佐々木君紀って

全然評判聞かないですけど「アトランティス」はどうですか。
師匠の平井和正の最近の作品は読む気になれないんで、こっち
を図書館で借りようかと思ってるんですが。「真幻魔」の後半
みたいな話なんでしょうか。

平井和正好きならOKかも。
ただ、完結してたっけ？

＞平井和正好きならOKかも。
同感。「アトランティス」単体自体なら、完結してるよ。

ただねぇ、この人は新しいシリーズになるほど「神道系の新宗教」みたいな主張になるの。
西洋合理主義より、東洋思想の方が優れてるとか。「天皇」は地球王国の国王の血筋とか、とんでもないですよ。
師匠にはまだあった、人間への愛情とか優しさとか、どんどんなくなっている。
自分がもってる世の中への憎悪とか偏見が、正面にどんどん出てきてる。
ドラゴンボーイ以降、作品が出ないのは、完全にあっちの世界にいったためでは？

平井和正が佐々木君紀を自分の弟子だと公言したことは、一度もないはずです。
ただ、作品が強い影響を受けていたり、私的に付き合いがあったりしたために、
周囲が師弟扱いしていただけというのが真相でしょうね。
世の中への憎悪云々てのは違うんじゃないかって印象を、自分は受けましたけどね。
平井和正の方が屈折していてハードで皮肉っぽいのに対して、佐々木君紀は素直で
ソフトで人がいいですよ。これまでの作品では。
そこが師匠に及ばぬところです。（結局師弟扱いしてしまった）

佐々木君紀の各作品の評価はどうですか。
たとえば、３さんの言われる憎悪や偏見、新宗教的ニュアンスが
感じられるのはどの作品ですか。
あと、お勧め作品を教えてほしいです（手に入らなかったりして？）

オレは平井ファンだが、佐々木君紀は正直パス。
面白くないとは言わないが、文章が冗長で読んでてシンドイ。
オレが編集者なら文章を3分の1に削らせるね。

それほど気になるのなら、読んでしまうのが宜しいのでは？
気に入らなければ途中で投げればいいのだし。
「アトランティス」出版当初、まだ学生でヒマだった私にとっては、
幻魔世界の拡張版として、そこそこ楽しめた物語でした。
平井和正からの影響が色濃く残る場面と、逆に両作家の気質の違いが
顕著な部分を比較しながら、堪能した記憶がありますね。
今はもうあんな冗長なものを読むだけの時間も気力もありませんが。

冗長なのですか……？　冗長なのはちょっと、なぁ…。

でも幻魔大戦だって、キャラが恐ろしく長い台詞を延々と喋ったりして
えらく冗長なんだから、あれを読んだのなら佐々木君紀だって問題ないでしょう。

＞５さんへ。
最新の「ドラゴンボーイ」が、私がもっともマイナス印象を受けた作品。
「アトランティス」と比べると、寛容さとかそういうのが失せて、「西洋文明はダメだ」とか「日本は天皇を頂点とした神聖な祭司国家と欧米人は感じてる」とか、「どうしちゃったの？」としか言えない。
正直、呆れた。

↑「ドラゴンボーイ」って「エルドラド」のこと？

上の方にソフトだからいけないなんてこと書いてあるけど、平井和正みたいに
えげつなくないところが、良かったです。

エルドラドのことでした。失礼。

このひと新作なんか書いてんの？それとも消えた？