村上龍の選評問題。

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3 忍法帖【Lv=39,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo
670 :吾輩は名無しである:2011/07/21(木) 22:30:53.81
>>665
掲載誌の14ページ
>Aを押せばUが出る、Cを押せばGが出る、なんだかそんなような機械に、祖父のタイプライターは生まれ変わることになる。
このA、U、C、GはRNAを構成する塩基アデニン、ウラシル、シトシン、グアニンの略号
DNAの塩基がA-T、C-Gの組み合わせで対を形成してるのは割と有名
でも、RNAっていうのはDNAと違って一重らせんなので
塩基対を形成しうるということがイメージしにくいと思われる
しかし、実際にはDNAの転写、翻訳にtRNAが使われる場合をはじめとして
A-U、C-Gの組み合わせで、相補的に塩基対を形成することは多々ある
そこを村上龍は取り違えてAと塩基対を形成するのはTだけだと思い込んでしまっているのではないだろうか


671 :吾輩は名無しである:2011/07/21(木) 22:45:12.62
>670
>>Aを押せばUが出る
> そこを村上龍は取り違えてAと塩基対を形成するのはTだけだと思い込んでしまっているのではないだろうか

まっさかー
それってDNA→t-RNAへの転写としては間違ってないでしょ?
それに・・・、例えそれが間違い(複製のところで用いられた説明)であったとしても
それが作品の面白さ自体に影響するとはどうしても思えない。

もっと重大なミスがあったにきまってるよ。

でなかったら・・・

芥川賞マジオワタ
4 忍法帖【Lv=39,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/07/24(日) 17:54:06.97


603 :吾輩は名無しである:2011/07/24(日) 16:16:19.77
村上龍『ヒュウガ・ウイルス』
DNAはかなり安定的で、RNAへの転写にもほとんどミスがなく、
たまにミスがあっても修復する機能まで持っている、DNAが不変のものだったら生物は変異しない、
突然変異は、ほとんどの場合それが起こる種にマイナスに働く、DNAが放射線や紫外線などで損傷を受けた場合、
遺伝子が染色体上でジャンプしてしまった場合、いずれも重い障害となって現れ生物を衰弱させる、ただ生き残る上で何らかのメリットがあるという数少ない例外がある、
海の中では大型の魚に補食されてしまう小さな魚たちが陸地に近い干潟に逃げ込んでいる状況を想像してみよう、長い長い年月の間にえら呼吸から肺呼吸へと遺伝子が変異した個体が現れる、
その個体数の多い種が地上へと進出することができた、海の中でそんな変異が起これば生きていけないが、海にいては危険な種にとっては好都合だった、
進化というのはたかだかそういうものだ、海にいて常に危険を感じていた種が突然変異の助けを結果的に借りて陸に上がり陸上脊椎動物の祖となった、海で何の危険もなかった大型魚の代表シーラカンスは二億年前と同じ姿で泳いでいる

rvr_ryugenhigo 『サイエンスフィクション的な要素があったり、
通常の物語とは違う文学世界をつくるときに、
そういったディテールで間違うと、決定的だって言ったんですよ。』村上龍RVR龍言飛語 今回は第145回芥川賞についてです。
『書くときは何を一番気をつけるかというと、
情景描写にしろ、心理描写にしろ、なるたけ正確に書こうと思うんですよ。
読む人がミスリーディングをしないように。』
村上龍RVR特別企画 創造者の条件「小説のアイデアはどこから?」より