(一塁ベンチ裏ミラールームで)
―ボーグルソンがまたも突然の乱調。
「何も言いようがないわね。三回まで27球、四回だけ31球よ。そら、もう先発で使う方が悪いのよ。(ベンチは)どうしようもできないわん。1安打で(2失点)考えられないよ」
―野手のリズムも悪くなる。
「当たり前の話よね。ガックリ来ちゃうよ。後ろに守ってる者は」
―予兆もないのでは手の施しようがない。
「マウンド上がってからだからね。(コーチは)1イニングに1回しか行けませんのよ。どうしようもないだわさ」
―七回から登板のリーソップはボールが高かった。
「最初の(シーボル)一発はしょうがないにしてもね。せっかく(一死)三塁のところも抑えたのにぃ」
―1点差ならウィリアムス投入もあった?
「1点だったらね。今日はいかすつもりだったけど」
―アッチソンは初のリリーフで好投。
「最初からこの8月は中で使うと決めてたの。先発が数いらんから予定通りだけど」
―打線は高橋を打ちあぐねた。
「(四回に)1点取った後もそうなんだけどあれで追いつけないし、ちょっと雑になってるわね」
―特に下位打線が機能しなかった。
「ポンポンフライばっかり上げてたでしょう」
―桜井は奮起を期待したが。
「奮起するのは本人よ。打席に立ってチャンスあったわけだから。奮起するために出してるんだから」