野阿梓は良いと思うが

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1名無しさん
笠井潔でスレッドがたつなら、野阿梓でたってもいいと思います。
そりゃライトノベルに書きこんでもいいが、やはりSFマガジン新人第一席
入選は、空前絶後の才能だと思うがいかがか?

2名無しさん:2000/05/18(木) 08:52
はやく「Trial and Terror」出して欲しい。
もう10数年待っているのにー
3名無しさん:2000/05/18(木) 13:34
>2殿
まったくでござる。

「緑色研究」や「少年サロメ」になると、やはり萩尾望都がすぎて
なんだが(好きですが)、バベルの薫りあたりは、80年代天皇制研究
のジュブナイル小説スタイル・レポートという感じがして、めちゃ面白かったで
ござるよ。
4名無しさん:2000/05/18(木) 15:26
>3さん
「バベルの薫り」ってそんな話だったのか…。読みたくなってきた。
5名無しさん:2000/05/18(木) 22:26
>3@`4
「バベルの薫り」って猪瀬直樹「ミカドの肖像」や、エイズの修辞学とか
いわゆるユリイカ系ネタを、美少年美少女のオンパレードで学園ジュブナイル
にした奴だろ?

6名無しさん:2000/05/18(木) 22:27
>3@`4
「バベルの薫り」って猪瀬直樹「ミカドの肖像」や、エイズの修辞学とか
いわゆるユリイカ系ネタを、美少年美少女のオンパレードで学園ジュブナイル
にした奴だろ?

7名無しさん:2000/05/18(木) 22:28
「バベル〜」はちょうど昭和の終わりのヤバイ時期に
重なりそうになって、発売が延びたのだとか。

わたしのベストは「兇天使」。
単純にハムレットのパスティーシュとしても面白いです。
8名無しさん:2000/05/18(木) 22:31
そういえば、よくいく本屋はことごとく
「女性作家」の棚に並べてある(^^;)
9名無しさん:2000/05/18(木) 22:34
そういえば、実物は高千穂遥系のむくつけき男とか?

http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/staff/noah/noah.htm
10>7さん:2000/05/19(金) 01:43
「バベル」は確かにそうでしたね。そのあと
大喪の礼をテーマにSFマガジンに一本レモンシリーズだかキノ・グラース
ものを書いていたと記憶します。

それにしても「凶天使」は傑作です。
とくにハムレット一族滅亡へのエスピオナージュ小説としても
わくわくするくらい面白かったです
11名無しさん:2000/05/19(金) 02:42
ここ見てたら読みたくなってきた。今でも買える本ありますか?
12名無しさん:2000/05/19(金) 04:20
「バベル」は5年くらい前の本だから今でも買えるのでは?
13名無しさん:2000/05/19(金) 08:11
「バベル」は文庫に落ちたけど、そのあと消えたかも(^^;)
14>11さん:2000/05/19(金) 10:27
とりあえず大量に売れたので、BOOK OFFの100円コーナー
ハヤカワ文庫JAをこまめにみていると、大体、ぜんぶそろう。・・・
と思います(^^:;)
15名無しさん:2000/05/19(金) 10:35
ウテナの幾原監督(さいとうちほではない)って、なーんとなく野阿梓のファンだと思う。
演劇と少女革命
(野阿梓の場合は、少年十字軍によるテロリズムや国家解体の夢想ですが)
なんて、まんま野阿梓の流れだからなあ
16名無しさん:2000/05/19(金) 10:38
とくに、ニュータイプに連載中の幾原監督の「少年王」なんてノベル
読むと、確信たかまるがいかがか
17名無しさん:2000/05/19(金) 22:00
やおいはやめて欲しい。
18名無しさん:2000/05/19(金) 22:35
>17
しょがないんじゃない。
野阿の場合はやおい以前に、萩尾や竹宮恵子時代からの流れで、美少年もの
やっているからなあ。

ただ、きちんと山があっておちがあるから、そのへんは、上手い。
19名無しさん:2000/05/20(土) 16:05
うほっ。野阿でスレたっている・・・
20珍念:2000/05/20(土) 19:39
>7.10

私も「兇天使」がベストです。わが生涯のベスト。
ミステリ好きな人に奨めたいけど、ミステリ好きの
人でこれを知ってる人はほとんどいないように思う。
21訂正:2000/05/20(土) 19:42

ミステリ好きの人に奨めたいけど(ミステリ好きの
人でこれを知ってる人はほとんどいないように思う)。
22名無しさん:2000/05/21(日) 13:01
たしか野阿梓のお父上は、石沢英太郎とかそんな名前の推理作家でしたね。
その影響にあるとはいいませんが、
ともかくフーダニイットというよりはむしろ、
<めくるめく状況の連続>
でエンターテナーとしても、第1級の作家ですね。

小学館版・萩尾望都「銀の三角」の後書きをかいていますが、初期の彼のめざしたものは、
萩尾、
あるいはベスター「虎よ虎よ」のようなワイドスクリーンバロック・タイプでしたね
23珍念:2000/05/21(日) 19:02

「銀の三角」の解説は、なんだか「兇天使」を評する言葉が
やっと見つかったような気にさせられました。
「虎よ、虎よ!」は我が生涯の「海外SF長編」ベストなり。
ワイドスクリーン・バロック万歳。
24メシューゼラン:2000/05/22(月) 11:53
いやーん。野阿は銀河赤道祭なんか、絶版だけどおすすめよ。
一言で言うなら<700年の時空を超えた救済劇>
25名無しさん:2000/05/22(月) 12:42
>24
良かった。
私と同意見の人がいた。
26名無しさん:2000/05/26(金) 07:38
銀河赤道祭はパピレスで手にはいります。
私は好きなのはレモン=トロツキーのシリーズかな。
27名無しさん:2000/05/26(金) 09:02
巽孝之の友だち。
28>27:2000/05/27(土) 09:48
そういや、ピーター・グリーナウェイ「プロスペローの本」が
公開された当時、西武の堤社長をモデルに、メタ・フィクションだか、
それのパロかいてましたね
29名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/28(水) 15:27
月光のイドラとかどうよ?
30おっ。いいですねえ:2000/06/28(水) 19:55
木島なんとか、木なんとかいう有名少女漫画(大正ロマン系列)の影響でも
あるのかなあ。うん「まりと真吾」とかいうの。


しかしイドラ(あるいはバベルの薫り)の世界ってのは、自衛隊は三島由紀夫の
構想にしたがって改変されるのう。

個人的には次作の「緑色研究」のほうもさらにお勧めよ。
31>30:2000/06/29(木) 11:06
木原敏江?
32「フリッカー、映画の魔」(文春文庫):2000/06/29(木) 11:25
カタリ派の虐殺が下巻のメインテーマだけど、キノ・グラースとか
アルビン・クービンとか、「銀河赤道祭」を思い出すなあ。

銀河赤道祭ってのは、ほら西欧初のホロコースト、ローマ教会による
アルビジョン派の異端絶滅を引用しているから
3330>31:2000/06/29(木) 20:53
木原敏江でした(^^:;)
ありがとうございます。

>32
あ。そうか。やたら正統を峻別するための異端って話し出てましたけど、
カタリ派って、70年代流行りましたねえ。
そういえば「国民クイズ」ってマンガのなかにも引用されてましたね。
34ライト板から転載ちゃん:2000/07/27(木) 12:43
9 名前: 名無しさん@地獄変 投稿日: 2000/07/26(水) 00:39
男の少年モノ好きです(ホモじゃないよ)。

ただ、少年モノといってもいわゆる「ボーイズ系」は好きじゃないッス。
男の俺には登場する少年に「男の要素」が微塵も感じられない
「ボーイズ系」は生理的にちょっとダメッス。
別に「ボーイズ系」は男が読むように書いているわけではないので、
そのことにケチを付けるつもりは微塵もないけど……。

じゃあ、何を薦めるのか?
それはSF作家野阿梓の「月光のイドラ」「緑色研究」です。
SF評論家大森望に「不覚にも男同士の濡れ場で勃起してしまった」
と言わしめるほどの内容。
読んでみ!
35名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/27(木) 13:03
狂茶党を「きょうちゃとう」と読んでいる奴、手を上げろ。
36名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/31(月) 20:32
「月光のイドラ」「緑色研究」はいやらしいよ。まじで。

とくに緑色の兄弟相姦。陰門に鈴をいれて鳴らすとはこれいかに、だ。
37へい:2000/07/31(月) 21:01
>35
「Trial and Terror」の作者あらすじを読むまでそう思ってたな...
38名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/01(火) 00:15
新左翼運動に関する本を読んで、ようやく偽善協や、内部抗争の
モデルが何なのかわかった。
39目狩団(メガリスの):2000/08/01(火) 00:22
革新都政をおこなって破綻したヌエバ・ヨルグ(新宿)という街が、どこに
モデルをおいたかおわかりでしょう・・・。

「五月ゲーム」なんて、もろダッカ日航機ハイジャック事件ですしね。
日航機がダッカに着陸した同時刻、空港周辺でバングラデッシュ国軍が
クーデターをおこしてたんだよね・・・
40名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/03(木) 10:40
山形浩生の友達でもある。類は友を呼ぶ。
41ナチスもの:2000/08/03(木) 10:50
あたしゃ、笠井潔「ヴァンパイアー戦争」の後書き(野阿梓執筆)のためだけに、
けして読みはしない本編を買ってしまいました
42ナチスもの:2000/08/03(木) 10:57
えーと。
「銀河赤道祭」
OPの天皇制浮遊都市がおりたった惑星の停戦交渉は、ベトナム和平交渉、
少年十字軍のたどりついたモデルは、ローマ法皇庁によるカタリ派の虐殺。

・・・まなじり決して「テロルの現象学」なんて、またひとつ膨大なドグマをつくりあげ、
・・・あきらかに妄執なオチをもってくる「ヴァンパイアー戦争」なんて馬脚をあらわす小説をかいてしまう
誰かさんより、才能あると思います。野阿あずさ
43名無しさん:2000/08/03(木) 14:29
次回作、まだだねえ・・・
今年中にでるとよいなあ・・・伯林なんたら
44名無しさん:2000/08/03(木) 14:32
さげちゃいました。あげ。
現在執筆中なのは「伯林星列」でした。
45名無しさん@1周年:2000/08/03(木) 19:09
ここでも左翼ネタが多くでますね。
折口信夫は如何?濡れ場(あ、氏の場合男同士だから違うな)で
良く出てくる。
46名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/03(木) 19:57
「折口信夫」って、よくわからんのです。バベルの薫のとき、やたら石室の
性愛シーンで引用されてたけど、うーん。
「死者の書」とか昔、読んでわかった気になったけど、いまでは忘却のかなたです。

野阿梓はバベル執筆を機に、天皇制についてだいぶ、つっこみましたね。
47名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/05(土) 13:02
そうか・・・新作はベルリンか。
20年代ワイマールの退廃と、30年代ナチスの綱紀粛正ぶりをコラージュした、
未来少年SFになるんだろうな・・・
48↑あびゅうきょの同人誌:2000/08/05(土) 13:21
を連想してしまった
49名無しさん@1周年:2000/08/06(日) 02:21
折口は「月光のイドラ」でも引用があった。故人の先生の面影として。
実際の折口は少年愛の人じゃないんだけどね(わりと逞しい感じのほうが好き
だったらしいね)。
50うれしい! :2000/09/02(土) 11:30
野阿さまのスレッドがあるぅ!
お馬鹿なので、背景がさっぱりなのですが、めくるめくような展開に
いつもほうっとため息をついてしまいます。「兇天使」などは炎や光
が目の前にきらめくようでした。
レモン=トロツキーは、ステレオタイプ(?)なキャラとして作られ
たらしいですが(しくしく)、すっかりはまってしまいました。今で
も彼は心の恋人。
次回作、出るのですね!楽しみです!!
レベルの低い書きこみでごめんなさい。
51おおっ :2000/09/04(月) 16:28
勇者があらわれた。 >50さんの勇気に乾杯!

ここは、コアな方が多そうで書きにくかったのです。
50さんに便乗してみる。

背景…「五月ゲーム」くらいしかわかんなかった。
わかんなくっても、面白いですけどね!
私は、オージュールの方が好きなのです。
この人の話はもうないのかな?

通勤のお供につい久しぶりに読もうとして「兇天使」
を開いたら、すぐにあまりのえろてぃっくな描写に
負けて本を閉じてしまいました。
他の本よりやらしくないと思ったんだけど。
52名無しは無慈悲な夜の女王 :2000/10/07(土) 03:47
というので、便乗組。
気がつけば十年来のファンなのですが、
いまだに何を書いておられるのかわかっておりません……。
が、あのすばらしい文章と構成にうっとりしてしまいます。
棺桶にまで持って行くと決めている唯ひとりの作家さんです。

個人的には『黄昏郷』が好きなのですが、友人に貸したっきり返ってきてません(涙)。
布教の為とはいえ、貸すんじゃなかった。
『ポケット一杯の偽り』を再読したいのですが、いまでも手に入るのかしら。はぁ。
53ore :2000/10/07(土) 05:17
まだ鹿児島いるん?
54名無しは無慈悲な夜の女王 :2000/10/07(土) 11:19
前から不思議だったんですが、なんでご本人のホームページが、K大にあるのでしょうか?
誰かご存じの方いません?
55名無しは無慈悲な夜の女王 :2000/10/07(土) 11:36
 職員でしょ。
56名無しは無慈悲な夜の女王 :2000/10/07(土) 14:19
図書館職員の傍らの執筆だったかと。まだお勤めなんですね。
57>22 :2000/10/08(日) 10:28
石沢栄太郎って、自殺したミステリ作家の?
マジっスか。
むむぅ・・・・。おれ、好きだったんだよ。才能は一代にしてならず。
58HP更新あげ。 :2000/10/10(火) 18:01
お勤めされてるのは知ってたけど、図書館員だったとは。
ちょっとミステリの香りがするのはやはりお父様の影響なのでしょうか。
バベル読みたくなってきたけど、単行本しか持ってない・・重い。
文庫も買おうかな(通勤時に読むの)。
5954 :2000/10/11(水) 17:55
ああ、やはりそうだったのですか。> 職員
ちょっとすっきりしました。ありがとう。
60名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/26(日) 03:13
落ちてるので、一旦上げさせてもらいます。
61おや?:2000/11/28(火) 02:47
ところで、新刊というのは何時出るのですか?
ご存じの方はおられますか?
SFマガジンなど買っていないので、情報に疎いのです。
お願いいたします。
62名無しは無慈悲な夜の女王:2001/01/10(水) 20:11
新作出ましたあげ。
アンソロジーもう読んだ方いますか?
ちらっと見たらレモンシリーズみたいだったけど。
63名無しは無慈悲な夜の女王:2001/01/17(水) 01:49
新刊出たの?
出版社どこ?
明日買いに行こうーっと。
64名無しは無慈悲な夜の女王:2001/01/18(木) 18:48
ハヤカワからです。
値段は2200円。
買うつもりだったんだけど
ちょっと引き返してしまった。
愛が足りないかしら…
65名無し:2001/01/19(金) 03:58
>64

いえ、金が足りない
66名無しは無慈悲な夜の女王:2001/01/19(金) 09:05
>>65
…………おなじだ。たしかにお金が足りない。
でも、お給料でたら買いにいくから、
もう少しのガマンガマン。
でも、ほとんど野阿梓氏のみが目当てで\2@`200-か〜。
読めるだけいいんだけどね。
67名無しは無慈悲な夜の女王
武装音楽祭、最高。
学生時代ついていけない頭で授業中に必死に読みました。
レモントロツキーシリーズのストイックさが好きです。
耽美男色物になってから読めなくなったんですが
このスレを見て、緑色〜や月光〜を読んでみようと思いました。