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名無しは無慈悲な夜の女王:
これは良く言われる話ですが、クラークの作品には「遠未来&哲学的」SFと
「近未来&技術的」SFの二つの流れがあります。「太陽系最後の日」は前者で
他に、「地球幼年期の終わり」なんかが有りますね。
何故か、日本ではこの遠未来SFが評価される事が多いようですが、私はクラークの
真骨頂は「近未来&技術」SFにあると思っています。高精度に考え抜かれた技術予測と
建造物等の壮大緻密なイメージ。また科学的考察に裏付けられたストーリ。
つまり本当の「サイエンス」・フィクションなわけです。その意味で「楽園の泉」は
クラークの最高傑作だと思いますよ。