円城塔(えんじょう とう、EnJoe Toh)
作家。
1972年、北海道札幌市生まれ。男性。
主にSF専門誌や文芸誌で活動。
SF作家なのに芥川賞作家。
【作風・特徴】
いわゆる数理系小説。
複雑系を土台に、数学、物理学、古典文学、海外文学などをモチーフに使う。
──が、そんなことはどうでもいい。
兎にも角にも声を大にして言いたい特徴、それは
よ く わ か ら な い も の を 書 く
【主な作品】
■『Self-Reference ENGINE』
連作短篇小説。2篇加筆した文庫版あり。
単行本は「黄色い本」と呼ばれるが、文庫は黄色くないので要注意。
■『Boy's Surface』
短篇小説集。“解説”を加えた文庫版あり。
単行本は「ピンクの本」と(ry 文庫はピンクじゃ(ry
■『オブ・ザ・ベースボール』
短篇小説をふたつ収録。文庫版あり。
表題作は麦畑に囲まれた町で、空から降ってくる人をバットで打ち返すレスキューチームに所属する男の話。
■『烏有此譚』
中篇小説。
注釈が本文と同じくらいの分量で付いて、その注釈にも注釈が付いている灰と穴の話。
■『後藤さんのこと』
短篇小説集。文庫版あり。
表題作は後藤さん、後藤さん一般、後藤さん、後藤さん、後藤さん、反後藤さん、分後藤さん、偏後藤さん性についてあれこれ考える話。
■『これはペンです』
中篇小説をふたつ収録。
表題作は叔父が文字通り文字の話。
■『道化師の蝶』
中篇小説をふたつ収録。
表題作は蝶と旅、ことばと文章、料理と刺繍、文章とことば、手芸と蝶の話。
■『バナナ剥きには最適の日々』
短篇小説集。
表題作は宇宙空間があまりに暇だから、脳内に架空の友人を作り出した無人探査機の話。
■『屍者の帝国』
伊藤計劃の未完の長編第4作。河出書房新社から刊行される予定だったが、著者の早すぎる死により未完となる。
フランケンシュタインの合成人間技術が一般化され、死者が労働力として活用されている19世紀のヨーロッパを舞台にした
歴史改変SF。語り手は「シャーロック・ホームズの冒険」のジョン・H・ワトソン博士。