1 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :
2000/07/29(土) 10:08 純然たるSFではないかもしれないけど、私にとっての最高峰の作品 です。とにかく文章もイメージも光り輝いていて、いったいどうす ればこんなものが書けるのか、といつも思います。 入手困難で最近は読んでいない若い方も多いと思うので、少しでも 魅力を伝えられれば、と思います。
2 :
テルミヌス・エスト :2000/07/29(土) 13:28
ドルカスはその後どうなったんでしょう? あんなところで暮らしていけるわけないし。
3 :
ねこ@ぱんち :2000/07/29(土) 14:52
とりあえず復刻してくれー! ハヤカワは人気投票とか、何かの手段で定期的に 読者の復刻要望に応えるべきだ!
4 :
テルミヌス・エスト :2000/07/29(土) 16:30
単に版元品切れ状態なのに増刷に回さないだけだから、コストに 見あう増刷の最低ロット分も売れない、と判断してるんでしょうね。 もうずっと前から定番作品でも、なんとかフェアの時しか増刷 してないような気がします。 結局読者層が減って早川も経営が苦しいんでしょうけど、なんとか ならんもんですかね。ダウンロード販売可能にするとか。
5 :
ねこ@ぱんち :2000/07/29(土) 23:17
創元はそれなりに復刻フェアをやってるみたいね。 『山椒魚戦争』を見つけた時は、 とりあえず3冊買ってばらまいた。 押しつけられた人々の反応はイマイチだったが。(笑) ハヤカワの『山椒魚戦争』はもともと岩波にあった版で、 「売れないから譲った」って岩波社員が言ってたぞ。 そんなもん買い込んでどうする。経営が苦しいとゆーに。 いや、 あれはマジで東京創元文庫版でないとダメっす。 これからという方は 冒頭を読み比べてから買ってくださいまし。 (ああ本題からズレていく・・・(^^;)
6 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/07/30(日) 09:58
増刷さえしないということは、 「かわうその城」(作者の解説本)をずっと待ってるんだけど 無理みたいですね。
7 :
真理と悔悟 :2000/07/30(日) 11:21
>6 それは原書ですら絶版です
8 :
テルミヌス・エスト :2000/07/30(日) 11:34
直接の続編の"The Urth of the New Sun"さえ出ないんだから、 「かわうそ」は難しいでしょうね。アメリカでも絶版のようだし。
9 :
真理と悔悟 :2000/07/30(日) 12:21
ちなみに私は『かわうそ』$147.99 というとんでもない価格を吹っかけられました。 ただ現在は新しい太陽の書は2冊にまとめて売られているので、 もしかしたらその中に取り込まれているのかもしれませんね。
10 :
テルミヌス・エスト :2000/07/30(日) 13:32
11 :
真理と悔悟 :2000/07/30(日) 13:51
おお!サンキューです思わず10倍の値段で買っちまいそうだったことを考えると、 涙が出るほど嬉しい情報です!! 次回洋書買いの時にでも…。しかし送料だけは何とかならないもんですかねえ…。
12 :
6 :2000/07/30(日) 20:03
いろいろ情報ありがとう>7、8 続編が出てたなんて知らなかった。 さすがに原書には手が出せないです。 なんかの間違いで映画化すれば…
13 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/07/31(月) 09:21
誰か買って公開読書会をやるとか…
14 :
他力本願 :2000/07/31(月) 20:04
だれか訳して〜ん
15 :
真理と悔悟 :2000/07/31(月) 21:05
本当に…、だれぞ訳してくれると嬉しい一作ですね。 ただ、あの続きとなると読みたいような読みたくないような、複雑な気分です。
16 :
ねこ@ぱんち :2000/07/31(月) 21:31
>15 まったくです。 エリザベト・バートリのくだりはほとんどノン・フィクション ですし、続編では何をやらかしてくれるか 怖いような楽しみなような・・・。(^^;
17 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/07/31(月) 23:49
俺的には4巻を読んで魔法がすべてとけていくような感じがして がっかりしたような。 続きは読まない方がいいかもしれないぞ。 むしろウルフの短編集を訳してほしい。 「デス博士の島とそのほかの物語」とかめちゃ泣けるしね。
18 :
ねこ@ぱんち :2000/08/01(火) 06:10
短編はいっこも読めてないです。 「デス博士の島とそのほかの物語」ですかぁ。 うー、もう誰でもいいや、訳してー!
19 :
17 :2000/08/01(火) 06:47
続きというかぜんぜん続きではないんだけど 「アイランド博士の死」というのもSFMで訳されてて こっちも泣けます。 タイトル見るとわかるけど「デス博士〜」のタイトル をひっくりかえしてます。 テーマとか登場人物もすべて反転している(と解説に書いてある) ので読み比べると二度楽しめるよ。 がんばって古本屋はしごする価値あり。
20 :
記憶モードだけど :2000/08/01(火) 10:24
「死の島の博士」だかって題の短編もあったとおもふ。 DEATH@`DOCTOR@`ISLANDの順列組み合わせで短編を書いたらしい。 もともとのネタは「モロー博士の島」だけどね。
21 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/01(火) 13:40
>DEATH@`DOCTOR@`ISLANDの順列組み合わせで短編を書いたらしい。 なんかそのへんまとめて短編集になってるんだよね。 ぜひよみたし。
22 :
テルミヌス・エスト :2000/08/01(火) 22:52
>>17 私の場合、謎解きはともかくとして4巻の最後でセヴェリアンが城塞に
戻ってきてから昔の知り合いに会って回るところが好きです。
特にラストのヴァレリアのもとに向かうところでなぜか泣けます。
23 :
17 :2000/08/02(水) 02:16
>特にラストのヴァレリアのもとに向かうところでなぜか泣けます。 あそこいいですねー。なんか帰ってきたなー、て感じで。 ドルカスを遠くから見守るところも切なくてよいですね。 ところでみなさんはどの巻がお気に入りですか? 僕は3巻が悲しくて好きです。そのあと1、2、4かな。 スターウォーズも「帝国の逆襲」が好きなもんで。
24 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/02(水) 02:20
どのへんが魅力なんですか? このスレッドみて興味わいてきました。読みたくなるまで、あともうひと押し。 古本屋まわりしようかな。
25 :
テルミヌス・エスト :2000/08/03(木) 00:35
>>24 単なる異世界冒険ファンタジーとしても読めるし、一方深く読み
こめばいくらでも深読みできます。異世界の作りこみは「指輪物語」
なみだと思います。「アラビアンナイト」的な部分もあるし、教養
小説というか主人公の女性遍歴としても読めます。
22、23にもあるように、なんともセンチメンタルな部分もあります。
とにかくこれだけで色んな楽しみ方ができると思います。
>>23 「警士の剣」っていいですねえ。ドルカスと別れるところとか、
アルザボの話とか、湖の住民の話とか、まとまりがないと言えば
まとまりないですが、すごくいろんなものが詰まっていますね。
26 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/03(木) 02:36
新しい太陽の書は2年に1回くらい引っ張り出して読んでます。 息子セヴェリアンの話とか物悲しくてすきだなー。 過去に潜って来た塔の所とか。劇中劇もイカス。 また引っ張り出して来て読もう。 ウルフは他に単行本出てないんですかね?
27 :
真理と悔悟 :2000/08/03(木) 12:50
セヴェリアンの父親の話とか、循環した時間の中での変容とか、
深読みのしがいのある物語ですよね。
私も時々無作為にページを開いてしまいます。
>>25 私はどちらかというと、ファンタジーというよりはやはりSFじゃあないかと思うんです。
それもすごくハードな。どうでしょ??
28 :
6 :2000/08/03(木) 18:37
お話大会の所が好きです。特にアスキア人(異民族、定められたテキストからの
引用でしか会話しない。)の語りは初めて読んだとき、すげえなと思った。
あと一巻の決闘。(後からいろんなことの前振りになっている。)
>>24 私の場合は、多種多様な登場人物が非常に魅力的に思われます。
29 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/03(木) 19:20
27>ファンタジーというよりはやはりSFじゃあないかと思うんです。 最後の説明というか種明かしの部分をよむとウルフ自身はやはり SFとして読ませたかったと思いますが、なんかむしろ野暮になって しまっているような。 このへん人によって感じ方が違うと思いますけど。
30 :
真理と悔悟 :2000/08/03(木) 20:40
なるほど… なんだか私は初読からSFとして読んでしまっていました。 初めのおぼれるシーンだとか退化人のくだりだとか…。 石の街やへトール&ジョナスもその印象を強めていたかもしれません。 色々な感じ方があるというのは良いですね。確かにそういう作品なのかもしれません。
31 :
29 :2000/08/03(木) 21:06
いやわたしもファンタジーの体裁をとりながらもその奥に ハードなSFテイストをほのかに感じるあたりがすごくここち よかったです。 それだけに一番最後に「つまりね・・・」って感じで種明かし されたんで、ちょっとがっくりと来てしまった所があります。 初めのおぼれるシーンはまさかあんなに重要な話につながって いくとは全然想像もできなかったですね。 まあ重要っていえばみんな重要なんだけど。
32 :
真理と悔悟 :2000/08/03(木) 21:40
おぼれた時に助けられたという事実もさることながら、あそこで あの人形劇をやってしまうところがすごい作品ですよね。 4巻の終り… あの続きはやっぱり「セヴェリアン宇宙へ行く」なのでしょうか? 怖くて読めないです。 とかいつついきなり変なこといってもうしわけありませんが、 はずかしくて隠しているのですが、密かにセクラの方が好きだったりします…。
33 :
テルミヌス・エスト :2000/08/03(木) 22:00
>>27 と言うか、SFなのかファンタジーなのかといった区別がどうでも
良い、と思わせる力があると感じます。4巻目で急にSF的な展開に
なるのは、5巻目の構想が徐々に浮かび上がってきたからかな、
とも思います。
>>32 そんなわけで、そうです、5巻の"The Urth of the New Sun"では
いきなり宇宙船が舞台です。最初の部分しか読んでませんが。
34 :
>33 :2000/08/03(木) 22:13
>いきなり宇宙船が舞台です。 マジ?
35 :
テルミヌス・エスト :2000/08/03(木) 23:40
>>34 本当です。
突然ですが「新しい太陽の書」の主な舞台は今のアルゼンチン周辺
だと思うのですが。
ギョルはラプラタ川、ネッソスはサンタフェのあたり、タロス博士
とバルダンダーズの城はチチカカ湖、アスキア人は北米からやって
来るのだと思いますが、どうでしょう?
36 :
ねこ@ぱんち :2000/08/04(金) 13:58
ファンタジーだと思って読み進めてたら、 アルザボはマジで怖えーし、息子は######し・・・。(^^; 重厚かつ超辛口なファンタジー、 背景は非現実だけど嘘っぽいところなし(ゆえにSFとして成立する) って感じかな。 それに、登場人物がそれぞれ魅力的でねー。(^^) セクラの方、私も好きです。(笑)
37 :
テルミヌス・エスト :2000/08/04(金) 23:22
セクラの方もドルカスも良いけど、アバイアの女奴隷について いってみたい。 「陸地はわたしたちを支えることができない」
38 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/05(土) 23:15
39 :
地を這う苔 :2000/08/06(日) 03:07
「新しい太陽の書」は読んでないけどエリ・バーと言えば 血の公爵夫人のことでは?
40 :
ねこ@ぱんち :2000/08/06(日) 11:55
>38,39 そうそう、ハンガリーの悪鬼、あのバートリ姐ちゃんです。 若い娘の生き血が美貌を保つのに良いと狂信した実在の人物。 かの「鉄の処女」(人間血絞り機)も、彼女の考案らしいっす。(^^; チェイテ城から少女が脱走して悪行が発覚したとか、 小窓ひとつない石牢に捉えられて死ぬまで過ごしたのが バートリ姐ちゃんの最後だったとか、 そのへんは結構史実に合致するらしいですよ。 まぁ「拷問者」のべつの意味での総本山ですよね。 この方か、ルーマニアはワラキア公ツェペシェあたりを 本書に盛り込みたかったのでは。そんな気がします。
41 :
38 :2000/08/06(日) 22:09
>>16 @`40
エリザベト・バートリ本人のことはなんとなくわかったのですが、それが
「新しい太陽の書」のどこに出てきたのか思い出せないのです。
それらしいところを何箇所か斜め読みしたのですがわかりません。
気になるので教えていただけますか?
42 :
ねこ@ぱんち :2000/08/09(水) 11:31
>38 あうっ、亀レスすまそ(^^; 実は人に貸しっぱなしで、まだしばらく手元に戻ってこないんす・・・。 バートリ姐ちゃん、「絶対の家」とモメてたと思うんだけど。 見つかりませんか?
43 :
38 :2000/08/11(金) 00:06
30分くらい探してみたんですが、やっぱり見つかりませんねえ。 そのうちゆっくり読み返してみます。
44 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/24(木) 11:02
原書新版かったage
45 :
バルダンダーズ :2000/08/26(土) 21:52
この小説、ホント何度再読しても飽きない本ですね。英語がヘタレな私としては、 続編も出版して欲しいところです...。 あと、個人的に、日本語訳した方(名前わすれてしまった...)の仕事も称賛に値 すると思います。イメージの膨らむ名訳でした(無論、原著が良いのだ、とい うのがありますが)。
46 :
ロッシュ :2000/08/26(土) 22:50
この小説、読むたびに新しい発見があるので大好きです。 ところで4巻の物語コンテストなんですけど、 フォイラの意中の人は誰だったんでしょうか? フォイラの話にそのヒントがあるのかな?と思って読んでるんですけど、 いまいちよくわかりません あとエリザベト・バートリのことはよく知らないのですが、 4巻に女の子を家具にした人がいましたが、この人のことでしょうか?
47 :
38 :2000/08/26(土) 23:56
家具の人じゃあないような気がします。 私もよく知らないんですが、美しさを保つために若い女性を次々と 殺して生き血を浴びた、というような人らしいので。
48 :
>47@`46 :2000/08/27(日) 10:31
49 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/27(日) 10:38
50 :
テルミヌス・エスト :2000/10/14(土) 10:17
>>10 B&NのCouponが届いたんで、"Castle of Days"と"Long Sun"の合本をOrder
しました。
51 :
テルミヌス・エスト :2000/11/02(木) 00:16
Amazonが11/1からco.jpドメインで営業開始して年内は送料無料だそうですね。 ううん、ちょっと早まったか。 洋書の場合注文から1-2週間で発送とありますが、これはアメリカから発送なのか 国内(市川)から発送ということなのかどっちでしょう? 何か注文してみようかな。
52 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2000/11/02(木) 01:08
Amazon.co.jpなんかやたら文字化けする。 値引きも渋くなってる様だがだいじょうぶなのか?
53 :
テルミヌス・エスト :2000/11/02(木) 23:24
試しに"Long Sun"のさらに続編の"Short Sun"三部作を注文してみました。 送料無料キャンペーン中なんでバラバラに発送を選択したところ、第一部の "On Blue's Waters"が11/10-11/21、第二部の"In Green's Jungles"が 11/6-11/8の発送予定とのことでした(第三部の"Return to the Whorl"は 来年1月に発売予定)。 別にAmazonの宣伝する気はないですが、なんか得した気分ですね。
54 :
テルミヌス・エスト :2000/11/05(日) 11:03
さっきペリカン便で"In Green's Jungles"が届きました。(注文してから2.5日) ちょっとおかしかったのは、普通に本屋で新刊を買った時のようにちゃんと黄色い カバーがかかっていました。
55 :
テルミヌス・エスト :2000/12/04(月) 23:30
やっと"Castle of Days"が届いたんで、例の「かわうそ」の部分を途中まで斜め 読みしました。「新しい太陽の書」に関するエッセイの類を11篇まとめたものです。 内容は、執筆中に考えていたこと、各巻冒頭の詩の由来、難しい語彙の解説、遺伝子 改変したウマにケブラー繊維の防護服を着せれば現代の戦争でも有効だとの考察、 「新しい太陽の書」の各登場人物の語る小噺集、読者との架空のインタビュー、 といった感じの収集雑多な文章の寄せ集めで、割と同人誌ノリで、楽しんで書いて いるのが微笑ましいです。 だもんで、これを読めば「新しい太陽の書」がもっとよくわかる、といったような ものではありません。当たり前か。
56 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2000/12/05(火) 05:40
いいなぁ。 所で、原書は判り易い、と、言うか単純な英語で書いてあるのでしょうか? ほら、やけに古臭い言葉を使ってあるのとか有るじゃないですか? 判り易いのならば・・・原書トライしてみようかな? すごく時間がかかりそうですが。
57 :
テルミヌス・エスト :2000/12/07(木) 22:16
>>56 「かわうそ」は、まあエッセイなのでそこそこ読みやすいです。
「新しい太陽の書」本編は、さすがに難しいです。今読み始めたところですが、
翻訳を読んでるから意味がつかめますが、いきなり原文にトライするのは結構
しんどいと思います。なにせネーティブでも難しいと言っているくらいですから。
いちいち辞書を引くのが面倒なら、最初は訳書を横に置いて、チェックしながら
読むのもいいかもしれませんね。
58 :
テルミヌス・エスト :2000/12/07(木) 22:18
収集雑多>種々雑多
あまりに時間が経っているのでsageておきます。 分割線さん、ありがとうございます。 えっと、5巻からの続編が読みたいのが原書が読んでみたい動機なので ちょっと諦めモードです。 うーん・・・どこか翻訳してくれないかなぁ。
一番印象に残ってるのは、セヴェリアンの友達(名前失念)の真実の姿を知ったとき。 ああいうネタってありきたりなんですか?結構衝撃だったんだけど。
61 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2000/12/16(土) 15:37
age
62 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2000/12/19(火) 03:52
bbb
63 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :
2000/12/20(水) 10:26 人間の部品使ってたのは他に無かったのでは?