佐藤大輔@SF板

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>>59
ただ通信、というか情報を即時に伝達する技術の重要性を皇国は認識しているわけ
だから、いったんそれが発明されれば、けっして多いとはいえない人的資源に依存す
る導術からあっという間に電信とか無線通信に乗り換えてしまうような気がする。
 たしか19世紀のヨーロッパでは腕木通信機というものが発達して、欧州のほと
んどで数時間でメッセージをやりとりできる通信網ができていたそうだ。でも電信が
発明されるとあっという間に廃れてしまい、その存在すらほとんど忘れ去られてしま
っている。(最近復刊されたD・キースの歴史改変SF「パヴァーヌ}参照)
 しかし腕木通信で確立された全二重通信や信号の誤り補正といった技術は今コンピ
ュータ通信で使われているわけで、導術もなんらかの形で生き残るのではないかと思う。
軍事においては完全にパッシブな索敵手段というのはいつの時代でも有効だろうし、
他の通信分野においてもたとえば傍受されにくいというメリットがあれば活用されつ
づけると思う。
 龍族はどうかなあ。かわいそうな野生動物というか、山奥に住んでるちょっとエキ
ゾチックな少数民族って感じの扱いになるんじゃないな。龍塞のふもとに温泉町とか
できてたりして、かってにでっち上げた龍族の踊りとかアトラクでやったり嘘民芸品
を討ってたりして。それを苦々しげに眺める龍族たちって感じで。