1 :
あぷろ:
SFだSFだと評判よさげで読もうかどうか迷い中
電撃ネタですがご意見募集
2 :
名無しさん:2000/05/17(水) 21:20
冒頭がひどくアレなので買うかどうか迷い中。
ブギーポップには騙されたしよお。
3 :
晴れるでしょう:2000/05/17(水) 22:05
日本のSFを読まなくなって久しい私ですが、知人に勧められて読みました。
イイですよ。
ライトノベル侮りがたし、と思いました。
4 :
名無しさん:2000/05/18(木) 10:56
個人的にはオススメの作品です。
SFかどうかなどというのは、この本に関してはどーでもいいところ。
とりあえず上下巻同時に読破するのが正しい読み方かも?
しかしイラストは加藤&後藤さんにしてほしかった……
5 :
あぷろ:2000/05/18(木) 19:36
>3、4さん
おお、やはり結構お薦めなのですな
実は私も冒頭と挿絵でひいたくちです>2さん
猫かわいくねーし
沢山意見が聞けるかと思ったんだが
あまり読まれていないのか
それともここがライトノベル板じゃないからなのか
ライトノベル板にもないみたいだし
引き続きご意見募集中
6 :
名無しさん:2000/05/18(木) 20:38
冒頭は確かにちょっとアレだね。
でも先を読むとだんだん文体に味が出てくるよ。田中哲弥作品みたいに。
7 :
名無しさん:2000/05/18(木) 22:29
「評判いいけど,ライトノベルだよなー。」という先入観で読んだのに、
どはまりしました。(少し泣いたのは内緒だ)
自分は、特に女性にお勧めだと思いますが、
小道具やネーミングなど、結構凝ってて、メカ好き人間でもOKでした。
8 :
あぷろ:2000/05/19(金) 21:22
買ってきてしまいました
これから読みます
楽しみです
9 :
名無しさん:2000/05/19(金) 21:57
古典的なSFですよね。
かえって、ライトノベル本来の読者がどう思っているのか心配なほど。
イラスト、イイと思ったけどな。
10 :
名無しさん:2000/05/20(土) 10:29
猫球以上に手に取りにくい本ですが、「E.G.コンバット」
((1)〜(3)、次で完結予定)の方がよりお勧めかも
原案者が書くイラストが思いっきりアレですし、女性キャラのみという
設定もいかにもですが、それらに耐えられる方は是非。後悔はしないと
思います。
でもデビュー作の1巻はイマイチなので1,2巻同時読みをお勧めします
11 :
名無しさん:2000/05/20(土) 12:49
帯のどこにもそんなこと書いてないけど
ロボット好きにはたまらん話ですわ。
12 :
あぷろ:2000/05/23(火) 07:35
読み終わりました!
皆さんどうもありがとうございます
本当に結構SFです
ライトノベルでどうよまれているんだろう
くりすますがいいキャラだしています
続きも出るみたいなので楽しみですね
13 :
名無しさん:2000/05/23(火) 20:04
この表紙はちょっと詐欺では(笑)。
14 :
名無しさん:2000/05/24(水) 20:51
クリスマスの「また、負けいくさだったな」が・・・
15 :
名無しさん:2000/05/25(木) 04:06
挿絵
1.クリスマス萌えで表紙買い:クリスマスの配役はサギ
2.SF者:表紙がだめで買えない
とゆーことだな。
できれば、1巻と2巻の売れゆきの違いを知りたいな。
1巻と2巻の売れゆきがそれほど違わなければ、1の理由をほぼ無視できる。
無視できるなら、SFの市場よりライトノベルの市場のほうが大きいから、
2の理由も無視してよい。電撃の方策は当たったことになる。
逆に、2巻が1巻よりあきらかに売れていなければ、SF者向けの表紙にすべき
だったということになる。
16 :
名無しさん:2000/05/25(木) 09:42
2巻が売り出された頃にこの作品を知りました。
で、読もうと思ったのですが、
2巻は平積みで売ってるのに、1巻が置いてない。
どこの本屋にいってもそんな状況でした。
う〜ん、電撃さんは売る気あるのか?
17 :
名無しさん:2000/05/25(木) 11:45
きのう2巻まとめて買ってきた。2巻は平積みで、その横に1巻が
1冊だけ残っていた。まだ初版だった。
補給ができてないんでしょうなぁ。
18 :
名無しさん:2000/05/27(土) 14:33
読んでいいじゃんいいじゃんと友人に片端からメールで
勧めたら、みな「店で置いてなくて見つからない」って…
販売機会の損失じゃんよ。
19 :
挿し絵が苦手:2000/05/27(土) 14:38
特に最後の方の楽。本文より先に展開バレしてないすか?
あとせっかく「焔の章」と「幽の章」となってるんだから、
片方はできれば焔と日光&月光の表紙にして欲しかった…
20 :
教えてちゃん:2000/05/27(土) 14:52
ネタバレです。以下注意。
あのう、普段SFを読まないのでよくわからなかった
のですが、結局最後のオーロラ?はどういう意味なの
ですか? 降下が失敗でも成功でも見えるものなの?
21 :
名無しさん:2000/05/27(土) 20:09
>19
バレしてますね。
読者に心構えさせるつもりかと思ったけど、問題の場面にきて
しまってもやはりあの事前書きはへん。
>20
失敗でも見えると思う。自然現象で。
ただ登場人物(?)は知識がないと思うので、自分なりに
解釈するってことじゃないでしょうか。ロマンないけど。
22 :
>15:2000/05/28(日) 20:15
富士見のイラストレーターが
「富士見での見解として、1巻の売れ行きは
イラスト次第、2巻目以降は作者の内容次第」
とされているというような内容をネットの日記でかかれてました。
23 :
通りすがり:2000/05/29(月) 20:25
「秋山さんの作品でおもしろいの教えて」と言ったら、「全部面白い」
と答えが返ってきた。ので、「いちばんやおいっぽい(笑)のは?」と
いう答えに返ってきたのがこの作品だった(すみません)
やおいとかどーとかいうのを超えて、とにかく面白かった。「白黒燃
えるー!」と叫んだが、いちばん好きだったのはカグラだった。
カグラにホムラの赤ちゃんを生んでほしかった。
読んだあと、しみじみ茶虎の猫が欲しいと思った。
24 :
通り過ぎる:2000/05/29(月) 22:27
や、やおいですか……(^o^;。
焔×幽とか、そういう組み合わせでショッカー?
日光×月光とか?
25 :
愛と平和:2000/05/29(月) 22:35
まだ プロローグしか読んでないが
ネコにロボットにフロンティアスピリット・・・
この1章だけで買った価値があったぞ。
26 :
愛と平和:2000/05/29(月) 22:43
まだ プロローグしか読んでないが
ネコにロボットにフロンティアスピリット・・・
この1章だけで買った価値があったぞ。
・・・また二重書き込みだ。スマン
28 :
くるくる少女:2000/05/31(水) 21:05
SF板で話題になっているのでちょっと気になってプロローグだけ
立ち読みした瞬間に2冊手にとってレジにならんでしまいました。
そして今 2冊目も読み終わりました・・・
面白かったです。
すこしだけ涙がこぼれそうになり
思わず書き込みしてしまうほどに・・・
そして続編が出て欲しいような
欲しくないような複雑な気持ちを抱かせてくれるほどに・・・
ライトノベル版でも結構好評ですよ。
スレッドは立ってないけど、各所で「泣ける」と評判です。
30 :
>29:2000/06/06(火) 12:20
なぜにsage?(^^;
どうしてスレッドが立っていないんだろう。ライトノベルでは評判
悪いのかしらと思っていたのですが、そうでもないんですね。よかった。
これを足がかりにこっちの板住人が生まれるといいんですけど(i−i)
31 :
!WU?:2000/06/07(水) 20:55
www4.justnet.ne.jp/~jyl/
6/2
>『猫の地球儀』、クロネコブックサービスから品切れとの通知が。
ほ、ほええぇええぇえ(@@;;;? 刷り待ち?
32 :
名無しさん:2000/06/08(木) 13:32
あらは色々あるんだろうが、難癖は色々あるんだろうが…。
面白かったぜ。
33 :
>32:2000/06/08(木) 15:11
それは猫じゃなくE.G.とかに言うべきだな。
猫の欠点は変な方向で完成されつつあることだよ。
34 :
32>33:2000/06/08(木) 18:18
他の著作も、あのくらい楽しめると考えていーんかな?
その物言いからすると?買うかどうか迷ってんだが?
35 :
>34:2000/06/08(木) 20:39
立ち読みせよ。
36 :
34>35:2000/06/08(木) 21:38
したけどよくわからなかった。
文章構成が腐れてたけどそれは猫も同じだったし、そんだけではわからないなと
まあ、えーや…。買って読んでみるよ、もう
37 :
横レス:2000/06/09(金) 00:05
『ーそれだけか?』
『そう』
『それだけで大丈夫なのか?〜』
には泣けた。
昔むか〜し、6才のころ教育テレビで
「ジャガイモは水に沈むがサツマイモは浮かぶ。なぜでしょう」
の答が
「ジャガイモのほうがサツマイモより(比重が)重いから」
だった時のことを思い出してしまった。
理解できたけど『それだけの事なのか?』って思った。
あれが『センス・オブ・ワンダー』だったのかな?<アホ
38 :
「猫の地球儀」のイラスト:2000/06/11(日) 17:33
がSF者として「…」という人もいるだろうけど、
「E.G.コンバット」のイラストよりはよっぽど
マシでしょう。小説おもしれーだけに、いっそ挿し絵は
無いほうがいいぐらいだもんなあ。
39 :
名無しさん:2000/06/11(日) 17:53
イラスト+文章でクリスマス萌えの俺は変ですか?
40 :
>39:2000/06/11(日) 18:51
変だけど、あなたのような人はたくさんいると思うのでご安心を。
41 :
>37:2000/06/11(日) 22:16
>「ジャガイモのほうがサツマイモより(比重が)重いから」
比重って言葉を使うとかっこ悪いかな、この場合。
どうせなら、
「ジャガイモとサツマイモを同じ大きさに切って重さを量る。
そうして同じ体積の水の重さと比べてみる」
「ふむ?」
「ほらジャガイモは水より重いだろう?だから沈む。サツマイモは水より軽いから浮くんだ」
「それだけ!?」
「そう、それだけ」
42 :
くるくる少女:2000/06/11(日) 23:52
>40さん
どうですかね〜
私はクリスマスや楽の可愛らしさの表現ということでは
あのイラストは文章に圧倒的に負けてると思うのですよ。
私のように考える人も少数派でしょうかね〜
43 :
名無しさん:2000/06/12(月) 01:13
あんたへんだよ。少数派というより。
たったひとつの冴えたやりかた読んで、わざわざブス系統の描写がしてある
ヒロインのほうが表紙の絵よりかわいいとか思うクチだろう。
44 :
>42:2000/06/12(月) 01:35
かわいらしさというよりも、もうちょっとロボットっぽくしてほしかった気がしますね。
あれでは幽がクリスマスの主人ではなく、逆に見えてしまいます。
あのイラストはそれなりに好きですが(特に中表紙)、
クリスマスはミステイクだなと私は思います。
>43
下品だねあなた。ちなみに『たったひとつの冴えたやりかた』は
特に感動しなかったね。表紙は思い切りはずしていると思うし。
ブス系統の描写?どこがやねん(藁
女心のわからない馬鹿チンだねあんた。
45 :
44:2000/06/12(月) 01:37
おっとっと!楽も確かに、ちょっと違う感じがしました。
話を読んでいると、なんかのりとか雰囲気が違うんですよね…。
かわいいイラストなだけに残念です。
46 :
イタタ:2000/06/12(月) 03:01
わかってねえやつだな
47 :
名無しさん:2000/06/12(月) 03:16
そうかな?どうなのだろう?(about 46)
48 :
名無しさん:2000/06/12(月) 04:18
表紙のクリスマスにつられて買って、
最後までクリスマスの活躍を期待していた人にはガッカリかも。
脇役でしかないしね…つーかあの表紙からだと
可愛い女の子がペットの猫とほのぼのしてる話しか想像できない〜。
読者をダマしすぎ! つーか、猫かぶりすぎ!(笑)
49 :
名無しさん:2000/06/12(月) 11:27
表紙だけ見知っていたので、あらすじ聞いてぶっ飛んだ。
うちの近くの書店では、
平積みで表紙の絵描きサンを推薦するPOPがついていて、
「内容は知りません」みたいなことが書いてあったのです。
ジャケ買い本扱いだったの・・・。
50 :
>48:2000/06/12(月) 17:38
でもある意味主役では?
しかしクリスマス、毎回同じ場所に隠れてたんでしょうかねえ。
幽も『伝説の通り』とか言ってたし(藁
なんでソウルセイバーに見つかんないんでしょ?もしかして黙認?
51 :
名無しさん:2000/06/12(月) 21:59
別にいつもスカイウォーカーにクリスマスがついていたわけじゃ
ないっしょ。朧の最後の相棒はバカロボットだった、と書かれて
いたようなきがするから、何台めかなんじゃないっすか?
52 :
くるくる少女:2000/06/12(月) 23:21
>43さん
ええ 私は「たったひとつの冴えたやりかた」であの表紙より
文章で描かれたヒロインが可愛いと思いましたよ。
つまりは「外見でなく中身で勃つ人間」なんですよ。
>51さん
しばらくは狂言回しとして活躍してくれそうですね<クリスマス
でも適度な所で彼女も交代してもらった方が個人的には嬉しいですが・・・
R・ダニール・オリバーもあそこまで引っ張られるとどうかと思ってますし・・・
53 :
MX300使い:2000/06/18(日) 03:18
このスレッドで初めてこの小説の存在を知りました(^^;;
んで、昨日買いました。1巻置いてるところを探すのが大変でした。
たぶん、今日か明日ぐらいで読めるでしょう。楽しみ。
次もE・Gだと思ってたから・・・・盲点でした。
54 :
名無しさん:2000/06/18(日) 22:24
幽の知ってた伝説は
「赤い服を着た天使型のロボット」
とかいう感じなんじゃないでしょうか。
で、どるごんと戦ったスカイウォーカーの伝説をもとに
探し続けた次のスカイウォーカーが見つけるのは
リュックを抱きしめたまま機能停止したクリスマス。
──なんてのがいいなあ。
あ、もう2,3代空くんだっけ?
55 :
くるくる少女:2000/06/18(日) 22:36
私はくるくる少女、スカイウォーカ−の四十番目です。
そして三十九番目のスカイウォーカ−の座は
これからこの本を読む貴方の為にあいています。
っということでもう一度読みなおしました。
震電のL字型の針金、魔法の粉を幽に預けるシーン。
1回目に読んだ時は焔や幽や楽といった猫たちに目が
行ってましたが2回目はロボットたちに目を向ける余裕が
あり その余裕のおかげでますます泣ける始末・・・
しばらくしたら もう1回読んでみると新しい発見がありそうです。
56 :
真理と悔悟:2000/06/19(月) 11:29
>55のくるくる少女さん
すごいいい感じの書き込みですね(^_^)
小説そのものよりも、
この書き込みがありえる作品であることがすばらしく思えてしまいました。
私も読んでみます。
57 :
愛と平和:2000/06/19(月) 20:36
>くるくる少女
くそ〜これから読む奴は39番目のスカイウォーカ−かよ。
例えが上手すぎるぞ。
いや この例えが上手いと思える奴が
この本を面白いと思えるのか・・・
58 :
名無しさん:2000/06/19(月) 22:05
すまん。おれは気持ち悪い。
59 :
くるくる少女:2000/06/19(月) 23:56
>真理と悔悟さん
自分が好きだという事が溢れ出た言葉・・・
その言葉になにかを感じて行動にまで移してくれること・・・
すこしでも私の言葉が心に届いてくれたと信じています。
>愛と平和さん
言葉は全ての人にとって同じでは無いのですよね。
たぶん 58さんには私の言葉は届かなかったのでしょうが
その事について噛みつかないでほしいです。
私は貴方がSFというものを限りなく愛する人にみえますから
>58さん
そうですか。
ところで貴方はこの小説を読んでどう思ったのでしょうか?
60 :
名無しさん:2000/06/20(火) 01:48
うわ、59マジで気持ち悪い。オレ58じゃないけど。
この小説そのものは、秋山にしてはダメだと思ったよ。
心が綺麗じゃないし、SFを限りなく愛してもいないからな。
61 :
D14:2000/06/20(火) 09:53
>60さん
私は”猫球”以外秋山先生の作品を知らないのですが・・・。
じゃあ他のはもっと面白いんですね!?これは試してみないと。
62 :
名無しさん:2000/06/20(火) 11:41
この板テキには猫が一番だと思う。
世間では一番下。
マジで。
読んでる人間の評価軸がわかるので、わりとおもしろい。
63 :
真理と悔悟:2000/06/20(火) 20:39
なんといいますか良いですね…。
作品としての完成度とか、洗練の度合いとか、そういう話ではなくて、
なんか良いですね。
難癖はいくらでもつけられるのでしょうねえ。
おたく臭いとかね。はなしが変だとか、厨房くせーとかさ。
でも、なんとも言え無い具合に良いです。
私はスカイウォーカーにはなれなかった500番目くらいです。
次に読むあなたがスカイウォーカーになるのかどうか?
それはわかりません。しかしここには、たぶん読んでみてもいい、
書物があることだけはあなた方に伝えたいと思う、多分400番目くらいです。
64 :
愛と平和:2000/06/20(火) 21:04
>くるくる少女
58みたいな馬鹿は相手にするなよ。
それに俺は別にSFを愛してるか?と聞かれると
「べつに〜」って感じだけどな。
>60
くるくる少女の文章が気持ち悪かった=猫の地球儀にはまれなかった。
お前は他の秋山作品のほうが趣味に合う。
ここまではOKだ。
だったら何故その趣味に合う作品を推薦しないんだ?
お前の推薦する作品を面白いと感じてくるくる少女の文章を
気持ち悪いと思う奴は猫と地球儀を読む必要がないと言う事が
分かって非常に有益だと思うが?
>62
お前の言う世間ってなんだ?
解説求む
65 :
>64:2000/06/20(火) 21:11
おれは62じゃないが、
>読んでる人間の評価軸がわかるので、わりとおもしろい。
には同感。
小説としてはかなり駄目なレベルだ。構成腐ってるし、
重心がばらんばらんだ。だが、それを差し引いても、
SF魂があることで可とするか、やはり不可とするか。
人それぞれだで面白い。おれは面白かったけど、駄目。
66 :
真理と悔悟>65:2000/06/20(火) 21:20
> 小説としてはかなり駄目なレベルだ。構成腐ってるし、
> 重心がばらんばらんだ。だが、それを差し引いても、
超同感ですね。
ただあふれているのはSF魂なんていう妙なものではなくて、
書いてる人のいい感じなスピリットの泡沫ではないかと思いました。
ところで64さんと65さんは同じ人ですか?なんだか文章がとてもよく似ているのですが。
”>64”とかいてあるので違うのかなとは思うのですが…。
67 :
64:2000/06/20(火) 21:46
愛と平和さんは固定ハンドルのお方でしょう。
おれは名もない名無しさんです。
>66
68 :
64:2000/06/20(火) 21:47
愛と平和さんは固定ハンドルのお方でしょう。
おれは名もない名無しさんです。
>66
69 :
くるくる少女:2000/06/20(火) 23:47
>65さん
確かに構成の悪さとかはあると思います。
特に○が○○ことがいきなり明記されてるところとか・・・
でも私は構成とか重心がどこにあるとかには
あまり評価を置かないんですよ。
どちらかといえば作者の心の叫びの様なものが感じられる物が
限りなく好きなんですよね〜
みつみさんの絵より緒方剛志さんの絵が好きといえば
解ってもらえますかね?
>真理と悔悟さん
SF魂というよりも人の持つ青臭い部分が
これでもかという具合に描かれてると思うんですよ。
逆にいえばそういったものにこっぱずかしさを感じるような
照れ屋さんには絶対に向かないとも思うんですよね。
70 :
名無しさん:2000/06/21(水) 01:03
あのシーンの構成は悪くねえよ。>69
あの構成のおかげで「後味が悪くなること」を回避している。
説明すんのメンドクサイからやだけど、あれにはそういう効果がある。
推測だけど、計算してやってる。
作者の心の叫びが「あんたに届いたかどうか」で「ある」「なし」を
判断するのはやめてくれ。そういうところがキモいんだよあんた。
物腰ていねいだけど唯我独尊なのな。
71 :
64:2000/06/21(水) 07:30
>69
あなたは小説を読めない人かもしれない。申し訳ない言い方だが。
スカイウォーカー部分と、スパイラルダイブ部分の力配分と関連付けが、
一本の小説としてまとまるにいたっていないとは思わないのか?
別におれは挿絵に関して文句を言ってはいない(○○とは、破れて
綿がはみ出していることを指しているのか?)。
72 :
64:2000/06/21(水) 07:43
>70
おれがやめてくれと思うのは、「ぼくたちも○○番目のスカイウォーカー」
などと、自分と作品をくっつけるような発言をしているところだな。
>作者の心の叫びが「あんたに届いたかどうか」で「ある」「なし」を
>判断するのはやめてくれ。
には同感。小説が駄目だと感じる者には、駄目なんだって。それは
魂以前の問題。
73 :
愛と平和:2000/06/21(水) 08:15
>70
おい お前も唯我独尊なのに気が付いてないのか?
後味が悪くなるのを回避されたのをくるくる少女は嫌っている
ようの見えるが・・・
所詮は主観と主観のぶつかり合いにしか過ぎない事に
気が付いてないのか?
>71
それも主観(嗜好でもいいぞ)の違い
くるくる少女は「重心の置き方に重きを置かない」といってるのみ
対して64は「力配分がおかしい」といってるんだよな。
あとあのみつみと緒方の絵の話は比喩だぞ。
デッサンの狂ってる絵は正か否かって論争が
エロゲ板であったのを俺は覚えてる
>72
>自分と作品をくっつけるような発言をしているところだな
あの小説のあとがきは読んだか?
秋山端人はどうせならフルスイングの空振りの方が清々しいと
いってたよな?
くるくる少女はそれを地で行ってみせたと俺は感じたよ。
俺にはあそこまでの大振りはできないぜ。
だからこそ 俺は上手いっていったんだが。
74 :
70>愛平:2000/06/21(水) 16:05
あんたもわりと頭悪いな。
おれは、自分の好き嫌いと、小説の評価基準はわけて考えてるよ。
後味が悪くなるのを回避してるから好き・嫌いとかは言ってない。
これは単に技法の問題。
秋山のあのかきかたは「レトリックに振り回されている」という言い方なら
納得するが、構成が悪いときたから教えてやっただけ。
すべてを主観でかたづけるのもいいが、あんたのその議論のしかたは
ちょっとレベルが低いように見えるよ(これはおれの主観だ)。
75 :
愛と平和:2000/06/21(水) 22:21
>74
ちょっと聞くがお前何様?ずいぶん偉そうだが
編集者、評論家、それとも作家?
頭の悪い俺は評価基準なんて読んだ人間がどれだけ
はまれたかで十分だと思ってるぞ。
単なる一読者が好き嫌いと小説の評価基準をわける必要が
何処にあるのか俺にはわからんが。
76 :
くるくる少女:2000/06/22(木) 00:03
>64さん&70さん
少し聞いてみたいのですがどの程度のものを構成がしっかりているとか
重心の配分が素晴らしいというのですか?
絵においてデッサンが絶対ではないはずですが小説は違うのですが?
77 :
名無しさん:2000/06/22(木) 01:16
>76
おれは「あのシーン」の構成についてしか言及してないが。
なぜそのおれに全体像の話をふってくるのか理解不能だ。
>75
>ちょっと聞くがお前何様?ずいぶん偉そうだが
>編集者、評論家、それとも作家?
2ちゃんにいる名無しさんだよ、おれは。
この書き方がどれだけ愚かしいか、固定ハンにはわからねえか。
78 :
名無しさん:2000/06/22(木) 01:48
>74
>ちょっと聞くがお前何様?ずいぶん偉そうだが
傍から見てたらアンタも偉そうだよ
79 :
名無しさん:2000/06/22(木) 02:52
なんかさあ、こう愛と平和もくるくる少女もなりチャっぽいとこが
気持ち悪いんだよ。もっと小説を語ろうよ。小説と自分を同化して
浸るのやめない? まだライト板の秋山関連板のが純粋に小説を語
ってるよ…。
ってことで、俺的には鉄コミのがずっとSF魂にあふれてると思う。
作者はSFなんかに分類されるのいやかもしんないけど。
80 :
名無しさん:2000/06/22(木) 07:25
>くるくる昇叙
デッサンが狂っていても、いいものというのは確かにあると思う。
が、「デッサンが狂っていてもいい」というのは、「デッサンが狂っている」
と認識できないとお話にならないわけ。あなたは、69で、「構成」という
ことばに対して、非常にちゃらんぽらんなことを書いている。小説の
「構成」って、分かってる? 分かっていて、それが狂っている以上に
光っているよね、というならともかく、どこが狂っているかすら認識
できずに、自分と小説を同化して「いいよねー」などと言っている
人間だよね、ってことだろ。お話にならないね。
81 :
真理と悔悟:2000/06/22(木) 09:07
はあ、暑苦しい…。
82 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/26(月) 02:41
てすと。
なんだかここやSF衰退スレで私はなりチャで猫地球儀ごっこを
やってる事になってますし・・・(汗)
私の何故たった三行の書き込みにあそこまで
過剰反応するんでしょうか・・・
だいたい「スカイウォーカ−=どうでもいいことに拘る人間」という意味での
書き込みだったんですがやっぱり分かりづらかったのでしょうね・・・
84 :
はらようこ@よっきゅん:2000/06/28(水) 01:03
>83
いや、わかるよーなわかんないよーな…
でもあのカキコはかっこよかったよ
っつーかクリスマス萌え
で、話は変わるが
この作品冒頭の「あれから、七百年と半分が過ぎた。」ってなに?
なんかすごいわけわからん始まり方なんだけど…
誰か解説求む
85 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/29(木) 01:43
で皆さん、手元に置いておきたいと思ったの? 思わなかったの?
俺は評論家じゃないからどこがいいか上手く言えないけど
置いておきたいと思った。少なくともすぐ出る本棚にしまってある。
俺は猫地読んでないが55の書き込みは不愉快じゃないよ。
87 :
>86:2000/06/29(木) 04:47
55の是非はおいといて。
猫の地球を読んでない人間がコメントできる問題ではないのはたしか。
読んでから言え。いつからSFは本も読まずに口を出せるジャンルになった。
88 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/29(木) 09:11
>86
なら『猫球』をよむべし。
89 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/29(木) 13:44
>87
SFである前にライトノベルだとか言ってみたり。
90 :
真理と悔悟:2000/06/29(木) 18:50
>86
あとがきも読んでね
91 :
At.N.:2000/06/29(木) 20:06
ジャンルがどうこう以前に、
読んでない本の感想について云々するのがどうかという話の気が。
もとの小説が例えば純文学でもミステリでも同じことかと。
92 :
愛と平和:2000/07/05(水) 01:04
>87&At.N.
86の書き込みはくるくる少女の文章に関しての感想だと思うぞ。
だから猫地球を読んでる読んでないは関係無いと思うが?
まあ86があの書き込みを不愉快に思わないなら読んで見ることを
俺も薦めるがな。
つーか叩かれたと思ってこの板から出て行っていない事を祈ってる。
93 :
84>85:2000/07/06(木) 15:07
私は今もデスクに置いてますよ
もう何回読んだかわからんっす
文章がかっちょいいのが魅力でないかと
特に「幽の章」のラストシーン
94 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/09(日) 07:34
「幽の章」読んで、読まなきゃよかったと思った。
文章が水や空気のようにすんなり体に入ってくる心地よさがあったし、
言葉もシーンも印象的で、特に、クリスマスと幽との出会いは、
涙がこぼれそうになって困った。(電車の中で読んでいたので。)
だから「焔の章」を読んだときは、きっと何度も読み返す本になるだろうと
思ったのに。
おそらく作者の代わりにぺらぺらしゃべっているのであろう僧正の言葉が
たわごとにしか思えなかった。
というか、無性に腹が立って仕方なかった。
このへんは、作品としての善し悪しではないのだろうと思う。
どんなに優れた説教も、100人中100人全ての人間を説得することは
たぶんできず、いくらかの人間はとりこぼすだろう。
私は、僧正の言葉に説得されなかった。
そして「猫の地球儀」 は、あの僧正の言葉に説得されないというのは、
致命的だった。
少なくとも私にとっては。
「焔の章」だけにしておけばよかったと思ったのは、そんな理由から。
はいはい
96 :
名無しさん:2000/07/09(日) 19:07
はいはい、はねーだろ。マジメに書いてんだから。
秋山作品がセッキョー臭くなりはじめているつーのは
誰もが感じ始めていると思うよ。>94
とくにE.G.、鉄コミのころから読んでるとな。
最初からそのケはあったが。
このままヤングアダルト作品にありがちな
説教作家になってくれるととても困る。
97 :
くるくる少女:2000/07/09(日) 22:14
>94さん
そうですね。あの僧正の言葉に説得されてこそ
それでも幽が地球儀を目指す事に対して感動が
生まれるのだと私は思います。
まあ私にはあの僧正の言葉はごく当たり前の事を言っているに
過ぎなくでも その当たり前の事に従わない存在として
幽を描いたのが この作品を気に入ったところだとこのレスを
つけながら気が付きました。
98 :
>94:2000/07/09(日) 23:40
>どんなに優れた説教も、100人中100人全ての人間を説得することは
>たぶんできず、いくらかの人間はとりこぼすだろう。
>私は、僧正の言葉に説得されなかった。
「それはなんでか」がないからただの心情吐露になってるよ。
それが悪いわけじゃないが、それだけだったらもっと簡潔に頼む。
「面白いと思う人もいる。つまらないと思う人もいる。私は後者だ」ですむだろ。
(あんま意味のあるコメントとも思えんが)
99 :
At.N.:2000/07/10(月) 03:48
94 が冗長かどうかってのは別として。
>「面白いと思う人もいる。つまらないと思う人もいる。私は後者だ」ですむだろ。
どこが面白いかとか何がつまらないのかとかを表す部分を入れるのは
悪いことではない、というかないとそれこそ意味がなくなる。
直接書くかどうかはさておき。
100 :
名無しさん:2000/07/10(月) 06:03
94を書き込んだ者です。
みなさま、レス、お気遣いありがとうございます。
98さんのご指摘どおり、私の書き込みは「ただの心情吐露」で
「はいはい」と受け流したくなるのももっともだったと反省致しました。
心情吐露は読まされる側としては、うっとうしくなりがちですよね。
「それはなんでか」を書かなかったのは、ネタバレを恐れてというのも
あったのですが、できるかぎりネタバレしないよう、ご説明致します。
(全くネタバレなしというのは無理ですが。)
僧正の説教が納得いかなかった点ですが。
私には、自分たちの罪や業を、幽になすりつけているようにしか見えなかったのです。
夢とは身勝手なものだ、他者を踏みにじってしまうものだ。
だから、こんな犠牲が出た、と僧正は主張しているのだと思うのですが、
私にはあの犠牲は、大多数集団の業によるものとしか思えませんでした。
多数派とは身勝手なものだ、少数派を踏みにじってしまうものだ。
だから、こんな「犠牲」が出た……と私は思ったのです。
社会における大多数集団は、常に少数派を踏みにじらなければ
生き長らえることができないという業を背負っている
と私は考えています。
たとえ、ほんのちっぽけな、無力な存在であっても、容赦なく踏みつぶす。
夢かどうかなんて、別に関係ないですね。
それが夢であろうがなかろうが、少数派は圧殺されるものでしょう。
従って、「夢は身勝手なもの」という主張を伝える手段として、
あの説教もエピソードもふさわしくなかった、と私は考えるのです。
すると、くるくる少女さんのおっしゃるように、
幽が地球儀を目指す事に対しての感動も薄れてしまうと思います。
しかし、それは私が説教からとりこぼされる人間だからであって、
きっと「猫の地球儀」という作品には何ら非はないのでしょう。
どんなに優れた説教も、100人中100人全ての人間を説得することは
できないでしょうから。
余談になりますが、96さんのご発言で、説教の中身だけでなく、
そもそも説教くさいこと自体に抵抗を覚えていた自分に気づきました。
以上、長文失礼いたしました。
101 :
真理と悔悟:2000/07/10(月) 13:43
>>100 むしろ、そういう考え方をしている人間もいるのだ。
という見方をしてみてもいいのかもしれませんね。
102 :
関係ないが:2000/07/10(月) 19:03
友人のケータイから来たメールのタイトルが
“message from skywalker”
で一瞬驚いたが、開けてみるとごく普通の
メールだった。Jフォンからのメールって
こういうタイトルになるのか…
103 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/10(月) 22:09
100みたいな感想はネットでぽちぽち見かけたよ。ここになかったのが
不思議なくらい。まあSF板だからな。
104 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/11(火) 02:17
とにかく、ディティールがいい。感動しました。
ところで…これネタバレですが……
クリスのせりふで
「JKTB−TV、ジュリエット、キロ、パーパ、ブラボー、統一戦線
新都安解放軍ブルズアイ海賊放送…」
てのがあるけれど、この元ネタ、知ってる人、いたらぜひ教えてくだ
さい。この独特のアルファベットの読み方は、無線やってる人にはわか
るものなの?
その直前の
「また負け戦だったな…」
には、まいりました。ほんと、ディティールが、よいよ。この本は。
105 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/11(火) 02:19
すみません、
JKPB…ジュリエット、キロ、パーパ、ブラボーですね。失礼しました。
106 :
100を書き込んだ者です:2000/07/11(火) 08:48
>101さん
ありがとうございます。
自分と違う考え方もあるのだ、と他の考えを認めるのは大事ですよね。
私も見習わなくては。(ついつい他を受け入れることを拒否しがちなので。)
>103さん
早速探してみたのですが、見つけられませんでした。
もしよろしければ、ぜひURLをお教えください。
(でなければ、サーチエンジンでさがすときのコツなどを。)
私も実は、もしかしたらSF板にはふさわしくない内容なのかもしれないと
多少危惧しながら書き込んでいました。
108 :
THX>107:2000/07/12(水) 08:52
109 :
>100:2000/07/12(水) 12:06
ああおれも貴方と似たようなことを思ってた。
割とありふれた感想だと考えていたけど。
そう一般的でもなかったみたいだな(笑)
「感想はネットでぽちぽち見かけた」らしいから、そう奇抜な
感覚でもないみたいだけど。
100みたいな感想ってえと、こことかかな?
www.mars.dti.ne.jp/~rms/kaze45.htm#000420
ここ、検索だとひっかからないから。
url入りなのでsage
111 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/27(木) 15:23
2chSF板的には一段落してるスレなんだろうけど、つい昨日読み終えたばかりなんであげます。
感想はまー単純に面白かったです。
で、いまさら面白さについて語っても語り尽くされてるっぽいのでちょっとネタふりします。
ギブスンスレの影響でニューロマンサー再読したりしてたのですが
コロニー内で矢を射るのがコリオリ力の影響でむずかしいという描写が出てきます。
でふと思ったのですが、スパイラルダイブの時、ダイバーは地球に向かって垂直に立つ
中心柱の地球側と外側で正対してスリングショットで打ち出されますよね。
でこのとき両側で単純にまっすぐ打ち出した場合、コリオリ力の影響で
見かけ上、両ダイバーとも正反対の側壁方向に流されていくんじゃないか?
したがってうまく中央で交差できないじゃないかな?
と思ったのですが、詳しい計算とかしてないんでわかりません。
どーなんでしょう?
112 :
にゃんがにゃんがにゃ〜♪ :2000/09/01(金) 01:54
いまさら「たったひとつの冴えたやりかた」を読んだので
あげてみたりして〜♪
なんとなく分かったよ。にゃはは〜♪
113 :
>111 :2000/09/01(金) 07:43
スリングショットと射出線が回転軸上に位置していれば、
コリオリは影響しないでしょう。
姿勢を変えたりして少しでも回転軸からはずれれば
コリオリが効いてくるけど、初速度が十分速ければ
交差の瞬間まであまりずれていかないと思う。
114 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/01(金) 17:22
すっかり忘れた頃にレスがついたりして。
いや
>>111はコロニー回転系ではなくて
地球周回軌道の回転系を想定してたんだけど。
そーか。コロニー回転系の影響もあるんだよな。
115 :
>114 :2000/09/01(金) 20:50
そっちの方はそれこそほとんど気にしなくても
いいくらいの影響しか及ぼさないんじゃない?
116 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/01(金) 21:08
評判聞いて2冊読んだ.面白くて鳥肌たった
特にラスト近くの「海が、」の後の空白に・・・
117 :
ライトノベルの住人 :2000/09/01(金) 21:17
>>9 sfを読まずライトノベルを読むものです。
わたしの感覚からいうとsf的考察は興味深いのですが、文章の洗練が
不足していてちょっと読みにくいと思いました。
アベレージなライトノベル読者的感覚では、sf的なギミックうんぬんではなく
登場人物の心情描写や展開そのものが興味の対象になると思います。
蛇足ですがライトノベル・シーンではそれほど人気がないようです。
では、遅レス、稚拙な文章で失礼しました。
118 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/01(金) 23:08
>117
できればあなたがライトノベルで文章が洗練されていると思う作家を
教えて頂きたいのですが。
119 :
真理と悔悟 :2000/09/02(土) 00:32
登場人物の心情描写や展開そのものがとても面白かったです
私的には
120 :
ライトノベルの住人(騙り) :2000/09/02(土) 02:02
>>118 歴代だと、氷室冴子。
現役(謎)だと、恩田陸。
121 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/03(日) 10:04
>117
>蛇足ですがライトノベル・シーンではそれほど人気がないようです。
そぉか?
書店での扱いも周りの反応もなかなかよかった気がするが。
まぁそんな大人気ってほどじゃないが。
122 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/03(日) 11:23
書店てどこだ?
まわりって何歳だ?
うちの近くの本屋は、電撃はブギーポップと今月の新刊しか置いてないぞ。
123 :
ライトノベルの住人=117 :2000/09/03(日) 23:03
>>118 >>121 わたし的には、上渡野浩平「ブギーポップは笑わない」のシリーズ
(電撃文庫)が、洗練されていて、なおかつ新しさがあって面白いと
思います。
このブギーポッップ・シリーズはセールスの方も相当のようです。
読者層が全然想像できないんですけど。
ほかには、小林めぐみの「ねこのめ」(富士見ファンタジア)が
優れていると思います。
絶版なんですけれど・・・
小林めぐみ、「ねこたま」じゃないかな?
「ねこたま」「まさかな」は面白かったけど、最近のは読んでないから知らず。
無関係レスなのでsage。
>>124 「まさかな」の後に出た三部作が「ねこのめ」というシリーズ。
同じく無関係レスなのでsage。
126 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/11/07(火) 21:38
age
127 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/08(水) 01:53
恩田陸って商業的にはライトノベルじゃない気がするが。
128 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/11/08(水) 02:45
商業的観点でも、恩田陸はミステリー畑ということでいいんでしょう。
ところで、ライトノベルというと、文庫書き下ろしというイメージが
あります。ハードカバーで出してる恩田氏に、ライトノベル作家の
印象はありませんね。
129 :
柏武文:2000/11/13(月) 23:04
今更でなんだけど、おれは「言って見ろ、地球儀に流れ落ちて行く光はなんの光りだ」で
感動しましたよ。ええ。
そのとき、「憎しみでこのジジイが殺せたら……っ!!」という
怒りの真っ最中だった私は、ちっとも感動できませんでしたよ。ええ。
僧正と作者のやり口に腹が立つ一方だった。
……私怨ちゃんな厨房で申し訳ないが。
131 :
名無しさん:2000/11/14(火) 23:31
やっと幽の章が手に入って読んだので、あげ。
129さんのセリフですが、そう、それならよくわかる。
ガリレオが出会ったのも、そういう言葉だったのだと思う。
その世界で生きている者の、ギリギリで必死な恐怖、怒り、または無関心。
僧正についても作品についても説教くさいとは感じなかったけれど、
違和感はあった。僧正が、あまりにも冷静に、後から歴史を見渡したみたいに
スカイウォーカーが迫害される理由をつらつらとしゃべるから。
それとも、ガリレオを糾弾した教会の偉いさんたちも、実は
それくらいには冷めていたんだろうか‥‥?
今頃ながながとすみません。読み終えたばかりなので。
焔のその後が気になる。
132 :
ライトノベルの住人(騙り):2000/11/15(水) 01:40
>>127-128
オレ的には、新潮のファンタジーノベル応募者の作品は、
すべて、ライトノベルとして扱ってるな。
かつて、SF畑出身者の作品は、半村良の直木賞受賞作ですら
すべて、SF小説として扱われたようなものか?
(補足)
それだけ、新潮文庫ファンタジーノベルシリーズで最初に読んだ
「六番目の小夜子」の印象が大きいということなのだが、
たしかに、今年になって出版された、
企画色強い「上と外」、「puzzle」まで、
ずーっと、文庫書き下ろしが無かったですね。
これでは、新作が中学生の購買力に対応できないかも。
ということは佐藤亜紀も高野史緒もライトノベルなのか(笑)。
他人の主観をとやかく言っても仕方ないがすげー恣意的だな。
135 :
ペンネームC:2000/11/15(水) 13:54
夢を追うことは正しい。
遙かな高みを目指すことは美しい。
だが、すべての正しさは悲しみと憎しみをもたらす。
生け贄を必要としない美しさなどない。
っていうのが「猫の地球儀」の中心にあるネタだと
思うから、私は僧正の言葉には圧倒されたよ。
彼の言っていることは正しいとは思わないが、
あれがあるからこそ幽の決断がより重みを増すことは
確実じゃないか。
実際、宇宙開発に限った話じゃない。
革命とかでもそうだ。革命家は世の中をよくしようとして
戦っている。だが、その過程で多くの人を犠牲にするかも
知れない。「お前にそんなことをする権利があるのか?」って
いうツッコミは当然入ると思う。
最終的に、革命家は「それでも、おれは行くのだ」
という結論を出さざるを得ないだろう。でも、あっさり出して
しまったら深みにかける物語になってしまう。悩んで悩んで、
自分は自分の敵たちとどう違うか、っという疑念に苦しんで、
ズタボロになって最後に立ち上がるべきじゃないか?
ってなわけで、アンチテーゼは絶対に必要だった。
136 :
130@ミザリー・モード解除:2000/11/16(木) 03:43
>>135 「犠牲」が「夢は美しい」のアンチテーゼとおっしゃってると
解釈したのですが、それは、生贄を要求したのが幽の夢である、
と納得できて初めて成立するのではないかと思います。
せめて、生贄を要求したのが「僧正たちではない」と思っていて
初めて成立するのではないかと。
生贄を欲したのは誰か?
私は幽の「夢」が欲したとは思えませんでした。
端的に言っちゃうと、生贄を必要としたのは僧正サイドじゃん、みたいな。
だから、僧正の言葉には圧倒されません。
その言葉が正しい正しくないというより、
何でぬけぬけとあんなことが言えてしまうのか不思議、
と言ったところです。
というか、僧正説教って、いわゆる「オマエモナー」。
ちょこっとアレンジすれば、僧正にそっくりそのまま返せると思う。
あの「犠牲」について。
実際に手を下したのは誰か。
誰の意図によって行われたか。
そして、彼らは何故それを行わねばならなかったか?
それらについては、どう答えを出されたのでしょうか。
よろしければ、ぜひご意見をお聞かせください。
このへんが私にとって、「夢は残酷だ」説を支持する方々を
今一つ理解できない理由にあたるのではないかと推測しています。
私は僧正たちが自分たちのために犠牲を欲したと結論付けたため、
「夢」のアンチテーゼとは、とても思えません。
#両手でパン!と叩いたとき、音がしたのは右手か左手か、
#の議論かも知れない。
137 :
くるくる少女:2000/11/17(金) 22:41
>136さん
>生贄を必要としたのは僧正サイド
あの僧正は「大集会」が「秩序」の名において「楽」という
生け贄を求めた事を否定してはいないですよ。
でもそれはスカイウォーカーとて多数派になったら
同じ事だと言っているだけです。
実際にトルクに生きるネコ達の腹の足しになるようなことを
するわけでもない「地球儀に行きたい」という事を目的とした
集団が多数派を占めた場合はあの世界はどうなるか?という事を
問いかけてますよ。
倫理的に正しい正しくないは関係無く権力機構というものは
中産階級を満足させている限りにおいてはその権力を維持し続ける
物なのです。そしてその中産階級の利権を脅かす物は権力機構のよって
排除される危険を常に持っているものです。
まあその危険を認識していない「幽」の青臭さがまた
あの小説の味わいの深さだと私はおもっていますが。
138 :
ペンネームC:2000/11/18(土) 01:17
>136
確かに、直接手を下したのは大集会です。
が、直接自分の手を汚すだけが罪ではありません。
たとえばですね、私が「ぼくは小説家になるんだ、これが
ぼくの夢だ」と眼を輝かせて言ったとします。で、その夢のために
家を飛び出したり、あるいは会社をやめてフリーターになる。
あるいはそもそも働かずに部屋にこもりっきりでひたすら書いてる。
それで親が悲しんだとします。ショックを受けて寝込んだり、
自殺したとします。あり得ない話ではありません。あるいは単に、
親に経済的負担をかけたというだけでもいい。
私は直接手を下していません。が、それでも
私には罪があります。この場合「私は自分の夢を追っただけだ」
なんてことは理由になりません。少なくとも、本人が口に出していい
台詞じゃないでしょう。
えらくスケールがショボくなっちゃいましたが、私が言いたいのは
そういう事です。
139 :
136:2000/11/18(土) 07:16
>>137 >生け贄を求めた事を否定してはいないですよ。
それならば、素直に自分たちの罪を認めたらいいと思うんですよ。
このように秩序を求める大組織は、秩序を求めるあまりに
犠牲を要求するのだ、とか何とか言って。
あの場は、僧正が頭下げるべきところじゃないでしょうか?
自分のところの下っぱを止められなかった、組織の一員としては。
私が理解できないのは、そこのところです。
しかし、僧正はそれをしようとはせず、てゆーかふんぞり返って(笑)、
>でもそれはスカイウォーカーとて多数派になったら
>同じ事だと言っているだけです。
という「論点のすり替え」というか、詭弁で、
自分たちの行為の責任をスカイウォーカーに押しつけているようで、
どうも納得いきません。
何だか「だって、○○ちゃんも同じことしたから」とか言いだす小学生みたい。
事実を持ちだしてる分、小学生の方がマシな気はしますけど。
僧正の言ってるのは、自分の脳内の、いわば被害妄想に過ぎないわけで。
>中産階級の利権を脅かす物は権力機構のよって
>排除される危険を常に持っているものです。
という危険を、幽が認識していないっていうのは、ちょっと違うのでは。
スカイウォーカーたちの末路や自分を育ててくれた猫たちの末路を知ってる
幽が認識していないとは思えません。
問題は、現在の権力サイドがそこまでするとは思ってなかっただけかと。
実際に脅かしているかどうかは問わず、まるっきり罪もないものにさえ
彼らは情け容赦ないのだとは気づかなかったように思います。
それは確かに「青臭い」と言えるでしょう。
「腹の足し」と「夢」を比較して「夢」を貶める理屈も、
前々からひっかかってるんですけど、もう十分長いのでこのへんで。
140 :
136:2000/11/18(土) 07:39
>>138 直接手を下すだけが罪じゃない、というのは確かにあります。
でも、そういう理屈は、直接手を下した者たちが*存在しない*ときに
しっくりくる話だと思います。
つまり、加害者が存在しない場合に、仮想的加害者を生み出すために
用いられる理屈。
何故そんなことをしなければならないかというと、
人間には怒りをぶつける相手が必要になる場合があるから。
加害者がいないと、怒りの矛先の向けようがないわけで。
実際、138で挙げられてる例は、手を下した者が存在しない例ですし。
例えば、家を飛び出したあなたを探して、
普段なら歩かない見知らぬ街を必死に歩きまわっていた親が、
そこで通り魔に刺し殺されたとしましょう。
例えば、親がショックを受けているところを狙って、
悪質な心霊商法のセールスがいろいろ売りつけて、
親はすっかり財産を使い果たしたとしましょう。
さて、そこで犯罪を責められるべきは誰でしょう。
眼を輝かせて家を飛び出したあなたであるとは、私には思えません。
(心霊商法は違法だったかどうか、今一つ自信ないけど。)
そして、通り魔*本人*に、心霊商法のセールス*本人*に、
「お前が夢見て家を飛び出したりしたから、親がこんな目に遭ったんだ!!」
と説教されて、あなたが「その通りだ」と悔恨の涙を流す必要があるとは思いません。
>少なくとも、本人が口に出していい台詞じゃないでしょう。
と私も思っているのです。ただし、実際に手を下した犯人に対して。
141 :
名無しさん@1周年:2000/11/18(土) 07:43
こいつら全部自作自演???こいつら全部自作自演???
こいつら全部自作自演???こいつら全部自作自演???
こいつら全部自作自演???こいつら全部自作自演???
「小説からこんなことまで読み取れる私って凄い? 誰か誉めて!」でしょう
自分に酔えるのも若いうちの特権です
マターリ
これだけ書くのは大変だよね。最近時間なくて。ふぅ。
144 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/11/18(土) 23:28
今読み終わった、涙止まんない、いい年扱いて....(TT
145 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/19(日) 00:09
146 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/19(日) 00:16
猫の地球儀外伝で「僧正」霞の若い頃の話を書いて欲しいな。
たぶん霞にはあのように言い切るだけのエピソードがあったと思うから。
147 :
くるくる少女:2000/11/20(月) 23:32
>>141さん&
>>143さん
語るべき言葉を持たない人、もしくは語りたくない人を
貶める気はありません。
でも好きだということもしくは何処が嫌いだと言う事を
懸命に語ろうとしている人を貶める人は見とめる気はありません。
>>139さん
う〜んナチスはV2号の開発を行わずにいれば
もう少し組織的抵抗が可能であったと言われますし
アポロ計画の何分の一かの予算で発展途上国の子供たちは
もっと沢山助かったそうですよ。
「夢」などと言えば聞えは良いですが何か行動を起こせば
そこには目に見えるか見えないかは別として確実に犠牲が
まっているんです。
僧正はその犠牲をしっかり見つめているからこそ
「大集会の僧正など即刻ロケット様の〜」という
台詞を吐けるんだと思うんですよ。
まあそう思うのは狂騒状態の焔を一喝で
静めるほどの力の持ち主が僧籍あるのは
よっぽどの過去があるのでは?と想像するからなんですよね。
っということで
>>146さんの言う外伝を
私もきぼ〜ん(笑
148 :
名無しさん@1周年:2000/11/20(月) 23:38
長々書くな。
149 :
とりさん:2000/11/20(月) 23:52
>>148 否定的肯定的を問わず中身の有る意見は読んでいて面白いが、
ただ文句を行っているだけの貴様には憎しみを抱くナリ。
150 :
とりさん:2000/11/21(火) 00:01
>>148 否定的肯定的を問わず中身の有る意見は読んでいて面白いが、
ただ文句を行っているだけの貴様には憎しみを抱くナリ。
>くるくる少女
う〜ん、霞の過去の経験は凄まじいものがあったという描写が色々と有るけど
それよりも何故そういう人物が僧という道を選んだかが気になりますな。
151 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/21(火) 00:10
読む気にもならん。興味ない。どうせすぐに消える。
152 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/21(火) 00:37
>151
ほんとに文句だけですな。(SFファンにあるまじき態度だこと)
>150
『三銃士』のアラミスとか『修道士カドフェル』シリーズは参考になるよ。
「SFファン」というのは文句と陰口を叩く能力だけが異常に発達した脳のない生命形態なのだよ
154 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/21(火) 01:29
実際数年後に残ってると思うのか
155 :
144:2000/11/21(火) 02:48
どうでも良いが、未だに抜けきれん...
無邪気にシャボンと戯れる楽の姿が脳裏に浮かぶと...
いい年扱いて情けなや(T^T
156 :
144:2000/11/21(火) 02:51
そう言えばヴァグランツの中の主人公の台詞は対照的だったな、何を犠牲にしても、
たとえ他人を傷つけ殺すことになっても先に進むみたいな事言ってた記憶が。
157 :
柏武文:2000/11/21(火) 04:07
あの辺の展開はかなり致命的なネタバレ含むからなかなか詳しく突っ込めないけど。
アレがああなったのは「展開上の事実」で。
それを霞や幽や焔が、三者三様に受け止める部分に感動したんだな。
誰もが正しい部分があって、だから誰に責任を押し付けることも出来ないっていう部分と、
「あんなことになった責任は誰もとってくれない」という虚しい部分が。
その問題の、ひとつの回答として「霞の説教」があるわけだけど。
たとえば、それを焔や幽の視点から回答させる事も出来たわけだけど、作者は霞の視点から
の回答を選んだわけで、それは多分、物語の起伏の上では絶妙な選択肢だったと思うし。
そんなわけなので、俺はあんま「霞の言いぐさが気にいらねえ」って事もないです。
158 :
柏武文:2000/11/21(火) 04:08
ちと長文だった。ごめん。
159 :
名無しさん@1周年:2000/11/21(火) 06:36
悪口でなく、事実を言えば、
メジャーでない。あまり知られていない。
最近出てきた若手ですか?
160 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/21(火) 08:16
>159
原本読まずに口出しても説得力無いと思うが。(あ、独り言か)
161 :
名無しさん:2000/11/21(火) 20:15
なんか終わったっぽいとこすまんが、139の幽が大集会の情け容赦のなさに
気づいてなかったっていうのは無いよな。
"スカイウォーカーたちの末路や自分を育ててくれた猫たちの末路を知ってる"
幽は、当然大集会は情け容赦無いものだと考えると思うぞ。
楽の事件は自分こそがジョーカーであり死を呼ぶ存在であると知っていながら
「友達」を求めてしまったことによる悲劇、とも言えるよな。E.G.2ndの反対というか。
162 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/22(水) 00:08
多分、楽に対しては気が弛んでたんだろうね。
雫に対しては分かれの挨拶をきちんとしているのに、
楽とは遊ぶだけで別れの挨拶らしいものがなかった。
多分、地球に行くことを理解してくれる仲間だと思ったからこそ
ごちゃごちゃいわなかったんだと思う。
163 :
139=140:2000/11/22(水) 21:33
>>147 察しが悪くて非常に申し訳ないと思うのですが……。
明らかに加害者サイドである僧正が詫びを入れない理由が判らない、
ということと、V2号やアポロ計画といった国家事業のお話って、
どういった関係があるのでしょうか?
>「夢」などと言えば聞えは良いですが何か行動を起こせば
>そこには目に見えるか見えないかは別として確実に犠牲が
>まっているんです。
つまり「夢」であろうとなかろうと「無関係に」、
何か行動を起こせば犠牲が待っているって話かと思うんですけど……。
大集会は自分たちの教えを死守すべく「行動を起こし」、
その結果、「犠牲が出た」(というか「出した」)わけなのですが、
それが何故「夢」のせいなんでしょうか??
この辺がどーしても理解できないんです……。
>>157 >だから誰に責任を押し付けることも出来ないっていう部分と、
それなら誰にも押しつけなければいいのに、実際は幽に責任を押しつけてるんですよ。
しかも、それが絶対の正義・正論みたいな押しつけ方してるように思えるんです。
で、しかも、私には僧正という加害者が、幽という被害者に押しつけてるように
見えるんです。(普通そうは見えないものなのでしょうけど。)
だから腹が立つというか、やりきれなくて……。
そういえば私も中世ヨーロッパの暗黒時代の元凶は頭の堅いカトリック教会のせいだ、
と思っていましたっけ。
時代背景の認識は難しいものです。
165 :
柏武文:2000/11/23(木) 02:04
うーん。
あの場合は「幽に責任を押し付ける」ことも含めて、霞が受け持った役割なんだろうと思う。
誰にも責任がない、答えが無い、という現実に、高圧的にでも「回答」を示す保護者としての
役割が、霞=トルクの秩序(大集会)の役割なのだろうという。
ある意味、あの辺ではすでに、個々のキャラクターがキャラクターを失っている感がある。
それは別に、作者の不手際とかじゃなくて、もっと大きく、俯瞰的で比喩的な物語へとシフト
させたんだと思うのですな。あえて。
幽は、果たして、楽という犠牲を伴わずに、自分を俯瞰的に振り返れただろうかという事を
考えると、あの展開は憤りよりも感動が先にくる(勿論、楽というキャラにそれだけの個性と
役割を与えることが出来た作者の手腕も凄まじいと思う)。
結局、あの物語は、盲目的にひとつの事に打ちこむ自分を、ふと振り返ってみるという物語
なのだろうなあと思う。
それは、幽も、霞も、焔も含めて。
166 :
柏武文:2000/11/23(木) 02:09
そして俺は、どんなにか「ありがち」な展開であっても、やっぱり震電が
幽に粉を渡しにくるシーンで涙が出るのだな。
>>165-166
>誰にも責任がない、答えが無い、という現実に
これです! これがどーしても判らないんです。
多くの方々のご意見は、まず「大集会には責任がない」というのが大前提に
なってるように思います。もうこれは敢えて疑う必要がなし、と。
でも、私には明らかに手を下した大集会が責任を回避可能な理屈が判らないのです。
「大集会には責任がない」理由は何でしょう。
例えば大集会が裁判にかけられた場合、
大集会は、どのように弁護され、無罪を獲得するのでしょうか?
私もあの震電には泣きました。
(こんなにしつこく疑問に思ってるのも、泣けるからなのですよ〜(涙)。)
私は幽と焔と楽と、クリスマスと日光と月光と震電と、
みんなでずっと一緒に暮らしていて欲しかった。
あの場に幽の幸せがあるんだから、もうそれでいいじゃないよーっとか
思ったものです。
それじゃ話が進みませんが(笑)。
すみません。粘着なのでせめてsageておきます……。
168 :
柏武文:2000/11/24(金) 02:18
知り合いの女の子にすすめたら「これは男のロマンなので女は泣けない」といわれた。
しょぼん。
そうなのか。
169 :
女ですが。:2000/11/24(金) 02:51
猫の地球儀は、いいと思うぞ。
ひとソレゾレ。
しょぼんとする必要なし。
170 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/24(金) 03:09
楽が女の子だったから、ホモスキー姉さんとしてはしょぼんとしちゃうのでわー
171 :
NANA:2000/11/24(金) 04:10
ホモスキー姉さんは猫の地球儀読まないだろ、最初から。
172 :
柏武文:2000/11/24(金) 05:12
そう言われて見れば、男(人間の姿の)がいないな、あの話。
いたっけか?
173 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/24(金) 11:34
何でここでホモスキー姉さんの話題になるの?
焔×楽とか焔×幽ではさすがに萌えんだろ。(下品でスマソ)
175 :
名無しさん:2000/11/24(金) 13:15
>172
いや人間の姿してるやつ自体クリスマス1体しかいないが…
>172
男汁ムンムンの奴はいっぱいいるがな。(漢と書いておとこと読む)
178 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/24(金) 15:25
まだ引きずってる、我ながら情けない。
>>167 私も同感、どんな大義名分があったとて、罪のない弱者を踏みにじる理由にはならんと思う。
ただ霞の言う大集会の存在理由もわかるし、残った者の心の拠り所としての地球儀の定義も。
でもなぁ..(TT
「○○○なかったはずである。」
と、焔の存在を感じたのがせめてもの救いか。
読み終わって2,3日は封印しようと思ったけど、今は続きを読みたい気分だ。
179 :
NANA:2000/11/24(金) 16:54
>167 世界は無情にして、ままならないものなのさ。
情緒的に読めば、「なんで楽がー?!」と、
なるけれども、物語としての美しさ、完成度に
着眼すれば、あれは必要欠くべからざる出来事。
楽はあの役割を背負って物語りに登場してきたわけで。
ああならなければ存在意義が無いのだよ。
つーことで、165柏武文さんに概ね同意。
>173 あ、ごめんね感動しているところを……
>>174 どちらかというと焔が受けの気が...失礼。
181 :
くるくる少女:2000/11/24(金) 22:24
>>167さん
大集会がトルク世界の守護者(権力者でもOK)だからです。
というのは回答にならないでしょうか?<「大集会には責任がない」理由
あの世界では大集会が法ですから弁護人も裁判官も存在しないと思いますよ。
まあ地球上の歴史を眺めるとトルク猫達の生産力が上がって経済構造が
替わってくれば大集会が法でいられるかどうかは分かりませんが。
っというか大集会の行動を善悪もしくは有罪無罪で判断すること事態
変な話のような気がします。NANAさんの書かれた様に
「世界は無情」なのは現実世界であろうとフィクションであろうと
ありふれた事実ですし・・・
>>177さん
EGでは「漢」と書いて「オンナ」と読ませてましたよ。
それであれに私は思わず涙ぐんだんですけど(苦笑
182 :
167:2000/11/24(金) 22:55
>>179 あのぉ……。
>世界は無情にして、ままならないものなのさ。
まさか、これが「大集会には責任がない」理由なんですか?
この理屈だと、この世界に責任のあるものは、何一つ存在しなく
なりそうな気がするのですが。
私は、あの犠牲が必要欠くべからざる出来事と納得してはいないのです。
なぜなら「夢は美しいが残酷」といったテーマと一致する出来事だとは
思っていませんので。
少なくとも、犠牲が「大集会のせいではない」としないと、
これは成立しないと思っています。
「世界は無情にして、ままならない」というテーマだったなら、
私もあの犠牲にすんなり納得します。
>>181 >大集会がトルク世界の守護者(権力者でもOK)だからです。
>というのは回答にならないでしょうか?<「大集会には責任がない」理由
それは「責任がない」ではなくて、単に「責任を誰かに問われる心配がない」
ってだけだと思いますけど。
厚生省思い出しちゃいましたよ、私。
幽相手には「お前の夢のせいで犠牲が出たのだ」と
直接手を下したわけでも何でもないことまで責任を追求し、
その一方で、大集会が責任を問われれば「善悪で判断するのは変」?
それこそ変な気がしてならないんですけど??
(というか、弱いものいじめっぽく思えてしまう……。)
>180
「幽幽」的にいうと焔は飛(スマン)
>181
経済構造が変化するまでトルク世界が保てればいいけど。
トルクが「愛に時間を」のヴァンガード号のようになる可能性もあり。
(長い目で見ると知性猫のトルク脱出は必要)
184 :
167:2000/11/25(土) 01:00
反論レスを優先しちゃった(涙)。
>>178 >どんな大義名分があったとて、罪のない弱者を踏みにじる理由にはならんと思う。
同じご意見の方の存在が、しみじみ嬉しいです……。
どうも大集会を支持する方々のご意見が多いように思えまして。
大集会とその教義の必要性を私も否定するわけではなく、
「大集会とは残酷なものだ」「生け贄を必要としない集団などない。」
と罪のない弱者を踏みにじる罪を見据えた上で、
「それでも、大集会は行くのだ」と言ってくれればと……。
185 :
ペンネームC(本物だ):2000/11/25(土) 02:15
>184
いや、大集会を支持しているわけじゃ全くない。
こちらが全面的に正しいより、向こうもこちらも正しい、
だが俺はやる、の方が深みが出ると思うだけ。
っていうか、思想と思想の対立ってそんなのばっかだし。
あと、僧正は大集会の罪を理解していないはずがない。
私には彼の、「苦しくて苦しくて仕方がない、でもこれを
言わないわけにはいかないのだ」という悲鳴が聞こえた。
186 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/25(土) 11:38
自分は生臭坊主殿は、彼自身が語るところの『残されたもの』なのではないかと思うのでアリマス。
なぜなら彼は罪は罪として理解してはいるが、不条理を感じ歯噛みしつつ、その必要性、残り生きていく物達の拠り所たる教義と
その守護者であり秩序を保つ組織としての大集会知ってしまったのではないか。
そう、焔どのようにかつては多爾袞(漢字がでぬ)か、それに匹敵する強さを持ち、その強さ故に何者かを失ったのではないかと。
何かに飢え、それがようやく満たされようとしたときに失い、一人残された。
生臭殿が焔殿を僧侶にならぬかとお持ち掛けたのは、かつての自身の姿を焔殿の内にを見出したのではないでしょうか。
ありがちな救世主論ではありますが、大集会の一部の者や霞殿は秩序を保ちその罪を罪として実行しつつも、何者にも屈せず、自分たちの力もはね除け
閉ざされたトルクから猫たちを解き放ち導く者が現れるのを待ってるのではないかと。
それこそ真のスカイウォーカーを。
187 :
184>185:2000/11/25(土) 19:21
>あと、僧正は大集会の罪を理解していないはずがない。
これは作品のどのあたりから読み取れますでしょうか?
僧正のどのセリフで、あるいはどの行為で、ということなのですが。
>っていうか、思想と思想の対立ってそんなのばっかだし。
あれが単なる思想対思想の構図とは、私も思ってました。
(だから、正しいも美しいも残酷もないんじゃないかな〜とか。)
>私には彼の、「苦しくて苦しくて仕方がない、でもこれを
>言わないわけにはいかないのだ」という悲鳴が聞こえた。
私には全く聞こえませんでした。
(これは私が僧正に反感を抱いてるせいもあるとは思いますが。)
あえて言わなければならない理由って、何かありますでしょうか?
とりあえず私には、テーマを提示し、テーマと発生エピソードを結び付ける
理屈を読者に説明するという作者の都合は少なくともあっただろうな、
というくらいしか思い当たりません。
というか、僧正説教の正当性はさておいて、
つまり、あの犠牲は誰のせい(何のせい)だとお考えなのかが
今一つ読み取れないんですが。
ところで、「本物だ」ってことですが、
>>135と
>>138は
ひょっとして偽物だったんですか……??
キャップとれ>C
いまキャップないんだってさ。
>>188 狙いはまさしくこうやって読者が煩悶することだろうから、
作者冥利に尽きてるんじゃないかと思ったり。
個人的には、あれだけ葛藤した二人の対決クライマックスをまとめるには、
僧正が描かれてなさすぎだろう、説。
説教の内容がどうこうというより、ファンタジーで最後に全知全能の神があらわれて
万事解決しちゃうみたいな萎えがあった。
>167=184=187さん
とりあえず 捨てハンでも使ってもらえると
レスがつけやすいんですが。
>あえて言わなければならない理由
本文中には明示はされていませんが焔が斑と
スパイラルダイブする前に僧正と語り会うシーンとか
僧としてそこまで必要か?と思うほど只者でない強さとから
多分あの僧正も夢を追いかけていたのでは?と推測するだけです。
どうみてもあの僧正は大集会の教義に盲目的に忠実ではないじゃないですか。
>189さん
私的にはあの序盤の焔とのやり取りで十分に想像の翼を
広げることができたのであまり気になりませでしたが<全知全能の神
でも 僧正がもっと描かれていたほうがより感動的だとは
確かに思いますね。だから 外伝きぼ〜ん(笑
191 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/27(月) 23:38
ざっと見て思ったが、楽がソウルセイバーに直接でなく、
幽がロボをチューンしてヤクザの抗争が激化
↓
なんか楽が巻き込まれて死亡
↓
坊主が幽を説教
なら納得がいくんかな?>167=184=187さん その他
「思想弾圧」が「夢を追うことによる犠牲」に絡み合ってぼやけて見えるのかな?
まあ、俺はあの展開納得いってる派なんだが、
大集会のやり口わかってるはずなのに、なにもできんかったくせに、やたら偉そうな霞萎エー。
と思ったんは確か。まあでも、誰かが言ってたようにあそこはキャラの魅力をアピールする場面じゃないから
しゃあないんかな。
192 :
みざりー:2000/11/30(木) 08:08
167=182=184=187です。捨てハンが必要なほど居すわるとは、何とご迷惑を。すみません。
>>190 くるくる少女さん
>>あえて言わなければならない理由
>多分あの僧正も夢を追いかけていたのでは?と推測するだけです。
>どうみてもあの僧正は大集会の教義に盲目的に忠実ではないじゃないですか。
元スカイ・ウォーカーが現スカイ・ウォーカーを弾劾していた
ようなものでしょうか。
つまり元スカイ・ウォーカー(のようなもの)である僧正が、
幽に過去の自分を重ね、自分が挫折した理由を突きつけて、
いわば「過去の自分」を弾劾しているとか。(でも、それじゃ自己満足……。)
>>191 >幽がロボをチューンしてヤクザの抗争が激化
どちらかというと、その方がいいです。
が、僧正説教を外せないのなら、私としてはもう一声といったところです。
それだと夢じゃなくて、「ヤクザな生活って残酷だ」になってしまう(笑)。
できるかぎり、夢が直接的に関わる犠牲の方が理想です。
間接的だと結局、「でも、直接には自分は責任ないし」という逃げが心に生じるし。
作業中に薬品事故を起こし、幽自身は無事だったものの、近くの集落は全滅、
誰も住めなくなった場所に、弔われることのない遺体が積み上がる中、
「それでも、俺は行くのだ」とか。
……でも、これだと僧正が呑気に説教できなくなるのが問題なんですよね。
>「思想弾圧」が「夢を追うことによる犠牲」に絡み合ってぼやけて見えるのかな?
というか、推理小説で、探偵が真犯人を無視して、「犯人はお前だ!」と、
殺された被害者の(悲しみにうちひしがれている)身内を指さしているように見えます。
しかも、探偵が真犯人の共犯。後味の悪い名探偵を見ているような思いが……。
193 :
柏武文:2000/11/30(木) 08:22
薬品事故で全滅とかだと、「それでも行く」って言われると退くけどなー。おれは。
結局、責任の所在が明らかじゃないところがポイントなんだと思われ。
霞の説教は「ひとつの視点」でしかなく。
だから焔は、幽に、「死に方は自分で決めろ」って言ったわけで。
仮に、楽が死んだのは自分の(幽の)責任だと思うのなら、焔に殺されることで、
地球儀へ降りる夢を諦めてもいいし、そう思わないなら行ってもいいし。
ここで大切なのは、「どう思うのなら、どうすべきか」が明言されてない事ね。
幽は自分に責任があると考えたかも知れないし、考えなかったかも知れない。
それでも地球儀へ行く事が責任だと考えたのかも知れないし、自分にはそんな責任
など取ることよりも地球儀へ行くことの方が大事だと考えたのかも知れないし。
それは作中で語られていないのだから想像するしかないし、それは作者の卓越した
演出だと思う。
楽が死に際に「自分が死んでも地球儀に行ってくれ〜」的な遺言でも残したら、かなり
やばかった感じ。判りやすくはなるけどね。
結局、死んだやつの事を、生き残った連中でああだこうだ考えてるわけで。
そういう曖昧な中で、幽が答えを「信念」から導き出すところに、この話の芯があるので
なかろーもん?
194 :
柏武文:2000/11/30(木) 08:27
俺は霞がスカイウォーカーみたいに夢追っかけてたって感じしなかったにゃ。
むしろ一生涯、弾圧する側だったと思う。
単に霞はスカイウォーカーという存在を「理解」してしまって、だからこそ
色んな葛藤が生まれてるキャラなんでなかろーかと。
だから「この世界がもっと違う環境だったら、スカイウォーカーも認められる
だろうけど、残念ながら今のトルクじゃ弾圧するしかない」という言葉が吐ける
んだろうし、自分の都合しか見てない幽に説教する立場になれるんでなかろかー?
195 :
柏武文:2000/11/30(木) 08:42
もうちょっと構図を分解するんであれば、大集会はそれこそ滅私奉公してる
わけだよね、治安維持ということでは。だって別に、スカイウォーカーを弾圧
することは何の欲求にも直結しないもん。
でもスカイウォーカーは、「地球儀はどうなってんのかにゃ?」とかいう腹の
足しにもならない事言って、その割にその主張は確かめ様が無くて、徒に周囲
の不安を煽ってるだけなわけで。
大集会がやってることは「世界の為」だけど、スカイウォーカーは「自分の為」
にやってんだよね。
勿論、大集会の存在そのものが物凄く威圧的高圧的で、どうしても鼻につくって
言うのは有る。関係の無い相手を拷問して殺しておいて、「我々は頑張ってる。
こんな結果になったのはお前が夢なんか追っかけたからだ」といってふんぞり返る
のは、確かに考えればカチーンと来るけど。
でも大集会が考える治安維持というのは、多分そういう形のものなんだにゃ。
この世界には判らない事が多過ぎて、それを解明するだけの力も無いけれど、答えを
出さなければ不安を解消する事は出来ないという事態を収束するには、「質問は許さない」
というスタイルを貫くしか無いと思う。
そういう現実に、霞は多分気がついているし、その上での説教だったと思われ。
196 :
柏武文:2000/11/30(木) 08:53
結局、大集会はたったひとだけミスを犯したんだな。だから正当性に欠けて見える。
つまり「ロクに情報も持ってないちっぽけな存在を拷問した挙句殺した」という。
あまりにグローバルな視点での説教に夢中で、霞もその一点について忘れていたと思われ。
これが例えば「決定的な情報を、幽が預けていた」とか「楽を拷問することでしか得られない
何かがあった」というんであれば、まだ納得行くんだろーけど。
楽はただの被害者だし、そういう平坦な視点で見るなら、大集会はただの加害者になるんだな。
冤罪の責任を押し付けている、という見方をしてしまうと、確かに霞の説教は、それが正しいか
どうか以前に、「ンな事より間違って殺した責任は別で取るんだべな」という気分に。
あの部分だけイデオロギー云々じゃなくて、ただの捜査ミスだからにゃ〜。
197 :
柏武文:2000/11/30(木) 08:54
そんでもって長文連続カキコごめんなさい。
198 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/30(木) 12:29
>196
あるある。楽は重要な情報を持ってたじゃん。
大集会の実働部隊は楽を捕らえてはじめて幽がスカイウォーカーで
あることを知ったんだもん。それまで大集会側は幽の名前すらも知
らず、「ヤクザに手を貸しているドールマスター」としてしか認識
してなかったはずだよ。
結局、楽はスカイウォーカーの名前もねぐらのありかもゲロしたん
だから、捜査としては大当たりなんじゃないの?
違ったっけ? 自信ねえなあ。その前になんかあったっけなあ。
199 :
柏武文:2000/11/30(木) 14:13
そか。それがあるか。
じゃああながち失敗でもねえのかな。
むー。じゃあなんで納得いかないのであろかー。
ちょっと読み返してみるナリよ。
200 :
柏武文 :2000/11/30(木) 14:40
俺は霞がスカイウォーカーみたいに夢追っかけてたって感じしなかったにゃ。
むしろ一生涯、弾圧する側だったと思う。
単に霞はスカイウォーカーという存在を「理解」してしまって、だからこそ
色んな葛藤が生まれてるキャラなんでなかろーかと。
だから「この世界がもっと違う環境だったら、スカイウォーカーも認められる
だろうけど、残念ながら今のトルクじゃ弾圧するしかない」という言葉が吐ける
んだろうし、自分の都合しか見てない幽に説教する立場になれるんでなかろか
201 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/30(木) 14:40
↑みんな、ここは笑うとこだろ?
だがそれがよい。
203 :
@n@n:2000/11/30(木) 19:11
オレ的にはやはりライトノベル(特に下巻)。アツく語る意味なし。
↑偏狭SFマニア発見
正しくは「若者のロマンなので大人には泣けん」かなあ。
これが男のロマンだと思われるのは俺はやだぞ。
話はおもしろかったし、好きっちゃ好きだが。
ネタバレ感想。
一度も手に入れたこともなく、
なくしたこともない奴がスカイウォーカーならまだしも
一度は仲間とともに歩き、その後で円を失ってしまった過去があり
この世界には大集会があることを知っていて
自分は禁忌をおかしているのだと自覚がある奴がなんであんなに無防備なんだ?
円に関しては仕方ないよいいよと思うけど、この流れでの楽はなあ。
夢ロマン馬鹿で、世渡りその他の知恵のない奴の犠牲って気が。
そこんとこ、あともうワンクッション、説得できる説明なり、
展開なりが欲しいよな。幽のだめっぷりに関して。
なにかあとワンシーンがはいったら、
僧正の臭い説教もあれはあれでちゃんと生きてきたんじゃないかと思ったり。
ここの議論ってすごくレベル高いよな……
私の頭ではもうついてけない。
207 :
そうかあ?:2000/12/05(火) 04:56
大集会の責任は?なぁーんて言ってるのがセンスねえなあと思うけど。
208 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/12/06(水) 11:51
俺は僧正の説教はなんか薄っぺらく感じたけどなぁ。
なんか「ああ、この世界はそーゆー設定なのね」って感じで。
あちらの世界の常識を僧正の台詞で説明してしまい、こちらの世界の読者に感覚的に
伝わるような仕掛けをしなかったのは、秋山のミスだと思う。
この話って、変人と偏屈と馬鹿しか出てこないんで、あの世界の一般の人の考え方や
主張が物語中で上手く説明されてないんだよね。その日の生活でカツカツって人の口
から僧正が言ったような意味の言葉が出れば説得力が有ったかもしれないけど、僧正
の場合は「理屈」であって「心の叫び」じゃないからね。
あと、楽の悲劇に対し明確な意見を述べてるのが僧正だけなので「一つの事柄に対す
る様々な立場の人々の主張のぶつかり合い」に見えないのも俺的にはマイナス。
幽なんて、結局は「地球儀へ行く」ではなく「地球儀へ逃げる」に見えるし。
ところで楽の件は「スカイウォーカーの情報収集」だけでなく「スカイウォーカー予
備軍の抹殺」の意味合いもあると思う。
209 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2000/12/06(水) 16:31
自分の感じていたことをうまく言葉にしてもらった気がする
>>208 の、1段落目。
あの話の中で、唯一そういう「心の叫び」をあげるのが焔で、
幽が地球儀に行くのを見たのも焔だけで、
だから、焔と幽の友情物語として読むことにしました。
幽のスカイウォーカーとしての行動は、僧正が守ろうとしている
「一般の人たち」ではなくて、焔ひとりに傷を残したように思えるので。
210 :
柏武文:2000/12/07(木) 14:03
霞の説教があまり響かない、とゆーのには実は俺も同意同感。
ただ、そこがこの話の討論ポイントでもあるんだけど。
キャラ造詣でいうなら焔と震電にやられたかんじ。
幽と霞はどうでもいいというか、未消化というか、ストーリーのコマとしての役割の方が
大きいかんじ。
楽は俺のようなすれっからしは内部プロテクトがかかって無条件排除するわりに、結構キた
ので俺の負け。秋山先生さいこうっす。
読み返したけどまだピリっとこない。むむむ。難しい。
>>193の柏武文さんの
>薬品事故で全滅とかだと、「それでも行く」って言われると退くけどなー。おれは。
>結局、責任の所在が明らかじゃないところがポイントなんだと思われ。
で、ようやく、NANAさんのおっしゃることが判ったような気が。
物語に必要なのは、「ロマンティックな犠牲」なんですね。
>>179 NANAさん
>物語としての美しさ、完成度に
>着眼すれば、あれは必要欠くべからざる出来事。
>楽はあの役割を背負って物語りに登場してきたわけで。
つまりは、物語というものの「お約束」なんですよね。
巨大な組織と対立し、たったひとりで戦い続ける主人公、
おじさんなら→美しい妻と幼い娘が惨殺される
若者なら→けなげで可憐な恋人が惨殺される
若者より幼ければ→よく一緒に遊んだ明るい女の子が惨殺される
ということで。(それが戦いの前か後かはともかく。)
かよわい女子供が殺され役に登場。
なるほど、言われてみれば「男のロマン」向けなお約束のような。
残酷であるということを、結構額面どおりに受け取っちゃってたんだけど、
受け取り方が間違っていたような気がしてきました。
「夢」という言葉が聞こえがいいのと同様に、物語世界においては、
ある意味「残酷」や「犠牲」という言葉もまた聞こえがいいんですよね。
ロマンティックな響きがある。
楽が物語の美しさに必要な犠牲役だったっていうことは、
僧正説教では「夢は美しいが残酷」みたいに言ってたと思うんだけど、
結局物語自体は「夢は残酷だからより美しい」を語ってるということなのかなあ。
残酷や犠牲は、夢をより美しく見せるためのエッセンスであって、
夢を否定するものではないということで。