやパイプラインの爆発に巻き込まれていく。どす黒い爆煙は空を覆い、
あたりは夜のような闇に閉ざされていた。
その分厚い雲を切り裂いて飛んでくる黄金色の影があった。スペクトルマンだ。はるか地下
深くの基地の司令室でスクリーンに見入っていたラーが気付いて声を上げる。
“ゴリ様あれを、スペクトルマンのやつですぜ!”
“ふん、海でのんびりと気絶しとればいいものを・・・うん?あやつの様子、変ではないか?”
ゴリの指摘した通り、降り立ったスペクトルマンはスキンスーツにベルトのみという異様な姿
であった。
“ややッ、あいつストリップの最中か?ゴリ様、いったいありゃどういうことで・・・”
“フン、わしの知ったことか!三つ首竜よ、今度こそやつの息の根を止めてやれィ!!”
新たな指令を受けた三つ首竜は雄叫びを上げてスペクトルマンに殺到する。闘牛士のように
寸前でかわすが、走り過ぎる怪獣の尻尾の先に付いた吸盤がベタリとスペクトルマンの顔面に
貼り付いた。
「うわ!しまっ・・・・」
叫び声が呑み込まれる。地下深くの油田からでも楽々と原油を吸い上げる強力な生体ポンプが、
スペクトルマンの肺から空気を吸い出し始めたのだ。
「うんンン、むゥうう・・・・!!」
懸命に吸盤を外そうとするスペクトルマン。だが原油をたらふく飲んで態勢万全の三つ首竜は
余裕で生体ポンプの負圧を上げる。マスクごと吸い込みそうに貼り付いた吸盤は毛すじほども
動かず、急速に彼女の肺胞から空気が奪い取られていく。
( ああ・・・息が・・・・・ )
スペクトルマンの視界は黒ずみ、吸盤にかけた手からも力が失われつつあった。
“ゴリ様、ヤツは失神しかかってますぜ”
“あいかわらず歯応えの無い奴め、このまま楽に死ねると思うなよ!”
三つ首竜が尻尾をぐいと引き寄せると吸盤が顔面から外れ、スペクトルマンはそのまま地面に
倒れ込む。空気を求めて激しく喘ぐスペクトルマン。その両肩が、怪獣の足で大地に押さえ付け
られた。
“苦しいかスペクトルマン?わしから元気の出る薬を振舞ってやろう”
ゴリの指令でスペクトルマンの上に屈み込んだ怪獣は三つの口から猛毒を帯びたガスを彼女の
顔面に吐きかけた。
「ぐわアあァ!ガふ、ゥげええゥ!!!」
息を吸い込む瞬間にガスを浴びせられ、肺を満たされたスペクトルマンは狂ったように身を
くねらせ転げ回る。喉を掻き毟りながら大きく股間を跳ね上げたブリッジ姿勢のはしたなさを
地下で嘲笑うゴリ達。その股間に三つ首竜の真ん中の首がガブリと噛み付いた。
「うわアああああ!ィギァアアアッ---------!!」
                                  ( つづく )
130やられフェチ:02/03/03 12:20 ID:2F7EgwQG
【 妄想三つ首竜編(4) 】

■凶悪な怪獣の牙から身を守るプロテクターを自らの手で脱ぎ捨てた為に、三つ首竜の牙は薄い
スキンスーツを苦も無く食い破り、スペクトルマンの秘所に攻め寄せた。
「あうううゥ!やめ・・・うグゥアアアア!!」
もとより聞く耳など持たぬ怪獣は、スペクトルマンの悲鳴に逆に勢い付いてその牙を閃かす。
股間にかぶりついた真ん中の首に張り合うように、左右の首が彼女の長く形の良い脚にがっぷり
と食いついて一杯に開かせ、両足は再び彼女の腕を押さえつけたままどっしりと踏ん張った。
今やスペクトルマンが自分の意志で動かせるのは首から上だけだ。
「ああァ、嫌アァッ-------!!」
自分の取らされたあまりに屈辱的なポーズに、喉も張り裂けんばかりに叫ぶスペクトルマン。
突きつけられた現実を拒否するかのように激しく頭を打ち振り、なんとか逃れようと懸命に身を
もがく。三つ首竜は返事の代わりにその三つの顎(あぎと)に力を込めた。
ブチ、ブチ!ミチチッ・・・・・
しなやかな曲線美を覆うスキンスーツに牙が食い入り、股間ばかりか両の太腿もネビュラ独特の
黄色い鮮血に染まっていく。
「ぎ、ィイイイイ!!」
痛みに耐えかねて失神したのか体力が尽きたのか、スペクトルマンの身体から力が抜けた。嵩に
掛かった三つ首竜は、真ん中の首から長い舌を伸ばしてスキンスーツの裂け目に這わせる。原油
混じりの唾液をボタボタと垂らしながら秘裂をなぞり上げていく舌のおぞましい感覚に、スペク
トルマンは悲鳴を上げてまた身をもがく。しかしその動きは弱々しく、長い舌は易々と彼女の叢
(くさむら)を掻き分けて秘裂へと侵入していく。
「やめ、ア・・・・・・・駄目ェ!」
三つ首竜の羞恥責めは止まらない。フリーになっていた両腕にスペクトルマンの両脚の拘束を
任せると、左右の首も舌を繰り出して加勢する。右からの舌に繊細な突起を、左のそれには後ろ
の門をつつかれ舐め回されて、スペクトルマンの喉から絶望の叫びが上がる。いち早く秘裂の奥
に潜り込んだ真ん中の舌は男根さながらの抽送を繰り返し、そのザラついた表面を彼女の内なる
襞を抉り続けた。ズちゅ、ズプッ、ヌぬチュ・・・・生々しい肉擦れの音が響く。
「ああ・・・・あッ、ウ・・・ん、んンッ・・・・・・」
スペクトルマンの唇から、抑え切れずに声が漏れ出る。最初啜り泣いていたその声音が、次第に
甘い震えを帯びたものに移ろいつつあるのが、固唾を飲んで見ている人間達にもそれと判る程に
なってきた。
                                   ( つづく )

131やられフェチ:02/03/03 12:21 ID:2F7EgwQG
【 妄想三つ首竜編(5) 】

■肉棒に擬した三つ首竜の舌に抉られるうちに秘所に仕込まれた興奮回路が起動したのか、傍目
にもそれと判るほど責められるスペクトルマンの様子が艶を帯びてきた。
「は・・・あ゛ウンッ、オ!・・・・・・・ヤはッッ-------!!」
こらえ切れぬ快美の電流に蹴飛ばされるかのように、鋭い牙によってガッチリと押さえ付けられた
長い脚を振りほどかんばかりの勢いで振り立て始めるスペクトルマン。淫らなその動きはほどなく
上半身にも広がってゆき、プロテクターの抑制を解かれた豊かな胸乳も躍りだす。スキンスーツ
越しに両の乳房の頂きが突き出してしまうのを、どうすることも出来ないもどかしさにネビュラの
女戦士は歯噛みする。その食い縛った歯の間から、舌の一突きごとに違う音色の声が漏れてしまう。
「ヴうゥ、くウ!オッ、ん・・・・・・」
三つ首竜も彼女の変化を見逃しはしなかった。左右の舌がそれまでの持ち場を離れ、スキンスーツ
の股間の裂け目から潜り込んで這い上がっていく。
「嫌ぁ・・・・・・」
ヌメヌメと螺旋状に腰から腹へと這い上がる舌のおぞましさに身をわななかせるスペクトルマン。
先端からピリッ、ピリリッとパルスを発して彼女の弱点を探りつつ進んでいた舌が、遂に両の乳房
の麓にに達した。身体にぴったりと張り付いたスキンスーツを押し上げながら、とぐろを巻いて
“登頂”にかかる。
「ハうゥん・・・・ゥアふ!」
ギリギリとごつい手で絞り上げるような刺激に、一層性感を巻き起こされてしまうスペクトルマン。
辛うじて動かせる頭を哀れな程に打ち振って何から逃れようというのか、うわ言のように
「イヤ・・・・嫌ぁ・・・・」とそれだけを繰り返し啜り上げる。
だが彼女自身の羞恥心と屈辱感が醸し出す反応がいつものごとく敵の嗜虐心を煽り、更なる責めへ
と駆り立てる。そしてスペクトルマンの内奥に仕掛けられた最大最強の武器は、撃発に向けて着々
とその内圧を高めつつあった。
                                     ( つづく )
132やられフェチ:02/03/03 12:22 ID:2F7EgwQG
【 妄想三つ首竜編(6) 】

■本来ならここで三つ首竜のコントローラーである猿人ゴリは「お遊び」を止めてスペクトルマン
に引導を渡すべきであったろう。しかし彼にとって不幸だったことに、ゴリは未だにスペクトル・
サンダー発動の瞬間を目にした事が無かった。もちろんそれが如何なるプロセスを経て発動するか
についても、知識を持ってはいない。IQ300の天才科学者の頭脳をもってしても、最後の最後
に劣勢を跳ね返すスペクトルマンの切り札が女性の胎内を丸ごと利用したエネルギー兵器であると
は想像出来なかったのだ。
“ フハハハハッ、ラーよ見よ!憎きスペクトルマンのあのザマを!!三つ首竜の舌を咥え込んで
  息も絶え絶えになっておるわ! ”
“ いい眺めですなー ”
相槌を打ちながら、ラーは以前にもこのような光景を見たような気がしていた。それも今のように
モニター越しではなく、自分のすぐ目の前で・・・・・・・・
味方の激しい責めに涙を流して喘ぎ悶えるスペクトルマン、そのなんとも言えぬ表情に相棒------
そうあれはラー2号、俺の弟分だった-------は調子に乗ってサボテン状の植物の穂先を奴の土手
に思い切りブチ込んだのだ。そしてその次の瞬間、相棒の身にどんな災厄が降り懸かったか・・・・?
ラーは興奮してモニターに叫んでいる主人にそっと尋ねてみた。
“ ゴリ様、そのゥ・・・このままスペクトルマンを、あの・・・・・ヤリ殺しちまうんで? ”
“ オオ、やらいでか!わしに盾突くのがどれ程愚かしい事か、ネビュラの阿呆共に見せつけて
  くれるわ--------!! ”
モニターを睨んだままゴリが答える。頭から湯気が立っているのが見えそうだ。
“ ええとですね、その・・・・・俺は、ここは確実にですね・・・・ヤツの喉を掻ッ切るか
  なんかして、これ以上追い詰めるのは・・・・・ ”
言い出したら聞かないゴリの性格は承知の上で、ラーは何とか破局を回避しようと試みる。
ゴリはクルリと振り向くと、腹心にして唯一の部下をギィッ、と睨み据えた。
“ ラーよ、一体何が言いたいのだ?いつもならわしより残虐な方法を好み思いつくのはおまえの
  方ではないか!おまえは兄弟分のラー2号を奴に殺されたのを、よもや忘れた訳ではあるまい
  な----------?! ”
“ ヘェッ、いや、あの・・・・そういうわけじゃないんで・・・・ただ俺は・・・・・・ ”
主人に倍する程の巨体を萎縮させつつも、懸命に抗弁しようとするラー。
“ いいからしばらく黙っておれ、今こそ絶好の好機!この上もなく見苦しくむごたらしい最期を
  奴めに与えてやろうほどに----------おッ、な・・・あ゛あ゛あ゛ッ??!!!! "
モニターに向き直った途端、ゴリの口から悲鳴にも似た叫びが迸り出る。画面の中ではスペクトル
マンの股間に挑みかかっていた三つ首竜の真ん中の首が煙のごとくに消え去り、ぽっかりと開いた
傷口の穴からどす黒い原油がゴボゴボと溢れていた。
“ こ、これは・・・・一体何がどうなったと・・・・・・ ”
さしもの天才ゴリも、しばし呆然である。さらに地響きを立てて転倒した三つ首竜の全身が瞬時に
炎に包まれるのを見るに至っては、
“ 何故だ!あれほど優位に立っていた三つ首竜が、なぜ一瞬のうちにッッ--------?! ”
天才ならではの振幅の激しい性格を剥き出しにして頭を掻き毟るゴリに、ラーは掛ける言葉も無く
立ち尽くすのみであった。
( だから慎重に、て言ったんだけどなー・・・・ )
それぞれの想いで両猿人が見つめるモニターの中には、既にスペクトルマンの姿は無かった。
                                    ( つづく )



133やられフェチ:02/03/03 12:29 ID:zs5pnOxa
【 妄想三つ首竜編(7) 】

■三つ首竜の舌によって絶頂に押しやられ、スペクトルマンは最終武器スペクトルサンダーを
発動させた。しかし全エネルギーを消費する必殺技を放ったにも関わらず、撃ち飛ばしたのは
敵の三つの首のうち真ん中の一つだけだった。怪獣は全身を火に包まれて倒れはしたものの、
そのまま海に転がり込んで消え去った。
(奴が逃げる・・・・とどめを、とどめを刺さなければ・・・・・・・)
激しい快美のうねりに揉み抜かれながらも、スペクトルマンは必死に身を起こそうとする。だが力を使い切った体は彼女の意志を裏切ってその場に崩折れてしまう。
「うう・・・駄目だッ--------!」
それ以上何の行動も取れぬまま、彼女は空しく等身大に戻っていく。
紅蓮の炎を上げて燃え盛る製油所の敷地に、スペクトルマンはプロテクターを失い、最後の守り
であるスキンスーツもボロボロという無残な姿で横たわっていた。三つ首竜に傷付けられたせい
で身体に変調を来したのか、エネルギーを使い果たしたというのに変身が解けない。
(なんとかネビュラと連絡を・・・・・)
痛む身体に鞭打って顔を上げるスペクトルマンだが、燃え盛る油が発する黒煙が空一面を覆い
尽くし、頼みの母星の姿を隠していた。
(ああ、もはや天も私を見放したのか・・・・・・)
エネルギー補給の道も絶たれ、がっくりと頭を垂れ大地に突っ伏してしまうスペクトルマン。
その時、絶望に身を震わせる彼女の背後に、迫ってくる人影があった。
「そこにいるのは誰?怪我は、怪我はありませんか?!」
倒れているスペクトルマンの元に駈け寄ってきたのは公害Gメンのメンバー、みね子であった。
光を遮る黒煙のせいで、彼女を逃げ遅れた所員の一人と見間違えたようだ。みね子はうつぶせ
に倒れていたスペクトルマンを抱き起こそうとして、相手の顔を見た。
「あなた、スペクトル・・・・いえ、ジョディ、ジョディなの---------!?」
その時になって初めて、スペクトルマンは自分のマスクが外れて素顔を晒してしまっている事に
気が付いた。ゴリの怪獣を討ち漏らしたうえに、地球人に自分の正体を知られてしまった・・・・・
取り返しのつかない失態を同時に二つも重ね、スペクトルマンはパニックに陥った。
「み、見ないで!見ては駄目ェ-------!!」
激しく首を振り、みね子の腕から逃れようと身をもがく。しかしその動きは哀れなまでに弱々し
く緩慢なものだった。
                                    ( つづく )
134やられフェチ:02/03/03 12:30 ID:zs5pnOxa
【 妄想三つ首竜編(8) 】

■衰弱しきったスペクトルマン=ジョディを掻き抱く腕に、みね子はぐっと力を込めた。
「ジョディ、動いては駄目!ひどい怪我をしているのよ」
スペクトルマンはそれでも動きを止めない。
「離して・・・・私は絶対に正体を・・・もしネビュラにこの事が・・・・私は、あなたのことを・・・・・」
「私を、何なの?」
苦しい息の下で、スペクトルマンは苦い言葉を絞り出す。
「秘密を知った人を・・・生かしておくことは・・・・・・・・・」
「何を言ってるの!立ち上がる元気もない人が、どうやって私の口を塞げるって言うの?!」
冷酷とも言えるほどに的確な指摘に、返す言葉も無いスペクトルマン。
「ああ、私は・・・・・・自分で自分が情けない・・・・・・・・・・」
それだけ言うと後は言葉にならず、正義のヒロインはうつむいて声もなく肩を震わせる。
「ジョディ・・・・・」
両の眼からとめどなく涙を溢れさせるスペクトルマンの頭を、みね子はその胸にぎゅっ、と
抱き締めた。
「大きな声出してごめんね、私たちの為にあんな怪物と戦ってくれたのに・・・・それでこんな
 大怪我までして・・・・・・あなたは立派よ、ジョディ・・・あなたを責められる人なんかいやしない
 わ・・・・・」
喋りながら気持ちが昂ぶったのか、みね子はスペクトルマンの顔に熱い口づけをした。
「・・・まだ私をその名前で呼んでくれるのですか・・・・・・」
「当たり前じゃない、あなたはGメンのジョディだもの。ボスだって加賀さんだって、みんな
 同じよ!だからここで待ってて、今みんなを呼んでくるから・・・・」
そう言うとみね子はジャケットを脱いでスペクトルマンの身体に掛けてやり、仲間を呼びに
行こうと走り出しかける。
「待って、みね子さん・・・・・・聞いて下さい!」
懸命に手を伸ばして呼びかけるスペクトルマンの気迫に、みね子は思わず足を止めた。
「ジョディ、私一人じゃどうしようも出来ないのよ、あなたを手当てする事も、運んであげる
 ことも・・・・」
伸ばしたその手を握り返しながら、みね子は噛んで含めるように説明しようとする。
「いいえ、あなたのその気持ちがあれば、私は立ち直れるかもしれません。いえ、立ち直って
 みせます------------」
そう言うとスペクトルマンは握ったままの手をぐい、と引き寄せた。思わぬ力強さにみね子は
スペクトルマンの上に折り重なるように倒れ込んだ。
「あッ、ジョデ------ンむ、んフぅ・・・・・!」
                                 ( つづく )

135やられフェチ:02/03/03 12:31 ID:zs5pnOxa
【 妄想三つ首竜編(9) 】

■宇宙猿人ゴリは地下深くの秘密基地で、モニターを睨み据えていた。画面にはどうにか海底
の拠点にたどり着き、自動装置によって首の傷を修復される三つ首竜が映し出されている。
スペクトルマンが放った謎の技(恐るべきその切れ味によって三つ首竜の傷口は逆に出血が
少なく修復もしやすかったのだが) 、それがゴリの思考の中で渦を巻いていた。
どう考えても合点がいかなかった。ほんの数瞬自分が目を離した隙に、息も絶え絶えだった
ヤツめはあっさりと三つ首竜の首を切り落とした。それも真ん中の首だけを。刀剣によって
横に薙いだのであれば、隙間無く並んだ三つの首のうち真ん中だけを切り落とすのは不可能だ。
必ず左右どちらかの首にも傷が付く。 ならばあの技はエネルギー兵器なのか・・・・だが傷付き
消耗しきったスペクトルマンのどこにそのような力が残っていたというのか?IQ300を誇る
ゴリの頭脳をもってしても、この謎は容易に解けるものではなかった。眉間に深い皺を刻み、
唸り声を上げて銀色の頭髪を掻きむしる主人の後ろ姿に、ラーは掛けるべき言葉も無く立ち
尽くす。自分の目の前でラー2号が灰にされた、その体験を話せばゴリの役に立つかも知れ
ないという思いはあった。だがこうして一人であれこれと瞑想する主人の邪魔をすれば、どの
ような仕打ちが待っているかもまた身に染みて分かっていた。こんな時にはゴリ様の考えが
まとまるのを待つに限る、それがお互いにとって最良の方法なのだ・・・・・
 出しぬけにゴリが振り向き、ラーは反射的に直立不動の姿勢を取った。気を利かせたつもり
でゴリが発するであろう質問に先回りして答える。
“ み、三つ首竜の出撃準備は間もなく整うであります!後は油田からチョロまかしてきた
  原油を呑ませてやればすぐに---------- ”
“ ラーよ、決めたぞ ”
ゴリは先ほどまでとは打って変わって、不敵な笑みさえ浮かべながら言った。
“ いまいましい事だがスペクトルマンのあの技、今のわしにとっては「魔法」よ。だがな、
  それならそれで丸ごと頂戴するまで! ”
“ あの、ちょうだいと言いますと・・・・・・・? ”
主人の勢いに気圧されながら、やっとそれだけラーが訊ねる。
“ 判らんか?三つ首竜にヤツを捕らえさせ、基地で隅々まで調べ尽くしてやるのよ。そして
  やつの身体の秘密を全て暴き出し、こちらの怪獣に転用して地球征服に役立てるのだ ”
“ なるほど!ネビュラのやつらに吠え面をかかせてやるというわけですな ”
ラーは調子良くポン、と拳の底を反対の手に打ちつける。
“ まあそういう事だ、そうと決まればラーよ!ただちに三つ首竜を地上に差し向けるのだ、
  そうすればスペクトルマンは必ずまた現れる。おそらくは傷も癒えず体力も回復しない
  ままにな・・・・ ”
くっくっくッ・・・とゴリは笑い出す。スペクトルマンの身体を調べ尽くすと聞いたラーは、
再びあの若々しい肢体を思うさまに嬲れるかと早合点してこれまた下卑た笑いに身を委ねて
いくのだった。
                                 ( つづく )
136名無しより愛をこめて:02/03/05 18:07 ID:rD5dkydj
まっ、とりあえず続きを期待してage
137名無しより愛をこめて:02/03/08 21:15 ID:w6b9Y3XT
保全 age
138名無しより愛をこめて:02/03/11 21:16 ID:oy4wK90d
さがってるぞ・・・。
やられ様、この続きは・・・・?上げときますのでうぷしてください。
139名無しより愛をこめて:02/03/11 21:57 ID:ZWLeTanJ
じゃあ、あげます
140名無しより愛を込めて:02/03/16 12:38 ID:ZXUHTEWe
スペクトルマンってヤラレる為に戦ってるのでしょうか?
そうとしか思えないほど弱い。
それに比べヤラレフェチのスペクトルマンはかなり強いと思うぞ
(女性なのに)
もっと弱いスペクトルマン♀を書いてほしいです。
141名無しより愛を込めて:02/03/16 12:39 ID:ZXUHTEWe
あと・・・上げる!
142名無しより愛をこめて:02/03/16 14:45 ID:AjuA9xp/
>140
胴衣
もっと非力な描写キボンヌ
143やられフェチ:02/03/16 18:10 ID:icOkurQN
皆さんお久しぶりでござんす、え〜と・・・・あれでもまだ弱さ足りんデスか?
それじゃですね、今の三つ首竜編はなんとか勝利で終わることにして、その後は
純粋に対戦シーンだけを抜粋して描写する、放映版のストーリーとは完全に別物の
(=スペクトルマンばたーり&消滅でお終いのウルトラファイト的な)ネタを
増やしていってもいいですかね?
もちろんゴリとラーのやり取りも時々は入れていきたいですが・・・
今日はこれから訳ありの♀とおデートなんで、この辺にて失礼をば(って柴やんか!)。
144名無しより愛をこめて:02/03/17 02:54 ID:KuZ/hsdw
>143
スペクトルマンばたーり&消滅でお終いのウルトラファイト的なネタばかりでいいです。
それだけで逝ってしまいます。
むつかしいお話をねつ造しなくても結構です。
145やられフェチ:02/03/19 23:35 ID:pq39SFzw
>140,142,144サンのご要望にお応えして、↓こんなん作ってみました。
 戦闘シーン重視でスペクトルマンはあくまでも弱く、消耗or失神で
 バターリして消滅。どうかすると絶命する時もあるかも知れません。
 そして何事も無かったかのように次の敵と対戦します(w
 ただしひとつだけ、ジョディもスペクトルマンも女言葉で話させます。
 しばらくこのカタチで進めてみますので、感想よろしくです。
146やられフェチ:02/03/19 23:36 ID:pq39SFzw
《 スペクトルファイト 〜産廃地獄に叩き込め!〜(1) 》

◆宇宙猿人ゴリによって偶発的に生み出されたダストマンは、あらゆるゴミを活力源に
変え、己の肉体を増殖させてしまう。等身大でいるうちに倒そうと討ちかかるジョディ。
「やめなさい、そのゴミの山から離れなさいッ-----------!」
しかしダストマンの身体にいくらパンチやキックを叩き込んでみても、ズボリズボリと
呆気なくめり込むだけでいっこうに堪えた様子も見せない。逆に体内に呑み込まれた
注射針や割れたガラス瓶が手足に刺さり、鮮血を迸らせてしまうジョディ。
「ああア!!ウウッ・・・・・・駄目だ、この姿では・・・ネビュラ71、変身を--------」
懸命に挙げた手の先にあった母星の姿が、ずいと間合いを詰めてきたダストマンの巨大な
頭部に遮られる。
「あ・・・・・」
“ 小うるせえアマだ、これでもくらいやがれ!! ”
のしかかってきたダストマンの口から芥子色のガスが吐き出され、その太い腕に両の手首
を掴まれたジョディは逃げる事も出来ずに頭からまともにそのガスを浴びてしまった。
「ウ・・・あ゛あ゛あ゛ァ゛ッ-----------!!」
あたりは瞬時にして亜硫酸ガス特有の茹で卵の腐ったような臭気に包まれた。ジョディの
顔面が黄色く変色しているところからして、とてつもなく高濃度なガスであるのは間違い
ない。いかなネビュラのサイボーグとはいえ、そのダメージは少ないものではなかった。
「ガぁあ!!ヴエ゛エ゛ッ・・・・・・・・・オ゛え゛え゛え゛!!」
猛毒に体内を蝕まれ、激しく身をよじるジョディ。激烈な臭気は彼女の呼吸器はおろか、
その鋭敏な視覚にも容赦なく襲い掛かった。
「ああぁ!目が、目がッ--------!!」
針を突き立てられたような激痛に見舞われ、ジョディは眼を開けることが出来ない。それを
いいことにダストマンは無防備な彼女の身体を散々に殴り、蹴り飛ばした。
「あうう!なぜ・・・・・なぜこいつの攻撃はこんな・・・・こんなに重いの・・・・・・・・!?」
ダストマンは自分の意志で身体の密度をコントロール出来る。打撃の瞬間に体重の殆どを
末節に集めるので、体格以上の重いパンチやキックを放てるのだ。そうと知らないジョディ
はサンドバッグのように打ち据えられ、ついにはジャイアントスィングで投げ飛ばされて
100mも離れたゴミの山に頭から突き刺さってしまった。
“ ハッ!おなごのくせにでしゃばるからよ・・・・ああ、動いたら腹が減ったぞ ”
パンパンと手をはたくと、ダストマンは止めも刺さずに食事の続きに取り掛かる。猛烈な
食欲で次々とゴミの山を平らげ、ムクムクとその体格を巨大化させていくダストマン。

“ スペクトルマン、変身セヨ!怪獣ガ手ニ負エナクナル前ニ抹殺スルノダ、繰リ返ス、
 変身セヨ、スペクトルマン・・・・・・・ ”
ネビュラの指令にも、ゴミの山に突き立った形の良い脚はピクリとも動かない・・・・・・・・

                                  ( つづく )
147名無しより愛をこめて:02/03/20 00:29 ID:Bpc7hwqV
ヤラレふぇち・・・・アンタすごいよ!!
即興リクエストでこんな文章書けるなんて・・・
漏れは既に・・・我慢限界なのですが・・・”ゴミの山に突き立った形の良い脚”
カブリ付きたい!!
がんばって続きもやってほしい。
一つ言わせてもらうと、初めから変身してたほうがイイ!!
前書きのない戦闘シーンでも”スペクトルマン”ならOKなのでは?
148やられフェチ:02/03/20 02:29 ID:OKhSPZZr
へ〜い、続きですよ。
>147どん、このスタイルはまだ固まっていないので、これからいろいろ試しながら
進めていきますからね。

《 スペクトルファイト 〜産廃地獄に叩き込め!〜(2) 》

◆ゴミ処理場のゴミをほぼ全部喰らい尽くしたダストマンは、途方も無い大きさに成長して
しまった。ようやく飛来した防衛隊の戦闘機によるミサイル攻撃も、その巨体を爆砕する
には至らない。逆に振り回したその腕に引っ掛けられて墜落し、街を火の海にする有り様だ。
そのうちの一機がジョディの突き刺さったゴミの山に墜ち、爆風で吹き上げられた彼女は
ようやく地上に転がり出た。ゲホゲホと咳き込みながらも何とか立ち上がると、雲を衝く
ほどに巨大な人影が暴れ回っている。
「そんな・・・・・・」
そのあまりの巨大さに、しばし呆然のジョディ。その時天空から冷徹な声が響き、彼女の耳を
打った。
“ スペクトルマン、変身セヨ、変身セヨ! ”
「了解、変身します------------!」
ようやくガスの影響から立ち直ったジョディは高々と右手を掲げる。その指先めがけて遥か
彼方のネビュラ71から照射された七色の光のシャワーを浴びて、彼女の身体は見る間に金色の
コスチュームに包まれた戦闘サイボーグのそれへと変貌を遂げていく。
「行くぞ怪獣--------!」
颯爽と飛び立つスペクトルマン。飛びながら腕のスライスを展開し、身体をドリルのように
回転させてダストマンの巨体に突っ込んでいく。
「苦しまないように・・・・・一撃で心臓を打ち抜いてやるわ!」
音よりも速く空を駆け抜け、黄金の錐がダストマンの胸板に突き刺さる!・・・・・・・・・・・だが、
それだけだった。5秒、10秒と過ぎてもスペクトルマンはダストマンの中から飛び出しては
来ない。その突撃で開けられた穴も、周囲のゴミがウゾウゾと寄り集まってほどなく元通り
になってしまった。一体ダストマンの体内で何が起こったというのか?スペクトルマンの
行方は・・・・・・・・・・・?
                                 ( つづく )
149やられフェチ:02/03/20 02:30 ID:OKhSPZZr
《 スペクトルファイト 〜産廃地獄に叩き込め!〜(3) 》

◆「ううう、あ、熱いッ---------!!」
ダストマンの体内で、スペクトルマンは恐ろしい高熱に苛まれていた。高層ビルよりも高く
積み重なり、その自重で押し固められたゴミは圧力により発熱し、熾き火のように燃焼して
いた。運悪くスペクトルマンが突っ込んだ辺りのゴミの密度が最も大きく、激しく回転して
いた彼女の身体をその大圧力と摩擦によって絡め取ってしまったのだ。さらにその圧力が
生み出す高温が、スペクトルマンの強靭なプロテクターやスキンスーツを焼き溶かそうと
舌舐め擦りをする。
「ネビュラ71、教えて下さい!どうすればここから・・・・・・・」
赤熱するゴミに全身を押し包まれて身動きもままならず、虚しくもがきながら母星に救いを
求めるスペクトルマン。だがもちろん差し伸べられた手の先にその姿は見えない。その視界
も高熱と息苦しさで歪み、ぼやけてきた。
「こうなったら仕方ないわ・・・・助かる保証は無いけど、どのみちこのままじゃ・・・・・」
意を決したスペクトルマンは意識を両の手先に集中し、全身を駆け巡るエネルギーをそこに
集め始める。組み合わされた指先に虹色に輝く光球が現れ、徐々に膨らんでいく。
チリチリと手足を焦がす炎熱が却って自分の置かれた抜き差しならない立場を意識させ、
自分でも意外なほどに内圧が高まってくるのを彼女は感じた。
「よし、これなら・・・・・・・」
 
その時ダストマンはゴリに命じられるままに都心部に向かって歩き出していたが、身体の中
から漏れてくる七色の光に気づいた。
“ なんだぁ、こりゃあ? ”
身体の中心が熱いのは判っていたが、それとは別の熱い塊が胸の中で膨れ上がっている。
ゴリラのように拳で胸板をドンドンと叩いてみたが、光はいっこうに治まらない。どころか
胸苦しさはますますひどくなり、ダストマンは思わず大地に片膝をついてしまった。
 ほとんど全身を包み込むほどに光球が大きくなった時、スペクトルマンは満腔の力を振り
絞って叫んだ。
「行けエ、スペクトル・フラッシュ-------------!!!」
次の瞬間、ダストマンの胸は押さえた掌ごと爆発した。
“ う゛ギョアゴア゛ア゛ア゛ア゛ア゛〜〜〜〜ッッ!!!!! ”
反動でダストマンの巨体は再びゴミ処理場に倒れこみ、局地的な地震を引き起こす。そのまま
白目を剥いて失神したその顔の上に、黒ずんだ人型がポトリと落ちた。スペクトルマンだ。
「やったわ、でも・・・エネルギーが、うう・・・・・・」
必死に立ち上がろうとするスペクトルマンだが、高熱に炙られ凄まじい爆圧を喰らった身体は
ガクガクとわななくばかりで思うように動いてはくれない。その手足の先が見る間に輝きを
失い始め、蒲生ジョディの私服姿へと戻り始めた。
「ああ、変身が・・・・・解けてしまう・・・・・・・・・・・」
渾身の力で這いずったジョディは、やっとの事でダストマンの顔面からゴミ山の上に転がり
落ちた。しかしそこで完全にエネルギーが底をつき、大怪獣と正義のヒロインは揃って意識の
無い身体を横たえる。先に立ち上がることが出来るのは、はたしてどちらか・・・・・?
                                 ( この項 了 )
150やられフェチ:02/03/20 02:51 ID:eLHhMr1T
ヤレヤレ、久しぶりに新作をひとまとまりUP出来た(汗
↑のダストマン編ですが、後半戦も考えてます。気絶していた二人はあっさり意識を
取り戻し、ダストマンは残ったゴミで身体を再構成(当然身体は小さくなる)して
また暴れ出します。スペクトルマンもいつの間にやらエネルギーを補給して再び変身、
ダストマンの前に立ち裸り、もとい立ちはだかりますが、そこはそれ蛇の道はヘビ(w
UPは数日後になると思いますが、外回りの営業車の中でずっと考えてますので、
皆さんあっしが事故らないよう祈ってやってください。
151名無しより愛をこめて:02/03/20 05:46 ID:8j36QtFp
コラコラ、相打ちなんて強いじゃないか。駄目だよ、もっともっとヤラレてもらわないと。
怪獣がやられるのはGメン・防衛隊の活躍またはラーのドジ、スペクトルマンはただひたすらヤラレまくってばたり。
ほんと、146が変身後だったら激しく萌えたのに。
ところでさ、あんたDVDは買う?。でなければ暴落したLDでも買って研究してもらいたい。
もっとも、放映版のヤラレまくるスペクトルマンで逝きすぎて創作どころでなくなったら困るけどな。
152名無しより愛をこめて:02/03/20 16:57 ID:Bpc7hwqV
>>151さん
漏れもそう思うけど、自分の意見だけをヤラ○ふ○ち氏に押し付けても
いい物出来ないと思う。好き勝手にヤッテもらいましょう?
あと、彼はかなり知ってるよ(スペクトルマンに関しては)2chの特撮板
でもかなりの古株だから、それなりに研究してると思うし
話の作り方も彼の趣向だからしかたないよ、漏れには文章を書く才能無いから
見せてもらえるだけでヨシだよ!
153名無しより愛をこめて:02/03/22 07:01 ID:I0o9iVDM
DVD発売記念保全age
154やられフェチ:02/03/25 02:45 ID:YzrejeuJ
へい、ごめんなすって。
保守の為にageさせてもらいやす。
この後新ネタを書き込みますが、ファンの皆さんにはどう映りますか・・・・
155やられフェチ:02/03/25 02:46 ID:YzrejeuJ
《 スペクトルファイト 〜続・産廃地獄に叩き込め!〜(1) 》

◆委細は省略するが、意識を取り戻した両者は雌雄を決するべく再び対峙する。ダストマンは
先ほどのスペクトルマンの攻撃で身体を構成するゴミを大量に吹き飛ばされはしたものの、
再構成されたその身の丈はまだ優に100m以上あり、彼女のそれを完全に凌駕していた。
 その体格差に勢いを得たのか、ダストマンは悠然とした足取りでスペクトルマンとの間合い
を詰めてくる。両腕のスライスを振り出し、油断無く身構えるスペクトルマン。
“ へっへっへッ、ひねりつぶしてやるぜ・・・・ ”
無造作と言ってもいい程、ゆったりとした動作でスペクトルマンに掴みかかるダストマン。
当然の如くスペクトルマンは宇宙合金製の刃を振るう。彼女の胴回りほどもあるごつい指が
スパリ、スパリと切断されるがダストマンはヘラヘラと薄笑いを浮かべてなおも迫ってくる。
“ 効かねえなあ、痛くも痒くもありゃしねえぞ・・・・・ ”
なるほど、切断された指は元の塵芥に戻ってハラハラと崩れ散っていく。スペクトルマンが
懸命になって切り裂いているのは怪獣の実体ではないのだ。
「くッ・・・・・・・」
唇を噛み締め、スライスを振るいながら後退するスペクトルマン。じりじりと下がり続ける
その足元の大地が途切れ、波が打ち寄せる。いつしか彼女は処理場の端まで追い詰められて
いたのだ。
「あ------------!」
思わず後ろの海面に気を取られるスペクトルマン。その隙をダストマンは見逃さなかった。
瞬時に極大化させた掌がスペクトルマンの身体に覆い被さってくる。
「あ!・・・・う゛、ヴッ!!」
自身の体格に匹敵する巨大な手を懸命に押し返そうと踏ん張るスペクトルマンの脇腹に、巌
(いわお)のように固められたもう一方の拳がめり込んだ。
「ぐあゥ!!」
ミシリと肋骨が軋み、スペクトルマンは堪らず膝をつく。圧し掛かってきた巨大な掌に、
そのまま押し倒された。頭が突堤の先に突き出し、後頭部が塩水に浸る。その顔面がたった
一本の指でぐいぐいと押しまくられ、海の中に押し込まれる。
「ガぼァ!ごふッウ・・・やめ・・・・・・ゴボェぼッ!!」
                                  ( つづく )
156やられフェチ:02/03/25 02:46 ID:YzrejeuJ
《 スペクトルファイト 〜続・産廃地獄に叩き込め!(2) 》

◆ダストマンの魔手を懸命に撥ね退けようともがくスペクトルマン、しかし圧倒的な膂力の差
は如何ともし難い。巨大な掌の重圧に肺腑の空気を絞り出され、押さえつける指先から顔を
かわすこともままならず、大量の海水を飲まされてしまう。バタバタともがいていた手足も
徐々に動きが鈍り、遂にはパタリと大地に落ちた。
“ どうしたィ、もうおねんねかよ? ”
残忍な笑みを浮かべたダストマンはスペクトルマンの両足首をひとまとめにして持つと軽々と
吊り下げた。意識の無いスペクトルマンの、だらしなく開いた唇からどろりと濁った海水が
流れ落ちる。
“ まだまだ、こんなもんじゃねえぞ!オラッ--------!! ”
ダストマンは空いている手を高々と振り上げ、まろやかな線を描くスペクトルマンの右の尻に
振り下ろした。
がガアんッッ----------!!
大型トレーラー同士の正面衝突を思わせる衝撃音が響き、スペクトルマンはビクリと身を震わ
せたが、まだ意識は戻らない。
“ へへへ・・・いつ目が醒めるかな?この丸っこいケツが風船みてえに膨らんじまうかな? ”
舌なめずりしながら振りかぶるダストマン。
バぁしゃアアァんッッ------------!!!
スペクトルマンの左の尻にごつい手が炸裂した瞬間、爆裂音としか形容出来ぬような大音響が
轟き、周辺の倉庫や工場の窓が次々と破裂する。ほとんど同時にスペクトルマンのしなやかな
身体がびょくん!と弾けた。
「グぁバわああ!ごお゛ヴお゛ォッッ!!」
ヘドロ混じりの海水を吐き散らしながら、釣り上げられた若鮎のように大きく身をしならせて
苦しむスペクトルマン。ダストマンは何を思ったか、そんな彼女の足首を掴んだ手を緩めて
地面に投げ落とした。
「エ゛ぇ゛!ごbハァ゛ッ-----!!・・・オオ゛ォ゛・・・・・・・・・・」
剛力で撃ち据えられた両の尻の火を噴くような痛みにのたうち、肺に残った泥水に呼吸を阻害
され、全身を弓のように仰け反らせてスペクトルマンはもがき回る。自分の吐いた海水に溶け
た処理場の土が泥となって黄金色のスーツをまだらな茶褐色に汚していく事も、突き出された
股間の正面にはダストマンが立っていて、劣情を刺激する眺めを敵に提供してしまっている事
も、今の彼女には意識する余裕など無かった。
                                   ( つづく )



157名無しより愛をこめて:02/03/25 21:08 ID:WVOeg0i/
”はげしかった・・ハァハァ・・”
とてもエロくて艶やかでしたよ、やられフェチ さん(^O^)
いつも完成度の高さには感服します。
漏れは3回逝ける!!
158やられフェチ:02/03/26 19:05 ID:z5o4EwYO
>157サン
 そうですか、余分なモノを削り落とした方が評判いいですな(自虐藁
 まだ言い回しが古臭すぎるかも、とかいろいろ模索中です。具体的には
 どの辺りがイケてるか、教えていただけると有り難いんですが・・・
 それから、ダストマン戦はまだもう少し続きがありますのでお楽しみに。
 (どんどん惨めったらしい展開になっていきますが・・・・・)
 
 
 
159157:02/03/26 20:39 ID:bJpEALye
>どの辺りがイケてるか?

いつも思うのですが、彼女(スペクトルマン)のヤラレに対する反応の
描写がたまりません。さっきも読んで逝けました。
(若鮎)や(弓のように仰け反らせ)等・・興奮する表現です。
そして、彼女の身体が汚れていく様や苦悶する声もたまりません。

漏れの意見
個人的な好みなんだけど、スペクトルマンのヤラレ描写にもうすこし
悲惨な姿も入れて欲しい
(エビ反りや痙攣や口からアワを拭かせたり・・)
160やられフェチ:02/03/27 20:55 ID:hHDaXxYz
ちょっくらごめんなさいやし。保守の為にageさせていただきます。

>157サン 
 感想ありがとうさんでした。ご期待に沿えるかどうかはともかく、
 この後スペクトルマン段々悲惨なことになって参ります。もう少々お待ち下さい。
 ところでもう一人の常連、151サンはこのスペクトルファイトをどんなふうに
 見ていなさるんだろう?何か書き込んでくれるといいんだけど・・・・
 
161名無しより愛を込めて:02/03/27 23:12 ID:0ifswDNm
スマン!上げるの忘れてた・・・
やられフェチ本人に上げてもらうとは・・

>やられフェチ
151以外にも見てる人いるんだがなぁ〜
新作・・・・・すげー逝けるぞ!
もっと痛めつけられてくれスペクトルマン。
162151:02/03/28 21:31 ID:ZoaKQ9+v
スマン、ロムするの忘れてた・・・

逝けるのは確かなんだけど、あえてひとつ言わせて。
負ける条件をつけてしまってるんだよね。
163名無しより愛を込めて:02/03/28 22:01 ID:KYJ2D/Tk
>>162
何故ageる!!
sage進行頼むよ!
164やられフェチ:02/03/28 23:49 ID:lJWxK4iH
>161サン 
 すんまそん、実際どれぐらいの方がここを覗かれてるか判らないのでとにかく書き込んで
くれた人にレスしてます。おおむね好評なのでホッとしてます。

>162=151サン
 レスどうもです。ただ“負ける条件をつけてしまってる”というのがイマイチ
 よく判らないんですが・・・・・出来たらご説明をお願い出来ますか?
 とりあえず続きが1コマ出来たのでUPします。

《 スペクトルファイト 〜続・産廃地獄に叩き込め!〜(3) 》

◆両の尻を抱えてひとしきり転げ回った後にようやくスペクトルマンが立ち上がるまで、ダスト
マンは悠然と腕組みしたままでその様子を眺めていた。その顔には下卑た笑いが貼りついている。
“ オイ、もう色っぺえダンスはお終いかい?もうちっと見ていたかったぜ ”
巨大な口の端から茶色いよだれをダラダラと垂らしながらうそぶくダストマン。
「黙れッ!!」
戦士のプライドをズタズタにされたスペクトルマンは尻の痛みも忘れてダストマンに飛び掛る。
「その減らず口を利けなくしてやる-----------!!」
スライスを振るってダストマンの顔面に斬りつけるが、ダストマンはニタニタ笑いをやめよう
とはしない。
“ オウ、痛えイテェ!いやぁ勇ましいなお嬢ちゃん・・・・だけどよ、そんなんじゃオレは
  くたばらんぜ! ”
バクリと口を閉じるダストマン。猛然と振るわれたスライスが、巨大な歯列によってがっちりと
文字通り食い止められる。
「あッッ!」
愕然となるスペクトルマン。満身の力を込めて引き抜こうとするが、スライスは毛筋ほども動か
ない。
「は、放せっ!!」
もう片方の手をダストマンの口に掛けて懸命にこじ開けようとすると、その閉じ合わされた歯の
隙間からヒッシッシッシッ・・・と薄気味悪い笑いが漏れた。次の瞬間、
バキン!ベキ、バキ・・・・・・!!
超合金製のスライスが薄氷のようにあっさりと噛み砕かれ、スペクトルマンの身体はダストマン
から離れた。だが全幅の信頼を置いていたスライスの無残な最期に、スペクトルマンは棒立ちの
ままで砕かれたスライスを見つめている。
“ 残念だったなあ、頼みの刃物がナマクラでよォ・・・・・ ”
モグモグと動いていたダストマンの口がすうっ・・・とすぼまる。次の瞬間スキンスーツに包まれた
スペクトルマンのすらりと長い手脚に、プロテクターに鎧われた豊かな胸に、噛み砕かれた
スライスの断片がドスドスドス!と突き立った。
「うワアァ〜〜〜ッ!!」 ( つづく )




165痙攣:02/03/30 05:07 ID:JSruAwCP
>>やられフェチさま

はじめまして☆
自分はやられフェチさまの作品をいくつか読みながらせんずりこかせていただきました。
ホモネタってのは先生のジャンルにはないものなんでしょうか?
出来たら戦隊ヒーローもので作っていただきたいなぁと思います。
166名無しより愛をこめて:02/03/30 08:27 ID:ptlhsvMY
>>165
 彼がホモであるかどうかは知らんが、このスレは無用の混乱を避ける為に
 sage進行が原則になっていることだけは出来たら知っておいてほしいなぁと
 思います。
167やられフェチ:02/03/30 09:50 ID:g+MBmY5e
>痙攣サン
 さっき“新マン陵辱スレ(2)”にお遊びの新ネタUPしときましたんで、お好きなので
 お楽しみください。ですが残念ながら戦隊ヒーローを主人公に据えたネタはたぶん
 この先も書かないんじゃないか、書けないんじゃないかと思います。してみるとやはり
 あっしはホモとしても外道なようで・・・・・(藁
 そうだ、バロム1ネタなら以前に同性愛板向けに作ったのがここの“ヒーローの敗北は
 萌え〜”スレに転載されてましたんで、過去ログをご覧下さい。では・・・
168名無しより愛を込めて:02/03/30 17:13 ID:RtLTdBBD
>>165
こっちまで来るな!!
いいかげんにしろ、ホモ!!
日本語読めねえのか?

やられフェチ、165相手にスンナよ!ギョウチュウみたいなヤツだからな(ワラ

今のSSは出来るだけ短くして欲しいなぁ、長くて1〜3くらいにして欲しい
ウルトラファイト型だからどんなオチでもOK!
ひたすらヤラレまくって失神!!ってなのがヨカないかい?
一つの対決をまるまる入れるのではなくて、その中から萌えるシーンを
抜き取るような方式がイイ!
大げさに言えば、既に腹を踏まれてるシーンから始まるとか・・
終わりが、「グゥエェ〜〜〜」とかの断末魔で終わるとか・・

まぁ、漏れの意見だしあまり考えないでくんな!
あんたのやりたいようにやってくれるのがベストだぁよ。

169やられフェチ:02/04/03 08:25 ID:MwB/HVrI
保守のためにアゲさせていただきます、ちょっくらごめんなさいまし。

>168サン
 ま、ま、お平らに(w
 基本的にはどなたでもひとまず受け容れるのがここのポリシーですんでね。
 ご提案読ませていただきました、ありがとうさんです。参考にさせてもらいます。
 アナタのご意見読んだらダストマン編はここで切っちまおうか続けようか悩んで
 ます(汗
  次のアイデアはひとつふたつあるんですが・・・・
170168:02/04/03 21:41 ID:neG1aKC1
・・・スマン・・・・・
あのカキコで妄想ぶちきってしまったみたい・・・・
悩む必用無し!
やられフェチ流でやってくれ!
次のアイデアも見たいが、168の文章は漏れのたわ言だと思って
軽く流してくれ。
荒い文章ですまん・・
171168:02/04/03 21:43 ID:neG1aKC1
重ね重ねスマン!!
ageちまった・・・

謝罪シルッ!!
172名無しより愛を込めて:02/04/07 07:27 ID:9Zgt5JiO
急浮上age!!
保守の為・・・お許しを
173御免!:02/04/11 23:25 ID:bHvT1MyP
スレッド保守のため、浮上あげをかけさせていただきます。
174急浮上:02/04/14 22:59 ID:7Fyf//9o
とりあえず、急浮上。
175名無しより愛をこめて:02/04/21 05:16 ID:wsDimbgF
や○れフ○チは、ここを放置してまた某板で浮気している模様。
176名無しより愛をこめて:02/04/26 15:19 ID:lNK3K+vv
ついに放置されたか?
177やられフェチ:02/04/27 15:52 ID:5QKr/FlL
どうもご免なすって、保守の為にあげさしていただきやす。

こんちわ〜、ずいぶんご無沙汰しちまってすんませんでした。
クニでおふくろが倒れた!て報せが来て慌てて飛んでってあれこれしてたもんで・・・
 おかげさんで連休明けには退院できそうなんで、GW中には新ネタ上げるよう
頑張りますわ。

 ところで175サン、あっしが某板で浮気って・・・それは別の人ですぜ。
ここ2週間ほどはネットに入ることすらしなかったんですから。たぶんあっしが
以前にうPしたネタを保存してた方がその某板に貼っ付けたんじゃないでしょうかね?
178名無しより愛をこめて
>やられフェチ
そか、大変だったな。快方に向かってよかったな。親をこのスレみたくにしないでこれからは孝行しろよ。(w